この作品は執筆を終了しています。
アルミン「これで死んだ人たちを生き返らせるぞ!」
-
- 1 : 2016/02/04(木) 13:19:25 :
- カチャカチャ
アルミン「・・・よし!!行くよエレン。」
エレン「・・・本当に出来るのか?」
アルミン「もちろん!任せてよ!」
エレン「じゃあ・・・リヴァイ班の人達を生き返らせてくれないか?」
アルミン「・・・エレン、あの時のことをまだ・・・」
エレン「頼む。」
アルミン「うん。」
カチッ
アルミン「・・・・・・」
エレン「・・・・・・」
オーイ
エレン「!!!!」
ペトラ「エレン!!」
エレン「ペトラさん!」
オルオ「ペトラだけじゃない。」
エルド「俺たちもいるぞ。」
グンタ「久しぶりだな。」
エレン「みなさん・・・・・・!!!」
アルミン「どう?成功してるでしょ?」
エレン「すげぇ・・・すげぇよアルミン!!」
アルミン「まぁね!」
エレン「さすがアルミンだよな、ミカサ。」
アルミン「・・・ねぇエレン。さっきリヴァイ兵長がエレンの事呼んでたよ。」
エレン「マジかよ!じゃあ行ってくる!・・・・・・ミカサ!いいよお前は来なくて・・・アルミンといっしょにみんなを生き返らせてろって・・・!!」
アルミン「いってらっしゃい。」
エレン「おう!!」
-
- 2 : 2016/02/04(木) 13:20:51 :
- アルミン「・・・・・・・・・さて、次はミカサの番だ。」
カチッ
アルミン「・・・・・・」
アルミーン
アルミン「あ・・・!」
ミカサ「アルミン・・・・・・」
アルミン「ミカサ・・・・・・」
ミカサ「私、死んだはずじゃ・・・・・・」
アルミン「僕がこの機械で生き返らせたんだよ!」
ミカサ「アルミン・・・すごい!・・・・・・でも、どうしてそんなものを・・・」
アルミン「・・・エレンが、君の死を受け入れ切れなかった。」
ミカサ「・・・・・・そう。」
アルミン「だから僕は君を・・・あれ?・・・リヴァイ班の人たちがいないや。」
ミカサ「リヴァイ班?・・・でもあの人たちは・・・・・・」
アルミン「さっき生き返らせたんだよ。」
ミカサ「・・・・・・アルミン、その機械を使うことはあまり気が進まない。」
アルミン「でも・・・・・・」
ミカサ「極力使わないようにしよう。」
アルミン「・・・・・・そうだね。」
ミカサ「これまで誰を生き返らせたの?」
アルミン「まだリヴァイ班の人たちとミカサだけ。」
ミカサ「・・・・・・そう。」
アルミン「うん。」
オーイ、フタリトモー
アルミン「あ・・・」
ミカサ「エレン!!!」
エレン「アルミン・・・兵長呼んでなかったぞ。」
アルミン「あれ・・・間違えちゃったのかなぁ・・・」
アルミン(・・・さっきのはエレンがいないあいだにミカサを生き返らせる為の口実だからね。)
エレン「珍しいな・・・アルミンが勘違いするなんて。」
アルミン「・・・うん。」
ミカサ「あの・・・エレン。」
エレン「なんだ?」
ミカサ「今度はもうずっと離れない。」
エレン「なんでだよ・・・。」
ミカサ「ずっと一緒にいる。」
エレン「あのなぁ・・・」
ミカサ「お願い。」
エレン「・・・わかった。ずっと一緒にいよう。」
アルミン「・・・あ!僕用事思い出しちゃった!!もう行くね!」
アルミン(邪魔したら悪いよね。)
エレン「どこ行くんだよアルミン!」
アルミン「コニーのところ!」
ミカサ「待って!アルミンも一緒に・・・」
アルミン「大丈夫!戻ってくるから!!」
-
- 3 : 2016/02/04(木) 13:22:18 :
- ガチャ
コニー「うっ・・・うぅ・・・・・・」
アルミン「コニー・・・大丈夫?」
コニー「あ、アルミン・・・・・・」
アルミン「そっか・・・君はサシャと特に仲が良かったもんね・・・・・・・・・・・・・・・」
アルミン(ごめんミカサ・・・・・・またこの機械使っちゃうよ。)
コニー「アルミン・・・なんだそれ?」
アルミン「これ?・・・死んだ人間を生き返らせる機械だよ。」
コニー「・・・・・・は?」
アルミン「待ってて。今サシャを・・・」
コニー「・・・やめろよ!いくらアルミンが頭良くて天才でも・・・・・・そんなので人が生き返るわけないだろ!!!」
アルミン「でも!さっきもミカサを・・・」
コニー「もういい!!」ダッ
アルミン「ま、待ってコニー!!!」
バタン
アルミン「・・・・・・・・・」
アルミン「コニー・・・この機械のこと信じられないんだな・・・よし!」
カチッ
アルミン「・・・これでサシャを・・・・・・・・・」
オーイ
アルミン「・・・・・・!」
サシャ「アルミーン!!!」
アルミン「サシャ!」
サシャ「・・・私死にましたよね?」
アルミン「うん!僕がこの機械で生き返らせたんだよ。」
サシャ「さっ、さすがアルミンです!!すごい!」
アルミン「ねぇサシャ・・・コニーのところに行ってあげて?」
サシャ「コニー・・・ですか?」
アルミン「うん。君の死を一番悲しんでいたのはコニーだから。」
サシャ「・・・・・・わかりました!!行ってきますね!!」
アルミン「行ってらっしゃい!」
-
- 4 : 2016/02/04(木) 13:28:04 :
ガチャ
ジャン「・・・・・・アルミン。」
アルミン「あ、ジャン。」
ジャン「何してるんだ?」
アルミン「死んだみんなを生き返らせてるんだよ。」
ジャン「・・・はぁ?」
アルミン「そうだ!ジャン、誰か生き返らせたい人はいるかい?例えば・・・・・・あ!マルコを生き返らせようか。」
ジャン「アルミン・・・・・・。」
アルミン「ねぇ、ジャンはどうしたい?」
ジャン「できるわけがない・・・死んだ人間を生き返らせるなんて。」
アルミン「できるよ!・・・ミカサやサシャ・・・リヴァイ班の人たちだって生き返ったんだから。」
ジャン「・・・ミカサを?」
アルミン「うん。・・・・・・エレンは、ずっとミカサの死を受け入れられてなかったでしょ?だからエレンの為にこの機械を作ったんだよ。」
ジャン「・・・・・・」
アルミン「それに、コニーもサシャの死を悲しんでいた・・・だからサシャも生き返らせた。」
ジャン「アルミン!!!!」
アルミン「・・・なに?」
ジャン「お前は・・・・・・その木箱で何ができるって言うんだ?」
アルミン「き、木箱?・・・これは機械だよジャン。」
ジャン「違うだろ?・・・何の変哲もないただの木箱だ。」
アルミン「ち、違う・・・これは・・・・・・」
ジャン「アルミン、仲間の死を受け入れきれてないのは・・・お前の方だろ?」
アルミン「なんの・・・こと?」
ジャン「ミカサもサシャも・・・・・・エレンだって、生き返ることはないんだ。」
アルミン「・・・・・・は?・・・おかしい・・・・・・おかしいよ君!!!」
ジャン「アルミン!!!!」
アルミン「!」ビクッ
ジャン「話聞けよ。」
アルミン「・・・・・・」
-
- 5 : 2016/02/04(木) 13:29:25 :
- ジャン「あの作戦の後・・・お前の幼なじみ二人とサシャの3人は死んだ。」
アルミン「ち、違う・・・よ。」
ジャン「それを受け入れきれなかったお前は・・・『エレンが仲間の死を受け入れきれず悲しみ、アルミンがそれを解決する妄想』をしてたんだろ?」
アルミン「妄・・・・・・そ・・・う」
ジャン「アルミン、そろそろ前へ進むべきだ。」
アルミン「ぼ・・・ぼくは・・・・・・」
ジャン「俺達は兵士だ。仲間の死を悔やむ時間は・・・あまりない。」
アルミン「そん、な・・・・・・いやだ・・・」
ジャン「アルミン!!!」
アルミン「・・・!」
ジャン「人類の勝利の為には・・・お前の力が必要だ・・・違わないか?」
アルミン「・・・・・・・・・」
ジャン「アルミン頼む・・・・・・」
アルミン「ジャ、ジャン・・・・・・」
ジャン「・・・なんだ?」
アルミン「君も僕の妄想だなんてこと・・・ない?」
-
- 6 : 2016/02/04(木) 13:30:22 :
- ジャン「・・・・・・は、はははは!!なんだよそれ!つまんねぇ冗談だな・・・クソっ。」
ギュッ
アルミン「!!・・・なに・・・してるの?」
ジャン「んなの見ればわかるだろ?・・・抱きしめてんだ。」
アルミン「どうして・・・・・・」
ジャン「なぁ・・・わかるか?」
アルミン「へ・・・・・・?」
トクン…トクン…
ジャン「昔お前にもらったものだ。」
アルミン「あ・・・・・・・・・あぁ・・・そうだった、そうだったね・・・。」
ジャン「死んだ人間は生き返らない・・・だが、死なせないようにする事はできる。」
アルミン「・・・・・・・・・」
ジャン「アルミン。」
アルミン「ジャン、ありがとう。」
ジャン「・・・ったく、なんで野郎を抱きしめなくちゃなんねーんだ。」
アルミン「・・・・・・僕も、可愛い女の子に励ましてもらいたかったなぁ・・・」
ジャン「なんだよ、俺がせっかく優しくしてるっていうのに・・・俺の優しさは貴重だぞ?」
アルミン「・・・そんなことないよ。君、結構優しいから。」
ジャン「はっ、はぁ!?」
アルミン「・・・ふふっ」
ジャン「わ、笑ってんじゃねー!!///」
アルミン「ははっ!あはははっ!!!」
ジャン「・・・ったく。」
アルミン「あー・・・なんか久しぶりに笑った気がするよ。」
ジャン「・・・だな。」
アルミン「・・・うん。もう大丈夫。・・・僕リヴァイ兵長のところに行ってくる。」
ジャン「そうか・・・。」
-
- 7 : 2016/02/04(木) 13:30:57 :
ハンジ「どうだった?」
ジャン「もう・・・大丈夫そうです。」
ハンジ「そう・・・よかった。」
ジャン「今はリヴァイ兵長のところに行ってますよ。」
ハンジ「『元気になりました』って言いにかい?」
ジャン「はい、おそらく。」
ハンジ「・・・・・・リヴァイも、あの子達が死んですごく落ち込んでたんだ。」
ジャン「・・・はい。」
ハンジ「でも・・・もう平気かな。」
ジャン「・・・・・・・・・」
ハンジ「ねぇ、コニーのところにも行ってあげたら?」
ジャン「・・・そうします。」
-
- 8 : 2016/02/04(木) 14:09:02 :
- コンコン
ガチャ
アルミン「・・・失礼します。」
リヴァイ「・・・アルミンか。」
アルミン「はい・・・あの。」
リヴァイ「・・・アルミン。」
アルミン「はい。」
リヴァイ「・・・・・・もう、大丈夫そうだな。」フッ
アルミン「えっ!・・・・・・あ、はい。」
リヴァイ「正直・・・お前がいないはずのエレンと会話しだしたときはビビったが・・・」
アルミン「す、すみません・・・」
リヴァイ「これからもたくさんの仲間が死んでいく・・・耐えろよ。」
アルミン「はい!」
ガチャ
アルミン「コニー、あの・・・・・・」
ジャン「お・・・来たか。」
コニー「アルミン・・・平気なのか?」
アルミン「うん。・・・ごめんコニー。」
コニー「・・・もういいよ。」
アルミン「う・・・ん。」
僕に人間性なんて残ってると思ってなかった。
だから仲間が死んでも平気で受け入れられると思ってたんだ。
でも違った。・・・そんなこと無かった。
僕は自分で思ってるほど心は強くなくて仲間の死に耐えることなんて出来なかった・・・・・・
僕は・・・
次こそ、守る。
-
- 9 : 2016/10/07(金) 23:10:35 :
- いいね
-
- 10 : 2017/09/20(水) 23:04:05 :
- いいぞ
- 著者情報
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場