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アルミン「駄目な首席と鈍感男をくっつける」

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  1. 1 : : 2013/10/15(火) 19:49:40
    3作目です。
    エレアニの流行りに逆らってアルミンがエレミカにしてくれます。
    頑張りますので宜しくお願いします。
    ネタバレ、キャラ崩壊あるかも?
    内容がかぶったかたらすいません
  2. 2 : : 2013/10/15(火) 19:51:59
    期待!
  3. 3 : : 2013/10/15(火) 19:56:54
    やあ皆、アルミンだよ。

    近頃気になってる事があってね。

    僕の大切な人、エレンとミカサだ。

    二人は、傍から見ればただの恋人同士に見えるだろうけど、一番近くで見てる僕はよく知っている。二人の関係は[恋人]という言葉では語りきれない。

    ミカサ曰くエレンは家族らしい。
    たしかに恋人というよりは家族のほうがしっくりくる。

    しかし、どうも最近お互いが異性として意識しているような気がしてならない。

    それもそうか.....人間は必ず心身ともに子供から大人に成長する。

    二人ももちろん例外ではない。

    しかしこれはあくまでも僕の予想だ。

    もしかしたら二人はそんなこと思っていないかもしれない。

    ということでこれから二人に聞いてきます。
  4. 4 : : 2013/10/15(火) 20:02:33
    しえん
  5. 5 : : 2013/10/15(火) 20:04:01
    がんばれアニハー
  6. 6 : : 2013/10/15(火) 20:04:30
    アルミン「ミカサー!」

    僕は訓練を終え、寮に帰宅しようとするミカサを呼び止めた。

    ミカサ「アルミン?どうしたの?」

    ミカサが振り向く。彼女には疲れというものが無いのだろうか?疲れ果てて死にそうな顔をした訓練兵が大勢いるなか、彼女だけが朝と変わらず無表情だ。

    アルミン「突然だけどエレンのことどう思ってる?」

    ミカサ「家族」

    アルミン「だよねwww 」

    やっぱり僕の勘違いだったね、帰ろう。

    ミカサ「ただ..」

    お?

    ミカサ「最近エレンを見てると胸の奥が締め付けられたようになる、エレンの手に触れたい!触れられたい!そんな理解不能な妄想が私の頭から離れない。私はおかしくなってしまったのか....」

    顔を赤く染めるミカサは珍しい

    アルミン「みいいかああさあああああ!!!」

    思わず僕は叫ぶ。

    ミカサ「な..なに?」ビクッ

    アルミン「それは恋だよ!ミカサ....今の君は最高にかわいい」

    励ますための嘘ではない、ミカサは顔が整っていて背も高く、ジャンやモブ達もその見た目に魅了されている。

    普段、喜怒哀楽を面にださないミカサがこんな顔をした。僕だって男だ、ドキッとしないわけがない。

    ミカサ「あ....ありがとう」

    恥ずかしいのか俯いてしまった。

    アルミン「その顔....エレンに見せてあげなよ!」

    ミカサ「でもエレンは私のことなんて家族とすら思ってないかもしれない。仮にこの気持ちが恋だとしても、きっとエレンには届かない」

    なんて切ない顔をするんだ....僕がなんとかしてあげないと!

    アルミン「じゃあエレンに聞いてきてあげよう」

    ミカサ「え?アルミン....今の話は内密に....」

    アルミン「もちろん!エレンにはなにも言わないよ。ただミカサの事どう思ってるのか聞くだけだ」

    ミカサの気持ちはよくわかった。
    問題は、エレンだ....普段駆逐駆逐いってる脳みそ筋肉の彼がいったいミカサをどう思っているのか。

    脳の隅でもいい....少しでもミカサを女性として見ているならミカサがどれだけ報われるか....

    思い立ったらすぐ行動!それがアルミン・アルレルトだ(ドヤ
  7. 7 : : 2013/10/15(火) 20:06:19
    >>2>>4>>5 ありがとうございます

    深夜更新します
  8. 8 : : 2013/10/15(火) 20:27:41
    支援!
  9. 9 : : 2013/10/15(火) 20:58:46
    頑張れアルミン!
  10. 10 : : 2013/10/15(火) 21:00:19
    ファイトだアルミン!
  11. 11 : : 2013/10/15(火) 23:32:25
    期待
  12. 12 : : 2013/10/16(水) 00:42:17
    >>8>>9>>10>>11
    ありがとうございます。
    アルミンには働いてもらいます。
  13. 13 : : 2013/10/16(水) 00:42:33
    更新します。
  14. 14 : : 2013/10/16(水) 00:45:18
    見つけたぞ駆逐バカ!

    アルミン「エレーン!」

    エレン「....ようアルミン、今日も疲れたな」

    ミカサと違ってエレンは、他の訓練兵同様、重い体を引きずっている。

    アルミン「エレン、ちょっといいかな?」

    エレン「なんだよ、手短に頼むぞ?疲れてんだ....」

    顔から機嫌の悪さが伝わってくる。
    よっぽど疲れたのかな?

    アルミン「単刀直入に聞くね?ミカサの事どう思ってる?」

    エレン「はあ?なんだよそれ?ミカサはミカサだろ?」

    今にも頭の上に?が出てきそうな顔で話すエレン。
    出したいのはこっちだ!意味がわからない。

    アルミン「....質問を変えるね?エレンはミカサを異性として見たことがある?」

    ちょっと大胆だがこれなら....

    エレン「は?おまえミカサが男に見えるか?そりゃあ男の俺達より強いけど、どう見てもあれは女だろ?もういいか?アホな質問に付き合うほど元気じゃないんだ」

    アルミン「糞が!!」

    エレン「!?」

    僕が甘かった!エレンを侮っていたよ....
    彼の鈍感さは異常だ。
    どうすればいい....彼に上手く聞き出すには....どうすれば....

    アルミン「....エッ....エレン、もしミカサが、エレンの事を男性としてs」

    ミカサ「アルミン!!」

    しまった!

    僕は一番してはいけない質問をしてしまった。
    エレン....君を恨むよ....

    ミカサ「アルミンちょっとこっちに来て?」

    アルミン「....はい」

    エレン「おうミカサ、アルミンに話か?なんかアルミンおまえが男に見えるらしいぞ?俺は女にしか見えないけどな」

    ミカサ「あ....ありがとう」

    またこの顔!かわいい!結婚したい!
    この顔を見れば流石のエレンもときめ....って見てないし!帰ってるし!
  15. 15 : : 2013/10/16(水) 00:48:23
    ミカサ「アルミン、私が言いたいこと、わかっているはず」

    めちゃくちゃ怒ってる!

    アルミン「はい....」

    ミカサ「心配になって様子を見に来たら....どうしてあんな質問をしたの?」

    アルミン「エレンが僕の質問を理解してくれないんだ....だから....その、ごめん」

    ミカサ「最後まで聞かれていないから、別に構わない。それに嬉しかった」

    嬉しかった?

    ミカサ「エレンが私をどうも思っていない事が改めて知って傷ついた、とても傷ついた。
    でもそれと同時に深い意味は無いとしても私を女性として見てもらえたのが凄く嬉しかった....私はきっとエレンに恋をしている。
    多分家族になったあの日からずっと...家族でいればエレンの側にいられると思って家族として好きなのだと思い込むようにした。
    でもそれは違った。それを分からせてくれたのはアルミン....あなた。感謝している」

    かつてミカサがこんなに自分のことを話したことがあっただろうか....
    ミカサがこれ程エレンを思っているのにエレンは....
    そう思うとエレンに怒りを覚えた。

    ミカサ「アルミンはなぜここまでしてくれたの?訓練で疲れているはず。」

    それは二人が僕にとって大切な人だから..なんてくさい台詞はとてもじゃないけど言えない。

    ミカサ「もしかしてアルミンは私のことが好きなの?」

    アルミン「へ?」

    ミカサ「フフフ、今のは冗談、冗談は受け流すもの。いつもアルミンがエレンに言ってること、そうでしょ?」

    ジャンとエレンが喧嘩をしたときに必ず僕が言う台詞だ。

    それにしても、この笑顔を君にも見せてやりたいよエレン....

    駆逐するだけが幸せじゃないんだよ?

    早くミカサを、自分を幸せにしてやってくれ....それが僕の幸せだ。

    ....決めた!僕は二人をくっつける!なんとしても!

    思い立ったらすぐ行動!それがアルミン・アルレルトだ!(ドヤ
  16. 16 : : 2013/10/16(水) 00:49:25
    今日はこのくらいで勘弁してやる(してください
  17. 17 : : 2013/10/16(水) 00:52:09
    >>16了解。待ってる
  18. 18 : : 2013/10/16(水) 00:59:37
    >>17ありがとうwww
  19. 19 : : 2013/10/16(水) 08:04:15
    いいぞいいぞ
  20. 20 : : 2013/10/16(水) 08:38:11
    支援です
  21. 21 : : 2013/10/16(水) 13:39:10
    >>19>>20ありがとうございます

    少し更新します。
  22. 22 : : 2013/10/16(水) 13:42:09
    朝がきた。戦いの朝だ。

    今日から忙しくなるぞ!

    アルミン「エレン、起きて!朝だよ」

    エレン「なんだよミカサーまだねるんだよークカー」

    寝ぼけてるな....

    アルミン「早く起きないと訓練遅れちゃうよー?」

    エレン「んあ?なんだアルミンか、おはよう」

    アルミン「ミカサだと思った?」

    エレン「ああ、訓練兵になってミカサとは別の部屋なのにな、お節介野郎がいないから目覚めもいいと思ったら....朝から嫌な気分だ」

    エレンはたまにこのような言い草をする。
    ミカサの前であろうが無かろうがお構い無しだ。
    ミカサはこんな言葉にもめげずに日々世話をやいている。

    エレン「アルミン、それにしても昨日はなんだったんだ?あんな変な質問して....お前らしくないぞ?」

    アルミン「[らしくない]というのは、エレンが僕にたいして勝手に作り上げた規準だよね、そしてその規準からはずれている僕の発言を聞いてそう言った。
    でもそれは違う。ああいう質問をすることだって僕[らしさ]なんだよ」

    エレン「朝からめんどくさい言い方するなー。何が言いたい?」

    アルミン「要はあれだ、僕は単純にエレンがミカサを好きなのか気になったんだ
    、家族ではなく一人の女性としてね」
  23. 23 : : 2013/10/16(水) 13:44:52
    エレン「....」

    アルミン「エレン?」

    しばらく黙るエレン。

    エレン「....なんだそれ?考えたこともねぇよ。俺はミカサの家族だっけ?あいつがそう言ってたし、家族にその....女性として好きになるってのはおかしいんじゃないか?」

    アルミン「それはミカサが言ったからでしょ?エレンもそう思ってるの?」

    疑問をぶつける僕。

    エレン「だから考えたことが無いって言ってんだろ!だいたい、こんなこと聞いて何になるってんだよ」

    これ以上聞くのはまずそうだな....

    エレンは眉間にシワを寄せ、今にも噛みついてくる野犬のような顔で僕を睨む。

    アルミン「僕も言ったはずだ、単純にエレンがミカサを好きなのかどうか気になっただけだよってね。しつこく聞いて悪かったよ」

    エレン「今回限りにしてくれよ?ミカサがいないときくらいあいつを忘れさせてくれよ....」

    アルミン「ハハハ....どうかな」

    最初からこう聞けば良かったのか....
    真っ直ぐしか見えていないエレンには、こっちも真っ直ぐぶつかる必要がある。実に面倒だ。
    だがそれもエレンのいいところでもある。

    僕は物事のメリットを考えてから動いてしまう....エレンとは正反対の性格だ。

    助けたいから助けた。
    そう言って君はいつも僕を助けてくれた。

    勝てない相手でも決して屈しない、どれだけやられても諦めない。

    そんな君に僕は憧れた。ミカサもそんな君を好きになったんだろう。

    君は僕のヒーローだ、僕も君のヒーローになりたい!こんなチャンスはめったにない。僕が二人をくっつけてヒーローになってみせる!
  24. 24 : : 2013/10/16(水) 13:45:16
    多分夜更新かなー
  25. 25 : : 2013/10/16(水) 16:12:29
    待ってる(`・ω・´)
  26. 26 : : 2013/10/16(水) 18:26:05
    期待
  27. 27 : : 2013/10/17(木) 00:03:00
    >>25>>26
    ありがとうございます。
    更新します!
  28. 28 : : 2013/10/17(木) 00:04:30
    僕とエレンは食堂についた。

    ミカサ「二人とも、こっち」

    ミカサが場所を取ってくれたらしい。
    手を振って僕らを呼んでいる。

    アルミン「ありがとうミカサ」

    エレン「アルミンが起こしてくれなくてよ」

    アルミン「起こしたよ!?」

    ミカサ「エレン、アルミンに頼ってばかりいないで自分で起きられるよう努力するべき」

    お母さんみたいだなこの人....

    エレン「うるせぇな!わかってるよ....あっこの汁物悪くねぇな」

    子供みたいだなこの人....

    ミカサ「エレンいただきますは?それに手は洗ったの?」

    エレン「いいかげんにしろよ!俺はお前の子供でも弟でもないんだ!やめてくれこんなこと!」

    ミカサ「どうして?」

    まずい..このままじゃエレンの怒りが爆発してしまう!僕がなんとかしないと....

    エレン「おまえh」

    アルミン「ミカサ!ちょっと面かしな!!」

    ミカサ「アルミン?」
  29. 29 : : 2013/10/17(木) 00:35:00
    戸惑うミカサの手を引き食堂の隅っこに向かった。

    ミカサ「アルミン痛い....」

    アルミン「駄目だ駄目だ!痛いのは君の発言だよ!今までは微笑ましく見てたけど、これからはそうはいかない!ミカサ、君はエレンのことが好きなんだろ」

    ミカサ「アルミン声が大きい。確かに私はエレンが好き、でもそれが私の発言にどう関係するの?」

    本当にわかってないんだ....

    アルミン「エレンは君に子供扱いされるのが嫌なんだ、エレンだけじゃない。僕だってそうだ!」

    ミカサ「どうして?」

    アルミン「ミカサは今までエレンを家族として見ていたからいいかもしれないけどエレンは違う。例えば君がジャンやコニーに食べ方が汚いとか言われたら嫌だろう?」

    ミカサ「腹が立つ」

    そこまで言わなくても....

    アルミン「多分エレンも同じ気持ちなんだよ。君の事をどう思ってるかは知らないから確信はないけど....でもあの様子だと喜んでいないのはわかるね?」

    ミカサ「....分かった」

    少し寂しそうにするミカサ。

    無理もない、今までエレンのためを思い行ってきたことが逆に嫌な思いをさせていたことが分かったんだから。

    こんな気分にさせたのは僕だ。
    なんとか元気づけないと....
  30. 30 : : 2013/10/17(木) 00:36:29
    そうだ

    アルミン「ミカサ、今度の休日暇かい?」

    ミカサ「....特に用事はないけど....なぜ?」

    アルミン「エレンと街に出掛けよう」

    ミカサ「え?」

    アルミン「うろうろするだけでもいい!いつもと違う場面で違う格好をした君を見れば多少なりとも心が動くかもしれない」

    ミカサ「けどエレンと二人で街なんて、いままで行ったことがない」

    まだいじけた顔でこちらをみるミカサ。

    アルミン「意外だね?なかったんだ?じゃあ僕もいくよ」

    ミカサ「それなら行ってくれるかもしれない」

    アルミン「ここでアルミンのワンポイントアドバイスだ!」

    ミカサ「アルミン?」

    そんな心配そうな顔しないでくれ....
    自分でも変な事を言ったのはわかってる。

    アルミン「ミ..ミカサは普段自分の感情を表にださない、だから出来るだけ積極的になるんだ!何ならエレンに抱きついたっていい!」

    ミカサ「アルミン....ハンネスさんみたい」

    心外だな....

    アルミン「....まあそれくらい積極的になれってことだ」

    ミカサ「難しい。積極的というのが具体的に何をすればいいのか....」

    アルミン「たしかにね、誰かに聞いてみたら?女の子のほうがよく知ってるかもしれないし」

    ミカサ「分かった。アニかサシャに聞く」

    アルミン「他の人にした方がいいよ....」

    ミカサ「?」

    これは....先が思いやられるな....
  31. 31 : : 2013/10/17(木) 01:15:40
    今日は全然かけなかった....
    また明日がんばります
  32. 32 : : 2013/10/17(木) 03:00:00
    待ってる
  33. 33 : : 2013/10/17(木) 07:15:02
    >>32ありがとうございます
  34. 34 : : 2013/10/17(木) 08:03:22
    期待!
  35. 35 : : 2013/10/17(木) 08:14:15
    >>35 ありがとうございます
  36. 36 : : 2013/10/17(木) 13:54:51
    ちょっと更新


    運命の休日、僕とエレンは訓練所の外に向かっていた。

    ミカサとは訓練所の外で待ち合わせをしている。

    エレン「しかし何で急に街に行こうなんて言い出したんだ?」

    アルミン「ちょっと欲しい本があったんだけど一人じゃ寂しいからね、二人も暇みたいだったから....」

    もちろん欲しい本なんかない。
    いくらエレンでもいつもと違うミカサを見て欲しいなんて言ったら怪しまれてしまう。

    エレン「まあ確かに暇だからいいけど、街に行くのに毎回服装選びに時間かかりすぎだろアルミン」

    僕はミカサと違って何度かエレンと二人で街に行く事がある。
    殆どが僕の用事....まあ本が欲しいからなんだけど....

    アルミン「ごめん....でも何処で誰が見てるかわからないんだよ?エレンもそんな寝間着みたいな格好しないで少しは服装にも気を配りなよ」

    エレン「おまえは、ほんとそういうの気にするよな? 動きやすいのが一番だ」

    そんな会話をしつつ訓練所の外に出ると、すぐにミカサを見つけた。

    ミカサ「おはよう」

    エレン「おうミカサ、アルミンの着替えが遅くてよ」

    アルミン「また僕のせいにして....って今回は確かに僕が悪い、ごめんねミカサ」

    ミカサ「かまわない、それにエレンはもう少し服s」

    無言で睨み付ける僕に気付いたミカサは話すのをやめた。

    それが駄目だと言ってるんだ。

    エレン「なんだよミカサ、俺がどうした?」

    ミカサ、考えるんだ。エレンが嫌がるような事を言ってはいけない。

    ミカサはそんな僕の思いを感じ取ったのか、無言で頷いた。
  37. 37 : : 2013/10/17(木) 13:58:34
    ミカサ「えっと、き..今日のエレンはとても素敵と言いたかった」

    エレン「こんな格好なのにか?」

    ミカサ「え?あっうん。とても素敵、服装も、エレンかっこいい」

    うわぁ....ミカサ苦しいけどよく頑張った....少しずつ馴れていけばいい。

    エレン「おまえもそんな冗談言うんだな、まあ冗談でもおまえに褒められるのは、滅多にないから照れるな....ありがとよ。ミカサもその格好似合ってるぜ」

    む?なんか....手応えがあったみたいだな、良かったねミカサ....っあ駄目だ、ミカサの顔がおかしい。

    アルミン「二人とも僕の服装を褒める気がないなら早く街に行こうよ!」

    エレン「なんだアルミン?拗ねてんのか?」

    アルミン「拗ねてないやい!」

    エレン「まあいい....んじゃ行くか」

    白い歯を見せて笑いながら言ったエレンは先頭を歩き始めた。

    それに続く僕とミカサ。

    僕は顔を真っ赤に染めたミカサに近寄り、小声で話しかけた。

    アルミン「ミカサ、良かったね」

    ミカサ「うん....サシャに服を借りて良かった」

    アルミン「ほ..本当にサシャに相談したの?」

    ミカサ「相談したのはミーナとハンナ、彼女達に最低限のマナーと無駄な知識を叩き込まれた。そして私の服を否定し、サシャに借りるように指示された....サシャは意外と服装に気を使っている。身長も近いし丁度よかった。
    しかし、サシャに食べ物以外に気を使っているのは、驚いたと言うと『私だって女の子ですよ?というか気を使ってないのはミカサくらいです』と言われたから....つい服を借りたあとにサシャを少し....」

    なんだ?少し何をしたんだ?削いだのか?削いじゃったのか?

    エレン「おいおまえら何話してんだ?もうすぐ街に着くんだ、はぐれんなよ」

    エレンの言葉により、僕らは口を閉じた。

    うん....サシャ、君の犠牲は無駄にはしない。
  38. 38 : : 2013/10/17(木) 15:08:48
    サシャ………


    合掌。
  39. 39 : : 2013/10/17(木) 23:43:17
    いまさらですけど>>1にありえないくらいの誤字がありますね。すいません

    更新します。
  40. 40 : : 2013/10/17(木) 23:51:59

    街に着いた。
    訓練所からはそう離れていない場所にある。

    訓練所では普段味わえない人混み、大声を出して客寄せをする市場の人、野菜や果物、鮮魚などの匂いが街独特の雰囲気を醸し出している。

    さて、僕は、これからある作戦を開始する。その為にはまず....

    アルミン「あ!僕、今日コニーと勉強する約束してるんだった!すっかり忘れてたよ!コニー怒ってるかな?怒ってるよね?アルミン今からでも間に合う!早くコニーのもとに向かうんだ!うん分かった!それではお二人さん申し訳ないけどまた今度!さよなライナー」

    言い終わった僕は、キョトンとする二人を後ろ目に走り、道の角を曲がるふりをして物陰に身を潜めた。

    ふふふ、説明しよう!作戦とは、ただ隠れて二人を尾行するだけのことである。

    見た?僕の全壁内が拍手喝采するほどの名演技!

    では、これより尾行を開始する。



    エレン「えっと....何なんだ今の?」

    ミカサ「状況がうまく理解できない」

    二人ともうまく騙されたみたいだ。

    エレン「あいつ..本を買いに来たんじゃなかったのか?まあいいか....目的もなくなったし帰ろうぜ?」

    ミカサ「あっ」

    来た道を戻ろうと足を進めたエレンの服の裾をミカサがつかんだ。

    エレン「ん?どうした?ミカサ、お腹痛いのか?汗すごいぞ?」

    ミカサ「折角来たのだから、今日は私と二人で街をまわろう」

    エレン「え?別に良いけど....俺と二人でなんて楽しくないと思うぞ?」

    ミカサ「エレンがいい....エレンと一緒に街をまわりたい」

    エレン「おっ....おう、ありがとよ」

    おお!このまま帰宅するなら別の作戦を発動させうと思ったけど....その心配は無さそうだ。
    それにしても彼女をここまで素直にさせるとは....ミーナとハンナ....恐るべし。

    おっと、二人が動き始めたぞ。
  41. 41 : : 2013/10/18(金) 00:01:30
    エレン「どこか行きたいところあるか?」

    ミカサ「どこでもいい」

    エレン「決めてくれよ」

    ミカサ「じゃあ予定通り本を見に行こう」

    エレン「いいぞ、じゃあ行くか」

    エレンたちは本を見に行くのか....

    お!店に入ったぞ、これ以上は危険で近寄れない。

    ぎりぎり姿が見えるくらいだ。

    店内を1週まわって....


    それから....



    出てきた....



    何しに行ったんだよ!

    エレン「何か欲しい本あったか?」

    ミカサ「とくに....」

    エレン「ハハハ、何で入ったんだろうな俺達」

    ミカサ「わからない」

    笑いあう二人。僕はこんな場面を見たかったんだろうな。

    エレン「悪いな、つまらないだろ?」

    ミカサ「とても楽しい。私は今幸せ....今なら死んでもいい」

    エレン「....おい」
  42. 42 : : 2013/10/18(金) 00:04:26
    エレンの顔が曇る。

    エレン「死んでもいいってどういう意味だ?」

    しかしすぐに眉間にシワをよせた顔に変える。

    ミカサ「え?」

    エレン「冗談でもそんなこと口にするんじゃねぇ!」

    ミカサ「えっとその....ごめんなさい」

    エレン「....先に帰る」

    そう言い捨てエレンは去っていった。

    なぜエレンは怒ったのか。
    だいたい見当はつく....

    エレンのお母さんは死んだ、巨人に食われて死んだ。
    幸せな生活を巨人によって奪われた。

    エレンは知っている。死とはどんなものか....ミカサだって知っているはず....
    そんなミカサが[死んでもいい]なんて言葉をはいた。
    単純なエレンはそんな冗談も許せないほど死を恐れ、死を憎んでいる。

    ミカサも悪気はない。素直に感情を表しただけだ、しかし言葉を間違えたんだ。
    不器用なりにだした、幸せを伝える言葉がエレンを傷つけ怒らせた。

    さっきまであんなにいい雰囲気だったのにね....世話が焼けるなー本当に....

    僕はミカサに駆け寄った。

    アルミン「ミカサ?」

    はっとして振り返り僕を見るミカサ。

    ミカサ「ごめんなさいアルミン、私はエレンに嫌われたかもしれない」

    今は、なぜ僕がここにいるのかなんてどうでもいいらしい。
    いままでミカサは何度もエレンを怒らせている。
    今回もそうだ、いつもと同じ。
    しかし、エレンへの好意に気付いてしまったミカサは、家族ではなく、ただの乙女。
    不安で顔を真っ青にしているが、それでいい。
    そんな不安を乗り越えてこそ実ったときの感動が生まれる。
    恋とはそういうものではないだろうか?

    アルミン「ミカサ、気にすることないよ、明日になれば機嫌も治ってるさ」

    ミカサ「....うん」

    さあ僕らも帰ろう。


    しかし、次の日も、その次の日も、エレンの機嫌が治ることはなかった。
  43. 43 : : 2013/10/18(金) 00:07:35
    支援!!!
  44. 44 : : 2013/10/18(金) 01:31:35
    ある日の朝食、いつも通り三人で食べている。



    アルミン「エレン、おはよう」

    エレン「おう、アルミンおはよう」

    ミカサ「....エレン、おはよう」

    エレン「....ああ」

    いつものエレンに見えなくもないが明らかにミカサにだけ冷たく接している。

    ミカサもそれに気付いているのか日に日に元気がなくなっている。

    見てられないよ....

    ミカサ「エレン、今日の朝食おいしい?」

    エレン「ああ」

    もう我慢できない!

    僕はバンと机を叩き立ち上がった

    アルミン「エレンなんでそんなにミカサに冷たくするんだ!」

    エレン「は?何の話だ?」

    アルミン「とぼけたって無駄だ!ミカサが君をどう思っているか分かってるんだろ!?」

    ミカサ「アルミンそn」

    アルミン「ミカサは黙っててくれ!今はこの鈍感野郎と話してるんだ!」

    エレン「それは俺のことか?」

    エレンも立ち上がり僕を睨む。

    アルミン「ああそうだよ!エレン、少しでもミカサの気持ちが分かってるならそれに答えてあげなよ!これじゃあミカサは報われないよ!」

    エレン「なんだそれ?おまえ、最近変だと思ったら俺とミカサを付き合わせようとでもしたのか?」

    アルミン「何か問題があるか?」

    負けじとエレンを睨み返す。
  45. 45 : : 2013/10/18(金) 01:37:02
    エレン「大有りだ!いつおまえに頼んだ?ミカサが頼んだか?おまえの力で付き合いたいなんて俺達が望んでると思うか?
    それで二人は付き合いました。めでたしめでたし。
    それでおまえの達成感が満たされるのか?俺は御免だね、他人に決められた通りに動いてミカサと付き合うなんてな。俺達はおまえのおもちゃじゃないんだよ!」

    ミカサ「エレン、アルミンもうやめよう、場所を考えて」

    食事をしていたのは僕らだけではない。
    他の訓練兵が目をまん丸にしてこちらを見ている。

    僕と目があったある者は目をそらし、ある者は笑っている。

    エレン「もうやめてくれよ?迷惑なんだ」

    そう言ってエレンは食堂を走り去っていく。

    何も言い返せなかった僕は、脱力感に襲われ、再び椅子に座る。

    ミカサ「アルミンごめんなさい、私のために....もっと早く、自分でなんとかすると言えばよかった。」

    アルミン「ミカサ....僕は....」

    ミカサ「いい、アルミンは私達のためにやってくれたこと、それは分かってる、でも私はエレンと付き合いたいとは思っていない、エレンもきっと望んでいない。私が好きなだけでいい。
    前にも言ったように、好きだということを分からせてくれただけでもアルミンには感謝している。ありだとう。ごめんなさい」

    言い終わるとミカサも食堂を飛び出していった。

    いっそのことおまえのせいでエレンに嫌われたと言って殴ってくれたほうがましだった。

    たしかにミカサは僕にエレンと付き合いたいから協力して欲しいなどとは言われていない。

    すべて僕の勝手な判断で物事を進めていた。
    エレンの言う通りだから何も言えなかった。
    何がヒーローになりたいだ....何が二人の幸せだ。
    結局は自分が幸せになるための自己満足じゃないか....
    こんな簡単なことが....

    もうやめよう。
    少し日がたって落ち着いてから二人にちゃんと謝るか....
  46. 46 : : 2013/10/18(金) 01:37:55
    >>43ありがとうございます

    また明日更新します。
  47. 47 : : 2013/10/18(金) 01:42:19
    >>46了解(`_´)ゞ
  48. 48 : : 2013/10/18(金) 08:07:23
    期待
  49. 49 : : 2013/10/19(土) 08:18:02
    なんかサイト見れなかったんで夜更新できませんでした。いまから更新します。
    >>47>>48 ありがとうございます
  50. 50 : : 2013/10/19(土) 08:23:31
    マルコ「やあアルミン、まだエレン達と喧嘩したままなの?」

    エレン達と一悶着あった後、マルコは、僕を心配し、こうして時々話しかけてくれるようになった。

    アルミン「やっぱり聞こえてたよね」

    マルコ「そりゃあ....あれだけ大声で叫んでればね....サシャも食べる手を止めてたよ」

    サシャ....生きてたのか....

    マルコ「喧嘩の内容は....まあ知らない事にしておこう。見栄張らずに仲直りしたらどうだい?いつものように三人一緒でいてくれないとこっちも落ち着かないよ」

    アルミン「もちろん謝りたいとは思うよ?でもきっかけがないから....」

    マルコ「きっかけか....本当に仲直りしたい意志があるなら、そんなもの必要ないと思うけど....君は自分を守りすぎてるんじゃない?エレンならどうするかな?訓練中でも食事中でもお構い無しで君に謝ると思うけど....」

    アルミン「....そうだよね....僕はこの期に及んでまだエレンから話しかけて来てくれるのを待ってたのかもしれない。甘ったれだね本当に....ありがとうマルコ!いってくるよ!」

    マルコ「いいよ別に、なんなら今度、立体起動装置の整備でも手伝って貰おうかな」

    アルミン「お安いご用だ!」

    エレンはどこだ?
  51. 51 : : 2013/10/19(土) 08:29:51
    分かる....エレンの気配を感じる。

    ここか?

    ガチャガチャ

    む?鍵が掛かっている、こんな扉こじ開けてやる!

    僕は扉を蹴り飛ばした。

    ドカン!!

    アルミン「エレン!僕と話をしよう!」

    唖然としたエレンを見つける。

    エレン「....とりあえずここ便所の個室だぞ、いまいくからとりあえず閉めてくれ。後で鍵直しとけよ」

    アルミン「....」

    エレン「おい閉めろって」



    しばらくして、エレンが便所から出てくると、僕らは、寮の自分の部屋に場所を移した。

    エレン「んで?話ってなんだ?」

    ベットに座り込むエレン。

    つられて僕も隣に座る。

    アルミン「ごめん、エレン。僕が間違っていたよ。僕は君達のためにと思ってやったけど....君に言われて初めて気づいた。本当にすまない」

    深く頭を下げる。

    エレン「頭あげろよアルミン、おまえに悪気がなかったのは知ってるさ、だからおまえが謝ってきたら許すつもりだった。
    ちなみに、おまえが俺達をくっつけようとしたことも知ってた」

    アルミン「え?いつからだい?」

    エレン「俺にミカサの事どう思ってる?って聞いてきたあたりから」

    最初からじゃないか

    エレン「おまえがそんなこと聞くのは珍しいからな....ミカサと街に行かせようとしたり、こそこそ俺達を尾行してたのも知ってる。
    俺だっていつまでも鈍感野郎じゃないってことだ」

    驚いた....全てわかっててわざと....

    アルミン「ならなんで最初から言ってくれなかったの?」

    エレン「俺は、アルミンが自分で気付くか、ミカサが止めるのを待ってたんだ。まあ結局おまえにカッとなって言っちまったけどな」

    エレンに踊らされてたということか....まさかこんな日が来るなんて....情けない。

    しかし、気になることがもうひとつある。

    アルミン「じゃあミカサに冷たくしてるのはなぜ?いつもならとっくに仲直りしてるはずなのに....」
  52. 52 : : 2013/10/19(土) 08:35:39
    エレン「正直に言うが、俺はミカサが好きだ。勿論女性としてな」

    アルミン「は?」

    エレン「だから好きなんだって」

    アルミン「それは聞こえてるよ!それが冷たくする理由にはならないと思うんだ」

    エレン「ミカサの気持ちにも気付いてるさ....それでもミカサの気持ちには答えれない。俺達はミカサの言う家族という関係を続けすぎた。長すぎたんだ。
    それを今更好きだなんて言えないだろ....」

    アルミン「それが理由?」

    エレン「....カッコつけても意味無いか....本当は不安なんだ、俺はミカサより弱い、今のままミカサと恋人になっても俺はミカサを守れない。ミカサを幸せにできない....冷たくすれば、お互いに諦めれると思ったんだ」

    僕のヒーローはこんなに弱く脆い。
    しかし不思議とがっかりはしなかった....

    逆に、いつも強気な彼がこんなに落ち込んでいる。その姿を僕に見せてくれた事が嬉しく思えた。
    エレンには申し訳ないけどね。

    助けたい。エレンには、また怒られるかもしれないけど構わない。
    助けたいから助けるんだ。

    アルミン「守ることが恋人の使命とは、僕は思わない。守れなければ、互いに守りあえばいい。幸せにできなければ二人で幸せになっていけばいい。
    それが恋人なんじゃないかな?
    それに僕だっているんだ、僕は守られてばかりの弱虫だけど、三人いれば二人より多少は、ましじゃないかな?頼りないかもしれないけど....」

    エレン「なんだよ、三角関係にでもする気か?」

    アルミン「そうじゃないよ!」

    エレン「ハハハ、冗談だよ」

    エレンに笑顔が戻る。

    エレン「安心しろ、おまえにはいつも助けられてるからよ」

    僕が?

    エレン「まあ、いつか話すさ....そうか、頼っていいんだな、アルミンにも、ミカサにも」

    アルミン「そうさ!どんどん頼っていいよ!」

    エレン「じゃあ、早速だが頼っていいか?」

    アルミン「掃除当番は変わらないよ?」

    エレン「俺は、これからも、ミカサを好きでいていいのか?」

    アルミン「ああ、勿論さ。僕をのけ者にしないならね」

    エレン「おまえらしいな....さて」

    エレンが立ち上がりのびをする。

    エレン「そうとわかれば、俺はミカサに告白する!ついてきてくれよアルミン」

    アルミン「急に子供みたいになったね」

    エレン「うるせぇ、フラれたらおまえに慰めてもらわねぇと困る」

    アルミン「多分大丈夫だよ」
  53. 53 : : 2013/10/19(土) 08:36:05
    夜また更新します!
  54. 54 : : 2013/10/19(土) 09:17:09
    待ってまぁす‼
  55. 55 : : 2013/10/19(土) 12:33:08
    >>54頑張りますありがとうございます
  56. 56 : : 2013/10/19(土) 19:05:08
    更新




    僕らは寮をあとにし、ミカサを探しに出た。

    エレン「どこにいるんだろうな....」

    アルミン「部屋にとじ込もってるんじゃないかな?」

    エレン「悪いことしたな....」

    アルミン「そうだよ、しっかり責任とらないと」

    エレン「許してくれるといいけど....」

    アルミン「まあ、削がれるくらいは仕方がないね」

    エレン「仕方がないのか!?」

    さて、いくら仲が良いといっても、さすがに女子寮に入るわけにはいかない。

    誰かにミカサを呼んできてもらう必要がある。

    誰か....

    あの子に頼もう。

    アルミン「アニ!」

    僕は一人でうろうろしているアニを呼び止めた。

    アニ「何か用?これからしゃがんだり、立ったりするから忙しいんだけど?」

    アルミン「つまり暇なんだね、ミカサを見なかったかい?」

    アニ「部屋にいると思うけど」

    アルミン「アニは確か、ミカサと同室だったよね?ミカサを呼んできてもらいたいんだ」

    アニ「....やっと解決かい?四六時中ミカサは部屋の隅で膝を抱えてるから、こっちまで暗い気分になるところだったよ、今から呼んでくるから待ってな」

    \アニ可愛い、結婚したい/

    誰だ?今の。

    しばらくすると、迷子のようにめそめそ泣くミカサがアニに手を引っ張られてやって来た。

    エレン「ミカサ!」

    アニからミカサの手を奪い取るエレン。

    アルミン「ありがとうアニ」

    アニ「なんか疲れた....寝る」

    言い終わるとアニは寮に帰っていった。

    空気を読んだのだろうか、ただ単に眠いのか。
  57. 57 : : 2013/10/19(土) 19:10:19
    ミカサに目を移す。

    ミカサ「エレン....アルミン....ごめんなさい、私....」

    エレン「ミカサ!謝るのは俺の方だ!すまなかった、それと聞いて欲しいことがある」

    早口で話すエレン、早く伝えたい気持ちは分かるが、もう少し雰囲気を大事にしなよ。

    ミカサ「なに?私は他にも悪いことをしたの?」

    エレン「そうじゃない!ミカサ!おまえが好きだ!結婚してくれ!」


    は?


    結婚は気が早すぎると思うけど....

    エレンらしいね

    でもこれで一安心だね。

    ミカサ「....ごめんなさいエレンそれはできない」

    開いた口がふさがらなかった。

    エレン....なんて哀れな顔をしてるんだ....

    ミカサ「エレン、冷静になってほしい、私達はまだ子供だから、結婚はできない....それにまだ訓練兵を終えていない」

    その場に固まるエレンにミカサが言う。

    ああ....駄目だ....駄目すぎる。

    でもこれもミカサらしさなのだろうか。

    ミカサ「だから....その....恋人からでもよければ....」

    エレン「本当か!?」

    ミカサ「私もエレンが好きだから、私もそうなることを望んでいる」

    子供のようにはしゃぐエレン、顔を真っ赤に染めるミカサ、二人は僕の大切な人。


    ひやひやして見てられないや....


    一件落着ってことでいいのかな?

    疲れた....寝よ。
  58. 58 : : 2013/10/19(土) 19:12:25
    次の日

    いつものように三人で食事をとっていた。

    アルミン「それで、結局付き合うことになったんだよね?」

    エレン「はい、アルミンさんには感謝しています」

    ミカサ「います」

    アルミン「はいはい、でもなんかいつもと変わらないよね?」

    エレン「いざ付き合ってみてもあんまり実感わかないよな?」

    ミカサ「私は幸せ」

    エレン「よくそんなこと平気で言えるな」

    ミカサ「エレンは?」

    エレン「うるせぇよ」

    やれやれ、こんなものをこれから毎日見なくちゃいけないのか?

    ため息をついて肘をつく。

    ミカサ「アルミン、肘をついて食べちゃダメ、いただきますは言った?」

    アルミン「え?」

    エレン「そうだぞ、アルミン」

    なんで僕が言われるんだ?

    ミカサ「エレンは恋人、アルミンは家族、だから注意した」

    アルミン「僕だってそんなこと言われるの嫌だよ!前に言ったじゃないか!」

    エレン「嫌ならちゃんとやればいいだろ?こんなことも治せないようじゃ、俺達は守れないぜ?」

    アルミン「そんなぁ....君がそれを言う?」

    エレン「ハハハ、頼りにしてるぜ、ヒーロー」













    おまけ


    ベルトルト「ヒーローのアルミンに相談があるんだけど....」

    アルミン「!?」


    おわり。
  59. 59 : : 2013/10/19(土) 19:17:23
    一応終わりです!原作のミカサはエレンが死んで動揺しながら皆に挑発したと思ったから、「ので」などの言語障害まがいな発言は減らしました。理想のミカサではなかったかもしれません。すいませんでした!
  60. 60 : : 2013/10/19(土) 19:19:32
    感想や意見を参考にしたいのでよろしくお願いします!
  61. 61 : : 2013/10/19(土) 19:36:08
    面白かったよ
  62. 62 : : 2013/10/19(土) 19:37:22
    面白かった
    できればおまけの続きが見てみたいw
  63. 63 : : 2013/10/19(土) 20:27:34
    面白かったですよ
  64. 64 : : 2013/10/19(土) 20:30:37
    よかった エレミカはもっと増えるべき
  65. 65 : : 2013/10/19(土) 21:24:21
    キュン死にしそう・・・
  66. 66 : : 2013/10/19(土) 22:09:06
    皆さんありがとうございます!次はまたアルアニかコニーのss にしようか迷っていますが、そちらも良ければ見てください
  67. 67 : : 2013/10/19(土) 23:14:15
    おお
  68. 68 : : 2017/07/26(水) 20:55:17
    面白い‼

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