このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
エレアニ「ジェットコースター」*少しだけホラー注意
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- 1 : 2014/03/01(土) 16:50:15 :
- 更新遅いかもだけどよろしくお願いします。
一応、グロホラー注意かな?
たいしてグロくも、怖くもないかもだけど。
よかったら俺の他の作品もよろしくお願いします。
ちなみに人気あるのがこれ
http://www.ssnote.net/archives/6925
↑
クリスタ「ずっと…待ってたんだよ?」ウルウルニコッ
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- 2 : 2014/03/01(土) 16:51:05 :
- また同じ夢を見た。
毎年この日には同じ夢を見る。
起き上がると机の引き出しからある箱を取り出した。
十字架のネックレス。
A to E
裏にはこう掘られている。
それを握りしめながら窓の外を見た。
今日の天気は大雨。
確かあの時は晴れていたっけ…
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- 3 : 2014/03/01(土) 16:51:32 :
- <20xx年夏>
エレン「んんっ…」
あーよく寝た。
目覚まし時計どこだ?
あ、あった。
エレン「やべっ!」
時計は8:53を指していた。
今日は大事なデートの予定がある。
9時集合なのに…
俺は慌てて準備をした。
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- 4 : 2014/03/01(土) 16:52:10 :
- アニ「…エレン、遅いな」
エレン「アニ!」
アニ「⁉︎もう、遅いんだけど?」
エレン「ごめん、寝坊しちゃってさ…」
アニ「ありえないんだけど」
エレン「悪かったって…」
アニ「はぁ…昼、奢ってね」
エレン「ああ、分かったよ」
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- 5 : 2014/03/01(土) 16:52:23 :
- 俺の彼女の名前はアニ・レオンハート。
高校時代の先輩で、アニが部活を引退する直前に俺が告白した。
キリッとした顔立ちに、行動力や知識を兼ね備えていて…
まさに憧れの先輩だった。
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- 6 : 2014/03/01(土) 16:52:38 :
- アニ「それにしても暑いね…」
エレン「まあ、夏だもんな」
アニ「何その適当な返し…」
エレン「悪い悪い…あのソフトクリームでも食うか?」
アニ「そうだね」
エレン「ちょっと買ってくるよ」
アニ「じゃあ、そこ座ってるから」
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- 7 : 2014/03/01(土) 16:52:53 :
- 私の彼氏の名前はエレン・イェーガー。
高校時代の後輩で部活引退直前に告られた。
あいつは知ってるか知らないけど…
告られる前から私も好きだった。
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- 8 : 2014/03/01(土) 16:53:16 :
- エレン「お待たせ」
アニ「ありがと」
エレン「あー美味しかった」
アニ「そうだね」
エレン「そういや、今日は遊園地行くんだよな?」
アニ「うん」
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- 9 : 2014/03/01(土) 16:53:31 :
- エレン「よし、早く行こうぜ!」
アニ「はしゃぎすぎじゃない?」
エレン「たまにはいいだろ!早く!早く!」
アニ「もぉ…」クスッ
エレン「おいアニ!笑っただろ!」
アニ「笑ってないよ」
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- 10 : 2014/03/01(土) 16:53:50 :
- <遊園地>
アニ「ねぇ!ここ入ろうよ!」
エレン「ん?お化け屋敷?」
アニ「そう!入ろう?」
エレン「ああ、いいぞ」
アニ「早く行くよ!」
エレン「結局お前もはしゃいでるじゃねぇか」
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- 11 : 2014/03/01(土) 16:54:09 :
- <お化け屋敷>
アニ「怖い…」
エレン「なら入らなきゃよかったのに…でるか?」
アニ「いい…きゃあ!」
エレン「ん?なんだよそんな驚くなよ。それにヒビるよ」
アニ「だって…」ウルウル
エレン「ああ、もう!」ギュッ
アニ「⁉︎///」
エレン「俺がいるんだから、大丈夫だろ?」
アニ「…うん///」
エレン「ほら、行くぞ?」
アニ「うん」
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- 12 : 2014/03/01(土) 16:54:28 :
- アニ「怖かった…」
エレン「そうか?お前も可愛いとこあるな」
アニ「うるさい」ゲシッ
エレン「いってぇな!蹴るなよ!」
アニ「…ふんっ」プイッ
エレン「ごめんって!」
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- 13 : 2014/03/01(土) 16:54:43 :
- アニ「…あれ乗ろう?」
エレン「え?…げっジェットコースター…」
アニ「もしかして苦手なの?」
エレン「いや、別に、その…」
アニ「…」
エレン「はい、苦手です」
アニ「いいね!じゃあ乗ろう」
エレン「え⁉︎な、なんでだよ!」
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- 14 : 2014/03/01(土) 16:54:59 :
- <ジェットコースター>
エレン「…」ソワソワ
アニ「〜♪」
エレン「お前はこういうの好きなのか?」
アニ「まあね」
エレン「はぁ…」
アナウンス「安全バーを完全に下げてください」
エレン「これでいいんだよな?」
アニ「多分ね」
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- 15 : 2014/03/01(土) 16:55:15 :
- アナウンス「それでは間も無く発車いたします」
エレン「怖いな…」
アニ「まだかな〜♪」
エレン「うおっ!動いたぞ?」
ゆっくりと動きだし、どんどん斜面を登り始めた。
このジェットコースターは上にレールがあり、ぶら下がる形で乗るタイプだった。
そして、2人が座れるシートが4つあり、合計で8人乗れるものだった。
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- 16 : 2014/03/01(土) 16:55:33 :
- 俺たちは後ろから二番目のシートに乗っている。
前の2人は小学生ぐらいの女の子とその母親らしき人。風貌的にお金持ちだ。
一番前のの2人はカップル…とは言ってもまだ中学生か、高校入ったばっかぐらいの2人だ。
後ろの2人はよく見ていないが、確か、小さな女の子とその父親だったと思う。
そしてスタートした。
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- 17 : 2014/03/01(土) 16:55:46 :
- すごいスピードに乗ったまま回転したり、急カーブしたりと、俺にとっては地獄だった。
アニは悲鳴を上げながらもとても楽しんでいた。
俺は目を瞑って、ひたすら耐えていた。
アニ「ああ…そろそろ終わりか」
エレン「ん?あ、本当だ。」
ゴール地点が見えてきていた。
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- 18 : 2014/03/01(土) 16:56:03 :
- アニ「あれ?スピード落ちないね?」
エレン「本当だ?どうしたんだ?」
スピードが落ちる気配はなく、そのままゴール地点を過ぎてしまった。
エレン「おい、またスタートしたぞ?」
アニ「二周もできるの?ラッキーだね」
エレン「ラッキーじゃねぇよ…」
ガタガタガタガタと斜面を登り始めた。
十分に登り切った。
すげぇ高い。
落ちたら即死だな…
あれ?
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- 19 : 2014/03/01(土) 16:56:24 :
- エレン「なんで動かねぇんだ?」
アニ「…なんで…だろうね?」
流石のアニも不安になってきたのか?
そのまま頂上で動かなくなった。
アナウンス「皆様、大変お待たせいたしました」
アナウンスが響き渡った。
アナウンス「これより、ゲームを始めさせていただきます!」
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- 20 : 2014/03/01(土) 16:56:56 :
- ゲームだと?どういうことだ?
アナウンス「まもなく、皆様の座席が取り外されます。皆様は安全バーにしっかりと捕まっていてください」
エレン「はぁ?」
アニ「ねぇ、どういうこと?」
アナウンス「では外します。3…2…1」
エレン「アニ!掴まっとけ!」
ガチャ
本当に座席が外された。
安全バーにしがみついている状態だ。
ガチャンというすごい音と共に座席は地面に落ちた。
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- 21 : 2014/03/01(土) 16:57:12 :
- ミカサ「お父さん…怖いよ…」
後ろの小さな女の子は今にも泣きそうな声で言った。
ミカサ父「そのままお父さんの体に掴まってなさい」
ミカサ「うん」
アニ「ねぇ、どうしたの?」
エレン「わからねぇ…」
アナウンス「皆様、しっかり捕まっておられるようですね。では、ゲームの説明をさせていただきます」
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- 22 : 2014/03/01(土) 16:57:36 :
- アナウンス「ルールは至ってシンプルです。最後までしがみついていた方が勝利となり、その方にのみ、救急隊が駆けつけます」
エレン「なんだと…⁉︎」
アナウンス「それと、上のレールに身を乗り上げた場合や、安全バーに座った場合などは射殺されますのでご注意を」
エレン「射殺⁉︎」
アニ「ねぇ…大丈夫なんだよね?」
エレン「ああ、お前はとにかくしっかり掴まっとけ」
アニ「うん」
アナウンス「それではゲームをお楽しみ下さい!」
それでアナウンスは終わった。
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- 23 : 2014/03/02(日) 13:22:14 :
- おもしれェ!期待
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- 24 : 2014/03/02(日) 15:58:08 :
- >>23
ありがとうございます!
それでは投下します
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- 25 : 2014/03/02(日) 15:59:08 :
- エレン「くそっ…ふざけんなよ…」
アニ「ごめんねエレン…私がジェットコースターに乗ろうなんて言ったから…」
エレン「アニのせいじゃねぇよ」
サシャ「こ、怖いです…」
ジャン「大丈夫か?しっかり掴まれよ?」
クリスタ「お母さん、大丈夫だよね?」
クリスタ母「うん、大丈夫よ…」
前の人たちも騒ぎ出した。
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- 26 : 2014/03/02(日) 16:01:41 :
- *ここで席順の説明。
サシャ/ジャン←中学生カップル
クリスタ/クリスタ母←金持ち親子。
原作のクリスタ母
とは別人で。
エレン/アニ
ミカサ/ミカサ父←幼少期ミカサとミカサ
父(このミカサ父も原作
のミカサ父とは別人で)
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- 27 : 2014/03/02(日) 16:03:38 :
- 分かりにくいかな…
一列目:サシャ/ジャン
二列目:クリスタ/クリスタ母
三列目:エレン/アニ
四列目:ミカサ/ミカサ父
これで分かってください。
説明下手でごめんなさい。
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- 28 : 2014/03/02(日) 16:04:20 :
- アニと俺は元バスケ部。
女とはいえ、アニは腕の力はある方だろう。
それ以上に脚の力も強いが…
だが、あの女の子はかなり厳しそうだ。
クリスタ「お母さん…辛いよ…」
クリスタ母「…みなさん聞いて下さい!」
突然声を張り上げた。
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- 29 : 2014/03/02(日) 16:04:43 :
- クリスタ母「この子は、クリスタ・レンズと言ってあの有名なレイスグループのお嬢様なんです!」
レイスグループ…聞いたことあるな。
クリスタ母「みなさんの家族に好きなだけお金は差し上げます…だから…死んでください」
ジャン「ふざけんなよ?ババァ!てめえ何様だよ」
クリスタ母「この子は将来、経済の中心になる人材なの!あなたが生き残るより何百倍も、何千倍も価値があるの!」
ジャン「はぁ?なんだと?」
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- 30 : 2014/03/02(日) 16:05:06 :
- サシャ「や、やめてください…ジャン」
ジャン「お前は黙れ…おいババァ…お前だけ死んだらどうだ?」
クリスタ母「え?」
ジャン「ほら!死ねよ!」
あの男…蹴りを入れやがった。
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- 31 : 2014/03/02(日) 16:05:32 :
- クリスタ母「きゃ!」
ジャン「死ね!死ね!」
クリスタ母「うっ!あっ!」
エレン「それぐらいにしたらどうだ?」
ジャン「あ?」
エレン「確かにこの人の言ってたことは意味わかんねぇけど…そこまでしなくていいんじゃないか?」
サシャ「そうですよ!やめてください!」
ジャン「…ああ、熱くなりすぎたよ」
クリスタ母「はぁ…はぁ…」
ジャン「でもそのババァ、そろそろ限界だな」
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- 32 : 2014/03/02(日) 16:05:54 :
- クリスタ「お母さん?お母さん?」
クリスタ母「お母さんはもうだめ…なんとしても生き残ってね…あなたは重要な人材なのよ…」
クリスタ「お母さん!」
クリスタ母「バイバイ…」
その女性は手を離した。
クリスタ「お母さん!おかぁさぁぁあん!」
ベチャ…
不快な音と共に女性は即死した。
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- 33 : 2014/03/02(日) 16:06:17 :
- ジャン「へっ、あっさり死にやがった」
クリスタ「お前が…お前がお母さんを…」
ジャン「おい、なんだよ?」
クリスタ「この!人殺し!」
ジャン「うわっ!」
女の子はその男に飛びつきしがみついた。
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- 34 : 2014/03/02(日) 16:06:44 :
- ジャン「て、てめぇ…離せよ!このっ!」
クリスタ「よくも…よくも」
ジャン「このやろっ!」
クリスタ「きゃっ…」
その子は手を離してしまった。
また、死人がでた。
サシャ「ジャン…」
ジャン「あいつらが…あいつらが悪かっただけだ。俺は悪くない…」
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- 35 : 2014/03/02(日) 16:07:11 :
ジャン「…」
サシャ「…少しきつくなってきました」
ジャン「マジかよ…」
サシャ「…今までありがとうございました。ジャンのこと大好きです」
ジャン「…」
サシャ「…えへへ涙が出てきました」ポロポロ
ジャン「…」
サシャ「…さよなら」
その女の子も手を離した。
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- 36 : 2014/03/02(日) 16:07:45 :
- ジャン「…」
ジャン「…ははっ」
笑った⁉︎
ジャン「やったぜ…」
アニ「何を笑ってるんだい?」
ジャン「あいつがいなくなったからだ…あいつは束縛するからな…正直ウザかったんだよ」
アニ「…」
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- 37 : 2014/03/02(日) 16:08:03 :
- ジャン「これで俺は自由だ!」
アニ「…最低だね、あんた」
ジャン「…へっ、お前には関係ないね」
アニ「…」ギロッ
ジャン「おいおい、そんな目しないでくれよ?」
エレン「アニ、やめろ」
アニ「でも…」
エレン「無駄に体力を使うだけだぞ?」
アニ「うん」
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- 38 : 2014/03/02(日) 16:08:26 :
- ジャン「俺は死なねぇ…こんなことで時間潰してられっか!」
その男はレールの上に登った。
ジャン「俺は逃げる!誰にも邪魔はさせn…」
バキューン!!!
本当に銃殺された。
どこから飛んで来たのかはわからない。
だが、その男は殺され落ちていった。
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- 39 : 2014/03/02(日) 16:09:29 :
- ミカサ父「あの…お話があります」
エレン「⁉︎」
そういえば、後ろにも居たんだ。
女の子も無事か。
このお父さん、ずっと娘を抱えてるのか…
エレン「よく、耐えられますね」
ミカサ父「実は私、高校で体育教師をやっていまして…体力には自信があるんです」
エレン「そうなんですか、それで、お話とは?」
ミカサ父「私の妻がいるんですが…もし、あなたたちが生き残った時、妻に愛してると伝えてくれると、約束してくれませんか?」
エレン「嫌です」
ミカサ父「え?」
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- 40 : 2014/03/02(日) 16:09:53 :
- アニ「な、なんでよエレン」
エレン「絶対に全員で生き残りましょう」
ミカサ父「そんなことできるんですか?」
エレン「わかりません…」
ミカサ父「私はまだまだ耐えられます。一緒に考えましょうか」
エレン「俺もまだまだ耐えられます。絶対に生き残りましょう」
ミカサ父「でも、もしもの時は…約束してください」
エレン「…はい、分かりました」
アニ「…私、キツイかも」
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- 41 : 2014/03/02(日) 16:10:11 :
- エレン「え?マジかよ?」
アニ「…うん」
エレン「…俺はお前にだけは生きててほしい」
アニ「…それは私も同じだよ」
エレン「で、でも…」
アニ「どっちにしろ二人で残ったとしてもどっちかが死ななきゃいけないんだから」
エレン「そしたら、俺が死ぬ!」
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- 42 : 2014/03/02(日) 16:10:36 :
- あんたはそうやっていつも…
私を第一に考える。
嬉しいんだけど…
あんた、後輩なんだし…
もっと甘えて欲しかったな。
なんか、最後みたい。
アニ「馬鹿言ってんじゃないよ…」
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- 43 : 2014/03/02(日) 16:11:12 :
- エレン「はぁ⁉︎」
アニ「最後ぐらい先輩らしくかっこ良くさせてよ」
エレン「先輩らしくって…」
アニはなんかあるごとに先輩らしくさせてとか言って無理をする。
先輩らしくってなんだよ?
俺達、先輩とか、後輩とかいう関係じゃねぇだろ?
エレン「てか、何が最後だよ!」
アニ「仕方ないでしょ?世界は…残酷なんだから…」
エレン「⁉︎」
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- 44 : 2014/03/02(日) 16:11:32 :
- アニ「そうだ…これ、受け取って」
アニは小さな縦に細長い箱を取り出した。
エレン「なんだ?これ…」
アニ「受け取って」
エレン「ああ…」
箱を開けるとネックレスが入っていた。
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- 45 : 2014/03/02(日) 16:11:51 :
- エレン「なんだよ?」
アニ「裏見なよ」
エレン「お、おう」
そこには”A to E”と掘られていた。
アニ「あんた、忘れてるの?今日が何の日か…」
エレン「え?…あ!」
アニ「そう、私たちが付き合った日。ちょうど今日で二年目なんだよ?」
エレン「すっかり忘れてた…」
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- 46 : 2014/03/02(日) 16:12:08 :
- アニ「…エレン、今までありがとね」
エレン「おい、今までってなんだよ?」
アニ「もう、本当に…キツイから…」
エレン「嘘だろ?」
アニ「最後に…キスして?」
エレン「…ああ」
お互いに辛い体勢だったが、なんとかキスをした。
それはあっさりとした、唇が触れただけのキスだった。
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- 47 : 2014/03/02(日) 16:12:36 :
- アニ「…」
エレン「…」
もう、何も言えなかった。
アニの腕は震えていた。
死ぬことの怖さなのか?
耐えてきた辛さなのか?
でも、なんとなく分かった。
アニはだいぶ限界だった。
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- 48 : 2014/03/02(日) 16:12:53 :
- アニ「…じゃあね、エレン」ニコッ
その顔は今までに見せてきた表情の中で一番可愛く、美しく、そして悲しかった。
そしてアニは落ちて言った。
ミカサ父「…エレンさん」
エレン「…はい?」
ミカサ父「私もそろそろ限界だ…」
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- 49 : 2014/03/02(日) 16:13:06 :
- エレン「…」
ミカサ父「約束…守ってください」
エレン「…分かりました」
俺は既に、全員で生き残るということを諦めていた…
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- 50 : 2014/03/02(日) 16:13:30 :
- <とある会議室>
大きなスクリーンの上にはあのジェットコースターが写っている。
そして、最後に残った人物が写し出されていた。
会議室の中にはたくさんの人がいる。
その最後の人物を見てガヤガヤし始めた。
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- 51 : 2014/03/02(日) 16:13:55 :
- リヴァイ「チッ…外したか…」
ハンジ「意外だったよ…」
エルヴィン「誰も予想できなかったようだな…」
アルミン「あら〜みなさん外したんですか?」
リヴァイ「そうらしいな…チッ」
アルミン「じゃあ、皆さんが掛けたこのお金は全て僕のものですね!」
-
- 52 : 2014/03/02(日) 16:14:15 :
- エルヴィン「落ちた人はどうなったんだ?」
アルミン「全員即死らしいですよ」
エルヴィン「そうか…まああの高さだからな」
ハンジ「よしっ!次こそは当てるよ!」
リヴァイ「ほう…てめぇはまだ当てたことないがな、クソメガネ」
アルミン「それでは次のゲームに移ります!スクリーンをご覧ください!」
-
- 53 : 2014/03/02(日) 16:14:32 :
- ミカサ「…」
どれだけの時間、窓の外を眺めただろうか?
ザァーという音が絶え間無く聞こえてくる。
窓の外を見ながらあの日のことを少し思い出した。
-
- 54 : 2014/03/02(日) 16:14:47 :
- ミカサ母「ほら、ミカサ!学校行く準備しなさい!」
ミカサ「…分かった」
あれから10年ほど経ち、私は高校生になった。
あのジェットコースターの事件は全くニュースになることもなく…
警察が動くこともなく…
公に出ることが全くなかった。
-
- 55 : 2014/03/02(日) 16:15:06 :
- 私は手に握っていたネックレスを箱に綺麗にしまい机の引き出しに戻した。
未だにあの日のことを忘れることはない。
-
- 56 : 2014/03/02(日) 16:15:25 :
- ミカサ父「では、頼みましたよ?」
エレン「…」
ミカサ父「…」
エレン「待ってください」
ミカサ父「はい?」
エレン「俺は今さっき、生きる意味を失った…俺も、落ちようと思ってるんです」
ミカサ父「そ、それは!彼女さんも、そんなこと望んでいない!」
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- 57 : 2014/03/02(日) 16:15:45 :
- エレン「もう、いいんです…それよりも…その女の子を生かしてやりたい」
ミカサ「…」
ミカサ父「この子ですか?」
エレン「…名前は?」
ミカサ「…ミカサ・アッカーマン」
エレン「そっか、何歳なの?」
ミカサ「…6歳」
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- 58 : 2014/03/02(日) 16:16:04 :
- エレン「…あのね、お願いしてもいい?」
ミカサ「…なぁに?」
エレン「…これ、大切に持っていてくれないかな」
ミカサ父「そ、それは!」
エレン「預かってくれないかな?」
ミカサ「…分かった。大切にする」
エレン「うん、ありがとう」
-
- 59 : 2014/03/02(日) 16:16:39 :
- 期待♪
-
- 60 : 2014/03/02(日) 16:17:09 :
- >>56ありがとうございます!
ミカサ父「…本当に?」
エレン「はい。もう、決めたんです」
ミカサ父「…ありがとうごさいます」
エレン「…いえ」
ミカサ父「ミカサ、自分で掴まりなさい」
ミカサ「うん」
ミカサ父「…お母さんによろしくな?お母さんを守ってやるんだぞ」
ミカサ「⁇…うん、分かった」
ミカサ父「じゃあな、ミカサ…もう一度お前を両手で抱きしめたかった…」
ミカサ「⁇」
-
- 62 : 2014/03/02(日) 16:17:57 :
- ミカサ父「では、逝きますか」
エレン「はい、そうしましょう。ミカサちゃん、ネックレス、大事にしてね」
ミカサ「うん」
ミカサ父「…愛してる、ミカサ」
ミカサ「私もお父さん大好きだよ?」
ミカサ父「あはは…最後に嬉しいことが聞けたな…」
エレン「よかったですね」
-
- 63 : 2014/03/02(日) 16:18:14 :
- ミカサ父「もう私も悔いはありません」
エレン「…」
ミカサ父「…」
二人は同時に落ちた。
二人が落ちた直後、ヘリがやって来て私を連れて地上に戻った。
同時の私は死をよく理解しておらず、お母さんが泣いている理由もよくわからなかった。
-
- 64 : 2014/03/02(日) 16:18:33 :
- ミカサ「…じゃあ、行ってきます」
ミカサ母「いってらしゃい!」
お父さんがいなくなって、お母さんはずっと一人で私の面倒を見てくれた。
大変だと思う。
とても感謝している。
だった一人の生存者である私はこれからどうすればいいのか?
よく考えている。
-
- 65 : 2014/03/02(日) 16:18:51 :
- エレンさんやアニさん…そしてあの男の分まで…
生きて行かなきゃいけないのだと思う。
世界は残酷だ…
ので、前に進もうと思う。
ー完ー
-
- 66 : 2014/03/02(日) 16:19:16 :
- ちょっと駆け足だったかな〜
これにて終了です!
ありがとうございました!
-
- 67 : 2014/03/02(日) 17:32:42 :
- 何だっけ、これの元ネタ見たことあるけど思い出せないぃぃ!!
とりあえず、こうした乙でした
-
- 68 : 2014/03/02(日) 17:50:14 :
- >>67
山田悠介のジェットコースターですよ!
あれ2、3年前に読んで面白かったんで進撃キャラでやってみたんですよ。
内容うろ覚えですが…w
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- 69 : 2014/03/02(日) 18:40:43 :
- 思い出した!スレタイのまんまでしたね(笑)
-
- 70 : 2014/03/02(日) 18:42:02 :
- >>69
そうだよw
-
- 71 : 2014/03/02(日) 18:47:01 :
- 16、三番目z
-
- 72 : 2014/03/02(日) 18:48:31 :
- >>71
すいません、意味が分からないです…
-
- 73 : 2014/03/02(日) 19:03:29 :
- あ、ごめんなさい(´・_・`)
見間違えでした…
-
- 74 : 2014/03/02(日) 19:04:46 :
- すごく面白かったです
-
- 75 : 2014/03/02(日) 19:14:32 :
- ありがとうございます!
-
- 76 : 2014/03/02(日) 19:25:13 :
- 他の作品は人気あるのだけですか?
-
- 77 : 2014/03/02(日) 19:44:22 :
- いや、今のところ25作ありますよ。
>>1に貼った奴が一番人気が高いということです。
http://www.ssnote.net/users/922sochance520
↑
俺のSS一覧です。よかったらどうぞ。
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- 78 : 2014/03/02(日) 19:46:15 :
- 凄いですね
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- 79 : 2014/03/03(月) 00:52:56 :
- ジェットコースター懐かしい‼︎
スイッチを押す時とかしたらおもしろそう
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- 80 : 2014/03/03(月) 00:57:17 :
- >>79
あ、それいいかも!
ちょっと今度やってみてもいいですか?
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- 81 : 2014/03/09(日) 02:53:45 :
- クリスタの存在途中から空気w
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- 82 : 2014/03/09(日) 11:12:32 :
- 面白かったです!
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- 83 : 2014/04/07(月) 00:57:20 :
- 山田悠介を殺りたい
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