アニ「Starry Sky」
- 未分類 × 進撃の巨人
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- 1 : 2014/05/16(金) 16:48:51 :
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こんにちは、腰じまとしこです。
若い方には需要があるのか分からない進撃の中田ヤスタカさん曲ニ作目です。仕事が最近激務で、前作からだいぶ時間が空いてしまいました。
相変わらず愛だけで書ききったので残念クオリティですが、それでも平気だぜ!って方はお付き合いください。
今回は一番好きなcapsuleの「StarrySky」の和訳を基にしました。
この曲の和訳はネットで色んな方がしてらっしゃるのだけど、その中に女の子視点の「何度も縁を無くしかけたけど、いい加減、同郷の私と一緒に暮らそうよ」バージョンがあるんです。そしたらもうあの二人で書くしかないじゃないか…!
長い、ネタバレ捏造あり、キャラ崩壊(特にミカサ・リヴァイ・エルヴィン)です注意!
世界観と時系列的には、前作 マルロ「だいじょばない」【訂正版】http://www.ssnote.net/archives/8955の後の話です。
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- 2 : 2014/05/16(金) 18:29:52 :
水晶の中で微睡む意識、もうどれくらいここにいるんだろう。
私は沢山の人の命を奪った。直接的にも、間接的にも。
とても心が痛んだし許されない事だとは分かっていたけれど、壁の中の世界は悪い物だと教えられていたし、それが自分の使命で大儀だと信じていたから。
壁の中の人たちは思っていたよりもずっと温かくて、私は、皆から遠ざかる為に感情を出さなくなった。
任務をこなす度に心だけ枯渇していくようで、戦士にも兵士にもなれなくて、今でも何が悔いの無い選択だったのか分からない。
私のせいで命を落とした親友を見送って、私が格闘術を教えていた男の子が巨人化してそいつと戦って、そんな彼の傍にいつも控えている女の子に壁から落とされて、そこで私は秘密を守る為に水晶に閉じ籠った。
私は何処で間違えたの?何を選択すれば良かったの?
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- 3 : 2014/05/16(金) 18:34:28 :
- こここ、腰じまさんだ…!
お待ちしておりました。今回も期待しております(* 'ω')ノ
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- 4 : 2014/05/16(金) 18:41:31 :
寝ているのか起きているのかさえ自分でもよく分からない。
まだ死んだ訳じゃないのに、断片的に走馬灯みたいな物がよく見える。
お父さんとの格闘訓練
屈折した愛情かもしれないけど、私は今でもお父さんが大好きだよ
私を肩車するゴリラみたいに体格の良い男の子
もう一人のお父さんというか兄貴というか、異性として見たことはただの一度も無いけど、まぁ、大切な人
無愛想な私にも仲良くしてくれたお下げのあの娘
初めての友達、大切な女の子。
早く会いたいよ、あんたがあの世で叱り飛ばしてくれるならね
格闘術を教えろとせがんでくる真っ直ぐな瞳の男の子
あんたと対人格闘訓練をしている時だけは、私は乙女でいられた。か弱くはないけれども
その彼の隣にいつもいたマフラーを巻いた無口な女の子
色々あったけど、本当はあんたとは仲良くなれそうな気がしていたんだよ?
私が冷たくしてもめげずに接してくれた弱いけれど賢い男の子
いつも気に掛けてくれてありがとうね。しかし、あんたの作戦には参ったよ、それで今に至る訳だからね
感情を表に出せない私と裏腹に正直過ぎた彼
馬鹿な奴…と思いながらも、嫌いになれないし実は少し羨ましかった
その親友の、真面目な彼
優しいあんたの事、決して嫌いじゃなかったんだよ…?本当にごめんなさい
皆に優しかった天使のように可憐なあの娘
同じ金髪碧眼のチビなのにこうも私と違うのか…と、憧れと嫉妬が半々だったよ
その娘を守るようにいつも傍にいた背の高い彼女
あんたみたいなお姉さんがいたら、私も年相応の乙女でいられたのかもね
食いしん坊な彼女と機転は利くけど少し頭の弱い彼
あんたたちと居る時は、少し楽な気持ちになれたよ
この組織を変えてみせると意気込んでいた実直すぎる彼
一緒に肌の手入れしたりもしたよね
貞操観念が弱くて皮肉屋だけど決して悪い奴ではなかった彼女
そう言えば、初めて私に化粧を教えてくれたのは、あんただったね
そして、私の記憶のいちばん深い所にある、いちばん綺麗な思い出。
満天の星空、冷えて澄んだ空気、林檎の木の下
私の隣に立つ男の子
あぁ、私はこの風景を覚えてる。
故郷を離れる事になり、無事に使命を果たして3人で帰って来られますようにと二人で流れ星に願いを掛けて、それともう一つ、乙女な私の誰にも言えない願いを掛けた。
「…ねぇ、何をお願いしたの?…奇遇だね。僕も3人で帰って来られますようにってお願いしたんだ。」
「…大丈夫だよ。僕がずっと二人の傍にいるから。必ず3人で帰って来よう。」
「…実は、もう一つお願いしたんだ。えっと…大人になったら、僕のお嫁さんになってくれる…?」
偶然もあるもんだね。私もそう願ってたよ。
私は早鐘の様に鳴り響く鼓動を必死に誤魔化しながら、「あぁ、もし3人で帰って来れたらね。」と気のない振りをして返事をした。
男の子は私の頭を撫でて、少し困ったように笑った。
あの頃から背の伸びていない私の頭2つ分高い所から微笑み掛けて頭を撫でる、あんたは、誰……?
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- 5 : 2014/05/16(金) 18:51:36 :
- >>3
submarineさんお久しぶりです!会いたかったーーー!!・゜・(つД`)・゜・
転職したらめっちゃ忙しくてなかなかまとまらなかったけど、やっとStarry Sky書けました!
ぐだぐだですがお付き合い頂ければ幸いですm(__)m
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- 6 : 2014/05/16(金) 21:51:15 :
【語り手:アルミン】
852年。なんやかんやあって世界の均衡は保たれた。
失踪していたグリシャおじさんが無事帰還。エレンとミカサと僕は、おじさんとの再会を心から喜んだ。
おじさんは行方を眩ましている間、さまざまな事を調べていた。それによっての巨人の謎も壁の秘密も世界の秘密も暴かれ、結果的に巨人は皆人間に戻った。コニーのお母さんもね。
人間側と巨人側にはまだわだかまりはあるけれど、世界は今、新しい時代を切り拓く為に動き出している。
ライベルユミルは故郷には辿り着けなかったものの世界の動きや色々な事情で壁内に戻り、調査兵団との死闘に敗れて自主。僕達とも仲直りし、人類側と和解した故郷との連絡も無事取れた。
拷問代わりにライナーは屈強な体を活かして壁内の復興作業の肉体労働を手伝わされ、実験台となったベルトルトの体液からは傷を治したり体を大きく成長させる薬が作られた。
その後、知性巨人の力を持つ人たちにも巨人化を解く薬が配布されたけれど、二人は自分の罪の重さを忘れない為に、ユミルは自分の名前に誇りを持っているからと巨人の力を手放す事を断った。
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- 7 : 2014/05/16(金) 23:35:34 :
僕は最年少で団長となり、調査兵団に残っているハンジさんと研究をしたり、巨人絶滅までの経緯を書き記したりしている。
ハンジさんは兵士は引退したものの研究は生涯現役と豪語して、最近は婚活をしたり習い事をしたりして女子力が上がっている。あのハンジさんがだよ?
エルヴィン団長は調査兵団を引退後、グリシャおじさんの発明した薬を使って髪をセットしたり整髪料を売る店を開業した。片腕でも髪を整える技術はなかなかのものさ。
元々お洒落で格好良く民衆の支持があった彼の店は割と繁盛している。
圧倒的な戦闘力を誇るミカサは兵長に、エレンは人類を救った英雄と讃えられた後に兵長補佐になった。
3人で世界を探険出来る日も、そう遠くはないかもね。
ジャンはマルコの遺志通り指揮官になった。だいぶ性格も丸くなったよ。
元々ハンサムで立体機動に定評のある彼は若い兵士や民衆の女の子たちからモテモテだけど、不憫キャラと片想いは相変わらずさ。
サシャとコニーは戦いでも活躍したし、無邪気な二人の涙ながらの説得に、元は気が優しいライナーとベルトルトはすっかり参ってしまった。最初から人類と争う気が無くて二人を可愛がっていたユミルも、「ヒストリアとこの馬鹿どもを置いて死ねるか!」と言って戦意を喪失してしまった。
更に二人は、調査兵団の本部に畑や牧場を作り、人類を食糧難から救ってくれたよ。
壁内では事件がもう1つ起きた。
世界のどさくさに紛れてレイス家にクーデターが発生。
調査兵団で巨人と戦っていた為ただ一人生き残りお家騒動のしがらみがなくなったヒストリアは、爛れたレイス家と荒れた世界を正しい道に導く為に正式にレイス家の後継者…つまりこの世界の女王様になった。
壁の外の世界から来ているうえにヒストリアと大の仲良しで頭の回るユミルは、ヒストリアたっての希望で王家の名誉顧問に。釈放されたライナーは保護観察下に置かれ、ヒストリアの厚意で庭師兼ヒストリアのSPをしている。
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- 8 : 2014/05/16(金) 23:37:01 :
上の書き込みは腰じま本人ですー。無記名投稿申し訳ありません(>_<)
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- 9 : 2014/05/16(金) 23:40:24 :
今、調査兵団の兵舎は凄く綺麗だよ。兵士を引退して初代掃除長になった調査兵団専属の掃除の小さいおっさんが綺麗好きで凄いんだ。
彼は以前の役職名で呼ばれるのを嫌い「馬鹿言え、俺はただの掃除のおっさんだ。」と公言している為、彼が人類最強の兵士だった事を知る新兵は少ない。
もっとも、彼が怖すぎて辞めていった兵士も何人かいたけどね。
アニはまだ水晶の中にいる。
そういえば訓練兵2年目の時に、僕とマルコが読んでいた発禁になった昔の音楽の文献に載っていた歌を「故郷でお父さんが歌ってくれた」と、アニが歌ってくれた事があったね。
仲間と関わらない君が歌ってくれるなんて思わなかったから、驚いたけど嬉しかったな。
仲間たちを殺したのは許せないけれど、彼女も大切な仲間だった。君が感情を出さなかったり、周りと関わらなかったのは、使命の事を思ってなんだろ?君は本当はか弱い乙女だったもの。
ねぇ、いつか外の世界に行って、その音楽を皆で聴こうよ。
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- 10 : 2014/05/17(土) 00:14:18 :
そして、一人でバリバリやっていた掃除のおっさんには最近後輩が出来た。
今、兵団は自立支援に力を入れている。その為、病気から復帰した人や心を入れ替えた元罪人を積極的に採用しているんだ。
おっさんが人類最強なので多少腕の立つ元罪人でも可、更に彼の届かない高い所に手が届く背の高い人、それでいて彼に絶対逆らわない自分の意思が無い人を募集したところ、丁度ぴったりの人材がいたんだ。
掃除のおっさん「チッ…どいつもこいつも部屋が汚ぇな。」
掃除のおっさん「生憎ドアのサッシの上は俺じゃ届かねぇ。頼んだぞ。」
背の高い新人「はい、リヴァイ兵長。」
掃除のおっさん「……」ギロッ
背の高い新人「ヒィッ…!」
掃除のおっさん「…俺はもう兵長じゃねぇ。ただの掃除のおっさんだ。おっさんか掃除長と呼べ。次に兵長と呼んだら削ぐぞ。」
背の高い新人「わかりました。そ、掃除長…」
掃除のおっさん「…次の部屋に行くぞ。付いて来い、ベルトルト。」
ベルトルト「は、はい…」
そう、人類の仇の超大型巨人。それでいて僕たち104期生と調査兵団の仲間、一番最後に釈放され保護観察下に置かれている彼だよ。
度重なる拷問や尋問、世間からのバッシングも、泣き虫な彼の大きな体躯に似合わない涙にほだされて割とすぐ止んだ。
この壁内に災いをもたらしたのは彼らだが、当時まだ幼かったのに過酷な任務を課せられた彼らに世間は意外と同情的だった。
エレンも間接的とはいえカルラおばさんの仇であるベルトルトに対して色々憎く思うことはあったものの、僕とライナーに続く三人目の友達である彼と戦って気持ちをぶつけられたので最終的には仲直りした。
兵ちょ…じゃなかった掃除長は、監視と研修も兼ねて彼と寝食を共にし働いている。
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- 11 : 2014/05/17(土) 14:23:17 :
ここからは兵長を愛情を込めて掃除のおっさんと呼びます。兵長ファンの方、お許しください。
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- 12 : 2014/05/19(月) 21:12:21 :
―調査兵団宿舎―
掃除のおっさん「よし寝るぞ。寝相で抱き付いたら削ぐ。」ゴロン
ベルトルト「おやすみなさい。」
掃除のおっさん「Zzz……」
ベルトルト(…ねぇ、なんか色々おかしくない?何で僕、兵ちょ…じゃなかった掃除長と毎日一緒に寝てるの?そりゃあ僕は大罪人だから監視されてるけどさぁ。)
ベルトルト(成人した男二人がダブルベッドで一緒に寝るってどうなんだよ!最近遂に身長が2メートルになったから足とかはみ出るし…。ていうかお風呂も一緒なんだよ?一人になれるのは、トイレの個室くらいだ。)
ベルトルト(大体おっさんは、一言目には「兵長じゃねぇ、削ぐぞ。」二言目には「何を食ったらそんなにデカくなるんだ」。お風呂に入れば「何を食ったらそんなにちんこがでかくなるんだ」ばっかりじゃないか!毎日毎日毎日!僕だって知らないよ!!)
ベルトルト(それにこのパジャマもなんなのさ!パジャマの上下にナイトキャップ、兵長とお揃い…おっさんのは白地に黒の明朝体でびっしり「り」、僕のは青地に白の明朝体でびっしり「べ」って書いてある。特注だよね?絶対特注だよね?だっさ!!!)
ベルトルト(壁の中の人をあんなに犠牲にしたのに許されて、皆がまだ友達だと思ってくれて、掃除の仕事と住む所も与えてられて生かして貰えるだけでも有り難いけど…僕の犯した罪は、掃除の仕事なんかでは償い切れない。こんなに穏やかな生活をしていて、良いんだろうか。)
ベルトルト(それに……)
ベルトルト(アニ、会いたいよ。僕、まだ好きだって伝えていない。)
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- 13 : 2014/05/20(火) 16:17:24 :
ベルトルト(眠れないや。少し外の風に当たって来よう。)ムク
ギィ…パタン
掃除のおっさん「……」モゾ
カンカンカンカン
ベルトルト(燭台の灯りだけだと見づらいな。今まで居た調査兵団の本部なのに、まるで別の場所みたいだ…)
ベルトルト(階段、ここで行き止まりだ。)
ベルトルト(ここ、地下室かな?一番深部みたいだ。)
ガチャ
ベルトルト「わっ!眩し……」
水晶「」キラキラ
アニ「」スヤスヤ
ベルトルト「アニ…、アニなの……?」
水晶「」シーン
ベルトルト「アニ、答えてよ。」
水晶「」シーン
ベルトルト(巨人の硬化能力で出来た水晶…やっぱりアニだ!アルミンが言っていた、ユトピア区で拷問を受けてるのは嘘だったみたいで良かったけど、でも…)
ベルトルト「やっと会えたのに、こんなのって、あんまりだ……」グスッ
ベルトルト「………!」ゴシゴシ
ベルトルト「と、とにかく!僕は毎日来るからね!君が目を覚ますまで!!」タタッ
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- 14 : 2014/06/10(火) 00:43:54 :
仕事が激務すぎて中々上げられませんが、完結はさせるつもりです。見てくださってる方がいなくても書きたかったお話だからがんばる…!
最近Sugarless Girlを聴くと何故か無償に泣けてくる腰じまでした。
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- 15 : 2014/06/10(火) 01:14:08 :
- 腰じまさん、読んでますよ!
お仕事忙しいんですね!お疲れ様です。
待ってますから、急がないでいいので頑張ってください!
私は自分が亀更新なので(笑)ちゃんと待ってますからね!
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- 16 : 2014/06/11(水) 09:14:46 :
>>15
なすたまさん、前作に引き続きありがとうございます!
お仕事は別名義でのSS書きになった頃に転職しまして、異動と昇進があって忙しくなってウワァー\(^o^)/って感じです(笑)
書き上がってはいるのですが、投稿する際に見直ししてるとどんどん訂正が入って時間が掛かっています(>_<)
ゆっくりめですがお付き合い頂けたら嬉しいです。
まだ真面目な感じの話ですが、後半は少しコミカルな内容になっていきますよー!
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- 17 : 2014/07/25(金) 01:02:26 :
- すっかり夏ですね。推古していた書き貯めていた文が纏まってきました。
夏の夜に、ベランダで星空を見ながらコーラと煙草をお供に聴くStarry Skyは格別です。
腰じまはヘビースモーカーな駄目腐女子ですぞ!
ヤスタカさんは元々超有名人ですが、Starry Skyはcapsuleの中でも珠玉の名曲だと思っているので、このお話を読んで聴いてみたよって方がいらっしゃったら嬉しいです。
MEG嬢のPRECIOUSも大好きなのですが、歌詞の女の子が想いを寄せている男の子が掴み所が無さすぎてモブの兵士の女の子→ミケさんくらいしか思い付きません。
ぼちぼち再開出来るよう頑張りますね!
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- 18 : 2014/09/03(水) 01:00:36 :
―翌朝―
ベルトルト「……」ボー
掃除のおっさん「どうした。いつもに増して湿気たツラしやがって。」
ベルトルト「……」ボー
掃除のおっさん「おい、ベルトルト。」
ベルトルト「……」ボー
掃除のおっさん「」イラァ
ベルトルト「…兵長、僕、好きな人がいるんです。小さい頃から、ずっと。」
掃除のおっさん「…そういう年頃だもんな。好きな奴くらいいるだろ。」
ベルトルト「でも僕は超大型巨人だ。沢山の人の未来を奪ったのに、生かして貰って、好きな人を想い続けて良いんでしょうか。」
掃除のおっさん「…まぁ、良いんじゃねぇのか?俺だって巨人を倒すのが正義だと信じて戦っていたが、あいつらは元々人間だった。
俺はあいつらの未来も…人間に戻れる可能性も奪っちまったんだ。悔やんでも、起きちまった事は仕方ねぇ。」
掃除のおっさん「テメェらだって人類を倒すのが正義だと教えられてそう信じて行動してきたんだろ。なかなかでけぇ罪だが、反省も償いもしてるんだし、今更どうしようもねぇじゃねぇか。恋ぐらいしたって罰は当たらねぇだろ。」
ベルトルト「…僕の好きな子、今は水晶の中にいる女型の巨人、アニ・レオンハートなんです。兵長の大切な部下を殺した…。それでも、僕や彼女を許せますか?」
掃除のおっさん「女型の巨人…」ピク
掃除のおっさん「…確かにあいつは個人的には許せねぇ。でも、あいつ、泣いてたろ。あいつなりに葛藤があったんじゃねぇのか。」
掃除のおっさん「つーかお前、女型の居場所を知ってたのか?」
ベルトルト「…実は昨夜、眠れなくて散歩をしていたら、彼女の水晶が安置されている部屋を偶然見付けてしまったんです。」
ベルトルト「彼女は今後目を覚ますかも分からない。僕をどう思っているのかも、僕を覚えているのかさえも。」
ベルトルト「目覚めたとしても、彼女は使命を果たせなかった事を悲観して自ら命を絶ったり、もしかしたらまた罪の無い人を殺めてしまうかもしれません。」
ベルトルト「それに、彼女の罪は許して貰えるのでしょうか?超大型巨人だった僕でさえ許して貰えたから大丈夫だとは思いますが…」
ベルトルト「でも、僕は…怖い…。彼女に忘れられていたら、彼女に拒絶されたら、また、誰かを傷付けてしまうかもしれない…!」グスッ
掃除のおっさん「安心しろ、てめぇが何かやらかしたら、いつでも俺が削いでやる。苦しまずに逝かせてやるよ。」
ベルトルト「リヴァイ兵長…」
掃除のおっさん「だから何度言わせるんだ、俺は今はただの掃除のおっさんだ。
そして今の俺の部下は、てめぇ一人だ。何があっても、俺が守る。」
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- 19 : 2014/09/05(金) 22:45:21 :
- おお、更新来た!
いつまでも待ってますよ
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- 20 : 2014/09/11(木) 01:20:52 :
- 名無しさん、ありがとうございます!
前半がgdgdなので早く歌に関連した部分とギャグパートを上げていきたいです。
全作でアニ→エレン気味だったやん!とか、ベッさん優遇され過ぎやん!とか突っ込み処だらけですが許して…
続編なのでマルロとヒッチもちょっと出てきます。
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- 21 : 2014/09/11(木) 01:23:27 :
――――――
アルミン「…見ちゃったんだね。お茶どうぞ。」コト
ベルトルト「ありがとう。ユミルも言ってたけど…アニは拷問なんてされていなかったんだね。」
アルミン「ごめん、嘘吐いて…」
ベルトルト「アルミンとは割と仲が良いつもりだったから、ショックだなぁ。」シュン
アルミン「もう、言わないでったら。反省しているよ。ライナーとベルトルトは壁の外に行こうとしていたから仲直りは不可能だと思ったし、僕も必死だったんだ。」
ベルトルト「気にしないで。僕らのしてきた事を許してくれただけでも充分だよ。それに、またこうしてお茶したりできる仲になれたし…」
アルミン「そうだよね。それにしてもあの時激怒したベルトルト、凄かったなぁ。」
ベルトルト「や、やめてったら!恥ずかしいよ!」
キャイキャイ
アルミン「アニ、目を覚ますといいね…」
ベルトルト「うん……」
――――――
コニー「おいサシャ!お前また芋をつまみ食いしたろ?!これじゃあ隣の地区に持って行く前になくなっちまうだろ?」ガラガラ
サシャ「少しくらいなら分かりませんってば!大丈夫、私たちは人類を食糧難から救った英雄ですよ?」ガラガラ
コニー「無茶苦茶言いやがって。本当にバカだな!」
サシャ「バカって言った方がバカなんですよーだ!…あれ?」
ベルトルト「!」
サシャ「おや、ベルトルトではありませんか!」
コニー「掃除の仕事は今日は休みか?」
ベルトルト「サシャとコニー、久しぶりだね。今は昼休みだよ。今日も食糧を運んでくれているの?」
サシャ「そうですよ!今や私たちのお陰でお芋もお肉もパァンも食べ放題ですからね。」エッヘン
コニー「そういえばお前、最近アニの水晶んとこに通ってるんだってな!そんなお前に良い物をやるよ!」ゴソゴソ
サシャ「じゃーん!干した芋です!長持ちしますよ!」ドッサリ
ベルトルト「ありがとう。でも僕、いくら体が大きいからってこんなに食べられないよ。」
コニー「おいおい欲張りだな!どう考えても一人で食べる量じゃねぇだろ?ベルトルトも座学は良かったけど結構バカだったんだな!アニの分に決まってんだろ?」
サシャ「…言ったじゃないですか、長持ちするって。アニが目を覚ましたら、一緒に食べてくださいね!」
ベルトルト「サシャ、コニー…ありがとう…」
サシャ「美味しい物は、大切な人と分け合うのが一番です!」ドヤァ
コニー「だよな!」ドヤァ
-
- 22 : 2014/09/11(木) 01:36:33 :
―王宮―
掃除のおっさん「久しぶりだな、ヒストリア。いや、今は女王陛下か。少し明るくなったか?」
ヒストリア「お久しぶりです、リヴァイ兵長!えーと…今は、掃除長?」
掃除のおっさん「まぁ、そんな所だな。」
ベルトルト「久しぶり。ヒストリア、また一段と綺麗になったね。」
ヒストリア「やだもうベルトルトってば!照れるよ!!」バシバシ
ベルトルト「痛いっ!めっちゃ力強くなってる!」シクシク
掃除のおっさん「いや、相当明るくなったな…」
ユミル「おー、リヴァイ兵長じゃねぇか!ベルトルさんと掃除してるって噂、本当だったんだな!」
掃除のおっさん「ユミルか。てめぇになら人の気持ちも巨人の気持ちも分かるだろう。ヒストリアの補佐を任せたぞ。」
ユミル「おうよ、私に任せとけって。」
ベルトルト「ユミル、久しぶり!無事だとは聞いていたけど、王家の名誉顧問なんて、出世したね…」ウルッ…
ユミル「おいおい、ベルトルさんは相変わらず泣き虫だなー。」ワシャワシャ
ライナー「兵長、お久しぶりです!ベルトルも久しぶりだな!また背、伸びたんじゃないのか?」
掃除のおっさん「…ライナーか。1度はヒストリアを壁外へ拐ったテメェがSPだなんて皮肉なモンだな。」
ライナー「や、やめてくださいよ!別にヒストリアが可愛いから拐った訳では…」アタフタ
ベルトルト「ライナー!会いたかったよ!」ダキッ
ライナー「よしよし、うちの超大型は本当に泣き虫だな。」ポンポン
ユミル「…で、今日も愛しの眠り姫の所に行くのか?釈放されたばかりだってのに王子様もなかなか忙しいな。」
ベルトルト「うん。二次創作ではそんな傷心の僕を君が慰めてくれる話も多いから、そうしてくれても構わないけど…?なんちゃって…」テレ
ユミル「メタ的な発言は止せ、私はヒストリア一筋だ。それにお前だって、小さな頃から金髪乙女のアニちゃん以外眼中に無ぇんだろ、一途なベルトルさん?」ニヤッ
ベルトルト「そうなんだよね…結局アニが一番なんだ///やっぱりユミルには一生敵う気がしないや。じゃあ、行ってくるね。」フリフリ
ユミル「あぁ行ってこい。早くお姫様の目を覚ましてやれよ、王子様。」ヒラヒラ
ヒストリア「王子様なんて、素敵!頑張ってね!」
ライナー「ヒストリアの王子様ならここにいるぜ!」ウホッ
ユミル「」ゴスッ
ライナー「おいユミル!痛ぇよ!」
掃除のおっさん「俺も付いて行く。脱走されたりしたらたまらねぇからな。」チッ
ユミル「おっさん仕事しろよ…」
―憲兵団社宅裏、マルコとミーナの墓地(マルロ作)―
ヒッチ「やっほ~。今日はマルロが出張だから、代わりに憲兵団一の美女・ヒッチちゃんが一人でお花に水を遣りに来てあげたわよぉ。ありがたく思いなさいよ?」トクトク
ヒッチ「…ねぇ。アニ、まだ目を覚まさないよ。」
ヒッチ「マルコ、ミーナ…私は生前のあんたたちを知らない。アニは何を悩み苦しんでいたの?何故あの子は女型の巨人だったの…?」
ヒッチ「お墓に聞いても答えが無いのは分かってるけどぉ…、私、バッカみたい。」
ヒッチ「なんだかもぉ、色々な事が分からないよぉ…」
ヒッチ「……」グス
ヒッチ「…と、とにかく!アニを先にそっちに連れてったら、このヒッチちゃんが許さないんだからね!分かった?!」タタッ
墓石「……」
-
- 23 : 2014/09/11(木) 01:49:59 :
――――――
――――
――
私の記憶の中で、一つ腑に落ちない事がある。
私には好きな男の子がいたようだけれど、それが誰だか思い出せないんだ。
一番古い記憶で故郷で私に告白してくれた男の子は、一人称が「僕」で、背が高く気が弱い。
私が対人格闘訓練で組む度に心踊らせていた男の子は、一人称が「俺」で、中ぐらいの身長で気が強い。
前者は私の事を昔から知っているようだけど、後者は訓練兵になってから知り合ったようだね。
私との関係も、性格も、口調も、体格も、成長した事を考慮しても違いが有りすぎる。
この二人は、明らかに同一人物ではないよね?
別にどちらもお付き合いをしていたとか、そういう事はなかったようだけれど、私ってそんなに浮気で揺らぎやすい性格だったの?
……あぁ、また走馬灯みたいなやつだ。
私が一人で憲兵団に行く時の…
あの時、私を見ていたのは誰?
私が、置いていくのは心配だったのは誰?
お父さんが故郷で歌ってくれた歌、あの歌だけが彼と私を繋いでくれているのに、思い出せない。
誰なのかさえ分からないあんたに、会いたい。
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- 24 : 2014/09/11(木) 02:59:14 :
―天国―
ミーナ「~~~っ……!!!」ウズウズウズウズ
マルコ「『やっと私の出番なんだから!』って顔してるね。」
ミーナ「当っっったり前よ!アニが目を覚ますフラグがビンビンなの!叱りとばすのもどつき回すのも抱き締めてあげるのもこっちで再会出来てから…って思ってたけど、予定が早まったわ!さぁ行くわよ!!!」イソイソ
マルコ「…全く、言い出したら聞かないんだから。僕は止めないよ。」
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- 25 : 2015/02/12(木) 18:36:25 :
- 期待してます!
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- 26 : 2015/04/14(火) 20:32:28 :
- お久しぶりです腰じまです。
お仕事忙しいわパスワードを失念するわ携帯修理に出した書き溜めていたものが全部消えるわで今更浮上してきました…
完結は絶対にさせるんだから!
>25
りうさん、放置していたお話なのに目を通してくださりありがとうございます!
少し内容は違ってしまうかもだしゆっくりですが完結はさせますのて!
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- 27 : 2015/04/14(火) 22:49:54 :
- 久しぶりに書き込んだら誤字脱字 多いしトリップもおかしな感じになってる…大文字小文字の違いですかね( ;∀;)
1年前に書いたお話なのでエレンの父ちゃんの件やらヒストリアの実家の件が完全に辻褄合わなくなってますが許してね
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- 28 : 2015/04/24(金) 08:13:40 :
- ――――――
水晶アニ「……」ボー
ミーナ「やっほ!」
マルコ「久し振りだね。」
アニ「ミーナ!と、マルコルコ!」
マルコ「誰だよ!なんか混ざってるよ!」ガビーン!
アニ「あ、ごめん。いや、その…ずっと水晶だったから喋り慣れてなくて…」
ミーナ「アニはコミュ障だもんね!」
アニ「あんたも失礼だね。
ていうか、どうやってここに?」
マルコ「うーん…よく分からないけど、水晶の霊験あらたかな力?的な奴で死者とは交信できるんじゃないかな?
ミーナがアニに会いに行くって言い出したらここに来れたんだ。」
ミーナ「そうそう、そんな感じ!」
アニ「あぁ、そうかい。」
ミーナ「で、気分はどう?眠り姫。」
アニ「…あぁ、最悪だね。」
ミーナ「あら、私が会いに来てあげたのに?」エッヘン
アニ「だからだよ。
自分の中途半端さと罪悪感に絶望してた所に、一番謝りたくて、一番会いたい奴らが来るなんてね。」
ミーナ「やっだぁ!なんか照れちゃう!」キヤー!
アニ「…あんた、変わってないね。」
ミーナ「そりゃそうよ!死んじゃったから、永遠の15歳だもんね!」
アニ(改めて本人に言われて実感したよ。ミーナもマルコも死んじゃったんだ、私のせいで…)
アニ「ごめんなさい…」ウルッ
ミーナ「ああもう泣かないの!いつ死んでもおかしくない時代だったんだから仕方ないってば!」
ミーナ「…まぁ、残念じゃない、全く気にしてないって言ったら嘘になるけどね。」
アニ「……っ。」ズキン
ミーナ「そりゃあ調査兵団に入って外の世界を見てみたり、恋したりしてみたかったわよ?
でも、死んじゃったから恋が出来ないって訳でもないし、ね。」チラッ
マルコ「……///」テレ
アニ「…あ、そゆこと?」
マルコ「てへぺろ☆」
アニ「あんた、てへぺろじゃないよ。」
ミーナ「そ、だから人生捨てたもんじゃないわね!人生終わってるけど。なーんてねっ!」
アニ「うまく言えないけど…ありがとう。あんたたちが来てくれて良かった。
本当にごめんなさい…。」
ミーナ「アニが自分の気持ちを口に出してくれるなんて滅多に無いからちょっと嬉しいな。」
ミーナ「でも、その水晶の中じゃ、私たちくらいにしか謝れないわよ?
いつまでここに籠ってるつもり?早いとこ目を覚まして、一発ぶちかましてきてやりなさいよ。」
アニ「うん…そうだよね。」
マルコ「のっぽで泣き虫な王子様が、お前の事を待ってるんじゃないか?あと、僕によく似たおかっぱ頭の騎士とビッチな妖精さんも。」
アニ「マルコどうしたの?天国での生活で頭沸いた?」
マルコ「もう!からかうのは止してくれよ。役者は揃ったって事さ。気遣いが専売特許の僕が死んでから何もしてないとでも思ったかい?」
アニ(この口振り…マルコ、マルロとヒッチを知ってるの…?)
アニ(のっぽで泣き虫の王子様って……あの小さい頃の記憶の中の…?)
ミーナ「人と関わらないアニが心を開いて友達になってくれたのは、私の人生の中でも一番の誇りなんだから!
そんなミーナさんに、こーんな大層な隠し事してたんだから、これから色々楽じゃないとは思うけど…
とーにーかーく!目覚めたら足掻いて足掻いて、みっともなくてもイカした人生送りなさいよ?眠り姫。」
アニ「うん、償いきれないだろうけれど、私に出来る限りの事を精一杯やってみるよ。」
ミーナ「アニの決意も聞けたことだしそろそろ帰らなくちゃ。
でもこっちへはゆっくり来てよね?私に会いたいからって急いで来たら許さないんだから!」
マルコ「見守っているから挫けないで。じゃあな、元気でね。」
アニ「ミーナ、マルコ、行かないで…!!」
シュウウウウ…
アニ「二人とも、行っちゃった……」
アニ「うっ…うぅ………」
アニ「うわぁあああん!!」
-
- 29 : 2015/04/24(金) 08:40:44 :
- ――――――
――――
――
こんなに声を上げて泣いているのに、水晶の中じゃこの声は誰にも届きやしない。
会いたかった友達に会えたのに、触れる事も出来なかった。
…まぁ、私は水晶だし向こうは霊だから、物理的に無理な話なのかもしれないけど。
会いたい人も謝りたい人もしたいことも、まだまだ沢山あるんだ。
お父さんにも会いたい。
時々様子を見に来る調査兵団の人たちの雰囲気的にも、なんか争いとかしてないっぽいし。
もう秘密を守る為に籠る必要もないかな。
…こんな時にも、また走馬灯?
「一緒に故郷に帰ろう」
「僕は随分背が伸びたけど、アニは変わらないね。…痛っ!ちょっと、蹴らないでよ!」
「僕はライナーが兵士になってしまって心配だから調査兵団に行くけど…、本当に、一人で大丈夫なの?」
…あんたが誰だったのか、ようやく思い出せたよ。
巨人の自分を受け入れたくなくて、兵士に、乙女になりたくて、いや、乙女なのは生まれつきだけど、駆逐野郎で真っ直ぐな彼に憧れた。それは恋ではなくて逃げだったのかもしれない。
私が小さい頃から想っていたのは、でっかくて泣き虫な彼だ。
満天の星空、故郷で一緒に眺めた風景が、私と記憶の中の彼を繋いでくれている。
目を覚まそう。
私は生きて、罪を償うんだ。
そして許されるなら、彼にあの時の返事をしたい。もしまだ彼が待っていてくれているのならね。
……でも、どうすりゃいいんだい?
どうしよ。どうやったら出れるんだっけ…?
―街中のベンチ―
ヒストリア「二人とも、お買い物に付き合ってくれてありがとう。」
ユミル「気にすんなよ。お前が望むなら私は何処へでも行くぜ?」
ライナー「俺はヒストリアのSPだからな。荷物持ちなら任せてくれ。それにしても、随分買ったな。」
ヒストリア「…ねぇねぇ、その箱、開けてみて?」
ユミル「お、おう…。…背中の開いた深紅のドレスか…ヒストリアには丈が長すぎるし大人っぽすぎるんじゃないか?」
ライナー「男物のスーツ、これまたでかいな…
…まさか彼氏でも出来たのか?!」
ユミル「う、嘘だろ?!嘘だと言ってくれ!!」
ヒストリア「ち、違うったら!
…実はね、正式な場に3人で出ることも多くなりそうだから、内緒で二人の服を仕立てて貰っていたの。今後着て貰えるかな…?」
ライユミ「「も、勿論だとも!!!」」
ヒストリア「良かった!二人とも、ずっと一緒にいてね…?」ウワメヅカイ
ライユミ((結婚しよ))
ヒストリア「そうだ、時間もあるし…これから皆に会いに調査兵団の新しい本部に顔を出しに行こうよ!」
ユミル「それは構わねぇが…急に押し掛けても大丈夫なのか?」
ライナー「おぅ、皆仕事中かもしれんしな。」
ヒストリア「大丈夫!私たちは元調査兵団だし、なんてったって私は女王様だからね。」ニコッ
-
- 30 : 2015/05/22(金) 13:11:55 :
―再び、アニの水晶の置いてある部屋―
ベルトルト「アニ、今日も会いに来たよ。」
ベルトルト「もう世界は平和なんだ。僕らは生きて罪を償わなければいけないよ。皆も会いたがってる。」
ベルトルト「…ねぇ、聞こえないの?」
アニ(ちゃんと聞こえてるよ。来てくれてるのも知ってるよ。
あんたも私を待っていてくれてたんだね。でも、ここじゃ応えられない…どうしたら良いの…?)
ベルトルト「世界が平和でも、友達がいても、君が居ないなら意味が無いのに…」ウルッ…
アニ(もう、本当に泣き虫なんだから!こんなに近くにいるのに、もどかしいよ。)
アニ(!)
アニ(あれ?彼女は……)
-
- 31 : 2015/05/22(金) 13:15:30 :
[壁]<●><●>ジー
ベルトルト(さっきから視線を感じる。赤いマフラーがチラチラ見えてるって事は、彼女か。)
ベルトルト「…ミカサ、居るんだろ?出ておいで。」
ミカサ「ハロー。」ヒョッコリ
ベルトルト「やぁ、ずっと見てたろ?
会うのは仲直りしてから4度目かな?今日は兵長の仕事は良いの?」
ミカサ「えぇ、今日は貴方に会うためにお休みを取ったの。」
ベルトルト「え、そうだったの?なら事前に連絡くれれば、お茶とか用意して待ってたのに…」
ミカサ「…眠り姫は、王子様のキスで目を醒ますの。」ウットリ
ベルトルト「…はい?」
ミカサ「ここはひとつ、この水晶の前で私とチューでもしよう。」
ベルトルト「は??!!!」
-
- 32 : 2015/06/08(月) 15:18:41 :
ベルトルト「な、何言ってるの?君、戦いすぎていよいよ頭おかしくなったろ?!」
ミカサ「そんな事はない。私はいつでもいたって正気。」
ベルトルト「正気の沙汰とは思えないよ!」
ミカサ「ここで私たちがチューをすれば、エレンは私の大切さに気付き、アニも嫉妬して出てくるかもしれない。」
ベルトルト「んな訳あるか!!!馬鹿なの?!沸いてんの?!」
ミカサ「…思い出して。
私とベルトルトは、幼い頃からエレンとアニに特別な想いを抱いていた。自分でも気付かなかった恩義や家族愛や使命感よりも大切な気持ちを。
しかし、二人の煮え切らない態度にいつもやきもきさせられていた。そうでしょう?」
ベルトルト「う、うん、そうだけどさ…」
-
- 33 : 2015/06/08(月) 19:51:42 :
- ―回想―
【対人格闘訓練】
エレン「よーし、今日こそアニには負けないぞ!」
アニ「フン、懲りない奴だね。かかってきな。」
エレン「行くぞ!」タタタッ
アニ「…次の動きが読める、まだまだだね。」スカッ
エレン「うわぁっ!」ドテッ
アニ「でも、なかなか筋が良くなったじゃないか。立てる?」スッ
エレン「おう、ありがとな!」グイッ
アニ「?!!」
アニ「きゃあっ!!」ドテッ
ミーナ「キャー!なにあの展開?!」
サシャ「おや、差し出した手を引っ張るエレンの力に負けて、アニもエレンの上に転んでしまいましたよ!
対人格闘が強いとはいえ、そういう所はアニもやっぱり小柄な女の子ですねぇ。」
エレン「あ、悪ィ悪ィ。でも、俺が下敷きになってたから、怪我は無いだろ?」ニカッ
アニ「~~~~~っ!!/////」カァアアア
アニ「フ、フン。少しは…か弱い乙女の扱い方が分かってきたみたいだね///」
コニー「アニの顔、真っ赤だな。林檎みてぇだ!」
マルコ(あのアニを照れさせるなんて、エレン、恐ろしい子…!)ガクブル
ミカベル「………。」ゴゴゴゴゴゴ
ミカサ「…なんだか、今とっても大きい物を投げ飛ばしたい気分なの。」
ベルトルト「…奇遇だね。僕もそう思っていたところだよ。」
ライナー「何だろう、凄く嫌な予感がするぞ…」ブルルッ
※この後、ライナーが特に理由の無い暴力に襲われる
【食堂にて】
エレン「相席良いか?
今日はミカサが当番だし、アルミンはコニーとサシャに勉強を教えてて俺一人なんだ。」
アニ「…勝手にすれば。」
エレン「ありがとな!」
アニ「フン。」
エレン「…アニって随分小食なのな!お前チビなんだから、沢山食べないと大きくなれないぞ?」
アニ「よ、余計なお世話だよ///」
エレン「あ、ほっぺにパン屑が付いてる。」ヒョイ パク
アニ「なっ……!////」
エレン「へへっ!母さんがよくこうしてくれたから、ミカサやアルミンにもやったもんだぜ。」ニカッ
アニ(エレンはお母さんが大好きなんだね。私たちのせいで、ごめんなさい…)
アニ(会いたいよ、お父さん…)
壁]ミカサ「ベルトルトと当番から戻って来たら、この光景はなんなの?」イライライライラ
壁]ベルトルト「あの二人、まるで新婚さんじゃないか!」グスグスグスグス
ミカサ「泣かないで、昨日取った林檎を半分あげるから。」
ベルトルト「…ありがとう。半分こしよう。」バキッ
ミカサ「わぉ、凄い握力。」
ミカサ「何故?どうしてなの…?私はエレンの家族なのに、アニと仲良くしているのを見ると、こんなに胸が苦しい。お父さんやお母さんが他の人と仲良くしていても、こんな気持ちにはならなかった。」
ミカサ「アニの事は決して嫌いではないのに、友達になりたいのに、エレンが絡むと彼女に何か嫌な気持ちを抱いてしまう。こんな私、嫌い…」シュン
ベルトルト「アニはたぶん僕との思い出なんて忘れてるよね…。あの表情、きっと今はエレンが好きなんだ。」
ベルトルト「エレンは友達なのに、真っ直ぐな彼と自分を比べて悲しくなるよ。ミカサはエレンを好きなんだよね…?」
ミカサ「す、好き…?違う。私たちは、家族、だから…。」アタフタ
ベルトルト「うーん、それだけじゃないと思うんだけどなぁ。」
ミカベル「「はぁ…。」」
ユミル「よぉ、ミカサもベルトルさんも相変わらずだな。凹んでんのか?」ガシッ
ミカサ「あ、ユミル。」
ユミル「全部聞いてたぜ。…ミカサは、自分の恋愛感情を家族愛にすげ変えているんじゃないのか?」
ミカサ「恋愛、感情…?貴方までそんな事を言うの…?」
ユミル「ベルトルさんもアニと以前何があったか知らねぇが、あの子に確かめる前から怯えてんのか?」
ベルトルト「うぅっ…」グサッ
ユミル「自分の気持ちを押し付けるだけじゃなく、自分がどうしたいかを考えたうえで相手を知るのも愛情だぞ。
相手に常に自分の求める結果を望むのはお前らのエゴ、うぬぼれだ。」
ミカサ「うぬぼれ…?」
ユミル「そう、う・ぬ・ぼ・れ、だ。」
ミカサ「それでも私は…私だから……!」ギリッ…
-
- 34 : 2015/06/08(月) 20:00:25 :
- ズンズンチャ ズンズンチャ
トーマス「あれ?何処からともなく変な音楽が!」
サムエル「ミラーボールまで!」
ユミル「あぁっ!ミカサとベルトルさんがいつの間にかふざけた白い衣装に着替えて踊り出しやがった!
何やってんだあの馬鹿共は!!」
クリスタ「何なに?!何が始まるの?!」ワクワク
ミカサ「ヘイヘイヘイ!」
ベルトルト「ヘイヘイヘイ!」
ミカベル「「ヘイヘイヘイヘイヘイヘイヘイ!!」」
ズンズンチャ ズンズンチャ
ミカサ「ヘイヘイヘイ!」
ベルトルト「ヘイヘイヘイ!」
ミカベル「「ヘイヘイヘイヘイヘイヘイヘイ!!」」
二人「「うぬぼれ~、うぬぼれ~、うぬぼれ~兵士~」」
(※2010年のドラマ「うぬぼれ刑事」のダンスシーンでご想像ください)
アニ(まったく、何してんだいあの子たちは…)ハァ
ミーナ「ミカサの動きキレッキレだね!ベルトルトは照れてるのと手足が長いので何か変な感じ!」キャイキャイ
マルコ「……」ニコニコ
ジャン(何やってんだあいつら…)ボー
ミカサ「…ジャン。」コイコイ
ベルトルト「ジャン?」コイコイ
ジャン「!」パァアアア
ミカサ「ヘイヘイヘイ!」
ベルトルト「ヘイヘイヘイ!」
ジャン「ヘイヘイヘイヘイヘイヘイヘイ!!」
ミカサ「うぬぼれ~、うぬぼれ~、うぬぼれ~兵士~」
ベルジャン「「と仲間!!」」スチャ
ジャン「あ~俺は~、う~ぬぼれ~、身の程知~ら~ず~、俺はァアアアア~~~♪」
サックス演奏:ダズ「♪~♪~♪~」
ナック「ダズがサックスを!」
ミリウス「しかも上手ぇ!」
ジャジャーン!(完奏)
ミカサ「…撤収。」
ベルジャンダズ「……。」スタスタスタ
※この後、二人はユミルに叱られた
クリスタ「もう、叱りすぎだよ!二人とも落ち込んでたじゃない!」
ユミル「ははは、怒った女神様も可愛いな。
ま、あいつらのああいう所も可愛いんだけどな。私がお前といるのだって、一種の自己満足さ。」グイッ
クリスタ「も、もう!馬鹿!///」
-
- 35 : 2015/06/08(月) 20:07:06 :
- 携帯の修理で吹っ飛んだお話を全部書き直すって大変ですね、腰じまです。
本物のこしじまとしこさんがWAVE RUNNERの黒とクリアラメのネイルになさってて真似したいです。
このお話を書いていた時に「うぬぼれ刑事」をネットで見ていたので、二人とジャンにうぬぼれダンスをさせたかったあまりに半ばこじつけの如く無理矢理にユミル姐さんの説教シーンをぶっ込みました。
ミラーボールとか色々時代考証が無茶苦茶ですが、まぁ二次創作だから…!
-
- 36 : 2015/06/09(火) 18:06:52 :
- ――――――
ミカサ「…今思えば、とても無益な行動の数々。」
ベルトルト「……ね。
(確かに、あれから卒業までにうぬぼれ兵士を6回も踊ってしまった。そして毎回僕とミカサだけユミルに怒られた。)」
ミカサ「そしてちょいちょい私たちに説教を垂れてくる某そばかすお姉さん。
彼女に言われるまで、私は自分の気持ちに気付かなかった。」
ベルトルト「ミカサは最初は頑なに“エレンは家族だから”って言っていたもんね。」
ミカサ「えぇ。私は自分に再び生きる理由を与えてくれたエレンが最優先だっただけ。だから気付けなかった。
アニの気持ちは分からないけれど、彼女の本当の気持ちを知れば、きっともっと仲良くなれたのに。」
水晶アニ(ミカサ、そんな風に思ってくれていたの…?)キュン
ミカサ「と、いうわけで。」ズズイ
水晶アニ(!)
ベルトルト「だーかーらー!何でそうなるの?!エレン以外の男に目をつむって唇を突き出すんじゃないよ!!!」
ミカサ「問題ない。エレンを振り向かせてアニも目覚めるのなら、私は初めてのチューくらいはドブに捨てる覚悟を持っている。」キリッ
ベルトルト「僕とのチューをドブだと思ってる事が何気にショックだよ!お願いだから正気に戻って!」ウワァアアアン!
ミカサ「問答無用、超大型巨人を確保。」ヒッツキ
ベルトルト「ぎゃああああああ!!!!!」
-
- 37 : 2015/06/09(火) 18:12:21 :
- ミカサ「さぁ、レッツキスミー。エレン、アニ、見ていて、そして自分の気持ちに気付くの。」グググググ
ベルトルト「ぎゃああああああ!!!」
掃除のおっさん「よく分からねぇが、自分だけ除け者にされるのは面白くねぇから俺も混ざる。」ヒッツキ
ベルトルト「おっさんいたのかよ!掃除しろよ!」
掃除のおっさん「チッ、往生際が悪ィな。」グググググ
ミカサ「これで四人とも結ばれれば万事オーケー。」
掃除のおっさん「ちなみに俺は彼女いない歴3●年だ。」
ベルトルト「だから何でおっさんまで??!!!ミカサは黙ってれば美人だからまだしも男は嫌ぁああああああ!!!!!」
ミカサ「そ、そんな、美人だなんて…///」テレ
ベルトルト「それくらいで照れるなら好きでもない僕とチューなんてするなよ!!!」ガビーン!
掃除のおっさん「馬鹿言え、俺も元々結構かわいい。」
ベルトルト「いや人類で一番怖いわ!!それに僕にそっちの気はないよ!!」
エルヴィン「毛はないって、私の悪口かい?」ヒョコ
ベルトルト「エルヴィン元団長!お店どうしたんだよ!仕事しろよ!毛じゃなくて気だよ!!」
エルヴィン「よく分からないが私も混ざろう。」ヒッツキ
ベルトルト「だから何でエルヴィン元団長まで?ライナー、守ってくれ!!」ウワァアアアン!
エルヴィン「違うぞベルトルト、私は今は店長だ。」
掃除のおっさん「俺は掃除のおっさんだ。」
ミカサ「私は小さいおっさんの後を継いで兵長。」
ベルトルト「うるせ!」
ライナー「ベルトルト!無事か?!」バーン!
ミカサ「あ、ライナー。」
ライナー「ようミカサ!」
ユミヒス「「私たちもいるぜ(よ)!」」
ミカサ「ヒストリアにユミルも。」
ヒストリア「お買い物してたら近くまで来てたからアニに会いに来ちゃったの!」
ユミル「ミカサ、また筋肉ついたか?これでいつでもエレンを守れるな!」ナデナデ
ミカサ「よせやい///」テレ
ライナー「お、照れてるな!乙女だな、こいつぅ!」ツンツン
ヒストリア「照れてるミカサ可愛いね!」ツンツン
ミカサ「……///」テレテレ
ユミル「ははははは!!!」
エルヴィン「髪の毛あるぞ?本当だよ?触るかい?」
ベルトルト「皆して僕にひっついて普通に会話してんじゃねぇえええええ!!!!!」
ユミル「あぁあもううるっせぇな!
ベルトルさんはピーピー泣いてねぇでさっさと水晶なんざぶっ壊してアニに告白しろよ!やる気あんのか?!」
ベルトルト「それが出来たら苦労しねぇわ!!!!!」
ジャン「うるっせぇえええええ!!!」ジャァアアアン!
ベルトルト「ジャンまで!」
ミカサ「ジャン、仕事をして。」
ジャン「すんません…」
エレン「なんだなんだ?騒がしいぞ!」バタバタ
アルミン「もう!皆仕事してよ!」トテトテ
ベルトルト「エレンにアルミンまで!もうほとんど全員集合じゃないか!!」
アルミン「皆して泣いてるベルトルトにくっついてどうしたの?慰めてるの?」
ベルトルト「アルミンにはそう見えるの?!」ガビーン!
エレン「何だよそんなに泣いて気が小さいな!体もちんこも大きい癖に。」
アルミン「そうだよ、ちんちん大きい癖にさ。」
ミカサ「巨根の癖に。」
エルヴィン「ややこしいな。呼び方を統一したまえ。」
ベルトルト「何でさ!呼び方は別に良いだろ!」
掃除のおっさん「確かにテメェのソレはちんちんなんて呼べる可愛い代物じゃねぇ。魔羅ってとこだな。」チッ
ユミル「もうここは素直に『超大型巨チン』で良くね?」
ヒストリア「語呂がぴったりね!素敵!」ウットリ
ベルトルト「ヒストリアの美的感覚おかしいよ!」
ライナー「なら俺のは鎧の巨チンだな。」ドヤァ
ユミル「大きさもだが、皮の鎧を纏ってるもんな。この前お前が風呂の順番間違えて入ってきた時に見たぜ。」
ヒストリア「という事はユミルの体も見たのね?ヤダ!ライナーのエッチ!」
ライナー「!」ガーン
掃除のおっさん「お前のちんこがデカいって事は、お前の体液でこしらえた増身薬を飲んでる俺のちんこもデカくなるのか?」
ベルトルト「おっさんそんなの飲んでたの?!どうりで少し大きくなったと思ったら!」
掃除のおっさん「あぁ。今163センチある。」ドヤァ
水晶アニ(なんなんだいこの騒ぎは。皆言ってる事が支離滅裂でラチがあかないよ。)イライラ
アニ(あぁもう!!)
水晶「う る さ い !!!!!!」パリーン!
シュウウウウウ…
一同「?!」
アニ「え、嘘……。私、出られたの…?」キョトン
一同「アニ!!!!!」
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