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アイネクライネ~獅子の本音~
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- 1 : 2019/03/23(土) 21:38:38 :
- あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに
アニ(エレン・イェーガー・・・ね。)
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エレン「見よう見まねだったが・・・
うまく決まったよな!」
アニ「全然駄目。全くなってない。」
エレン「どこが駄目なんだよ?」
アニ「そんなにこの技が気に入ったのなら
・・・教えてやっても良いけど?」
エレン「ホントか?じゃあ頼むよ!」
アニ(・・・嬉しいな。)
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当たり前のようにそれら全てが悲しいんだ
アニ(人を殺さなきゃならない・・・
104期のみんなと戦わなくちゃならない・・・
いや、何より・・・・・・
アイツと戦わなくちゃならない・・・)
アニ「くっ・・・ふっ・・・」ポロポロ
アニ(そんなの・・・悲しすぎる・・・)
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今痛いくらい幸せな思い出が
ドサッ
エレン「ぐわぁ!・・・つって・・・」
アニ「まあまあだね。」
エレン「クソ・・・次は絶対勝つ!」
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ミーナ「アーニ!!!」
アニ「・・・うっさい・・・」
ミーナ「あーっ!酷いぞ!」
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ミカサ「エレンは貴方に渡さない。」
アニ「・・・言ってな。」
エレン「二人とも何で喧嘩してんだ?」
アルミン「・・・胃が痛いよ・・・」
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いつか来るお別れを育てて歩く
アニ(いよいよ、卒団式か・・・
みんなとも最後のお別れだね・・・
・・・アイツとも・・・)
ポロッ
アニ「・・・あれ・・・?」
(涙が・・・)
ポロポロ
アニ(・・・止まらない・・・)
アニ「ひっ・・・ふっ・・・ひっく・・・えぐっ・・・」ポロポロ
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- 2 : 2019/03/23(土) 21:50:04 :
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あなたにあたしの思いが
全部伝わって欲しいのに
エレン「アニ、お前良い匂いするな。」
アニ「変態。」
エレン「えっ・・・」
アニ(・・・嬉しい・・・)
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エレン「おっ、髪下ろしてんのか?
似合ってるな!」
アニ「・・・別に・・・」
エレン「何だよ・・・」
アニ(・・・嬉しい・・・)
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エレン「お前って綺麗だよな!!」
アニ「・・・どうも・・・」
エレン「反応薄いなー。」
アニ(・・・とても嬉しい・・・)
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誰にも言えない秘密があって
嘘をついてしまうのだ
アニ(・・・いつか裏切るのに・・・本音なんて
言えるわけない・・・恥ずかしいのもあるし)
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あなたが思えば思うよりいくつも
あたしは意気地ないのに
アニ(何度も秘密を伝えようとした・・・
でも出来ない・・・嫌われたくない・・・)
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どうして どうして どうして
アニ「・・・どうしてアンタは・・・
私に構うんだい?こんな・・・こんな・・・
裏切り者に・・・」
エレン「・・・お前が本当に心から憎いと思って
人類を殺してるようには・・・
どうしても見えなかった・・・」
エレン(・・・それに、好きだしな。)
アニ(・・・アンタ・・・)
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- 3 : 2019/03/23(土) 22:01:24 :
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消えない悲しみも綻びもあなたと居れば
アニ「ほら、行くよ。」
エレン「クソ!まだまだ!」
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それで良かったねと笑えるのが
どんなに嬉しいか
アニ「こけるよ。ぬかるんでるし。」
エレン「大丈夫だっt」
ズルン
ドサッ
エレン「痛ってぇ!!」
アニ「・・・ぷっ・・・」
エレン「・・・アニ?」
アニ「何だい?」
エレン「・・・今・・・笑った・・・のか・・・?・・・」
アニ「笑ってない。見間違い。」
エレン「え、でも」
アニ「見間違い。」
エレン「・・・分かったよ・・・」
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目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや
アニ「だからって・・・こんな裏切り者に・・・
アンタはやっぱり・・・大馬鹿だよ・・・」ポロッ
エレン「・・・泣いてるのか?アニ。」
アニ「そんなわけ・・・無いでしょ・・・」ポロポロ
アニ(涙で前が見えない・・・それくらい
嬉しいよ・・・ホントの私を
・・・ちゃんと見ててくれたんだね・・・)グスッ
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あたしの名前を呼んでくれた
エレン「行くぞ!アニ!」
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エレン「大丈夫か?アニ。」
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エレン「・・・アニ・・・?」
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エレン「アニ!」
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- 4 : 2019/03/23(土) 22:14:04 :
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あなたが居場所を無くし
彷徨うくらいならばもう
ナイル「憲兵団は、即刻彼を
処刑するべきだと考えます。」
エレン「くっ・・・」
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誰かが身代わりになればなんて思うんだ
アニ(誰か・・・誰か・・・アイツだけは・・・
生きてて欲しいんだよ・・・!)
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今ささやかで確かな見ないフリ
アニ(結局・・・私はアイツのために
何も出来ないんだ・・・)
エレン「」ボロボロ
ミカサ「くっ・・・あのチビ・・・」
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きっと繰り返しながら笑い合うんだ
エレン(アニの境遇を見ないフリなんて
出来るわけがねぇ!)
アニボロボロ
エレン「どうか!処刑だけは待ってください!
お願いします!」ドゲザァ
ダリス「・・・君が面倒を見るんだね?」
エレン「はい!だからどうか!」
ダリス「・・・良いだろう。」
ナイル「⁉ですが!」
ダリス「静かに。これは私の決定だ。
異論は許さない。良いね?」
ナイル「・・・はっ・・・」
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- 5 : 2019/03/23(土) 22:23:07 :
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何度誓っても何度祈っても惨憺たる夢を見る
アニ「ねぇ・・・目を覚ましなよ・・・ねぇ!
アンタ・・・ねぇ・・・」
エレン「」
ガバッ
アニ「・・はぁ、はぁ、はぁ。」
アニ(・・・夢か・・・)
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小さな歪みがいつかあなたを
呑んで無くしてしまうような
アニ「はぁ、はぁ・・・嫌だ・・・
死んでほしくなんかない・・・」
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あなたが思えば思うより
いくつもあたしは不甲斐ないのに
アニ「・・・」
エレン「どうかしたか?アニ。」
アニ「・・・別に・・・」
エレン「別にじゃねぇよ。しんどそうだぞ?」
アニ「大丈夫だって・・・」
エレン「・・・」
(お前が心配なんだよ・・・好きだから、さ)
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どうして どうして どうして
アニ「どうして・・・どうしてなんだい・・・
ホントに憎んでるかもしれないだろ!」ポロ
エレン「かもしれない・・・でも、
俺はそうは思えなかったから。」
アニ「ッ・・・」
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- 6 : 2019/03/23(土) 22:34:20 :
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お願い いつまでもいつまでも
越えられない夜を
アニ「行くよ!」
エレン「おう!」
ダッ
グルン ドサ
エレン「つええなやっぱ!」
アニ「アンタが弱いんだよ。」
アニ(こんな夜が・・・永遠に続いて欲しい・・・)
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越えようと手を繋ぐこの日々が続きますように
アニ「ほら、立ちなよ。」
ギュッ
エレン「助かるぜ・・・よっと・・・!」
アニ「ちょっ・・・アンタ、引っ張りすぎ!」
ドサ
エレン「ッ・・・/////」
(近ぇ・・・アニ、やっぱ綺麗だな・・・)
アニ「ッ~~~/////////////」
(ヤバい・・・カッコよすぎ・・・///
睫毛とか長いし・・・目綺麗だし・・・///)
エレン「///いつまでこうしてるつもりだよ//」
アニ「あ、アンタが引っ張りすぎたから・・・///」
エレン「・・・今日はもう終わりにしようか。」
アニ「・・・だね///」
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閉じた瞼さえ鮮やかに彩るために
アニ(・・・どうせ出てくるならもっと・・・
幸せな夢で出てきなよ・・・)
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そのために何が出来るかな
アニ「・・・」
(もっとアイツに関わるためには・・・)
エレン「・・・アニ?」
アニ「わっ!ビックリした・・・」
エレン「・・・忘れよう、うん。」
アニ「忘れなかったら蹴るからね///」
エレン「うん・・・」
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あなたの名前を呼んでいいかな
アニ(・・・エレン・・・//////)
エレン「?」
アニ「・・・」
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- 7 : 2019/03/23(土) 22:37:43 :
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生まれてきたその瞬間にあたし
『消えてしまいたい』と泣き喚いたんだ
アニ(こんなに苦しいのなら
こんなに悲しいのなら
・・・生まれてこなかった方がよかった)
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それからずっと探していたんだ
いつか出会える あなたのことを
アニ(・・・アンタ・・・)
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- 8 : 2019/03/23(土) 22:43:59 :
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消えない悲しみも綻びもあなたと居れば
エレン「お前の苦しみも、悲しみも、
一緒に背負ってやる。」
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それで良かったねと笑えるのが
どんなに嬉しいか
エレン「お前の悲しみなんて、
一緒に笑ってやる。」
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目の前の全てがぼやけては溶けていくような
奇跡であふれて足りないや
エレン「だから、俺と一緒にいてくれ。」
パカッ
エレン「俺と、結婚してください。」
アニ「全くアンタは・・・ホントに・・・
大馬鹿だね・・・」ポロポロ
エレン「返事は?」
アニ「こんな私でよければ・・・よろしく。」グスン
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あたしの名前を呼んでくれた
エレン「良かった・・・アニ!」
アニ「何だい?」ポロポロ
エレン「愛してる!!」
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あなたの名前を呼んでいいかな
アニ「私もだよ、エレン。」フフ
~fin~
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- 9 : 2019/03/23(土) 22:47:51 :
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誰かの居場所を奪い生きるくらいならもう
アニ(・・・誰も・・・殺したくない・・・)
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あたしは石ころにでもなれたならいいな
アニ(それなら・・・)
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だとしたら勘違いも戸惑いもない
アニ(心の痛みも、罪悪感も感じなくて済む。)
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そうやってあなたまでも知らないままで
アニ(アンタも知らずに生きれるなら・・・
恋なんて知らなくて済むのに・・・)
↑これを>>1と>>2の間に足しといてください!
ごめんなさい!
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- 10 : 2019/03/23(土) 22:49:49 :
- 結構時間軸がむちゃくちゃですけど、
一応なんとなく繋がってるところはあります。
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