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エレン「同じ夢に向かって」【リレーSS】 あらすじまとめ(第一稿)

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  1. 1 : : 2014/03/20(木) 13:03:05
    My.Loです。ゆきさん、勝手にスレッドを立ち上げて申し訳ありませんが、是非参加者の方々に見て戴きたくて。
    私が昨日投稿が遅れていた理由の1つに一昨日からこれを作っていた事があったんです


    ゆきさん主催のリレーSS
    エレン「同じ夢に向かって」【リレーSS】

    http://www.ssnote.net/archives/10538

    のあらすじをまとめました。


    本スレが随分と長くなって、どこでどのイベントが起こったのか、人間関係や発生フラグ等の理解を円滑にしたいと思い、着手しました

    時系列をはっきりさせることで、出番が来た時にストーリーを混乱させずにお話を考えることが出来るかなと思います

    出来る限り客観的に話の核を読み取ったつもりです(参照部分を「さん」づけしていないのはご容赦ください)

  2. 2 : : 2014/03/20(木) 13:05:59

    第1部

    1-1. 春先:ある日の学校での1コマ(昼間)

    ●エレン視点
     エレンは、いつの間にかアニに好意(関心)を寄せていた。だが、アニと会話をした事が無く、遠目で見ていることしか出来ない。エレンはアニが物憂げな表情を浮かべる様が不思議に感じていた[>>2 ゆき]。
      
     アニは何らか(後に判明[>>17 88])の部活に属している。部長はマルコに部活の催促をされるもアニは生返事をするのみ[>>3 88]。

    ●アニ視点
     アニは孤独を感じている。部活においても然り。アニは友達を欲しているが、何かに縋り裏切られる事にトラウマすら感じている[>>4 イェーガーの進撃](アニの孤立の原因は、後に明かす⇒昨年のコンクール後にヒッチの策略による孤立化が有力)。
      

    1-2. 初めてエレンからアニに話しかける
    ●エレン視点
     エレンがアニの寂しそうな顔が気になって、しびれを切らした結果である[>>5 EreAni]。

     差支えないような夏休みを話題に出すが、アニの返事は素っ気ない。対するエレンは、アニと話が出来た事に高揚し、受け答えもままならない[>>6 Submarine]。
     
    ●アニ視点
     表面上は冷ややかな態度を装いつつも、アニの心情は穏やかではなかった。これまで話をした事が無いエレンに声を掛けられて内心動揺していたアニ。言葉には出さなくても、自分の対応の一般性(変な奴だと思われていないか)が心配で仕方がなかった[>>7 店員]。

     そんな時を見計らったかのように、唯一友達と呼べるミーナが飛びついて、今のやりとりを冷かして来た。だがアニは、ミーナの存在に感謝を忘れてはいない[>>7 店員]。
      
  3. 3 : : 2014/03/20(木) 13:08:30

    1-3. 放課後(帰り道)での出来事
    ●エレン視点
     興奮冷め止まないエレンは、またアニと話をすることに期待を寄せ、アニと2人でこの帰路に就くことを妄想する[>>9 Aniっち]。

     アニが自分と同じ帰り道にいるのを発見したエレンは、期待を膨らませ、声を掛けた[>>10 ヤヴァイ兵長]。

     いざ声を掛けるも、帰って来た返事はまたもや素っ気ないものだった。一瞬、拒絶されたものだと落胆するエレンだったが、予想外のアニからのOKの返事をもらい、帰路を共にする事となった[>>13 シュウ]。

     勇気を出した結果として、アニと共に帰り道を歩く事になったエレンだが、緊張と興奮により話題が思いつかず、アニの横顔を眺めることしか出来ない。アニに視線に促され、その口から紡がれた話題は、『部活』についてだった[>>16 ゆき]。

     アニは、演劇部に所属している。いつの間にか、2人の顔の距離はわずか10cm足らずまで近づいていた[>>17 88]。

     アニが演劇部に顔を出したくない理由の1つには、『キス』という要因があった。演劇部の性質上、舞台でのキスが必要になる事もあるため、初めてのキスを好きな人としたいと切望するアニは、不本意なファーストキスを避ける為に部活へ行きたくなかったのだった[>>18 イェーガーの進撃]。

     アニの質問に対する葛藤の末、エレンはアニとキスする事に抵抗が無い意志を伝えた[>>18 イェーガーの進撃]。

    ●アニ視点
     同情を誘う為に自分が放った質問に対して、エレンが発した予想外な返事に驚きを隠せないアニ。更にエレンの言葉の真意を確かめようと試みる[>>19 EreAni]。

     エレンに部活を辞める様薦められるも拒むアニ。アニには、ミュージカル女優になるという夢があった。きっかけは、幼少期に父に連れられて観たブロードウェイのミュージカルだった。その夢を追い続ける為に、部活は止めない意志を見せる[>>20 Submarine]。

     己の全てをさらけ出したアニは、エレンに身を委ねた。アニがその場を去ろうとしたその時、エレンはアニを引き留め初めてのキスをした[>>21 店員]。

     憧れだったアニのファーストキスを自分の物にしたにもかかわらず、心に靄を抱えるエレン[>>22 Aniっち]。走り去ったアニは、その唇の感触に笑みを浮かべる[>>23 ヤヴァイ兵長]。

     そんな先の唇の感触の記憶に浸っていたアニにベルトルトが話しかけた。ベルトルトはアニが初めて夢を語り、今も尚応援し続けてくれる気の許せる一人[>>24 シュウ]。

    ●エレン視点
     帰宅後、夕食も取らずに部屋へ戻ったエレンは、先ほどの行為に後悔の念を募らせ始めた[>>27 ライナー兄貴]。

     部屋で翌日アニに謝る為の練習をするエレンだが、その事自体に虚しさを感じる。エレンがアニに伝えたい気持ちは、謝罪ではなく…だが、その告白を実行するだけの勇気もなく、また理に適っていない事は理解していた。そんな時、エレンのケータイにアルミンからの着信が入って来た[>>30 ゆき]

     アルミンからの電話の内容は、クリスタに告白されたというものだった。アルミンが流されるままに“何も考えずに”告白を承諾した事に、さきほどの自信の愚行が脳裏をよぎり、自分へのあてつけとして、アルミンに「最低だな」と言い放ったエレンであった[>>31 88], [>>32 イェーガーの進撃]

     アルミンに八つ当たりすることがお門違いな事を認識したエレンは、アルミンの家へ向かい謝罪をした。更にキス以外のアニとの件をアルミンに説明した[>>33 EreAni], [>>36 Submarine]
     
  4. 4 : : 2014/03/20(木) 13:09:38

    1-4. その翌日の出来事(エレンの人生の転機が訪れた日)
     アルミンに諭され、アニの真意を確かめるべく、翌朝登校したエレンだったが、そこにアニの姿はなかった[>>39 店員] [>>40 Aniっち]。

     アニの所在を知っているであろうミーナにその旨を訪ね、“その場所”を教えてもらう[>>43 ヤヴァイ兵長]。

     校舎の裏庭は、アニにとっての演劇の練習や心の癒しにうってつけなお気に入りの場所だった。気を晴らすために発声練習を連想させる吐息を漏らしていると、あいつがやってきた[>>56 シュウ]

     結果的にエレンはまず謝る方針を執った。アニの素っ気ない態度に、更に昨日の自分の行いを悔いるエレンだったが、重い沈黙が包む空気を破ったのは、アニからの演劇への勧誘というあまりにも唐突で予想外な言葉だった[>>60 ライナー兄貴]

     エレンはその場でアニの誘いを躊躇した。エレンの深層心理には、アニの誘いに軽々しく着いて行く事に意味はなく、アニと共に夢を目指す事に本当の意味があるのだという思いがあった為である。その場において、まだ『アニと共に居たいだけ』という不純な動機でアニの誘いを受ける事が出来なかったが、その後ベルトルトにアニの夢の話を聞く事で、『アニと同じ夢を目指す』という確固たる目標を持つ事で、本気で演劇部に臨む決意を固めた。一方で、決死の誘いを袖にされた放心状態のアニは、ミカサと出会う。彼女はエレンを見守り続ける為に、アニと友達になろうと手を差し伸べた[>>67, >>68 My.Lo]

     その翌日、エレンに呼び出されてアニは、目的の場所へ重い足どりで向かう。きっと断られると気を落としていたアニに対し、エレンは『アニと同じ夢を追わせてほしい』と宣言する。最終的な目標は『プロの道を目指す事』。ここでリレーSSの根本的な目的を明らかにした。

     更に見計らったかのように、ミカサとベルトルトも演劇部への入部を宣言する。ミカサはエレンのサポートに、ベルトルトはアニの夢を行動として応援する決意をしたのだった。アニは幽霊部員を辞め、部活に本気で取り組む姿勢を示し、エレンは、最高の舞台を目指すべき、決意を行動として示したのだった。(そして告白を先延ばしにした)

  5. 5 : : 2014/03/20(木) 13:11:31

    第2部

    2-1-1. 夏休みの部活動風景
    ●エレン視点
     春先から大きく時間が経過した。秋に催される『秋の芸術コンクール』へ向けて、演劇部員達は準備と稽古に没頭している。ようやく人生のスタートラインに立ったエレンは、その実感を手に握りしめ、夏休みの学校へ足を運ぶ[>>77 ゆき]。
     
     “あの出来事(入部決断の件)”の後、エレンは様々なコンクール出場経験のあるアルミンから「目標」と「目的」について教授された[>>85 88]。
     

    2-1-2. 別の日
    ●エレン視点
     8月5日から7日間の間、夏合宿がある事を知らされるエレン達。初日と最終日は自炊。またベルトルトが体力不足な事が露見[>>100 イェーガーの進撃]。

     帰宅後、エレンはアニに電話を掛ける。合宿の最終日の自炊は、エレンの好物のハンバーグを作る方向性へ話が進んだ。そして、エレンは合宿用品を揃えるためにアニを買物(という名の)デートに誘った[>>101 EreAni], [>>103 Submarine]。
      
    ●アニ視点
     デートに相応しい服を持っていない事に焦ったアニは、ミーナに相談し、2日後の土曜に買い物の約束を取り付けた[>>106 店員]。(場所は、ショッピングモール[>>110 シュウ])
     その夜、アニは(昔観たミュージカルを彷彿させる:後付け設定)夢を見た[>>108 Aniっち]。(また、その夢は木曜と金曜の夜に見た。[>>128 My.Lo])
     

    2-1-3. ミーナとお買い物(土曜日)
    ●アニ視点
     前日(金曜日)にミーナにからかわれるも、待ち合わせは欠かさない(飛行機雲がアニの夢へ向かう自由な心情を表している)。予習済みのミーナのコーディネートに任せて、翌日のデート用(グレー色のパーカーワンピース)の服を購入した[>>109 ヤヴァイ兵長], [>110 シュウ]。

      買い物から帰宅後、アニは口元が緩むのが止まらず、ご機嫌な様子を見せる[>>111 ライナー兄貴]。

     ●エレン視点
      アルミンから(クリスタとの別れとミーナへ寄せる想い)の相談を済ませ、帰宅するエレンはアニと話をしたくて早足になっていた[>>111 ライナー兄貴]。

     アニに電話を掛けて、アニは拍子に心の内を吐露してしまった[>>113 そふとくりぃむ。]。

     照れたアニから一歩的に通話を切られたエレンは、その後アルミンとの約束(先のミーナとの仲を取り持つ件)を果たす為に、ミカサへ協力を乞う電話を掛ける(その後、クリスタの事で悩んでいたアルミンの元へ、ミカサから電話で翌日の件を誘われる事となった)[>>128 My.Lo]。

    ●アニ視点
     入浴後(約1時間後)、再びエレンから着信に応える。窓辺に腰掛け、星[>>106 店員]を眺めながら会話して過ごした。その日は安心した為か2日前の夢[>>108 Aniっち]は見なかった[>>128 My.Lo]。

  6. 6 : : 2014/03/20(木) 13:13:12

    2-1-4. デート当日(日曜日)
    ●アニ視点
     身支度を整え、待ち合わせ場所へ向かうアニ。先に来ていたエレンへ近づく[>>129 My.Lo]。(場所は、昨日のショッピングモール[>>133 ゆき])

    ●ミカサ視点
     エレンとアニからは、丁度見えない場所にミカサはベルトルトとアルミンとミーナをその場に呼んでいた。アルミンはミーナの存在に驚く。ミーナもアルミン同様何も伝えられていなかった。ミカサとベルトルトはすかさず雲隠れし、ミカサはアルミンとミーナを2人きりにする事で、エレンとの約束を果たした[>>129 My.Lo]。

    ●エレン視点
     アニの到着を待つエレンの前に、脚が目立つパーカーワンピース姿のアニが現れた。その肢体に見惚れ、尚、動揺を隠そうとするも、アニにはエレンの心情はその身振りからお見通しだった[>>132 ゆき]。

     昼食も兼ねてショッピングモール内のレストランに入った2人。周囲の様子が気になるエレンにアニは、頬を膨らませて嫉妬の色を見せるのだった[>>133 ゆき]。

     アニにからかわれ続けるエレンは終始顔を赤らめている[>>135 88]。そんな様子を見ていたのは、アルミンとミーナの2人。アルミンは初々しさを見せ、ミーナはいたずら心満載な無邪気さを見せる[>>136 イェーガーの進撃]。

     買い物の後、ミュージカルの映画に誘われ、承諾するエレン。張り切っていそいそと食事を済ませようとする[>>137 EreAni], [>>138 Submarine]。

     映画の最中、無意識的に手を繋いでいたエレンとアニの2人。エレンは、いつか自分達もこの映画のようにエンドロールに名を連ねるという目標を改めて意識した。アルミンとミーナもまだまだ始まったばかりだが、暫くはミーナが主導権を握りそうである[>>139 店員]

     映画が終わり、アニがお手洗いへ行っている間、エレンはアニへのプレゼントにサファイアのネックレスを購入し、帰路にて手渡した[>>140 Aniっち], [>>141 ヤヴァイ兵長]。

     エレンにネックレスを着けてもらっている間、一昨日の夢が脳裏をよぎる。アニの家に着くまでの間、手を繋いで帰路を歩いた[>>143 シュウ]。

     帰宅後、アルミンから電話を受け、今日の事を談笑する事に。また、エレンは己に足りない演技力を自覚し始めていた(主に棒読み、役への熱の入れ方)[>>145 ライナー兄貴]。


    2-1-5. 翌日(月曜)
    ●エレン視点
     コンクールの演目決定の日、部員達は騒がしかった[>>146 そふとくりぃむ。]。そんな中でエレンが目に留まったのは、『ロミオとジュリエット』だが、この時はまだ単に知識不足なだけであった[>>152 My.Lo]。

    ●アニ視点
     アニは演技中、サファイアのネックレスをお守り代わりに身に着け始めた。ミーナはとりわけ演劇部員でもなく、夏休み中であるにもかかわらずこうしてアニの様子を見に来たり、部の手伝いをこなしたりしている事にアニは疑問を感じていた[>>152 My.Lo]。


    2-1-6. 合宿前日(8月4日)
    ●アニ視点
     アニは自分1人で演劇をやっているわけではない事を意識し、更に稽古に身が入っている。ミカサや周囲との関係も良好となった様子[>>153 My.Lo]。

    ●エレン視点
     エレンは自分に足りないものが『経験値』である事を自覚し、『目標』と『目的』[>>85 88]を常に意識する事を念頭に置いて、稽古を続けている[>>153 My.Lo]。

  7. 7 : : 2014/03/20(木) 13:15:28

    2-2-1. 合宿初日(8月5日)
    ●エレン・アニ視点
     バスで2時間揺られ、山の山頂の温泉街へやって来た演劇部一行[>>158 ゆき]。

     早速、稽古の準備を始める部員達の前にOB(ゲルガー[>>170 店員])・OG(ナナバ・ペトラ[>>220 店員])の方々が指導にやって来た[>>159 ゆき]。

     有名舞台女優で演劇部OGのナナバさん登場。コンクールの配役は、この合宿後に正式に決定される[>>160 88]。

    ●アルミン・ミーナ視点
     所変わって、2人はファミレスへ避暑中。ミーナの無茶振りにアルミンは、演劇部の合宿地へ旅行に行く事を提案した[>>163 イェーガーの進撃], [>>165 EreAni]。
     
    ●エレン・アニ視点
     再び場面は戻って、ナナバさんに近づくは、“あの方”ことヒッチ。ヒッチの主演(ジュリエット)獲得の宣戦布告に対し、アニは対抗心を燃やすもあくまで表面上は冷静を保ち、カレー作りにエレンを引っ張って行った[>>167 Submarine]。

     自炊の最中に行われた外郎売の稽古に苦戦する面々。そこでマルコとアニは実力を発揮した[>>170 店員]。

     気分転換に宿泊所から少し離れた開けた場所に出たエレンは、ヒッチに外郎売の練習を取り付けられた[>>172 Aniっち]。

     その後、自室へ戻ったエレンは、自分の夢の最終目標について漠然と思考を巡らせるも眠りについた[>>173 ヤヴァイ兵長]。

     アニが顔を洗っている時、ヒッチが現れ、エレンへちょっかいを掛けている事を仄めかし、アニの動揺を誘った[>>174 シュウ]。
  8. 8 : : 2014/03/20(木) 13:17:23

    2-2-2. 合宿2日目
     昨夜のヒッチの言葉がずっと頭に残ったアニは、とぼとぼと廊下を歩いていた[>>174 シュウ], [>>184 My.Lo]。

     エレンがアニに話しかけようとしたその時、ヒッチはタイミング良くエレンへ近づき、アニを牽制した(煽る視線を送った)[>>175 ライナー兄貴] , [>>184 My.Lo]。

     冷静さを欠いたアニは、ヒッチへのあてつけのつもりの言葉をエレンへ八つ当たりしてしまい、耐えられずその場を立ち去った[>>184 My.Lo] 。

     朝にアルミンとミーナが温泉街へ到着し、エレンと合流した[>>177 そふとくりぃむ。]。

     その後、エレンはヒッチと昨日の場所で外郎売の練習を行うも、エレンは集中力を欠いていた。ヒッチもそのエレンの様子を見て、心の内で悪魔的な笑みを浮かべていた[>>182 進撃の和人], [>>185 My.Lo]。

     同時刻、アニはナナバの指導の下、マルコと共に稽古をしていた。当然、アニも集中力を書いており、ミスを連発。2人に心配されてばかりであった[>>177 そふとくりぃむ。] , [>>185 My.Lo]。

     午後の全員での合同練習では、数度目が合うも互いに視線を逸らすエレンとアニの2人。アニはその度に心に不安を募らせていった[>>185 My.Lo]。

     夜。エレンは己の過ちを悟り、アニの元へ謝罪に向かった[>>185 My.Lo]。
      
     エレンは、少しずつ精神的成長を垣間見せはじめる[>>189 ゆき]。

     アニは、1人で大広間の稽古場でジュリエットの稽古をしていた[>>190 ゆき]。

     アニの迫真の演技に魅了されるエレン。図らずも台詞(ジュリエット)の導きによって月夜の密会を果たす事となった2人であった[>>191 ゆき]。

     アニは一旦稽古をやめ、エレンと並んでその場に腰を下ろした。ロミオの役を切望するエレンにアニは励ましを送る。アニもまたジュリエットの役を獲得することを絶対的目標としていた。そんなアニの決意に満ちた表情に引き込まれるかのように、エレンはアニに2度目のキスをした[>>193 88]。

     キスした事への紅潮を冷ます為に、稽古場を後にした2人の前に現れたのは、またもやヒッチだった。ヒッチがエレンを連れ去ろうとする最中、アニはようやく己の想いを言葉にすることが出来た[>>194 イェーガーの進撃]。アニ「……あんたが、エレンを盗ったから!」

     エレンも言葉に出来る限りの気持ちを全てアニに伝えた(半告白)[>>195 EreAni]。

     エレンの決死の告白をヒッチは嘲笑い、アニはヒッチへ平手打ちをし、役者としての毅然を諭した[>>196 Submarine]。

     これまでは才能だけで全てをこなしてきたヒッチに転機が訪れた時だった。やる気を出して役に臨むアニに負ける事がこの上なく悔しい。その思いがヒッチを本気へ促した[>>197 店員]。

  9. 9 : : 2014/03/20(木) 13:18:49

    2-2-3. 合宿3日目
     本気で演技へ取り組む姿勢を見せるようになったヒッチに、エレンとアニは目を丸くする。マルコとナナバもヒッチの成長とそれに伴う部の発展に期待を膨らませる[>>197 店員]。

     エレンもまたそんなヒッチに闘争心を燃やし、アニをジュリエットに見立てる事でより熱の入った稽古を行うようになった[>>198 店員]。

     稽古が終わり、休息をとるエレンを尻目に、アニは稽古中にずっと自分を見ていた事をネタにエレンを冷かしていた[>>200 Aniっち]。

     小悪魔的な表情を見せるアニに導かれ、エレンは星空が覗く外へ出た。そこでアニはロミオとジュリエットが接吻したシーンを彷彿させる台詞を呟いた。エレンはアニの意図を汲み取り、アニに近寄り、3度目のキスをした。その後、アニは先に食堂へ向かった[>>204 シュウ]。

     そんな様子をヒッチは、悪態をつきながら、面白くないなさそうな表情で見ていた。更にそれら全ての様子をナナバは見ていた[>>204 シュウ]。

     夕食時(アニは先に部屋へ[>>213 My.Lo])、ミーナにアニとの関係を根掘り葉掘り聞かれる事に。そこにヒッチが謝罪をしに現れた。1人寂しげな背中を見せ、その場を立ち去ろうとするヒッチにエレンは「一緒に食事をしよう」と手を差し伸べた。この時、ヒッチの中でエレンに対する特別な感情が芽生え始めた[>>205 ライナー兄貴]。

     ヒッチが仄かに頬を赤らめる様子をミーナは見逃さなかった。アニの“それ”と同様の見覚えのあるその仕草にミーナは、ヒッチがエレンに恋慕を抱き始めた事をヒッチ本人含む誰よりもいち早く察知した。ミーナの興味の対象は、エレンからヒッチへと移り変わった[>>207 そふとくりぃむ。]。

     男子部屋での尋問で、アルミンもヒッチがエレンへ好意を抱き始めた事を察知した[>>210 進撃の和人]。

     だが、アルミンは敢えてエレンにその事を伝えず、女子間の事はミーナの裁量に委ねることにしてエレンの頭の中の整理に協力した[>>212 My.Lo]。

     女子部屋では、先に戻って来ていたアニは布団に包まっていた。そこにミーナはヒッチを連れて、追撃にやって来た。ヒッチがエレンに好意を寄せ始めた事を暴露する事で、2人の立ち位置を公平化した。ミーナの掌の上で転がされ、演劇の主演争いだけでなく、恋の好敵手《ライバル》にさせられ、呆然とするアニとヒッチであった[>>212 My.Lo]。

  10. 10 : : 2014/03/20(木) 13:19:50

    2-2-4. 合宿4日目
     合宿も折り返し地点を迎え、気合を入れるエレン[>>214 ゆき]。

     朝のトレーニング(ランニング・ストレッチ・筋トレ等の基礎体力強化)の際、ヒッチはアニに、エレンの事が気になり始めた事を告白した。ここで2人は正々堂々と互いに鎬《しのぎ》を削りあう事を誓い合う[>>215 88]。
      
     一方でエレンは、マルコと柔軟体操。話の中で、ベルトルトはミカサと共にランニングで体力強化を命じられていた[>>217 イェーガーの進撃]。

     エレンの上にヒッチが倒れ込むぷちアクシデント発生。互いに顔を赤くし、少し意識した[>>217 イェーガーの進撃]。

      
     同時刻、ベルトルトはミカサ(自転車)と共に、ランニングで基礎体力強化。アニの夢を追い掛ける足手まといにならない為に、彼も意識を高めていた。ミカサとのフラグもほんの少しずつ進展[>>218 EreAni]。

     朝の召集時、午後に役の仮決め(本決めは4日後の合宿最終日)をするとの発表で部員達は闘志の火を燃やす。エレン・ヒッチ・アニの3人もまたそれぞれの想いを胸に秘め、決意を拳に表した[>>219 Submarine]。
      
     3年生のペトラ登場。手厳しいペトラに講評(酷評)を打ちひしがれた部員達。アニやヒッチも瞳を潤ませる。そんな彼らを尻目に、夕食後の広間にて、遂に仮の配役が発表されることとなった[>>220 店員]。

     ロミオ役はエレン。道を見据えた熱のこもった演技がOB達の心に訴えかけていたようだ[>>222 Aniっち]。

     対するジュリエット役はヒッチ。彼女も部員達の間で既に実力が認められていた存在だったことがその拍手によって証明された。エレンと握手を交わし、またも頬を赤らめるヒッチ。[>>223 シュウ]。(マルコはティボルト役を、ダズはマキューシオ役を、そして僧ロレンス役にはベルトルトが抜擢)
      
     役に抜擢されなかったアニを見かねて、女子達が励ましを贈る(この時点で友好関係が戻っている事が読み取れる)。エレン視点では、アニが無理に明るく振る舞っているように見えていた[>>224 ライナー兄貴]。

  11. 11 : : 2014/03/20(木) 13:20:48

    2-2-5. 合宿5日目
     昨日に決定した仮役に準じて、稽古が始まった。エレンとヒッチ等の主要人物にはナナバが優先的に指導に回っている[>>226 そふとくりぃむ。]。

     午前が終わりヒッチとエレンの談笑。互いに褒め合い、切磋琢磨する2人を遠目に見つめるアニは嫉妬心を見せる。エレンに声を掛けられるもアニは咄嗟に去ってしまい、またも後悔の念を抱く。しかし、ヒッチもアニの気持ちが分かる為、エレンを諭し、今は役に集中するよう促す(下心はない)[>>234 My.Lo]。

     その3人の様子をマルコは少し強張った表情で見ていた。彼も心の内では配役(エレンに殺される役)に不満を感じていた。春(2年生としての最後のコンクールを企画しておく)から部長として部を引っ張り、実力も磨いて来たのに仮と言えど、ポッと出の新人に役を獲られた事が内心不満で仕方がなかった(ただし、マルコに悪態をつかせたり、下衆にするつもりはなしで)。あくまで表面上では穏やかに見せるマルコはアニに気を持っていた。アニによく声を掛けていたのも伏線であった[>>234 My.Lo]。

     一方でベルトルトは、基礎体力強化が実を結び、発声や動きが爆発的に向上していた。元々素質をもっていたようだ。ナナバに褒められ、株が急上昇![>>235 My.Lo]

     マルコの様子を見ていたミカサ(配役なし?)は、その後アニと話をし、気を落ち着かせる [>>235 My.Lo]。

     少しすれ違いが生じるエレンとアニ。5日目の夜、またも偶然外で遭遇し…で終わり[>>235 My.Lo]。【←今ここ】


    2-2-6. 合宿6日目


    2-2-7. 合宿7日目


    2-2-8. 合宿8日目(8月12日) 配役発表&帰宅

  12. 12 : : 2014/03/20(木) 13:21:09
    こんな感じです(`・ω・´)キリッ
  13. 13 : : 2014/03/20(木) 13:38:53
    >>5の合宿の期間について訂正
    8月5日から12日までの『8日間』、夏合宿(7泊8日)が正しいかと思われます

    他にも自信→自身 や すべき→すべく などの細かい誤植もありましたので、脳内補完でよろしくです(。ゝ∀・)b
  14. 14 : : 2014/03/20(木) 21:14:32
    お疲れ様です〜^_^
  15. 15 : : 2014/03/24(月) 02:46:43

    2014/03/24時点(88さん終了まで)です
    とりあえず合宿5日目のイベントが全て終わりましたので、そこまで一旦纏めさせていただきます。
    大事なフラグも有りますので、皆さん頑張ってください!


    2-2-5. 合宿5日目(ゆきさんパートから)
    ●エレン視点
     エレンが心当たりのある場所は、3日前(合宿2日目)の稽古場[>>190 ゆき]であった[>>238 ゆき]。

     エレンはアニを元気づける方法に思考を巡らせていると、向こうからアニが近づいて来た。アニは憔悴(=ひどく気落ち)している様子であり、エレンも先程の前向きな考えが吹き飛ぶくらいにアニのその様子に気後れ(=雰囲気に押されて怯む事)する[>>238 ゆき]。

     アニの心中を察しようとするも、言葉が出ないエレンに、アニは自分を卑下する言葉を吐き捨てるように連ね、乾いた笑みを浮かべる。そんなアニの拳は小さく震えていた[>>238 ゆき]。

     エレンはアニの影での多大なる努力を認める事で誠意(真摯さ)を表した。それによって、アニの瞳には微かに光が戻った。アニは再び、エレンと共に主役を獲得する事を決意した[>>239 ゆき]。
     
     その後1時間程度、2人でロミオとジュリエット役を演じて稽古に打ち込んだ。エレンにとってアニとの稽古は格別なものだった。アニの元気も取り戻ったところでアニは先に宿舎(部屋)へ戻った(更にここでフルマラソンの日程が6日目である事を明らかにした)[>>240 ゆき]。

     アニが去った後、部屋へ戻ろうとするエレンに一部始終(=いわゆる全部)を見ていたナナバ現れた[>>240 ゆき]。
     エレンがアニを相手に演技をしている時のみ、自然体で熱意を込められる理由(前例>>200 Aniっち)は、相手がアニ所以であった。しかし、ナナバは「演劇は、相手役が不確定であり、その時に応じて演じる必要がある」と説く。その言葉の真意にエレンが気づいた時、(アニの事を思い出し)顔を赤らめた。ナナバにはお見通しだった[>>241 ゆき]。

     エレンはナナバに実力のあるアニが仮役に選ばれなかった理由を尋ねた。ナナバは「アニにはただ1つを除いて全てを知っている」と答えた[>>241 ゆき]。
     
     リレーのアニに欠けているもの(=『経験のないもの』が適切)は、『挫折』(=『失敗』の経験)である。ナナバが挙げた例(舞台の緊張感etc.[>>241 ゆき])はどれも『成功』に準ずる事柄である。それらを知った上でナナバはアニに仮役を与えなかった。すなわち故意に軽度の挫折を味わわせることで、立ち上がる力を培わせようと考えていた。【リレーSS内、未公開部分】

     ※アニは昨年の秋より(ヒッチの策略によって)孤立させられたが、あくまでそれは「孤独」を”改めて”味わったのであって「挫折」には含まない、という解釈をする。過去にヒッチと争って役を取ったことが原因で、ヒッチの根回しが始まったという解釈


    ――5日目終了――

  16. 16 : : 2014/04/29(火) 19:40:30

    2-2-6. 合宿6日目
     遂にやってきたフルマラソンの日。場所は運動場の外周。アルミンとミーナは部員ではない為、OB勢と共に部員のサポートにつく。面々がやる気を見せたり、げんなりしている中、マルコの表情はいつもの様な朗らかなものではなく、静かに闘志を燃やす真っ直ぐな瞳であった[>>242 ゆき]。

     早朝7時、全員がスタートラインに立ち、合図が放たれた。常人でも4,5時間要する果てしなく遠いゴールを目指し、皆が走り始めた。10周程経過した頃、実力差が顕在化し始めた。予想通り、ミカサは首位をキープし、周回遅れのベルトルトの様子を気遣いながら、呼吸法のアドバイスを送る[>>244 88]。

    ●エレン視点
     15周地点、エレンの傍にマラソンの果てしなさを感じていた時、マルコがペースを落とし横に並んだ。マルコは無心で走る事を助言する。そしてまた自分のペースへ戻していった[>>246 イェーガーの進撃]。

    ●視点変更(テント内)
     テントの中では、アルミンとミーナ、ナナバがマラソンの話をしていた。ナナバはエレンにリズムを整えるよう助言する事をミーナに事頼んだ。一方、アルミンはマルコに対し、ペース配分を落とすように助言する事を事頼まれた[>>246 イェーガーの進撃]。

    ●エレン視点
     運動が得意なエレンにとっても、このマラソンのように単調に走り続けることは、苦難な様子であった。そこに、ミーナはエレンに伝言した[>>247 EreAni]。

    ●マルコ視点
     アルミンもマルコに伝言し、また去って行った。だが、マルコはエレンに負けたくないという矜持から、ペースを緩める事を先送りにした。寧ろ、少しペースを上げ、目の前に見えたアニの後ろ姿を追った[>>248 submarine]。

  17. 17 : : 2014/04/29(火) 19:41:41

    ●アニ視点
     アニもまた、内心で焦りを感じていた。日増しに凄みを増すエレンの演技力の上達を目の当たりにすると、(成長が感じられないと錯覚している)自分が彼に置いて行かれるのではないかという不安を心から拭えないでいた。この終わりの見えない孤独なレースが絶望が見え隠れする[>>249 店員]。

    ●ヒッチ視点
     そんな心の不安と闘うアニの後方には、2周遅れのヒッチが走っていた。彼女もマラソンの辛さと闘っていた。昨年仮病を使ってマラソンを回避したヒッチだったが、自身を受け入れてくれたエレンやアニに報いる為にも、逃げずに必死に頑張る他なかった。だが、最後まで彼女が歩を止めることはなかった[>>249 店員]。

    ●エレン視点
     残り5 km地点、「アニと対等でいたい!」そして、「マルコに負けたくない!」という意地でラストスパートを掛けるエレン。マルコがエレンに対して、役者としての対抗心を向けている事をエレンは感じ取っていた。そして、その事やマルコの態度の変化がエレンを更に躍起にさせていたのであった。アニと肩を並べ、更にペースを上げたエレンだったが、最後までマルコを追い抜く事は叶わなかった[>>249 店員]。

     マラソンが終了し、その場に大の字に倒れ込むエレン。心の中でアニにやり遂げた事を語るも、マルコに勝てなかった事を悔いる。そんな折、マルコがエレンへ話しかける。マルコの目から感じられた闘争心とその言葉をエレンは忘れないだろう。エレンは再び、強くなる事を誓った。息を整えた後、アニの元へ向かう為に立ち上がり、歩を進めた。その足は(マラソンを完走した事への達成感や愛しの人へ会いに行く事への嬉しさの為か、)不思議と軽かった[>>250 Aniっち]。

  18. 18 : : 2014/04/29(火) 19:42:03

     エレンはアニの姿を見つけられずにいた。外郎売、台詞覚え、感情の表現、厳しい叱咤区など、全てが新鮮な経験であったエレンがこれまで苦難を諦めずに乗り越えられたのは、偏にアニの存在に他ならなかった。マラソンを完走した喜びもアニと分かち合いたいと望むエレンはその相手を見つけられない事に苛立ちを覚え、整えた再び息を荒くした。水飲み場へ足を運んだエレンの目に飛び込んで来たのは、アニではなく、苦しそうに息を荒らげて水を飲むヒッチの姿だった。まともに会話もできないくらいに憔悴した様子のヒッチを心配し、背中をさするエレン。その後、その場を立ち去ろうとするエレンの背中にヒッチは抱き付き、額を押し当てた。普段見られない、いじらしい仕草を見せるヒッチに対し、顔を紅潮させるエレンは、その場を誰にも見られない事を切に願った[>>251 シュウ]。

    ●アニ視点
     エレンより早くゴールしていたアニは、クールダウンをして息を整えていた。アニは、自分がマラソンを完走できたのは、エレンのおかげであると感じていた。何事にも諦めない勇気をくれたエレンに感謝を伝える為に、エレンを探すアニ。「ありがとう」と一言お礼を告げ、共に喜びを分かち合う為に、アニはエレンを探した[>>252 ライナー兄貴]。

    ●ヒッチ視点
     くだんのシーン[>>251 シュウ]。エレンに背中をさすってもらい、「嬉しい」という感情がヒッチの心の中で湧き出ていた。また嬉しさとともに、恥ずかしさや情けなさなどの感情も全身を駆け巡っていた。エレンの背中に抱き付き、お礼を述べるヒッチ。この時、彼女は自身のエレンへの想いの真意を認識した。その様子を、アニは静観していた。アニは無言のまま身体を翻し、二人とは反対方向へ歩き出し、涙を流した[>>252 ライナー兄貴]。

    ●エレン視点
     安易にヒッチの懐抱を受け入れた事を悔い、半端な自身の意志の弱さを痛感するエレン。だが、エレンはヒッチの隣を歩く事は止めなかった。アニの事を考え、歩みを止めたエレンの心をヒッチは見透かしていた。彼が心配していたのは、やはりアニの事であった。長い沈黙が二人のいる空間を包む。だが、彼はヒッチを心配させまいとしたのか、はたまた自身の心の内を見せまいとしたのか、宿舎へ戻ろうと言い、その場をごまかした。その仕草(証拠)として、無意識的にヒッチの腕を掴み引くエレンだったが、ヒッチはエレンに「諦めない」と告げる。この言葉がエレンの心に刺さり、再び自身の(中途半端な)意志の弱さを痛感するエレンであった[>>255 そふとくりぃむ。]。

    ●アニ視点
     ヒッチがエレンに抱き付いた時、アニはその様子を見ていた[>>252 ライナー兄貴]。その時のアニの心情は、ヒッチに対する心の葛藤であった。アニはヒッチの事を劇のライバルであり、恋のライバルである事を認めている。だから、アニがその場の雰囲気を壊す事は憚られた。ヒッチの邪魔をしたくないという気持ちとエレンを取られたくないという気持ちの葛藤の末、アニは自身の気持ち(=エレンを想う気持ち)を押し殺し、その場を立ち去ったのであった[>>259 依頼の錬金術師]。

    ●エレン・ヒッチ視点
     ヒッチは、アニが自分達二人の様子を見ていた事を密かに知っていた。しかし、その事をエレンに伝えることで、エレンが責任を感じることが心配であった。(他にも、アニにリードして、エレンへ一歩近づくことができるかもしれない、という心理があったのかもしれない。)アニを探すエレンに小さな嘘をつくヒッチは、心の痛みを感じた。エレンが彼女の元を去った後、先ほどの選択(=エレンに本当の事を伝えること)が何度も頭をよぎるヒッチは、溜息をもらす[>>259 依頼の錬金術師]。

    ●アニ視点
     夜の大広間、アニはその場所に悩みを打ち明けるかのように居た。ここ数日、何も手につかず、ただただ時間が過ぎることに焦りを感じていた。月明かりがサファイアのネックレスを照らす様子を見て、ふと「あの夢」[>>108 Aniっち]を思い出し、それが現実になることへ恐怖心を覚えた。エレンが月のように手の届かない存在になるような錯覚を覚えるアニの手から、ネックレスが滑り落ちてしまった。永遠とも思える静寂の時間は、サファイアの欠ける音によって破られた。崩れ落ちるアニ。唯一のエレンとの繋がりを自らの手で壊してしまった事にとめどない涙を流し、サファイアを胸に抱きしめ、傷心の念を抱いた[>>265 るーい]。

  19. 19 : : 2014/04/29(火) 19:43:37

    2-2-7. 合宿7日目
    ●エレン視点
     2回目の自炊の日。早朝の宿舎の通路をエレンは歩き昨晩の出来事を反芻していた。エレンは昨晩、ミカサから受けた助言を受けていたのであった。ヒッチに抱き着かれ、心が揺らぎ、迷いが生じた彼が大広間を探す事はしなかった。そんな時、彼はミカサと遭遇した。昔から彼女には全て見透かされていると分かっている彼は、さして反抗する事はない。ミカサは、アニの本質(=エレンより演劇を取るという事)とエレンの(アニの本質の)理解を諭した。彼女の真意は、彼にアニの本質を気付かせる事と、彼に一念発起した時の想いを再認識させる事であった。エレンはこの出来事で、再び精神的成長を遂げた[>>273 My.Lo]。

    ●アニ視点
     アニもまた、この日に闘志を燃やしていた。昨晩、ネックレスを壊し、悲愴の念を抱いていた彼女に助け舟を出したのは、幼馴染みのベルトルトであった。アニには、情緒に変化が生じた時に、どこか舞台の練習に適したところに逃げ込む癖があった[>>56 シュウ]。彼女は自身の中に渦巻く嫉妬と後悔の念を疎ましく思っていた[>>274 My.Lo]。

     アニはベルトルトに、現在の自分への想いのほどを尋ねる。ベルトルトは一度、アニに告白した事があったが、当時、アニはその想いは自身の夢の足枷となると判断し、ベルトルトの気持ちを断った。だが、今のアニは、「エレンと共に夢を掴みたい」と真摯に考えていた。壊れたネックレスの事をベルトルトに相談するアニ。途方に暮れる彼女に、彼は「地に根を生やす(=焦ってはいけないという)事」の助言を贈る。この言葉によって、彼女の中の靄が晴れたのだった。ベルトルトが去った後、大広間に残ったアニは、決意を新たにしたのだった。そんな彼女の眼は、エレンへハンバーグを作ってあげることの楽しみに対して、蒼く煌めき、新たな兆しを感じ取っていた[>>275 My.Lo]。

    ●ヒッチ視点
     一方で、ヒッチは昨晩、アニに対する罪悪感に苛まれていた。合宿中の彼女のめまぐるしい心情の変化は、彼女を大きく動揺させていた。自身の恋慕の想い、エレンとアニが気持ちを向けている先も理解していながら、諦められずにいるヒッチなのであった。そんな彼女の心情を知ってか知らずか、勘強い彼女の天敵・ミーナは彼女に構ってきた。当たり前のように友達だと言うミーナに、ヒッチはこれまで頑なに拒絶していた心が溶ける感覚を覚えた。経緯を話すヒッチにミーナは真剣に話を聞いた。ミーナに励まされ、これまで自分が固く考え過ぎていた事を知るヒッチだったが、最後までミーナにペースを乱され続けていた。そんな一夜も明け、彼女はライバルと彼のいる場所へ歩き始めた[>>276 My.Lo]。

    ●マルコ視点
     最後の悩み人はマルコであった。彼の相談を承ったのは、アルミン。自身の醜い感情を赤裸々に吐露するマルコ。彼は、己の中で次第に大きくなっていくその感情を忌み嫌っていた。そして、それを払拭できない無力さも感じていた。その感情とは、エレンに対する嫉妬心であった。アニの事のみならず、彼が最も大切にする演劇の主役の座をエレンに奪われる事に焦りと恐怖心を抱くマルコ。そんなマルコに対し、アルミンが告げた助言は、「夢を見つめ直す」ということだった。「結果は後からついて来る。見つめる夢の先に答えがある。だからこの醜い感情を捨てよう。」そう決意した彼は、肩の荷が下りた様子だった[>>277 My.Lo]。

  20. 20 : : 2014/04/29(火) 19:44:29

    ●エレン視点
    稽古最終日である7日目。「絶対に役を勝ち獲って見せる」と意気込みを抱き、洗面所へ向かったエレンは、先客(=マルコとアルミン)に遭遇した。気を利かせたアルミンが立ち去った後、マルコは稽古最終日の意気込みを語り、同時にエレンを応援した。昨日までの敵対心はそこには無く、嘘偽りのない激励であった[>>289 ゆき]。

    マルコの言葉を受け、エレンは自身に足りないものをおぼろげながらに自覚した。これまで、彼にとって演劇とは、アニと同じ立場に立つ為の「手段」に過ぎなかった。しかし、自身と他者の目標の差異を認識し、彼はそれが「手段」ではなく「夢」であると再認識した。エレンもまた、マルコにありのままの気持ちを伝え、2人は拳をぶつけ合った。この瞬間、2人の間に真の友情が芽生えた[>>290 ゆき]。

    顔を洗い終わり、ナナバとマルコから教わった事を反芻していると、アニがすぐ傍に立っていた[>>290 ゆき]。少々気だるげな様子を見せるアニは、顔を洗い気持ちを落ち着かせたのち、昨夜ネックレスを壊してしまった事を謝った。表情を曇らせ落ち込むアニに対し、エレンはさして気に留めていない様子だった。サファイアの中心で輝くスター(=星の形のシラー)をアニの姿に重ねていた彼にとっては、端の多少の損傷は問題ではなかった。ここでエレンがこのネックレスを選んだ理由が明らかになった[>>291 88]。

    ●アルミン視点
     アルミンは洗面所から立ち去った後[>>289 ゆき]、マルコの事を心配していた。そこにミーナが飛び込んできた。最終日くらいはお手伝いではなく、デートへ出掛ける事にした二人であった[>>292 イェーガーの進撃]。

     1時間後の待ち合わせまでの間、ミーナはアニと戯れていた。ミーナは合宿が終わった後にエレンをデートに誘う事をアニに薦めた。そして、彼女は化粧室へ小走りで向かった[>>293 EreAni]。

     2人のデートコースは、お土産巡りや足湯。見晴らしのいい浴場で足湯に浸かりながら、温泉街を一望する2人の雰囲気はとてもいい感じであった。自分達がこうしてくつろいでいる間、運命の日(=本配役決め)を迎え、最後の稽古に必死に取り組んでいるであろう部員達に思いを馳せる2人であった[>>294 submarine]。

    ●ヒッチ視点
     稽古場の中庭では、ナナバとペトラが配役について話し合っていた。彼女達は、とりわけエレン・アニ・ヒッチの事を取り上げていた。その様子を聞いていたヒッチは、演劇にも恋愛にも本気で挑むべきと固い決意を持ち、稽古場へ足を進めた。OBに努力や意気込みを認められ、その様を褒められた彼女は、自分にもスポットライトが当たっているように感じていた[>>295 submarine]。

  21. 21 : : 2014/04/29(火) 19:48:08

    ●アニ視点
     朝練終了後、アニは2回目の自炊の為に鼻歌まじりに調理場へ足を進める。エレンとも普段通りに談笑できるようになり、彼女も気が楽になった様子で昨日までの焦燥は感じられなかった。エレンに「覚悟するように」と、少し含みを仄めかすアニなのであった[>>296 店員]。

     ハンバーグを作るために、具材をこねるアニ達。アニのリズミカルで手際の良さ比べ、ミカサは慣れない手つきで進捗が良くなかった。少しずつアドバイスを与えるアニと不慣れながらも一生懸命に確実に具材をこねるミカサ。ミカサへの一言一言(=アドバイス)が今の自分(=アニ)に向けた言葉でもあった。「立ち止まった時は、根を張る。」この教訓が今のアニを焦りから遠ざけていた。一々、可愛い仕草を見せるミカサ。アニは、隠し味のチーズをハンバーグに仕込んだ[>>300 Aniっち]。ヒッチもまた、具材を混ぜていたが、この時のアニは、エレンに食べてもらう事に意識が集中していたため、ヒッチの心の内を考えている余裕はなかった[>>297 店員]。

     特製のチーズ入りハンバーグをエレンの元へ運ぶアニ。しかし、ヒッチに先手を取られていた。だが、アニは焦ることなく、また逃げずに2人の元へ向かった。ヒッチのハンバーグを堪能していたエレンにアニは少し意地悪をした。エレンの反応を楽しみ、アニはエレンへ自慢のハンバーグを差し出した[>>299 Aniっち]。

    ●エレン視点
     特製のチーズ入りハンバーグに驚くエレン。アニの恥じらう様子を見たエレンは、その動揺を隠さんとし、勢いよくハンバーグを食べるがむせてしまい、アニが背中をさすった。そんな様子を見たヒッチは、やはりアニには敵わない事を痛感した。しかし、この時の彼女の心情は嫉妬や憎悪などの感情ではなく、「諦めない!」という、新たな思いだった[>>300 Aniっち]。

    ●ヒッチ視点
     ちょうどその時、不慣れな手つきで真剣にハンバーグを焼いていたミカサのつぶやきを聞き、自分の事かと動揺を見せるヒッチであった。ヘラでひっくり返す事に戸惑いの様子を見せるミカサにヒッチは、手本を見せた。お礼を言われたヒッチは、これまでは煩わしいとしか思っていなかった「仲間」について認識を新たにした。[>>302 シュウ]。
     朝練が終わり、食堂へ入る部員の面々は、眼の前に置かれたハンバーグの姿に顔をほころばせる。この日の夜に配役が決定されるため、食事の場は一種の緊張感が漂っていた。そして、マルコの合掌と共に朝食の時間も終わりを迎えた[>>302 シュウ]。

     朝食後は、これまでの仮役に準じて最後の通し稽古が行われた。部員一同が文字通り悔いを残さぬよう、技術・思いを全てぶつけ稽古に勤しんだ。そして、夕方に稽古が終了した[>>303 ライナー兄貴]。

     本配役を発表する為に、稽古場で円を作る部員達。その中心に立ち、部員達へこの合宿の厳しい稽古を全うした事への労りを述べ、いざ配役の発表を行うナナバとペトラ。そして、主役に選ばれたのは、マルコとアニの二人だった[>>305 ライナー兄貴]。

    配役発表が終わり、皆が帰り支度をしていた20時頃、エレンは満月の星空の下、一人佇んでいた。彼は目から流れる涙を拭うと、立ち上がりその場を離れた。彼は今回、挫折を味わったが、その眼はまだ死んではおらず、寧ろその眼差しは強い光を帯びていた。更に高みを目指す為に、そしてアニに追いつき同じ舞台に立つ為に、彼はこの苦汁の経験を力に変える向上心を顕わにし、心に誓った。21時、2時間程度かけてバスで帰宅し、その日に解散。長かった合宿の幕が閉じた[>>305 ライナー兄貴]。

    夏合宿編終了


    ※都合で、配役発表や帰宅の日程が1日早まってしまいました(合宿7日目 8/11 9 p.m出発)。ですが、さして問題もありませんので、ご了承ください。

  22. 22 : : 2014/04/29(火) 19:49:33

    これにて第2部が終了し、スレも

    エレン「同じ夢に向かって」②【リレーSS】[http://www.ssnote.net/archives/15500]

    へ移行しました。
  23. 23 : : 2014/06/04(水) 23:49:36

    第3部
    3-1-1. 合宿翌々日(8月13日) 夏祭りイベント 前編
    ●エレン視点
    世間はお盆の頃、合宿から帰省したエレンは主役を獲れなかったことにいじけていた。そんな折、アニから一通のメールが届く。その内容は、神社で開催されている夏祭りへのデートのお誘いであった。待ち合わせの時間は約30分後。アニからの半分一方的な便りを受けたエレンは…[>>4 ゆき]。

     エレンは即座に了承の意をメールにて返信した。彼は心の中で演劇の事を気にしつつも、今はその事とは無関係にアニとお祭りを楽しみたいという意志を自分に言い聞かせた[>>14 依頼の錬金術師]。

     2人の家から数kmに位置する近所の神社の手前で、浴衣姿のアニはエレンが来るのを待っていた。緊張を解す為に溜息を吐きながら待つ彼女の元へ、エレンが到着した[>>19 My.Lo]。

    ぎこちない会話となってしまったのは、やはり両者が演劇の事を内心引きずっていたからであった。祭りの雰囲気の中を歩き出すも、歩幅に差が生まれ、2人の間に沈黙が続く[>>19 My.Lo]。

    そんな雰囲気を望んでいたわけではないエレンは、勇気を出して沈黙を吹き飛ばすかのように、アニの手を握りながら祭りの人混みの中へ誘《いざな》った。エレンの心情は、『次のチャンスを必ず掴み獲る決意』と『今を全力で楽しむ遊び心』に満ちていた[>>19 My.Lo]。

     2人の間に緊張が流れるその一瞬…彼らは金魚すくいに興じていた[>>21 ゆき]。

     たこ焼きや焼きそばを食べながら、遊んだゲームを回想する2人。所々、不器用さが垣間見えたエレンは恥ずかしそうにするが、どんな事にも一生懸命に取り組むエレンの姿を見たアニは「エレンらしさ」を感じ、気に入っていた[>>22 ゆき]。

    一方でエレンもアニの本心を聞き、彼女に抱く気持ちがより一層大きくなったのを感じていた。そして、2人は花火を見るべく、見晴らしの良い場所へ移動することにした[>>22 ゆき]。

    ●ミカサ・ベルトルト視点
     ミカサはベルトルトを引き連れて同じ夏祭り会場の神社へ来ていた。ミカサに手を引かれるベルトルト。2人は花火を見るべく、小高い丘の上へ到着した。ミカサの座る所へタオルを敷き、気を利かせるベルトルト。ミカサもそんな彼の気遣いに優しく微笑んだ[>>23 88]。

    ●アルミン・ミーナ視点
     アルミンとミーナの2人もまた、花火を見に来ていた。彼女とともに賑やかな道を歩いている事に感激し、幸せを噛みしめるアルミン。2人は花火が綺麗に見える場所を目指した[>>24 EreAni]。

     遂に花火が始まった。他の皆の様子が気になるアルミンだったが、ミーナに諭されて、今は自分達の事だけを考える事に改め、手を繋いだまま、空に咲く花を眺めていた[>>27 submarine]。

    ミカサとベルトルト、エレンとアニについても同様に、二人の世界を楽しむ事に専念する事に気持ちを向け直した。3組の男女は、とても長かった夏が終わりを告げている様子を、夜空に咲く花火が散り行く経過と共に感じ取っていた[>>27 submarine]。

  24. 24 : : 2014/06/04(水) 23:51:39

    3-1-2. 夏祭りイベント 後編
    ●クリスタ視点
     クリスタもまた、浴衣姿で夏祭りへ来ていた。アルミンに振られた[>>111 ライナー兄貴]ものの、わずかに未練を残していた彼女は、彼とミーナの姿を人混みの中に捉える。話しかける勇気は持てなかったが、彼女の中には一つの決意(誓い)の火が灯っていた。クリスタは本気で女優を目指すべく、この夏が明ければ、今通う(エレン達と同じ)高校から去ることとなる。[>>30 店員]。


     ※この内容は、『未来形』に属する表現であり、夏休みの内に手続きを行い、夏休み明けに転校するという流れとする。現時点(=夏休み)では、同じ高校に所属している。

      更に、この「転校の事実」と「転校の理由(=女優を目指す手段として、他校の演劇部へ転校する事)」は、クリスタとその家族以外の人は知らないものとする。今後、>>56までにキャラ間で話が噛み合わないことが生じたのは、その所以である。


    ●エレン・(アニ)視点
     急に振り出した雨。小走り気味に雨宿りできる場所を探そうとするも、アニは下駄の鼻緒が壊れ怪我をしてしまい、定例のおんぶ展開[>>35 Aniっち]。

    ●ミカサ・ベルトルト視点
     同時刻、急な雨に焦りを見せるベルトルトと常に落ち着きを払うミカサ。ミカサが落ち着きを保つ理由は、彼女が折りたたみ傘を持っているからであった。普段、ハキハキと言う彼女とは少し様子が違った、少し恥じらいを持った様子で相傘を提案したミカサであった[>>35 Aniっち]。

    ●アルミン・ミーナ視点
     その頃、この二人も雨の中、あたふたとしていた。彼女に手を掴まれながら、“雨から逃げる”彼の耳にふと、『忘れないでね…』という言葉が届いた。咄嗟に振り返るも、その発信者の姿は見当たらない。不思議に感じるも、その雨が『(“誰か”の心を表したような、)とても寂しい雨』だという印象が拭えない彼であった[>>35 Aniっち]。
  25. 25 : : 2014/06/04(水) 23:53:18

    ●クリスタ視点
     つい先ほどのアルミン達の楽しそうな姿を思い出し、思わず涙が零れ落ちるクリスタ。彼女が涙を流す理由は、「彼の笑顔を自分が引き出せなかったから」[>>39 ライナー兄貴]。

     見上げた空が自分と同じように“泣いて”いるような感想を抱く。雨と涙の判別が出来ないほど、顔が濡れてしまっている彼女は、自分がまたしても『逃げた』事を自覚し、泣き崩れた[>>39 ライナー兄貴]。

    彼女が逃げたモノとは、「女優になるという夢」と「アルミンでない“彼”(=エレン)」の事であった[>>39 ライナー兄貴]。

     第一に、女優の夢について。クリスタは有名な映画監督を父に、有名な女優を母にもつ家庭に生まれた子だった。当然、周囲からの期待も大きかったが、現実は上手くいかなかった。そんな“出来の悪い”彼女に両親は失望した。両親に見放され、絶望の中を生きていた彼女は、彼(=エレン)に出逢ったのだった[>>39 ライナー兄貴]。

     クリスタの心を救うきっかけとなった人物、エレン。彼は、真っ直ぐな目を持った少年だった。著名人の娘である自分によそよそしい態度をとるクラスメイトとは違い、彼は分け隔てなく、一人の女の子として接した。その事が、彼女が恋心を抱くきっかけとなったのだった。しかし、関係が崩れることへの恐怖故に、その恋心を彼に打ち明け告白する勇気を持てないまま、時は過ぎていった[>>40 ライナー兄貴]。

     そして、高校一年生のある時、エレンが自分以外の人が好きだという事に気が付いてしまった。その相手こそアニ。その事実に、泣いて後悔の念を抱くクリスタ。そんな気落ちした様子の彼女を今度、支えてくれたのは、エレンの親友であるアルミンであった。クリスタは、次はアルミンへ惹かれた。当初はエレンの代わりという認識だったが、本当にアルミンの事に好意を寄せるようになった[>>40 ライナー兄貴]。

     彼女は、今なら振られた理由を理解できた。『今まで逃げていたツケが回ってきたのだと』[>>40 ライナー兄貴]。

     だから、彼女は『変わらなければならない』と自覚した。改めて女優の夢を目指すのは、その先駆けの誓いであった[>>41 ライナー兄貴]。

     そう決意を固めていた彼女に不穏な影が近づく。ちんけなナンパを行う二人の輩だった。抵抗するクリスタを強引に連れ去ろうとする輩へ向かって、“彼”が一蹴した。エレンの登場だ。[>>41 ライナー兄貴]。
  26. 26 : : 2014/06/04(水) 23:57:46

    ●エレン視点
     少し時を遡り、エレンとアニは祭りの会場から少し離れた場所で雨宿りをしていた。乱れた浴衣を整えるアニに色気を感じるエレン。そして、その視線にアニも気が付いた。沈黙が続いたのち、エレンの視線の先に、クリスタの姿が映った[>>42 ライナー兄貴]。

     クリスタの姿を捉えたエレンに、追及するアニ。エレンは、クリスタの異常な様子に不穏な予感を抱いた。アニはエレンに、クリスタの元へ行く事を促し、突如現れたミカサも追随した。彼女の頬を赤らめる様子から察するに、ベルトルトとの相傘を存分に楽しんだ様子のミカサであった[>>43 ライナー兄貴]。

    ●アニ(・ミカサ・ベルトルト)視点
     クリスタを自分の過去に重ねたアニは、敢えてエレンを一人で向かわせたのだった。ついでに、少しミカサをからかったアニに対し、ミカサはまたしても頬を赤らめて焦り、可愛らしい様子を見せる。他方、ベルトルトも満更でもない表情。だが、まだミカサへ気持ち(=恋心)を向けているわけではない模様[>>45 ライナー兄貴]。

    ●エレン視点
     クリスタを追って駆け出したエレンは、路地裏へ辿り着いた。助けを求めるクリスタの声に反応し、エレンは再び走り出したのだった。[>>45 ライナー兄貴]。

     時間は現在へ戻る。二人の男を拳で圧倒したエレンは、クリスタを受け止めた。クリスタの心が安心するのに伴い、雨が少しだけ治まったように感じられた。[>>46 依頼の錬金術師]。

    ●クリスタ視点
     エレンはクリスタを連れて、アニ達が待つ場所へ戻ってきた。追及に対し、話を逸したい一心でクリスタはエレンへ質問をした。それに対し、エレンは演劇を始めた経緯を“真っ直ぐな意志”で話した。[>>51 依頼の錬金術師]。

     彼女は遂に決心した。『もう二度と諦めないと』。突然、そう言い放つクリスタに動揺したエレンだったが、彼女の心情を察せないままに、とりあえず納得した。クリスタの心境の変化と共に、雨も止んだ。決心が揺るがないうちに、一人で帰ろうとしたところ、エレンに引き留められてしまったクリスタ。そんな彼に、そっと感謝の言葉を呟いた[>>56 My.Lo]。

     結局、5人で帰る事になった一行。そんな中で安堵を感じていたクリスタは、これから先、彼らと立場(=学校)は決別しようとも、ずっと友達として大切に想い続けようと固く決意した[>>56 My.Lo]。

     この夏の彼らの出来事は、ずっと彼らの記憶に残り続けるだけの印象があった。そして、誰もがまだ知る由もない、この夏が明けた時に突如として訪れる、クリスタとの別れ(=転校)の日も着々と近づいていったのであった。[>>56 My.Lo]。



    ~~夏祭りイベント終わり~~

  27. 27 : : 2014/06/07(土) 23:40:54



  28. 28 : : 2014/06/07(土) 23:41:24

    3-2-1. 2学期スタート! アルミンとミーナの憂鬱

    ●エレン視点
     始業式に退屈さを感じていてエレンは、周囲の面々を見まわし、とある人物がその場に居ない事に気が付いた。その人物とは…[>>57 ゆき]。

     始業式が終わり、教室へ戻る中、エレンは目前に迫った演劇コンクールに本格的に焦点を合わせ始めた[>>57 ゆき]。

     午前での放課は始業式ならでは。演劇部は午後一から練習が始まった。日常と演劇のギャップを持つアニをこれまで何度も目の当たりにしてきたエレンは、負けられないという思いを持つ[>>58 88]。

     そんな中、クリスタが転校したという話がエレンの耳に入った。クリスタの転校の詳細は知らない面々だが、彼女が一歩踏み出した事に触発され、更に気合を高めた面々であった[>>58 88]。

     ミカサとベルトルトの距離感が縮まっている様子に気が付いたエレンは、自身とアニの場合を空想する[>>58 88]。

     エレンの視線に気づいたアニは、追及するもエレンはその場を濁した。二人のやりとりを見て微笑ましく思う部員達。だが、その時のエレンは、親友のアルミンの事を気に掛けていたのだった。彼が以前にクリスタからの告白を無下にした事に対して、責任を感じているのではないかと考えていたからである[>>59 EreAni]。

     そんなエレンの心情をマルコとアニは察知していた[>>59 EreAni]。

     エレンの言葉に促され、練習を開始した演劇部。お昼から始めた練習もあっという間に夕方となり、この日の練習は部長のマルコの号令と共に終了した[>>60 Submarin]。

     エレンのスマホにアルミンからの着信アリ。折り返し電話をし、アルミンの元へ向かおうとするエレンは、後ろからアニに呼び止められた。不安そうな様子のアニを心配させまいとし、エレンは「アルミンに遊びに誘われた」のだと方便を使い、そそくさとその場を立ち去った。だが、その方便も「嘘」であると、アニにはハッキリと見抜かれていたのだった。演劇の上達に反して、こういった嘘の付き方は相も変わらず下手であると、一人寂しそうにポツリと呟くアニ。彼女も戸締りを確認し、教室を後にした[>>60 Submarin]。

    ●アニ視点
     下駄箱でアニに着信が鳴る。その声の主は、ヒッチであった。アルミンと同じクラスに属する(※新たに判明した設定)彼女は、彼とミーナの不穏な雰囲気を心配し、アニへ相談したのであった。

     状況を察したアニは、ヒッチとミーナが待つ駅前のファミレスへ向かった。アニは親友であるミーナの事を大切にしたいと考え、エレンへ一通の想い(=メール[>>62 店員, >>66 ライナー兄貴])を託した[>>61 店員]。

    ●エレン視点
     エレンは、アルミンの元へ駆けつけていた。案の定、アルミンはクリスタが転校した原因に悩んでいたのだった。それと同時に彼は、ミーナへの接し方についても悩んでいた。クリスタへ感じていた責任感が、ミーナへの積極性を妨げていたのであった。エレンから諭され、ミーナの居場所へ向かう事を決めたアルミンであった[>>62 店員]。

     ※正確には、アルミンとミーナを公園へ誘導するエレンとアニの差し金である。アルミンをファミレスへ向かわせたわけではない。その旨と理由は、[>>66 ライナー兄貴]にて明らかに。

    ●アニ視点
     ミーナは、クリスタがアルミンへ好意を抱いていた事を知っていた。その事は、アニも彼女から相談を受けていたため知っていた。だが、敢えて何も言わないアニ[>>64 Aniっち]。

     しかし、クリスタがアルミンへ告白した事は、ヒッチを含めアニですら知らなかった事実であった。弱々しく声を震わせながらも、必死にアルミンへの想いを語るミーナの様子に、ヒッチも涙していた[>>64 Aniっち]。

     そんな様子のミーナへ、アニは「信じなよ」との励ましの言葉を掛けた。胸に抱き付き泣きじゃくるミーナをアニは受け止め、静かに『その時』を待った[>>64 Aniっち]。

     『その時』はすぐに訪れた。エレンからのメールの返信がアニのケータイに届く。アニは、このメールを待っていたのだった[>>66 ライナー兄貴]。

     しかし店内の客達は、皆がこちらへ注目していて、アルミンがこの場へ来るには少々荷が重い。そこで場所を変えて、アルミンが待つ公園(※エレンとアニのメールのやりとりで決定)へ移動させるべく、途中までの道をミーナに付き添うことにしたアニとヒッチの二人であった[>>66 ライナー兄貴]。

  29. 29 : : 2014/07/13(日) 21:47:51

    ●アルミン・ミーナ視点
     公園の付近で、アニとヒッチはミーナを送り出した。アルミンと対峙したミーナは折角固めた決意も実らず、口ごもってしまう[>>69 依頼の錬金術師]。

     緊迫した雰囲気の中、アルミンは意を決しミーナへ告白した[>>70 いちご&あずき]。

     アルミンの告白に対し、ミーナは涙を流した。予想外のその様子に困惑するアルミン。アルミンは無意識的にその解決法を導き出した。それは、キスをする事。その嬉しさに再び泣き出すミーナとまだまだ女心というものが分かっていないアルミンであった[>>74 My.Lo]。

    ●エレン・アニ・ヒッチ視点
     他方、エレンはアニとヒッチの二人と合流し、帰路を歩いていた。ヒッチとも別れ、二人きりとなった好機を活かし、アニはエレンにチーハンをご馳走する口実で家へ誘った。ヒッチに負けない為にも[>>74 My.Lo]。

    ●クリスタ視点
     同日の二学期初日。クリスタは新たな人生を歩み始めていた。夏休み中に転校の手続きを済ませ、これまでエレン達と共に通っていたトロスト高校から、別の地区のストヘス高校へ本日付けで転校してきたのだった。数人の女優を輩出したトロスト高校の演劇部よりも頭一つ分レベルが抜けているこのストヘス高校の演劇部へ入部する事が転校目的である。そして、彼女はクラスの自己紹介にて、舞台女優になる決意を宣言した[>>75 My.Lo]。
  30. 30 : : 2014/07/13(日) 21:48:33

    ●エレン視点
     アニの家で、エレンは心の中で雑念と葛藤していた。アニの家へお邪魔する事にした彼らに、突如として雨が降り出した。そして、着替えも兼ねてアニが先にシャワーを浴びている状況である。ただそれだけのことに、エレンは妙な胸騒ぎやはやる鼓動を抑えられないのである[>>78 ゆき]。

     激しい雨音がするにも関わらず、小さな足音にさえ敏感に反応する性。シャワーを終えたアニはエレンの心を揺さぶるような格好でその場に立っていた[>>79 ゆき]。

    ●アニ視点
     両親が居ないことを理由にエレンを家へ招き入れたアニだが、期待がなかったわけでもなく、その心の矛盾や浅はかさな考えを振り払うのに必死であった[>>80 88]。

     浴室から出たアニは、下着以外の着替えを忘れた事に気付く。この致命的なミスでエレンが“誤解”しないか心配になるも、彼を信じてバスタオル姿[>>79 ゆき]で出る決意を固めた[>>81 88]。

    ●エレン視点
     エレンの視線を感じ、ピリピリとした感情を表に出すアニ。反面、エレンは思春期の男子そのものな初心な反応ばかりを見せる。エレンにとっては、幸せだが辛い時間である[>>82 EreAni]。

     エレンのそんな様子を見て、思わずアニは笑いがこぼれる。目の前に自分以上に緊張している人が居ると、案外自分は落ち着くもので、その状況がまさに今のエレンとアニであった。落ち着きを取り戻したアニは、タンスから着替えを取り出し、部屋から出ていった。アニの部屋には演劇に関するポスターやメディアが揃えられており、それだけで彼女の真剣さが汲み取れる部屋であった。戻ってきたアニは、エレンにもシャワーを勧めた[>>83 Submarin]。

     エレンがシャワーを浴びている間、アニはチーハンの準備を進めることにした。先ほどまでアニが使っていた浴室に入り、淫らな感情が昂るエレン。シャワーを終え、下着姿で辺りの上衣を探すエレンの前に、着替えを持って来たアニが遭遇。珍しくアニが狼狽し、そそくさとその場を離れていった。その様子に下着姿を見られた事に対する羞恥心を抱く事もなく、今度はエレンの方が寧ろ落ち着きを取り戻し[>>83 Submarin]、着替えを済ませてリビングへ戻っていった[>>86 店員]。
  31. 31 : : 2014/07/13(日) 21:49:53

     今のエレンはアニの手料理が食べられる事への期待で胸がいっぱいであった。暫くして、アニが料理を運んできた。食事後、未だ止まない雨を見て、アニはエレンに家に泊まるかどうかを尋ねた[>>89 Aniっち]。

     動揺を隠せないまま、了承の返事をするエレン。アニは頬を紅くし、寝室の準備の為に二階へ向かっていった。エレンは、緊張と“何かしらの期待”に胸を躍らせてアニを待った[>>90 ライナー兄貴]。

     平静を保てず、思わず顔がにやけてしまうエレン。アニはエレンの考えを見抜き、期待を否定する。核心を突かれたエレンは狼狽える[>>93 いちご&あずき]。

     就寝前の歯磨き。淡々と作業をこなすアニとは比べて、エレンの動きは緊張のためのぎこちない。それはエレンが使うコップが、普段アニが使っているものであるからであった。アニの“要求”に応え、アニは内心満足気に自室へ戻っていった。エレンも用意された寝室へ向かった[>>94 My.Lo]。

     雨は更に勢いを増し、轟雷が鳴り響いていた。布団の中へ潜るエレンの傍にアニが足音を潜めて近づいて来た。そのまま、エレンの布団へ潜り込む。アニは雷に恐怖心を抱いており、助けを求めていた。小刻みに震えるその様子に、エレンは「今日はまだ終わっていない」事を悟り、今夜は一息もつけない事を覚悟した[>>94 My.Lo]。

     背中越しにアニの感触を感じ、気持ちが落ち着かず、気を紛らわすために暗闇の中で時計を見やったり、無心になろうとするエレン。脆い理性の綱渡りの上でバランスを取り、エレンは年相応の必死さで忍耐していた[>>95 ゆき]。

     アニから起きているか問いかけられる。歯切れが悪く口ごもるアニとエレンの意思疎通はままならず、手を握るという「行動」で気持ちを示したアニであった。それにより、互いに安心感を抱く二人であった[>>96 ゆき]。

     緊張して眠れないアニは、更に背中を接近させた。それにより、またも心の葛藤に苛まれるエレンに、アニは細々とした艶めかしい声で止めを刺した。思考が停止してしまったエレンに告げられた言葉は「雷が止むまで話をしてほしい」との事。ようやく自我を取り戻し、呆けた声を出しながらもエレンは誤魔化した[>>97 ゆき]。

    ●アニ視点
     雷が怖くて異性の布団へ侵入した事。先ほどのシャワーでのバスタオル姿の事。アニはそれらの事で「軽い女と思われていないか」不安を抱いていた[>>100 88]。

    ●エレン視点
     寧ろ、この状況を作ってくれた雷に感謝するエレン。やましい気持ちや緊張感を紛らわせるために、なによりアニを安心させるために自分の過去の話をする事を提案した[>>101 EreAni]。
  32. 32 : : 2014/07/13(日) 21:50:47

     アニに幼少期の話を尋ねられるも、咄嗟の提案なために先の事まで考えていなかったエレンであったが、記憶の糸を手繰り、心の奥にしまっていた記憶を思い出した[>>102 Submarin]。

     その記憶とは、舞台の台詞練習をしていたお兄さんと公園で出遭った思い出。すぐに仲良くなった二人だが、その半年後お兄さんは公園で殺害され二度とお兄さんはおろか、その仲間達とも再会する事はなかった。[>>103 Submarin]。

     そして、今。エレンはアニと共に俳優となる夢を抱いている。図らずも、エレンは公園で出会ったお兄さんの夢も同時に叶える想いだったのであった。アニは、話している最中からずっと布団に潜ったままであった。そんな彼女の口が開いた。次は、彼女が昔話を語る番であるようだ[>>103 Submarin]。

     アニの父は、仕事の取引先から演劇のチケットを度々貰っており、アニはそれがきっかけで演劇に関心を抱いたのだった。中でも彼女が注目した俳優は、主演ではなく、脇役を演じていた「モーゼス」という青年俳優であった[>>104 店員]。

     舞台の最終回が訪れる。そこにモーゼスの姿はなかった。その理由は舞台の最後に会場に伝えられた。[>>106 店員]。

     アニの話を聞き終え、驚きを隠せない様子を見せるエレン[>>106 店員]。

    ●明らかになった重要設定
     エレンは過去に演劇に関わる出来事と遭遇していた。更にアニが幼少期に憧れを抱いた青年俳優「モーゼス」は、エレンが公園で度々会っていた「お兄さん」の事であった。

     今、“遠い場所”演劇をしているであろうモーゼスを想い、二人は夢を叶える決意を強く固めた。それに伴い、外の雷も止んだ[>>114 依頼の錬金術師]。

     この状況を導いたのは、もしかしたらモーゼスだったのかもしれない。現に雷雨のおかげでアニと昔話を交え、過去が繋がったのである[>>116 いちご&あずき]。

     いつの間にやら、朝を迎えていた。雷も収まり、互いの過去を知った二人は、安心して睡魔に襲われたのだった。夏休みは終わり、今日も当然学校がある事を思い出したエレンは、焦りを見せる。目覚めたアニは、昨晩のお礼を告げた[>>119 My.Lo]。

     雨と雷が巡りあわせた二人の記憶。演劇に興味をもつきっかけとなった幼少期のモーゼスの存在が明らかとなり、二人の中で今、交差した。これ偶然だったのか、必然だったのかは誰にも知る由はないが、二人を取り巻く歯車は、また少しずつ絡み合い、ゆっくりと回り続けている[>>119 My.Lo]。

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