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葉隠「苗木っちが最近おかしいべ」

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  1. 1 : : 2014/05/15(木) 00:32:59
    このssは

    http://www.ssnote.net/archives/16395

    の葉隠視点です。上を読んでおくことをオススメします


    ……苗木視点だと思った?残念!葉隠クンでした!
    (もちろん苗木視点も書きますよ?)

    というわけで、書いていきます
  2. 2 : : 2014/05/15(木) 00:45:31
    俺は葉隠康比呂!超高校級の占い師だべ!

    入学してから……ちょっと浮いてしまって若干孤立してたんだべ……

    そりゃそうだ!俺は皆と歳が違うからな!

    そんな時……声をかけてくれたのが苗木っちだべ!

    「君の占いって3割当たるんだよね!」

    そこからだべ!そこから俺たちは話しをするようになって……苗木っちを通して仲良くなったんだべ!
  3. 3 : : 2014/05/15(木) 01:01:08
    希望ヶ峰学園、教室―

    葉隠「んー!眠いべ……」

    苗木「葉隠クン……相変わらずだね」

    葉隠「だってよー……」

    霧切「ふふ、授業中も寝てるのにおかしいわね」

    葉隠「余計なお世話だべ!」

    苗木「じゃあ、帰ろうよ!」

    葉隠「だべ!」

    霧切「……」

    「あ、葉隠クンちょっといいかな?」

    葉隠「ん?」クルッ

    狛枝「振り向いてくれたんだね、嬉しいよ」

    葉隠「いや、呼ばれたんだから当たり前だべ……」

    苗木「じゃあ、葉隠クン……ボクたちは帰るね」

    葉隠「おう!またな!」

    霧切「また、明日……」

    ……二人は仲がいいべ

    苗木っち繋がりで俺も霧切っちとそれなりに仲がいいんだべ!ドヤァ

    狛枝「それでさ、葉隠クン……ちょっと占ってほしいんだよ」

    葉隠「占い?何をだべ?」

    狛枝「うん、ちょっとね……」
  4. 4 : : 2014/05/15(木) 01:05:00
    一体なんなんだべあの先輩……

    『苗木クンについて占ってみてよ』

    って……

    ん?結果?

    近いうちに人格が豹変する

    だってよ……これはハズレだべ……
  5. 5 : : 2014/05/15(木) 01:16:32
    次の日

    葉隠「おはようだべー!」

    桑田「おう、おはよう」

    朝日奈「葉隠おはよー!」

    葉隠「だべ!」

    ……お、苗木っちだべ!

    苗木「大丈夫、ボクもあの後寝落ちしたから……」

    霧切「そう、ならいいわ」

    葉隠「よう!苗木っち!」

    苗木「おはよう、葉隠クン」

    ……なーんか昨日と比べて二人が仲いい気がするべ

    もしかして昨日遊んだんか!?

    葉隠「何してんだべ!まさか、霧切っちと猥談だべ!?」

    苗木「それを言うなら密談だよ……うん!どうやって葉隠クンをいじめようかなってね!」

    霧切「ふふ、そうなのよ」

    葉隠「なっ!?二人ともひでーべ!」

    やーっぱり、なんか隠してるべ?俺の勘は……

    当たった試しがないべ……
  6. 6 : : 2014/05/15(木) 01:28:46
    放課後

    葉隠「うー、トイレ行っちまったべ」

    葉隠「もう苗木っちいないだろうな……」

    おっ、教室にいたべ!

    葉隠「二人ともー!一緒に帰るべー!」

    苗木「えっ!?あぁ、うん!」

    霧切「そ、そうね……」

    なんか邪魔したべ!?空気が変だべ……
  7. 7 : : 2014/05/15(木) 01:32:34
    商店街

    葉隠「そんでよ!あれがこうなってぐわーってなったんだべ!」

    苗木「ハッハッハ!そうなんだ!」

    霧切「……ふふっ、お腹が痛いわ」

    葉隠「面白いべ?ん……あれは」

    苗木「ん?あぁ、新しくできたクレープ屋の甘兵衛だね」

    霧切「そういえば、行ったことなかったわね」

    葉隠「よし!今から行ってみるべ!」

    あそこのクレープはおいしいって朝日奈っちも言ってたし!間違いないべ!

    『ドーナツには負けるけどね!』

    ……ってのは、人それぞれだと思うけどな!
  8. 8 : : 2014/05/15(木) 01:42:19
    甘兵衛

    「お待たせしました!ブルーベリーチーズクリーム3つですね!」

    葉隠「だべ!」

    苗木「おいしそうだね!」

    霧切「ふふ、そうね……」

    「ありがとうございましたー!」

    苗木「じゃあ、どこで食べようか……」

    ん?何か忘れてるべ……


    昨日

    狛枝『ところでさ、よかったら、明日も占ってくれるかな?』

    葉隠『ええ?なんでだべ……』

    狛枝『そりゃそうだよね……こんな最低で愚かで劣悪で何をやってもダメなボクには、もう占ってくれないよね……』

    葉隠『あー!わかったべ!明日も占うべ!』

    狛枝『本当?じゃあ、教室で待ってるよ……』


    ……あっ

    葉隠「あーーーーーーーーーーっ!?」

    霧切「な、なにようるさいわね……」

    葉隠「用事があるのを忘れてたべ!わりぃ!クレープは二人で食べてくれ!」

    苗木「あ、ちょっと……」

    やばいべ!先輩との約束忘れてたべ!

    ああ……もう帰ってるかもしれん……
  9. 9 : : 2014/05/15(木) 02:01:16
    希望ヶ峰学園、教室

    狛枝「……」

    葉隠「す、すまなかったべ!」

    狛枝「まぁ、来てくれたからいいよ……」

    葉隠「じゃ、じゃあ占うべ……」

    狛枝「あぁ、ちょっと待って」

    葉隠「……ん?なんだべ?」

    狛枝「君は、希望は作れると思う?」

    葉隠「……?」

    狛枝「じゃあ、質問を変えるよ、絶望は作れると思う?」

    葉隠「……つ、作れんじゃねえか?」

    何を言ってるんだべ?

    狛枝「絶望を越えた先に希望があるんだよね!?」

    狛枝「ッハッハッハッハ!」

    あちゃー、確実にネジとんでんべ

    狛枝「というわけでさ!ボクは希望が見れるのかな!?」

    葉隠「……ちょっと待つべ、今占うべ」

    ……

    葉隠「お先真っ暗だべ!」

    狛枝「ッハッハッハッハ!最っ高だねぇ!ボクには絶望しかないんだ……」

    狛枝「ちょっとショックだなぁ……」

    なんなんだべ……

    狛枝「あ、ごめんね?付き合わせちゃって、さ」

    葉隠「いや、大丈夫だべ!」

    狛枝「今度お礼に、何か言うことを聞くよ……じゃあね、葉隠クン」

    葉隠「あ、あぁ……」

    ていうか、狛枝?先輩の声って苗木っちに似てねーか?
  10. 10 : : 2014/05/15(木) 08:13:46
    次の日、学校

    葉隠「おはようだべ!」

    朝日奈「あ、おはよう葉隠!」

    舞園「おはようございます!」

    葉隠「なんだべ、朝からトランプか?」

    苗木「うん!楽しいよ!」

    霧切「葉隠クンもどうかしら」

    葉隠「遠慮しとくべ、今からじゃそんなに時間ないからな!」

    朝からトランプするなんて、苗木っちは凄いべ……
  11. 11 : : 2014/05/15(木) 18:30:40
    昼休み

    葉隠「苗木っちー!弁当食うべ!」

    苗木「うん、そうだね!」

    ……

    葉隠「でよ!その時左右田先輩が……」

    苗木「……」チラッ

    葉隠「苗木っち?」

    苗木「……」ジーッ

    葉隠「な、何見てんだべ?」

    苗木っちは……霧切っちの方を見ていた……

    その目は……

    なんか、怖かったぞ……?

    葉隠「苗木っち?」

    苗木「……ん?あぁ……ごめん、ぼーっとしてた」

    葉隠「しっかりするべ……霧切っちのことがそんなに気になるんか?」

    苗木「べ、別にそんなんじゃないよ?」

    苗木「……別に、さ」

    葉隠「!」ゾクッ

    あ、あれ?こういう時って、『違うよ///』とか言うもんじゃねえのか?

    あ、もしかして……

    本当に好きなのかもしれねえな!苗木っちも年頃だし……

    ま、大人として見守ってやるべ……
  12. 12 : : 2014/05/15(木) 19:11:50
    放課後

    葉隠「苗木っち!今日も一緒に帰るべ! 」

    苗木「いや、今日はちょっと用があるんだ」

    葉隠「だ、だべ?んじゃあ帰るわ……また明日な!」

    霧切「えぇ、また明日」

    はぁ……今日は暇になっちゃったべ

    仕方ない、帰るべ

    玄関ホール

    不二咲「あ、葉隠クン!」

    葉隠「ん?不二咲っちに……てか、皆いねえか!?なんなんだべ!」

    俺の目の前には不二咲っち、桑田っち、舞園っち、石丸っち、大和田っち、セレスっち、山田っち、オーガ、朝日奈っち、戦刃っち、江ノ島っちがいた……

    まぁ、十神っちと腐川っちはいねーよな!当たり前だべ

    朝日奈「皆でカラオケ行こうと思ってさ……苗木と霧切ちゃんは?」

    葉隠「あぁ、なんか用事があるらしいべ……」

    大神「しかし、用があるなら早々と帰っているはずだが」

    桑田「あ、てかさ霧切って学園長の娘だろ?学校のこと手伝わされんじゃね?」

    山田「なるほど……てっきり静かな教室で二人きり……ムフフなことをするのかと思いましたぞ」

    セレス「んなわけねえだろうが!」論破!

    舞園「ありえないです!」論破!

    戦刃「違うよ!」論破!

    山田「ぐふぉっ!」break!break!break!

    江ノ島「はぁ、残姉ちゃんのその自信はどこから来るんでしょうね」メガネ

    石丸「よし!それでは行こうではないか!」

    大和田「おう兄弟!たくさん歌おうぜ!」

    葉隠「よーし!行くべ!」

    こうして、俺たちはカラオケに行ったんだべ!
  13. 13 : : 2014/05/15(木) 19:20:42
    カラオケボックス弾丸論破

    舞園「じゃあまず私から歌います!」

    葉隠「待ってたべー!」

    桑田「ネガイゴトアンサンブル歌ってくれよ!」

    舞園「チッ」

    桑田「えっ」

    不二咲「えっ?」

    桑田「えっ」

    桑田「なにそれこわい」

    まぁ、そんなこんなで皆楽しんだんだべ!
  14. 14 : : 2014/05/15(木) 19:37:43
    次の日、学校

    苗木「おはよう霧切さん」

    霧切「おはよう苗木クン」

    お、仲のよさそうな二人がいるべ……

    仲良しなのはいいことだべ!

    葉隠「よー!苗木っちぃ!昨日は寂しかったぞー!皆でカラオケに行ったんだけどよ!」

    苗木「そ、そうなの!?いいなぁ!」

    葉隠「お?なんなら今日も行くべか?」

    苗木「今日、もって言われてもボクは昨日行ってないよ!」

    霧切「あら、カラオケに行くの?私も行こうかしら」

    葉隠「うし!じゃあ今日も皆で行くべ!」

    霧切「私も昨日行ってないからもとか言われても困るわよ」

    葉隠「だ、だべ……」

    うーん、誰を誘うべか……
  15. 15 : : 2014/05/15(木) 19:45:28
    桑田「二日連続はちょっとな」

    舞園「レッスンが……」

    不二咲「お金がなくて……」

    石丸「風紀委員会がな!」

    大和田「チームの集会があってよ」

    セレス「みんみんに餃子を食……いえ、知り合いのお茶会に」

    山田「原稿が……」

    朝日奈「さくらちゃんとドーナツ食べるから」

    大神「うむ」

    十神「行くわけが無いだろう」

    腐川「白夜様もいないのに行くわけないわ」

    戦刃「私は別に……」

    江ノ島「残姉は今日は私とデートだから!」

    戦刃「えっ」


    ……絶望的だべえええええ!!!!
  16. 16 : : 2014/05/15(木) 19:54:15
    ……そういえば

    狛枝『あ、ごめんね?付き合わせちゃって、さ』

    葉隠『いや、大丈夫だべ!』

    狛枝『今度お礼に、何か言うことを聞くよ……じゃあね、葉隠クン』

    よし!先輩を誘ってみるべ!
  17. 17 : : 2014/05/15(木) 19:57:18
    澪田「もちろんオッケーっすー!」

    小泉「うん、いいけど?」

    狛枝「うん、約束だからね……」

    左右田「俺も行くぜ……ソニアさんは!?」

    小泉「帰ったわよ」


    よし!これでメンツが揃ったべ!
  18. 18 : : 2014/05/15(木) 19:59:36
    放課後

    カラオケボックス弾丸論破

    葉隠「っしゃあ!今日も歌うべ!」

    苗木「……でも、あまり人いないね」

    霧切「そうね……二日連続でカラオケに行く気はあまりしないでしょうね」

    澪田「だーかーら!人数少なくても唯吹たちがいるっすー!」

    小泉「後輩と来るなんて、初めてだから勝手がわかんないけどさ」

    狛枝「まさかボクなんかが呼ばれるとはね……」

    葉隠「先輩も後輩も関係ねぇべ!今日は無礼講だべ!」

    左右田「それは先輩が言うセリフだぜ……」

    狛枝「じゃあ、ボクが希望のダンガン歌うよ……」

    そんなこんなで、めちゃくちゃ楽しんだんだべ!
  19. 19 : : 2014/05/15(木) 20:06:56
    補足

    セレスさんが言ってたみんみんとは、宇都宮みんみんという老舗の餃子屋のこと

    昭和33年に宇都宮市の中心部である宮島町に開店した餃子専門店。

    おいしい。
  20. 20 : : 2014/05/15(木) 20:44:53
    次の日、学校

    苗木「それでさ、その時に……」

    葉隠「だっはっは!そいつは傑作だべ!」

    桑田「マジかよ!」

    苗木「うん!こまるって本当ドジでさ……」

    葉隠「苗木っちより背は高いのにドジっ子とはな……驚きだべ」

    桑田「そうだな!てかさ、結構かわいい妹だよな!」

    苗木「会わせないからね」

    桑田「アポォ……」

    放課後

    よし!今日こそ苗木っちたちとクレープ食うべ!

    葉隠「苗木っち!霧切っち!今日こそ甘兵衛行くべ!」

    苗木「それに賛成だ!」ビシッ

    霧切「ふふ、今日は何にしようかしら……」

    葉隠「今日こそ3人で食えるべ!」

    苗木「そうだね!ね?霧切さん!」

    霧切「っ、そ、そうね……」

    ん?
  21. 21 : : 2014/05/15(木) 20:53:55
    甘兵衛

    「お待たせしました!アボカドマヨネーズとハムエッグと高貴なる貴族の味ロイヤルミルククリーム〜ビターチョコを添えて〜です!」

    葉隠「おっ!来たべ来たべ」

    苗木「うん!アボカドマヨネーズ美味しそうじゃん!」

    けど、俺のクレープの名前長すぎるべ……

    ま、そんな感じで食べ歩きしたら石丸っちに会ったべ……風紀が乱れる!とか言われたべ……

    苗木「じゃあまたね!葉隠クン!霧切さん!」

    葉隠「おう!またな!」

    霧切「また明日ね苗木クン、葉隠クン……」

    なんか霧切っちが元気ないような気がするべ……

    いや、女の子にはいろいろあるんだべ
  22. 22 : : 2014/05/15(木) 21:51:25
    模擬刀の先生攻撃だべ!
  23. 23 : : 2014/05/15(木) 22:07:07
    次の日、学校

    葉隠「おはよう苗木っち!模擬刀の先制攻撃だべ!」

    苗木「うわっ!?……なにそれ」

    葉隠「金の模擬刀だべ!」

    石丸「没収だ!葉隠クン!刃物を振り回して……危ないじゃないか!」

    葉隠「いや、これを持ってきたのにはちゃんとした理由が……」ポスッ

    頭に何か乗せられたべ……

    仁「教室に飾ったらどうだとは言ったが振り回していいとは言ってないぞ、葉隠クン」ニコニコ

    葉隠「げっ!?学園長……」

    霧切「……」

    仁「おや、響子……元気がないぞ?」

    霧切「……」プイッ

    仁「あはは……嫌われちゃったな」

    この親子は……相変わらずだべ
  24. 24 : : 2014/05/15(木) 22:20:18
    放課後

    葉隠「今日も甘兵衛行くべか!」

    苗木「うん、そうだね!」

    霧切「あ、私はちょっと遠慮しておくわ」

    苗木「どうして?」グイッ

    葉隠「苗木っち、顔、顔が近いべ……霧切っちにキスする気か?」

    霧切「っ!?」///

    苗木「違うよ!」ダン!

    葉隠「な、苗木っち……?どうしたんだべ机なんか叩いて」

    霧切「……ごめんなさい」タッタッタッ……

    あぁ、走って行っちまったぞ……

    苗木「……ごめん葉隠クン、行こうか」

    葉隠「お、おう……」

    なんだか、苗木っち最近……

    あの占い、まさか……

    いや、ねえべ……
  25. 25 : : 2014/05/15(木) 22:41:21
    葉隠気づけよ!!
    期待♪
  26. 26 : : 2014/05/15(木) 22:52:03
    >>25

    期待ありがとうございます!
  27. 27 : : 2014/05/15(木) 23:20:10
    放課後、甘兵衛

    「お待たせしました!あんバターとカスタードクリームです!」

    苗木「じゃあ……食べようか」

    葉隠「おう、どこで食べるべか?」

    苗木「いいとこがあるんだよ」

    葉隠「へぇ……初耳だべ」
  28. 28 : : 2014/05/15(木) 23:35:35
    公園、東屋

    苗木「葉隠クンが帰ったあと、ここで響……霧切さんと食べたんだよ」

    葉隠「へぇ……ま、ここなら人もこねえしバカ笑いしても文句言われないべ!ダーッハッハッハッハッハッ!」

    苗木「そうだね……ハハッ」

    葉隠「さあ、食べるべ!いただきまーす」パクッ

    苗木「……」モグモグ

    葉隠「やっぱり誰かと食べるとうまいべ!」

    苗木「そうだね!」
  29. 29 : : 2014/05/15(木) 23:54:04
    期待です!!
  30. 30 : : 2014/05/16(金) 00:37:29
    苗木君何処で間違えてしもたんかなぁ?
    期待♪
  31. 31 : : 2014/05/16(金) 01:05:36
    苗木「……」

    葉隠「なんか最近苗木っちが変だべ」

    苗木「え?」

    葉隠「霧切っちの方を見てたり近かったり……」

    苗木「気のせいだと思うよ?」

    ……まぁ、気のせいだべ

    葉隠「そっか、ま、そうだべ!」

    とにかく、変に言及してもダメだべ……
  32. 32 : : 2014/05/16(金) 01:25:43
    次の日、放課後

    葉隠「霧切っちぃー!」

    霧切「何かしら?」

    苗木「……」

    葉隠「頼む!今日出た宿題手伝って欲しいべ!」

    苗木「あ、ボクも」

    霧切「仕方ないわね……じゃあ、勉強会しましょうか」

    葉隠「感謝するべ!」

    苗木「どこでする?」

    霧切「そうね……図書室なんてどうかしら」

    苗木「それに賛成だ!」
  33. 33 : : 2014/05/16(金) 16:48:20
    図書室

    苗木「どこに座ろうかな……あっ、腐川さん」

    腐川「な、なによ……」

    苗木「いや、声かけてみただけ……」

    霧切「……」ムッ

    葉隠「腐川っちは図書委員だからな!」

    腐川「そんなんじゃないけど……あんたたち、うるさくしないでよ……」

    霧切「わかってるわ、行きましょう苗木クン」

    葉隠「あ、あの、俺もいるんだけど……」
  34. 34 : : 2014/05/16(金) 17:00:35
    葉隠「うー、どうするんだべ?」

    霧切「そこはこの公式を当てはめて……」

    苗木「公式って何?」

    葉隠「そうだべ!」

    霧切「……はぁ、いい?」

    霧切「  ─────
      -b±√b²-4ac
      ━━━━━━━ よ。
        2a      」


    葉隠「さっぱりわからんぞ!」

    苗木「√のところ全然書けてないよ!」

    霧切「し、仕方ないじゃない……」

    そんなこんなで俺たちは宿題を片付けたんだべ!
  35. 35 : : 2014/05/16(金) 17:09:39
    その後、甘兵衛

    「お待たせしました!どんどん焼き、玉こんにゃく、さくらんぼです!」

    葉隠「お前絶対山形県民だな!?」

    「冗談です、お好み風、薄口醤油、チェリーです!」

    苗木「薄口醤油ってクレープとしてどうなの?」

    霧切「いいんじゃないかしら?」

    葉隠「さてと、どこで……あっ、ベンチがある!」

    「はい!その場で食べれるよう、ベンチを置きました!」

    霧切「じゃあ、ここで食べましょう」

    苗木「うん!」

    葉隠「だべ」
  36. 36 : : 2014/05/16(金) 17:45:53
    次の日、クラスみんなで十神っち主催のパーティーに行ったべ

    その次の日、いつも通り3人で甘兵衛行ったべ

    ……あれ?今の大河ドラマになんか似てるべ
  37. 37 : : 2014/05/16(金) 17:57:50
    それから数日はまぁそんな感じだべ

    土曜日暇だったから苗木っちに連絡したら用事があるってよ……つまんねーな


    日曜日

    葉隠「電話するべ!」プルルルル

    狛枝『もしもし?』

    葉隠「先輩!先輩の幸運で宝くじを当てて欲しいべ!」

    狛枝『それで、どんな希望が見れるのかな?』

    葉隠「それは!俺の希望だべ!欲しかったものが手に入って嬉しい希望だべ!」

    狛枝『それはただの欲望に過ぎないよ……じゃあね』ガチャッ

    葉隠「あっ……」ツーツー

    ……ちぇっ

    そんなこんなで休日が終わったんだべ……
  38. 38 : : 2014/05/16(金) 18:08:58
    次の日、学校

    葉隠「おはようだべー!」

    朝日奈「おはよー!」

    大和田「ういっす」

    葉隠「いつも通り……あれっ」グラッ

    葉隠「あ……頭が痛いべ」

    石丸「頭痛か!?今すぐ保健室に……」

    葉隠「いや、今日は体育が……!」

    霧切「無理しない方がいいわ」

    苗木「大丈夫だよ、保健室には超高校級の保健委員もいるし」

    葉隠「だ、だべ……」

    ついてねーべ……昨日のばちが当たったのか?

    はぁ……
  39. 39 : : 2014/05/16(金) 18:15:10
    保健室

    葉隠「頭が痛いべ……なんとかしてくれぇ!」

    罪木「はい、わかりましたぁ……」

    ……

    罪木「ゆっくり休んでくださいぃ……」

    葉隠「だべ!」

    かわいいべ……

    幸せだべ!

    zzz……
  40. 40 : : 2014/05/16(金) 21:37:28
    葉隠wwwww
  41. 41 : : 2014/05/16(金) 22:44:16
    休み終わって……

    葉隠「ありがとうだべ罪木先輩!」

    罪木「ふゅぅ……まさか一日中寝てるなんてぇ……驚きましたぁ……」

    葉隠「寝不足だったのかもな!」

    罪木「もうこんなことがないようにしてくださいねぇ……」

    葉隠「わかったべ!」ガラッ

    さて……と、もう最後の授業の……

    桑田「おっ、葉隠じゃねーか、もう今日は授業終わりだぞ?」

    山田「いくら罪木蜜柑先輩が可愛いからと言って一日中見つめるのはいけませんぞ……」

    葉隠「ずっと寝てたべ!……てか、もう終わり?マジなんか?」

    桑田「あぁ、俺たち体育終わって体育館から出てきたんだ」

    葉隠「最悪だべ……せめて1時間早く目覚めたかったべ……」

    狛枝「あれ?葉隠クンだよね?」

    葉隠「だべ?あぁ、狛枝先輩!」

    セレス「こ、狛枝先輩!?あの、超高校級の幸運の!?ですの!?」

    葉隠「せ、セレスっちどこから……」

    狛枝「葉隠クン、放課後ちょっといいかな?教室で待ってるからさ(ねっとり)」

    葉隠「俺はホモじゃねーぞ!」

    セレス「何言ってるんですの!?というかどうして狛枝先輩と仲がいいんですの!?」

    セレス「苗木クンとは違うタイプの、ハイリスクハイリターンの幸運……!まさにギャンブル!素晴らしい方ですわ!」

    あぁ……なんか意外だべ

    さてと、とりあえず教室で荷物まとめるべ
  42. 42 : : 2014/05/16(金) 23:51:00
    教室

    葉隠「模擬刀の♪模擬刀の♪模擬刀の♪先制攻撃♪」

    苗木「あ、葉隠クン!」

    霧切「だ、大丈夫なの……?」

    葉隠「おう!体育出たかったべ……」

    苗木「あはは……」

    葉隠「今日もちょっと用事があるから俺は帰るべ!またな!」

    苗木「うん、またね」

    霧切「ま、また……」

    ……あ、帰っちゃダメだべ
  43. 43 : : 2014/05/17(土) 00:30:26
    先輩の教室

    狛枝「やぁ、ありがとう」

    葉隠「だべ……で、今日は何の用だべ?」

    狛枝「いや、ちょっと苗木クンのことでさ(ねっとり)」

    葉隠「苗木っち?」

    狛枝「彼から希望が見えなくなってきているんだ……君は彼と親友だよね?何か知らない?」

    葉隠「い、いや……別に……」

    葉隠「あ」

    狛枝「ん?」

    葉隠「最近様子がおかしいかもしれないべ……」

    狛枝「詳しく、聞かせてよ(ねっとり)」

    狛枝(希望が消えるのは嫌だしね)
  44. 44 : : 2014/05/17(土) 00:37:34
    ……
  45. 45 : : 2014/05/17(土) 00:39:00
    狛枝「それは多分……恋かな?」

    葉隠「……恋?苗木っちが?」

    狛枝「うん、愛は人を狂わせる……からね」

    葉隠「?」

    よくわかんないべ……
  46. 46 : : 2014/05/17(土) 00:48:56
    苗木の場合は狂いすぎやけどなっw
    期待♪
  47. 47 : : 2014/05/17(土) 00:50:43
    次の日

    葉隠「おはようだべ霧切っち」

    霧切「あ……おはよう……葉隠クン」

    葉隠「どうしたんだべ?」

    苗木「おはよう葉隠クン、霧切さん」

    霧切「お、おはよう苗木クン……」ニコッ

    ……なんか霧切っちの笑顔が不自然だべ
  48. 48 : : 2014/05/17(土) 00:58:15
    授業中

    葉隠「……」チラッ

    苗木「……」ジー

    霧切っちを見てるべ……

    ……

    『うん、愛は人を狂わせる……からね』

    やっぱ、そうなのかもしれないべ……

    でも!片想いには変に口出ししないべ!俺だってそれなりに常識はあるべ!

    霧切「……ハァ」

    苗木「……!」

    あはは、こりゃマジだな
  49. 49 : : 2014/05/17(土) 01:01:51
    放課後

    葉隠「苗木っち!一緒に帰るべ?」

    苗木「ごめん葉隠クン……またね」

    霧切「……」スタスタ

    葉隠「あ、あぁ……」

    二人で行っちまった……俺、嫌われた?

    いや、そんなはずないべ……
  50. 50 : : 2014/05/17(土) 01:18:04
    次の日

    葉隠「おは……」

    苗木「それでねー霧切さん」

    霧切「うん……そうね」

    近づけないべ……
  51. 51 : : 2014/05/17(土) 01:29:24
    次の日

    葉隠「苗……」

    苗木「霧切さん!あのね!」

    ……

    葉隠「……苗木っちが最近おかしいべ」

    腐川「……あんたもそう思う?」

    葉隠「え?」

    腐川「……おかしいわよ!」

    葉隠「……だべ」
  52. 52 : : 2014/05/17(土) 01:34:53
    次の日

    葉隠「よう!苗木っち!」

    苗木「あ、葉隠クン!久しぶりに声かけてくれたね!」

    ……え?

    苗木「嫌われちゃったかと思ってさ、で、なんか用?」

    葉隠「いや、別に……」

    苗木「そっか、用なんかないよね」

    いや、声かけられない雰囲気だったし……

    苗木っち……周りが見えなくなってきてるべ?
  53. 53 : : 2014/05/17(土) 01:43:58
    次の日

    葉隠「苗木っち!昨日のテレビ見たべ?」

    苗木「ん?うん、見たよ……」

    葉隠「それでよ!あの女優がよ!」

    苗木「そうだね……」

    ……あー!会話がぎこちないべ!

    ……

    腐川「……葉隠」

    葉隠「なんだべ?」

    腐川「苗木って、前からあんなだった?違うわよね……」

    葉隠「……だべ」

    腐川「なんか気に食わないのよ……教室の空気が……悪いわ……」

    葉隠「……」

    腐川っちが気にしすぎなだけだべ……
  54. 54 : : 2014/05/17(土) 01:54:52
    次の日

    葉隠「よう、苗木……あれ?苗木っちは?」

    不二咲「風邪で休みだよぉ」

    葉隠「ま、まじか!?心配だべ……」

    大和田「珍しいよな、あいつが休むなんて……」

    霧切「そうね……」

    腐川「フン、あんなやついなくたって……」

    十神「おい腐川、なんだその言い方は……偉そうに……」

    腐川「ひっ!?ごめんなさい白夜様……」

    ……苗木っち、どうしたんだべ

    ……

    放課後

    霧切「葉隠クン、ちょっといいかしら」

    葉隠「ん?苗木っちのお見舞いに行くべか?」

    霧切「いや、そうじゃないの……」

    ……ん?
  55. 55 : : 2014/05/17(土) 02:28:55
    甘兵衛

    「お待たせしました!ベリーミックスとチョコチップバニラです!」

    葉隠「んじゃ、そこのベンチで……」

    霧切「いえ……公園に行きましょう」

    葉隠「……だべ?」

    霧切っちは何考えてんだべか……

    あ、そっか!俺たちが二人きりのところを見られたら誤解されるべ!そりゃそうだ!
  56. 56 : : 2014/05/17(土) 04:13:48
    葉隠、さっさと霧切さん助けんかいっ!


    期待♪
  57. 57 : : 2014/05/17(土) 13:16:11
    霧切「実はね、苗木クンと……付き合ってるの」

    葉隠「な、な!?」

    葉隠「ま、マジなんか!?」

    片想いなんてレベルじゃなかったぞ!?

    霧切「そう……けど、最近放課後二人きりにしかなれなくて……」

    葉隠「こ、恋人なんだからいいんじゃねえか?」

    霧切「で、でも!」

    葉隠「ん?」

    霧切「……なんでもないわ」

    霧切「でも、恋人だからって、クラスメイトと遊べないのは嫌なの……だから……」

    葉隠「だから?」

    霧切「なるべく、苗木クンに声をかけてほしいの!」

    葉隠「お、俺なんかより霧切っちが言った方が……」

    霧切「言えるわけ……ないじゃない……」

    ……ワケありだべ

    葉隠「わかったべ!」

    霧切「ありがとう葉隠クン……」ニコォ

    葉隠「お、おう……」

    霧切っちってこんなかわいかったか……?

    い、いや、霧切っちには彼氏がいるべ!

    霧切「あ……今日会ったこと、話したことは言わないで……私も、言わないから」

    葉隠「おう!わかったべ!」

    へへ、俺もなかなか役に立つべ!
  58. 58 : : 2014/05/17(土) 13:51:26
    次の日

    葉隠「おはよう苗木っ……今日も休みだべ?」

    舞園「まだ熱が下がらないみたいです」

    桑田「超高校級の幸運なのにな……」

    セレス「えぇ……」

    朝日奈「じゃあさ!みんなでお見舞いに行こうよ!」

    大神「朝日奈よ、全員風邪を引くぞ」

    朝日奈「あ……そっか」

    霧切「心配ね……」

    葉隠「はぁ……苗木っちがいないと寂しいべ」

    腐川「そうかしら……?かえって」

    十神「またか腐川」

    腐川「で、でも……」

    十神「でも?お前ごときが偉そうにそんな接続詞を使うな」

    腐川「は、はい……」

    教室が修羅場だべ……
  59. 59 : : 2014/05/17(土) 17:18:52
    葉隠はよ気づけ〜( 」´0`)」
  60. 60 : : 2014/05/17(土) 17:25:14
    それから何日も過ぎて……

    苗木っちと霧切っちは毎日のように教室を出て行っちまうべ

    はぁ……苗木っち、最近話しかけてくれないべ……

    それとは別に……

    俺は霧切っちのことを心配してるうちに……

    守ってやりたいと思えてきたべ

    あー!俺らしくねーべ!
  61. 61 : : 2014/05/17(土) 17:36:13
    とある日、教室

    昼休み

    苗木「きーりぎーりちゃーん」ギューッ

    なっ!?抱きついた!?嘘だべ!?

    大神「……少々セクハラが過ぎる気がするのだが」ヒソヒソ

    朝日奈「う、うん……」ヒソヒソ

    霧切「やめて苗木クン」

    苗木「えー?なんでー?」

    石丸「苗木クン!風紀が乱れる!それはセクシュアル・ハラスメントというものではないのか!」

    大和田「あぁ、ちょっと目に余るぜ」

    苗木「なんで?彼女に抱きついちゃいけないわけ?」

    舞園・セレス・戦刃「なんだとああああああえええええ!!!!!!!????」

    いや、俺は知ってるけど……

    霧切っちが、あの時のことを言わないでくれって言ってたしな……

    葉隠「な、なんでだべえええええ?知らなかったぞおおおおお!?」

    十神「フン、俺は勘づいていたぞ」メガネカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

    腐川「カップル1号は私と白夜様のはずだったのにいいいいいいいい!!」メガネカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

    十神「誰がお前なんかと」

    不二咲「え?そうだったの……?」

    山田「やはりそうでしたか……」

    霧切「……」

    苗木「どうしたの霧切さん?」

    霧切「……」

    霧切「気分が悪いから保健室行ってくるわ」

    苗木「どうしたんだろ……付き合ってるってばらしただけじゃん、ばらすなとも言われてないのに」

    山田「だからと言って教室で……」

    霧切「……」ガラッ

    いや……あの時のことを言うなって言ってたってことは……多分、本当は苗木っちにも言わないように言ってたはずだべ

    ……今日は少し、法に触れることをするべ
  62. 62 : : 2014/05/17(土) 20:27:32
    放課後

    葉隠「じゃあ、今日は帰るべ……」

    ま、苗木っちはもう聞いちゃいねえけどな

    苗木「霧切さん、今日も公園行こう!」

    霧切「……そうね 」

    さて、どうするべ……

    まず……

    あれ?クレープも食べないで公園行くんか?

    これは……

    公園で待ってればいいかもしれねえな

    よし、先回りだべ!
  63. 63 : : 2014/05/17(土) 20:31:37
    公園、東屋

    ……の、裏側

    葉隠「……ふぅ」

    ここなら、東屋からは俺のことは見えねぇけど、中の話は聞こえるべ……

    なんで今日になって苗木っちの様子を探ろうと思ったんだろうな俺は……

    やっぱり、学校での霧切っちが……

    苗木「さて、座ろうか」

    霧切「……そうね」

    お、来たべ
  64. 64 : : 2014/05/17(土) 20:35:31
    苗木「……ねぇ響「苗木クン」

    苗木「……なに?響子」

    きょ、響子!?名前で呼んでんのか!?

    霧切「あのね、苗木クン……私、今のままじゃ貴方を完全に嫌いになってしまう」

    霧切「だから、一度距離を置きたいの」

    苗木「……って」

    苗木「それって別れるってことじゃないか!」

    霧切「違うわ、距離を……」

    苗木「同じことじゃないか!なんだよ!結婚できる歳まででも待つとか言ってたじゃないか!」

    落ち着くべ苗木っち……

    霧切「……そんなどうでもいいことは覚えといて大事なことは覚えてないのね!」

    苗木「なん……だと!響子!」

    霧切「軽々しく名前で呼ばないで!今の貴方は嫌いなのよ!」

    うーわ、はっきり言っちゃったべ

    霧切「彼女だからって体を触られたくない!叩かれたくない!どうして普通にできないのよ苗木クン!」

    苗木「……」

    かっ!?体を触る!?叩かれる!?苗木っちがそんなこと!?

    なるほど、二人きりにしかなれなくてってのは……

    他の人との接触を許されなかったってことだべ?

    苗木「は?」
  65. 65 : : 2014/05/17(土) 20:40:02
    苗木「何が嫌いだよ……好きだって言ったよね」

    霧切「今のままじゃ好きになんかなれないわ!だから距離を置こうって……!」

    苗木「距離ってなんだよ!距離って!」

    苗木「別れるの?別れたいの?嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」

    霧切「いい加減にして!」

    苗木「何がいい加減にだよ……!」

    霧切「痛っ……」ダン!

    なっ!?なんだ!?何が起こった!?

    苗木「言うことを聞け」ギゥゥゥ

    霧切「……ゥ……ァェ……ィゥ……」

    声が出せないっ!?そういうことだべ?

    苗木「ほら!」ギゥゥゥゥ

    霧切「……ァ……ェ……ェ…………」

    苗木「なんとか言えよ」

    これはもうダメだ!苗木っち!俺は霧切っちを助けさせてもらうべ!
  66. 66 : : 2014/05/17(土) 20:46:40
    葉隠「な、なにしてんだべ!」

    予想通り……やっぱり、首を絞めてたべ……

    霧切っち……泣いてる……?

    苗木「葉隠クン?」

    葉隠「何してんだべ苗木っち!霧切っちは大事な彼女じゃないんか?首絞めて……死んだらどうすんだべ!」

    苗木「別にそんなつもりじゃ……」

    そんなつもりじゃなくて絞めるわけねーだろ!

    葉隠「そんなつもりがなくても、傷つけてたのは事実だべ!苗木っち!どうしちまったんだべ!」

    苗木「……キミにボクの気持ちがわかるわけがない!」

    葉隠「わかんねぇよ、わかんねえけどな!苗木っちより長く生きてんだ……少しは考えられる!苗木っちよりは冷静に!」

    苗木「……っ!」

    苗木っちだけが悪いように言ったら何するかわからないから……

    葉隠「とにかく、落ち着くべ2人とも、な?」

    霧切「……ありがとう葉隠クン」

    苗木「ボクは最初から落ち着いてるよ!」

    葉隠「少し静かにしろ苗木っち!落ち着いてねえ証拠だべ!」

    苗木「なんだとぉ!?」

    とりあえず苗木っちを落ち着かせるべ……

    葉隠「とりあえず、な?俺が悪かったべ」

    苗木「……」

    ふぅ
  67. 67 : : 2014/05/17(土) 21:22:37
    さて、ここからが本格的に違くなって来ます


    長さ的に霧切編の1.5〜2倍くらいになると思います


    ちなみに苗木編はさらに長いはずです(どんだけだ)

    とりあえず葉隠編の折り返しです!
  68. 68 : : 2014/05/17(土) 23:51:55
    苗木「ボクは……今日こそ……」

    葉隠「うん、そうだな、うん、わかるべ」

    苗木「春はお花見したかったし」

    葉隠「うんうん」

    苗木「夏は海に行って」

    葉隠「うんうん、わかるべ」

    霧切「……」

    苗木っちは、あのあと自分の愛がどれだけあって、どれだけ戻りたいかを熱弁し始めたべ

    正直……痛いべ

    霧切っちも……聞いてないべ

    苗木っちぃ……諦めろ、無理だべ……

    葉隠「うん、うん、そうだな苗木っち」

    俺も聞いてなかったべ

    だってよ……論点が違いすぎるべ

    愛じゃなくて、今は距離を置くべきって話だべ
  69. 69 : : 2014/05/18(日) 12:27:17
    次の日

    葉隠「おはよう苗木っち!」

    苗木「あ……おはよう……」

    葉隠「霧切っちは?」

    苗木「さぁ……」

    「苗木クン、ちょっと来てくれるかな」

    苗木「あ、はい……」

    苗木っちが苗木っちでいられたのは、その時が最後だったべ……
  70. 70 : : 2014/05/18(日) 20:15:41
    しばらくして……

    苗木「……」ガラッ

    葉隠「お、どうしたんだべ?」

    ま、表情からして良くないことがあったのは確かだべ……

    苗木「……」

    朝日奈「あれ、苗木……荷物持ってどうしたの?」

    苗木「……」ガラッ

    石丸「苗木クン!挨拶もなしに早退とは何事だ!」

    苗木「……チッ」

    石丸「な、苗木クン……?」

    桑田「ど、どうしたんだ……?苗木……」

    江ノ島「……あれは」

    戦刃「……そうだね」

    苗木っち……
  71. 71 : : 2014/05/18(日) 20:27:11
    霧切「……」ガラッ

    葉隠「霧切っち!生きてたのか!?」

    霧切「勝手に殺さないで……」

    セレス「苗木クンに何を致しましたの?」

    霧切「私は何もしてないわ……ただ、私への干渉は禁止になった、それだけよ」

    舞園「そ、それって……」

    不二咲「て、停学……?」

    霧切「いえ、話さなければいいのよ……」

    霧切「苗木クンはどうしたのかしら?」

    大和田「さ、さっき帰っちまった……」

    大神「今はそっとしておくべきだろうな、何があったかは知らぬが、ただことではないのだろう」

    山田「というか、なぜそのようなことに?」

    腐川「し、知らないわよ……」

    十神「フン、どうせ霧切になにかしたのだろう……例えば……レイプとかな」

    霧切「それは違うわ!」ダン!

    十神「じゃあなんだ、聞いてやる……」

    葉隠「やめるべ!夫婦喧嘩は犬も食わぬって言うべ!余計な詮索は不要だべ!」

    朝日奈「そ、そうだよ……」

    十神「……チッ、俺が聞いてやるというのに、愚民どもめ」

    腐川「白夜様……人の恋路にだけは……」

    十神「なんだ腐川……俺に逆らうのか?」

    腐川「いえ……なんでもありません」

    はぁ、教室の空気が悪くなっちまったべ……
  72. 72 : : 2014/05/18(日) 20:35:46
    放課後

    葉隠「ふぅ、今日はなんだか長かったべ」

    霧切「葉隠クン、ちょっといいかしら」

    葉隠「ん?」

    霧切「……クレープでも、食べに行きたいわね」ツー……

    泣いてる……?

    やっぱり、まだ苗木っちのこと……
  73. 73 : : 2014/05/18(日) 20:53:56
    甘兵衛

    「お待たせしました!アスファルトに咲く花の蜜味が二つです!」

    葉隠「涙の数だけ強くなれるよってか!余計なお世話だべ!」

    霧切「公園行きましょう葉隠クン……」

    葉隠「ん?あぁ……だべ」

    やっぱり少し元気ないべ
  74. 74 : : 2014/05/18(日) 21:48:24
    公園、東屋

    葉隠「さ、食べるべ」

    霧切「うん……」

    葉隠「いただきまーす……うん、うまいべ!」

    霧切「……」モグモグ

    葉隠「……」

    霧切「うぅ……」ポロポロ

    葉隠「な、泣くな霧切っち!」

    霧切「で、でも、だっ、だって……」

    葉隠「落ち着くべ!な?」

    霧切「でっ、でも、でも……」

    これは少しほっとくしかないべ
  75. 75 : : 2014/05/18(日) 22:10:49
    頑張れ霧切
  76. 76 : : 2014/05/18(日) 22:15:30
    葉隠がいいやつだ…
  77. 77 : : 2014/05/18(日) 22:19:55
    霧切「……」

    落ち着いたべ

    霧切「本当にこれでよかったのかしら」

    葉隠「ん?」

    霧切「これで……無理やり距離をとって……」

    葉隠「……」

    霧切「いいのよね」

    葉隠「ま、まぁ、それでまた付き合えるなら……いいんじゃねえか?」

    霧切「付き合う?」

    霧切「それは違うわ……好きになるんじゃなくて、嫌いじゃなくなりたいの」

    霧切「仮にも好きだった男だもの……」

    霧切「友達くらいにはなりたいわ」

    葉隠「で、でも好きだったならよ、苗木っちとまた……」

    霧切「好きだったから、友達には戻りたいのよ……知ってる?葉隠クン、信頼を築き上げるのはとても難しいけれど、その信頼を崩すのは恐ろしいくらい簡単なのよ」

    葉隠「……そうか」

    ま、首を絞められたり……あの時盗み聞きした話によると叩かれたり触られたりしてたみたいだし……

    俺なら、耐えられないべ……
  78. 78 : : 2014/05/18(日) 22:32:47
    葉隠「まぁ、とりあえずあれだべ!元気出していくべ!」

    霧切「そうね……」

    葉隠「だべ……」

    オレノウラナイハサンワリアタル!

    ※着うた

    葉隠「ん、着信だべ……明日の授業変更?石丸っちからだべ」

    霧切「私にも来てるかしら……」

    葉隠「学校終わってるんだからマナーモード解除するべ!」

    霧切「そうね……」ピッ

    霧切「なっ……!」

    葉隠「どうしたんだべ?」

    霧切「な、なんでもないわ……じゃ、じゃあ私は帰るわね……」

    葉隠「お、おい霧切っち!」

    ……何があったんだべ?
  79. 79 : : 2014/05/18(日) 23:00:38
    それから何日も過ぎた……けど

    霧切っちが元気なくなってきてるのがわかったべ……

    そして。


    ついにあの日が来てしまったんだべ

    仁「……落ち着いて聞いてほしい」

    葉隠「……ん?」

    桑田「な、なんで学園長が……」

    仁「苗木誠くんは、しばらくの謹慎になった」

    霧切「……」

    葉隠「ええっ!?」

    ざわざわ……

    朝日奈「ど、どうして!?」

    仁「詳しくは言わないが……彼の人間性に問題があると、学校は判断した……しかし、彼には可能性がある。だから、しっかりと落ち着いた上でまた戻ってきて欲しいと思ってるんだ」

    山田「人間性……まぁ、最近の苗木誠殿はちょっと、まぁ……」

    十神「ふん、大方霧切関係だろう」

    ……皆が霧切っちの方を見たべ

    仁「まぁ、苗木誠くんは学校をやめたわけではないが、携帯でメールをしても無駄だ、携帯は預かっているからな……もちろん、会ってもいけない」

    舞園「そ、そんな……」

    仁「わかってくれ、彼のためだ」

    こうして、苗木っちは……

    しばらく、停学になったべ
  80. 80 : : 2014/05/18(日) 23:01:54
    さっきじゃなくて、ここが折り返しでしたね……

    とりあえず、半分くらいまで来たんでしょうか、まだわかりませんが、まだ続ける予定です
  81. 81 : : 2014/05/19(月) 02:34:07
    期待♪
  82. 82 : : 2014/05/19(月) 20:57:48
    葉隠「はぁ……」

    狛枝「やぁ、久しぶりだね?」

    葉隠「狛枝先輩……」

    狛枝「ていうか、歳は葉隠クンの方が上なのに……妙だね」

    葉隠「あはは、そうだべ」

    狛枝「元気ないねぇ……苗木クンのことかな?」

    葉隠「なっ!?」

    狛枝「残念ながら、お喋りな人達はいてね……校内で噂になってるよ」

    葉隠「……」

    苗木っち、皆に心配されてたのか……?
  83. 83 : : 2014/05/19(月) 23:24:05
    次の日

    葉隠「おはよう、な……」

    ……そっか

    なんか、足りない気がするべ
  84. 84 : : 2014/05/19(月) 23:54:46
    放課後

    葉隠「んー、帰るべか……」

    霧切「葉隠クン、ちょっといいかしら」

    葉隠「ん?なんだべ」

    霧切「その……」

    霧切「……」

    葉隠「話があるなら公園で聞くべ」

    霧切「……わかったわ」
  85. 85 : : 2014/05/20(火) 01:45:55
    甘兵衛

    「お待たせしました!オレンジソースとあんずです!」

    葉隠「うい!」

    霧切「なんだかんだここも久しぶりね」

    「そうですねー、あ、アンテナの彼は?」

    霧切「えっ……と」

    葉隠「あー、ほ、補習だべ!」

    「そっか、大変ですねー」

    ……危なかったべ
  86. 86 : : 2014/05/20(火) 01:52:13
    公園、東屋

    葉隠「ふぅ……で、話って?」

    霧切「貴方は、恨んでる?私を……」

    葉隠「はぁ?なんでだべ」

    霧切「貴方から、親友を奪って……話せなくしてしまった」

    葉隠「あー……いや、別に恨んでないしよ……苗木っちにはああしてもらうのが1番なんだべ、きっと」

    葉隠「最近の苗木っちは、おかしかったからな」

    霧切「……」

    霧切「ねぇ、葉隠クン」

    葉隠「ん?」
  87. 87 : : 2014/05/20(火) 03:29:30
    霧切「実はね、私……あの時も、それから昨日までずっと……苗木クンからメールが来てたの」

    葉隠「なっ!?」

    う、ウソだろ苗木っち!

    葉隠「でも、接触禁止って……」

    霧切「……」スッ

    葉隠「み、見ろってか……?」

    ……

    ……


    えぇ……

    霧切「苗木クンは……もう、まともにモノを考えられなかったみたいね」

    葉隠「だ、だべ……」

    霧切「苗木クン、本当に前みたいに戻るかしら」

    葉隠「さ、さぁ……でも、きっと大丈夫だべ……霧切っちが信じた相手だしよ……な?」

    霧切「…」

    霧切「ごめんなさい」

    葉隠「なっ、なにがだべ!?」
  88. 88 : : 2014/05/20(火) 04:11:36
    霧切「……」ポロポロ

    葉隠「んあああ……泣くな霧切っち!」

    霧切「ごめんなさい、あなたのこと……信じきれてなくて、あなたには相談できてなかった……」

    葉隠「い、いや、まぁ、な……ん?」

    葉隠「あなたにはって……他の誰かに相談してたんか?」

    霧切「ええ、超高校級の保健委員……罪木蜜柑先輩よ」

    葉隠「あぁ、あのかわいい先輩か!あんな人に相談乗られたら俺ならデレデレして口説き始めちゃうべ!」

    霧切「ふふっ……馬鹿ね……」

    葉隠「ばっ、バカとはなんだべ!」

    霧切「だって、私が……ふふっ、真面目に話してるのに……ふふふっ、そんな……ふふっ」

    葉隠「お、俺だって真面目だぞ!ひどいべ」プイッ

    霧切「あはは……ごめんなさい」ニコッ

    とりあえず、苗木っちがいないぶん、俺が元気づけるべ!
  89. 89 : : 2014/05/20(火) 21:56:04
    ここから、霧切と葉隠が付き合い始めるんかな?

    期待♪
  90. 90 : : 2014/05/20(火) 22:10:06
    >>89

    そうですねw

    まぁ展開は霧切さんの方でバレてますしw






    次の日

    葉隠「……」

    不二咲「苗木クン、文化祭は出れるのかな……」

    桑田「いや、修学旅行も絶望的らしいぜ……」

    石丸「苗木クンには、しっかりと真人間になって帰ってきてほしいものだな!」

    舞園「……苗木クン」

    皆、苗木っちのことで落ち込んでいたべ……

    江ノ島「ねーねー霧切ちゃあん、苗木と何があったのか教えてよぉ」

    霧切「……」

    戦刃「や、やめなよ盾子ちゃん……」

    江ノ島「はぁ、本当に残念ですね……こんなおもしろそうなことに首突っ込まないでどうすんの?」

    舞園「私も知りたいです!」

    セレス「私も、ナイトがどんな性癖を持ってるのか知りたいですわ」

    霧切「性癖……?」

    セレス「あら、あなたは……レイプされたのではなくて?」

    霧切「それは違うって言ってるでしょ!」ダン!

    十神「黙れ、鬱陶しい……」

    葉隠「あー!もう!やめるべ!」

    皆デリカシーなさすぎだべ!

    霧切っちがかわいそうだべ……
  91. 91 : : 2014/05/21(水) 17:15:58
    葉隠がいいやつだ(´д`)
  92. 92 : : 2014/05/22(木) 01:43:44
    昼休み

    葉隠「んー、眠いべ」

    桑田「んじゃ、保健室でも行ってきたらどうだ?」ニヤニヤ

    葉隠「そうするべ!罪木先輩!」ガラッ

    桑田「あ、ちょっ……」

    山田「まさか本当に行くとは……」

    セレス「……あら、霧切さんは?」

    朝日奈「そういえばそうだね?」
  93. 93 : : 2014/05/22(木) 01:58:56
    保健室前

    葉隠「さてと……ん?」

    声が聞こえるべ

    どれ……得意の盗み聞きだべ

    霧切「……皆、ひどいことばかり言うんです」

    罪木「うゅぅ……それは……」

    霧切「皆、皆皆私のこと、馬鹿にして……」

    罪木「そ、そんなことないですよぉ……?」

    霧切「きっと!罪木先輩だって!心の中では!」

    葉隠「やめるべ!」ガラッ

    罪木「あ……」

    霧切「……!」クルッ

    霧切「葉隠クン……あなたもやっぱり」

    葉隠「何言ってんだべ!少なくとも俺はバカにしてねぇ!苗木っちも!霧切っちも!」

    霧切「……けど」

    葉隠「ほんの一部の人間の言ったことを、全員が言うとでも思ってんのか!?違うべ!」

    罪木「そ、そうですよぉ……落ち着いてくださいぃ……ね?」

    霧切「……」

    なんだかんだ言って、霧切っちも弱いとこはあんだな……

    罪木先輩もいい人だし、きっと大丈夫だべ……

    とりあえず俺は

    葉隠「俺は眠い!だからベッド借りるべ!」

    罪木「えっ!?」

    霧切「……ふふっ、本当バカね」

    霧切っちを少しでも笑わせるべ!
  94. 94 : : 2014/05/24(土) 14:23:43
    放課後

    葉隠「さぁて、今日も帰るべ」

    霧切「ま、待って葉隠クン……」

    葉隠「ん?」

    霧切「私も、一緒に……だめかしら」

    まだ話したいことでもあるんだべか

    葉隠「別に構わねえけど?」

    霧切「ありがとう、葉隠クン……」ニコッ

    葉隠「お、おう」
  95. 95 : : 2014/05/27(火) 12:30:29
    甘兵衛

    「お待たせしました!大和田バターサンドです!」

    葉隠「ここはクレープ屋だろ!?」

    「まぁまぁ、お気になさらずに」

    葉隠「チッ……クソッタレ」

    霧切「どっかのサイヤ人みたいなこと言ってないで公園行くわよ」

    葉隠「お、おう」
  96. 96 : : 2014/05/31(土) 13:52:01
    公園、東屋

    葉隠「はぁ……ここはいい思い出も嫌な思い出もあるべ」

    霧切「そうね……私の一番幸せだった時と、一番不幸だった時を、ここで過ごしたのよ」

    葉隠「……なぁ霧切っち、学校、行きづらくねえか?」

    霧切「……そりゃ、まぁ」

    葉隠「もし、その、あれな?困ったことがあったら俺に相談してくれよ?罪木先輩には保健室行かないと会えねえしよ……」

    霧切「……もう、相談してるじゃない、葉隠クンのくせに生意気に頼られようとしてるんだから……」

    葉隠「ひ、ひでーべ……」

    霧切「でも、その気持ちは嬉しいわ……ありがとう」

    葉隠「お、おう……」

    霧切「……苗木クン、どうしてるかしら」

    葉隠「さぁな……でも、また学校に来る頃にはいつもの苗木っちになってるべ」

    霧切「友達には戻りたいって話はしたわよね」

    葉隠「ん?あぁ……」

    霧切「でも、苗木クンはどうなのかしら」

    葉隠「……」

    霧切「もし、私とよりを戻したいと思っていても、私は……」

    葉隠「……多分、それだけじゃねえんじゃねえか?」

    霧切「え?」

    葉隠「いや。その……学校に行けなくなったこと、そして、霧切っちに裏切られた(と思っている)こと……つまりは、恨みや妬み、怒りとか……」

    霧切「!」

    葉隠「もしかして、またいつか襲ってくるかも……」

    霧切「っ……!ゲホッ……ゴホッ……」

    葉隠「う、うわ、ごめんだべ!」

    葉隠(か、過呼吸……そんなに苗木っち、怖いんか……)
  97. 97 : : 2014/05/31(土) 19:17:14
    それから何分か……いや、どれくらいの時間なのかわかんねえけど、しばらく霧切っちのそばにいた……

    過呼吸には袋……

    覚えててよかったべ

    霧切「はー……はー……はー……」

    葉隠「な、なんかすまなかったべ……」

    霧切「はー……いいのよ……はー……はー……」

    葉隠「……大丈夫か?」

    霧切「……っ……ふぅ」

    霧切「大丈夫よ……でも、私、まだ苗木クンに恐怖を抱いてのよね……忘れかけてたわね……」

    葉隠「大丈夫だべ、俺がついてるからな……」

    霧切「……何よ、まるで恋人みたいね」ジトッ

    葉隠「あ、いや、そういうわけじゃないんだけど、えっと、ほら、あれだべ……」

    霧切「ふふ、冗談よ」ニコッ

    あー!もう!可愛い顔すんな!

    霧切っちは苗木っちの元カノ……

    俺が奪うわけにはいかないべ……

    あーもう!
  98. 98 : : 2014/06/01(日) 14:37:22
    葉隠「なぁ霧切っち」

    霧切「何かしら」

    葉隠「霧切っちは、彼氏作る予定はないんか?」

    霧切「とっ、突然何言い出すのよ……」

    葉隠「い、いや、なんとなく」

    そうだべ……ちゃんと聞いて、作る気が無いって確認するべ……うん、そうだべ

    ……あれ?なんで俺が霧切っちのこと好きみたいな展開になってんだ?

    霧切「そうね……あんなことがあって……心情的にはまだ落ち着いてないけど」

    葉隠「だ、だよな」

    霧切「でも、葉隠クンみたいな、優しい人だったら彼氏になってもらいたいかもね」

    葉隠「ふーん……」

    ん?

    霧切「ふふ、冗談よ……まだ、そんなこと考えられないわ」

    葉隠「だよな……びっくりさせんなって」

    うーん、やっぱ俺、霧切っちのこと、好きなのか?
  99. 99 : : 2014/06/07(土) 22:08:26
    次の日

    教室

    葉隠「おはよーだべぇ」

    石丸「うむ!おはよう!」

    山田「葉隠康比呂殿で最後……おや、霧切響子殿がまだですな」

    江ノ島「苗木に会いに行ってんじゃね?」

    大和田「それはねぇだろ……」

    舞園「でも、なくはないと思います……」

    葉隠「んなわけねーだろ……」

    セレス「まぁ、私たちがからかったりしたとはいえその程度で学校に来なくなるような人ではないですから……」

    不二咲「だ、だよねぇ……」

    けどその日、霧切っちが学校に来ることはなかった……
  100. 100 : : 2014/06/20(金) 23:53:07
    次の日

    霧切「……」ガラッ

    石丸「霧切クン!おはよう!」

    桑田「おう、昨日どうしたんだよ」

    霧切「ちょっと、具合が悪くて……でも、もう大丈夫」

    セレス「あら、あなたは“ちょっと”程度で休むとは思えませんが」

    葉隠「女の子にはいろいろあんだべ」

    セレス「……それは私に喧嘩を売ってるんですか?葉隠クン」

    あっ
  101. 101 : : 2014/06/21(土) 00:42:28
    霧切っちに何があったのかわからないまま、放課後になったべ

    山田「ふぅ……今日も終わりましたな」

    セレス「山田クン、私にロイヤルミルクティーを」

    山田「んなぁっ……」

    霧切「……」クイクイ

    葉隠「ん?」

    裾を引っ張ってくるとかかわいすぎんだろ霧切っち……

    霧切「……」ジッ

    あぁ、多分今日も公園行くべってことだな
  102. 102 : : 2014/06/21(土) 01:21:51
    甘兵衛

    「お待たせしました!黒毛和牛塩タン焼き(680円)です!」

    葉隠「大好きよあなたと一つになれるのならこんな幸せはないわってか!やかましいべ!」

    「お味はいかが?」

    葉隠「まだ食べてないべ!」

    霧切「公園、行くわよ」

    葉隠「おう、わかったべ!」

    「……はぁ」

    日向「本科が青春してるのに俺はバイトか……」

    葉隠「あぁ、お釣り!お釣りくれだべ」

    日向「あ、はい!どうぞ!」

    葉隠「おう!いつもありがとうだべ!」

    日向「……はい」

    霧切「早く行くわよ」

    葉隠「おう!」
  103. 103 : : 2014/06/21(土) 03:28:40
    日向きた!
  104. 104 : : 2014/06/21(土) 05:26:18
    店員を誰にするか、霧切さんの時から悩んでましたがやっと決められました。





    公園、東屋

    葉隠「よし、食べるべ……」

    霧切「待って葉隠クン」

    葉隠「ん?」

    霧切「その……」

    霧切「……」

    葉隠「?」

    霧切「いえ、まずは食べましょうか」

    葉隠「だからそう言ってるべ」

    霧切「ごめんなさい……」

    葉隠「いや別に謝らなくても……」
  105. 105 : : 2014/06/21(土) 05:46:36
    霧切「……」モグモグ

    葉隠「……」ムシャムシャ

    霧切「…」

    葉隠「うまかったな!」

    霧切「うん、その、そうね……」

    葉隠「ところで、昨日どうしたんだべ?」

    霧切「それは……」

    霧切「///」

    霧切「……」

    俺は見逃さなかったぞ!

    何故か一瞬顔を赤らめたべ

    葉隠「ん?」

    霧切「なんでもないわ……じゃあ、私帰るから……」

    葉隠「え?あっ……」

    霧切「……」スタスタ

    葉隠「ま、またな……」

    霧切「……また明日」ノシ

    なんなんだべ……?

    「おやおや、嫌われたかな?葉隠クン」

    葉隠「こ、狛枝先輩……!」

    狛枝「なんだか久しぶりだね」

    葉隠「だべ……」
  106. 106 : : 2014/06/21(土) 06:20:25
    葉隠「でも、どうしてこんなところに……」

    狛枝「なんでかわかるかな?」

    葉隠「幸運だからだべ!」

    狛枝「残念ながらそうじゃないんだよね……」

    葉隠「あり?」

    狛枝「美味しいって評判のクレープ屋……ボクの耳にもその噂は入ってきてね……行ってみようかと思ってさ」

    葉隠「あぁ、だからクレープ持ってんのか……ちなみに何味だべ?」

    狛枝「プレーンシュガーだよ?」シャバドゥビタッチヘンシーン

    突っ込んだら負けだべ

    葉隠「シンプルイズベストだべ!……でも、クレープなら店のそばのベンチで食べればいいじゃないですか」

    狛枝「店員のね、確か……日向クンだったかな?彼がね、教えてくれたんだよ」

    なんで喋っちまうかな……あぁもう

    まぁ、いいか……

    狛枝「彼もね、希望ヶ峰学園の生徒だけど才能がないんだって」

    葉隠「?」

    狛枝「要するに予備学科の生徒ってわけだよ……」

    葉隠「そうなんか……」

    狛枝「でも、彼にはクレープ売りの才能はあるんじゃないかな。バイトとはいえ、このクレープとても美味しくできてるよ」

    葉隠「へぇ、意外だべ」

    狛枝「え?何が?」

    葉隠「狛枝先輩なら、『才能がないのに無駄な努力をするなんて絶望的だねぇ』とか、『予備学科はどうあがいてもクズなんだよ』とか言いそうだべ」

    狛枝「……葉隠クンの中でボクはそういうキャラなの?」

    葉隠「あ、ごめんだべ……」

    狛枝「まぁいいけどさ、予備学科も頑張って欲しいよ……ボクはね、新たな希望が生まれるのをとても楽しみにしているんだ」

    葉隠「あはは、そうなんだべ?」

    狛枝「うん……さてと、葉隠クン?君も頑張らないとね」

    葉隠「何がだべ?」

    狛枝「超高校級の……探偵さんのことだよ」

    葉隠「なっ!?」

    狛枝「誤魔化そうったって無駄無駄……だってキミたち、とーってもわかりやすいからね。あははっ……」

    葉隠「な、なんのことだかさっぱりだべー」

    ……ん、キミ……たち?
  107. 107 : : 2014/07/24(木) 15:03:14
    期待ですッ‼︎

    続きはまだかなぁ♪

    葉隠かっこぇーー‼︎w
  108. 108 : : 2014/07/25(金) 01:45:32
    >>107
    期待ありがとうございます。ここの更新忘れてたわけじゃな……いんだからね。と。


    すみません忘れてました。













    葉隠「ど、どういう意味だべ?」

    狛枝「はっきり言わなくてもわかるんじゃないかな?」

    葉隠「……」

    狛枝「葉隠クン……キミは自分が思ってるより素晴らしい人間だよ……素直な気持ちを出さないなんて、超高校級のキミらしくないな」

    葉隠「でも、霧切っちは……」

    狛枝「……はぁ、なんだかがっかりだなぁ」

    葉隠「え?」

    狛枝「でも、けど。否定ばかりしてさ……結局どうしたいのかも言えないなんて……」

    狛枝「さすがは超高校級のクズと呼ばれた男だよね」

    ……ムカつくべ

    って!誰がそんなこと?まぁ、いいか……

    葉隠「俺は!」

    狛枝「ん?」

    葉隠「霧切っちと!」

    狛枝「うん」

    葉隠「つっ……」

    狛枝「つ?」

    葉隠「……」

    狛枝「……」

    葉隠「辛い時や悲しい時も側にいて励ましたいべ!」

    狛枝「……ふふ、予想外の答えだけど意味合い的には一緒だね」

    葉隠「う、う……」

    やべぇ、今顔真っ赤だろうな……

    誰得だべ

    狛枝「その調子で頑張れば希望が見えると思うよ……楽しみにしてるからね」

    葉隠「わかってるべ!皆まで言うな!」

    狛枝「うん。期待してるよ」

    葉隠「おう!やってやるべ!」

    ……とは言え、どうすればいいかねぇ













    狛枝(恋……か)

    狛枝(ボクに人を愛することなんて許されないだろうけど……)

    狛枝(その人と身体を共にしたいと思えるほど気になる人はいる……かな)

    狛枝(人と言うより……その)

    狛枝(彼女の……隠された才能、かな)

    狛枝(まぁ、そんなことはどうでもいいか)
  109. 109 : : 2014/09/04(木) 20:56:29
    次の日、昼休み



    保健室―


    葉隠「……」



    罪木「あ、あのぅ……どうしたんですかぁ……?」



    葉隠「そ、その……なんていうか……」



    葉隠「……」



    罪木「( ゚д゚)ハッ!」



    罪木(い、今はダメですぅ!面談中なんですう!)ブンブン



    霧切「……?」



    葉隠「お、俺霧切っちが好きになっちまったみたいで……」



    罪木「う、うん、そうなんですかぁ……」



    霧切「!?」



    葉隠「で、でも霧切っちは苗木っちの彼女なんだべ、でも苗木っちじゃ……」


    罪木「う、うぅ……そ、そうですねぇ……」


    罪木(ダメですぅ!霧切さぁん!隠れててくださいぃ!)


    霧切「……」



    葉隠「お、俺なんかじゃそんなこと言う資格も……」


    霧切「葉隠クン」



    葉隠「いっ!?」


    ど、どういうことだべ!



    罪木「あ、はは……葉隠さん、タイミング悪かったですねぇ……霧切さん、ベッドで寝てたんですよぉ……」


    う、うわぁ……
  110. 110 : : 2014/09/04(木) 23:02:48
    待ってました!
  111. 111 : : 2014/09/04(木) 23:35:50
    葉隠「あ、えーと……」


    霧切「……どういうことかしら」


    罪木「わ、私は外にいますから二人で続けてくださいぃ!」バタン


    ……
  112. 112 : : 2014/09/05(金) 03:01:43
    霧切「……さっきの言葉、本当なの?」



    葉隠「い、いやまぁ、その……」



    ど、どう答えればいいんだべ!?これまずいべ……



    霧切「……」


    葉隠「……」


    よ、よし!



    葉隠「俺は……霧切っち……いや」



    葉隠「霧切響子を、一人の女性として、好きだと思ってるし、守りたいと思ってる。」


    葉隠「俺はイケメンでもないし性格もよくねえけど……今俺は、目の前の女性を好きで仕方ない。」


    葉隠「既に他の人の彼女だったことはわかっている。けど……あいつが……苗木が君を傷つけるのなら……俺は親友を敵に回してでも君だけを守りたい」


    霧切「ヒーローのセリフじゃないわよ……君だけを守りたいなんて」


    葉隠「ひっ、ヒーロー!?」


    霧切「ええ。貴方は私の前に現れた超高校級のヒーローよ」


    葉隠「……」


    霧切「突っ込みなさいよ。このままじゃ滑ったままでしょ」


    葉隠「いや、素直に嬉しくてな……」


    葉隠「そ、そうかヒーローか!ダッハッハ!」


    霧切「……そういう、いつも笑える貴方はとても素敵だと思うわ」


    霧切「私は……うまく感情を出せないから」


    葉隠「だったら俺が常に笑っていられる未来を約束するべ!俺の勘は3割当たる!」


    霧切「ふふ、その自信はどこから来るのかしら……」


    葉隠「あ、いやその……」


    霧切「まぁいいわ。夢を見てみるのもいいかもしれないし……ね」


    霧切「これからよろしく。彼氏さん」


    葉隠「おっ!?お!?」


    ま、まさか……


    霧切「……どうしたの?」


    葉隠「い、いやいざとなると苗木っちに申し訳なくて……」


    霧切「……言ったでしょ。彼とは友達になるのはいいけどもう付き合いたいとはどうあがいても思えないから。」


    葉隠「あ、うん、わかったべ……苗木っちは悪い奴だもんな……」


    霧切「いえ、私にも多分どこか非はあるのよ……でも、今クロを暴くのはやめましょ……」


    葉隠「おう!そうだな霧切っち!」


    霧切「……」


    葉隠「あ、あれ……」





    こうして、俺は霧切っちと付き合えたんだべぇ!
  113. 113 : : 2014/09/05(金) 14:31:58
    面白いです! 期待
  114. 114 : : 2015/01/22(木) 00:45:48
    ……でも苗木っちはまだ帰ってこない。


    霧切っちにしたことは俺の想像以上に重い物だった。


    どうやら霧切っちは……心の病気にかかってしまったようだ。


    勿論俺や皆の前では異常はない。けど、苗木っち関連のことを思い出すと過呼吸を起こしたりってことがたまにある。


    ……なぁ苗木っち。


    もし記憶も全部なくして一からやり直せるとしたら……


    友達くらいにはなれるといいな。


    一度壊れたものは……直らない。







    葉隠「苗木っちが最近おかしいべ」


  115. 115 : : 2015/01/22(木) 00:46:22
    もう最後のあとがきだけだったのに書くのを忘れていました……



    読んでくださった方、ありがとうございます。
  116. 116 : : 2015/03/13(金) 21:39:31
    とっっっっても面白かったです!

    葉隠カワイイ
  117. 117 : : 2016/05/04(水) 18:31:39
    苗木視点のも読みたいです!
  118. 118 : : 2016/09/04(日) 22:31:00
    苗木視点の、楽しみにしてます
  119. 119 : : 2017/08/07(月) 00:17:14
    最高でした。 葉隠はクズい所があるけど人として大事な事も分かってる人間ですね。
  120. 120 : : 2022/09/14(水) 08:44:11
    霧切尻軽だw

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霧切「苗木クンと付き合うんじゃなかった」 シリーズ

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