このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。
この作品は執筆を終了しています。
猿
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- 1 : 2017/08/23(水) 23:51:26 :
- ご無沙汰しております、パムーンにも花は咲くです。
今回はみーしゃさん企画の夏花杯に恐れ多くも参加させていただいております。
夏花杯
http://www.ssnote.net/groups/835
オリジナル作品投稿という始めてのことと時間に追われているという2つのダブルパンチがありますがそれでも必死に書きました。
それでは次レスから作品開始です。
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- 2 : 2017/08/23(水) 23:53:42 :
僕は猿、人間には飼われていない野生の猿だよ。
とある森の中に住んでいてね、お母さんとお父さんとお兄ちゃんがいるんだ。
僕のお父さんは強い、僕が大好きなお魚や鳥なんかを取ってくれるんだ。
毎日毎日僕たち4人家族の朝ご飯 夕ご飯を取ってきてくれるんだ。
僕のお母さんは優しい、僕が産まれた時はよくお母さんがおっぱいを飲ませてくれてたけど、今ではお父さんが取ってきてくれた食材を僕たちが食べられるように調理してくれるんだ。
お父さんとお母さんは凄く仲が良いおしどり夫婦なんだ。
ダメなものはダメとしっかり叱ってくれるし、木登りなんかが上手くなったら頭を撫でてくれる、僕の自慢のお父さんとお母さん!!
僕のお兄ちゃんは僕の憧れ、木登りも上手いしお父さんの狩りの手伝いもしている。僕が出来ることはお兄ちゃんは全部出来る。
僕はお兄ちゃんを目標にずっと生活しているんだ。
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- 3 : 2017/08/23(水) 23:54:13 :
僕の友達はたくさんいるよ。
いっつも木の上で寝てる友達、女の子にちょっかいばっかだす友達、大食いな友達、寒がりな友達、いつも一人でいるやつもいるけどそれもみんな僕の友達だよ。
でも、毎日が毎日楽しいわけじゃない
そんな僕たちも恐怖を感じるものが2つほどあるんだ。
1つは冬
冬は食料が確保しにくいし、寒さが厳しいから身体の弱い猿やおじいちゃん猿は寒さに耐えきれず亡くなってしまうことも少なくないよ。
僕と同い年の猿も冬を乗り越えられずに亡くなってしまった人も多いんだ。
もう1つは人間
人間は身体がとにかく大きくて凶暴、生き物の中で一番の天敵だよ。
木の上に登っても大きな音をたてて何かが発射されて僕たち猿は一発で死んでしまう。人間達はこの武器のことを「ジュウ」と呼んでいるらしいね。
僕の友達も何人か人間に捕まってしまったんだ。遊びで猿を使った出し物などをやる猿を攻撃しない人間もいるけど大人の猿はみんな「木偶(デク)になった」って言ってるよ。
でも僕、思うんだ。
人間と仲良くなりたいって。
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- 4 : 2017/08/23(水) 23:55:33 :
- えっ?なんでかって?
ってよく友達から聞かれるんだけどね。
これは僕の勝手な考えなんだけど…
人間と猿ってさ……………
なんか似ていると思うんだよね。
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- 5 : 2017/08/23(水) 23:57:02 :
今日は僕も晩御飯の食材を取ってくるよ。
お兄ちゃんやお父さんからたくさんたくさん食材の集め方を教えてもらったし、ちょっと不安だけど、凄い楽しみなんだ!
よーーし!さっそく食材集めに出発だ!!
僕は食材を必死に探した、そう必死に。
でもね………
必死すぎた。
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- 6 : 2017/08/23(水) 23:57:31 :
ここはどこ?
僕は全く知らない場所に来てしまった。
確かに僕達が暮らしている森の中なんだけど…
「わーー………」
ん?
何か聞こえた、少し甲高い声。
もしかして仲間の猿かも。
僕はひたすら走った、早くみんなの所に戻りたい、早くお父さん達に会いたい。
そう思いながら森を抜け…
そしてその声へと向かった先には…………
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- 7 : 2017/08/23(水) 23:58:16 :
変わった建物があった。
見たことのない変わった建物が。
これは人間の住処だ!!
人間の恐ろしさはお父さん達からたくさん聞いた、その人間達が住んでいる場所に来てしまったのだ。
そう思い、一目散にその場を去ろうとした時…。
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- 8 : 2017/08/23(水) 23:58:54 :
- 「チュチュチュ……」
人間達が作った建物に小鳥が止まっていたんだ。
今思えば狩りなのに何も狩っていない。
せっかくお父さんとお兄ちゃんに狩りのやり方を教えてもらったのに手ぶらで帰るなんてことしたら…お父さん達怒るかな?
お母さん…ガッカリするかな?
よし、決めた。
あの小鳥を捕まえてここを去ろう。
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- 9 : 2017/08/23(水) 23:59:47 :
- そうと決まればまず人間が作った建物に登って。
慎重に人間が作った建物から建物へ飛び移る。
落ちたら痛い、わかっていてもそう思わないように僕はした。
でもね、思ったより簡単だったよ。お兄ちゃんから木登りの仕方を教えてもらっていたからね。
そして自分の攻撃範囲まで近づけた、小鳥はまだ僕に気づいていない。
攻撃の準備をする、研いできた爪を表に出して……
思いっきり飛びかかる!!!!
「うきぃいいいいいいいいっ!!!!!!!!」
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- 10 : 2017/08/24(木) 00:00:22 :
小鳥は僕の存在に気づいたのか羽を広げて飛び立とうとする。
でもね、僕の方が速いんだ!!
ザクッ
僕の爪は小鳥の首元に刺さり羽を必死に動かしていた小鳥は動かなくなり僕の手の中で息を引き取った。
ゴメンね、僕たちが生きるためにはこうするしかないんだ。
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- 11 : 2017/08/24(木) 00:01:05 :
でもこれでお父さんが!お母さんが!お兄ちゃんが!喜ぶ!!
僕、狩り出来たよ!!
早くこのことを伝えなくちゃ!!
前来た道を戻れば村には戻れ-----
「きゃあああああああああああ!!!!!!!!!!猿よぉおおおおおおおおお!!!!!!!!」
------------えっ?
「なんだと!?またうちの食べ物を奪いに来たのか!!」
人間達に見つかった、なんて言っているのかはわからないけど凄い怒鳴っている。
早く…逃げなきゃ。
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- 12 : 2017/08/24(木) 00:01:32 :
僕が登った人間が作った建物からを必死に下る、でも僕は人間達になにも害を与えてないから人間達は僕になにもしないはずだ。
建物から降りて森の方へと走ろうとした
その時……
ズガァアアアアアアアアアン!!!!!!!!
物凄い大きな音が僕の後方からした。
人間達が僕へと何かを構えていた。
間違いない…あれは…「ジュウ」だ!!
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- 13 : 2017/08/24(木) 00:02:02 :
-
なんで!?なんで!?僕は君たち人間になにもしていないじゃないか!!
僕は鳥を捕まえただけなのに!!
でも考えるより、逃げる方が先。考えることは後でいくらでも出来る。
人間達が僕に向けた「ジュウ」を外した様なので必死に玉みたいなものを詰めている。
その間に僕は……森へと走った!!
森の中へ入ってしまえ
死にたくない
死にたくない
死ねない……
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- 14 : 2017/08/24(木) 00:04:14 :
お父さん……
お母さん……
お兄ち-------
ズガァアアアアアアアアアン!!!!!!!!
その大きな音と一緒に、僕の胸元に急激な痛みが走る。
よく見ると…僕の胸にポッカリ大きな穴が空いているじゃないか…。
痛い…………
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。
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- 15 : 2017/08/24(木) 00:04:51 :
「うっ……きぃ…………」
目の前がぐにゃぁと歪み身体が凄く重くなる。
そしてそのままその場に倒れた。
バタン!!!!
「はっ………ははははは!!やったぞ仕留めた!!」
「ざまあみろ!!このクソ猿!!!」
人間達がなにか喋っているけど僕は人間じゃないから何を言っているのかわからないや。
身体中僕の血で血まみれ、僕の血で大きな水溜りが出来ちゃったよ
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- 16 : 2017/08/24(木) 00:05:56 :
お父さん…ごめんなさい、狩り…失敗しちゃった。
お母さんに僕が狩った小鳥を調理してほしかったなぁ…。
お兄ちゃん、結局お兄ちゃんを超えられなかったよ。
殺した人間達にはこの思い伝わらないんだろうね。例え人間の中に僕の死が可哀想って思う人がいても僕のこの気持ちは絶対に伝わらないよね。
だって僕は所詮猿
人間の言葉なんてわからないし、向こうもきっと猿の言葉なんてわからないんだよ。
はぁ……意識が段々と遠くなる………。
神様………今度生まれ変わったら…………
僕を人間にしてください。
それか………
似た者同士である人間と猿が安心して手を取り合って生きれるような世界にしてください。
お父さん……お母さん……お兄ちゃん……
ごめんなさい…ごめんなさい…ごめっ……なさ………い…………。
……………………………………
END
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- 17 : 2017/08/24(木) 00:11:00 :
- 以上です。
私たちが当たり前のように殺したり嫌がったり退治したりしている、蚊 猿 猪 蜘蛛 豚 鳥 魚 蜂などなどは1匹1匹我々人間と同じように人生があると私は思うんですよね。
どの虫にも産んだ親がいて-----
目標がいて---------
とか
まあだからといって人間が生活する以上殺さないわけにはいきませんからね。
その人間以外の生き物の人生を今回は猿を題材にして書きました。
本当に雑なssになってしまって申し訳ありません。
ただ夏花杯に参加させていただいて光栄でした。
もしも最後まで見てくださった方がいらっしゃったら本当にありがとうございました!!
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- 18 : 2020/10/03(土) 09:07:30 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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