https://news.yahoo.co.jp/articles/9d4b795a0ec065b7a08ea8de6fa5940554047773
斎藤元彦兵庫県知事は5日、自身の疑惑告発文書問題を巡る県議会調査特別委員会(百条委)の報告書が本会議で了承された後の記者会見で、告発した元県幹部の男性が「(公用パソコンで)わいせつな文書を作成していた」などと言及した。男性を処分した自身の対応の正当性を強調するため、男性が悪質な行為をしたと印象付ける狙いがあるとみられる。

斎藤氏は昨年3月、匿名だった告発文書の作成者などを調べるよう側近の県幹部らに指示。男性が作成者だと公表し、内部調査の上、複数の処分理由を挙げて停職3カ月の懲戒処分とした。

男性の公用パソコン内の私的情報を巡っては、斎藤氏の側近だった元総務部長が県議に漏洩(ろうえい)したとされ、百条委の報告書は「(男性を)おとしめることによって、告発文書の信頼性を毀損(きそん)しようとした」と指摘した。