スラム街の兄妹
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- 1 : 2016/04/20(水) 18:54:48 :
- ありきなりなストーリーの癖に文章が下手なため分かりにくい
そんなSS です
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- 2 : 2016/04/20(水) 19:32:33 :
- エルヴィン「リヴァイ、頼みたい事がある」
リヴァイ「なんだ?」
エルヴィン「憲兵団からの要請でシガンシナ区のスラム街へ行ってもらいたい」
リヴァイ「スラム街だと?何故だ?」
エルヴィン「最近、シガンシナ区の住民から窃盗の苦情が相次いで報告されているらしい、憲兵団と一緒にその調査をしてもらいたい」
リヴァイ「おい俺は調査兵団だぞ、何故憲兵団の手伝いなんぞしなくちゃいけない?」
エルヴィン「今憲兵団の大半は王家の守護に持っていかれ人手が足りないらしい、お前も元々はスラム街の人間、気持ちは察するがよろしく頼む」
リヴァイ「チッ……エルヴィンの命令とあれば断りはしないが……」
エルヴィン「憲兵団に貸しを作っておいて損は無い、今後の事を考えてのことだ」
リヴァイ「わかった、そういう事なら従おう……」
シガンシナ区 スラム街
リヴァイ「ああは言ったものの調査と言って何をすればいいんだ……窃盗犯を捕まえればいいものなのか……」
エレン「お兄さーん!!」ダッダッダッ
リヴァイ「?」
エレン「ハァハァ、お兄さん、憲兵団の人?」
リヴァイ「まあ……今はその様なもんだな」
俺に声をかけてきたのは7、8才位のガキだった
エレン「良かった……大変なんだ!人が倒れているんだよ、こっちに来て!」グイグイ
リヴァイ「おいガキ、あんまり袖を引っ張るな」
エレン「いいから早く早く!」ベタベタ
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- 3 : 2016/04/20(水) 19:45:31 :
- エレン「ほら、あそこだよ!」
ガキが指差す方向には確かに人が倒れていた
リヴァイ「おいテメー、生きてるか?」
男「…………Zzz 」
リヴァイ(こいつ……酒くせぇ……)
リヴァイ(チッ……真っ昼間から酒に酔い寝てやがるのか……)
リヴァイ「おいガキ、安心しろ、こいつはただ寝ているだけだ……」
振り返るとガキはいなかった
リヴァイ「どこに行きやがった…………まさか!?」
ある不安が頭を過り、自分の持ち物を確認した
リヴァイ「…………クソッ、あのガキ……」
タッタッタッタッ……
エレン「すげぇ!さすが憲兵団だ!こんなに沢山金を持ってやがった!」
エレン「これならミカサに薬を買ってあげれる、いやそれだけじゃない、美味いもんだって食わせてやれる……ミカサ喜ぶぞ!」ポロ
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- 4 : 2016/04/20(水) 20:03:33 :
- 俺はガキを探し回ったが見つける事ができず半ば諦めかけていた時だった
「ありがとうございましたー」
物売りの店主の声に何気無く振り向くとそこには……
リヴァイ「あのガキ、いやがった!」
走り去っていくガキを俺は追いかけた
リヴァイ「逃がすかよ!」
ガキは果物などの食糧を抱え走ってゆく
バレないように後をつけるとガキは人気の無い路地裏に入っていった、俺は角からこっそり覗きこんだ
見るとそこには汚ねー布を敷いて横になっている女のガキがいた
おそらく家が無く、路上で生活しているんだろう
エレン「ミカサ!」
ミカサ「エレン………ゴホッゴホッ」
エレン「喜べミカサ!これ見ろよ!!」
ミカサ「………それは?」
エレン「薬だよ!これを飲めばミカサの病気もきっと治るよ!」
エレン「それに薬だけじゃない!林檎やメロン、美味いもんいっぱい持ってきたよ!全部食べていいんだ!」
ミカサ「……」
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- 5 : 2016/04/20(水) 20:14:55 :
- 期待っ
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- 6 : 2016/04/20(水) 20:19:37 :
- エレン「……ミカサ……?……うれしくないの?」
ミカサ「……エレン……そんな高価な物どうしたの?……お薬なんて買えるお金持っていないでしょ……?」
エレン「そんな事どうだっていいだろ!早く薬飲んでこれ食べろよ!」
ミカサ「…………いらない」
エレン「……え?」
ミカサ「だってそれ、悪いことして持ってきた物でしょう?」
エレン「……それは……」
ミカサ「お願いエレン、それはお店に返してきて……」
エレン「は?……何言ってんだよ……薬だぞ、これ飲めばミカサは助かるんだぞ?…………このままじゃミカサ死んじゃうんだぞ!!」ポロポロ
ミカサ「エレンが危ない目に合うなら死んだほうがマシ!」
エレン「……なんで……そんな事言うんだよ……ミカサが死んじゃったら……俺……一人ぼっちになっちゃうじゃねーか………お願いだよミカサ……お薬飲んでよ」ポロポロ
ミカサ「ごめんなさいエレン……ゴホッ……でもエレンは……強いから私がいなくても一人で生きていける……ゴホッ」
エレン「やだよ!一人でなんて生きていけないよ!絶対に薬を飲ませるからな!」ポロポロ
ミカサ「……エレン……」
リヴァイ「……」
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- 7 : 2016/04/20(水) 20:20:15 :
- >>5
ありがとうございます!
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- 8 : 2016/04/20(水) 20:49:04 :
- 目頭が熱くなった、女のガキを助けたくて必死だったんだろう……
もはや俺に怒りの感情はなかった
俺はガキ共に向かい歩き出す
リヴァイ「おいガキ……」
エレン「…………あっ……」ブルブル
ミカサ「……エレン?」
エレン「ミ、ミカサ……薬を持って逃げて……」ブルブル
ミカサ「え?」
エレン「早く!」
ガキは俺に向かって突進してきた、女のガキを逃がそうと足掻いている
ガブッ
リヴァイ「痛っ!」
リヴァイ(このガキ、噛みついてきやがった)
リヴァイ「チッ、鬱陶しい!」ドガッ
エレン「ゲホッ…ゲホッ」
ミカサ「やめて!」
エレン「ミカサ!なんで逃げてないんだよ!」
ミカサ「……やめてください、お願いします……お金なら返しますので……もうエレンに暴力を振るわないで……」ポロポロ
リヴァイ「……」
ミカサ「お薬も食べ物も全部返してきます、それでお金を返します……だからお願い……エレンを許して……」ポロポロ
リヴァイ「勘違いしてんじゃねーよクソガキ共……」
ミカサ「え?」
リヴァイ「その金はそのガキにくれたものだ、何に使おうが俺の知った事じゃねぇ……俺はただ倒れていた人物の元へ案内してくれたそこのガキに礼を言いに来ただけだ……途中でいなくなってしまったからな……」
エレン「……え?」
リヴァイ「ありがとうな……」
エレン「……うん」ポロポロ
リヴァイ「お前達は兄妹か?」
エレン「うん」
リヴァイ「……そうか……妹、元気になるといいな……」
エレン「うん!」
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- 9 : 2016/04/20(水) 20:56:05 :
- らしくない自分の台詞に恥ずかしくなり俺は足早にその場を去った
路地裏から数十メートル離れた時、図太い大人の叫び声が聞こえた
「いたぞ!!こいつらだ!!」
俺は踵を返し、さっきのガキ共がいた路地裏へ走った
駆けつけるとそこには身を寄せあって震えているガキ共とガキ共に銃口を向けている憲兵団の姿があった
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