極端な正義は身を滅ぼす
1
-
- 1 : 2024/08/17(土) 15:46:11 :
- 連載当初より藤本は、「3回か4回、ジャンルが変わります」と予告し、読者の予想を裏切る方向に物語が展開すると示唆されていた[4]。事実、第1巻が復讐劇だったのに対して第2巻は第1巻を茶化したギャグ漫画となり、「トガタがつけいるスキ」が随所に与えられた。第3巻ではさらに第2巻を否定し、ヒーロー的ストーリーに回帰した。藤本はストレートに正義やヒーローを描くと極端になってしまうため、このような変遷を遂げたとしている。また、「一回崩さないとカタルシス的なものが得られないと思った」とも語っている[6]。
本作の制作現場には遠田おと[7]、龍幸伸[8]、遠藤達哉、賀来ゆうじらがアシスタントとして入っており、担当編集者の林は「二度とあんな凄い作家達(遠藤と賀来)を集められない」としている。また、『地獄楽』(賀来)は本作の影響を受けており、賀来が藤本の職場に入らなければ『地獄楽』は生まれなかったのではないかと振り返っている[9]。