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ミカサのなくしもの

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  1. 1 : : 2014/02/23(日) 11:25:21
    作者の息抜きのつもりで書くので更新は遅いです。

    ジャンミカです (*^o^*)
  2. 2 : : 2014/02/23(日) 11:31:14
    ジャン(う〜、今夜は冷えるな。)


    ジャン(こんな寒い日に灯油入れの担当だなんてツイてねぇな。)


    ミカサ「ない・・・ない・・・」


    タタタタタ・・・ドッシーン‼︎


    ジャン「いてて・・・うぉ‼︎ ミカサ⁉︎」


    ミカサ「ジャン⁉︎ ごめん、怪我はない?」


    ジャン「おう・・・それより、どうしたんだ?」


  3. 3 : : 2014/02/23(日) 11:40:05
    ミカサ「な、なんでもない。」


    ジャン「うそつけ。明らかに『困ってます』っていう顔してんぞ。」


    ミカサ「う・・・実は・・・」


    ───────

    ─────

    ───


    ジャン「マフラーをなくした⁉︎」


    ミカサ「声、大きい・・・」


    ジャン「す、すまん。いつからないんだ?」


    ミカサ「それが・・・いつからか、わからない。」


    ジャン「いつ気付いたんだ?」」

  4. 4 : : 2014/02/23(日) 11:44:25
    期待です!
  5. 5 : : 2014/02/23(日) 11:45:15
    ミカサ「お風呂入ろうとして、気づいた。」


    ジャン「そうか・・・とりあえず食堂へ行って探すぞ。」


    ミカサ「え・・・一緒に探してくれるの?」


    ジャン「おう。」(やべー。ミカサと二人きり。)


    ───────

    ─────

    ───

    ジャン「着いたぞ。どの辺で食べてたんだ?」

  6. 6 : : 2014/02/23(日) 11:46:03
    >>4 ありがとうございます!
    頑張ります(≧∇≦)
  7. 7 : : 2014/02/23(日) 11:52:36
    ミカサ「ええと・・・ここ。」


    ジャン「下には無かったな。」


    ミカサ「周りにも無い・・・」


    ジャン「う〜ん、他にどこか行ったか?」


    ミカサ「あとはお風呂場と自分の部屋だけ。探したけど無かった。」


    ジャン「となると、道の途中で落とした可能性もあるな。」


    ミカサ「うん。じゃあ、寮の中の通路をくまなく探そう。」

  8. 8 : : 2014/02/23(日) 12:02:14
    ジャン「そういえば、ミカサ、『おまじない』って知ってるか?」


    ミカサ「『おまじない』?」


    ジャン「ああ。まぁ、気休め程度だけどよ。『パリラル、パリラル』て言いながらなくしたモンを探すと見つかるんだ。」


    ミカサ「パリラル、パリラル、パリラル・・・」


    エレン「よぉ、ミカサ。さっきからなにぶつぶつ言ってんだ?」


    ミカサ「エレン⁉︎ な、なんでもない・・・」


    エレン「ミカサ、こんな寒いのにマフラーしないなんて珍しいな。」


  9. 9 : : 2014/02/23(日) 12:08:57
    ミカサ「それは・・・えっと・・・」


    ジャン「ミ、ミカサは晩飯の時にマフラーを汚してしまって、今洗ってるんだ。」


    ミカサ「ジャン・・・!」


    エレンタ「ふーん。なんでジャンがミカサと一緒にいるんだ?」


    ジャン「お、俺達今日、灯油入れの担当で・・・」


    エレン「そうだったのか、おつかれさま。じゃあな。」


    ジャン「ふー・・・」


  10. 10 : : 2014/02/23(日) 12:15:32
    ミカサ「ジャン、ありがとう・・・」


    ジャン「気にすんなって。」


    ミカサ「もう、一周した。無かった・・・」


    ジャン「道にも無かった、っていうことは・・・」


    ミカサ「今日の格闘技の練習の時に落としたかもしれない。」


    ジャン「そうだな。夜間のグラウンドの侵入は許可が必要だから、兵長の所へ行くか。」

  11. 11 : : 2014/02/23(日) 12:22:32
    ミカサ「失礼します。」


    リヴァイ「入れ。」


    ミカサ「調査兵団のミカサ・アッカーマンと、」


    ジャン「ジャン・キルシュタインです。」


    リヴァイ「こんな時間に、何の用だ。」


    ミカサ「夜間のグラウンドへの侵入の許可をもらいにきました。」


    リヴァイ「・・・理由を言え。」


  12. 12 : : 2014/02/23(日) 12:25:47
    おお…期待です…!
  13. 13 : : 2014/02/23(日) 12:31:22
    ミカサ「マフラーをなくした・・・ので、グラウンドで探すためです。」


    リヴァイ「別に今じゃなくても良いだろう。」


    ミカサ「し、しかし・・・!」


    リヴァイ「子供はおねんねする時間だ。早く部屋から出ろ。」


    ミカサ「兵長は・・・そのスカーフをなくしたことはありますか?」


    リヴァイ「なんだ、いきなり?」


    ミカサ「質問に答えてください。なくしたことはありますか?」

  14. 14 : : 2014/02/23(日) 12:46:22
    リヴァイ「俺がなくしたことがあるわけないだろう。」


    ジャン「おい、ミカサ・・・」


    ミカサ「ジャンは黙ってて。では、もし兵長がなくされたら、あなたは困りますよね?」


    リヴァイ「別に困らないし、さっきから言っているが、第一なくすことはない。」


    ミカサ「本当ですかぁ?」


    リヴァイ「・・・屁理屈言ってる暇があるならさっさと探してこい。」


    ミカサ「ありがとうございます。では、失礼します。」


    ジャン「失礼します・・・」

  15. 15 : : 2014/02/23(日) 12:58:31
    ミカサ「はくしょっ! 外はやっぱり寒い・・・」


    ジャン「・・・ホラよ。」パサッ


    ミカサ「え・・・?」


    ジャン「母ちゃんがよく『女は体を冷やしちゃいけない』って言ってたからさ。」


    ミカサ「でも、ジャンは・・・?」


    ジャン「いや〜、さっきのミカサと兵長のやりとり見てたら暑くなっちまって。」


    ミカサ「ありがとう、ジャン。」


    ジャン「じゃあ、グラウンド一周するか。」

  16. 16 : : 2014/02/23(日) 13:11:36
    ミカサ「パリラル、パリラル。」


    ジャン「懐中電灯で探すのは難しいな。」


    ミカサ「では、二手にわかれてここから一周しよう。」


    ジャン「じゃあ、俺はここから逆走するか。」


    ───────

    ─────

    ───


    ミカサ「ジャン・・・」


    ジャン「そっちは?」


    ミカサ「無かった。ジャンは?」


    ジャン「無い。」


    ミカサ「も、もう一回探そう‼︎」タッ

  17. 17 : : 2014/02/23(日) 13:28:20
    ジャン「待てよ!ミカサ‼︎」


    ミカサ「・・・・・・」


    ジャン「ミカサ、マフラーなら街へ行けばいくらでもあるだろ?」


    ミカサ「パリラル、パリラル。」


    ジャン「あきらめるか、明日探すか、どっちかにしろよ!」


    ミカサ「パリラル、パリラル。」


    ジャン「ミカサ‼︎」

  18. 18 : : 2014/02/23(日) 13:42:02
    ミカサ「パリ・・・ら・・・る・・・うっ、うわあああん‼︎」


    ジャン「ミ、ミカサ・・・」


    ミカサ「ひっく、あのマフラーは、エレンが、くれた、私のたからものッ!」


    ミカサ「同じものなんてないッ‼︎ うっ、ひっく、大切に、してたのに・・・うわああ
    ああん‼︎」


    ジャン「ミカサ、泣くなよ。」


    ミカサ「ジャンには私の気持ちなんてわかるわけないッ‼︎・・・このままじゃ、エレンに嫌われちゃうぅ・・・」


    ジャン「エレンは、ミカサのこと嫌いにならない。」


  19. 19 : : 2014/02/23(日) 13:52:43
    ミカサ「え・・・」


    ジャン「エレンは、ミカサがマフラーをなくしても、嫌いにならない。」


    ミカサ「なん・・・で?」


    ジャン「こうやって、エレンからもらったマフラーを必死に泣きながら探しているミカサの姿を俺は知っている。」


    ジャン「そのマフラーがミカサにとって、どれだけ大切だったかも、俺は知っている。」


    ジャン「エレンは・・・俺より長くお前と一緒にいるんだ。」


    ジャン「だからエレンはこんなことで嫌いにならない。」


    ジャン「むしろ、マフラーをなくしても何もしないミカサだったらエレンは嫌いになると思う。」


    ミカサ「ジャン・・・」

  20. 20 : : 2014/02/23(日) 14:03:11
    リヴァイ「お前ら、こんな所にいたのか。」


    ジャン「兵長・・・」


    リヴァイ「もう、消灯時間過ぎたぞ。早く寮にもどれ。」


    ジャン「・・・はい。」


    リヴァイ「あ?なにお前ベソかいてんだ?」


    ミカサ「なんでもあり・・・」


    ジャン「え⁉︎」


    ミカサ「兵長、それ、どうされたんですか?」


    リヴァイ「このコートのか?これはおととい街で・・・」


    ミカサ「いえ、その首に巻いているものです。」



  21. 21 : : 2014/02/23(日) 14:04:42
    >>20
    間違えました。

    リヴァイ「このコートのことか?これはおととい街で・・・」

    です。
  22. 22 : : 2014/02/23(日) 14:22:27
    リヴァイ「このマフラーはさっきそこで拾ったものだ。暖かそうだったからな。」


    ミカサ「それ・・・私のです。」


    リヴァイ「なんだ?これ、お前のだったのか。」


    ミカサ「うわぁぁああん‼︎あって・・・良かったぁ!」ギュッ


    ジャン「うお‼︎(鼻血) はは、良かった‼︎」


    ミカサ「ありがとう、ジャン。本当に、ありがとう‼︎」


    ジャン「俺、お前にキツイこと言ってしまったな。ごめん。」


    ミカサ「私も。ごめん。」


    リヴァイ「ホラ、さっさと帰るぞ!」


    ミカサ「はい‼︎行こう、ジャン。」


    ジャン「ああ。今夜はぐっすり寝れそうだ。」


    リヴァイ(女の涙なんて・・・久しぶりに見たな///)



    end*

  23. 23 : : 2014/02/23(日) 14:25:25
    短編でしたが、いかがだったでしょうか?

    また『なくしもの』シリーズを書きたいと思うので、よろしくお願いします♪
  24. 24 : : 2014/03/17(月) 17:04:39
    とても楽しませていただきました!!!!!        ミカサちゃんの、パリラルが可愛かったし兵長のおねんねが、面白かったです!                    ぜひ次も『なくしもの』シリーズ書いてください!!    
  25. 25 : : 2014/03/17(月) 17:35:21
    すごく面白かったです!!!!
    次も楽しみにしてます!!!!!
    応援&期待です♪
  26. 26 : : 2014/03/17(月) 17:38:09
    次はハンジさんで!
    できれば♪

    メガネー
    的な
  27. 27 : : 2014/03/18(火) 14:20:00
    面白い
  28. 28 : : 2014/04/26(土) 17:46:56
    サシャはパァンかな(笑)

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shikano

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