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ミカサ「兵長、個人レッスン希望…します」リヴァイ「あぁ!?お断りだ!!」

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  1. 1 : : 2014/04/27(日) 08:38:33
    ミカサ「兵長、個人レッスン希望…します」リヴァイ「あぁ!?お断りだ!!」

    題名の通り、ミカサが兵長に個人レッスンを希望しています

    ギャグに近いですが、まるっきりギャグではなく、シリアス込み
    ミカサは真面目…
    ので、理解できる方は読んで…欲しい

    ネタバレは基本単行本+特典DVD
  2. 2 : : 2014/04/27(日) 08:39:00
    私はミカサ・アッカーマン

    家族はエレンとアルミン

    エレンは私の命の恩人

    アルミンは私の道を示してくれる、道しるべ

    私にはこの2人が、今では唯一の理解者で、心を開ける存在

    私はそんな2人と一緒に、調査兵団に入団した

    私達の仲を裂くような、あのチビ…
    に出会うまでは、ただエレンを守ることだけを考えていたら良かったのに…

    あのチビのせいで、私は、そう…

    もっと成長しなければならない、と思った

    だから今日も…

    あのチビの元へ…
  3. 3 : : 2014/04/27(日) 08:39:14
    あのチビは、厩で愛馬の手入れをしていた

    あのチビには似合わない、何処と無く優しげな表情

    …あんな顔には私は、騙されない

    本当なら、私はあのチビなんかの所へ行きたくはない

    でも…さしあたって、私に必要な物は…

    調査兵団ではあのチビしか持っていない…

    だから、今日もあのチビに、昨日と同じように、声をかける
  4. 6 : : 2014/04/27(日) 09:22:49
    私はあのチビの背後から、そーっと近付く

    そしてぼそっと声をかける

    ミカサ「兵長」

    あのチビの背中が一瞬ピクリと動いたのがわかった

    …きっと、びっくりしてる…はず

    ふふ…

    あのチビは振り返ることすらせずに、不機嫌そうな声を出す

    リヴァイ「何だ」

    本当に不機嫌そう
    無愛想極まりない

    …まあ、何時もの事
    だから全然気にしない

    ミカサ「兵長…あの」

    私は話をしたくはない、けど現実問題として、このチビにしか頼れない

    リヴァイ「…だから、何だ」

    こんなにしおらしく、不機嫌そうな上官に、決死の思いで話しかけているのに、このチビの対応ときたら…

    デリカシーの欠片も見当たらない

    そうか、このチビにデリカシーなんてなかった
  5. 8 : : 2014/04/27(日) 09:43:44
    ミカサ「兵長、お願いがあって来ました」

    リヴァイ「却下だ」
    取りつく島もない兵長…身長だけじゃなく、心も小さい…

    ミカサ「兵長、私はまだ何も言っていません。部下のお願いを聞くことすらできない…のか…」

    リヴァイ「どうせまた、同じ事を言うんだろうが。だから、却下だ」

    ミカサ「今日は違う…かもしれない」

    リヴァイ「…なら、言ってみろ」
    ついにあのチビが、私の方に体ごと振り返った

    ミカサ「兵長、個人レッスン希望します」

    リヴァイ「あぁ!?お断りだ!!てめぇミカサ、何度同じ事言われりゃ気がすむんだ!!もう、俺は耳にたこが出来た!!」

    チビが必死に怒り始めた
    感情をあまり表には出さないこのチビには珍しい

    ミカサ「耳にたこ…出来ていない…です。兵長」

    私は兵長の耳に顔を近づけて凝視したが、たこはなかった

    リヴァイ「てめぇばかか!!ほんとにたこが生えてくるかよ…あぁ、もういい。お前と話していたら、頭がおかしくなりそうだ」

    ミカサ「チ…兵長。レッスン…」

    リヴァイ「却下だ!!」

    あのチビ…兵長は、片手でこめかみを押さえ、片手は馬の手綱を引いて…

    立ち去ってしまった

  6. 9 : : 2014/04/27(日) 09:50:21
    また、逃げられてしまった

    毎朝こんな押し問答をしている…気がする

    私だって好き頼んでいるわけじゃない、のに…兵長は話を聞く耳すらもたない

    私はエレンを守りたい

    だから、恥を忍んであのチビ…兵長に頭を下げている…のに、話を聞いてすら貰えない

    そうか、私に身長以外も抜かれるのが怖いから…レッスンを拒絶するのか

    なるほど…それなら納得

    兵長を抜く可能性があるのは、私しかいない…はず

    兵長は自分の立場を守りたいから、私にレッスンしないんだ

    …なんて小さな心

    私はその小さな心を破壊してでも、強さを手に入れたい

    大切なものを、もう失いたくはない、から…

  7. 11 : : 2014/04/27(日) 14:12:22
    兵長に逃げられてから、私は通常通り任務についた

    今日は座学

    調査兵団とは言え、いつもザクザク巨人を削いでるわけじゃない

    時にはこうして机に向かい、勉学にはげむ

    時には駐屯兵の手伝いで、壁の補修や守りにつく

    時には休養をとる

    私はそのどれもを真面目にこなす

    そして、暇があれば体が鈍らないように、筋力トレーニングに励んでいた

    全てはエレンを守るために
  8. 12 : : 2014/04/27(日) 14:27:53
    夜になった

    今日はあまり体を動かさなかったから、私は一人修練場にいた

    月が綺麗

    エレンと一緒に見たかった

    エレンもトレーニングに誘ったのだけど、座学のせいで疲れたと、断られた

    エレンはあまり私と一緒に居たがらない

    どうしてだろう…こんなに心配しているのに…

    私はもともと、感情を表に出すのが苦手…だから、私の気持ちが伝わらないのかも、しれない

    あれ、それって何だが誰かに似てる気がする…

    一瞬あのチビが脳裏に浮かんだ

    首をぶんぶんと振る―似てるわけ、ない
  9. 15 : : 2014/04/27(日) 14:50:55
    しばらく、ストレッチやスクワット、走り込みをしていると、背後に誰か、人の気配がした

    後ろを振り向くと、アルミンが立っていた

    アルミン「ミカサ、さすがだね。もう皆部屋でのんびりしているのに」

    アルミンは、一冊の本を手にしていた

    ミカサ「体が鈍りそう…だから。アルミンはどうしたの?本なんて持ってきて」

    私はストレッチを止めて、アルミンに歩み寄った

    アルミン「ああ、この本、懐かしいだろ?外の世界が載ってるやつさ」

    アルミンは、ぼろぼろになっている、年季が入った本を差し出した

    ミカサ「ああ、小さい頃よく読んでいた本…ね」

    私は本をペラペラと捲りながら呟くように言った

    アルミン「そうなんだ。部屋で見ようかなと思ったんだけど、月が綺麗だし、ミカサの姿も見えたから、外に出てみたんだ」

    アルミンはあどけない表情で、笑みを浮かべていた

    ミカサ「そう…確かに月が綺麗」

    私は月を仰いだ
  10. 16 : : 2014/04/27(日) 17:43:38
    アルミン「そう言えば、ミカサ、兵長にレッスンしてもらえたかい?」

    ミカサ「…まだ…話もまともに聞いて貰えない…」

    アルミン「そっか…兵長は一筋縄では行かなさそうだしね」
    苦笑するアルミンに、私は少し口を尖らせる

    ミカサ「兵長は、きっと私に抜かされたくないから…だと思う」

    アルミン「いや、さすがにそれはないと思うけどなあ」

    ミカサ「兵長はチビでけちだ…と思う」

    私は首を振った

    アルミン「いや、そうかなあ…」

    ミカサ「そうに決まっている…はず」
    私はキッパリいい放った
  11. 23 : : 2014/04/28(月) 14:21:13
    アルミンは読書をしてくると言って去って行った

    私はあと少しの時間を、月を観ながらの走り込みに費やした

    私は太陽より、月が好き

    太陽は眩しくて見ることが出来ない…けど、月の光は上手く言えないけど…優しい、そんな気がするから

    月の優しい光に、まるで守られている様な感覚

    私も月の様に、静かにエレンを守りたい

    エレンを包んであげたい

    でも、当のエレンがそれを望んでいない様に感じる…何故なら、エレンは他に気になる子が、いるようだったから

    いけない、少し感傷的になりすぎた

    たとえエレンが他の女の子を好きになったとしても…いや、やっぱり嫌だけど、でも…

    私の成すべき事は、エレンを守ること

    ここだけは、ずっと変わらないんだ

  12. 25 : : 2014/04/28(月) 16:54:08
    次の日の朝

    私は非番だった

    エレンは、アルミンと一緒に駐屯兵の手伝い

    朝早めに起きて、まだ人の少ない食堂で朝食を摂った後、またいつもの様に厩に行く

    今日もまた、あのチビに直談判しに行く
    もう、日課のようになっていた

    あのチビは、非番でもどんな日でも、必ず朝一番に厩に行っている

    それが、日課みたい

    また、厩にあのチビの姿が見えた

    私はまたそーっと背後に歩み寄る

    ミカサ「兵長」

    私はそう言いながら、今日は背中をつんつんとしてみた

    …なんとなく…

    案の定びっくりしたのか、また背中を震わせた…ふふ

    リヴァイ「…却下だ」

    くっ…今日はまだ何も言ってないのに断られた…

    ミカサ「兵長、わたしはまだ、挨拶もしていません…」

    リヴァイ「早く挨拶して、どっか行けよ」
    心底迷惑そう

    ミカサ「兵長は、どうしてこんなにケチなの」

    リヴァイ「今日は俺は非番なんだ!!たまには爽やかな朝を満喫してえんだよ」
    兵長は、くるっと振り向いて、顔を真っ赤にして叫んだ

    ミカサ「爽やかな朝…兵長には似合わない…です」

    リヴァイ「てめぇミカサ!!何でいつもいつも俺に喧嘩売ってくるんだ!?バカが!!」

    ミカサ「私は首席…座学はアルミンに次いで二番目…バカじゃない、です」

    私のその言葉に、顔を歪ませる兵長

    リヴァイ「…勉強は出来るがバカって結構いる」
    兵長はため息まじりに呟いた
  13. 34 : : 2014/04/29(火) 14:33:52
    ミカサ「兵長・・・今日私も非番です」

    リヴァイ「ふん、だからなんだ」

    ミカサ「いい機会、きっと運命・・・だとおもう。個人レッスン希望します」

    リヴァイ「却下だ」

    結局、また断られた
    でも今日の私は一味違う

    ミカサ「兵長、とってもよい箒と塵取りのセットが売っているところを発見しました」

    リヴァイ「・・・何?」
    ほら、食いついた

    ハンジ分隊長の言う通りだった

    掃除用具の話をしたら、きっと食いついてくるに違いないって、教えてくれたんだ

    ミカサ「場所は私しか知らない・・・教える代わりに、個人レッスン希望します」

    リヴァイ「・・・どんな感じですげえんだよ」

    ミカサ「箒と塵取りがくっついて収納できるタイプを発見したのです・・・あるところで」

    リヴァイ「・・・ふむ・・・」
    真剣に悩んでる、いままでより確実に成果があがってる

    そんなに掃除用具にこだわりがあるんだ

    ・・・変な人
  14. 35 : : 2014/04/29(火) 14:43:55
    ミカサ「兵長、個人レッスン」

    リヴァイ「・・・わかった。しかたねぇ、背に腹は代えられねぇからな」

    背に腹って・・・掃除用具がそんなに重要なの?

    ほんと変わってる・・・

    ミカサ「兵長ありがとうございます」

    リヴァイ「で、なんのレッスン・・・なんだ」

    苦節10日
    ずっと毎日言い続けてやっとこぎ着けた、個人レッスン

    私は兵長に教わりたかったのは・・・

    ミカサ「いろいろ・・・です。対人格闘とか、立体機動とか・・・」

    リヴァイ「お前十分だろうが、俺から教える事なんてねぇ。じゃ、レッスンは終わりだ。さあ箒と塵取りのセットを買いに行くぞ」

    ミカサ「・・・ちゃんと教えてくれなければ・・・箒と塵取りのセットは買い占める・・・」

    私は兵長にするどい視線をぶつけた

    リヴァイ「何をどう教えたらいいのかわかんねぇんだよ!立体機動なんて教えてできる様になるもんじゃねぇよ」

    兵長は肩をすくめた
  15. 36 : : 2014/04/29(火) 15:32:13
    ミカサ「では、質問をしてもかまいませんか?兵長」

    リヴァイ「却下だ」

    ミカサ「箒と塵取りのセット・・・・」

    リヴァイ「・・・ちっ、なんだ」

    兵長は本気で箒と塵取りのセットが欲しいみたい
    本当に変わってる

    ミカサ「あのですね、先日の女型戦の時にふと気が付いたんですが・・・どうして変な持ち方をするんですか」

    そう、ふとした瞬間に、見てしまった

    何故かスナップブレードを変な持ち方に変えたのを

    きっとあれにも強さの秘訣がある・・・はず

    リヴァイ「変な持ち方だと・・・?」
    兵長は不機嫌そうな顔を隠しもせず、ぼそっと言葉を放った

    ミカサ「はい。戦う寸前、ちゃきっと、持ち方を変えましたよね?・・・あれは、ただかっこつけていただけですか?」

    リヴァイ「かっこつけてただと?違う!」
    兵長は顔を少し赤らめながら首を横に振った

    ミカサ「なぜいちいち持ち方を変えるのか教えてほしい・・・です」

    リヴァイ「・・・あれは、くせみてぇなもんだ。気にするな。以上だ。さあちりとr・・・」

    ミカサ「理由があるはず、ので、教えて下さるまでは箒を買いにいきません」

    私はきっぱりと言い放った

    リヴァイ「あれはマネができるような持ち方じゃねえんだよ・・・だから教える事はできねぇ」

    兵長は真剣なまなざしで、私を見ながら諭すように言った
  16. 37 : : 2014/04/29(火) 15:44:32
    ミカサ「兵長・・・でも・・・私はっ・・・いたた」

    私は折角に兵長に教えを乞おうとしていたのに、後ろ髪を何かに引っ張られた

    ふんふん・・・と鼻息が聞こえる

    リヴァイ「おいミカサ、馬に毛を食われてるぞお前」

    兵長はそう言いながら、ふっ鼻で笑った

    ミカサ「いたた・・・兵長笑っていないで助けようとか思わないんですか・・・?」

    リヴァイ「いい気味だ」

    ミカサ「兵長、鬼畜の所業・・・部下の危機を鼻で笑うなんて・・・」

    リヴァイ「毛を食われたくらいどうってことねぇだろ・・・」

    兵長はそう言いながら私に歩み寄って、私の髪の毛にじゃれていた馬をなだめて、離してくれた

    もっと早く助けてくれればいいのに・・・

    ミカサ「兵長ありがとうございます。でも、髪の毛に馬のにおいが・・・」

    リヴァイ「洗ってこい」

    ミカサ「少しくらい平気で・・・」

    リヴァイ「洗ってこい。市場へ行くんだからな」

    ミカサ「はい、わかりました」

    結局半ば強引に、箒と塵取りセットを買いに付き合わされることになった

    必ず、レッスンはきっちりしてもらうという約束をしなければ・・・
  17. 40 : : 2014/04/30(水) 13:43:29
    トロスト区の商店街

    幾分昔よりはさびれたとはいえ、やはりまだまだ昼間は人通りが多い

    兵長も私もさっさと人の波を縫いながら歩く

    リヴァイ「ミカサ、どこの店なんだ」
    突然兵長が立ち止り、そう言葉を放った

    ・・・さっさと一人で歩いていくからそうなる

    ミカサ「兵長、通り過ぎています」

    リヴァイ「・・・おい!そういう事は先に言えよ?」

    ミカサ「兵長がさきさき歩いていくから・・・」

    私は少々口を尖らせた

    リヴァイ「・・・まぁいい。で、どこだ?」

    ミカサ「兵長、こちらです」

    うそをついても仕方がない、私はある雑貨屋へ兵長を誘った
  18. 41 : : 2014/04/30(水) 13:47:37
    ミカサ「ほら、あそこに置いてある・・・あれです」

    私がその店の奥を指さすと、兵長は駆け足で店の奥へと消えた

    ・・・本当に箒が好きなんだ、変な人

    私は心底そう思った

    しばらくすると、いつになくほくほくとした表情で、店から出てきた

    例の塵取りつき箒を3本も携えて・・・

    ミカサ「兵長・・・そんなに買ってどうするんですか」
    私はあきれた口調を隠しもせずにそう言った

    リヴァイ「俺の部屋、エルヴィンの部屋、ハンジの部屋に置くつもりだ」

    ミカサ「ご自分の部屋はわかりますが、なぜ団長とハンジ分隊長の部屋にまで・・・」

    そういうと、兵長は少し顔を曇らせた

    リヴァイ「あいつらは仕事にかまけて、掃除を怠る。だから俺はたまに掃除をしてやっているんだ。ボランティアでな」

    ミカサ「兵長は掃除を愛している・・・んですね」

    私の言葉に兵長は
    リヴァイ「ああ、掃除をしている時が一番落ち着くな」

    と呟く様に言った
  19. 42 : : 2014/04/30(水) 13:51:48
    帰り道、足早にあるいていると、私のお腹が音を立てた

    ぐぅぅ・・・

    ミカサ「・・・」
    私は知らないふりをした

    でも・・・

    リヴァイ「おいミカサ、腹がみっともねぇ音だしてやがるな」
    嫌見たらしくそう言われた

    ミカサ「もう、お昼ですから・・・お腹くらい空きます・・・」
    私は少し恥ずかしかった

    リヴァイ「なんか食うか?」

    ・・・え?今何て言った?

    私に何か食うかっていった・・・はず

    どういう風のふきまわし?

    いじわるでいつも不機嫌で鬼畜の所業ばかりする兵長が、私に「何か食うか?」とかふつう聞かない…と思う

    なにか裏がありそう

    だから私はこう答えた

    ミカサ「いえ、お腹すいていませんし、結構です」

    きっぱりそう言い切った

    リヴァイ「そうか、俺は腹が減ったから何か食べる」
    そう言って屋台に駈け出して行った

  20. 43 : : 2014/04/30(水) 15:24:17
    しばらくそのまま立っていると、大事そうに何かを手に持って戻ってきた兵長

    リヴァイ「待たせたな」
    兵長はそう言うと、手に持っていた物を一つ、私に放り投げた

    ミカサ「・・・あっ」
    私はそれをしっかり両手でキャッチした

    放り投げた物は・・・

    白くて温かくて丸い物だった

    白くて厚いパン生地の様なものに、中には玉ねぎとミンチ肉が入っている食べ物・・・豚まんだった

    このご時世、豚とはいえ肉は高価だ

    兵団ではほとんど新兵は肉は口にできない

    ・・・上官になるとたまに肉をたべられるらしいけど

    だから、豚まんは高価なはず

    なかなかレッスンをしてくれないケチな兵長が、私にこんな高価なものをおごるなんて・・・

    きっと何か企んでるにきまってる・・・

    私は怪訝そうな目を兵長に向けた
  21. 44 : : 2014/04/30(水) 15:30:27
    ミカサ「兵長・・・これ」
    私はそう言葉を発した

    リヴァイ「お前それしらねぇのか?豚まんだ」
    兵長はふん、と鼻で笑って答えた

    ミカサ「それくらい知ってます・・・なぜ私に?」
    私は首を傾げながらまた尋ねた

    リヴァイ「俺は腹が減った。お前は腹が減ってねぇといってるわりにはさっきから腹の虫がぐーぐーぐーぐーうるせえ。だからお前の分も買ってやっただけだ」

    ミカサ「何か…企んでいるのでは・・・たとえば、これを食べたらレッスンはしてもらえないとか・・・」
    私は疑わしげな眼を、兵長に向けた

    リヴァイ「それは関係ねぇ。そんなに疑うなら食うな。返せ」
    兵長は私の手にある豚まんを取り上げようと、手を伸ばした

    私は豚まんを持った手を高々と上げる
    ミカサ「兵長、いやです。もうもらったので、私の物・・・」

    リヴァイ「なら文句言うなよてめぇミカサ」

    なおも私の手の豚まんを奪おうとする兵長
    残念だけど、私の方が背が高いから、取り返せない・・・ふふ

    結局兵長は、私から豚まんを奪う事をあきらめて、また兵舎への帰路についた
  22. 45 : : 2014/04/30(水) 15:36:45
    調査兵団のリヴァイ兵長といえば、ちまたでも有名人

    だから、豚まんを頬張りながら歩いていても、目立つ

    リヴァイ「…ちっおれは見世物じゃねぇのに・・・」
    ずっと眉をひそめたまま、自分の顔より少し小さいくらいの、大きな豚まんを口にしている兵長

    兵長は顔が小さい
    身長も小さいけど・・・

    その姿はちょっと、普段のきつい視線の兵長とはちがって可愛く見えた

    いや、そんなわけない

    こんな目つきの悪いちびが・・・かわいいなんてはずない

    私は首をぶんぶん振った

    リヴァイ「ミカサ、お前なにさっきから頭を振ってやがるんだ、落ち着きがねぇ奴だな・・・」
    そんな様子を見咎められて、そんな言葉をかけられた

    くっ屈辱

    私は聞こえていないふりをして、兵長と同じように豚まんを頬張ることに専念した
  23. 46 : : 2014/04/30(水) 15:40:36
    豚まんを食べ終えたころ、ちょうど兵舎に到着した

    ミカサ「兵長ごちそう様でした、早速レッスンを・・・」

    リヴァイ「ちっ、覚えてやがったか」

    兵長は苦虫をかみつぶした様な顔をして、舌打ちまでした

    ミカサ「当たり前・・・です。忘れるはずがない」

    リヴァイ「・・・わかってる・・・先に箒を2人に届けに行く。お前も来るか?」

    ミカサ「もちろんです。兵長が逃げてはいけない・・・のでお供します」

    私は兵長のお供で、上官たちの部屋に行くことになった
  24. 47 : : 2014/04/30(水) 15:45:13
    まずは兵長の部屋に箒をおいて、そのあとエルヴィン団長の部屋にいった

    ちょうどエルヴィン団長は不在だったため、部屋にいた副官らしき人物に渡しておいた

    次は、ハンジ分隊長の部屋に行くのだが、突然兵長の足取りが重くなった

    リヴァイ「あいつの部屋、絶対汚ねぇんだろうな・・・」
    兵長は顔をゆがませた

    ミカサ「ハンジ分隊長の部屋・・ですか」

    リヴァイ「ああ、いついっても汚ねぇんだ・・・前行ったときは足の踏み場もなくてな・・・掃除するのに半日かかった・・・」

    兵長はため息を漏らした

    人の部屋なんて掃除せず放っておけばいいのに・・・

    もしかして兵長はお人よしなのかな・・・
  25. 50 : : 2014/05/01(木) 10:42:00
    ハンジ分隊長の部屋は、想像以上に汚かった

    私はかなり引いた

    ハンジ「やあやあリヴァイ!どうしたのぉこんなところにきて珍しいねえーっていうかミカサまで!犬猿の仲だと思っていたのに実はできてたんだねぇーいやあ青春だねぇははは」

    本やら書類やら脱ぎ散らかした服やら・・・雑多なものの中にぽつんとある執務机に向かっているのが、ハンジ・ゾエ分隊長

    メガネをかけて、りりしい顔立ち
    スタイルもよくて、見た目だけなら憧れる・・・のに

    なにこの部屋・・・

    女子力のかけらも、ない

    リヴァイ「おいハンジ・・・俺が掃除してやったのは確か一週間前だ。その間に、なんだ・・・お前の部屋だけ地震でもきたか?それとも・・・嵐か?」

    兵長の顔が鬼の形相に変わっていく様を、私はまざまざと見せつけられた

    ちょっと怖い

    ハンジ「なんだよーそんな怖い顔しちゃってさぁ。仕方ないじゃない、仕事がいろいろ立て込んでたからさ、掃除とか整理をしている暇が・・・」

    モブリット「違いますよ・・・今日一日でこうなったんです、兵長。私は昨日掃除と部屋の整理をいたしましたので・・・」
    奥の部屋から頭を抱える様に、ハンジの副官モブリットが出てきた

    ミカサ「一日で・・・この状態・・・」
    私はあいた口がふさがらなかった

    リヴァイ「おいハンジ。俺は今日はいろいろと忙しい。いいか、箒と塵取りのセットを買ってきてやったから、必ず今日中に、部屋をきれいにしておけ!わかったな!」

    兵長は手に持っていた箒塵取りセットをハンジ分隊長に放り投げて、踵を返した

    リヴァイ「ミカサ、いくぞ。こんなところにいたら病気になっちまう」

    ミカサ「はい、兵長」
    私も踵を返した、その時

    モブリット「兵長、すみません、ありがとうございます」
    兵長の背中に、モブリットさんが声をかけた

    兵長はくるっと振り向き、モブリットさんの肩をぽんと叩いて、部屋を後にした
  26. 51 : : 2014/05/01(木) 10:47:57
    ミカサ「げほげほ・・・」
    部屋を出た途端、何故か咳がでた

    リヴァイ「大丈夫か?埃がすごかったからな・・・」
    兵長がちらりと私を見てそう言った

    ミカサ「すごい部屋でした・・・人が住める部屋とは思えない・・・」

    リヴァイ「ああ・・・」

    この点だけは、兵長と意見が一致したようだ

    まあ、いいか・・・これくらいならね

    ミカサ「で、兵長。レッスン・・・」

    リヴァイ「・・・体調がわりいだろ?咳も出ているしな。明日以降にしておけよ」

    ミカサ「兵長は非番。私も非番…今日はうってつけのレッスン日和…だと思う」

    リヴァイ「ちっしつけえな・・・何のレッスンなんだ。やってやるから早く言えよ」

    ついに、兵長がレッスンをしてくれると言った

    やっとこぎつけた

    これで、エレンを守る力を身に着けられる

    ミカサ「兵長、今日は対人格闘を叩き込んでほしい・・・です」

    私は真剣なまなざしを兵長に向けた

  27. 52 : : 2014/05/01(木) 11:06:03
    リヴァイ「対人格闘?お前訓練兵でトップの成績だったんだろうが。俺から教わる事なんてなにもねえよ」

    ミカサ「いえ、兵長とは戦ったことがありません。ぜひ、戦ってみたい。実力を見せてほしい」

    私はなおも真剣なまなざしを兵長に向けていた

    兵長はしばらく私の視線を受け止めていたが、ふうと息をついた

    リヴァイ「わかった。お前の気の済むようにすりゃいい」

    ミカサ「・・・ありがとう、ございます」
    私は兵長にぺこりと頭を下げた



    兵団内にある、運動場

    私がいつも夜に筋トレやランニングをしている場所
    私と兵長はそこで対峙した

    リヴァイ「いつでもこい」
    兵長はとくに構えもせず、体の力を抜いているように立っていた

    まるで、地面に足がついていないような錯覚を感じる

    何故?
    戦おうとしている様には見えない
    私が相手だから、手を抜こうとしているの?

    だめだ、迷いはいけない
    一瞬の迷いが、雌雄を決するのだから

    私は逆に足をしっかり地面につけている
    利き足を半歩後ろに下げ、いつでも飛びかかれるように、全身の筋肉を最大限にまで緊張させる

    ミカサ「ふう」
    私は少し息をついた

    そしてもう一度、立っている兵長を見据える

    兵長は、静かな海を思わせるようなそんな表情で、私を見ていた
    それは、本当に戦う気があるのか疑問なほどに、落ち着いた表情だった



  28. 53 : : 2014/05/01(木) 11:16:02
    ミカサ「タァッ!!」

    私は脚の筋肉を完全にコントロールする
    利き足を踏み出した瞬間に、その地面が足についた際の力を最大限に利用してダッシュする

    涼やかな顔をしている兵長に、一発パンチをお見舞いすべく、拳を突き出す

    兵長はほとんど体を動かさず、ただ首を少しひねるだけでそれをかわす・・・でも私は足で兵長のむこうずねを狙う

    リヴァイ「・・・」
    兵長は足に目があるのか?

    私の足を、そう、文字通りふわりと後ろに下がってかわす

    私はなおも詰め寄り、今度は3回連続でこぶしを繰り出す

    1・2回は、体をひねってかわされた
    でも3回目の拳は・・・

    兵長の左手が止めた

    リヴァイ「ちっ」

    そのまま畳み掛ける様に拳を繰り出す

    脚にも容赦なく、攻撃を加える

    その攻撃すべて、たくみにかわされ続けた

    私はその時気が付いた

    ・・・兵長は自分から攻撃をしてこない

    ミカサ「兵長、攻撃して・・・ください!」

    私はなおも拳を繰り出しながら、絞り出すようにそう言った

  29. 54 : : 2014/05/01(木) 11:20:22
    私のその言葉に、兵長の瞳が一瞬揺らめいた気がした

    その瞬間――

    リヴァイ「ふっ!」
    一瞬だった

    ほんの一瞬、兵長は身を小さくした
    そこまではわかった

    ミカサ「わっ」

    その瞬間、私の体は後方へ大きく弾き飛ばされた

  30. 55 : : 2014/05/01(木) 11:33:55
    リヴァイ「おい、大丈夫か?」

    ぺちぺちと私の頬を叩く音で、目が覚めた

    はっと目を開けると、目の前に兵長の顔があった
    幾分心配そうな面持ちの様に見えた

    ミカサ「大丈夫・・・です」

    そうか、私は兵長に後方へ弾き飛ばされて、頭を打ったんだ
    …受け身は取ったつもりだったんだけど・・・

    リヴァイ「すまない。まさかあんなに飛んじまうとは思わなかった。力の加減を誤っちまった」

    兵長は私に頭を下げた

    ミカサ「いえ・・・私が一瞬集中力がきれたのが、いけなかった」
    私はゆっくり体を起こした

    まだ少しふらつくが、大丈夫そうだ

    リヴァイ「医務室へ行くか?」

    ミカサ「いえ、大丈夫・・・です」
    私はぼそっと呟いた

    先ほどの兵長との戦いで、まざまざと見せつけられた、自分と兵長の力の差

    私は同期はもちろん、先輩にだって負けないつもりだった・・・のに、想像通り、兵長には勝てなかった

    私は、自信を喪失した

    リヴァイ「俺は手を出すつもりはなかったんだがな・・・お前の攻撃がはげしすぎて、つい手がでちまった。2回もな」

    兵長はそう言うと、鼻のあたまをぽりぽりと掻いた

    ミカサ「本当・・・ですか」

    リヴァイ「ああ」

    ミカサ「私は強い?ですか」

    私の言葉に、兵長は首をかしげた

    リヴァイ「まあ、強いんじゃねぇか?少なくとも俺が手を出さないと決めたことを覆すくらいの強さはあるってことだな」

    兵長はそう言うと、私の肩をぽんと叩いた

    ミカサ「私は強い!」

    リヴァイ「・・・まあ、お前は俺よりリーチが長ぇんだから、あまり近寄らずに攻撃してたら、結果は違ってたかもしれねぇがな」

    ミカサ「・・・なるほど。では兵長もう一度」

    私は立ち上がって、兵長にそう言った

    リヴァイ「アドバイス通りにやるか?ならば俺は今度はそれをつぶすべく行動するだけだが。お前は俺には勝てねぇ」

    ミカサ「いえ、勝つ、勝ちます!!」

    私はそう言って、座っている兵長に手を伸ばした

    私のせめてもの、敬意の表明

    リヴァイ「・・・勝手にしろよ」
    兵長は私の手を一瞬にぎって立ち上がった

    それから長い間、二人で取っ組み合いを繰り返したのだった
  31. 56 : : 2014/05/01(木) 11:40:57
    ミカサ「はぁ・・・はぁ・・・」

    私は運動場にあおむけで寝転んでいた

    結局何度やっても兵長に勝つことはできなかった

    リヴァイ「もういいだろ?」
    息を乱している私とは違って、兵長はあまり疲れていないようだった

    どんな心肺能力してるんだろ

    ミカサ「兵長・・・私は・・・並みの兵士100人分に相当すると言われたことがあります・・・」

    リヴァイ「ああ」

    ミカサ「兵長は、一個師団・・・4000人に相当すると言われているんですよね・・・?」

    リヴァイ「知らねぇ」

    兵長は眉をひそめた

    ミカサ「私は100人、兵長は4000人、どうしてこんなに差があるのか・・・私は知りたかった。でも、今日わかった気がしました」

    リヴァイ「そうか、良かったな」

    ミカサ「私はやっぱりまだまだ・・・いろいろ教わりたいと思います」

    私は真摯なまなざしを兵長にむけた

    …寝転んだままだから、ふざけているように見えなくもない・・けど

    リヴァイ「4000人なんて言ってもな・・・さすがに4000人一度に攻撃されたら、俺はかてねぇぞ?」

    ミカサ「・・・当たり前でしょう兵長。物の例えなだけなのに・・・バカ・・・なんですか?」

    リヴァイ「お前にだけはバカと言われたくねぇ」

    兵長はふんと鼻を鳴らした

  32. 57 : : 2014/05/01(木) 11:47:36
    兵長はこの日を境に、たまに私のトレーニングに付き合ってくれるようになった

    私はエレンのために、もっともっと強くなれる

    兵長とトレーニングをしていると、それを実感することができて、昂揚感があった


    一番よく分かったのは・・・

    兵長が見た目通りのイメージだけじゃない一面を持っている・・・という事

    兵長を毛嫌いをするのだけはやめようと思った

    いつか兵長を追い抜く日まで、私はこの人の背中を追い続けようと思う

    人類最強と呼ばれて日々その称号通りの働きをし続けているこの人の背中を・・・

    そして、いつか必ず、抜いてみせる

    そう、心に誓う


    ―完―

  33. 58 : : 2014/05/01(木) 11:48:25
    お疲れ様でした!
  34. 59 : : 2014/05/01(木) 11:48:58
    >ゆきろんろんさん☆
    ありがとーー!!
    がんばったーw
  35. 60 : : 2014/05/01(木) 17:04:12
    お疲れ様でした(>_<)ゞ
    女の子だけど志が男よりカッコいいミカサちゃんに惚れ惚れ!
    お母さんみたいな兵長に口にニヤケましたwとても面白かったです!
  36. 61 : : 2014/05/01(木) 17:53:40
    すごいですねw
    うまく言葉にして伝えられないwww
  37. 62 : : 2014/05/01(木) 18:53:37
    お疲れ様です!
    ミカサカッコ良すぎです!
    ミカサファンな私にとって最高のSSでした((o(*>ω<*)o))
  38. 63 : : 2014/05/01(木) 20:28:23
    こんばんは。
    執筆お疲れ様でした。
    なんか、リヴァイの違う一面を見つけられて
    新鮮な思いを感じられたSSでした。
    おもしろかったです。
  39. 64 : : 2014/05/02(金) 09:53:58
    >卿さん☆
    ダーリン読んでくれてありがと!
    初めてミカサ視点にチャレンジしたんだけど、なかなか可愛くてはまりそうですw

    >名無しさん☆
    すごいといってくださってうれしい!
    言葉にできないほどってことですかね?!キャーw

    >葉月さん☆
    おつありですv
    ミカサ視点初めてなので、ミカサファンの人に受け入れられるか心配でしたが、葉月さんに最高なんて言ってもらえてほっとして、そして幸せです!
    またミカサ主役書きますので!読んでいただけたら嬉しいです♪

    >数珠繋ぎさん☆
    コメントありがとうございます♪
    リヴァイも優しいかもしれないっていうところを書いてみましたw
    いつもありがとうございます♪
  40. 65 : : 2014/05/02(金) 14:04:23
    お疲れ様です!
    いつかミカサが兵長を抜く日が
    来るのかな?w
    そっちも少し気になりますねw
  41. 66 : : 2014/05/03(土) 12:33:16
    執筆お疲れさまでした!!
    ミカサのエレンを守りたいという意志がよく伝わってきました!!
    とても面白かったです!!
  42. 67 : : 2014/05/04(日) 17:53:54
    すっごくいいです!!
    ミカサ×兵長の少ないんで続き期待です。
  43. 68 : : 2014/05/05(月) 07:32:00
    わぁぁぁぁ!!!凄かったです!!!
    お疲れ様でした꒰ •ॢ  ̫ -ॢ๑꒱✩
  44. 69 : : 2014/05/05(月) 09:59:36

    ミカサとリヴァイ兵長って最強コンビじゃないですか‼ミカサファンの私にとって、本当に最強でしたね。(変w)
    執筆お疲れ様です!
  45. 70 : : 2014/05/05(月) 20:58:56
    >>かとさん☆
    いつもコメントありがとうございます♪
    とっても励みになっています!!
    またミカサと兵長の話は書く予定ですので、よろしくお願いいたします♪

    >>Gloriousさん☆
    読んで頂きありがとうございます!
    ミカサのまっすぐゆえの行動、暖かく見守って頂き感謝です♪
    ありがとうございました♪
  46. 71 : : 2014/05/05(月) 21:01:20
    >>リヴァイ兵長さん☆
    コメントありがとうございます♪
    確かにリヴァイとミカサの絡みはあまりないですかね!?
    また書く予定ですので、よろしくお願いいたします♪

    >>ざわわさん☆
    読んで頂きありがとうございます♪
    お褒めいただき感激です♪
    またミカサの話を書く予定ですので、よろしくお願いいたします♪

  47. 72 : : 2014/05/05(月) 21:02:56
    >>絆慈さん☆
    コメントありがとうございます♪
    最強コンビをどうしても書いてみたくて、今回挑戦しました!!
    受け入れて頂けて嬉しいです♪
    また頑張りますので、よろしくお願いいたします♪
  48. 73 : : 2014/05/05(月) 21:50:25
    良作すぎる!!!!!
    とっても面白かったよ!!!!!
  49. 74 : : 2014/05/06(火) 11:26:27
    >>エレミカ大好きさん☆
    良作と言っていただけてうれしいです♪
    読んでいただきありがとうございました!
  50. 75 : : 2014/05/11(日) 13:46:32
    やっと追いつきました!
    この二人が喋っているのが僕はとても好きなので、非常に楽しませていただきましたw
    ありがとうございました!
  51. 76 : : 2014/05/11(日) 19:34:52
    ミカサ頑張れ!!!!

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fransowa

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