この作品は執筆を終了しています。
七海「ファンタジー…やってみない?」第一章
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- 1 : 2014/03/13(木) 02:09:57 :
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七海「ファンタジー…やってみない?」プロローグ
http://www.ssnote.net/archives/11479
の続きです。
注意
・七海主体に進めていくRPG系ゲーム&漫画ネタ詰め合わせなギャグありシリアスあり安価ありの予定です。
・遅い&長い更新
・設定が細かい、多い、俺得
・似たようなSSが多数あります。本当に申し訳ないと思ってます。が、オリジナリティ溢れる作品にしていきたいと思っています。(ネタ詰め合わせだけど)
・酷似しているSSがあり、嫌悪感を抱かれる場合は削除いたします。
・ネタバレあり(書くの忘れてました…。)
書き込みは三日以内になると思われ…。
それまでは、このチーム見てみたいとか、もっとこのチーム出番増やせとか、色々リクエストください!
また分岐点で、安価もどきを取ります。見たいチームを答えてもらえればさくさく進みますので、嬉しいです!
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- 2 : 2014/03/13(木) 16:13:41 :
- 苗木達をお願いします!
期待です!
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- 3 : 2014/03/13(木) 20:04:24 :
- Aチームを頼むっすよ!!
期待っす!!
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- 5 : 2014/03/16(日) 01:35:29 :
- というわけで再開です!
予告とリクエストどおり、Aチームいきまーす!
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- 6 : 2014/03/16(日) 01:35:43 :
…あれ?
ここはどこだ?
狛枝「あ、目が覚めた?」
日向「狛枝…?」
罪木「はうぅ…大丈夫ですかぁ?」
日向「罪木も…。俺たち、無事だったのか?」
起き上がり、見渡すと俺や狛枝、罪木の他に何人かいるのが分かった。
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- 7 : 2014/03/16(日) 01:36:33 :
苗木「おはよう、日向クン!」
日向「苗木?どういうことだ?」
狛枝「どうやら崖は一つのワープポイントみたいだったようだね。崖から落ちた皆と戦闘不能になった皆が全員ここの村に飛ばされたみたい。」
苗木「そうみたいだね…。それとここはノース・フィールドだから、僕たちとも合流できたってことだよ。」
日向「そうだ、辺古山は大丈夫だったのか?」
辺古山「あぁ。ここについたときに罪木以外にも看病してくれたやつがいてな。」
日向「え?」
??「目が覚めたのね。」
すると、部屋に入ってきたのは、2人の女性だった。
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- 8 : 2014/03/16(日) 01:37:22 :
日向「霧切に、セレスか?」
霧切「そうよ。貴方たちと同じチームなのよ。」
セレス「よろしくお願いいたしますわ。私たちは先にこちらに到着しておりまして、ここはAチームのアジトのような場所。他のチームのメンバーは入ってきませんし、盗聴などの心配もございませんわ。」
霧切「他のチームのアジトもこの村にあるみたい。侵入してみようとは思ったけれど、無理のようだったわ。」
日向「じゃあこの中なら心配ないってことか?」
セレス「そういうことですわ。さて、全員揃ったことですし、私のお城を手に入れるための作戦会議と洒落込みましょう。」
狛枝「あは、このメンバーなら強力だね!あぁ、嬉しいよ…、さらに希望が輝きそうなメンバーだね…。この先どんな不幸が待ちうけようと僕はめげない自信があるよ!」
セレス「正直、このような殿方は歓迎致しませんが、戦力になりそうでしたら構いませんわ。」ニコッ
苗木「はは…。」
罪木「よ、よろしくお願いしますねぇ…!」
辺古山「よろしく頼むぞ。」
霧切「こちらこそ、よ。さて、私たちの武器とステータスの方を公開するわ。」
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- 9 : 2014/03/16(日) 01:38:19 :
と、霧切が取り出したのは身の丈を超える大鎌だった。
苗木「霧切さん、この部屋で出すのは危なくないかな…。」
罪木「で、でっかいですぅ…!!」
霧切「大丈夫、ギリギリ入るわ。霧切だけに。」ドヤァ
日向「寒っ!!」
霧切「冗談はこれくらいにして、これがステータスよ。」
霧切響子
ジョブ…サイズキャリアー(鎌を振るもの)
特性…単独行動派/犯人特定
攻撃・回避強化型/魔法使用・防御弱化型
日向「今のところ分かっている特性はあるか?」
霧切「そうね、犯人特定くらいかしら。この能力があれば、武器・足跡を触れればその持ち主が特定できるわ。どこかで役立つと私は思うわ。」
狛枝「ちなみに誰か把握できたのはいるのかな?」
霧切「ここにくる途中で、舞園さん、腐川さん、不二咲クンの足跡を見つけたときに同じ方向に歩いていったことから同じチームじゃないかと予想したわ。武器まではさすがにね。」
苗木「僕たち、実はどのチームとも接触せずに来たからね。他のチームについての情報はこれだけしかつかめてないよ…。」
辺古山「いや、十分だと思うぞ。一つのチームの構成が分かったのだからな。」
セレス「では、私に参りましょうか。」
セレスが取り出したのは、トランプのようだった。
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- 10 : 2014/03/16(日) 01:39:11 :
セレス・ルーデンベルク
ジョブ…ボマー(全てを破壊する者)
特性…チェックメイト/手札勝負
素早さ・回避強化型/防御・魔法使用弱化型
罪木「えぇっと…トランプが武器なのでしょうかぁ…。」
セレス「今から説明するから黙ってろビチクソがぁあ!!!!」
罪木「ひぃぃ!!び、ビチクソですみませぇん!!!」
狛枝「ゲロブタならぬビチクソだなんて…、新たな称号が誕生したね!僕はこの瞬間が見れて最高だよ!」
日向「喜ぶなよ!」
苗木「セレスさんも分かるように説明お願いできないかな?」
セレス「失礼、取り乱しましたわ。このカードはいわゆる爆弾ですの。数が小さければ小さいほど威力が増しますわね。一枚ずつ出して、その一枚を消費しないと次のカードは出ませんの。これが特性の手札勝負かと思われますわ。ちなみに13は投げると、その場にいる他チームの体力が回復され、私はダメージを受けてしまいます。まぁ、13なんて滅多に引くとは考えられませんけれど。」
辺古山「今出しているのは、8か?」
セレス「そうですわね。投げずにカードをしまうと、次出すときにしまったカードが出てきますの。ですから、次の攻撃をするとしたら、8のカードがでますわ。」
日向「じゃあ1が出たときにしまっておいて、ここぞで使うことも出来るのか。」
セレス「勿論、私はきちんと考えて使いますので心配するところではございませんわ。」
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- 11 : 2014/03/16(日) 01:39:36 :
- 苗木「じゃあ、次ボクだね…。」
日向「? なんか嫌そうな顔だな。」
辺古山「もしかして、ハズレだったのか?」
狛枝「大丈夫だよ、日向クンは武器が出なくてシステムからグローブが支給される事態になったからね。恥ずかしいことはないよ!」
日向「お前は余計なことを言うな!」
苗木「じゃ、じゃあ出すね?」
苗木が取り出したのは…、小さな琴、ハープだった。
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- 12 : 2014/03/16(日) 01:40:04 :
日向・罪木・辺古山・狛枝「…………。」
苗木「だよね、だよね!可笑しいよね!!」
霧切「4人のなんともいえない微妙な顔よね…。」
セレス「とても滑稽ですわね。」
狛枝「う、ウクレレじゃないだけいいんじゃないかな!」
苗木「苦しいフォローありがとう!でも、その心が逆に痛い!」
苗木誠
ジョブ…ミンストレル(詩歌う者)
アビリティ…希望の詩(3分間、チーム全体の能力を上げる)
未来への詩(3分間、チーム全体の素早さを上げる)
励ます(励ました相手の体力を少し回復する)
光の弾(光の弾を飛ばし、相手を攻撃する)
特性…???
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- 13 : 2014/03/16(日) 01:41:37 :
- 罪木「えぇっと…中の人でしょうかぁ…。」
狛枝「それだったらボクもじゃないかな?」
辺古山「もしかしたら最初からこうなることが狙いだったかもしれないな…。」
苗木「多分余り物なんじゃないかなぁ…。」しょぼーん
日向「ん?特性が出ないのか?」
霧切「何回も試してみたけれど、出ないみたいね。」
苗木「酷い特性じゃなければいいかな…。とりあえず、役に立つのか不安で仕方ないよ。」
狛枝「でも、能力を上げたり回復が出来るみたいだし、大丈夫なんじゃないかな?いや、きっと大丈夫だよ!キミにはきっと大きな力が隠されているに違いない、間違いないよ!」
日向「ハードル上げたな…。」
狛枝「でも前線には出ないでほしいかな!」
苗木「」ちーん
霧切「とどめの一撃ね。仕方がないけれど。」
セレス「では、作戦へと参りましょう。」
辺古山「私たちのステータスは見なくていいのか?」
霧切「その必要はないわ。貴方たちの記録はバッジに保存されているし、Bチーム…、ソニアさんたちの情報もちゃんと受け取っているわ。」
罪木「ふゆぅ…、そんな機能まであったんですねぇ…。それにしても、皆さんおそろいのバッジで嬉しいですねぇ!えへへぇ…。」
霧切「ちなみにパンツもおそろい柄よ。」
日向「は?」
罪木「ふぇ?」
狛枝「んん??」
辺古山「どういうことだ?」
霧切「つまり、同じチームになると、バッジのようなチームお揃いの小物を持ち、パンツが全員お揃いの柄になる。そういうことよ。」
セレス「非常に残念なことですわ。こんな屈辱はありません。ですが、山田クンと同じ柄じゃないだけマシですわね。」
苗木「ぼ、ボクは霧切さんと同じ柄で嬉しいけれどね。」
霧切「苗木クン…!」キュン
日向「おい、俺たちを置いてけぼりにするな。」
罪木「つ、つまり皆さん、お揃いのパンツをはいているってことですかぁ?」
狛枝「今確認したけれど、このチームのカラーはどうやら青のようだね!」ちらっ
日向「確認するのかよ!!」
辺古山「ぼっちゃんと同じ柄になりたかった…。」
日向「安定の九頭龍厨!!」
罪木「お揃いだなんて…初めてですぅぅ!!」
日向「パンツのお揃いなんて俺も初めてだがな!!!」
苗木「日向クン、さすがだね…。この調子でツッコミ頼むね!」
日向「お前もしろよ!!!」ビシッ
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- 14 : 2014/03/16(日) 01:42:13 :
霧切「七海さんに確認できたけれど、私たちAチームは青いバッジ。Bチームは黄色のバングル。Cチームはピンクのチョーカー。Dチームは赤いブローチ。Eチームは緑の腕章のようね。」
日向「七海に聞いたのか?」
七海「呼んだ?」ひょこ
罪木「ふえぇぇぇ、バッジからまた七海さんの声がしましたぁ!!」
セレス「あら、また何かお知らせでしょうか?」
七海「んっとね、ルールに追加があるからお知らせだよ。」
日向「追加?ていうか、七海の登場の仕方が何かを連想させるな…。思い出せないが…。」
七海「…、えーっとね。チーム同士のバトルに賞金とか経験値とか発生しないからメリットがないんだよね。だから、チーム同士でバトルをして勝利した方は負けたチームに一つだけ条件を課すことが出来る。これを追加するよ。」
霧切「条件?」
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- 15 : 2014/03/16(日) 01:42:38 :
- 七海「例えば、何日間武器使用禁止とか、アジトに入るの禁止とか、ステータス公開とか。戦う前に提示しておくことが条件だけれどね。チームメンバー交換とか、武器交換、ジョブ交換とかはできないけれどね。あ、武器譲与は出来るよ。」
辺古山「むむ…、ややこしくなるな。」
狛枝「でも上手くいけば、相手チームを手玉に取れるんだね。それは有利じゃないかな?」
苗木「そうだね。一時的な同盟を結ぶとか出来そうだし、行動制限とかもできるんじゃないかな?」
日向「なら一層作戦会議が重要になるな。」
七海「アジトは他の村にもあるから、そこで作戦会議できるよ。あと、街中はバトルできないから安心してね。アジトでは武器が出せたけれど、アジトから一歩でた街中では出せないから。」
セレス「七海さん、ノース・フィールドの地図を詳しく教えてくれませんの?」
七海「おーけー。じゃあ、見ていこうか。」
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- 16 : 2014/03/16(日) 01:43:14 :
七海「ノース・フィールドとサウス・フィールドの中間ポイントにボスと私がいまーす。そこをボスの城と仮定して、今いる村はノース・フィールドの西。そこから南へ進むと廃墟、東へ進むと湖、そこからさらに東に進むと山があるよ。山から南に行くと町があって、そこにアジトがあるかな。ボスの城から一番近いアジトはそこになるし、アイテムもそろえられるから一度寄っておくべきだと思うよ。」
狛枝「じゃあ、その町へ移動するべきかな?」
霧切「ここからボスの城を目指していきたい…と思うのは駄目なのかしら?」
苗木「とりあえずボスと戦う前に、バトルの経験をつまないといけないし、このメンバーで戦ってはいないからね。時間はかけてもいいんじゃないかな?」
日向「じゃあまずは湖を目指すか。」
罪木「湖ですねぇ…。最初はどのチームと戦うことになるのでしょうかぁ…。」
辺古山「で、バトルについてだが、日向が変わらず前線で、私と霧切がサポートに回り、狛枝とセレスがそのさらに後ろのサポート、罪木と苗木は守られる位置での援助で大丈夫だろうか?」
日向「俺が一番前か。」
霧切「日向クンが一番体力があるし、防御力もあるわ。攻撃に耐えられるという言い方は悪いけれど、私たちもサポートで攻撃をするわ。だから安心して攻撃を受けてもらえないかしら?」
セレス「要は盾になれということですわ。」
日向「酷いな!」
狛枝「でも日向クンしかいないんだよ!防御力は皆低いし、特に苗木クンと罪木さんを守らなくちゃいけない…。そうなると、キミだけなんだよ。」
辺古山「すまないが、よろしく頼むぞ。」
日向「まぁ、いいさ。だが、罪木と苗木はちゃんと援助を頼むぞ。」
苗木「頑張るよ!」
罪木「はいぃ!」
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- 17 : 2014/03/16(日) 01:43:48 :
霧切「とりあえず、村の中を周ると何人かと遭遇できると思うわ。ソニアさんたちもいたし、上手く話し込めば情報交換もできるかもしれないわ。」
セレス「こちらも情報はありますし、取引も出来ると思います。私はここにいて、ロイヤルミルクティーでも楽しみますわ。」
罪木「わ、私もヘマしたら皆さんに迷惑かけますしここにいますぅ…。」
苗木「ボクは行こうかな…。皆の様子も見たいし。他の皆はどうする?」
辺古山「私は残る。まだ少し休憩したいからな。」
狛枝「ボクも行くよ。日向くんは?」
日向「え?じゃあ、…行ってみるか。」
狛枝「そういうと思ったよ。」ニコッ
苗木「じゃあ、留守番お願いね。あ、お互い村の外に出ないように!」
日向「よし、行くか。」
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- 18 : 2014/03/16(日) 01:44:30 :
(それにしてもこの建物…、アトリエみたいだな…。)
階段を下りるとたくさんの絵が飾られており、綺麗な建物だった。
狛枝「誰に会えるかな。わくわくするね。」
苗木「いい情報も手に入るといいけれどね…。」
日向「そうだな…。」
建物の外へと通じるドアを開けると、たくさんの人が行きかう通りへと出た。
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- 19 : 2014/03/16(日) 01:45:48 :
- 今日はここまでです!
次までAチームの話が続くので、安価はとりません。次回、日向くんと苗木くんと狛枝くんが頑張ります。多分。
では、また後ほど!
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- 20 : 2014/03/16(日) 01:57:00 :
- 面白いですね!
続き楽しみにしてます!
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- 21 : 2014/03/19(水) 01:59:59 :
- 久しぶりにこんなおもしろいssに出会ったよ!
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- 22 : 2014/03/20(木) 10:15:54 :
- 面白いですね!!!おらワクワクすっぞ!!
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- 24 : 2014/03/20(木) 11:58:17 :
- というわけで、再開です。
春休み万歳です。
予定通り、日向クンたちが頑張ります。
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- 25 : 2014/03/20(木) 11:58:50 :
日向「こんなに広い村だったのか…。人もいるし…。」
狛枝「確かに広いけど、人はゲームの一部みたいなものだから話しかけても同じ返答しか返ってこないよ。」
苗木「ゲームだからね。じゃあ、探しに行こうか。」
俺たちは村を歩いていると、ふとある人物を見つけた。
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- 26 : 2014/03/20(木) 12:00:01 :
舞園「あれ?苗木くんですか?」
苗木「舞園さん?」
不二咲「あ、日向クンと狛枝クンも一緒だねぇ。」
日向「えーっと、舞園に不二咲…と、腐川か?」
腐川「なっ、なによ…どうせアタシのこと見えてなかったんでしょ?あからさまに付け加えないでくれる?」
舞園「もしかして休憩中ですか?よかったぁ、私、苗木くんにあいたかったんです!」
苗木「え、そうだったの!?う、うれしいなぁ…。」ほわほわ
狛枝「日向クン、ちょっといいかな?」ひそひそ
日向「あぁ、分かってる。情報漏らさないようにしないとな。でもこのメンバーは霧切のおかげで知っていたし、さらに情報を落としてもらうために交渉するか。」ひそひそ
苗木「狛枝クン?日向クン?どうしたの??」
不二咲「もしかして敵同士だから疑っているのかなぁ…、ごめんねぇ…。」
腐川「何謝ってんのよっ…、そ、そんな必要ないじゃないの!」
日向「よく分からない組み合わせだなぁ…。」
舞園「苗木くんは私たちのことで何か知りたいことはありますか?」
苗木「え?」
狛枝「どういうことかな?」
舞園「そのままの意味です!こちらのチームの情報と、苗木くんチームが持っている他チームの情報、交換しませんか?」
日向「早速の交渉か…。」
不二咲「あ、でもそっちのチームの不利益にはならないと思うんだぁ…。どうかな?」
狛枝「…、苗木クンに任せるよ。」
苗木「ボクはそうだね…、情報欲しいし、ボクたちのチームが持っている他チームの情報を渡そうか。」
舞園「本当ですか!ありがとうございます!」
日向「これ大丈夫なのか?」
不二咲「勿論日向クンチームの情報は何も話さなくていいからねぇ。」
舞園「じゃあ、こっちの喫茶店で話しましょうか。」
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- 27 : 2014/03/20(木) 12:01:02 :
そのまま6人で村の喫茶店に入り、話をすることになった。
見渡しても他のチームがいる気配がなく、舞園は可愛い咳払いをすると語りだした。
舞園「私たちのチームは6人、ソニアさん、田中クン、左右田クンが合流してこの村で休息をとっています。」
腐川「ま、まずはアタシたちの情報を提示するわ…、あ、アンタたちも出しなさいよっ!」
苗木「ボクたちは、花村クンと西園寺さんが同じ陣営、西園寺さんの武器が扇子…。くらいかなぁ?あと、太ってるほうの十神クンの武器が盾だね。」
腐川「太ってるほうじゃなくて、白夜様の情報はないの…?」
狛枝「うーん、ごめんね。豚神クンの方は、崖に落とされる直前に見れたから幸運だっただけなんだよね…。ボクたちもそんなに差し出せる情報があるわけじゃないからね…。」
日向「意外と少なかった…。悪いな。」
舞園「いえ、西園寺さんの武器が分かったのは嬉しいです。ソニアさんは分からなかったみたいですし…。それと、私の武器は靴です。」
日向「!?」
苗木「え、武器?」
不二咲「舞園さん??」
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- 28 : 2014/03/20(木) 12:02:02 :
舞園「情報が多かったので追加です。あ、不二咲さんたちは言わなくて結構ですよ?」
腐川「そんなこと言われなくても言わないわよ…っ、頭おかしいんじゃないの…?」ぶつぶつ
苗木「えーっと…。大丈夫なのかな?」
舞園「敵チームに情けは無用ですよ、苗木くん。…、ちなみにチーム内に霧切さんとかいらっしゃいませんよね?」
苗木「えぇ!??い、いないよ?」焦り
狛枝「何でそう思ったのかな?」
舞園「エスパーですから。…冗談ですよ。霧切さんが一緒だと、私が嫌ですからね。ちょっと質問してみました。」
狛枝「……、そっか。さすが苗木クン…希望が輝いているね!」
苗木「や、やめてよ…。ここでは修羅場にならないように頑張りたいんだから…。」ぼそっ
舞園「では、このへんで失礼します!次に会うときは、お互い敵ですから…、手加減しませんよ?」
日向「そうか…、まぁそのときはよろしくな。」
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- 29 : 2014/03/20(木) 12:03:00 :
情報交換後、すぐに席を立ち、舞園たちは帰っていった。
俺たちはまた再び、村の中を歩いていた。
狛枝「それにしても、なかなかあわないものだね…。」
苗木「もしかしたら合流できてないチームもいるのかも…。それなら、村でてすぐ攻撃していきたいな。」
日向「舞園の武器が靴ってことで悩んだんだが、あのひらひらした衣装でどう攻撃するんだろうな…。」
狛枝「あ、日向クンずっとそのことについて考えてたのかい?きっと踵落としじゃないかな?」
日向「それは…、希望に溢れているな。」(パンツ的な意味で)
苗木「えーっと…、2人ともまじめに話しようね…。」
日向「じゃあ苗木はどう思っているんだ?」
苗木「キックだよね…。恐らく…。」
狛枝「踏まれるとコインになるのかな?それとも、嘘なのかな?」
日向「コインについては返答したくないが…、嘘か。」
狛枝「でも他の2人のあわてっぷりをみたら、嘘じゃなさそうだよね…。あと、ボクたちの情報も漏れていないかな?」
苗木「うーん…、それはわからないけれど…。でも漏れるとしたら、どこでかなぁ?ソニアさんたちは、日向クンたちを知っているし、武器も知っている…。それぐらいしかないよね?」
そういいながら歩いていると、前から勢いよくある人物が飛び出してきた。
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- 30 : 2014/03/20(木) 12:04:05 :
澪田「およよ?創ちゃんたちじゃないっすかー!うっきゃー!地味目でそろえてきたっすね!」
九頭龍「ん?日向たちか…。」
狛枝「澪田さんに九頭龍クンか。はじめまして…だね。」
日向「辺古山ー!!!九頭龍いたぞ!!!」
九頭龍「うおっ、どうしたんだ急に…。」
澪田「もしかして創ちゃんたちのチームにペコちゃんいるんすか?」
狛枝「はぁ…、なんで叫んじゃうのかなぁ…。」
日向「はっ!オレはなんてことを…。」
苗木「叫びたい気持ちは分かるけれどね…。仕方がないよ。」
桑田「ちーっす!お?苗木じゃねぇか!!」ひょこ
狛枝「…桑田クンも同じチームなんだね。」
九頭龍「何で出てきたんだてめぇは…!!」
桑田「え?オレ駄目だった?マジ?」
九頭龍「まぁいい。どうせ交渉するところだ。」
日向「交渉か。何だ?」
澪田「まぁまぁ、場所を移して話したいっす。というわけで、村のライブハウスに移動っす!」
狛枝「ライブハウスなんてあったんだ。」
桑田「村にライブハウスあるとかマキシマムカッケーじゃねぇか!!」
日向「お前は把握してなかったのかよ!!」
九頭龍「とりあえず、移動だ。他のチームに聞かれたらたまったもんじゃねぇからな。」
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- 31 : 2014/03/20(木) 12:05:37 :
というわけで、村の雰囲気をぶち壊すような小さいながらも個性的なライブハウスに全員行った。
中はぼろぼろで使われていないのがよくわかった。が、話し合うには不自由ない場所にも思えた。
九頭龍「オレたちCチームが懸念しているのは、戦力が揃っているEチームと、オレたちを裏切ったDチームだ。」
狛枝「裏切られた?」
澪田「一時期同盟結んだんすけど、日寄子ちゃんにやられちゃったっす。で、そのまま崖から落とされちゃったっす…。」
苗木「さすが西園寺さんだね…。」ぶるぶる
桑田「マジありえねぇっつーの。んでも、オレらが怨んでるだけでそっちには何も関係ねーじゃん?」
九頭龍「先に人数をそろえて、Eチームを討つ。」
澪田「勝利して、戦力を削る条件をつける!これでいきたいっす。」
日向「で、俺たちと一緒に戦ってEチームを潰して、っていうことか?」
桑田「物分りいーじゃん!というわけで、いっちょやろうぜ?」
苗木「Eチームのメンバー知っているの?」
澪田「とりあえず猫丸ちゃん、赤音ちゃんがいるっす。あと、風の噂でさくらちゃんも同じチームありえそーっすね。」
日向「最強チームじゃねぇか!!何だよパワーバランス考えろよ作者!!」
九頭龍「そういうことだ。だから、お前らと共同で戦って勝つ。それまで一緒にいてくれ。そっから先は奇襲をかけてもかまわねぇ。」
狛枝「ふーん…、日向クンどうしようか?」
日向「お、オレか?」
狛枝「ちなみに一緒になると、辺古山さんが九頭龍クンにあえて歓喜できるんだよね。まぁそれよりも魅力的なのは、その最強なEチームに不利になる条件をつけられる可能性が高くなるってことかな。」
苗木「3日間武器使用禁止とか、移動禁止とか、サウス・フィールドに飛ばすとか…、なんでも出来るっぽいからね。ボクは賛成かなぁ…。」
澪田「どうっすか?どうっすか??」
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- 32 : 2014/03/20(木) 12:06:31 :
日向「……、あぁ、分かった。Eチーム討伐まで一緒に行動するぞ。」
九頭龍「助かるぜ。一応戦闘中・戦闘前の裏切りはなしだ。裏切られたら、総力を結してお前らを倒す。」
狛枝「それにしても一度裏切られてよくもう一回同盟しようって言えるね…。あ、ごめんね…こんなボクが意見をだして…。」
桑田「実際オレも思ってるとこだし?けどよ、こっちには頼れる仲間もいるし、裏切られたときの準備は出来てるしな?」
苗木「裏切るだなんてことはしないよ!じゃあ、よろしくね!」
澪田「じゃあじゃあ!全員呼んでくるっす!」
澪田が勢いよくライブハウスを出て行き、他のメンバーを呼びにいった。
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- 33 : 2014/03/20(木) 12:06:56 :
日向(…このライブハウス、見たことある気がするのは…、オレだけか?)
狛枝「日向クンどうしたの?そんなにきょろきょろして…。」
日向「え?いや、悪い…。この建物古いなと思って…。」
桑田「本当オレの一張羅が埃まみれになっちまうって…。あ、そっちのメンバーのステータス教えてくんねー?」
狛枝「一応バッジに入っている情報だし、公開するよ。日向クン、苗木クン、異論はないね?」
苗木「まぁ一緒に戦う相手だし、いいよ。」
日向「あぁ。大丈夫だ。」
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- 34 : 2014/03/20(木) 12:07:57 :
澪田「お待たせしたっす!ではでは、Cチーム残りメンバーのご紹介です!」
朝日奈「あ、よろしく!このチームと同盟組むんだねー。」
葉隠「よろしくだべ!ちなみに俺と一緒に行動すれば運気が3割の確立でアップするべ!」
戦刃「…、盾子ちゃんいないの…。よろしく…。」
苗木「個性的だね!!」
日向「若干一名戦力になるのかわからないやつがいるな。」
九頭龍「それな。」
葉隠「んん?朝日奈っちべか?それとも桑田っち??」
朝日奈「どう考えてもアンタでしょ!!」
狛枝「戦刃さんがいるなら、心強いよ!ステータス教えてもらえるかな?」
澪田「じゃー一気にどーんっす!あ、唯吹と冬彦ちゃんは省かせてもらうっす!」
苗木「SS的な意味でだね。了解だよ。」
桑田怜恩 武器→投げ物(普段は手裏剣。投げれればなんでも武器になる)
ジョブ…スリンガー(投擲する者)
特性…三振狙い/玉拾い未経験
攻撃強化型/回避弱化型
朝日奈葵 武器→トンファー
ジョブ…モンク(拳を振るう者)
特性…水の祝福/仲間の力
攻撃・回避強化型/魔法使用・素早さ弱化型
葉隠康比呂 武器→水晶
ジョブ…メズマライザー(不幸を与えし者)
アビリティ…ポイズン(対象一名を毒にする)
ビリビリ(対象一名をしびれさせて動けなくする)
スモーク(対象一名の周囲を煙で覆う)
催眠術(対象一名を眠らせる)
特性…三割の確立
魔法使用強化型/攻撃弱化型
戦刃むくろ 武器→ダガー
ジョブ…アサシン(魂を握りし者)
特性…残念/全てお見通し
攻撃・回避・素早さ強化型/防御超弱化型
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- 35 : 2014/03/20(木) 12:10:54 :
九頭龍「さて…確認いいか?」
狛枝「ツッコミどころがいくつか用意されているけれど、スルーしていいのかな?」
日向(戦刃の特性残念とか、3割とか、桑田の特性とかつっこみたい。)
澪田「えーっとむくろちゃんにEチームの監視を任してるんで、動きがあって村から出るときに攻撃を仕掛けたいっす。」
戦刃「うん…、恐らく明日あたりに動きがありそうだから、…、そのときは伝えるね。」
日向「了解だ。動きがあれば、すぐに伝達を頼むぞ。」
澪田「任せて!いや、かませて!!」
朝日奈「さくらちゃんと戦うのは嫌だけど…、ドーナツ店の一日社長になるには乗り越えないといけないね…!」
日向「願い事それかよ…。」
朝日奈「むっ、いいじゃん!葉隠なんかよりはましだよ!」
葉隠「なんだべ!?差別だべ!オレはただ理不尽で出来た借金をだな…。」
桑田「理不尽でもなんでもねーよ!お前の責任だろーが!」
澪田「喧嘩は駄目っす!ほら、唯吹歌うっすよ!?」
狛枝「あ、苗木クンの演奏でね!」
苗木「やったね!さっそく役に立てるよ!って武器出せないんじゃない…?」
戦刃「苗木クンの演奏…あ、私も手拍子する。」ぱちぱち
九頭龍「フリーダムすぎんだろ…。」
日向「九頭龍…、俺たちとの同盟終わったらツッコミ不足で死ぬんじゃないか…。」
狛枝「何はともあれ、待機だね。じゃあ、連絡お願いするよ。」
日向「さて、戻るか。」
-
- 36 : 2014/03/20(木) 12:12:23 :
- ___________________________________________________
七海「うーん…、日向クンたち同盟結んだんだね…。このゲーム同盟結んでもシステム的な制約が確立しないから…、頑張ってね。」
七海「…他のチームの様子も見ておこうかな…。江ノ島さんが気になるし…。」
___________________________________________________
-
- 37 : 2014/03/20(木) 12:13:23 :
江ノ島「私様と一緒のチームであることを光栄に思いなさい!!」
大和田「まー…味方なら頼りになるかどうか分からんが、強そうだな…。」
石丸「正直ゲームというものをあまりしないものでな、とにかくチームで勝利を目指せばいいのだな?」
十神「フン、オレは一人でいく。」
大和田「ハァ!?お前どういうことか分かっていってんのかぁ!?」
十神「俺のジョブなら一人で行くことは可能だ。よってお前らとつるむ必要もない。ご褒美とやらが欲しいのならせいぜい俺の前に倒せ。」
石丸「団体行動を乱しては駄目だぞ!」
十神「知ったことか。俺は俺のやり方で進むぞ。」すたすた
江ノ島「ほっといてもいいのではないですか…。あぁ、絶望的に意味不明な十神クンですね…」じめじめ
大和田「ま、三人でも頑張っていくか。って、江ノ島、何だその人形は…。」
江ノ島「これ?私様の武器のようね!絶望的に可愛いでしょ!?」
石丸「クマのぬいぐるみか…。すこし変な色使いだが…。」
江ノ島「頑張っていきましょう。同じチームですし、親睦も深めながら進めればいいですね。握手でもしましょうか。」
石丸「あ、あぁ。よろしく頼むぞ!それと、あまり絶望絶望言うと、おかしくなってしまうぞ!」握手
江ノ島「ほら、大和田も!!」
大和田「え……、いや、そのクマが怪しくてよぉ…、パスだ。」
江ノ島「意外と臆病者ですね…、いや、別にいいんですが…。」
大和田「ちっ、臆病者でもいいぜ。怪しいと思ったんだからよ…。」
石丸「怪しむようじゃ勝利できないぞ!この配色は可笑しいが、可愛いものだぞ!」
大和田「お前はちったぁ疑えよ!」
-
- 38 : 2014/03/20(木) 12:15:21 :
- __________________________
七海「濃い面子がここも揃ってるね…、あ、濃い人しかいなかったよ…。」
??「…。貴方は何をたくらんでいるんですか?」
七海「もちろん勇者が来るのを待っているんだよ?それ以外に何があるの?」
??「面白くなるかもと思って通信機を渡しましたけれど…、まぁいいでしょう。このメンバーならボクを倒すことは不可能です。」
七海「…、それはどうかな?」
-
- 39 : 2014/03/20(木) 12:18:00 :
- 今日はここまでです!
ではでは、分岐点です!
A→Cと同盟を結んでる。Eチームに攻撃を仕掛ける予定。
B→村にいる。
C→Aと同盟を結んでる。Eチームに攻撃を仕掛ける予定。
D→村にいると思われる。詳しいことは不明。
E→村にいると思われる。AとCの同盟に気づいていない。
Eチームを選ぶと視点がガラリと変わっちゃいますね…。
どれでもバッチこいです!
よろしくお願いします!
-
- 40 : 2014/03/21(金) 14:51:31 :
- Aで!
-
- 41 : 2014/03/24(月) 10:17:09 :
- 一旦日向達を崖から落としたEチームを見てみたいです(*^_^*)
-
- 43 : 2014/03/26(水) 02:13:35 :
- ここはAチームで書かせていただきますね!
Eチームも捨てがたいですが、…、Aチーム希望が多かったので…!
三日以内にまた更新できるよう頑張ります!
-
- 44 : 2014/03/27(木) 00:41:01 :
- 楽しみにしてます
-
- 45 : 2014/03/28(金) 20:49:33 :
- 了解です!!
-
- 46 : 2014/03/29(土) 01:14:49 :
- ちょーっとバトルシーンがっつり書くことになりそうなので、更新延びそうです…。
頑張りますので、待っててもらえると嬉しいです!
すみませんっ!
-
- 47 : 2014/04/02(水) 22:00:57 :
- ガッツリ待ちまっせ!!
-
- 48 : 2014/04/03(木) 01:54:37 :
- 頑張れ!
-
- 50 : 2014/04/06(日) 01:06:17 :
次の日、戦刃の連絡で俺たちは二手に分かれ、Eチームへ襲撃するため村の西門近くの草むらで待機をしていた。
日向「本当に…二手に分かれるのか?」
葉隠「俺の占いによると、Eチームは二手に分かれるってでたべ!」
特性三割の確立→予測したことが三割の確立で当たる。そのまんま。
九頭龍「わりぃな。ほぼ信用してねぇんだが、当たりそうと思ったからこれに賭けた。」
霧切「当たらなかったら葉隠クンだけ磔にしてあげるから安心して。」
九頭龍「あぁ、すまねぇ。」
葉隠「なんで俺そんなに信用されてねぇんだべ!?戦刃っちも言っていたべ!俺を信じるって!」
辺古山「戦刃の発案だったのか。なら、悪いのは葉隠だけになるな。」
葉隠「わ、わけがわからんべ!」
日向「もう一度作戦を確認するぞ。俺と霧切、罪木で終里と戦う。九頭龍は十神の足止めを頼むぞ。こいつが盾を持っている以上、恐らく庇おうとするからな。辺古山、葉隠、セレスは弐大と…。」
セレス「うふふ、私は後ろでロイヤルミルクティーをいただきたいのですが。」
罪木「ふゆぅ…トイレ行きたいですぅ…。」
辺古山「坊ちゃんと一緒、坊ちゃんと一緒…」ぶつぶつ
日向「なぁ…俺たち今から戦いなんだよな?」
九頭龍「そうみたいだけどな、この面子じゃあ緊張感ねぇな。むしろ一方にツッコミがほぼゼロだからそっちの心配しねぇとな。」
霧切「来たわ。みんな、隠れて。絶対に終里さんと弐大クンを組ませないで。分断を頼むわ。」
日向「了解だ。」
-
- 51 : 2014/04/06(日) 01:07:14 :
- 門をくぐって出てきたのは、弐大、十神、終里だった。葉隠の占いは当たったようだ。特に警戒する様子もなく、三人で何か喋りながら歩いている。こちらに気づいていないようだ。
セレス「攻撃、開始ですわ。」
セレスがカードを取り出し、三人の足元を爆発させる。粉塵が舞い、俺たちは一斉にその煙に飛び込んだ。
終里「だっ、誰だ!?」
弐大「無っ、敵襲か!!」
十神「あわてるなっ、落ち着いて敵と対峙しろ!」
俺は煙の中見つけた終里の背中に拳をぶつけようと振りかぶったが拳は硬い何かに当たった。
砂埃が晴れると、俺の拳を捉えていたのは十神の盾だった。
十神「フンっ、貴様らのチームか。この俺に奇襲を仕掛けるとはな?」
日向「ちっ…!!」
終里「十神ナイスだぜ!」
日向(しまった!分断に失敗した!)
霧切「まだ仕事は終わっていないわよ、日向クン!」
一瞬うろたえた俺を注意する声は、頭上から聞こえた。十神が気づくのに遅れつつも上手く盾で防いだ。
霧切「ふぅん…出来るようね。太ってて鈍いかと思ったけれど。」
十神「おいっ、俺の悪口か?」
日向「霧切…。」
はっと気持ちを切り替え、俺は終里を見た。そしてグローブを構え終里の顔めがけて振りかぶると終里は拳を当然のように受け止めた。
終里「オレの相手は日向ってことか?いいぜ…かかってこい!」
日向「望むところだっ!!」
-
- 52 : 2014/04/06(日) 01:07:49 :
- 弐大「墳っ、おぬしらが邪魔しよるとな…。かかってこんかいぃぃぃ!!!」
葉隠「ひぃぃぃや、やっぱり俺は無理だべ!」
辺古山「怯むな。お前がこの組み合わせで一番要になるんだ。」
セレス「というか、逃げたら頭ボーン…ですわよ?うふふふ」
葉隠「ひえぇぇぇ!!!」
霧切「さ、私たちも始めましょう。」
九頭龍「ちっ、上手く分断とはいかなかったな…。」
霧切「いいわよ。…それに、あなたの武器ならきっと死角をつけるわ。」
九頭龍「………。」
十神「ぶつぶつ煩いぞ。俺が盾しかもっていないからと侮るな。十神の名にかけて、お前らを始末するぞ。」
罪木(…トイレ行ってたら出そびれましたぁ…ふゆぅ…!!)草むらIN
-
- 53 : 2014/04/06(日) 01:08:53 :
- 一方もうひとつの組は東門の草むらで待機をしていた。
澪田「…猫丸ちゃんの声がしたっす。おそらく戦闘開始っぽいっすね。」
戦刃「ならこっちもくる可能性が高い…。もう少し待つよ。」
桑田「んじゃ、俺が手裏剣をかかっと投げて威嚇するぜ!」
澪田「唯吹も一二三ちゃん狙えるようにがんばるっす!」
戦刃「…あのね、Aチームの二人に伝えたいことがあるの…。」
狛枝「ん?戦刃さん何かな?まさかフラグ立てようとしているの?」
戦刃「この戦い終わったら、苗木クンに伝えたいことがあるの…」
苗木「え?」
狛枝「本当にフラグだね、あはっ。死亡フラグにならないことを願っているよ。」
戦刃「でももうひとつ、戦いが始まる前に伝えておかないといけないことがあるの。みんなそれぞれ、弱点があるの。」
苗木「弱点?」
戦刃「そこを武器で傷つけられると、一発で戦闘不能になってしまう。狛枝クンは右腕、苗木クンは右手なの。」
朝日奈「だから気をつけてね!」
狛枝「…、なんで今それを伝えたのかな?」
戦刃「私、アサシンって職業で人の弱点がわかるの。だから、最初に気をつけてほしいって思って言ったよ。」
澪田「来たっすよ!」
-
- 54 : 2014/04/06(日) 01:10:30 :
- 東門から出てきたのは、山田、小泉、大神だった。もちろん、予想通りだ。こちらに気づいている様子もなく、警戒している様子もなかった。
朝日奈「スタート!」
桑田と澪田がそれぞれ手裏剣と矢を放つと、手裏剣は三人の足元、矢は山田の頬を掠めた。
小泉「え…!?」
大神「敵襲だと…!」
山田「ひぃぃぃいい掠めましたぞ!びっくりですぞ!」
澪田「はっはっはー!唯吹率いるCチームの威力、味わったっすか!」
小泉「い、唯吹ちゃん!?」
大神「!!」
澪田の突然の大声に三人が気をとられている隙に、戦刃は大神の懐に飛び込み、ナイフを構えていた。
戦刃「あなたの相手は私。覚悟して。」
大神「貴様が相手か…いいだろう…朝日奈を誑かした罪は重いぞ…!」
朝日奈「さくらちゃん!それは違うよ!ゲームの仕様だよ!!」
山田「まぁびっくりしたものの、所詮掠り傷…。我輩の力を見せ付けるいい機会ですぞぉ!!」
桑田「そんなもん出す前に終わらせちまうぜ!」
澪田「かかってこいっす!!」
朝日奈「ドーナツのためにがんばるよ!」
小泉「どういうことよ!私勝つ要素ないじゃない!」
狛枝「そんなメタなこと言ったらいけないよ。君が勝つ要素はあるよ。」ネットリ
苗木「勝つ要素あっても、僕は全力で戦うよ!ハープで!」希望ぉ
小泉「同じ声で私に言い寄らないでよ!もうっ!!」
-
- 55 : 2014/04/06(日) 01:11:17 :
- ちょっと休憩…
-
- 56 : 2014/04/06(日) 02:02:41 :
- 終里の武器は長い爪のような刃物がついたナックルのようだ。終里の野生的なところにあっている。が、それ以上に気になるのは、露出の高いそれこそ獣のような服装だった。
日向「それパンツはいているのか?」
終里「はぁ?はいてるに決まってんだろ。すーすーしたら戦えねぇって。」
日向「それなら…オッケーだ!」グッ
また終里の顔目掛けて拳を振るうが、終里にかわされ、さらに向こうは俺の顔目掛けてナックルを向けてくる。
終里「訳わかんねーこといってんじゃねーぞ?油断してっと、オレが倒しちまうぜ!」
終里のナックルが右左と襲い掛かり、オレはよけるので必死だった。一度当たってしまったら、さっくり刺さってしまいそうなくらい鋭利だったからだ。
日向(っ…、グローブじゃ立ち向かえないぞ…!)
俺の持つグローブはしっかりしたつくりじゃないため、刃物で切り裂かれればすぐ使いものにならなくなりそうな…そんな簡易性だ。
ふと終里の攻撃が俺の肩を掠めた。
日向「くっ…!」
終里「よしっ、そろそろ本気だしていくぜ!」
寸でのところで避けきってはいるものの、反応が少し遅れれば鋭い爪状の刃が刺さるだろう。
俺は神経を集中させ、終里の攻撃を避け続けていた。
-
- 57 : 2014/04/06(日) 02:03:41 :
- 霧切「っ!!」
十神「フン、俺に攻撃を当てようとしても無駄だ。」
鎌は盾に当たり、鋭い音を響かせる。弾かれたのちに、九頭龍が二丁拳銃で盾を殴る。
九頭龍「かってぇ盾だな!」
十神「盾が硬いのは当たり前だぞ。俺がいる限り、Eチームの犠牲者は出させない。」
霧切「おかしいわ。何で、…なんでなのよ。」
いきなり攻撃をやめた霧切が、十神を一瞥した。
その様子に十神と九頭龍も武器を下ろした。
九頭龍「おい…どうしたんだ?」
霧切「どうもこうもないわよ。貴方がおかしいから、言っただけよ。」
十神「何故だ。九頭龍、お前の武器は何だ?」
九頭龍「何って…銃…」
霧切「何で数行前で殴るっていう表現なのよ!銃としての機能を放棄しているわ!」
九頭龍「そこつっこむのかよ!」
十神「つっこむだろう。」
十神と霧切にため息をつかれ、九頭龍は焦り始めた。
九頭龍「ちげぇ、俺はただ使うべきときを見極めているだけだ…。」
霧切「そう…でも、私は理解できないわ…!」
そう言葉を言い終えた瞬間、霧切は武器を振り上げ、十神に突進するように攻撃を繰り出した。十神もこれには対応できず、盾で防いだもののバランスを崩し地面に倒れた。
十神「なっ!!」
土塗れになった十神に霧切はとどめをささず、九頭龍を見た。
霧切「九頭龍クン、チャンスよ。」
九頭龍「!」
十神「………。」
九頭龍は黙ったまま、銃口を十神に向け、引き金に手をかけた。十神は無抵抗のまま、九頭龍を見た。
九頭龍「…わりぃ。」
霧切「そう。やっぱりそうだったのね。」
霧切は何かを察し、鎌を振り上げた。そして十神もふと笑うと、さっと盾を取り出し、鎌の攻撃を防いだ。
九頭龍「この銃は、…、弾なんて入ってねぇんだ。」
-
- 58 : 2014/04/06(日) 02:05:58 :
弐大「墳っ!!」
大きな槌、それを弐大が振り回すだけで辺りが土ぼこりで見えなくなるほどだった。威嚇のようなその行動に、約一名は早くも逃げる段取りを考えていた。
葉隠「こっから逃げるにはまず辺古山っちとセレスっちを犠牲にして…そうそう相手に攻撃を仕掛ける段階がベストだべ!それから」
セレス「早くお前が術かけんかいこのビチクソがぁぁぁぁああああ!!!」
葉隠「ひぃぃぃいいいいい勘弁をぉ!!って、そういえば俺敵を弱くすることが出来たべ!」
辺古山「今更作戦の意味に気づいたのか!?」
葉隠「特に弐大っちには怨みはねぇけど、ビリビリ発動だべ!」
そう葉隠が唱えると、弐大の身体周辺を電気が走る。その電気は肉眼でも分かるほどで、青白く細い電流が無数に走っていた。
弐大「な…なにを…!!身体が動かんだと!?」
辺古山「攻撃を開始するぞ!」
辺古山が刀を構え、弐大に近づこうとしたその瞬間だった。
弐大が電流を振り切り、笑顔を見せたのだ。
セレス「あらま。」
葉隠「な、なんだってー!!?」
弐大「こんな電流…、マッサージには丁度いいわい!」
葉隠「おかしいべ!動きが封じ込めないなんて!!」
辺古山「いやいい。そのままだ。」
弐大の行動を見ても辺古山は屈していなかった。刀と槌がぶつかると、二人はとんでもない迫力でバトルを展開した。展開したのだ。(遠い目)そりゃあもう常人の執筆では例えられないほど。まるで龍と虎の戦いのようだ。
セレス「目で追うのがやっとですわね。というか書く人が放棄してどうするんですか。」
葉隠「ど、どうすりゃぁいいべ!?」
セレス「これじゃ、爆発させるタイミングも困りますわ。辺古山さんを巻き込んでしまうかもしれません。」
葉隠「こ…ここからは実況の葉隠と…」
セレス「解説のセレスがお伝えいたしますわ。…ってなにやらせるんじゃこんのビチクソがぁぁぁああああ!!」
葉隠「で、でも本当にどうすりゃぁいいべ!?」
と葉隠がたずねた瞬間、弐大の右肩に刀が入った。
さすがの弐大もこれには堪らず、左膝をつく。そのタイミングこそが、2人が攻撃するタイミングだった。
葉隠が今だとセレスに伝えようとセレスを見た瞬間、セレスの手からはすでにカードが投げられていた。
カードは10。そして弐大の右足に当たると爆発し、辺古山を巻き込みつつも弐大はその場に倒れた。
-
- 59 : 2014/04/06(日) 02:06:35 :
- 終里「おっさん!!」
弐大が倒れた直後だった。終里は視界の端に倒れる弐大を捕らえ、日向との一対一という状況でありながら振り返った。日向にとってそれは好都合で、終里に初めて攻撃を与えることができた。
拳は終里の左頬に当たると、終里はぐらついた。
終里「ってぇ…!!」
日向「まだだ!」
もう一発を決めるため、振りかぶった日向だったがその攻撃は空を切っただけで終里には当たらなかった。
それよりも早いスピードで後ろに引き下がったのだ。
終里「十神もピンチだしな…。小泉、お前との約束は破るぞ。」
日向「なっ!?」
終里の謎の言動に日向は一瞬たじろいだ。が、その言葉は十神にも伝わっていた。
十神「やめろ!!それは…」
十神の叫びに、霧切たちやセレスたちも驚いたようだったが終里は聞く耳も持たず、自分の左腕に噛み付いた。
日向「!?」
突然の奇行に日向は声が出せなかった。終里は左腕に噛み付くと、自分の血を吸うかのように傷つけた。そして、日向を睨むといきなり飛びつくかのように敵対心むき出しで襲い掛かった。その目にはもう理性なんてものはなかった。
予測できない攻撃と、先ほどよりも早いスピードに日向は着いていけず、両肩や太ももに刃が刺さる。
日向「うわぁぁぁああ」
そのまま立てなくなり、よろけながら地面に倒れこむがそれでもなお、終里はやめなかった。
-
- 60 : 2014/04/06(日) 02:08:25 :
- 今日はここまでです!
なんと遅いことでしょう。
分岐点なしでこのまま続けていきます!!
ちなみに霧切さんは私の中ではボケキャラです。異論は認めません!(キリッ
気になるところもあると思いますが!次回に持ち越しさせてください!
-
- 61 : 2014/04/08(火) 08:13:07 :
- ワクワクのドッキドッキです!
-
- 62 : 2014/04/16(水) 17:57:26 :
- わくわく(待機)
-
- 63 : 2014/04/16(水) 18:49:38 :
- わくわく(待ち)
-
- 64 : 2014/04/20(日) 08:22:43 :
- ドキドキ(楽しみ)
-
- 65 : 2014/04/20(日) 14:09:01 :
- まだ....?
-
- 67 : 2014/04/20(日) 20:55:55 :
14日間空けての更新で申し訳ないです…。
お待たせ致しました!続きです!
-
- 68 : 2014/04/20(日) 20:56:29 :
- 十神「緊急事態だ…!」
霧切「どういうこと…!?」
十神は自分の戦闘を中断させ、終里たちの元へ動き出した。霧切や九頭龍も終里の行動がおかしいことに気づき、日向を見つめた。
十神「先にいっておこう。終里のジョブはバーサーカー。血を飲めば見境なしにやっつけるだけの獣になる。つまり、俺たちがいくら呼ぼうと終里は戦うのをやめないぞ。」
終里赤音
ジョブ…バーサーカー(暴れ狂う者)
特性…高燃費/バトル・スピリット
攻撃・素早さ強化型/魔法使用超弱化型
九頭龍「お、おい…じゃあアイツはもう止められねぇのかよ!!」
十神「そういうことだ。」
霧切「チッ…、九頭龍クン、日向クンを助けるわよ。」
十神「そうはいかない。終里が全力で戦っているのだ。俺も全力でお前たちと戦ってやろう。」
霧切「どいてくれないのね。十神クンの癖に生意気よ。」
九頭龍「こうなったら殴り飛ばしてやらぁ!!」
-
- 69 : 2014/04/20(日) 20:57:14 :
- セレス「どういうことですの?」
辺古山「どうやら弐大が倒れて終里が発狂したようだな。私たちも救助に向かうぞ。」
葉隠「…って、辺古山っちも怪我してるべ!」
セレス「あらまぁ。先ほどの爆発で怪我されたのですね。これはこれは失礼しましたわ。」
辺古山「この程度、どうってことない。確かに血は出ているが…、坊ちゃんを見ていれば治るっ!」
葉隠「俺に知っている辺古山っちじゃねぇべ!!」ガーン
セレス「残念ながら元からこういう方じゃなかったですか?」きょとん
弐大「何を話しておるんじゃ…」
葉隠「ひぃぃ、生きてたべ!!」
辺古山「貴様…まだ生きていたか!」
弐大「勝手に…人を殺しおって…無っ、終里め…。お前らでいい。…終里を…止めてやってくれ…」ガクッ
葉隠「また死んだべ!!」
セレス「だぁまってやがれぇウニ!!!!」
葉隠「ひぃぃぃぃ!!!?ウニ!!!!?」
辺古山「どうやら最後の力を振り絞って私たちに伝えたようだ。ならば、終里を止めるぞ。」
セレス「そういえば…罪木さんの姿がございませんわね。」
葉隠「そういえばそうだべ…。」
日向は地面に倒れていた。いや、転がっていた。
日向の顔面に爪を突きたてようと終里が攻撃の手を緩めず、襲ってくるのを転がりながら避けていた。
先ほどの傷が地面に擦れて痛い。血は止まっていないようだった。
日向(このまま戦闘不能…か?)
-
- 70 : 2014/04/20(日) 20:57:53 :
罪木「そうはさせませぇん!!!ケアですぅ!」
草むらから現れたのは、罪木だった。
大きなメイスを振りかざし、魔法を唱えると日向の傷がみるみるうちに治った。
日向「罪木!!」
その登場は、最高の瞬間であり最悪の瞬間であった。
終里は日向が回復し、軽々と自分の攻撃を避け始めることに気づくと、ターゲットを日向ではなく、罪木へと変えた。
-
- 71 : 2014/04/20(日) 20:58:15 :
- 霧切「まずいわっ!」
九頭龍「俺が…銃を撃てれば…!」
十神「貴様ら、余所見をする余裕などないぞ!」
霧切「…!」
罪木「ふ、ふえぇ!?」
日向「罪木!!避けろ!!」
日向がそう叫ぶが、罪木には戦闘能力はない。さらに大きなメイスを持って現れた彼女は移動の制限もあった。終里は風のように走り、罪木の前に立つと、
爪を一気に罪木の胸へと刺した。
-
- 72 : 2014/04/20(日) 20:58:49 :
- 日向「罪木ぃぃぃぃいいいいいいい!!!!」
刺した爪を抜くと、罪木は人形のように地面に落ちた。何も言うこともなく。
そして刺した終里も何も言わなかった。クルッと振り返ると、日向のほうを見た。
日向(やっぱり…こんなのおかしいだろ…)
終里が走ってくる。日向は動かなかった。
日向(何で仲間が…死んでしまうんだよ…)
あと3メートル。終里は振りかぶった。
日向「七海…お前が望んでいたのはこんなゲームだったのか!!」
ガキィィィィ
刃同士がぶつかる音が聞こえた。あたりに砂埃が舞う。
霧切「日向クン!!」
九頭龍「日向!?」
辺古山「日向!!」
叫ぶ三人。
やがて砂埃が晴れ、現れたのは
終里の爪を、メイスで受け止める日向の姿だった。
-
- 73 : 2014/04/20(日) 21:00:35 :
日向「な…なんでだ?」
手にずっしりとくるこの武器は、罪木が持っていたものと酷似…いや、そのものだった。
攻撃が効かなかったのに気づき、終里は身を引いた。
霧切「まさか…日向クンの隠された特性…かしら?」
七海「ご名答…だと思うよ?」
日向「な、七海か?」
七海「バグで特性一個隠れてたよね。それがやっと条件を満たしてできるようになったから知らせにきたよ。」
十神「フン、俺がいるぞ?その特性とやらを知るチャンス…それを俺に与えたことを後悔しろ!
九頭龍「てめぇ…!」
十神が日向たちに近づき情報を盗み聞きしようとしたのを、霧切は見逃さなかった。十神が盾を完全に消したと同時に、霧切は腹部を斬りつけた。
霧切「そうはさせないわ…。」
十神「き、…霧切…!」
途切れ途切れに呟くと、十神はその場にしゃがみこんだ。
霧切「さっき俺の相手をしろなんて言ってたじゃない。なら、今から全力で相手してあげるわ。七海さんの声が聞こえなくなるほどにね。」
十神「お前…!!!!」
七海「…、話すね。日向クンの特性。それは…オペレーション…だよ。」
日向「オペレーション?」
七海「えぇっと操作とか動き方とかっていう意味があるかな?日向クンのこの特性は、平たく言うとコピーみたいなものだよ。発動条件とかその他諸々は…ごめんね。システム上言えないんだ。でもね、罪木さんの武器はこれからも使える…と思うよ?」
セレス「つまり…あの安っぽいグローブは、ただのその場しのぎ…でしたのね。」
七海「発動させたときに私が説明にいかないといけないってシステムが構築されてたみたい…。あ、」
七海の説明が終わると、こちらを睨む終里の姿がまだあった。が、先ほどより息が切れて疲れているような…そんな感じだった。
葉隠「ま、まだ暴走してたんか!?」
辺古山「そのようだな。」
そういって辺古山が刀を構えると、終里はゆっくりとこちらに近づいた。
終里「…ゃ…、ぉ…」
霧切「?」
日向「終里…なんて言っているんだ?」
何かを小声で呟く終里に日向はメイスを握り締めながらゆっくりと近づく。
終里「いや、…オレらの勝ちだっ!」
日向「!!」
-
- 74 : 2014/04/20(日) 21:01:26 :
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山田「我輩こそ、妄想の代弁師といわれる山田一二三…ですぞ?そりゃぁ大神さくら殿のような屈強な肉体を持つわけでもなく、かといってセレス殿のような切れた頭脳を持つわけでもない。ですが、そんな我輩でも戦えると七海千秋殿は教えてくださいました!」
桑田「どういうことだ…!?」
朝日奈「ねー桑田!ドーナツがいーっぱいあるよー!」
澪田「すっごくいい音っす!魂を感じるっすよ!!うっきゃー!」
桑田の目に映ったのは、嬉々とした仲間の姿だった。
桑田「おいデブ!どういうことだ!!」
山田「デブ…ですと?桑田怜恩殿は理解してないですな。我輩の持つスタンド…いやいや、この唸る右手が生み出した妄想には勝てない!!」
山田の武器は40センチくらいのロッドだった。それを振り回すたびに、朝日奈と澪田は魔法にかかるように笑顔を見せる。
朝日奈「おいしーなー!えへへー、さくらちゃーん、一緒に食べようよー」
澪田「耳が喜んでいるっす!これは神曲が生まれちゃう予感っすよー!!」
山田「さて、桑田怜恩殿にも魔法をかけてあげますぞ!」
桑田「な、何言ってんだよ…!!」
山田「これで山田ワールドの一員ですぞ?」
-
- 75 : 2014/04/20(日) 21:02:02 :
- 一方大神と戦刃は、両者譲らず他のメンバーとは違う戦闘を見せていた。
大神は大剣を豪快に振り、戦刃の避ける隙を詰めながら攻撃を加えようとしている。それに対し、戦刃は押されつつも大神の攻撃を正確に避け、わずかな隙間に入り込むように上手くかわしている。
大神「ぬぅ…やりおるな…貴様っ」
戦刃「…こんなときに何なんだけどさ。」
大神「?」
戦闘の手を緩めず、戦刃は唐突に口を開いた。
戦刃「私、一撃必殺の攻撃が出来るの。ちなみに大神さん、お腹…気をつけてね?」
大神「!!」
戦刃がそう言い、右手にナイフを持つ。
大神は一瞬の判断でそのナイフでの攻撃を避けようと、後ろに飛んだ。
戦刃「うーん…やっぱり大神さんは手ごわいね…。」
大神「ぬっ…この戦いは勝たねばならぬ…。そのためにも貴様にはここで倒れてもらおう…。」
戦刃「望むところ…。」
-
- 76 : 2014/04/20(日) 21:02:59 :
- 小泉「苗木、狛枝…アンタたちはここで倒すわ。」
小泉の武器は棍棒のようだ。棍棒といっても、如意棒のような長い形状でその長さは小泉の背丈を越えていた。
苗木「支援するよ。狛枝クン、任せた!」
狛枝「そうだね。じゃあ遠慮なく…小泉さん、キミを倒すよ。」
苗木「希望の詩発動!狛枝クンの能力値を上げるよ。」
狛枝「ライトニング!」
狛枝の呪文で、小泉の頭上から雷が襲う。しかし、小泉まで雷は届いていないようだ。雷は空中で煙となり、消えていく。
狛枝「あれ?」
小泉「残念ね。私の能力は風水師。自然界にあるものをほぼ自由に操れるわ。アンタが放った雷なら、アタシが作った土の傘で防げるわ。」
よく見ると、小泉の頭上を薄い土が覆っていた。
狛枝「なら、これはどうかな?ファイヤ!」
次に、火の玉を放つが小泉はそれを避ける。勿論追尾機能があるため、追ってくる。しかし、先ほどの土の傘が砂の雨となり火の玉をもみ消した。
小泉「今度は私の番よ。ウィード!」
そう小泉が言うと、苗木と狛枝の足元に生えていた草が伸び、足に巻きつこうとした。
苗木「うわっ!」
苗木はそのまま動けなくなった。
小泉「こんなこともできるのよ。これで…ん?狛枝??」
小泉が狛枝の方を見ると、狛枝は転んでいた。
狛枝「あいたたた…。転んじゃったよ。おかげで身動きできないなんてことにはならないようだね。あはっ。」
小泉「!」
狛枝「うん、小泉さんの攻撃は素晴らしいよ!でも、そろそろ決着をつけないとね?」
小泉「っ…!」
-
- 77 : 2014/04/20(日) 21:04:43 :
今日はここまでです!!
うーんそろそろ決着つきそうです…。
ちなみに終里ちゃんは最後まで唸り声っぽいのを書くか書かないかで迷いました。やっぱり女の子に唸り声はちょっとあれかな!っていう花村の助言でなしになりました。
決着ついたら…また分岐ですかね…。
よろしくお願いします!
-
- 78 : 2014/04/21(月) 22:19:03 :
- 七海って…怖いな…。
-
- 79 : 2014/04/22(火) 19:45:49 :
- 花村ぇww結構いいこというなw
-
- 80 : 2014/04/23(水) 22:34:39 :
- 頑張ってください!
-
- 81 : 2014/04/28(月) 11:17:36 :
- そろそろまた七海に言われまっせww
頑張ってください!
-
- 83 : 2014/04/29(火) 01:15:40 :
- というわけで、
さくっと決着まで閃いたので、書いちゃってます!
よろしくお願いします!
-
- 84 : 2014/04/29(火) 01:16:45 :
- 小泉「あ、アンタは動けるけれど、苗木は完全に動けないわよ。ここから倒せば、いいだけの話よ。」
小泉が動けなくなった苗木に近づこうと走り出した。が、狛枝は焦らなかった。
苗木「そうはいかないよ!光の弾よ、小泉さんに降り注げっ!」
唯一の攻撃魔法、苗木はそう唱えると空から白く光る球状のものが小泉目掛けて一斉に振ってきた。
小泉「攻撃魔法!?…、でも、あまいわよ。」
勿論小泉は頭上に降り注ぐ光を土の傘でふさいだ。先ほど狛枝の攻撃を防御したときのように。
狛枝「この瞬間を待っていたよ。」
小泉「!?」
小泉が振り返ると、狛枝は笑っていた。
狛枝「熱風よ、彼女を襲え。」
狛枝がスタッフを振りかざすと、小泉の足元から蒸気が噴いた。
小泉「なっ!!」
狛枝「多分その傘を作っている間はさ、下からの攻撃って防御できないよね?だから熱風を起こした。早くしないとそろそろ地面が熱くなってキミの身体がもたなくなると思うよ?あ、でも苗木クンの攻撃もあるんだっけ?土の傘を閉じて光の攻撃を受けるか、このままボクの魔法で干からびてしまうか…どっちがいいかな?」
小泉「うぅ…!!そんなの…」
苗木「ごめんね、小泉さん。ボクたちも勝利を目指してるんだ。…ここで負けたくないんだ。」
小泉「…こんなところで…死ぬなんて…!」
ぱっと小泉の頭上から土の傘がなくなったと同時に、光の弾が小泉を襲った。苗木と狛枝には見えなかったが、小泉がどうなったかは理解できた。
狛枝「…やっぱり干からびるのは、女子としていただけないよね。あはっ。」
-
- 85 : 2014/04/29(火) 01:18:42 :
- 山田「ふふふ…あとは拙者の術にかかって仲間同士の決闘が始まれば完璧ですな!いやー戦闘能力ゼロの拙者にとってはそこが辛いところですぞ。」
山田一二三
ジョブ…イリュージョニスト(幻を描く者)
スキル…ハピネス(相手を幸せな幻覚で襲う)
ヘイト(敵チームが混乱し、敵の区別ができなくなる)
ループ(自分のみ戦闘離脱し、近くのアジトに行ける)
???
特性…ノンリアリスト
魔法使用強化型/攻撃弱化型
山田「しかし桑田怜恩殿も術にかかればこっちのものですな。ふっふっふ…、あとはヘイトの魔法をかけておけば…セルフ決闘の始まりっと!」
山田が三人の様子を眺めながら、満足していた。が、桑田の様子は他の2人と明らかにおかしかった。
山田「桑田怜恩殿の動きが可笑しい…、術にかからなかった!?いやいや、この魔法は誰でもかかるものですしおすし。…というより、ハピネスの魔法をかけて全然幸せそうじゃないのですけど…。」
澪田と朝日奈は相変わらず自分の世界にのめりこみ、笑顔を振りまいていたが、桑田は違った。顔面蒼白で、追い詰められているような表情だった。
山田は桑田に近づいた。
山田「もしもーし、桑田殿?」
すると、桑田は山田を睨んだと同時に、山田の首元から血が噴出した。
山田「へ…?」
あわてて止血しようと動く山田だったが、血は止まらず、その場に倒れこんだ。
桑田「お前があんなもん見せるのがいけねーんだ。許さねぇからな。」
桑田は右手に持っていた血塗れた手裏剣を戻し、ため息をついた。
そして澪田と朝日奈も術が解けたように、元のテンションに戻っていた。
澪田「あれあれ?唯吹、何してたんすか??」
朝日奈「き、記憶がないんだけど…桑田が山田を倒したの?」
わけの分からない二人に、桑田も元の調子に戻した。
桑田「ま、そーいうこった!オレに感謝しろよ!」
澪田「うわーごめんっす!全部任せちゃったっすね!」
朝日奈「それにしても桑田やるじゃん!」
桑田「あぁまぁな!やっぱオレってマキシマムにカッケーだろ??」
三人で勝利を喜びあい、戦刃や狛枝たちの様子を観察する。
澪田「じゃあ加勢するっすか!」
朝日奈「そうだね!澪田ちゃん、私たちも頑張ろう!」
桑田「…、おう!」
-
- 86 : 2014/04/29(火) 01:19:18 :
- 戦刃「そろそろ決着…つけよっか。」
大神「貴様に言われたくはないぞっ!」
大神の大剣が戦刃の腹目掛けて振り回されるが、戦刃はそれを間一髪で避ける。
戦刃「もらった」
大神の振りをかわすと、右手に持っていたナイフを弾き大神の注意を引き付ける。宙に舞うナイフに大神は一瞬だけ気をとられた。はっと我に返った瞬間、戦刃は左手に持ったナイフを大神の左胸の指した。
大神「ぐはっ・・・!!!き…貴様、腹を狙うのではなかったのか…!!?」
戦刃「嘘だよ。大神さんの弱点はここ。左胸。本当のこと言うわけないよ。」
戦刃の満足そうな顔を見た大神は、そのまま静かに沈んでいった。
-
- 87 : 2014/04/29(火) 01:20:45 :
- 日向「終里…それはどういう…!!」
満身創痍の終里から発せられた言葉に、一同は驚きを隠せなかった。
すると、終里は最後の力を振り絞り、自分の武器である爪を投げた。
元々爪という武器であったが、刃は一つの武器に三本ついており、その刃を発射できるようだった。
霧切「危ないっ!」
霧切が叫んだと同時に、その刃は日向たち全員に向けられて発射された後だった。
一本はセレスの左頬を、一本は九頭龍の右目を斬り、二本は辺古山が斬り捨てた。
そして、一本は霧切の右腕に刺さり、もう一本は日向の足元に刺さった。
終里「ちっ…当たったのすくねぇな…。オレの…最後の攻撃…なのに…」
終里はそういうと、その場に倒れた。
日向「全員大丈夫か!!?」
セレス「私の顔に傷をつけるとは…!!このビチグソがぁぁぁあああああああ」
葉隠「オレは大丈夫だべ!辺古山っちが防いでくれたべ!」
辺古山「坊ちゃん!!!」ダッ
九頭龍「目に当たるたぁ…、オレもついてねぇな。しかも特性上治りが遅いしよ…。」
霧切「っ…とにかく、あとは十神クンだけよ。私の傷は…大したことないわ。」
十神「ぐっ…、終里!ここは…逃げるしかなさそうだな…!」
葉隠「そうはさせねぇべ!十神っち、しびれろ!!」
葉隠の魔法で、十神は身動きがとれなくなり、すかさず霧切が鎌を振るって、決着をつけた。
-
- 88 : 2014/04/29(火) 01:25:09 :
- 七海「A・CチームとEチームの戦い、判定が出たよ。結果、A・Cチームの勝利。」
唐突に七海の声が聞こえ、日向は座り込んだ。
日向「終わった…か。」
その言葉を合図に、その場にいた全員が座りこんだ。身体の力が抜けた…と言ったほうが正しいかもしれない。
霧切「えぇ…、どうやら…ね。」
九頭龍「となると、向こうも決着がついたって訳か。お疲れさん。」
葉隠「で、でも罪木っちが戦闘不能になったべ…。」
辺古山「村に帰ればいるだろう。とにかく、今は合流すべきか?」
日向「そうだな。Eチームへ出す条件も決まっていないし。」
戦いが終わり、狛枝たちが日向たちの元へ集まった。
ウサミ「全員揃ったようでちゅね。じゃあA・Cチームの代表者は、Eチームに課す制限を一つ、決めてくれまちゅか?」
狛枝「あれ?七海さんが取り仕切るんじゃないんだ。」
ウサミ「書いている人に存在を抹消されていたから、今やっと出番がもらえたところでちゅ…。一応あたち、システムの責任者でちゅので…。」
苗木「あー…ボクも忘れてたなぁ…。」
霧切「そもそもこんな微妙なの、いたかしら?」
朝日奈「開始前にいた気がするよ!」
澪田「いやいや、どっかで見たことあるんすよ…。思い出せないけど。」
ウサミ「誰一人思い出していないでちゅ!朝日奈さんは開始前とか…それ、現実世界でってことになりまちゅよ!」
朝日奈「絶対ありえないね!じゃあ会ってないよ!」
ウサミ「その決めうちも酷いでちゅ!」
九頭龍「本題に戻るぞ。オレら、CチームはEチームに対しての制限は、三日間アジトからの外出禁止だ。」
辺古山「三日間ですか、坊ちゃん…。」
九頭龍「一週間は考えたが、このゲーム自体そんなに長丁場でやろうとは思ってねぇ。一週間はさすがに可哀想だからな。」
葉隠「極道なのに情けをかけるんか…。」
九頭龍「文句あんのか?」ギロッ
葉隠「ないべ!!!!」
桑田「オレもそんなところでいーだろ。三日間あれば、オレの実力で差がつくと思うしよ。」
狛枝「ボクも九頭龍クンの条件には賛成かな。」
苗木「ボクもそれでいいと思うけれど…。」
ウサミ「決定でちゅかね…。」
日向「まぁアジトにとどめておけば、何も出来ないしな。それでいくぞ。」
ウサミ「じゃあEチームは明日から三日間、アジトからの外出を禁じまちゅ!では、皆さんさようならでちゅー!」
そういうと、ウサミは消えていった。
澪田「じゃあ万事解決っすね!っと、何人か怪我している人いるし、葵ちゃん手当てしてあげようっす!」
朝日奈「そうだね。皆傷だらけだし。」
日向「寧ろなんでお前ら傷ついてないんだよ…。」
澪田「敵が一二三ちゃんだったからっすよ!」てへりん☆
霧切「私も手当てしないとね。それに罪木さんも向かえにいかないと…。」
朝日奈「じゃあ日向、看てあげるねー!私、薬草持っているから!」
朝日奈はそういい、日向に近づく。
日向「あ、ありがとな。」(胸が!近い!!!!)
朝日奈「えへへーじゃあ取り出さないとね。えぇっと…」
-
- 89 : 2014/04/29(火) 01:55:07 :
- 「えいっ」
その瞬間、日向の顎に激痛が走り、視界がガクンと揺れた。
日向「がはっ!!?」
霧切「え…」
セレス「!」
辺古山「なっ!」
朝日奈「あ、いけないいけない。武器を取り出してたよ!でもさ、さっきの戦いで同盟切ったよね?」
狛枝「朝日奈さん!?」
すると狛枝目掛けて矢が放たれる。
澪田「おぉっと凪斗ちゃん、それ以上動かないほうがいいっすよ!じゃないと…当てちゃうっすよ?」
霧切「どういうことよ。協力したとたんにこれなの…!?」
葉隠「いやえぇっとだな。やっぱ勝ち負けある世界だし、しかたねぇんだべ。」あっさり
セレス「貴方たち、巻き込んで大爆発ですわよ!!」
セレスが2のカードを引き、澪田に向かって投げたが、その攻撃は届かなかった。
桑田「おぉっと…その爆弾なら、オレが手裏剣で空中爆破させてやるぜ!」
セレス「黙ってろアゴヒゲがぁぁぁあああああ!!!」
桑田「アポ!?」
辺古山「くっ…アイツを止めなければ…!」
戦刃「そうはさせない。」
辺古山「!!」
戦刃「私もいるよ?」
辺古山「ちっ…!貴様は…!」
戦刃「ごめんね。特に怨みはないけど。
盾子ちゃんの願いをかなえるためだから。」
戦刃が取り出したナイフは辺古山の刀と彼女の死角へ入り、背中へ一本突き刺した。
霧切「くっ…どうして…!」
澪田「澪田気がついたんすよ。この世界から出たらやらなきゃいけないことがあるって。それをどうしても叶えなくちゃいけないんすよ!だから…ごめん、響子ちゃん!!」
霧切は力の入らない右手で鎌を引き摺りながら、澪田の放つ矢を避け続けた。じりじりと距離を詰められているのに気づいた澪田は、後ろに引きつつも攻撃の手を休めることはなかった。
そして、一本、また一本と霧切の身体に突き刺さった。
桑田「セレスちゃんもう諦めようぜ?オレがいるんだから、攻撃できないぜ?」
セレス「貴方のその口は閉まらないのですか…。」
桑田「いやいや、そんな余裕そうな声かけられてもさ…。もう…な。」
セレス自身も気づいていた。この能力を過信していた自分を。投げて当たった先が爆発地なら、空中で何かに触れてしまえばそこで爆発してしまう。
この能力の弱点に気づいてしまった。
しかし、ギャンブラーだからこそ彼女はそれを認めたくなかった。
セレス「こんの…ビチグソがぁぁぁああああああああああ」
桑田に向けた咆哮は桑田に一抹の恐怖を与えたが、その攻撃の手をやめさせることは出来なかった。そして、手裏剣が彼女の首もとを斬った。
苗木「狛枝クン、大丈夫!?」
狛枝「あぁ、ボクの心配はしなくていいよ。それより…キミの方が危ないよ。キミはほぼ攻撃力と防御力がないんだから。」
朝日奈の攻撃を食らった日向は地面に倒れたまま、動かない。
狛枝「打ち所が悪かったかな…。罪木さんがいないのが辛いね…。しかも霧切さんと辺古山さんは傷を負っていたみたいだし。」
葉隠「お、おまえらの相手はオレだべ!」
苗木「葉隠クンなんかに負けたくないしなぁ…。」
葉隠「言っておくけど…オレの特性を知っているな?」
狛枝「三割で言ったことを当てるってやつかな?」
葉隠「例えば…、狛枝っちと苗木っちがここでいきなり戦闘不能になることとか…。」
その言葉を聴き、2人ははっとした。
苗木「そっか…三割でも当たるかもしれないんだ…!」
狛枝「苗木クン、迷ったら駄目だよ。ここでの時間稼ぎも考えられる…、ここは攻撃をしようか。」
朝日奈「後ろ、がら空きだよ!」
戸惑う二人の後ろから、先ほど日向を攻撃した朝日奈が現れ、狛枝の顔面を思い切り殴る。その勢いのまま、狛枝が地面に倒れたのを苗木は確認すると、葉隠を見た。
葉隠「苗木っち、ごめんな。眠ってくれ。」
葉隠の魔法である催眠術をかけられた苗木はそのまま深い眠りに落ち、地面に倒れた。
-
- 90 : 2014/04/29(火) 01:55:14 :
- 日向は動けなかった。が、眩む視界で倒れていく仲間の姿を呆然と見ていた。
(あぁ、オレ…動けないな…。皆、…悪い…。)
どうやら九頭龍たちを信用してしまったオレらが悪い…らしい。
(まぁあいつらも前に裏切られたことがあった…それなら…)
仕方ない。
本当に?
仕方の無いことなのか?
信じあっていた仲間なんじゃないのか?
日向は最後の力を振り絞った。
日向「九頭龍…お前は本当に…最初からこうしようって思っていたのか…?」
その問いかけに九頭龍は気づき、日向に近づいた。日向は顔をあげようとした。
九頭龍「…………悪い。けどな、勝たなくちゃいけねぇ理由があんだよ…。オレだけじゃねぇ、ここにいる全員が…気づいたんだ。」
日向「その理由って…」
九頭龍「それも答えられねぇ。本当に…すまねぇ…。」
日向は九頭龍の顔を視界に捉えると、怪我していた右手から血ではなくゆらゆらと揺れる青い霧を見た。
九頭龍「お詫びに、オレの特性のもう一つ、駆け引きは…オレの右目を攻撃されたときに発動できる。これを使えば…」
弾の入っているはずのない銃を日向に向けた。
九頭龍「銃が撃てる。じゃあな。」
辺りに大きな銃声音が鳴り響いた。
Aチーム:全員戦闘不能
-
- 91 : 2014/04/29(火) 01:58:33 :
__________________________________________
??「…やっと気づき始めましたか。」
七海「…?何かしたの…?」
??「貴方に話しても意味がないことです。この世界を回すための歯車が動き始めました。」
七海「むむっ、ラスボスらしいこというね。」
??「いや、私がラスボスですから。貴方は黙っててください。システム上許されているとはいえ、貴方の行動はちゃんと監視してあります。
彼らに有利な情報を与えるようでしたら…この場で殺してもいいんですよ?」
七海「……。」
??「おや、黙りましたか。それが賢明な判断です。さて、そろそろツマラナクナイことが起きることを祈りましょう。」
____________________________________________
-
- 92 : 2014/04/29(火) 02:04:48 :
- 第一章終了です!
というわけで、色々ありすぎて大変ですが、ここまでのまとめで
Aチーム:Cチームの反逆?に遭い、全滅。辺古山が残機1確定。全員アジトに帰還。
Bチーム:ソニアと舞園がいるチーム歌・姫(仮)。現在何をしているかは不明。
Cチーム:A・Eチームに勝利。この後、Aチームに何らかの制限をつける。
Dチーム:江ノ島と西園寺がいるチームツインテール(仮)。十神(本物)が単独行動。江ノ島たち3人と西園寺たち2人はまだ合流できていない様子。
Eチーム:A・Cチームに負けたため、アジトで三日間足止め。チーム全員残機2に。
ではでは、第二章で会いましょう!
*見たいチームを選んでください*
-
- 93 : 2014/04/29(火) 02:05:09 :
- 第二章は記事が出来次第、こちらにリンクを貼ります。
-
- 94 : 2014/04/30(水) 08:01:45 :
- Bチームでお願いします!
白熱の中に予想を裏切る展開…すばらしいです!
本当に面白いと思います!
-
- 95 : 2014/05/02(金) 09:57:18 :
- Bチーム!Bチーム!
-
- 97 : 2014/05/02(金) 20:58:18 :
- では、Bチームで次の章を進めます!
しばしお時間を頂きますー
今後ともよろしくお願いします!
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