この作品は執筆を終了しています。
進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第7話 『酒の苦みと甘み』
-
- 1 : 2014/03/18(火) 01:43:35 :
-
進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第7話
――――前回までのあらすじ――――
季節はこれより冬へ突入。特訓に励む「ユーク・トラス」は、そのチカラの制御の術を身に付き始め、成長の予感に胸を躍らせる
寂しがり屋なアニと訓練中に絡んでいると、呆れたミカサに連れて行かれるなど、訓練の中で飽きない日々を送るユークの日常
シーナ内、及び壁教の調査を密かに行ってきたユークは、仲間達にこれまで収集した情報を伝え、今後の方向性を確立した
クリスタから情報を聞き出そうとするも、ユミルを振り解く事に苦戦し、彼女が握る壁内世界の真相への鍵を掴めないでいた――――
――――――――
――――
――
-
- 2 : 2014/03/18(火) 01:54:26 :
――Part 1-1――
――――とある休日 街中――――
カランコロン
「ありがとうございましたぁ!」
スタスタ スタスタ
ユーク「今日も良い買い物をしたな…多分」
エレン「あぁ。これで冬用の服と防寒具は、準備万端だな」
アルミン「最近は、エレンは本当に色々な服を着るようになったよね」
ユーク「偏《ひとえ》に、ジャンのおかげだって」チラ
ジャン「あん?」チラ
エレン「おぉ、いつもアドバイス、ありがとな!」
-
- 3 : 2014/03/18(火) 01:55:06 :
ジャン「まっ、いいってこった!」ヒラヒラ
アルミン「ジャンも穏やかになったというか…素直になったよね」
ユーク「そうだな。いい傾向だ」
ジャン「ほっとけ」プイ
ユーク(こういうところも)
アルミン(ジャンの照れ隠しなんだよね)
-
- 4 : 2014/03/18(火) 01:55:50 :
エレン「それで、これからどうする?」
アルミン「とりあえず、服屋から出たのものの…」
ジャン「これと言って、決まってねぇな」
ユーク「……」ピタッ
エレン「どうかしたか、ユーク?」チラ
ユーク「あぁ。それにしても…今日のこの風は…」
-
- 5 : 2014/03/18(火) 01:57:03 :
ヒュゥーーーッ
ユーク「…寒いな」ブルッ
エレン「あぁ、風が顔に冷たく当たって来るぜ」ブルブル
アルミン「もう結構、街を見て回ったけど…もう帰る?」
ジャン「そうだな。いい加減帰っても…あん?」ピタッ
ユーク「どうした、ジャン?」
エレン「なんで、立ち止まったんだ?」
-
- 6 : 2014/03/18(火) 01:57:31 :
ジャン「いや、あれだ、あれ」スッ
アルミン「あっちの屋台?」チラ
ユーク「……」ジーーッ
エレン「何やってるんだ、あれ?」
ジャン「まぁ、何かの縁だ。見てみようぜ」スタスタ
ユーク「そうだな。まだ時間は少しあるし」スタスタ
-
- 7 : 2014/03/18(火) 01:58:05 :
ガラガラガラ
コロン コロコロ
商人「あぁー!残念賞だね」
客「あーあ、悔しいなぁ」
商人「はい。景品だよ」
客「ありがと」
商人「またの機会を!」
客「はーい!」
-
- 8 : 2014/03/18(火) 01:58:26 :
エレン「あれは、くじ引きか?」
ユーク「…あれ、面白そうだな」
アルミン「あの回るやつ?」
ユーク「そっ!あのガラガラと回る様子が面白い」ワクワク
ジャン「回る様子が気になるなんて、変な奴だな」ケラケラ
ユーク「そうか?」
-
- 9 : 2014/03/18(火) 01:59:04 :
エレン「その辺は何だっていいよ。で、やるのか?」
ユーク「そうだな。やりたい!」ワクワク
アルミン「じゃあ、行ってみようか」
ジャン「まっ、付き合ってやるよ」
ユーク「本当は、ジャンもやりたいんじゃないか?」ニヤリ
ジャン「ベ、別にそんな事はねぇし…」アセアセ
-
- 10 : 2014/03/18(火) 01:59:32 :
ユーク(本当のところはどうだろうな?)
エレン「じゃあ、俺もやるわ」
アルミン「僕も!何か当たればいいんだけど」
ジャン「ほら、さっさと行くぞ?」
ユーク「やっぱり、やりたいんじゃないか!」ハハハ
ジャン「だから、違ぇって!」
-
- 11 : 2014/03/18(火) 02:00:29 :
アハハハハ!
スタスタ スタスタ
商人「へい、らっしゃい」
ユーク「これ、やりたいんですけど」
商人「あぁ、いいぞ。券は持っているかい?」
エレン「剣?硬質ブレードの事か?」
商人「え?」
アルミン「そんな訳ないじゃないか!」アハハ
-
- 12 : 2014/03/18(火) 02:01:43 :
ジャン「そんな冗談は要らねぇよ」ケラケラ
エレン「分かってるっての!」アハハ
ユーク「それで、その券というのは?」
商人「あぁ、券ってのはな。今週、街で買い物した客に配っていたんだ」
商人「色んな店に配布したから、兄ちゃん達も持ってるんじゃないか?」
ジャン「今日、何枚か貰ったな。そういえば」ピラッ
-
- 13 : 2014/03/18(火) 02:02:45 :
ユーク「これが何枚必要なんですか?」
商人「1枚につき、1回だ」
エレン「俺は4枚持ってるけど…お前らは?」チラ
アルミン「僕は6枚。今日は沢山買い物したからね」
ジャン「俺は5枚だ」
ユーク「俺は最近、また倹約始めたから2枚だけだ」
-
- 14 : 2014/03/18(火) 02:03:27 :
商人「まっ、皆でやっていきな」
アルミン「なら、僕が今、一番チャンスがあるね!」
エレン「景品は何があるんだ?」キョロキョロ
商人「まぁ、色々だが。酒とか日用品とかあるぞ」
ユーク「石鹸とかタオルとか、お菓子まであるな」
ジャン「ほぉ、タダで貰うにしては、中々、豪勢だな」
-
- 15 : 2014/03/18(火) 02:04:36 :
アルミン「それじゃあ、誰からする?」チラ
エレン「ユーク、お前が先にするか?」チラ
ユーク「え?」ピクリ
エレン「したかったんだろ?」ジッ
ユーク「なら、俺から行かせてもらうかな!」ヨーシ!
アルミン「何が当たるだろうね?」ワクワク
-
- 16 : 2014/03/18(火) 02:05:02 :
ユーク「じゃあ、はい。これで」ピラッ
商人「はいよ。2回だ!」
エレン「確率的には、結構、低いな」
ジャン「でも、こいつ…」
アルミン「運があるからねぇ」
ユーク「この回す感じが楽しいんだよな。音も鳴るし」ジャラジャラ
-
- 17 : 2014/03/18(火) 02:05:41 :
コロン コロコロ
コロン コロコロ
ユーク(違う色が2つ出たな。何だろう?)
商人「おっ!兄ちゃん、はじめから良いの引いたな」
ユーク「へぇ」
商人「じゃあ、黄色の玉が出たから、お菓子だな」
商人「そこの箱から好きな袋を1つ取っていってくれ」
ユーク(おっ、これはラッキーだ!)
-
- 18 : 2014/03/18(火) 02:06:15 :
エレン「すげぇな!いきなり菓子かよ」
ユーク(後でアニにあげよう!)ワクワク
商人「そんで、もう1つの赤い玉は商品券だ。ほれ!」スッ
ユーク「ありがとうございます」
商人「来月いっぱいまで、この街の商店で使えるから、また買い物に来な」
ユーク「はい。是非、そうします」
-
- 19 : 2014/03/18(火) 02:07:10 :
ユーク(これまた、やったな!アニとのデートの口実にも使える)ワクワク
エレン「…ユーク、いきなり凄いな」
アルミン「2つとも当たりだったんだね」
ジャン「流石、強運。伊達じゃねぇな」
ユーク「ビギナーズラックってやつだよ。あまりやった事ないし」
商人「そうみてぇだな。あっはっは!」
-
- 20 : 2014/03/18(火) 02:07:48 :
商人「そんで、今度はどの兄ちゃんがやるんだ?」
ユーク「エレン、行けば?」
エレン「よし!なら、俺がやる」
アルミン「エレンも当たりが引ければいいね」
エレン「そうだな。どうせなら、俺も商品券とか欲しい」
ユーク(あっ、欲が出た。これは引けないな)
-
- 21 : 2014/03/18(火) 02:08:20 :
ガラガラガラ
コロン コロン コロン コロン
商人「えーと、ちょっと待ってくれよ」ジロジロ
エレン(3つ同じ色が出たな。多分、はずれだろうな)
商人「まず、残念賞が3つだな。はい、これ!」スッ
エレン(さっきの客も貰っていたやつだな)
商人「で、当たりが1つ。青色はタオル5つセットだ」
エレン「おっ!これはいいかもな」
-
- 22 : 2014/03/18(火) 02:08:53 :
アルミン「よかったね、エレン。これでいくらでも特訓できるよ?」
エレン「そうだな。今は汗をかきにくいけど、あるに越した事はねぇしな」
ジャン「良かったじゃねぇか」
エレン「おう!」
ユーク「ミカサに追いつけるといいな」
エレン「そうだな!もっと頑張るぞ!!」
-
- 23 : 2014/03/18(火) 02:09:15 :
ジャン「後は、俺達の2人だな」チラ
アルミン「じゃあ、次は僕がやってもいいかな?」
ジャン「あぁ。好きにしろよ」
アルミン「それじゃあ、これ。お願いします」スッ
商人「はっはっは!6枚の兄ちゃんだな。ほれ、やりな」
アルミン(確率的には高いはず!何か来い!!)
-
- 24 : 2014/03/18(火) 02:09:42 :
ガラガラガラ
コロン コロン コロン コロン コロン コロン
アルミン(あれ?全部、同じ色だ)
商人「あちゃあ、残念だったな。全部、残念賞だ」
アルミン(そ、そんなぁ)ガーン
商人「多いけど、これが景品だ」スッ ドサリ
アルミン「ありがとうございます」シュン
商人「数撃ちゃ当たるもんでもないみたいだな!」ワハハ
-
- 25 : 2014/03/18(火) 02:10:03 :
ユーク「残念だったな、アルミン」
アルミン「うん。悔しいな」
エレン「でも、俺もこれだけもらったんだから、仲間だぞ」
アルミン「そうだね。寮で皆にもあげようか」シュン ドサリ
エレン「それもそうだな。俺もこんなに要らねぇし」ドサリ
ユーク(俺も1つ貰おう)チラ
-
- 26 : 2014/03/18(火) 02:12:59 :
ジャン「じゃあ、最後は俺だな」ズイ
商人「刈り上げの兄ちゃんは、何枚だったっけ?」
ジャン「5枚です。これ」スッ
商人「じゃあ、最後に何か出るといいな!」ワハハ
ジャン「俺も何か当ててやる!おらっ!!」グルグルグル
ユーク(ジャン、気合入っているなぁ)ジーーッ
-
- 27 : 2014/03/18(火) 02:14:06 :
ガラガラガラ
コロン コロン コロン コロン
ユーク(今のところ、全部、残念賞の色だな…このまま終わりか?)ジーーッ
ジャン(まだ、1回残ってる!俺はこれに賭けるっ!!)グルグルグル
アルミン(そこまで気合入れる事でもないと思うけど)ジーーッ
エレン(ジャンは、もっと違うところで気合を入れた方が…)ジーーッ
商人「兄ちゃん、兄ちゃん!気合入れ過ぎだぞ?」ハッハッハ
ジャン(おらっ!)
-
- 28 : 2014/03/18(火) 02:14:46 :
ガラガラガラ
コロン コロコロ
ユーク(今まで見ない色だな。もしや当たり?)
ジャン(さぁ、どうだ!?)クワッ
商人「お!当てやがったな、兄ちゃん!!」ニヤリ
アルミン「え!?当たりなの?」
エレン「なんだろうな?」
商人「黒色のこれはな…酒瓶20本セットだ!!」
-
- 29 : 2014/03/18(火) 02:15:11 :
チリン!チリン!!チリン!!!
「おぉ!当たりが出たらしいぞ!!」
「いいなぁ、酒」
エレン「おぉ!ジャン、やったじゃねぇか」
アルミン「本当に、大物を当てちゃったね!」
ユーク「まぁ、良かったじゃないか」
ジャン「おぉ、そうだな…でもなぁ…」チラ
アルミン「まぁ…そうだよね…実際…」チラ
エレン「酒…だもんな…」チラ
-
- 30 : 2014/03/18(火) 02:15:39 :
商人「おう、どうした、どうした?もっと喜べよ、兄ちゃん達よ!!」ワイワイ
ユーク「あぁー、一応、戴いて行きます」
アルミン「ユーク?」
ユーク「まぁ、一応…ね?」
エレン「そうだな。置いて行くのもおっちゃんに悪いし」
商人「そういうこった。ほら、持って行った、行った!!」
-
- 31 : 2014/03/18(火) 02:16:22 :
――――帰路――――
ジャン「…重っ」ズシズシ
アルミン「重いね…」ズシズシ
エレン「明らかに残念賞が足を引っ張ってるな」ズシィ
ユーク「……」スタスタ
ジャン「なんで、てめぇはそんな余裕そうなんだよ?」
アルミン「重くないのかい?」
-
- 32 : 2014/03/18(火) 02:17:33 :
ユーク「…?」
エレン「お前、8本も持ってるのに、なんでそんな涼しい顔してるんだ?」
ユーク「いや、別にこのくらい」ケロッ
ジャン「お前、随分と力持ちになったな」ズシィ
アルミン「僕達、4本入りの箱でも苦戦しているのに、それを2箱だなんて…」プルプル
ユーク「…まぁ、色々あってな?」
-
- 33 : 2014/03/18(火) 02:17:55 :
ジャン「説明が漠然とし過ぎだろ…」ズシズシ
エレン「くっそう。タオルと残念賞が邪魔だ」
アルミン「僕なんて、残念賞6つもあるんだからね?邪魔でしょうがないよ」
ユーク「なら、アルミンのその袋、俺が持つさ」ヒョイッ
アルミン「え?」
ユーク「ほら、いくぞ?」スタスタ
-
- 34 : 2014/03/18(火) 02:19:12 :
スタスタスタ
ジャン「……」
エレン「……」
アルミン「……」
ジャン「なぁ、あいつ、ユークだよな?」
エレン「あぁ、間違いねぇよ」
アルミン「いつの間に、あんな力持ちになったんだろうね。まるで、ミカサみたいだ」
-
- 35 : 2014/03/18(火) 02:20:15 :
ジャン「おい、それはミカサに対する冒涜《ぼうとく》か?」
アルミン「え、いや、そういうつもりは…」
ジャン「ミカサだって、女なんだ。そんな風に男と同じように扱われたら、嫌がるだろ」
アルミン「そ、そうだね。失言だったよ」
エレン「だが、これが重い事には変わりはない」ズシィ
ジャン「…言うな。忘れかけてたんだからよ」
-
- 36 : 2014/03/18(火) 02:22:49 :
スタスタ スタスタ
ユーク(…筋肉量を調整できる俺にこのくらいの芸当は、最早、普通だ)
ユーク(…まだ到底、完璧とは言えないけど、こうした機会を使って、少しずつ鍛えよう)
ユーク(まさか、こんな大荷物になるとは思わなかったけど)
ユーク(かといって、実際にこれだけの量のお酒…ジャンは、どうするんだ?)
ユーク(だが、それにしても、お菓子の袋と商品券は嬉しかったな)
ユーク(今はお菓子を受け取った時の、アニの喜ぶ顔が楽しみで仕方がないよ♪――――)
-
- 37 : 2014/03/18(火) 02:24:03 :
- このパートは、16,17日分と言った所でしょうか
本編はもう少ししたら、投稿します
-
- 38 : 2014/03/18(火) 21:21:47 :
――Part 1-2――
――――帰宅後 男子寮――――
ジャン「で、結局、持って帰って来たが…どうするんだ、これ?」ゴトッ
エレン「あぁー、重かった」ゴトッ
アルミン「まさかの休暇に、“追加訓練”だったよ」ゴトッ
ユーク(もういいだろう…筋肉は解除しよう)スーーッ
ジャン「ユーク、どうすりゃいいんだ?」
ジャン「当てたのは俺だが、お前が持ち帰る事を決めたんだぞ?」
-
- 39 : 2014/03/18(火) 21:22:25 :
ユーク「選択肢としては、幾つかある。」
アルミン「どんな?」
ユーク「1つ、教官に経緯を説明して、献上する」
ユーク「2つ、とりあえず、男子寮で管理する。その後の事は未定」
ユーク「3つ、街へ引き返して配布する、またはさっきの商人に事情を説明して返す」
ユーク「どれにする?」
-
- 40 : 2014/03/18(火) 21:22:42 :
ジャン「あぁー、とりあえず、3つ目は却下。理由は面倒くさい」
エレン「俺もまたこれを持って引き返すのは、ごめんだな」
アルミン「僕も…それはちょっと…」
ユーク「じゃあ、あと2つだ」
エレン「さっさと、教官に言った方がいいんじゃないか?」
ジャン「あん?何でだ?」
-
- 41 : 2014/03/18(火) 21:23:01 :
エレン「だって、俺ら未成年だし。酒は飲めねぇだろ」
エレン「それに、見つかったら弁解の余地もなさそうだ」
ジャン「なんだよ、ビビってるのか?」
エレン「は?そう言うお前は、どうなんだよ?」
ジャン「俺は飲めるぞ?」
エレン「飲んだ事あるのか?」
-
- 42 : 2014/03/18(火) 21:23:28 :
ジャン「あるに決まってるだろ。俺達もう15だぜ?」
アルミン「そうなんだ。僕達はないよね、エレン?」
エレン「あぁ。そんな機会無かったからな」
ジャン「へっ、まだまだガキだな。お前ら」
エレン「なんでそうなるんだよ?」
ジャン「じゃあ、ユークにも聞いてみるか?」
-
- 43 : 2014/03/18(火) 21:23:58 :
ユーク「…?」
ジャン「お前も酒くらいは、飲んだ事あんだろ?」
ユーク「いや、無いけど?」ケロッ
ジャン「あん?お前もかよ」ヤレヤレ
ユーク「だって、俺達まだ15だろ?」
ジャン「エレンと同じ事言ってるじゃねぇか」
ユーク「…“まだ”15だろ?」
-
- 44 : 2014/03/18(火) 21:24:12 :
ジャン「へーへー、真面目だな」
ユーク「だが、選択権はお前にある。ジャンが決めろ」
ジャン「俺は教官に差し出すのは、ごめんだな」
アルミン「心証が良くなるかもしれないよ?」
ジャン「へっ、そんな小細工してまで、評価を稼ぎたくはないぜ」
ユーク「正直者のお前らしいな」
-
- 45 : 2014/03/18(火) 21:24:41 :
ジャン「つーわけで、ここで管理したいんだが…生憎、これだけの量を置く場所がねぇ」
ユーク「…というと?」
ジャン「どうせ、分かってんだろ?消費するんだよ」
ユーク「……」
エレン「はぁ、どこでだよ?」
ジャン「ここ以外に、どこにそんな場所があんだよ?」
-
- 46 : 2014/03/18(火) 21:25:05 :
アルミン「えぇぇ、それはちょっと…」
ジャン「何だよ、水くせぇな。いいだろ?」
エレン「俺は飲んだ事ないって言ってるだろ?」
ジャン「この機会だから、お前らも飲めるようになっとけ」
ジャン「卒団したら、飲まされる事も多いと思うぞ?」
エレン「俺は調査兵団志望だから、憲兵団志望のお前とは違うっての」
-
- 47 : 2014/03/18(火) 21:25:38 :
ジャン「じゃあ、俺と同じ憲兵団志望のユークは飲むんだよな?」
ユーク「…まぁ、憲兵団となれば調査兵団よりは、そういう機会は多いだろうな」
ジャン「それにな、お前達と飲めるのも、これが最初で最後かもしれねぇんだ」
ユーク「……」
エレン「……!」
アルミン「……!」
-
- 48 : 2014/03/18(火) 21:26:07 :
ジャン「折角だから、いいとは思わねぇか?」
ユーク「…はぁ、少しだけだぞ?」
エレン「ユーク?」
アルミン「ほ、本気で言っているの!?」
ユーク「あぁ。本気だ」
ジャン「流石、話が分かるじゃねぇか!」
-
- 49 : 2014/03/18(火) 21:26:42 :
エレン「だけどよ。万が一、見つかったらどうするんだよ?」
アルミン「そうだよ。除隊になるかもしれないんだよ?」
ユーク「…本当は、除隊になんてしたくはないはずだよ」
エレン「え?」
ユーク「ああいうのは、見せしめみたいなものだからね」
ユーク「実際に俺達を除隊させたら、104期は実りが少ない事になってしまう」
-
- 50 : 2014/03/18(火) 21:27:07 :
ユーク「そんな事、教官も望んではいないよ」
エレン「だ、だからって、そんな…」
アルミン「教官の心理を逆手に取るような事は…」
ジャン「別に、俺達ばかりが不真面目じゃねぇんだ」
ジャン「実際、色んな奴が馬鹿をやらかしてるよ」
ユーク「…そうだな。下手をし過ぎない限り、厳しく咎《とが》められていない」
-
- 51 : 2014/03/18(火) 21:27:45 :
エレン「……」
アルミン「うーん…」
ユーク「俺も酒は初めてだが、この機会に知っておきたいと思っていてな」
ユーク「馬鹿騒ぎして教官を気付かれない限り、何とかなるさ」
ジャン「その点には注意するつもりだ。俺もただの馬鹿じゃねぇよ」
エレン「でも、俺は…」
-
- 52 : 2014/03/18(火) 21:28:45 :
ガチャ スタスタ
エレン「……!」チラ
ライナー「よぉ」
ベルトルト「ただいま、どうしたんだい?」
ジャン「よぉ!邪魔してるぜ」
ライナー「ジャン、珍しいな。こっちに来るなんて」
ベルトルト「何か用事かい?」
-
- 53 : 2014/03/18(火) 21:29:07 :
ジャン「あぁ。さっき街に出ていてな」
ジャン「これを景品で貰ったんだよ」
ライナー「…これは酒か?」
ベルトルト「随分と沢山あるんだね」
ジャン「街で俺が当てたんだ」
ライナー「そうか。それはよかったな」
-
- 54 : 2014/03/18(火) 21:29:21 :
ジャン「で、今、これの片づけ方を相談してたんだよ」
ベルトルト「4人でかい?」
ユーク「今日は、俺達4人で街に出ていてな」
エレン「俺はまだ納得してないんだけどな」
アルミン「僕も…まだちょっとね…」
ライナー「どういう話なんだ?」
-
- 55 : 2014/03/18(火) 21:30:02 :
ジャン「簡単な話だ。これを教官に献上するか、自分達で飲むかっていう話だ」
ライナー「ほぉ、そいつは面白そうだな」
ベルトルト「…?」チラ
ジャン「ユークはこっちに引き込んだんだが、まだこのガキンチョ2人がな」チラ
エレン「俺は間違ってないだろ?」
アルミン「そうだね。一応、訓練兵の身で飲酒は禁止だし」
-
- 56 : 2014/03/18(火) 21:30:57 :
ライナー「なるほどな」
ベルトルト「2人の言う事も尤《もっと》もだね」
エレン「なぁ、お前らもジャンを止めてくれよ」
アルミン「頼みの綱のユークも飲んでみたいって言うから、手に負えなくて」
ライナー「なんだ。ユークは飲んだ事なかったのか?」
ユーク「あぁ、無いな。お前達はあったのか?」
-
- 57 : 2014/03/18(火) 21:31:46 :
ライナー「昔、おやじからくすねて少しな?」ニッ
ユーク「ははは!悪い奴だな」
アルミン「ベルトルトは?」
ベルトルト「僕も昔、ライナーに騙されて飲まされた事があってね」
ベルトルト「その所為で、もう飲めるようになっちゃったよ」
ライナー「わはは!そんな事もあったな」
-
- 58 : 2014/03/18(火) 21:32:24 :
エレン「なんだよ。お前らもかよ」
アルミン「皆、それなりの事はやってたんだね」
ユーク「まぁ、俺達3人が子供だったんだよ」
ライナー「それで、ユークは飲む側に付いたって事か?」
ベルトルト「珍しいね。そういう立場は」
ユーク「俺も少し興味があってな」
-
- 59 : 2014/03/18(火) 21:32:44 :
エレン「ほらな。だからライナー達の口から、何とか言ってくれよ」
アルミン「僕らの兄貴分なんだからさ」
ライナー「うぅーん…」
ベルトルト「そうだねぇ…」
ユーク「……」
ジャン「……」
-
- 60 : 2014/03/18(火) 21:33:11 :
ライナー「ジャン、その酒はどれくらいの量があるんだ?」
ジャン「酒瓶20本だ」
ベルトルト「結構、多いね」
ジャン「一番いい景品だったからな」
ライナー「あと何人かいれば、半分は“消せるか”…」ボソリ
アルミン「ライナー!?」
-
- 61 : 2014/03/18(火) 21:33:47 :
ベルトルト「僕は少し飲んでみたいかな?」
エレン「ベルトルトまで…」
ユーク(へぇ、こいつらも悪いところあるんだな)
ライナー「なぁ…この際、さっさと消費してしまった方が楽じゃないか?」
エレン「それ…単にお前が飲みたいだけじゃないのか?」
ライナー「まぁ、本音はそうだ!」ワハハ
-
- 62 : 2014/03/18(火) 21:34:19 :
ベルトルト「静かにしていれば、気付かれないんじゃないかな?」
アルミン「ベルトルトも引かないね」
ユーク(少しは主体性が出てきたな…この方向性でいいか不安だが)
ジャン「メンバーの候補だって、まだいるじゃねぇか」
エレン「どうせ、マルコとコニーだろ?」
ジャン「そういうこった。8人いりゃあ、半分なんて楽勝だ!」
-
- 63 : 2014/03/18(火) 21:35:36 :
ユーク「飲んだ事はないから分からないが、残ったらジャンに詰め込むから」
ジャン「え?」
ユーク「だって、これジャンのだし、自分で無くすのが普通だろ?」
ユーク「あくまで、俺達は“ジャンから分けて貰う”だけであって」シレッ
ジャン「お、おう…任せとけ」タジタジ
ライナー「ははは!ジャンがビビってるな」
-
- 64 : 2014/03/18(火) 21:36:17 :
ユーク「……」シレッ
ベルトルト(ユークの隠された残虐的な性格が出てきたね)ゾゾゾ
ジャン(なんだ?ユークから感じたこの感覚は…)ブルッ
エレン「でもなぁ…ただそれだけの理由じゃあなぁ」
アルミン「そうだね。やっぱり、僕達だけで判断するのは…」
アルミン「とりあえず、マルコとコニーにも聞いてみない事には…」
-
- 65 : 2014/03/18(火) 21:37:22 :
ガチャ ドタドタ
コニー「おっす!やって来たぜ!」
マルコ「アルミン、ユーク。助けてくれ…」バターン
エレン「なんだ、なんだ?」
アルミン(なんという、タイミングだろう)
ユーク「一体、どうした?」
マルコ「コニーに座学を教えるのに苦戦していて…」グッタリ
-
- 66 : 2014/03/18(火) 21:38:03 :
ユーク「あぁー…それは諦めろ」
アルミン「見捨てるの早いね」
マルコ「えぇぇ、そんなぁ…」
ユーク「それより、2人は丁度いいタイミングで来たな。話があったんだ」
マルコ「…何の用だい?」ヘトヘト
コニー「おう!何だ?」キラキラ
-
- 67 : 2014/03/18(火) 21:38:32 :
ユーク「実は、ジャンが酒を大量に貰ってきてな。そこにあるんだが」
マルコ「あぁ、その箱、お酒が入っているんだね」
コニー「酒だと!?」ガバッ
ベルトルト「コニー、静かにね?」
アルミン「この事が広まると、色々とまずいからさ?」
コニー「分かった。静かにしてる」
-
- 68 : 2014/03/18(火) 21:39:10 :
ユーク「それで、皆で飲んでしまわないか?って話になったんだが」
ライナー「どうもエレンとアルミンは、乗り気じゃないみたいでな」
マルコ「へぇ、そうなんだ」
ジャン「だから、お前とコニーにも協力してもらおうと思ってな」
ユーク「呼びに行こうとしたら、タイミング良くそちらから出向いてくれたって訳さ」
マルコ「そうだったんだね」
-
- 69 : 2014/03/18(火) 21:39:29 :
ジャン「で、お前らはどうする?飲みたいか?」
マルコ「そうだねぇ。お酒は初めてだけど…」
マルコ「僕達の立場も考えると…」
ジャン「なんだよ。お前も同じ事言うのかよ」
マルコ「いや、でもね」
コニー「俺は飲みたいぞ!」
-
- 70 : 2014/03/18(火) 21:39:56 :
マルコ「コニー?」
コニー「俺は飲んだ事あるからな!結構、強いぞ!!」
ユーク「へぇ、意外だ」
ライナー「そうだな。村の風習か何かか?」
コニー「おう!祭りなんかでよく飲んだぞ」
ベルトルト「お祭りか。確かにありえる機会だね」
-
- 71 : 2014/03/18(火) 21:40:22 :
コニー「なぁ、ジャン。俺も飲んでいいか?」
ジャン「おう、飲め、飲め!こんなにあっても邪魔だからな!!」
コニー「よっしゃあ!」
ユーク「なぁ、マルコ。今のうちに鍛えておかないか?」
マルコ「お酒にかい?」
ユーク「あぁ。憲兵団に入ったら、そういう機会も自ずと増えるだろうし、悪くないぞ?」
-
- 72 : 2014/03/18(火) 21:40:48 :
マルコ「うーん…そういう考え方もあるのか」
ジャン「モノは試しだ。飲んでみろよ?」
マルコ「…わかったよ。付き合う」
アルミン「あぁ…マルコまで陥落」
エレン「これじゃあ、俺達が悪者みたいだな」
ユーク「決して強制じゃない。誰にも言わなきゃ、何も文句もないさ」
-
- 73 : 2014/03/18(火) 21:47:26 :
ジャン「そういうこった。皆で秘密を共有すりゃあいいんだからよ」
ライナー「面白い事を言うな、ジャン」
ベルトルト「一種の良い思い出にもなるかもね」
エレン「…わかったよ」
アルミン「…うん。僕も付き合うよ」
ユーク「…ありがとうな」
-
- 74 : 2014/03/18(火) 21:48:07 :
エレン「いいって」
アルミン「うん。僕達ももしかしたら、このままお酒を飲まずに死んじゃうかもしれないし」
ジャン「だから、調査兵団なんて止めとけって」
エレン「いや、それは変えられねぇ」
アルミン「うん。外の世界を探検する事は、僕達の夢だから!」
ユーク「教官に見つかったら、それ以前の問題かもな」シレッ
-
- 75 : 2014/03/18(火) 21:49:03 :
エレン「うぐっ!」
アルミン「ちょっと!君がそれを言うのかい?」
ジャン「たった今、説き伏せていたのはお前だろ?」ケラケラ
ユーク「ふふっ、ちょっとした意地悪だ」ニヤリ
エレン「全く…」
アルミン「どきっとしちゃったよ」ドキドキ
-
- 76 : 2014/03/18(火) 21:49:25 :
ユーク「実際、いつがいいだろうな?」
ベルトルト「翌日の訓練に影響が出ない休日前がいいんじゃないかな?」
マルコ「僕も賛成だよ」
アルミン「うん。それが良いね」
ライナー「じゃあ、来週の休暇の前日か?」
ユーク「そうだな」
-
- 77 : 2014/03/18(火) 21:50:09 :
ジャン「よし!じゃあ、粗方は決まったが…な…」チラ
エレン「なんだ?まだ何かあるのか?」
ジャン「男だけで飲むのも…寂しくないか?」
ユーク「……!」ピクリ
アルミン「つまり?」
ジャン「女子も何人か誘って、雰囲気を良くしようって事だよ」
-
- 78 : 2014/03/18(火) 21:52:15 :
ライナー「まぁ、どうせならその方がいいよな」
ベルトルト「でも、ここは男子寮だよ?」
マルコ「そうだね。女子は立ち入り禁止だし」
ジャン「そんな硬い事、言うなよ」
ユーク「酒を飲んでいる時点で、規律なんて崩壊だしな」
アルミン「今日は随分と不真面目だね、ユーク」
-
- 79 : 2014/03/18(火) 21:52:58 :
ユーク「…こう見えて、結構、楽しみでな。酒を飲むのが」ニッ
ライナー「ははは!酒は美味いぞ」
ユーク「なんで、幼少期から酒の味を占めているんだよ、お前は!」アハハ
ライナー「わはは、確かにその通りだ!」ガハハ
ベルトルト「飲み過ぎないようにね?」
ライナー「わかってる、わかってる!」
-
- 80 : 2014/03/18(火) 21:53:39 :
アルミン「でも、女子をここへ入れる事とはリスクの大きさが…」
マルコ「それに誘ったとして、来てくれるのかな?」
ユーク「大丈夫だろ、マルコの場合」シレッ
マルコ「え?」ドキリッ
ユーク「ミーナの事は、マルコに任せた」
アルミン「決めるの早いね」
-
- 81 : 2014/03/18(火) 21:54:47 :
ユーク「もうさっさと決めてしまおう。細かく考えるのは、後からで!」
マルコ「益々《ますます》、ユークらしくないね」
ユーク(実はもう疲れたから、寝たいんだよ)ウトウト
マルコ「…わかったよ。僕はミーナに声を掛ける」
ジャン「他の候補は?」
ユーク「順当な所で、ミカサ・クリスタ・ユミル・サシャ、それとアニ。これくらいでいい」
-
- 82 : 2014/03/18(火) 21:55:13 :
ユーク「ふあぁ…もうこの際、俺が担当を決めるから、それでよろしく」(←眠い)
エレン「お前が言うなら、別にいいけどよ」
ユーク「じゃあ、エレンは当然、ミカサね?アルミンも付き添って手伝ってあげて?」
エレン「あぁ、分かった」
アルミン「うん」
ユーク(エレンが居ると聞いて、断る彼女じゃないしね)
-
- 83 : 2014/03/18(火) 21:55:51 :
ユーク「クリスタの事は、ジャンに頼もうかな」
ジャン「は?俺?」
ユーク「そっ、一番の適任」
ジャン「まぁ、よく分かんねぇが、お前がそう言うなら…」
ユーク「多分、ユミルが傍に居るだろうから、ベルトルトがジャンに付き添ってくれ」
ベルトルト「うん。分かったよ」
-
- 84 : 2014/03/18(火) 21:56:19 :
ユーク「そしてサシャの事は、ライナーとコニーに頼もうか…」
ライナー「あぁ、わかった」
コニー「おう!任せとけ」
マルコ「そういえば、コニー。ずっと静かだったね」
コニー「おう。ベルトルトがそう言ったからな!」
コニー「『酒飲みたい!』以外は、ずっと黙ってたぞ!」
-
- 85 : 2014/03/18(火) 21:56:55 :
ユーク(ふふっ、コニーは純粋だな)
ベルトルト「そうだったね。ごめん、ごめん」
ユーク「じゃあ、当然、アニは俺の担当だから」シレッ
ジャン「んな事、誰でも分かるわ!」
アルミン「まぁ…自然とね?」
マルコ「周知の事実だし」
-
- 86 : 2014/03/18(火) 21:57:47 :
ユーク「じゃあ、3日後くらいまでに、各自担当に声を掛けておいてくれ」
ユーク「尚、当事者以外には、当然、秘密事項だ」
ライナー「大丈夫だ。そのくらいは弁《わきま》えている」
ベルトルト「皆で教官から大目玉食らいたくないからね」
ユーク「そういう事だ。じゃあ、これはこの部屋にベッドの下にでも隠しておくか」
ユーク「確か、部屋の定期点検は再来週のはずだ。多分、大丈夫だろう」
-
- 87 : 2014/03/18(火) 21:58:21 :
ジャン「いいのか?お前達にリスクを預けちまって」
ユーク「いいって事さ」
ユーク「この部屋は、成績上位者で固まっているからね。都合がいい」
ジャン「じゃあ、すまねぇが頼んだ」
ユーク「なんとかするさ」ヒラヒラ
ライナー「あぁ、俺達に任せろ」
-
- 88 : 2014/03/18(火) 21:58:44 :
ジャン「そんじゃ、これで話も終わりか?」
ユーク「そうだな。今日はこれで解散しよう。明日も訓練だ」
マルコ「それじゃあ、お邪魔したね。楽しみにしているよ」
コニー「じゃあなー!」
ジャン「仕事はきちんとこなすからな?」
ユーク「あぁ、皆もよろしく」ヒラヒラ
-
- 89 : 2014/03/18(火) 21:59:34 :
バタン スタスタ
ユーク「俺達もさっさと風呂入って寝よう」
エレン「そうだな。今日は歩き疲れたな」
アルミン「僕もだよ」
ライナー「よーし、風呂だ、風呂!」
ベルトルト「そういえば、今日はアニとは出掛けなかったのかい?」
ユーク「今日、アニはミカサ達と出掛けたみたいでな。それで俺はエレン達と――――」
-
- 90 : 2014/03/19(水) 23:24:42 :
- まだかな ルンルン♪
-
- 91 : 2014/03/19(水) 23:56:50 :
ごめん、もう少し待って!
リレーSSの方を作っていて、今思い出したところ(=゚ω゚)ノ
-
- 92 : 2014/03/20(木) 00:03:54 :
- わかりました
ルンルン♪
-
- 93 : 2014/03/20(木) 00:04:13 :
リレーSS、私の番が回ってきたので、投稿してきました
エレン「同じ夢に向かって」【リレーSS】http://www.ssnote.net/archives/10538
と、とりあえず、こっちはお風呂行って来てから!
-
- 94 : 2014/03/20(木) 00:17:53 :
- わっかりました
-
- 95 : 2014/03/20(木) 00:35:12 :
――Part 2-1――
――――翌日 対人格闘訓練――――
ユーク「アニ」ヒョコッ
アニ「今日は、相手してくれるんだね」
ユーク「話もあってね」
アニ「何?」
ユーク「実は、皆でお酒を飲む事になってね」
アニ「へぇ、そうかい」
-
- 96 : 2014/03/20(木) 00:35:37 :
ユーク「昨日、ジャンが街のくじ引きで景品として当ててね」
アニ「あっ、私達もそれやったよ」
ユーク「そうだったんだ」
アニ「当たりも少なかったけどね」
ユーク「アニは、何か当たった?」
アニ「言わない」ニコ
-
- 97 : 2014/03/20(木) 00:36:16 :
ユーク「なんで?」ポカン
アニ「今度、アンタに渡したくて」
ユーク「何だろうね?」
アニ「まぁ、楽しみにしてなよ」
ユーク「分かったよ」ニコ
アニ「あっ、それで、アンタの話は?」
-
- 98 : 2014/03/20(木) 00:38:01 :
ユーク「そうそう。話を戻すと、ジャンが酒瓶20本を当ててね」
アニ「へぇ、あれ、ジャンが当てたんだ」
ユーク「中々の強運だったな」
アニ「で、それを飲もうって事かい?」
ユーク「そっ!男子のメンバーは、いつもの8人がいてね」
ユーク「今、女の子達も誘おうって事で、皆で手分けして声を掛けているんだよ」
-
- 99 : 2014/03/20(木) 00:38:49 :
アニ「へぇ、それでアンタが私をね」
ユーク「アニは来る?」
アニ「アンタが居るなら、そりゃあ行くけど…場所は?」
ユーク「男子寮の俺達の部屋」
アニ「…それ、大丈夫なの?」
ユーク「…?」
-
- 100 : 2014/03/20(木) 00:39:24 :
アニ「だって、ほら…私達…女の子…なんだし」モジモジ
ユーク「その点は、心配いらないと思うよ?」
アニ「なんで、そう言えるんだい?」
ユーク「アニの事は、俺が守るから」ニコ
アニ(どきりっ!)ズキュン!
アニ「~~~///」プシューーッ
-
- 101 : 2014/03/20(木) 00:39:58 :
ユーク「それに、君達に変な事をしようとする奴は、俺達の中にはいないよ」
アニ「そうかもしれないけど…」
ユーク(寧ろ、ミカサの方がね…ちょっとだけ心配だ)
アニ「うぅーん…」ナヤミ
ユーク「……」
アニ「うん…行く」コクリ
-
- 102 : 2014/03/20(木) 00:40:25 :
ユーク「よかった」ニコ
アニ「いつ?」
ユーク「次の休暇の前日」
アニ「あぁ…それなら安全だね」
ユーク「その日の訓練が終わった後に、皆で集まろうって事」
アニ「わかった」コクリ
-
- 103 : 2014/03/20(木) 00:40:50 :
ユーク「それじゃあ、当日は1人ずつ入って来てね?」
アニ「そうだね。集団でぞろぞろと行くと、すぐにばれちゃうしね」
ユーク「そういう事。でもよかった。当日が楽しみだ」
アニ「そうかい?」
ユーク「俺、まだ一度もお酒を飲んだ事ないからさ」
アニ「アンタ、お酒飲んだ事なかったっけ?」
-
- 104 : 2014/03/20(木) 00:41:16 :
ユーク「うん。アニは?」
アニ「ないよ。そんな事」
ユーク「だよね。ライナー達はあるってさ」
アニ「へぇ」
ユーク「飲酒経験が無いのは、俺とエレンとアルミンとマルコで半数」
アニ「じゃあ、他はあるんだね」
-
- 105 : 2014/03/20(木) 00:41:47 :
ユーク「皆、あるってさ。ライナーは昔、おやじさんのを勝手に飲んでいたらしい」
アニ「あいつ…」クスッ
ユーク「ベルトルトも知らずして、ライナーに付き合わされていたらしいよ」
アニ「可哀想に」クスス
ユーク「マルコは予想通り」
アニ「真面目だもね」
-
- 106 : 2014/03/20(木) 00:47:39 :
ユーク「でも、コニーは意外だったな」
アニ「いつ飲んでいたんだい?」
ユーク「村のお祭りとかの行事でらしい」
アニ「なるほどね。そういう風習なんだろうね」
ユーク「コニーもそう言っていたよ」
アニ「皆、それぞれ違う経験があるんだね」
-
- 107 : 2014/03/20(木) 00:48:09 :
ユーク「そうだな。だから、俺も少し楽しみでね」
アニ「アンタ、酒強いの?」
ユーク「分からないなぁ。実際に飲んでみないと」
アニ「そう」
ユーク「アニ、一緒に飲もうね?」ニコ
アニ「いいけど?」クスッ
-
- 108 : 2014/03/20(木) 00:48:31 :
ユーク「うん。益々、楽しみになったよ」
アニ「全く、調子いいんだから」クスス
ユーク「アニは楽しみじゃないの?」
アニ「…楽しみだけど?」
ユーク「本当に?」
アニ「うん」コクリ
-
- 109 : 2014/03/20(木) 00:49:19 :
ユーク「ふふっ、よかった」ニコ
アニ(だって、アンタと一緒に居られれば、私は何だっていいからさ)ジッ
ユーク「それじゃあ、決まったところで、訓練を始めようか!」
アニ「はいはい」
ユーク「また強くなったから、覚悟してね?」スッ
アニ「私もさ。負けないから!」
-
- 110 : 2014/03/20(木) 00:50:17 :
――――――――
エレン「なぁ、ミカサ。話があるんだが」
ミカサ「何?」
エレン「皆で酒を飲む事になったから、お前も…」
ミカサ「行くっ!」
エレン「…まだ、言い切ってないぞ?」
ミカサ「でも行く!」
-
- 111 : 2014/03/20(木) 00:50:39 :
エレン「そうか。それなら良かった」
ミカサ「またユーク達と一緒?」
エレン「あぁ。今回のきっかけは、ジャンが酒を当てた事だけどな」
ミカサ「そう。でも楽しみ♪」
エレン「そうか?」
ミカサ「ええ。皆でわいわいと盛り上がって、思い出を作りたい!」
-
- 112 : 2014/03/20(木) 00:51:03 :
エレン「そっか。思い出か…」
ミカサ「エレンも卒団後、会う機会が少なくなる皆と思い出を作るべき」
エレン「…そうだよな。楽しむか!」
ミカサ「ええ」ニコ
エレン「でも、酒の味って分からないんだよな」
ミカサ「それは、私も分からない」
-
- 113 : 2014/03/20(木) 00:51:41 :
エレン「どんな味なんだろうな?」
ミカサ「人によるけれど、少し苦いと聞いた事がある」
エレン「そうなのか。俺って、酒強いのかな?」
ミカサ「実際に、飲んでみれば分かる事」
エレン「そっか。なら酔いつぶれないように、気を付けないとな!」
ミカサ(もし、エレンが酔いつぶれたら、私が丁寧に介抱して…うへへ)
-
- 114 : 2014/03/20(木) 00:52:12 :
――――――――
エレン「――――」
ミカサ「――――」
アルミン「――――」
ジャン「――――」
クリスタ「――――♪」
ユミル「――――!」
ベルトルト「――――」オロオロ
-
- 115 : 2014/03/20(木) 00:52:30 :
ライナー「――――」
サシャ「――――」アチョー
コニー「――――」ホワチャー
マルコ「――――」
ミーナ「――――」
-
- 116 : 2014/03/20(木) 00:52:44 :
ユーク(皆、この時間の内に、早速、声を掛けているみたいだな)
ユーク(この様子なら、意見をまとめるのに時間もあまりかからなさそうだ)
-
- 117 : 2014/03/20(木) 00:53:49 :
――――その日の夜 女子寮――――
ミカサ「皆、話がある」
アニ「……」チラ
クリスタ「なぁに、ミカサ?」
ユミル「急ぎの用か?」
ミーナ「どうしたの?」
サシャ「お菓子ください!」
-
- 118 : 2014/03/20(木) 00:54:11 :
ミカサ「お菓子はない。自分で探して」
サシャ「はうっ…」シュン
ミーナ「サシャはいいから、とりあえず、話してみて?」
ミカサ「ええ。実は、男子寮へ行く順番について、話し合いが必要かと…」
ミーナ「あぁー、確かにそうだね」
ユミル「教官だけじゃなく、他の奴らにも見つかるのもだりぃしな」
-
- 119 : 2014/03/20(木) 00:54:37 :
ミカサ「ので、隠密な行動をとるためにも、順番を決めた方がいいと思う」
アニ「それは、必要だろうね」
ユミル「あぁ、間違いねぇな」
クリスタ「見つからないように、慎重に行くって事?」
ミカサ「その通り」
ミーナ「そうだよね。仮にも男子寮だもんね」
-
- 120 : 2014/03/20(木) 00:55:09 :
ミカサ「彼らの事は信用しているけれど、一応、場は異性の巣窟」
ミカサ「ので、注意は必須」
ユミル「クリスタは絶対に守らねぇとな!」
ミーナ「はいはい。保護者さんは少し落ち着いて」ドウドウ
ミカサ「私もエレンに襲われたらと思うと…ぽっ…///」モジモジ
アニ「いや、それは多分ないと思うよ…着眼点も少しずれているし」フリフリ
-
- 121 : 2014/03/20(木) 00:55:58 :
ミーナ「じゃあ、アニはユークに守ってもらわないとね!」
アニ「え?」ドキリ
ミーナ「だって、アニも可愛いもん!狙われたり襲われたりしたら大変だよ?」
アニ「わ、私は別にそんな…///」モジモジ
ミーナ「ほらぁ、照れてるぅー!」ヤイノヤイノ
アニ「や、やめてよ。あいつは関係ないから…///」
-
- 122 : 2014/03/20(木) 00:56:21 :
ユミル「…また少しずれたな。さっさと話を進めようぜ」
クリスタ「ほら、2人ともふざけないの」メッ!
ミーナ「はーい!」
アニ(私は巻き込まれただけなのに…)ショボーン
サシャ「そうですねぇ。確かに教官だけでなく、男子にも気をつけて行かないと」
ミカサ「ええ。下手をすれば、大変な事にもなりうる」コクリ
-
- 123 : 2014/03/20(木) 00:56:52 :
ユミル「で、具体案とかはあるのか?」
ミカサ「何人ずつで向かった方がいいだろうか?」
クリスタ「1人は心細いなぁ」
サシャ「そうですねぇ。せめて2人とか…」
アニ「私は1人でも大丈夫だけど」シレッ
ミカサ「私も1人で平気」ケロッ
-
- 124 : 2014/03/20(木) 00:58:00 :
ユミル「そりゃあ、お前らはそれでいいかもしれねぇが、クリスタはそうもいかねぇよ」
ミーナ「私も2人がいいなぁ」
ミカサ「では、こうしましょう」
アニ「…?」チラ
サシャ「どうするつもりですか?」
ミーナ(どうせなら、マルコに迎えに来てもらいたいくらいだけど…)
-
- 125 : 2014/03/20(木) 00:58:31 :
ミカサ「私とアニに関しては、彼らの他の男子よりも強い」
ミカサ「ので、1人でも平気。その方が隠密に行動できる」
ミカサ「貴方達は2人ずつで行動して、なるべくこっそりと行ってほしい」
ユミル「なるほどな。まぁクリスタさえ守れれば、何だっていいさ」
クリスタ「また、そんな事言って…」
ミーナ「うん。2人なら私もいいよ」
-
- 126 : 2014/03/20(木) 01:00:19 :
サシャ「ユミルはクリスタと向かうでしょうし、ミーナは私と一緒に行きましょう」
ミーナ「うん。よろしくね!」
ユミル「クリスタ!私が“害虫ども”から守ってやるからな!!」
クリスタ(『害虫』って何だろう?男子寮には虫の巣があるのかな?)ポカン
ミカサ「では、2人組の貴方達から先に行く事にしてほしい」
ミカサ「私とアニは、最後にする」
-
- 127 : 2014/03/20(木) 01:00:39 :
ユミル「おう、それでいいぞ!」
クリスタ「わかった!」
ミーナ「私達の順番は、どうするの?」
サシャ「私達が先にしましょうか?」
ユミル「いや、私達が先に向かって様子を見る」
ユミル「私に任せとけ!」
-
- 128 : 2014/03/20(木) 01:01:06 :
ミーナ「それじゃあ、ユミル。危険だけどお願いね?」
サシャ「お願いします」
ユミル「あぁ。その辺は私も得意だからな」
サシャ「どうしてですか?」
ユミル「まっ、そこは秘密って事だ!」ニシシ
ユミル(昔は盗みも働いていたからな。忍び込むのは得意なんだよ)
-
- 129 : 2014/03/20(木) 01:02:15 :
ミカサ「アニ、私達も気を付けて行きましょう」
アニ「そうだね。アンタが先に行きなよ」
ミカサ「それだと、アニが最後だけれど、大丈夫だろうか?」
アニ「平気さ」
ミカサ「では、お願いする」
アニ「アンタも油断せず、気を付けなよ」
-
- 130 : 2014/03/20(木) 01:02:37 :
ユミル「お前達も話しは終わったか?」
ミカサ「ええ。これで順番も決まった」
ミカサ「後は、当日にしっかりと忍び込むだけ」
ミーナ「なんか、響きが悪いね」
ユミル「まっ、間違ってはいねぇけどな」ケラケラ
クリスタ「もう、眠いね」ウトウト
-
- 131 : 2014/03/20(木) 01:02:58 :
ミカサ「今日は、これで解散にしましょう」
アニ「ユークに明日、順番の事について話をしておくよ」
ミカサ「では、アニにお願いしよう」
ユミル「そんじゃ、部屋に戻るか」
ミーナ「皆、おやすみー!」
サシャ「おやすみなさいです」
-
- 132 : 2014/03/20(木) 01:03:44 :
ミカサ「ええ。おやすみなさい」
ユミル「クリスタ、行くぞぉ?」
クリスタ「うぅーん、まってぇ…」ウトウト ヨチヨチ
スタスタ ヨチヨチ
ミカサ「私達も部屋へ戻りましょう」スクッ
アニ「そうだね。話し込んじゃったみたいだし」スクッ
ミカサ(当日まで、待ち遠しい――――)
-
- 133 : 2014/03/20(木) 01:05:37 :
- >>94 クリスタ命さん
お待たせして申し訳なかったね!
お話はこれから面白くなるよ...きっとね
-
- 134 : 2014/03/20(木) 01:11:49 :
- 頑張って下さい 楽しみにしてます
-
- 135 : 2014/03/20(木) 20:50:41 :
――Part 2-2――
――――2日後の夜 男子寮の自室――――
ユーク「うーん…これは、どうしようか?」
アルミン「ふふふ、悩んでる、悩んでる!」ニヤニヤ
ライナー「ユークとアルミンは、また将棋か?」
ベルトルト「みたいだね。アルミンが挑戦したみたい」
エレン「何か、秘策でも思いついたのか?」
アルミン「まぁ、見てて、見てて!」ニマニマ
-
- 136 : 2014/03/20(木) 20:51:36 :
ライナー「というより、最早アルミンでさえ、『ユークに挑戦する』と形容されるのか?」
ベルトルト「ユークは、本当に手が出せないくらいに強いからね」
エレン「すげぇな、ユーク」チラチラ
アルミン「でも、今日は勝たせてもらうからね!」
ユーク「…ちょっと、考える」ポクポク
アルミン(よし!良い手だったようだ!!)
-
- 137 : 2014/03/20(木) 20:52:09 :
ユーク「うーん…」ジーーッ
ライナー「ところで最近は、ユークがチェスをやっているところは見ないな」
ユーク「チェスは、もう二度とやらないと思う」
ライナー「なんでだ?」
ユーク「ベルトルト、代わりに説明しておいてくれ。俺は考える事に忙しい」ポクポク
ベルトルト「わかったよ。あはは」
-
- 138 : 2014/03/20(木) 20:52:50 :
ユーク「……」ジーーッ
ライナー「それで、どうしてだ?」
ベルトルト「前に聞いた話なんだけどね」
ベルトルト「チェスは選択肢と戦術の幅が狭すぎて、彼曰く、ゲームとして駄目らしい」
ライナー「はっはっは!何だそれは!」
エレン「それは、俺も一度聞いた事があるな」
-
- 139 : 2014/03/20(木) 20:53:28 :
ベルトルト「元々、チェスっていうゲームの本質が嫌いだったらしいんだけど」
ベルトルト「ミカサに将棋の存在を教えてもらって、途端にのめり込んだらしいよ」
ライナー「ほぉ、そうか」
エレン「俺はこういうのは得意じゃないから、見ている事が多いけどな」
ベルトルト「将棋は、面白いと思うよ」
ベルトルト「でも、僕のようなあまり頭の回転が良くない人は、チェスでいいと思う」
-
- 140 : 2014/03/20(木) 20:54:16 :
ライナー「そうだな。選択肢があり過ぎても、頭が混乱するだけだ」
ベルトルト「でも彼は、やはり将棋を選ぶだろうね」
エレン「まぁ、ユークだしな」
ライナー「で、今はユークが将棋の頂点に居ると」
ベルトルト「まぁ、そういう事だね。アルミンやマルコでもほとんど勝てないらしい」
エレン「そうなのか!すげぇな、ユークは!!」
-
- 141 : 2014/03/20(木) 20:59:40 :
- 社会人は忙しいのですね…色々頑張って下さい! このお話和みますねぇ〜 続きも楽しみです(*^^*)
-
- 142 : 2014/03/20(木) 21:08:13 :
- >>141 えりさん
そうですね。どれくらい忙しくなるのか分からないですが、ゆきさんや店員さん曰く、SSに割く時間は激減するはずです
少しずつでも進めていきます
-
- 143 : 2014/03/20(木) 21:09:40 :
ベルトルト「でも、その彼も今はアルミンの秘策で悩んでいるみたい」チラ
ユーク「……」ジーーッ
ライナー「真剣だな」
エレン「話しかけても、何も答えてくれなさそうだな」ハハ
ベルトルト「これ以上、うるさくして邪魔するのも良くないね。これで終わろう」
ライナー「そうだな。俺達も対局を観戦するか!」
-
- 144 : 2014/03/20(木) 21:10:20 :
スチャ ゾロゾロ
ユーク「……」ジーーッ
アルミン「どうだい、ユーク。これは決まったんじゃないかな?」
ユーク(場・持ち駒、全てを踏まえて考えろ。今の状況を正しく理解するんだ)ジーーッ
アルミン「僕も考えに考え抜いて、辿り着いた布陣だからね!」
アルミン「そう易々《やすやす》とは、突破されないよ!!」
ユーク「……」ジーーッ
-
- 145 : 2014/03/20(木) 21:10:49 :
ユーク(アルミンは、桂馬などの中堅の駒を多数犠牲にして、策を弄《ろう》してきた)
ユーク(これだけ多くの罠を張って来たのには、俺を警戒しているからに他ならない)
ユーク(つまりこれらの罠は、言わば一括りの縄で結ばれているようなものであり)
ユーク(小さな綻《ほころ》びを作りだす事さえできれば、強固な布陣を崩す事が出来る)
ユーク(相手の立場になって考えろ。俺がアルミンなら、どこを攻められると困るのか?)
ユーク(そして、相手が最も嫌がる事を見つけ出せ!それが勝利の鉄則だ!!)
-
- 146 : 2014/03/20(木) 21:11:46 :
ユーク「……!」ピーン
ユーク(そうか。鍵はアルミンが犠牲にした“亡骸”を使う事だ!)
ユーク(アルミン…君が俺に与えてくれた『桂馬』…使うべきは今、ここだ!)パチッ
アルミン「…なっ!!」
ユーク「どうだ。アルミン?…これは、嫌だろ?」ニヤリ
アルミン「…崩される」ガクッ
-
- 147 : 2014/03/20(木) 21:14:25 :
ユーク「あったな…小さな綻び」
アルミン「でも…どうして、こんなところに…」
ユーク「アルミンは俺に駒を与え過ぎた…原因は、そこに尽きる」
アルミン「でも、そうでもしないと…」
ユーク「確かに、画期的な戦術を開拓するには、犠牲はつきものだ」
ユーク「現に、アルミンはその犠牲の礎《いしずえ》に、“一見”、強固な布陣を築いた」
-
- 148 : 2014/03/20(木) 21:14:49 :
ユーク「だが、その犠牲が相手である俺にも勝機を与えたんだ」
アルミン「そんな…」
ユーク「この将棋において、相手に駒を与える事は、自分の首を絞める事でもある」
ユーク「駒をどこにでもおけるという事は、それだけ幅が広がるという事だ」
ユーク「アルミン、君はその代償として、俺に駒を与え過ぎた…しかも『桂馬』を」
アルミン「…!!」
-
- 149 : 2014/03/20(木) 21:15:27 :
ユーク「ダメだろ?俺に『桂馬』を与えたら」ニヤリ
アルミン「そうか…君の得意技は、『桂馬』を起点とした戦術だった…」
ユーク「あぁ。これで流れは変わった。精々、防いでみろ」
アルミン「くっそぅ。ただ一手で、攻撃から防御へ回されてしまった」
ユーク「ただの一手じゃないさ。これまでの全てが集積された結果だ」
ユーク「俺は一手たりとも、無駄な事はしていない」
-
- 150 : 2014/03/20(木) 21:15:49 :
ライナー「…勝負あったみたいだな」
ベルトルト「うん。このまま、ユークの猛攻を受けて、おそらくアルミンは…」
エレン「ふーん、残念だったな、アルミン」ケロッ
アルミン「くっそぅ」パチッ
ユーク「そこ、隙あり」パチッ
アルミン「あっ!しまった!!」ガーン
-
- 151 : 2014/03/20(木) 21:16:11 :
ユーク「途端に、集中力が乱れ始めたな、アルミン」ニヤリ
アルミン「あぁぁ、まずい、まずい!」パチッ
ユーク「じゃあ、更に猛攻を加えるとしようか」パチッ
アルミン「うわぁぁあ!また読み違えた!!」パチッ
ユーク「おやおや、形勢が逆転した途端にあっけないな、アルミンさんよ」パチッ
アルミン「…投了です」ガックシ
-
- 152 : 2014/03/20(木) 21:16:32 :
ユーク「一時、危なかったが、俺の防衛成功だ。また出直して来なよ」
アルミン「…はい」ガクッ
ユーク「さて、このくらいにしておくか」
アルミン「また挑戦するからね!」
ユーク「いつでも受けて立つよ」
アルミン「早速、次の戦術を考えないと!」
-
- 153 : 2014/03/20(木) 21:24:57 :
ジャラジャラ パチパチッ
ユーク「俺はどうするかな?」
エレン「なぁ、アルミンが忙しいなら、座学で教えてほしい所があるんだけどよ」
ユーク「あぁ、いいぞ。手伝う」
エレン「すまねぇな。ここなんだが…」
ライナー「どれ。俺にも見せてみろ」
ベルトルト「僕も見るよ」
-
- 154 : 2014/03/20(木) 21:25:19 :
エレン「すまねぇな、お前らも」
ベルトルト「皆で考えれば、早いからね」
ユーク「そっ、さっさと済ませてしまおう」
エレン「この問題さぁ、計算が合わねぇんだよ」
ライナー「代入法がちゃんと合っているか?」
エレン「あぁ。ちゃんと公式通りに当てはめて…」
-
- 155 : 2014/03/20(木) 21:25:54 :
トントントン!
エレン「…ん?」チラ
ライナー「何だ、今の音?」
ベルトルト「窓の方?」チラ
ユーク「誰かいるのか?」スクッ
アルミン「…?」チラ
「開けてくださーい!」トントントン
-
- 156 : 2014/03/20(木) 21:26:45 :
ユーク(誰だろうな?)スタスタ
ガラッ
サシャ「皆さん!大変ですよ!!」
ユーク「サシャ」
エレン「サシャ?」
ライナー「なんで男子寮の外に?」
ベルトルト「何か用なのかい?」
アルミン「どうかしたの?」
-
- 157 : 2014/03/20(木) 21:37:42 :
サシャ「それが大変な事がありまして!」
ユーク「それで、何だい?」
ベルトルト「緊急の用事なんだね」
ライナー「わざわざ危険を冒《おか》して、ここまで来るくらいだからな」
サシャ「それでですね!実は、今から抜き打ちの荷物検査があるんですよ!」
ユーク「え、検査?」
-
- 158 : 2014/03/20(木) 21:38:42 :
サシャ「はい。実は、もう教官が女子寮へ来ていまして…」
アルミン「サシャは、こんなところに来て大丈夫なの?」
サシャ「は、はい。こっそりと来たんです」
ユーク「そうか。ありがとう。大体、言いたい事は察したよ」
サシャ「はい。“あれ”、隠してください!!」
ユーク「あぁ、“あれ”だな」チラ
-
- 159 : 2014/03/20(木) 21:59:50 :
サシャ「そうです!いい隠し場所を教えますから!急いでください!!」
ユーク「そうか。助かるよ。急ごう!」
サシャ「私は男子寮前で隠れていますから、皆で持って出てきてください」ササッ
ユーク「恩に着るよ。危険を顧《かえり》みず、知らせに来てくれてありがとう」
サシャ「はい。では、私はこれで」ドロン!
ユーク(ミカサのように去って行ったな)ジーーッ
(『――番外編―― 第2話』参照)
-
- 160 : 2014/03/20(木) 22:00:16 :
エレン「ええっと、つまり酒を隠せって事か?」
ライナー「どうもそれ以外に考えられないな!」
ベルトルト「見つかったら、大変だね」
アルミン「急いで運び出そう!」
ユーク(今回は、筋力を最大まで出そう!)グググ
ユーク「皆、手分けして運ぶぞ!あくまで隠密に!!」
-
- 161 : 2014/03/20(木) 22:00:41 :
ガチャ! ドタタッ!!
ジャン「おい、お前ら!」
マルコ「話は聞いている?」
ユーク「あぁ。たった今、サシャが来て聞いたよ。抜き打ち検査だな」
ジャン「そうだ。こんな話してる場合じゃねぇ、急ぐぞ!」
マルコ「見つかったら、一大事だ!」
ユーク「助かる。皆、手分けしてベッドの下から出してくれ!」
-
- 162 : 2014/03/20(木) 22:01:26 :
ゴロゴロゴロ ガランガラン
ユーク「俺は2本持つ」ガッ
ライナー「俺は4本持てるぞ!」ガガッ
ユーク「むっ!なら、俺は5本いくぞ!!」ガガッ
エレン(なんで張り合ってんだ?)
ベルトルト「僕も4本手伝うよ!」ガッ
アルミン(皆、酒瓶を両脇に抱えて、凄いな)
-
- 163 : 2014/03/20(木) 22:01:50 :
ジャン「おし!残り7本は俺達で手分けだ!!」
マルコ「僕達は、1人2本にしよう!」
エレン「よっしゃ!俺も持つぞ!」ガッ
ジャン「へっ、これくらい軽いぜ!」グググッ ズシィ
マルコ「よぉっと!」ズシィ
アルミン「…僕は、1本持つね」グググ ヨロヨロ
-
- 164 : 2014/03/20(木) 22:02:26 :
バタン!
コニー「遅れてすまねぇな!オレも手伝うぞ!!」
ジャン「なら、1本持ってくれ」ポイッ(1本)
コニー「おう」ズシ(1本目)
マルコ「僕もお願い」ポイッ(1本)
コニー「お、おう」ズシシ(2本目)
エレン「…頼んだ」ポイッ(1本)
-
- 165 : 2014/03/20(木) 22:03:03 :
コニー「…おう」ズッシィ(3本目)
アルミン「……」
ライナー「何も証拠はないな?」キョロキョロ
ベルトルト「うん。大丈夫。皆、持ったよ!」
ユーク「よしっ!サシャの案内に従って、隠し遂《おお》すぞ!!」
「「「おぉぉぉおおお!!!」」」
ドタバタ ドタバタ
-
- 166 : 2014/03/20(木) 22:11:52 :
――――男子寮前――――
サシャ「あっ、こっちで、こっちです!」
ユーク「お待たせしたね」
ライナー「それで、隠し場所っていうのは?」
サシャ「とにかく、ついて来てください!」タタタッ
ベルトルト「信頼して大丈夫かな?」
ユーク「だが、今は時間がない。ここは、サシャの裁量に賭けよう!」
タッタッタ タッタッタ
-
- 167 : 2014/03/20(木) 22:25:07 :
――――食料保管庫前――――
タッタッタ ドタバタ
サシャ「ここです!」ピタッ
ユーク「ここは、食料保管庫だよね?」
サシャ「はい。そうです!」
ライナー「まさか、この中に?」
サシャ「そのまさかです!」
ベルトルト「大丈夫かな?」
-
- 168 : 2014/03/20(木) 22:25:34 :
サシャ「その点は、心配いりません。鍵も開けてあります!」
アルミン(まだ、鍵の事は聞いていないんだけどね)
マルコ(どうして、彼女は鍵を自由に開けられるんだろう?)
ユーク「でも、ここはある意味、教官すら盲点かもしれない」
エレン「どういう事だ?」
ジャン「へっ、大体、考えている事は分かるぜ」
-
- 169 : 2014/03/20(木) 22:36:48 :
ユーク「…酒が食糧庫にあってところで、なんら不自然ではない」
ユーク「教官だって、どんな酒をどれだけ搬入したかを記憶している可能性は低い」
ジャン「それに、今日の検査は寮であって、ここじゃあねぇからな」
ユーク「今、教官達は部屋の検査に掛かりっきりだから、姿を見られる可能性も低い」
ユーク「サシャ、中々の名案だったよ」チラ
サシャ「もっと褒めてください!」フンス
-
- 170 : 2014/03/20(木) 22:37:12 :
ユーク「隠し場所の提供には感謝するけど…」
サシャ「…?」
ユーク「食糧庫の鍵を自在に開けられるのは、感心しないよ?」
サシャ「うっ…やはり、そこには言及しますか…」
ユーク「まぁ、今回は早期に知らせをくれて、場所まで誘導してくれたからね」
ユーク「今回のみ、見逃してあげるよ」
-
- 171 : 2014/03/20(木) 22:42:56 :
サシャ「は、はい」
ユーク「これからも泥棒はしたらダメだからね?」ジロリ
サシャ「き、肝に銘じておきます」タジッ
ユーク「うん。じゃあ、立ち話もこの辺にして、早く運び込もう」
サシャ「私もお酒飲むの楽しみなので、皆さん、急いでください!」
ユーク「ははっ、欲に忠実だなぁ。俺も楽しみではあるけどね♪」
ドタドタ ドタドタ
-
- 172 : 2014/03/20(木) 22:43:28 :
――――――――
ユーク「サシャ、本当にありがとう」ペコリ
サシャ「いえいえ、頭を下げられるほどの事ではありませんよ」
エレン「そんな事はねぇよ。見つかったら一巻の終わりだからな」
アルミン「そうだね。危機一髪だったよ」
ジャン「おい。さっさと部屋に戻らねぇか?」
マルコ「そうだね。教官が検査に来る前に戻らないと!」
-
- 173 : 2014/03/20(木) 22:43:57 :
サシャ「では、私も戻ります。皆さんもお気をつけて」
ユーク「君も見つからないようにね」
サシャ「はい。野生の狩人の力を見せてやりますよ!」
ユーク「他の女の子にも、こちらは大丈夫だって伝えておいてくれ」
サシャ「分かりました。伝えておきます」
サシャ「それでは、皆さん!当日は楽しみにしています!!」クルッ
-
- 174 : 2014/03/20(木) 22:44:57 :
タッタッタ タッタッタ
ユーク「俺達もすぐに戻ろう」
ライナー「あぁ。部屋の掃除も少しはしておかないとな」
ベルトルト「今からは少し大変だね」
アルミン「簡単な荷物の整理だけでもいいと思うよ」
エレン「急ごうぜ。教官が来ちまう」
マルコ「うん…でも」チラ
-
- 175 : 2014/03/20(木) 23:00:56 :
エレン「何か、気になるのか?」
マルコ「うん。ここに隠したお酒の事だけど…」
ジャン「いつ取り出すんだ?」
ユーク「…検査が終わった後で、俺達が隠密に回収しておく」
ジャン「そうか。すまねぇな。危険な仕事を…」
ユーク「いいって事だ。それより皆、戻る際はこっそりとね!――――」
-
- 176 : 2014/03/20(木) 23:01:53 :
――――荷物検査終了後――――
教官「うむ。この部屋も問題なし。この部屋で最後だな」
教官「夜遅くに邪魔をしたな。もう直ってもよい」
「「「……」」」スッ
教官「分かっているとは思うが、夜間は出歩かないように」
「「「はい」」」
教官「では、私はこれで戻る」
-
- 177 : 2014/03/20(木) 23:02:35 :
ガチャ バタン ツカツカ
ユーク「…ふぅ」ホッ
エレン「問題なく終わったな」
アルミン「大丈夫だと分かっていても、緊張するね」ペタン
ライナー「だが、まだ終わりじゃないだろ?」
アルミン「あっ」
ベルトルト「もう一つ、仕事は残っているからね」
-
- 178 : 2014/03/20(木) 23:02:56 :
ユーク「その通りだ」
エレン「誰が行くんだ?」
アルミン「全員で行くのは、もう危険でしかないよね」
ユーク「俺達3人に任せてくれ」
エレン「3人で大丈夫なのか?」
アルミン「単純計算でも、2人が7本も持つんだよ?」
-
- 179 : 2014/03/20(木) 23:03:30 :
ライナー「俺が8本持つ」
エレン「え?」
ユーク「いけるのか、ライナー?」
ライナー「あぁ。バッグに2本入れて、両腕に6本ずつ持てば大丈夫だ」
ユーク「そうか。じゃあ、俺達は6本で済む」
ベルトルト「2本をバッグに入れれば、両手で持つ分は4本で済むね」
-
- 180 : 2014/03/20(木) 23:04:08 :
ユーク「というより、さっきもそうすれば3人で済んだのか」アハハ
ベルトルト「ちょっと、無駄な事をしちゃったね」
ライナー「まぁ、無駄でもないだろうさ」
アルミン「どういう事?」
エレン「3人の方が効率自体は、いいだろ?」
ユーク「いいや、ライナーの言いたい事は、効率云々の次元じゃないよ」クスリ チラ
-
- 181 : 2014/03/20(木) 23:04:36 :
ライナー「あぁ。俺達が全員で協力して運んだという事実が大事なんだ!」
ベルトルト(なるほどね)チラ
ライナー「この危機を乗り越えて、俺達の互いへの信頼は更に深まっただろう」
エレン「……」ジーーッ
アルミン「…うん」コクリ
ライナー「だから、それ自体には大きな意味があったんだ。何も間違ってはいない」フルフル
-
- 182 : 2014/03/20(木) 23:05:37 :
ユーク「あぁ、その通りだ。俺達が全員でやり遂げた事だ。胸を張っていい」
ベルトルト「やっている事は、お酒の隠蔽《いんぺい》なんだけどね」
ユーク「それを言うなって」クスリ
エレン「ははっ、言えてるな!」アハハ
アルミン「そうだね。確かに…」ハハハ
ユーク「…さて、そろそろ教官は、宿舎へ戻っただろう。頃合いだ」ユラリ
-
- 183 : 2014/03/20(木) 23:06:02 :
ライナー「そうと決まれば、取りに行くか!」ユラリ
エレン「お前ら、気を付けろよ」
アルミン「しっかりね!」
ベルトルト「うん。頑張るよ」スクッ
ライナー「俺達を嘗《な》めるなよ?これでも成績2, 3, 4位だぞ?」
ユーク「そういう事だ。さて、行くか!お前達!!――――」
-
- 184 : 2014/03/20(木) 23:12:36 :
――――翌日 食堂――――
ユーク「――――という感じで、昨日の荷物検査は乗り切ったんだよ!」
アニ「へぇ、そうだったんだ」
ミカサ「サシャから、『(お酒は)大丈夫だ』という話だけは聞いていたけれど」
エレン「結構、慌ただしくてな」
ユーク「それで、また取りに行った時も危うく見つかりかけてね」
ミカサ「そうだったの」クスリ
-
- 185 : 2014/03/20(木) 23:13:08 :
アニ「大丈夫だったの?」
ユーク「うん。何とかすれ違いになってくれてね」
エレン「本当に危なかったらしいな」
ユーク「あぁ。2度目の危機一髪だったね」
ミカサ「でも、皆、無事でよかった」
アニ「これで、なんとかできそうなんでしょ?」
-
- 186 : 2014/03/20(木) 23:13:34 :
ユーク「うん。何も問題なく開催できる!」
エレン「まだ少し、不安な所もあるけどな」
ユーク「今は、分からない心配をしても仕方がないさ」
ユーク「楽しめばいいんだよ、皆で!」
ミカサ「その通りだと思う」コクリ
アニ(ユークと一緒なら、何だっていいさ…)
-
- 187 : 2014/03/20(木) 23:14:01 :
スタスタ スタスタ
ジャン「よう。なんとか回収までこぎつけたらしいな」
マルコ「おはよう。お疲れ様だったね」
ユーク「あぁ、おはよう…そうなんだよ!結構、波乱もあってさ!!」
ライナー「あれは心臓に悪いな」
ユーク「危機に直面した時は、寿命が縮んだかと錯覚したな!」アハハ
ベルトルト「いい経験になったとも言えるよ」
-
- 188 : 2014/03/20(木) 23:15:27 :
ジャン「はっはっは!手伝えなくてすまねぇな!!」ケラケラ
マルコ「その話、僕達も聞いていいかな?」
ユーク「いいぞ。あんまり大声では、言えないけどな」
ジャン「違ぇねぇな!」ワハハ
マルコ「具体的に、どうやって危機を乗り越えたんだい?」
ユーク「あの時、3人で距離を取って行動していたんだが、その時に――――」
-
- 189 : 2014/03/20(木) 23:15:50 :
――――――――
ユーク「――――って言う経緯だ」
ジャン「なるほどな。そりゃあ疲れるわ!」ケラケラ
マルコ「でも、3人で20本も持つなんて凄いね!」
ユーク「一番凄かったのは、ライナーだな!8本だぞ?」
ジャン「でもお前だって、あの日は2箱(8本入り)を持ち帰ったじゃねぇか!」
マルコ「そうなんだ。ユークも凄いね!」
-
- 190 : 2014/03/20(木) 23:16:19 :
ユーク「でも今回は、あの時とは状況が違ったからな」
ジャン「そういや、なんで箱に入れなかったんだ?」
ユーク「あの箱は、部屋に置いておくには邪魔になるからって、処分したんだよ」
ユーク「それが今回、足を引っ張ってしまったな」
ジャン「なんだ。そうだったのか」
ユーク「証拠にもなってしまうからな。まとめて処分するのは、瓶だけで十分だ」
-
- 191 : 2014/03/20(木) 23:16:47 :
マルコ「色々な戦いがあったんだね」
ジャン「まぁ、ご苦労だったってこった!」
ユーク「もう少しだけ、先を見据えておけば良かったんだけどな」
マルコ「仕方ないよ。『抜き打ち』の検査だったんだから」
ジャン「誰も予測してねぇから、教官も検査するんだろうな」
ユーク「そうだな。サシャの活躍も大きかったな」
-
- 192 : 2014/03/20(木) 23:17:41 :
マルコ「確かに、彼女がすぐに知らせに来てくれて首の皮が繋がったって感じだね」
ジャン「流石、野性は行動力が一味違うな」
ユーク「あぁ。その通りだな!」アハハ
マルコ「それじゃあ、僕達はこれで失礼するよ」
ジャン「いつまでも騒いでいると、勘付かれるかもしれねぇしな」
マルコ「当日は楽しみにしているよ。それじゃあね!」
-
- 193 : 2014/03/20(木) 23:17:55 :
- すっごい
おもしろいです期待です
-
- 194 : 2014/03/20(木) 23:18:44 :
スタスタ スタスタ
ユーク「皆、それぞれ楽しみにしているみたいだな」
ミカサ「ええ。話を聞いている私達も楽しかった」チラ
アニ「そうだね。中々、スリリングだったんじゃない?」
ユーク「うん。ある意味で楽しかったよ!」
ミカサ「私も当日は、とても楽しみに思っている」
ユーク「それじゃあ、もう数日を乗り切って、その時が来るのを待つとしようか!――――」
-
- 195 : 2014/03/20(木) 23:22:19 :
これで前半戦終了。
今日はゆきさんのところの雑談スレと交互に来ていたり、お酒飲んでいた事もあって、ちょこちょこ投稿の間が空いてしまいました(笑)
このパート2-2も製作当時、全体の話の長さの帳尻合わせの為に、必死に頭ひねって絞り出したアイデアだったことは制作秘話。
その証拠に所々話の説明を端折っている所が見受けられ...
-
- 196 : 2014/03/20(木) 23:23:20 :
- >>193 非リア充さん
応援ありがとう(=゚ω゚)ノ
-
- 197 : 2014/03/21(金) 18:25:35 :
- 頑張って下さい
応援しております
-
- 198 : 2014/03/23(日) 18:57:44 :
- >>197 クリスタ命さん
いつもありがとうです(・∀・`*)
昨日は疲れて寝てしまって、どのSSも更新できませんでした(´+ω+`)
-
- 199 : 2014/03/23(日) 19:32:42 :
- ゆっくりでいいので、体に負担をかけないように頑張って下さい
-
- 200 : 2014/03/23(日) 20:10:48 :
――Part 3-1――
――――酒盛り当日の夕方――――
教官「本日の訓練は、ここまで」
教官「解散!」
「「「はっ!」」」バッ
「いやー、終わった、終わった!」
「明日は休暇だな!!」
「どこ行こうかなぁ?」
-
- 201 : 2014/03/23(日) 20:11:09 :
ゾロゾロ ガヤガヤ
ユーク「よしっ!今日は、まだまだこれからだ!!」
アニ「何だい、その台詞?」クスッ
ユーク「やっとだと思うとね」
アニ「そんなに楽しみだったのかい?」
ユーク「勿論!アニと一緒だもんね?」ニコ
アニ「…ばかっ///」プイ
-
- 202 : 2014/03/23(日) 20:11:28 :
ユーク「それじゃあ、アニ達は夕食前にお風呂を済ませてきたら?」
アニ「うん。予定通りにね」
ユーク「来る順番とかは、この前に聞いた通り?」
アニ「うん。ちゃんと決めたから、隠密に行動するさ」コクリ
ユーク「それじゃあ、よろしくね」フリフリ
アニ「うん。また食堂でね」フリフリ
-
- 203 : 2014/03/23(日) 20:11:52 :
スタスタ スタスタ
ミカサ「アニ、私達も…」ヒョコッ
アニ「うん。私達もさっさとお風呂済ませて、ご飯にしよう」
ミカサ「ええ。とても楽しみに待っていた」
ミカサ「ので、一緒にお風呂に行きましょう」
アニ「でも、絶対に触らせないからね?」
ミカサ「えぇぇ」ブーブー
-
- 204 : 2014/03/23(日) 20:12:24 :
アニ「恥ずかしいんだから、止めな」
ミカサ「そんな…減るものではないのに」
アニ「そういう問題じゃないよ…」
ミカサ「でも、逆に増える事もあるかもしれない」
ミカサ「ので、やはり私が触った方がいい!」
アニ「な、なに馬鹿な事言っているんだい…///」
-
- 205 : 2014/03/23(日) 20:12:54 :
ミカサ「それとも、彼の方がいいだろうか?」
アニ「…!!」ドキリッ
ミカサ「彼に愛情を注がれれば、もっと大きくなるかも…」ジーーッ
アニ「そ、そんな事出来るわけっ!!///」カァァ
ミカサ「では、やはり私が触るっ!」ガバッ
アニ「嫌だって!!」ササッ
-
- 206 : 2014/03/23(日) 20:13:19 :
「待てーっ!!」タタタッ
「いやぁー!!」タタタッ
マルコ「あの2人はまた、追いかけっこをしているね」
ミーナ「ほんとに、飽きないね」
マルコ「いつもミカサが鬼みたいだけど?」
ミーナ「そういう遊びなんだよ、きっと」
マルコ「そうなんだ」
ミーナ「それより、この後だね」
-
- 207 : 2014/03/23(日) 20:13:52 :
マルコ「うん。気を付けて来てね?」
ミーナ「うん。見つからないようにする!」
マルコ「僕達も早いうちに、お風呂に行くよ」
ミーナ「私達も!」
マルコ「それじゃあ、また夕食の時にね」
ミーナ「うん。また後でねー!」
-
- 208 : 2014/03/23(日) 20:14:14 :
クリスタ(今日は遂に、男子寮へ入るのかぁ)ワクワク
クリスタ(ジャンに誘ってもらった時は、嬉しくて心臓が止まりそうだったよ///)ドキドキ
クリスタ(ユミルもベルトルトの説得で、なんとか折れてくれてよかった)ホッ
クリスタ(お酒は飲んだ事はないけど、皆と楽しめたら、それだけで嬉しいんだけどなぁ)
クリスタ(よしっ!その為にも早くお風呂に入って、ご飯も食べて支度しよう!!)
クリスタ(うふふ、ジャンと楽しくお酒飲みたいなぁ)ワクワク
-
- 209 : 2014/03/23(日) 20:14:40 :
サシャ「遂に、この時が来ましたね!」
コニー「おう!」
サシャ「どちらが多く飲めるか、競争ですよ?」
コニー「負けねぇからな!!」
サシャ「それじゃあ、その前にお風呂へ競争です!」ダッ
コニー「おっしゃあ!!」ダッ
-
- 210 : 2014/03/23(日) 20:27:26 :
ダダダダッ
ライナー「おーい、落ち着け、お前ら」
ベルトルト「お風呂は、寮が別だから競争にならない…って」
ライナー「全然、聞いてないな」
ベルトルト「元々、ああいう2人だったけどね」
ライナー「まっ、俺達もさっさと風呂行くか」
ベルトルト「そうだね。部屋の準備も必要だし」
-
- 211 : 2014/03/23(日) 20:59:18 :
――――夜 男子寮――――
ガチャ コソコソ
アニ「…ユーク、居る?」ソローリ
ユーク「居るよ。最後のアニも来た」
ライナー「これで、全員だな」
ユミル「にしても、何だよ、今の入り方は?」ケラケラ
ユミル「なんで、ユークが居るか聞くんだよ?」
アニ「……///」カァァ
-
- 212 : 2014/03/23(日) 20:59:47 :
ユーク「まぁ、それは置いておいてあげてよ」
ユミル「へーへー」ニシシ
ユーク「アニ、こっちにおいで?」
アニ「うん」トコトコ
ユーク「隣に座って?」
アニ「うん」チョコン
-
- 213 : 2014/03/23(日) 21:00:17 :
ジャン「よし。これで始められるな!」
ライナー「皆、慎重に行動したためか、気付かれてはいないみたいだ」
ベルトルト「それはなによりだね」
ユミル「でもよ、やっぱり、ちと狭くないか?」
アルミン「元々6人部屋だけど、ぎりぎりだね」
エレン「まぁ、仕方ねぇさ。14人入ってるだけで凄ぇよ」
-
- 214 : 2014/03/23(日) 21:11:46 :
ミーナ「でも、おかげで密着できるもんね!」ピトッ
マルコ「あ、あはは」ドキドキ
アニ(ユークと自然に…///)ピトッ
ユーク「遠慮しなくてもいいよ、アニ?」ニコ
アニ(ばれていたみたいだね…///)コクリ
ユーク(可愛いなぁ)ホンワカ
-
- 215 : 2014/03/23(日) 21:12:02 :
ジャン「じゃあ、さっさと酒出すか!」ガチャン ガチャン ゴロゴロ
ユミル「そんなところに隠してたのか!」
クリスタ「うわっ、ベッドに下に沢山あるね!」
ジャン「全部で20本だが、まぁ今回だけじゃ飲み切れねぇだろうな」
ユーク「このお酒はジャンのおごりだから、皆、労《ねぎら》ってあげてね」
クリスタ「ジャン、お疲れ様!」ニコ
-
- 216 : 2014/03/23(日) 21:12:51 :
ジャン「へへっ、どうせ貰いもんだしな。ぱぁーっと飲んだ方がいいんだよ」
ユミル「いよっ!太っ腹!!」ニシシ
ジャン「よし、全員、コップに注《つ》げ」コポポ
ライナー「いやー、美味そうだ」
ベルトルト「お酒を飲むのは、久しぶりだね」
ユミル「私もだ」
-
- 217 : 2014/03/23(日) 21:40:45 :
コポポ
ミカサ「はい、アニとユークに」スッ
ユーク「ありがと。はい、アニ」スッ
アニ「……」コクリ
ミカサ「エレンとアルミンも」スッ
エレン「おう」
アルミン「ありがとう。うわぁ、透明だね」
-
- 218 : 2014/03/23(日) 21:41:03 :
マルコ「はい、ミーナ、どうぞ」スッ
ミーナ「うん!」ニコ
サシャ「コニー、注いであげます」コポポ
コニー「おっ、すまねぇな」
コニー「そんじゃ、お前にも」コポポ
サシャ「はい!」
-
- 219 : 2014/03/23(日) 21:41:22 :
ジャン「そんじゃ、皆、酒持ったところで、乾杯だ!」
ライナー「おー、かんぱーい!」
ベルトルト「いただきます」ズズ
ユミル「ほれ、クリスタ。飲め、飲め!」グイグイ
クリスタ「ゆっくり飲むよぉ…」ゴクゴク
ユミル「はっはっは!もっと豪快に飲めるようになれよ?」ケラケラ
-
- 220 : 2014/03/23(日) 21:41:53 :
マルコ「僕達は、静かに乾杯しようか」
ミーナ「そうだね。初めてのお酒だし」
マルコ「ミーナもそうだったんだ」
ミーナ「それじゃあ、マルコも?」
マルコ「うん。どうなんだろうね?」ゴクゴク
ミーナ「すごーい、私も!」ゴクゴク
-
- 221 : 2014/03/23(日) 21:47:37 :
サシャ「コニー!競争です!!」
コニー「へっ、酒なら負けねぇからな!」
サシャ「私だって、飲んだ事ありますからね!強いですよ!!」ゴクゴク
コニー「いい相手になりそうだな」ゴクゴク
サシャ「お代わりー!」
コニー「俺もお代わりだー!」
-
- 222 : 2014/03/23(日) 21:47:55 :
ミカサ「私達もささやかに乾杯しましょう」
エレン「おう。これが酒か…」
アルミン「匂いもやっぱり、お酒だね」
エレン「あの飲んだくれのハンネスさんがいつも飲んでたもんな」
ミカサ「エレン、そんな事は言わないの」
ミカサ「貴方達も一緒に飲みましょう」
-
- 223 : 2014/03/23(日) 21:48:28 :
ユーク「あぁ、いいよ」
アニ「そうだね」
ユーク「それじゃあ、アニ。飲んでみようか」
アニ「うん。少し、緊張するね」
ユーク「そうかい?」
アニ「少しだけね」
-
- 224 : 2014/03/23(日) 21:49:04 :
ユーク「それじゃあ、お先に」ゴクッ
アニ(私も…)ゴクッ
ユーク「……!」ピクッ
アニ「……!」ピクッ
ユーク(…苦い)ニガー
アニ(…美味しい!)パァァ
-
- 225 : 2014/03/23(日) 21:49:30 :
ユーク「ど、独特の味だね…」
アニ「そうだね。美味しい」
ユーク「え?」チラ
アニ「え?」チラ
ユーク「あ、う、うん、そうだね。美味しいよね、これ」アセアセ
アニ「でも、まだ全然、飲んでないけど?」キョトン
-
- 226 : 2014/03/23(日) 21:50:00 :
ユーク「あ、いや。の、飲むよ!」ゴクゴク
アニ(一気飲み、凄いなぁ)ジーーッ
ユーク(うっ…苦いし、舌もピリピリする…)ヒリヒリ コトン
アニ(あっ、ユークのコップが空になった)ジッ
ユーク(ア、アニは本当にこれが美味しいんだろうか?)チラ
アニ(ユークがこっちを見た。きっと、お代わりが欲しいんだよね?)ピーン
-
- 227 : 2014/03/23(日) 22:07:44 :
- アニとユークの意志疎通に差が!?
このあと事件の予感!フムフム
-
- 228 : 2014/03/23(日) 22:12:05 :
コポコポ
ユーク「…え?」ギョッ
アニ「…?」キョトン
ユーク「な、なんで注ぐの?」アセアセ
アニ「え?こっちを見たから、お代わりが欲しいのかと思って」キョトン
ユーク「あ、ありがとう。いただくよ…」ゴクゴク
アニ(凄い。もう飲み始めた)ジーーッ
-
- 229 : 2014/03/23(日) 22:12:24 :
ユーク(…やっぱり、苦い…舌も痛い…)ツーン
アニ(私も飲もう)ゴクゴク
ユーク(ど、どうして、そんなに涼しい顔をして飲めるんだろう?)ジーーッ
アニ(お酒、美味しいな)ゴクゴク
ユーク「ア、アニはお酒が美味しいかい?」
アニ「うん。美味しいけど?」ケロッ
-
- 230 : 2014/03/23(日) 22:12:49 :
ユーク「そ、そう…へぇぇ」ピタッ
アニ「…?」
ユーク(これは...俺がまだ子供なだけなのか?)ソワソワ
アニ(ユーク、飲むのやめちゃったけど、どうしたんだろう?)
ユーク(まずは、この味に慣れないといけないな)
アニ(もっと、ユークに注《つ》いであげたいな…あれ?)フラリ
-
- 231 : 2014/03/23(日) 22:13:11 :
ユーク「ミ、ミカサ達は、どうだい?」チラ
ミカサ「私は普通に飲める」ゴクゴク
エレン「俺は少し苦手かもな…特にこの苦みが」ニガー
ユーク(良かった!仲間がいた!!)パァァ
アルミン「味は平気だけど、少しずつ飲まないと舌が痛いかな?」ピリピリ
ユーク(こっちにも!)パァァ
-
- 232 : 2014/03/23(日) 22:18:28 :
ミカサ「貴方はどう?」
ユーク「え!?ま、まぁまぁ飲めるかな?あはは…」
ミカサ「……」
ユーク「あ、そうだ!アニがお酒の味が好きみたいでね」
ミカサ「そう」
ユーク「ね、アニ?」アセアセ クルッ
-
- 233 : 2014/03/23(日) 22:18:55 :
アニ「ん?///」ポーッ
ユーク「あれ?」
アニ「なぁに、ユーク?///」ポーッ
ユーク「アニ、どうしたの?」マジマジ
アニ「ちょっと…ふらふらするだけ…///」ユラユラ
アニ「それと…少し暑い…///」パタパタ
-
- 234 : 2014/03/23(日) 22:19:30 :
ユーク「大丈夫?」
アニ「うん、大丈夫…///」パタパタ
ユーク「暑いなら、襟をパタパタさせなくても、団扇で扇いであげるよ」
アニ「うん…お願い…///」
ユーク「ちょっと待っていてね」スクッ
アニ(身体が…熱い…///)ポーッ
-
- 235 : 2014/03/23(日) 22:19:53 :
スタスタ ヒョイ
スタスタ スチャ
ユーク「はい。どう?」パタパタ
アニ「あぅぅ…気持ちいい…///」
ユーク「突然、どうしたの?さっきまで、大丈夫だったのに」パタパタ
アニ「分からない…急に身体が熱くなって…///」ポーッ
ユーク「へぇ、そうなんだ」パタパタ
アニ(扇いでもらっても…身体がどんどん熱くなる…///)
-
- 236 : 2014/03/23(日) 22:20:29 :
ユーク(アニ、どうしちゃったんだろう?お酒の所為?)パタパタ
アニ(だめ…もう限界…///)ポーッ
ユーク(アニの顔がどんどん赤くなっていくなぁ)パタパタ
アニ(こんなパーカーなんて、着ていられないよ…///)ヌギッ
ユーク「…!!」
アニ(これを脱げば…少しは涼しく…///)ヌギヌギ
-
- 237 : 2014/03/23(日) 22:20:50 :
「…!!」ドキン
「…!?」ビクリ
ユーク「ア、アニ!何しているの!!」バッ
アニ「いやっ…///」ググッ
ユーク「ふ、服を脱いだらダメだ!」グググ
アニ「だって、暑いんだよ…///」グググ
ユーク「ダメって言ったら、ダメ!」ダキッ
アニ「あうっ…///」キュー
-
- 238 : 2014/03/23(日) 22:21:13 :
ユーク「お酒の所為でしょ?ほら、落ち着いて」サスサス
アニ(あ、暑い…///)カァァ
ユーク「アニが大人しくするまで、こうしているからね!」ナデナデ
アニ(でも…心地いい…///)ポーッ
ユーク「……」サスサス
アニ(今度は…眠くなって…きた…Zzz)ポテン
-
- 239 : 2014/03/23(日) 22:21:42 :
アニ「Zzz」スースー
ユーク(ふぅ、危なかった)ヒヤリ
ユーク(間違いなく、お酒の所為だよね)
ユーク(アニはお酒が美味しいって言っていたけど、反対に下戸だったみたいだ)
ユーク(このままだと寒いだろうし、胡坐《あぐら》の上に移動させて乗せよう)ググッ
ユーク(…よっと!…アニ、軽いな…また暴れないように抱き寄せていよう)ダキッ
-
- 240 : 2014/03/23(日) 22:25:18 :
アニ「Zzz」スースー
アニ(身体の温もりを感じる…ユークかな?…あったかい…Zzz)ポスン ヌクヌク
ユーク(アニの身体…やっぱり小さいな…腕の中にすっぽり収まる感じ)ダキダキ ナデナデ
アニ(ユークの優しい手の感触…心地いいなぁ…Zzz)ダキッ! グゥグゥ
ユーク(抱き付いて来た…うん。そうやって、俺の胸に身体を預けておいて…アニ)ギュッ
アニ「Zzz」スピーー
-
- 242 : 2014/03/23(日) 22:27:36 :
- ミロさん期待だよ♪
まるでこういう一つのお話があるみたい(*^^*)
-
- 243 : 2014/03/23(日) 22:27:47 :
とりあえず、今日の分は終わりです
ラインやらTwitterやらで慌ただしい(汗
楽しいですけど♪
-
- 244 : 2014/03/23(日) 22:28:48 :
- >>242 いちごさん
おぉ!いちごさんまで!!(=゚ω゚)ノ
エレンちゃんが頑張ってくださいませ!
本家店員さんと共に応援し続けます
-
- 245 : 2014/03/24(月) 19:20:07 :
――Part 3-2――
――――彼らの周囲では――――
クリスタ「びっくりしたね!」
ユミル「あぁ。アニの奴、酒自体には弱かったみたいだな」
ライナー「全く、冷や冷やさせてくれるな」
ベルトルト(驚いた…)ドキドキ
ジャン「だが、ユークもすぐに鎮《しず》めたな」
ユミル「アニもさっさと落ちて正解だったかもな」
-
- 246 : 2014/03/24(月) 19:20:53 :
マルコ(アニが突然、上着を脱ぎ始めたから驚いたよ…///)ドキドキ
ミーナ「アニったら、大胆なんだから」ウフフ
サシャ「そういう事でもないと思いますけど」
コニー「アニは酒が弱かったのか?意外だな!」
ミーナ「…マルコ、顔赤いよ?」ムスッ
マルコ「あ、いや、そういう訳じゃ…」アセアセ
-
- 247 : 2014/03/24(月) 19:21:20 :
ミーナ「もう!次はないからね?」
マルコ「わかったよ。ごめんって」アセアセ
サシャ「それじゃあ、私達ももっと楽しみましょう!」ゴクゴク
コニー「おう!まだまだこれからだ!!」ゴクゴク
マルコ「2人は、勢いが凄いね」
ミーナ「うん。その内、パタッと逝っちゃうかもね」
-
- 248 : 2014/03/24(月) 19:21:49 :
ワイワイ ワイワイ
ユーク「よかった。何事もなくて」ホッ
ミカサ「そうね。皆に見られなくてよかった」
ユーク「まぁ、それもあるかな」ナデナデ
エレン「アニ、ぐっすりだな」
アニ「Zzz」クークー
アルミン「まず、1人目が脱落だね」
-
- 249 : 2014/03/24(月) 19:33:10 :
ユーク「このまま、飲み比べでもするのかい?」
ミカサ「私は、最後まで残る自信がある!」
エレン「いや、俺はいいや」
アルミン「僕もいいや。あまり沢山は飲めないよ」
ユーク「俺も少し自重するつもりだ」
ミカサ「でも、ユークはもう2杯飲んだのに、全然、表情に出ていない」
-
- 250 : 2014/03/24(月) 19:33:34 :
ユーク「本当?」
ミカサ「ええ。赤みもほとんどない」
ユーク「そうなんだ。確かに、まだふらふらしたりはしないかな?」
エレン「俺は少し頭がふらついてきたぞ」クラクラ
アルミン「僕も少し…」クラクラ
ミカサ「ちなみに、私はまだ平気」ケロッ
-
- 251 : 2014/03/24(月) 19:33:55 :
ユーク「そうか。ミカサも俺も強いみたいだね」
ミカサ「ええ。コツもある」フフン
ユーク「コツ?」
ミカサ「後で教えてあげる」
ユーク「わかった。じゃあ、また後でね?」ポカン
ミカサ「ええ」
-
- 252 : 2014/03/24(月) 20:04:26 :
エレン「そういえば、つまみもあったんだったな」
アルミン「うん。皆、寄せ合ってくれたから沢山種類があるね」
エレン「…おい、干し肉まであるんだが」
アルミン「あれ?本当だ。こんな高価なものまで…」
サシャ「はいはい!それは私が持ってきました!!」
ミカサ「サシャが?」
-
- 253 : 2014/03/24(月) 20:04:53 :
エレン「まさか、また食糧庫から盗って来たのか?」
アルミン「そんな事したらダメだよ、サシャ?」
サシャ「ち、違いますよ、今回は!」
サシャ「これは、れっきとした私のものです!」
ユーク(じゃあ、いつもは違うんだな)クスリ
サシャ「なので、是非、ご賞味ください!」
-
- 254 : 2014/03/24(月) 20:05:57 :
エレン「そうか。疑ってすまなかった。いただく」パクッ
アルミン「ごめんね?いただきます」パクッ
サシャ「はい。分かっていただければ、それでいいです。私も」パクッ
ミカサ「私も食べよう。サシャ、いただきます」
サシャ「はい!」
ユーク「俺も少しいただくよ」スッ
-
- 255 : 2014/03/24(月) 20:06:24 :
サシャ「それにしても、アニはもうぐっすりですね」ジーーッ
アニ「Zzz」スヤスヤ
ユーク「あぁ。でも寝顔も可愛いから、これでいいさ」ナデナデ
アニ「Zzz」スリスリ
サシャ「反射も可愛らしいですね」ジーーッ
ユーク「でしょ?」
-
- 256 : 2014/03/24(月) 20:12:27 :
サシャ「アニが羨ましいです」
ユーク「なんで?」
サシャ「だって、ユークのような素敵な彼氏さんが居ますから」
ユーク「ふふっ、ありがとう」ニコ
サシャ「私もいい人を見つけたいです」
ユーク「きっと、見つかるさ。サシャも素材はいいからね」
-
- 257 : 2014/03/24(月) 20:12:56 :
ミカサ「ユーク、それは褒めているの?」クスリ
サシャ「本当ですよ!ひどいです」
ユーク「あぁ。だからもっと自分を磨けばいいんだよ?」
アルミン「なるほど、そういう意味だね!」
エレン「つまり、食い意地と盗みをやめればいいんだな?」
サシャ「そ、そう来ますか…」タジッ
-
- 258 : 2014/03/24(月) 20:14:00 :
ユーク「悪い所は悔い改めて、良い所を伸ばすんだ」
ユーク「そうすれば、自ずと皆がサシャの魅力に気が付くさ」
ミカサ「ユーク…」
サシャ「はい!頑張ります!!」
ユーク「うん。ほら、コニーも勝負の続きを待っているよ?」チラ
サシャ「はい。それじゃあ、戻ります!」
-
- 259 : 2014/03/24(月) 20:14:20 :
ピューーッ
サシャ「コニー、勝負の続きです!」
コニー「おう!オレはまだ余裕だぜ!!」
サシャ「私だって、負けません!」
ミーナ「どっちが勝つかな?」
マルコ「僕は、コニーに賭けるかな?」
ミーナ「じゃあ、私はサシャを応援する!」
-
- 260 : 2014/03/24(月) 20:14:55 :
ワイワイ ワイワイ
ユーク「サシャも変わればいいね」
ミカサ「ええ。そうすれば、きっと良い女性になる」
エレン「ちょっとまだ、想像できねぇけどな」
アルミン「それは、言わない約束だよ」アハハ
ユーク「さて、次に潰れるのは、誰だろうね?」
ミカサ「きっと、あちらの方」チラ
-
- 261 : 2014/03/24(月) 20:20:48 :
――――――――
ユミル「おらおら、クリスタぁ、もっと飲め!」グイグイ
クリスタ「うへぇぇ、ゆみりゅぅ、もうむりぃ…///」ポーッ
ユミル「あっはっは!弱いなぁ、クリスタぁ」バンバン
クリスタ「じゃん、たしゅけてぇ」ヨタヨタ
ジャン「おい、ユミル、飲ませ過ぎだぞ」
ユミル「いいじゃねぇか。折角の酒の席だ。飲んだ者勝ちだよ!」
-
- 262 : 2014/03/24(月) 20:21:28 :
ライナー「容赦ないな」ゴクゴク
ベルトルト「クリスタがべろんべろんだね」チビチビ
ユミル「なんだ、ベルトルさん!そんなチビチビと飲んでんじゃねぇよ」ガシッ
ベルトルト「ユミルも酔ってる?」
ユミル「あぁ?そんなわけねぇだろ…ひっく」
ライナー「そんまんま酔ってるだろ」
-
- 263 : 2014/03/24(月) 20:36:55 :
ユミル「んなこたぁ、どうだっていいんだよ!ほら、飲めや、飲めや!!」ゴトッ
ベルトルト「なんで、瓶ごと置いたんだい?」ヒヤリ
ユミル「男は黙って、ラッパ飲みだっての!…ひっく」
ベルトルト「いやぁ、さすがにそれは…」
ユミル「ほら、飲めや!」グイ
ベルトルト「ちょ、ちょっと待って…ごぽぽ」グビグビ
-
- 264 : 2014/03/24(月) 20:43:06 :
ユミル「ひゃっはっは!ベルトルさん、ちゃんと飲めるんじゃねぇか!!」
ベルトルト(まずい、一気に飲み過ぎた…気持ち悪い…)ウップ
ライナー「おいおい、大丈夫か?」
ベルトルト「そう思うのなら、止めてくれよ」
ライナー「いや、ユミルの暴走に手が出せなくてな」
ベルトルト(頭も急にくらくらしてきた…これは本格的にまずいね)フラフラ
-
- 265 : 2014/03/24(月) 20:43:44 :
ユミル「おら、次はてめぇだ、ライナー」スッ
ライナー「いや、俺はその…」タジタジ
ユミル「クリスタに良い所見せてみろや!」
ライナー「……」チラ
クリスタ「……///」フラフラ ウツロウツロ
ライナー「…仕方ないな」
-
- 266 : 2014/03/24(月) 20:44:02 :
ユミル(掛かった)ニヤリ
ライナー「ベルトルト、お前の仇(酒瓶)、俺が獲る!」グビグビ
ジャン(ライナーの奴、まじかよ)
ユミル「ほら、一気!一気!!」
ライナー(クリスタ、俺の男気を見ていろ!!)グビグビ
クリスタ「……」
-
- 267 : 2014/03/24(月) 20:44:43 :
ゴトン!
ライナー「はぁ…はぁ…」
ユミル(こいつもまんまと乗せられたな)ニシシ
ライナー「ク、クリスタ…俺はやったぞ」フラフラ
クリスタ「…Zzz」スピーー
ライナー「なっ!?」
ユミル「おぉーっと、残念!クリスタちゃんは、既におねんねだー!!」ペチン
-
- 268 : 2014/03/24(月) 20:49:41 :
ライナー(そ、そんな…俺は何の為に…)ガクッ
ユミル(こいつもこれで終わりだな)ニヤリ
ユミル(そう易々《やすやす》と、クリスタの隙《すき》なんて狙わせるかよ)
ジャン「……」
ユミル(後は、こいつだな)キラン
ユミル「ほら、ジャンも当然、続くんだろ?」
-
- 269 : 2014/03/24(月) 20:50:48 :
ハッ! ムクリッ!!
クリスタ「じゃん?」ポーッ
ユミル(あれ?クリスタ、なんで起きて…)クルッ
クリスタ「じゃん、はい、お酒どうぞ」ポーッ コポポ
ジャン「あ、あぁ。ありがたく貰う…」ズズズ
クリスタ「えへへぇ…///」ニコニコ
ジャン(やはり女神か)ジーン
-
- 270 : 2014/03/24(月) 20:51:15 :
ユミル「お、おい、クリスタ。なんで、ジャンの野郎に注いでやってんだよ」オロオロ
クリスタ「あっ!ユミルには、これね」ドンッ!(酒瓶)
ユミル「……」
クリスタ「私、ユミルがかっこよく飲む姿が見たいなぁ…///」ポーッ
ユミル「……!」ガッ! グビグビ!!
ジャン(こいつ…)
-
- 271 : 2014/03/24(月) 20:54:05 :
グビグビ! ダンッ!!
ユミル「ぜぇっ…ぜぇっ…飲み干したぞ…クリスタ…けほっ」ハァハァ
ジャン(こいつ、誰よりも男だろ)ゾゾーッ
クリスタ「うん。恰好良かったよ、ユミル」
ユミル「ははっ!そうだろ、そうだろ!!だから、ジャンから離れ…」ゼェゼェ
クリスタ「そんなに美味しかったなら、お代わりあげるね」ドンッ!(酒瓶)
ユミル「……」
-
- 272 : 2014/03/24(月) 20:54:37 :
クリスタ「どうしたの?要らないの、ユミル?」
ユミル「いや…これ以上は流石に…」
クリスタ「ユミルなら、私のお酒、喜んでくれると思ったのに…ぐすっ」メソメソ
ユミル「あ、そのな…クリスタ…」オロオロ
クリスタ「…要らないの?」ジッ
ユミル(ちっくしょぉぉおお!!)ガッ!
-
- 273 : 2014/03/24(月) 20:54:58 :
グビグビ!
グビグビ!! ダンッ!!
ユミル「……」フラッ バタン!
ユミル(後悔は…ない…)ガクッ
ジャン(馬鹿だ、こいつ)
クリスタ「うふふ」ニコニコ
ジャン「あー、そのな、クリスタ。これはやり過ぎっていうかな」
クリスタ「それよりも、はいどうぞ」ニコ コポポ
-
- 274 : 2014/03/24(月) 20:55:28 :
ジャン「…いただく」グビッ
ジャン(断れるわけないよな)ゴクゴク
クリスタ(えへへ、嬉しいなぁ)ポーッ
ジャン(大型2人を潰したのはユミルだが、そのユミルはクリスタが潰した)
ジャン(さて、俺は生き残れるんだろうか?)
ジャン(願わくは、一杯でもいいから、ミカサに注いでもらいたいものだが…)チラ
-
- 275 : 2014/03/24(月) 20:55:53 :
グガーー スースー
ミカサ「あそこの一帯は、クリスタの1人勝ちみたい」
ユーク「ジャンが落ちるのも時間の問題だな」
エレン「Zzz」
ミカサ「エレンもいつの間にか、寝てしまっている」クスリ
ユーク「アルミンも大丈夫か?」チラ
アルミン「うぅーん…まだ…平気…」ウトウト
-
- 276 : 2014/03/24(月) 20:56:18 :
ユーク「平気じゃないみたいだから、ミカサがアルミンをベッドに運んでくれないかい?」
ユーク「俺はこの通り、まだ手が離せなくて」ナデナデ
アニ「Zzz」ダキダキ ギューーッ
ミカサ「ええ。分かった」コクリ スクッ
アルミン「おっとっと…」フラフラ
ミカサ「アルミン、つかまって」ガシッ
-
- 277 : 2014/03/24(月) 20:56:37 :
アルミン「…ミカサ?」ウツラウツラ
ミカサ「アルミンのベッドまで誘導する。ので、肩に掴まっていて」
アルミン「わかったよぉ…お願い」
ユーク「ちなみに、アルミンのベッドは…って言う必要もないよね」
ユーク(この部屋には、散々、忍び込んで知っている事だし)
ミカサ「アルミン、こちらへ…」
-
- 278 : 2014/03/24(月) 20:57:02 :
ヨタヨタ ゴロン
ミカサ「アルミン、おやすみなさい」
アルミン「うん…ありがとね…おやすみ…Zzz」スースー
ミカサ「完了した」
ユーク「あぁ、ありがとう」
ミカサ「エレンもどうしようか」
エレン「Zzz」
-
- 279 : 2014/03/24(月) 20:57:40 :
ユーク「折角だから、膝に乗せておいたらどうだい?」
ミカサ「それは、良い考え!」
ミカサ「この前のお月見でのお返しもできる」
(『――番外編Ⅱ―― 第3話』参照)
ユーク「そうだね」
ミカサ「では…」グイグイ
エレン「Zzz」ポスン
-
- 280 : 2014/03/24(月) 20:58:06 :
ミカサ「はぁぁ、幸せ」ウットリ
ユーク「君も分かり易いね」
ミカサ「エレンだけ特別」キリッ
ユーク「俺もアニだけが特別だよ」ナデナデ
アニ「Zzz…♪」ニコニコ
ミカサ「アニの表情…幸せそう」ニコ
-
- 281 : 2014/03/24(月) 20:58:35 :
ユーク「そういえば、急に静かになったよね」
ミカサ「あっ、あちらも終結していたみたい」チラ
ユーク「本当だな」チラ
ユーク「コニーとサシャの対決は、どうなったんだろうね?」
ミカサ「途中からは、見ていなかった」
ミカサ「ので、わからない。けれど、きっと引き分け」
-
- 282 : 2014/03/24(月) 20:58:59 :
グガーー スースー
コニー「うへぇぇ…気持ち悪ぃ…」
サシャ「飲みすぎましたねぇ…」
コニー「今度は…俺が…勝つからなぁ…Zzz」
サシャ「いいえ…今度こそ…私の単独で勝利を…Zzz」
マルコ「ミーナ…Zzz」スースー
ミーナ「なぁに、マルコ?…Zzz」スースー
-
- 283 : 2014/03/24(月) 21:04:09 :
スピーー クークー
ユーク「とうとう、俺達2人だけになったね」
ミカサ「ええ。予想通りではあった」
ユーク「どうしてだい?」
ミカサ「私とあなたには、共通点があったから」
ユーク「それは何?」
ミカサ「私達の力の事」
-
- 284 : 2014/03/24(月) 21:04:50 :
ユーク「それが、関係しているの?」
ミカサ「その通り」コクリ
ユーク「一体、どんな風に?」
ミカサ「私達は、体内でのアルコールの分解速度がとても速い」
ユーク「人によって違うみたいだけどね。でも、それが能力の一部なの?」
ミカサ「ええ。貴方の身体でも、実は無意識のうちに働いていたという事」
-
- 285 : 2014/03/24(月) 21:05:23 :
ユーク「それは、知らなかったな」
ミカサ「意識的に制御すれば、自在に酔ったり酔わなかったり調節できる」
ユーク「原理は、分かっているの?」
ミカサ「厳密には分からない。けれどアルコールを分解する事を念じれば、出来る」
ユーク「反対も然《しか》り?」
ミカサ「その通り」コクリ
-
- 286 : 2014/03/24(月) 21:05:50 :
ユーク「それは便利だけど、俺はこの酒の味っていうのは苦手かな?」
ミカサ「やはり、そうだったの?」
ユーク「気づいていた?」
ミカサ「何となくだけれど」
ユーク「エレンが感じたように味は苦いし、アルミンが感じたように舌が痛くなる」
ユーク「それはまだ、俺が子供だという事だよ」
-
- 287 : 2014/03/24(月) 21:06:25 :
ミカサ「…ふふっ」クスリ
ユーク「ん?」
ミカサ「では、私と一緒に慣れましょう」
ユーク「あれ?ミカサは味が平気だったんじゃないの?」
ミカサ「私も、ただの強がりだった」クス
ユーク「あっ、そうだったんだ」
-
- 288 : 2014/03/24(月) 21:06:44 :
ミカサ「付き合っていだたけないだろうか?」ジッ
ユーク「いいよ。一緒に練習しようか」
ミカサ「はい。どうぞ」コポポ
ユーク「それじゃあ、ミカサも」コポポ
ミカサ「ええ。では、乾杯」スッ
ユーク「乾杯」スッ
-
- 289 : 2014/03/24(月) 21:07:09 :
チリーン♪
ミカサ「……」ゴクゴク
ユーク「……」ゴクゴク
ミカサ「…やっぱり、苦い」クスリ
ユーク「…舌が痛いな」ピリピリ クスッ
ミカサ「折角だから、私達も飲み比べをしましょうか」
ユーク「お酒関係なく、単純に眠気の我慢勝負になりそうだね」
-
- 290 : 2014/03/24(月) 21:11:29 :
ミカサ「それもまた、一興」
ユーク「あぁ。静かになった事だしね」
ミカサ「飲みながら、何かお話しましょう」
ユーク「そうだね。それじゃあ、何から話そうか」
ミカサ「最近の貴方とアニとのやりとりを聞かせてほしい」
ユーク「それじゃあ、その後はエレンとミカサのお話だよ?」
-
- 291 : 2014/03/24(月) 21:12:53 :
ミカサ「ええ。わかった」ニコ
ユーク「まずは、俺からだね」
ミカサ「微笑ましい惚気《のろけ》話でも構わない」
ユーク「寧ろ、それが聞きたいんじゃないの?」
ミカサ「その通りでもある」クスリ
ユーク「じゃあ、この間の休日のデートについて話そうかな。その日はアニが――――」
-
- 292 : 2014/03/24(月) 21:14:23 :
今日の分、おわりー(=゚ω゚)ノ
アニの誕生日のお話は、すこしずつ進めていきます!
-
- 293 : 2014/03/25(火) 22:29:04 :
- 今さらだけど…
>>244
ありがとー♪
出来る限り可愛く書きます!
ミロさんも頑張ってください(^-^)/
応援させてもらいます!
-
- 294 : 2014/03/25(火) 22:37:22 :
- >>293 いちごさん
はーい。頑張る!(=゚ω゚)ノ
これから投稿も開始するよ!
-
- 295 : 2014/03/25(火) 22:37:55 :
――Part 4-1――
――――数十分後――――
ミカサ「Zzz」スースー
ユーク「…ミカサも寝ちゃった」クスリ
ミカサ「エレぇン…Zzz」ムニャムニャ
ユーク「本当に、エレンの事が大好きなんだね。俺の場合もそうだけど…」
ミカサ「Zzz…うぅ…」ブルッ
ユーク(寒いのかな?)
-
- 296 : 2014/03/25(火) 22:38:12 :
ユーク(毛布を掛けてあげたいけど…アニが…)チラ
アニ「Zzz」スースー
ユーク(もたれ掛かっていて動けない…仕方ない。少しの間、アニを退かすか)グイッ
アニ「Zzz…!」ピクリ
ユーク(そーっと、そーっと)スーッ
アニ「…んん」パチリ
-
- 297 : 2014/03/25(火) 22:39:40 :
ユーク(あ、目が覚めちゃった?)
アニ「あれ…ユーク?」ウトウト
ユーク「アニ、起きたね」
アニ「私…どうしたんだっけ?」ポーッ
ユーク「アニはすぐに酔って、寝ちゃったんだよ?」
アニ「そうなんだ…」ポーッ
-
- 298 : 2014/03/25(火) 22:41:17 :
ユーク「少し、起きてくれるかい?」
アニ「いいけど、なんで?」
ユーク「ミカサとエレンをどうにかしたくてね」
アニ「…そうみたいだね」ムクリ
ユーク「折角だから、ベッドまで運んであげようかな?」
アニ「そうしてあげたら?」
-
- 299 : 2014/03/25(火) 22:41:33 :
ユーク「それじゃあ、少し待っていてね?」
アニ「早くしてね?」
ユーク「すぐに済ませるよ」スクッ
ユーク(他の皆にも、毛布を掛けないとね)
アニ(私、さっきまで、ユークの膝の上で胸に寄りかかって寝ていたんだよね?)
アニ(ユークの身体…温かかったなぁ…///)
-
- 300 : 2014/03/25(火) 22:42:18 :
ユーク「ミカサ、移動させるからね?」
ミカサ「Zzz…うん」コクリ
ユーク「…よっと」グッ スクッ
ミカサ「Zzz」
ユーク(…少しだけ、重いかも)
ユーク(もしかして、体重は俺と同じくらい?)
-
- 301 : 2014/03/25(火) 22:42:48 :
スタスタ ササッ ゴロン
ユーク(ミカサは終わった。あとは、エレンだな)クルッ
ユーク「…よっと」グッ スクッ
エレン「Zzz」
ユーク「……」ピタッ
アニ(ユーク、なんで止まっているんだろう?)
ユーク(…ミカサの方が重かった事は…忘れよう)スタスタ
-
- 302 : 2014/03/25(火) 22:43:40 :
スタスタ ササッ ゴロン
ユーク(男女で同じベッドに入れたけど、エレンとミカサなら問題ないだろうな)
ユーク(ただ目が覚めた時に、お互いにどんな反応をするかは楽しみかも)
ユーク(あのでっかいの2人に関しては、運べはするだろうけど…なんか嫌だ)シレッ
ユーク(それよりも、他の皆に毛布を)スタスタ
ユーク(女の子優先で掛けていくけど、この部屋にある数で足りるかな?)
ユーク(とりあえず、クリスタ・ユミル・ミーナ・サシャに)バサッ バサッ
-
- 303 : 2014/03/25(火) 22:44:29 :
モサーーッ ゴチャゴチャー
ユーク(案の定、足りなくなったな…まぁ放っておこう…男だし)
ユーク(それにしても、今のこの部屋は狭いなぁ…屍が沢山転がっているかのようだ)
アニ(ユーク、早く…)ソワソワ ジーーッ
ユーク(アニがこっちを見ている…早く行ってあげなくては!)
アニ(すっかり、目が覚めちゃったよ)
ユーク(アニ、今そっちに行くよ)
-
- 304 : 2014/03/25(火) 22:45:03 :
スタスタ ペタン
ユーク「アニ、お待たせ」
アニ「うん。目が覚めちゃった」パチクリ
ユーク「あっ、そうだ!」
アニ「…?」
ユーク「アニに渡したい物があってね」
アニ「私に?」
-
- 305 : 2014/03/25(火) 22:45:33 :
ユーク「そうそう!先週からずっと持っていて、今日、渡そうと思っていたんだ」ゴソゴソ
アニ(何だろう?)
ユーク「はい。これだよ!」スッ
アニ「…?」
ユーク「開けてみて?」ニコ
アニ「うん」ゴソゴソ
-
- 306 : 2014/03/25(火) 22:47:46 :
アニ「あっ!」
ユーク「……」ニコ
アニ「これって…」チラ
ユーク「うん。お菓子の袋」コクリ
アニ「くれるの?」パァァ
ユーク「だから、渡したんだよ?」
-
- 307 : 2014/03/25(火) 22:48:07 :
アニ「どうしたの、これ?」
ユーク「先週のくじで当てたんだよ」
アニ「アンタもやったんだね」
ユーク「2回だけだけどね」
アニ「それで、今、ここで私に?」
ユーク「アニが喜ぶと思ってね」ニコ
-
- 308 : 2014/03/25(火) 22:48:26 :
アニ「ありがとう!」ニコ
ユーク「良かった。いい笑顔が見られたよ」
アニ「嬉しいよ」
ユーク「貰った途端に、アニにあげようと思ってね」
アニ「ユーク…」ウットリ
ユーク「食べてみたら?」
-
- 309 : 2014/03/25(火) 22:49:18 :
アニ「ユークもね!」
ユーク「なら、貰おうかな」
アニ「色々あるね」
ユーク「なら、俺はクッキーがいいかな」
アニ「はい」スッ
ユーク「ありがと」
-
- 310 : 2014/03/25(火) 22:50:05 :
アニ「私もクッキー食べよう」
ユーク「美味しそうだね」
アニ「うん」パクッ サクサク
ユーク(俺も食べよう)サクサク
アニ「美味しい!」パァァ
ユーク「甘いね」
-
- 311 : 2014/03/25(火) 22:51:26 :
アニ「でも食べるのは、少しだけにしようかな」
ユーク「どうして?」
アニ「折角、アンタに貰った物だから、小分けして食べたいんだ」
ユーク「ふふっ、そっか」ニコ
アニ「本当にありがとう」
ユーク「どういたしまして」
-
- 312 : 2014/03/25(火) 22:51:57 :
アニ「あっ、そういえばさ」
ユーク「ん?」
アニ「今って、何時なの?」
ユーク「実は、まだ消灯前なんだ」
アニ「思ったより、時間が経っていなかったんだね」
ユーク「皆、ハイペースで潰れたからね」チラ
-
- 313 : 2014/03/25(火) 22:52:37 :
グガーー スピーー
アニ「そうみたいだね」
ユーク「だから、まだしばらくの間は、灯りを点《つ》けていられるんだよ」
アニ「お酒、どうなったの?」
ユーク「んー、まだ7, 8本くらいは残っているみたいだ」ゴロゴロ
アニ「アンタ、どれくらい飲んだの?」
ユーク「ミカサと2人で、酒瓶2本を開けたくらいかな?」
-
- 314 : 2014/03/25(火) 22:53:17 :
アニ「ふふっ、飲み過ぎだって」クスリ
ユーク「でも、全然、赤くないでしょ?」
アニ「そうだね。不思議なくらい」
ユーク(味は少しずつ慣れたし、アルコールの分解も既にお手の物だな)
アニ(私もまだ少し、飲み足りないくらいかな?)
ユーク(でも疲れの所為で、少しだけ眠くなってきた…)ウトウト
-
- 315 : 2014/03/25(火) 22:53:38 :
アニ「それじゃあ、私ももう少しだけ飲もうかな?」
ユーク「大丈夫?さっきは、1, 2杯で潰れたけど」
アニ「大丈夫さ。潰れる前に止めるから」
ユーク「ちょっと、心配だなぁ」
アニ「だって、お酒が美味しかったんだもん」
ユーク「にもかかわらず、あれほど弱いとはね」
-
- 316 : 2014/03/25(火) 22:53:57 :
アニ「ほら、つべこべ言ってないで、注《つ》いでよ」スッ
ユーク「はい、わかりましたよ」コポポ
アニ「……」ゴクッ
ユーク(今回は、少しずつ飲むみたいだね)
アニ「…うん。美味しい」
ユーク「程々にね?」
-
- 317 : 2014/03/25(火) 22:54:19 :
アニ「分かっているさ。そこまで心配しなくても大丈夫」ゴクッゴクッ
ユーク(それでも飲むの早いんだけどなぁ)
アニ「ほら、アンタも飲みなよ」コポポ
ユーク「アニが注いでくれたんだし、飲むさ」ゴクッゴクッ
アニ「……」ジーーッ
ユーク「…はい、終わり」コトッ
-
- 318 : 2014/03/25(火) 22:55:02 :
アニ「早いね」
ユーク「それほどでも」
アニ「とりあえず、次の…はい」コポポ
ユーク「いくら飲ませても、俺は酔わないよ?」
アニ「いいんだよ。アンタに注ぎたいだけだからさ」
ユーク「…ありがとう」
-
- 319 : 2014/03/25(火) 22:55:29 :
アニ「私も飲もう」ゴクッゴクッ
ユーク「ゆっくり飲んでも大丈夫だよ?」
アニ「それもいいけど、何か話して?」
ユーク「そうだな。じゃあ、さっきミカサに聞いたエレンとの話でもしようかな?」
アニ「何それ?私、知らないかも」
ユーク「ミカサとエレンがこの前、特訓をしていた時の話なんだけどね――――」
-
- 320 : 2014/03/25(火) 22:56:25 :
――――――――
ユーク「…という訳で、またまたエレンに袖にされたミカサなのであった」ペラペラ
アニ「……」ウトウト
ユーク「アニ?」
アニ「……」ウツラウツラ
ユーク(またお酒が回って、眠たくなったのかな?)
アニ「うぅーん…」ノソノソ
-
- 321 : 2014/03/25(火) 22:56:52 :
ユーク(アニ?)ジッ
アニ「ゆーくぅ…」ピトッ
ユーク「どうしたの?」ナデナデ
アニ「うぅん…好きぃ…」スリスリ
ユーク「アニ…俺も好きだよ?」ナデナデ
アニ「……」ノソノソ
-
- 322 : 2014/03/25(火) 22:57:33 :
ムギュムギュ
ユーク(膝の上に乗ってきた…厳密には、胡坐《あぐら》の上だけど)
アニ「あぅぅ…///」ポスン ダキッ
ユーク(次は、胸に顔をうずめて抱き付いてきた)
アニ「キス…して…」ボソボソ
ユーク(そして、最後には小声でキスを求めてくるアニ…この上なく可愛い)ズキュン
アニ「お願い…」スリスリ
-
- 323 : 2014/03/25(火) 22:58:09 :
ユーク(アニって、お酒を飲んだらいつも以上に甘えん坊になるんだね…でもそれが可愛い)
アニ「はうぅ…///」ポスン
ユーク「アニ、顔を上げて」クイッ
アニ「ん?」ポーッ
ユーク「……」CHU
アニ「んむぅ…///」チューーッ
-
- 324 : 2014/03/25(火) 23:00:00 :
ユーク「アニ…身体を預けて?」ダキッ
アニ「んぅ…///」ギューーッ
ユーク(アニの身体…熱いな)
アニ(気持ちいい…///)
ユーク(お酒が回っている証拠かな?)
アニ(もっと…欲しい…///)ポーッ
-
- 325 : 2014/03/25(火) 23:00:40 :
ユーク(今日は、アニの体温を奪い取るくらいに愛そう)ギューーッ
アニ(あぅぅ…どんどん身体が熱くなる…///)ヘナヘナ
ユーク(…あれ?アニの身動きが…全然、なくなった?)
アニ(幸せで…身体に力が入らないよ…///)フニャァ
ユーク(こうして、アニを好きなだけ愛せるのは…なんかこう…興奮する)ドキドキ
アニ(今日の私…ユークに…されるがままだね…///)ポーッ
-
- 326 : 2014/03/25(火) 23:01:19 :
――――――――
ユーク(…キス…4回もしちゃった)スッ
アニ「ぷはぁ…はぁ…はぁ…///」ドキドキ
ユーク「アニ…」ギュッ
アニ「はうっ…///」ピクン!
ユーク(可愛い、可愛い♪)ナデナデ
アニ(あぁ…沢山、愛してもらって…幸せ…Zzz)ポスン!
-
- 327 : 2014/03/25(火) 23:02:16 :
ユーク「…アニ?」
アニ「Zzz」スピーー
ユーク「寝ちゃったか」ナデナデ
アニ「Zzz」スリスリ
ユーク(このままだと風邪も引くし、ベッドに運ぼうか)グッ スクッ
アニ(ユークの腕の感じ…お姫様抱っこ…Zzz)ギュッ
-
- 328 : 2014/03/25(火) 23:03:11 :
スタスタ ゴロン モゾモゾ
ユーク(もう、灯りは消していいよな)フッ
ユーク(…今日は、アニと一緒に寝よう)モゾモゾ
アニ「Zzz」ダキッ
ユーク(休日前だから、教官も見回りに来ないし)ダキッ ギュッ
ユーク(明日の朝になったら、皆を起こして、こっそり寮へ帰そう)ナデナデ
ユーク(それまでの間は、俺が傍に居てあげるからね…おやすみ、アニ…Zzz――――)
-
- 329 : 2014/03/25(火) 23:03:34 :
次がラストパート!
-
- 330 : 2014/03/25(火) 23:32:27 :
- ユークとアニ…グスン…いい話…
ラストパート頑張れ(^^)/
-
- 331 : 2014/03/26(水) 00:20:32 :
- >>330 いちごさん
彼はアニを本当に愛しているんです(*^^*)
最後まで気を抜かずに投稿します!
-
- 332 : 2014/03/26(水) 08:13:27 :
- ユーク!アニを幸せにしてね
作者さ〜ん!
作品作り頑張って下さい
期待してます‼︎
-
- 333 : 2014/03/26(水) 14:47:19 :
- >>332 クリスタ命さん
勿論ですよ。アニを幸せにし続けます(#^^#)
因みに私の呼び方は「ミロ」で結構ですよ~(=゚ω゚)ノ
-
- 334 : 2014/03/26(水) 17:34:13 :
――Part 4-2――
――――翌朝――――
ユーク「……」パチリ
アニ「Zzz」
ユーク(朝か…アニはまだ寝ているな)
アニ「Zzz」ギュッ
ユーク(片手は俺にしがみ付いている…そして、もう片手は…)
アニ「Zzz」ギュッ
-
- 335 : 2014/03/26(水) 17:34:49 :
ユーク(お菓子の袋を握りしめている…ふふっ、アニらしい)クスリ
アニ「Zzz…うぅーん」モゾモゾ
ユーク(すり寄って来た…抱き返そう)ギュッ
アニ「Zzz」スヤスヤ
ユーク(安心した顔をしている…良かった)ニコ
アニ「Zzz」クゥクゥ
-
- 336 : 2014/03/26(水) 17:35:07 :
ユーク(…なんて可愛いんだろう)ウットリ
ユーク(今の体勢じゃあ、キスするには、おでこにしかできないけど)
ユーク(でも…今、したい)スーーッ
アニ「Zzz」ギューーッ
ユーク(アニ、好きだよ)CHU
アニ「……」パチリ
-
- 337 : 2014/03/26(水) 17:35:29 :
ユーク(あっ、起きたみたい)
アニ「…あれ?」ゴシゴシ
ユーク「おはよう、アニ」
アニ「…ここ、どこ?」
ユーク「俺のベッド」
アニ「…?」
-
- 338 : 2014/03/26(水) 17:35:49 :
ユーク「昨晩は男子寮に来て、皆でお酒飲んだんだよ?覚えていない?」
アニ「…あっ、そっか」
ユーク「アニが寝ちゃったから、こうしてベッドに入れたんだよ」
アニ「そ、そう…ありがと…///」モジモジ
ユーク「…アニってお酒を飲んだら、積極的になるんだね!」ニコ
アニ「え?」ドキリッ
-
- 339 : 2014/03/26(水) 17:36:28 :
ユーク「だって、キスまで迫ってきたし」
アニ「あ、それは…その…///」カァァ
ユーク「お酒だって、凄く弱かったし」クスクス
アニ「ほ、放っておいてよ…///」
ユーク「…でも、そんな仕草がとても可愛かったよ?」
アニ「あうっ…///」プシューーッ
-
- 340 : 2014/03/26(水) 17:36:52 :
ユーク「それに…今日が休日でよかった」
アニ「うん。こういう事も見越して、昨日飲む事にしたんでしょ?」コクリ ギューーッ
ユーク「…どうする?」
アニ「どうするって何が?」
ユーク「今日、どこかに出掛ける?」
アニ「あっ、それって…」
-
- 341 : 2014/03/26(水) 17:37:09 :
ユーク「それとも、二日酔いで頭が痛かったりする?」
アニ「う、ううん。そんな事はないけど」フルフル
ユーク「じゃあ、決まりだ!…でも、もう少し寝ている?」
アニ「そうしたい…けど」チラ
ユーク「…けど?」ニコ
アニ「皆も…いるし…///」
-
- 342 : 2014/03/26(水) 17:37:35 :
グガーー スースー
ユーク「まだ早朝だから、皆、熟睡しているよ?」
アニ「そっか。じゃあ、まだ寝ていようかな」ウトウト
ユーク「いっその事、お昼になったら起こそうか?」
アニ「…そうして」コクリ
ユーク「じゃあ、それまでは、布団の中に入っていてね?」
アニ「うん…皆に気付かれなければいいけど…」
-
- 343 : 2014/03/26(水) 17:38:00 :
ユーク「どうせ、皆、二日酔いで頭痛になっているはずさ」
ユーク「じっと隠れていれば、気付かないよ」
アニ「じゃあ…潜っているよ」モゾモゾ
ユーク「それじゃあ、おやすみ、アニ」ナデナデ
アニ「うん…午後…出掛けようね…ユーク…Zzz」
ユーク「楽しみにしているよ…Zzz」
-
- 344 : 2014/03/26(水) 17:38:29 :
――――――――
ミカサ(…はっ!)パチリ ムクリ
ミカサ(いけない。寝過ぎてしまった気がする)ゴシゴシ
ミカサ「…あっ!」チラ
エレン「Zzz」スピーー
ミカサ(どうして、エレンが隣に?)ポカン
ミカサ(…そうか。ここは男子寮だった。という事は、ここはエレンのベッド!)
-
- 345 : 2014/03/26(水) 17:39:01 :
エレン「Zzz」ゴロン
ミカサ(…うへへ)ゴロン モゾモゾ
エレン「Zzz…うぅむ」
ミカサ(エレン…エレン…)スリスリ
ミカサ(きっと、ユークが運んでくれたのだろう…ありがとう)ニコニコ
ミカサ(…でも、今は何時だろうか?)キョロキョロ
-
- 346 : 2014/03/26(水) 17:39:27 :
グガーー スピーー
ミカサ(他の皆もまだ寝ているみたい)
ミカサ(おそらく、まだお昼前)
ミカサ(それだけでも十分に寝坊だけれど、今日くらいは…あっ、あれは!)チラ
ミカサ(…ユークが寝ている布団が大きめに膨らんでいる)ジーーッ
ミカサ(きっと、アニと2人で寝ているのだろう)
ミカサ(…折角なので、私ももう少しの間、寝ているとしよう…Zzz)モゾモゾ
-
- 347 : 2014/03/26(水) 17:39:51 :
――――正午頃――――
クリスタ「…あれ?」パチリ ムクリ
クリスタ「ふあぁぁ…あれ?ここ、どこだろう?」キョロキョロ
クリスタ(…あっ、そっか!皆でお酒飲んだんだった)ピーン
クリスタ(うぅーん…途中からあんまり記憶がないけど…私、大丈夫だったかな?)
クリスタ(…あれ?ミカサはどこ?それにエレンもアニもユークまで居ない)キョロキョロ
クリスタ(…お部屋が片付いている…それじゃあ、私が起きる前にあの4人が?)
-
- 348 : 2014/03/26(水) 17:42:06 :
グーグー スースー
クリスタ(とりあえず、皆を起こさないとね!)
クリスタ(もうお昼の時間みたいだし、皆で食堂に行こう!)
クリスタ(…あぁ、でもなんかまだ少し頭が痛い)ガンガン
クリスタ(記憶は曖昧だけど、ちょっと無理しちゃったみたい…次は気を付けよう)
クリスタ「すーっ…皆、起きて!お昼だよ」ユサユサ ユサユサ
クリスタ「いつまでも寝ていたら、日が暮れちゃうよ?」ユサユサ ユサユサ
-
- 349 : 2014/03/26(水) 17:42:36 :
「あー、よく寝たぁー」ノビー
「頭痛ぇなぁ」ズキズキ
クリスタ「皆、しっかり!ミカサ達はもう行っちゃったよ?」
ユミル「あぁ?こんな二日酔いの状態で、どこ行くってんだよ」ガンガン
ライナー「…ユークとアニも居ないな」ヨロヨロ
ベルトルト「休日だから、どこかに出掛けたんじゃないかな?」
ベルトルト「彼、お酒に強かったみたいだし」フラフラ
ジャン「……」
-
- 350 : 2014/03/26(水) 17:42:54 :
コニー「あぁぁぁ!頭痛ぇ!!」ズキズキ
サシャ「…まだ少し…気持ち悪いです…うっぷ」
クリスタ「大丈夫?はい、お水だよ」スッ
サシャ「あぁぁ、ありがとうございます。神様ぁ」ゴクゴク
コニー「俺にもくれー!」
クリスタ「はい、コニー!」スッ
-
- 351 : 2014/03/26(水) 17:43:21 :
ワイワイ ガヤガヤ
ミーナ「マルコ、大丈夫?」
マルコ「うん。少し二日酔いだね」
マルコ「ミーナは、大丈夫?」
ミーナ「うん。私は割とすっきりしてるよ!」
マルコ「そっか。なら、よかったよ」ズキズキ
ミーナ「ほら、無理したらダメだよ?」
-
- 352 : 2014/03/26(水) 17:43:57 :
サスサス ヨロヨロ
ジャン(…はぁ、ミカサと全然飲めなくて、少し残念だったな)
ジャン(女神が注いでくれたから、断る訳にもいかなかったが…)
ジャン(それにしても、ミカサとユークは強ぇなぁ…こっちはまだ頭痛ぇのによ)ズキズキ
ジャン(…あいつら、また街にデートにでも行ったか?)
ジャン(少し前から起きてたが、あいつらの邪魔するわけにもいかねぇしな)
ジャン(まっ、今回はこれで良しとするか!…きっと今日は、ずっと昼寝だな――――)
-
- 353 : 2014/03/26(水) 17:45:50 :
――――同時刻 街中――――
ユーク「ほら!あっちなんかどう?」
アニ「元気だね。全くお酒持ち越していないって感じ」
ユーク「実は、お酒の味は苦手だったんだけど、お酒自体には強かったみたいでね」
ユーク「結局、最後まで酔わなかったよ」
アニ「へぇ、凄いね」
アニ「私は昨晩の記憶は、あまりないよ」
-
- 354 : 2014/03/26(水) 17:46:25 :
ユーク「アニは、すぐに倒れちゃったからね?」ニヤリ
アニ「も、もう言わないでよ…///」
ユーク「ふふっ、でもお酒の味は好きだったんでしょ?」
アニ「うん。美味しかった」コクリ
ユーク「いいなぁ。俺も“あれ”が美味しいと感じるくらい、大人になれればなぁ」
アニ「ふっ、まだまだアンタもお子様って事だよ」
-
- 355 : 2014/03/26(水) 17:47:28 :
ユーク「むっ、言ったね?」
アニ「やっぱり、私がずっとアンタのお姉さんだね」ドヤァ
ユーク「弟より20 cm以上も小さいお姉さんが調子に乗っているね」クスクス
アニ(身長の事で馬鹿しないで?)ギロリ
ユーク「あっ、ごめんなさい…」シュン
アニ(うん。それでよし!)ニコ
-
- 356 : 2014/03/26(水) 17:47:50 :
ユーク「で、でもさ…皮肉なものだよね?」アセッ
アニ「何が?」
ユーク「お酒の味が好きなアニが下戸で、苦手な俺が上戸だなんて」
アニ「ふふっ、確かにそうだね」クスッ
ユーク「こんな正反対じゃあ、お酒の席では少し楽しめないなぁ」
アニ「いや、そんな事ないって」
-
- 357 : 2014/03/26(水) 17:48:36 :
ユーク「だって、俺は苦い物をどんどん飲まされて、アニのお守りも任されるんだからさ?」
アニ「……///」カァァ
ユーク「…でも、いつでも甘えて来ていいからね?」
アニ「……!」チラ
ユーク「俺はいつでも大歓迎だから」ニコ
アニ「…うん!」ニコ
-
- 358 : 2014/03/26(水) 17:50:58 :
ユーク「そういえばね。先週のくじ引きで、もう1つ当たりを引いていてさ」ゴソゴソ
アニ(何だろう?)
ユーク「…これだよ」スッ
アニ(あれ?これって…)ジーーッ
ユーク「この街の商店で使える商品券らしくてね。ラッキーだったよ」
アニ「…実は、私もそれ持っているんだよ」ゴソゴソ
-
- 359 : 2014/03/26(水) 17:51:24 :
ユーク「あっ、そうなの?」
アニ「うん。これ」スッ
ユーク「本当だ。同じだね!」
アニ「…渡したい物って…これだったんだよ」ポツリ
ユーク「…そうだったんだ」
アニ「……」シーン
-
- 360 : 2014/03/26(水) 17:51:57 :
ユーク(渡したい物が俺と同じもので、残念だったのかな?)
アニ「…同じだね」ニコ
ユーク「……!」
アニ「何に使う?」ニコ
ユーク(…良かった。そんな心配も杞憂だったようだ)ホッ
アニ「……」ニコニコ
-
- 361 : 2014/03/26(水) 17:55:07 :
ユーク「じゃあ、アニの希望を聞いてみようかな?」ニコ
アニ「私、行きたいお菓子のお店あるんだけどなぁ?」チラ
ユーク「勿論、いいよ。行こう!」ニコ
アニ「やった!」
ユーク「ぱぁーっと、使ってしまおうか!」
アニ「そうだね。期間も限定だし」
-
- 362 : 2014/03/26(水) 17:56:19 :
ユーク「『宵越しの銭は持たぬ』ってね!」
アニ「それ、本当に使い方が合っているのかい?」クスリ
ユーク「うーん…さぁ、どうだろう?」
アニ「なんで、そんな事を言ったんだい?」
ユーク「一度、気前良く使ってみたかった言葉なんだ!」
アニ「それだけ?」クスス
-
- 363 : 2014/03/26(水) 17:56:47 :
ユーク「でも…“今”、楽しめれば…それでいいと思ってね!」ニカッ
アニ(“今”…そっか、アンタもそう思っているんだね…)ピクリ
ユーク「この至福の時間の間だけ…全てを忘れられるから」ニコ
アニ「…私も」ジッ
ユーク「それじゃあ、今日も1日、思う存分に楽しもう!」
アニ「あと半日だけどね?」
-
- 364 : 2014/03/26(水) 17:58:16 :
ユーク「ほら、そんな無粋な事を言っていないで、早く行こう!」グイ
アニ「慌てなくても、無くなりはしないって」クスッ
ユーク「…ミカサとエレンも今頃、楽しんでいるかな?」チラ
アニ「…きっとね」ニコ
ユーク「あぁ!俺達もこの時間を大切にしよう!!」
アニ「今から行くお店、お菓子が美味しいといいね♪――――」
進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第7話
『酒の苦みと甘み』
La Fin.
-
- 365 : 2014/03/26(水) 18:00:00 :
おまけ
最初に決めていたタイトルは
『皮肉にも強者ほど苦を蒙《こうむ》る』
実際にこの言葉はあてはまり、強い者ほど辛い経験をしてきたという事です。
それは、ミカサにとってもユークにとってもまた然り…
でも、これではエンディングのデートの雰囲気が壊れてしまうと思って、変更しました。
番外編も7話が終わり...次は1月中に既に完成済みですが...鬼門です(`・ω・´)
今回もお付き合い戴き、ありがとうございました!!
-
- 366 : 2014/03/26(水) 18:08:43 :
- お疲れ様でした!( ̄▽ ̄;)ノシ
ユークとアニ、それぞれの心情が分かりやすかったです!!
なめらかな場面の変わり目…読者を引き込むいい作品です!
時間を忘れてしまうこともありました!
これからも応援させてもらいます(*^^*)
-
- 367 : 2014/03/26(水) 18:10:52 :
- >>366 いちごさん
いちごさんもいつもコメントくれて嬉しいです(´;ω;`)ブラッ
私のスタイルは地の文なしの会話文で全て表現する事なので、そう評価していただいて大変嬉しいです!
これからも頑張りますよ(。ゝ∀・)b
-
- 368 : 2014/03/26(水) 18:13:55 :
【投稿完了 / 話数 / タイトル / URL】
――本編――
【執筆中 第40話 『部屋』 ――第57回壁外調査編 No.14――】
(http://www.ssnote.net/archives/12392)
【執筆中 第39話 『帰路と遭遇』 ――第57回壁外調査編 No.13――】
(http://www.ssnote.net/archives/12390)
【14/02/19 第38話 『制約』 ――第57回壁外調査編 No.12――】
(http://www.ssnote.net/archives/8191)
【14/02/17 第37話 『奪...』 ――第57回壁外調査編 No.11――】
(http://www.ssnote.net/archives/8190)
【14/01/16 第36話 『罅《ひび》』 ――第57回壁外調査編 No.10――】
(http://www.ssnote.net/archives/6412)
【14/01/14 第35話 『連携』 ――第57回壁外調査編 No.9――】
(http://www.ssnote.net/archives/6411)
【14/01/12 第34話 『駒の数』 ――第57回壁外調査編 No.8――】
(http://www.ssnote.net/archives/5377)
【13/12/31 第33話 『タイキ』 ――第57回壁外調査編 No.7――】
(http://www.ssnote.net/archives/5376)
【13/12/24 第32話 『特質』 ――第57回壁外調査編 No.6――】
(http://www.ssnote.net/archives/5206)
【13/12/20 第31話 『敵の敵』 ――第57回壁外調査編 No.5――】
(http://www.ssnote.net/archives/5204)
【13/12/17 第30話 『隠す者』 ――第57回壁外調査編 No.4――】
(http://www.ssnote.net/archives/4699)
【13/12/15 第29話 『ハツゲン』 ――第57回壁外調査編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/4697)
【13/12/06 第28話 『キタイ』 ――第57回壁外調査編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/4287)
【13/12/05 第27話 『夜明け』 ――第57回壁外調査編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/4235)
【13/11/30 第26話 『蓄積』 ――憲兵団配属編 No.18――】
(http://www.ssnote.net/archives/3742)
【13/11/27 第25話 『帰る先』 ――憲兵団配属編 No.17――】
(http://www.ssnote.net/archives/3554)
【13/11/23 第24話 『隠れる』 ――憲兵団配属編 No.16――】
(http://www.ssnote.net/archives/3249)
【13/11/21 第23話 『行き互い』 ――憲兵団配属編 No.15――】
(http://www.ssnote.net/archives/3189)
【13/11/18 第22話 『次世代』 ――憲兵団配属編 No.14――】
(http://www.ssnote.net/archives/2988)
【13/11/15 第21話 『鍵《ヒント》』 ――憲兵団配属編 No.13――】
(http://www.ssnote.net/archives/2740)
-
- 369 : 2014/03/26(水) 18:14:06 :
【13/11/10 第20話 『懐古、そして展望』 ――憲兵団配属編 No.12――】
(http://www.ssnote.net/archives/2440)
【13/11/08 第19話 『待つ者』 ――憲兵団配属編 No.11――】
(http://www.ssnote.net/archives/2307)
【13/11/06 第18話 『以心』 ――憲兵団配属編 No.10――】
(http://www.ssnote.net/archives/2219)
【13/11/05 第17話 『志と命』 ――憲兵団配属編 No.9――】
(http://www.ssnote.net/archives/2140)
【13/11/04 第16話 『選ぶ』 ――憲兵団配属編 No.8――】
(http://www.ssnote.net/archives/2041)
【13/11/03 第15話 『悪癖』 ――憲兵団配属編 No.7――】
(http://www.ssnote.net/archives/1992)
【13/11/02 第14話 『クチは...』 ――憲兵団配属編 No.6――】
(http://www.ssnote.net/archives/1943)
【13/11/01 第13話 『ドウキ』 ――憲兵団配属編 No.5――】
(http://www.ssnote.net/archives/1886)
【13/10/31 第12話 『人柄』 ――憲兵団配属編 No.4――】
(http://www.ssnote.net/archives/1841)
【13/10/30 第11話 『危機と嬉々』 ――憲兵団配属編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/1815)
【13/10/29 第10話 『見上げる先』 ――憲兵団配属編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/1748)
【13/10/28 第9話 『辛辣』 ――憲兵団配属編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/1702)
【13/10/10 第8話 『本物』 ――トロスト区奪還編 No.5――】
(http://www.ssnote.net/archives/805)
【13/10/10 第7話 『捨てる』 ――トロスト区奪還編 No.4――】
(http://www.ssnote.net/archives/800)
【13/10/10 第6話 『側』 ――トロスト区奪還編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/796)
【13/10/10 第5話 『指令』 ――トロスト区奪還編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/795)
【13/10/10 第4話 『再び』 ――トロスト区奪還編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/793)
【13/10/10 第3話 『解散式の夜』 ――はじまり編 No.3――】
(http://www.ssnote.net/archives/792)
【13/10/10 第2話 『見たもの、見るもの』 ――はじまり編 No.2――】
(http://www.ssnote.net/archives/791)
【13/10/10 第1話 『4人目』 ――はじまり編 No.1――】
(http://www.ssnote.net/archives/790)
-
- 370 : 2014/03/26(水) 18:15:12 :
――番外編Ⅱ――
【投稿完了 / 話数 / タイトル】
【14/03/15 第6話 『未来へ得た情報』】
(http://www.ssnote.net/archives/11415)
【14/03/02 第5話 『顕現せし、覇の素質』】
(http://www.ssnote.net/archives/10837)
【14/02/22 第4話 『隠則ち、公の如し』】
(http://www.ssnote.net/archives/10085)
【14/02/10 第3話 『月が魅せる情緒』】
(http://www.ssnote.net/archives/9406)
【14/02/01 第2話 『追い掛ける背中、超えるべき高み』】
(http://www.ssnote.net/archives/9101)
【14/01/21 第1話 『永遠の言葉』】
(http://www.ssnote.net/archives/8195)
-
- 371 : 2014/03/26(水) 18:15:52 :
――番外編――
【14/01/10 最終話 『天賦、覚醒の刻 ――誓いは、信念の果てへ――』】
(http://www.ssnote.net/archives/6413)
【13/12/29 第17話 『左眼が見つめる先』】
(http://www.ssnote.net/archives/5860)
【13/12/25 第16話 『花火が照らす、彼女の靄《もや》』】
(http://www.ssnote.net/archives/5229)
【13/12/14 第15話 『寒気は夜の森、温もりは隣』】
(http://www.ssnote.net/archives/4702)
【13/12/10 第14話 『ずっと傍に居る人』】
(http://www.ssnote.net/archives/4373)
【13/12/04 第13話 『求めるは近き、見つめるは遠き』】
(http://www.ssnote.net/archives/3949)
【13/11/30 第12話 『頼れる背中、見えない顔』】
(http://www.ssnote.net/archives/3487)
【13/11/24 第11話 『各々が想う、護るべき玉』】
(http://www.ssnote.net/archives/3066)
【13/11/17 第10話 『訪れた、運命との出会い』】
(http://www.ssnote.net/archives/2668)
【13/11/12 第9話 『宿願の味は、未知の味』】
(http://www.ssnote.net/archives/2257)
【13/10/27 第8話 『まだ見えぬ、信念の未来』】
(http://www.ssnote.net/archives/1550)
【13/10/24 第7話 『眠り姫と騒動姫、掌を見下ろす者』】
(http://www.ssnote.net/archives/1374)
【13/10/15 第6話 『敵と願望』】
(http://www.ssnote.net/archives/1078)
【13/10/14 第5話 『お楽しみ♪』】
(http://www.ssnote.net/archives/1040)
【13/10/13 第4話 『熟練者で未熟者』】
(http://www.ssnote.net/archives/941)
【13/10/12 第3話 『広い視野を持って』】
(http://www.ssnote.net/archives/923)
【13/10/12 第2話 『私も見つけよう、安心する場所』】
(http://www.ssnote.net/archives/878)
【13/10/11 第1話 『私が見つけた新しいおもちゃ』】
(http://www.ssnote.net/archives/845)
-
- 372 : 2014/03/26(水) 18:16:03 :
――その他――
【執筆中 【アニ聖誕祭特別編】 アニ「私達のひっそり誕生日」】
(http://www.ssnote.net/archives/12645)
【14/02/07 ――104期相談所編―― 第2話 ユーク「恋の三角関係?」】
(http://www.ssnote.net/archives/5371)
【13/12/08 ――104期相談所編―― 第1話 ユーク「勉強の方法が分からない?」】
(http://www.ssnote.net/archives/4493)
――雑談――
【随時更新中 My.Loと進撃の巨人Another】
http://www.ssnote.net/groups/24
――その他情報媒体――
【随時更新中 SS Pedia記事 『進撃の巨人Another』】
http://dic.ssnote.net/articles/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BAAnother
【Twitterアカウント:My.Lo(進撃の巨人Another)】
https://twitter.com/MyLo0922
-
- 373 : 2020/10/26(月) 14:10:34 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
-
- 374 : 2020/10/28(水) 13:17:59 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
【進撃の巨人Another】 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場