ファンタジーss
8
-
- 1 : 2015/03/28(土) 21:25:58 :
- 初めてのファンタジー
-
- 2 : 2015/03/28(土) 21:45:51 :
神話、それははるか昔に起きた神達の物語。
今のこの時代に神話は昔に本当にあった出来事だよね?と訪ねるとほとんどの人は
『そうだね』
と肯定するだろうね。
でも
神話で登場した人たちの子孫がいるだよ!と言ったら皆はどう答える?
ほとんどの人は
『そんなのいるわけが無い』
と否定するはずだ。
だけど本当にいないのだろうか?
今の時代に織田信長の子孫がフィギュア滑ってるんだからもしかしたら
神話の子孫がフィギュア滑っているかもしれないよね。
この世界は神話の子孫がいる世界。
そして、
『魔力』を持つ人間がいる時代。
-
- 3 : 2015/03/28(土) 22:01:33 :
揺れる電車の中その振動が心地よくうつらうつらしていると妙な圧迫間に襲われる。
何事かと思い目を明けるとそこには一人の少女がいる。
「おいっ…今なにしていた…」
長い綺麗な黒髪に長いまつげ、誰が見てもその少女は美しいに分類される。
「えっ?そんなの決まってるじゃないですか~修 様にキスをしようとしたんですよ!」
この性格を除けば。
修と呼ばれた青年は男にしては少し長い髪を寝癖をつけたまま
「決まってるわけがないだろう」
少女にツコッム
「だって…修さまはいつまでもたっても心音 を襲ってくれないから…」
心音は顔を両手で泣き真似をする。
「んなことしても俺は襲わんぞ」
「チッ」
「舌打ちをするな、舌打ちを…」
-
- 4 : 2015/03/29(日) 20:09:07 :
揺れる電車の中、彼…[
-
- 5 : 2015/03/29(日) 20:43:45 :
- 揺れる電車の中彼…
神子愁 は窓の外を眺めていた。
男性にしては少しばかり長い髪の中にあるピョコっとある寝癖が特徴的だ。
少年の眺める先は辺り一面が青い海。
それも当然だ。なぜなら彼の乗ってる電車は海列車なのだから。
その海列車の揺れる中人目を憚らずに彼の名を呼ぶ声が聞こえる。
声の方を見てみると少女が両手にジュース缶を持っていた。
「愁さま、ジュース買ってきましたよ〜」
少女…[ruby如月心音(きさらぎここね)[/ruby]は屈託のない笑顔を浮かべながらジュースを差し出してきた。
白い肌に腰まであろう長く美しい黒髪と吸い込まれるような黒い瞳がその肌の白さを強調している。
どれを取っても彼女は大和撫子と呼ぶにふさわしいだろう。
現にここに来る間だけでも何人もの男性が見とれていた。
がそんな彼女にも欠点があった。
「何見てるんですか〜?はっまさか私の胸を…エッチ!」
そう、貧にゅ…年の割には控えめな胸と
「まあ、愁さまならいくらでも…あっ他の女の胸を見たらその女の存在を消しますわ」
「それはやめろ!心音!」
この性格だ。
-
- 6 : 2015/03/29(日) 21:02:23 :
「たくっ…こんなとこでツッコませるなよ」
「えっ?突っ込む?愁さまったら大胆…❤️」
「どこをどう聞いたらそんな事になるんだよ!!病院行ってこい!」
「それは…病院で妊娠してないかを確認してこいと…」
「んなわけあるか!!」
周りから変な目で見られながら目的地のアナウンスが流れる。
『次は…ウガルドルド…ウガルドルドでございます。』
「着いたか」
「私と愁さまの愛の巣になるところですね❤️」
「違うわ!アホ!」
ここから始まる物語。だがまだ彼らはスタートラインにも立っていない。
-
- 7 : 2015/03/30(月) 18:08:53 :
沢山の人で賑わっている町。ウガルドルドは太平洋のど真ん中にある島である。
人ごみの中を器用にスキップしながら進む心音に愁は考えまいとしていた疑問をぶつける。
「なあ、心音…『博士』に言われたこと忘れてないよな…?」
「もちろんです!あの女が愁さまに色目を使わないように一言一句しっかりと聞きましたから!」
心音は敬礼の形をしながら答える。
「博士をなんだと思ってんだよ…まあ、確認しとくか。」
「そうしますか。グゥー」
心音の腹の音も返事をする。
心音の白い顔はみるみるうちに赤く染まっていく。
「…飯食いながらにするか。」
「ぅう…恥ずかしいです。グゥー」
そうとう腹が減っているらしい。
-
- 8 : 2015/03/30(月) 18:30:49 :
「さて…博士に言われたことだが…」
「モグモグ」
「博士に…」
「モグモグ」
「食うのをやめろ」
愁は心音の頭をチョップする。
「プギャ!」
「たくっ…飯は逃げないから話を聞け。」
「はい…」
心音は名残惜しそうに手に持っていたハンバーガーを置いた。
「いいか?博士は…」
-----
--------
-------------
「お前らにはウガルドルドの町にある、魔道育成学校、ウォルデードにいいてもらう。」
真っ白な白衣に身を包む女性…加賀美は愁と心音に向かって言う。
「ウォルデードって…あのウォルデードですか?」
愁は驚きを隠せずに加賀美に確認する。
心音は加賀美を睨みつけている。
「他にどのウォルデードがあるんだ?」
「いや、他にないですけど…なんでまた…」
「なぜって…愁が魔力持ち…心音が神の子孫だからだろう。」
急に自分の名前が呼ばれビクッと心音は体を震わすがまた加賀美を睨みつけ出した。
「この世界に3種類の人間がいるのは知ってるな?」
確認と言わんばかりに加賀美は二人に確認する。
「はい…なんの力を持たない人間、魔力を持つ人間、神の子孫…この三種類ですね」
「そうだ。この中の2種類、魔力持ちと子孫は力を合わせることで莫大な力を発揮できる。」
- 作成者情報