この作品は執筆を終了しています。
アルミン「アネモネの花と穏やかな君」
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- 1 : 2014/05/15(木) 00:26:09 :
- 今回、私が執筆を行いましたこちらの作品は、
【進撃SS作家陣による制限SS執筆大会!】というグ
ループにて開催された『制限付きSS投稿企画』へ向け
て執筆した作品となります。
今回の制限内容は『キャラクター』で、指定は『アル
ミンを主人公』となっております。
こちらのグループに詳細が記載されてありますので、
詳しく知りたい人や興味がある方、また他の参加者の
作品を閲覧したいという方がいらっしゃいましたら、
以下のURLからご覧になってください。
http://www.ssnote.net/groups/132
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- 2 : 2014/05/15(木) 00:27:02 :
-
外の世界を旅する夢。
それは、親友との夢であり
君との大切な夢…。
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- 3 : 2014/05/15(木) 00:27:36 :
- ・・・・
天気は快晴。
雲一つない空を僕は見つめる。
小さな群れを作り、空を自由に飛び回る鳥たち。
今日、僕たちは自由を手に入れたと実感できるのだろう。
自由を手に入れるため、命を落とした人たちや負傷した人たち。
彼らのお陰でここまでこれたのだ。
もちろん君のお陰でもあるよ。
感謝の気持ちでいっぱいである。
-
- 4 : 2014/05/15(木) 00:28:05 :
- コンコン ガチャ
ミカサ「アルミン、おはよう。」
エレン「いよいよ今日だな!」
扉を開けて入ってきたのは、僕の幼馴染みのエレンとミカサ。
二人は今や、分隊長と兵士長だ。
そして僕は団長である。
実技の面はあまり得意ではないので、僕が団長でいいのか?
そう何度も思った。
だが、エレンやミカサ・104期の仲間達・調査兵団の人たちは僕を団長として認めてくれた。
そして僕は、そんな彼らの期待に応えられるよう日々努力した。
-
- 5 : 2014/05/15(木) 00:28:36 :
- アルミン「二人ともおはよう。 朝早いね。」
エレン「ワクワクして寝てられねぇよ!」
アルミン「それもそうだね! フフッ」
ミカサ「やっと夢が叶うのだから、私も楽しみで仕方ない。」
アルミン「うん。ここまで長かったね。」
エレン「あぁ。」
アルミン「二人ともそこの椅子に座って。 今、紅茶だすから。」
エレン「おう!」
ミカサ「ありがとう。」
二人が椅子に座るのを見届けてから、小さなキッチンへと向かった。
-
- 6 : 2014/05/15(木) 00:29:14 :
- 食堂でご飯を食べることが多いが、役職が高くなると自室にキッチンがつく。
お風呂やトイレも付いている。
新兵のときは皆と共同の部屋で、ベットがいくつか並んでいるだけの簡単な部屋だった。
同じ部屋の仲間と、”絶対に生き残っていい部屋で過ごせるようになろうな!”とよく話したものだ。
本当になるとは思わなかったけどね。
そんなことを思いながら、僕は戸棚を開けティーバックの入った箱を取り出した。
ポットにお湯を注ぎティーバックを入れる。
透明なお湯が見る見るうちに茶色に染まった。
お盆にポットとティーカップ3つをのせ、二人が待つテーブルへと向かった。
-
- 7 : 2014/05/15(木) 00:29:44 :
- アルミン「お待たせ。」
一つずつティーカップに紅茶を注ぎ、二人にだした。
エレン「おぉ! 美味しそうだな。」
ミカサ「とてもいい香りがする。」
アルミン「良かった。 さぁ、二人とも冷めないうちに飲んで。」
エレン「おう。」
ミカサ「頂きます。」
二人に続き、僕も紅茶を口にした。
ほろ苦い味が口の中いっぱいに広がる。
エレン「うまい!」
ミカサ「とても美味しい。」
アルミン「そう言ってもらえて嬉しいよ。 ありがとう。」
-
- 8 : 2014/05/15(木) 00:30:32 :
- エレン「あっ! アルミン。 あの花咲いたんだな!」
アルミン「うん。 昨日咲いたよ!」
ミカサ「綺麗。」
アルミン「僕もそう思うよ!」
エレン「何て言う名前だっけ?」
アルミン「アネモネだよ。」
エレン「あぁ。そうだった。」
ミカサ「エレンは最近、物忘れが酷い。」
エレン「今はたまたま忘れただけだし!」
アルミン「はいはい。 相変わらず仲がいいですね。 フフッ」
エレン「おい! アルミン!」
ミカサ「アルミンはよく分かっている。」
仲睦まじい二人の様子を見ているとあの頃を思い出す。
僕にとっては大切な刻だった。
君もそうだったらいいな…。
可愛らしい白いアネモネの花を見る。
窓から入ってきた心地よい春風に吹かれながら小さく揺れていた。
-
- 9 : 2014/05/15(木) 00:31:17 :
-
───────────
紅葉が終わり、木の葉がひらひらと舞落ちる中、僕たちは対人格闘の訓練をしていた。
相変わらず訓練をサボっている人もいるが、僕は強くなるため訓練に励んでいた。
アルミン「じゃあ、次は僕からいくね。」
マルコ「分かった。」
今の練習相手はマルコ。
マルコとは座学の課題などを一緒にやっているうちに仲良くなり、こうして一緒に訓練をすることもある。
マルコは僕の考え方をよく理解してくれる。
とても嬉しかった。
マルコ「ふっ!」
アルミン「やぁ! あっ!…」
マルコ「大丈夫かい?」
アルミン「うん。ありがとう。」
また負けてしまった。
マルコは座学も実技もできて本当に優秀な訓練兵だと思う。
そして仲間からの信頼も厚い。
僕もマルコみたいになりたいと素直に思う。
-
- 10 : 2014/05/15(木) 00:31:50 :
- キース「止めっ!! これよりしばらく休憩とする! 20分後また訓練を再開する!」
やっと休憩だ。
ヘトヘトになった体でお気に入りの場所へ移動する。
高さ5メートル程の大きな木。
その下に腰を下ろし一息つく。
アルミン「ふぅ……。」
この場所はグラウンドから少し離れた場所にあるため、あまり人は来ない。
一人になるといろいろなことを考えてしまう。
シガンシナが陥落してしまったこと。
ウォールマリア奪還作戦におじいちゃんが参加することになり、亡くなってしまったこと。
悲しい過去が蘇る。
-
- 11 : 2014/05/15(木) 00:32:21 :
- そんな悲しい思いはもう二度としたくない。
その為に訓練兵となり日々訓練に励んでいるのだ。
少しでも強くなれただろうか?
いや、少しではいけない。
僕はもっと強くならなければ…。
もう大切な物を失わなくてもいいように…。
僕は空を見上げてみた。
そこには綺麗な青い空が広がっていた。
もうすぐ、壁の外でこの空を見上げることが出来るんだ…。
気持ちが高まってくる。
しかし卒業出来なければ、外に行くことすらできない。
だから、なんとしてでも試験に合格しなければならない。
アルミン「はぁ…。」
思わず溜め息がでた。
-
- 12 : 2014/05/15(木) 00:32:49 :
- ん?もうこんな時間か。
またきつい訓練が始まるのか…。 気分はブルーである。
僕は顔をパンパンと2回叩き気合いをいれ、その場を離れグラウンドへと向かおうとした。
そのとき、植木鉢が置いてあることに気がついた。
誰かが育て始めたのだろうか?
まだ芽が出ていなく何の花かはわからなかった。
-
- 13 : 2014/05/15(木) 00:33:24 :
-
・・・・・・・
今日は久々の休日。
皆それぞれ休日を楽しんでいる。
外出届けを出し街へと出掛ける人や、部屋でゆっくりとしている人など人それぞれである。
エレンとミカサも街へと出掛けた。
実は僕も誘われていたが、断った。
二人のデートを邪魔しちゃ悪いからね。
ミカサがエレンのことを好きなのは誰にでも分かる。
しかし、鈍感なエレンはミカサの気持ちに気づいていない。
ミカサが可愛そうだと心底思う。
そんな二人に進展があることを期待して、街へと送り出した。
-
- 14 : 2014/05/15(木) 00:34:04 :
- 休日は二人と過ごすことが多かったが、今はいないため読書でもしようと思う。
この前本屋で買った本を手に取り、あのお気に入りの場所へと向かった。
あれ? どうやら先客がいるようだ。
木の近くに近づいていく。
そこには綺麗な長い黒髪を二つに束ねた少女。ミーナがいた。
アルミン「あれ?ミーナ? 何してるの?」
ミーナ「あっ!アルミン! 花の水やりをしてたんだよ!」
アルミン「へぇ。どんな花なの?よかったら見せてよ!」
ミーナ「うん!」
ミーナは快く承諾してくれ、僕に小さな芽が出ている植木鉢を見せてくれた。
-
- 15 : 2014/05/15(木) 00:34:40 :
- アルミン「あっ! これは!」
ミーナ「アルミン知ってたの? 最近育て始めたんだ!」
アルミン「この前の訓練の休憩時間にたまたま見つけたんだ。 ミーナのだったんだ! それはなんていう花なの?」
ミーナ「アネモネって言うの。 春に白くて可愛らしい花を咲かせてくれるよ!」
アルミン「そうなんだ! 春が楽しみだね!」
ミーナ「うん!」
-
- 16 : 2014/05/15(木) 00:35:06 :
- ミーナ「そういえば、アルミンは何しにここに来たの?」
アルミン「本を読みにきたんだ。 ここは僕のお気に入りの場所なんだ!」
ミーナ「え?アルミンも? 私もこの場所好きなんだ。」
アルミン「落ち着くよね!」
ミーナ「うん!」ニコッ
僕はミーナの可愛らしい笑顔をみて、少しドキッとした。
こんな気持ちは初めてだった。
ミーナ「じゃあ、私はそろそろ帰るね!」
アルミン「うん。分かった!」
僕に背を向け歩いていくミーナに僕は声をかけていた。
-
- 17 : 2014/05/15(木) 00:35:34 :
- アルミン「ねっねぇ、ミーナ!」
ミーナ「ん?どうしたの?」
アルミン「あっあのさ! また、ここでお話したりしない?」
ミーナ「うん!いいよ!約束だよ?」ニコッ
ミーナは笑顔を残し、手を振りながら寮へと戻って行った。
僕の鼓動はまだ早い。
何故、ミーナを誘っていたんだろう?
気がついたら口が勝手に喋っていた。
今、僕の顔を鏡でみたらきっと真っ赤になっているだろう。
ミーナの笑顔を思い出すだけで、顔が赤くなっている気がする。
この気持ちは恋なのだろうか?
まだ、恋をよく知らない僕には分からなかった……。
-
- 18 : 2014/05/15(木) 00:36:13 :
- ・・・・
あれから数日過ぎた休日。
僕とミーナはあのお気に入りの場所で話していた。
アルミン「卒業まで、あと少しだね。」
ミーナ「うん。なんかあっという間だったなぁ。」
アルミン「うん。僕もそう思うよ。」
ミーナ「アルミンは、卒業したら調査兵団に入るの?」
アルミン「うん。調査兵団に入って外の世界を探検するのが僕の夢なんだ。」
ミーナ「素敵な夢だね。」
アルミン「ありがとう。 ミーナはどの兵団に入るの?」
ミーナ「私も調査兵団かな?」
アルミン「えっ!? そうなの?」
ミーナ「うん。 初めは駐屯兵団にしようと思ってたんだ。だけどね、エレンが入団式のときに自分の夢について語ってたでしょ?」
アルミン「うん。」
ミーナ「あの話を聞いて、少し外の世界に興味を持ったの。 」
アルミン「そうだったんだ。」
-
- 19 : 2014/05/15(木) 00:36:44 :
- ミーナ「ねぇ、アルミンもエレンと同じで外の世界の夢をずっと前からもってたの?」
アルミン「うん。 あのね、エレンに外の世界について話したのは僕なんだ。それからは二人で外の世界について書かれた本を読んでたりしたよ。」
ミーナ「そうだったんだ!」
アルミン「うん。 でも、まずは卒業できるか僕は心配だよ。」
ミーナ「大丈夫だよ! アルミンならきっと合格するよ!」
アルミン「ありがとう! お互い合格して調査兵団で頑張ろうね!」
ミーナ「うん!」
-
- 20 : 2014/05/15(木) 00:37:11 :
- アルミン「あれ?アネモネだいぶ大きくなったね!」
ミーナ「うん! 卒業のときには咲いてるといいなぁ。」
アルミン「きっと咲いてくれるよ!」
ミーナ「ねぇ、アルミン。 アネモネが咲いたら一緒に見ようね?」
アルミン「もちろんだよ!」
ミーナ「よかった。 そういえば、この花の花言葉知ってる?」
アルミン「知らないね。どういう花言葉なの?」
ミーナ「じゃあ、卒業までのお楽しみにしておいて。」
アルミン「えっ! 気になるじゃないか。」
ミーナ「ふふっ」
-
- 21 : 2014/05/15(木) 00:37:40 :
- ・・・・
それから5ヶ月が過ぎた。
無事、卒業試験を合格できた僕は今日で訓練兵を卒業する。
これからは皆それぞれの道に進む。
僕は調査兵団。
この兵団は、一番死亡する確率が高い。
でも僕は死なない。
外の世界を探検するまでは必ず……。
今は食堂で解散パーティーが行われている。
普段より少し豪華な食事を楽しむ。
明日から今まで苦楽を共にしてきた仲間と、離れ離れになるのは正直寂しい。
だが、僕は前を向く。
夢の為にも。
-
- 22 : 2014/05/15(木) 00:38:06 :
- ミーナ「アルミン! ちょっといい?」
アルミン「うん。」
ミーナは僕の手を引きあの場所へと向かっていった。
ミーナ「見て!アルミン! アネモネ咲いたよ!」
アルミン「わぁ!すごい綺麗な花だね!」
ミーナ「でしょ? アルミンに見てもらえて嬉しい!」ニコッ
アネモネの花を持ちながら笑う君は本当に綺麗だった。
あぁ。
僕はミーナのことが好きなんだろうな。
今も僕の鼓動は早いまま。
ミーナの笑顔を見るととても穏やかな気持ちになる。
きっと僕はその笑顔に惚れたんだろうな。
-
- 23 : 2014/05/15(木) 00:38:35 :
- ミーナ「アルミン! 花言葉教えてあげるよ!」
ミーナ「アネモネにはこんな花言葉があるの。」
”明日への希望”
アルミン「明日への…希望か…。」
ミーナ「素敵でしょ?」
アルミン「うん。」
ミーナ「調査兵団に入ったら、辛いことも沢山あると思うの。それでも、前を向かなきゃいけない。 そして、アルミンには夢を叶えて欲しいの。」
ミーナ「だから、この花をプレゼントするね。 この花がアルミンの夢を支えてくれるといいな。」ニコッ
アルミン「ありがとう。 僕は必ず夢を叶えるよ! ミーナもだよ? それに絶対、希望を捨てない!」
ミーナ「うん! 私も外の世界を探検したい! どんなに辛いことがあっても、乗り越えていこうね! 」
アルミン「うん!そうだね。」
ミーナ「私達は同じ兵団だし、その…これからもよろしくね?」
アルミン「こちらこそ、よろしくね!」
僕らは握手をかわした。
僕らは見つめ合い、笑いあった。
-
- 24 : 2014/05/15(木) 00:39:06 :
-
この時点で誰が考えただろうか?
僕らは明日からそれぞれの兵団に入り、新しい生活が始まるはずだったのに。
しかし現実は残酷だった……。
-
- 25 : 2014/05/15(木) 00:39:34 :
- ・・・・
トロスト区の壁が破られた日、悲劇がおきた……。
絶望。
ただそれだけだった。
ミカサ「アルミン!」
後衛のはずのミカサが僕の元へ駆け寄ってくる。
ミカサに合わせる顔がない…。
思わず下を向いてしまった。
ミカサ「アルミン…。ケガは無い? 大丈夫なの?」
僕は小さく頷いた。
ミカサは安心した顔を見せた。
ミカサ「エレンはどこ?」
ずっと堪えていた涙が流れ落ちる…。
僕は大粒の涙を流しながら顔を上げた。
-
- 26 : 2014/05/15(木) 00:40:01 :
- アルミン「僕達……訓練兵……34班───」
トーマス・ワグナー
ナック・ティアス
ミリウス・ゼルムスキー
ミーナ・カロライナ
エレン・イェーガー
アルミン「以上5名は自分の使命を全うし……壮絶な戦死を遂げました……。」
悔しい…。
苦しい…。
どうして僕は何も出来ないんだ!
僕が不甲斐ないばかりに…。
大切な仲間を失ってしまった…。
-
- 27 : 2014/05/15(木) 00:40:25 :
- ミーナ。
僕は君のことが好きだった。
なのに大切な君さえ守れなかった。
僕は何にも出来なかったよ。
あの頃と同じ、弱い奴だよ。
なんにも変わってなんかいない。
僕を嗤ってよ……。
-
- 28 : 2014/05/15(木) 00:40:52 :
- ミカサ「私は…強い…あなた達より強い…すごく強い!──────」
ミカサ「戦わなければ勝てない…。」
ハッ!
ミカサの言葉を聞いて思い出したよ。
ミーナごめんね。
君と親友を失った辛さで、僕は諦めかけてたよ。
僕は君と『希望を捨てない』そう約束したのに。
今からでも遅くないよね?
まだ諦めてなんていられないんだ!
うぉぉぉぉぉぉぉ!!!
-
- 29 : 2014/05/15(木) 00:41:27 :
-
───────────
ねぇ、ミーナ。
あの後もいろいろとあったんだよ。
死んだはずの親友が生きていて、巨人になって戦っていたこと。
巨人の力を使ってトロスト区の壁の穴を塞ぎ、人類が初めて勝利したこと。
君も天国から見ていてくれたかな…?
エレン「おい!アルミン!さっきからぼーっとしているけど、どうしたんだ?」
アルミン「えっ? あぁ。ちょっと昔のことを思い出していたんだよ。」
エレン「ふぅーん。」
ミカサ「もうそろそろ時間。」
エレン「そうだな! 俺たちは先に準備してるよ!アルミンも早くこいよ!」
アルミン「うん。分かった!」
エレン「じゃあ、また後で。」
ミカサ「紅茶、ご馳走様。」
ガチャ バタン
-
- 30 : 2014/05/15(木) 00:42:21 :
- 一人になった部屋でアネモネの花を見つめる。
ミーナ、どう?
綺麗に咲いたでしょ?
残念ながらミーナからプレゼントしてもらったアネモネの球根はもう駄目になっちゃって、新しいのだけどね。
僕はこの花を見る度に、君のことを思い出してるよ。
君との大切な刻を決して忘れない。
-
- 31 : 2014/05/15(木) 00:42:49 :
- 『明日への希望』
この花言葉を胸に僕は前に進んできた。
そして今日、ついに夢が叶うんだ。
外の世界を探検する夢。
僕の幼い頃から夢。
ミーナのお陰だよ。
君がいなかったら、僕は途中で挫けていた。
ありがとう。
-
- 32 : 2014/05/15(木) 00:43:17 :
- さぁ、僕もそろそろ出発するよ。
まだ君がいるところに行くことは出来ないけれど、時がきたらよろしくね?
そのときは外の世界について沢山話してあげるよ。
それまでは未来《つぎ》に向かって進んでいくよ!
君は夢を叶えることが出来なかったけど、そのかわり僕がしっかりと叶えるよ。
安心して天国から見てて。
僕は部屋を出る前にアネモネの花を軽く撫でた。
花が喜んでいる。
そんな気がした。
-
- 33 : 2014/05/15(木) 00:43:46 :
-
──アルミンおめでとう。
──やっと夢が叶うんだね。 私の分までしっかりと外の世界を探検してきてね。
──アルミンはすごく強い人だよ。だから自信を持って未来《つぎ》へと進んでね。
──それじゃあ、いってらっしゃい!
窓から入ってくる風に乗って、ミーナの声が聞こえたような気がした。
君も僕のこと応援してくれてるのかな?
-
- 34 : 2014/05/15(木) 00:44:12 :
- 僕はアネモネを見つめながら、微笑んだ。
そして天国にいる君に届くよう願いながらこう言った。
”行ってきます”
───END───
-
- 35 : 2014/05/15(木) 11:49:29 :
- 執筆お疲れ様でした。アルミンとミーナの組み合わせ、いいですね!
アネモネの花言葉ともぴったり合ったストーリーで、読んでてほっこりとしました。
しかし現実は残酷ですね…この作品のように、アルミンの心の中にいつまでもミーナがいたら素敵ですね。
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- 36 : 2014/05/16(金) 07:18:35 :
- アルミンとミーナは班も一緒でしたし、もしかしたらこんな素敵なやり取りもあったかもしれませんね、♪
アルミンとミーナ、二人で交わした約束はミーナとの死別を経てもなおしっかりと目標へ向けて芽を伸ばし、最後はアネモネの花のようにしっかりと希望を咲かせた、そんな美しい想い出を描いた作品で、とても惹きつけられました、!
赤点コンビさんの作品とは打って変わってのしっとりとした感じのアルミナ作品でしたね、!
執筆お疲れ様です(∩´∀`)
-
- 37 : 2014/05/16(金) 23:19:14 :
- アルミンとミーナ!!
凄い…本当に凄いです!!
花言葉をアルミンに伝える所でドキドキしておりました!(笑)2人の夢をアルミンが思い続けてる所がまた…格好いいです!!!
素敵な昨日をありがとうございます!!
-
- 38 : 2014/05/16(金) 23:35:32 :
- 素敵な作品をです!
ごめんなさい!うち間違えました…汗
-
- 39 : 2014/05/21(水) 21:36:03 :
- >>マリンさん、ゆきさん、EreAniさん
コメントありがとうございます!
皆さんの作品も読ませていただきました!
どのお話も感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。
-
- 40 : 2014/06/07(土) 00:36:33 :
- な、泣ける…(இдஇ; )
-
- 41 : 2014/06/07(土) 00:42:54 :
- >>アルミンの飼い犬さん
ありがとうございます!
嬉しいです!!
-
- 42 : 2014/09/27(土) 00:48:33 :
アネモネって「苦しい恋」って意味なんですよね。
お疲れ様です、面白かったです。
-
- 43 : 2020/10/26(月) 14:25:10 :
- http://www.ssnote.net/users/homo
↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
今回は誠にすみませんでした。
13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
>>12
みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
私自身の謝罪を忘れていました。すいません
改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
本当に今回はすみませんでした。
⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ごめんなさい。
58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ずっとここ見てました。
怖くて怖くてたまらないんです。
61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
お願いです、やめてください。
65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
元はといえば私の責任なんです。
お願いです、許してください
67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
アカウントは消します。サブ垢もです。
もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
どうかお許しください…
68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
これは嘘じゃないです。
本当にお願いします…
79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
ホントにやめてください…お願いします…
85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
それに関しては本当に申し訳ありません。
若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
お願いですから今回だけはお慈悲をください
89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
もう二度としませんから…
お願いです、許してください…
5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
本当に申し訳ございませんでした。
元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
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