この作品は執筆を終了しています。
サシャ「雨後曇りの」ジャン「心模様」
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- 1 : 2014/01/20(月) 21:55:44 :
- あるぱかです
ミカサ「プロデュース?」
http://www.ssnote.net/archives/3611
アルミン「休暇の予定は」ミカサ「試験次第?」
http://www.ssnote.net/archives/3803
ミカサ「花の香りと」クリスタ「恋の予感?」
http://www.ssnote.net/archives/4245
ミカサ「掃除するほど」アニ「仲がいい?」
http://www.ssnote.net/archives/5042
ミカサ「東洋に」アルミン「伝わる心?」
http://www.ssnote.net/archives/5454
ミカサ「我等」クリスタ「デート尾行隊!」
http://www.ssnote.net/archives/5922
の、続きです
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- 6 : 2014/01/20(月) 22:07:50 :
---------------夜 女子寮
クリスタ「……」ハァ
クリスタ(ミカサ、戻ってこないなぁ……)
クリスタ(夕食で見かけたっきり部屋にもいないし、どこに行ったんだろう)ゴロン
クリスタ(もうすぐ消灯時間なのに……)
…タ!…スタ!
クリスタ(このまま帰ってこなかったら……どうしよう)マクラギュー
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- 7 : 2014/01/20(月) 22:08:17 :
クリスタ(……でもきっと、ミカサも辛いんだね)マクラギュー
…イ!…リスタ!
クリスタ(私に何か出来ることは……)フムム
「クリスタ!」
クリスタ「!」ハッ
「おい、大丈夫か?」
クリスタ「ユミル……うん、大丈夫だよ!少し……考え事してただけだから」アハハ…
ユミル「……あいつらの事か?」
クリスタ「うっ……うん……どうしても放っておけなくて……」
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- 8 : 2014/01/20(月) 22:10:17 :
ユミル「……まぁな、こんな事今までなかったしな」ハァ
クリスタ「うん……どうしたら仲直り出来るかな?」
ユミル「さぁな。そりゃあいつらにしか分かんねぇんじゃねぇの?」
クリスタ「でもこのまま何もしないなんて耐えられないよ!私も2人の力になりたいの!」ガシッ
ユミル「そうは言ってもなぁ……」
クリスタ「私に……出来ることは無いのかな?」
ユミル「……様子を見るのも手だと思うけどな」
クリスタ「見てるだけなの?」
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- 9 : 2014/01/20(月) 22:13:08 :
ユミル「見てるだけ……というより、何もしない、その事については関わらない、って感じか?」
クリスタ「でもそれだとずっと……」
ユミル「何も変わらないかもしれねぇって?それだったらそれでいいんじゃねぇの?」
クリスタ「どうして?」
ユミル「そのくらい時間が要るってことなんだよ、きっと」ポンポン
クリスタ「……」フムム
ユミル「納得いかねぇって顔だな」ケラケラ
クリスタ「だって……」
ユミル「ま、何かしてやりたいって気持ちも分からなくもねぇけど、まずはそっとしとこうぜ」
クリスタ「……そうだね、ユミルの言う通りにしてみる」
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- 10 : 2014/01/20(月) 22:16:34 :
ユミル「よし、えらいぞクリスタ」ワシャワシャ
クリスタ「わ!やめてよ!」ジタバタ
ユミル「……」ナデナデ
クリスタ「……」
クリスタ「……ねぇ、ユミル。何かを『しない』っていう決断をするのって勇気が要ることなんだね」
ユミル「……まぁ、『しよう』と思うこととは別の勇気がいるかもな」
クリスタ「うん、知らなかった。結構苦しい選択なんだね」ハァ
ユミル「……クリスタは優しいな」ナデナデ
クリスタ「……ありがと」
ユミル(……その分自分を犠牲にしすぎだけどな)
ユミル(その優しさの裏にあるものを知ってる分、こっちは気が気じゃねぇんだよ)
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- 11 : 2014/01/20(月) 22:17:01 :
ユミル「おらクリスタ。今日はもう寝るぞ」ポンポン
クリスタ「え?まだミカサ帰ってきてないのに?」
ユミル「だからこそだ。私らが起きてたら部屋に入り辛いだろ?」
クリスタ「なるほど!さすがユミル!」ポンッ
ユミル「鍵は開けとけよ。閉め出しちまうからな」ゴロン
クリスタ「わかってるって」ウフフ
ユミル「……」
クリスタ「……おやすみ、ユミル」ゴロン
ユミル「ああ、おやすみ」
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- 12 : 2014/01/20(月) 22:17:29 :
クリスタ「……」
クリスタ(明日からどうなるんだろう……)
クリスタ(サシャは部屋に帰ってきたと思ったらベッドに籠もったまま出てこなかったし……)
クリスタ(ミカサが帰ってくる気配も無いし……)
クリスタ(不安でしかたないよぅ……)マクラギュー
クリスタ(やっぱり、『何もしない』のは怖い……)マクラギュー
クリスタ(でも……ユミルもああ言ってたし)
クリスタ(私も……勇気を出さな……くちゃ……)ウトウト
クリスタ「……」
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- 13 : 2014/01/20(月) 22:19:25 :
クリスタ「……zzz」スースー
ユミル「zzz」
サシャ「zzz」
---------------
ガチャッ
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- 14 : 2014/01/20(月) 22:21:25 :
ミカサ「……」ソローリ
ミカサ(よかった、鍵をあけていてくれた)ホッ
ミカサ「……」キョロキョロ
ミカサ(みんなよく寝ている)
ミカサ「……」ブルッ
ミカサ(遅くまで外にいたせいで少し冷えてしまった)モソモソ
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- 15 : 2014/01/20(月) 22:21:45 :
ミカサ(サシャ……今のサシャは私と口をきいてくれるのだろうか)ポスッ
ミカサ(アルミンは私は気にする必要はないと言っていたけど……)ゴロン
ミカサ(そんなことは出来ない。気にしないなんて)
ミカサ(明日からどうなるのだろう……)
ミカサ「……」ゴロゴロ
ミカサ「……」モソモソ
ミカサ「……」ウトウト
ミカサ「……zzz」スースー
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- 18 : 2014/01/21(火) 00:22:33 :
---------------翌朝
カンカンカン…
クリスタ「んっ……んー……」ノビー
クリスタ「ふわぁ……」アクビ
クリスタ「ん、おはようユミル」
ユミル「……はよ」ボサボサ
クリスタ(! そういえばミカサは……)チラッ
ベッド「」カラッ
クリスタ(いない!)ガーン!
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- 19 : 2014/01/21(火) 00:23:03 :
クリスタ(あ、でもよく見たら寝た跡がある)ジーッ
クリスタ(よかった、戻ってきたんだね)ホッ
クリスタ(でももういないなんて……朝練かな?)
サシャ「うーん……」ノビー
サシャ「はぁ」ノソノソ
クリスタ「あ、サシャおはよう!」
ユミル「おう、おはよ」
サシャ「お、おはようございます」
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- 20 : 2014/01/21(火) 00:23:49 :
サシャ「……」キョロキョロ
サシャ(ミカサはもうおらんね……)
サシャ(やっぱり顔ば合わせたくなかと?)シュン
ユミル「さっさと支度しろ。食堂行くぞ」
サシャ「はっ、はい!」バタバタ
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- 21 : 2014/01/21(火) 00:24:12 :
サシャ(昨日んユミルは……)ブルブル
サシャ(ばってん、そいはうちに大事なことば教えてくれた)ゴソゴソ
サシャ(ユミルには、感謝せな)グッ
サシャ(それにクリスタのお陰で少し冷静んなれた……)
サシャ(今なら……きっと言える!)
クリスタ「サシャーおいてっちゃうよー」ヒョコ
サシャ「ま、待って下さい!今行きますー!」バタバタ
サシャ「あと、ふ、2人とも!ちょっと!いいですか?お話が!」タッタッタッタッ
---------------
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- 22 : 2014/01/21(火) 00:25:30 :
---------------早朝 外
スタスタ
ミカサ(早くに目が覚めてしまった)スタスタ
ミカサ(それに夜中に何度も目を覚ましたせいで少し眠い……)スタスタ
ミカサ(エレンはもう来ているだろうか……)スタスタ
「よっ!ミカサ!」ポンッ
「おはよう、ミカサ!」ポンッ
ミカサ「!」クルッ
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- 23 : 2014/01/21(火) 00:25:52 :
ミカサ「エレン、アルミン、おはよう」パチクリ
エレン「今日早かったんだな」スタスタ
ミカサ「……ええ、早くに目が覚めてしまって……」スタスタ
アルミン「そうだったんだね」チラッ
アルミン(ミカサ、顔色があんまり良くないな……)ジッ
アルミン(眠れなかったのかな?)
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- 24 : 2014/01/21(火) 00:26:17 :
エレン「体調悪いなら無理すんなよ?」チラッ
エレン(今日ミカサの顔がやけに赤いな)
エレン(……熱でもあんのか?)
ミカサ「大丈夫、問題ない」
エレン「それならいいけどよ……」
ミカサ「エレンは心配しすぎ」クスッ
エレン「なっ、ミカサには言われたくねぇよ!」ムッ
アルミン「まぁまぁ…」アハハ
エレン「んじゃ、また今朝もマッサージとストレッチ頼む」ストン
ミカサ「任せて」グッ
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- 25 : 2014/01/21(火) 08:05:42 :
---------------
アルミン「……」ペラッ
ミカサ「……」ジーッ
アルミン「……」ペラッ
ミカサ「……」ジーッ
アルミン(ミカサがすっごいこっち見てる……)ソワソワ
ミカサ「……」ジーッ
アルミン「……ねぇミカサ」パタン
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- 26 : 2014/01/21(火) 08:06:13 :
ミカサ「? 何、アルミン」
アルミン「さっきから何でずっとこっちを見てるの?」
ミカサ「……特に意味はない。エレンが走りに行ってしまって、アルミンは本を読んでいて暇だった」
アルミン「そ、そっか……あ、じゃあ僕にマッサージしてよ」モソモソ
ミカサ「ええ、どこがいい?」
アルミン「うーん……じゃあ脚をお願い」ゴロン
ミカサ「わかった」ギュー
アルミン「……」
ミカサ「……」ギューギュー
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- 27 : 2014/01/21(火) 08:06:42 :
アルミン「……」ホンワカ
アルミン(気持ちいい……)ホワホワ
ミカサ「っくしゅん!」
アルミン「ミカサ、風邪引いたの?」
ミカサ「いえ、大丈夫。そういう訳ではない……と思う」ギュッギュッ
アルミン「それならいいんだけど……寝るときにお腹出してない?」クスッ
ミカサ「む、私はそんなエレンみたいなことはしない」ギュゥゥゥー
アルミン「い、いいいたいいたい!冗談だよミカサ!」ジタバタ
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- 28 : 2014/01/21(火) 08:07:18 :
ミカサ「わかってる」フフッ
アルミン「もう、いきなり強くしたらびっくりするじゃないか」フゥ
ミカサ「アルミンが変なことを言うから」ギューギュー
アルミン「ごめんってば」アハハ
アルミン(……思ったより元気なのかな?)チラッ
アルミン(そんなに心配しなくても大丈夫かも)ホッ
ミカサ「そういえばアルミン、さっき何の読んでいたの?」トントン
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- 29 : 2014/01/21(火) 08:10:40 :
- >>28
ミス
×ミカサ「そういえばアルミン、さっき何の読んでいたの?」
↓
○ミカサ「そういえばアルミン、さっき何の本を読んでいたの?」
失礼しました(´・ω・`)
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- 34 : 2014/01/21(火) 08:35:00 :
アルミン「ん?ああ、これだよ」つ本
ミカサ「……花言葉?」トン
アルミン「そ!花言葉」フフッ
ミカサ「……意外。アルミンが花言葉に興味があったなんて」トントン
アルミン「前から気になってはいたんだけど、なかなかいい本が見つからなくてね。この前やっと買えたんだ」
ミカサ「前から、とは?」トントン
アルミン「あの時だよ、ピクニックに行った時」
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- 35 : 2014/01/21(火) 08:36:18 :
ミカサ「ああ、あの……」トントン
アルミン「あの時みた花があんまり綺麗だったからさ……きっと沢山の人がこういう花に想いをのせて伝えてきたんだろうなって思ったら知りたくなっちゃって」アハハ
ミカサ「あの花をみてそう思うなんてアルミンらしい」クスッ
アルミン「そうかな?」フフッ
アルミン「……」
アルミン「……また行きたいね」
ミカサ「ええ……」トントン
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- 36 : 2014/01/21(火) 08:37:10 :
アルミン「前行ったとき楽しかったよね」
ミカサ「みんなの新しい一面が見えた気がした」トントン
アルミン「お花を眺めたり……川で遊んだり……お昼寝したり……」
ミカサ「アニが川に落ち掛けたり?」
アルミン「そうそう!あったねそんなこと!……あ、教官がマドレーヌくれたよね」
ミカサ「あれはとても美味しかった」フフッ
アルミン「あとは……みんな花冠作ってたね」
ミカサ「ええ、私はエレンとアルミンからもらった」サスサス
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- 37 : 2014/01/21(火) 08:37:53 :
アルミン「あ、あれはエレンからだよ!」アタフタ
ミカサ「……アルミンがそう言うなら、そういうことにしておく」ウフフ
アルミン「もう……あ、花冠といえばさ、僕達が作ってたすぐ側でジャンとサシャが……」
ミカサ「!」ピタッ
アルミン「あ……」
アルミン(あああああ!僕としたことが!何やってるんだよ!!)ガーン!
アルミン「あ、ご、ごめn」
ミカサ「アルミンが謝ることではない。気にしなくて良い。そろそろ朝食の時間なので私は先に食堂に行く」スクッ
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- 38 : 2014/01/21(火) 08:38:23 :
アルミン「っ!ミカサ!」
ミカサ「……」
ミカサ「……先に席、取っておく」スタスタ
アルミン「あ、うん……」シュン
アルミン(せっかく楽しく話してたのに……)ズゥーン
アルミン(ミカサ、やっぱりすごく寂しそうな顔してたな……)ズゥゥーン
アルミン(そんなにすぐには元には戻らないよね……)ズゥゥゥーン
オーイ、アルミン!
アルミン(あ、エレンだ……)
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- 39 : 2014/01/21(火) 08:39:06 :
エレン「アルミ……あれ、ミカサは?」スタスタ
アルミン「ミカサは、その……」ショボン
エレン「?」
~説明中~
エレン「そうか……」スタスタ
アルミン「いくら無意識だったといえ、無神経過ぎたよ……気をつけないと……」テクテク
エレン「そうだな、俺も気をつけねぇと」スタスタ
アルミン「……ねぇ、今日ミカサ体調悪いのかな?」テクテク
エレン「! アルミンもそう思ったか?顔色が良くなかった気がしたな」スタスタ
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- 41 : 2014/01/21(火) 08:40:13 :
アルミン「大丈夫かなぁ……心配だなぁ……」テクテク
エレン「ああ……心配だな」スタスタ
アルミン「……」パチクリ
エレン「? どうした、アルミン?」
アルミン「いや、今日はエレンがやけに素直だと思って」
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- 43 : 2014/01/21(火) 08:41:42 :
エレン「そうか?まぁ心配なもんは心配だからな」スタスタ
アルミン「……」パチクリ
アルミン「……そうだねっ」フフッ
アルミン(エレンも心配してるんだね)
アルミン(普段は素っ気ないのに……)チラッ
アルミン(なんだかんだでミカサのこと大事に思ってるんだよねぇ……)フフッ
エレン「?」スタスタ
---------------
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- 51 : 2014/01/21(火) 09:02:22 :
---------------食堂
ガヤガヤ
エレン「ミカサはどこだ?」キョロキョロ
アルミン「……あ、いたよ!そこだ」ユビサシ
エレン「おう、行くか」スタスタ
アルミン「うん、もうご飯もとって置いてくれてるんd」
「2人とも、おはよう!」
「はよーっす」
アルミン「?」クルッ
エレン「?」クルッ
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- 52 : 2014/01/21(火) 09:02:57 :
アルミン「く、クリスタ!ユミル!おはよう!」
エレン「珍しいな、おはよ」
クリスタ「……ね、今朝、ミカサの様子どうだった?」ヒソッ
ユミル「起きたらもう居なくてな」
クリスタ「昨日の夜も消灯時間過ぎて私達が寝るまで帰ってこなくて……全然会えてないの」シュン
アルミン「え!?そうだったの?僕達消灯時間ギリギリまで一緒にいたけど…」
エレン「あいつ、もしかしてずっと外にいたんじゃ……」
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- 53 : 2014/01/21(火) 09:03:29 :
アルミン「! だから今朝……!」
エレン「ああ、多分冷えたんじゃねぇか?」
ユミル「おい、2人だけで納得すんなよ」ピシッ
アルミン「いてっ!分かってるよ、今話すから」サスサス
エレン「今朝会ったときからミカサの顔色があんま良くなくてな」
アルミン「うん、あんまり眠れなかったみたいだよ」サスサス
アルミン(おでこが痛い……)ジンジン
エレン「風邪でも引いたんじゃないかと思ってたんだ」
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- 54 : 2014/01/21(火) 09:03:53 :
アルミン「何回かくしゃみもしてたし」ナミダメ
アルミン(全然痛みが引かない……)ナミダメ
クリスタ「あ、アルミン大丈夫……?」
アルミン「大丈夫だよ、気にしないで」ヒリヒリ
ユミル「体調以外に変なとこはないのか?」
アルミン「あー……えっと……」
エレン「俺が話す。さっきーーー」
~説明中~
エレン「で、合ってるか?」
アルミン「うん、合ってるよ。ありがとうエレン」ショボーン
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- 55 : 2014/01/21(火) 09:04:23 :
クリスタ「名前が出ただけで……」
ユミル「でも怒ってる訳じゃねぇんだろ?」
アルミン「うん、怒ってるんじゃなくてすごく寂しそうな顔してたよ」ショボーン
クリスタ「アルミン元気だして。アルミンまで元気無くしちゃったらミカサも悲しいよ」ニコッ
アルミン「! そうだね……ありがとうクリスタ」ニコッ
クリスタ「っ!う、うん!!///」テレテレ
ユミル「……」
エレン「なぁ、もう行って良いか?ミカサがずっと待ってんだよ」
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- 56 : 2014/01/21(火) 09:04:49 :
クリスタ「あ、ご、ごめんね!沢山引き留めちゃって……」アタフタ
アルミン「大丈夫だよ、また後で話そう!」
ユミル「んじゃとりあえず今は解散な」ヒラヒラ
アルミン「後でねー」フリフリ
クリスタ「うん!」ニコッ
ユミル「……」
クリスタ「……」
ユミル「さて」クルッ
クリスタ「サシャ、聞いてた?」クルッ
サシャ「はい……聞いてました」ヒョコ
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- 57 : 2014/01/21(火) 09:05:19 :
クリスタ「ミカサは全然怒ってなんかないんだよ!ちゃんと謝ったら許してくれるって」
サシャ「はい……やっぱりきちんと謝らないとですよね」フンス
ユミル「私ら本当は何もしないつもりだったんだ。感謝しろよ?」フン
クリスタ「もう、ユミル……でも、私たちが出来るのは今はここまでだからね?」
サシャ「はいっ!2人とも、ありがとうございました、私、ちゃんと謝ってきます!」
クリスタ「うん、きっと大丈夫だよ」ニコッ
ユミル「行ってこい。ここのテーブルにいるから」ストン
クリスタ「終わったら帰ってくるんだよ?」
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- 58 : 2014/01/21(火) 09:05:51 :
サシャ「はい、行ってきます!」スタスタ
クリスタ「……」
ユミル「……」
クリスタ「……サシャ、大丈夫かなぁ」ハァ
ユミル「さぁな。ここからは本当にあいつ次第だろ。……クリスタ、手伝わないんじゃなかったのかよー」グリグリ
クリスタ「いたいよユミル!このくらいならいいでしょ?」ジタバタ
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- 59 : 2014/01/21(火) 09:06:22 :
ユミル「まったく、お人好しだねぇクリスタは!」ギュッ
クリスタ「く、苦しいよー!」ジタバタ
「2人とも、おはよう。ここ、座っていいかな?」
クリスタ「マルコ!ジャン!いいよ、座って座って」ススス
ユミル「なんでここなんだよ。ほか空いてんだろうが」ムスッ
クリスタ「別にいいじゃないの……ごめんね、遠慮しないで座って」ポンポン
ジャン「……邪魔するぞ」ストン
マルコ「お邪魔します」ストン
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- 60 : 2014/01/21(火) 09:06:50 :
ユミル「で?ここに来たってことは何か用があんだろ?……てかお前ら、喧嘩してたんじゃなかったのかよ」フン
ジャン「な……誰から聞いたんだよ!」アセアセ
クリスタ「さっきそこで、ライナーとベルトルトが教えてくれたの。私達がサシャと一緒だったから」
マルコ「そっか……昨日のことは僕からちゃんと謝ったよ。ちょっと言い過ぎちゃったし」ハハ
ジャン「……別にマルコは悪くねぇよ」
マルコ「でも言い過ぎちゃったのは事実だろう?それに、僕はジャンをサポートするって決めたからね」ニコッ
ジャン「……ありがとよ、マルコ」
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- 61 : 2014/01/21(火) 09:07:22 :
ユミル「……はぁ、あいつもマルコぐらい強い奴だったら良かったんだけどな」ハァ
マルコ「あいつって?」
クリスタ「サシャだよ。今ミカサに謝りに行くっていt」
ガシャーン!
一同「!?」
タッタッタッタッ…
クリスタ「さ、サシャ!?どこに行くの!?」ガタッ
ユミル「何事だ?」ガタッ
-
- 62 : 2014/01/21(火) 09:09:06 :
ジャン「……」
クリスタ「サシャ、走って出て行っちゃったよ!」アタフタ
ユミル「そうか……」ハァ
マルコ「どうしたんだろう……謝りに行ってたんだよね?」
クリスタ「うん、そのはずなんだけど……」
ユミル「あの様子だと……失敗したか?」
クリスタ「そんな!どうして……」
マルコ「と、とりあえず、アルミン達の所に行ってみようよ」ガタッ
ユミル「ああ……ジャン、お前も行くか?」
ジャン「……行く」ガタッ
クリスタ「早く行こう!」タタッ
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- 63 : 2014/01/21(火) 09:09:31 :
- ---------------
アルミン「……」
エレン「なんだよ……あいつ……」
ミカサ「……」
アルミン「み、ミカサ、だいj」
ミカサ「大丈夫。別に気にしていない」フルフル
エレン「そんなはずねぇだろ……」
アルミン(今にも泣きそうな顔してるのにどうして……)
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- 64 : 2014/01/21(火) 09:09:58 :
エレン「ミカサが何したってんだよ……」
ミカサ「エレン、やめて」
エレン「でもよ、あいつh」
ミカサ「やめて」
エレン「……」ハァ
アルミン「ミカサ……」
バタバタ バタバタ
「何があったの!?」
-
- 65 : 2014/01/21(火) 09:10:16 :
アルミン「あっ、く、クリスタ……ユミル……」
「どうしたんだい?」
エレン「マルコ!?ジャンも……なんでここに」
マルコ「あんな騒ぎを聞いたら何があったか気になるのは当然だろう?」
ユミル「教えろよ。何があったか」
アルミン「う、うん……あのねーーーー」
---------------
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- 68 : 2014/01/21(火) 23:19:48 :
---------------少し前 エレン達のテーブル
エレン「よう、ミカサ。遅くなったな」スタスタ
アルミン「ごめんね、遅くなっちゃって。ご飯とって置いてくれたんだね、ありがとう!」テクテク
ミカサ「構わない。早く食べよう」
エレン「おう、いただきます!」ガツガツ
アルミン「いただきまーす」パクパク
ミカサ「エレン、そんなに急いで食べたらお行儀悪い」メッ
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- 69 : 2014/01/21(火) 23:20:12 :
エレン「いいだろ別n」チラッ
エレン「!?」
アルミン「……」ゴゴゴゴゴ
エレン「っ! あ、ああ、分かった」パクパク
エレン(なんだ今のアルミン……)ガクブル
アルミン(もう、今日くらい優しくしてあげてよね)プンプン
ミカサ「?」
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- 70 : 2014/01/21(火) 23:20:37 :
アルミン「そういえば、今日の訓練は立体機動だったね」
エレン「ああ、班ごとに採点されるんだったか?」
アルミン「うん、たしかs」
「あのー……」
ミカサ「!」ピクッ
アルミン「……さ、サシャ!?お、おはよう」
サシャ「お、おはようございます……」
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- 71 : 2014/01/21(火) 23:21:04 :
エレン「お、おう……どうしたんだ?」
サシャ「え、えっと……ですね、その……」モジモジ
アルミン「どうかしたの?」チラッ
アルミン(……もしかしてサシャ、ミカサに謝りに来たのかな?)
アルミン(だとしたら……がんばれサシャ!)ドキドキ
サシャ「あの……み、ミカ……サ!」ドキドキ
ミカサ「な……に?」
サシャ「その、き、昨日のことで……は、話がある……んです、けど……」ドキドキ
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- 72 : 2014/01/21(火) 23:22:33 :
サシャ「えと……きの……っ!」
サシャ「!」ハッ
『 ミカサへのプレゼント、選ぶの手伝ってくれ』
サシャ「っ!」
サシャ(なして……なして今思い出すと!?)
アルミン「サシャ?」
『ミカサならなんでも似合いそうだけどな!』
サシャ「………………」
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- 73 : 2014/01/21(火) 23:23:00 :
『これなんかいいと思わねぇ?』
サシャ「……………………………」
『ミカサって本当に美人だよな!』
サシャ「い……やだ…………」
アルミン「? サシャ?どうしたの?」
エレン「何か話でもあんのか?」
ミカサ「サ……シャ……?」
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- 74 : 2014/01/21(火) 23:25:18 :
サシャ「!」ハッ
サシャ(だめだ……思い出すと)
サシャ(どうしようもなく……………)
サシャ(苛々する)
サシャ「……」イライラ
サシャ「っ!!」ブンッ
ガシャーン!
ミカサ「!?」ビクッ
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- 75 : 2014/01/21(火) 23:25:51 :
エレン「お、おい、サシャ!?」
アルミン「な……!?」
アルミン(あ、謝りに来たんじゃなかったの……?)
アルミン(どうして、ミカサのスープの器を叩き落としたの……?)
サシャ「!!」ハッ
サシャ(うちは……うちは今……な、何て事を……)ガクブル
アルミン「サシャ……」
アルミン(サシャ、震えてる……)
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- 76 : 2014/01/21(火) 23:26:25 :
エレン「な、なんてことすんだよ!ミカサは何もわr」ガタッ
ミカサ「エレン」ガシッ
エレン「! ミカサ……」
ミカサ「……」フルフル
エレン「くっ……」ストン
サシャ「……」ジワッ
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- 77 : 2014/01/21(火) 23:26:46 :
サシャ(もう……嫌だ……!)
サシャ(情けなくて……泣きそう……)
サシャ「……っ!」ダッ
アルミン「サシャ!!待ってよ!!」
アルミン「……」
アルミン(行っちゃった……)
エレン「なんだよ……あいつ……」
ミカサ「……」
---------------
----------
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- 78 : 2014/01/21(火) 23:34:28 :
---------------食堂
クリスタ「そんな……」
ユミル「ったく……なんであいつ……」ハァ
マルコ「……ミカサ、大丈夫かい?」ポンポン
ミカサ「……ええ、私は大丈夫」
アルミン「サシャ、しばらく固まっちゃったんだ。それで、どうしたのかと思ってそのまま見てたら、急に怒ったような顔になって、それで……」
クリスタ「お皿を?」
エレン「ああ、そうだ」ムカムカ
-
- 79 : 2014/01/21(火) 23:34:51 :
アルミン「え、エレンまでそんなに怒らないでよ」
エレン「これが怒らずにいられるかよ!ミカサは何も悪くねぇんだぞ!それなのに……」ギリッ
アルミン「気持ちは分かるけど……でも今それを言っても仕方ないよ」シュン
ユミル「これは益々面倒なことになったな」ハァ
マルコ「うん……確かに今の行動とか、昨日サシャがミカサにひどいことを言ったことはサシャが悪いかもしれないけど……」
ユミル「喧嘩の本当の大元は、誰も悪くないっていうのがな……」
-
- 80 : 2014/01/21(火) 23:35:15 :
クリスタ「ち、ちょっとまって、昨日のことって誰から聞いたの?」
アルミン「僕が話したんだ。ジャンとマルコもちゃんと知っておいたほうがいいと思って」
ジャン「……」
ミカサ「……」
クリスタ「そっか、それならよかった……」ホッ
エレン「何がだ?」
クリスタ「ほ、ほら、昨日廊下に出て結構大声で言い合ってたから、変な噂みたいに伝わってたら嫌だなって思って……」
アルミン「大丈夫だよ。僕はクリスタから聞いたことをそのまま話したから」
クリスタ「ありがとう、アルミン」ニコ
アルミン「うん……」ニコ
-
- 81 : 2014/01/21(火) 23:36:11 :
エレン「……それで?ユミル、誰も悪くないってどういうことだ?」
ユミル「ああ……もともとはさ、それぞれの気持ちがうまく噛み合わなくて、ぶつかっただけだ」
クリスタ「確かにそうかも……」
ユミル「それがどういう訳かこんなことになっちまった」
ユミル「それに、その気持ちのすれ違いは避けられねぇ状況だったんだよ。知らなかったから仕方ない……じゃあ済まされねぇかもしれねぇが」
-
- 82 : 2014/01/21(火) 23:36:31 :
ジャン「俺は……」
ジャン「……」
アルミン「……ジャン?」
ジャン「俺は純粋に……プレゼントをミカサに喜んで欲しくて、ミカサの喜んだ顔が見たかっただけなんだ」
ミカサ「!」
-
- 83 : 2014/01/21(火) 23:37:10 :
アルミン(あ、あれ?ジャン……ミカサがいること忘れてない?)チラッチラッ
クリスタ(え、ええ!///それここで言っちゃうの?///ミカサいるのに!?///)
ユミル(……黙ってよ)プルプル
マルコ(……なんか止め損ねた気がする)トオイメ
-
- 84 : 2014/01/21(火) 23:38:31 :
ジャン「そん時はサシャがどう思ってるかなんて考えてもなかった。それは無神経だったと思ってる。けどな……」
ジャン「誰かを好きになるって、そういうことなんじゃねぇか?少なくとも、俺はそうだった」
アルミン(あ、ちょ……)
マルコ(なんか、マズいかも)
ジャン「一回好きになったら何かしらねぇ限り他の人なんて見えねぇよ。俺はそん時、ミカサしか見えてなかった。だから気が付かなかった。そういうもんなんじゃねぇの?」
-
- 85 : 2014/01/21(火) 23:39:01 :
ミカサ「……//」ソワソワ
クリスタ「///」
ユミル「くっ……お、お前……」プルプル
マルコ「じ、ジャン……」
アルミン「……」orz
エレン「……」絶句
ジャン「あ?なんだお前……ら……」
-
- 86 : 2014/01/21(火) 23:44:18 :
ジャン(はっ!?俺、今なんつった!?)ギョッ
ジャン(やべぇ、ミカサがいること完全に忘れてた!)サァァァ…
ジャン(俺なんつった!?俺……)
『ミカサしか見えてなかった』
ジャン「~~~~っ!///」ボンッ!
ユミル「お前、随分大胆なことするのなぁ」ケラケラ
ジャン「ち、ちがっこれは……////」アタフタ
-
- 87 : 2014/01/21(火) 23:44:57 :
ミカサ「わっ、私は先にしっ支度しに…へ、部屋に戻る……」ソソクサ
アルミン「あ、ミカサ!」
クリスタ「い、行っちゃった……」
エレン「は?………は?」
マルコ「エレン、大丈夫?」ユサユサ
ユミル「ミカサ、完全に困ってたなありゃあ」ケラケラ
ジャン「あ、あ………」ガクガク
アルミン「ジャン?」
-
- 88 : 2014/01/21(火) 23:46:23 :
ジャン「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ダダダダ
ウワァァァァァァァ!!
ナンダヨジャンウルセェナ!!
ダダダダダ…
クリスタ「ジャンも行っちゃった……」
マルコ「コニーが怒鳴りながら追いかけていったね」ハハッ
ユミル「面白れぇ奴らだなー」ケラケラ
-
- 89 : 2014/01/21(火) 23:47:49 :
アルミン「……でも、どうしよう……ミカサとサシャ…」
クリスタ「なんか本人達だけじゃどうしようもない所まで来ちゃってる気がするんだけど……」
マルコ「僕もそう思うよ……あそこまでされてミカサがすぐに許してくれるとは思わないし……」
アルミン「うーん……さっきの段階だったらすぐに許してくれたと思うけど……さすがにもう分からないなぁ」ハァ
エレン「……」フムム
アルミン「エレン?」
-
- 90 : 2014/01/21(火) 23:48:31 :
エレン「なぁ……ジャンってミカサのこと好きだったのか?」
一同「……」ポカーン
アルミン「……エレン、君は今まで何を見てきたんだい?というかそれを今言うの?」
エレン「え、だってジャンはそんなこと一言も……」
「おいエレン、お前それ本気で言ってるのか?」
エレン「! ライナー、ベルトルト!」
-
- 91 : 2014/01/21(火) 23:48:58 :
ベルトルト「突然ごめんね。一部始終見させてもらったよ」
ユミル「なんだ、そんなら早く出てこいよ」フン
ライナー「すまん、タイミングが掴めなくてな」ハハッ
カンカンカン…
アルミン「! く、訓練始まっちゃう!」ガタッ
マルコ「このことは後で話そうか……?」
クリスタ「そうだね……今日の訓練、3人共大丈夫かなぁ」ハァ
マルコ「まぁ、僕らでフォローするしかないね」ハハ…
アルミン「ほらエレン!早くしないと遅刻しちゃうよ!」グイグイ
エレン「ジャンが……ミカサ……ミカサ……?」ブツブツ ズルズル
--------------
----------
-----
-
- 92 : 2014/01/22(水) 13:54:01 :
---------------立体機動訓練場
アルミン「それで」
ユミル「どうしてこうなった」
アニ「……」
クリスタ「……」オロオロ
アニ「なんで私以外の3人がよりによってあの3人なのさ」ハァ
サシャ「……」
ミカサ「……」
ジャン「……」ハァ
-
- 93 : 2014/01/22(水) 13:54:22 :
エレン「今日の訓練は班ごとに採点されるんだろ?」
マルコ「うん、連携の訓練だからね」
アルミン「ここはアニにフォローをお願いするしかないんだけど……」
アニ「私がそんなこと出来ると思う?」
ユミル「でもそうするしかねぇだろ」フン
アニ「はぁ……わかったよ。出来るだけやってみる」
アルミン「ありがとう、アニ」
アニ「……」
アニ(荷が重い……)ハァ
-
- 94 : 2014/01/22(水) 13:54:55 :
--------------
森の中
パシュッ
パシュッ
ギュィィィィィン
シュゥゥゥゥ…
アニ「……ふっ」ズバァァァァン
ミカサ「……」ズバァァァァン ズバァァァァン
サシャ「……」シュゥゥゥゥ
ジャン「……」ギュィィィィィン
アニ(訓練もあと半分)シュゥゥゥゥ
アニ(ここまで会話無しか)ハァ
-
- 95 : 2014/01/22(水) 13:55:23 :
アニ(これは点数ところじゃないね)ギュィィィィィン
ジャン「ふっ!」ズバァァァン
アニ(こんなの私にどうしろっていうのさ)シュゥゥゥゥ
ベルトルト「……」シュゥゥゥゥ
-
- 96 : 2014/01/22(水) 13:55:47 :
ベルトルト(近くにアニ達の班がいる)チラッ
ライナー「2時方向に一体!」ギュィィィィィン
ベルトルト(この距離なら声がしてもおかしくないのに)
アルミン「ベルトルトは脚、ミーナはうなじをお願い!」パシュッ
ベルミー「「了解!」」シュゥゥゥゥ
ズバァァァン
スパンッ
ベルトルト「あっ!」パシュッ
-
- 97 : 2014/01/22(水) 13:56:16 :
ミーナ「うなじ浅くなった!ライナー!」シュゥゥゥゥ
ベルトルト(立体機動の音しかしない)ギュィィィィィン
ライナー「任せとけっ!!」ギュィィィィィン
ズバァァァァァン
アルミン「ナイスフォロー!」ギュィィィィィン
ベルトルト(アニ、大丈夫かな……)パシュッ
ライナー「次!ーーーー」
---------------
----------
-----
-
- 100 : 2014/01/22(水) 20:45:05 :
---------------立体機動訓練終了後
アニ「……」ハァ
アニ(いつもより余計に疲れた)グッタリ
アニ(結局会話もほとんどなかったし)
アニ(連携どころじゃなくて教官に怒られるし)
アニ(散々だよ)ハァ
-
- 101 : 2014/01/22(水) 20:45:30 :
クリスタ「アニ、お疲れ様」ポン
ユミル「大変だったろ?」ポン
アニ「……もうあんなのごめんだよ」ハァ
クリスタ「訓練も上手くいかなかったの?」
アニ「連携も何もなかったね。ミカサがいたから討伐数だけはよかったけど」
ユミル「……こりゃこれから大変だな」ハァ
---------------
----------
-----
-
- 102 : 2014/01/22(水) 20:45:55 :
---------------午後 対人格闘訓練
アニ(さすがに今日は疲れた)
アニ(また見つからないようにうまくさぼr)
「アニ!組んでくれよ!」
アニ(さっそく見つかった)チッ
アニ「何?」ムスー
エレン「だから訓練……」
アニ「今日はそういう気分じゃないんだけど」ムスー
エレン「頼む!明日は他の人とやるから!」
アニ「……はぁ、わかったよ」シブシブ
-
- 103 : 2014/01/22(水) 20:46:32 :
-
----------
シュッ ボコッ
バッ シュッシュッ
アニ(こいつ……)ヒョイ
エレン「ふっ!」シュッ
アニ(人に頼んでおいて全然集中してないじゃないか)ヒョイ
エレン「はぁ、はぁ、全然だめだ」ガックリ
アニ「……ねぇ、あんたやる気あんの?訓練にならないんだけど」
エレン「え?」ギクッ
アニ「ミカサのことが気になってるんでしょ?」
エレン「うっ……」ビクビク
アニ「……それなら何でミカサのとこに行かないの?」
エレン「そ、それは……」
-
- 104 : 2014/01/22(水) 20:47:13 :
アニ「……」
エレン「アニ、今朝のことは聞いたか?」
アニ「クリスタとユミルから」
エレン「……ジャンのことも?」
アニ「…………」
アニ「……ああ、聞いたよ」フッ
アニ(なんとなく分かった気がする)
エレン「ミカサが心配なのはもちろんだ。今まであんなことなかったからな。多分どうしていいか分かんねぇはずだし」
エレン「でもなんか……それだけじゃなくてさ……その、ジャンの『あれ』を聞いたミカサを見てからモヤモヤ?するんだよ」
アニ「……なるほどね」フン
-
- 105 : 2014/01/22(水) 20:48:22 :
アニ(やっぱりね……)
エレン「なんかわかったのかよ?」
アニ「まぁね。でも私は手助けするつもりはないから」
エレン「ちょ、なんでだよ!わかんなら教えてくれよ!」ガシッ
アニ「……」
アニ(……そうだ)
アニ「ふっ!」バシッ
グルン! ドサッ
エレン「いってぇぇぇ……今の不意打ちは無しだろ!」サスサス
-
- 106 : 2014/01/22(水) 20:48:57 :
アニ「さぁね」シレー
エレン「くそっ……」
アニ「……」ジーッ
エレン「? どこ見てんだ?」パタパタ
アニ「そこ」
アニ(……煙い)シッシッ
エレン「……アルミンとミカサか」
アニ「……」ジッ
-
- 107 : 2014/01/22(水) 20:49:22 :
アニ「……やっぱり変だね、ミカサ」
エレン「何で今?」
アニ「いつもならすっ飛んで来そうな状況だったにこっちを見てもいないよ」
エレン「……確かに」
アニ「……」
エレン「何かミカサ、ふらふらしてないか?」
アニ「してるね。アルミンが慌ててる」
エレン「ふむ……確かにおかしいな」キリッ
アニ「」イラッ
アニ「ふざけたこと言ってんじゃないよ」シュッ
バシィィィィン!!
---------------
----------
-----
-
- 108 : 2014/01/22(水) 20:52:36 :
---------------夜 女子寮
ガチャ
アニ「はぁ、ただい……ま?」ホカホカ
ミーナ「あ、アニお帰り!今お風呂だったんだね」
アニ「……当番があったからね」
ミーナ「髪の毛拭いてあげるよ!」ウズウズ
アニ「いいよ別に……」サッ
アニ「というかさ」
ミーナ「うん?」
アニ「なんで私のベッドの上にミカサがいるのさ」ムスー
ミカサ「アニお帰りなさい」フリフリ
-
- 109 : 2014/01/22(水) 20:53:08 :
アニ(しかも掛け布団から顔だけ出すって……何やってんだい)ハァ
アニ「なんでここにいるの」ムスー
ミカサ「だめ?」
アニ「だめではないけど……」
ミーナ「いいじゃない別に!細かいことは気にしないの」
ミカサ「そう、アニは何も気にしなくていい」
アニ「それをあんたが言うの?」
ミカサ「……ここにいてはだめだろうか」ジッ
アニ「……はぁ、いいよ別に。だだ消灯までには帰ってよ」フン
-
- 110 : 2014/01/22(水) 20:53:49 :
ミカサ「もちろんそのつもり。アニはやはり優しい。ね、ミーナ」ネー
ミーナ「ねー!ミカサ!アニって本当優しいよね!普段からもっと素直になればいいのに」ネー
アニ「……なんの話?」ムスー
ミーナ「さぁー?なんでしょうねー?」ニヤニヤ
アニ「……」ガシッ
ミーナ「ぶへっ!?」
アニ「ニヤニヤすんじゃないよ」ムニー
ミーナ「いはい、いはいほはひ!」ジタバタ
ミカサ「……」スッ
-
- 111 : 2014/01/22(水) 20:54:19 :
ミカサ「……」ムニー
アニ「……はひはっへんはい」ムスッ
ミカサ「アニのほっぺは柔らかくて気持ちがいい」ムニムニ
ミーナ「……」スッ
ミーナ「……」ムニー
ミカサ「ひーは……」ムニムニ
ミーナ「……」ムニー
アニ「……」ムニムニ
ミカサ「……」ムニー
-
- 112 : 2014/01/22(水) 20:54:51 :
ミーナ「……」ムニムニ
アニ「……」ムニー
ミーナ「……んふっ」
アニ「ふっ、ふふっ……」
ミカサ「……ふふっ」
ミーナ「あ、あはっ、あはははは!」ケラケラ
アニ「……くっ、ふふっ……」プルプル
ミカサ「……ふ、ふふっ」クスクス
ミーナ「あはは、何やってんだろうね、私たち!」アハハ!
アニ「本当だよ」フフッ
-
- 113 : 2014/01/22(水) 20:55:26 :
ミカサ「もとはアニがやりだしたこと」
アニ「は?」
ミーナ「そうだよ!アニが私にやったからだよ!」
アニ「その元凶はミーナだけどね」
ミーナ「……そうだった」
アニ「で?ミカサはなんでこっちの部屋に来たの?何かあったんじゃないの?」
ミカサ「……特に理由はない」
アニ「……本当に?」ジッ
ミカサ「ええ」コクリ
-
- 114 : 2014/01/22(水) 20:55:47 :
アニ「……そ。ならいいけど。さっさと元気になりなよ。みんな心配してんだから」
ミーナ「そうそう、私達以外にも心配してる人結構いるよね!」
アニ「それに、あんたの元気がないと死に急ぎ野郎は訓練にならないよ」フン
ミカサ「……どういうこと?」
アニ「今日の訓練はずっと上の空でね。全然集中してなかった」
アニ(まぁそれ以外にも理由はあるんだけど)
アニ(それは言わない)フフッ
ミカサ「そう……」
-
- 115 : 2014/01/22(水) 20:56:15 :
アニ「……ほら、これあげるから」つアメ
ミカサ「!」
ミーナ「アニ!どうして飴なんて持ってるの!?ずるい!私も欲しい!」ピョンピョン
アニ「はぁ、仕方ないね。ほら」つアメ
ミーナ「ありがとう!」ワーイ!
ミカサ「アニ、ありがとう。とても美味しい」コロコロ
アニ「……もう食べてんの?」
アニ!モウイッコホシイ!
ムリ、モウナイ
ソンナアアア!
ミカサ「……美味しい」ホッコリ
---------------
----------
-----
-
- 118 : 2014/01/24(金) 08:31:10 :
---------------2週間後 夕方 談話室
アルミン(騒動から2週間が経ったけど)
アルミン(まだミカサとサシャは口をきいていない)
アルミン(ミカサとジャン、サシャとジャンは
それぞれ少しずつ話すようになってきたけど)
アルミン(ミカサとサシャは……)
アルミン(何度かお互いに声をかけようとしてる所を見たことはあるけど)
アルミン「駄目なんだよなぁ……」ハァ
エレン「何がだ?」カリカリ
アルミン「ミカサ達の事だよ」
-
- 119 : 2014/01/24(金) 08:32:39 :
エレン「ああ……なんかもう謝るに謝れないって感じなんだろうな」カタン
クリスタ「今あの3人はどこにいるの?」カリカリ
ユミル「倉庫の掃除だと。よりによって何であの3人になるかなぁ……一緒にいるコニーも気の毒だけどよ」カリカリ
ライナー「これを機にうまく……なんてことにはならないか?」カリカリ
ベルトルト「そんなチャンス今まで沢山あったじゃないか」カリカリ
マルコ「うん……でも当番とか訓練意外は本当に接点無くなっちゃったよね」カリカリ
ミーナ「ミカサもずっと体調悪そうだし、大丈夫なのかな?」カリカリ
アニ「熱でもあるんじゃないの?」カリカリ
-
- 120 : 2014/01/24(金) 08:33:47 :
アルミン「本当にそんな風に見えるよね……本人は認めようとしないけど」ハァ
エレン「明日は訓練も休みだし、ゆっくり出来るんじゃないか?」カリカリ
アルミン「そうだね、ミカサにはゆっくりしてもらおう……エレンはゆっくり出来ないけどね?」ジトー
エレン「う……」ギクッ
ライナー「1日潰れるほど残ってるのか?」カリカリ
アルミン「エレンったら、まだ半分も終わってないんだよこのレポート!時間はあんなにあったのに!」プンスカ
エレン「そ、そういうアルミンはどうなんだよ!」バンッ!
アルミン「僕はもう仕上げたもーん」フイッ
エレン「そんなぁぁぁぁ!!」ガーン!
-
- 121 : 2014/01/24(金) 08:34:54 :
ユミル「うるせぇな!そんなこと言ってる暇があったら早くやれよ!」ドンッ
ソウイウユミルモウルサイヨ!
ソウダゾ!
イイカラハヤクシアゲロヨ!!
ギャーギャー ワーワー
…ダダダダダダ
バァン!!
一同「!?」ビクッ
アルミン「こ、コニー!?どうしたんだいそんなに慌てて……」
-
- 122 : 2014/01/24(金) 08:35:19 :
コニー「大変なんだ!み、みか、ミカサ……ミカサが……!」アワアワ
エレン「!!」ガタッ
クリスタ「何かあったの……!?」サァァァ
コニー「み、ミカサ……ミカサが……」アタフタ
マルコ「コニー、一旦落ち着いて。ゆっくりで良いから話してくれ」サスサス
コニー「あ、ああ……わかった」スーハー
コニー「……」スーハー
アルミン「落ち着いたかい?」
コニー「ああ、すまん……」
ユミル「で?何があったんだ?」
コニー「俺たち、倉庫の掃除だったろ?その時にーーーー」
---------------
----------
-----
-
- 125 : 2014/01/27(月) 19:35:44 :
---------------少し前 倉庫
ガタガタ ガサガサ
ジャン「はぁ……ったく、レポートも終わってないのにこのタイミングで当番とはついてねえな」ガサガサ
コニー「レポート……?そんなのあったか?」キョトン
ジャン「……まじかよ。休暇明けに提出だぜ。まさか忘れてたのか?」パッパッ
コニー「完全に忘れてた……」ガーン!
ジャン「後で手伝ってやるから、こっちさっさと終わらせようぜ」ガタガタ
ミカサ「……」ガサゴソ
サシャ「……」サッサッ
-
- 126 : 2014/01/27(月) 19:36:11 :
ジャン「おいサシャ、そこの棚壊れかけてるらしいから気をつけろよ」
サシャ「わかりました!」ソローリ
ジャン「み、ミカサ、この……箱、サシャの、方に……置いてくれっ……(重っ)」ズッシリ
ミカサ「わかった」ヒョイ ズドン
サシャ「……」ビクッ
ミカサ「……」ゴソゴソ
ジャン「……」ハァ
ジャン(相変わらず会話無しか……)
-
- 127 : 2014/01/27(月) 19:36:35 :
ジャン(訓練の時も必要以上に話さねぇし、元通りになるのか?)
ジャン(まぁ俺が仲直りしろなんて言える立場じゃねぇけどよ……)
ジャン(こんなんなっちまったのは俺のせいでもあんだ)
ジャン(だだなぁ……もう見てらんねぇよ)ハァ
コニー「おーい、ジャン!これ運ぶの手伝ってくれー!」フリフリ
ジャン「おう、今行く」スタスタ
-
- 128 : 2014/01/27(月) 19:36:55 :
サシャ「……」カリカリ
サシャ(新しく……追加するものは)ゴソゴソ
サシャ(あった、これと……)カリカリ
ミカサ「……サシャ、これも書いておいてくれる?」スッ
サシャ「……おいといてください」カリカリ
ミカサ「……」シュン
ミカサ「……」トボトボ
-
- 129 : 2014/01/27(月) 19:37:23 :
ミカサ(何度も何度も話しかけるのだけど……)
ミカサ(サシャには全然取り合ってもらえない)ハァ
ミカサ(どうしたらいいのだろうか……)フラッ
ミカサ「!」
ミカサ(そういえば最近妙に立ちくらみがする……)
ミカサ(なぜ?)フラフラ
-
- 130 : 2014/01/27(月) 19:38:47 :
サシャ「……」ハァ
サシャ(もう完全に謝るタイミングば逃した……)スクッ
サシャ(なして……なしてあん時直ぐに謝れなかった……?)ハァ
サシャ(今更何かしても……)
ドンッ
サシャ「え?」グラッ
ガンッ!
サシャ「痛っ!」
サシャ(何やぶつかってきて棚に頭打った……)ズキズキ
-
- 131 : 2014/01/27(月) 19:39:20 :
コニー「サシャ?どうかしt」
ドサッ
サシャ「あっ!」
ジャン「おいミカサ!どうした!?」
ミカサ「」
コニー「ミカサ!?倒れたのか!?」
グラッ
ジャン「! サシャ離れろ!棚が倒れるぞ!」
サシャ「えっ!?」クルッ
コニー「やばい!下敷きになっちまう!」
ガラガラガッシャーン!!
-
- 132 : 2014/01/27(月) 19:41:50 :
サシャ「!!ミカサの上に!!」
ジャン「おい、ミカサ!大丈夫か!?」ガタガタ
コニー「やべぇ、置いてあったものが棚ごと全部ミカサに……」ガサガサ
サシャ「あ……私が……私がぶつかったせいで棚が……」オロオロ
コニー「いいからお前もどかすの手伝え!」ググッ
サシャ「ミカサっ!ミカサぁっ!!」アタフタ
ジャン「くそっ……重い!」グッ
コニー「……おらあっ!」バッ
ジャン「ミカサ!」
ミカサ「」
-
- 133 : 2014/01/27(月) 19:42:21 :
サシャ「そんな!ミカサ!ミカサ!」ユサユサ
ジャン「サシャ揺らすな!気を失ってんだぞ!お前は早く教官のとこに行け!俺はミカサを医務室に運ぶ!」
サシャ「で、でも!」
ジャン「いいから行け!!」
サシャ「……っ!」
サシャ「……」クルッ
タッタッタッタッ…
-
- 134 : 2014/01/27(月) 19:42:39 :
コニー「お、俺、皆のところに行ってくる!」ダッ
ジャン「……」
ジャン「……仕方ねぇよな」
ジャン「ミカサ、ちょっとだけ我慢してくれよっ」ヒョイッ
ジャン「早くしねぇと……」スタスタ
---------------
----------
-----
-
- 135 : 2014/01/28(火) 18:38:35 :
---------------談話室
コニー「ーーーそれで俺はここに……」
一同「……」
エレン「……医務室行くぞ」ダッ
アルミン「待ってよエレン!!」ダッ
アルミン「あ、コニー教えてくれてありがとう!」ヒョコッ
ダダダダ……
エレェェェン!マッテヨーーーーー!
クリスタ「……ミカサ、大丈夫かな?」ガクガク
-
- 136 : 2014/01/28(火) 18:38:58 :
ユミル「気を失って……サシャにぶつかって?」
コニー「サシャが棚にぶつかって……棚がミカサの上に……」
ライナー「すごい偶然が重なったな……」
ベルトルト「うん……運が悪かったとしか言えないよ」
マルコ「そうだね……」
アニ「行くよ、ミーナ」ガシッ
ミーナ「え!?ちょ、アニ!」ダッ
クリスタ「わ、私も行く!」ダッ
ユミル「おい、クリスタ!」ダッ
-
- 137 : 2014/01/28(火) 18:39:26 :
ベルトルト「結局みんな行っちゃった……」
コニー「俺らも行こうぜ!やっぱ……心配だ。ミカサがそこまで体調悪かったの気付いてやれなかったし……」
マルコ「コニー……」
ライナー「だな。行くか」ダッ
ベルトルト「うん!」ダッ
マルコ「あっみんなもうご飯……まぁいいか。僕もミカサが心配だし」ダッ
---------------
---------
-----
-
- 138 : 2014/01/28(火) 18:42:33 :
----------------医務室
ガチャ
ジャン「……誰もいねぇのか?」キョロキョロ
バタン
ジャン「っしょっと」ポスッ
ジャン「……おい、ミカサ!聞こえるか?」
ミカサ「」
ジャン「駄目だ。全然反応がねぇ」
ジャン「……」ジーッ
-
- 139 : 2014/01/28(火) 18:43:00 :
ジャン(……顔色が悪いな……突然倒れるなんて相当無理してたんじゃねぇか?)
ジャン(ミカサがここまで弱ってる姿……初めて見たな)ハァ
ジャン「しっかし……教官はまだk」
ガチャ
ジャン「!」クルッ
「キルシュタイン、いるか?」
ジャン「はっ!」バッ
キース「直ってよい。ブラウスから事情は聞いた。アッカーマンは?」
ジャン「こちらに寝かせてあります……こちらです……」スタスタ
-
- 140 : 2014/01/28(火) 18:43:37 :
サシャ「……」ソローリ
サシャ(……入ってもよか?)キョロキョロ
「何してるの?」
サシャ「!?」ビックゥ!
医務教官「どうしたの、そんなに驚いて?」
サシャ「あっ、え、えっと……な、中に病人が!その……意識がなくて……」アタフタ
医務教官「そう。留守にしててごめんなさいね。すぐ見るわ」スタスタ
サシャ「……」
サシャ「……」ハァ
-
- 141 : 2014/01/28(火) 18:44:48 :
…ダダダダダダ
サシャ「!」
「おい!サシャ!ミカサは!?ミカサはどこだ!?」バタバタ
「ま、まってよ、エレン、は、速すぎる……」ハァ、ハァ
サシャ「ミカサなら中に……」
エレン「中にいるのか!?」ダッ
サシャ「待って下さい!今診てもらってるところですから!」ガシッ
アルミン「そうだよエレン!ちょっと落ち着こう!」ガシッ
エレン「お前っ……心配じゃねぇのかよ!?」ジタバタ
アルミン「心配に決まってるじゃないか!」ガシッ
エレン「じゃあなんでっ……」ジタバタ
アルミン「今エレンが暴れてもどうにもならないよ!ミカサの容態を聞くことの方が大事なんじゃ無いの!?」ガシッ
エレン「うっ……」
-
- 142 : 2014/01/28(火) 18:45:16 :
エレン「そうだな、アルミンの言う通りだ」グッタリ
アルミン「とりあえず終わるのを待って……」
…タッタッタッタッタッタッ
アルミン「!」
「アルミン、ミカサは?」
「アニ……速いよ……」ハァ、ハァ
アルミン「あ、アニ!?」ビックリ
アニ「……何をそんなに驚いてんの」ムスー
アルミン「え!?い、いやなんか意外だなって思って……」アハハ
-
- 143 : 2014/01/28(火) 18:45:46 :
アニ「別にいいでしょ、なんだって。……私だって結構心配してるから」フイッ
アルミン「……やっぱりアニは優しいね」ニコ
アニ「……」フン
ミーナ「あのー……いい感じのところ悪いけど、ミカサは?」チョイチョイ
アルミン「え!?あ、い、今診てもらってるみたいだよ!」アタフタ
ミーナ「そっか……ひどくないといいね」ハァ
サシャ「……」ソワソワ
エレン「……」ソワソワ
アニ「……落ち着きがないね」
-
- 144 : 2014/01/28(火) 18:47:41 :
アルミン「エレンはさっき暴れてたんだよ。早く入れろって」アハハ
アニ(こいつが取り乱すほど心配するなんて)
アニ(ミカサも幸せ者だね)フン
アニ(まぁ今はそれどころじゃないみたいだけど)
…タッタッタッタッ …ダダダダ
「みんな!ミカサはどう!?」
アニ「なんだ。結局全員来たのかい」
クリスタ「ミカサは!?大丈夫なの!?」アセアセ
ミーナ「まだ分からないの。今診てもらってr」
ガチャ
一同「!」
-
- 145 : 2014/01/28(火) 18:48:20 :
キース「……入れ」
一同「はっ!」ビシッ
ゾロゾロ ゾロゾロ
アルミン「失礼します……」
医務教官「あらあら、随分沢山いるのね」クスッ
エレン「! ミカサ!と、ジャン」
ジャン「……なんだ、お前ら揃って来たのか」
エレン「ジャン、お前ミカサのこと運んでくれたんだってな。ありがとよ!」バシバシ
ジャン「いってぇ!いてぇよ!……なんかお前に素直に謝られると気持ち悪ぃな」フン
エレン「は!?」
マルコ「ジャン!」メッ
ジャン「……感謝しろよ」ケッ
-
- 146 : 2014/01/28(火) 18:49:02 :
アルミン「僕からもお礼を言うよ、ジャン。……それで、今のミカサの様子は……?」
医務教官「ひどい貧血ね。あと高熱……相当無理してたんじゃないかしら」
クリスタ「そんな……」
ライナー「後遺症とかは?」
医務教官「それは心配ないと思うわ」
アルミン「そうですか……その、棚が倒れてきた時にどこか打ったとかは……?」
医務教官「ええ、何ヶ所か。床に倒れた上に棚が倒れてきたから無理もないわね……幸いそこまでひどくはなかったけど」
ミーナ「よかった……」
-
- 147 : 2014/01/28(火) 18:49:42 :
エレン「でもミカサ……いきなり倒れるなんて、やっぱり体調悪かったんじゃねぇか。無理しやがって……」ギリッ
アルミン「うん……なんかミカサらしくないよね」
ベルトルト「その……いつ、目が覚めるんですか?」
医務教官「んー……遅くとも三日以内には目を覚ますと思うわ。もちろん、目を覚ましてからもしばらく安静にしてなきゃだめよ?今の彼女には、休息が必要なんだから」ポンポン
ユミル「そうですか……」
アルミン「あの……ありがとうございました。僕達、これから夕食なので、終わったらまた来ます」
医務教官「わかったわ」ニコッ
-
- 148 : 2014/01/28(火) 18:50:08 :
マルコ「失礼しました!」
シツレイシマシター
ゾロゾロ ゾロゾロ
エレン「……」
アルミン「エレン?行かないの?」
エレン「……ああ、今行く」スタスタ
アルミン「?」テクテク
バタン
ミカサ「」スースー
---------------
----------
-----
-
- 151 : 2014/01/30(木) 00:03:02 :
---------------夕食時 食堂
コニー「……」ズゥゥゥン
サシャ「……」ズゥゥゥン
ジャン「……」ズゥゥゥン
ユミル「……こいつらはどうしたんだ?」モグモグ
クリスタ「ミカサに怪我させちゃったことで落ち込んでるの」モグモグ
ユミル「別にこいつらのせいじゃねぇだろ」
エレン「……」モグモグ ソワソワ
アルミン「……」ソワソワ モグモグ
ユミル「んで?こっちは?」モグモグ
クリスタ「ミカサが心配で落ち着かないんだって」モグモグ
-
- 152 : 2014/01/30(木) 00:03:29 :
ユミル「別にもうそこまで心配することねぇんじゃねぇのか?遅かれ早かれ目は覚めるんだし」モグモグ
エレアル「それでも心配(なん)だよ!!」バンッ
ユミル「うおっ!?」ビクッ
エレン「あ、すまん……」
アルミン「つい……」
ライナー「目が覚めてそのまま順調に回復すればいいが……」モグモグ
ベルトルト「そうだね……」モグモグ
-
- 153 : 2014/01/30(木) 00:03:57 :
ミーナ「……心配ないとは言ってたけど……もし、仮にもし何か後遺症がのこったら……どうなるのかな」モグモグ
アニ「そうなったら……ここにはいられないだろうね」モグモグ
クリスタ「……」モグ
マルコ「それは嫌だなぁ……」ハァ
エレン「……」カチャン
アルミン「……エレン?」モグ
エレン「そのこと……なんだけどさ……」
アルミン「うん?」カチャン
-
- 154 : 2014/01/30(木) 00:05:03 :
エレン「もし何か遺ったら、兵士じゃいられなくなるんだよな?」
ユミル「さっきからそう言ってるじゃねぇか」モグモグ
アルミン(エレン……まさか)
エレン「もし……もしそうなったらミカサは兵士にならずに済む。元々あいつは兵士になりたかったわけじゃねぇんだ。俺も兵士になって欲しいなんて思っちゃいない。だかr」
アルミン「開拓地に行ってもいいって?」
エレン「……そうだ」
アルミン「エレン、本気で言ってるんじゃ、ないよね?」
エレン「……いや……」
-
- 155 : 2014/01/30(木) 00:05:31 :
アルミン「今のはエレンの一方的な考えをミカサに押し付けただけだよ。エレンと離れ離れになって、1人で寂しく開拓地にいる方がミカサにとっては幸せだっていいたいの?」
エレン「それは……」
ライナー「大体、ミカサがお前と離れることを認める訳ないだろうが」
ユミル「ま、意地でも残るだろうな」ハハッ
アニ「……というかさ」
エレン「……ん?」
-
- 156 : 2014/01/30(木) 00:05:58 :
アニ「あんたは離れても平気なの?アルミンも入れて、3人で家族なんじゃなかったの?」
エレン「う……」
クリスタ「家族と離れ離れになって、寂しいのは本当にミカサだけなの?」
エレン「え……と……」タジタジ
ミーナ「アルミンだって寂しい思いをするはずだよ。ね、アルミン?」
アルミン「それはもちろん、僕はミカサと離れるのは嫌だよ……それに、そういう思いをするのは僕だけじゃないと思うよ?」チラッ
クリスタ「! そうだよ!私だってミカサに会えなくなるなんて嫌!」バンッ
-
- 157 : 2014/01/30(木) 00:06:25 :
ミーナ「私も!せっかく仲良くなれたのに……ね、アニ?」
アニ「そうだね……」
マルコ「僕も嫌かな……寂しいし」
ベルトルト「……僕も」
ライナー「俺は投げられてばかりだが、それでも寂しいと思うぞ」ハハッ
ユミル「……からかう奴が減るのは嫌だな」ヘッ
エレン「お、お前ら……」タジタジ
アルミン(ミカサ……こんなに沢山友達ができて……)ホロリ
-
- 158 : 2014/01/30(木) 00:06:56 :
サシャ「私なんか……」ボソッ
一同「!」ピクッ
-
- 159 : 2014/01/30(木) 00:07:22 :
サシャ「私なんか……まだ謝れてもいないんですよ……ミカサは何も悪くなかったのに……私の醜い嫉妬のせいでこんなことに……」ボソボソ
コニー「お、俺だって……今回のことは俺らが気をつけてれば棚のことは防げてたかもしれねぇんだし…」ボソボソ
ジャン「……」ズゥゥゥン
クリスタ「み、みんな……」オロオロ
アルミン「と、とにかくエレン!もう冗談でもあんな事言ったらだめだよ!?わかった!?」ビシッ
エレン「わ、わかった、わかったよ……」ビクッ
アルミン「わかればよろしい」フンス
-
- 160 : 2014/01/30(木) 00:09:04 :
ユミル「……おい、お前らミカサのとこに行くんじゃなかったのか?」
アルミン「うん、いまから行ってくるよ」ガタッ
エレン「あ、ちょ」
アルミン「ほら行くよエレン!」グイグイ
エレン「ちょ、あ、アルミン!」ズルズル
ユミル「……ったくいきなり変なこと言い出しやがって」ハァ
クリスタ「ね、びっくりしちゃった」
ミーナ「まぁエレンもミカサのことを心配してるからこそなんだろうけど」
アニ「……どっちが過保護なんだかわかんないよ」ハァ
マルコ「保護する方向が違うよね」ハハッ
-
- 161 : 2014/01/30(木) 00:10:18 :
ライナー「ずっとそばにいて守ろうとするミカサと、自分から離れてでも生きていて欲しいと思うエレンか……」
ベルトルト「なんだか複雑だね」
クリスタ「アルミンも大変だね」フフッ
ユミル「実質あいつが2人の保護者みたいなもんじゃないのか?」
クリスタ「うーん……というよりは、お互いに保護し保護されって感じ?」
ミーナ「それ分かる!お互いに支え合うってああいうことを言うんだなーって感じ」
マルコ「だからこそ、2人ともミカサのことが心配で仕方ないんだよ」
クリスタ「……エレンとアルミンは、本当にミカサのことが大好きなんだね」ボソッ
クリスタ(そういう存在……『家族』といえる存在が、私には眩しくて、羨ましい)
---------------
----------
-----
-
- 162 : 2014/01/31(金) 17:51:59 :
---------------医務室
ガチャ
アルミン「失礼しまーす」ヒョコ
エレン「……失礼します」ヒョコ
医務教官「ああ、お帰りなさい」
スタスタ スタスタ
エレン「……」ジーッ
アルミン「……」ジーッ
スッ スッ
-
- 163 : 2014/01/31(金) 17:52:36 :
エレン「……ミカサがここまで弱ってる姿は久し振りに見るな」ナデナデ
アルミン「うん……ここに来てからも体調崩すことなんてなかったからね」ナデナデ
医務教官(あらあら)クスッ
エレン「それぐらいここ二週間の環境がおかしかったってことだろ?」ナデナデ
アルミン「うん。辛かっただろうね……」スッ
アルミン「そうだ……あの、ミカサって着替えさせた方がいいですか?」
医務教官「そうねぇ。1日この格好だものね。うん、そうしたほうがいいわ」
アルミン「分かりました。……エレン、僕ちょっと行ってくるから、ここにいてね?」チラッ
エレン「あ?ああ、わかった」ストン
シャーッ
アルミン「失礼しました」
ガチャ
バタン
-
- 164 : 2014/01/31(金) 17:53:06 :
エレン「……」ハァ
医務教官「……!」ピコーン
医務教官(これはお邪魔かしらね)ウフフ
医務教官「そうだ、書類がまだ残ってたんだったわー。仕上げて来ちゃうねー(棒)」スタスタ
シャーッ
エレン「え?あ、はい」キョトン
ガチャ
バタン
エレン「……」ハァ
-
- 165 : 2014/01/31(金) 17:53:33 :
エレン(ミカサが無理してるのは知ってたけど……ここまでひどかったとは……)
エレン(全然気づいてやれなかったな……)ハァ
エレン(ミカサもミカサで俺らに何も言わねぇし……)
エレン(なんだよ……俺ってそんなに頼りねぇのかよ……)ギリッ
エレン(俺だってミカサやアルミンを守りたい。守られるだけなんて嫌だ……!)グッ
エレン(どうしたら俺はもっと強くなれる……?)ギュ
エレン(どう……したら……)ウトウト
エレン「…zzz」スースー
-
- 166 : 2014/01/31(金) 17:54:05 :
---------------
ガチャ
アルミン「失礼しま……す……あれ?教官いないのかな?」キョロキョロ
クリスタ「失礼しまーす」ソローリ
バタン
シャーッ
アルミン「エレン?……あっ」ピタッ
クリスタ「あらら」ウフフ
エレン「……」スースー ギュ
アルミン「エレン、寝ちゃってたんだね」
クリスタ「ね、ちゃっかりミカサと手繋いでるし」クスッ
アルミン「……」
-
- 167 : 2014/01/31(金) 17:55:56 :
アルミン(きっとエレンのことだから……悔しいんだろうな)
アルミン(それで……『ミカサを守れるくらい強くなりたい!』とか考えてそう)フフッ
エレン「ん……」ムクッ
アルミン「あ、エレン起きた?」スタスタ
エレン「ああ……いつの間にか寝ちまってた」フワァ ギュー
アルミン「……ふふっ」ニヤニヤ
エレン「? どうしたアルミン?」ギュー
クリスタ「……ねぇねぇエレン、いつまで手繋いでるの?」ニヨニヨ
エレン「ん……?」チラッ
-
- 168 : 2014/01/31(金) 17:56:34 :
エレン「!?」パッ
エレン「お、俺いつの間に!?」アタフタ
アルミン「なんだ、無意識だったの?」ニヤニヤ
エレン「ち、ちがっ……///」
クリスタ「え?じゃあやっぱりわざと繋いだの?」ニマニマ
エレン「えっ……うぅ……///」
アルミン「ふふっ」ニヤニヤ
クリスタ「うふふ」ニマニマ
エレン「ああもう!お前らその顔やめろやめろ!///」ブンブン
アルミン「ごめんごめん。ついからかいたくなっちゃって」アハハ
-
- 169 : 2014/01/31(金) 17:56:57 :
エレン「ったく……で、なんでクリスタが?」
アルミン「……エレン、僕がどうやって女子寮からミカサの着替えを取ってくるのさ」
エレン「あぁ、そうか」
アルミン「それに、僕達が着替えさせるわけにもいかないでしょ?」
クリスタ「そういうことっ!私がミカサを着替えさせてあげるから、2人はカーテンの向こうにいってて?」フフッ
アルミン「わざわざごめんね。ありがとうクリスタ」スタスタ
エレン「ありがとな。頼んだぞ」スタスタ
クリスタ「うん!任せて!」
シャーッ
クリスタ「……よしっ」フンス
-
- 170 : 2014/01/31(金) 17:57:22 :
クリスタ(ミカサ、大丈夫かなぁ……)ゴソゴソ
クリスタ(早く目覚めるといいな)ヌガシヌガシ
クリスタ「……」ジッ
クリスタ(こんなときだけど、改めて見るとミカサの体ってかっこいいなぁ……)ジーッ
クリスタ(背は高いし……脚は長いし……筋肉も付いてるけど、ウエストは細いし胸だってちゃんとある)ジーッ
クリスタ(羨ましい……)ジーーーッ
クリスタ「!」ハッ
-
- 171 : 2014/01/31(金) 17:57:45 :
クリスタ(私ったら……お着替えさせないといけないのに何を……)ゴソゴソ
クリスタ「……」ゴソゴソ
クリスタ(お着替え完了!)
シャーッ
クリスタ「2人ともお待たせ。終わったよ」
アルミン「ありがとう。助かったよ」
クリスタ「どういたしまして!……じゃあ私、先に寮に戻ってるね」テトテト
エレン「おう、ありがとな」
ガチャ
バタン
アルミン「僕たちも早めに戻らないとね」
エレン「……そのことなんだけどさ」
アルミン「どうかしたの?」
-
- 172 : 2014/01/31(金) 17:58:12 :
エレン「俺、今日はここで寝るわ」
アルミン「……そっか、それがいいかもね」
エレン「ああ……夜中に目が覚めて誰もいなかったら嫌だろ」
アルミン「うん、そうするといいよ。でもエレンも一回寮に帰って支度しないといけないし、黙ってここにいるのは良くないから、許可も取りに行こう」
エレン「だな。一回戻るか」
ガチャ
バタン
---------------
----------
-----
-
- 173 : 2014/01/31(金) 17:58:36 :
---------------夜 医務室
ガチャ
バタン
アルミン「許可とれてよかったね」
エレン「ああ……でも本当にアルミンはいいのか?」
アルミン「うん、僕は寮にいるよ。それに、誰かが看てるなら交代で看たほうがいいと思って」
エレン「それもそうだな。じゃあ今夜は俺が看るから、明日の午前中はアルミン頼むな」
アルミン「うん、それはいいけど………午後は?」
エレン「午後はまた俺が看る」
アルミン「うーん……」
エレン「なんだ?」
-
- 174 : 2014/01/31(金) 17:59:18 :
アルミン「いや、それはさすがにエレンが疲れちゃうよ」
エレン「そうは言っても……」
アルミン「……僕が一回皆に話してみるから」
エレン「いやでもよ……」
アルミン「いいからいいから。とりあえず話してみるよ。ね?」
エレン「……ああ、わかった。アルミンがそう言うなら」
アルミン「うん!」
エレン「……」
アルミン「……じゃあ僕はもう戻るね」
エレン「ああ、おやすみ」
アルミン「おやすみエレン。……ミカサもおやすみ」ナデナデ
-
- 175 : 2014/01/31(金) 17:59:38 :
アルミン「じゃあ、お願いね」フリフリ
エレン「任せとけ」フリフリ
ガチャ
バタン
エレン「……」
エレン「……なるべく起きてるか」ストン
エレン「さっき少し寝たから起きていられそうだし」
エレン「……」
エレン「……皆心配してるぞ、ミカサ」ナデナデ
エレン「早く目覚まして、元気にならないとな」ナデナデ
---------------
----------
-----
-
- 178 : 2014/02/02(日) 08:50:05 :
---------------男子寮
アルミン「ーーーっていうことなんだけど、皆にちょっとお願いしたくて……」
アルミン「あ、もちろん無理になんて言わないよ!明日はせっかくの休日なんだし、皆予定があると思うから……」
アルミン「その……よければ、なんだけど……」
アルミン「協力、してくれないかな?」
一同「……」
アルミン(やっぱり皆忙しいのかな?)オロオロ
アルミン(もしだめだったら僕g)
マルコ「喜んで協力させてもらうよ!」
コニー「ああ、なんでも言ってくれよ!」
ライナー「協力しないわけないだろう?」
ベルトルト「僕も協力するよ」
アルミン「……」パチクリ
アルミン「みんなありがとう!」ウルウル
-
- 179 : 2014/02/02(日) 08:50:36 :
ジャン「……」
マルコ「ジャンも協力するだろ?」
ジャン「……ああ、する」
マルコ(やっぱりまだ落ち込んでるや……)
マルコ(無理もないか……原因がミカサの体調不良とはいえミカサに怪我させちゃって、しかもまだ目が覚めてないんだから……)
マルコ(大丈夫かなぁ……)ハァ
ライナー「よし、じゃあ看る時間を割るか」ガサガサ
ア、ジョシニハアシタセツメイスルヨ
ミンナ、アシタハイツアイテル?
オレハイツデモ!
ボクモイツデモ
ジャア…
ワイワイ ワイワイ
---------------
----------
-----
-
- 180 : 2014/02/02(日) 08:51:07 :
---------------翌日 07:30 医務室
ガチャ
アルミン「失礼しまーす」
シツレイシマース
ゾロゾロ
シャーッ
アルミン「エレン、おはよう」
クリスタ「おはよう!」
ユミル「よーっす」フリフリ
エレン「おう、皆おはよ」ゲッソリ
-
- 181 : 2014/02/02(日) 08:51:34 :
アルミン「はい、これエレンの朝ご飯……え、もしかしてずっと起きてたの?」スッ
エレン「さんきゅ。……ああ、本読みながらだけどな」ハハッ
ユミル「ひっでえ顔だな」ケラケラ
クリスタ「ゆ、ユミル!……ごめんね、エレン?次は私たちがミカサを看てるから、エレンは帰って休んでて?」
エレン「そうだな……さすがに眠いし……」フワァ
アルミン「今日は休暇だし、沢山寝るといいよ」
エレン「ああ、飯食ってから部屋戻るわ」カチャカチャ
アルミン「……」
-
- 182 : 2014/02/02(日) 08:52:08 :
アルミン「……エレン、皆喜んで協力してくれたよ」
エレン「そうか……2人ともごめんな?せっかく休暇だったのに……」
クリスタ「私達は大丈夫だよ?もともと予定もなかったし。ね、ユミル?」
ユミル「だな。つかお前、私らが迷惑がるとでも思ったのか?」
エレン「え?……あ、まぁ……」ポリポリ
クリスタ「私達みんな、そんなこと全然思ってないよ!力になれることだったらなんでもするから、どんどん頼ってよ!」ニコッ
-
- 183 : 2014/02/02(日) 08:52:37 :
エレン「ああ……すまねぇな」
クリスタ「違うでしょ?私達に謝る必要なんてないの!」チッチッ
エレン「……ありがとな」
クリスタ「どういたしまして!」ニコッ
ユミル「ったく、女神様は相変わらず優しいねぇ」ワシャワシャ
モーヤメテヨー!
イーダロー?ホレッ!
キャ!?チョットユミルドコサワッテルノ!?
エレン(皆……ミカサのために……)
アルミン「ほらっ、エレンは早くご飯食べちゃって、部屋で休んできな」ホイホイ
エレン「えっ?あ、ああ、そうだな」パクパク
エレン(感謝、しねぇとな)フフッ
---------------
----------
-----
-
- 184 : 2014/02/04(火) 17:30:50 :
---------------10:00 医務室前
ライナー「俺達は昼までか」スタスタ
ベルトルト「ミカサ、まだ目が覚めないのかな……」スタスタ
アニ「何も言われてないってことはそうなんじゃない?」スタスタ
ミーナ「心配だなぁーもー……」スタスタ
ガチャ
ライナー「交代の時間だぞー」
ゾロゾロ
アッキタキタ!
シャーッ
アルミン「あ……皆ごめんね?休暇だったのに」シュン
-
- 185 : 2014/02/04(火) 17:31:22 :
クリスタ「もう!アルミンも朝から謝りすぎ!」プクー
ミーナ「そうだよ!私達だって少しでも力になりたくてやってることなんだから」プンプン
アルミン「でも……」
ライナー「そうだ。アルミンが気にすることじゃ無いぞ」
ユミル「そういうこった!それともなんだ?アルミン。お前、私らが信頼出来ねぇとか思ってんじゃねぇよな?」ワシャワシャ
アルミン「わっ、ちょ、ユミル!思ってない!そんなこと思ってないよ!」ジタバタ
ユミル「そんなら素直に受け取れよ。仲間のせっかくの好意をよぉ」ポンポン
-
- 186 : 2014/02/04(火) 17:31:49 :
アルミン「……うん、わかったよ。皆、ありがとう!」ニコッ
クリスタ「!///」ドキッ
アニ「……」
ベルトルト「ユミル、アルミンのお母さんみたい」クスクス
ユミル「はぁっ!?」
ミーナ「やっぱりやっぱりユミルって実は優し…あだだだだ!ぐりぐりしないで!痛い痛い!」ジタバタ
ユミル「おらおら!これ以上やられたくなかったら口を慎め!」グリグリ
ミーナ「わかったわかった!お願いだから照れ隠しにぐりぐりするのあだだだだだだ!!」ジタバタ
ユミル「……」グリグリグリグリ
アニ「あんたも学習しないね、ミーナ」ハァ
-
- 187 : 2014/02/05(水) 21:07:56 :
ライナー「おい、そのへんにしとけ」
ベルトルト「ミーナが……」
ミーナ「」チーン
クリスタ「ユミル……さすがにやりすぎだよ」
ユミル「すまん。つい」ケロッ
アニ「……もういいから、あんたらは戻んな」シッシッ
アルミン「あ、うん、ありがとう!よろしくね!」フリフリ
クリスタ「ミカサの目が覚めたらすぐに教えてね!」フリフリ
ライナー「ああ、任せろ」
ベルトルト「みんなはゆっくりしてて」
ユミル「おう、頼んだぞ」スタスタ
ガチャ
バタン
ミーナ「……早く目が覚めるといいね?」
---------------
----------
-----
-
- 188 : 2014/02/05(水) 21:08:31 :
---------------同刻 森の中
スタスタ
サシャ「はぁ……」スタスタ
サシャ「気晴らしに散歩するにはここが一番ですねぇ」ノビー
サシャ「そういえばこの間のお花畑、今はどうなってるんでしょうか……」スタスタ
サシャ「……」
サシャ「行ってみましょうか」ダッ
タッタッタッタッ…
-
- 189 : 2014/02/05(水) 21:10:33 :
---------------森の開けた所
サシャ「わぁ……」キラキラ
サシャ(咲いとう咲いとう!)キラキラ
サシャ(ん、こん間見たときと咲いとう花違うとる……)
サシャ「綺麗……」ボー
サシャ「……」フッ
サシャ「!」
サシャ(お?)
スタスタ
サシャ「……」ジー
サシャ「木に……花が……」
サシャ「…なんやったかいな……」フムム
-
- 190 : 2014/02/05(水) 21:11:01 :
サシャ「……」フーム
サシャ「あ!」ピコーン!
サシャ「ハナミズキ!」ビシッ
サシャ「綺麗に咲いとうなぁ……」
サシャ「ふっ!ほれっ!」ピョンピョン
パキッ
サシャ「少し!失礼!しますね!」ピョンピョン
パキッ パキッ
サシャ「ふぅ……これだけあれば大丈夫でしょう」
-
- 191 : 2014/02/05(水) 21:11:27 :
サシャ(ミカサんお見舞いに……)フフッ
サシャ(午後はミカサを看る事んなっとうし……)
サシャ「あ、これも綺麗……」
サシャ「少し、頂きますね」プチッ
プチプチ
サシャ「これは……確か……」フムム
サシャ「カンパニュラ!形が可愛くて好きなんですよねー」ルンルン
サシャ「……」
-
- 192 : 2014/02/05(水) 21:11:51 :
サシャ(それにしても……)
サシャ「いい天気……」ゴロン
サシャ(クリスタが『全てを忘れられるくらい綺麗な場所』っち言っとったの)
サシャ「間違うとらんね」フワァ
サシャ(午後はジャン達の一緒やったはず)
サシャ(今日こそ……今日こそ本音で……)
サシャ「……」ボー
サシャ「……」ウトウト
サシャ「……」スースー
---------------
---------
-----
-
- 195 : 2014/02/08(土) 13:00:09 :
---------------12:30 医務室
ライナー「そろそろ時間か?」
ベルトルト「結局、何も変わらなかったね」
ミーナ「せめて今日中に覚めて欲しいなぁ……」
アニ「明日からまた訓練だからね」
ミーナ「そうそう。そしたら誰かがいつも側にいる訳にはいかないもんね?」
ライナー「ああ……」
ガチャ
-
- 196 : 2014/02/08(土) 13:00:48 :
マルコ「交代するよー」スタスタ
ジャン「様子はどうだ?」
ライナー「特に変わらんな」
ベルトルト「うん、何もなかったよ」
マルコ「そっか……」
ライナー「? 2人か?」
マルコ「本当はコニーとサシャが来る予定なんだけど……」
ジャン「サシャがどこ探しても見つかんなくてな」
ミーナ「ありゃあ……」
ベルトルト「来ないのかな?」
マルコ「いや、今朝会ったときはすごくやる気だったから来ると思うけど……」
ライナー「ま、そのうち来るんじゃないか?」
ミーナ「そうだね。何か手が離せない用事とかがあるのかもしれないし」
アニ「心配いらないでしょ」
-
- 197 : 2014/02/08(土) 13:01:20 :
ベルトルト「コニーは?」
ジャン「教官に拉致られた」
ミーナ「え?」
マルコ「コニーも来たがってたんだけどね。今頃レポートをやらされてるはずだよ」ハハ…
ジャン「レポート終わったら行って良いとかなんとか言われてたな」
ライナー「コニーらしいな」ハハッ
ミーナ「時間終わるまでに来るといいね」アハハ
アニ「さぁね……じゃ、私は戻る。あとよろしく頼むよ」スタスタ
ジャン「おうよ」
-
- 198 : 2014/02/08(土) 13:01:58 :
ミーナ「あ、待ってよ!」タッ
アニ「……」ピタッ
ミーナ「へぶっ!?」ドンッ
ドテンッ
ミーナ「アニぃ……急に止まらないでよぅ」イテテ
マルコ「アニ?どうかした?」
アニ「……談話室にいるから」ボソッ
ミーナ「?」サスサス
アニ「……」フイッ
マルコ「……わかったよ」フフッ
ライナー「俺らは戻るぞー」スタスタ
ベルトルト「じゃあ、よろしくね」スタスタ
マルコ「任せて」グッ
-
- 199 : 2014/02/08(土) 13:02:33 :
アニ「……」スタスタ
ミーナ「あっ待ってよアニ!さっきのどういう意味?」タタタッ
ガチャ
バタン
ネーー!アニッテバー!!
マルコ「アニも素直じゃないなぁ」フフッ
ジャン「ありゃどういう意味だ?」
マルコ「え、ジャンもわかってなかったの?」
ジャン「あんなんわかるかよ」ケッ
マルコ「もう!アニは『談話室にいるからミカサの目が覚めたらすぐに来て』って言ったんだよ」
ジャン「……なるほど」
マルコ「だから素直じゃないなぁって」ウフフ
ジャン「さすがだな。全然分かんなかったぜ」
-
- 200 : 2014/02/08(土) 13:03:08 :
マルコ「アニもミカサのことすごく心配してるんだよ」
ジャン「意外といい奴なんだな。全然『氷の女』なんかじゃねぇじゃん」
マルコ「ぱっと見冷t…………クールだからね!アニは!」キリッ
ジャン「お前今言い直したろ。一瞬冷たいっていっt」
マルコ「違う!そんなこと言ってない!!」ブンブン
ジャン「じゃなんなんだ?あの間はよぉ」ケラケラ
マルコ「そ、それは……喉がつまった!喉がつまったんだ!んだ!」ユサユサ
ジャン「わーったわーった!そういうことにしといてやるよ」グラグラ
マルコ「ぐぐぐ……」ギリギリ
ジャン「ははっ、冗談だ冗談!」ケラケラ
マルコ「もー……ジャン……今のですごい疲れた」グッタリ
ジャン「悪ぃ悪ぃ」ケラケラ
-
- 201 : 2014/02/08(土) 13:03:36 :
マルコ「あ……!」
マルコ(そういえば……)
マルコ(ジャンがいつものジャンだ!)パアァァ
マルコ(笑ってくれてるし……よかったぁ)ホッ
ジャン「ん?どうかしたか?」
マルコ「えっ?ああ、何でもない!」
ジャン「? そうか」
マルコ「うん」フフッ
ジャン「……」
マルコ「……」
ジャン「……」
マルコ「……」
ジャン「なぁマルコ」
マルコ「うん……」
マルコ「サシャ、来ないね……」
---------------
----------
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-
- 206 : 2014/02/09(日) 21:35:42 :
---------------同刻 森の中
…ダダダダダ
サシャ「ぬおおおおおおおおお!!」ダダダダ
サシャ「寝過ごしたあああああああ!!」ダダダダダ
サシャ「ご飯食べ損ねたあああああああ!!」ダダダダダ
サシャ「お腹空いたあああああああ!!」ダダダダダ
サシャ「とりあえず皆ごめんなさいいいいいいいいい!!」ダダダダダ
サシャ「すぐに行きますうううううううう!!」ダダダダタ
ワアアアアアアアアア!
ダダダダダ…
---------------
----------
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-
- 207 : 2014/02/09(日) 21:36:23 :
---------------12:45 医務室
マルコ「……」カリカリ
ジャン「……」ソワソワ
マルコ「……」チラッ
マルコ(ジャン、レポート持ってきてるのに全然進んでない……)
マルコ(ずっとそわそわしてて落ち着きないなー……)ハァ
マルコ(何か考え事もしてるし)
マルコ(まぁ未だにサシャが来てないのは僕も気になるけど……)
-
- 208 : 2014/02/09(日) 21:36:58 :
ジャン「……」ハァ
ジャン(ったく……サシャの奴何やってんだ?)ソワソワ
ジャン(誰にも何も言わねえでどこ行ったんだよ)
ジャン「……!」ハッ
ジャン(……俺なんでこんなサシャの心配してんだ……?)
ジャン「………」
ジャン(……何だよ、わかってんだろ?そんなこと。ごまかしてんじゃねぇよ)ブンブン
-
- 209 : 2014/02/09(日) 21:38:08 :
ジャン(ここ二週間、最初こそ気まずかったものの、俺とサシャはよく話すようになった)
ジャン(訓練のこと、座学のこと、自然のこと、人のこと、そんで専ら食べ物のこと)
ジャン(色んな話をするうちに、あいつの知らなかった面が色々出てきた)
ジャン(意外と周りに気配り出来るとか、ただ食べ物に執着してるだけじゃなくて……本当に自然が大好きで、そこにいる動物とか、植物とか、全てを尊敬してることとか……)
ジャン(あと意外と乙女だった)フッ
ジャン(そのうち……それに惹かれてる自分がいるのに気が付いた)
ジャン(今まで見ようとも思ってなかった奴を二週間前の一件から気にするようになってもう惚れかけてるなんざぁ……)
ジャン(俺ってそんな惚れっぽい奴だったのか?)フン
-
- 210 : 2014/02/09(日) 21:38:51 :
ジャン(……でもそれでいて……ミカサへの想いを断ち切れていない自分もいる)
ジャン(……こんな中途半端なとこにぶら下がって頭抱えて)
ジャン(コニーに笑われちまいそうだな)ハハッ
ジャン「……」チラッ
ジャン(しっかし……おせえな、サシャの奴)ノビー
ジャン(本当に何やってんだ?)
ジャン「……」フワァ
ヌワアアアアアアアア!
…ズダダダダダッ
バァン!!
マルコ「ふわぁっ!?」ビクッ
ジャン「おわぁっ!?」ビクッ
-
- 211 : 2014/02/09(日) 21:39:43 :
「ごめんなさい!遅くなりました!!」ハァ、ハァ
ジャンマル「サシャ!!」
サシャ「本当に、ごめん、なさい、あの、えと……」ハァ、ハァ
マルコ「あ、い、息整えてからでいいよ!」
マルコ(サシャ、お花持ってる……)ジッ
サシャ「はい……」ハァ、ハァ
サシャ「……」フゥー…
ジャン「落ち着いたか?」
サシャ「はい!それであの……遅れた理由なんですが……」モジモジ
マルコ「そうそう、どこ探しても居なかったから心配したよ。どこに行ってたの?」
-
- 212 : 2014/02/09(日) 21:40:28 :
サシャ「あの……散歩をしようと思って、前に行ったお花の綺麗な所に行ってたんです。それで少しゴロゴロしてたらそのまま寝てしまって……」モジモジ
ジャン「寝過ごしたのか?」
サシャ「はい……」シューン
マルコ「そうだったんだ……それでお花持ってるんだね」
サシャ「あ、そうなんです!ミカサのお見舞いにと思って少し取ってきました」ニコッ
マルコ「それじゃあこの花瓶に入れるといいよ……ほら」ヒョイ
サシャ「おお、ありがとうございます!こんな花瓶が医務室にあるんですねぇ」シゲシゲ
マルコ「お見舞いにお花を持ってくる人が結構いるってことじゃない?」
サシャ「なるほど……お見舞いにお花って、安直すぎましたかね?」フムム
マルコ「大丈夫だよ」アハハ
サシャ「そうですよね?じゃあ私これにお水入れてきますね!」スタスタ
ガチャ
バタン
-
- 213 : 2014/02/09(日) 21:41:11 :
マルコ「よかったよかった、無事にきてくれて」アハハ
ジャン「だな。遅れた理由もあいつらしいぜ」ハハッ
マルコ「……じゃ、僕は戻るよー」ヒラヒラ
ジャン「は!?なんでだよ!」
マルコ「せっかくサシャとゆっくりお話できる機会だろう?存分に活用してよ」アハハ
ジャン「ああ、まあ、そうだな……」
マルコ「今日はお互い、出来るだけ本音で話せるといいね?」
ジャン「ありがとな、マルコ」
マルコ「うん!サシャには、僕が教官に呼ばれたって言っておいて!」クスクス
ジャン「ああ、わかったよ」フッ
マルコ「じゃ、また後で!」スタスタ
ジャン「おう」
ガチャ
バタン
-
- 214 : 2014/02/09(日) 21:41:40 :
マルコ「……」
マルコ「頑張れ、ジャン!」グッ
マルコ「……」
マルコ(やっぱり心配だな……)ハァ
マルコ「……」チラ
マルコ(やっぱり、そうしよう。2人にはちょっと申し訳ないけど……)
マルコ(よし!)
タッタッタッタッ…
-
- 215 : 2014/02/09(日) 21:42:31 :
---------------
ガチャ
バタン
サシャ「? マルコはどこに行ったんですか?」キョロキョロ
ジャン「あ?ああ、さっき教官に呼び出されてたな」
サシャ「そうだったんですか……」
ジャン(よかった、バレてねぇ)ホッ
サシャ「お花、窓の所に置きますね」コトン
ジャン「ああ……」
サシャ「……あ、やっぱりこのお花、ジャンに一本あげます」つハナミズキ
ジャン「……俺が花って柄かよ」
サシャ「いいじゃないですか、一回花まみれになったんですから」クスッ
ジャン「なっ……あれはお前がやったんだろうが」
-
- 217 : 2014/02/09(日) 21:44:40 :
サシャ「ふふ、そうでしたね」クスクス
サシャ「でもなかなか似合ってましたよ?」クスッ
ジャン「お前なぁ……俺は男なんだ。花が似合うとか言われても嬉しくねぇよ」フン
サシャ「そういうもんですかね?いいですから、受け取ってくださいって」フフッ
ジャン「……おう」
サシャ「ミカサにはこっちのお花をあげますね……頭に付けてあげます」つカンパニュラ
ジャン「おお……」
サシャ「うん、似合いますね。いい感じです」ウンウン
ジャン「……」ジーッ
ジャン「これは何て花だ?」クルクル
サシャ「ジャンにあげたのはハナミズキ、ミカサにあげたのはカンパニュラです。どっちも春のお花ですよー。沢山咲いてました!」
ジャン「この間はなかったよな?」
サシャ「はい、もう行ってから結構経ちますからねー。一括りに春のお花といっても咲く時期があるんですよ」
ジャン「なるほどな」ジー
ジャン(俺もまた行ってみるか……)
-
- 220 : 2014/02/09(日) 21:46:16 :
サシャ「……」ストン
サシャ「ミカサぁ……」ナデナデ
ミカサ「」スースー
ジャン「……」
サシャ「こんな時にあれですけど、ミカサの髪ってとっても綺麗ですよね」ナデナデ サラサラ
ジャン(羨ましい……俺も撫でたい)
サシャ「真っ黒で……艶があって……さらさらで……」ナデナデ サラサラ
サシャ「羨ましいです」フフッ
サシャ「まぁ、羨ましいのは髪だけじゃ……無いですけど……」ボソリ
ジャン「ん?」
-
- 221 : 2014/02/09(日) 21:47:00 :
サシャ「……私、ずっとミカサに憧れてたんです。強くて、賢くて、美人で……」
サシャ「最初は、本当にただ羨ましいなって思ってただけだったんです」
サシャ「でも……段々、そういう表面的なことだけではなくて、もっと内面のこと……」
サシャ「女の子らしい所とか、意外とお茶目な所とか、一見冷たいようだけどとても優しい所とか……」
サシャ「そういうことを知るにつれて、私もミカサみたいになりたいって思うようになりました」
ジャン「……」
サシャ「だからなんでしょうね……きっと」
ジャン「何がだ?」
サシャ「今回のことです。ミカサに対しての私の嫉妬。それが表れた結果なんだと思います」
ジャン「嫉妬なぁ……誰でもするもんだろ」
-
- 222 : 2014/02/09(日) 21:48:28 :
サシャ「それはそうですけど……私が嫉妬したのはさっき言ったことだけではなくて……その……」
ジャン「ん?」
サシャ「その……じ、ジャン絡みのことも、ありましたから……」モジモジ
ジャン「え……」
サシャ「ジャンがミカサのことを好きなのはずっと前から知ってました」
ジャン(やっぱ全員知ってんのか……)ガーン
-
- 223 : 2014/02/09(日) 21:49:05 :
サシャ「それでも……」
ジャン「……」
サシャ「えと……」モジモジ
サシャ(ここや!ここで言うんや!)
ジャン「なんだよ?」
サシャ(落ち着いて、素直に……)フゥー…
ジャン(……こいつ何やってんだ?)
サシャ「……」スゥ…
-
- 224 : 2014/02/09(日) 21:49:52 :
サシャ「それでも!!」クワッ!
ジャン「!」ビクッ
サシャ「私……私はずっと……」
サシャ「ジャンのことが……大好きだったんです!!!」
ジャン「っ! サシャ……」
-
- 225 : 2014/02/09(日) 21:50:36 :
サシャ「ずっとずっと、憧れてたんです」
サシャ「自分に正直で、言いたいことはなんでも言えて……」
サシャ「まぁそのせいで喧嘩してることも多いですけど」クスッ
サシャ「でもそれも、自分を出してるから起こる他人との衝突じゃないですか」
サシャ「それが……私にはとても眩しく見えたんです」
サシャ「……自分を出せずに周りの顔色ばかり窺っている私とは違って……ちゃんと自分を持ってて……」
サシャ「きっ、気が付いたら目で追ってました……///」テレッ
ジャン「///」
ジャン(面と向かって言われると……なんか照れるな)ポリポリ
-
- 226 : 2014/02/09(日) 21:54:41 :
サシャ「ジャンは……私のこと、どう思ってますか……?」
ジャン「俺は…………」
ジャン「最近お前と話すようになって……その……」
ジャン「正直、最初はおもしれえ奴だとしか思ってなかったな」
サシャ「面白い?私が?」キョトン
ジャン「ああ……入団式で芋食った奴なんて後にも先にもお前だけだろ。あん時はこいつは間違いなくバカだって思った」
サシャ「なっ!失礼な!」
ジャン「お前なぁ……自分で蒔いた種だろうが」ハァ
サシャ「そうですけどー」ブー
ジャン「……まぁいい。とにかく、お前のことはそんくらいにしか思ってなかったな」
サシャ「………」
ジャン「けどな」
-
- 227 : 2014/02/09(日) 21:55:37 :
ジャン「……ここ最近お前とよく話すようになってから……」
サシャ「……」ドキドキ
ジャン「こいつ、見かけによらず色々考えてんじゃねぇかって思い始めた」
ジャン「何も考えてないように見えて、さり気なく気を遣ったり、空気を読むのができる奴なんだなって」
サシャ「でもそれは……」
ジャン「それは顔色を窺ってるだけだって言いたいんだろ?俺はそうは思わねえ」
サシャ「え………?」
ジャン「考え方を変えれば、それは人のことをよく見てるってことじゃねえのか?」
ジャン「お前は自分を出せてないって言うけどな、俺はそこも含めてお前の良いところだと思うぜ」
サシャ「あ、ありがとうございます……///」
サシャ(面と向かって言われると恥ずかしか……///)カァァァ
-
- 228 : 2014/02/09(日) 22:05:14 :
ジャン「それに……」
サシャ「?」
ジャン「最近……てお前……愛……気……いた……///」ボソボソ
サシャ「はい?」キョトン
ジャン「だから、最近に…てお前…愛……気が付いた……///」ボソボソ
サシャ「え?」キョトン
ジャン「だからっ!最近になってお前の可愛さに気が付いたんだよ!!何回も言わせんな!!///」カァァ
サシャ「ほへぇ!?/////」ポンッ
サシャ「あ、あり、ありありがとうごっございます!?///」カァァァ
ジャン「あーはずい、超はずい。んだよこれ超はずい」ポリポリ
サシャ「ふふっ……///」テレッ
-
- 229 : 2014/02/09(日) 22:07:01 :
サシャ「あっあの!そ、それで!あの!」ガタッ
ジャン「なんだ?急に立ち上がって」ビクッ
サシャ「あの……その……///」ドキドキ
サシャ「そういう……訳なので……///」ドキドキドキドキ
サシャ(どういう訳や?)ドキドキドキドキ
サシャ「えと………………///」ドキドキドキドキ
サシャ「わ、私と!!つ、付き合ってくださいっ!!!」バッ
サシャ(やっと……言えた……)ドキドキドキドキ
-
- 230 : 2014/02/09(日) 22:07:31 :
ジャン「っ……!」
ジャン「………」
ジャン「サシャ」
サシャ「……はい」ドキドキドキドキ
ジャン「顔を上げろ」
サシャ「……」スッ
ジャン「結論から言うと………だな」
サシャ「はい……」ドキドキ
-
- 231 : 2014/02/09(日) 22:10:00 :
ジャン「悪い。今は、お前とは付き合えない」
-
- 232 : 2014/02/09(日) 22:10:36 :
サシャ「そう………ですか……………」シュン
サシャ(浮かれてたのは……うちだけやったんや……)
サシャ(可愛いって言ってくれたんに……)
ジャン「待て。ちゃんと理由がある」
サシャ「…………」
ジャン「……聞いてくれるか?」
サシャ「……はい」
ジャン「まず、俺は………お前の事が嫌いな訳じゃねぇ。そんなことあるはずねぇ」
ジャン「正直言って………俺は………」
ジャン「好きだ。お前のことが」
サシャ「!!」
-
- 233 : 2014/02/09(日) 22:11:41 :
サシャ「で、でもそれじゃ……なんで……」
ジャン「情けねえ話なんだけどよ……」ハァ
ジャン「お前のことが好きだって分かってからも……」
ジャン「まだ完全に、ミカサを諦めきれてねぇ自分がいんだよ」
サシャ「………」
ジャン「そんな中途半端な状態で付き合っても中途半端になるだけだ。それは、絶対に嫌だ」
ジャン「自分が嫌だし………なによりサシャに失礼だからよ」
サシャ「ジャン………」
ジャン「だから………今はまだ、付き合えない」
サシャ「『今は』……?」
-
- 234 : 2014/02/09(日) 22:12:18 :
ジャン「ああ……自分勝手だと思われても仕方ねぇ。でもな、きっちりけじめつけないまま、無理やり前に進もうとすんのは嫌なんだ」
ジャン「いつか必ず、自分の気持ちを整理する。その時になったら俺がちゃんと言う。だから……」
ジャン「それまで、待っててくんねえか?」
サシャ「……ジャン」ウルウル
ジャン「すまねぇ……情けねえよな……こんなの……お前が好きでいてくれる保障もねぇのに……」
サシャ「そんなことないですっ!」ガシッ
ジャン「サシャ……」
-
- 235 : 2014/02/09(日) 22:13:15 :
サシャ「私、ずっとずっとジャンが好きだったんです!」ポロポロ
サシャ「これからもずっとずっと好きです!!」ポロポロ
サシャ「だから……だから……『その時』まで……私……」グスッ
サシャ「期待しないで、待ってますね?」ニコッ
ジャン「サシャ……ありがとな………」ワシャワシャ
サシャ「はいっ!!」ニコッ
サシャ(振られてしもた……『今は』)
サシャ(ばってん、言ったことば後悔しとらん)
サシャ(本音で話せた、自分の気持ちば伝えた)
サシャ(だからやろか………)
サシャ(振られてしもたのに、清々しいわ)フフッ
「うっ………い………ゃ………」
ジャンサシャ「!!」
---------------
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-
- 241 : 2014/02/12(水) 18:13:04 :
---------------
「ほらアルミン!早く来いよ!おいてっちまうぞー!」
「待ってよ2人ともー!」
目の前にはいつもの光景。エレンが走る。アルミンが本を持って追いかける。いつも通りの日常。
だけどなぜだろう。
とても懐かしい感じがする。いつも通りの、はずなのに…………
「ミカサ?どうした?」
「どうしたの?急に立ち止まって」
2人が私を振り向く。自分で止まったことに気が付いていなかった私は、ハッとして首を振りながら答えた。
「ううん、なんでもない」
「それならいいんだけど……」
「? 変な奴」
変な奴と言われたことにちょっとムッとする。しかし当の本人はそんなことはどこ吹く風で、すでに興味をアルミンが持ってきた本に移していた。
-
- 242 : 2014/02/12(水) 18:13:44 :
「なあ、アルミン。今日も話してくれよ!」
「また?エレンは本当に飽きないね」
「いいだろ別に!好きなんだから!」
その話というのは、アルミンが持っている本、いわゆる『外の世界』のことが書いてある本の話のことだ。3人はこの本を隠れるようにして何度も読んでいた。そして、その度にその『外の世界』への憧れを募らせるのだった。
3人で本を眺める。
アルミンが話をする。
エレンが目を輝かせる。
………やはり、懐かしい感じがする。
この感覚は、何?
-
- 243 : 2014/02/12(水) 18:16:19 :
本の挿絵を眺めていると、エレンの声が耳に入った。
「いつか絶対、3人で探検しような!」
エレンは口癖のようにこの言葉を繰り返していた。それには必ず『駆逐』という言葉がセットになるのだが。
その言葉に返事をしようと顔をあげた。
何が起こったのか分からなかった。
目の前に真っ白な光景が広がっていた。壁も、その向こうにあるはずの地面と空の境目もない、ただただ真っ白な世界。
近くにいた2人もいない。
そこにあるはずのいつもの景色も、ない。
-
- 244 : 2014/02/12(水) 18:16:55 :
「エレン………?アルミン………?」
立ち上がり、周りを見渡す。
何もない。
その空間には、自分以外のものが存在していなかった。
どうして。2人ともさっきまでそこにいたのに。どこに行ったの。どこに消えたの。ここはどこ。壁はどこ。分からない。怖い。嫌だ。助けて。
そうした感情を振り払うようにして走り出す。どこへかは分からない。ただ漠然と、何かが欲しくて、何かが怖くて、走り出した。
走っても走っても何もなかった。
-
- 245 : 2014/02/12(水) 18:17:25 :
どれくらい走ったのだろうか。1分?1時間?いや、もっと長いかもしれない。ここでは、時間を把握するのがとても難しかった。
立ち止まって辺りを見渡す。
相変わらず真っ白な光景が広がるばかりだった。
ふと下を見ると、水のようなものに足首まで
浸かっていた。
慌ててその場を離れようとするが、なぜか足が動かなかった。その間にもその水のようなものの嵩は増していく。
膝まで、腰までとどんどん増えていく。
水のようなものの嵩が増すにつれてなぜか自分の不安も増すのがわかった。
「やだ……なっ……んで………!嫌……エレン!アルミン!」
助けを求めるように叫ぶが、当然何も変わらない。それでも必死に叫ばすにはいられなかった。
-
- 246 : 2014/02/12(水) 18:19:00 :
「エレン!アルミン!助けて!」
「お父さん!お母さん!」
「カルラおばさん!グリシャおじさん!」
「助けて!!嫌だ!いやだぁぁ!!」
怖くなり、固く目を瞑りながら叫ぶ。
とうとう嵩が顎まできた。水のようなものを掻いて上に上がろうとするが、もがけばもがくほど下へ下へと引きずり込まれていく。
頭まで嵩が増す。息ができなくなった。
苦しい。怖い。どうして。どうして。
助けて。
-
- 247 : 2014/02/12(水) 18:19:44 :
その時、誰かが自分を呼んだ気がした。
かすかに声が聞こえた気がした。
1人じゃない。……2人?……3人?わからない。
たくさんの声が、自分を呼んでいる。
なぜか分からないけど、この声には答えて良い気がした。
声がする方を向く。
ゆっくりと、目を開けた。
---------------
----------
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-
- 248 : 2014/02/12(水) 18:43:32 :
---------------医務室
パチッ
「ミカサぁっ!!」ダキッ
「みぃぃぃぃかぁぁぁぁさぁぁぁぁ!!」ダキッ
「ミカサ、目が覚めた!」
「ミカサ!大丈夫か!?」
「ミカサ!?気が付いた!!」
「はぁぁ……よかった……」
「………」ホッ
「うぅ……よかったよぅ……」グスッ
「泣くなよクリスタぁ……」ポンポン
「よかったなぁ……」
「そうだね……」
ミカサ「…………?」パチクリ
-
- 251 : 2014/02/12(水) 19:29:04 :
サシャ「ミカサ!大丈夫ですか!?苦しくないですか!?」ウルウル
ミカサ「え………?」
ジャン「魘されてたんだ。苦しそうにな」
ミカサ「そう………」
クリスタ「あっ!わ、私、教官呼んでくる!」ダッ
ユミル「おい、クリスタ!」ダッ
アルミン「ミカサ、大丈夫かい?」
エレン「意識ははっきりしてるか?」
ミカサ「ええ……」
ミーナ「よかったよぉ……」グズグズ
アニ「……泣きすぎ」ハァ
マルコ「ほんとによかった……」
ベルトルト「うん……」
ライナー「取りあえず一安心……か?」
-
- 255 : 2014/02/12(水) 19:31:44 :
サシャ「急に苦しそうにしだしたのでびっくりしましたよぅ」ウルウル
ミカサ「サシャ……」
アルミン「何があったか、覚えてる?」
ミカサ「…………」
ミカサ「………夢」
エレン「夢?」
ミカサ「夢、を、みていた。何か………とても不安で嫌な、夢」
アルミン「そうだったんだ……」
ライナー「ずいぶん長い間魘されてたぞ」
ミカサ「そう……」
-
- 258 : 2014/02/12(水) 19:33:26 :
- >>256
わかったわかったw
サシャ「すごく苦しそうにしていたので……みんなで名前を呼んで叩き起こしたんですよ」
ミカサ「名前……?」
エレン「ああ!全員でな!」
ミカサ「そう……だったの……」
ミカサ(名前を呼んでくれていたのは、みんなだった……)
ミカサ(私は……みんなに………)スッ
アルミン「……あれ、ミカサ?」
ミカサ「……」スースー
ミーナ「寝ちゃったみたい……」
マルコ「でも……なんかさっきとは違うね」
ライナー「ああ、安心したみたいだ」
ベルトルト「顔色もよくなったね」
-
- 259 : 2014/02/12(水) 19:33:57 :
アルミン「!」
アルミン「このお花……」
アルミン(これって確か……ん?)チラッ
サシャ「あ!それ私がミカサにプレゼントしたんです!可愛いでしょ?」ニコニコ
ミーナ「サシャ………」
アルミン(ジャンもお花持ってる……?)ジッ
モリデトッテキタノ?
ソウナンデス!トッテモキレイデシタヨ!!
コンドボクモイコウカナァ
アア!マタイコウゼ!!
ワイワイ ワイワイ
ジャン「………」ジトー
-
- 260 : 2014/02/12(水) 19:35:39 :
ジャン(なんだ……このとてつもない違和感は……)
ジャン(ミカサの目が覚めたことは俺ももちろん嬉しい。嬉しすぎて体が震えるくらいだ)ウンウン
ジャン(しかし何かがおかしい……何だ?)
ジャン(待て、落ち着いて考えろ……)
ジャン(俺はサシャと話をしていた、そこまではいい)
ジャン(それで……ミカサが何か言って………魘されだして………)
ジャン(俺らが声をかけて……その時ドアが……)
ジャン(………ドア?)
ジャン「ああっ!?」
一同「!?」ビクッ
-
- 264 : 2014/02/12(水) 19:53:51 :
エレン「なんだよいきなり大声あげて!ここ医務室だぞ!」
ドタドタドタ
クリスタ「どうしたの?大声だして」
ユミル「声的に……ジャンか?」
スタスタ
医務教官「あなたたち、看てくれていてありがとうね。ただ、診察するから一旦カーテンから出てちょうだい。それにあんまり騒いじゃだめよ?」
一同「はーい……」
ゾロゾロ
マルコ「それで?いきなり大声あげてどうしたんだい?」
ジャン「…………」
-
- 265 : 2014/02/12(水) 19:54:42 :
ジャン「なぁ………お前ら……」
ジャン「なんで俺らがミカサの名前を呼んだ瞬間に入ってきたんだ………?」
ユミル(うっわ戻って来なきゃよかった……)
サシャ「あ、そういえばそうでしたねぇ」ハテ?
ジャン「なぁ、ライナー?」ジトー
ライナー「……」フイッ
クリスタ(もしかしてジャン結構怒ってるのかな……やっぱり盗み聞きなんて良くなかったんじゃ……)ヒィ
アルミン(あああこれもう気づかれてるよね……?会話全部聞いてた何て言ったら……)ビクビク
-
- 266 : 2014/02/12(水) 19:55:37 :
ジャン「何でだ?ベルトルト」ジトー
ベルトルト「……」ダラダラ
ミーナ(盗み聞きなんてばれたらやばいよぉ……)ダラダラ
アニ(私は知らない私は知らないミーナに連れてこられただけだから知らない知らない……)
ジャン「お前は知ってるよなぁ……マルコ?」ジトー
マルコ「うっ……」ダラダラ チラッ
ジャン「……」ジトォー
マルコ(うわぁぁぁぁジャン怒ってるぅぅぅぅ)ヒィィ
マルコ(そんな目で見るな!見るな!)ワーワー
マルコ(もう正直に話すか……)ハァ
-
- 267 : 2014/02/12(水) 19:56:30 :
マルコ「ご、ごめん!2人が喧嘩するんじゃないかって思ったら心配で心配で……みんなもそうだったから、扉の前で……ずっと聞いてたんだ………」
サシャ「ひぇぇぇぇ////は、恥ずかしかぁぁぁ////」カァァァ
ジャン「…………」
アルミン「あ、あの……ジャン?」
ジャン「お前らなぁ…………」プルプル
ジャン「ふざっけんなよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」ドォーン
一同「ぎゃぁぁぁぁぁごめんなさいぃぃぃぃ!!」バタバタ
-
- 269 : 2014/02/12(水) 20:05:36 :
ジャン「逃げんなゴルァ!!」バタバタ
サシャ「ひやぁぁぁぁ!!」ドタドタ
ジャン「いやお前はなんで逃げてんだよ!聞かれた方だろうが!」
サシャ「はっ!そうでした!!アルミン、覚悟ぉぉぉぉ!!」ドタドタ
アルミン「あうぇっ!?何で僕なんだよぉぉ!うぅぅー……エレン、ごめん!!」グイッ
エレン「おいアルミン!俺を盾にするなよ、倒れる、うわあっ!?」グイッ
ミーナ「きゃぁぁ!!ちょっと!おさげ引っ張らないで!!痛い痛い!!」ヒィィィ
-
- 270 : 2014/02/12(水) 20:07:07 :
ジャン「ベルトルトぉ!!お前自分が何したか分かってんのかぁ!?」ユッサユッサ
ベルトルト「ちょ、ちょっとジャン!悪気は無いんだってぇ!!そもそも言い出したのはマルコじゃないかぁっ!!」グラグラ
マルコ「えぇっ!?いやそうだけど!でも君達も同意したじゃないかぁ!!」ドタドタ
ユミル「だあっはっはっはっはっ!!だめだ、腹痛てぇ!!」ゲラゲラ
クリスタ「ユミル、笑いすぎだよ!!」アセアセ
ライナー「ジャン、落ち着k」
ジャン「おいユミル!てめぇ笑ってんじゃ」ド
ユミル「おっと危ねぇ」グイッ
ライナー「うおっ!?何をすr」
ジャン「ねぇぞ!!」カッ
ライナー「がっ!?」
クリスタ「きゃぁぁ!?ライナー!?」アタフタ
-
- 271 : 2014/02/12(水) 20:08:44 :
ユミル「ふー!あっぶねー……」ククッ
クリスタ「盾にするなんてひどいよユミル!」プンスカ
ユミル「いんだよこいつ丈夫そうだし」ケラケラ
アブナイジャナイ!!
ユミル、カクゴー!!
ウオッ、コッチクンナヨイモオンナ!!
チョ、アンマリサワイジャダメダヨ!!
ギャーギャー!! ドタドタ バタバタ
アニ「……………」
アニ(何やってんだか……)ハァ
ドタドタドタ
-
- 272 : 2014/02/12(水) 20:10:14 :
医務教官「こぉらぁぁぁ!!あなたたち!静かにしなさいって言ったでしょ!?」
コニー「おい!ミカサが気が付いたって本当か!?………ってなにやってんだお前ら」
シーン
エレン「………」(床に転がっている)
アルミン「………」(サシャの腕を掴んでいる)
ユミル「………」(サシャを羽交い締めしようとしている)
サシャ「………」(ユミルの羽交い締めから逃げようとしている)
クリスタ「………」(ユミルの隣でオロオロしている)
ミーナ「………」(おさげを抑えてうずくまっている)
ジャン「………」(ライナーに跳び蹴りをしようとしている)
ライナー「………」(ジャンから逃げようとしている)
ベルトルト「………」(マルコの頭を鷲掴みにしている)
マルコ「………」(ベルトルトの足を踏んづけている)
アニ「………」フイッ(我関せず)
コニー「どういう状況だよ……」アキレ
-
- 273 : 2014/02/12(水) 20:12:06 :
医務教官「あなたたちねぇ………そんなに騒ぎたいなら出て行きなさい!!!」
一同「すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!」バッ
ダダダダダダ…
コニー「お、おい!どこいくんだよ!?ミカサは!?」ダッ
医務教官「全く……」ハァ
クスクスッ
医務教官「?……あら、起きてたの?」
ミカサ「あれだけ騒いでれば……目も覚めますよ」クスッ
医務教官「それもそうね」フフッ
医務教官「……あなた、いい友達をもったわね?」
ミカサ「………はい」ニコッ
ミカサ(………みんな……)フフッ
---------------
----------
-----
-
- 274 : 2014/02/13(木) 06:48:17 :
---------------談話室
エレン「ーーーで、今に至るって訳だ……あってるよな、アルミン?」
アルミン「うん、合ってるよ」
コニー「ええっ!?盗み聞きされたって本当かよ!?」
ジャン「ああ……ひっでぇことしやがるよなぁ」ハァ
コニー「そりゃひどいぜ!」
ジャン「コニーもそう思うk」
コニー「マルコ!何で俺も誘ってくれなかったんだよ!!」
ジャン「そっちかよ!!」
-
- 275 : 2014/02/13(木) 06:49:01 :
マルコ「だってコニーずっと教官に見張られてたじゃないか……」ハハハ
コニー「そ、それはそうだけどよ……」
ジャン「おい!盗み聞きしたことについては何も思わねえのかよ!?」
コニー「? それはみんながジャンを心配してやったことだろ?」
クリスタ「コニー……!」
ジャン「それはっ!……そうかもしれねえけど……」
-
- 276 : 2014/02/13(木) 06:49:34 :
マルコ「そ、そそそうだよ!コニーの言うとおりだ!僕達は君達のことが心配で心配でっ……」チラッ
アルミン「そ、そうそう!も、もし君達に何かあったら……ねっ?」チラッ
ミーナ「す、すぐに止められるし!大事になるよりいいでしょ?」チラッ
ライナー「あ、ああ、また喧嘩になるかもしれんしな。念のためだ、念のため」
ジャン「それとこれとは話がべt」
ユミル「いーじゃねぇか邪魔した訳じゃねえんだからよぉ、なぁ?」チラッ
ベルトルト「う、うん……」アセッ
-
- 277 : 2014/02/13(木) 06:50:09 :
ジャン「……なんか上手く丸め込まれた気がしてならねぇ……おい、サシャ!お前もなんか言ってやれよ!」
サシャ「………////」モジモジ
クリスタ「サシャ?どうしたの?」ツンツン
サシャ「ひ、ひゃいっ!?////」ビクッ
ミーナ「どうしたの!?顔が真っ赤だよ!?」
アニ「……恥ずかしいんだってさ」サスサス
サシャ「ちょ、ちょっと、あ、アニ!////」アセアセ
エレン「恥ずかしい?」
アルミン「あー……」ナットク
-
- 278 : 2014/02/13(木) 06:50:33 :
アニ「皆に一部始終聞かれてた事が今になって恥ずかしくなってきたらしいよ」フン
ライナー「それは………」
ベルトルト「なんか、悪いことしたかな?」アハハ…
ジャン「!?」
マルコ「うん……ごめんね、サシャ?」
サシャ「だ、だいじょぶですぅ……////」
ジャン(このサシャと俺に対する対応の差は何だ………)
-
- 279 : 2014/02/13(木) 06:50:59 :
クリスタ「……サシャ、勝手に聞いちゃっててごめんね?でもね、みんな聞いたことを利用してサシャに恥ずかしい思いをさせたりしないから大丈夫だよ?ね、ミーナ?」ギュッ
ミーナ「当たり前だよ!私達、2人が喧嘩しなくて本当に安心したんだからね!」ギュッ
エレン「ああ、お前をからかうつもりなんて元からねぇよ!」
ジャン(俺は!?)
アルミン「サシャは勇気を出して、自分の気持ちをはっきり伝えたんだ。からかうことなんてどこにもないよ!」フフッ
アニ「………」ナデナデ
サシャ「うぅっ……皆さん………」ウルウル
サシャ「あ゛り゛か゛と゛う゛こ゛さ゛い゛ま゛す゛ぅぅぅぅ!!」ビエーン
サシャ!ナカナイデヨォ!!
ウワァァァァァァァァァァァン!!!
ヨシヨシ、エラカッタネ
コワカッタデショ?ヨクガンバッタネェ
ワァァァァァァァァン!!
-
- 280 : 2014/02/13(木) 06:51:53 :
ジャン「………」フッ
アルミン「ジャン」ポン
ジャン「……アルミン」
アルミン「本当に……あれでよかったの?」
ジャン「ああ………」
アルミン「ふふっ、ジャンらしいね?」
ジャン「そうか?」
アルミン「うん!……そうだ、ジャンがちゃーんとサシャに言う前に僕がサシャ取っちゃおうかなぁっ」ヒヒヒ
-
- 281 : 2014/02/13(木) 06:52:21 :
ジャン「はぁっ!?おい!てめぇそれ本気で言ってんのか!?」ギョッ
アルミン「あはは!冗談冗談!!ちょっとからかっただけだよー」ベー
ジャン「お前………からかわねぇんじゃなかったのかよ!!」
アルミン「え?ジャンにはそんなこと言ってないよー?」ニヤニヤ
ジャン「……アルミン……ふざっけんn」
ユミル「ほいほーい、そんぐらいにしとこうぜ?」ケケケ
ジャン「ユミル……お前もからかいに来たのか……?」
-
- 282 : 2014/02/13(木) 06:52:49 :
ユミル「いや?今は特に。ま、これからからかう材料が増えたのは事実だな」フヒヒ
ジャン「お前らなぁ……」プルプル
エレン「まぁいいじゃねえか!なんやかんやあったけど取りあえず丸く収まったんだから、な?」ポンッ
ミーナ「そうそう、あんまりピリピリしないの!」メッ
ジャン「……それもそうだな」ハァ
クリスタ「そうだよ!せっかくミカサも目を覚ましたんだし!」ウフフ
ライナー「これからはミカサが復帰するまでまた見舞いだな」
ベルトルト「うん…そうだね。早く復帰してもらわないと」
アニ「訓練にも張り合いがないからね」フン
-
- 283 : 2014/02/13(木) 06:53:22 :
サシャ「ミカサ………」
マルコ「あっ……ねえ、サシャ……」
サシャ「大丈夫ですよ!!」ガッツ
コニー「?」
サシャ「私、もう何も怖くありませんから!!ミカサのことも大丈夫です!」ニコッ
アルミン「……そっか」ニコッ
サシャ「はい!あの………」
サシャ「今までご迷惑おかけして、すみませんでした」ペコリ
サシャ「私はもう、大丈夫です!!」ニコッ
コニー「なんかわかんねぇけど頼もしいな!」アハハ!
サシャ、セイチョウシタンダネェ…
ソウデスカネ!?
ウン、ホントニタノモシイヨ
ヤッタァァァ!
アハハハ!!
ワイワイ ワイワイ
-
- 284 : 2014/02/13(木) 06:54:16 :
アルミン「………」ニコニコ
マルコ「………」ニコニコ
アルミン「よかったね、あの2人」
マルコ「うん……取りあえず一安心、かな?」
アルミン「まぁ付き合うまではいかなかったみたいだけど、お互いに本音で話せた訳だし」
マルコ「だからだろうね、2人とも、すっきりした顔してるよ」アハハ
アルミン「ね!本当によかったよ」フフッ
-
- 285 : 2014/02/13(木) 06:54:46 :
アルミン(2人の心は完全にすっきり晴れたという訳じゃなさそうだけど……)
アルミン(取りあえず、雨は上がったみたいだね)ニコニコ
アルミン(これからはその雲をどうやって晴らすのか)
アルミン(………また見守っていかないと)フフッ
おわり
-
- 286 : 2014/02/13(木) 06:55:26 :
- 本編はこれで終わり!あとおまけがあります
-
- 287 : 2014/02/13(木) 11:18:40 :
- 以下おまけ
-
- 288 : 2014/02/13(木) 11:19:09 :
サシャ「お花、ですか?」
アルミン「うん、ジャンとミカサにあげたお花の名前を教えて欲しいんだ」
サシャ「え、き、聞いてたんじゃないんですか?」
アルミン「いや、所々聞こえない所もあったんだ……残念ながら。だから……ね?教えてくれないかな?」
サシャ「そ、そうなんですか……えっと……ジャンにあげたのがハナミズキ、ミカサにあげたのがカンパニュラです」
アルミン「ハナミズキ………カンパニュラ………」ブツブツ
サシャ「? どうかしたんですか?」ノゾキコミ
-
- 289 : 2014/02/13(木) 11:20:40 :
アルミン「!! サシャ!」
サシャ「は、はいっ!」
アルミン「それ……その花ってたまたま選んだの!?」ガバッ
サシャ「え!?そ、そうですけど……」
アルミン「本当に!?」
サシャ「あ、あの、何をそんなに驚いて……?」オドオド
アルミン「花言葉って、知ってる?」つ本
サシャ「花言葉、ですか?まぁ幾つかは知ってますけど……」
-
- 290 : 2014/02/13(木) 11:21:19 :
アルミン「サシャ………これ、花言葉知らないで2人にお花渡したならすごいよ。相当センスあると思うよ?」ニコニコ
サシャ「え!?そそそそうなんですか!?教えてください!!」ガシッ
アルミン「うん、いいよー!……教えてあげる」フフッ
アルミン「まず……カンパニュラ。これは………」パラパラ
サシャ「………」ドキドキ
アルミン「『誠実』だよ」ジャン
サシャ「『誠実』、ですか……?」
-
- 291 : 2014/02/13(木) 11:22:21 :
アルミン「うん……サシャはずっとミカサに謝りたいって思ってたんじゃないかな?」
サシャ「はい……思ってました」
アルミン「きっとその気持ちをこのカンパニュラが後押ししてくれたんだよ。だってサシャの『謝りたい』っていう思いは『誠実』そのものだもんね」ニコッ
サシャ「アルミン……!」パァァァ
アルミン「そして!!」
サシャ「!」
-
- 292 : 2014/02/13(木) 11:22:57 :
アルミン「サシャがジャンにあげたお花………ハナミズキの花言葉は……」パラパラ
サシャ「………」ドキドキドキドキ
アルミン「『私の想いを受け止めて』だよ!」ジャーン
サシャ「えっ?…………えっ!?////」カァァァ
アルミン「あの時のサシャの気持ちにぴったりだね!」ニコニコ
サシャ「そんな……そんなものを私は……////恥ずかしかぁ……////」カァァァ
アルミン「でもまぁ結果的にはよかったんじゃない?」フフッ
サシャ「でっ、でも……////」アタフタ
-
- 293 : 2014/02/13(木) 11:23:35 :
アルミン「あはは、そんなに慌てなくてもジャンは知らないから大丈夫だよ!」アハハ
サシャ「はっ!そ、そうですよね!!アルミン、このことは絶対の絶対に誰にも言わないで下さいっ!特にジャンには……!!」
アルミン「えー」ブー
サシャ「そんな、花言葉で『私の想いを受け止めて』なんて……無意識にですけど……告白したなんて知られたら……は、恥ずかしいじゃないですかぁっ!!////」ユサユサ
アルミン「わかったわかった、少なくとも僕は言わないよ!」グラグラ
サシャ「え………!?『少なくとも』って……他に誰か知ってる人がいるんですか……!?」ピタッ
アルミン「そ、それはまぁいるんじゃないかな……?」アハハ
-
- 294 : 2014/02/13(木) 11:24:54 :
サシャ「そんな!でっ、でもそんなに沢山の人に見られた訳でも聞かれた訳でもないですし………あの時聞いてたメンバーだけに口止めすれば大丈夫なはず……ですよね?」ガシッ
アルミン「それは……もう意味ないと思うけど……」
サシャ「え………?」
アルミン「だって……」
アルミン「食堂でこんなに大声で話してるんだから……聞こえてない人の方が少ないと思うよ……?」
サシャ「!!!」ハッ
-
- 295 : 2014/02/13(木) 11:25:31 :
エレン「………」ニガワライ
クリスタ「きゃーサシャったら素敵!!////」キャー
ミーナ「ね!花言葉で告白なんてロマンチック!////」キャー
ユミル「声がでけえよバカ……ふっ、くくっ……」プルプル
アニ「………」アワレミノメ
ライナー「青春だなぁ」ホッコリ
ベルトルト「確かにそうだけど……おっさんくさいよライナー……」
コニー「おお!サシャすげえな!」キラキラ
マルコ「これ、聞いちゃってよかったのかなぁ……//」
サシャモソンナコトスンダナァ
オシャレデイイネ!
ワタシモヤッテミタイナァ
ヒソヒソ クスクス
-
- 296 : 2014/02/13(木) 11:26:16 :
サシャ「あっ……あぁ……えっと……////」マッカ
サシャ「み、皆さん!いっ今のことは………全部わすれてくださいぃぃぃぃぃ!!////」ピュー
アルミン「あっ、サシャ!」
クリスタ「あー逃げちゃったー」ブー
ミーナ「もっと聞きたかったのになぁ」ブー
マルコ「ねぇジャン!………ジャン?」
ジャン「////」プシュー
ライナー「これはまた………」
ユミル「からかい甲斐がありそうだな」ケケケ
おまけおわり
-
- 297 : 2014/02/13(木) 11:27:14 :
- これで全部終了です!長くなった……
ここまで見て下さった方、ありがとうございました!(*・ω・)ノ
-
- 298 : 2014/02/13(木) 12:27:41 :
- もふちゃんお疲れさまでした♪
良かったよー!!
-
- 299 : 2014/02/13(木) 13:10:12 :
- >>298
ありがとう!助さんにそう言ってもらえるとお世辞でも嬉しいよ!w
-
- 300 : 2014/02/13(木) 13:26:21 :
- おつかれさまでした!
おまけのサシャが可愛らしすぎて、画面の前でにやついてしまいました。笑
ジャンサシャに目覚めてしまいそうです。
ありがとうございました☻♥︎
-
- 301 : 2014/02/13(木) 13:46:09 :
- >>300
可愛いと思っていただけて嬉しいです!それを目標に書いているようなものなのでw
こちらこそ、読んで下さってありがとうございました☆
-
- 302 : 2014/06/18(水) 06:36:07 :
- お疲れ様
ミカサとサシャが仲良くなってよかったです!
-
- 303 : 2014/08/07(木) 23:37:10 :
- 続きお願いします!
-
- 304 : 2014/08/07(木) 23:37:25 :
- 続きお願いします!
-
- 305 : 2018/08/23(木) 12:00:39 :
- 面白かったです。
続きを期待しています
-
- 306 : 2020/10/10(土) 21:54:17 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
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【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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