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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

桑田「とある町外れにある無人の館」

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  1. 1 : : 2014/03/14(金) 05:22:04
    桑田「そこには、お化けがでるという噂があった」

    ~~~~~~~

    苗木「中は思ったよりキレイだね」

    朝日奈「やっぱり帰った方がいいんじゃない?寒いし・・・」

    大神「びびるな朝日奈よ、我がついているぞ」

    桑田「まあちょっくら部屋探索しようぜ」

    パリーン!

    苗木「!?」

    朝日奈「帰ろうよ・・・」

    大神「これは危ないかもしれぬな・・・」

    桑田「常識的に考えて幽霊なんているかっつーのwww」

    苗木「あ、ちょっ桑田くん!」

    ~~~~~~~

    桑田「あのとき俺が変なまねをしなければ、あんなことにはならなかったのに・・・」
  2. 2 : : 2014/03/14(金) 22:49:25
    桑田「ははっ、あいつら皿が割れただけであんなビクビクしてんのかよwww」皿の破片を手に入れた

    桑田「お前らアホだな~、皿割れただけで怯えんな・・・」

    桑田「アポ?」

    桑田「あ・・・あれ?おーい・・・みんなー?」

    桑田「これ・・・まじで帰ったほうが・・・」ガチャ

    桑田「・・・・・・・・うそだろ」

    桑田「とりあえずまずは全員と合流したほうがいいな!」
  3. 3 : : 2014/03/14(金) 22:57:09
    桑田「二階もキレイだな・・・」

    桑田「ここは・・・」ガチャッ

    桑田「子供部屋・・・か」

    桑田「ん?机の下に何か・・・」ガタッ

    桑田「・・・?」

    桑田「クロゼットが・・・今・・・」

    カチャリ

    苗木「はっ・・・桑田くん!」

    桑田「おお苗木!生きてたんだな!」

    苗木「勝手に殺さないでよ・・・」

    桑田「ところで・・・オーガと朝日奈は?」

    苗木「わからないんだ」

    苗木「でっかい白黒の化け物に追われて・・・そこで皆はぐれたんだ」

    桑田「そうか・・・なら、あいつらが生きてるうちに合流して、この空き家からさっさとでようぜ」

    苗木「うん・・・そうだよね!」

    ~~~~~~~~~

    桑田「なんて、バカみたいなことほざいてた自分がはずい」
  4. 4 : : 2014/03/15(土) 02:29:26
    桑田「この鍵は・・・『図書室』か」

    苗木「本に何か手がかりがあればいいんだけど・・・」

    ~図書室~

    桑田「特に鍵がはさまった本とかこの家の地図とか・・・役にたちそうなものは・・・ん?」

    桑田「テーブルが散らかってんな」

    苗木「この中に鍵とか埋もれてないかな・・・」ガサガサ

    桑田「おいあったぞ!『屋根裏』だ!」

    苗木「ってことは・・・一番上の階だね!」ギシ

    その瞬間、床がひどくきしむ音が聞こえた

    音の元にたっていたのは、巨大な白黒の熊_________

    苗木&桑田「うわあああああああああ!」
  5. 5 : : 2014/03/19(水) 14:43:37
    想像したら本家より怖ぇ・・・
  6. 6 : : 2014/03/21(金) 01:11:08
    桑田「にげるぞ!」ダッダッ

    苗木「うぐっ・・・やっぱりさっき見たのと同じだ・・・」

    桑田「やっぱりいたんだな・・・」

    その後も、桑田と苗木は必死に逃げつづけた。が、しかし

    苗木「しまった!行き止まりだ!」

    桑田「嘘だ!しにたくねぇ!」

    熊はゆっくりとこっちに近づく。しかしその瞬間________

    苗木「うわっ!」ズルッ

    超高校級の幸運は、壁が抜けているところを偶然にもみつけたのだ

    桑田「よっしゃ!このまま逃げるぞ!」

    行き着いた先は、落ち着かない濃い緑の畳が敷き詰められた和室

    苗木「奴が来る前にあの押入れの中に隠れよう!」

    桑田「それがいいかもな!」

    押入れの中、二人は荒い呼吸を我慢し、静かに「奴」が過ぎ去るのをまった

    足音がこちらに近づいたり、離れたり_______

    そしてようやく不快なギチギチという音はなくなった
  7. 8 : : 2014/03/25(火) 02:45:13
    桑田「・・・行ったか」

    恐る恐る、ゆっくりと襖をずらす

    桑田「ふう。とりあえず『屋根裏部屋』に行かなきゃな」

    苗木「はあ・・・はあ・・・」

    桑田「そう怖がるなって!超高校級の名が泣くぜ?」

    苗木「そうだよね・・・はやくここから出よう!」


    桑田(内心、俺だってとてつもなく怖い)

    桑田(いや、あいつには『恐い』のほうが妥当だろう)

    ~~~屋根裏~~~

    苗木「タンスか・・・この中に隠れられそうだね」

    桑田「なんだこの似非ドア?」

    苗木「逃げようとした人をだますため・・・とか」

    桑田「うっ・・・苗木、今のは悪い冗談だぜ・・・」ガクガク

    苗木「ごめんごめん・・・あはは」

    二人ともだいぶ平静を取り戻した・・・その瞬間





    ガチャリ
  8. 10 : : 2014/03/26(水) 09:35:45
    すごい怖いです
  9. 11 : : 2014/03/30(日) 04:34:21
    桑田&苗木「」ゴクリ

    大神「・・・我だが」

    桑田「オオォォォォォガァァァァァァァ!」

    大神「ところで朝日奈は・・・」

    苗木「それがまだ見つかってないんだ・・・でも朝日奈さんならきっとまだ生きてるよ!」

    大神「そうか・・・いや、「もしも」などと考えている暇はない」

    苗木「そうだ・・・朝日奈さんは絶対に生きてる!」

    桑田「とりあえずドアノブとったぞー」

    苗木「君は相変わらずKYだね!」

    「オーガ」と合流できた二人は安堵の表情を見せ、希望に溢れていた





    この時までは。
  10. 12 : : 2014/04/03(木) 02:45:56
    桑田「そういえばさっき行った和室だけどよぉ、なんか怪しくねえか?」

    苗木「うーん・・・あの時は焦ってたからよくわかんないけど、何かありそうだったよね」

    大神「ここか・・・これはもはや何もないというのがおかしい程の広さだな・・・」

    桑田「案の定、何かあるみたいだぜ?」

    苗木「ライターオイル?使えるのかな・・・」

    桑田「どっかにライターあるかもしんねえだろこのアホ!」

    苗木「結果的にそのライターが役立つかどうかって話だよ!ていうか君にアホって言われたくないよ!」

    大神「話は変わるが・・・この壁だけ何か違和感があるのだ・・・」

    苗木「はがせるんじゃない?」ピリッピリッメシメシメシペキッ

    桑田「無理っぽいな」

    苗木「・・・うーん・・・あ!桑田くんの持ってるその破片!」

    大神「それで削りとる・・・なるほど、悪い案ではないな・・・」

    桑田「とれましたわぁ」

    苗木「早すぎる気がするけどまあいいや!」
  11. 13 : : 2014/04/05(土) 13:03:40
    ホラーとか神
  12. 14 : : 2014/04/08(火) 00:10:40
    桑田「けどよぉ、ドアノブがねえから開けられないんじゃねえか?」

    苗木「ドアノブならさっき桑田くん・・・」

    桑田「ああこれか」

    苗木「それを使えば開けられると思うんだけど・・・」ガチャ

    全員「開いた!」

    そして扉が目の前の開いた瞬間、後ろの扉も開いた。     あの熊によって

    大神「またもやあいつか・・・逃げるぞ!」

    苗木「うん!」

    桑田「・・・アポ?」

    桑田の体はもうほぼ扉の裏だった

    桑田「ちきしょおおおお!」

    再び訪れた「孤独」を悔しがりながら逃げる

    桑田「ふう・・・まいたか・・・」

    桑田「また一人かよ・・・苗木・・・オーガ・・・」
  13. 15 : : 2014/04/12(土) 20:16:36
    面白いですね!期待です!
  14. 16 : : 2014/04/13(日) 03:36:52
    ここでちょっと安価やります。
    >>17で桑田編or苗木&大神編or朝日奈編かを決めてください。
  15. 17 : : 2014/04/13(日) 06:50:02
    朝日奈編で!
  16. 20 : : 2014/04/22(火) 00:36:22
    ~子供部屋~

    一方、ここにももう一人孤独な人物がいた

    朝日奈「さくらちゃん・・・苗木・・・桑田・・・」

    朝日奈「こんな場所じゃ、絶対いつか見つかるよ・・・」

    朝日奈は今ベッドの下に身を潜めている

    ガチャン

    朝日奈(まただ・・・またあいつだ・・・)

    どす黒い足と白濁色の足が目の前を通りすぎる

    朝日奈(もう・・・やだよ・・・)

    熊(はああ・・・あいつらどこいっちゃったんだろ)

    朝日奈(しゃべった!?)

    朝日奈(・・・違う、脳に直接・・・)

    熊(あふーん、一階にいるのかな・・・)

    再びドアが開いて、すぐに閉まる

    朝日奈「早く・・・助けにきて・・・」

  17. 21 : : 2014/04/27(日) 17:40:51
    身の危険を案じた朝日奈は、子供部屋から出た

    ・・・子供部屋?

    そう、あのとき朝日奈と苗木は同じ部屋に隠れていた

    しかし桑田は朝日奈がいたことに気付かずに通りすぎてしまった

    朝日奈「皆どこだろう・・・」ズル

    朝日奈「うわっ!」

    朝日奈「ここは・・・和室?」

    朝日奈「ドアが手前と奥に二つ・・・」

    朝日奈「そうだ!七海ちゃんに教えてもらったんだ!」

    朝日奈「ゲームでは、手前にある扉に先に入ったほうがいいって!」

    朝日奈は地下室に向かうための扉に入った

    そう、桑田がいる部屋に___________
  18. 22 : : 2014/05/11(日) 22:16:13
    大神「ここは・・・牢屋か」

    苗木「ん、何か鍵が落ちてるよ」

    大神「この鍵で朝日奈たちと合流できればいいのだが・・・」

    タッタッタッタッタッタッ

    苗木「っ!何か来てる!」

    大神「・・・苗木よ!牢屋の扉を閉めろ!」

    苗木「うん!」ガタン

    そしてその瞬間、熊が入ってきた

    苗木「・・・」

    大神「・・・」

    熊は苗木たちを既に察知しているが、追ってはこない。いや、追うことができない。

    苗木「ふう・・・」

    大神「閉じ込められたようだな」

    すると熊は牢屋の鉄格子をつかみ・・・

    ガタン!ガチャガチャガチャン!

    苗木「うわっ!」

    大神「くそ・・・このままでは鉄格子が壊れて・・・!」

    しかし、そうはならなかった

    なんと熊は二人を置いていった

    諦めたのだった

    大神「一時はどうなるかと思ったが、なんとか大丈夫なようだな」

    苗木「(|||°д°)」

    大神「・・・しっかりするのだ、苗木よ」

  19. 23 : : 2014/05/29(木) 01:04:58
    朝日奈「うーん、誰かいないかな・・・」

    朝日奈「かといってここじゃ大声出すわけにはいかないし・・・」

    朝日奈「うーん・・・」

    桑田「お"ー"い"!」

    朝日奈「桑田!」

    桑田「朝日奈ぁ!よかった一人じゃない」ギュッ

    朝日奈「きゃっ!桑田のエッチ!」バシィン

    桑田「」

    朝日奈「あ・・・ごめん」

    桑田「う、うん・・・こんな状況じゃ人のことも殴りたくなるよね・・・うん・・・」

    朝日奈「っていうか、さくらちゃんと苗木は?」

    桑田「わかんねぇ・・・アイツに追われてる内にはぐれちまった」

    朝日奈「そっか・・・」
  20. 26 : : 2014/06/20(金) 19:25:46
    大神「ところで桑田はどこに逃げたのか・・・覚えているか苗木?」

    苗木「えっと確か・・・ここのはず」

    大神「そうだったな・・・」

    苗木「いるといいんだけど・・・」ガチャ

    苗木「うーん、やっぱりいないか・・・」

    大神「恐らく、桑田も我らを探して歩きまわっているだろう」

    大神「だからこちらは動かずに、桑田が来るのを待ったほうがいいかも知れん」

    苗木「じゃあ熊が来たときは?」

    大神「その時はその時だ、逃げるしかあるまい」

    苗木「そっか・・・あっでも」

    桑田「おーい苗木ー!どこだー!?」

    朝日奈「さくらちゃーん!どこー!?」

    苗木「桑田くん!朝日奈さん!」

    桑田「よかった・・・!ようやくだな!」

    朝日奈「さくらちゃ・・・ん?」

    何やら大神は何かを睨みつけているようだった

    朝日奈が目にしたのは・・・

    朝日奈「みんな逃げて!熊が廊下の奥から走ってきてる!」

    大神「またあいつか!」

    苗木「うん!・・・うわっ!」ドテッ

    桑田「苗木!」

    桑田は苗木の腕を引いてとっさに全速力で走った、それはまるでホームベースに走るかのように

    苗木「桑田くんってこんなに足速かったっけ!?」

    桑田「ダテに野球長くやってねえからな!」

    苗木「そういうことか!さすが桑田くんだね!」

    大神「駄弁っている暇があるならもっと速く走れぬのか!」

    桑田「おうよ!」

    疾風の如く狭い廊下を駆けぬけ、階段を駆けのぼり、部屋へと駆けこむ。

    朝日奈「ふぅ・・・ふぅ・・・巻いたかな?」

    鍵穴から覗きこむ、不気味な洋館。更にその近くにあの熊がいると思うと、より一層怖く思えた

    熊はもう追ってきてはいなかった
  21. 29 : : 2014/06/22(日) 11:50:40
    怖っ!&大期待!
  22. 30 : : 2014/07/06(日) 17:13:43
    桑田「合流できたのはいいけどよぉ、こっからどうすんだ?」

    苗木「もちろんするべきことは『この館からの脱出』なんだけど・・・」

    大神「正面玄関は閉まっているうえ、仮に裏口があるとしても、探すために熊に殺されるリスクがある」

    大神「おそらくこちらが無理に行動を起こさない限りは熊も追ってこないはずだ」

    大神「しばらくここで作戦を練るのがいいだろう」
  23. 31 : : 2014/07/16(水) 04:22:20
    ~地下室~

    苗木「みんな!何か見つけてきた?」

    朝日奈「うん!私は-ドライバーを・・・」

    桑田「俺が見つけてきたのは・・・どっかの鍵だな」

    大神「我は・・・」

    大神は奥の不気味な扉を指差していた

    桑田「あそこに何かあんのか?」

    大神「ああ・・・その前に・・・このライター・・・を・・・」

    苗木「あれ・・・大神さん?」

    次の瞬間、大神の巨体が硬い大理石にのしかかった

    大神「奥の部屋に・・・くす・・・り・・・」

    朝日奈「さくらちゃん!」

    大神の腕には歯形があり、さらにその周りは灰色に変色していた

    桑田「奥の部屋に・・・薬?」

    桑田「苗木!ライター借りるぞ!」バシッ

    桑田は苗木が握っているライターを強引に取り、奥の部屋へ駆け込んだ

    桑田(間に合ってくれよ・・・!)

    ギシ・・・ギシ・・・

    「あいつ」が追ってきていても、小さな灯を握りしめ、桑田は広い空間を走りつづけた。仲間を失いたくない一心だった。

    そして、奥の牢屋のドアに汗まみれの手をかけ、あいつに気付かれないようゆっくりと開けた

    桑田(薬と・・・鍵!)

    そして牢屋の扉を開けたとき

    苗木&朝日奈「うわあああああああああ!」

    ???「・・・」

    桑田はさらに速度をあげ、部屋から出た

    桑田「オォ・・・ガ・・・?」

    ???「グルルル・・・」

    苗木「ぐっ・・・」

    苗木の手から赤い液体が流れでていた

    桑田はすぐに何が起こったのかを理解し、薬を熊に投げた

    すると熊は徐々に縮み、超高校級の格闘家へと姿を戻した

    大神「うぅむ・・・我は・・・」

    朝日奈「さくらちゃん!」

    桑田「おぉ・・・うん・・・」フラッ

    苗木「桑田くん!・・・うっ・・・」

    仲間を失いかけた悲しみと熊への怒りに呑まれ、桑田はしばらく平常を取り戻せないでいた

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