この作品は執筆を終了しています。
ジャン「お前の分まで」
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- 1 : 2014/02/24(月) 22:38:46 :
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更新遅め
ゆっくり書いてきます
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- 2 : 2014/02/24(月) 22:49:46 :
- 期待です!
-
- 3 : 2014/02/24(月) 22:53:31 :
- 期待!!!2ばんのり!!!
-
- 5 : 2014/02/24(月) 23:13:40 :
「嘘だろ・・」
信じたくねえ
なあ・・
誰か・・オレに・・
嘘だって言ってくれよ
「なんで・・・お前が・・・」
「オレと…約束したじゃねえかよ・・」
何でこんなことに・・・
「マルコ・・・」
くそっ・・・
オレは無力にも
壁を蹴っていた
現実を受け止めるのが・・・
怖い…
だから
現実から
目を背けようとしていた
ーーーー
「ぼく、マルコ・ボット!」
「君の名前は?」
「ああ、ジャン・キルシュタインだ」
「ジャン…か・・・」
「いい名前だね」
これが
オレとマルコの初めての出会いだった
オレはもともと
正直に物事を言うタイプ・・・
まあ
回りからすると
嫌味なやつだったのかな・・
正直でいるだけなのによぉ
でも
お前は最初から違ったよな
「これから頑張ろうね」
そう言って
いい笑顔をしたお前は
優しく
手を差しのべてくれた
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- 6 : 2014/02/24(月) 23:32:24 :
- じゃぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!
-
- 7 : 2014/02/25(火) 01:17:20 :
それからの日々
オレとお前は
一緒にいることが
多くなったよな
「次の訓練何だっけ?」
オレとしたことが
うっかり忘れてしまって
「立体機動だよ」
「よっしゃ!」
「はは…ジャンは立体機動の技術すごいからね」
誉めるなって
あまり
誉められ慣れてないんだ
まあ
悪いもんではないな
「コツさえ掴めれば簡単だよ」
「後で教えてやるよ」
とっさに出たこの言葉
誉められて嬉しかったのかな
いや
気がねなく
本音をぶつけ合える
友達になっていたから
すぐこの言葉が出たんだろうな
「ほんとかい!ありがとう!」
今まで周りに
あまり馴染めていなかった
オレにとって
この笑顔は
まぶしすぎた
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- 8 : 2014/02/25(火) 01:19:17 :
- 期待!!
-
- 9 : 2014/02/25(火) 02:23:30 :
お前は
いつも冷静だったな
ほんとに
指揮官向きだったと思う
オレは
お前の指揮のもとで
やっていきたいと
思ったときもあったくらいだ
まあ…
指揮官向きって
お前に言っても
「ええっ!?」
「ぼくじゃなくて…ジャンのほうがよっぽど指揮官に向いてると思うよ」
「はっ…?」
「何でだ…?」
「さあ~何でだろうね」
「何だそりゃ…」
そう言って
流してばっかだったよな
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- 10 : 2014/02/25(火) 02:24:08 :
- >>8
ありがとです!(°▽°)
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- 11 : 2014/02/25(火) 07:55:30 :
対人格闘の時は
「ふあ~あ」
眠そうに
かつ、だるそうに
していたオレに対して
お前は
「ジャン…真面目にやらないとダメだよ」
「はぁ…だって点数低いのを真面目にやる必要なんてないだろ?」
やる気なんて
一ミリもなかったのに
「対人格闘だって…立派な訓練の一つなんだよ」
「しっかりやらないと上位に入れないよ!」
「何なら…ぼくと組もうか?」
まったく
熱くて…正義感に溢れてて
絶対に自分の信じる道を
曲げないな
そこまで言われたら
やるしかねえだろーが
「分かった…マルコ…オレと組もう」
「よし来た!」
「えいっ!」
「うおっ!?」
いってえ…
真面目にやってないと
こうなるんだな
「ジャン?そんなもんだったのかな?」
くそ
わざとらしい言い方だな
「これからだよ!」
「そう来なくっちゃ!」
不本意だったとはいえ
「やあっ!」
「ふんっ!」
対人格闘に
真面目に打ち込むのも
一生懸命汗をかくのも
悪くなかったな
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- 12 : 2014/02/25(火) 07:56:23 :
エレンとけんかしたときだって
「このぉ!」
「ぶっつぶす!」
こんな感じで
取っ組み合いになってな
「やめなよ」
「ここで争ってもしょうがないよ」
毎回止めに入ってきたよな
「それに…今のは二人とも悪いよ」
「いーや…ジャンが悪い」
「いーやエレンだな」
お互いに退かなくてな
「ジャンは正直なのはいいけど…もう少し言い方を柔らかくしないと…」
「エレンはジャンの意見をちゃんと聞く前に体が動いてたよね…」
「うっ・・・」
「それは・・・」
そして的確に
物事を見極めて
収めてくれたよな
「ちっ」
「すまなかった・・・」
「オレだって・・・」
「それでよし!」
-
- 13 : 2014/02/25(火) 07:57:08 :
雪山での
兵站行進
オレら二人で
遭難しちまった時あったよな
「まじかよ…」
「ついてねー…」
「まだ諦めちゃダメだよ」
「でもよ…この寒さじゃあ」
「んー…あっ!あそこ!」
「洞窟か!助かった!」
「ここでやり過ごそうか」
すごい吹雪で
道も分からず
帰れそうになかったよな
オレなんて焦りまくりだったが
お前は
すぐに対策を考えたよな
「っくしょいっ!」
「大丈夫?」
「ああ…大丈夫だ…きっとミカサがオレのことを心配したんだろうな」
「相変わらずだね」
「冗談だ…寒いな…」
「そうだね」
そう言って
オレにマルコは近づいてきた
「何だ?そーゆー趣味か?」
「違うよ!寒いときは…体を密着させたほうが熱も逃げないで暖まれるでしょ?」
「そうだな」
「あったけぇ」
その後
吹雪が止んで
普通に帰れたよな
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- 14 : 2014/02/25(火) 07:57:35 :
訓練終えて
オレらには
毎回することがあったよな
「ふうーー」
「はぁぁーー」
「相変わらず…いい眺めだね」
「ああ」
そう
近くに
夜空がきれいに見れるとこが
あってな
「落ち着くな」
「なんか…心が癒されるって感じ」
こんなふうに
たわいもない話をしながら
夜空を見て
草っぱらに体を預ける
そんな時間が
オレにとっては
かけがえのない時間だった
「あっ…流れ星」
「ほんとだ」
「ジャンはなんかお願い事したかい?」
「オレは…まーな」
「そうゆうマルコはしたのか?」
「うん」
「せーの」
「親友の隣にいつまでもいれますように」
「へっ」
「考えることは一緒だったね」
お互い
照れくさそうに
笑ったよな
-
- 15 : 2014/02/25(火) 07:58:39 :
休みの日には
決まって
お前の好きな店に通ったよな
「ここのコーヒーが美味しいんだよ」
「へー…そうなのか?」
「うん!ジャンもきっと気に入るよ」
そこまで言って
不味かったら
笑ってやるからな
とか思ってたよ
「ずずっ」
「うめぇ…!」
「ねっ!言ったでしょ!」
「ああ!」
ほんとにオレも気に入ったよ
あんなに美味しいもんは
久しぶりだったな
訓練所での飯が不味かったからか…
いや違うな
親友・・・
マルコ・・・
お前とだったから
美味しかったんじゃねーのかな
そんな
何気ない兵士としての日常
オレは大好きだった
-
- 16 : 2014/02/25(火) 07:59:00 :
オレらは
憲兵団狙ってたよな
「王のもとで働くんだ!」
そんな
きれいごと言ってな
まあお前らしいんだけど
「内地に行けるからな」
「そんな理由じゃないでしょ?」
「ふっさあな」
ほんとはな
内地に行きたかっただけだったのに
マルコ・・・
お前が居たから
「お前となら憲兵団楽しそうだな」
「えっ?」
「オレら二人で腐った憲兵団を変えてやろうぜ!」
「!」
びっくりした顔しやがって
こう思ったの
自分でもびっくりなんだからな
「うん!」
「ジャンとならやれる気がするよ!」
不思議だが
そう言ってもらえると思ってた
「おう!」
なんでだろうな
って理由なんていらねえよな
そんなの
「親友」
だからな
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- 17 : 2014/02/25(火) 07:59:33 :
そして
「ちっ…明日から内地行きだったのによお」
「まあ…いいじゃないか」
「ぼくたちは他の憲兵団よりも早く民衆のために貢献できるんだ」
「むしろ誇っていんだよ」
何言うかと思えば
相変わらず
いつものマルコだ
「おうよ!」
「!マルコ」
「どうしたの?」
「約束だ」
「オレらはここで生き残って」
「憲兵団を変える!」
「うん!」
「こんなとこで死なないさ!」
-
- 18 : 2014/02/25(火) 08:00:05 :
そのあとに
手強い状況が訪れたよな
「本部に籠城かよ…補給版のやつら」
絶望しきっていたよ
「なにか作戦を…」
さすがのお前でも
焦ってたよな
「私は強い!」
そんななか
ミカサの声で
「あれで発破かけたつもりか・・・」
「オレたちは…仲間を見捨てろと学んだかあ!」
我ながら
よく言ったと思う
恐怖だらけだったよ・・・
「全員で本部に突っ込めぇ!」
オレの号令で
皆が飛び
何人かがたどり着いた
「くそっ・・・オレの合図で何人死んだ・・」
仲間を死なせてしまった
ほんとに悔しかった
死なせたくなかった
でも
お前は
「前から思ってたことなんだけどね」
「ジャンは強い人ではないから」
ちょっと傷つくな
「弱い人の気持ちが理解できる」
「それでいて状況を認識するのにたけているから」
「自分が今何をすべきかが分かるだろ?」
「恐怖で・・・」
「何もぼくは行動できなかった」
「でも…あのときのジャンの判断は正しかった」
「だからぼくは飛べたし…こうして生きている」
ふっ
そんなふうに思ってたのか
まったくよ
「だから、ジャンは指揮官に向いてると思ったんだ」
オレが指揮官でもいい
でもな
オレが指揮官をやるなら
お前も隣で指揮官をやってほしい
「マルコ・・・」
「オレらは・・・」
「二人で一人の指揮官になろうぜ」
「えっ?」
「一人じゃ判断できないことでも」
「二人なら判断できるだろ?」
「つまり、オレら二人で指揮官になってやろうぜ」
「憲兵団を変えて・・・民衆の命を守るために!」
「うんっ!!!」
そんな約束してたよな
それなのに
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- 19 : 2014/02/25(火) 08:01:28 :
ーーーー
こんな形であっちまうとはな
約束・・・どうすんだよ
「・・・・」ツゥーーー
くそっ
涙が止まらねえ
「くっ…うっ…うぁぁぁぁ!!」
今までで一番
泣いた・・・
悲しんだ・・・
そして
悔しんだ・・・・
くそ…
顔の半分が…
マルコ・・・
立体機動装置もねえ
一体どんな死に方したんだ・・・
「ん?」
紙切れ…か?
ペラッ
「・・・・・!」
「ジャン・・ごめん」
「ぼくの分も・・・・」
「生きて・・・」
「うわぁぁぁぁぁっ!」
また涙が止まらねえ
マルコ・・・
この紙切れ・・・
しわくちゃだぞ
お前・・・
生きたかったのに・・・
オレに全てを託したんだな・・・
恐怖で流した涙なのか・・・
オレとの約束を守れなかった
悔しさの涙なのか・・・
きっと後者だろ・・・?
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- 20 : 2014/02/25(火) 08:02:05 :
マルコ・・・
悪いな
お前オレのこと
怒るかもな
オレ憲兵団に入らねえよ
今決めたんだ
マルコ・・・
お前の仇を討つために・・・
そして
お前みたいな被害者を
出さないように
オレは・・・
調査兵団に入るよ
正直こえーよ
でもな
死なない限り
それは克服できる
恐怖に打ち勝つことで
見えてくるものもある
マルコ・・・
お前の意志は
オレが引き継ぐぞ
憲兵団を変えることはできないが
民衆の命は守ってみせる
だから
お前は
上からオレを見守っててくれよ
祈っててくれよ
そうしてくれるだけで
オレは戦える
そしていつか
平和な世界になったら
お前のとこへ
オレも行くよ
そして
見れるかわかんねーけど
また二人で
寝転がって
夜空を見よーぜ
だから
それまでの
少しのお別れだ・・・
いつまでも
待っててくれよな
「親友」
-
- 21 : 2014/02/25(火) 20:34:13 :
- 感動したです!!
上手いです!!!!!!!
すごいですぅぅぅぅ!!!!
-
- 22 : 2014/02/25(火) 21:20:56 :
- あれ…………目から汗が…………………
-
- 23 : 2014/02/26(水) 00:58:34 :
- これは名作ですっ!!
本当に良いですっ(*≧∀≦*)
-
- 24 : 2014/02/27(木) 20:25:31 :
- すごく感動しました。
涙が出ます。(T-T)
-
- 25 : 2014/02/28(金) 00:05:02 :
- すごい良いですね
-
- 26 : 2014/03/23(日) 14:02:43 :
http://www.ssnote.net/archives/12635
↑こちらもどうぞ
http://www.ssnote.net/archives/12781
↑こんな感じで
また新しいの書きます
良かったらどうぞ
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- 27 : 2014/03/31(月) 21:56:10 :
- マルコとジャンの友情、素敵ですね♪
とても良いお話を、ありがとうございました♪
-
- 28 : 2014/04/28(月) 02:21:34 :
- 感動!!
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