The starting story
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- 1 : 2014/10/12(日) 20:32:48 :
- 彼には想い人がいた。
彼は想い人に相応しい男になろうと努力していたが、彼女は突如として彼の目の前から姿を消した。
それでも彼は待ち続けた。
数ヶ月…数年、数世紀。
何時までも待ち続けるつもりでいたのだ。
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- 2 : 2014/10/12(日) 20:33:17 :
- ある日遂に彼女が姿を現した。
彼は歓喜してここぞとばかりに彼女に話し掛けた。
「近寄らないで」
第一声はそれだった。
その後、彼女は彼の存在を自分の中から抹消し、今は行方知れず。
しかし、彼はどうなったのか?
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- 3 : 2014/10/12(日) 20:33:33 :
- この人生は、無慈悲だった。
この生涯は、無意味だった。
愛もなく、守りたい人もいなくなり、
今の俺には何も残っていない。
「何故だ。何故俺がこんな目に遭わなければならないんだ。
そうだ……
手に入らないなら、殺してしまえ。」
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- 4 : 2014/10/12(日) 20:33:58 :
――――お前はこの世界に
幸せな終わり《ハッピーエンド》があるとでも言うのか?
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- 5 : 2014/10/12(日) 20:34:22 :
- 彼は多重人格者となっていた。
そして時間という概念から彼の存在が削除され、彼が《作者》と偽った時……
彼は自らの体を無数に切り刻み、死んでしまった。
《彼》は死んだ。
が、《作者》は死ななかった。
無数の肉塊は宙に浮き、新たな生物を創造し、特権を与えた。
生物達は特権を駆使し、物語を成り立たせた。
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- 6 : 2014/10/12(日) 20:34:49 :
- ある生物は、物語を創造し
ある生物は物語を終わらせた。
だが生物達の間に軋轢が生まれ始めた。
それはひどく無意味なもので、無画一だった。
だからこそ、私は言わなければならない。
SeouLL∞Pという無頓着な物語について。
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- 7 : 2014/10/12(日) 20:35:17 :
《ただちに、読むのをやめるべきである。》
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- 8 : 2014/10/12(日) 20:35:53 :
- 以下、考察スレ
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- 9 : 2014/10/13(月) 16:34:02 :
- 何もないのか…
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