この作品は執筆を終了しています。
この星に願いをこめて
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- 1 : 2014/03/22(土) 21:32:26 :
- コツ コツ コツ…
暗闇の中、小さい灯火を片手に持ちながら地下への階段を下りる。
こうやって様子を見に行くのは何回目だろうな…
けど、今日はいつもとちょっと違う
今日は…
冷たく硬い扉を開く
綺麗な顔立ち。
いつもきているパーカー。
後ろは縛り、前髪をなびかせる髪型。
そして…
今は見ることの叶わない…蒼き瞳。
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- 2 : 2014/03/22(土) 21:33:04 :
- 頑張って!
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- 3 : 2014/03/22(土) 21:37:37 :
- 期待ですよ!!
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- 4 : 2014/03/22(土) 21:39:00 :
- 会いたい…
会って話したい。
会ってお前に気持ちを伝えたい。
会って…お前を感じたい。
けど、思うだけで過ぎていく日々。
何も変わらない日常…
変わったのは…
アニがいなくなったこと…
「なぁ、アニ…」
「お前は…今何を思っている?」
「ライナー達の事か?…仲間の事か?…」
「それとも…」
「自分のやったことを悔やんでるか?…」
当たり前のように返事はない…
だって目の前の彼女はここにはいないから…
目の前にいるのに触れることもできない。
手を伸ばしたら届く所にいるのに…決して届かない
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- 5 : 2014/03/22(土) 21:55:57 :
- 「そうだアニ…」
「今日は何の日か知ってるよな?」
「忘れるわけないよな!」
「俺だって忘れてない…」
「アニの誕生日だ…」
訓練生の時、一度だけ二人でアニの誕生日を祝ったことがある。
ミーナからアニの誕生日の事を聞いた。
日頃から対人格闘や座学など色々お世話になっていた。
けど、プレゼントなどわからない俺は
自分なりに行動してみることにした。
「アニ!今日誕生日だよな?プレゼントとかはないけど…なんか俺にしてほしいこととかないか?」
これが俺なりに考えた結果だ。
アニは少し考えて…
「ならさ。今度の休日…二人で街に行かない?」
こう言われたとき、何故かドキッとした
「そんなことでいいのか?ま、いいぜ!」
あの日のことは絶対に忘れないよ…
休日になり、俺はアニが来るのを待っていた。
「ごめん、待った?」
振り向いた先にはいつもと雰囲気が違うアニが立っていた。
珍しく下ろした髪、少し化粧もしてるな…
服装もとても可愛らしい…
「待ってないぞ!んで今日はどうするんだ?」
ただ出かけるだけなんてお祝いなんて言えない
「今日は私の言うことには絶対に従うこと、いい?」
やっぱりなんかいつもと違うよな
「あぁ、わかった」
疑問を持ちながらも俺たちは街へ向かった。
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- 6 : 2014/03/22(土) 22:17:00 :
- 一目が多くなる通りになり、街も賑やかになってきた。
すると…アニが俺の服のそでを引っ張ってこう言った。
「はぐれるかも知れないから…手、出して」
アニの俯き、頬は茜色に染まっていた。
こんなアニの姿初めてみた
対する俺もぎこちないままアニの手を握った
アニの手はとても柔らかく、しなやかだった。
雑貨屋に来た俺たちはどちらも無言のまま、うろうろとしていた。
アニがあんなことするなんて思ってなかったから
しっかりしろ!
自分で自分に葛を入れ、アニに話しかけた。
「それ、ほしいのか?」
アニがずっと見ていた髪止めだ。
どうせならアニの誕生日なんだし俺が買おう。
「俺が買うよ!今日はアニの誕生日なんだしさ!」
俺がそういうと、また頬を染め…小さくありがとうと言ってくれた。
嬉しかった。
楽しい時間はすぐに過ぎてしまう。
そう実感する1日だ。
俺たちは高台にきている。
アニが行きたいって言うから
「ここは星がよく見えるね」
夜空の星に照らされたアニの横顔はまるで女神のようだった。
「ねぇ、エレン…神様っていると思う?」
不意にアニが聞いてきた…いま俺のこと名前でっ!
「なんでだ?」
「もし神様が居てくれたらさ…次はちゃんと生かしてくれるかな…」
アニが何を言っているのか、この時俺には分からなかった。
「どういうこ…」
そこまでいいかけた俺はアニが涙を流しているのに気がついた。
「なんで泣いてるんだよ…」
「私はさ…幸せになっちゃいけないんだ」
「誰も私が幸せになることなんて許してくれないんだ…」
俺は思った。これがアニなんだ。
いつもみんなとは一緒にいず、一人でいる
そんなのは偽りの姿なんだと…
「今日はなんでも言うこと聞いてくれるんだよね?」
「あぁ…」
「なら…」
アニは俺に抱きつき、
「ちょっとこのままでいさせて…」
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- 7 : 2014/03/22(土) 22:27:52 :
- なんであのときお前の苦しんでる物に気がつかなかったんだろう…
あのとき気づいてあげれば…こんなことにはならなかっただろうか
今も、楽しく話をしているだろうか
よく見ると、あの時買った髪止めをつけてくれている。
それだけで嬉しいよ、俺は…
なぁ、アニ…
さっきあの高台まで行ってきたんだ
やっばり今日も星が綺麗だったよ
前に言ったよな?神様はいるかって…
俺はいると思うよ…だからお願いをしてきた。
今度二人であそこにいった時には…
アニの笑顔が見られますように…って
きっと神様は願いを叶えてくれるよ
そろそろ時間だ、もう戻らないと…
そして最後に…こう言った。
アニ…今年も誕生日おめでとう。そして…
生まれてきてくれて、ありがとう…
暗い地下の中、この思いがあなたに届きますように…
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- 8 : 2014/03/22(土) 22:31:03 :
- >>蘭々さん
>>EreAniさん
今日は来れるかわかりませんでしたがなんとか来れました!急ぎ足になりましたがアニさんお誕生日おめでとうございます♪
お二方ともありがとうございました♪
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- 9 : 2014/03/23(日) 11:01:56 :
- 感動しました。゚(゚´Д`゚)゚。
悲しい感じのアニの誕生日ssもなかなかいいですね!
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- 10 : 2014/03/23(日) 11:06:01 :
- 感動です(泣)
いつか本当にアニは助かって欲しいです(泣)
素敵な作品ですよ!!お疲れ様でした!!
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- 11 : 2014/03/23(日) 11:06:36 :
- すっごく引き込まれる文章でした、感動です・・・!
Aniっちさん、この作品ホントに素晴らしいですよ。
いろいろ見てきましたが、私個人としてはアニの誕生日SSの中でで一番グッときました!
短く読みやすいのに、完成されている。
素敵な作品、ありがとうございました!(๑′ᴗ‵๑)
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- 12 : 2014/03/23(日) 11:11:45 :
- うわああああ!切ない!
短編でこんなに読みやすくやつ引き込まれる文章、羨ましい…!
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- 13 : 2014/03/23(日) 11:21:30 :
- >>葉月さん
ありがとうございます♪
みなさんと少し違うのもいいかなと思いまして!
>>EreAniさん
ありがとうございます♪
自分もアニさんには助かってもらいたいです 泣
みなさんのその願いも叶えてほしいですね!
>>ゆきさん
ゆきさんにそんな言葉を頂きありがとうございます♪
尊敬してる人からの誉め言葉ってすごく嬉しいですね!
ありがとうございます♪
>>るーいさん
ありがとうございます♪
自慢になってしまうんですがこの作品を考えるのは正直20分もかかってないんですよ^^;
自分の考えたものをそのまま書いてみました!
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- 14 : 2014/03/23(日) 14:31:43 :
- これは凄い。
地の文が多い作品は敬遠しがちでしたがこれは引き込まれました。
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- 15 : 2014/03/23(日) 14:43:00 :
- 素晴らしい…
感動です!!
なんて引き込まれる文章なのでしょう!!
また何回も読みに来ますね♪
執筆お疲れ様でした♪
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- 16 : 2014/03/23(日) 15:12:58 :
- マクドで読みながら普通に泣きましたよどうしてくれるんですかああああ!!!
…という特に理由のない糾弾はさておき、本当に素晴らしかったです。
Aniっちさんの表現力は前からずば抜けたものがありましたが、この作品はそこに切なさというスパイスが加わって、短いながらも感動作に仕上がっていますね。
わたしも見習いたいです。
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- 17 : 2014/03/23(日) 17:09:28 :
- >>14さん
名前がなくて少々びっくりしました 笑
ありがとうございます♪
>>88さん
何度も見ていただくなんて光栄ですっ!
ありがとうございました♪
>>マリンさん
わわ、すいません!笑
そんな状況下で見ていただいてありがとうございます♪
感動物の作品ならマリンさんには及びませんよ!
マリンさんのほうが素晴らしいです♪
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- 18 : 2014/03/23(日) 17:26:50 :
- 短い文でありながら、ホロリと涙を誘われました。
乙女でいられたひと時の描写が美しいですね。
感動いたしました・゜・(ノД`)・゜・
ありがとうございました。
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- 19 : 2014/03/23(日) 17:33:17 :
- >>シュウさん
シュウさんからもお褒めの言葉をもらえるなんて!キラキラ
お礼をいうのはこちらのほうです!
ありがとうございました♪
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- 20 : 2014/03/24(月) 00:09:47 :
- このSSは凄いな…もっと見たくなるというか引き込まれますね…
アニィイイイイイイm(。≧Д≦。)m
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- 21 : 2014/03/24(月) 00:38:11 :
- >>ガノンさん
ありがとうございます♪
アニさんには幸せになってほしいです 泣
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- 22 : 2020/10/06(火) 13:25:25 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
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