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君との約束を 2(エレクリ)
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- 26 : 2014/07/25(金) 01:32:43 :
- 34班の面々は持ち場に到着し驚愕する
エレン「嘘だろ…」
トーマス「俺達、中衛のハズだろ…」
クリスタ「巨人が…こんなとこまで」
エレン「前衛が抜かれたみたいだな…」
ナック「普段威張り散らしてる先輩方は何やってんだッ!」
エレン(楽観視してたわけじゃないが…これは…)
エレン「!?」
エレン「奇行種だ!!」
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- 27 : 2014/07/25(金) 06:23:33 :
- >>25
期待ありがとう(^_^)ゞ
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- 28 : 2014/07/25(金) 07:07:17 :
- 期待!
-
- 29 : 2014/07/25(金) 23:10:40 :
- エレンは忍び寄って来た巨人を寸前の所で回避する
エレン「全員無事……!!?」
エレン「…トーマス…ナック…」
クリスタ「うそ……」
さっきまで隣にいた
イヤダ…ヤメテ…
さっきまで話してた
………
トーマスとナック
1人は巨人に咥えられ呑み込まれた
もう1人は叩きつけられたのだろうか?
頭の位置がおかしい方向に曲がり…そして血達磨になっていた
エレン「クリスタ…」
エレン「援護しろ…」
クリスタは静かに頷く
エレン「まずは…アイツを…」
ーーーーー
ーーー
ー
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- 30 : 2014/07/25(金) 23:12:09 :
- >>28
ありがとう(^_^)ゞ
皆さんのコメント励みになります
本当にありがとうございますm(_ _)m
-
- 31 : 2014/07/26(土) 23:18:17 :
- エレン「うおォォォォ!」
ザシュ!
エレン「討伐数3ッ!」
タッ
エレン「クソッ!あいつどこに行くんだ!!」
トーマス等を殺した巨人はエレンとクリスタを無視して走り続けていた
エレン等は追っていくが所々、邪魔をされていた
クリスタ「エレン!これ以上の深追いは止めよう」
エレン「……そうだな」
エレン「補給に戻ろう…」
エレン(すまねぇ…トーマス…ナック…)
振り返りもと来た道を見る
エレン「………」
アイツは………
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- 32 : 2014/07/27(日) 00:17:49 :
- 憶えている…
10メートルを超える巨人
あの時も…ニヤツいていた…
コイツは…
クリスタ「…え…エレ…ン…」ガクガク
エレン「……ぁ……」
『おかえり』
エレン「…うぁ…ぁ…………」
『また喧嘩してきてからに…!』
エレン「ウアァァァァァァ!!」
『ほら、母さんのマフラーつかいな』
思い出が甦る
大好きだった母…
エレン「…許さねぇ…」
それを奪った
エレン「テメェッ!殺してやる!!ぶっ殺してやる!!!」
あの時の巨人
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- 33 : 2014/07/27(日) 14:37:35 :
- 期待
-
- 34 : 2014/07/27(日) 17:09:26 :
- シクヨロ!あと、期待です!
-
- 36 : 2014/07/27(日) 17:45:06 :
- エレンとクリスタは母を殺した巨人の周りをグルグルと回っていた
エレン「クソッ!」
エレン(さっき討伐した奴らと明らかに別格だ…)
背後をとろうとアンカーを射出する
巨人の背後をとり項を削ごうとするが巨大な手に阻まれる
一斉攻撃、波状攻撃、部位攻撃を試していたが、どれも失敗に終わっていた
エレン「デケェ癖に!小回り利かしてんじゃねぇ!!」
アンカーを巨人に打ち付け一気に項を狙う
自棄になった訳ではない
両の手が…巨人の意識がクリスタに向いている
これならいけるそう考えての行動だった
エレン(この角度なら!)
項まであと5メートル
エレン(殺った!)
そう思っていた…
-
- 37 : 2014/07/27(日) 18:21:01 :
- クリスタ(これなら…)
巨人の意識は彼女にある
邪魔な腕は彼女を狙っている
クリスタ(エレンを邪魔する者はない!)
予想通りエレンは巨人の項にアンカーを打ち込む
クリスタ(…………)
クリスタ(違和感が……)
クリスタ(巨人の様子がおかしい)
クリスタ(いやな予感がする…)
あと数メートルの距離
クリスタ(大丈夫…考え過ぎだ)
クリスタ「えっ……」
クリスタの方を向いていた巨人の首が…
クリスタ「うそ…」
180度回転した
クリスタ「エレンッ!!」
ブチャッ!
その時、肉の千切れる音に鮮血が飛んだ
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- 38 : 2014/07/28(月) 20:59:00 :
- 超面白いです!
続き気になります!
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- 39 : 2014/07/29(火) 12:25:36 :
- 期待いいいい!
-
- 40 : 2014/07/29(火) 19:00:38 :
- まだかなー?
-
- 42 : 2014/07/29(火) 22:12:02 :
- 鮮血とともに何かが勢いよく落ちていく
屋根を転がり続けやっと止まった
クリスタ「……………」
信じたくない
クリスタ「…イ……ヤ……」
右足がない血が流れ続けている
クリスタ「エ…レン……」
ピクリとも動かない
クリスタ(……死んでる訳ない…生きてる…絶対生きてる!!)
遠目からでもわかる
早く応急処置をしなければ
クリスタ(助けなくきゃ…早く…)
巨人を無視して、エレンの元に向かう
クリスタ(どうする…どうする…)
巨人よりも自分の方が早い
ここから見るに負傷部位は足だけ
圧迫止血だけでいい
クリスタ(余裕はある…だけど…)
エレンを担いだ時、自分にどれ程のスピードが出せるのか…
クリスタ(それに…)
この巨人は小回りが利く
もし走って来たらゾッとする
クリスタ(地の利をいかさないと…ダメだ!)
-
- 43 : 2014/07/30(水) 00:13:37 :
- ドシャ! ガシャン!
大きな音がする
振り返り確認すると、巨人は至る所に手を出し家を破壊していた
クリスタ(アイツ…両目が斬られてる…)
接触した際にエレンが一矢報いたようだ
クリスタ(回復するまで時間がかかるハズ!これならいける!!)
急ぎガスをふかせる
クリスタ(もう少しで……くっ!?)
家の隙間からクリスタを捕らえようと手が伸びる
避けようとアンカーを打ち込むが、体勢が悪く壁に激突した
クリスタ「カハッ!」
クリスタ「ゲホッ!ゲホッ!(息が……)」
髭を生やした巨人が薄ら笑みを浮かべ、クリスタに近づく
クリスタ「ハァ……ハァ…(エレン…)」
そしてつまみ上げて大きく口を開けた
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- 44 : 2014/07/30(水) 09:22:38 :
- よろしくお願いします笑
期待してます!笑
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- 45 : 2014/07/30(水) 16:04:11 :
- いつも見ています!
続きも期待しています!(^^)!
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- 46 : 2014/07/30(水) 16:26:16 :
- リヴァイ兵長ー助けてあげて
-
- 48 : 2014/07/31(木) 00:35:43 :
- クリスタを摘まんだ指はゆっくりと開かれる
エレン(クリス…タ…)
エレン(…動けよ…いつまで…寝てるつもりだ…)
舌の上に落とされ、呑み込もうとしていた
クリスタの悲鳴が聞こえる
エレン(…ガキの頃…約束しただろうが…)
エレン(何があっても……)
エレン(守ってやって…!!)
ゆっくりと立ち上がりアンカーを放った
-
- 49 : 2014/07/31(木) 00:54:01 :
- ー
ーーー
ーーーーー
ガシッ!
クリスタ「えっ…エレン…」
巨人の舌の先端に、必死にしがみついていたクリスタの腕を掴む
そして、勢いよく引っ張り上げ外(屋根の上)に放り投げた
クリスタ「エレンッ!」
まだ巨人の口内に残るエレンに急ぎ手を伸ばす
同じ様にエレンもクリスタに手を伸ばした
しかし、その手に巨人の歯が落ちた…
その瞬間
クリスタの叫び声が聞こえ
左手に激痛が走り
意識を失った
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 50 : 2014/07/31(木) 08:29:54 :
- 超おもしろいです!
頑張ってください!
期待してますよー!
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- 51 : 2014/08/01(金) 00:17:31 :
- >>50
ありがとうございます
頑張ります(^_^)ゞ
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- 52 : 2014/08/01(金) 00:19:15 :
- どれくらい気を失っていたのだろうか?
クリスタ「…………」
太陽の位置を見れば、それ程経過していないのが分かった
クリスタ「…………」
辺りを見渡す
誰もいない
ただ1人、クリスタだけが処に存在していた
クリスタ「エ…レン…」
傍らに落ちていた
【左腕】
誰の腕か直ぐに分かった
クリスタ「エレン…」
『お前は…いなくならないよな…』
訓練生になる前の日エレンが言った言葉
クリスタ「…ひどいよ……」
クリスタ「私は…一緒にいたいのに…」
クリスタ「いつも…いつも…」
クリスタ「いつだって!エレンがいなくなるんじゃない!!………もう……」
クリスタ「もう…」
クリスタ「イヤだよ…」
そう呟くと、ゆっくりと立ち上がった
愛する人の腕を抱きしめ…
幾宛もなく歩き始めた
ーーーーー
ーーー
ー
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- 53 : 2014/08/01(金) 07:57:00 :
- おもしろいィィィ!
頑張ってください!
-
- 54 : 2014/08/01(金) 12:33:00 :
- 凄くおもしろいです!続きに期待!
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- 55 : 2014/08/01(金) 19:40:48 :
- 今後に期待‼︎
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- 56 : 2014/08/01(金) 22:12:10 :
- やっべええええ!
超面白いいいいい!!
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- 57 : 2014/08/01(金) 23:50:53 :
- コメントありがとうございます!
これからも期待されるように頑張ります(^_^)ゞ
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- 58 : 2014/08/01(金) 23:54:10 :
- ~とある屋根の上~
10分前、撤退の鐘が鳴った
「クソッ!どうすんだよこれ!?」
だが、彼ら訓練兵は撤退できずにいた
壁を登るためのガスがつきようとしていたためだ
コニー「だから!イチかバチかあそこに群がる巨人をやるしかねぇだろ!?」
諦めにもにた空気の中、コニーが案を出すが、ジャンの戦況分析に黙り込む
コニー「ダメかな?」
ジャン「はぁ~~…」
ジャン「覚悟もなければ士気も低い……無理だな…死にに行くもんだ…」
ジャン(こんな事なら…言っておけば…)
サシャ「やりましょうよ!みなさん!さぁ!!立って!」
サシャ「みんなが力を合わせればきっと成功します!」
サシャ「私が先陣を引き受けますから!!」
明るく振る舞い皆を鼓舞するが、賛同する者は誰もいなかった
-
- 59 : 2014/08/02(土) 00:13:40 :
- サシャ「……」
サシャ「アルミン、ユミル一緒にみんなを…」
アニ「ライナー…どうする?」
ライナー「まだだ…やるなら集まってからだ」
マルコ「だめだよ。どう考えても…」
マルコ「僕らはこの街からでられずに全滅だ。死を覚悟してなかったわけじゃない…でも……」
マルコ「一体何のために死ぬんだ……」
ここにいる大半の者がマルコと同じ考えだ
ガスを取りに行くために自分らは命を懸けなければならないのか!?
本当であれば補給班が…やることを…
誰かが言った
「今頃、壁の上だったのに」と…
-
- 60 : 2014/08/02(土) 00:41:36 :
- ユミル「けっ!シケたツラしやがって!」
その様子を見てユミルは悪態をつく
サシャ「有志だけで行きますか?」
ユミル「どんくらい集まるよ」
サシャは周りをじっくり見て答えた
サシャ「………見るに10人くらいです。私らも入れて」
ユミル「………たんねぇな」
ユミル「あいつ等も分かってるはずだろ。ここにいても死ぬだけだってよ」
ユミル「なら、ガスなくなる前に行くしかねぇだろ!」
アルミン「……しかたないよ…みんなそう簡単に決断できないよ…」
激昂しかねないユミルを諭すように言う
ユミル「悠長なこったぁ…」
アルミン「ハハッ………」
サシャ「なんとか行くしかない!って流れ作れないもんですかね…」ハァ…
アルミン「…………」
ユミル「どうした?」
アルミン「つくれるかもしれない…」
ユミル「なにを?」
アルミン「流れをだよ!」
-
- 61 : 2014/08/02(土) 12:49:13 :
- 期待っす
-
- 62 : 2014/08/02(土) 12:49:54 :
- アルミンの策って何だろう?
-
- 63 : 2014/08/02(土) 19:33:03 :
- アルミン死亡フラg…(ry
ゲフンゲフン。お疲れさまです!
続き楽しみです!
-
- 65 : 2014/08/03(日) 01:58:52 :
- ユミル「流れをつくるって…」
アルミン「時間が惜しい!僕は今から…みんなを説得する!」
アルミン「ユミル!何も聞かないで協力して欲しい!」
ユミル「…おぉ、分かった…」
アルミンの迫力におされ承諾する
アルミン「良かった…なら、僕の言うことすべてを肯定してくれ!」
ユミル「んぁ、分かった(アルミン…いったい何するつもりだ…?)」
アルミン「………ふぅ…」
安心したと言わんばかりに息を吐く
サシャ「あの~私は何もしなくていいんですか?」
アルミン「……サシャは…もしユミルが取り乱したら、フォローして欲しい」コゴエ
サシャ「わかりました…」
サシャ(取り乱すって…ほんと何するつもりなんですか?)
-
- 66 : 2014/08/03(日) 06:14:37 :
- ーーーーー
ーーー
ー
アルミン「みんな聞いてくれ!」
その声に皆の視線が集まる
誰もが暗い表情をしていた
ユミル(どうやって流れをつくるか知らんが…頼むぞ…)
そしてアルミンの説得が始まったのだが…
ユミル(おいおい、それって……)
アルミンの説得は、コニーの言事を上手くまとめていただけだった
当然だがみんなの反応は薄い
ユミル(どうすんだよ!?アルミン!!秘策……あるんだよな!?)
そして、アルミンの話は2分もしないうちに終わった
最後は「みんなで力を合わせれだきっと成功する!」で締めた
これも当然だが、賛同する者などいない
ユミル「…………」
皆の意識がアルミンからハズレようとした瞬間
アルミン「しかたない…」
彼は【爆弾】を投下した
アルミン「僕【1人】で行ってくるよ」
その言葉は周りにいる者全てを驚かせた
-
- 67 : 2014/08/03(日) 08:57:58 :
- アルミン「そして携帯補給機を取ってくる」
ユミル「なっ!?」
マルコ「本気か!?」
ジャン「待てよ、自殺行為だぞ!」
ライナー「落ち着けよ!」
コニー「アルミン馬鹿になっちまったのか!?」
反応は様々だが、アルミンを止めようとしていた
アルミン「ここにいても死を待つだけだってさっきから言ってるだろ!」
アルミン「君らは何を期待しているんだ!助けがくるとでも思っているのか!?来るはずないだろ!」
「そん事分からないじゃない!」
アルミン「なら君は、この巨人が徘徊する街中、ガスを持って戦えるかい?作戦を立てると思うかい?」
アルミン「あの小鹿のキッツが!!」
「………」
アルミン「いつまでここにいるつもりなの?巨人に食べられるまで?君らの方こそ自殺行為だよ!」
ジャン「それは…」
アルミン「僕は生きる!こんな所で死ぬつもりはない!死んでたまるかッ!」
アルミンの必死の叫びが皆を奮い立たせた
ユミル(頼もしいな…あのナヨナヨしたモヤシが……)
そしてアルミンは
アルミン「せっかく…」
更に【爆弾】を
アルミン「ユミルと結婚を前提につき合ってもらう約束をしたんだ!!」
ユミル「ふぁ!?」
投下した
-
- 68 : 2014/08/03(日) 10:24:13 :
- 期待です
-
- 69 : 2014/08/04(月) 02:20:52 :
- >>68
期待ありがとう
-
- 70 : 2014/08/04(月) 02:23:18 :
- 好奇の視線がユミルに向けられた
ユミル「ちょ…イヤ…///」ワタワタ
サシャ(うわぁ~取り乱してます)
サシャ「ユミル、動揺してないで下さい」コゴエ
ユミル「あっ…///む、無理ぃ…///」
「…………」
「ぷっ!ハハッハハハハ!!」
アルミンの突然の告白?そしてユミルの動揺。そんな2人が滑稽で笑いが起きた
サシャ(…あれ?)
先程までの暗い雰囲気はなく
みんなの顔に生気が戻っていた
ジャン「アルミン!しょうがねぇから手伝ってやるよ!ありがたく思えよ」
マルコ「ハハッ、僕も行くよ」
コニー「なんかわかんねぇけど、結婚おめでとな!もちろん俺は最初から行くつもりだったぜ!」
ライナー「先頭は俺が引き受けよう。」
アニ「ハァ…バカしかいない…」
ライナー「ん?おまえは来ないのか?」
アニ「行くよ…周り見てみなよ…ここに残る奴なんていないよ」
下を向き待とうとする者はいない
誰もが覚悟を決め
明日を生きるため前を進む
彼らの進撃は今始まる
-
- 71 : 2014/08/04(月) 17:06:07 :
- 期待
-
- 72 : 2014/08/04(月) 17:44:11 :
- いいねぇ(ニヤニヤ
頑張ってください!
-
- 73 : 2014/08/05(火) 20:13:26 :
- 期待
-
- 74 : 2014/08/05(火) 20:13:43 :
- 期待
-
- 75 : 2014/08/05(火) 20:13:47 :
- 期待
-
- 76 : 2014/08/05(火) 20:14:06 :
- キタイ
-
- 77 : 2014/08/05(火) 21:17:52 :
- 期待
-
- 78 : 2014/08/05(火) 21:35:59 :
- ユミル可愛い~(≧∀≦)
-
- 79 : 2014/08/06(水) 10:16:38 :
- 期待
-
- 80 : 2014/08/06(水) 11:47:53 :
- 期待
-
- 81 : 2014/08/06(水) 16:17:09 :
- 皆さんコメントありがとう!
0時頃に投下予定です
-
- 82 : 2014/08/07(木) 11:53:55 :
- 投下したと思ってたら、ささってなかった
すみませんm(_ _)m
-
- 83 : 2014/08/07(木) 12:03:36 :
- ーーーーー
ーーー
ー
アルミンとユミルは先頭のライナー達を追いかけていた
アルミン「かなり離されたね」
ユミル「…そうだな」
アルミン「急ごうか」
ユミル「…そうだな」
アルミン「………」
ユミル「………」
アルミン「もしかして怒ってる?」
ユミル「…あぁ、さっきの笑えない冗談のせいでな…」
アルミン「僕の本心だよ」
ユミル「冗談はよせ…」
アルミン「本気だよ。僕は君が…好きだ」
ユミル「ッ!?知らねぇ!勝手に言ってろ!」
ユミル「……とっとと行くぞ…」
ユミルはスピードを上げ、アルミンと距離をとる
小さくなるユミルの後ろ姿
アルミン「嫌われちゃたかな…」ハハッ…
自嘲気味に笑った
アルミン「もう少しもつかな…」
カチカチ
トリガーは反応しない
アルミン「はぁ…思ってたより早かったな……」
アルミン「さよなら…ユミル」
アルミン「僕の…人生の一番は
…君に会えたことだよ…」
-
- 84 : 2014/08/07(木) 14:50:24 :
- 面白いです❗️❗️❗️❗️❗️頑張って下さい
-
- 85 : 2014/08/08(金) 05:06:23 :
- ユミル「……とっとと行くぞ」
アルミンの了解を取る前にスピードを上げる
顔を真っ赤に染め上げながら…
ユミル(ダメだ…今アイツの顔を見れない)
心の鼓動が早くなる
ユミル(結婚を前提につき合うって言われた///)
冗談だと思ってた
ユミル(すっ、好きって言われた///)
あの真剣な眼差しに動揺した
ユミル(で、でも…)
クリスタのように可愛らしい訳ではない
ミカサやアニのように美人な訳ではない
ユミル(私のドコが良いんだ…?)
ユミル(いや、まぁ…嬉しい…けど…)
コニー「よぅ、ユミル」
ユミル(んッ…いつの間にか合流しちまってた…)
コニー「あれ?」
ユミル「どうしたよ?」
コニー「アルミンと一緒じゃなかったのか?」
-
- 86 : 2014/08/08(金) 05:07:14 :
- >>84
応援ありがとう。頑張ります!(^^)!
-
- 87 : 2014/08/08(金) 08:12:32 :
- アルミィィィィン
頑張ってー!エレン…クリスタ…
-
- 88 : 2014/08/10(日) 01:13:01 :
- >>87
コメントありがとう感謝!
-
- 89 : 2014/08/10(日) 01:41:55 :
- アルミン(まさか生きてるなんて…)
今しがた、自分が落下したであろう高さを見上げた
アルミン「………」
アルミン「僕の体って…結構…頑丈だったのか…」
ドスン ドスン
挟み撃ちを仕掛けるように巨人が二体近づいていた
アルミン「時間の問題だね…」
アルミン「……」
替えの刃を手に取る
カシャッ!
アルミン「喰われるよりッ!」
そして、自分の首に押し当てた
アルミン「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ」
手が
足が
体が
震える
アルミン(こ、怖い……!…………何してるんだ!さっき、死ぬ気だったろ!?)
アルミン(首の脈を…簡単だろ!?ただ引くだけ…)
ブンッ!
風を切る大きな音
アルミン「なっ!?」
目の前で行われている
ドゴッ!
アルミン「きょ、巨人が…巨人を殺した!?」
あり得ない光景
-
- 90 : 2014/08/10(日) 13:09:50 :
- アルミン「こんなことって……」
ガシッ!
アルミン「うわっ!」
背後からの衝撃
体が中に浮いた
一瞬、別の巨人に捕まったのか!?そう思ったが、すぐにそうでない事に気がつく
以前、格闘訓練でやられた【裸締め】
その時と似た感触
巻き付く腕
背中に押し当てられてる胸
アルミン(これは…まさか)
屋根に着地し、腕の力が弱まった
アルミン「ユミ…」ボフッ!
ユミル「よ、よかったぁ~~~!」
振り向き様に抱き着かれた
アルミン「~!~~~~~!」
身長差により胸に顔が押し当てられ、息ができずにいた
アルミン(くっ…苦しい///)
コニー「お前ら………」ハァ…
そんな二人を見て緊張感のない奴らだ。とため息をつくのだった
-
- 91 : 2014/08/10(日) 21:58:31 :
- コニー「おい!早く逃げんぞ!」
ユミル「そ、そうだな!」
アルミン「…………」
ユミル「どうした浮かない顔して」
アルミン「ありがたいけど…二人で逃げてくれ」
コニー&ユミル「はぁ!?」
コニー「何いってんだ!?死ぬ気か!!?」
ユミル「…………」
アルミン「ガスがないんだ…」
コニー「…………」
アルミン「本当に来てくれてありが…」ゴツン!
アルミン「痛~!」
話を遮るようにユミルの拳骨が飛ぶ
ユミル「何を言い出すかと思えば…お前バカだろ」
アルミン「だって…」ブンッ!
アルミン「ぐぁ…!」
口を開いた瞬間拳骨が飛ぶ
ユミル「ガスがねえなら私がおぶってやる!」
アルミン「………」ブン!
アルミン「げふっ…!」
黙っていても拳骨が飛ぶ
ユミル「それとも何か!?結婚を前提にってありゃ嘘だったのか!!?」
アルミン「う、嘘じゃないです!本気です!」
ユミル「なら付き合ってや…」
コニー「お前らいい加減にしろよ!」
ユミル&アルミン「………ごめん……」
ユミル「行くか」
コニー「おう」
アルミン「ちょっと待って」
コニー&ユミル「…………」ギロッ!
ユミルが拳を握る
アルミン「ち、違う!提案…提案があるんだ!」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 92 : 2014/08/10(日) 22:50:28 :
- ~補給所~
ジャン「お前ら無事たったのか!」
コニー「なんとかな!」
マルコ「それよりあれは…」
コニー「あいつは、よくわからん。よくわからんが、巨人を襲うんだ」
ライナー「………」
マルコ「奇行種…」
ユミル「んな事より、早く補給する算段考えるぞ!」
その後、中に入り込んでいた巨人をすべて殲滅した一行は、補給を済ませ外に出た
アルミン「あの巨人がいない…」
コニー「他の巨人もな…」
ジャン「どうでもいい!早く壁登んぞ!」
アニ「…………」
サシャ「どうしました?皆行っちゃいますよ!」
アニ「あれ……」
サシャ「?」
アニの指差す方向をじっと見つめる
サシャ「えっ…?いやいや…えっ?だって…」
アニ「わかる…?」
サシャ「は、はい!いや…でも…どうやって…」
アニ「よかった…私の頭がおかしいのかと思ったよ」
二人の異様な様子に気づき皆近づく
ユミル「どうしたんだよ」
サシャ「塞がってます」
ユミル「…ふさがる……?」
アニ「壊された扉が…デカイ岩で塞がってるんだよ…」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 93 : 2014/08/10(日) 23:03:03 :
- 期待!
-
- 94 : 2014/08/11(月) 16:18:10 :
- >>93
期待ありがとう(^^)/
-
- 95 : 2014/08/11(月) 17:11:52 :
- 後日、公開された情報では
兵団で極秘に研究していた巨人化生体実験
その成功者が前門付近にあった大岩を持ち上げ
壁を塞いだ
その後駆けつけた
調査兵団と駐屯兵団工兵部の活躍により
ウォール・ローゼは再び巨人の侵入を阻んだ
人類が初めて巨人の侵攻を阻止した初めての快挙であった
-
- 96 : 2014/08/11(月) 17:45:17 :
- サシャ「なんですかこれは…」
先輩「くっ…巨人が吐いた跡だ」
先輩「奴らには消化器官がねぇんだろうから、人食って腹一杯になったらああやって吐いちまうんだと」
サシャ「…そんな…」
先輩「クソッ…これじゃあ…誰が誰だか見分けつかねぇぞ」
ーーーーー
??「これ、ミーナだよね」
アニ「………………」
??「友達だったのにね。」
アニ「………………」
??「きっとアニが呼んだ子達が食べちゃたんだろうね♪」
アニ「ごめんなさい…」
??「どうやって死んでいたのかな?安らかに?恐怖にかな?顔がないからわかんないね?」フフッ
アニ「ごめんなさい…」
ライナー「謝っても仕方ないぞ。早く弔ってやるんだ」
??「ミーナもきっと家に帰りたいはずだよ!送り届けてあげようよ!!」
アニ(お願いだから…お願いしますから…)
??「こんなの見たらきっとご家族……ミーナの【お父さん】もビックリだね!」
アニ(私を………)
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 97 : 2014/08/12(火) 00:01:09 :
- 戦死者 98名
・
・
・
・
・
・
エレン・イェーガー
・
・
・
・
・
・
ミーナ・カロライナ
・
・
・
・
行方不明者 416名
・
・
・
・
クリスタ・レンズ
・
・
・
ミカサ・スイエラ
・
・
・
トーマス・XXX
・
・
ナック・XXX
・
・
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 98 : 2014/08/12(火) 01:12:14 :
- ~とある牢屋~
男が牢屋の前に立ち口を開く
エルヴィン「やぁ、久しぶりだね」
リヴァイ「チッ!相変わらずカビ臭ぇ…」
男の名前はエルヴィン・スミス
調査兵団の団長
もう一人はリヴァイ
調査兵団の兵長である
エルヴィン「起きてるかい?」
牢屋の中にいる人物に話しかけるが反応はない
エルヴィン「言われた通り調べてきたよ」
しかし話を続けた
エルヴィン「残念だけど、君のご家族は……」
「それ以上、言わなくていいです…分かりました」
エルヴィン「そうか…助かるよ。いつになっても、こう言う話は馴れてなくてね」
エルヴィン「それで、以前の答えを聞かせてくれるかな」
「入団します……殺させてください……」
「やつらを一匹残らず…!」
リヴァイ「ほう、悪くない…」
エルヴィン「よろしく頼むよ」
エルヴィン「エレン・イェーガー」
暗い牢屋の中…眼光が鋭く光った
-
- 99 : 2014/08/12(火) 07:36:44 :
- 期待です
-
- 100 : 2014/08/12(火) 21:10:56 :
- >>99
期待ありがとう
なんか余計な要素を詰め込みすぎた気がする
このまま続けていいのだろうか?
-
- 101 : 2014/08/13(水) 10:42:20 :
- ファイトp(^_^)q
-
- 102 : 2014/08/13(水) 23:10:43 :
- >>101
ありがとう
このままの路線で頑張ってみます
-
- 103 : 2014/08/13(水) 23:16:58 :
- ー
ーーー
ーーーーー
ライナー(あいつら…あんな所でなにやってんだ?)
104期の仲間達が一ヶ所に集まりなにやら話をしていた
ライナー「お~い!」
エレン「おっ!ライナー」
ナック「ライナー兄貴!」
ライナー「お前らどうしたんだ?」
エレン「ちょっと手伝ってくれよ」
ライナー「?…あぁ、構わんぞ」
トーマス「やっぱりライナー兄貴だ!頼りになるぜ」
ライナー「ハハッ…まぁ、任せてくれ。それで何を手伝うんだ?」
ミカサ「探し物…手伝って」
ライナー「探し物…?」
ミカサ「そう、みんななくした」
ライナー「何をなくしたんだ?」
ミカサ「私は体…全部…」
血まみれのミカサがライナーを睨む
ライナー「うわっ!?」ドンッ
何かにぶつかる
ライナー「なっ!?」
顎から上がない兵士
ミカサ「ミーナは頭をお願いと…言っている」
ライナー「~~~~~~!」
オレモオレモワタシモオレモワタシモオレモオレモオレモワタシモオレモオレモオレモオレモ
オレモワタシモオレモワタシモオレモワタシモオレモワタシモオレモオレモワタシモオレモワタシモワタシモワタボクモシモワタシモワタシモオレモオレモ
ライナー「や…やめ…やめて…くれ…」
ハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤクハヤク
ミカサ「ミーナ…口がないから喋れない…可哀想…そう思わない?」
ライナー「お、おれには…………だ…ない………手伝えない………」
エレン「何いってんだよ…」
エレン「お前らがやったんだろ…」
無表情で近づく
ライナー「……あ……ち、ちが…………」
ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ
クリスタ「責任とってよ……」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 104 : 2014/08/14(木) 02:35:56 :
- ガバッ!
ライナー「ハァ、ハァ…」
コニー「むにゃむにゃ…」
ジャン「…zzz…ん~…」
ライナー「…夢か…」
『』ボソボソ
ライナー「……………」
『』ボソボソ
ライナー「…………」
夢から覚めたのにまだ聞こえていた
『』ボソボソ
姿は見えないがそこにいる気がした
いつまでもこの幻聴は続くのか?
いつまでもこの幻覚は続くのか?
この罪悪感いつ消えるのだろうか?
そんなことを考えながら耳を傾けた
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 105 : 2014/08/14(木) 18:39:15 :
- 兵法会議により調査兵団所属となったエレンは、リヴァイ班に配属された
~旧調査兵団本部~
オルオ「みたか?あの新兵びびってたぞ」フッ
ペトラ「あんたの間抜けな姿みてビックリしてたのよ…あとその話し方止めて。不愉快だから」
オルオ「おいおい…俺の女房ヅラは…」
オルオとペトラの軽い言い合いが始まる
グンタ「あいつらは…まったく」ハァ
エルド「まぁ、よろしくな」
エレン「はい、よろしくお願いします」
エレン(みなさん…結構フレンドリーだな…)
オルオ「おい!新兵!調子にのガッ!ブチッ!」
エレン「!!?あ、あの大丈夫ですか?」
舌を噛み、血を撒き散らす先輩に驚く
エレン(この人、舌噛みすぎだろ!)
そして心の中で突っ込みをいれた
ペトラ「ゴメンね、気にしなくて良いからね」
エレン(俺は…この人達に…殺されるのか)
-
- 106 : 2014/08/14(木) 21:03:26 :
- ちょーおもしろいです!
そろそろエレクリもみたいです!
期待してます!
無理せず頑張って!
-
- 107 : 2014/08/14(木) 21:03:53 :
- ~数日後 新兵勧誘式~
エルヴィン「今回の襲撃で失った物は大きいが、これまでに無いほど人類は勝利へと前進した」
エルヴィン「それは周知の通り、巨人化能力者の存在だ」
エルヴィン「彼に関してはまだここで話せることは少ない」
エルヴィン「だが、間違いなく我々の味方であり、命懸けの働きでそれを証明している」
…………
……
…
エルヴィン「調査兵団に入るためにはこの場に残る者は近々ほとんど死ぬだろう」
エルヴィン「自分に聞いてみてくれ。人類のために心臓を捧げることができるのかを」
エルヴィン「以上だ」
エルヴィン「他の兵団の志願者は解散したまえ」
ザッザッザッザッ
一斉に移動し始める
ザッザッザッザッ
逃げるように…
ザッザッザッザッ
心が折れたものから……先に…
-
- 108 : 2014/08/14(木) 23:17:25 :
- クリスタはどこに行ったの?
-
- 110 : 2014/08/15(金) 01:15:55 :
- ヒュウウウウウウウ
エルヴィン「君達は…死ねと言われたら死ねるか?」
「死にたくありません!」
エルヴィン「そうか…皆…いい表情だ」
エルヴィン「ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる!」
エルヴィン「これが本物の敬礼だ!」
エルヴィン「心臓を捧げよ!」
「ハッ!!」
ジャン「…クソが…最悪だチクショウ…調査兵団なんて…」
マルコ「あぁ…なんで……やっちゃったよ……」
サシャ「…う…嫌だよぉ…こわいぃ…村に帰りたい……」
コニー「…ごめん…かあちゃん……」
アルミン「なんで…ユミル…」
ユミル「お前を一人にできるかよ…」
アニ「…………」
エルヴィン「君達は勇敢な兵士だ」
エルヴィン「心から尊敬する」
-
- 111 : 2014/08/16(土) 00:16:51 :
- ~食堂~
勧誘式が終わり会食がおこなわれた
ジャン「…やっちまったな…」
コニー「あぁ…」
マルコ「だね…」
サシャ「ユミルゥ~」グスッ
ユミル「はいはい…泣くなよ」
アニ「……」
アルミン「以外だよアニも残るなんて」
アニ「……ほんと…バカなことをしたよ」
サシャ「ッ…えぐっ…ごくっ…もぐっ」
ユミル「泣きながら食うなよ」
サシャ「おいじいです!」ガブガブ
エルヴィンが立ち上がり回りを見渡す
視線が集まる
エルヴィン「早速だが君らに紹介したい人物がいる」
エルヴィン「来てくれ」
その合図とともに、奥のドアが開きフードを深く被った人物
ユミル「例の奴か…」コゴエ
アルミン「たぶんね」コゴエ
エルヴィン「彼が巨人化能力者」
その人物はフードを脱いだ
「!?」
エルヴィン「エレン・イェーガーだ」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 112 : 2014/08/16(土) 03:58:05 :
- エレンと再開した数日後
アニはローゼ南区の小さな村
そこにある病院に来ていた
~病室~
ベルトルト「エレン?」
ライナー「…そうか…生きていたのか…」
アニ「……それで、どうする?仕掛ける?次の遠征で…」
ライナー「いや、まだだ。当分は情報を集める。おとなしくしてろ」
ライナーの返答に顔をしかめる
アニ「そう、わかったよ…」ガタッ
ライナー「どうした?」
アニ「帰る…」
ドアに手をかける
ベルトルト「アニッ!」
アニ「…なに…」
ベルトルト「い、いや…その、来てくれてありがとう。」
ベルトルト「また…また来てね」
アニ「気が向いたら…」
そして扉を閉めた
-
- 113 : 2014/08/16(土) 15:14:16 :
- アニ「向くことはないけどね…」ボソッ
扉を完全にしまったのを確認すると、すぐ本音を漏らした
別にライナーが嫌いな訳じゃない
ベルトルトが嫌いな訳じゃない
二人の事は実の兄のように慕っている
毎日でも会いに行きたいぐらいだ
アニ(でも、この病院には…あいつがいる)
この病院の唯一の医者、この村では評判がいい
ライナーもベルトルトも信頼しきっている
とても良い医者だと
そして
とても良い協力者だと……
アニ(良い協力者?ふざけるな!あんな…いるだけで息が詰まる………)
アニ(殺意?狂気?それに似た眼差しで私らを見るあの男…が…)
カチャ!
そんなことを考えていると、ドアが開き【良い協力者】と鉢合わせになった
アニ「………」
「やぁ、もう帰るのかい?」
アニ「用は済みましたので…帰ります」
「そうか、気をつけて帰るんだよ」
アニ「…さよなら…」
アニ「グリシャ先生…」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 114 : 2014/08/16(土) 19:11:44 :
- 期待です
-
- 115 : 2014/08/16(土) 21:51:01 :
- >>114
期待ありがとう!
-
- 116 : 2014/08/16(土) 23:59:00 :
- ~ストヘス区 裏路地~
帰ってくる頃には日が落ち月が出ていた
ライナー「ちっと長居しちまったかな」
ライナー「楽しかったな…」
アニがあの病院に来るのも久し振りで、ベルトルトにとっては、数年ぶりの再開だった
これにはベルトルトも喜び終始笑顔だった
ライナー(まぁ、アニの奴すぐ帰っちまったけど…)
ライナー(また…近いうちに理由をつけて集まるかな)
ライナー(今度は作戦とか関係なしに…)
「あの、すみません」
後ろから声をかけられた
ライナー「はい、なん……」
ザッ! バシュ!
ライナー「~~~~~~!」
振り向き様に胸を斬られた
ガシッ! グサッ!
胸にブレードが刺さる
ライナー「ガッ!…う……がぁぁぁ!」
「ねぇ、教えて…」
カチャ!
もう一本のブレードを喉元に当てる
その人物はフードを深くかぶり落ち着いた声で語りかける
「ベルトルト・フーバー」
ライナー「ぐっ…な、何を…」
「超大型巨人」
ライナー「………」
痛みよりもこの声に恐怖を感じた
「ライナー・ブラウン」
「確定はしていないが鎧の巨人」
ライナー(この声…どこかで)
シュー
「体の修復を確認した…ので巨人確定」
ライナー「!?」
ライナー(このしゃべり方は…!!)
ライナー「まさか…み」
ザシュ! ボトッ! ゴロゴロ
部下「隊長……」
「あっ…やってしまった…協力者の存在を聞くのを忘れていた…」
「ライナー喋れる?」
部下「首切ったんだから無理ですよ」
「仕方ない…大型の方に聞こう」
「…死体を片付けろ」
翌日、憲兵団ではライナー・ブラウンの捜索を開始した
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 117 : 2014/08/17(日) 00:12:18 :
- ふぁいと!p(^_^)q
-
- 118 : 2014/08/17(日) 22:26:52 :
- >>117
感謝です\(^^)/
-
- 119 : 2014/08/17(日) 22:54:14 :
- ここで質問なんですが、ハンジさんの性別どっちなんですかね?
男で良いですかね?
-
- 120 : 2014/08/17(日) 23:07:14 :
- 女と思いますけどね
-
- 121 : 2014/08/18(月) 00:20:45 :
- “人類最後の翼”では女と書いてありましたよ~
-
- 122 : 2014/08/18(月) 05:47:22 :
- ハンジさんは女ですね
-
- 123 : 2014/08/18(月) 06:07:07 :
- 性別ハンジでいいんじゃないですか?w
-
- 124 : 2014/08/18(月) 23:14:24 :
- え?だれだろ!気になる〜
ファイト!
放置したら怒だよ!←
-
- 125 : 2014/08/19(火) 13:11:21 :
- 皆さんありがとうございます(^^)/
やり易いように、大正義エレアニさんの【性別ハンジ】でいこうと思います
-
- 126 : 2014/08/20(水) 01:15:01 :
- ~分隊長室~
モブリット「カキカキ
ハンジ分隊の右腕、良心とも言える男モブリット
彼は明日、ハンジが作戦会議で使用する書類を作っているのだが…
ハンジ「暇だねぇ~」
等の本人がコレである
モブリット「私は忙しいです」
ハンジ「手伝おうか?」
内心手伝って欲しいと思うが、手伝わせるとまたこれ、逆に時間がかかる
モブリット「こちらは任せてください」
ハンジ「はぁ……」ペラッ
モブリット「なに見てるんですか?」
ハンジ「新聞……まだエレンの事やってるよ…」
ハンジ「憶測で巨人を語って……馬鹿馬鹿しいね」
モブリット「………」
ハンジ「巨人の生体調査したいね…おっ!」ペラッ
下らないと言いながらも、なにかに興味を示し次のページをめくる
モブリット「来週の壁外遠征まで我慢です」
-
- 127 : 2014/08/21(木) 06:39:29 :
- 頑張ってください!
-
- 128 : 2014/08/22(金) 17:04:47 :
- はよ
-
- 130 : 2014/08/23(土) 08:40:59 :
- 亀に関してはもう何も言うまい
あと期待だゾ☆
-
- 131 : 2014/08/23(土) 19:58:38 :
- >>130
助かります
-
- 132 : 2014/08/23(土) 20:02:18 :
- ハンジ「我慢ねぇ~我慢は嫌いなんだよ」
モブリット「嫌いだと言われても、私にはどうすることも出来ません」
そんなやり取りをしていると、控えめにドアがノックされる
ハンジ「ん~どうぞ~」
静かにドアが開きハンジ分隊のオアシスと言われているニファが顔を除かせた
ニファ「ただいま戻りました」
ハンジ「うん、お帰り~」
ニファ「はい。」
ハンジ「うん…あっ!そうだ!ニファ!!」
ニファ「なんでしょうか?」
ハンジ「パンツ何色?」
ニファ「へっ?!ぱ…パンツですか!!?」
モブリット「!?(あんた変態ですか!?)」
彼女の表情はこの書類の山で分からないが、きっと顔を真っ赤にして困り果てているはず
そう思い助け船を出そうとするが…
先程とは売って変わって乱暴にドアが開いた
ケイジ「分隊長ッ!!」
ハンジ「うわっ!ビックリした……」
ケイジ「す、すみません」
ハンジ「いいよ。それでどうしたの?」
ケイジ「ローゼ南区に…」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 133 : 2014/08/23(土) 23:09:39 :
- 調査兵団はローゼ南区の小さな村に向かっていた
アルミン「まさか…超大型巨人が出現するなんて…」
ユミル「それも壁内にな」
ジャン「てことは…」
コニー「壁を乗り越えてきたのか…」
ジャン「…………」
ユミル「…コニー…お前ホントにバカなんだな」
コニー「あっ?何でそうなんだよ!」
マルコ「壁内にってことは、エレンと同じタイプなんだよ」
コニー「………?」
アニ「………」
サシャ「アニ…顔色悪いですけど大丈夫ですか?」
アニ「平気…気にしないで…」
マルコ「気分が悪いのか?」
アニ「大丈夫だから…」
手綱を強く握り速度をあげだした
ジャン「おい!アニッ!!」
アニ「先に行く…」
??「~~~~」
またあの子の聲がする
??「~~~~~~~~~~♪」
不愉快で耳障り…
??「~~~~~~~~」
アニ「黙れ…もう…耳は貸さない…」ボソッ
アニ「消えろ…」
??「~~~~~~♪」
-
- 134 : 2014/08/24(日) 23:15:14 :
- ~ローゼ南区 小さな村~
目的地に到着した調査兵団だが、大型巨人を目の前に待機を強いられていた
リヴァイ「…いつまで待つきだ…」
ハンジ「だよね…それより…あれ」
モブリット「下半身ないですね…」
村の丁度中央に上半身のみの大型巨人
それを囲むように兵が配置されていた
ニファ「この時間なんなんですかね…」
エルヴィン「近づくと蒸気のようなもので攻撃してくるらしい」
ハンジ「おぉ!待ってたよ!どうだった?作戦会議とやらは!」
エルヴィン「あまり急かさないでくれ……全団員に集合をかけてくれ」
エルヴィン「これより超大型巨人…いや…」
エルヴィン「ベルトルト・フーバー捕獲作戦の会議をおこなう」
-
- 135 : 2014/08/24(日) 23:55:48 :
- ~天幕~
ハンジ「なるほどね…」
ハンジ「エレンを使ってその、ベルトルトって奴を引きずり出すんだね」
ハンジ「蒸気で私ら近づけないし…それしかないね」
エルヴィン「危険な作戦だが…出来るか?」
エレン「気にしないでください…やらせてください」
リヴァイ「おい、エレン」
エレン「はい!なんでしょうか!」
リヴァイ「間違っても中身殺すんじゃねぇぞ…」
エレン「…………はい…わかってます」
-
- 136 : 2014/08/26(火) 00:15:52 :
- ベルトルト(どうしてやろうか…)
数時間前…彼の病室に数人の兵士が押し入り、話し合いもなしに斬りかって来た
刃が当たる刹那、腕を噛み超大型巨人になったのだが、前回(トロスト区)での疲労が響き、下半身を具現化する事まで出来ずにいた
よって彼は動くことはできない
時間が経つにつれ兵士が増え包囲が厚くなる
近づけば蒸気で吹き飛ばす
兵士と自分の持久戦
だから、どう逃げるかを考えるだけ
のはずだった……
兵士が一人近付いてきていた
先程から何人もの兵士が降伏勧告に来ていたが今回はどうも違うらしい
「よぉ…また会ったな……」
ベルトルト(また…?……ん…)
記憶違いでなければ、…トロスト区の城壁で出会い…勇猛果敢たった一人で挑んできた兵士
「ずいぶん小さくなったな…テメェ…」
ベルトルト(生きてたのか……でも、君とおしゃべりしている暇なんてないんだよ)
ベルトルト(ここでッ!!)
拳を振り上げ押し潰す
ドシンッ!!!
手が埋まり地面が揺れる
上がる土煙 手応えはあった
ベルトルト(やったか!!)
「やっぱり鈍いな」
ベルトルト(!!?)
腕の上を駆蹴る兵士
そして
アンカーを刺され一気に目の前までやってくる
ベルトルト(チッ!また吹き飛ばしてやるよ!!)
ブュウゥゥゥゥゥゥ!!
近距離で蒸気を発射した
全力の蒸気
ただの火傷ではすまない…
しかし、次の瞬間雷鳴がなり
ベルトルト(……まさか……なんだよ…それ…)
巨人が現れた
-
- 137 : 2014/08/26(火) 01:43:34 :
- クリスター帰ってこいー
-
- 138 : 2014/08/26(火) 18:49:03 :
- いけいけー
-
- 139 : 2014/08/27(水) 23:28:02 :
- 少しみない間にめっちゃ進んでた!
期待してます!頑張って!
-
- 141 : 2014/08/28(木) 21:13:28 :
- ドシンッ!!
アニ「くっ…!」
地面が揺れ体が宙に浮く
アニ(…私は…どう動けばいいの…)
二日前3人で集まった際、情報収集をする方針だった
自分が帰った後に方針を変更したのか?
そしてこれが作戦なのか?
それともコレはイレギュラーで、ベルトルトがホントにピンチなのか?
アニ(駄目だ…わからない…)
ブュウゥゥゥゥゥゥ!!
蒸気の音…
ピシャーーーン!!
続けざまに雷鳴
エレンが巨人になりベルトルトにかかって行く
アニ(ライナー…どこにいるの?私は…)
アニ「どうすれば……」ボソッ
??「~~~~♪」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 142 : 2014/08/28(木) 22:33:29 :
- ウォォォォォォォォ!!
エレン(ツラァ…拝ませてもらうぜ!!)
無理矢理に項を引き裂き噛みつく
「うわぁぁぁぁ!!!」
聞こえる…恐怖に怯える声…
エレン(これだ…これが聞きたかった…)
そして人形を握り締めるようにベルトルトを掴む
バリッ ベリッ
巨人から出てベルトルトに近づく
エレン「よぉ…やっと…会えたな…」ギロッ
ベルトルト「う…ヒィッ!…」
睨み付けると、怯えた子供のような反応
エレン「殺しはしねぇよ…」
ホッとした表情を見せるベルトルトだが、直ぐに顔を強張らせた
エレン「ただよぉ…テメェの蒸気が消えるまで…」
ジャキッ!
ブレードを向け
エレン「わかるよな…」
ニヤリと笑った
-
- 143 : 2014/08/30(土) 12:08:00 :
- ー
ーーー
ーーーーー
蒸気は辺り一体まで広がり、村ひとつを包み込んでいた
モブリット「分隊長~!どこですか~!」
「モブリットさんですか?」
モブリット「その声は…ニファかい?」
ニファ「はい」
近くにいた二人は声を便りに合流した
モブリット「ハンジ分隊長見てないかい?」
ニファ「あれ?さっきまで…いたんですが…」
辺りを見渡す
モブリット「………まさか!!」
ニファ「?」
モブリット「この蒸気に乗じて、大型巨人のところに行ったんじゃ……」
ニファ「!?」
ニファ「あ、あり得ますね…」
ハンジ「その手があったか!!」
モブリット&ニファ「!!?」
二人の背後から現れ
ハンジ「ちょっと行ってくる。」
モブリット&ニファ「ちょっ…!」
ハンジ「いっやふぅううううううぅ!!」タッタタタタ
勢い良く走り出す
モブリット「分隊長ッ!!」
ニファ「走ると危ないですよッ!!」
二人もハンジの後に続いた
-
- 144 : 2014/08/30(土) 19:00:12 :
- 期待です
-
- 145 : 2014/08/30(土) 21:27:12 :
- >>144
期待ありがとう!
-
- 146 : 2014/08/30(土) 22:07:36 :
- ハンジ「急がないと…」
エレンが超大型巨人の項に噛みついたのを見た
きっと作戦は成功してベルトルトを捕らえただろう
蒸気の霧が晴れてしまえば、憲兵団に引き渡しされる
ハンジ(そうなる前に調べないとね)
ザッ! サッ!
ハンジ(なんの音だ…?)
背後から近づく音
人の足音ではない
立体駆動音でもない
ザッ! サッ!
ハンジ「………」
脚を止めその場にたたずむ
タッタタタタ
ハンジ「ん!?」
ドンッ!
ニファ「キャ!」
ハンジ「うわっ!大丈夫?」
ニファ「はい」
モブリット「分隊長!あんたなにやってるんですか!?早く戻りますよ!」
ハンジ「シッ!静かに!」
耳を澄ます
モブリット&ニファ「??」
ハンジの真剣な顔に二人も真似をする
ザッ! サッ!
モブリット「なんのお…」
バッ!!
ハンジ「なっ!!?」
モブリット「きょ!巨人!?」
およそ5メートルほどの巨人が、ハンジのすぐ目の前に現れた
ニファ「危ないッ…!!」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 147 : 2014/08/31(日) 18:38:16 :
- ~医務室~
ハンジ「ん…あれ…ここは…」
モブリット「大丈夫ですか分隊長」
起きたばかりのハンジにすかさず眼鏡を手渡す
ハンジ「うん…っとここは…医務室だよね」
部屋にはモブリットと泣きそうなニファがいた
ハンジ「あれ?何で寝てたんだっけ…」
純粋な疑問を口に出すとニファが泣きながら語りだした
ニファ「すみません…わ、私が…グスッ…く…う」
のだが、嗚咽混じりのためモブリットが代わりに説明をした
-
- 148 : 2014/09/01(月) 11:28:03 :
- ハンジを助けようと、首根っこをつかみ後方に引いたが勢い余って手を離し、頭から地面に着地し気絶していたようだ
ハンジ(なるほど…どうりで後頭部と首が痛いわけだ)
ニファ「ず…ずみ…ずみばぜ…グスッ」ポロポロ
ハンジ「ほらほら、泣かない。可愛い顔が台無しだよ」ヨシヨシ
ハンジ「今生きてるのは君のお陰なんだからさぁ、気にする必要ないよ」ニコッ!
ニファを宥めながらモブリットに顔を向ける
ハンジ「それでその巨人はどうなったの?」
モブリット「現在捜索中です。噂では霧が晴れる前に壁の方に逃げたとか…」
ハンジ「ふぅーん…大型巨人は?一緒に逃げちゃった?」
モブリット「……殺されました」
ハンジ「えっ!?なんで!!?」
モブリット「エレンの話では、5m級が首を噛みきり殺したようです」
ハンジ「……エレンは…無事なのか?」
モブリット「無事です。今は部屋にいます」
ハンジ「そう……」
ハンジ(5m級…いったい何者なんだ)
-
- 149 : 2014/09/03(水) 19:13:45 :
- ふぁいと!
おもしろいよー!
-
- 150 : 2014/09/06(土) 13:42:07 :
- 期待
-
- 152 : 2014/09/07(日) 00:58:18 :
- ハンジ「所でさぁ…今回の詳しい経緯を聞きたいんだかど」
君なら調べてくれてるよねぇ?
そんな顔でモブリットをみると当然のようにメモ帳を出し読み上げた
モブリット「2日前、憲兵団所属ライナー・ブラウンが行方不明になり、憲兵団では捜索を開始したものの、翌日ローゼ南区の森林地帯で遺体が確認されました」
モブリット「彼はベルトルト・フーバー監視の任務中で…」
ハンジ「ちょっと待って!えっ?なに監視って!?憲兵団はベルトルトが大型巨人だって知ってたの!?」
モブリット「…どうやら別の案件での容疑者候補としての監視の様です」
ハンジ「別の案件って?」
モブリット「なんでも…要人暗殺を計画していた…らしいですよ」
ハンジ「…………」
モブリット「続けてもいいですか?」
ハンジ「頼むよ」
モブリット「捜査のため憲兵が村に入ったところ、村人は1人もおらず…診療所にベルトルト、1人がいたようです」
モブリット「話しかけると、自ら腕に噛みつき巨人化したとの事です」
ハンジ「……村人…いないの?」
モブリット「はい…現在、駐屯兵団で捜索中です」
ハンジ「そう………あっ!」
モブリット「どうしたんですか?」
ハンジ「今度の壁外遠征どうなるの?」
モブリット「それを明日話し合うみたいですよ」
-
- 153 : 2014/09/07(日) 19:13:32 :
- ー
ーーー
ーーーーー
~井戸~
ユミル「ちっ!兵団に入ってもこれかよ」
アルミン「ハハッ…これも大事な仕事なんだよ」
ダルそうに水汲みをするユミルにアルミンが諫める
ユミル「わかってるけどよ…」
アルミン「………」
今日のユミルはどこかおかしい気がした
焦っているような…怯えているような感じ…そして喋ることで心の安定を図ろうとしているような
アルミン「…ねぇ…なんか悩みごとでもあるの…?」
ユミル「…ないけど…急にどうしたんだ?」
そう言われてしまえば深入りするわけにはいかない
彼女の性格上、しつこく聞いてもうまく流されてしまう
アルミン「何かあったら…いつでも話してね。力になるよ」
アルミン「僕は君の味方だから」ニコッ
ユミル「うっ…///」
ユミル「お前…マジでそう言うのやめろよ///」
アルミン「なんで?」クビカシゲ
ユミル「なんでって……」
ユミル「はぁ~真面目に反応してる私が馬鹿みたいだ…」
アルミン「ん?」
ユミル「ふっ…まぁ、頼りにしてるよ」
-
- 154 : 2014/09/07(日) 20:37:34 :
- 期待!
-
- 155 : 2014/09/07(日) 22:25:56 :
- >>154
期待ありがとう
-
- 156 : 2014/09/10(水) 00:04:28 :
-
ーーーーー
『ねぇ、エレン』
彼女の…クリスタの声…
『エレン♪』
クリスタが俺を呼んでいる
クリスタが微笑んでいる
そんなの当然のことなのに…
いつもの事なのに
なんでこんなに懐かしいんだ?
こんなに嬉しいんだ?
強く抱き締めキスをすると
はにかみながら頬を赤く染めた
こんなに幸せなんだ?
『エレン…行かないと…』
離したくないのに…腕の力が弱まる
陰がさす
哀しそうな表情…
『大丈夫だよ…近いうちに…また会えるから…』
『またエレンがーーーーーーーーーーせばまた会えるから……』
『その日まで…』
『もっと…いっぱい』
『巨人を殺してね♪』
-
- 157 : 2014/09/11(木) 00:43:57 :
- ーーーーー
エレン「ん………」
天井を眺め呟く
エレン「暗い……」
首を横にしドアを眺め呟く
エレン「夢…か…」
薄暗い地下室
そこは彼を拘束するための部屋
唯一、独りでいられる場所
彼にとって落ち着く所
エレン「いい…夢…だ」
とても幸せな夢
そしてとても気分がいい
大型を始末したからだ
でも……
エレン「……まだ足りねぇ…」
エレン「アイツ等が残ってやがる…」
今回現れなかった鎧の巨人
母さんを喰った巨人
そして今回現れた……あの5mの巨人……
エレン「ぶっ殺してやる…」
エレン「そうすれば…また…会えるんだよな」
-
- 158 : 2014/09/16(火) 22:36:06 :
- 期待&支援
-
- 159 : 2014/09/18(木) 02:03:39 :
- >>158
期待&支援ありがとうございます!
今日より(亀更新だけど)復活します
-
- 160 : 2014/09/18(木) 02:03:53 :
- 調査兵団宿舎
周りから聞こえるは静かな寝息
誰もが安心したように眠っている
それもそのはず、今日この日、超大型巨人が討伐されたからだ
彼らは…いや…人類は恐怖に怯える必要はなくなったのだった
彼女を除いては…
布団にくるまり静かに呟く
「あんな軽率な事しなきゃよかった」
こわい
「でもやらなかったら私が…」
「5年前…あいつを仕止めていれば……私は…」
あの日から、彼女は怯えていた
超大型巨人を殺せなかったから…
もし…超大型巨人が人類に捕まり、自分の存在をバラされたら……
「こんなに苦しくなかったのに…」
「幸せだったのに……」ポロポロ
そして今回実行した
巨人化し…超大型巨人の本体ベルトルトの首を取った
そして無事逃げ延びた
「み、見られてないはずだ…」
「うま…うまくやったはずなんだぁ…」
そう言い聞かせるが…不安が押し寄せてくる
「くるしいよ…こわいよ…」
心臓が握り潰されるような感覚
波のように押し寄せる
ふとっ考える
「もし…」
『僕は君の味方だから…』
「私の正体がわかっても…」
「そう言ってくれるか?」
ユミル「アルミン…」
窓から差し込む月明かりに、彼を思い浮かべた
-
- 161 : 2014/09/18(木) 08:43:24 :
- きーたいきーたいきーたいきーたいきーたいきーたいきーたい
-
- 162 : 2014/09/20(土) 18:31:38 :
- >>161
期待感謝(^^ゞ
-
- 163 : 2014/09/21(日) 00:11:31 :
- 数ヵ月後
~壁外~
バシュ
エレン(まただ…また信号弾が…)
先程から何発もの信号弾があがっていた
オルオ「チッ!少しずつ近付いてやがる」
近付く黒煙
奇行種がこちらに向かって来ていることを報せていた
ペトラ「兵長!」
視線を送り指示を仰ぐ
リヴァイ「…このまま進め」
明確な指示のないまま前進
バシュ バシュ
次々と上がる黒煙
近付く足音
オルオ「クソッ…どうするんだ…」ボソボソ
ペトラ「…あれ…?」
グンタ「どうしたペトラ!」
ペトラ「このまま進めば巨大樹の森です!」
-
- 164 : 2014/09/21(日) 21:27:00 :
- ~巨大樹の森~
ドオッ! グチャ! ブチッ!
リヴァイ班は突如現れたの女型の巨人に追われていた
一人また一人と増援がやって来るが
リヴァイ班は前進する
次々と殺される仲間を後目に徹底抗戦を唱えるエレンにリヴァイは言う
自分を信じるか調査兵団を信じるかを
自分の力を信じても
信頼に足る仲間の選択を信じても結果は誰にもわからない
悔いが残らない方を自分で選べと……
振り返れば勇敢に戦う兵士
エレン「………」
リヴァイ「遅い!!さっさと決めろ!!」
エレン(俺は……)
そして彼は選んだ…
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 165 : 2014/09/23(火) 00:00:55 :
- ドォオオオオオォォォ
ドォオオオオオォォォ
サシャ「この音、何だと思いますか?森の中で大砲でも撃っているんでしょうか?」
ユミル「知るかよ」
ドォオオオオオォォォ
ドォオオオオオォォォ
ユミル「…うるせぇな」
森の奥から聞こえる爆発音
入り口付近で待機している彼女らには何が起きてるかわからない
ユミル「ちょっと見てこいよ」
サシャ「ひぃ!?」
ユミル「冗談だから本気に…
きぃゃああああああぁあああああぁぁああああああああああああああ
ユミル&サシャ「!?」
木々を揺らす叫び声
それに導かれるように、巨人達が森の奥へ駆けだした
-
- 166 : 2014/09/23(火) 14:02:19 :
- スラーさん毎回楽しみにしてます。
期待してます頑張ってください。
-
- 167 : 2014/09/23(火) 23:46:24 :
- >>166
応援ありがとうございます\(^^)/
期待に応えれるように頑張ります
-
- 168 : 2014/09/24(水) 01:03:02 :
- ー
ーーー
ーーーーー
遠くから聞こえる叫び声
きっと女型の発したものだろうと彼らは思った
エレン「今の叫び声はなんですかね?」
オルオ「ふん!案外めガブッ!」ブシャ!
グンタ「女型がビビって泣いてるのかもな」
舌を噛んだオルオの代わりにグンタが答える
エルド「かもな」
エルド「それよりエレン、よく耐えたな」
エレン「え…」
ペトラ「うん、巨人化すると思ったよ」
グンタ「あぁ、ヒヤッとしたな」
エレン「………」
ペトラ「よく耐えたね、偉いよ」
オルオ「おい!ソイツを甘やかすなよ!」
ペトラ「オルオ煩い!あんたは舌でも噛んでなよ!」
ワーワー
いつもの先輩達の雑談が始まった
それを眺めながら彼(エレン)は思う
この人達は何を【勘違い】しているのだろうと
実際エレンは巨人化しようとした
ある程度の距離をとり
女型が疲弊した時を狙っていた
そうすれば確実に殺すか捕らえる事ができると踏んでいた
しかし実行に移そうとした所、先に捕らえられてしまったのだった
エレン(まぁ、巨人の情報が手に入ればどうでもいいか)
エレン(俺がやれば前みたいに【殺しちゃう】かも知れないしな)
-
- 169 : 2014/09/24(水) 23:45:59 :
- バシュ
撤退の煙弾が上がる
グンタ「撤退の煙弾だ。兵長と合流しよう」
ワーワーギャーギャー
未だに続くオルオとペトラのやり取りを聞きながら移動を始める
グンタ「おい!もう少し気を引き閉めろ!ん…」
バシュ
近くで煙弾が上がる
グンタ「兵長からの合図だな」バシュ
そう言うとこちらも煙弾を上げ向かう
グンタ「よし、行くぞ」
-
- 170 : 2014/09/25(木) 01:18:27 :
- ー
ーーー
ーーーーー
フードを深く被る人物
並行し近付いてくる
微かに見える【自由の翼】
エレン(誰だあいつ…味方か?)
背格好からすると兵長のように思えた
だがそうなるとフードを被っている意味がわからない
グンタ「兵長…?…いや…お前…だれ…」
その人物がグンタと交差し
ザシュ
肉の斬れる音
宙ずりになるグンタ
項が削がれていた
オルオ「くそっ!かかってきやがれ!!」
ペトラ「返り討ちにしてやる!!来い!!」
エルド「落ち着け!くそっ!このまま移動するぞ!」
仲間を殺され殺気だつ二人をエルドが落ち着かせようとしたその時
ピシャーーーン!!
エレンには見馴れた光景 雷
エレン「きやがった」ボソッ
先程捕らえたはずの女型
エレン「俺がやってやる」スー
ペトラ「待って!」
手を噛もうとするとペトラに止められる
ペトラ「私達に任せて、エレンは逃げて!」
エレン「……………」
ペトラ「エレン!わかったの!?早く逃げなさい!!」
こちらの顔を眺めるだけで急ごうとしないエレンにペトラが怒鳴るが…
エレン「何をいってるんですか?」
エレン「女型がここにいるって事はあんた等は失敗したんですよ…」
ペトラ「エレン…」
エレン「俺が戦った方が確実ですよ…」ガリッ
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 171 : 2014/09/27(土) 23:27:43 :
- ~数時間後~
ゆっくりと瞼を上げる
地面に倒れこみ起きようにも起きれなかった
エレン(くそがッ!腕と足が斬られてやがる)
エレン「テメェ………なぁ…おい…なんで…なんでだよ」ギロッ
目の前で足を抱え込んでいる少女を睨み付ける
少女は一瞬怯むもすぐ、不思議そうな顔をする
それがエレンに…火に油を注いだ
エレン「このっ……気分はどうだ!?最高そうだな!!あぁっ!?裏切りもんが!何人殺したんだ?敵を殺すのは愉しいもんなぁ!!」
「ち、ちが…」
エレン「違わねぇよ!さぞ愉しかったろうな!いろんな殺り方して…そうだ…グンタさんを斬ったときどう思った?人の肉を削いだときどうだった?わざわざ項を削いでなぁ!アニ!!」
アニ「し、しらない…」
エレン「………しらねぇ?」
アニ「うん」コクッ
エレン「んなっハズねぇだろッ!ふざけてん…の…か…」
アニ「ううっ…ぐすっ…」
エレン「………」
アニ「いっ…いやだぁ…ぐすっ…エレン…こわ…いぃ………アニ…わ、わるく…ぐすっ、な、ないのにぃ…」
エレン「お、おい…アニ…」
アニ「ぐすっ…お…ねぇぢゃぁぁん~」
アニ「仕方ないね……」
急に泣き止みエレンを見つめる
アニ「すまないね。混乱させて…」
人が変わったようなアニに
なんとも言えぬ気味の悪さ…寒気を感じるのだった
-
- 172 : 2014/10/01(水) 01:38:14 :
- ー
ーーー
ーーーーー
「………」
少しの沈黙
アニの様子に毒気を抜かれたれ冷静さを取り戻し問いかける
エレン「さっきの…何なんだ?気味悪かったぞ」
アニ「気味悪い……フフッ…そうだね…確かにそうだ」
アニ「多重人格みたいなもの……この体には…四人いる…」
エレン「はぁ?それ本気か!?」
アニ「まぁ、別に信じる必要はないよ…」
またも沈黙
エレン「…四人ってどんなやつがいるんだ…」
アニ「大雑把に言えば…オリジナルのアニ…あっ!兵団で一緒に暮らした子のことね。」
アニ「さっき泣いてた幼いアニ」
アニ「アンタ等と戦ってたのが残忍なアニ」
エレン「!?」
エレン「おい!そいつに会わせろ!!今すぐに!!」ギロッ
殴りかかる勢いで吼える
アニ「当分無理だよ……力を使いすぎて出てこれない」
エレンの頬を撫でながら落ち着かせるようにいう
エレン「くそっ!!」
アニ「こんなところだね」
-
- 173 : 2014/10/03(金) 00:53:44 :
- エレン「さわんなッ!気持ち悪い!!」
ふれる手に心地よさを覚えると同時に罪悪感がでてくる
そう、あの手は仲間達を殺した
アニを拒絶するには十分だった
アニ「………」
アニ「そう、悪かったね…聞きたいことある」
エレン「お前は誰なんだよ」
アニ「…教えない……他には?」
エレン「……俺をどうするつもりだ」
アニ「どうこうするつもりはない。私は…ね……私と幼いアニはアンタの味方」
アニ「今回の件は、オリジナルと残忍なアニの二人が考えて行動した結果だよ。…正確にはオリジナルが唆された感じだけど……」
詳しくは知らないとの口振り
エレン「他に仲間はいないのか?」
アニ「ベルトルトとライナー」
エレン「ラ、ライナー!?あのライナー・ブラウンか!!?」
思いがけない人物の名に唖然とする
エレン「あいつも…だったのか…」
アニ「ライナーは鎧の巨人、ベルトルトは……知ってるよね…その二人だよ」
エレン「…えっ…あの5メートル級は?お前らの仲間だろ…」
アニ「いや……全く知らない……人類側だと思うけど…」
アニ「あっ…あと協力者がいる」
エレン「協力者?」
アニ「うん、名前は…
バァン!
響く銃声
エレンを護るようにアニは構えた
-
- 174 : 2014/10/04(土) 23:02:51 :
-
エレン「今の俺を狙ったんだよな…」
確かめるように着弾点をみて、アニに問いかける
アニ「とんでもない下手くそが撃ったかもよ…………当たった?」
エレン「……お前が(腕を)斬ってくれたお陰で、無傷だよ」
アニ「3人ってとこかな…」
銃声のなった方から3人の兵士が向かって来ていた
エレン「無視すんなよ……んで、お前の友達か?」
アニ「今の私に友達なんていないよ……あいつ等はアンタを狙ってる一味だよ」
エレン「はぁ?俺を狙うって…なんでだよ?」
アニ「調査兵団も一枚岩じゃないってこと…」
エレン「………」
アニ「逃げるよ」
エレン「チビのお前が、俺を担いで逃げれんのかよ?」
アニ「なんのために手足を斬ったと思ってんのさ」フッ
無邪気に笑うアニ
エレンは呆れ気味に
笑い事じゃねぇよと返した
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 175 : 2014/10/07(火) 00:32:29 :
- エレン「アイツ等…」
アニ「近づいてこないね」チラッ
付かず離れず
兵士3人は一定の距離をとる
アニ「逃げるのも面倒だね…」
アニ「少し…仕掛けるか」ボソッ
エレン「…はッ?」
アニ「ちと我慢しな…」
バシュ!
反転しアンカーを射出する
グサッ
「なっ!…グオォォォッ!!」
アンカーは中央にいた兵士に突き刺さる
「き…貴様ァァァァァ!!!」
逆上した二人が襲いかかる
アニ「ちょっとごめん」シュッ
エレン「おい!まて…冗談だろ!?」
アニ「すぐ拾いにいく」スッ パッ
エレンの背負い紐をほどく
エレン「ウワァァァァァ!!」
当然落下
ガサガサ
エレン「ぐっ……くっそ~あの野郎!!」
枝に引っ掛かり地面にぶつかるのは間逃れた
-
- 176 : 2014/10/07(火) 01:16:09 :
- ザシュ!
喉がパックリと開く
「ひゃぁ!」
仲間が死体となり男は一人になる
アニ「他に友達はいないのかい?」
「くっ…」
少女の余裕の挑発
圧倒的な技術の差
(体勢を立て直すか!?いや、無理だ)
剣を交え男は理解した
目の前にいる少女は獲物を逃がさない
背中を見せれば狩られると…
どっちにしても結果は変わらないと
(ならば…!)ギロッ
ダッ!
ギリギリのところで斬撃をかわしガスを全力でふかす
ブオォォォォォォォ!!
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ブレードを横に構えエレンに斬りかかる
「取ったァ!!!」
彼の目的は【巨人】を殺すこと
すべては【神】の為に…
我らが【主人】の為に…
ガキンッ!!
金属のぶつかる音
男のブレードは綺麗に折れた
アニ「悪いね…」ニヤッ
-
- 177 : 2014/10/07(火) 01:34:07 :
- エレクリとか言ってクリスタ全然出さないで申し訳ない
それと前編、中編、後編の3つにしてたけど、人気ないから前編後編にします
今月中に終われるように頑張りますので、応援よろしくお願いします
-
- 178 : 2014/10/07(火) 07:19:49 :
- 期待です
-
- 179 : 2014/10/07(火) 16:32:30 :
- 期待!
-
- 180 : 2014/10/07(火) 23:55:36 :
- 前、中、後編にして下さい
あと早くクリスタを出して下さい
-
- 181 : 2014/10/08(水) 15:14:37 :
- とてもおもしろいですよ。自分的にはとてもいいSSだと思うのだが....
-
- 183 : 2014/10/08(水) 20:57:57 :
- 「う…ぐっ…!」
「おとなしくしな」
腕の関節を極め拘束する
アニ「エレン、生きてる?」
エレン「アァッ!!?肩に破片が刺さったくらいだ!コノ野郎!!」
アニ「平気そうだね…さて、あっ!ちょっと!!」
男が抵抗しているのかエレンの頭上で何やら暴れているようだ
エレン「どうしたんだ!?」
ガバッ!
アニはエレンを抱き寄せ、少し離れた所に移動する
表情は困惑と焦り…そして額には大粒の汗
エレン「おい、なにがあったんだよ」
男が何やらもがき苦しんでいた
エレン「なにやったんだ?」
アニ「アイツが注射を自分に……」
エレン「おい!見ろよ!!」
男は首を掻き毟っていた
そこからは血と蒸気が出ていた
エレン「アイツも巨人なのか…」
アニ「…そうみたいだね……戦える?」
エレン「………みてわかんだろ…巨人化もできそうにねぇよ」
斬られた手足を見せつける
アニ「…………役立たず」
エレン「誰のせいだよ…てか、見てないで削いでくれば良いだろ」
アニ「無理無理!…あんな気持ち悪い動きする奴……か弱い乙女には無理だよ!」
エレン「か弱い…ってお前…ふざけてんのか…?」
ピシャーーーン!!
二人をよそに巨人化を報せる合図が発せられる
-
- 184 : 2014/10/08(水) 23:20:39 :
- 期待
あと出来れば、前・中・後編にして下さい
-
- 185 : 2014/10/11(土) 22:46:31 :
- >>184
期待ありがとうございます
-
- 186 : 2014/10/11(土) 22:48:27 :
- ガアァァァァアァァァァァァ!!!
耳を裂くような叫び声
アニ「うるさっ…!」
12メートル級の巨人
エレン「おい、お前も巨人化して戦えよ」
アニ「………無理……私は巨人化出来ない」
エレン「…は?なんで?」
アニ「…と・に・か・く!私は出来ないの!」
エレン「どうすんだよ…」
アニ「………逃げるよ」
エレンを担ぎ移動を始める
キィイイイイイイイヒィ!!
エレン「!?ヤバいって!!アニ!!」
巨人は振り向き四足歩行になる
デカイ顔をカクカクさせながら……
アニ「うッわぁ……生理的に無理…」
涎を垂らし微笑み…
エレン「急げ!!追い掛けてきたぞ!」
向かってきた
-
- 187 : 2014/10/11(土) 23:24:51 :
- アニ(相手は四足歩行、この高さなら安全でしょ)フンッ
巨人は約25メートル下にいるこれなら大丈夫と余裕の笑みで移動していた
エレン「アニ!!した!した!!シタァァァァァァァァ!!!」
アニ(した…?)チラッ
エレンの慌てように下に視線を向ける
岩でも投げようとしているのだろうか?
その程度なら軽く避けられる
そう考えていた
アニ「…ひ!!!」ゾクッ
した…
手足をバタバタさせ跳んでいた
首を伸ばし
大口を見せ涎を飛ばしながら
【舌を】何メートルも伸ばしていた
まるで
蠅を捕らえる【蛙】
キィシャァァァァァァァ!!
舌が二人に襲い掛かる
アニ「無理ィィィィィィィィィィ!!!!!」
エレン「うわぁぁぁぁぁ!!何とかしろォォォォォォ!!!!」
アニ「蛙はイヤァダァァァァァァァァァ!!!」
エレン「蛙じゃねぇよォォォ!!巨人だから落ち着けェェェェェェ!!!!!」
目の前まで迫る舌
エレン「急げェェェェェェ!!」
エレン「舌がついちゃうだろうがァァァァァァァァァ!!!!!!」
-
- 188 : 2014/10/12(日) 00:18:19 :
- 数分後
落ち着きを取り戻したアニは洞窟を見つけ、やり過ごす事を決めた
その為に視界を奪うため信号弾を何発も撃ち込んだ
~洞窟~
エレン「た、助かった……」ハァ~
アニ「このまま何処か遠くに行ってくれたら…」
キィイイイイイイイヒィ!!
エレン&アニ「………」
当然だがまだ近くにいる
入り口から離れているが…
あの舌はどのくらい伸びるのだろうか…
巨人の声が二人を不安にさせる
エレン「もうちょっと奥に行かないか?」
アニ「賛成…」
ーーーーー
アニ「ここまで来れば大丈夫…でしょ?」
エレン「だな……」
アニ「…今日は疲れたよ…」
腰をゆっくり下ろし壁に寄りかかる
一息つきエレンが口を開く
エレン「これからどうするんだ?」
アニ「これから?…アンタが回復したら、兵団に合流させるよ」
エレン「そっか…んで?」
アニ「?」クビカシゲ
エレン「いや、だからお前はどうするんだよ」
アニ「……………」
ーーーーー
ーーー
ー
-
- 189 : 2014/10/12(日) 23:34:42 :
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エレン「zzz…」
アニ「…よく寝てる」ボソッ
エレンの顔を覗きこむ
そして手足をみてホッとする
アニ「順調に回復してるね…」
カチャカチャ
大きな音をたてないように自らの立体機動装置をはずし、エレンのすぐ側に置く
いたずら心に頬を軽く撫でると少し微笑んだ顔になる
拒絶されなかったのが
嬉しくて
可笑しくて
いとおしい
『お前はどうするんだよ』
あの時なにも答えられなかった
でも今なら伝えることが出来る
アニ「…私は……アンタの側にいたい」
アニ「嫌われたっていい……憎まれたっていい…側にいたい…」
アニ「フフッ…寝てるアンタに言うのは卑怯だよね…」
惜しむように頬を撫で立ち上がる
アニ「…………」
出口でいまだに叫んでいる巨人を倒しに……
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- 190 : 2014/10/13(月) 00:17:11 :
- 期待
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- 191 : 2014/10/13(月) 00:36:30 :
- キィイイイイイイイ!!!
アニ「キモッ…不愉快…」ウェッ
巨人はアニの存在には気付いていない
アニ(こいつ…やっぱり知性がないのか?)
目の前の巨人はそこら辺にいる巨人と変わりなかった
ただ…少し蛙っぽい
アニ「…………」
アニ「まぁいい……エレンが見てないからね…」
アニ「…ここで死んでもらうよ!!」ガリッ
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双眼鏡片手に男は興奮していた
????「おおっ!始まったぞ!」
???「先生、騒がないで下さい」
????「みたまえ!!私の作品がやっと戦うんだ!!」
???「そうですね…静かにしてください」
????「彼女を捕食し!」
????「無知性の巨人に知性が与えられる!」
????「おぉ~!神よッ!かの巨人に知性を授けたまえ!!」
大袈裟に天を仰ぎド三流の演技を見せつけられ
少しイラつき皮肉を言う
???「へぇ~彼やられたらどうするんですか?現にもうやられそうですよ」
????「………君ィ…さっきからムカつくな~」
ブスッ
???「え……あっ!?あんた?!!」
首に注射器が刺された
????「おめでとう!新たな世界へ!!」
ゆっくりと中身が注入される
???「ァァァァァァァァァ……ヶギ…ghグギ……ガガ」
????「ようこそ!!巨人の世界へ!!!」
???「グキギッギッギギ…ギョノ…グリジャ!デマメ!!!」
????「さぁ!行きたまえ!」
ピシャーーーーーン
????「マルコ君」ニヤリ
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- 192 : 2014/10/13(月) 00:37:05 :
- >>190
期待ありがとう!
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- 193 : 2014/10/14(火) 01:55:15 :
- ザシュッ!! スパッ!
脚を一瞬硬化し
巨人の首を蹴り飛ばす
ギロチンのような鋭さで首と胴を切り離し寸断した
グチャ
そして再生しないように踏み潰した
シュゥゥゥゥゥゥ
巨人化を解き辺りを見渡す
アニ「……呆気ないね…」
楽に勝てたことに肩透かしを食らう
アニ「………これで邪魔物はいな……」
グラグラと大地が揺れる
アニ「地震…?」
ドドドドド!!と地鳴りが近づく
アニ「……嫌になっちゃうよ…」
黙視できるだけで10数体
いやそれ以上の巨人がアニを目指していた
再度巨人化するため指を口元にもっていく
アニ「この体……もつかな……」ボソッ
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- 194 : 2014/10/14(火) 12:51:02 :
- 期待!
あとこのssは終わりにして次のssに移って下さい
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- 195 : 2014/10/14(火) 20:28:16 :
- >>194
期待感謝です!
もう少しで終わります
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- 196 : 2014/10/16(木) 00:54:58 :
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先ほどの喧騒とはうってかわり周囲は静寂に包まれる
折れた木々に抉れた大地
至る所に巨人の残骸が煙をあげていた
そして、その中心にはアニがいた
何度もの巨人化による影響か
身体中が熱くなり
心の鼓動が大きく高鳴る
苦しくなる胸を締め付け
よろめきながらエレンがいる洞窟を目指した
アニ(会いたい……早く……一目だけでも……)
シュー
体からあがる煙はアニを急がせた
その煙は治癒のものではない
その辺に転がっている残骸と同じものだった
アニ「エ…レ……」
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- 197 : 2014/10/17(金) 23:23:30 :
- エレン「あれ…アニ?」
目覚めるとアニのかわりに立体機動装置が置いてあった
まるで…これを使って帰れと言われてるような感じがした
エレン「いや、考えすぎか…」
エレン「それにしてもアニの野郎…どこに行ったんだ…」カチャカチャ
機動装置を取り付けながら回復した手足がちゃんと動くか確認する
エレン「徒歩だとして…遠くには行ってねぇよな…」
急ぎ足で出口を目指した
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- 198 : 2014/10/17(金) 23:32:45 :
- 期待!
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- 199 : 2014/10/18(土) 00:06:23 :
- エレン「アニ…」
遠くには行ってないと思っていたが
まさか出口付近にいて負傷しているとはと驚く
顔は土気色
おぼつかない足取り
身体中から煙が出ていた
エレン「アニッ!!」
さっきより大きな声で呼び、そして駆け寄る
それに気が付き…少しだけ嬉しそうな顔をしていた
力尽き倒れ込むアニを抱き止めようとするが
エレンの腕は虚しくも空を切り
一陣の風が通り抜けた
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- 200 : 2014/10/19(日) 04:57:48 :
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~ローゼ北部 郊外~
花が咲き誇りる場所
景観を壊さないよう端に墓が一つ
その前に女性が二人
1人は墓の前に座り話をしている
もう1人はその女性を護るように佇んでいた
「ヒストリア」
ヒストリアと呼ばれた女性は振り向き笑顔を見せる
ヒストリア「なに?」
「寒くなってきた…そろそろ帰ろう」
ヒストリア「…もう少しだけ……いいかな…」
「…………」
ヒストリア「……」
「わかった…そこで待ってる」
ヒストリア「ありがとう」
ヒストリア「ねぇ見て…大きくなったでしょ」
膨らんだお腹を撫でる
ヒストリア「そろそろなの……当分安静にしなきゃダメって……」クスッ
ヒストリア「だから次はこの子が産まれたときに来るね」
ヒストリア「またね…」
ヒストリア「エレン」
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- 206 : 2014/10/25(土) 07:29:19 :
- 次の作品
http://www.ssnote.net/archives/25998
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- 207 : 2015/08/13(木) 22:05:30 :
- もう一度見たいです!お願いします!
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- 208 : 2018/08/22(水) 01:24:54 :
- この場を借りて言うけどこの作者が作った結婚のSSも中途半端に終わってるんだけど
終わり方雑い
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