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ベルユミ「「愛してる」」

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  1. 1 : : 2014/03/20(木) 21:20:11

    どうも!

    ユミルの民です。

    このお話は、

    ベルユミ「「好きだよ」」
    http://www.ssnote.net/archives/11565


    の続編となっております!



    重いものを背負った2人の恋の行方は……

    (ちょっとかっこつけましたすみません←)


    温かい目で見守って下されば幸いです!
  2. 2 : : 2014/03/20(木) 21:23:49
    ベルユミ やっと来たー!
    期待!!
  3. 3 : : 2014/03/20(木) 21:25:15

    --ベルトルトSIDE--

















    すっかり冷たくなってしまった、最愛の人の身体。












    どのくらい、彼女を抱きしめていたのか分からない。












    ユミル………
















    これから、僕はどこへ行こう?















    おそらく、君が望むのは、僕がここで君のことを忘れて、ライナーとともに故郷に帰ることなんだろう。
















    ……でも、それでいいのか?



















    故郷に帰ったらなんなんだ。


















    ライナーは、もう戦士ではない。












    彼は……兵士だ。













    それに、アニもいない。













    君だっていないのに……
  4. 4 : : 2014/03/20(木) 21:26:21
    >>2

    さっそくコメントありがとうございます!

    亀更新ですが、懲りずに訪問してやってくださいm(_ _)m
  5. 5 : : 2014/03/20(木) 21:27:18
    前作拝見させていただきました!!

    ベルユミいいですねぇ~♪
    期待です♪
  6. 6 : : 2014/03/20(木) 21:29:26
    >>5

    ありがとうございます!

    ぜ、前作も読んで下さったとは(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

    拙い文章ですが、精一杯頑張ります!
  7. 7 : : 2014/03/20(木) 21:37:36

    --ベルトルトSIDE--













    君は……どうしたいの?














    訓練所や、調査兵団にいたときの彼女の姿を思い起こす。














    やはり、彼女の行動源は……















    真っ先に思い浮かぶ、金髪碧眼の小柄な少女。














    ベルトルト「クリスタ……いや、ヒストリア……か。」















    ……彼女に会わせてあげたい。












    ……それが、僕がユミルにあげられる、最初で最後の優しさ。なのかな。



















    ベルトルト「ユミル………」
















    彼女の身体を、強く強く抱きしめる。












    ヒストリアや、同期生に、何故また戻ってきたと、軽蔑されても構わない。







    人類最強とかいわれる兵士長に削がれても、実験好きの分隊長に解剖されても構わない。





































    ベルトルト「……壁内に、帰ろう。」
  8. 8 : : 2014/03/20(木) 21:49:02
    うああああああああん。゚(゚´Д`゚)゚。
    泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣ける泣けるよ~!
    でも、なんかいいよ!(ToT)
    うああん。゚(゚´Д`゚)゚。
    期待です…!(ToT)
  9. 9 : : 2014/03/20(木) 22:00:33

    --ベルトルトSIDE--



    彼女の顔や腕に飛び散った血を、僕の服から裂き取った布で丁寧に拭く。

















    彼女を抱きかかえて、近くにあった木にアンカーを刺した。




















    ライナーとエレンを探して、巨大樹の森を飛び回る。











    2人は、思いのほか早く見つかった。
















    ……2人とも、ボロボロになっていたのは言うまでもない。







    先程までの血にまみれた彼女の姿を思い出し、少し眉をひそめた。





















    ベルトルト「ライナー!!エレン!!」














    ライナーがこちらを向いて、驚いたように後ずさりした。





    エレンは頭に血が上っているのか、全くこちらを見ない。


















    僕はエレンを諦めて、ライナーに声をかけた。













    ベルトルト「状況を説明したいから。人間に戻って。」

















    ライナーが、軽くうなづいたように見えた。




































    もうもうと上がる2人分の蒸気の中で、僕は再び彼女を抱きしめる。



























    ベルトルト「ユミル………一緒に、帰ろうね……」
  10. 10 : : 2014/03/20(木) 22:01:31
    >>8

    ありがとうございます!!


    更新頑張ります(´・Д・)」
  11. 11 : : 2014/03/21(金) 00:48:26
    きたああああああああああああ!!!((●`∀‘)土===>>>>(XAX)//
    待ってました!!そして読んで号泣なう!!
    ベルトルさんのユミルへの愛が切なくて…、
    帰るのが怖いはずなのにユミルのためにって所に胸が締め付けられる思いです!!期待!!
  12. 12 : : 2014/03/21(金) 10:00:56
    とてもいいです!
    でも切ない(T-T)
    期待!!!!!
  13. 13 : : 2014/03/21(金) 19:07:35

    エレン「ユミル!!」

    ライナー「……ユミル………」

    エレン「くそっ……おい、ベルトルト、お前!!」

    ベルトルト「……ごめん。……守りきれなくて。」

    エレン「はぁ?!何言ってんだ、お前!!ユミルを守る?ふざけんな!敵を守りながら闘うなんて、そんなことあるわけねえだろ!!」

    ライナー「エレン、落ち着け!お前の傷は深い。安静にしておくのが身のためだ。」

    エレン「お前に俺の心配される筋合いはねえ!」

    ベルトルト「……ごめん。」

    エレン「ちくしょう……なんで……くっ……」




















    エレン「ユミルっ!!!!目開けろよっ!!今までみたいに、死に急ぎ野郎だって、俺のことバカにしてみろよっ!!おいっ!!」

    ベルトルト「……エレン、泣かないで。」

    エレン「泣くな?!どういうことだ、ベルトルト!!こいつは俺の大切な同期だ!泣かないわけないだろ!」

    ベルトルト「おそらく、彼女は君が泣くことを望んでないから。」

    ベルトルト「彼女が望んでいるのは、今まで共に闘ってきた仲間が、笑顔で暮らせることだから。」

    ベルトルト「これ以上、彼女を困らせないでくれ。」









    ベルトルト「僕は、とても彼女の希望にはそえそうにないから。」









    エレン「……は……?」










    ベルトルト「……ライナー。」






































    ベルトルト「壁内に、帰ろう。」
  14. 14 : : 2014/03/21(金) 19:11:16

    ライナー「……え……」

    エレン「は?」


















    エレン「ふざけんな!!お前の正体は超大型巨人だってことを忘れたのか?!ユミルまで自分の手で殺しておいて、よくそんなことが言えるな!!」

    ベルトルト「僕は殺してない!!」















    エレン「なんだと……?」

    ライナー「は?」












    ベルトルト「僕じゃないんだ……僕が……殺すわけないじゃないか……」



    ライナー「お前……まさか。」
















    ベルトルト「……そうだよ、」












































    ベルトルト「ユミルのことが、好きだったんだよ。」




  15. 15 : : 2014/03/21(金) 19:12:44

    お話の途中ですみません。


    1番上に出てる、PVってアクセス数のことですよね?
  16. 16 : : 2014/03/22(土) 09:14:46
    エレン…とにかく落ち着け…
    ライナー…仕方ない…
    ベルトルト…頑張って!!!!!(>.<)
    期待です!
    おもしろいです
  17. 17 : : 2014/03/22(土) 18:26:22
    …まだ?
  18. 18 : : 2014/03/22(土) 21:20:21


    エレン「え……」

    ライナー「……そうか……」

    ベルトルト「ごめんライナー……君のことを、戦士じゃないって否定してたくせに、結局僕も君と同じだった。僕に、君を責める資格なんてなかったんだ……」

    ベルトルト「ユミルは逝ってしまった。僕にできるのは、彼女が全てを懸けて守ろうとした、ヒストリアに会わせてあげることだけだ。」

    ベルトルト「……彼女は、僕が彼女のことを忘れて、ライナーと共に故郷に帰れるように、自分で僕の手を取ってナイフを刺した。」




    エレン「……!!」

    ライナー「……」



    ベルトルト「でも、僕にそんなことできない。彼女を…ユミルを、ヒストリアに会わせたいんだ!」

    ベルトルト「ライナー、頼む。彼女を連れ帰るだけでいい。壁内に……帰らせてくれ!」
  19. 19 : : 2014/03/23(日) 09:35:26
    ベルトルト…なんてかっこいい男やねん!
    ベルトルトのかっこよさに期待!
    もちろん作者にも期待!
  20. 20 : : 2014/03/23(日) 14:37:42
    まだかなまだかな♪♪♪♪
  21. 21 : : 2014/03/23(日) 18:48:28
    ベルトルさん男前やあああ。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
    二人の愛情は互いの幸せを願うんですね!
    ううう…続きが楽しみ!
  22. 22 : : 2014/03/23(日) 21:21:00

    ライナー「ベルトルト、それでいいのか?」

    ライナー「壁内に戻れば……2度と故郷に……帰れなくなる可能性が高くなるぞ。」

    ベルトルト「……それでもいいんだ。帰ったって、アニはいない。それに……」















    ベルトルト「君だって、今となっては立派な兵士じゃないか。」

    ライナー「……!!」

    ベルトルト「君ばっかり、ずるいよ。僕だって、ずっと我慢してきたのに……」

    ベルトルト「ねえ、ライナー、僕にも……」




























    ベルトルト「……少しくらい、夢を見させてくれたっていいじゃないか。」
  23. 23 : : 2014/03/23(日) 21:29:44

    ライナー「……」

    ベルトルト「ねえ……エレン。」

    ベルトルト「僕は、君に許しを請うつもりもないし、そもそもそんな資格なんてない。」

    ベルトルト「それでも……僕だって、1人の人間であり、男なんだ。」

    ベルトルト「せめて、もう少しだけ……彼女と、一緒にいたい。」

    ベルトルト「僕なんかにそんな資格があるかどうかさえ分からないけど」

    ベルトルト「頼む……彼女をヒストリアのところまで無事に送り届けたら、すぐに処刑してもらって構わない。」

    エレン「っ?!」

    ライナー「……」








    ベルトルト「お願いだ……」


























    エレン「……分かった。」
  24. 24 : : 2014/03/24(月) 12:24:09
    ベルトルト!!!!
    男前すぎるぅ!。゚(゚´Д`゚)゚。
    期待すぎる
  25. 25 : : 2014/03/25(火) 21:50:57

    ライナー「……は?」

    ベルトルト「……え……」

    エレン「…何自分から頼んどいて驚いてんだ、ベルトルト。」

    ベルトルト「え、だって……」

    エレン「勘違いするなよ……これはお前のためじゃねえ、ユミルのためだ。」

    ベルトルト「……エレン。」

    エレン「いいか、ベルトルト。お前がお前の目的を果たしたら、必ず俺がお前のうなじを削ぎ落とす。兵長になんか削がせない。必ず、俺が削いでやる。」

    エレン「……それが、俺なりの責任だ。」

    ライナー「……エレン、お前ってやつは……」

    エレン「文句ないだろ?ベルトルト。」

    ベルトルト「……」












    ベルトルト「ああ……ありがとう……」




    ベルトルト「ライナー……いいよね……?」



    ライナー「……俺は……」
  26. 26 : : 2014/03/25(火) 22:00:56



    ライナー「……正直、俺には分からない。例えそれがユミルのためであっても、壁の中に帰ることが本当に正解なのか。」

    ベルトルト「……ユミルは、僕が無事に故郷に帰ることを望んでる。でも、僕にそれはできない。その時点で、もう僕のしようとしていることは正解じゃない。」








    ベルトルト「……嫌なら、君だけ故郷に帰ってくれても構わない。」

    ライナー「?!」

    ベルトルト「僕は決めたんだ。彼女と一緒にいるって。」

    ライナー「……」

    ライナー「お前は、本当に…馬鹿だな奴だ。」

    ベルトルト「馬鹿でいい。馬鹿でいいよ……」

    ベルトルト「僕、みたいな、奴、だって、人のためっ、に、ここ、までできるってっ、きっ、づけた、から……」

    ライナー「……!!」

    ベルトルト「だ、からっ、馬鹿、で、いいっ、馬鹿でいいんっ、だっ……ううっ……」
  27. 27 : : 2014/03/26(水) 11:25:36
    ベルトルト!!(>_<)
    期待すぎます!
    いつも見てます!頑張ってください!
  28. 28 : : 2014/03/26(水) 22:47:06


    エレン「ベルトルト……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「うっ、うっ……」






































    ライナー「……俺が、巨人化してお前らを壁の近くまで運ぶ。壁を登るのは、立体起動を使えばいい。」

    ベルトルト「ライナー!」

    ライナー「俺も行く。……4人で、壁内に帰ろう。あいつらに、会いに行こう。」

    ベルトルト「ありがとう……2人とも……本当に……」

    エレン「……お前は俺の仇だけど、仲間だ。本当ならお前を殺すなんて俺もしたくねえんだよ……」

    ベルトルト「いいや……殺してくれて構わない。僕は僕の目的を果たす……今、頭に置いておくことはそれだけでいいんだから。」



















    ベルトルト「命よりも、今は、彼女が大事だ。」
  29. 29 : : 2014/03/26(水) 22:55:20


    ズシン……ズシン……






    エレン「……息苦しいし、ヌメヌメしてんな、ここ。」

    ベルトルト「……仕方ないだろ。ここはライナーの口の中なんだから。」

    エレン「……壁内のやつに、気づかれなきゃいいけどな。鎧の巨人がきたって。」

    ベルトルト「……大丈夫だろう。壁に着く頃には、真っ暗だろうし。今夜は調査兵団本部の近くの森で夜を明かして、明日本部に行こう。」

    エレン「……ああ。」












    エレン「……」

    ベルトルト「……」


















    エレン「……ユミルは、どうなんだ?出血とか……」

    ベルトルト「止血のために服を破って布を巻いてたんだけどね。だいぶ血濡れちゃってるよ。もう血は出ないと思うけど、新しいのに変えておいた方がいいよね……」

    ベルトルト「エレン、僕の袖のそっち側を持って。破るから。」

    エレン「……いや、待て。俺の服の布を使ってくれ。」

    ベルトルト「え?」

    エレン「いや……俺が同期の仲間にしてやれることは、これくらいだからさ。最期に……」

    ベルトルト「……分かった。ありがとう。」



















    ビリッ……
  30. 30 : : 2014/03/27(木) 09:10:39
    エレンもいいね!
    ベルトルトかっこいい!((ずっと言ってます(笑)

    ライナー頑張れ!きずかれんなよ!
    期待です
  31. 31 : : 2014/03/27(木) 21:56:51
    >>30

    毎回コメントありがとうございます!

    すごく励みになります(^◇^)

    このお話で1番書きたいところは、壁内に帰ってからの104期生なので、作者もわくわくしながら書いてます!

    更新頑張りますので、見守ってやっててください(*^^*)
  32. 32 : : 2014/03/27(木) 22:04:26

    ベルトルト「……」

    エレン「……」

    ライナー「……」

    エレン「……ここまで来たな。」

    ライナー「ああ……あとは壁を登るだけだ。」

    エレン「見つからなかったのは奇跡に近いな……」

    ライナー「……こんなことを言っていいのか分からんが、神の御加護というしかないだろうな。」

    エレン「そうだな……」

    ライナー「真っ暗だが、なんとか壁は登れそうだ。音にさえ気をつければ気付かれないだろう。」

    エレン「……ガスは?」

    ライナー「……なんとか。」

    エレン「そうか……」

    ライナー「俺はエレンをかつぐ。ベルトルト、お前はそのままユミルを抱えてろ。」

    ベルトルト「……ああ……」





    ベルトルト「……よかったのか?2人とも………」

    ベルトルト「これは、僕の自分勝手な我儘なんだよ?」

    ライナー「……今更なに言ってんだ、お前。…細かいことは考えるな、なるようになる。」

    ベルトルト「うん……」
  33. 33 : : 2014/03/27(木) 22:09:50

    ライナー「よし。行くぞ!」






    シュウウウウウッ……




    ベルトルト「……ユミル、ごめんね…」






    シュウウウウウッ……






    エレン「ミカサ、アルミン……」
















    ……………………






















    スタッ……










    エレン「……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」

    ライナー(……もう2度と見ることはないと思っていたが……)

    ライナー(なぜ、こんなにも壁内に帰ってきたことで、俺は安堵しているんだ?)

    ライナー(嫌、答えは出ているはずだ。)

    ライナー(こいつらと共に訓練して、夢を語り合って、闘った、この場所こそが……)

    ライナー(……もはや、俺の心の故郷となっていたからだ。)

    ライナー(ベルトルト、お前の言ったことは正しいよ。)

    ライナー(俺はもう、戦士なんかじゃない…)

    ライナー(俺は、兵士だ。)
  34. 34 : : 2014/03/27(木) 22:13:41

    ベルトルト「……思い出に浸ってる場合じゃないよ、どうするんだ。」

    エレン「調査兵団本部は……あの辺りか。」

    ベルトルト「……なら、本部の北東にある森まで行こう。なかなか近いし、木が繁ってるから見つかりにくそうだ。」

    エレン「…ああ、そこか。昔、調査兵団が訓練で使っていた森らしいぞ。つるが繁りすぎて、使い物にならなくなったらしい。」

    ベルトルト「ますます好都合じゃないか。……ライナー、行くよ?」

    ライナー「……ああ。」
  35. 35 : : 2014/03/27(木) 22:26:07


    ガサガサ……










    エレン「……くそっ、先輩方の話は本当だったな。こんだけつるが繁ってりゃ、そりゃ訓練にはならないよな。」

    ベルトルト「でも、身を隠すにはもってこいだ。ありがたく思っとこう。」

    ライナー「もう遅い。早く寝て、とりあえずは明日に備えるべきだ。向こうの出方によっては、闘いになる可能性だって大いにあるからな。」

    エレン「……そうだな。向こうが穏便に対応してくれりゃいいが、そうもいかないだろうしな……」

    ライナー「……俺は寝る。お前らも自己判断で休め。見張りはいらんだろう。見つかったら強行突破だ。いいな。」

    エレン「……分かった。」

    ベルトルト「……」











    エレン「……ベルトルト、俺は寝るわ。」

    ベルトルト「…ああ、うん。分かった。」

    ベルトルト「お休み、エレン。」

    エレン「ああ。」
  36. 36 : : 2014/03/27(木) 22:42:10

    --ベルトルトSIDE--






    ……真っ暗な森。







    その闇に溶けてしまいそうな、彼女の黒髪。


    こんなに周りが暗いと、知らない間にいなくなってしまうんじゃないかって、少し不安になる。



    嫌だ、嫌だよ。




    どこにも行かないでよ。






    隣で、笑っててほしかった。

    優しい笑顔じゃなくていい。

    時々背筋がゾクっとするような、ニヤリとした独特な笑顔でいい。

    その笑顔がいい。











    ……過去を振り返っても何も変わらないことは、自分が1番よく分かってる。

    人は、1度その命の幕を閉じたら、もう2度と幕の外に出て来られないことも。







    ベルトルト「ユミル……」

    ベルトルト「ほら、最期に、僕の考えた芝居の台本のあらすじ、聞かせてあげたでしょ?」

    ベルトルト「あれには、続きがあるんだ。」

    ベルトルト「主人公の男の子は好きになった女の子を殺して、自分も死んじゃうけど」

    ベルトルト「死後の世界で、2人は永遠に幸せになれるんだよ。」

    ベルトルト「僕も……」




















    ベルトルト「……そうだよね。せっかく君に救ってもらった命、無駄にはできないよね。」

    ベルトルト「君のぶんまで生きる。君のぶんまで幸せになる。」

    ベルトルト「……誓うよ。」










    彼女を強く抱きしめ、近くの木にその体をもたれかけさせて、彼女の正面にひざまづいた。









    そのまま、例の敬礼をした。








    ああ、入団式のとき、コニーがこの敬礼を逆にして、教官のお目玉食らってたな。







    そんなことを思い出しながら。














    ベルトルト「ユミル、僕は、君に、心臓を捧げる。」
  37. 37 : : 2014/03/28(金) 18:33:55
    おうふ…
    期待です
  38. 38 : : 2014/03/29(土) 22:13:47

    エレン「……どうする、2人とも。」

    ライナー「……先に幹部組に見つかるわけにはいかん。104期生の誰かに真っ先に会うべきだ。」

    ベルトルト「……なら、アルミンかジャンあたりがいいんじゃないか。2人は話が分かる。」

    ライナー「……ああ、そうだな。」

    ライナー「それから、立体起動はここに置いて行こう。なるべく、敵意がないことを示すんだ。」

    ベルトルト「でも、一応最低限度の装備は必要だ。エレンは平気だと思うけど、僕とライナーは、これを持っておいた方がいい。」

    ライナー「……ん?ナイフか?そんなもんどっから?」

    ベルトルト「……ユミルのだよ。予備のナイフも、合わせて2本。」

    ライナー「……そうか。」








    エレン「……行こうぜ。窓から覗けば、中の様子はわかんだろ。」

















    ベルトルト「……ああ。」











    ベルトルト(ユミル……待っててね。)

    ベルトルト(すぐに、会わせてあげるから……)
  39. 39 : : 2014/03/29(土) 22:23:50

    エレン「くそっ……この部屋もだめか……」

    ライナー「かりかりするな、エレン。見つかってないことは奇跡だぞ。本当に、ここまで、なにもなかったのか不思議だ。罠かもしれん……」

    エレン「あいつらには、こっちの事情は分かってないんだ。そんなわけないだろ。」

    ライナー「……」

    ベルトルト「でも、本当にいないね……」














    3人「!!」

















    ライナー「あの……話し声が聞こえるか?」

    エレン「……まずいぞ!あの声は、多分……」

    ベルトルト「リヴァイ、兵士長……?」

    エレン「と、ハンジさん……!」

    ライナー「まずい!ここは一直線だ。向こうの建物の角まではまだだいぶある。どこかの窓から飛び込むか、もしくは走って逃げるか……ん?!」

    ライナー「ここ……ここの部屋……」

    エレン「あ……!!」




















    3人「104期が……みんな揃ってる!」
















    ライナー「チャンスだ!ここの窓を蹴破って中に入るぞ!」

    ベルトルト「待って!彼らが味方してくれるとは限らないだろ!」

    ライナー「俺はあいつらを信じる!仲間を見捨てることはしないやつらだ!」

    ベルトルト「……!!」









    ベルトルト(君は……すっかり兵士だね。)

    ベルトルト(って、こんなときになに考えてるんだ、僕は。)












    ライナー「俺とエレンで窓を割る!お前はユミルをしっかり抱いてろ!エレン、行くぞ!」

    エレン「おう!」
























    ガシャアアアアアアアアアン!!!
  40. 40 : : 2014/03/29(土) 22:51:23

    --調査兵団本部--

    ミカサ「……」

    アルミン「……」

    ヒストリア「……」

    ジャン「……」

    コニー「……」

    サシャ「……」




    …………………











    ミカサ「不毛」ガタッ

    アルミン「ミカサ!急に立ち上がって!どうしたんだよ!」

    ミカサ「あのチビの頭はおかしい。エレンがさらわれているというのに、ここで待機しろと言った。でも、私には、そんなことをしている暇はない。ので、一刻も早く、エレンを取り返しに行くべき。」

    アルミン「ダメだよミカサ!みんな、気持ちの整理がついてないんだ!エレンとアニに続いて、ライナーやベルトルト、さらにユミルまで巨人だったってことが判明して……」

    ヒストリア「……!」

    アルミン「ただでさえ、みんな混乱してるんだ!この待機だって、彼らと同期の僕たちを集めて、みんなで一緒にいることで混乱を和らげるための、兵団側の措置だろ!」

    ミカサ「でも……!」

    ヒストリア「もうやめて、ミカサ……今は、みんないっぱいいっぱいなんだから……」

    ミカサ「ヒストリア……」











    ミカサ「……みんな、すまなかった。私は、冷静じゃなかった……」

    アルミン「……仕方ないよ……助けに行きたいのは僕だって同じだ。」
  41. 41 : : 2014/03/29(土) 22:57:11

    ジャン「くそっ、死に急ぎ野郎め……どんだけ心配かけたら気が済むんだよ……」

    コニー「ユミル……くそっ、あいつが戻ってきたら、罰として小一時間は、俺の頭をしょりしょりさせてやる……」

    サシャ「みんな……ばらばらになってしまいましたね……」















    ヒストリア「……大丈夫。」

    アルミン「え?」

    ヒストリア「絶対大丈夫。みんな生きてる。大丈夫……大丈夫……」

    アルミン「……」




































    ガシャアアアアアアアアアン!!!

  42. 42 : : 2014/03/29(土) 23:05:38

    6人「……?!!」

    ジャン「なんだ?!」

    ミカサ「……エレンっ!!」












    エレン「……よお……みんな……」

    エレン「久しぶり、だな……」










    ライナー「……」

    ベルトルト「……」





    ミカサ「お前らっ……」

    アルミン「待って、ミカサ!」

    エレン「悪い、話はあとだ。外に、兵長とハンジさんがいる。おそらく、今の音で何が起きたかだいたい察しはついてるだろうから、アルミン、なんとか説得して、俺たちだけで話す時間を作ってくれないか。」

    アルミン「……あ、ああ……」













    ヒストリア「待って。ユミルは…?」








    ベルトルト「!!」

    ライナー「!!」

    エレン「!!」











    ヒストリア「ユミルは……どこ?」




















    ベルトルト「……」スッ……


















    ヒストリア「え……」




























    ミカサ「……」

    アルミン「……」

    ジャン「……」

    サシャ「……」

    コニー「……」





















    ヒストリア「嘘でしょ……」































    ヒストリア「ユミルっ?!!!!」
  43. 43 : : 2014/03/29(土) 23:11:17

    ヒストリア「ユミル!!ユミル!!」

    ヒストリア「うああああああああああ!!!!!!」















    ベルトルト(これは……彼女が……ユミルが望んでいたことなのか?)

    ベルトルト(今更だけど……僕は……)




























    ベルトルト(間違っていたのかもしれないな。)










    リヴァイ「おい……ガキ共。」

    リヴァイ「これは……どういう状況だ?」




















    ミカサ「……アルミン。チビと話をつけてきて。」

    アルミン「……分かった……」






















    ミカサ「ベルトルト、説明して。これはどういうことなのか。」
  44. 44 : : 2014/03/30(日) 00:30:46

    キリ悪いですが……

    エレン誕生日おめでとう!

    ほんとは兵長よりエレン好き!←

    エレン誕生日企画とかやればよかった……

    エレンメインのSS書こうかな。

    また考えます!
  45. 45 : : 2014/03/30(日) 13:00:33

    エレン!誕生日おめでとう!(ハッピーバースデー!)
    この作品本当にいいです!ベルユミいいです!
    ミカサは、分かってくれるかなぁ…
    ヒストリアがおかしくなってやばそう…
    頑張ってください!
    ものすごく期待です!
  46. 46 : : 2014/03/30(日) 22:51:31

    ヒストリア「ユミルっ!ユミルっ!!ユミルっ!!!」

    コニー「おっ……おい、ブス!おい!ほら、お前の大好きな坊主頭だぞ、ほら!!いつもみたいに首とっ捕まえて、頭しょりしょりしてみろよ!おい!」

    サシャ「ユミルっ!!わっ、私っ、ユミルがいなくなってから食欲全くなくなって、パァンが喉を通らないんですよ!私がこんなにご飯を食べないなんて、珍しいですよ!!褒めてくださいっ!!ユミルっ!!」

    ヒストリア「ああああああああー……!!!」

    ジャン「ユミル……なんで、お前……おいっ!!馬鹿野郎!!目ぇ開けろっ!おい!お前の目の前に、お前の大嫌いな馬面があるんだぞ!!おいっ!!」



    ミカサ「……」ギロッ

    ベルトルト「……」













    アルミン「……みんな。なんとか、話を聞いてくれた。30分間、同期生だけで話していいそうだ。」

    エレン「……」ホッ

    ミカサ「……これで時間ができた。本来ならば一刻も早くお前らを削ぐべき。でも、ユミルがこうなってしまった経緯について聞き出さなければならない。今すぐに削がないだけ、感謝しろ。」

    ヒストリア「ユミル、ユミル……!!」

    ミカサ「ヒストリア、落ち着いて。話が進まない。」

    ミカサ「エレン、そいつらから一刻も早く離れて。そいつらは、人類の敵。おばさんの、仇。」

    エレン「あ、ああ……」

    エレン「……」

    ヒストリア「ベルトルトっ、どういう、ことなのっ……説明、してっ……」
  47. 47 : : 2014/03/30(日) 23:00:43
























    ベルトルト「……彼女は……僕のために、死んでくれた。」

    ヒストリア「え……」

    ベルトルト「彼女っ、はっ、……僕をっ、生かすためにっ、死んでっ、くれたっ……」

    ヒストリア「……!!ユミル……」

    ミカサ「意味がわからない。全員に分かるように、明確に、はっきりと説明して。」

    ベルトルト「っ、分かったよ……」


















    ----------------------------------



    ミカサ「つまり、ユミルは自分から死んだ。ナイフを、心臓に刺して。」

    ベルトルト「……ああ……」

    ヒストリア「……ユミル……」

    ベルトルト「僕は……最期に、彼女を……ユミルを、ヒストリアに会わせてあげたくて、のこのこ壁内に戻って来た。」

    ヒストリア「……ベルトルト……」

    ベルトルト「僕のしたいことはこれだけだ。これが終わったら、どうなっても構わないと思ってた。」

    ライナー「?!」

    アルミン「思ってた……?過去形なの……?」

    ベルトルト「……」

    ベルトルト「……ああ。」

    ライナー「?!」

    ベルトルト「今は……」

    ベルトルト「彼女が、自分の身を犠牲にしてまで守ってくれた命……」

    ベルトルト「大切に、生きようと思っている。」

    ベルトルト「例えそれが」

    ベルトルト「許されないことだったとしても。」
  48. 48 : : 2014/03/30(日) 23:06:18

    ミカサ「……」ギリィ

    ジャン「……なんでそこまでユミルに執着する?」

    ジャン「まさか、お前……」

    ベルトルト「ああ……ジャンにはよく分かってもらえるだろうと思ってたよ。」
























    ベルトルト「僕は、彼女のことが、好きだ。」





















    ヒストリア「!!」

    ジャン「……はっ、人を散々殺してきた奴の気持ちなんか分かりたくねえな。」

    ベルトルト「……」

    ベルトルト「……今は……彼女のためならなんでもできる。」

    ミカサ「でも、ユミルはもう戻ってこない。」

    ミカサ「人類滅亡を目論んだばかりか、大切な人さえ守れない愚かなお前に、存在意義はない。」

    ミカサ「私の特技を……披露させてもらう。」
  49. 49 : : 2014/03/31(月) 08:02:02
    ミカサぁ!!
    少しはわかってあげてもぉ…!無理か…ハハ
    ベルトルト!ユミルのために生きてあげて!
    といいたいところだが…あんなことしといて許せないよね…こっちでは許せても、あっちでは、壁壊したからね…多分自分もあっち側なら許してないわ…
    でも頑張れ!ベルトルト!ユミルのぶんまで生きて!(>_<)
    作者さんも頑張れ!
  50. 50 : : 2014/04/01(火) 14:17:59

    突然ですが、Twitterで専用垢作りました!

    CPやストーリーのリク、もしくはただ単に仲良くしてやるよって方は是非フォローお願いします!

    Twitter→@ktars_tkt_

    お話の更新は今日の夜します!
    お待ちください!
  51. 51 : : 2014/04/01(火) 18:35:03
    わかりました
  52. 52 : : 2014/04/01(火) 21:24:19

    ベルトルト「っ……」

    ベルトルト(当たり前だ、こんなの……そうだ、本当はずっと前から分かってた。)

    ベルトルト(僕が甘すぎるんだ、これほど大きな罪を犯しておいて、ただですませてくれだなんて。)

    ベルトルト(僕は、ただ逃げてただけだ。彼女のことを、言い訳にして。)

    ベルトルト(でも……)

    ベルトルト(僕は、生きたい。)

    ベルトルト(少し前まであった諦めの気持ちが薄れて、代わりに、生きたいと願ってる)

    ベルトルト(確かに、言い訳かもしれない。言い訳かもしれないけど……)

    ベルトルト(……)

    ミカサ「アルミン、そこをどいて。あのチビから、ブレードを借りてくる。」

    アルミン「ミカサ……」

    ミカサ「……どいて。」

    アルミン「……」スッ

    ミカサ「……」スタスタ

    ベルトルト(どうして、男って女の子のことになると、こんなに我を忘れるんだろうか。)

    ベルトルト(……そんなことも分からないまま、僕は死ぬのか……)





















    エレン「ミカサ。待ってくれ。」
  53. 53 : : 2014/04/01(火) 21:34:57


    ミカサ「!!……エレン……?」

    アルミン「エレン……」

    ジャン「……お前」

    エレン「待てよ、ミカサ。勝手に1人決めして、勝手行動するなよ。」

    ミカサ「……は……なぜ?!こいつらは、おばさんの仇!エレンの、お母さんの、仇!全ての人類の仇!早急に削ぐべき!違う?!」

    エレン「落ち着け。お前にやらせたくないだけだ。」

    エレン「……俺が、削ぐ。」










    ミカサ「……そういうことなら、早く言ってほしかった。私は、エレンがこいつらに毒されたのかと思った。」

    エレン「そんなわけないだろ。巨人が憎いのは、今も昔も同じだ。」

    ミカサ「……なら、いい。早く、あのチビからブレードを。」

    エレン「……いや、いい。」

    ミカサ「……どういうこと?」

    エレン「ライナー。お前…ユミルのナイフ、持ってたよな。」

    ヒストリア「ユミルの……ナイフ……」

    ライナー「あ……ああ。」

    エレン「貸してくれ。俺は、ベルトルトがユミルを殺したのと同じ方法でお前らを殺す。心臓を一突きだ。いいだろ。」

    ライナー「……ああ。構わない。」

    エレン「……」

    エレン「よし。いくぞ……」

























    エレン「……」
















    ミカサ「……どうしたの、エレン。」

    エレン「……」

    エレン「俺は……」




















    エレン「……できねえな、」グッ

    ミカサ「!!エレン、駄目!!」
  54. 54 : : 2014/04/01(火) 23:22:27
    不覚にも、涙が…
    ユミルの民さん、頑張って下さい!
    期待です^ ^
  55. 55 : : 2014/04/02(水) 10:52:36
    えええ!?
    エレン!?なにしたの!?気になるし!
    どうなったのぉ!?き!に!な!る!
    ハアハアすみません…
    期待です
  56. 56 : : 2014/04/03(木) 21:53:27

    ミカサ「……エレン。私には、理解できない。……なぜ、エレンは、そのナイフを、自分の心臓に向けてるの?」

    エレン「……ユミルがこうなっちまった原因は、俺にもある。俺が無茶してこいつらと闘おうとしなければ、ユミルはこうはならなかった。多少の障害はあっても、ベルトルトと2人で生きていくこともできたかもしれない。」

    エレン「でも……おれはその機会を奪った。」

    ミカサ「……エレン。」

    エレン「だから、俺もユミルと同じ方法で死ぬ。もし死ねなくて、巨人化しちまったら、ミカサ、お前が俺を殺してくれ。」

    ミカサ「……エレン?!」

    エレン「この2人は、俺が手を下さなくても、お前がこいつらを殺すだろ。よく考えたら、こいつらの命を奪う権利、俺にはねえ。俺も巨人なんだからな。」

    ミカサ「エレン、何を言っているの?私は……エレンの言っていることが理解できない。なぜ、エレンが死ななくてはならないの?」

    ジャン「おい、エレン、落ち着け!お前自分が何言ってんのか分かってんのかよ!」

    エレン「落ち着け?」

    エレン「……ジャンだけには言われたくねえな。」

    ジャン「……は?」












    エレン「こんな状況で落ち着いてられるか!!俺は……俺は……」

    ミカサ「エレン!!エレン!!駄目!!死んでは駄目!!戻ってきて!!」

    アルミン「もう……訳が……分からないよ……あは、あはははは………!!」

    ジャン「お、おい、アルミン!」

    コニー「なんで、こんな……俺が悪いのか?俺が……馬鹿だから……?」

    サシャ「ユミル……ユミル……ユミル……ユミル……はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

    エレン「止めるなミカサ!!黙って、死なせてくれよ!!」

    ミカサ「駄目!!いくらエレンのいうことでも、それだけは、絶対に駄目!!」

    アルミン「あはっ、あははははははははははははっ!!!!」

    ジャン「おい!お前ら!」





















    ヒストリア「もう、やめて!!」
  57. 57 : : 2014/04/03(木) 21:59:35










    ………………………












    ヒストリア「もう……やめて……」

    ヒストリア「みんな……混乱状態に陥ってるんだよ……」

    ヒストリア「エレンとユミルがベルトルトとライナーに連れ去られて、帰ってきたらユミルが死んでて……」

    ヒストリア「一時的な気の迷いで、みんなおかしくなってるんだよ……」

    ヒストリア「エレン、死なないで。」

    エレン「!!」

    ヒストリア「ユミルがこうなってしまったのは、エレンのせいじゃない。もちろん、ベルトルトやライナーのせいでもない。」

    ベルトルト「!!」

    ライナー「!!」

    ヒストリア「きっと……彼女はこうなる運命だったんじゃないかな……そして、その運命を自分で分かっていて、素直にそれを受け入れた……」

    ヒストリア「ユミルは……きっと……」































    ヒストリア「……同期生のみんなが、仲良く笑顔で暮らすことを、望んでるはずだよ。」

    ヒストリア「……それくらい、彼女にとって同期生は、かけがえのない、大切な仲間だから……」
  58. 58 : : 2014/04/03(木) 22:12:12

    ヒストリア「……もう、誰も死ぬべきじゃない。」

    ヒストリア「ベルトルトや、ライナーも。」

    ヒストリア「もう……誰の命も……」

    ヒストリア「失っちゃいけない。」















    104期「…………」

























    リヴァイ「……おい、ガキども。約束の時間だ。」

    ハンジ「……2人には、一緒に来てもらうよ……ん?その子って……」

    エレン「……104期調査兵団団員、ユミルです。」

    リヴァイ「!!……」

    ハンジ「……ん?リヴァイ知り合い?」

    リヴァイ「……いや。」

    ハンジ「そうか。……この子については、また詳しく話を聞かせてもらうよ。とりあえず、そこの2人には地下牢に入ってもらう。……いいね。」

    2人「……はい。」

    ハンジ「他の団員は、ここで待機。その……ユミル?は、えっと……」

    ヒストリア「……まだ、ここにいさせてください。お別れが……したいので……」

    ハンジ「……うん、わかった。」

    リヴァイ「……行くぞ。」











    ……………















    ヒストリア「……ユミル。」

    ヒストリア「ユミルは、私にとって、恩人だった。」

    ヒストリア「生きる希望をなくしていた私に、生きることの楽しさを教えてくれた。」

    ヒストリア「自分も重いものを背負っているにもかかわらず、私に、生きる糧をくれた。」

    ヒストリア「ユミル……私がここにいるのは、あなたのおかげなの。」

    ヒストリア「ユミル……守ってもらってばかりでごめんね。守って……あげられなかった。」

    サシャ「……ヒストリア。それは、違いますよ。」

    ヒストリア「……え?」

    サシャ「随分前なんですけど……ユミル、言ってました。ここに来る前、孤児として、路地で生活していたユミルは、誰かに愛された経験がなかったんです。……でも、ここに来て、ヒストリアと出会って、無償の愛をもらって、その愛に何度も助けられたって。……あのときのユミル、すごく優しい顔をしてましたよ。」

    ヒストリア「……そっか。ユミル……私……」

    ヒストリア「う、ううっ……」

    アルミン「ヒストリア……」
  59. 59 : : 2014/04/03(木) 22:21:15

    コニー「……俺は……ユミル、お前のこと、姉貴のように思ってた。」

    コニー「姉貴がいなかった俺にとって、お前は……なんつーか、その……頼れるけど、ちょっと意地悪で……ほんとに、兄弟みたいに思ってたんだよ。」

    コニー「ブスとか馬鹿って呼び合えるのも、心地よかった。お互い悪気のない悪口言い合ったりして。」

    コニー「お前の言うとおり、俺は馬鹿だよ。自慢じゃねえけど。でもその分、他のやつらと感覚が違うから、お前とは他のやつらとはちょっと違う関係がもてた。」

    コニー「……楽しかったぜ。」

    サシャ「私、ユミルにこき使われても、ユミルが好きでした。どうしてでしょうかね……」

    サシャ「きっと、ユミルが気づかないうちに、パァンを食べるより幸せで温かい何かを、私にくれていたからですね……」

    サシャ「もう、ユミルにこき使われることもなくなるんですね……さみしくなります……」

    サシャ「……でも、ユミルはかけがえのない、私の友人です。決して、忘れたりしません。……蒸かした芋を賭けますよっ……」

    サシャ「………………」

    サシャ「ユミル、ユミル、ユミル……」

    サシャ「……やっぱりっ……やっぱり、戻ってきてくださいっ!!!」

    サシャ「うわああああああん!!!」

    ヒストリア「……サシャ……」グスッ


  60. 60 : : 2014/04/04(金) 14:03:02
    ううぅ…うわぁぁぁぁん!!!!
    うう…悲しすぎます…ユ…ミル…
    わ、わかってるのに…涙が…止まらないよ…
    泣いちゃダメだってわかってるのに。うわぁぁぁぁん!ユミル!ユミル!
    すみません…感動します…期待
  61. 61 : : 2014/04/04(金) 22:17:27

    ジャン「ユミル……お前、散々俺のこと馬面って馬鹿にしやがって……」

    ジャン「その仕返しもできねえうちに、勝手に逝っちまいやがった……」

    ジャン「せめて、仕返しくらいさせてくれよ……」

    ジャン「なあ…ユミル。」

    アルミン「……ユミル……」

    アルミン「本当は君が1番、同期のことを考えてくれてたのかもね。」

    アルミン「君が背負っていたもの……」

    アルミン「僕たちにも、分けて欲しかったな……」

    ミカサ「ユミル……あなたは、いい人。」

    ミカサ「誤解されやすい人かもしれない。でも、ヒストリアを守ることに関しては、あなたは全力だった。」

    ミカサ「私は、そんなあなたを知っていた。ので、あなたの本質を見極めることができた。」

    ミカサ「……もっと、一緒にいたかった。」

    エレン「ユミル……ごめんな。頭脳のことなら、お前の方が遥かに上なのに、そのお前の判断を聞かなかったのは俺が馬鹿だからだ。巨人が憎いばっかりで、周りが見えてなかった。」

    エレン「……お前とは、もっといい関係が築けそうだったのにな。……残念だ。」

















    104期「……………」




















    ヒストリア(ユミル……あなたは、幸運ね。)

    ヒストリア(いい仲間に出会えて、私以外の人からも、ちゃんと愛されて。)

    ヒストリア(みんな、ユミルのことをこんなに大切に思ってたんだよ……)

    ヒストリア(一瞬、涙を目にいっぱいためて、同期に向かって微笑む、ユミルの顔が見えた気がした。)
  62. 62 : : 2014/04/04(金) 22:34:13

    --地下牢--









    ハンジ「……ということだから、君たちには色々な実験に付き合ってもらうよ。」

    ハンジ「……ああ、超大型の方は、実験には使わない。巨人化されたらたまったもんじゃないからね。」

    ハンジ「鎧の方だけ、協力してもらうから。」

    ハンジ「……それと、君たちの処刑についてだけど」

    ハンジ「やっぱり、敵とはいえ、巨人に関する貴重な情報源だからね。最大限利用させてもらう。」

    ハンジ「とりあえず、君たちのお仲間の女型があの結晶を壊して出てくるまでは、君たちは処刑しないことが決まったよ。」

    ハンジ「でも、自傷行為ができないように、常に手錠と猿轡は必須だ。」

    ハンジ「……分かったね。」

    ライナー/ベルトルト「」コクリ

    リヴァイ「……ちっ。本来なら今すぐにこの場でうなじを削ぎ落とすべきなんだ。生かしておいてやるだけ寛大だと思え。」

    リヴァイ「そしてせいぜい、腹の中で笑えばいい。」

    リヴァイ「……人類の、愚かさ、無力さをな。」

    ハンジ「……」

    ハンジ「……それじゃ、私たちは一旦失礼するよ。またあとで、エルヴィンが来ると思うから、大人しくしてるんだよ。」













    ……バタン
























    ハンジ「……ねえ……リヴァイ。」

    リヴァイ「なんだ、クソ眼鏡。」

    ハンジ「あのさ……ユミル……って子さ、やっぱりリヴァイ知ってるでしょ?あの時ははぐらかしてたけど、絶対あの子のこと知ってるよ。そんな顔してた。」

    リヴァイ「……あいつとは、昔……俺がゴロツキやってた頃、会ったことがあるだけだ。」

    ハンジ「……ふーん。」

    リヴァイ「余計な詮索はするな。今はそんなことより、あの巨人共の処分とユミルの葬儀についての会議のことが最優先だ。」

    ハンジ「うん……」






















    リヴァイ(……まさかこんなかたちで再会するとはな。)

    リヴァイ(てめえは、こんなところで死ぬようなやつじゃねえとは思っていたが……)

    リヴァイ(案外、ヤワだったんだな。)

    リヴァイ(……お前の意思を……必ず、継がせてもらう。)

    リヴァイ(……俺の、恩人だからな。)
  63. 63 : : 2014/04/05(土) 09:12:41
    おお!!まさかユミルがリヴァイの恩人だとは!?
    ものすごく期待です!ライナーとベルトルトどうなるのかな…
  64. 64 : : 2014/04/05(土) 12:40:37
    なんという展開!!?
    先が読めねえ!とにかく滾るので続きに期待!!
  65. 65 : : 2014/04/06(日) 11:54:10
    63は自分です。
    名前付け忘れました
  66. 66 : : 2014/04/06(日) 21:41:29

    --数日後--








    エレン「……今日か。」

    ミカサ「ええ。せめてユミルの魂が浮かばれるように、精一杯祈ろう。」

    サシャ「その話、何度も出てましたけど、実際に形になるってなると一層悲しいですね……」

    コニー「……今回はユミル1人だけだから、こぢんまりとやるらしいぞ。」

    ジャン「マルコと違って、あいつの場合骨も残んねえんだもんな……」

    ヒストリア「……ユミル……」


















    --地下牢--


    ベルトルト「……」

    ライナー「……」











    ガタッ









    ベルトルト「……!!」

    ライナー「……!!」

    エルヴィン「……気分はどうかな。」

    エルヴィン「……猿轡かまされて、何も喋れないんじゃ仕方ないな。」

    エルヴィン「……本日の日没と同時に、第104期調査兵団団員、ユミルの火葬を行う。」

    ベルトルト「!!」

    エルヴィン「同期であり、君たちが殺した相手だ。思入れもあるだろう。特別に、火葬に参加することを許可する。」

    エルヴィン「異例措置だ。最期まで報われなかった彼女を、悼んでやってくれ。人の心は、持っているのだろう?」

    ベルトルト「……」コクリ

    エルヴィン「……あくまで個人的な意見だが、私は君たちが自分からすすんで壁を壊したとは考えていない。きっと理由があるんだろう。重い罰が必要なのは確かだが、処刑は避けたいと考えている。だから、くれぐれも火葬の際に、逃げ出す事など考えないでくれ。」

    エルヴィン「……火葬の時間になったら、リヴァイとハンジがお前たちを連れにやってくる。待っていてくれ。」














    ガタッ


















    ベルトルト「……」

    ベルトルト(ユミル………)

    ベルトルト(ごめんね。)
  67. 67 : : 2014/04/06(日) 21:55:38







    ミカサ「……そろそろ日が暮れる。」

    エレン「……ユミルの火葬も、もうすぐか。」

    ヒストリア「……」

    アルミン「……ヒストリア?顔、真っ青だよ……大丈夫?」

    ヒストリア「アルミン……」

    ヒストリア「……うん、大丈夫……」ニコッ…

    アルミン「……」

    アルミン(嘘つかないでよ、そんな打ちひしがれた顔して……)

    サシャ「う、ユミル……う、うぇっ、うぇっ……」

    コニー「……泣くなよ、芋女……」

    ジャン「……ん?」

    エレン「どうした?」

    ジャン「いや……あれ……ベルトルトとライナーじゃないか?」

    アルミン「ほんとだ……手足を縛られて、猿轡までかまされてるけど……」

    ミカサ「……あいつら……まだ生きていたとは……」

    アルミン「ミカサ……今は心を落ち着けて……ほら、火葬、そろそろ始まるよ……」

    ミカサ「……すまなかった。」













    サシャ「……ヒストリア……それって……」

    ヒストリア「……」ギュッ…

    ヒストリア「そう……ユミルの、髪留め。」

    ヒストリア「さっき……こっそり、持ってきたの。」

    ヒストリア「これくらい、形見として残しておきたい……」

    ヒストリア「ユミルもっ……許してくれる……よね……」

    サシャ「ヒストリア……」






















    パチパチ…









    サシャ「……火葬前の儀式なんて、あっという間でしたね……」

    コニー「あの火の中に……ユミルが……」

    エレン「あ、棺桶の蓋が……閉まって……」

    ヒストリア「ああ……」




















    ドサッ…
















    ヒストリア「……入っちゃった……」













    シュウッ!!













    コニー「なんだ?!蒸気が、一瞬にして……」

    ミカサ「……これで、ユミルの体は……完全に消滅してしまった……のだろうか。」

    ヒストリア「う、ううっ……ユミル……」

    リヴァイ「……」

    ベルトルト(さよなら……ユミル)































































































    「誰が消滅したって?」
  68. 68 : : 2014/04/06(日) 22:01:33

    --ヒストリアSIDE--














    後ろから、声がした。













    最近耳にすることのなかった、でも、決して忘れないと誓った声が。













    「あーあ、どうしてくれんだよ。私の髪留め外しやがって。ヒストリアは悪い子だな。」










    ふざけた様子で、後ろから私の手の中にあった髪留めを奪って。








    背後で、"パチンッ"って、髪留めを留める音がして。









    まさか。










    まさか。







    そんなはずは。










    いやだ。




    振り返って、誰もいなくて、失望なんてしたくない。










    でも。










    たとえ1%でも。


    私の待つ人がそこにいる可能性があるのなら。














    ゆっくりと振り返る。




































    ユミル「……ただいま、ヒストリア。」
  69. 69 : : 2014/04/06(日) 22:09:19

    --ヒストリアSIDE--














    …………え…………










    ユミル「おいおい、しばらく会わないうちに、私の顔を忘れちまったのか?薄情な奴だな。」














    腰に手を当てて、にやにやと特有の笑みを浮かべて。















    ほんとに、あなたなの………?
















    前髪を真ん中で分けて、後ろ髪を髪留めで留めた、ちょっとぼさぼさの黒髪。

    鋭くて、切れ長の目。

    頬から鼻の頭にかけて散っているそばかす。

    女子にしては高い身長と、すらりとした長い足。



    間違いない。

    見間違えるわけない。































    ヒストリア「……ユミル……?」
  70. 70 : : 2014/04/06(日) 22:11:44

    --ヒストリアSIDE--










    ユミル「…よくできました。」



    口の端をきゅっと上げて、ユミルが微笑む。


















    私の、私の大好きな………






























    ヒストリア「ユミルっ!!!」










































    私は、その胸に、飛び込んだ。
  71. 71 : : 2014/04/06(日) 22:19:25
    うそー!?
    マジで!?ユミル!?うそー!?やったぁ!
    ユミルが生き返ったぞ!…………なんで?
    なんで生き返ったの?不思議やわ…まさか巨人の再生能力?すごいすごい!
    話が全然読めませんわ…
    期待です!
  72. 72 : : 2014/04/06(日) 22:35:42
    まさかの展開ですね、やはり、ユミルの民さんの作品はとても感動できる作品です。更新頑張ってください。私も全力で支援させていただきます。
  73. 73 : : 2014/04/06(日) 22:35:59
    あと、Twitterフォローさせていただきました。
  74. 74 : : 2014/04/08(火) 21:54:42

    --ヒストリアSIDE--







    あったかい。











    どうしてユミルが今ここにいるのか、そんなことはどうでもいい。









    私を抱きしめてくれる温もりは、前と少しも変わらない。
































    ユミル「ヒストリア……」

    ヒストリア「ユミル……!!」















    ユミルが、私の本当の名前を呼んでくれる。








    ユミル……









    コニー「……お、おい……」

    サシャ「ユミルぅ!!!!」



























    次の瞬間、同期のみんなが私とユミルに飛びついてきた。













    エレン「ユ、ユミル?!お前、ほんとにお前か?!」

    コニー「おいっ!ブスっ!どういうことだ、説明しやがれ!!」

    サシャ「ユミル、どうじでこごにいるんですかぁぁぁぁぁぁ!!わだし、ずーっど、まってまじだよぉぉぉぉぉ!!

    ユミル「わりいな、お前ら……」

    ユミル「心配かけちったみたいだな……」













    そういって、照れ臭そうに笑うユミル。








    ユミルは私を見つめてまた口の端を上げると、私を抱きしめる腕に力を込めて、耳元で囁いた。
















































    "ただいま。"
  75. 75 : : 2014/04/08(火) 22:03:33

    --ベルトルトSIDE--













    ……ユミル……?














    どうして……










    どうして、ここにいるの?















    いや、そんなことよりも……















    彼女のところへ行きたい。












    抱きしめて、ごめんねって謝りたい。












    でも、それは僕にとって贅沢すぎる悩み。













    彼女の元気な姿がまた見れただけでも、いいんじゃないか。











    ヒストリアを抱きしめて、幸せそうに笑う彼女。

















    ……やっぱり、彼女をここに連れて帰ってきたことは間違いじゃなかったんだと思えること、そのことが僕にとっての救いだ。















    僕と、彼女は、もう……
































    せめて……













    もう一度、彼女に伝えさせてくれ。














    僕は、彼女に、

    「好きだよ。」

    と言った。
















    訂正したいんだ。
























































































    「愛してる。」

    って。
  76. 76 : : 2014/04/09(水) 12:38:22
    おお!!
    ベルトルトとユミルどうなるのかな…期待です!
  77. 77 : : 2014/04/10(木) 19:23:28

    更新じゃなくてすみません。

    作者、学校がはじまりました……


    明日から授業なんです。

    部活の大会も近くて……(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)



    更新ペースがおちます!!

    気長に待ってもらえると嬉しいです……



    必ず書きますので……




    ユミルと兵長の番外編なんかも書こうかな……なんて思ってたり……



    するので、必ず更新しに来ます!


    しばらくお待ち下さいm(_ _)m
  78. 78 : : 2014/04/11(金) 18:17:52
    分かりました
    自分も学校なのでがんばってください!
  79. 79 : : 2014/04/12(土) 21:53:25

    --ベルトルトSIDE--










    ユミルが戻ってきた。








    理由は知らない。










    あの後、ユミルと目を合わせる暇もなく、僕たちは地下牢に戻された。






    それから、ユミルがどうなったのかは知らない。











    ……会いたい。















    ガタッ



























    ヒストリア「……ライナー?ベルトルト?」

    ライナー「……ヒストリア……!!」

    ベルトルト「なんで、こんなところに……」

    ヒストリア「……ベルトルトにね、1つだけ、言いたいことがあって来たの。」

    ベルトルト「……僕に……?」

    ヒストリア「ええ。」


































    ヒストリア「……私ね、ベルトルトがユミルのことが好きだって言ったとき、正直すごく嬉しかったの。」

    ヒストリア「ユミル、誤解されやすいし……」

    ヒストリア「悪い人じゃないでしょ。」

    ヒストリア「むしろすごく魅力的な人なのに、彼女はなかなか幸せになれなかった。」

    ヒストリア「……ユミルは私のために生きてくれた。私は……幸せだった。」

    ヒストリア「ベルトルトかユミルを好きでいてくれてるって分かった時、思ったの。」


















    ヒストリア「ユミルが……やっと、幸せになれるんじゃないかって。」

    ベルトルト「!」

    ヒストリア「こんなこと、言いたくないんだけど……」






















    ヒストリア「ユミルを、あまり悲しませないでほしい。」

    ヒストリア「それだけ、言いたくて。」
  80. 80 : : 2014/04/13(日) 10:41:26
    おお!
    なんていいこと言うんだ!ヒストリア!
    期待です
  81. 81 : : 2014/04/15(火) 21:12:37

    --ベルトルトSIDE--










    ヒストリアが出ていった後、僕は彼女の言葉の意味を掴めずにいた。










    ……僕は、どのみち処刑される。






    そんな僕が、ユミルを幸せにしてあげることなんて、できない。


    それどころか、深い悲しみの底へと突き落としてしまうだろう。






    ……どうしたら……



































    「……随分、考え込んでいるようだね。」














    不意に、鉄格子の向こうから声がした。










    ベルトルト「!!」

    ハンジ「私が入ってきても気づかないなんて、よほど思案にふけってたんだね。」

    ベルトルト(……分隊長……)







    分隊長の口調は、いつもと変わらない。

    だが、いつも僕らを目の前にした時に見せる目の輝きは、完全に失われていた。


















    ハンジ「今日は、君たちに話があって来たんだ。」

    ベルトルト「……話……?」












    嫌な予感しかしないのは気のせいなのだろうか。

























    ハンジ「……君たちは、この状況を不思議に思わないかい?」

    ハンジ「……私たちは、ユミル調査兵の火葬の日から、君たちに猿轡をかませていない。」

    ベルトルト「!」










    そうだ。


    さっきヒストリアと話ができたのも、僕の口に猿轡がかまされていなかったからだ。

    ユミルが復活してから、そのことで頭がいっばいで、そんなことにも気づけていなかった。

























    ハンジ「……実はね……ちゃんと、それ相応の理由があるんだよ……」



















    頼む……




















    頼むから、言わないでくれ……





























    ハンジ「実はね……」








































































    ハンジ「女型の結晶に、ひびが入っていた。」
  82. 82 : : 2014/04/15(火) 21:14:45

    --ベルトルトSIDE--































    ……どうして、運命というものは、これほど残酷なのだろうか。


















    僕にとっては、当然の罰なのかもしれない。


















    それでも、課せられた罰の重さに、耐え切れる自信がない自分がいる。
































    ……僕は……





































































































    コロサレル。
  83. 83 : : 2014/04/15(火) 21:58:05

    --ベルトルトSIDE--














    静かに、分隊長は地下牢を出て行った。



























    ……おそらく、アニを守っていた結晶は、三日後には完全に崩れるだろう。















    処刑執行は、時間の問題だ。













    調査兵団の幹部側も、いくら尋問しても口を一切割らない僕たちに諦めを感じていたらしく、なにも喋らないのならアニの結晶が破れた時に、3人まとめて処刑するということで話がまとまったらしい。










































    ふと、黒髪の彼女を思い浮かべた。













    何日も、顔を見ていない……

























    会いたい……



















    「ベルトルさん」





















    って、呼んでほしい。





































    「ベルトルさん」






























    そう、その声で………





































    「ベルトルさん」































    ユミル……















































    ユミル「ベルトルさん」
  84. 84 : : 2014/04/16(水) 16:50:30
    おお!
    本当に処刑されるのかな…
  85. 85 : : 2014/04/18(金) 21:17:30
    期待!!
  86. 86 : : 2014/04/20(日) 23:32:10

    あまりにも浮上できなくてすみません((.;゚;:Д:;゚;.))



    本当に学校忙しくて……





    これだけ放置すると、見てくださっている方もいらっしゃるのか……←



    頑張ります。
  87. 87 : : 2014/04/21(月) 18:20:48

    --ベルトルトSIDE--



















    ベルトルト「……ユミル……?」







    ユミル「……ベルトルさん。」






























    ベルトルト「……ユミルっ!!」























    必死に、縛られている手足を動かして、鉄格子に這い寄る。

























    ベルトルト「ユミ……」























    ギュッ

















    ベルトルト「……ユミル……」





    鉄格子ごしに、ユミルが僕の体を抱きしめる。


























    ユミル「遅くなって……ごめんな。」























    ユミル……



















    ベルトルト「……かっこよすぎるよ……」


















    ベルトルト「会いたかった……」

























    彼女が僕の体を抱きしめる力を強くする。

























    ユミル「私だって……ここにくるために、何十回交渉したか。」

    ベルトルト「…….そんなに?」

    ユミル「……私も巨人だからな。敵か味方か、決めかねてたんだろうな……」

    ユミル「…さすがに、鉄格子の中に入ることは許されなかった……」



























    僕らを隔てる太い鉄格子。














    せめて、抱きしめ返してあげたい……
























    でも、その願いは叶わないものだった。
































    ユミル「……お、」

















    彼女が、僕の体を少し離す。




















    ユミル「……ライナー……お前大丈夫か?」


















    ……ライナーはここに来てからずっと、尋常じゃないほど目が据わっていて、思いつめた表情のまま動かなかった。



























    ユミル「ライナー……ヒストリアと会ったのか?」




















    ライナーは、声を発さずにうなづいた。

















    ユミル「…そうか……」

    ベルトルト「……ねえ、どうしてユミルは蘇ったの……?巨人の再生能力……?」

    ユミル「……ああ、そのことか。」

    ユミル「キーワードはな」



















































    ユミル「復活祭だよ。」
  88. 88 : : 2014/04/22(火) 07:35:12
    おお!てかライナーだいじょぶか?
    期待です
  89. 89 : : 2014/04/23(水) 21:16:00

    ベルトルト「復活祭……?」

    ユミル「ああ。」

    ベルトルト「それって、どういうこと?」

    ユミル「……随分、前の話なんだけどな。」

    ベルトルト「うん。」

    ユミル「世界で、神と言われて崇められていた人が、この世に生きるもの全ての罪を背負って十字架にかけられ、処刑された。」

    ユミル「そして、三日後に復活したんだ。」

    ベルトルト「……え?」

    ユミル「私の火葬が行われたのが、ちょうど神が復活した日。私が死んだのが、ちょうど神が十字架にかけられた日だ。」

    ベルトルト「……」

    ユミル「もちろん、私の場合は巨人能力も関係してくるんだと思う。」

    ユミル「でも、1番の要因は、きっと……」

    ユミル「また、会いたかったからだと思うんだ。」

    ユミル「ベルトルさんに、ヒストリアに、みんなに。」

    ベルトルト「……ユミル……」

    ベルトルト「そんなことさらっと言わないでよ。」

    ベルトルト「……照れるだろ……」

    ユミル「……ふん。」

    ベルトルト「でも……それじゃユミル、本物の女神様になったんだね……」

    ユミル「……ああ、そうだな……本当に、女神様と言われるのは、悪い気がしねえな。」

    ベルトルト「ヒストリアはみんなの女神様だけど、ユミルは僕だけの女神様でいてよ。」

    ユミル「ふざけんな。ヒストリアは私だけの女神だ。誰にも触れさせやしねえよ。」

    ユミル「……ベルトルさんもな。」

    ベルトルト「……ユミル……」

    ユミル「ベルトルさんも、私だけの女神だ。」

    ベルトルト「女神か……確かに、悪い気は、しないかも……」

    ユミル「だろ?」

    ベルトルト「ユミル、大好きだよ。」

    ユミル「当たり前だ、じゃなきゃぶっ殺す。」

    ベルトルト「ううん、違うんだ。」

    ベルトルト「そうじゃないんだ。」

    ユミル「なんだ、違うのか。」

    ベルトルト「ユミルも言ってよ。」

    ユミル「……分かったよ、」

    ベルトルト「……せーのっ」





















































    「「愛してる」」
  90. 90 : : 2014/04/23(水) 21:39:47

    --ベルトルトSIDE--







    何日ぶりか。













    空が青い。

















    青い空の下、隣にいる2人の金髪が鮮やかに映える。











    こんな日は、できることなら、裸足で芝生の上を駆け回ってみたいな。

    あの人と一緒に。









    きっとあの人は、にやにやとした笑みを浮かべながら、はしゃぐ僕を尻目に、木陰で居眠りでもするんだろう。

















    アニ「ライナー……ベル……あんたたち、余計なことは考えるんじゃないよ。」

















    ……現実に引き戻される。
















    アニ「特に、ライナー……あんた、同期のこと考えてるだろ。辛くなるだけだよ…」

    ライナー「俺は……あいつらを……裏切った……」

    アニ「……っ……」

    アニ(ミーナ……)

    ベルトルト(ユミル……)



















    広場の真ん中に、大きな台が三つ、据えられている。




















    その台の向こう側。























    104期のみんなが見えた。




















    背の高い彼女は、1番前に立っていた。


    それに寄り添うように立つ、金髪の儚げな少女。






    今にも倒れそうな顔色で、こちらを凝視している。




























    集まった民衆は、歓喜にどよめく。















    ……そう、今日は僕らの公開処刑の日。















    憲兵団の監視の元、僕らの首は、調査兵団員によってはねられる。






    民衆の誘導のため、駐屯兵団も駆り出されている。
















    まさに、公開処刑。










    僕らの隣に立っていた調査兵団員が、右手をさっと挙げた。

















    同時に、僕らの首に繋がれた鎖が強く引っ張られる。









    喉の奥で音がなり、群衆は足を鳴らして歓喜に酔う。




    今まで自分たちをさんざん苦しめてきたやつらのあられもない姿をみて、興奮しているのだろう。
























    僕らの首は、中央の台にしっかりと固定された。












    うなじを這う、冷たい感覚。




























    群衆がさらにどよめく中、104期調査兵団員だけは微塵も動かなかった。












    この距離では、彼女の顔色は分からない。
























    そして、執行の鐘が鳴る。






























    ユミル、好きだよ。

    ユミル、元気でね。

    ユミル、みんなと生きてね。

    ユミル、
























































    愛してる。








    ___________プツン。
  91. 91 : : 2014/04/23(水) 21:53:15

    --ユミルSIDE--



    エレン「おい、こっちだ!」

    ミカサ「待って、エレン。そっちは危険。馬から降りるべき。」

    アルミン「全く、エレンは……」








    ……よお、ベルトルさん。






    あれから、5年の月日が経った。



    そっちで、ライナーやアニ、マルコやミーナと、仲良くやってっか?












    私は元気だ。







    ……皮肉なことに、お前がいなくなると、個人の巨人の討伐数は一気に上がった。





    壁を壊される心配がなくなり、少々肩の荷が下りたんだろうな。








    5年経った今は、立体起動を付けているとはいえ、こうして壁外に長居もできるようになった。





    今?

    今は、死に急ぎ野郎がずっと行きたがってた、海にいる。





    死に急ぎ野郎がな、104期のみんなでどうしても行くって言うから、みんな個人の仕事なんとか終わらせて来たってのに。

    あいつは1人で暴走しやがって。

    砂に足とられて転んであのざまだ。

    全く、変わらないよ。









    あ、そうそう、エレンとミカサは、正式に付き合うことになった。

    つっても、今までもミカサがエレンにべったりだったから、状況はそんなに変わってねえけどな。

    相変わらず、ミカサはエレンの保護者をやってる。



    ヒストリアは、アルミンがよく面倒をみてやっている。

    悔しいが、あの2人が並ぶと、結構絵になるんだぜ。

    もちろん、私との関係も変わらない。









    私はといえば、一緒に攫われたエレンが、心配をかけてくれた。

    まあもちろん、周りの2人もな。


    それから、ジャン。


    やっぱりミカサへの失恋がきっかけなのかと思ったが、あいつもマルコという、かけがえのない存在を失っているからな。


    どこか、私に通じるものを感じたんだと思う。


    あいつ、結構いいやつだぞ。

    知ってたか?


    まあ、まだまだお前の事は忘れられないが、ジャンとはいい関係が築けてると思うぜ?







    バカ2人は相変わらずだ。

    でも、2人とも戦闘技術をあげやがった。


    ったく、よくやる奴らだよ。
  92. 92 : : 2014/04/23(水) 22:07:02

    --ユミルSIDE--


    あ、そうそう。

    調査兵団員内でも世代交代があってな。


    まだまだ私たちは若いが、それでももう立派な成人だからな。



    それに、先輩方は戦死した方たちが多くて、いきなり幹部の役職が私たちにまでまわってきたんだ。





    エルヴィン団長は、訓練兵団の教官長になった。

    リヴァイ兵士長は、訓練兵団の教官。

    鬼教官だって、すげえ恐れられてるらしいぜ。

    ハンジ分隊長は、巨人の生態研究を専門でやるようになった。










    で、この方たちの代わりが、私たちってわけだ。



    団長はな…


    聞いて驚くなよ。




    アルミンだ。






    確かにあいつは劣等生だが、頭は抜群だからな。

    それに、ここ何年かですげえ腕をあげたし。





    私にいわせりゃまだまだだが、十分、団長に必要なだけの実力を身につけた。



    こいつがいるおかげで、幹部は全員頭脳派だ。

    頭で戦うアルミンにとっては、部下が作戦を理解できないということは致命的だからな。








    ちなみに、私は兵士長になった。





    私、決めたんだよ。

    お前の分まで闘うって。


    今までは戦闘でも訓練でも、本気を出してなかったんだけど、出してみるようにしたんだよ。




    そしたら思ったよりも戦闘技術が向上してな。



    人類最強の後を継ぐはめになっちまった。



    書類の整理が面倒なんだ……手伝ってくれよ。





    分隊長は、ジャンと先輩だ。








    ジャンは、かなり頭がいいからな。

    一緒に作戦をたてたり、陣形を考えたりしてるよ。


    立体起動の腕も抜群だ。









    ミカサは、冷静な判断力がないため、幹部には不適とされちまった。


    あんなに強いのにな。



















    ……長くなっちまったな、ベルトルさん。


    向こうで、私の天使が呼んでるから、ちょっくら行ってくるわ。






    それとさ。

    アニに伝えといてくれ。
    ミーナと仲良くなって。

    ライナーに伝えといてくれ。
    お前は104期の兄貴分として誇りだって。

    最後に、ベルトルさん。















    ……今回は、1人で言わなくちゃいけないな。


    さみしいもんだ。







    ベルトルさん。



























































    「愛してる」






    --Fin--
  93. 93 : : 2014/04/23(水) 22:10:42


    いやぁー、やっと完結いたしました!!


    今まで応援してくださり、ありがとうございます!


    長かったー……



    ふと頭に思い浮かんだストーリーを、なんとかこじつけで繋げていったので、だいぶ文章がおかしい笑

    作者が芝居をしてるってだけで、勝手にお芝居ネタ取り入れたり…笑



    収拾つかなくなって焦ったり。笑





    とりあえず、完結となります。


    が。←



    気になっている方がいらっしゃるか分かりませんが……



    兵長とユミルについてです。



    兵長が、ユミルにあったことがあるということを感じさせる発言をしていましたよね。


    一応、ストーリーを考えてあるんです。


    もし需要があれば、番外編というかたちで書こうかなと……


    ご意見待ってます!



    本当にありがとうございました!
  94. 94 : : 2014/04/24(木) 05:37:31
    前作も拝見させていただきました!
    とても面白かったです。感動しました(´;ω;`)ややっぱりこんな純愛ベルユミも素敵ですね←
  95. 95 : : 2014/04/24(木) 07:21:15
    すごくいい作品でした!
    番外編、もしお時間あれば執筆してほしいです!
  96. 96 : : 2014/04/24(木) 17:27:13
    感動です!泣けましたぁ!(;´д⊂)
    次回作期待ですよ
  97. 97 : : 2014/04/24(木) 21:22:26
    >>94

    閲覧ありがとうございます!

    初SSにしてキャラ崩壊が酷すぎるかなと笑

    オトナなベルユミも好きなんですが、切ないのもそれはそれでいいかなと笑

    ただしユミルは絶対こんなこと言いませんよね…

    次回作は気をつけます…笑

    本当にありがとうございました!
  98. 98 : : 2014/04/24(木) 21:23:38
    >>95

    閲覧ありがとうございます!

    番外編、書こうと思います!

    学校の都合で、亀更新になることが予想されますが……笑

    また来ていただけると嬉しいです(^◇^)

    本当にありがとうございました!
  99. 99 : : 2014/04/24(木) 21:25:17
    >>96

    毎回、コメントありがとうございました!


    そして、ここまで付き合ってくださり、ありがとうございます!


    最初はどうなることかと思いましたが、無事完結してよかったです(^◇^)


    本当にありがとうございました!
  100. 100 : : 2014/04/25(金) 21:24:41


    お待たせいたしました!

    番外編

    "仲間" __Levi with Ymir__
    http://www.ssnote.net/archives/15412




    まだ全く更新はできていませんが、閲覧していただけると嬉しいです!
  101. 101 : : 2014/04/25(金) 21:26:34
    良かったです!(*^^*)
    次回作にも期待だぁぁぁぁ!!
  102. 102 : : 2014/08/05(火) 02:51:21
    泣きすぎて顔が・・・orz
  103. 103 : : 2016/05/08(日) 20:46:50
    ヤバいです!!!
    泣きすぎて鼻水が…笑
    切ないベルユミもいいですね!ユミル死ななくてよかった。
    神作です✨
  104. 104 : : 2017/08/30(水) 16:04:33
    うあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
  105. 105 : : 2018/08/08(水) 17:56:44
    すごい感動しました!泣いてしまいました。ベルユミの感動する話いいですね!
  106. 106 : : 2020/10/28(水) 13:52:10
    http://www.ssnote.net/users/homo
    ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️

    http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
    ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
    ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️

    ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
    10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
    みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
    今回は誠にすみませんでした。


    13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
    >>12
    みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
    現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました

    私自身の謝罪を忘れていました。すいません

    改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
    今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
    あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
    SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
    本当に今回はすみませんでした。




    ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️

    http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi

    ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️

    56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ごめんなさい。


    58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ずっとここ見てました。
    怖くて怖くてたまらないんです。


    61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
    お願いです、やめてください。


    65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    元はといえば私の責任なんです。
    お願いです、許してください


    67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    アカウントは消します。サブ垢もです。
    もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
    どうかお許しください…


    68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    これは嘘じゃないです。
    本当にお願いします…



    79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    ホントにやめてください…お願いします…


    85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    それに関しては本当に申し訳ありません。
    若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
    お願いですから今回だけはお慈悲をください


    89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
    もう二度としませんから…
    お願いです、許してください…

    5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
    ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
    本当に申し訳ございませんでした。
    元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
    私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
    今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。

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