この作品は執筆を終了しています。
霧切「本当の幸せ。」
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- 1 : 2013/11/20(水) 23:22:19 :
- 二作品目です。ナエギリ。
希望ケ峰学園を卒業してから二人は付き合ったという設定です。 殺人は一切起きません。
ちょっと出かけるんで、帰ってきてから書きます。
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- 2 : 2013/11/20(水) 23:27:17 :
- テスト期間ナノに見てしまう
ナエギリと聞いたら止められん俺も書こうかな
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- 3 : 2013/11/21(木) 00:16:16 :
- >>2 今回はね~ むくろちゃん含めほとんど出演させるつもりですよ!
書かないとお仕置きだよ うぷぷぷ
~霧切Side~
「もうそんな時間かしら。」
朝刊を届けに来るバイクの音と、小鳥たちの囀りで目を覚ました。
希望ケ峰学園を卒業してもう二年が経つ。
霧切響子。
探偵である私の朝は早い。
「さてと。」
この時期になると、布団から出るのも一苦労。響子はなかなか布団から出られずにいた。
誰でもそうであろう。そしていつもの服を着て、ネクタイを締める。
彼女が朝起きるとまず始めにコーヒを一杯飲む。
「このコーヒー、彼も大好きなのよね。最近連絡が来ないから心配だわ。」
彼とは苗木誠、付き合っている彼氏のことである。
朝食を手短に済ませ、探偵所へと足を運ぶ。
「おはようございます。」
「あ、おはよう。 いつも早いね。」
「私より早く来てるあなたこそ、すごいわ。」
「そ、そんなぁ。照れるなぁ・・・」
彼の名前は不二咲 千尋。
同じクラスの同級生で、今はうちの探偵事務所で一緒に勤務している。
彼のパソコンの力はすごい。
ハッキングだとか、私にはできないことを平然とこなしている。
人並みには扱えるパソコンだが、彼は秀でているどころではない。
「コーヒーでいいかしら?」
「あ、僕がするよ!」
「別にかまわないわ。お砂糖とミルクはどうする?」
「両方お願いします。」
本当に女の子みたい。
微笑みながら響子はお湯を沸かす。
「霧切さん、携帯なってるよ?」
誰よこんな朝早く、と思いながら響子は携帯を取る。
時計は朝の七時を指している。
「もう、なによ。久しぶりに連絡してきたと思ったらこんな時間に・・・」
「朝からアツアツだね!」
響子は少し顔が赤くなり、口角が緩む。
送信主が苗木誠であるからだ。
響子、最近どうだい? 朝ちゃんと起きてる? ご飯は?洗濯は? 仕事のほうは? 大丈夫??
今晩ディナーでもどう?
「あの人ったら私をなんだと思ってるのよ。」
私も大人よ?小学生じゃあるまいし、ちゃんとしてるわ。あなたこそちゃんと生徒とうまくやってるの?
七時に希望ケ峰駅に待ち合わせでどう?
彼は卒業後中学校の先生をしている。教科は国語。
あの人には最適な職業だと思うわ。
「あ、霧切さん!ヤカンヤカン!」
お湯がわいたみたい。
「ごめんなさい、すっかり・・・」
「夢中になるほどすごい内容だったのかな?」
「え、ええ。久しぶりだったもんで。」
ディナーはどこに連れて行ってくれるのかしら、楽しみだわ。
コーヒを飲みながら自分の席で仕事に取りかかる響子であった。
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- 4 : 2013/11/21(木) 01:07:54 :
- 続きは明日書きます。
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- 5 : 2013/11/21(木) 01:24:43 :
- うおしゃあああああ!!!!!!
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- 6 : 2013/11/21(木) 02:23:31 :
- 初めまして。
明日楽しみにしてます。
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- 7 : 2013/11/21(木) 13:02:43 :
- >>6 そう言っていただけると嬉しいです!
「では私はこれで。」
響子は荷物をまとめ席を立った。
「がんばってね~!」
と言いながら手を振る不二咲君を横目に探偵所を後にする。
響子が駅に着いたのは待ち合わせ時間の10分前だ。
「まだきてないのかしら。」
待ち合わせをするときは決まって彼のほうが早く来ているのに、今回は私のほうが早い。
だが、待ち合わせの時間を30分も過ぎても彼から連絡がない。事故に巻き込まれたのかしら。脳裏にふと考えがよぎる。
「ご、ごめん響子。」
申し訳なさそうに彼が現れた。待ち合わせした時間から40分も過ぎていた。しかし響子は安心した。
「もう、事故にあったのかと思って心配したのよ?連絡くらいしなさい。」
「ごめんごめん。生徒がちょっと問題おこしちゃって・・・ 寒かったでしょ?早く入ろうか。」
と言って私の手をとり、店に入る。
トルコライスの店だ。最近同期の先生といったらしくすごくおいしかったとか。
外見は喫茶店みたいで、すごくオシャレだったので見とれていたら
「さぁ、早く入ろうよ!」
と彼が声をかけてきた。目がキラキラしている。まるで子供みたい。
「でさ、生徒がさあははそれは違うよ~!って言っててさ。」
「あら。」
ほんとうに他愛もない話。だけどそんなことも私にとってはすごくうれしい。
彼と付き合って半年たつけど、未だに緊張するときもある。
「あ、桑田君が日米通算2000本安打達成したみたいだよ!」
「知ってるわ、今朝の新聞で見たわ。彼もがんばってるみたいね。」
桑田怜恩
彼も希望ケ峰学園の仲間だ。
学園時代はピッチャーをしていたが、投げ過ぎが原因で肩を壊したらしくファーストしかできなくなったらしい。
それでも希望を捨てずに頑張った結果報われたので自分のことのようにうれしい。
「それより、なんでディナーなんか誘ってくれたの?いきなりすぎてびっくりしたわ。」
「あ、ああ。そのことか。」
一気に彼の顔が曇り真面目な顔になった。
彼が一転して真面目な顔をするときは決まって悪い話をする時だ。
長い間一緒に過ごしてきてなんとなくわかる。
「待って。言わないで。」
「お願いだ、響子。言わせてくれ。」
二人の間に気まずい空気が流れる。
先に口を開いたのは彼のほうだった。
「なぁ、響子。」
「何かしら。」
「僕と別れてほしい。」
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- 8 : 2013/11/21(木) 23:19:12 :
- ある程度のことは覚悟していた。
けど、私の考えを超越していた。
いきなりすぎて、頭の中が混乱どころではない。
私がなにか悪いことでもしたのか。いや、なにもかもわからない。
「わ、私が何かしたの。」
混乱した脳内から言葉をふりしぼる。
明らかに動揺している。無理もないけど。
「君は悪くない、悪いのは僕だ。」
もう、なにもかも訳がわからない。
「僕はそれが言いたかっただけなんだ。お金置いとくね。」
そう言い残して彼は店を出た。
私は引き止めようとすることすら出来ないほど動揺していた。
私はそれが原因で体調を崩し、一週間ほど職場を休んだ。
不二咲くんが見舞いに来てくれたけど、何を話したか覚えていない。
もう一度彼とゆっくり話がしたい。
そう思い電話をかけるが、彼は電話に出ない。
体調もよくなり職場に戻るものの、上の空。
何もやる気がでない。
ふと携帯をみると、受信メールが一件ある。
彼からだ。
周りの人に聞こえそうなほど鼓動が鳴っている。
「何も訳を話さずに別れようなんて言ってごめん。僕もいろいろ取り込んでて。君ともう一度きちんと話がしたい。前の店で同じ時間に待ってる。」
私は期待と不安両方を胸に店に向かった。
霧切side fin
次は苗木sideです。
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- 9 : 2013/11/22(金) 00:13:01 :
- オリもいいね!
安価は人が来ないと寂しいよ·····
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- 10 : 2013/11/22(金) 00:22:44 :
- キャラ崩壊してないssは緊張感とかでて本当にいいなぁ
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- 11 : 2013/11/22(金) 00:29:02 :
- >>9 おり・・・?なにそれおいしいの?笑
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- 12 : 2013/11/22(金) 00:29:24 :
- >>10 そうですねぇ。結構頑張ってます!笑
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- 13 : 2013/11/22(金) 00:54:56 :
- 亀更新申し訳ないです。
読んでくれてる方へ、できるだけ早く更新するために電車内とか活用してるので長い目で見てやってください。
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- 14 : 2013/11/22(金) 00:55:20 :
- ↑作者です。
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- 15 : 2013/11/22(金) 00:56:05 :
- ログインすんの忘れてましたw
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- 16 : 2013/11/22(金) 01:01:38 :
- 期待してます‼︎♪
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- 17 : 2013/11/22(金) 01:34:43 :
- どうなるか気になるなぁ~
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- 18 : 2013/11/22(金) 02:58:17 :
- どぅふっ 気になるでござる
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- 19 : 2013/11/22(金) 07:11:33 :
- >>16>>17>>18 ありがとうございます!
では書きます。
〜苗木Side〜
「じゃあ、このページを田中君読んでくれるかな?」
僕の名前は苗木誠。
学園を卒業したあと、教員免許を取り希望ケ峰中学校で勤務している。
休み時間、ふと携帯を見ると生徒が毎回のように茶化してくる。
「先生にはそんな美人もったいないぞ!」
「こら!言いやがったなぁ!」
待受が彼女であるので子供が興味を持つのも無理はない。
注意する反面とても嬉しい。
「お疲れ様、苗木!」
「我も疲れているのだが、朝日奈よ。」
「さくらちゃんに、疲れたって言葉似合わないよ?」
待受を見てニヤニヤしてると二人が声をかけてきた。
朝日奈葵さんと、大神さくらさんだ。
二人も学園の同期で、希望ケ峰中学校の先生をしている。
教科は二人とも体育だ。
「また霧切ちゃんみてデレデレしちゃって。」
「お主は本当に霧切を大事にしておるな。感心だ。」
「そりゃ、なんていったって自慢の彼女だからね。」
と彼は嬉しそうに二人に話す。
後に別れ話をもちかけることも知らずに。
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- 20 : 2013/11/22(金) 07:38:14 :
- 「ケホッケホッ。喉の調子が悪いんだ。ごめんね?」
「い、いえ。風邪ですか?」
街で偶然出会った戦刃さんとカフェに来ている。
「熱は無いんだけどねぇ。ケホッケホッ」
「そ、そうですか?ならよかったです!」
「ゴホゴホ。最近仕事の方はどう?ゴホゴホ。」
「うん、なんとか。それより、本当に大丈夫??」
「ゲホゲホ、う、うん。大丈夫。ウエッ......!?」
「ちょっと!苗木君大丈夫!?血が!いま救急車を呼ぶから!」
カフェで戦刃さんと話をしてる最中に血を吐いて倒れた。
医者に、病状について尋ねると暗い顔でこう告げられた。
「喉に 末期のガンがみられます。抗がん剤による治療が可能ですが、悪化すると声帯がやられる可能性があります。」
さすがの僕も希望を捨てたくなった。
僕がなにか悪いことでもしたか?
僕より悪いことをした奴はいくらでもいる。
いつもそうだ、いい人ほど早く死ぬんだ。
僕が知ってればもっと悪いこと教えてやれたのに。
「苗木君大丈夫?」
「もう、風邪で入院なんてかっこ悪いなぁ!」
「うむ。苗木らしくないぞ。」
「こ、これ。お見舞いのフルーツ置いておくねっ」
霧切さんは見舞いに来ていない。
いや、あえて呼ばなかったのだ。
「みんなありがとう。でも今日は大事な話があるんだ。」
「実は癌なんだって。」
一同は言葉が出なかった。
「だけど、薬ですぐ治るみたいなんだ。だから心配しないで。あと霧切さんには言わないで欲しい。僕のこと心配しすぎて仕事出来なくなりそうだからね。」
「わ、笑えないよぉ.....」
不二咲さんが反応に困っている。
本当に女の子みたいだ。
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- 21 : 2013/11/22(金) 07:40:57 :
- 一同は言葉が出なかった。
→一同は言葉を失った。でおなしゃす。
なんか、2個投稿してる。消せないのかな?
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- 22 : 2013/11/22(金) 07:42:39 :
- 勘違いですwなんでもないですw
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- 23 : 2013/11/22(金) 17:41:36 :
- 苗木は癌だったのか・・・
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- 24 : 2013/11/22(金) 20:26:07 :
- 続きが気になりすぎる
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- 25 : 2013/11/22(金) 21:03:08 :
- 続き、、はよ、、、
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- 26 : 2013/11/22(金) 21:29:42 :
- これは期待できる
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- 27 : 2013/11/22(金) 21:45:05 :
- ふんっ。愚民にしてはなかなか面白い
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- 29 : 2013/11/22(金) 23:04:12 :
- 発展じゃなくて進展ですかね。(笑)
語彙力ないとアポ丸出しで辛いです.....
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- 30 : 2013/11/22(金) 23:18:41 :
- あと、トルコライスのお店が登場した理由は僕が先日行ったからで、とくに深い意味はありません。(笑)
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- 31 : 2013/11/22(金) 23:50:12 :
- なん....だと..?俺が登場するのか‼︎(照)
おい愚民‼︎さっさと書くんだ‼︎‼︎
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- 32 : 2013/11/23(土) 00:05:13 :
- そろそろ投下しちゃいなよ!④
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- 33 : 2013/11/23(土) 00:11:33 :
- >>31 待ってて、今から書くから。
再び霧切Sideに戻します。
~霧切Side 2~
もう一度会おう。
そういってくれたのはうれしい。けど、とても怖い。
話したところで私たちは再び付き合わないだろう。そう思っていた。
駅に着くと彼は私より早く来ていた。
「やぁ。」
あの頃感じていたドキドキした感情は全く芽生えなかった。
店に入り席に着くと彼は口を開いた。
「別れようといったのはね、実は好きな人ができたからなんだ。わがままなのは分かっている。だけど嘘はつけない。」
そんなことだろうと思った。どうせ私なんか都合のいい女よ。
反論する気も起きなかった。
「そう。分かったわ。残念だけど応援してるわ。」
憎しみと失望感を込めて返事をした。
「本当にごめん。」
「謝らないで、どうせ私のことなんか嫌いなんでしょ?早くその誰だか知らない女のとこへ行けばいいのに。」
なんで正直になれないの。自分を憎んだ。
彼が選んだことなんだから尊重すべきなのに。素直になれない。
私は間違っていない。本人も自分が悪いって言ってるし。
「じゃぁまた。」
「会う気もないのにそんなこと言わないでs。さようなら苗木君。お幸せに。」
捨て台詞をはいて店を去る。
その時見た彼の後姿に何か哀愁を感じたが気にも留めない。
「いいのよ、悪いのは彼なんだから。私は間違ってない。」
自分を肯定し、帰路についた。
帰宅し、就寝前に飲んだコーヒーの味はいつもより苦く感じた。
それからの私はいつもとは違う。
吹っ切れたせいか、仕事にものすごい意欲がわいてくる。
不二咲くんは私たちが別れたことについて何も聞いてこなかった。
少しさびしい気がするがいま大事なのは真剣に仕事に取りこむこと。
そして私を捨てた彼を後悔させること。
後日私は希望ケ峰学園の仲間で女子会を開いた。
舞園さんと江ノ島さんは雑誌の撮影で、セレスさんは海外にいるので来れないけど、それ以外のみんなは来てくれた。
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- 34 : 2013/11/23(土) 00:12:02 :
- 明日も朝早いのでもう寝ますzzz
夕方ごろまた書きます。
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- 35 : 2013/11/23(土) 00:16:25 :
- すっげー続き気になるぅー‼︎‼︎
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- 36 : 2013/11/23(土) 00:24:16 :
- >>35 楽しみにしてくれて本当に嬉しいです。 とがみ、ひふみ、石丸が登場するのは決まってますが、問題は葉隠っちをどうやって登場させるかだべ....
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- 37 : 2013/11/23(土) 00:32:14 :
- 葉隠は模擬刀の先制攻撃をうけて死んだっていう設定でいいとおもうな。(適当)
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- 38 : 2013/11/23(土) 05:03:14 :
- もちろん ジャスティスロボで登場だべ! 模擬刀握って苗木っちの癌に先制攻撃だべ!!
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- 40 : 2013/11/23(土) 06:56:33 :
- 僕の中で書きたいことの半分もかけてません。もしかしたら長くなりますが、よろしくです(;´Д`)
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- 41 : 2013/11/23(土) 18:56:28 :
- まだかなぁ・3・
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- 42 : 2013/11/23(土) 21:42:00 :
- 超良スレ イイネッ
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- 43 : 2013/11/23(土) 23:35:48 :
- 家ついたら書きます!
あと30分ほどです!
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- 44 : 2013/11/24(日) 00:47:31 :
- まだ三つに話の展開分けれるんですけど考えてたら埒あかないんで一つに絞りますた。
「みんなおまたせ。」
「わぁみんな久しぶり」
当日待ち合わせ時間通りに不二咲くんと一緒に駅に向かうととても懐かしく感じた。
でもあまり変わってない。楽しかった学園生活を思い出さずにはいられなかった。ノスタルジーとはこういうことなのか。
店に入るとみんな話が途絶えない。
大神さんは生徒が朝日奈さんみたいに近づいてこないことが悩みらしい。
それを聞いた朝日奈さんが笑いを堪えきれずに大笑いしているのを見てうらやましいと思った。
「そういえば私苗木君と別れたわよ?」
場にいた皆の顔が曇る。
「あらそんな変なこと言ったかしら?」
「な、なんで別れたのかなぁ。」
不二咲さんが場の雰囲気に耐えかねて口を開いた。
「私より好きな人ができたんだってさ。ひどいものよねぇ。」
「そう。辛かったでしょ?」
朝日奈さんが目を泳がせて私に言う。
そうよ、本当のことを言えばとてもつらい。私の職業は探偵なので、数日間苗木君の行動を監視すればいずれは分かる話だが。悔しくてそういう気すら起きない。自分がみじめになるだけだから。
「そんなことないわよ。」
「じゃぁなんで泣いてるの?」
気が付かなかった。頬につたう涙に。彼のことを考えていると無意識のうちに涙が出てきたのだ。
涙が止まらない。せっかく食事をしに来たのにみんなに慰めてもらってる自分がすごくみじめだ。
私は涙をぬぐった。
「取り乱してごめん。本当に大丈夫だから。」
と言って無理に笑顔をつくる。
らしくない。本人である私が一番よくわかっているがこれしかできない。
「彼は元気にしてるのかしらね。新しい彼女できて楽しい人生送ってるでしょう。」
何気なく私はつぶやいた。
すると朝日奈さんの目つきが変わった。
「それ本気で言ってんの?」
「止めぬか朝日奈よそれは・・・」
パチン
乾いた音とともに頬に痛みを感じた。
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- 45 : 2013/11/24(日) 01:08:10 :
- もう今日はおわりかな?´д` ;
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- 46 : 2013/11/24(日) 01:20:41 :
- >>45 そうだべ... 明日は夕方と夜、寝る前でけっこう進める気でいます!
明日で半分くらいかなぁ。。。
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- 47 : 2013/11/24(日) 01:21:25 :
- 長いより短い方がいいですかね??
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- 48 : 2013/11/24(日) 01:34:23 :
- 長い方がいいです‼︎
早く読みたいです‼︎(切実)
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- 49 : 2013/11/24(日) 23:51:42 :
- >>48 分かりやした!長めに書きます。
今日は疲れたので書けません。書く予定だったのに・・・・
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- 50 : 2013/11/25(月) 01:46:37 :
- しっかりしろー!!! 兄弟!!
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- 51 : 2013/11/25(月) 20:54:00 :
- >>50 すいやせん。
今日は書けそうです!
お待たせしてすみません(´Д`;)ヾ
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- 52 : 2013/11/25(月) 22:34:05 :
- 私は何が起きたか分からなかった。
ただ分かるのは自分が言ってはいけないことを言ったということだ。
「わたし、もう帰る。」
朝日奈さんは泣きながら店を出る。
客や店員がすごくこっちを見てくる。
「実はな、霧切よ。」
わたしはなぜ彼が私に別れようといったのか。
そのすべてを知った。
「うっ・・・ぐっ・・・。」
知らなかった。
「な、苗木君には霧切さんには言わないでと言われてたんだけど。」
言葉が出ない。彼に合わす顔がない。
「霧切よ。おぬしが辛いのはよくわかる。我もすごく心が痛い。 だが、一番辛いのは苗木だ。」
今までのことをやり直せるならすべてやり直したい。
本当に馬鹿。私はどんな顔して彼に会いに行けばいいの。
「大神さん。彼は私のこと許してくれるかしら。」
「我にはわからぬ。ただ、誠意をもって謝ればきっと許してくれよう。」
「あと、朝日奈もすごく悲しんでいたぞ。また機会があればきちんと謝っておくのだぞ。」
わたしは涙をぬぐいながらうなずいた。
みんなと別れてひとりで道を歩いていると、戦刃さんが声をかけてきた。
「ねぇ霧切さん。少しお話しない?」
「帰り道は逆じゃなかったかしら?それでもいいのかしら?」
まだ私の目には涙が残っていた。
「わたしね、実は苗木君に頼まれてたことがあったの。僕の彼女役になってくれって。」
「今日こういう形で苗木君のこと知らせちゃったんだけど、がんのこと知られたくないからって。」
「そう、そういうことだったの。」
すべてを悟った私はまた泣き崩れた。
「最初は彼女役って聞いて断ったよ?けど、霧切さんのためだからって。でも実際には付き合ったりしてないよ?役だから。」
「うん。」
「なぜ私には伝えてくれなかったと思う?」
「そんなの、心配するにきまってるじゃない!」
普段穏やかな彼女が、口調を強くしていった。
「それだけ苗木君は霧切さんのこと好きだったんだよ!」
「も、もうやめて。」
わたしはやっと自分が犯した過ちの重さに気付いた。
「わたし、もうどうしたらいいの?」
「さっきも大神さんが言ってたよね?することはひとつだよ!」
「分かったわ。ありがとう。」
戦刃さんと別れた後、私は彼が入院している希望ケ峰病院へ向かった。
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- 53 : 2013/11/25(月) 22:40:06 :
- 次は苗木Side 2です!
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- 54 : 2013/11/26(火) 03:38:15 :
- ふん。おい愚民、、、いい調子だ。
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- 55 : 2013/11/28(木) 21:28:05 :
- 遅くなってすみません。投下します。
「あぁ~退屈だなぁ。」
僕はふと窓の外を見下ろす。
子供たちが公園で遊んでいる。
「ふふっ、かわいいなぁ~」
微笑んでいるとノックの音がするのに気付いた。
「おい、苗木入るぞ。」
入ってきたのは十神君だ。
十神白夜
希望ケ峰学園の同級生。
十神財閥の御曹司だ。
「話は聞いた。今十神グループの医療課がお前のために全力で動いている。じきによくなるはずだ。」
「あ、ありがとう。十神君。」
「ふ、礼にはおよばん。借りたかりを返したまでだ。」
「あれ、僕君になんかしたっけ??」
「ぐっ、忘れたのなら構わん。では失礼するぞ。」
「いったいなんだったんだろう・・・」
「こら、前を見てしっかり歩け。」
「あ、すみません。」
また誰か来たみたいだ。
「わー、先生大丈夫~??」
「風邪なんか早く治しちまえよ~!」
「先生美人さンといつ結婚するの~??」
「おい、三人目なんか変だぞ!!誰だ今言ったの!」
「わーごめんなさい!」
(全く子供は気が楽でいいなぁ~)
「ってお前ら学校はどうしたんだ!」
今日が平日だと気づき僕は大声を上げる。
やはり喉が痛い。
「もう、今日は祝日で学校お休みだよ!それより早く戻ってきてね!」
「分かったよ!そろそろ帰りなさい。先生はただの風邪だぞ!」
知っている、もう僕が君たちの前に立って授業をできないことを。
先日医者から話があると呼ばれ、病室に入るとこう告げられた。
「肝臓への転移が見られます。」
寿命ははっきり言わなかったが、おそらく一年はもたないらしい。
こんな時響子がそばにいてくれたら.....
「........。」
僕は迷っていた。もちろん響子のことについてだ。
僕の病気のことも教えていないのは彼女が人一倍心配性であるからだ。
彼女のことだ。病状を知れば寝る暇や仕事をする時間を削ってまで僕のことを看病にしに来るに違いない。
彼女のことを思って。
自分より響子を大事にしたい。
幸せになってくれ。
「なぁ響子。僕と別れてほしい。好きな人ができたんだ。」
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- 56 : 2013/11/28(木) 21:36:02 :
- 当然響子は混乱していた。
泣きながら理由を聞いてくる。
君のことを一番に考えた結果だ。許してくれ。
泣いているのをばれないように足早にその場を去る。
響子は、僕が入院しているのを知らない。
知らせていないのだから。
いや、知らせないほうが彼女にとって一番の幸せであると思ったからだ。
数日が経ち、病室には葉隠君、石丸君が来ていた。
「よぉ~苗木っち大丈夫か?」
「苗木君、さぁフルーツを食べて元気を出すんだ!!」
「俺の占いによると、苗木っちはもうすぐ治るぜ!俺の占いは10割当たる!」
「あはは、それはうれしいなぁ!」
知ってる。治らないことも、寿命が残り一年なことも。
だが、笑顔で二人に話す。
じゃぁまた来るべ~~ と言い残し二人は帰って行った。
もうそろそろで面会の時間が終わりの九時になろうとしたとき、病室のドアが開いた。
ドアには泣いている彼女が無言で立っている。
「響子....」
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- 57 : 2013/11/28(木) 22:16:56 :
- 2回目の二人の店でのやり取り省略しました、ふろはいってから書きます!
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- 58 : 2013/11/29(金) 12:47:11 :
- >>1は何時間風呂にはいってるんだろう?
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- 59 : 2013/11/29(金) 16:20:19 :
- 長風呂なんだ、待っていよう。
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- 60 : 2013/11/29(金) 20:52:14 :
- >>58 寝てましたww帰ったら書きます!
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- 61 : 2013/11/29(金) 21:57:35 :
- まっだっかな♪
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- 62 : 2013/12/23(月) 14:47:28 :
- 遅くなってしまって申し訳ございません。再開しようと思います。
「誠・・・」
ひどく呼吸が乱れている。僕のことを聞いてここまで走ってきたのだろうか。
「本当にごめんなさい。」
僕は当惑した。
なぜ彼女は謝っているのだろうか。
むしろ謝るのは僕のほうなのに。
「どうしたのさ、急に。僕はただの風邪だから。」
「全て大神さんやみんなから聞いたわ。」
「そっか。」
最期まで彼女には知らせたくなかった。
案の定彼女は心配して駆けつけた。
彼女だけには心配をかけさせたくなかったのに。
「わ、私何も知らないであなたにひどい言葉浴びせて。本当にごめんなさい。」
「いや、いいんだ。全て僕が望んでやったことだ。君は何も悪いことをしていない。」
少し時間をとり、再び口を開いた。
「響子、一度しか言わないからしっかりと聞いてくれ。」
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- 63 : 2013/12/23(月) 14:55:20 :
「ふぅ、今日もいい天気ね。向こうはどうかしら。」
洗濯物を取り込みながら独り言をつぶやく。
彼の死から三年以上たった今、私は普段どおりの生活ができるようになった。
とても受け入れがたかった現実。
彼がこの世から消え去った。
この心にポッカリ空いた穴を埋めるのにはやはり時間かかった。
今は前と変わらずに探偵事務所で勤務をしている。
普段と変わらない生活。
ただひとつを除いて。
だけど、彼が最期に残した言葉が私を動かす原動力になっているのだもの。
遠くへ行っても決して忘れることのない。
そう、これが本当の幸せ。
Fin
長くなってすみませんこれで終わろうと思います><;
ps、苗木が最期に霧切さんに残した言葉はあえて書かないことにしました。
希望があれば書きます!
あえて伏せたほうが面白いかなと思いまして。
駄文失礼しました。
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- 64 : 2013/12/23(月) 14:57:21 :
- あ、ログインしてなかったwwww
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- 65 : 2013/12/23(月) 14:58:04 :
- できましたw
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- 66 : 2014/01/06(月) 05:19:13 :
- 何て言ったかすごい気になる〜(ーー;)
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- 67 : 2014/01/08(水) 22:41:33 :
- コメントありがとうございます。
この苗木が言った一言についてAfter Story 書こうかと思ってます。
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- 68 : 2014/01/10(金) 02:08:47 :
- 本当ですか!?
楽しみに待ってます
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- 69 : 2014/01/10(金) 11:32:53 :
- >>68 はい! あれだけではおさまりが悪いと言いますか.....(汗)
年をとった希望が峰生という設定で書きたいと思ってます!
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- 70 : 2016/11/11(金) 22:38:49 :
- 初めてダンガンロンパの作品を見させて貰いました
切なさに胸打たれ感動しました
お疲れ様です!
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