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【名無き白】そのレンズは何を見る

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  1. 1 : : 2024/09/11(水) 20:49:17
    作者:名無き白
    作者URL:http://www.ssnote.net/users/unravel_ghoul

    作品名:そのレンズは何を見る
    作品URL:http://www.ssnote.net/archives/45438
    カテゴリ:ダンガンロンパ
    タグ:小泉,西園寺

    2016/06/01時点
    ページビュー:149
    コメント:13
    Good:0
    Twitter:0
  2. 2 : : 2024/09/11(水) 20:50:58
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    1 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 22:11:27
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    ◇◆◇あてんしょん◇◆◇



      低レベルな文章力

      誤字脱字がある

      原作の設定を無視してるかも

      キャラの口調が変かも

     

    ◇◆◇以上◇◆◇





    小泉さん!誕生日おめでとう~!



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    2 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 22:14:18
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    パシャリ



    廊下にカメラのシャッター音が響く。

    小泉真昼は撮れた写真を確認した。



    「よかった、ちゃんと撮れてる」



    別にちゃんと撮れてなくても削除はしないのだが。

    さすが超高校級の写真家といったところだろうか――写真の中の微笑んだ彼女は美しく見える。



    「おねぇ、また写真撮ってる!」



    そう言ったのは先程写真に写っていた少女、超高校級の日本舞踊家の西園寺日寄子だ。



    「見せて見せて」

    「はい、どうぞ」



    と言って小泉は写真を見せる。



    「あ、わたしだ~」

    「そうよ」

    「おねぇの写真は綺麗だね~」

    「ふふっ……ありがとう」



    それは日寄子ちゃんが自分自身が綺麗だと言ってるのと同意だが、そんなツッコミは無しにして、やっぱり誉められると嬉しくなる。自然に小泉自身も笑顔になる。



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    3 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 22:15:43
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    私が写真を撮るようになったのは、戦場カメラマンである母の影響だ。

    母は家に帰ってくると私に戦地で撮った写真を見せてくれた。

    もちろん戦場カメラマンであるので、子供に見せられない写真――破壊された建物や焼け野原となった街など――もあったと思う。

    でもそんな写真は見たことがない。

    母が見せてくれる写真には、いつも笑顔の人がいた。

    戦場という過酷な状況の中で笑う人々を当時の私は理解できなかったが、その笑顔は私を魅了した。


  3. 3 : : 2024/09/11(水) 20:52:16
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    4 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 22:40:56
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    写真に興味を持った私は様々なものを撮るようになった。

    近所の公園で遊ぶ子供たち、夕焼けに染まる街、羽ばたこうとしている鳥など、数えようとしたらキリがない。

    その中でもやっぱり多いのは人が笑っているところだった。

    笑顔の写真は見た人を笑顔にさせてくれる。私もそうだ。私が笑顔の写真を撮るのもそういう理由だからかもしれない。

    笑顔の写真を撮りたい――そう言って始めたカメラだったが、いつしかその腕が上がって、今ではその才能を見込まれ、超高校級の写真家として希望ヶ峰学園に通っている。

    もちろんそこでも写真を撮り続けた。

    アルバムにはクラスのみんなの写真がほとんどだ。



    「おねぇ、その写真あとでちょーだい!」

    「いいよ」



    母は戦場という非日常で笑顔を撮っていた。

    私はこの日常で笑顔を撮る。

    その笑顔に大差はない。

    でもどちらかというと日常――つまり私が撮っている笑顔な方が幸せそうだと思った。

    むしろ戦場でどうして笑っていられるのか今でも不思議なぐらいだ。

    でも私には関係ない、戦場のことなんて。

    私にはクラスメイトがいる。笑顔を見せてくれ、私に笑顔をくれるクラスメイトが。

    それだけで十分だ。私にはそれだけでいい。

    この幸せな日常を撮る。そんな毎日がいつまでも続くと思っていた。



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    5 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 22:59:02
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    その日常はあっという間に崩れ去った。

    人類史上最大最悪の絶望的事件によって世界は地獄と化した。

    言ってみれば世界中が戦場という非日常だ。

    歩けばそこら辺に死体が転がってるし、大気は汚染され赤く薄汚れている。

    自然はすっかりなくなり、人工物もほとんど破壊されている。

    聴こえてくるのは破壊音と悲鳴のみ。

    私の大好きな笑顔はなくなってしまった。

    壊れかけの学園の片隅で一人うずくまる。

    手にはカメラを――もう使うことはないだろうカメラを大切に握っていた。



    「もう写真を撮っても意味がないね」



    見上げると白黒のクマのヌイグルミを抱きかかえた少女が、破壊された街をバックに立っていた。



    「笑顔が大好きな小泉真昼さんは写真を撮ることができなくなってしまいました」

    「なぜなら、その笑顔がなくなってしまったからです!」



    少女の顔を見る。自信満々なその声と同様に、その顔には満面の笑みを浮かべていた。



    「うぷぷぷぷ……どう?絶望した?」










    パシャリ


    それが私の返事だった。



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    6 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 23:22:34
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    その少女――超高校級の絶望である江ノ島盾子はしばらく目をパチクリしたあと、私を追及した。



    「何?どうして写真を撮るの?」



    さっきとは打って変わって凍るような冷たい声。



    「オマエにもう写真を撮る意味はないんだよ!それなのになんで撮った!」

    「君さっき笑ってたじゃん」

    「は?」

    「アハハハハ……こんな絶望的な世界でもちゃんと笑顔はあるんだよ……写真が撮れるのだったら絶望してもいいよね……」



    小泉はもう限界だった。笑顔をくれるクラスメイトとハグれ、カメラと共に地獄を今日まで生きてきた。小泉の前で何人もの人が死んだ。

    それでも絶望しなかったのは、絶望してしまっては二度と笑顔の写真が撮れなくなってしまう、と思っていたからだ。絶望したら笑うことは出来ない。そうなってしまっては私の写真を撮る理由がなくなってしまう――と。

    だが今、目の前に笑っている人物がいた。絶望していても笑っていられることを知った。

    絶望しては笑顔の写真は撮れない、だから絶望しない。世界が絶望に染まってからそう思い続けてきた小泉はその事に安堵し、絶望に染まってしまった。

    江ノ島は思った。

    ……私の思ってた絶望の仕方と違うけど、まぁいいか……結局絶望してくれたし。

    江ノ島は満足げに笑う。

    カメラのシャッター音がもう一度鳴った。



  4. 4 : : 2024/09/11(水) 20:54:31
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    7 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 23:34:07
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    絶望してからも小泉は笑顔を撮り続けた。

    そのほとんどが"狂気の笑み"と言われそうなものだったが、そんなことはどうでもよかった。

    小泉にとって、笑顔を撮ることが重要だった。



    誰かを殺し満足そうな顔

    絶望仲間と再会し嬉しそうな顔

    自分の計画が失敗し絶望し、絶望したことを悦ぶ顔



    どれもどれも笑っていた。世界が絶望に笑っていた。笑顔で溢れていた。

    フフフ笑みが漏れる。笑顔の写真は見る人を笑顔にさせてくれる。



    「あ、おねぇがまた笑ってる。気持ち悪っ!」

    「日寄子ちゃんに気持ち悪って言われた……絶望的……」

    「やった!またおねぇを絶望させれた!」



    パシャリ



    ほらね、笑顔はすぐそこにある。

    今日もこの(非)日常の笑顔を撮る。




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    8 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 23:47:32
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    私は笑顔を撮り続けた。盾子ちゃんや日寄子ちゃんは笑顔以外の写真を撮れって言うけれどそれは出来なかった。何故かはわからない。もしかしたらまだ私にマトモな部分があって、それが撮るのを拒んでいるのかもしれない。それとも私が超高校級の写真家としてのプライドのせいかもしれない。

    そんなことはどうでもいい。私は笑顔だけを撮れたらいい。笑顔さえあれば生きていける。どんな笑顔だっていいのだ。

    そう言えばなんで笑顔を撮ってるんだっけ?あれあれ?どうしてだろう?子供の頃に……まだ私がマトモだった頃に、何かあったはず……

    そもそもなんで写真を撮り始めたんだろう?思い出せないなぁ……なにか大事な事だったと思うんだけど……

    意識下でそんなことを思いながら写真を撮っている時だった。



    「見つけたぞ!」



    私は振り替える。スーツを着た人達が私たちを取り囲んでいた。



    「超高校級の絶望の残党だな……確保する!」



    私たちはなすすべなく――左右田や弐大は抵抗した――捕まった。

    「やっと捕まえたぞ!」「よっしゃー!」という歓声を上げていた人達に向かって私はシャッターを切った。



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    9 : 名無き白 : 2016/04/24(日) 23:59:37
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    苗木誠は一眼レフで撮られていた写真を見ながら驚いていた。



    「笑顔ばっかりだ……」


    てっきり死体やなどのそういう類いの写真ばかりかと思っていた。

    隣にいた霧切響子もそれを見ていた。



    「小泉さん自身は絶望していても、その才能は絶望に染まっていなかった、という訳ね」



    さすが超高校級の写真家だ。狂気的な笑みも美しく見える。

    パラパラ見ていた苗木は一枚の写真を見つけてさらに驚くことになった。あの霧切でさえも驚いたようだった。

    その写真には、壁にもたれ掛かりこちらを見て嘲り笑っている長髪の男がいた。



    「カムクラくん……」



    あのツマラナイばかり言っているカムクライズルが笑っているのなんて見たことがない。



    「凄いわね……彼女……」



    苗木はうなずくしかできなかった。

    今、彼女はどうしているだろうか……



    「きっとまた写真を撮ってるわよ」

    「そうだね」



  5. 5 : : 2024/09/11(水) 20:55:46
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    10 : 名無き白 : 2016/04/25(月) 00:08:08
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    青い海、白い砂浜に太陽の光が降り注ぐ。

    そこには16人の少年少女たちがいる。



    「え?集合写真?」

    「そう、修学旅行なんだし、そういうの必要でしょ」

    「待てよ、これが本当に修学旅行だって言うのか?」

    「まあまあ細かいことは気にしないッスよ、創ちゃん!」

    「ええ~」



    文句を言いながら並ぶ日向創。



    「それじゃあ撮るね~!はい、チーズ!」



    パシャリ


    小泉真昼は今日もそのカメラで写真を撮る。

    カメラのレンズには15人の笑顔が写っていた――――









    ◇◆◇完◇◆◇



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    11 : 名無き白 : 2016/04/25(月) 00:10:26
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    おしまいです。

    こんな駄作を読んでいただいた皆様、ありがとうございました!

    あと小泉さん!誕生日おめでとう!(昨日だけど)



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    12 : 名無しさん : 2016/05/03(火) 09:34:46
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    クソssだ。俺の方が上手く書ける



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    13 : 名無しさん : 2016/05/10(火) 17:37:02
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    感動的ないいssでした

    ↑そんなこと言うんだったら書いてみろ


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