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エレン「おれって実在のドイツ人で例えると誰?」
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- 1 : 2014/03/16(日) 18:46:05 :
- 人生初のSS投稿となります。
あまり長く続ける気はありません。
温かく見守っていただけたら幸いです。
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- 2 : 2014/03/16(日) 18:48:25 :
- エレン「なあ、アルミン。」
アルミン「やあ、エレン。どうしたの?」
エレン「前から気になっていたんだが・・・。」
アルミン(エレンが気にしたまま放置しておくなんて珍しいな・・・。なんだろう。)
アルミン「なんだい?遠慮なく聞いてよ。」
エレン「おれってさ・・・。」
エレン「実在のドイツ人に例えると誰?」
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- 3 : 2014/03/16(日) 18:59:51 :
- アルミン「・・・はい?」
エレン「いや、むっちゃ気になっててよ。なぜかその手のSSも見かけないしな。」
アルミン(当たり前だね。話の展開が続かないから。)
エレン「で、誰だと思う?」
アルミン「そうか・・・。その発想は無かったよ。」
エレン「そうか?みんな気になると思ったんだけどな。」
アルミン「さて、実際に考えるとなると・・・。まずはエレンの特徴をまとめてみよ うか。」
エレン「おれの特徴?」
アルミン「うん。そもそも君がどんな人間なのかをまとめておかないと探しようがないからね。」
エレン「それもそうだな。」
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- 4 : 2014/03/16(日) 19:01:29 :
- アルミン「まずは・・・、黒髪だよね。」
エレン「そうだな。」
アルミン「男でもある。」
エレン「基本から押さえていく、か。アルミンらしい手堅い手法だな。」
アルミン「んでもって、軍隊に入っている、又は軍隊経験者である。」
エレン「大事な条件だな。」
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- 5 : 2014/03/16(日) 19:02:56 :
- アルミン「あと、演説が上手いよね。」
エレン「そうか?自覚は無いけどな。」
アルミン「君の演説で調査兵団に行くことを決めた人が何人いると思っているんだ い?」!
エレン「あんぐらい誰でもやれるだろ。」
アルミン「はあ、君のその才能がうらやましいよ。」 エレン「いいから、他は?」
アルミン「あと・・・何かを一匹残らず殺すことに異常なまでに執着している。」
エレン「まあ、それも大事だな。そろそろ大体絞れたんじゃないのか?」
アルミン「うん。ていうか、正直言ってこれに当てはまるドイツ人は一人しかいないと思うよ?」
エレン「え?誰だよ。おれは誰も思いつかないけどな。」
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- 6 : 2014/03/16(日) 19:04:19 :
- アルミン「非常に有名な人物だよ。」
エレン「やった!おれ、その超有名人とそっくりなんだよな。」
アルミン「似ているかどうかは微妙だけど、今言った特徴には全て当てはまってる ね。」
エレン「いまいちピンとこないが・・・。誰なんだよ?」
アルミン「少し待ってよ。もう一度まとめてみるよ。」
・黒髪の男性
・軍隊経験者
・演説が上手い
・何かを絶滅させることに異常なまでに執着
アルミン「誰か思い浮かんでこないかい?」
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- 7 : 2014/03/16(日) 19:15:17 :
- ヒ○ラーだね。
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- 8 : 2014/03/16(日) 19:15:21 :
- 期待です!
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- 9 : 2014/03/16(日) 19:15:52 :
- あと、期待
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- 11 : 2014/03/16(日) 19:28:51 :
- エレン「・・・あ。(察し)」
アルミン「気付いたみたいだね。」
エレン「ちょっと百科事典で調べてみるわ。」
アドルフ・ヒトラー(男性)
第一次世界大戦に従軍
巧みな演説で国民を煽動
ユダヤ民族を極度に嫌い、ホロコーストと呼ばれる差別政策により絶滅を図った
エレン「これ?」
アルミン「うん。」
エレン「気味悪いぐらい当てはまってやがる。」
アルミン「僕も・・・少々意外だったけど、妙に納得がいくのも事実だよ。9歳で大人を2人も殺している時点でまともな人間じゃないしね。」
エレン「お前結構ひどいこと言うんだな。」
アルミン「ごめん。」
エレン「じゃあ、お前を実在のドイツ人に例えてみるか。」
アルミン「え?僕?」
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- 12 : 2014/03/16(日) 19:31:03 :
- うーん、エーデルワイスの作曲者?
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- 13 : 2014/03/16(日) 19:33:15 :
- えー、ヒトラーだと?
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- 14 : 2014/03/16(日) 19:33:58 :
- >>12
アメリカ人ねw
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- 15 : 2014/03/16(日) 19:34:25 :
- 分かった!アルミンはダイアナ女王
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- 16 : 2014/03/16(日) 19:34:40 :
- エーデルワイスはどうかわからんが
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- 17 : 2014/03/16(日) 19:35:01 :
- ダイアナって・・・女w
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- 18 : 2014/03/16(日) 19:35:27 :
- >>15 女性は流石にね・・・。
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- 19 : 2014/03/16(日) 19:37:57 :
- エレン「おもしろそうだし。」
アルミン「フリードリヒ大王とかかっこいい人にしてよ。」
エレン「え?やだよ。」
アルミン(こいつ絶対に変なのにする気だな・・・。)
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- 20 : 2014/03/16(日) 19:38:40 :
- ヨハン・アルガイエルは?
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- 21 : 2014/03/16(日) 19:39:12 :
- チェスファンなら誰でも知ってる
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- 22 : 2014/03/16(日) 19:39:38 :
- バッハだろ
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- 23 : 2014/03/16(日) 19:39:45 :
- チェスに関しては全くもって無知だからなあ・・・。
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- 24 : 2014/03/16(日) 19:39:52 :
- ヨハン・セバスチャン・バッハだっけ?
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- 25 : 2014/03/16(日) 19:41:05 :
- グリシャ発見w
マティアス・エルツベルガー
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- 26 : 2014/03/16(日) 19:41:42 :
- エレン「頭だけはいいやつ・・・。頭だけは・・・。」
アルミン(こいつと絶交したい・・・。)
エレン「アインシュタインほどシュールなやつでもないしな・・・。」
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- 27 : 2014/03/16(日) 19:42:35 :
- アインシュタインはキルシュタインだろw
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- 28 : 2014/03/16(日) 19:45:52 :
- アルベルト・アンシュタインね
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- 29 : 2014/03/16(日) 19:46:37 :
- ガリレイ・ガリレオ
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- 30 : 2014/03/16(日) 19:48:40 :
- アルレルト・キルシュタイン
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- 31 : 2014/03/16(日) 19:49:01 :
- アルミン「文豪のゲーテとかどう?あとは宗教改革のルターとかさ。」
エレン(こいつ、おれを悪役に仕立てたくせに自分だけいいやつになろうとしてやがる・・・。)
アルミン「ふふっ、エレン。まだ気付かないのかい?」
エレン「あ?何にだよ?」
アルミン「君が必死になって探している頭だけいい人物は・・・、大半が善人なんだよ!」
エレン「な・・・なんだと・・・。」
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- 32 : 2014/03/16(日) 19:55:52 :
- アルミン「君の頭脳ではとても、頭のいい悪役を見つけることなど叶わないんだよ。」
エレン「・・・そんなはずがない。なにかあるはずだ・・・、何か・・・。
アルミン(自分の頭脳では永遠に見つけられないことを分かっていながら諦めないとは、愚かな人間だよ、君は。)
エレン(考えろ、考えろ、考えろ・・・。)
アルミン(君は考えようとするあまり、考えることを放棄している・・・、いや。)
アルミン(考えるのが怖いんだ!)
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- 33 : 2014/03/16(日) 19:57:33 :
- とりあえず風呂に入ってきます。再開は8時半以降になる見込みです。
他のSSを楽しんでいて下さい。それでは。
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- 34 : 2014/03/16(日) 20:53:02 :
- エレン「何かあることは分かるんだが・・・。畜生、何も思いつかない。」
アルミン「やっぱりゲーテしかないって。」
エレン「いや、待てよ・・・。名前が思い浮かばないが、ヒトラー以上の悪役がいたな。」
アルミン(な!?誰だというんだ!世界史上でもヒトラー以上の悪役なんてなかなかいないというのに!)
エレン「あ、思い出した。」
アルミン「なんだとおおおおおお!!?」
エレン「残念だったな、アルミン。そう、その人物は、後にホロコーストを超える大虐殺を世界中で引き起こす20世紀のガン細胞とも言えるあの思想を、書物を通して全世界に拡散した張本人。」
アルミン(思想を広めたということは、思想家?でも、思想家に悪い人なんて・・・!そうか、今回の場合、本人には悪気がないんだ!そして、その思想というのはおそらく・・・、共産主義だろう。となるとエレンが言っているのはあの人物か。」
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- 35 : 2014/03/16(日) 21:03:52 :
- エレン「そう、その人物は・・・。」
アルミン「マルクスだね。」
エレン「さすがはアルミンだな。」
アルミン「ていうか、ヒトラーに比べてインパクトがものすごく薄いよね。」
エレン「まあな。でも、おれにしては頭を使った方じゃないか?」
アルミン「確かにね。ただ、インパクトの薄さは問題だと思うよ。」
エレン「いいじゃねえか、悪役をなんとか押し付けられたわけだからな。」
アルミン「そもそも、頭だけがいいとは限らないんじゃないかい?」
エレン「思想家なんて考えてるだけじゃないのか?」
アルミン「まあ、極論すればそうなるけどさ。」
エレン「ナチじゃないだけマシだと思ってくれ。最初はアルベルト・シュペーアとかいうナチス・ドイツの軍需大臣にする構想すらあったんだからな。」
アルミン「そいつはひどい。」
エレン「普通に善人にするならポルシェ博士とかいう案もあったし。」
アルミン「それならいいけどね、別に。」
エレン「ていうか、20世紀に偏りすぎじゃないか?」
アルミン「筆者の知識が特定の時代に偏っているからね。」
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- 36 : 2014/03/16(日) 21:05:24 :
- わりと古いなw
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- 37 : 2014/03/16(日) 21:13:54 :
- エレン「今日はありがとう、アルミン。自分を見つめ直すいい機会になった。」
アルミン「うん、僕もこれからは君に頭だけいいとか言われないように頑張ることにしたよ。」
エレン「俺たち、ずっと親友でいような!」
アルミン「うん。この先もずっとずっと・・・。僕たちは友達さ!」
エレン「今日はもう寝る。じゃあな!」
永遠の友情を誓い合った2人は、その先もずっと親友のままだった。
やがて彼らも時代の大波に飲み込まれていくことになる。
数々の戦いと敗北、それらを経験した彼らは、やがて人類の未来を大きく変えることとなる・・・。
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- 38 : 2014/03/16(日) 21:54:55 :
- 25年後・・・
会場を埋め尽くした群衆の視線は、壇上の上で今まさに口を開こうとしている人物へと向けられていた。
群衆は皆、口々に「総統閣下!」「勝利万歳!」等と叫んでいる。
それを聞いて、壇上の人物も満足しているようだ。
彼の傍らには、彼の側近たちが控えている。
常に彼に付き従う、寡黙な副総統。
総統の一番の友人である軍需大臣。
驚くほど印象に残らないと評される親衛隊長官。
常ににらむような目をした「金髪の野獣」こと保安警察長官。
立派な体格の古参党員。
そんな彼らの腕には、同じ腕章が太陽の光を反射して光り輝いている。
赤地の真ん中に浮かぶ白い丸、そしてその中に書かれた記号が、彼らの信念を表していた。
壇上の男は、傍らで静かに控える側近たちを見た。
皆、彼に心酔している。一人を除いて。
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- 39 : 2014/03/16(日) 21:55:59 :
- 軍需大臣のアルミン・アルレルトは、彼に心酔してついてきたのではない。
親友だから、あの日に永遠の友情を誓い合ったから、たとえ投獄され、弾圧されても彼を見捨てなかった。
だからこそ、彼はこの小柄な軍需大臣を誰よりも信頼している。
他の側近に、彼は相談したりしない。ただ命ずるだけ。
彼は、胸の内に去来する様々な思いを込めてアルミンを見た。
アルミンは2度うなずいた。ゆっくりと、言い聞かせるように。
彼らにはそれで十分だった。
壇上の男、エレン・イエーガーはもう一度群衆の方へ向き直り、今や全ての国民がその真価を問われる時であることを説き、これまで以上の団結を求めた。
群衆は万雷の拍手と万歳で答えた。
エレンは壇上から降りて、まっすぐ軍需大臣の元へと向かった。
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- 40 : 2014/03/16(日) 21:59:14 :
- 2人は笑顔を浮かべて互いを見て、この日の到来を喜び合った。
2人は肩を組んで叫んだ。
エレン&アルミン「ドイツの反撃は・・・これからだ!」
1939年9月1日 ドイツは国境を越えてポーランドへと侵攻。後に第二次世界大戦と呼ばれる未曾有の大戦争が始まった。
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- 41 : 2014/03/16(日) 21:59:36 :
- 完
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- 42 : 2014/03/16(日) 22:09:52 :
- ファ?!
乙www
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- 43 : 2014/03/16(日) 22:26:39 :
- >>42 ありがとうございます。まとめ方が無茶苦茶でしたが。
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- 44 : 2014/03/24(月) 08:20:11 :
- 面白かったです!
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- 45 : 2014/03/24(月) 10:35:03 :
- マジのドイツになった⁉本当は違うらしいけど、ドイツのネルト○ンゲンが進撃のmゴホンゴホン、何でもない
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- 46 : 2014/03/24(月) 10:35:19 :
- あと、面白かった!
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- 48 : 2014/04/04(金) 11:26:34 :
- おもろかった、乙です!
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- 49 : 2017/09/03(日) 10:59:06 :
- おまえらヒトラーヒトラーうるさいくそったれこのどあほうヤロウ
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- 50 : 2019/08/15(木) 21:50:54 :
- ライナー軍曹君総統閣下に失礼であるぞ。慎みたまえ
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