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ペトラ「あなたに全てを捧げます」※現パロ
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- 1 : 2014/02/12(水) 15:40:03 :
- いつもくだらないSS読んでいただきありがとうございます。
たまには本当にシリアスなの書こうと心入れ替えたつもりです。←
よかったらコメント下さいね(´・3・`)
リヴァペト最高!!
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- 2 : 2014/02/12(水) 15:46:02 :
もしも、一つだけ願いが叶うなら
あなたは何を祈りますか?
お金が欲しい?
大統領になりたい?
神にでもなりたい?
私は…
全てを捧げると誓った人がいます。
その人の為なら
なんだってする。
…ありがとう。
大好きよ。
リヴァイ。
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- 3 : 2014/02/12(水) 15:50:12 :
なぁペトラよ。
お前は幸せか?
いや、幸せだったか?
お前はこの天に
何を祈る?
俺はお前が笑顔で
いてくれるなら
それでいいんだ。
あぁ…愛してる。
ペトラ。
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- 4 : 2014/02/12(水) 16:07:48 :
ペトラ「リヴァイおはよう!」
リヴァイ「あぁ…」
扉を勢いよく開けた愛しい人。
相変わらず可愛いらしい笑顔だ。
こんな俺の為に。
ペトラ「見て!このお花。
綺麗でしょ?!」
リヴァイ「…そうだな。」
ペトラ「〜♪」
リヴァイ「お前は、花が好きだな。」
ペトラ「うん!ねぇ聞いて。
昨日オルオがね…」
いつもお前は土産話を持ってくるな。
耐える事なく。
ペトラ「それで、グンタとエルドが…」
リヴァイ「ペトラ。」
ペトラ「ん…何?」
リヴァイ「お前また痩せたんじゃないのか?」
ペトラ「そんな事ないよ!
ダイエットだよ!」
ペトラ「でね、後輩のエレンが…」
リヴァイ「そうか。」
リヴァイ「俺といる時くらい、
他の男の話ばっかするな…」
ペトラ「え…うん、ごめん。」
リヴァイ「いや、いい。」
お前が笑顔なら。
リヴァイ「ペトラ。」
チュ
リヴァイ「…愛してる。」
ペトラ「うん…へへ///」
ペトラ「じゃあ、そろそろ帰るね。」
リヴァイ「あぁ、またな。」
ペトラ「…またね。」
"愛してる"と言うのは
酷だろうか。
リヴァイは俯き目を閉じた。
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- 5 : 2014/02/12(水) 17:02:26 :
次の日もその次の日もペトラは
俺に会いに来た。
笑顔で。
土産話を持って。
その度に、少し痩せていて。
リヴァイ「…ペトラ。」
ペトラ「なぁに?」
リヴァイ「もう、ここには来るな。」
ペトラ「…何、で?」
リヴァイ「お前も辛いだろう。
こんなに痩せて。
疲れたと言えばいいものを。」
ペトラ「何でそんな事言うの…!」
リヴァイ「俺はお前を幸せにしてやれないと、
言っただろう。」
ペトラ「私が!幸せにする!」
リヴァイ「…ボロボロの顔で
何言ってんだ。」
リヴァイ「オルオのとこにでも行くといい。」
リヴァイ「だから、もうここには来るな。」
ペトラ「嫌!!」
ペトラ「明日も、絶対来るから。」
リヴァイ「…」
あぁ、神様。
何てこの世界は
いつの世も残酷なの。
リヴァイ「…あいつから笑顔を
奪ってしまった。」
リヴァイ「クソ、俺だって…!」
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- 6 : 2014/02/12(水) 18:22:49 :
やはり次の日もペトラはやって来た。
今日は目が腫れていた。
ペトラ「…おはよう。」
リヴァイ「…あぁ。」
ペトラ「…」
リヴァイ「…」
リヴァイ「昨日は、すまなかった。」
ペトラ「…うん。」
リヴァイ「だが、もしもの事がある。
頭の隅にでも置いておけ。」
ペトラ「…」
リヴァイ「俺だって、一緒にいたいんだ。
幸せにしたいと思っている。」
ペトラ「リヴァイ、貴方に全てを捧げる。
絶対、何があっても一緒にいるから。」
リヴァイ「…だといいな。」
ペトラ「う…ヒック…グスッ」
リヴァイ「泣くな。
泣きたいのは、俺も同じだ。」
リヴァイ「笑顔を見せてくれ。」
ペトラ「うん…。」
リヴァイ「それと、ちゃんと寝てこい。」
ペトラ「わかった…。」
ペトラ「絶対、海行こうね。」
リヴァイ「…あぁ。」
リヴァイ「…時間だ。
行ってくる。」
ペトラ「…行ってらっしゃい」
ペトラ「帰ってくるよね?」
リヴァイ「…多分な。」
ペトラ「多分じゃ、ダメ!」
リヴァイ「しょうがねぇだろ。
成功率10%未満なんだ。」
リヴァイ「祈っといてくれ。」
何で私はそんな事しかできないの…
ただ祈る事しか。
私は、全て捧げると誓ったのに。
待つ事しかできないなんて。
ペトラ「海、行けるよね…」
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- 7 : 2014/02/12(水) 18:30:28 :
ペトラ「リヴァイ!海だよ!
綺麗…」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
リヴァイ「…」
リヴァイ「夢…?」
リヴァイ「うっ、体が重てぇ…」
リヴァイ「今日はよく寝たな。」
リヴァイ「もう夕方か。」
リヴァイ「おい…ペト、ラ…?」
部屋を見渡すとペトラは居なかった。
リヴァイ「なんだ。帰ったのか。
それとも、もう疲れたのか。」
リヴァイ「あれ、なんで…
花枯れてるんだ?」
リヴァイ「花は枯れる前に
いつとペトラが替えて…
…そうか。オルオのとこにでも
行ったんだな。」
リヴァイ「それでよかったかもな。」
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- 8 : 2014/02/12(水) 18:37:03 :
もうペトラが来なくなって
ずいぶん時が経った。
なんだ。
オルオのとこに行くなら行くと
一言言えばいいじゃねぇか。
…冷たい奴だ。
そうか。
もう海は一緒に
見れねぇんだな…。
今頃オルオの隣で
笑っているんだろうな。
ちゃんとご飯食べて
よく寝ているんだろうな。
幸せなら、笑顔でいてくれるなら
それでいい。
リヴァイ「俺も、頑張らねぇと。」
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- 9 : 2014/02/12(水) 18:51:23 :
リヴァイ「…朝か。」
コンコン
誰かが扉を叩いた。
ペトラ…?
リヴァイ「はい。」
?「失礼します。」
現れたのは、医者だった。
あぁ…そうだった。
医者「体調はどうですか。」
リヴァイ「…悪くない。」
医者「回復は順調です。
早く退院できそうですよ。」
リヴァイ「そうか。」
誰も待っていないと言うのに。
これからどうやって
生きていけばいいのか。
医師「しかし、いい彼女さんでしたね。」
リヴァイ「…?」
医者「ペトラさんですよ。
志願されたでしょう?
あなたの、心臓移植に。」
リヴァイ「…は?」
なんだよそれ。
聞いてねぇよ。
何勝ってにやってんだよ。
リヴァイ「…?」
リヴァイ「じゃあ、俺の心臓は
ペトラの…?」
医者「手紙を預かっています。」
医者が差し出した一枚の紙には
紛れもない事実が書かれていた。
リヴァイ「嘘だろ。
冗談だと、言ってくれ。
お前はまだ、
どこかで生きていると。
笑顔で、いてくれると…!」
医者「…」
リヴァイ「うわあああぁぁぁぁっ!!!!」
冗談じゃねぇよ。
喜ぶとでも思ったのかよ。
お前は俺の命と引き換えに…!
自分の命を。
だって…
全てを捧げると、誓ったから。
リヴァイ、生きてね。
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- 10 : 2014/02/12(水) 18:57:14 :
ーーーーー
リヴァイ「なぁペトラよ。」
お前はこれでよかったのか?
でも、生きてるんだよな。
ペトラは、俺の中で生きてる。
ペトラ、見えるか?
海だ。
…綺麗だな。
ペトラ…
愛している。
「貴方に心臓を捧げます。」
ーfinー
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