ミケ「この匂いは・・・」
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- 1 : 2014/02/24(月) 07:48:13 :
- ごめんね、立て直した!次こそ行く!!
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- 2 : 2014/02/24(月) 08:03:21 :
- ミケ「エルヴィン、その作戦なんだが・・・1つ提案がある」
エルヴィン「?君が提案とは珍しいね・・・何だい?」
ミケ「女型の仲間や知性巨人の類が万が一出現した場合、俺の班では対応しきれない可能性が有る」
エルヴィン「・・・泣き言かい?それも君にしては珍しい・・・」
ミケ「泣き言じゃない。実際、前回の女型の『硬化』は俺らじゃ破れなかった。リヴァイですらだ」
ミケ「しかも今回は決して立体起動が使いやすいとは言えない場所だ。力不足の可能性がさらに上がる・・・」
エルヴィン「そうは言っても、こちらも女型を確保しなければ調査兵団ごと首が飛ぶ・・・可能性に人員は回せない。」
ミケ「ああ、人員は回せなくて良い。ただ・・・」
ミケ「~~~~~~~~~」
エルヴィン「~~~~~~~~~~~」
ミケ「それで良いか?」
エルヴィン「ああ、良いだろう。それならこちらの作戦にも支障は出ない。」
ミケ「エルヴィン、礼を言う。」
エルヴィン「ふふ、礼を言うのはこちらの方だ。・・・危険な場所に送っているんだからな・・・」
ミケ「気にするな。人類が戦うのは当然の事、お前はただそれに力を貸しているだけだ。」スンスン
ミケ「この匂いは・・・大分精神的に疲れてるな、少し休め。雑務も多いだろうが所詮雑務だ。調査兵団団長エルヴィン・スミスの価値には到底及ばない。」
エルヴィン「ああ、ありがとう。確かに疲れたな、少し休むとしよう・・・」
そう言うが早いか、エルヴィンの意識は消えていった。
ミケ「何が少し、だ・・・相当な疲労だろう・・・」
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- 3 : 2014/02/24(月) 16:30:53 :
- ふわわミケさんさしぶり!!
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- 4 : 2014/02/24(月) 18:46:22 :
- ミケ(104期生の監視・・・)
ミケ(それだけならば自信はある。もし彼等の全員が巨人化したとしても、建物内に閉じ込める為の罠も準備してある・・・)
ミケ(だが問題は外からの干渉だ・・・)
ミケ(104期生の中と他の場所に女型の様な巨人が居るとすれば・・・間違いなく防ぎきれないだろう・・・)
ミケ(硬化も厄介だが、何よりも「知性」を持っているのが問題だ・・・)
ミケ(如何にして外部からの干渉に対応するか、だな・・・)
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- 5 : 2014/02/24(月) 18:55:12 :
- ~~次の日~~
ナナバ「ミケ!大変だ!!ウォールローゼ内に巨人が!!」
ミケ「!?」
ナナバ「数は分からないけど、それよりも問題なのは・・・!」
ミケ「ウォールローゼが破られた・・・?」
ゲルガー「どうしますか!?このままだと一般人が・・・!」
ミケ(ウォールローゼが破られた・・・だとすると、104期は白か・・・?)
ミケ(どちらにせよ、今は彼等も戦力に入れねば・・・)
ミケ「ナナバ、ゲルガー。お前らと俺は兵を連れてウォールローゼの穴を探す。」
ミケ「104期とその他の兵は一般人の避難に回せ。」
ナナバ「分かった!」ダダッ
ミケ(やはり来たか・・・!)
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- 6 : 2014/02/24(月) 19:51:39 :
- 期待!!!
-
- 7 : 2014/02/24(月) 19:54:44 :
- 言い忘れたけど、軽く捏造が入るかもです。そしてミケさんの性能が少しUPしています(笑)
後、ミケさん視点で進めるので、他のキャラの行動(例えば今ならナナバが104期を呼びにいく)が分かりづらくなりますが、ご了承下さいm(__)m
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- 8 : 2014/02/24(月) 20:01:06 :
- ミケ「・・・?」スンスン
ミケ(なんだ・・・この匂いは・・・巨人でも人間でも無い・・・その中間の様な・・・)
ミケ(まさか、これがこの事態を引き起こした元凶か?・・・だとすれば・・・)
ナナバ「ミケ!調査兵、全員準備出来たよ!!」
ミケ「・・・」
ナナバ「ミケ?」
ミケ「!ああ、すまん。今行く!!」
-
- 9 : 2014/02/24(月) 20:35:19 :
- ミケ「皆、聞いてくれ!」
ミケ「先程も聞いたとは思うが、ウォールローゼ内に巨人が侵入してきた。」
ザワザワ・・・ガヤガヤ・・・
ミケ「よって我々は壁が破られたと判断、穴の捜索を開始する事となった。」
ミケ「今から班を言い渡す。良く聞いてくれ。」
ミケ「班の役割は大きく分けて3つ。」
ミケ「壁の穴を捜す「捜索班」、一般人の避難を手助けする「救助班」、そして・・・」
ミケ「この騒ぎの元凶と思われる巨人の討伐に当たる「討伐班」だ!」
・「捜索班」
班長ナナバ、班長補佐ゲルガー、班員モブ
・「救助班」
班長ヘニング、班長補佐リーネ、班員サシャ、コニー、クリスタ、ユミル、その他モブ
・「討伐班」
班長ミケ、班長補佐無し、班員ライナー、ベルトルト
ミケ「それと、トーマはエルヴィン達にこの事態を知らせてくれ!!」
トーマ「はい!!」
ミケ「この作戦は、人類の進退を大きく左右する。それを肝に命じてくれ。」
ミケ「では、各班、出発だ!!後は各班長の指示に従ってくれ!!」
ライナー「あの・・・」
ミケ「どうした?」
ライナー「なんで俺らだけ討伐班なんですか?実力なら先輩の方が・・・」
ミケ「彼等には班の指揮をして貰わないといけないからな。残った中で君達が一番適任だった、それだけだ。」
ライナー「・・・分かりました。」
ベルトルト(・・・ライナー、今君はどっちなんだ・・・!?)
ミケ(・・・)
-
- 10 : 2014/02/24(月) 20:46:56 :
- ベルトルト「あの・・・」
ミケ「?」
ベルトルト「僕らの立体起動は・・・」
ミケ「ああ、事前にエルヴィンの許可を取っておいた。そこの部屋に入ってあるから、着けてきてくれ。」
ベルトルト「はっ!行こう、ライナー。」
ライナー「ああ。」
ミケ「出来るだけ急いでくれ。こちらも時間が惜しいからな。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ベルトルト「・・・」カチャカチャ
ライナー「・・・」カチャカチャ
ベルトルト「ねえ、ライナー・・・」カチャカチャ
ライナー「なんだ?」カチャッ
ベルトルト「君は今・・・兵士か?それとも、戦士か?」カチッ
ライナー「・・・何を言ってるんだ、ベルトルト。俺らは兵士に決まってるだろう?」カチッ
ベルトルト「・・・そうか・・・良し、行こうか。」
ライナー「おう。」タッタッ
ベルトルト(ライナーがこんな状況な以上・・・今行動を起こす訳にはいかないな・・・)
ミケ「・・・ボロは出さず、か・・・」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-
- 11 : 2014/02/24(月) 20:49:42 :
- ミケ「良し、準備は出来たな?」
ライベル「はい!」
ミケ「では出発するぞ。目標は俺の鼻で見つける。君達は俺についてこい。」
ベルトルト(鼻で・・・?・・・厄介だな、この人は・・・)
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- 12 : 2014/02/24(月) 20:51:33 :
- いいですね(°_°)❤︎
ミケさんの心理描写が絶妙で、どんどん魅入ってしまいました。
続きも楽しみにしておりますね!
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- 13 : 2014/02/24(月) 20:54:51 :
- >>12そう言う褒め方して頂けると物っ凄いです・・・!!(感動)
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- 14 : 2014/02/24(月) 20:55:17 :
- ↑嬉しいが抜けてた(笑)物凄いですって何だよ(笑)
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- 15 : 2014/02/24(月) 21:10:00 :
- ミケ「・・・」スンスン・・・
ライナー「・・・」パカラッパカラッ
ベルトルト「・・・」パカラッパカラッ
20分ほど馬を走らせた頃、3人の前に2体の巨人が現れた。
ミケ「2体か・・・」
ライナー「分隊長、どうしますか?」
ミケ「・・・俺が2体とも相手する。君達はひたすらまっすぐ進んでくれ。」
ライナー「なっ!?そんな事・・・!」
ベルトルト「落ち着いて、ライナー。分隊長にも考えが有る筈だ・・・従おう。」
ミケ「そこの子の言う通りだ。俺は大丈夫だから、行ってくれ。」
ライナー「分かりました・・・ご無事で!」バッ!
ベルトルト「・・・」バッ!
ミケ「ああ、直に追い付く。」ピタッ
そう言うとミケは馬から降り、近くの廃墟の屋根に登る。
ミケ「さて・・・見極めるか」
ミケ(知性持ち・・・勝負はもう始まってるぞ・・・?)
-
- 16 : 2014/02/24(月) 21:25:57 :
- 6メートル級「」ガッ!ガッ!
6メートル級の巨人がミケを喰らおうと、廃墟に狙いを定める。
しかし、ミケの注意はそこには向いて居なかった。
ミケ(あの巨人・・・あの2人を狙って・・・!)
5メートル級「」ドッドッドッ・・・
5メートル級の巨人は「より近くに居るミケに目もくれず」、ライナーとベルトルトに向かっていく
ミケ(単純に奇行種とも取れるが・・・この状況を計算に入れれば・・・)
ミケ(知性持ちの能力、と見た方が良さそうだな。)
ミケ(やはり俺が考えた通り、奴の能力は巨人を操る力か・・・いや、壁内の巨人出現から考えて、それ以上かも知れん・・・!)
ミケ「お前は恐らくフェイクなんだろうな・・・6メートル級・・・!」バッ!
そう言うとミケは、屋根から飛び降り、巨人の体にアンカーを打ち込む
ミケ「はあぁっ!!」バシュウン!
本来、巨人の体にアンカーを打ち込む事は、危険過ぎるため悪手とされている。
しかし、幾多の戦いを潜り抜けて来たミケは、その悪手をいとも簡単に善手に変えてしまう。
ザクッ!
6メートル級「!?」ブシュウッ!
一瞬で足の腱を削ぎ落とし・・・
ミケ「ふんっ!!」ヒュウンッ!
ズバァッ!!
バランスを崩した巨体のうなじを、綺麗に削いだ。
6メートル級「うぅぅ・・・」シュウー・・・
ミケ「良し・・・急いで合流しないとな」タタッ
ミケは再び馬に跨がり、走り始める
その顔は、「2人への心配など微塵も無い様に見えた」。
-
- 17 : 2014/02/24(月) 22:11:26 :
- ライナー「ふう・・・」
ライナーの眼前には、地に付して消えていく巨人が映っていた。
ベルトルト「まさかこっちに来るとはね・・・驚いたよ。」
ミケ「大丈夫だったか!?」パカッパカッ
ライナー「!分隊長!俺達は大丈夫です!分隊長は!?」
ミケ「俺もこの通り無事だ。それよりも済まない。まさか奇行種とはな。俺の判断ミスで君達を危険に晒してしまった。」
ライナー「いえ、あれ位なら問題無いです!!」
ベルトルト(判断ミス・・・?・・・何か引っ掛かるな・・・まさかこの人、僕達の事に気付いて・・・?)
ベルトルト(・・・いや、考えすぎか。アニの事で過敏になり過ぎてるな・・・気を付けないと・・・)
ミケ「・・・」
ミケ(ブラウンは間違いだったか?だが・・・)
ミケ(まあ良い。何にせよ1つ確認できた・・・)
ミケ(フーバー、こいつは・・・黒だ)
ベルトルト「・・・」
ミケ「・・・さあ、気を取り直して行くぞ。」
-
- 18 : 2014/02/25(火) 20:35:19 :
- ドキドキ
-
- 19 : 2014/02/28(金) 21:25:18 :
- ミケ「・・・」パカッパカッ
ミケ「・・・なあ」
ライナー「?なんですか?」パカッパカッ
ベルトルト「・・・?」
ミケ「エレンについて、どう思っている?」
ライナー「どう思っている・・・とは?」
ミケ「巨人になれる人間・・・敵視する人間も少なくないだろう?そういう事だ」
ベルトルト「・・・」
ライナー「・・・エレンは巨人になれます・・・しかし、その前に一人の尊厳ある人間です!!俺はエレンを立派な仲間と思っています!!」
ミケ「・・・そうか」
ミケ「君は?」チラッ
ベルトルト「僕も、彼は大切な仲間だと思っています・・・」
ミケ「そうか、なら良い。急にすまなかったな。」
ライナー「いえ!」
ベルトルト(ライナーはやはり兵士か・・・いや、今はその方が良いか・・・)
ベルトルト(この人は・・・気付いてる・・・!!)
ミケ(そろそろ気付いたか?フーバー・・・)
ミケ(汗の匂いが増している・・・しかも塩分濃度が低い汗だ・・・)
ミケ(間違いない、焦っているな・・・)
ベルトルト(場合によっては・・・仕方無い・・・)
ミケ(完全に尻尾を掴んだその時・・・!)
ベルトルト(この人を・・・)
ミケ(お前に地獄を見せてやる!!)
ベルトルト(殺す!!)
-
- 20 : 2014/03/02(日) 11:32:17 :
- 期待
-
- 21 : 2014/03/02(日) 17:35:57 :
- ミケ「・・・!止まれ」ピタッ
ベルトルト「!!」ピタッ
3人の眼前には、巨人の群れと・・・
その中心に立つ、全身を毛で覆われた腕の長い巨人が立っていた
ライナー「!!あれは・・・!!?」グラッ
その巨人を見た瞬間、ライナーの意識が混乱する
ライナー(俺は兵士だ俺はトロスト区104期訓練兵だ俺は皆から兄貴と慕われている兵士のライナー・ブラウンだ)
ライナー(いや違う俺は戦士だ壁を壊すために訓練兵に潜り込んだ戦士だアニやベルトルトと一緒に人を殺した戦士のライナー・ブラウンだ)
ライナー(???俺は何だ???俺は兵士か?戦士か?あれ?そもそも俺ってなんだ?兵士ってなんだ?戦士ってなんだ?ライナー・ブラウンって誰だ?いやそもそも俺という存在は・・・?)
様々な意識が混ざりあい、溶け合い、彼に疑問を投げ掛ける
言うなれば「2人の人間が1つの体にどちらも消える事なく入ろうとしている」状態
耐えきれないライナーの意識は自衛の為、あらゆる矛盾を、疑問を、情報を消し去っていく
ライナー( )
どんどん白くなっていく意識の中で、唯一消え去らない1つの言葉
ライナー(そうだ・・・俺は・・・)
ライナー(・・・『戦士』だ)
その言葉を中心に、ライナーの『意識』が再構築されていく
ライナー(そう、俺は戦士のライナー・ブラウンだ)
ライナー(壁を壊し、人類を殺す・・・鎧の巨人だ!!)
そして・・・
ベルトルト「ライナー?どうしたの!?」
ライナー「っ!・・・ああ、なんでもない」
ミケ「ブラウン、大丈夫か?・・・これは命懸けの勝負だ。体調が優れないなら先に・・・」
ライナー「いえ、大丈夫です。」
ミケ「・・・そうか」
ベルトルト「ライナー・・・?」
ライナー「・・・」コクッ
ベルトルト(!戦士に戻った・・・!?)
ライナー(すまんな、ベルトルト・・・迷惑をかけた)
ミケ「・・・?」
小さな、本当に小さな違和感
何年も兵士として戦ってきたからこそ分かる、『覚悟の違い』
この時のミケは気付いていた
ライナーの『覚悟』が、急に固まった事に・・・
ミケ「・・・」
ライナー「・・・」
ミケ「・・・」
ベルトルト「・・・」
ミケ「・・・行くぞ、もう少し奴に近付く」
しかし、ミケの理性は
その違和感を、『不必要』として
処理してしまった・・・
-
- 22 : 2014/03/10(月) 21:45:57 :
- みけたん
-
- 23 : 2014/04/01(火) 13:07:05 :
- ミケメン
-
- 24 : 2014/04/05(土) 01:14:24 :
- ミケ「…」スン…
ミケは休む事なく鼻による索敵を続ける。
その効果はエルヴィンのお墨付きであり、一時は長距離索敵陣形に組み込まれそうにもなった程である(ミケが死んだ場合を考えて廃案とはなったが)。
ミケ「…!…これは…!!」ピタッ
突然、ミケが止まった。
ベルトルト「分隊長?どうしたんですか…?」
ミケ「っ…撤退だ」
ベルトルト「…え?」
ミケ「…最悪の事態だ…!!」
ミケ「エレンが…殺された!!!」
ベルトルト(!?な…!!?)
ライナー(エレンが…座標が死んだ!!?)
ミケ「エレンの血の匂い…この距離で届くということはかなりの出血量だ…!いくら再生があっても、生きていられるものでは…!!」
ライナー「そんな…!!」
ベルトルト(アニ…何があったんだ…!?)
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- 25 : 2014/05/27(火) 02:13:48 :
- 期待してます\(^o^)/
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- 26 : 2014/09/05(金) 22:45:03 :
- おいおいミケの鼻スゴすぎんだろ…座標のエレンが死んだのはアレですが
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