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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

リヴァイ「緊急取調室パロ」エルヴィン「ハンジを丸裸にして見せろ!」

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  1. 1 : : 2014/02/27(木) 23:29:48
    一話完結!の予定!
    なんだか書きたくなってしまった!
    刑事リヴァイ×犯人ハンジ

    パロ初めてですが頑張ります!
    亀更新ですがどうぞよろしくです!
  2. 2 : : 2014/02/28(金) 06:25:24
    タイトルでヤバかったwww
    期待☆
  3. 3 : : 2014/02/28(金) 15:24:38
    面白そうwwwwwww

    期待
  4. 4 : : 2014/02/28(金) 21:24:12
    ちょっと最初はシリアスです!
    どんどん壊れていきますww
  5. 5 : : 2014/02/28(金) 21:26:38
    リヴァイ視点

    がっつり転生ネタ


    俺には好きな女がいた。
    卑猥な想像をするくらい好きな女が。

    その女は前世では仲間だった。
    お互いの立場から、俺は自分の本音ってやつを隠していた。

    そして現代、俺には前世の記憶を持ったまま生まれた。
    それからエルヴィンやミケ、エレンやペトラ達と再会するが、

    一番求めている女とは会えずじまいだった。

    そして28歳の今、やっと追い求めていた女、

    ハンジ・ゾエ

    とついに出逢った。

    警察官と犯人という関係で。
  6. 6 : : 2014/02/28(金) 21:28:21
    ハンジ「久しぶりだね!リヴァイ♪」

    リヴァイ「クソ眼鏡…」

    ハンジ「貴方があの有名な緊取の一員だったなんてビックリだよ!エルヴィンは変わらず貴方の上司みたいだし、ミケにナナバ、ゲルガーまで緊取かぁ~」

    リヴァイ「…おい」

    ハンジ「あ、聞いてよー♪私を逮捕したのって、エレンとペトラなんだよ!なぁんか可哀想なことしちゃったよね!
    てか何で皆刑事になってんの?」

    ハンジ「てかリヴァイが刑事とかww」

    リヴァイ「…ちっ…」

    俺は取調室でベチャクチャと喋りまくるハンジから目を逸らし、一度作戦室に戻ってエルヴィンを睨む。

    エルヴィン「どうした?リヴァイ」

    リヴァイ「もう一度事件の詳細を教えろ。お前は確か現場に行ったのだろう?エレンやペトラとともに…」

    エルヴィン「あぁ」
    エルヴィンはことの始まりを語りだした。
  7. 7 : : 2014/02/28(金) 21:29:12
    期待!
  8. 8 : : 2014/02/28(金) 21:31:09

    ○月×日、15時30分に一つの電話が警視庁に入った。

    『人を殺した』

    その声は女性のモノで、女性は現在の位置と状況を細かく説明した。
    人を殺したにも関わらず冷静な判断や口調に我々は驚きを隠せなかった。
    現場に行くと、男が倒れていた。
    男の血を頭から被り、ニコリと警察官を迎える女に私は言葉を失ったよ。

    何せその女は私のかつての部下、ハンジ本人だったのだから。

    ハンジ『あれ?エルヴィンにエレン…ペトラまで…皆お揃いかい?はははっ、こりゃ参ったね』

    エレン『は…ハンジさんっ!!』

    エレンは余程再会を喜んでいたのだろう。現場の状況よりもハンジを抱き締めようとしていたからね。
    その行動は警察官失格なので後で説教をしておいた。まぁしかしエレンの反応はもっともだよ。

    なぜか彼女だけが…ハンジだけが私の情報網に引っ掛からず、居場所を見つけることができなかったのだからね。
    証拠にこんな歳になるまで再会が敵わなかった。

    ハンジは笑うと両手を出してきた。

    ハンジ『まぁ、再会の感動よりも先に、早く逮捕して?

    恋人を殺したんだ、私』

    ペトラ『そんなっ…ハンジさんがっ…なんで…!嘘ですよね?冗談だと…嘘だと言ってください!』
    ペトラの訴えにハンジは悲しそうに表情を歪めた。

    ハンジ『残念ながら本当さ。エルヴィン、部下の躾がなってないんじゃない?知人が犯人ってだけで取り乱すなんて警察官失格だよ』

    エルヴィン『そうだな、エレン…ペトラ。ハンジを逮捕しろ』


    エレン『団っ…スミスさん!』

    エルヴィン『エレン!』


    ペトラ『…わかりました』

    エレン『…くそっ、失礼します。ハンジさん』

    ハンジ『うん』
    ハンジは私達に安心したような笑みを向けた。
  9. 9 : : 2014/02/28(金) 21:32:14

    エルヴィン「だがね、気掛かりなことがある」

    リヴァイ「…」

    エルヴィン「死体には刺傷があったにも関わらず凶器が見つからないということ。
    そして、ハンジは多くは語るが、何一つ事件の情報を私達に与えていないということ」

    リヴァイ「ほぅ…」
    エルヴィンは息を吐いては俺とハンジを交互に見やる。

    エルヴィン「これは私情だが、あの子が、前世の記憶を受け継ぐあの子が…人間を、人類を殺すとは考えにくい。

    …リヴァイ」

    エルヴィン「ハンジから全て聞き出し、丸裸にしてやれ!」

    リヴァイ「了解した、エルヴィン」
    俺は再び愛する女のある部屋のドアを開いた。
  10. 10 : : 2014/02/28(金) 21:54:32
    え~と、ここで設定をいれます!

    緊急事案取調対応班(略して緊取)
    管理官・エルヴィン
    刑事・リヴァイ&ミケ&ナナバ&ゲルガー

    殺人捜査第一係
    係長・ペトラ
    刑事・エレン&以下リヴァイ班

    てな感じです!
    個人的にエレペトが好きなので、その要素もある予定です!
    では、本当に亀ですがどうぞよろしくです!
  11. 11 : : 2014/02/28(金) 23:31:00
    亀でも待ち続けますよ!!

    ハンジが殺した恋人ってだれですか?
    もしかしてモブリット?!
    ↑暴走禁止!!
      ↑ハッ!すいません!!

    さて、ハンジさんは何を語るのでしょうか?
    期待!!
  12. 12 : : 2014/03/01(土) 00:09:40
    うふふふ!楽しみにしていてください!
    モブリットにもおおいに活躍していただきますよ!
  13. 13 : : 2014/03/01(土) 00:57:45
    続き楽しみ♪
  14. 14 : : 2014/03/01(土) 10:04:06
    エレペトを書いてくれるあなたとはいいお酒がのめそうだ
  15. 15 : : 2014/03/01(土) 18:58:17
    お酒飲みやしょうか!
    いやあ、若い二人のカプは可愛いですよね!
    早く出せるように頑張ります!
  16. 16 : : 2014/03/01(土) 18:59:37
    ああ!もう!ログインまた忘れたアアアア!!
    クソウ!もうワタシハマチガイヲオコサナイ!!!
  17. 17 : : 2014/03/01(土) 19:04:02

    ハンジ「おっ帰り~♪」

    リヴァイ「あぁ、ようハンジ。てめぇ…今まで何処にいやがった?エルヴィンの情報網にすらかかんなかったんだ。
    ヤベェとこに居たんじゃねえだろうな?」

    ハンジ「ふふふー♪考えすぎだよ!私は幸せに恋人と暮らしていたさ!ま、殺しちゃったけどね」

    全く、何故俺にしやがらねぇ…。
    死んだ人間に文句は言いたくねぇが、あの男よりも俺の方が100万倍いい男だろうが。

    ハンジ「ねぇリヴァイ…」

    リヴァイ「あ?」

    ハンジ「私はたぶん、必要なことは話さないよ」

    リヴァイ「…」



    ハンジ「絶対にだ」
    ハンジは挑戦的な眼を俺に向け、そして微笑んだ。俺も我知らず口角が曲がる。

    リヴァイ「安心しろよ、俺はお前を丸裸にして見せるぜ」

    ハンジ「丸裸…ぷっはっ!リヴァイってばwいいじゃんいいじゃん、してみせてよ!」

    リヴァイ「…ああ」
    物理的にでも構わんが。俺は今持っている資料を広げて、話を進めようとするが…

    キィィイ…

    ドアが開く音が聞こえて、俺とハンジはそちらを見やる。

    そこにはナナバがいた。

    ナナバ「助手として私もつくよ」

    ハンジ「わーい!ナナバだぁ!」

    リヴァイ「おい、クソ眼鏡!なんで俺と会ったときより嬉しそうなんだ!削ぐぞ!」

    ハンジはナナバに抱きついて頭をすりすりと押し付ける。クソかわ…いかんいかん、仕事中だ…
    ふと二人を見ればナナバが俺を見下したように鼻で笑う。

    は…ははは…仕事?、んなの知るか

    リヴァイ「このクソアマがあああぁぁあ!おいそこのクソ眼鏡ビッチ!俺の胸に来い、じゃなきゃブチ犯して殺すぞ!おらぁあああ!」

    ハンジ「ふぇーん!ナナバぁ!リヴァイが私をブチ犯すって、転生してもゴロツキが抜けきってなぁい!」

    ナナバ「よしよし、リヴァイが変な行動に入らないように私が見張っててあげるからね」

    ハンジ「ナナバ大好き!」

    リヴァイ「…エルヴィン」
    俺は自分でもゾッとするほど低い声で壁の向こうの、作戦室でこの状況を眺めているはずのエルヴィンに話しかける。

    上に取り付けてあるマイクから野郎の笑いを堪えた声が聞こえてくる。

    ああ?何笑ってやがる?

    エルヴィン『ふふふ…くく…なんだい?リヴァイ』

    ハンジ「あ!エルヴィン♪」

    エルヴィン『やぁハンジ』

    音声だけなのに何仲良さそうに話してやがる。親子かてめぇらは!あぁ?

    リヴァイ「ナナバを交代しろ。気が散る」

    エルヴィン『リヴァイ…彼女はハンジの大親友だ。ハンジが少しでも楽に吐き出せるようにしてあげたいのだよ、私は』

    リヴァイ「…ちっ」

    仕方ねぇな、ハンジのためだ。

    俺達は互いの決められた席に座り直し、やっと本題に入った。
  18. 18 : : 2014/03/01(土) 23:19:14

    リヴァイ「ハンジ、お前は何で被害者を殺した?」

    ハンジ「包丁かなぁ♪あれ?それともノコギリだっけ?あれ、忘れちゃったぁ!ごめんね?」

    リヴァイ「てめぇ…」

    上目遣いでごめんね?とか言ってんじゃねぇよ!
    俺はいろいろ抑えてハンジを睨み付けるが、当の本人は前世から受け続けてきたせいかビクリともしない。

    ハンジ「凶器が見つからないなら探してもらいませんとなあ、刑事諸君。周辺にあるんじゃない?」

    リヴァイ「…」

    俺はナナバにアイコンタクトを送った、ナナバは頷く。
    リヴァイ「なんで殺したんだ」

    ハンジ「ん~」
    ハンジはつまらなそうに呟いた。

    ハンジ「捨てられた、から?かな…」

    リヴァイ「ちっ、俺にしとけば良かったじゃねぇか…」

    ハンジ「え?何?」

    リヴァイ「何でもない」

    呟きはナナバの耳に入ったのか、バカにしたような盛大な溜め息を向けられた。うっせえよ!
    ナナバは真剣な顔をしてハンジに言った。

    ナナバ「あんたが男に捨てられたくらいで人間を殺す?バカ言っちゃいけないよハンジ」

    ハンジ「ナナバ…私は貴方の親友じゃない。人殺しだよ?」

    ハンジの笑顔にナナバは悲しげな表情を見せた後に唇を噛んだ。

    ハンジ「私はそんな小さいことで恋人を殺したバカな女だ。次の質問は?」

    リヴァイ「…お前の家族は?」
    ハンジ「は?」

    リヴァイ「お前の家族だ…あとお前の現在の家の住所、それと被害者の出会いはどこでどう出会った?」

    ハンジ「最後の馴れ初めはいらんだろ!」

    リヴァイ「は?これが一番重要だろ。もうヤったのか?だとしたら被害者は自業自得だ。俺に殺されなかっただけ幸せだったな」

    ハンジ「さっきから意味不なんですけど!!?ナナバさん通訳をよろしく!」

    ナナバ「ハンジ大好き」

    ハンジ「え?あ…ありがとう。私も好きだよ?」

    ナナバ「いや、そうじゃなくてリヴァイが…あぁもう!ん?エルヴィンが呼んでるよ、一度休憩を入れよう!ハンジ、何飲みたい?」

    ハンジ「じゃあ酒」

    ナナバ「ゲルガーだね、わかった」

    リヴァイ「どんな解釈だ!!?」

    にしてもオーダーを受けたゲルガーがムカつくので、すれ違いざまにゲルガーの足を蹴ってコケさせてやった。
  19. 19 : : 2014/03/02(日) 07:53:29
    警察のはずなのにおもしろすぎる!!
    ほんとにこういうことがあったらやばいかも、、、
  20. 20 : : 2014/03/02(日) 12:53:21
    えへへ…wwでも皆遊びすぎな気も…まあ、いっか!
    どんどん兵長が壊れていきますww
  21. 21 : : 2014/03/05(水) 06:16:31
    リヴァイなにやってんねんww
  22. 22 : : 2014/03/05(水) 22:28:09

    作戦室

    エルヴィン「やぁ、どうかな?ハンジの反応は?」

    リヴァイ「全然だ…だが、アイツが被害者を殺した凶器だがそこら周辺にはないと思われる」
    エルヴィン「ほぅ」

    リヴァイ「あいつ、自分からボロを出しやがった。周辺にある、なんてハンジがそんなアホなミスをするとは考えにくい」

    エルヴィン「それも策略かもしれんぞ?」

    エルヴィンの反論はもっともだ、俺はハンジが犯人でないと信じたいだけなのかもしれない。

    だが、アイツは自分が犯人だということを俺達に納得させたいはずだ。

    本当に殺したならば凶器の在処を教えて、俺達に見つけさせて指紋を取らせた方が効果的。
    ということは一つの仮説が生まれてくる。

    ドラマや小説のようなシナリオだが、

    エルヴィン「ハンジは本物の犯人を庇っているかもしれない、
    そう考えているんだろ?リヴァイ」

    リヴァイ「…ああ」

    ナナバ「…とにかく、エレンやペトラ達に一度ハンジの素性や関係者を調べてもらおうか」

    リヴァイ「そうだな…ん?」

    何やら取調室が喧しいな…ゲルガーめ、ハンジ相手に罪は犯すまいとは思うが、行ってみるか。

    リヴァイ「ナナバよ…エレンとペトラへの連絡は任せた。解ったことがあったら即、教えろ」

    ナナバ「ん、了解!」

    俺はナナバにそう言うとエルヴィンに片手をあげて、その場を後にする。



    リヴァイ「…」

    ゲルガー「ギャハハ!ハンジ、この酒メチャクチャ美味いだろ!もっと味わって飲めよ!」

    ハンジ「ぷはぁぁあ!うっま!流石ゲルガー!酒の味を見分けるのは、」

    ゲルガー「人類最強!」

    ハンジ&ゲルガー「ギャハハハハハハハ(≡^∇^≡)」

    こいつら…ありえねぇ…ゲルガー、お前勤務中だろ?
    そしてハンジ、本当に酒を飲んでどうする?

    ハンジ「あ!リヴァイだああぁぁぁあ!リヴァイったら増殖してるぅwwうわぁ…一匹なんだか背がたかーい!絶対偽物だ!!」

    リヴァイ「バカ言え、本物に決まってるだろ」

    ゲルガー「嘘はいけねぇぜリヴァイ!」

    ゲルガーは壁に向かって指を指しては俺の名を呼ぶ。おいおい、俺はこっちだ。
    ハンジよ、俺に抱きつくのは構わんが覚悟はできているんだろうな?

    ハンジ「リヴァイだーぃすき!」

    …結婚しよ

    エルヴィン『リヴァイ!酔っているなら聞き出せるかもしれん。
    ゲルガーをこっちに投げて取調を開始しろ』
  23. 23 : : 2014/03/06(木) 18:08:29
    おい、リヴァイ~~~!!
    あなた警察官でしょ?!
  24. 24 : : 2014/03/06(木) 18:21:14
    KI☆TA☆I(☆∀☆)
  25. 25 : : 2014/03/06(木) 18:25:58
    な、、、リヴァイ兵長は、ハンジの、ことが、、、、
    いかん、いかん、話がずれた、、、
    KITAI !!
  26. 26 : : 2014/03/07(金) 01:04:22
    期待です…リヴァイ…
  27. 27 : : 2014/03/07(金) 23:38:57
    期待コールたくさんありがとうございました!!
    皆さんのためにも急いで頑張ります!!

    ほあちょおおおおおお!!!
  28. 28 : : 2014/03/07(金) 23:44:54

    …あ?

    リヴァイ「おいエルヴィン!今何と言った!?そんなクソ情けねぇ真似出来るか!」

    上から聴こえるエルヴィンの命令に俺は嫌悪感から眉をひそめる。酒で酔っている時に吐かせろだ?
    ふざけんな、俺のプライドとハンジの頑なな決意を侮辱する気かテメェは!

    エルヴィン『リヴァイ…いいか?良し悪しはおいておいて、酔っている状態なのは相手が一番隙だらけということだ。
    ハンジほどの頭の良い女性に真実を聞き出すのは時間と知恵が必要になる。今が絶好の機会なんだ。

    ハンジが丸裸になっているのは今なんだぞ』

    エルヴィンの言う通りなのは俺だって理解できる。

    だが、ここは譲れない。

    好きな女だからではなく、昔の戦友としてコイツの覚悟を真っ正面から以外に打ち砕くことだけはしない。

    そう気持ちを込めて俺はエルヴィンがいる作戦室に映し出されているであろう映像を通して睨み付ける。
    エルヴィンの表情なんざ見えねぇが、さぞかし頭を抱えているだろう。いいざまだ。

    そのままストレスで禿げないことだけは願っておいてやろう。

    …ん?そうだ。コイツは酔っているんだよな?

    良いことを思い付いた。

    俺はニヤリと笑うと、人の気も知らねえで抱きついてくるハンジの胸倉を掴んで俺の顔と向き合わせる。へにゃんと緩むコイツの顔は悪くない。

    リヴァイ「おい、ハンジよ」

    ハンジ「ん~~~~?」

    リヴァイ「お前が隠していること全てを俺が吐かせて、お前を丸裸にすることができたら、俺と結婚しろ」

    ハンジ「…んん…いいよ」


    よっしゃあああああああああああ!!!

    俺は心の中でガッツポーズを決めた後にハンジの頭を念入りに撫でてやった。
  29. 29 : : 2014/03/07(金) 23:48:30
    この時の皆(団長+ナナバ+ミケ+エレペト)のリアクションを考えてくれると嬉しいです!
    私には気力がありませんでした…泣き
    誰か書いてけろおおお…www

  30. 30 : : 2014/03/09(日) 03:03:27
    頑張って下さい!リアクションは…wwwヤバい考えただけで吹いたwww
  31. 31 : : 2014/03/09(日) 05:17:31
    さりげなく本音言いおったwww
  32. 32 : : 2014/03/09(日) 07:12:30
    団長→あれ?私の指示は?
    ナナバ、ゲルガー→ひゅうぅぅ~~~
    ミケ→おい、リヴァイよ、、、
    エレン、ペトラ→え、え?///

    ですかね?


    期待!!
  33. 33 : : 2014/03/10(月) 22:17:15
    リアクションありがとうございました!!
    ここからは少しハンジさんの秘密に迫ります!!

    期待&支援よろしくです!!
  34. 34 : : 2014/03/10(月) 22:18:12
    取調べ-二日目

    容疑者
    ハンジ・ゾエ(♀)
    25歳の独身、生物の生態について研究。大学教授。

    恋人を刺し殺して自首。
  35. 35 : : 2014/03/10(月) 22:34:55

    緊取の作戦室で俺とエルヴィンが朝早くから打ち合わせをしていたところに、エレンとペトラが慌ただしい勢いで入ってくる。

    ペトラ「失礼します!」
    エレン「兵長!ハンジさんの事で分かったことがっ!」

    リヴァイ「エレンよ…俺はもう兵長じゃねぇ」

    エレン「あっ、すいません!」

    リヴァイ「いや、いい。で?何が分かった?」

    エレン「あ…はい!」

    エレンは自分の胸ポケットから手帳を出して、横にいるペトラと目を合わせては決心するように頷き合う。

    エレン「実はハンジさんは10歳の頃に元警視総監によって引き取られ、育てられたそうです」

    エルヴィン「元警視総監と言えば…」


    エレン「はい…警視総監、モブリット・バーナー…俺達の知っているモブリットさんです」


    リヴァイ「!!!」
    モブリットの野郎…小さいハンジをずっと育てやがっただと?
    クソロリコンが…殺す。

    エルヴィン「なるほど…私の情報網にもひっかからないはずだ。彼が本気でハンジという存在を隠していたのなら見つかるわけがない」

    ペトラ「はい…私達も、ケイジさんに会わなかったら調べることは不可能でした」

    エレン「ケイジさん。ハンジさんが捕まったと聞いて、駆けつけたそうなんです。それで…」

    ケイジ『え…?ハンジさんの身元………か。アイツ怒るかもだけど…この場合は仕方ねぇよな』

    エレン「モブリットさんが固く口止めをしていたようですが、ハンジさんのピンチならと教えてくれました…」

    ケイジ…ハンジ班のメンバーか。
    確かにあいつはモブリットの一番信用できるダチかもな…

    リヴァイ「確かモブリットは5年前くらいかに引退をしていたな。今はどうしてる」

    エレン「がんの病気で…1年ほど前にお亡くなりになられたようです」
    リヴァイ「!!?」

    エレンの沈んだ声に俺は動揺を隠せなかった。
    会えなかったのはハンジだけじゃねぇ、モブリットとだって階級が違うからか、奴が引退した警察官としての‘最後の日’にしか話すことができなかった。

    エレン「葬式も家族だけで行うようにモブリットさんが遺言で指示したとか…」

    エルヴィン「確かに…モブリットくんの葬式を盛大にやればハンジの存在を公に…いや、我々に知られることになる。
    何故それを阻止したかったのかは謎だがね」

    リヴァイ「…」
    ちっ…殺す前に死にやがったか…クソったれ。

    確かアイツ…まだ年齢は50いって少しじゃなかったか?
    …ガンなんかに負けやがって…バカ野郎が。

    空気が重くなったところで、取調室の俺達が入る逆の方、つまり取り調べされる側のドアが開いた。
    ハンジが来たのだろう…二日目の取調べ、開始だ。

    エルヴィン「エレン、ペトラ…ハンジの恋人について詳しく聞いていないか、
    モブリットの奥さんに聞いてきてくれ、浮気など、小さいことでもなんでもいい」

    エレン「はっ!」
    ペトラ「行くわよエレン!」

    エレン「はい!」

    ペトラに引っ張られるようにエレンは作戦室を後にした。
    残された俺は、エルヴィンの指示を待たずして、取調室に向かう。

    エルヴィン「リヴァイ」
    リヴァイ「…」

    エルヴィン「ハンジの…モブリットが隠したハンジの過去を暴け」

    リヴァイ「…ああ、まかせておけ」

    俺はハンジの待つ取調室のドアノブに手をかけた…さあ、一枚ずつ、脱いでもらおうじゃねえか、ハンジ
  36. 36 : : 2014/03/10(月) 22:36:07
    モブリット出てきましたああ!!
    いきなし死んでますが回想で出るので許してほしいです!
    珍しくハン→モブ要素ありです!!
  37. 37 : : 2014/03/10(月) 22:39:57

    取調室


    ハンジ「やぁ、おはよう!リヴァイ」
    リヴァイ「あぁ…」

    ハンジ「なんだか悲しそうだ。何が分かったのかな?
    貴方がそんな顔をするのは仲間が死んだときだけだ、ということはモブリットのことがわかったのかい?」

    リヴァイ「お前は昔から俺の表情を読むのが上手いな。…のわりに俺の気持ちに気づかねぇのが疑問だが…」

    俺は目の前の女の笑顔に少しだけホッとする。
    きっとこの女は…ハンジはモブリットが死んだとき一番泣いたのだろう。

    副官だったのもあるだろうが、8歳のときから面倒見られたんだ、親同然だったのだろうから。

    惨めに、みっともなく、鼻水垂らして、泣いたのだろう。

    リヴァイ「お前8歳のときにモブリットが引き取ったんだってな、お前の人生を軽く話せ」

    ハンジ「まぁ…私の人生は今回の事件には関係無いからいいけどさ…リヴァイ仕事しなくていいの?」
    リヴァイ「構わん、話せ」

    リヴァイ「言っただろう?お前を丸裸にしてみせると」

    ハンジ「リヴァイのエッチ、わかったよ、話す」

    ハンジはニヤリと笑うと生徒に教科書の文字を音読しているように淡々と話し出した。
  38. 38 : : 2014/03/10(月) 23:18:58

    私は…最初から前世の記憶があったわけじゃないんだ。
    実際、モブリットに出会うまではそんな記憶うんぬんの話はなかったし、そんなことを考える暇も無かった。

    両親からの虐待、それが私の10歳までの全て。
    だから10歳以前の記憶は本当を言うと曖昧で、どういうものだったかというのを説明したくてもできないくらい。


    学校帰りに家に帰りたくなくて近くの公園で一人で遊んでいたとき、モブリットと出逢った。
    モブリットは小さい私が車から見えたのか、公園の前に車を止めさせて私を抱きしめた。いきなり何をするんだと焦ったよ。

    モブリット「ハンジさん…」

    ただね、モブリットの強い想いとか、抱きしめる力とかすごく安心したんだ。
    生きてきて一度も親にされたことがない行為のはずが、何故だか懐かしいような気がして。

    我知らずに彼の名前が口から出たよ。



    ハンジ「モブリット…」


    モブリット「…!!?ハンジさんすいません!!」

    ハンジ「なんだっけ?あれ?…おじさん…誰?」

    モブリット「あ…あ…ああ…ぁぁ」

    モブリットったらそのとき大泣きでさ、いいんです、いいんですって何回も呟いてた。

    モブリット「いいんです、貴方は思い出さなくて良い…どうか…幸せに…」

    ハンジ「おじさん、なんだか悲しそう」

    モブリット「おじさんはね、君に会えて嬉しかったんだ。ごめんね、いきなり抱きついて…びっくりしたかい?
    …親御さんはどこかな?できれば家まで送らせてほしい…」

    ハンジ「…まだ帰りたくない、おじさん、もう一回ぎゅっとして?私、さっきの好きみたい」

    モブリットはまた優しく私を抱きしめてくれたよ…あの時の私は彼が神様のように思えた、いや、今も彼は私の神様みたいなもんなんだよね…。

    その後、モブリットが私の家庭事情に気づくのにそうは時間がかからなかった。
  39. 39 : : 2014/03/10(月) 23:19:51
    当時30代くらいのモブリットおじさん。
    端から見たら犯罪者ですwwwげふんげふん
  40. 40 : : 2014/03/11(火) 17:20:23
    モブリット来たっ!!

    一瞬、年おかしいじゃんって思ったけど、生まれ変わった順番は同じとは限らないですもんね...

    モブリット、下剋上...www
    すごすぎるwww

    そして期待♯
  41. 41 : : 2014/03/12(水) 03:54:21
    確かに犯罪だww警視総監なのに何やってんですかあなたはww期待!
  42. 42 : : 2014/03/12(水) 06:43:25
    めちゃくちゃ面白いです♪
    続き期待してます♪
  43. 43 : : 2014/03/13(木) 00:03:31
    TO リオン様
    そうですね~ちょっとモブリットの年はいき過ぎだと自分でも思いましたが…
    ハンジさんを愛情込めて育ててほしかったんですw

    なんか一番すごい役職についちゃいましたww
    下克上ネタ大好きなんですww期待に応えられるよう頑張ります!

    TO 斉藤さん(勝手ながら斉藤さんとお呼びさせていただきます!)
    本当ですよね!想像してあかん!と思いました!
    早く投稿できるよう頑張りますww

    TO 88@生き急ぎすぎです!!さん
    初めてですよね?☆ぽちありがとうございます!
    これからもどうぞよろしくです!!続き頑張ります!
  44. 44 : : 2014/03/13(木) 00:10:36
    モブリット紳士かっこい〜
  45. 45 : : 2014/03/13(木) 00:17:53

    出会ってから、毎日のように公園に来るようになったモブリットと私はすぐに打ち解けた。
    モブリットと話していると、家のことが忘れられた。

    彼が仕事で公園に来るのが遅くなる日は寂しくて寂しくて涙を流したくらいだよ。
    でもちゃんと私が家に帰るまでには必ず来てくれた。


    それがすごく嬉しかった。


    モブリット「ハンジさん!私の子供になりませんか?」

    ハンジ「おじさん、ロリコンってやつなの?」

    モブリット「どこでそんな言葉覚えたんですか!!!?」

    モブリットが私の毎日増える痣やけがを心配してそんなことを言ってくれたのは、当時の私でも理解できたから私はモブリットが家庭の話を切り出すごとに話を変えたよ。


    だって、見ず知らずのおじさんに毎日のように会いに来てもらって、しかも心配かけて、元気付けられて、その上子供になんて…流石にその恩は重過ぎる。

    それを読み取ってくれていたのかわからないけど、モブリットはその話題をだすのをすぐにやめてくれたよ。

    その代わり私の大好きなハグをいっぱいしてくれた。


    そんな小さな幸せが訪れたある日に事件が起きた。

  46. 46 : : 2014/03/13(木) 00:20:21
    TO 氷室 信太郎さん
    コメントありがとうございます!
    亀ですがモブリットのカッコいいところをいっぱい入れていきたいと思います!!
  47. 47 : : 2014/03/13(木) 22:30:31
    >>43斉藤でもさいとーでも何でもいいです!
    期待です!
  48. 48 : : 2014/03/13(木) 22:44:57
    期待しているのはぁ~
    私だぁぁぁ!!!

    同級生です!ガンバ。
  49. 49 : : 2014/03/13(木) 23:22:02
    TO 斉藤さん
    では、斉藤さんでww
    期待に応えてすぐさま投稿です!!

    TO 奇行種
    お久しぶりです!期待コールありがとうございます!
    まさかの同級生でしたか…お互い学生生活エンジョイしましょう!ww
  50. 50 : : 2014/03/13(木) 23:27:20

    虐待が悪化したんだ。

    私はショックでその時の記憶は消えているから説明はできないけど、とてもひどい有様だったらしい。
    眼が覚めれば私はモブリットの腕の中にいた。

    モブリット「頭のいい貴方なら理解できていると思いますが、貴方の両親は貴方への暴力が原因で私に逮捕されました。

    貴方の身柄は私が引き取ります。

    これからは私が貴方の父親になるんです」

    ハンジ「そう…なんだ」

    モブリットは私のまだ小さな手をぎゅっと握って、そして優しく頭を撫でてくれた。

    彼は私のために肩を震わせて泣いてくれた。
    私はそんな彼の背中を撫でて慰めようとしたけれど、泣いている理由がその時は全然解らなくて…泣き止まない彼にどうしていいかひどく困惑した。

    ハンジ「おじさん…何故泣くの?泣かないで…」




    モブリット「貴方が泣かないからですよ!ハンジさんっ…辛かったはずです、痛かったはずです!

    貴方はもう我慢しなくていいんですよ…もう貴方が背負う物は無いんです!



    貴方はもう…泣いていいんですっ!!」






    ハンジ「…」

    モブリットはきっとあの時の私じゃなくて、前世の私に言っていたんだろうね。
    奥底に眠る前世の私がその言葉に反応したかのように、勝手にポタポタと涙が流れ落ちてきた。

    涙の意味がわからなかった。

    親が居なくなって痛みから解放された。

    大好きなモブリットの子供になれる。

    良いことしかないのに、何故涙がでるのかわからなかった。


    ハンジ「泣きたいわけじゃないの…に…涙が…」

    モブリット「ハンジさんっ!ハンジさん!どうか…その涙に従って今は泣いてください!俺は貴方に泣いてほしいんです!!」

    モブリットはまた私を抱き締めた。
    肌から伝わる彼の体温は凄く暖かくて、私の前世の記憶が少しずつ戻り始めたのはそれからだった。
  51. 51 : : 2014/03/13(木) 23:34:19

    リヴァイ「…モブリットめ…」

    モブリットの当時の心境を考えれば胸が痛む。
    俺だったら幼いハンジに誰?とか言われたら1年は立ち直れない。

    そして、俺であったら何がなんでもハンジに前の記憶を取り戻させようとするだろう。
    愛している女ならば尚更だ。

    早く…早く自分を見てほしい…思い出せ、思い出せと…。

    だがあいつはその思いを押し殺して…自分の気持ちを殺して、ハンジに辛いことを思い出させまいと何も自分から言わなかったのだろう。

    そして記憶を取り戻す一番の要因になりうる俺やエルヴィンを遠ざけた。
    まったく…相変わらず出来た副官だな…

    リヴァイ「…くっ…くくくっ…勿体無い男を無くしたもんだぜ」

    ハンジ「全くだよ。彼に恩返しをしたくとも、私が記憶を完全に取り戻したのは、彼がこの世の生を終えた時だったから…間に合わなかった」

    リヴァイ「…そうか」
    ハンジ「はい、これが私の人生の大半だよ?」

    リヴァイ「モブリットの妻は…お前の母親はどうした?」

    ハンジ「リヴァイ…」

    ハンジはニコリと笑って両手を広げた。

    ハンジ「私だけじゃズルくないかい?貴方、何故警察官になったの?恋人は?もしかして結婚済み?前の世界の皆にどれくらい会った?」

    ハンジは早口で俺への質問をぶつけてくる。

    先程の笑みもそうだが、まったく眼が笑っていない。
    母親のことは聞かれたくないってか?上等だ。

    絶対に聞き出してやるぞ、クソ眼鏡。

    俺は目の前のコイツが犯した事件など忘れて、ただ、今のコイツを知りたいがために固く決意した。
  52. 52 : : 2014/03/14(金) 02:33:12
    2時7分ごろに地震発生!
  53. 53 : : 2014/03/14(金) 06:25:55
    大丈夫ですか?

    あ~!!期待しかない~~~!!!!
  54. 54 : : 2014/03/14(金) 14:27:45
    期待~!
  55. 55 : : 2014/03/14(金) 17:23:50
    TO お前自身の殺意さん!
    アカウント作りお疲れ様です!
    ssは載せる予定ありますか?もしありましたらすぐに見に行きたいです!
    そのときは教えてください!

    TO リオン様
    期待コールありがとうございます!ギャグなのになんだか暗くてすいません!
    もっと爆笑できる話を目指して頑張ります!

    TO 杞憂様
    期待コールありがとうございます!
    あの…グループの「暇人が集ってほしい」に申込みしてもいいですか?
    スレはあまりしないかもなのですが…あせあせ
  56. 56 : : 2014/03/14(金) 17:25:06
    いやああ!またログインが…すんません!
    スライディング土下座!
  57. 57 : : 2014/03/15(土) 00:23:22

    リヴァイ「何故警察官になったか…ある女を探すために情報が欲しかったからだ。

    そして結婚も恋人もまだしていないし、いない」

    ハンジ「へえ~、そのリヴァイが探している女性は何者なんだい?
    貴方がそこまで執着を見せるんだからよほど素晴らしい女性なんだろうね」

    「お前だ」っと、言ってしまいたい。
    俺はハンジに見えないようにぐっと拳を作った。
    くそう…この女は馬鹿なのか?お前に決まっているだろうが…はっきり言ってな、お前が忘れられなくて俺は恋愛経験0の童貞野朗だぞ?

    ふざけんな、嫁にならなかったら殺す。マジで結婚しろ。

    げふんげふん、まあいい…酔っていたとは言え、約束はしたしな…。

    リヴァイ「まあ…………良い女だな」

    ハンジ「ぶふお!あ…あのリヴァイがで…デレた!!?ぐふふ…クッソ笑えんだけどww」

    リヴァイ「…」
    腹を抑えて笑い転げるハンジに、俺は一発蹴りを入れた。

    まったく、これだから躾が行き届いていないクソ犬は…世話が焼ける。





    リヴァイ「おいハンジ。恋人と言えばだ、」

    ハンジ「ん?wwww」

    リヴァイ「お前の恋人のクソ豚ハゲ野郎の馴れ初めを吐け」

    ハンジ「え?ちょwwそこまで罵倒する!!?w仮にも元戦友の恋人だよ?」

    だからだろうが…

    ハンジ「てかさ~馴れ初めなんか覚えてないし…」

    リヴァイ「じゃあ、そのハゲのプロフィールを言ってみろ」




    ハンジ「……………あ?」

    流石に俺の質問の意図が理解できたのか、ハンジは殺気に似た何かを俺に向ける。
    笑って潤んだ目元は枯れて俺を真っ直ぐ見つめてくる。

    ハンジ「リヴァイは何が…言いたいの?」

    リヴァイ「俺は質問をしているだけだが?」

    ハンジ「…」

    適当に誤魔化せば重い沈黙が流れてくる。そうだ、俺はお前に言いたいことがある。

    先程エレン達がハンジについて調べた、しかし報告には恋人との関係について何も‘言わなかった’。
    つまり恋人とハンジの共通点や、二人についての情報が掴めなかった、ということだ。

    そしてハンジの言葉。
    恋人に関することは曖昧で俺の質問に何一つ答えていない。

    恋人との馴れ初めだの、この頭の良い女のことだ。
    全て記憶しているだろう。
    恋人のプロフィール、俺やエルヴィン、仲間のプロフィールを昔全て覚えていたこの女のことだ。

    記憶していないわけがないだろう。

    リヴァイ「なあ、ハンジ。お前…本当にその恋人と交際していたのか?」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「必要なことは話さない、お前はそう言ったな」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「話さないんじゃなくて…話せねえんじゃねえのか?」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「お前は事件に無関係なんじゃ―-」




    ハンジ「いい加減にしろよ…リヴァイ」




    ハンジはぞっとするほどの声を出した。
    俺を睨めつける瞳はなかなかに妖艶で恐ろしい。
    無意識に生唾を呑んで嬉しさに耐えている俺がいる。

    ああ、久しぶりだな、この感じ…懐かしくて泣けてくるじゃねえか。

  58. 58 : : 2014/03/15(土) 00:35:09

    リヴァイ「あ?なんだ?」

    ハンジ「いい加減にしろと言ったんだ。貴方の私情を挟んだ推論なんて求めてねえんだよ、好き勝手言いやがって!
    私が殺した、これは事実だ。警察は警察らしく犯人捕まえればいいんだよ!」


    リヴァイ「真実じゃねえ事実が判明したって意味ねえんだよ!」


    ハンジ「貴方は!ただ警察官の仕事をすればいいんだ!簡単だろう!?
    真実がどうのとか、気にせず、ただ私を捕まえてくれればいいんだよ!!リヴァイ!」



    リヴァイ「は…出来ねえな…」



    何故なら緊急取調室とは、真実を明らかにする場所だからだ。



    リヴァイ「今、ここで全部お前に吐かさせねえと、お前は楽になれねってわかってるからな…私情?結構じゃねえか、俺は満足できるからな。
    推論?それで惨めに取り乱しているお前がこれを推論じゃねえと言っているじゃねえか。
    俺にお前を捕まえろ?ふざけんな、お前がどんなに認めなかろうと、俺はお前を犯人なんかにしてやらねえ!

    たとえ真実がお前を犯人と言っても、お前を逮捕なんかしてやらねえ!

    お前は俺が真実を突き止めるまで精々自分が犯人だって言い続ければいい!」

    俺はお前と結婚するために手段は選らばねえ!

    最後の台詞は心の中で盛大に叫んでやった。
  59. 59 : : 2014/03/15(土) 00:35:36
    はい!何が何でも結婚したい兵長でしたwww
  60. 60 : : 2014/03/15(土) 01:45:02
    >>55もちろんです!リヴァイヤバいような気が…期待!
  61. 61 : : 2014/03/15(土) 02:21:16
    嗚呼…
  62. 62 : : 2014/03/15(土) 02:21:29
    期待だ…
  63. 63 : : 2014/03/15(土) 02:23:08
    俺「ぶっふぉWWリヴァイWW」

    リヴァイ「…削ぐぞ…」

    俺「」
  64. 64 : : 2014/03/15(土) 06:01:32
    これは......
    推理SSとかすごいですね。
    リヴァイのキャラが壊れているwww
    期待、頑張って!
  65. 65 : : 2014/03/15(土) 06:03:42
    間違えて同じものを
    2回投稿してしまいました
    ごめんなさい
  66. 66 : : 2014/03/15(土) 09:30:06
    ハンジにっぶ!!

    リヴァイ...
    本当にハンジが犯人だったら、きちんと逮捕してあげてね...
    うん......
    (私はハンジが犯人ではないと信じてますっ!!)
  67. 67 : : 2014/03/15(土) 13:00:06
    TO 名無しさん
    期待コールありがとうございます!
    いやあ、私も毎回兵長のキャラ壊しすぎて削がれる寸前ですww
    誰か助けてけろおおおお

    TO アルミン腐女子さん
    推理と言っても作者が思いつかないので内容薄いですww
    でも、なるべく期待に応えられるよう頑張りますww

    TO リオン様
    私のハンちゃんはめっちゃ鈍いです!その分苦労する兵長が大好きですwww
    私もハンちゃんは犯人じゃないと信じてます!ww
    作者が言うなって感じですがw( ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄▽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)ノニッコリ♪
  68. 68 : : 2014/03/15(土) 13:01:21
    うう…もう自分ばかすぎて泣ける!ログインすんません!
    誰か私を殴ってください!!!
  69. 69 : : 2014/03/15(土) 16:30:06
    郷(殴 私(殴 リヴァイ(殴 ハンジ(殴 エルヴィン
  70. 70 : : 2014/03/15(土) 16:30:51
    む、無理です!
  71. 71 : : 2014/03/15(土) 16:41:20
    いや…ありがとございました…たぶん…ログイン…忘れない…はずです…(ばたり
  72. 72 : : 2014/03/15(土) 17:12:44
    今すぐ医務室へ!!

     ハンジさんを苦しめる奴は…
    絶対に許しちゃいけないんだ!!!
  73. 73 : : 2014/03/15(土) 19:59:55
    ハンジvsリヴァイ…悪くない

    続きに期待だ、早くしろ
  74. 74 : : 2014/03/16(日) 17:44:07
    大学教授が人殺し、これで未だにつぼってr

    続き:->:->:->:->:->:->:->:->:->どじょ
  75. 75 : : 2014/03/16(日) 23:21:14
    たくさんのコメントありがとうございます!
    ではそろそろ頑張らせて頂きやす!
  76. 76 : : 2014/03/16(日) 23:23:39

    ハンジ「…っ…リヴァイ…私はっ…」

    ハンジは何か…大事な何かを言おうとしたのだろう。しかし我に返ったのか、急いで口を覆った。

    リヴァイ「…」

    ハンジ「もぅ…いい!エルヴィン!担当を変えて、私はリヴァイには何も話したくない!!」

    リヴァイ「…ほう…」

    ハンジ「貴方は黙れ!」

    ハンジは俺を睨め付けるとエルヴィンに再び叫んだ。
    俺はエルヴィンの返答を待たずして取調室を出ていくために入り口のドアノブを掴む。

    リヴァイ「ハンジ…」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「俺は真実だけを目指す」

    そういい残せば閉じるドアの隙間から見えたハンジの顔は…何とも言い難い様に歪んでいた。


    バタンッ


    エルヴィン「いいのか?交代しても」

    リヴァイ「ああ、俺はエレンとペトラに合流してハンジの実家に行ってくる」
    エルヴィン「…ほう」

    上着を羽織り、作戦室の壁にもたれ掛かるミケの胸に軽く小突いては笑いかける。
    といっても俺の表情筋で上手く笑えているかは分からないが。

    リヴァイ「ナナバを借りていく。ハンジを頼んだぞ」

    ミケ「ああ、世間話でもしていよう」

    リヴァイ「…」

    ミケ「ハンジを吐かせるのはお前の役目。俺は友人の女を脱がす趣味はない」

    リヴァイ「…ああ、すぐに戻る」

    作戦室から出れば通路に身支度を整えたナナバの姿。
    車の鍵についているキーホルダーの輪に指をはめてクルクルと回して遊んでいる。

    ナナバ「さて、じゃあ行きますか」
    リヴァイ「ああ」




    ナナバ「ねぇ…エレン達に合流する前にハンジの恋人の家に行ってみない?」

    車の中で運転をしながらそう言ったナナバに俺もまた頷く。そうだ、まだハンジについて調べただけで恋人の方は調べていなかった。
    はっきり言って全く興味はないが仕方ない。

    リヴァイ「賛成だ、ナナバ」

    ナナバ「よし、じゃあ飛ばすよ!」

    リヴァイ「あ?って、ぅおおっ!!!?」

    急にスピードを上げたせいで俺は座っているにも関わらずバランスを崩した。
    ふとスピードメーターを見れば……ひゃく…こほん。

    あぁ…警察官でよかった。

    リヴァイ「ナナバ」

    ナナバ「ん?」

    リヴァイ「捕まんなよ」

    ナナバ「誰に言ってんの?」
    ナナバはドヤ顔でそう言うとまたスピードを上げた。

    俺は窓が閉まっているにも関わらず何故か前から襲い来る風に
    不愉快さ感じながらも目を瞑り我慢したのだった。
  77. 77 : : 2014/03/16(日) 23:25:52

    ハンジの恋人の家は古びたアパートだった。
    周辺にソイツの聞き込みをすれば、評判は最悪。

    借金まみれだの、愛人多しだの、会社も暴力事件でクビになっただの。

    しかも極めつけはハンジとの関係だ。

    恋人の隣人にハンジの写真を見せれば絶賛の声。

    隣人「あ~この女性なら彼と大喧嘩していたよ!死んだ奴を悪くいっちゃ悪いが、毎夜怒鳴り声やら女の喘ぎ声やらでこっちは迷惑していてね。
    その子が彼を外でぶん殴ったときはスカッとしたよ!めちゃくちゃ強かったんだよ!」


    ナナバ「外でって…その時の会話とかわかりますか?」

    隣人「えっと…ん~その女性が一方的に殴ってて…たしか…叫んでたな」

    ハンジ『金をやるからテメェが眼ぇ付けた全ての女と縁を切れ。
    言うことを聞かなければ殺す』

    ナナバ「…それは何時(いつ)の事ですか?」

    隣人「う~ん10日くらい前かな」

    リヴァイ「調度良いタイミングだな」

    俺達は頷き合うと其所から立ち去ろうと翻す。しかし隣人が俺の上着をぐいっと掴んだ。

    リヴァイ「?」

    隣人「言っても関係無いかもしれないが、…」
    リヴァイ「なんだ」

    隣人「その…二人が喧嘩しているときに新しい女が走ってきたんだ。50より少し下くらいのエレェ美人が!
    そのあと二人の喧嘩を止めさせたのもその美人さんだったんだが…」

    リヴァイ「…協力感謝する」

    俺は隣人に頭を下げると車に戻った。
  78. 78 : : 2014/03/17(月) 05:43:39
    美人?
    誰々?
  79. 79 : : 2014/03/17(月) 08:02:29
    美人?
    サシャ?ミカサ?
    でも、年齢おかしくなる。
    誰だ、誰だ、誰だー
  80. 80 : : 2014/03/17(月) 17:57:42
    あうう…誰にしましょう…←おい!
    モブリットの嫁なんですが…誰がいいですかね?
    決まらない!!!アウウウウウウウウウウウウウ
  81. 81 : : 2014/03/17(月) 18:12:58
    エレェ美人だったらリコさんとかカルラさんですか?
  82. 82 : : 2014/03/17(月) 21:22:49
    モブリット...う~...


    ......アニ...?
  83. 83 : : 2014/03/17(月) 21:26:30
    ペトラとか、ヒッチとかww
  84. 84 : : 2014/03/17(月) 23:14:56
    よくよく考えて…悪女っぽくするので進撃キャラを悪く書けない私には無理です!!
    のでモブ女にします!!

    お騒がせしてすいませんでした!!
    スライディング土下座(反省隊\(_ _*)m(_ _)m(*_ _)/参上
  85. 85 : : 2014/03/18(火) 07:00:54
    反省隊www
  86. 86 : : 2014/03/18(火) 12:31:58
    続きまだ~♪
  87. 87 : : 2014/03/18(火) 12:32:50
    期待です!( ☆∀☆)
  88. 88 : : 2014/03/18(火) 20:58:20
    も・し・か・し・て…あの人…?
  89. 89 : : 2014/03/19(水) 23:36:02
    お久しぶりにちょこっと投稿!
  90. 90 : : 2014/03/19(水) 23:36:41

    車内


    ナナバ「被害者の愛人全員に当たってみよう。
    仮定でハンジが被害者を殺したとしても、真犯人を庇っているとしても…愛人の誰かが鍵になりそうだね…」

    リヴァイ「…ああ」

    そしてハンジと被害者の喧嘩を止めた女、そいつも被害者の愛人の一人であることはたぶん間違いないだろう。

    リヴァイ「ちっ、面倒くせぇ…」

    ナナバ「でも?」

    リヴァイ「アイツが絡んでいるなら仕方ねぇ」


    ナナバ「あんたのそうゆう一途な所にハンジが気付けばいいねぇ」

    …全くだ!

  91. 91 : : 2014/03/19(水) 23:39:24

    モブリット邸

    流石は元警察上層部の人間が住んでいただけであって、モブリットの家はクッソでかかった。
    そして、家の目の前には何やら狼狽えるエレンとペトラの姿があった。

    リヴァイ「何をしている」
    エレン「あ!兵長!」

    エレンは俺の声に振り返り、ペトラの肩を叩くと此方に走ってくる。
    そして俺達の目の前まで来ると「少し困ったことが…」と言葉を濁した。

    それに俺とナナバは顔を見合わせて首をかしげたのだった。



    ペトラ「実は先程、インターホンを鳴らしてハンジさんの母親と機械越しに会話をしたのですが…」

    ナナバ「どうかしたの?」
    ペトラ「えっと…女と会話をしたくはない、帰れ…と言って切れてしまって」

    溜め息混じりに説明するとペトラは肩を落とした。ならばエレンに行かせればいいんじゃないだろうか?

    ナナバ「エレンは?」

    俺の考えていたことをナナバが口にする。エレンもまた溜め息を溢した。
    しかしエレンはペトラと違って少しの怒りが含まれた声音だ。

    エレン「それが…、お子様には興味は無い…とか…!自分はもう25です!ガキなんかじゃありません!」

    ペトラ「はいはい…エレン、気にしては駄目よ。貴方が立派な男性だということは一番私が分かっているから!」

    些か告白に似たペトラの台詞にエレンの頬は赤く染まった。
    何かしら娘を取られた気分になった俺はエレンの足をペトラに見えないように蹴りつける。

    ナナバはそれを見ていたのか二回ほど俺の肩を叩いて同情の目を向けてくる。うぜえな

    ナナバ「片想いに、娘の恋愛事情…あんたも大変だねぇ」
    リヴァイ「喧しい」

    エレン「え?やっぱり兵長はハンジさんのことが好きなんですか?
    片想いってことは兵長…まだ告白していないんですよね…意外にチキンですね!」

    ガシッ

    俺はエレンの肩の骨を折る勢いで掴む。

    エレンよ…少しお前を甘やかし過ぎたようだな…。
  92. 92 : : 2014/03/19(水) 23:45:49
    エレン…死ぬなよ…
  93. 93 : : 2014/03/19(水) 23:52:24
    エレン...躾直されるよ...
  94. 94 : : 2014/03/20(木) 00:55:39
    エレン大好きなミカサが知ったらリヴァイと互角…!?
  95. 95 : : 2014/03/21(金) 00:30:40
    ですなww
    次にモブリットの嫁さんだしますが、完全にオリキャラなので進撃とは無関係です!!
    パロなのにすいません!!
  96. 96 : : 2014/03/21(金) 00:33:12

    エレン「へへへへへへへへ兵長!!!!?すすすすいません!俺なんかまずいこと言いましたか?ペトラさん!!?」

    ペトラ「(見て見ぬ振り)」
    エレン「見捨てられた!!?」

    視線をキョロキョロと走らせるエレンに俺は足をかけた。
    バランスを崩して尻餅をつくエレンの腹を蹴りつけようとしたそのとき…

    ガチャリ…と、モブリット邸から一人の女が出てくる。
    胸を大きく露出させるドレスを身に纏ったスタイル抜群の化粧が濃い女。
    冷めた瞳を此方に向けてくると赤く染まった色良い口を丁寧に動かした。

    女「あら…いるじゃない。良い男」

    女は不気味に笑うと俺に寄り添うよう近づけば、手を胸板に這わせた。
    自分の色香に絶対の自信を持っている強気な女…。


    まさかこいつが…



    女「外が騒がしいから注意しに来たのだけど…貴方刑事さん?貴方の話なら聞いてあげてもいいわよ?」

    ナナバ「貴方が…モブリットの…」

    レイラ「えぇモブリットの妻、レイラよ。
    よろしく…と言いたいところだけれど私…女とは話したくないの」

    ナナバ「…はぁ…」

    レイラと名乗った女は俺の手を掴んで家の中へと入るよう促してくる。

    リヴァイ「っ、なんだ?」

    レイラ「何だ?…って貴方達が私に聞きたいことがあるんじゃないの?貴方の話なら聞いてあげるって言っているのよ」

    俺はこの女が何をしたいのか理解できなかったが、聞きたいことがあるのは本当なので潔くついていくことにする。
    エレン達に眼で待機するように伝えればクッソ豪華な家の中へと足を踏み入れた。
  97. 97 : : 2014/03/21(金) 06:34:16
    ...なんでこんな人を選んだの?モブリット...?
  98. 98 : : 2014/03/21(金) 07:12:34
    リヴァイはたしかにいい男や!!
    私もレイラの立場になりたい!
    はっ…ダーリン違うの、浮気なんかじゃないわぁぁ!!(flyingタイキック土下座)ズサァ…
  99. 99 : : 2014/03/21(金) 08:04:13
    >>98 すげえ
  100. 100 : : 2014/03/21(金) 10:45:52
    >>99
    えっ!!すげえ変態ってことですか!?
    あうあうあ…(TT)
  101. 101 : : 2014/03/21(金) 15:44:46
    いや...
    土下座が凄いという意味かと...
  102. 102 : : 2014/03/21(金) 15:54:16
    複雑な話でクッソ楽しい!
    待ってます!
  103. 103 : : 2014/03/21(金) 23:36:15
    TO まいハニー(88さん
    ハニー!!くっそう!君が浮気しないように僕は兵長より良い男になるんだからな!!
    ↑すいません。無理です、ダーリンへタレだから無理!!。゜゜(´□`。)°゜。ワーン!!
    そして君の土下座は逆にカッコいいよ!!ww
    奇行種さんに同意!!すげえ!w

    TO まいエンジェル(リオン様
    それはこれから少しずつ明かしていきます!!
    お楽しみに∑d(・ω・*)ネッ!

    TO ハンジもどきさん
    いやあ…照れますな(//∇//) テレテレ
    ありがとうございます!!
  104. 104 : : 2014/03/21(金) 23:39:59

    モブリット邸の中に入れば静かだが、豪華で派手な世界が広がっていた。
    使用人が腐るほど雇われているかと思いきやそうでもなく、メイドが一人だけ。
    そしてそのメイドには見覚えがあった。

    リヴァイ「確かお前は…」
    リコ「お久しぶりです。リコ・プレツェンスカです」

    リコは俺に深々と頭を下げるとレイラの斜め後ろに控えた。

    前世でそれほど関係があっわけじゃないが、ハンジとコイツは友人だったので何回か話したことがある…。
    まさかモブリットのメイドとは…こいつからも情報を得なければならないようだな。

    レイラ「あら?知り合いなの?」

    リコ「はい。少しだけ」

    リヴァイ「…女は嫌いじゃなかったか?」
    レイラ「リコは良いのよ。あの人が連れて来た女だから」

    リヴァイ「モブリットか?」

    レイラ「そう」

    レイラは一番大きな部屋に入ると派手に飾られたソファーに腰を掛ける。
    眼で向き合う椅子に座れと言われた気がしたが、生憎言うことを聞くのが癪に障るので立ったまま質問を始めた。

    リヴァイ「お前の娘、ハンジ・ゾエの件は知っているか?」

    レイラ「知ってるわ?」
    リヴァイ「アイツは家で何か漏らしていなかったか?例えば愛人のことで…」

    レイラ「知らないわ」

    リヴァイ「…」

    レイラは煙草の箱をリコに持ってこさせると、溜め息とともに吸い込む煙を吐き出した。

    派手なドレスも、厚化粧も、この振る舞いも。
    モブリットがなぜこの女と共に生きることを選んだのか全く理解できない。

    あの野郎が色気なんぞにうつつを抜かすなんて考え付かねぇし…
    何があってこんな女と結婚したんだ?

    レイラ「なぁにジロジロ見てんのよ…私の躰に興味でも?」

    リヴァイ「ない。残念ながら俺には相手がいる」
    レイラ「…私より良い女?」

    リヴァイ「世界一良い女だ」

    レイラ「…」

    俺はハンジを思い浮かべながらそう言ってやるとレイラの表情が激変した。

    冷めたものでなく、熱い…闘争心に燃える…女。

    こういう女は何かと自分を比べたがるからな、こんな奴には女にクッソ甘いナナバ辺りが適しているんだが。

    レイラ「許さないわ。私を世界一と言わない男は大っ嫌い!リコ、コイツを追い出しなさい」

    リコ「わかりました。」

    リコは俺に頭を下げると背中を押して家から追い出す。
    昔の仲間に手荒い真似は出来ない…俺は渋々とリコに従った。
  105. 105 : : 2014/03/21(金) 23:41:05
    リコさんはハンジさんと同期設定です!!
    リコさんの性格は作者の完璧妄想なので、イメージに合わなかったらすいません!
  106. 106 : : 2014/03/21(金) 23:47:37
    いえいえ全然いいです!期待!
  107. 107 : : 2014/03/21(金) 23:49:53

    エレン「兵長!」
    ペトラ「どうでしたか?」

    ナナバ「あれ?てか後ろのメイド、リコじゃない?」

    外に出れば、エレン達がリコの存在に眼を見開いていた。
    俺は後ろで黙っているリコを睨み付ける。

    リヴァイ「あの厚化粧ババアがなにも言わないから、お前に聞くことにする。時間を作れ」

    リコ「了解しました。兵長。明日の午後に私が警察庁に向かいます」
    リヴァイ「頼む」

    リコの強い瞳に何か嫌な予感がするものの、俺は気を引き締めて頷いた。

    エレン「リコさん!」

    リコ「…なんだ、お前達も警察官なのか?ナナバさんまで…正義感に溢れてご苦労な事だ」

    ペトラ「相変わらず手厳しいことを言いますね…リコさんは」

    エレン「どうして…モブリットさんのメイドに?メイド服は似合っていますけど!」

    エレンの天然たらしの台詞にペトラはヒールの踵で制裁を食らわす。
    痛みにひきつるエレンの顔は同情の気持ちを隠せないほどに痛々しい。

    リコ「…ハンジは…どうしていますか?」

    リヴァイ「…普段通りだ。バカ面で何も語らん」
    リコ「そうですか…」

    レイラ「リコ!何をしているの?紅茶を入れてもらいたいのだけれど?」
    リコ「はっ!ただいま!」

    リコ「では、明日、」

    レイラの叫びに応え、リコは俺達に頭を下げると小走りで家の中へと戻っていった。
    やっと、まともに証言する人間が出てきたな。

    リヴァイ「エレン、ペトラ。被害者の愛人をリスト化してハンジとの関連がある奴をアップしておけ」

    ナナバ「え?それは私が…」
    リヴァイ「いや、お前にはモブリットの妻、レイラ・バーナーを口説いてもらう」
    ナナバ「は…はぁ?」

    リヴァイ「気が強く、自分に絶対の自信を持つ女。お前が得意な誘惑を使ってハンジのことを聞き出せ」
    ナナバ「え~」

    まだ何か反論しようとするナナバに無視を決め込む。

    エレン「奥さんは毎日13時頃、行きつけのカフェで紅茶を飲むそうですよ」

    リヴァイ「?誰が言ったんだ?」

    ペトラ「さっき、リコさんがこそりと」
    リヴァイ「…」

    レイラが紅茶を飲んでいる最中に警察庁で話を聞かせると言うことか。

    プルルルル…
    画面に表示される相手はエルヴインであった。


    ピッ



    リヴァイ「…なんだ?」

    エルヴイン『何か分かったか?』

    リヴァイ「収穫はあまりねぇな」

    エルヴィン『こちらもだ』

    リヴァイ「一度そっちに顔を出す」
    エルヴイン『ああ』

    ピッ!


    リヴァイ「よし、散れ!」

    エレン&ペトラ「はい!」
  108. 108 : : 2014/03/21(金) 23:57:54
    杞憂さんありがとう!!!(●´∀`)ノ+゜*。゜喜+゜。*゜+
  109. 109 : : 2014/03/22(土) 00:17:13

    おもしろおもしろ☆彡
  110. 110 : : 2014/03/22(土) 00:23:42
    黎靉花さん!楽しんでいただけて卿は嬉しくて涙が…ほろり(●´ω`●)ゞ
  111. 111 : : 2014/03/22(土) 00:42:43
    ペトラはエレンを好きなのか?
  112. 112 : : 2014/03/22(土) 00:46:05
    面白いです!
    期待しながら続きまってます!
  113. 113 : : 2014/03/22(土) 00:58:04
    面白いよ~
    期待!!
  114. 114 : : 2014/03/22(土) 07:33:21
    うう...
    展開が分からない...(泣)
  115. 115 : : 2014/03/22(土) 18:07:06
    TO 外の世界を望むエレンさん
    一応、エレ(→)←ペトです!2人の仲も進展できたらいいと思っていますo(^o^)o

    TO アレンさん
    ありがとうございます!続き頑張りますね!

    TO 蒼き翼さん
    星ぽちありがとうございます!頑張ります!

    TO マイエンジェル(リオン様
    えへへー、いろいろ考えながら読んでいただけると嬉しいな(o^_^o)
    兄さんの応援よろしくね!バシッ!グハッ…バタリ
  116. 116 : : 2014/03/22(土) 18:13:01
    面白い!!!!!!!!!!
  117. 117 : : 2014/03/22(土) 20:39:40
    面白いです(^-^)
    期待です
  118. 118 : : 2014/03/22(土) 22:50:26
    ありがとうございます!!皆さんの言葉が心に沁みる…
    頑張ります!!
  119. 119 : : 2014/03/22(土) 22:51:58
    期待です!
  120. 120 : : 2014/03/22(土) 23:11:36

    夜中8時頃
    牢の中(取調べ中は牢の中に過ごしているという私設定)

    カタンッカタンッ…

    俺はハンジが居る牢へと足を進める。
    背中を此方に向けるハンジを見つければ、牢の前で腰を下ろした。

    リヴァイ「おい、」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「夕食だ」

    俺は持ってきたクソ不味い牢の食事をハンジに格子の隙間から渡した。
    ハンジは俺の顔を見もせずにソレを受けとると背中を向ける。

    どうやらまだ昼間の一件を根に持っているらしい。まったく…図星突かれて拗ねるとは…クッソ可愛いなコイツ。
    俺も牢の鉄格子に背を預け、ハンジに背中を向ける。

    リヴァイ「今日…お前の義理の母親に会ってきた」

    ハンジ「…」

    リヴァイ「そこでリコに会った。確かエレンがリコの着ていたメイド服を誉めていたな」

    俺はお前のメイド服を見たいのだが。
    何の気まぐれか格子が邪魔するとはいえ、ハンジは俺の背中に自分の背中をくっ付ける。

    不覚にも心臓が跳ねってしまったのは仕方が無いと思う。

    ハンジ「貴方は?」

    リヴァイ「…あ?」

    ハンジ「貴方もリコのメイド服に鼻の下を伸ばしたのかな?」
    リヴァイ「バカ言うな」

    ふと視線だけハンジの方に動かせば奴もまた此方を見つめている。
    吐息が肌から伝わるところまで顔を近付けて来るハンジに俺は驚いて何もできない。




    ハンジ「ねぇ…リヴァイ」


    リヴァイ「…っ、」

    ハンジ「貴方…」
    リヴァイ「…」

    ドクンドクンと心臓が鳴り止まないのを落ち着かせようと俺は思わず息を止める。

    背中に汗が伝うのに、

    酸素が足りなくなり頭が真っ白になるのに、

    近づくハンジの唇に意識がいくのに、

    クソが…我慢ができなくなる。



    ハンジ「貴方…」

    …なんだ、なんだ、なんだ…!!!?








    ハンジ「何だか臭くない?」









    あ?………あ?


    あぁん?


    ハンジ「うん、やっぱり…何だか化粧臭いというか…。自分でも嗅いでみれば?」
    リヴァイ「…」

    こ…こ…、こんのおんなあああああああああああああああ!
    俺は自分で理不尽と思いながらも格子の隙間からハンジを殴った。

    ハンジ「てぇえええ!!?何しやがるこのクソチビ!」

    リヴァイ「煩い!お前は本当に…クソだな!男の純情弄んで満足か!!?あぁ?」

    ハンジ「はぁ?何言ってんだかわかんねぇよ!てか!純情もクソも貴方にそんなもんがあるのに驚くわ!!
    驚き通り越して涙が出るわ!」

    リヴァイ「何だと!!?俺はな!前から今まで、ずっとお前だけを思ってそこらの女と誰一人ヤってすらいねぇんだ!
    これを純情じゃねぇっ言うのかコラ!!」

    ハンジ「純情は普通そんな下ネタは吐かねぇんだよ!リヴァイのバーカ!!!って………………はぁ!!?」

    リヴァイ「あぁ?なんだクソ眼鏡…っつ!!!?」

    俺は自分の言った台詞が頭に勢いよく流れる。
    唖然としたハンジを見て俺は口を咄嗟に押さえた。



    一気に血の気が失せる気がした。
    やってしまった事に今さら悔いても仕方がないとは思うが、悔いずには要られなかった!
    まさかっ…こんな形で…馬鹿か俺は!!?

    おずおずとハンジの顔を再び見れば奴は下を向いたまま黙りこくる。

    リヴァイ「…」
    ハンジ「…」

    無言が妙に…辛かった。

    ハンジ「…は、ははっ…は…はは…」
    リヴァイ「…はは…はっ…」

    乾いた笑い声が俺達の間に流れ、その後俺は逃げるようにその場を立ち去った。

  121. 121 : : 2014/03/22(土) 23:17:23

    ハンジから逃げるように俺は作戦室に入り込んだ。
    そこにはエルヴィンが珈琲を飲みながら優雅に気取ってやがった。

    荒くなった息を整えて壁に凭れ掛かる。

    エルヴィン「女性に主導権を握られる男…というのは今のお前のような顔をしているのかな?」

    リヴァイ「お前の髪を削ぐぞエルヴィン」

    エルヴィン「安心しろ、そろそろこのウィッグも変えようかと思っていたところだ」
    リヴァイ「…」

    エルヴィン「冗談だ。本気にするな、これはちゃんとした地毛だ」

    冗談が冗談に聞こえなかったとは言えん…俺は誤魔化すように頭を掻きながら備え付けのインスタント珈琲に手を伸ばす。

    インスタントは嫌いなのだが今はとりあえず落ち着きたい気分なので我慢することにした。

    エルヴィン「…リコ・プレツェンスカに会ったんだってな。元気にしていたかい?」

    リヴァイ「ああ」
    エルヴィン「そうか…それは安心した」

    エルヴィンは安堵のような表情をして目を細めた。
    リコとエルヴィンに何か深い関係があったかは俺にはわからないし興味はないが、確かハンジが前世であの二人は良いコンビに為るとか為らないとか言っていた気がする。

    エルヴィン「どうかしたかい?」
    リヴァイ「いや、報告は聞いたか?」


    エルヴィン「あぁ、ナナバから聞いたよ。
    そしてエレンとペトラが面白い情報を持ってきてくれた」


    リヴァイ「?」

    ニヤリと不気味に笑うエルヴィンに俺は首をかしげる。
    奴は机の上にあるクリップで止められた20枚ほどの紙束を俺に取るように指示した。

    エルヴィン「被害者の愛人のリストだ、そしてその中の一人に…」

    伏線が貼ってある場所を開けば、昼間に会った顔。

    エルヴィン「レイラ・バーナーがいた」

    俺は成る程な、と呟く。

    エルヴィン「そして被害者の隣人にミケが彼女の写真を見せたところ…ハンジと被害者の喧嘩を止めたのは紛れもなくレイラ・バーナーだと言うじゃないか。
    これは、お前の願望の推測の線が出てきたんじゃないか?リヴァイ」

    リヴァイ「ああ…」

    俺はハンジが犯人でない希望の道を見つけて静かにほくそ笑んだ。
  122. 122 : : 2014/03/22(土) 23:19:47
    いやあ!!久方ぶりのリヴァハンターン!!
    そして、ハニー(88さん)の作品に影響されて匂わせてしまいました!エルリコ!!
    皆結婚しろよ…
  123. 123 : : 2014/03/22(土) 23:21:07
    ペトラトラトラルさん!期待コールありがとうございます!!
  124. 124 : : 2014/03/22(土) 23:26:17
    やっぱし「私は蝶になる」ですか...
    リヴァイはハンジのことで頭がいっぱいで気付かないと...
    ヤッバイ!!
    期待度MAX!!!!
  125. 125 : : 2014/03/22(土) 23:28:29
    初めてネットでペトラトラトラルって言われた!
    うれしー♪
  126. 126 : : 2014/03/22(土) 23:32:01
    TO リオン様=マイエンジェル!!
    期待コールありがとう!私の天使!
    はい!あのssのおかげでエルリコに目覚めましたww
    兵長はハンジさんにメロメロ(*/∇\*)

    TO ペトラトラトラルさん
    ええ!!?初めて!!?やった!一番手だ!!
  127. 127 : : 2014/03/22(土) 23:58:06

    ネットまだ慣れてないので、変になることあるかもしれないんで見つけたら止めてくださいWWWWWWWWW
  128. 128 : : 2014/03/22(土) 23:59:23
    学校でたまに奇行種って言われます
  129. 129 : : 2014/03/23(日) 00:01:07
    マジですかww
    リオン様はモブリットって呼ばれているらしいですよw
    実は私は背が高いのでベルトルさんと呼ばれていますww
  130. 130 : : 2014/03/23(日) 01:17:04
    友達はリウァイとノラガミの夜トが好きすぎて町に行ったとき1日中アニメイトにいるWWWWWWWW
  131. 131 : : 2014/03/23(日) 01:55:57
    期待
  132. 132 : : 2014/03/23(日) 02:02:35
    ≫130

    私も夜ト大好き・・・可愛いたしか声優神谷さんですよね?雪音が梶さん・・・あと、誰かがエルヴィンの声優さん
  133. 133 : : 2014/03/23(日) 07:07:58
    >>132
    エルヴィン→大黒ですよ!!
    小野大輔さんです。黒バスの緑間もやってますよ!!

    前進せよなのだよ

    なんてね♪www
  134. 134 : : 2014/03/23(日) 07:14:00
    >>129
    そうなんです!!
    親友が奇行種で...
    廊下走って「走るな!!」
    奇声上げて「ちょっとだまってて!!」
    って感じです...

    それゆえ、モブリットのあだ名が付きました...
    ま、モブリット好きなので逆に嬉しいですけどね

    最近は女子だからと言って、一部の人間は「モブリッタ」と呼びますね...
  135. 135 : : 2014/03/23(日) 09:26:06
    「モブリッタ」ってかわいいですね♪
  136. 136 : : 2014/03/23(日) 18:08:46
    ノラガミは見ていないのですが、声優になんと大ファンな神谷さんだけでなく、
    梶さんや小野さんがいると聞いては見ないわけにはいかんので見ようと思います!!

    モブリッタwww可愛いww
  137. 137 : : 2014/03/23(日) 18:15:58
    続きまだかなー?
  138. 138 : : 2014/03/23(日) 18:16:59
    夜に続きをあげたいと思います!
    お楽しみに!!
  139. 139 : : 2014/03/23(日) 18:51:51
    ちょこっと更新
  140. 140 : : 2014/03/23(日) 18:52:46

    翌日

    朝8時頃に緊取作戦室にエレン、ペトラを入れて全員がテーブルを囲んで集まっている。

    エルヴィン「では、エレンとペトラはレイラ・バーナーと被害者の間に何かトラブルがなかったかを調べてくれ。
    ナナバは本人に接近し聞き込み。リヴァイはリコから情報を聞き出す。ミケとゲルガーは引き続きハンジの取り調べだ」

    エルヴィン「頼んだぞ」

    真ん中にエルヴィンが掌を広げて腕を伸ばす。
    エルヴィンの手の上にミケ、ナナバ、ゲルガー、エレン、ペトラと乗せて行く。

    全員が俺を見つめた。

    リヴァイ「必ず…真実を突き止めるぞ」

    ニヤリと笑うと俺も奴等の手の上に自分のソレを乗せた。

    全員「おう!」

    掛け声と共に一気に手を放し、各々がするべきことをするために動き出す。

    さて、行くか。
  141. 141 : : 2014/03/23(日) 18:59:46
    「モブリット~」って呼ばれたときに、
    「私は女なんですけど...」って言い返したら、
    「じゃあ...モブリッタ?」
    ってことに...
  142. 142 : : 2014/03/23(日) 19:02:51
    》'141

    へーいいなー
  143. 143 : : 2014/03/23(日) 19:13:32
    期待です(。・ω・)b
    「面白すぎです!郷さん!」何てね♪
  144. 144 : : 2014/03/23(日) 19:21:50
    面白過ぎますよぉ!
  145. 145 : : 2014/03/23(日) 22:32:58
    面白すぎ!このミステリー!
  146. 146 : : 2014/03/24(月) 10:34:01
    ふぉっ、いつの間にか私の作品の名前があがってる(*´ω`*)
    エルリコに目覚めて頂いて嬉しいダーリン嬉しい愛してるはぁと♪

    ほんと、ミステリーが面白い!!
    ダーリンは書く分野が多彩ですごいわ~(*´ω`*)
  147. 147 : : 2014/03/24(月) 13:30:20
    すいません!!昨日爆睡しました!!
    するとたくさんの有難いコメントが!!?感涙

    TO リオン様=キュートエンジェル!!
    友達さんのノリがww
    私もたまにモブリッタって呼んでいいですか?ww
    進撃せよさんに同意!!いいなあ~

    TO アニゃっぷる(눈_눈 )♪さん!
    初めまして!期待コールありがとうございます!!
    て…照れる(//∇//)

    TO 兵長と一緒にハンジさんを削ぎたいさん!
    ↑これww私はどっちかというとハンジさんと一緒に削がれたいですO(≧∇≦)O
    面白いと言ってもらえて嬉しいです!!
    恋愛中心でミステリー浅いのですが、応援よろしくです!

    TO ハンジもどきさん!
    いつも有難きお言葉、ありがとうございます!!
    更新亀ですいません…なるべく早く進めたいと思います!
    もうすぐ春休みだ!!ひゃっほう!

    TO あいらぶはにー!!!
    愛してるだなんて…だーりん照れて赤くなって滾って死ぬバタリ
    ハニーのエルリコはやばかった!!匂わせるだけと思っていたけど進展させちゃおっかな?

    いや~ハニーにそう言ってもらえると、新しい分野に手を出すのが楽しくなるね!!
    今度一緒に参加型でリレー作品作りませんか?よかったらですけど!(´-ω-`;)ゞポリポリ
  148. 148 : : 2014/03/24(月) 13:34:04

    ミケ「そういえばリヴァイ」

    リヴァイ「あ?」

    ミケ「ついに言ったんだな?」
    リヴァイ「何をだ?」

    作戦室から出ようとしたミケはいきなり振り返り、にやけ面でそう言った。
    ついには後ろからゲルガーが手を肩に回して来る始末。

    うぜぇな。…即座にソレを払ったのは言うまでもない。

    ゲルガー「いやぁ…リヴァイの旦那よぅ…俺達はお前さんを舐めていた」

    リヴァイ「ゲルガーよ…気持ち悪いぞ」

    ゲルガー「気持ち悪くもなりますがな!お前の事、ナナバとヘタレとかチキンとか馬鹿にしてたけど…」

    リヴァイ「よし、お前ら削ぐ」
    ゲルガー「まさか牢の中にいるハンジに告白たぁ、ロマンだねぇ~ぅうむ、青春だねぇ」

    ゲルガーの言葉に俺は固まった。

    ミケ「牢の中に入っていた奴等が皆笑っていたぞ?」

    ゲルガー「あの堅物も好きな女の前ではただのひよっこだな!って!ギャハハ」

    あの囚人共…殺す!
    あの場所にいた奴を八つ裂きにしなければ…俺が大量殺人を考えているうちに余計な奴等までここぞとばかり寄ってくる。

    エルヴィン「ほぅ…もしやそれは昨日の夜に行ったものではないかな?リヴァイが不必要に焦っていたのも納得がいく」

    ゲルガー「ほうほう…事件は昨日起きたと…メモメモ」

    ナナバ「へぇ~リヴァイもやるときはやるんだね」

    ミケ「だが笑って誤魔化して逃げたらしいぞ」

    ナナバ「うわ~やっぱりヘタレ属性か」

    ゲルガー「いやいや!コイツにしては良くやったぜ!しかしこのネタを何処で活用しようかね…」

    エルヴィン「まずは今日の飲み会の酒代にしたらどうかな?」
    ゲルガー「いいっすねー」

    リヴァイ「テメェ等…」
    ゲルガー「あ、やべっ」


    エルヴィン「総員、撤退だ!」

    ナナバ&ゲルガー「はっ!」
    ミケ「ふぅ…」

    俺は怒りに震える拳を握りしめて奴等に殴りかかろうとするが、危険を察知したのか一目散に作戦室から出ていった。

    リヴァイ「待ちやがれぇえええ!」

    俺は全力で調子に乗った馬鹿共を追いかけたのだった。
    手前等仕事しろ!!
  149. 149 : : 2014/03/24(月) 13:34:26
    ギャグは入れなくちゃ生きていけない!ターンでした。
  150. 150 : : 2014/03/24(月) 13:52:01
    読みづらーーーい!セリフ一行開けた方がいいと思います!それと、オモシロイです。期待!
  151. 151 : : 2014/03/24(月) 14:43:58
    ダーリン☆
    参加型リレーですか、勿論ダーリンが主催なら参加させていただきますよん♪

  152. 152 : : 2014/03/24(月) 14:47:41
    TO 紅葉さん!
    アドバイスありがとうございます!(^_^)v
    慣れでいきなり変えるのは難しいので、少しずつその様にしたいと思います!
    期待コールありがとうございましたm(_ _)mペコリ
  153. 153 : : 2014/03/24(月) 14:49:47
    TO マイハニーはあと
    やったあ!じゃあ、近いうちにグループとか作ろうと思います!
    初めてなのでご指導よろしくだぜ!ダーリン頑張る!
  154. 163 : : 2014/03/24(月) 16:14:16
    明日は、卒業式だぁ~!(*´ω`*)

    続きまだかな~暇だああああああああいいい!!( ̄▽ ̄;)
  155. 168 : : 2014/03/24(月) 17:38:44
    兄さん、姉さん☆
    モブリッタって呼んでもらって全然OKです!!
    もう、奇行種フレンドやだ
    突っ込み楽しいけど...ノリが怖いブルブル
  156. 171 : : 2014/03/24(月) 22:31:17

    午後、時間が開いたらしいリコは警視庁へとやって来た。

    相も変わらず無表情だが、ハンジの着替えやら差し入れやらを持ってきた辺り、
    コイツなりに心配をしていたのやも知れない。

    リコ「お疲れ様です。兵長!」

    リヴァイ「兵長はよせ。俺はもう兵士長ではないし、お前ももう、兵士ではない」

    リヴァイ「そうだろ?」

    リコ「はい」
    リコは頭を下げると備え付けの、俺の向かい側の席に座る。

    リヴァイ「悪いが、事件があった日のレイラ・バーナーのアリバイを知りたい」

    リコ「奥様に殺人は不可能です」

    リヴァイ「…何?」

    リコ「あの日、志望推定時刻の30分前に奥様は御自宅に居ましたから」

    リヴァイ「30分?」

    リコ「はい、その後使いに出されて…一時間過ぎ辺りに帰還しました」

    リヴァイ「そりゃ、可笑しいじゃねぇか」

    確か被害者とモブリット邸までの道のりは2㎞弱。
    車でいけば信号に引っ掛かっても余裕で間に合う。

    リコ「奥様は車の運転はできませんし、家には一代のみ。使いに行っている私が使用しておりました」

    リヴァイ「…」
    リコ「共犯者がいなければ不可能です」

    リヴァイ「お前という事は?」

    リコ「疑いはもっともですが、此方にも言い分があります。
    私は…ハンジの…無二の友人の立場が悪くなっても奥様に尽くす義理がありません」

    リヴァイ「…」
    俺は真っ直ぐ向けられる視線に頷く。

    リヴァイ「わかった」

    リコ「…意外でした」

    リヴァイ「…あ?」

    リコ「いえ、すんなり信用してくれるんですね」

    少し笑みにも似たリコの表情に俺は自然に目を細める。

    リヴァイ「お前…警察官になった方がいいぞ」

    リコ「考えておきます」



    リコ「そうだ」

    リヴァイ「…あ?」
    リコ「その…団長は…お元気ですか?」

    不安げな声に俺は首をかしげた。
    リヴァイ「会っていくか?」

    リコ「…いえ、あの人も忙しいでしょうし…日を改めてお伺いします」
    リヴァイ「わかった」
  157. 172 : : 2014/03/24(月) 22:32:18
    地の文少なめで台詞も空けてみたのですが、読みやすくなったでしょうか?
    意見&アドバイスよろしくです!!
  158. 175 : : 2014/03/25(火) 10:43:24
    オモヒローイ!
    続き待ってます!
    こんなミステリー書けるってことは、かなり頭がいいのですね?!
  159. 176 : : 2014/03/25(火) 10:53:30
    いやいやいやいや!!!馬鹿です!!馬鹿馬鹿です!!
    でも、ありがとうございます!!
    続きも頑張りますね!!
  160. 177 : : 2014/03/25(火) 11:22:20
    ニヤリ★
    私の方が脳ミソ腐ってるんで♪
  161. 178 : : 2014/03/25(火) 11:23:17
    お…おんぷを付けてよいのでしょうか…?(あせあせ
  162. 179 : : 2014/03/25(火) 13:12:07
    会員登録できるかわかんないけどやってみます!
    でもそれってお金かかりますか?
    お金かかんないのなら頑張ってみます!
  163. 180 : : 2014/03/25(火) 13:20:10
    うんっ☆
    腐りすぎて理科以外何の科目も出来ませんので⊂($▽$)⊃
  164. 181 : : 2014/03/25(火) 13:49:21
    期待です!
    面白いですねー♪
  165. 182 : : 2014/03/25(火) 15:41:06
    TO ハンジもどきさん!
    理科できるならいいじゃないですか!!
    私なんか、何も出来ませえん☆

    TO エレンちゃんさん!
    ありがとうございます!!頑張りますね!!
  166. 183 : : 2014/03/25(火) 17:28:21
    理英バカです!
    期末の点数言ったら、誰でも失神しますよー♪
  167. 184 : : 2014/03/25(火) 22:24:00
    ハンジもどきさん!!

    大丈夫です!勉強なんて努力しだいてどうにかなりますし!たいていの大人は、お金の計算しか出来ませんから!(>_<)
  168. 185 : : 2014/03/26(水) 08:03:42
    インフル…寝込んでる時に更新…悲しいな…(笑)
  169. 186 : : 2014/03/26(水) 08:56:58
    え!?杞憂さん大丈夫ですか!お大事に!
  170. 187 : : 2014/03/26(水) 10:55:53
    杞憂さん。お大事に##
    進撃せよさん、私は将来の夢のために頑張ります★!!!!!!
  171. 188 : : 2014/03/26(水) 15:33:34
    ここからはナナバさん視点、団長視点に移ります!!
    兵長視点だけでなくてすいません!!
  172. 189 : : 2014/03/26(水) 22:07:54
    こんばんは。
    いや~、世の中には面白い物語が、
    たっくさん溢れてるんですね…
    この作品も、見逃せません!!
    エレン、かわいいっ(>_<)期待です!!
  173. 190 : : 2014/03/26(水) 23:24:32
    こんばんは!ありがとうございます!このごろ亀ですいません!!
    ナナバターンに入ります!!
  174. 191 : : 2014/03/26(水) 23:26:29

    そこは以下にも暇そうな叔母様方が来るような高級カフェ。

    気取る女性はあまり好まないのだが、上司の命令とハンジのためと思って、目的の人物がいるテーブルへと足を進めた。

    ナナバ「こんにちは、」
    レイラ「あら?昨日の刑事さんじゃない…」

    レイラ・バーナーは私を睨むように見つめると、紅茶少量を口に流し込んだ。

    ナナバ「…隣に座っても?」
    レイラ「言ったでしょう?私は女が嫌いなの」

    ナナバ「私に口説かれた女性はみんなそう言っていたけれど…」

    レイラ「けれど?」

    ナナバ「最後には胸の内を全て話してくれましたよ…」

    彼女の造られた美しさに触れてはニヤリと意図して笑う。
    さて、乗ってくれるかな?

    レイラ「いいわ…私の胸を射止めた男は少ないのよ?あら?貴方に射止められたら貴方が私の初めての女になるのかしら?」

    ナナバ「そうなりますね?…貴方の胸を射止めた男は…やはりモブリットかな?」

    レイラ「ええ…あの人は良い人だったわ。あの人だけは信じよう、何があっても…とまで思ったほどに…」
    ナナバ「…へぇ」

    少し意外だった。
    女も男も見下した自信たっぷりの女性かと思われたが、どうやらモブリットのことをある程度は愛していたらしい。


    レイラ「馴れ初めでも聞いていきます?綺麗な綺麗な刑事さん」


    綺麗な…に皮肉を込められた気がしたが、とりあえず機嫌取りに馴れ初めを聞くことにしよう。
  175. 192 : : 2014/03/26(水) 23:29:34

    レイラ「昔の私はとにかく…男を食べて生きてきたの…」

    ナナバ「…」

    レイラ「医者やマフィアまで…とにかく金を持っている男をしらみつぶしに…自分の色気を使って虜にしたわ」

    レイラは店員に紅茶のおかわりと、私に好きなものを選べと言ってくる。
    確かに、長い話になりそうなのでカフェオレを頼むことにした。

    レイラ「私は幸せだったのよ?馬鹿な男共が私の躰に魅いられてなんでもする様は滑稽だったわ」

    ナナバ「…それはそれは…美人の特権ですね」

    レイラ「そう、私は美人だったの。でもね、私にも落とせない頭の良い男がいたの。
    顔がよくて何でもできた。だから手に入れようとしたの」

    ナナバ「結果は?」
    レイラ「惨敗」

    両手を広げて眉をひそめるレイラは、店員が持ってきた紅茶を苛立ちを込めてスプーンでかき混ぜる。

    レイラ「それから私の行いは悪化したわ。

    そしてミスを犯したの」

    ナナバ「…ミス?」
    レイラ「そう…麻薬密売組織のボスに手を出しちゃったのよね…」

    それは大事件だな…。

    レイラ「当時、その麻薬密売組織のボスは完全に私に惚れていたわ。だから逮捕するために囮として使われた」

    ナナバ「…」

    レイラ「その事件の担当をしていたのが私の夫、まだ一警官のモブリットってわけ」

    ナナバ「…貴方がモブリットに惚れたのは何故?」

    レイラ「あまりにも優しかったから…」
    ナナバ「…」

    確かに、私の知るモブリットに冷たいという要素などなかった。
    毎日ハンジのためと動いていた彼は優しさの塊だった。
    どうやら現世でもそうらしい。

    レイラ「あの人ったら、

    『君に遊ばれた男性たちも可哀想だが、本当の恋ができない君はもっと哀れだ』

    って半泣きで言ったのよ?」

    けらけらと笑いながら語る彼女は刺々しい…‘嫌な女’など微塵も感じさせないほどに嬉しそうな顔をしていた。

    レイラ「私は彼に惹かれた。一点の黒もない絶対的な白に惹かれた。
    どうしたらあそこまで善人で居られるのか疑問だったわ」

    レイラ「あの人は私に本物の恋ができると良いねと笑った。こんな醜い私に笑顔を送ってくれた。
    彼に婚約を求めたら同情かは知らないけどOKをしてくれたわ」

    ナナバ「…」

    私は必死に心根を話す彼女に絶句した。

    モブリットへの愛は本物だ。

    疑いようがない。

    ある程度なんてとんでもない、心を完璧に射止められている目の前の女性を誰が偽りだと言えるだろうか?
  176. 193 : : 2014/03/26(水) 23:32:04

    レイラ「だからね、ハンジが来たとき私は素直に喜べなかった」

    ナナバ「…」

    レイラ「モブリットががんで急死したとき、私は若い頃からの夢だったデザイナーの修行に出ていたの」

    レイラ「何故彼の最期を見とれなかったのだろうと後悔したわ。自惚れも多少あって、彼に寂しい思いをさせたと自分を責めた」

    レイラ「でもね、息を引き取って数分といったところで駆けつけて…あの人の顔を見たら…」

    ナナバ「…レイラ…さん?」


    レイラ「あの人…ハンジの腕の中で幸せそうに眠るのよ?悲しみよりも罪悪感よりも何よりも、怒りで涙は一滴も出なかったわ」


    ナナバ「…」

    怒りの目の先にはきっとハンジの後ろ姿が浮かんでいることだろう。

    レイラ「刑事さん」
    ナナバ「…はい」

    レイラ「今回の事件…私が犯人よ」

    ナナバ「なっ!!!?」

    レイラ「でも残念。あの子が自分から犯人と告げたのなら私の告白も意味がなし」

    ニヤリと笑う彼女に私は背筋が凍りつくのを感じた。


    レイラ「私と被害者とハンジ…何故被害者は死んだのか、

    何故ハンジが犯人なのか、

    何故私が彼を殺せたのか。

    すべて突き止めて私のところに来なさい」


    ナナバ「…」
    レイラ「そうしたら、全てを認めて私が牢の中に入ってあげるわ」

    ナナバ「何故…いきなり…そんな話をしてくれたのかな?」

    レイラ「私の馴れ初めを聞いてくれたから、お礼よ。何よりも…貴方は綺麗でイケメンで紳士っぽいから?
    うふふ…早く昨日の男刑事さんのところにいった方が良いんじゃなくて?」

    私はレイラの微笑みに内心舌打ちをした後にカフェオレを一気に喉に流し込んだのだった。
  177. 194 : : 2014/03/26(水) 23:32:18
    ナナバさんが男前になった…
  178. 195 : : 2014/03/26(水) 23:34:56
    裏設定で、レイラが落とせなかった頭のいい男はエルヴィン団長です!!
  179. 196 : : 2014/03/26(水) 23:37:46
    明日はエルヴィンターンに入りたいと思います!!
  180. 197 : : 2014/03/26(水) 23:39:59
    おお!!
    エルヴィン!!!!

    ナナバ様かっこいい...(*^^*)
  181. 198 : : 2014/03/26(水) 23:42:01
    がんばれナナバ!!
  182. 199 : : 2014/03/27(木) 09:34:17
    ナナバカッコいい!!(*^^*)
  183. 200 : : 2014/03/27(木) 09:59:01
    ナナバ様のかっこよさはまだまだ続く(予定)だぜ!
    しかし…ゲルガーとミケが空気やな…
  184. 201 : : 2014/03/27(木) 12:06:28

    エルヴィンターン


    取調室で何度となく見たハンジの姿に俺は嘆息した。

    ミケは吐かせる気がないのか、ゲルガーを入れての世間話に花を咲かせるだけであるし、
    当のハンジは貼りつけたような笑顔でいつも同じ顔。

    チラチラと取調室の出入口を見る辺り、リヴァイのことを気にしているのだろう。

    あのような貼りつけた偽りの笑顔でなくて、昔のように晴れやかな笑顔が見たい。


    親心から彼女が心配でならなかった。


    ガチャリ…
    作戦室のドアが開かれて、入ってきたのはエレンとペトラであった。

    エレン「被害者とレイラ・バーナーとの接点がわかりました!」

    エルヴィン「接点?」

    エレン「はい!何でも…彼女の元愛人で…麻薬密売組織のボスだった奴が牢から出てきて彼女と再会。
    隣人の話だと金をしつこくせがんでいたとか、」

    ペトラ「モブリットが死んで収入もなく、遺された遺産を頼りに生きるレイラにとっては邪魔な存在だったはずです!」
    エルヴィン「そうか…」


    俺は二人に頷くと、取調室のドアを開けた。

    不思議そうに此方を見るゲルガーとミケに苦笑しながらも、ハンジの向かい側の席にゲルガーに変わって座る。
    エルヴィン「すまないな。ゲルガーくん」

    ゲルガー「あ、いえ!団長自ら取り調べっすか」

    エルヴィン「なあに、世間話だよ」

    ハンジ「…やっぱ、貴方の声は生が一番だね。いつも機械越しだから寂しかったんだよ」

    エルヴィン「それは…すまなかったね」

    ハンジは緊張をしているのか、此方の様子を伺っている。
    意を決したように彼女は乾いた口を開けた。

    ハンジ「リコ…きっと待ってるよ」
    エルヴィン「…!!」

    ハンジ「なんで会いにこないの?私の存在が知れたときにはリコの居場所も貴方なら分かっていたんじゃないの?
    貴方なら…すぐにでも会いに来てくれると私は思っていたよ。

    リコも無表情で、相変わらず自分の気持ちは言わないけれど、絶対に貴方を待っている」

    ハンジ「頃合的にも、レイラのアリバイを聞く為に何度かリコと接触できたはずだよね?
    もしかしてリヴァイやエレン達を使って自分は会ってないの?」

    …ハンジの言葉は胸に刺さるように鋭く発せられた。

    リコと私は今で言う前世では恋人同士だった。
  185. 202 : : 2014/03/27(木) 12:27:30

    エルヴィン「ハンジ…ここは君が取調べをする所ではない。君が丸裸になる場所なんだよ」
    ハンジ「エルヴィン…」

    エルヴィン「質問に答えてもらおうか、ハンジ・ゾエくん」

    私はこれまでの情報を纏めて彼女に聞かせることにした。
    彼女の反応で、私とリヴァイの仮説が当たっているかどうか、見定めさせてもらおう。

    エルヴィン「まずは、ご報告。我々はレイラ・バーナーが真犯人ではないかと考えています」

    俺の言葉にハンジは眼を鋭くさせた。まるで敵を認識したような眼だ。さっきの悲しげな顔はどこへやら。
    まったく、昔から表情がほいほい変わる子だった。

    エルヴィン「まず、我々の捜査報告と推測を聞いてほしい」
    ハンジ「…」

    返ってきた言葉はないが、構わず始めようと思う。
  186. 203 : : 2014/03/27(木) 19:15:46
    出た丸裸
    エルヴィンはエロヴィン

    続きに期待です!
  187. 204 : : 2014/03/28(金) 21:59:37
    期待です♪
  188. 205 : : 2014/03/30(日) 09:51:12
    ほほぅ~
    行け、エルヴィン!
  189. 206 : : 2014/03/31(月) 23:06:58
    エルヴィン応援コールありがとうございます!
  190. 207 : : 2014/03/31(月) 23:12:09

    エルヴィン「ハンジ・ゾエ。貴方はレイラ・バーナーに嵌められたのではありませんか?」

    ハンジ「…」
    エルヴィン「最初から可笑しいと思っていたんだ…。最初の電話の声と今の君の声、電話で多少のズレがあるとしても違いすぎる」

    ハンジ「…気のせいじゃないかな」

    エルヴィン「俺が君の声を聞き間違えると?」

    そんなことがあるはずがない。俺にとって何よりも大切にしてきた仲間を、

    その仲間の声を、聞き間違えるはずがない。

    ハンジ「…」

    エルヴィン「お前はレイラ・バーナーを護ろうとした。

    麻薬密売組織のボスは牢から出て真面目に会社勤務をしようとしたが、暴力やらが原因でクビに…無職の彼は金がなかった。

    だから大勢の女性…もとい愛人から金を巻き上げていた。しかし数多の愛人からの援助がピタリと止んだ。
    そこからだろうな。レイラが彼に貢ぐようになったのは」

    ハンジ「…」

    エルヴィン「お前は彼から彼女を護るために彼を脅した。愛人達と…レイラと縁を切れ、さもなければ殺す」

    ハンジ「…」

    エルヴィン「しかしお前が護ろうとしたレイラは彼を殺した。
    お前に罪を被せて、ナナバが言うには、彼女自信から断言したそうだよ。自分が犯人だと…」

    ハンジ「…!」

    エルヴィン「だが、例え罪を被せられても君は優しい子だ。…彼女の計画に乗って罪を被ったのではないかい?」

    ハンジ「…リコの証言は取れたかな?」
    エルヴィン「まだリヴァイからは報告を受けていない」


    ハンジ「レイラ・バーナーは車を乗ることが出来ないんだ。そしてカフェに車で間に合う時間帯まで居た。
    ということは、歩いては間に合わない時間に被害者は殺された。彼女に共犯者がいなければ犯行は不可能だ」

    エルヴィン「リコが共犯という可能性がある」
    ハンジ「それ、本気で言っているの?」

    ハンジの言葉に俺は冷や汗に似たものを流した。リコが共犯者、推測を活かせば、一番可能性の高い結論だ。
    だが、俺は全身でこのことを否定してしまっている。

    リコが共犯者なわけがない…!

    ハンジは勝ち誇るような笑みを見せた。
    その笑顔は、自分以外犯人ではないと言っているように俺には見えた。

    ハンジ「貴方は与えられた情報で結論を出す」

    エルヴィン「君は私の結論から仮定を産み出す」

    ガチャリ…

    リヴァイ「そして俺はお前らの結論の材料を持ってくる」

    エルヴィン「来たか」
    リヴァイ「ああ」

    リヴァイは笑った。

    リヴァイ「ハンジ…お前は犯人じゃない」

    リヴァイが取調室な入ってきた次に、美人に属するであろう女性が微笑みながら入ってくる。

    ハンジ「母さん…」


    なるほど、これがレイラ・バーナーか。

    俺は今座っている椅子から腰をあげてリヴァイに笑いかける。

    さぁ、バトンタッチだ。

  191. 208 : : 2014/03/31(月) 23:22:47
    リヴァイ視点に戻ります!
  192. 209 : : 2014/03/31(月) 23:30:46
    レイラの顔を見た瞬間のハンジの顔はアホみたいでクソ可愛かった。
    リヴァイ「無防備な面晒しやがって。クソ眼鏡が」

    ハンジ「なんで…」
    レイラ「…」

    リヴァイ「エルヴィン、其処のハンジ・ゾエは犯人ではない」

    俺はエルヴィンの代わりに担当の席へと進み、腰を下ろした。結末はクッソ簡単で呆気ないものだったが仕方ないだろう。

    事件なんてこんなもんだ。

    リヴァイ「リコの証言からレイラ・バーナーには共犯者が必要だった。しかし、共犯者でなくてもいい。
    ただ、現場に連れていってくれる"足"が有ればいいんだからな」

    ハンジ「…」
    リヴァイ「レイラがナナバに出した条件を全て解いたぜ」

    ◆◆

    レイラ「あら、来るのが早かったわね」

    リヴァイ「用件だけ手短に話そう。何故被害者は死んだのか、それはアンタが被害者を憎んでいたからだ。
    何故ハンジが犯人なのか、それはアンタがハンジに罪を被せたからだ。何故アンタが被害者を殺せたのか…」

    リヴァイ「それはハンジ・ゾエという共犯者が居たからだ」

    レイラ「…」

    リヴァイ「消去法だが間違いないだろう。アンタが深く縁を結ぶ人間はリコ・プレツェンスカとハンジ・ゾエだけだ。
    先ほど、殺人が行われていた同時刻にリコがスーパーの監視カメラに映っていることを確認した。
    残るはハンジだが…大学の同期が大学専用の車を借りていったことを確認。
    そして、現場周辺を通るタクシー会社を全部当たり、お前が使用したタクシーを見つけた。

    さぁ、真相を話してもらおうか。クソ女」

    ◆◆◆

    レイラ「私は最初殺す気なんて無かった。あのバカな男がバカな事を言わなければね…」
    レイラはハンジの困惑の視線を軽く無視しながら語り出した。

    レイラ「あの男は、あの人が大切に育てた娘を一度抱かせろ。そうすれば私からは手を引く。そう言ったわ」
    ハンジ「…止めろ…」

    レイラ「私はこの子が憎かった。この子を渡せば私は自由、一石二鳥で嬉しいことこの上無い提案だった。
    だから私はハンジを連れてあの男の家に行ってやったのよ」

    レイラ「そうしたら…私はさっさと帰って紅茶でも飲もうと本当に思っていたのよ?本当にね…でも、」

    取調室にナナバが入ってくる。緊取全員が集合したところで俺達はハンジを見つめる。
    語っているのはレイラなのだが、ハンジの表情からハンジが丸裸になってゆくのを感じた。

    レイラ「あの人のせいで私は変わったわ…あの人…モブリットなんかに会わなけりゃあ…自分の娘…しかも義理の娘なんて助けなかったのに…」

    ナナバ「レイラ…」
    レイラ「ハンジを組敷くあの男を後ろから刺したの。凶器なら我が家の金庫にあるわ」

    そう、これが被害者を殺した犯人。

    エルヴィン「…レイラ・バーナー…君を逮捕する」
    レイラ「貴方に手錠をかけられるなんて、屈辱ね」

    レイラはふっと笑うと俺達に投げキッスをして取調室をエルヴィンやナナバ、ゲルガーと共に出た。

    残された俺とミケはピクリともしないハンジをただただ眺めた。
    ハンジ「り…ば…い…」
    リヴァイ「さて、ハンジ・ゾエ。お前には躾が必要みたいだな…」

    ハンジの表情は見えないが、さぞ怒りで輝いていることだろう。

    ハンジよ…怒りたいのは此方も一緒だぞ

    リヴァイ「お前は、レイラ・バーナーの罪を自分から被ると言ったそうだな」

    ◆◆◆

    一足早くレイラから真相を聞いた俺は怒りで気が狂いそうになった。

    レイラ「あの子が自分から言ったのよ。自分に恩返しをさせてくれってね」

    リヴァイ「なに?」
    レイラ「だから私は貴方達警察が早く来るように、ハンジが待っている現場に来るように電話をしたの」

    リヴァイ「だとしたら何故、ハンジにかけさせなかった?その方が罪を被せるなら効果的だろう…」

    レイラ「何故、ね…私なりのメッセージよ…」

    ◆◆◆

    リヴァイ『善人ぶってんじゃねーよ』

    俺がそう言うと、ハンジは俺の襟を掴み上げて睨んでくる。
    泣きそうな、憎しみに似たものを目だけで俺にぶつける。

    もしかしたら、恨み言が多すぎて何から言ったらいいか迷っているのやもしれない。

    ハンジ「リヴァイ…リヴァイリヴァイリヴァイリヴァイ…リヴァイ!!!!」
    リヴァイ「…」

    ハンジ「リヴァイ…!」
    ハンジはやっと口を開いたと思えば、俺の名前を呪文のように言い続ける。
  193. 210 : : 2014/03/31(月) 23:30:53
    ハンジ「貴方さえ…貴方さえいなければ!こんなにも苦しくなることはなかった!こんなにも取り乱すことはなかった!

    貴方さえいなければ、…こんなにも自分の行いが愚かだと気付くことも無かったんだ!」


    ハンジは泣きながら俺の胸を叩く、俺はハンジの顔を掴んで下を向いていたのを俺に向かせた。

    リヴァイ「そうだ、お前は愚かだった。俺は心底お前に幻滅した。お前の罪は大きい。

    レイラ・バーナーは変わろうとしたのに、
    お前の押し付けがましい恩返しによって変わることが出来なかったんだ。

    あの世のモブリットだってそうだ。
    お前の自己満足のためにアイツのレイラへの愛を全部無駄にした。

    お前は死刑なったって文句は言えねぇほど踏み潰しちゃいけねぇアイツ等の愛を踏み潰したんだ!!!」

    ハンジ「…私はっ、私…」

    リヴァイ「だが…ハンジ…俺はそんなクズ野郎が好きだ。
    優しすぎて悪に堕ちたお前がとことん美しいと思う」

    リヴァイ「ハンジ…今のお前は俺が憎いだろう。憎くて憎くて仕方ないだろう。
    だがそれでいい…憎しみでもお前の中が俺だけになればいい。…お前の恩返しを邪魔して、レイラ・バーナーを逮捕した俺を憎め。

    ハンジ…お前の護りたかった女を逮捕した俺を憎め、

    俺だけを考えて生きろハンジ…」



    ハンジは目を見開いた。

    長い沈黙だ。

    俺はハンジを抱き締める。
    精一杯の愛を込めて、


    ハンジ「バカ…リヴァイ…」







    ハンジ「誰が憎んでやるかよ…そんなことで心奪われるハンジさんじゃないよっと…」


    ハンジはそう言うと、俺の背中に腕を回した。
  194. 211 : : 2014/03/31(月) 23:32:04
    すいません!ここでモブリットの死ぬ間際の回想にはいります!
  195. 212 : : 2014/03/31(月) 23:32:33
    どきどき期待ですよ!!
  196. 213 : : 2014/03/31(月) 23:35:36
    さんくす!ハニー(はあと!
  197. 214 : : 2014/04/01(火) 08:41:43
    これが真実ですか...
    感動&回想に期待!!
  198. 215 : : 2014/04/01(火) 12:18:35
    ハンジにつられて泣いた、、、
  199. 216 : : 2014/04/01(火) 12:25:28
    TO リオン様!
    マイエンジェルありがとう!感動は…ちょっと薄いかもしれませんが頑張ります!
    回想がんばるぜえええええええええ!

    TO ハンジもどきさん!
    うおおう…やった!ハンジもどきさんを泣かしてやったぜ!
    できればもっと泣かせたかった…(#`ε´#ゞ←殴r
  200. 217 : : 2014/04/01(火) 12:38:42
    事件解決後、私はレイラ・バーナーに面会をと、留置場に来ていた。
    門の所でリヴァイが此方を睨むように見つめながら佇んでいる。
    私は彼に向かって微笑んで、モブリットの最期を思い出す。

    ◆◆◆

    モブリットがこの世を去るときに私は全ての記憶を取り戻した。

    眼から流れる涙は後悔と後悔と後悔…。

    ハンジ「死ぬな、死ぬなモブリット!私には君が必要なんだ!」

    モブリット「は…んじ…さ…ん?」

    ハンジ「あぁ私だ。貴方の拾った娘でもある…が、今は貴方の上司、ハンジ・ゾエ分隊長だよ」

    モブリットは鉛のように重いであろう腕を私の頬へと移動させた。
    流れる涙を拭おうとしてくれているのか、優しく這わされた指に私は擦りよった。




    モブリット「ハンジさん…私は…貴方に思い出してほしかった…

    そして…思い出してほしくなかった…」




    ハンジ「わかってる、わかってるよ…。貴方が私を護ってくれたから私は今まで思い出せなかった」

    モブリットはニコリと…昔と変わらず困ったような優しい笑みで私の手を掴んだ。

    モブリット「あの女(ひと)を…レイラを頼みます」

    ハンジ「貴方が愛した女性だ。私があらゆるモノから守るよ」

    モブリット「…レイラは…もう少しで、変わることが出来るんです。
    優しい…本来の彼女に…時間は掛かりましたが…変われるんです」

    ハンジ「うんっ…うんっ…」

    モブリット「貴方は極端だから…不安だけれど…。僕を救った貴方の優しさは…彼女を変えてくれる…」

    モブリットの言葉は小さくて…途切れ途切れでよく聞こえなかったが、
    私がレイラを必ず守るという事だけは理解できたつもりだった。

    モブリット「ハンジさん…」
    ハンジ「…ぅん?」

    モブリット「僕ね…貴方のこと…世界で一番…大切に思っていました」

    ハンジ「…」
    モブリット「だから、兵長に…意地悪してしまいました…」

    兵長…リヴァイを指す単語に思わず私は身体を揺らした。
    前世で、恋い焦がれて止まなかった…報われない恋の相手の姿が脳裏に浮かんだ。

    モブリット「僕が…警察官を…辞めるとき…兵長に会ったんです。それで…言ってやりましたよ」

    モブリットはニヤリと意地悪気に笑った。
    彼のこんな表情は始めてみたもので、正直戸惑った。

    モブリット「『僕の娘とは結婚しないで下さいね』って、
    あの人は僕の娘がハンジさんって知らないから興味無さげでしたけど…未来で…絶対…」

    息が出来ないのか、モブリットはそこで話すことを止めた。
    私は彼の頭を昔したように撫でて笑ってやる。


    涙なんか止まるもんか、抑えるもんか。
    涙を流しきるほどに私は彼が、



    大好きだった。



    ハンジ「おやすみ…モブリット…」

    ピー、ピー、ピー…



    ハンジ「貴方の大事な女(ひと)は私が守るよ…」



    眠りについたモブリットはとても安らかな顔をしていた。

    ◆◆◆

    警官「レイラ・バーナーに面会ですね」
    ハンジ「はい」

    後ろにいるリヴァイに、私一人で、そう言ったのだが半ば無理やり着いて来られてしまった。

    きっと、この優しい男のことだ。
    私がレイラに会うのにビビっていることを察してのことだろう。
  201. 218 : : 2014/04/01(火) 12:40:20

    レイラと警官が此方に来るまでの足音がいやに辺り一面大きく響いた。

    心臓の鼓動が早い…

    レイラ「何か用?」

    頭に降りかかるレイラの声はいつも通りだが冷たい、私は彼女の顔を見ずに頭を下げた。

    ハンジ「貴方に謝りに来ました。母さん…」

    レイラ「…」

    ハンジ「私は…モブリットとの約束を胸に、貴方を守ったつもりだった。
    私のために人を殺した貴方の行動は、モブリットの望んだ変化の兆しだと思ったから。
    貴方の大きな変化を牢の中なんかに閉じ込めさせてはいけない、そう思ったから」

    レイラ「…」

    ハンジ「それにチャンスだと思った。貴方やモブリットに対してやっと恩返しが出来ると思った」

    レイラ「ふぅん」

    ハンジ「でも違った。貴方とモブリットのためにするべき事はそんなことじゃなかった」






    ハンジ「貴方を…癒せばよかったんだ」


    ハンジ「貴方の冷めてしまった心を温かく包み込めば良かったんだ」

    リヴァイが私にしてくれたように…憎しみや後悔でたくさんだった私を温かい体温で癒してくれた彼のように…。
    こんな馬鹿でクズな私を愛すと言ってくれた彼のように…

    私は頭をゆっくりと上げて彼女を見上げた。
    彼女は唖然として私を見ていた。

    レイラ「ふ…うふふ…なによ、ソレ」

    ハンジ「…」



    レイラ「バカね。本当にアンタもあの人も…嫌になるくらいにに善人で馬鹿で…憎いけど…とても愛しい…」



    ガラスの壁越しに隔たれた私に手を伸ばす彼女に応じるように、私も手を伸ばした。
    触れているのはガラスだけど、確かに合わさった私と彼女の手…。

    レイラ「確かにアンタは私の変化を邪魔したかもしれない…
    でもね、変化の土台になったのは紛れもなくアンタよ…ハンジ…。

    私の、私とあの人の娘…」



    レイラ「ありがとう」





    レイラは嫌味でなく、悪巧みもなく、ただ自然に微笑んだ。
    それは一度見れば魅了するほどに美しく、優しい笑みだった。


  202. 220 : : 2014/04/01(火) 12:59:39

    帰りの車の中で、私とリヴァイを包む空気は取調室に居た時のような刺々しいものではなかった。

    柔らかくて、優しくて、暖かい…。


    ハンジ「ありがとう…リヴァイ!付き合ってくれて…

    もう私は大丈夫!泣いたりなんかしないし、後悔もしない!」

    そうだ、止めよう。
    後悔も憎しみも…約束に縛られるのも、




    リヴァイ「ハンジ…」
    ハンジ「ん?」
    リヴァイ「ストーリーも終盤だ。そろそろ俺との約束を果たしてもらおうか」

    ハンジ「ん?」


    リヴァイの車が止まったと思って急いで外を見れば、見慣れないマンションの目の前。

    リヴァイ「俺の家だ」

    ハンジ「へ…ええ…そっか」

    リヴァイ「ハンジ…俺がお前を丸裸にしたら、結婚するんだよな?」
    ハンジ「は?」

    なんの話だ?え?てかなんで近付いてくるのかな?
    私は車内から逃げようとドアに手を伸ばせば、シートベルトが邪魔をして動けない。

    少しずつ近付くリヴァイの顔に最期の反撃として両手で押さえた。

    リヴァイ「…なんだ」
    ハンジ「も…モブリットと約束したんでしょう!!?む…娘とは結婚するなって!!」
    リヴァイ「…」
    ハンジ「…」

    リヴァイ「忘れた」

    リヴァイは他所を見て、そう呟いた。

    私の邪魔な両手を掴んで再び接近してくる顔に頬が熱くなる。



    リヴァイ「いいだろ、別に」





    リヴァイ「お前は俺のことが好きだろう?ハンジ…」




    恥ずかしさから眼を瞑り、否定の言葉もでずじまい。

    重なるカサついた唇に頭の中が真っ白になる。


    ああ、駄目だ。
    貴方の前ではいつも私は嘘をつけない。


    ハンジ「リヴァイ…好き…好きです」




    ハンジ「貴方が…好きだ」


    そう言うとリヴァイは涙が出るくらい優しい顔で、


    リヴァイ「やっと…素直になったな」

    再び私の唇に自分のを、重ねた。



  203. 221 : : 2014/04/01(火) 13:03:35
    一年後


    エルヴィン「では、新しい我が緊取の仲間を紹介しよう」

    ハンジ「ハンジ・ゾエです!よろしく~」

    ゲルガー「ぇええええ!!!?ななななんでハンジが!!?」

    エルヴィン「彼女は元警視総監であるモブリットの娘でキャリア組だ。
    しかし彼女自信の希望により緊取で働くことになった。教育係は…ミケにしようか」

    ミケ「了解」
    ハンジ「わーい!ミケだミケ!」

    リヴァイ「おい!なんで俺じゃないんだ!」
    エルヴィン「お前は何かと忙しいからな、ミケに任せよう」

    ミケ「安心しろ、手は出さない。足は出すがな」
    リヴァイ「おい、同士の女は脱がさないと言っていなかったか!!?」
    ミケ「しらんな」
    ナナバ「じゃ、ミケと私でハンジは可愛がるから安心しなよ、リヴァイ♪」

    リヴァイ「この野郎…」


    エルヴィン「ん?おい皆、仕事だ」

    エルヴィン「■■町三丁目で指名手配中の爆弾魔を確保。
    そいつが爆弾を仕掛けた場所がまだ三つもあるらしい。
    それを後2時間で吐かせる。担当はリヴァイとゲルガーだ!」

    リヴァイ「ちっ、クソ眼鏡!今夜ウチに来い、飯食わせてやるから」
    ハンジ「え~、今回の奴を一時間で吐かせたら考えてあげるよ」

    リヴァイ「…言ったな?」

    ガチャリ…

    リヴァイ「担当のリヴァイだ、一時間で終わらせる。覚悟しろ…」











    リヴァイ「お前を丸裸にしてみせる」


    エンド
  204. 222 : : 2014/04/01(火) 13:04:32
    暇が合ったら後日談を書くかもしれませんが、一先ず終了です!

    ここまで読んでくださりありがとうございました!
  205. 223 : : 2014/04/01(火) 13:11:21
    凄い!
    神様ーパアア( ・∇・)
  206. 224 : : 2014/04/01(火) 13:11:41
    うぅ...(泣)
    ハンジ良い子...

    リヴァイの本気怖そう

    お疲れ様でした!!
  207. 225 : : 2014/04/01(火) 13:55:00
    なかなか楽しめた。
    お疲れ
  208. 226 : : 2014/04/01(火) 18:33:49
    お疲れさまでした!笑いあり、涙あり、とっても面白かったです!素直になったなのところとか、真実とかで泣いちゃいました。…>_<…後日談、ぜひ書いて下さい!
  209. 227 : : 2014/04/02(水) 00:29:38
    oh!!
    凄い
  210. 228 : : 2014/04/02(水) 07:20:50
    ハンジがキャリア組のエリート!!
    これからも暴れそうですね♪
    とても面白かったです!!
    執筆お疲れ様でした♪
  211. 229 : : 2014/04/02(水) 11:13:51
    TO ハンジもどきさん!
    ありがとうございます!え?髪?

    TO リオン様!
    妹よ!泣いてくれてありがとう!
    兵長の本気はきっと脅しから始まり…ガクガク

    TO gjさん!
    gjさんにそう言ってもらえると自信がつきます!
    読んでくださりありがとうございます!

    TO アルミンLOVEさん!
    さんくす!

    TO ハニー!
    かかかかか神にそう言っていただけると…ダーリン照れるぜ…//
    うん!これからも楽しく皆で暴れて欲しいね!
  212. 230 : : 2014/04/02(水) 13:52:39
    面白かったですー(^o^)

    エレンとぺトラの絡みが可愛い♥
  213. 231 : : 2014/04/03(木) 10:26:51
    サイコーです!!
  214. 232 : : 2014/04/03(木) 16:31:17
    TO アルパカさん!
    エレペト好きでして…絡ませてしまいました!ww

    TO ペトラトラトラルさん!
    ありがとうございます!
    楽しんでいただけて感涙!
  215. 233 : : 2014/04/26(土) 11:46:54

    後日談~『エルヴィン・スミスとリコ・プレツェンスカの再会』

    エルヴィンはある教会の前にいた。
    数日後、彼の無二の親友二人が、ここで結婚式を挙げる予定だ。
    その素晴らしき場所で、彼は彼が唯一、恋愛という意味での愛情を向けた女性、リコ・プレツェンスカを待っていた。

    コトリ、とヒールが地面を蹴る音が耳に入り、エルヴィンはそちらに視線をやった。

    エルヴィン「…やあ、久しぶりだね、リコ…」

    リコ「はい。団長」

    二人の声は喜びと、ぎこちなさが十分に含まれていた。


  216. 234 : : 2014/04/26(土) 12:03:15

    エルヴィン「元気に、していたかな?」
    リコ「ええ、モブリットや奥様、そしてハンジが、とても良くしてくださいましたから」

    リコにニコリと微笑まれたエルヴィンは、複雑な気持ちになりながらも、笑い返した。

    エルヴィン「そうか…それは良かった」
    リコ「ええ…」
    エルヴィン「…ハンジに、怒られたよ」

    リコ「…」

    エルヴィン「リコが、私を待っている、とね」
    リコ「…」

    エルヴィン自身、このままでいいのかと考えては、いた。
    転生して、何も居場所を探していたのは、戦友達だけではない。

    最愛の恋人であるリコのことも、彼は必死に探していた。

    しかし、モブリットがハンジを隠すことで、リコの存在も隠されてしまった。
    ハンジの存在が公になり、リコの存在を見つけた頃には、約30年という時間が経過していた。

    エルヴィンは、現在もリコが自分を愛してくれているという自信がなかったのだ。
    そして、今の平和な世に、自分という残酷な世界での住人が彼女の傍に必要なのかと、彼は悩んだ。

    だから、会いに行かなかった。

    それを話すのは少し押し付けがましいと思ったのか、エルヴィンは言葉を止めた。

    嫌な沈黙が続いた。

    が、白く、美しい二の腕が彼の頬を摩った。
    目の前には、幸せそうに微笑むリコの顔。

    リコ「はい、待っていました。スミス…私はずっと、貴方が迎えに来てくれることを…待ってました」

    エルヴィン「すまない…っ…」

    リコ「いいえ、私は…いま、とても…幸せです」

    エルヴィン「リコ…」

    耐え切れなくなって、エルヴィンはリコの小さい身体を抱きしめた。
  217. 235 : : 2014/04/26(土) 12:10:43

    リコ「スミス…私は、まだ、貴方の恋人ですか?」

    エルヴィン「…君が望んでくれるなら、永遠に…っ」

    リコ「私達は、また、一緒にいられますか?」

    エルヴィン「ああ…っ、いよう、ずっと、一緒だ」

    エルヴィンは彼らしくなく、彼女の肩で、涙を流した―――。


    そんな感動的な場面に、ちょこっとお邪魔なカメラさんはいるわけで、

    ハンジ「うわあ、エルヴィンが泣いたとこ初めて見た!」
    リヴァイ「…エルヴィンが泣くとは、レアだな」
    ハンジ「写真とっておこっか!給料増えるかもよ?」
    リヴァイ「そうだな」

    二人が撮った写真は、エルヴィン対策の切り札として、一生、厳重に保管されたとかしないとか。

    エンド
  218. 236 : : 2014/04/26(土) 21:06:18
    後日談ネタはどんどん追加したいなと思ってますo(^-^)o
    あと、もしかしたら続編書くやも…そのときは応援よろしくです!
  219. 237 : : 2014/05/27(火) 00:06:29
    続編みたい
  220. 238 : : 2014/05/30(金) 14:51:15
    続編期待です。
  221. 239 : : 2014/05/30(金) 18:29:02
    ありがとうございます!

    続編…暇ができたら書きますね!
  222. 240 : : 2014/06/19(木) 00:03:09
    ちょー面白い
  223. 241 : : 2014/06/21(土) 15:20:38
    >>240
    ありがとうございます♪
  224. 242 : : 2014/06/22(日) 14:59:31
    やばいやばい!
    感動しましたー!卿さんの作品はいいお話ばかりですね!
  225. 243 : : 2014/06/22(日) 16:49:36
    >>242
    あああああああ、ありがとうございます(〃▽〃)こんな昔のものまで読んで頂いて嬉しいです!
    最後まで読んで頂きありがとうございました!
  226. 244 : : 2014/08/08(金) 19:35:51
    うっわ何これいい話!!!!
    泣けるっ!ハンジ可愛すぎるううううううう!!!!
  227. 245 : : 2014/08/08(金) 19:36:40
    あんた神だ!!!!!!!
  228. 246 : : 2014/08/09(土) 16:08:03
    ハンジきたWWWWWWWW
  229. 247 : : 2014/08/20(水) 00:45:55
    うおおおおおおおおお!!!!!!!萌えるう!!!
  230. 248 : : 2014/10/07(火) 18:46:29
    良かったですよ リバハンもいいですね
  231. 249 : : 2015/01/13(火) 18:44:00
    やばい!感動!!
  232. 250 : : 2015/08/07(金) 13:46:47
    ヤバイ……凄すぎてやばい
  233. 251 : : 2016/05/03(火) 22:04:31
    泣ける・・・リヴァハン良い・・・///

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kokonattukasi

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