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現パロ 恋愛小説 エレアニ
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- 1 : 2014/03/01(土) 00:24:33 :
- 現パロのクールなアニです
毎回の通りの駄作です
よろしくです!
もう1回やり直しますね♪
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- 2 : 2014/03/01(土) 00:25:11 :
- 冬の寒い日に…普段と何も変わらない
高校生としての日常を過ごしてた
部活は帰宅部で
中学の頃からの友達
高校でできた友達
そんな感じで…普通に過ごしてた
最初に話したのは
放課後の教室で
エレン「教科書忘れちまった」
そう机の中に教科書を入れっぱなし
で帰ってきてしまった
エレン「まぁ誰もいないよな」
教室のドアを開ける
ガラガラと擦れる音がして
教室に入ったとき…目があった
エレン「まだ帰ってなかったのか?」
クラスの友達
最初はそんな感じに思ってた
でも…よく見ると彼女は泣いてた
エレン「ど、どうしたんだよ?」
ビックリした…
綺麗な顔が涙で…
「あんたに関係ないよ…」
そう言って教室から出て行ってしまった
エレン「関係ないよ…か…」
確かにな関係ないかもしれない
けど…何か…ほっとくことができなくて
気がついたら
走って彼女に…
エレン「待ってくれよ!」
そう言って…つい…手を握ってしまった
「はなしてよ…」
エレン「悪い…心配でさ…」
どことなく…顔が赤くなってる
それがとても…綺麗で大人の雰囲気が…
「…」
エレン「…」
話そうとしても
なぜか…ドキドキして
無言になってしまった…
そんな俺に彼女は…
-
- 3 : 2014/03/01(土) 00:26:08 :
- 「何で…優しいの?」
エレン「いや…友達だろ?」
「ツ…」
彼女はまた泣き出してしまった
何があったんだよ…
エレン「相談…のるぞ?」
「友達に…友達だと思ってたけど…」
最近…話してくれなくて
1人でいたから…さみしくて
友達と思われてないってわかったら
さみしくて泣いてただけだよ
エレン「そっか…」
俺にもその感情はわかる…
人と上手くさなせない時があった
その時は基本的に…俺も
さみしくて…よく泣いてた…
エレン「俺とお前は友達だろ?」
「え?」
不思議そうにしてるけど
俺は基本的に…クラスの奴等とは
仲良くしたいと思ってたから
エレン「まぁ男と女だから…気を使うかもしれないけどよ…」
俺はお前のこと友達だと思ってるぞ?
「…」
黙ってしまった
彼女としては…俺よりも
女の子の友達がほしかったのかも
しれない…けど…俺は…
お前と仲良くしたいって感情が強かった
「ありがとう…よろしく」
その言葉を聞いたときに
嬉しくて…
何で嬉しいと思ったのは
わからないけど…自分の体が熱く
なるのが…わかった…
エレン「おう!よろしくな!」
いつも通りの自分で…
いつも通りの話し方で…
彼女に返事をした…
寒い日で風が強く
砂ぼこりをあげ…
木葉を揺らし…
俺の耳は風が吹く度に
冬の季節を感じさせる音…風の音が
聞こえる…それが心地よかった…
-
- 4 : 2014/03/01(土) 00:27:31 :
- 朝目が覚める
基本的に朝の目覚ましは俺の
機嫌を悪くする理由は眠たい…
いつもはイライラしながらベットから
出る…でも今日は…
エレン「おはよ…」
親は仕事でいないことが多い
今日もそうだった
机の上に朝ごはんと
昼食代が置いてある
朝ごはんを口に掻き込んで
寝癖でぐちゃぐちゃの髪の毛を
直す…いつもは水をかぶって
ドライヤーで乾かして終わり…でも…
なせが今日は…
エレン「お洒落しようかな…」
余り使わないから
なれてない手つきで
ワックスのふたを開ける
両手で適当に馴染ませて
髪の毛をセットする
簡単な髪型しかできないが…
それなりの髪型にする
歯磨きをする
顔を洗う
学生服を着る…そして学校に向かう…
エレン「まだ眠たいな…」
目を擦りながら周りを見る
周りに人は少ない
ジョギングをしてる人
犬の散歩をする人
そんな人達を見てると…
「おはよ…」
エレン「おはよう!」
昨日の女の子に出会った
「髪型…格好いいと思うよ」
エレン「そうか?ありがとな!」
嬉しくて…ちょっとだけ
心がドキドキするのが感じた
-
- 5 : 2014/03/01(土) 00:29:29 :
- エレン「あのさ…何て呼べばいい?」
名前を何て呼べばいいか…普段なら
気にしないのに
名前か苗字か…気にしないのに…
なぜか…彼女は特別に…思えた…
「アニでいいよ…」
エレン「わかった!アニな!」
彼女の名前は知っていた
アニ・レオンハート
確か名前の意味は
美しき獅子の心
凄くいいと思う
アニは見た目も綺麗で…
心も綺麗…話したことはないのに…
そう思えるんだ
アニ「昼ごはん…」
エレン「ん?」
アニ「誰かと食べる予定あるの?」
エレン「あるよ…」
アニ「そう…」
エレン「アニと食べる!ニッ」
アニ「わかった」
無愛想に言ってるけどアニ…
顔が昨日と違って
微笑んでるよ…
笑ってる顔が可愛いくて
もっと笑ってる所が…見たいって
気持ちと…俺以外の男に…
見せないでほしいって感情がある…
それが…何なのか…自分でも…
わからないけど…そう思ってしまった
-
- 6 : 2014/03/01(土) 00:30:27 :
- 教室に入るとアニは黙って自分の机の
方に歩いていく
いつもは…友達の仲の良い奴等の所に
俺も行くけど…
エレン「ここ座るぞ?」
アニ「勝手にしなよ」
エレン「そうするよ」
別に用があった訳じゃない…
でも…アニは昨日
泣いていたから…きっと
まだ…さみしいと思うから
それは言い訳で本当は
俺がアニの側にいたいのだと思う…
エレン「なに読んでんの?」
アニ「小説」
エレン「なんの?」
アニ「何で気になるの?」
エレン「それは…わかんないけど…」
アニ「ふっ…」
少しだけ笑った顔…
凄く可愛くて…
見とれてしまった…
見とれていたら
アニ「なに?」
目と目があって
顔が赤くなっていく
その赤くなるのが自分でも感じ取れた
アニ「どうしたの?」
エレン「いや…何も!」
アニ「恋愛小説だよ」
エレン「へぇ似合ってるよ」
アニ「え?」
アニside
最初は優しい奴
泣いてる私を気にかけて
走ってきてくれた男の子
それぐらいにしか
思ってなかった…
手を掴まれた時…ドキドキした
恥ずかしくて…
その後…友達って言われたとき
本当に…優しい奴で
仲良くなりたいと思った
そして今…似合ってるよって
似合ってるのかな…私が恋愛に
興味があるって…
アニ「ありがとう…」
エレン「なにが?」
アニ「…」
鈍感なんだ…
これは…ちょっとだけ苦労しそう
何で苦労するの?
疑問が出てきた…けど…
ほかの女の子と
こいつが話してる
歩いてる
手を握ってる…
それを想像すると
なぜか…嫌な気分になる…
アニ「あの…さ」
エレン「ん?」
何か…もっと話していたい
そんな時に
チャイムがなる…
本当に邪魔されたそんな気分だった
エレン「後で聞くよ!ニッ」
後でまた話してくれる
その約束があるのなら…
アニ「わかったよ…」
いつも通りクールに言い放ったけど
本当はドキドキしてた…
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- 7 : 2014/03/01(土) 00:32:48 :
- エレンside
授業中…府とアニの方に目をやると
机の下に小説を隠して読んでる
その読んでる小説が本当に
好きなんだと思った
エレン「…」
黒板に書かれた意味のわからない
英文…どれも同じに見える…
けど1つだけ…目に止まる英文が…
I who do not want to part from you have only you.
貴女と別れたくない、僕には貴女しかいない。
エレン「…」
その英文だけ…ノートに
書き込んだ…なぜ書いたのか
わからない
それでも高校の授業でやる
英語の教科書にのってる
恋愛系の話にしては…とても…
魅力を感じる英文だと思ったから
-
- 8 : 2014/03/01(土) 00:34:26 :
- 授業が終わって
アニの方に行こうとしたとき声を
かけられた
アルミン「エレン!」
エレン「なんだよ?」
小学校からの仲で家族付き合いの
友達…家も近くて小さいときは
遅くまで遊んでいた
高校に入るとアルミンは生徒会に
入部したから…あまり話すことは少なくなった
アルミン「お昼どう?」
エレン「悪い!アニと食べるから!」
アルミン「へぇ…わかったよ!」
アルミンが生徒会に入った理由は
この学校で凄い人気の女の子
クリスタ・レンズがいるからだ
男の子なら好きな女の子と
付き合いたいから…
いろいろ行動するものだと思う
けど…俺は…あまり気にしたことが
なかった…けど…
エレン「さっき何だったんだ?」
アニ「別に良いんだけどさ…」
アニと話すと
楽しくて…ドキドキしてる
自分がいる
もしかしたら…これが…
恋愛というものなのかもしれない…
だとしたら俺はアニをどんな目で
見てるのだろうか?
アニ「あのさ…帰りに…」
エレン「うん?」
アニ「本屋よりたい…から…」
エレン「いいぞ!行こうぜ!」
アニ「ありがとう」
アニの事を好きかどうかは
正直わからない
でも…もっと…一緒にいたい
それがどんな場所でも
-
- 9 : 2014/03/01(土) 00:35:30 :
- アニside
一緒にお昼が食べれる
一緒に本屋によることができる
なぜだろ…友達というより
恋人のように思えてしまう
今読んでる恋愛小説の読みすぎ
かもしれない…
アニ「…」
付き合う…
高校生の恋愛がどの範囲までなのか
抱き合ったり…キスをしたり
その範囲ならわかる…
けど…中には
高校生で体を求める人達もいる
私は…あまり良いとは思えない
軽はずみな気持ちで…
そんな事をしても…幸せだと
思えるのかどうか…
エレン「アニ?」
アニ「あ…なに?」
エレン「ボッーとしてたから」
アニ「ごめんね」
エレン「謝ることはないだろ!」
笑いながら言ってくれる
私はねエレン…
付き合うなら本当にありのままの自分
アニ・レオンハートっていう
一人の女の子を本気で愛してくれる
人と付き合いたい…その…
相手が…もしも…あんたなら…
エレン・イェーガーという人なら
少しだけ…嬉しいと…思う…
冬の教室の中は
ストーブの温かさと
人の熱気で息がつまる
そんな中にある私の昨日から
始まった楽しみがね…
エレン・イェーガーという
君をもっと知ること…
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- 10 : 2014/03/01(土) 00:37:01 :
- エレンside
いつも昼は適当にコンビニで買う
安いものですませてる
今日も安いパンを買って
食べていたら
アニ「いつも…なの?」
なんで…そんな事を聞くんだろ?
そんは事を考えながら
エレン「まぁ基本的にな!」
こう答えるしかなかった
アニ「お母さんは?」
エレン「共働きなんだよ」
パンをかじりながら言う
そんな俺を見ながら彼女は…
アニ「なら…」
弁当…作るよ…
頭の中が真っ白になってしまった
弁当を作ってきてくれる
そんな事をしてもらえるのが
本当なら
とても嬉しい…そして…とても…
恥ずかしくて…つい…微笑んでしまう
エレン「頼んじゃおうかな?」
アニ「いいよ…でも…」
毎日は無理だね…私も朝は
弱いから…だから…
連絡先教えなよ…作るときは
連絡するから…
エレン「あぁ!わかった!」
何でだろう…
とても嬉しいんだ
アニとメールや電話でのやり取りが
できる…そう思うと嬉しくて仕方がない
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- 11 : 2014/03/01(土) 00:57:01 :
- アニside
エレンが食べてる物が
気になったのは
少しだけ私にも似てる所があるから
私も…両親が共働きで
帰ってこない時が多い
お母さんが帰ってきてる時は
弁当を作ってくれる
いない時は
自分で作る
それが当たり前になってる
だから…もしかしたら…
自分で作った料理を誰かに
食べてもらいたいのかも
アニ「ふっ…」
エレン「どうした?」
アニ「何もないよ」
不思議そうに見てるね
そうかもね…けどね?
楽しくてさ…あんたと…こうして
話したりすることが
まるで…ずっと前から
こうやって一緒にいることが
当たり前だったかのように思える
それに…
過去にもこうやって笑っていた
エレンと話して
エレンと一緒にいて
笑って…泣いて…愛し合ってる…
そんなことを考えてしまう
そうすると…また
自然に微笑んでしまう
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- 12 : 2014/03/01(土) 00:58:50 :
- エレンside
昼ごはんを食べ
他愛ない会話をする
その時アルミンについて聞かれた
アニ「さっき話してたの友達?」
エレン「アルミンか?」
アルミンについて話した
クリスタが好きで生徒会に入った事は
伏せておいた…なのに…
アニ「そのアルミンっていう人…」
エレン「ん?」
アニ「生徒会に好きな人いるね」
何でわかるんだよ?
俺はその事をちゃんと伏せておいたぞ
だから…アルミン…ごめん
エレン「はは…」
アニ「ふふ…いいな…と思うね」
エレン「なにが?」
アニ「恋すること…」
エレン「アニは…」
何を言おうとしている
こんな事を俺が言ってアニは
喜んでくれるのか…もし…
嫌だったら…でも言ってしまう
エレン「綺麗だから…大丈夫だよ?」
アニ「ツ…」
俯いてしまった
やっぱり…嫌だったか…
あーちくしょう
デリカシーがないんだな…俺は…
アニ「ありがとう…お世辞でも嬉しいよ」
お世辞でも嬉しい…
違う…アニ…
その言葉を聞いた時に
自分の言葉にデリカシーがあるか
ないか…そんな事よりも…伝えてしまう
エレン「お世辞なんかじゃねぇよ!」
アルミン…どうしよう
俺アニと一緒にいるとドキドキして
胸が痛くなる…やっぱりこれは…
アニside
どうしよう…
綺麗って言われたよ
まともに…こいつの…
エレンの顔を見ることができない
俯いてしまった…
今きっと顔が赤い情けない顔してる
多分にやけてる…絶対にやけてる…
だから俯いて顔を見ずに…
ありがとう…お世辞でも嬉しいよ
こう言ったのに
あんたは…
お世辞なんかじゃねぇよ!
いい加減にしてよ…
胸がいたい…こいつの顔を
直視できない
多分…私は…
こいつに…心がどんどん…
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- 13 : 2014/03/01(土) 01:23:36 :
- 学生が1番眠くなる時間帯
昼ごはんを食べた後の授業
その授業が世界史
次に英語
眠くなる授業の神様と思える
黒板に書かれる文字を眺める
ノートに写す
外を見ると空がどんどん暗くなる
暗くなるから空には
綺麗な星が見える…きっと帰りには
星空を見ることができると思う
最後の授業の終わりを告げる
チャイムがなる
放課後の始まりだ
いつもなら家に向かって終わり…
けど…今日は…
アニ「本屋…いこうよ」
エレン「そうだな!」
女の子と一緒に帰る
正直…緊張してる
普通の高校生なら当たり前かも
しれない…けど…
恋愛に乏しい俺にとって
これ以上の刺激の強いものはない
アニside
本屋に行って
見たい本があるのは本当のこと
けど…正直…今日じゃなくても良い
それでも少しでも一緒にいたい
そんな感情なんだよ
エレン「アニは家で何してるの?」
アニ「別に…本を読んだり…かな」
こんな他愛ない会話が
とても楽しくて
寒いのに心は春のように
ぽかぽか…するんだ
学校から歩いてすぐの
小さな本屋…
中は暖房がきいていて
外とは全然違う
アニ「…」
無言で気になる本を手にする
その時に
エレン「恋愛小説か…」
俺も読んでみようかな
アニ「…」
アニ「あのさ…」
何を言おうとしてる…私は…
アニ「そんなに気になるなら…」
私が今読んでる本…読み終わってるから
貸してあげるよ…
言ってしまった
周りに自分と同じ趣味の人なんか
沢山いると思う
けど…純粋に…エレンが
私と同じものに興味をもつのは
嬉しい…と思うね…
エレン「いいのか?読ませてもらうよ」
良かったよ…そう言ってくれてさ
-
- 14 : 2014/03/01(土) 01:26:33 :
- 帰りにアニの家の前で
小説を貸してくれた
あまりページ数はないと言われた
そんなふうには…思えない…
けど…
エレン「ありがとう」
アニ「うん…読み終わったら」
エレン「ん?」
アニ「感想…聞かせてね」
エレン「もちろんだ!」
そう言って会話を終わり
送ってくれてありがとう
また明日ね
その言葉で会話を終わり…
アニは自分の家に入っていく
その後ろ姿に自分の目が奪われてる
それが…わかる…
エレン「…」
無言で貸してもらった本を見つめる
アニが読んでた本を…俺が…
エレン「ちょっと変態だな…」
自分でも
変なことを言ってると思ってる
頭では理解してる
けど…純粋に嬉しいと…思ってしまう
自分がいて…俺も男なんだと
改めて思う
家について
ドアノブに手を置く
鍵がかかってる
家には今日も俺1人なんだと思う
いつもは寂しいと思うときもある
けど今日は一刻も早く
貸してもらった小説を読みたい
鍵を開けて
自分の机に向かい椅子に座る
学生服のままで読み出す
エレン「…」
どれだけ時間が過ぎたか…
わからない…でも内容が面白い
恋愛に乏しい男女が
恋に落ちて次第に両想いになる
出だしの冒頭がそんな感じで
読み込んでしまう
そんな時…携帯が鳴り響く
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- 19 : 2014/03/01(土) 11:16:39 :
- 携帯の画面には親友の名前
携帯の着信ボタンを押して
右耳にあてる
アルミン「久しぶりだね電話するの」
エレン「そうだな」
アルミン「何してるの?」
エレン「小説を…読んでるよ」
小説を読んでる事を伝えたら
驚いてたな
確かに俺が小説を読むのは
似合わないかもな
そんな会話をしてると急に…
アルミン「エレンは…」
アニのこと好き?
エレン「…」
即答することができない
その感情がまだ…良くわかってない
アニと一緒にいたい
アニの笑顔を見ていたい…
俺が知らない…アニを知りたい
これは…恋をしてるのか…
エレン「俺は…」
アルミンに全てを話した
そしたらアルミンは
アルミン「それは…好きなんだよ」
エレン「そっか…」
アルミン「エレン…」
エレン「なんだ?」
アルミン「僕は昔さ…」
ミカサのことが好きだった
エレン「…」
ミカサ…幼馴染みで
とても面倒見のいい女の子
今は両親の都合で遠くに住んでる
アルミン「ミカサが引っ越すとき…」
エレン「覚えてるよ」
エレンもアルミンも
私の大事な友達…どこにいても
ずっと変わらない…だから…
いつかまた3人で遊ぼうね
その時は恋人の話を聞かせてね
エレン「俺達さ…」
アルミン「いつも…一緒だったね」
エレン「まるで…」
ずっと前から定められた運命みたいな
アルミン「きっとミカサも…向こうで頑張ってる…だからさ…」
エレン「そうだな…俺も…」
頑張るよ…
懐かしい話に心が踊る
俺とアルミンとミカサ3人で遊んだ
公園…森…川…海…
そんな事を考える…
アルミンとの電話を終える
懐かしい友達の想い
自分の気持ち…
エレン「俺は…アニが好きなんだ」
その真実を知ると
今までとは比べ物にならないほどの
込み上げてくる想い…
エレン「照れ臭いな…」
彼女から貸してもらった小説の題名は
小さき者
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- 24 : 2014/03/01(土) 15:20:54 :
- アニside
アニ「…」
昨日の会話を思い出す
朝は眠たいから好きじゃない
なのに…また早く目が覚める…
弁当は明日作る約束をしてある
壁にかかってある時計を見る
6時25分
普段ならまだ寝てる時間帯
早く起きた理由はわからない
でも学校に行く準備をする
顔を洗う
歯磨きをする
いつもと同じ髪型をする
机を見ると
母の作ってくれた弁当が置いてある
それを鞄に入れて
家を出る
また朝からあんたに…
会えるかもと思いながら
やっぱり…会えるんだね
アニ「おはよ」
エレン「おはよう」
エレン「あの小説面白いな」
アニ「そうでしょ?」
いつもより口数が多くなる
そんな時に…
エレン「今度の土曜日…暇か?」
何で…そんな事を?
アニ「暇だけど」
エレン「良かったら…遊びいこうぜ?」
それは…デートなのかな
まさかエレンも私のこと…
何でエレン…も…なんだろ…
私はまだ好きと認めた訳じゃない
今はエレンの事を知ろうと思ってる
エレン「嫌か?」
アニ「いいよ…行こうよ」
エレンの真っ直ぐな瞳を見ると
胸が締め付けられる
でも心地よく感じる
きっとこれが
恋をしてると言うのだろう
私は多分…エレンのこと
好きなんだと思う
-
- 27 : 2014/03/01(土) 16:59:15 :
- エレン「土曜日さ…前に話した奴」
アニ「アルミン?」
エレン「そいつが教えてくれた所なんだ」
アニ「へぇ」
エレン「楽しみにしててくれよ!」
アニ「ねぇ…」
エレン「ん?」
それは…デートと思っていいの?
自分でも恥ずかしくて
言った後に目をそらしてしまった
エレン「あぁ…デート…だよ」
アニ「そ、そう…わかったよ」
恥ずかしそうに目をそらす
エレンの
その姿が…可愛くて愛しく思う
どこに連れて行ってくれるのかな
土曜日まで…まだ時間はあるのに
今すでにドキドキしてるよ…
-
- 28 : 2014/03/01(土) 17:02:20 :
- エレンside
どうしようかなアルミン
俺は今きっと顔が赤いはず
しかも…ドキドキが…
女の子と遊びに行く
昔ミカサと遊んだときは
アルミンもいたから緊張はしなかった
そう言えば…あの時…ミカサに…
エレン…エレンは女の子と遊ぶとき
もっと話すべき
私はエレンのことを家族として見てる
だからわかる…いつか
好きな女の子と遊びに行くとき
緊張してしまう
エレン「…」
その通りだな…
でも…ミカサ…頑張るよ
俺なりに彼女をアニをエスコートする
エレン「へへ」
アニ「なに?」
エレン「楽しみなんだよ」
アニ「あのさ…」
エレン「ん?なんだ?」
アニ「私も楽しみだよ」
照れ臭そうに俯いて
そう言ったお前を見たとき
抱き締めたくなった
そんな事はできないし
そんな度胸もない
けど…アニをお前を抱き締めて
離したくない…ずっと…
エレン「おう!絶対に楽しませるよ」
俺はきっと…ずっと前から
アニの事を好きになる
それは当たり前のことだった
今は自信をもって言えるよ
俺は
ありのままのアニが…
アニ・レオンハートが
大好きなんだな
-
- 31 : 2014/03/01(土) 19:29:10 :
- 約束をしてから
何日も過ぎた
幸せを感じてた
アニと一緒に学校に行くことも
お昼を一緒に食べることも
同じ弁当を食べることも
一緒に帰ることも
日常になってきた…それが…
とても幸せなんだよ
エレン「アニの家についたな」
アニ「そうだね」
エレン「明日は…」
アニ「公園にある噴水の前で待ち合わせ」
公園にある噴水の前で待ち合わせ
それは…あの小説の中に出てくる
そう思うと少しだけ
照れる…だってさ…あの小説だと
その日のデートの帰りに…
エレン「わかった!待ってるな!」
アニ「うん…お休み…エレン」
エレン「お休み…アニ」
自分の家に向かって歩いてる時に
決めたこと…
明日自分の気持ちをアニに伝える…
例えそれがどんな結果になろうと
受け入れる覚悟はある
もちろん怖い
もし…ダメだったら
今のこの関係が崩れるかもしれない
それでも…俺は…
アニと今以上の関係になりたいんだ
夜空の下を歩いてる
寒かった冬も終わりを向かえる
それでもまだ…冷たい風が吹く
風が髪の毛を靡かせる
立ち止まり空を見る…綺麗な月が
アニの髪の毛の色に思える
俺はな…アニ…お前に心を奪われた
俺もアニ…お前の心を…
-
- 32 : 2014/03/01(土) 19:31:09 :
- アニside
明日か
とても緊張してる
いつも通りに接しているけど
内心とてもドキドキしてる
一緒に学校に行くことも
一緒にお昼を食べることも
私が作ったお弁当を食べる時も
一緒に帰ることも日常になってる
とても嬉しくて…とても恥ずかしい
アニ「…」
頭の中は色々なことで満たされてる
明日はお洒落をする
いつもの髪型が好きって言われたから
髪型はそのまま
そんなことを考えてると
アニ「はぁ…恥ずかしい」
お風呂に入って
髪の毛をドライヤーで整える
母の作ってくれた料理を食べる
何で緊張してるの?って言う
母の質問に素直に答える
母は笑ってくれた
そんな時でもエレンのことを考える
ベットに入り
目を瞑って…夢の中に…
寝てしまえば良いのに…寝れない
明日のことで頭が…
アニ「お休み…エレン…」
そう一言を残して
眠りについた
-
- 34 : 2014/03/01(土) 19:41:49 :
- エレン「早く…起きすぎた…」
時計を見るとまだ5時で外は暗い
エレン「シャワー浴びよ…」
朝から風呂場に向かう
頭からお湯をかぶる
温かいお湯が目を覚ましてくれる
エレン「ふぅ…」
一息おいて風呂場を出る
髪の毛を乾かして
朝食をとろうとする
珍しく母が仕事に行くところに遭遇し
エレン「気を付けてね」
カルラ「うん…今日は早いね」
エレン「デート…してくる」
その言葉に母は驚いていたけど
頑張りなさい
一言だけ言って家を出ていく
母の作ってくれた料理を食べる
まだ温かい
それが…なぜか…美味しく思えた
朝ごはんを食べ終わり
時計を見る
約束の時間までは余裕がある
髪の毛をセットして
着替える
そして時間より早い時間に家を出る
約束の場所に
公園の中は静かで
落ち着く
噴水の前にいるから
水の音が心地よい
そんな時に
アニ「ちゃんと早く来てたんだね」
エレン「そりゃあデートだしな」
アニ「ふふ」
エレン「はは!」
ちょっとした会話で笑ってしまう
エレン「行こうぜ!」
アニ「はいはい」
肩を並べて歩く
アニ「歩くの早い」
エレン「悪いな」
簡単な話をする
アニ「どこに行くの?」
エレン「楽しみにしとけよ」
アニ「わかった」
アニを連れていきたい場所まで
いろいろ話すことがあった
エレン「凄く…綺麗だな」
アニ「なにが?」
エレン「今日のアニ…可愛い」
アニ「いつもは綺麗で可愛くない?」
エレン「いつも綺麗で可愛いよ」
アニ「そう…ありがと」
簡単に言ってるけど内心とても
恥ずかしい…ドキドキしてる
いつも歩く見慣れた街を歩いて
少し離れた場所にある
見慣れない街に行く…
アニは不思議そうに周りを見渡す
その見渡す時にする
髪の毛を耳にかける仕草が好き
電車で少し移動して
駅を降りるとすぐに目の前にある
アニを連れてきたかった場所…
アニ「ふふ」
エレン「あの小説にも…」
アニ「あるね大好きだよ」
エレン「良かった」
あの小説にもあって
アニが好きな物がたくさん飾ってある
場所に連れてきたかった
エレン「ここは世界のさ…」
アニ「いろんな美術品があるんだよね」
エレン「知ってたんだ」
アニ「うん…行きたかったよ」
世界の現代美術展
アニ「早く中に入ろ?」
エレン「あぁ…そうだな」
-
- 38 : 2014/03/01(土) 21:07:53 :
- 中に入るとアニはまるで子供のように
瞳を輝かせてる
展覧会に2人で歩いてる
アニは目に止まるもの全てを
まじまじと見つめてる
そんな彼女を見てると
自分が楽しくなる
アニ「なに?」
エレン「何もないよ」
アニ「言いなよ」
エレン「内緒だよ」
アニ「ふん…」
怒ってる風に見せるの下手だな
顔がにやけてるよ
まぁ…俺もにやけてるけど…
世界の沢山の物を見て楽しんでるアニ
そんな楽しんでる姿を楽しんでる俺
何か…照れ臭いな…本当に…
次は…
アニ「次はなに?」
エレン「パンフレットによると…」
アニ「うん」
エレン「絵が見れるらしいな」
アニ「絵か…楽しみだな」
エレン「好きなのか?」
アニ「好きだね」
エレン「へぇ」
アニ「特に好きな絵がある…」
エレン「何て題名なんだ?」
アニ「月光だよ」
エレン「どんな絵なんだよ?」
月を見てる男女が幸せそうにしてる絵
未完の情景って言われてるらしい
描いた人は不明だけどね
いつの時代の絵かも…わからない…
昔の絵って言うこと以外は…
月光と言う絵を目の前にして…
出た言葉が…
エレン「凄いな…」
アニ「うん」
エレン「半分だけ色が塗られてる」
アニ「噂だけどね」
エレン「うん?」
好きな人と月を見てる絵を描きたくて
病室で描いてる最中に
亡くなったんだって…
本当にこの世界にいる人が描いたのか
どうかもわからないらしいけどね
エレン「別の世界みたいな?」
アニ「きっと…」
エレン「うん?」
見てほしかったんだと思う
エレン「そうかもな」
アニ「エレンとこの絵を見たかった」
エレン「俺はさ…」
これからも…ずっと
アニといろんな物を見ていきたい
アニ「私は勘違い…してないよね?」
エレン「ちゃんと…言うな?」
アニ「言ってほしいね」
エレン「俺は…」
お前のことが大好きだ
付き合ってください
真っ直ぐと愛しの女の子であるアニを
見つめて自分の素直な気持ちを伝える
後悔はない…どんな返事も受け止める
アニ「私もね…」
エレン「うん」
アニ「あんたのこと…」
エレンのこと好きだよ
だから返事はね…エレン
付き合うよ…
エレン「良かった…」
アニ「あの小説の通りならさ…」
その言葉を聞いたとき
小説の通りにアニを抱きしめた
照れ臭いけど
その時間はとても長くて
とても幸せだった
アニも顔を真っ赤にしてたな
-
- 47 : 2014/03/02(日) 10:28:43 :
- その後
ご飯を食べに行った
付き合ったばかりで気恥ずかしく
手を繋いで歩いてた
アニ「恥ずかしい」
エレン「俺も恥ずかしい」
お昼を過ぎていたから
すぐ近くにあったレストランに入った
アニ「…」
恥ずかしそうに俯いて
顔を真っ赤にしてるアニを見たら
俺まで恥ずかしくなって
エレン「何か…嬉しいよ」
とっさに出た言葉がこれ
アニ「私も嬉しい」
エレン「はは!」
アニ「ふっ」
その後
運ばれてきた料理を口にする
俺もアニも好きな料理は同じで
チーズハンバーグを食べていた
食べてるアニを見てたら
目があって
アニ「なに?」
エレン「可愛いな…って」
アニ「ツ…///」
目をそらしてしまった
それが悔しくて
エレン「アニ…顔見せてよ」
アニ「うるさい」
それでも見せてくれなかった
でも…
アニ「ご飯食べて…早く遊ぶよ」
そう言ってくれた
俯いて言ってるけど
どことなく楽しそうにしてくれてる
それが…わかったから
エレン「おう!」
早くアニと遊びたい
そんな思いしかなかった
-
- 48 : 2014/03/02(日) 10:35:41 :
- アニside
付き合ってすぐに抱き締められた
嫌な気持ちはまったくなかった
抱き締められてるその時間は
とても恥ずかしくて顔が真っ赤に
なってるのがすぐにわかった
その後
残りの絵を全部見て
全部と言っても
それどころではなかった
絵を見終わって
お昼を過ぎていたからお腹が減って
どこかで食べようと話しをしてた
歩いてる時に手を繋いだ
恥ずかしくて
顔を見ることができなかった
レストランに入って
同じものが好きで同じ料理を頼んで
食べていたら
可愛いな…って
やめてよ…恥ずかしくて
エレンのほうが見れなくなるから
エレン「アニ…顔見せてよ」
その言葉につい
アニ「うるさい」
って言ってしまった
けど…本当は嬉しくて微笑んでしまう
私が早くご飯を食べて遊ぶよ
って言ったら
喜んだ顔をしてチーズハンバーグを
食べるエレンが可愛いくて
見てて飽きないと思った
-
- 49 : 2014/03/02(日) 10:47:31 :
- 昼ごはんを食べて
どこで遊ぶかを話してると
エレン「アニ…」
アニ「うん?」
エレン「手…」
アニ「わ、わかった」
手を繋ぎたかったみたいだ
私も手を繋ぎたかった
アニ「ねぇ」
エレン「なんだ?」
アニ「もう遅いからさ…」
エレン「そうだな…」
アニ「最後にゲーセン行こうよ」
エレン「良いけど…何する?」
アニ「プリクラ…撮ろうよ…」
プリクラをとりたかった
クラスの女子は彼氏と記念日に撮った
付き合った日に撮った
などの話しを小耳に挟む
興味なさそうに聞き流していたけど…
アニ「ダメ…かな?」
エレン「良いに決まってるだろ?」
アニ「良かったよ」
あんたは…私の望むもの全てを
満たしてくれるんだね
-
- 51 : 2014/03/02(日) 11:50:22 :
- ゲーセンに入ってすぐにプリクラに
向かった…私は久しぶりに撮るけど
エレンは初めて見たいで落ち着いてなかった
アニ「あのさ」
エレン「なに?」
アニ「抱き締めてよ」
エレン「いいのか?」
アニ「今日は付き合った…大事な日」
エレン「わかった」
1回目のプリクラは
抱き締められて
2回目のプリクラは
私とエレンが手を繋いで
3回目のプリクラは
普通に笑って…けど…
プリクラは全部…顔が真っ赤に…
でもね?
宝物だよ…エレン
エレン「これは宝物だよ」
私と同じか…
アニ「私も宝物だよ」
エレン「これからも…な?」
アニ「はいはい」
プリクラを撮って
エレンは私の家までちゃんと
送ってくれる
その時も手を繋いで
さすがに電車の中は手を離してた
けど電車を降りたらすぐに
まだホームなのに
手を繋いでた
エレン「アニ…」
アニ「なに?」
エレン「楽しかった!ニッ」
アニ「私もだよ」
エレン「これからは沢山メールする」
アニ「そうだね」
エレン「アニの手…小さくて可愛い」
アニ「小さくては…余計だよ」
エレン「悪いな…」
別に悪い気分はしなかった
けど…
アニ「やだ…許さない」
エレン「ごめん!!」
アニ「許してほしい?」
エレン「あぁ!」
アニ「なら…」
これからは学校の帰りに必ず
私を抱き締めること…わかった?
エレン「良いぜ!!」
アニ「ふん…」
良かった…断られたら
泣いてたと思う…
まぁ…あんたなら絶対に断らないと
知ってたけどね
アニ「ついちゃったね…」
エレン「そうだな」ギュウ
アニ「約束…かな?」
エレン「学校の帰りじゃないけどな」
アニ「今度は家に招待するよ」
エレン「楽しみにしてる」
また約束をする
これからも新しい約束をする
私はねエレン…
あんたとの過ごす日々が楽しいって
ことが…不思議だけとね…わかるよ
-
- 61 : 2014/03/02(日) 18:14:05 :
- エレンside
エレン「…」
アニを家に送って帰ってる
やばい…ドキドキが止まらない
俺は今日からアニと恋人同士…
凄く嬉しくて…照れ臭い
アニを抱きしめた時の鼓動は
今までで1番凄かったと思う…
抱きしめた時にアニの良い匂いが
手を繋いだ時に感じた優しさ
どんな時も鼓動が高鳴っていた
エレン「絶対寝れない…」
そんな事を考えていたら
携帯の着信音が鳴り響く…
エレン「アルミン…俺な」
電話がかかってきて
すぐに言った嬉しすぎて仕方ない
そんな俺の返事を聞いて
アルミン「良かった…心配でさ」
エレン「ありがとな」
アルミン「今度は僕の恋を応援ね」
携帯越しに笑ってる親友が
本当に自分にとって大事な親友だと
改めて思う…
エレン「おう!」
アルミン「はは!エレン?」
エレン「ん?」
アルミン「おめでとう!」
エレン「へへ!ありがとう!」
電話を終えて
明日から楽しい日々が来るのが
わかる…アニは笑うかもしれない
けどな?わかるんだよ
アニと一緒なら絶対に楽しいって事が
エレン「そうだ!」
さっき一緒に撮ったプリクラを
携帯の待ち受けにする
エレン「可愛いな…」
今日は俺にとって最高の日だよ…
-
- 64 : 2014/03/02(日) 18:35:34 :
- アニside
アニ「ふふ」
部屋で笑ってしまう
そして思い出すエレンに告白されて
すぐに抱き締めてもらったこと
凄くドキドキしてた
鼓動が収まることはなかった
今も鼓動が高鳴ってる
アニ「エレンも私も顔が真っ赤…」
一緒に撮ったプリクラを見つめる
初めての彼氏で…
これからもずっと一緒にいる彼氏
アニ「寝れないな…今日は…」
スマホを手に取る
アドレス帳にある大事な人
エレン・イェーガーの名前を指で押す
メールの内容を考える
今日のこと…いろいろな事がある
メールの文章を考えるのに凄く悩む
アニ「どうしよう…緊張する」
そんな時にメール受信の音楽が鳴る
-
- 65 : 2014/03/02(日) 18:38:26 :
- アニ「エレンだ」
嬉しくてメールの内容を見る
アニ「ふふ…可愛いじゃん」
From エレン・イェーガー
Sub Re
アニ~起きてるか?
俺は今日寝れそうになくてさ!
アニはどう?
俺はアニと恋人同士になれたのが
嬉しくて仕方ないよ!(照)
お前と一緒に撮ったプリクラ俺は
待ち受けにしてるよ!
アニ「私もだよ」
エレンにメールを送ろうとしたら
エレンからメールが来て嬉しかった
アニ「メールしなきゃね」
でも何てメールを送ればいいかを
考えるのは同じことで…
アニ「どうしようかな…」
結局…悩むことに
でもエレンに送るメール
その文章を悩む事が嬉しくて
つい笑ってしまう
悩んだ末に送ったメールが…
自分らしいのか…らしくないのか
エレンはどう思うだろうか
送信ボックスにあるメールを見つめる
アニ「はぁ…恥ずかしい…」
-
- 66 : 2014/03/02(日) 18:59:59 :
- エレンside
メールを送って
アニからの返信を待ってる
画面を見つめてしまう…
エレン「来ないな…」
寝てしまったのか
アニが何をしてるのか
そんな事を考えてると
メール受信の音楽が鳴る
すぐに手に取る
エレン「へへ!」
スマホには自分の大好きな人の名前
高鳴る鼓動を押さえる事もできずに
メールの内容を見る
アニらしく…アニらしくない
文章を見て笑ってしまう
エレン「可愛いな…メールも…」
From アニ・レオンハート
Sub Re
私も起きてます…
私も寝れるわけないでしょ?
今日のデートが楽しすぎたよ♪
そのせいで寝れないから…
責任とって私が寝るまでメールさ…
付き合ってくださいね?
プリクラは私も待ち受けにしてるよ!
エレン「敬語と…普通の…」
敬語の時もあるし
話してる時と同じ感じの言葉を使う
アニのメールを見ると
可愛いくて、今すぐ会いたいと思う
自分がいる…
エレン「明日も早起きだな…」
明日からはアニといつも会う場所で
先に待ってようと思う
毎日一緒に行ってたけど
これからは待ち合わせをする
楽しみもできたって事…だよな?
-
- 67 : 2014/03/02(日) 22:38:05 :
- エレン「よし…」
昨日の夜は2時ぐらいまで
メールのやりとりをしてた
それなのに朝は早く目が覚めて
いつもより早く家を出た
外は肌寒い程度の気温になってきた
太陽の光がどことなくポカポカする
エレン「…」
アニといつも会う場所
今はまだ咲いてないけど
桜の木が見える公園の近くの通学路
いつもは気にしないで通りすぎてた
けど最近は何故か見てしまう
そんな事を考えてたら
頬っぺたをつつかれた…
眠たそうな顔をして
俺を見てる女の子
恥ずかしかったのか少しだけ照れてる
エレン「おはよう!」
アニ「おはよ…待ってたんだ」
エレン「もちろんだ」
アニ「偉いじゃないか」
本当に素直じゃないな
嬉しそうな顔してるのに…可愛い奴だよ
-
- 68 : 2014/03/02(日) 22:39:23 :
- アニside
アニ「ふっ…」
朝から笑ってしまう…
昨日のメールを見ると
アニ「朝は弱いのにね…」
いつもより早く起きてしまう
付き合う前から…付き合ったのは
昨日だけど…今日も会えると思う
アニ「支度しないとね」
弁当を2つ鞄に入れて
朝ごはんのパンを食べて
身だしなみを整えて
家を急ぎ足で出ていく
アニ「そんなに寒くないね」
そんな事を考えてたら
咲いてない桜の木を見つめる人
アニ「似合わない…」
そんな事を言いながら
桜の下をあんたと歩いてる
そんな事を想像している
いたずらがしたくて…つい…
頬っぺたをつついてみた
アニ「おはよ…待ってたんだ」
そう言ったけど
何か照れてしまう
偉いじゃないか
そんな事を言ったけど…
本当は嬉しくてしかたない
エレン「学校行こうぜ?」
手を差し出す
まさか学校に行くときも…
アニ「恥ずかしいよ」
エレン「確かにな…」
何故そんなに悲しそうな顔をする
仕方ないね…
アニ「途中までだよ…」
手を繋いでやったら
エレン「ありがとな!ニッ」
アニ「ふん…」
その笑顔が好きだよ
朝からエレンの手は暖かい
また…ドキドキしてきたよ…
-
- 76 : 2014/03/03(月) 01:29:52 :
- 2人で手を繋いで歩いてると
自分達の横を通りすぎる人達
子供を幼稚園に連れてく親
散歩をしてる人
ランニングをしてる人
皆が笑って見てる
それが恥ずかしいけど
何故か…嬉しい気がする
アニ「…」
エレン「アニ?」
嬉しいけど恥ずかしい
だから俯いてしまう
エレン「どうした?」
アニ「恥ずかしいから」
エレン「はは」
アニ「笑うな…」
エレン「悪い悪い!」
アニ「あんたは恥ずかしくないの?」
エレン「恥ずかしいけど…」
アニ「けど?」
エレン「嬉しい」
まぁ…私も嬉しいよ…
けどさ…周りを通る人を見てみなよ
皆ニヤニヤしてるよ
エレン「アニは?」
あのねぇ…そんなのさ…
アニ「嬉しい…」
わかりきってる答えを求めないで欲しいね
-
- 77 : 2014/03/03(月) 11:43:24 :
- エレンside
いつも学校に行くのなんて憂鬱になる
けどアニと一緒に学校に行く
そんな事が日常になってきた
ここ最近は凄く楽しくてしかたない
アニが気にしてる周りを通る人の
ニヤニヤした目…確かに恥ずかしいな
エレン「アニの弁当さ…」
アニ「なに?不満なの?」
何で人の話を最後まで…
エレン「そんなわけない!」
アニ「じゃあなに?」
エレン「美味しいからさ」
アニ「うん?」
エレン「毎日食べたい!ニッ」
アニ「そう…」
嬉しそうにしてるな
でもな?マジで美味しいよ
だから毎日食べたいって思うんだよな
アニ「今度さ…」
エレン「ん?」
アニ「家に招待する日…」
エレン「うん?」
アニ「晩ご飯…食べてきなよ」
エレン「やった!ありがとな!」
アニ「うん」
アニとの約束があると何でも頑張れる
そんな気がするんだよな
-
- 78 : 2014/03/03(月) 17:28:59 :
- 恥ずかしながら歩いてると
同じ学校の奴等が通ろうとした時に
アニ「あ…」バッ
慌てて手を離すアニ…
アニ「ご、ごめんね?」
エレン「いいよ!ニッ」
いいよ…だってさアニ…
今のアニの行動さ凄く可愛いかったよ
アニ「恥ずかしいね…」
エレン「その内…なれるよ?」
アニ「その余裕…むかつく」
エレン「余裕はないよ…」
アニ「そうなの?」
エレン「俺も恥ずかしいからな」
そう言ったらアニは笑いながら
アニ「そうは見えないよ」
エレン「まぁ…帰りは…」
アニ「帰りは頑張るよ」
手を繋いで歩いて帰る約束
まだ学校についたわけじゃない
授業も1時間も終わってない
それなのに…
アニ「楽しいよ」
エレン「俺もだよ」
朝の早い時間に大好きな彼女と歩き
何気ない会話をして、手を繋いでる
それだけなのに…とても楽しい
強い風が吹いて
また砂ぼこりを撒き散らす
枯れ葉を風がどこかに飛ばしていく
そんな中を2人で歩くのは気持ちが良い
-
- 79 : 2014/03/03(月) 17:44:26 :
- 学校についてすぐにアニと2人で話す
小説がまだ読み終わってない事を
知るとアニは一言だけ
アニ「遅い」
その言葉に…
エレン「いや…ページ数…」
アニ「ふっ…」
エレン「なんだよ?」
アニ「読み終わったらさ」
エレン「ん?」
アニ「新しいの貸すよ」
少しだけ笑ってそう言うアニを見て
本当に本を読んだりするのが好きって
事がわかる…本当に瞳が輝いてる
エレン「楽しみにしてるな!」
アニは凄く楽しそうにしてる
だけど…1つだけ
気になることがある…
アニは女の子同士が話してる姿を
羨ましそうに見てる時がある
エレン「…」
そんな悲しそうな顔するなよ
ちゃんと…俺が何とかしてやるよ
エレン「アニ…」ナデナデ
アニ「どうしたの?」
エレン「安心しろよ?」
アニ「そうだね」
笑ってくれた…無理してるのはわかる
そうだよな寂しいよな
でも大丈夫だ…俺は絶対にお前の側に
そしてアニの側にも絶対友達がいる
-
- 83 : 2014/03/03(月) 22:07:47 :
- 授業中に親友にメールを送った
真面目な奴だから絶対に返信は遅い
と…思ってたけど
エレン(勉強はいいのかよ…)
メールの内容は自分と同じ考えだ
無理にアニを馴染ませるつもりはない
ゆっくりでもいいから…
そんな事を考えてたら
エレン(またメール?)
メールの内容は昼ごはんを
俺とアニ
アルミンとクリスタで食べると
言い出した
エレン(アニと2人で…)
その考えの方が強いけど…
アニがクリスタと仲良くなれば
アニはクリスタと女の子同士の
付き合いができる…
エレン(頭良いな…アルミン…)
授業が終わり
すぐにアニに伝えに行った
アニ「ちょっと恥ずかしいね」
エレン「何が?」
アニ「クリスタにさ…」
エレン「ん?」
アニ「付き合ってるの…」
エレン「うん…悪いな?」
アニ「いや…ありがとう…」
アニ「嬉しいよ?」
エレン「そっか!良かった」
アルミンに付き合ってるのを
教えた事をアニに伝えた時…
アニは恥ずかしいと言っていたけど
今回は少しだけ嬉しそうな顔をしてた
-
- 87 : 2014/03/03(月) 23:38:21 :
- アニside
お昼をエレン以外の人と食べる
クリスタ・レンズ
凄く可愛い子で男子はいつも
付き合いたいって言ってる…
アニ「ねぇ?」
エレン「なんだ?」
アニ「クリスタにデレデレ…」
エレン「しない」
アニ「本当に?」
エレン「俺はお前しか興味ない!」
アニ「そう」
そんなにさ…はっきり言われるとさ…
エレン「どうした?熱か!?」
アニ「鈍感野郎…」
エレン「え?」
アニ「ありがとね」
何のこと?みたいな顔してるね
まぁ…疑ったのは悪いね
エレンを信じてるよ
4時間目の授業が終わった
エレンと2人で教室を出ていく
クラスでは噂になってる
悪い気はしない
エレン「おっ!早いな!」
アニ「…」
無言で見つめる
屋上にいたのは女の子みたいな顔を
してるエレンの親友アルミン
学校中の男子が可愛いと言う女の子
クリスタ
2人とも私たちを見て笑ってる
エレン「行くぞ?」
アニ「うん」
2人は側に行くとすぐに
アルミン「お似合いだよ!」
クリスタ「アニいいなー!」
アニ「あ…ありがと」
エレン「照れるな」
凄く…いい人だね2人とも
アルミン「アニ!よろしくね!」
アニ「うん…よろしく」
クリスタ「アニ!」
アニ「ん?なに?」
クリスタ「いろいろ聞かせてね!」
アニ「…」
クリスタ「友達だから良いでしょ?」
友達って思ってくれるのかい?
私は…前に…
あぁ…クリスタあんたは…
クリスタあんたは信じれるよ
瞳が凄く優しい
私は最近涙もろいよ
アニ「うん…」
エレン「アニ」
エレンは私の名前を読んで
優しく頭を撫でてくれる
アルミンはそんな私達を見て
本当にお似合いで幸せになれるよ
そう言ってくれた
クリスタは
私にすぐに連絡先を交換してくれた
そして…また優しく
クリスタ「エレンよりもメールする」
アニ「それは…」
クリスタ「嫌なの!?」
エレン「馬鹿!俺が沢山するの!」
アルミン「ほら!ご飯食べるよ!」
楽しいね…エレン本当にさ
嬉しいことしかないよ
屋上に吹く風は少しだけ冷たい
まだ冬の寒さは残ってる
そんな冬も終わりを迎えてる
でも…私の心はもう春のように暖かい
-
- 88 : 2014/03/03(月) 23:45:55 :
- エレンside
良かった
アニとクリスタは楽しそうだ
そうだよな
アニは誰よりも優しいんだ
嫌われる理由なんてない
でもな…クリスタとばっかりさ
クリスタ「いいなぁ」
アニ「クリスタは可愛いよ」
クリスタ「でもアニみたいにさ!」
アニが楽しそうにしてるのは
凄く嬉しい
良いことだから嬉しい
けど…寂しい
アルミン「あのねエレン」
少しだけ呆れたように笑ってる親友
エレン「ん?」
アルミン「帰りは2人でしょ?」
エレン「そうだな」
帰りはアニと2人で帰るから
今だけはクリスタにアニを…
アルミン(女の子に嫉妬するなよ)
エレン(早くアニと帰りたい)
そんなことを考えてる間も
アニとクリスタは
楽しそうに恋ばなをしてる
そんな時に
クリスタ「そう言えばさ!」
アニ「うん?」
クリスタ「アニとエレン弁当が!」
アルミン「そう言えば同じだね」
エレン「アニが作ってくれてな!」
顔真っ赤にしてる
凄く可愛いくて仕方ない
エレン「凄く美味いんだぜ!」
アルミン「一口だけ!」
エレン「アニの料理は俺だけなの!」
アニ「ツ…///」
クリスタ「顔赤い!」
また顔を真っ赤にして
本当に良かった
アニがクリスタとアルミンと
仲良くなれて
これで少しずつ周りとも仲良くなる
大好きな彼女の作ってくれた
弁当のおかずを口に運んで
食べてる時に冬の寒さを感じさせる
風が吹く…もう冬も終わりなのにな
それでも彼女の楽しそうな姿を見ると
自分の心は春のように暖かい
-
- 93 : 2014/03/04(火) 01:00:03 :
- 昼ごはんを4人で食べて
アニと教室に戻ってる時に
エレン「どうだった?」
見た感じは大丈夫だったけど…
クリスタと仲良くできるか
何か嫌な気分にはならなかったか
そんな自分の思いを言葉にした一言
アニ「友達になれたよ」
その言葉を聞いたときに
エレン「良かった」
身体中の力が抜けるような感じがした
アニ「ありがと」
その返事に
エレン「当たり前だろ!」
アニside
エレンと最初に出会ったとき
泣いてしまった
自分が信頼してた女の子達が
自分をどのように思っていたかが
わかってしまったから
でもさ…
アニ「エレンにさ…」
エレン「ん?」
アニ「言った言葉…」
何で…優しいの?
アニ「覚えてる?」
エレン「覚えてるよ」
アニ「理由がわかったよ」
エレン「俺の?」
アニ「ふっ…」
エレン「教えてくれよ!」
凄く気になるような顔してるね
教えてあげたいけどさ
言葉にできないんだよ…
言葉にすることができない
それでもわかる…
あんたが…エレンが優しい理由が
アニ「いつか私から聞き出してみな」
意地悪な言い方をする…そしたら
エレン「絶対聞き出してやる!」
そのどんな事にでも
真っ直ぐな瞳で
歩いていこうとしてるエレンの
姿勢が私はとても好きだよ
-
- 98 : 2014/03/04(火) 17:44:34 :
- 黒板にチョークで字を書く音
黒板を擦るような音が好きじゃない
自分の机から見ることができる
あいつの姿を見てると笑ってしまう
アニ「ふっ…」
勉強に関しては全然やる気がない姿
何を考えてるのか気になる
それは帰りの楽しみだからね
またバレないように小説を読み出す
恋愛小説を読んでると
自分がエレンと…そんな気持ちになる
アニ「…」
何気なく外を見てみる
外は5時間目の授業中だからか
寒そうな風が音をたてて吹いている
アニ(寒そうだな…)
寒そうだからこそ
少しだけ嬉しいと思う自分もいる
手を繋げば暖かいと思うから
-
- 99 : 2014/03/04(火) 17:45:56 :
- エレンside
やっと長い時間が終わった
6時間目の授業の記憶がないのは
きっと寝ていたわけじゃなくて
そこだけ意識がなかっただけだ
エレン「アニ!帰ろ?」
アニ「そうだね」
めんどくさそうに鞄に
ノートや小説を入れて歩いてくる
エレン「うん」
アニ「なに?」
エレン「何もない!」
アニ「嘘だね…」
じっと見つめてくるから
もう少しだけ黙ってようと思ったけど
アニ「私に隠し事か…」
ちょっと待て
そんな元気をなくすような事じゃ
仕方ないからアニの耳の側で
エレン「アニが可愛いって思った」
アニにしか聞こえない大きさの声で
アニの耳元で呟いたら
アニ「ツ…」
また顔を赤くして
俯いてしまった
アニ「早く帰るよ!」
そう言って歩き出す
ちょっと歩くペースが早いから
エレン「待ってくれよ」
笑いながらアニを呼ぶと
すぐに立ち止まって
赤くなった顔で見つめて待ってくれる
それはずるいぞ…アニ
-
- 100 : 2014/03/04(火) 18:15:32 :
- 学校を出て少し歩いてると
同じ学校の生徒が少なくなってきた
アニ「ん…」
エレン「はは!」
手を繋いで歩き出す
慣れてきたのか手を繋いでるのに
口数が多くなる
エレン「今日は楽しかったな」
アニ「友達もできたしね」
どことなく口元が嬉しそうにしてる
そんな自分の彼女を見てたら
握ってる手に力が入る
アニ「ちょっと…痛いけど」
エレン「あ…悪い」
すぐに力を緩めた
アニ「変態野郎」
エレン「ば、馬鹿!」
アニ「あんたほど馬鹿じゃない」
エレン「言い返せねぇ…」
アニ「授業はちゃんと受けなよ」
いやいや授業中に机の下で小説を…
アニ「なに?」
エレン「いや…何もない」
きっと俺はこれからもアニに勝てない
そりゃあ…勝てないよな…
アニ「どうしたの?」
負けまくりは悔しいから
アニ「は!?」
恋人同士がやる独特の繋ぎかた
指と指を絡めてみた
エレン「嫌か?」
アニ「別に…勝手にしな」
また俯いてしまった
可愛いけど…ちょっとだけ悔しい
そんな事を思いながら歩いてる
無意識に嬉しくて笑ってしまう自分
-
- 101 : 2014/03/04(火) 19:58:35 :
- アニside
恋人同士がやる繋ぎかた
ドキッとしてしまう自分が悔しい
アニ「参ったね…」
エレン「は?」
負けた気がした…
アニ「何もないよ」
エレン「変な奴だな」ゲシ
腹が立ったからお尻を蹴ってやった
エレン「いっ!」
アニ「あんたが悪い」
エレン「冗談だよ!悪かった!」
こんなどうでも良いことなのに
楽しくて笑ってしまう
アニ「はいはい」
エレン「ほら!行くぞ」
あんたも痛そうな顔してるけど
嬉しそうにしてる
見間違いじゃないよね
アニ「楽しい?」
エレン「今までで1番楽しい」
アニ「そう」
恥ずかしいね
それは私といるからって意味でしょ
エレン「照れてる顔見せろよ」
アニ「うるさい」
以外に強引な感じもするけど
結局あんたは自分の言葉で照れてる
エレン(今の恥ずかしいな…)
わかりやすい奴だなって思う
アニ「あんたは嘘つけないね」
エレン「何で!?」
アニ「良かったよ…」
エレン「何が?」
アニ「エレンが恋人で…」
嘘をつけない奴だから
きっと隠し事はしないで
いつも素直な気持ちで見てくれる
何となくそんな気がするんだ
握ってる手に力が入る
今度は私が力を入れてる
気付いて少しだけ赤くなる
あんたの頬を見て可愛いと思うよ
-
- 102 : 2014/03/04(火) 20:26:31 :
- 家の前につくとエレンは
私を抱き締める
自分から言い出したけど恥ずかしい
エレン「また明日な」
あんたもドキドキしてるね
アニ「うん…また明日ね」
私だけじゃないなら良い
笑顔で私を見て
私が家に入るまで見守ってくれてる
玄関の扉を開けて
振り向いて言った言葉
アニ「ありがと」
その言葉にこいつは
エレン「好きだよ…お休み」
まだ寝る時間じゃないだろうに
期待してるよ今日も電話かメールが
あんたから来ることを
家に入ってすぐに母に言われた
アニ母「家の前で何してるの」
凄く笑ってる
嬉しそうにニヤニヤしてる
アニ「うるさいな」
そんな母に言った言葉を
母は素直じゃないなって言う
アニ母「今度は家に呼びなさいよ」
アニ「2人が仕事に行ってる間にね」
アニ母「はいはい」
母と話して自分の部屋に
ベットに横になり
目を瞑る
今日一日の事が思い出される
アニ「まだ…恥ずかしいね」
そう一言残して寝てしまう
-
- 109 : 2014/03/04(火) 23:10:29 :
- エレンside
家に歩いて向かうその時に思い出す
エレン「あーやべぇ」
アニの前では
緊張してない素振りを見せてたけど
本当はドキドキしてた
本当の事を言うと
手を繋いでる時もドキドキしてた
恋人繋ぎを自分からした時…
エレン「…」
ドキドキが止まらない
今の自分と同じ状況だ…
そんな事を考えながら歩いてると
見慣れた自分の家が見えてくる
鍵を空けて部屋に入る
自分の部屋で残りの小説を読む
エレン「もう終わるな…」
最後の数ページを読む
内容は綺麗に終わったと思う
エレン「俺も…」
自分が小説の中の男と思ってしまう
そんな自分に…
エレン「はは!」
笑ってしまう
そんな自分を知ってもらおうと
スマホを手にとって電話をする
彼女は寝起きなのか
少しだけ眠たそうな声で電話に出てくれる
エレン「アニ?」
電話越しに聴こえる声が嬉しくて
自分の思ってしまった話をして
盛り上がる
携帯の電話料金なんて気にならなかった
-
- 110 : 2014/03/04(火) 23:18:26 :
それから何日か過ぎて
一緒に学校を帰ろうとした時に
エレン「うわ…」
アニ「…」
雨が降ってきた
ポツポツと小さな音をたてて
校庭のグランドを濡らしていく
アニ「走る?」
エレン「いや…雨宿りしようぜ?」
アニ「そうだね」
小降りになると思ってた
けど雨はどんどん降りだした
ザーーーーと音をたてる
エレン「降ってきたな…悪い」
アニ「…」
鞄の中を気にして
何かを手にしてる…?
エレン「アニ?」
アニ「何もないよ」
周りを気にしながら
鞄の中に手を入れたままで
周りを見てる
エレン(何を見てんだ?)
周りを見渡すと走ってく
同級生や先輩達
親が車で迎えに来たから走ってく人
エレン「あ…」
アニが何を見ていたか
わかった…鞄の中にあるの…
アニ「あのさ…」
照れ臭そうに鞄から出した…小さな…
-
- 113 : 2014/03/04(火) 23:30:27 :
雨が降るなか一緒に帰ってる
アニ「小さくてさ…」
エレン「大丈夫だよ!」
アニ「濡れてない?」
エレン「全然大丈夫だよ」
鞄から出してくれた
小さな折り畳みの傘
最初はアニが持ってくれてたけど
アニが濡れそうだからすぐに
自分が傘を持つようにした
アニ「本当に濡れてない?」
エレン「大丈夫だよ!ありがとな」
左肩がどんどん
濡れていくのがバレてしまったら
アニは悲しむだろうか…
それでも少しでもアニに濡れてほしくない
傘に落ちる雨が
音をたてる
そんな時に…
アニ「エレン!?」
急に大きな声で呼ばれた
エレン「何だよ?」
アニ「肩が…」
エレン「大丈夫だよ?」
バレてしまった
アニ「ごめん…」
エレン「いや…だから」
全然気にしてないのに
むしろ自分の家と真逆の方に
付き合ってくれてるアニの健気さが…
エレン「気にすんなよ?」
アニ「家…誰かいるの?」
エレン「あー今日は仕事で…」
アニ「上がっても良い?」
エレン「別にいいぞ」
何でいきなり?
まぁ雨が降ってきて寒いから
温かいココアでも…
アニside
やっぱり濡れてたんだ
何か悪いことをしてしまった気がする
エレンは優しいから
私が濡れないようにしようとして…
アニ「家ここ?」
エレン「そうだよ」
アニ「へぇ」
エレンの両親は共働きと言っていた
お父さんは医者で
お母さんは看護婦をしてる
忙しいから仕方ないけど
きっと大変だと思うから
アニ「お風呂入りなよ…風邪…」
エレン「そうだな」
急に頭にタオルを…
アニ「なに?」
エレン「お前も濡れてる」
アニ「…」
あんたが1番さ…
本当に優しいね
アニ「ありがとう」
エレン「おう!」
タオルで髪をふかれてる
そしたら急に
エレン「お前先に風呂入れよ?」
は?
いきなり何を…
アニ「何で!?」
エレン「お前が風邪ひくわ!」
エレン「ジャージあるだろ?」
確かに体育があったから
持ってるけどね…
エレン「あ!変なこと考えてないぞ!」
慌てて…まぁ…そうだろうね
あんたは優しいから
アニ「うん…信じてるよ」
だから
アニ「ありがとう…でもさ」
エレン「ん?」
どう見てもエレン…あんたが濡れてる
アニ「先に入りな!」
エレン「痛いって!」ゲシ
蹴ってやった
そしたら諦めてお風呂場に向かう
あんたの背中を見てると
本当に優しい雰囲気に包まれて
幸せな気分なんだよ
-
- 114 : 2014/03/04(火) 23:33:00 :
- エレンside
頭からシャワーを浴びる
頭を洗って体を洗って流して
すぐに出て
ジャージを着て髪の毛をかわかす
エレン「…」
ドライヤーを強のままで
適当にかわかす…
そしてテレビを見てたアニに
話しかける
ジャージを持って風呂場に
歩いていく…そんなアニを見てたら
アニ「覗いたら殺すよ?」
エレン「馬鹿!俺をなんだと!」
アニ「私の彼氏」
エレン「その通りです」
少しだけ笑いながら
行ってしまった
エレン「んじゃ…ココアでも入れとくか」
自分でも似合うかどうかわからない
可愛らしいマクガップを手に取る
エレン「まだ早いな」
準備をして
テレビをつける
何気ないニュースを見る
あまり目に止まるニュースはなかった
エレン「ん?」
ドライヤーの音がする
アニが風呂から出てきたことが
わかったから
ココアを入れて待ってる
アニ「あ…良い匂い」
エレン「ほら!」
アニ「気がきくね」
エレン「まぁな」
アニ「マクガップ…可愛い」
エレン「だろ?」
アニ「似合わないね」
そう言って笑いだす
少しだけ恥ずかしい気持ちと
こういう日常が楽しくて仕方ない
気持ちがあって嬉しい気持ちになる
-
- 117 : 2014/03/05(水) 18:25:41 :
マクガップに注がれたココアを
飲んでる彼女をまじまじと見てたら
アニ「じろじろ見るな…」
エレン「え~」
少しだけ甘えてみたけど
アニ「そんな性格じゃないでしょ」
エレン「バレたか」
アニ「嘘が下手だからね」ズッ
ココアを美味しそうに飲んでるから
エレン「美味しいか?」
アニ「まぁ…普通かな」
エレン「お前も嘘が下手だな」
アニ「うるさいな」
こんな会話で盛り上がってしまう
きっと楽しいからだろう
外を見るとまだ雨は降っている
その強さを弱める様子はない
エレン「雨…やばいな」
アニ「また濡れるのか…」
エレン「ちゃんと送るよ」
アニ「いいの?」
いいの?って…
当たり前だろが…
エレン「当たり前だろ?」
アニ「やるね」
エレン「見直したか?」
アニ「それは…ないね」
エレン「え!?」
アニ「だって…」
アニ「おう?」
アニ「元から知ってるからね」
あんたが優しい奴ってことぐらい
エレン「そっか」
アニ「うん」
雨が家の屋根に当たる音
家の中は何故か
気持ちのいい静けさが包む
そんな時に…
アニ「次は私が何か作るよ」
エレン「え?」
アニ「どうせ料理なんか作れないだろ?」
エレン「反論できない…」
アニ「任せなよ」
エレン「良いのか?」
アニ「うん…期待してな」
期待するに決まってるだろ
弁当があれだけ美味しいのに
どれだけ美味しいものが食べれるんだよ
-
- 120 : 2014/03/05(水) 19:43:43 :
- アニside
アニ「…」
エレンの家のキッチンは凄く綺麗
きっとエレンのお母さんは
綺麗好きなのだと思う
アニ「簡単なものだよ?」
エレン「全然いいよ!」
そんなに瞳を輝かされるとさ
頑張っちゃうよ
料理をしてる時
テレビでも見てると思ってたけど
アニ「何で…見てるの?」
エレン「何かさ…」
アニ「うん?」
エレン「結婚したら…こんな感じだろ」
顔を真っ赤にするぐらいなら
言わないでほしいね
アニ「そうだね」
エレン「顔赤いぞ?」
アニ「フライパンで叩くよ?」
エレン「ごめんごめん!」
確かに結婚したら
こんな感じだろうね
けど結婚の話はまだいいでしょ
アニ「私はさ」
エレン「ん?」
アニ「あんたと結婚するけどさ…」
エレン「お、おう」
また顔を真っ赤にして…
可愛いねエレン…あんたは
アニ「他にも2人で色々な物が見たい」
そう…月光を見たように
他にも2人で見たいんだよ
もしかしたら喧嘩をするかもしれない
泣かされるかもしれない
それでもさ…
エレン「当たり前だろ?」
アニ「ふっ…」
エレン「おう!」
2人でならきっと大丈夫だね
その後
簡単な料理を食べて
凄く美味いって子供みたいに
食べてる姿を見てたら
お腹が減って
結局2人で晩御飯を食べたね
エレン「ごちそうさまでした!」
アニ「どうも」
エレン「片付けは俺がやるよ」
アニ「そう…」
雨はまだ降ってるね
エレン「帰るか?」
アニ「うん」
エレン「送ってくよ」
アニ「ありがと」
2人で家を出る
何故か傘を1つしか持ってないのが
不思議だったけど…理由は
アニ「照れるね…本当にさ」
エレン「へへ…相合い傘だな」
アニ「そうだね」
大きい傘だから
2人でも大丈夫だけどさ
さっきと同じぐらい
近づいてしまう自分がいる
-
- 121 : 2014/03/05(水) 19:44:26 :
- 家の前につくと
雨が降ってるからか
片手で抱き締められた
アニ「何か…キザになった?」
エレン「そんなつもりはないけど?」
アニ「そうだね」
エレン「良い匂いだな」
アニ「当たり前だよ…じゃあ…」
エレン「そうだな…また明日な?」
寂しそうな顔して…
アニ「好きだよ?」
今日は素直に言ってやるか
エレン「俺もだよ…大好きだ」
結局…最後に負けた気がするね
アニ「うん…お休み」
エレン「お休み!」
前と同じか
家に入るまでしっかり見守ってくれる
そうだね…私も大好きだよ
雨が降る
いつもなら濡れるから嫌いだよ
でも今日は少しだけ
感謝してる雨に…
家の屋根に落ちる雨が
ポツポツと言う音に変わる
窓から外を見ると
雨は小降りになってきた
雲で夜空を見ることはできないが
きっと綺麗な星が見れるよ
-
- 122 : 2014/03/05(水) 20:50:28 :
- エレンside
あの雨の日から
何日過ぎただろうか
気づいたらアニと付き合って
1ヶ月記念日を迎えようとしてる
エレン「何かプレゼントしたいな…」
記念日だから
最高に喜んでほしい
高いものは買えないけど
何かをプレゼントしたい…
エレン「明日か…」
時間は8時になったばかり
まだデパートは空いてるから
エレン「行くかな…」
夜の中を歩く
今日の帰り道に
明日の事を凄く楽しみにしてる
そんな様子だった
実際…俺も楽しみと嬉しさで
押し潰されるような感情だ
-
- 123 : 2014/03/05(水) 21:03:01 :
- デパートについて
中を見て回る
エレン「色々あるよな」
マフラーなどの冬の用品は
値段が下がってお手頃だけど
エレン「んー悩むな」
冬は終わりを迎えてる
この際、値段は気にしなくて
少しでも良い物をプレゼントしたい
エレン「ん?」
目にとまったのは
女の子の好きそうな可愛い系の
商品が売ってる小さなお店
エレン「…」
凄く入るのに抵抗がある
店の中は女の子しかいないから
エレン「まぁ…いいか」
中に入ると
周りにいた女の子は
彼女にプレゼントだろうね
ってすぐに言い出した
お前らはエスパーか何かか?
て思ってしまった
エレン「可愛すぎるな…」
アニが可愛い物をつけても
可愛いのは当たり前
実際凄く見てみたいけど
今回は何か別の物をプレゼントしたい
エレン「良いのないかな…」
そんな時に
綺麗な髪飾りが目に止まった
綺麗な青色…青色と言うより…
上手く言えないけどアニの瞳に
エレン「これだな…」
すぐに会計をした
プレゼント用に包んでもらって
大事に袋に入れたプレゼントを手にもつ
スマホを開いて待ち受け画像を見る
現代美術展でデートをして
月光の絵の前で告白をして
恋人同士になって
すぐに抱き締めて
お互いが初めての恋人だから
鼓動が落ち着くことはなかったあの時
から…もう1ヶ月なんだなって思う
今でもドキドキして
鼓動が落ち着くことはないけど…
エレン「俺は幸せだな…」
夜の静かな街を歩きながら
府と空を見る
綺麗な星が見える
そんな夜の空を見てると
あの夜空に吸い込まれそうになる
アスファルトを街灯が照らす
薄明かるく光るから
どことなく寂しい雰囲気をさらけ出す
それでも明日が楽しみで
きっと喜んでくれる
そんな気がして仕方ない
-
- 129 : 2014/03/05(水) 21:36:16 :
- アニside
付き合った
あの日から1ヶ月か
アニ「早いな…」
早く過ぎるからこそ
楽しい時間なんだと思う
スマホの時計は
夜の11時58分
アニ「ちゃんとメール…」
少しだけ不安になる
忘れてたらどうしようと
アニ「忘れてたら蹴る…」
そして新しい1日になった
アニ「はぁ…」
諦めていたら
携帯の受信メールがなる
慌てて手に取る
メールの相手は
エレン・イェーガー
メールの内容を確認する
アニ「照れるじゃないか…」
From エレン・イェーガー
Sub Re
1ヶ月記念日だな!
何か嬉しすぎてさ!さっきから
ニヤニヤしちまうんだ!
アニの彼氏になれて良かった
これからもずっと愛してるぞ!(照)
アニ「メールでも素直なんだね」
自分の思ってる事を
メールで返す
明日は土曜日だからまた
デートをする約束をしてる
1ヶ月記念日なんだ
楽しませてほしいね
まぁ…どこでも楽しいから良いけどさ
携帯の待ち受け画像を見て
アニ「ずっと…一緒さ…エレン」
スマホの画面を指でつついて
ベットに横になる
明日の事で寝れそうにない
それでもベットに入って目を瞑る
月光を描いた人は
きっと…あの噂が本当なら
寂しかったと思う
どれだけ現実を受け入れても
死は怖かったと思う
アニ「大丈夫だよ」
私達は絶対…大丈夫なんだよ
理由はわからないけど
確信してるんだ…絶対に大丈夫だって
-
- 132 : 2014/03/05(水) 22:57:37 :
- デートの待ち合わせ場所
公園の噴水の前
前と同じ場所…時間通りに来たら
エレン「よっ!」
アニ「ふふ」
ちゃんと早く来てる
まぁ来てなくても待ってるけどさ
エレン「行こうぜ?」
アニ「どこに行くのさ?」
エレン「お楽しみだろ?」
アニ「そうだね」
手を繋いで歩きだす
恋人繋ぎをしながら歩きだす
少しだけ慣れてきたのかもしれない
空は綺麗な青空で
少しだけ雲があって
雀が飛んでる
アニ「もう春だね」
エレン「そうだな…もう春だ」
前と同じ他愛ない会話をする
少しだけ違うのは
前ほど緊張してないこと
少しだけ歩いてすぐに見えてきた
アニ「カフェ?」
エレン「何かさ恋人同士でなら頼める飲み物があるらしいんだ」
アニ「へぇ」
エレン「気になるだろ?」
アニ「確かにね」
好奇心という奴だろう
アニ「早く入ろ?」
手を引っ張ってカフェに入る
これから何が運ばれて来るのか
それを知ってたら
きっと…もっと悩んでたと思う
その噂の飲み物を注文して30分後
アニ「絶対…知ってたよね?」
エレン「はは!ここまで…とは思ってなかったけどな」
ハートの形で繋がってるストローで
2人同時に飲む…飲み物…
アニ「絶対…狙ってたでしょ?」
エレン「いや…ほら」
アニ「何さ?」
エレン「アニと飲みたいなって」
アニ「ツ…」
まったく…本当にこいつは
エレン「嫌なら諦めるけどさ」
馬鹿言ってるんじゃないよ
アニ「飲むよ」
エレン「ありがとな!」
嬉しそうな顔してる
そして
凄く恥ずかしそうな顔をしてる
この恋人同士でしか
頼むことができない飲み物さ
恋人の為のカクテルって書いてるけど
その横に書かれてる英語の意味
エレンは知ってる?それはね…
A gentle feeling(素直な気持ち)
ほとんど味なんて
楽しめることはできなかった
目を開いたら
真っ赤な顔をしてるエレンがいる
そして絶対…私も顔が真っ赤だよ
噂の飲み物を全部
飲んだら…氷がカコンってコップの
下に落ちる音がした
ほとんど一気に飲んだね
エレン「幸せだよ…ありがとな」
アニ「うん…私も…かな」
カフェの中で
好きな人と飲んだジュース
味はわからなかった
それでも恋人同士なら
普通の事なのかもしれない
それでも刺激が強すぎたね
その後
顔を真っ赤にしながら笑ってしまった
-
- 134 : 2014/03/05(水) 23:17:55 :
- エレンside
ずっと前にも
何故かこんなことを
恥ずかしながら飲んだ気がするんだ
よくわからないけどな
エレン「顔…」
アニ「うるさい」
エレン「可愛いぞ」
アニ「あんたも真っ赤だよ」
ジュースを全部
飲んだ後にカフェを出る
恥ずかしかったと何度も
言ってくる彼女を見て
笑ってしまった
アニ「笑うな」
エレン「悪い悪い」
俺だって恥ずかしかったよ
目を開けたら大好きな
お前の顔がすぐ目の前にあるんだ
アニ「次はどこに行くの?」
エレン「そうだな」
アニ「決めてない?」
エレン「バレたか…」
アニ「エレンらしいよ」
エレン「ごめんな?」
アニ「楽しいからいいよ」
その後は
映画を見に行ったな
ちょっと悲しい感じの映画で
映画が終わった後のお前は涙目に…
エレン「大丈夫か?」
アニ「うん」
頭を撫でてやる
少しだけビクッとしてたけど
アニ「ありがと」
エレン「おう」
本当に優しい女の子だよな
映画を見て泣きそうになるんだ
エレン「落ち着いたか?」
アニ「まぁね」
素直じゃないけど優しい彼女
でも本当は素直な女の子で優しい彼女
また手を繋ぐ
そして歩きだす
別に行くところが決まってる
そうではないけど…歩きたいんだ
お前と肩を並べて歩きたいんだよ
-
- 136 : 2014/03/05(水) 23:51:30 :
- 空が暗くなってきてしまった
本当はもっと一緒にいたいけど
流石に彼女を夜遅くまで…
エレン「楽しかったよ」
アニ「あのジュースには驚いたけどね」
エレン「ふは!」
アニ「マジだよ…」
エレン「俺は嬉しいよ」
アニ「ふん」
帰り道に
ポケットから出した
小さなプレゼントをアニに渡した
アニ「…」
エレン「記念日だからさ」
アニ「見ても良い?」
エレン「もちろんだ」
子供みたいに瞳を輝かして
抱き締めたくなるよ
アニ「綺麗…」
エレン「気に入ったか?」
アニ「もちろん」
エレン「そっか」
そんなにまじまじと髪飾り見つめて
プレゼントして良かったよ
今度から使ってくれるかな…
アスファルトの上をゆっくり
歩いて、手を繋いで、話して
気が付いたらアニの家の前についてて
少しだけ寂しい気持ち
アニ「記念日だから今日…招待するよ」
嬉しすぎてさ
エレン「わかった!お邪魔します!」
女の子の部屋に入ったことがあるのは
小さい頃ミカサと遊んだ時だけ
だからか…あの時は何も感じなかった
けど今は凄くドキドキしてるんだ
-
- 137 : 2014/03/05(水) 23:54:13 :
- 家に入るとすぐに
料理を作り出すアニに
エレン「お母さん達は?」
と聞いてみたら
アニ「仕事だから」
と言うことは二人だけか…
何か余計にドキドキする
アニが料理をしてる時に
何かを切っている音が
何かを焼いている音が
心地よくて眠くなってしまう
アニ「できたよ?」
エレン「美味しそう」
アニ「眠たい?」
エレン「落ち着くからな」
不思議そうな顔してるけど
本当に落ち着くんだよ
アニが作ってくれた料理を
食べた時に
凄く美味しいって素直に言ったら
嬉しそうな顔して
当たり前だよって言われたな
エレン「毎日食べたいわ」
アニ「いつかね…」
エレン「照れてる」
アニ「今の内にどっちが強いか…」
エレン「いやいや!悪かった!」
俺は絶対アニに勝てない
わかりきってるわ
アニ「ふっ」
エレン「なんだよ?」
アニ「エレンは優しいからね」
エレン「ん?」
優しいから…なんなんだ?
アニ「絶対私に勝てないね」
エレン「その通りだな」
また笑ってしまう
その後も沢山笑ってしまった
どうでも良いことわ話して笑う
どんな些細なことでも笑ってしまう
そんな時間を過ごしてたら
アニ「ねぇ」
エレン「どうした?」
アニ「1ヶ月だね」
エレン「そうだな」
付き合って1ヶ月だな
本当に楽しくて
これからも絶対に楽しくて仕方ない
アニ「1ヶ月過ぎたんだよ?」
どうしたんだ…アニ?
アニ「わかんない?」
エレン「あ…悪い…なんだ?」
呆れたような顔で
見てきて
俺の唇を指で触る
アニ「キスはしないの?」
その言葉を聞いて…
またドキドキしてしまう
静まりかえった彼女の家で突如
言われたから頭の中が真っ白になった
けど…
-
- 138 : 2014/03/05(水) 23:56:30 :
椅子から立ち上がって
アニの近くによる
顔を赤くしてるアニを見てたら
抱き締めてしまった
アニ「…」
エレン「…」
無言で抱き締めて
少しだけ髪の毛を撫でてたら
アニ「手…震えてるよ」
エレン「緊張しててさ」
素直に言ったら
優しく両手を握ってくれた
アニ「大丈夫だよ」
アニも緊張してる
それなのに男の自分が緊張してて
どうするんだって気分になった
エレン「アニ…好きだよ」
そっと
綺麗な桜色の唇に
自分の唇を重ねた
ほんの数秒だけ重ねた唇を離す
アニ「ありがと」
エレン「俺の方こそ」
アニ「まさか…私から言うとはね」
エレン「ごめん」
さっきからずっと
ドキドキが止まらなくて
また…抱き締めてしまった
アニ「ん…」
エレン「大好き…本当に…」
アニ「知ってる」
抱き締めてまた素直な気持ちを
伝える…初めてのキスよりも
抱き締めてる時間の方が長かった
そして帰るときに…
エレン「そう言えばさ」
小さな鞄から
貸してもらっていた小説を出して
エレン「全部読んだよ」
アニ「長かったね」
笑われてしまった
エレン「面白かったよ?」
アニ「でしょうね」
エレン「新しいの貸してくれるか?」
アニ「言うと思った」
玄関で待ってて
自分の部屋から新しい小説を
持ってきてくれた
アニ「はい」
エレン「ありがとな」
小説を受け取って
玄関を跨いで外に出る
府とあの小説の最後を思い出して
もう1度だけ唇を重ねた
アニ「恥ずかしいね」
エレン「そうだな」
まだ高校生で
恋愛に乏しいから
凄く緊張してしまう
周りから見てみたら恋人同士なら
って思う奴もいるのかもしれない
けど今はこんな感じていい
ゆっくり歩いて行きたいんだ
エレン「ずっと一緒だからな」
アニ「当たり前じゃん」
終わり
見てくれた皆さん
本当にありがとうございました!
月光を書いた後なので
月光とは全然違う感じで書きました!
読みづらい
誤字が多い
月光と素直な気持ちで…永遠に
などの他の作品とコラボは嫌だった
とか沢山あると思いますが
見てくれた皆さん
本当にありがとうございました!
-
- 139 : 2014/03/05(水) 23:58:44 :
- けど?ワクワク
-
- 140 : 2014/03/06(木) 00:01:51 :
- oh、間違えました……
面白かったです!
-
- 141 : 2014/03/06(木) 00:17:25 :
- さっそくコメントありがとうございます!!
-
- 142 : 2014/03/06(木) 07:23:52 :
- お疲れ様でした!面白かったです!!
-
- 143 : 2014/03/06(木) 07:32:44 :
- いい話やったなぁ!
-
- 144 : 2014/03/06(木) 09:06:53 :
- 獅子の心さん
ありがとうございます!!
アニ・レオンハートさん
そう思ってくれると嬉しいです!
-
- 145 : 2014/03/06(木) 18:33:05 :
- 面白かったです!
-
- 146 : 2014/03/06(木) 19:22:01 :
- ありがとうございます!
-
- 147 : 2014/03/06(木) 20:23:33 :
- いやー、相変わらず毎回読んでると続きが気になって仕方なくなる良い作品でした!!
-
- 148 : 2014/03/06(木) 23:27:22 :
- いつもコメントありがとうございます(泣)
そう言ってもらえると本当に嬉しいです!!
これからも自分なりにこんな感じのを書いていきますね!!
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- 149 : 2014/03/07(金) 03:23:28 :
- 月光とのコラボはほんとに良かったです
より一層内容に深みが出て鳥肌がやばかった( ̄▽ ̄)
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- 150 : 2014/03/07(金) 16:17:57 :
- やっちまいましたw
月光を出してやりました!笑
コメントありがとうございます!!
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- 151 : 2014/03/08(土) 18:33:58 :
- お疲れ様です‼‼私も月光出てきたときはすげぇ…!って思いました(≧∇≦)
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- 152 : 2014/03/08(土) 18:43:59 :
- ありがとうございます!
ネタがなか…w
いつもありがとうございます!!
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- 153 : 2014/03/09(日) 00:24:35 :
お疲れさまでした!
とてもいい話でした(*´ー`*)
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- 154 : 2014/03/09(日) 14:51:01 :
- るるさん
ありがとうございます!!嬉しいです!
-
- 155 : 2014/03/15(土) 01:22:49 :
- 面白かった
-
- 156 : 2014/03/15(土) 01:28:41 :
- ありがとうございます!!
-
- 157 : 2014/04/23(水) 19:34:18 :
- 月光!?つまりドッペルゲンガー?
-
- 158 : 2014/04/23(水) 22:13:43 :
- 名無しさん
パラレルワールド的な感じですかね(笑)
別の世界がありますよ~みたいな感じですかね(笑)
-
- 159 : 2014/05/28(水) 00:23:39 :
- 月光がすごい良かったからすごい読んでて楽しかったです。
これからも頑張ってくださいψ(`∇´)ψ
-
- 160 : 2014/05/29(木) 00:12:18 :
- 名無しさん
月光も読んでくれたんですか!!
凄く嬉しいです!!!本当にありがとうございます!!はい!!これからも頑張っていきますね!!コメントありがとうございます!!
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- 161 : 2014/07/19(土) 14:49:16 :
- 面白かったです!!まだまだいっぱい作ってくださいネ!!ôωô
-
- 162 : 2014/07/19(土) 15:29:40 :
- Fyeariさん
コメントありがとうございます!!
期待に応えれるように頑張っていきますね!
本当にありがとうございます!!
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- 163 : 2014/08/19(火) 18:02:49 :
- さっき読み終わりました。すごく面白かったです。
月光は昨日見つけて読みました。月光の方も、
とても面白かったです。
また、EreAniさんの作品が読みたいです( ´ ▽ ` )ノ
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- 164 : 2014/08/20(水) 00:17:43 :
- エレアニlove人間さん
ありがとうございます!!
月光も読んで貰えて本当に嬉しいです!
次も喜んで貰えるように頑張りますね!
本当にコメントありがとうございます!!
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- 165 : 2014/09/20(土) 23:28:23 :
- お疲れ様です。面白かったです。&いい話ですね♪また、機会があれば書いてください♪
期待します!!
-
- 166 : 2014/09/20(土) 23:56:38 :
- トレバーミサイル!!さん
ありがとうございます♪そう言って貰えると本当に励みになります!
次も期待に応えれるように頑張っていきますね!
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- 167 : 2015/03/26(木) 04:24:42 :
- エレアニの名作ですね!!
自分もこれぐらい書けたらと思います
他の作品も頑張ってください!
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- 168 : 2015/04/25(土) 12:17:09 :
- すごくいいです!続きがあるのか.....
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- 169 : 2015/04/25(土) 23:10:30 :
- 元「とにかくエレアニ」さん
エレアニが大好きな…いいえ、アニが大好きな私からしてみたら、その言葉は本当に嬉しいです!!ありがとうございます!!
お互い執筆活動を頑張っていきましょうね!
進撃のたけしさん
ありがとうございます!!読んで貰えて嬉しいです!!今のところ続きは書けそうにありません…
こちらはここで完結という形にしているので…でも、もし!自分が書きたい続きが想像できたら書くかもしれません!その時はよろしくお願いします!
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