この作品はオリジナルキャラクターを含みます。
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私に歌を教えてくれてありがとう
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- 1 : 2018/01/14(日) 13:02:07 :
- 前回消してしまった復活版です
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- 2 : 2018/01/14(日) 14:46:39 :
- 私はVOCLOID。歌を歌うための機会
私は4月にマスターの家に来た
広くて、暖かくて、とてもきれいだった
マスターの手が触れた時、マスターは笑って
「宜しくね!」
と言ってくれた
私は、感情とか何もわからないけど
今になったらわかる気がする
早速マスターが設定して歌の練習をするとき、マスターが言った
「あなたが来るまで、たくさんの歌詞を作っていたんだ!だから、歌ってみて!」
私は、歌った。それをどんどん繰り返すうちに感情が入ってきた
一年後………
マスターは生まれつきの病気が発症して入院中の春
私は一人だ。一緒に一年間楽しもうねって約束したのに
私は、マスターの部屋に行き、歌詞ノートを見た
床に一枚のメモ紙が落ちていた
『ミクの服のイメージが爆発するほどに可愛い服を作りたい』
マスターはこんなこと考えていたんだ
涙を流しながら何度も読み返した
退院しながらも通院しながら元気に過ごしているマスターは
私に歌を教えてくれている
今度私は、十周年だ
マスターに愛の歌を届けたいとか思っている私が馬鹿馬鹿しかった
「いつも歌ってもらってるから私が歌っちゃうよ!」
弾けた笑顔で歌ってくれた
「すごくいい歌だった」
笑顔でこの言葉を言うしかなかった。何故なら
【好き】という感情を知ってしまったから
いつしか、私はV4にアップデートした
マスターはダークが好きなようで私も笑った
悲しい歌や、弾けた歌、爆笑系の歌とかたくさんの歌を歌って覚えて
日々日々楽しかった
十周年当日、三段ケーキを作ってくれて泣いちゃった
新しいオルガンを買ってもらったの
ある日、マスターの病気がまた発症して病院に搬送された
私は、また一人なんだなと思いながら一人で歌を歌った
数日後、私はマスターからの電話であることを知った
[余命3ヶ月だった]
驚いて膝を床につけた
「嘘だ……よ」
涙を流しながら
「嘘に決まってるじゃん」
大量に粒をこぼしながら
言った
「早いよ……」
私にとっては早かった
マスターと生きていた日々を過ごすのが早くて
まだまだ短くて
足りないくらいなのに
マスターは健全なんだ
マスターは100以上いきるはず
私を大切にしてくれたから
でもこの思いは届かないんだと思った以上
放つ言葉もなかった
今度は私が病院に行った
雨の日も、雷雨があっても
「ごめんね。ミク」
余命が近づいてきている
私は、マスターに捧げる最後の歌を完成させたあと
残り1ヶ月というところでケーキを買いに行った
マスターの誕生日だから
病室は暑そうでマスターは私が歌った歌を聴いていた
病室という狭い空間だけど私はまたマスターのことを知れたな
と思いながらわくわくの一日を過ごした
目を開けたら病室でずっと二人で人生を過ごしていたはずなのに
現実を知って夢だと思ってしまう
マスターは徐々に私の体調を疑うものだから毎回嘘ついちゃって
「大丈夫だよ、今日も元気だし!」
嘘だよ。元気なはずがないのに
昼間、私は家に帰って[最後の歌]の練習をした
ダークの音声で
毎日毎日病院に通って毎日毎日お話しして
でも咳をしたら吐血があって
私もうまく見過ごせなくて
余命は一週間を切った
「カウントダウン開始だね」
「私、もっとマスターと………」
このタイミングで私の口を指で止めた
細くなっても変わらない笑顔で
「それ以上は言ったらダメ。私がもっと死ねなくなる」
「でも!」
「ありがとう。こんな私といてくれて」
笑って私を慰めてくれた
頭を撫でてくれた
「マスター……ありがとう」
「泣かないの。ミク」
私を抱いてくれた
ただでさえきつかったはずなのに
私のわがままだ
だけど、笑ってくれた
余命三日目
私は、歌ったよ
「私と出会ってくれてありがとう」
言えたよ
マスターは涙を流して私をまた抱いた
「ありがとう。ありがとう。」
「ありが……と」
それと同時に息の根を止めたマスターは泣きながらも笑顔で
笑っていた
数年後、私は歌い続けている
マスターが作ってくれた歌を
ありがとうを込めて
ずっと…ずっと……______________
END
閲覧ありがとうございました
今回書きながら思った曲はココロかなー?
皆さんも良ければ思った曲を書いてみればいかがですか?
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