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【映画】ドラえもん〜のび太と心霊YouTuberの出会い〜

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  1. 1 : : 2024/07/22(月) 20:02:45
    ある日の事だった。少年、野比のび太は野比家に帰ると、猫型ロボットのドラえもんにしがみ付いた。

    のび太「どらえも〜ん、何とかしてよ〜。」

    そんなのび太に、途中までアイスを食べていたドラえもんは「はあ。」とため息を吐いていた。食べ掛けのアイスを扇風機の横に置くと、何やらポケットをゴソゴソとポケットに手を突っ込んだ。

    ドラえもん「……仕方ないな。じゃあ、今回だけだよ?」

    のび太「それって本当!?」

    ドラえもん「……。」

    ドラえもんはそう言うと、ポケットの中からいつもの「どこでもドア」を取り出した。ドラえもんは「じゃあ。」とだけ言い残すと、アイスの入ったカップを持ってその場から去って行った。

    その後、のび太は顔を顰め、腕を組むと目の前のどこでもドアと暫く見つめあった。一方、ドラえもんは「そうだ。」と何かを思い出したかのように口を開いた。

    ドラえもん「……あのどこでもドア、確か壊れているんだっけ?まぁ、僕には関係ないけど。」

    のび太の部屋。のび太の部屋には、のび太とどこでもドアだけが残されていた。のび太、どこでもドアにビシッと手を差し、

    のび太「大体ドラえもんはこんな時にいつもつまらない道具ばかりだすんだ!道具を出してと言った僕が間違ってたよ。……それにしても。」

    のび太がどこでもドアを眺めている所、聞き覚えのある声がした。お馴染みの剛田武ことジャイアンと骨川スネ夫と源しずかの声だ。

    3人の声に反応し、のび太は玄関の元に近付いた。玄関には、先程の3人がお互いの荷物を持って立っていた。

    ジャイアン「さっきはごめんな?」

    のび太「うんうん、全然良いよ。それよりも皆、僕の部屋に来て欲しいんだ。どこでもドアの様子が変で。」

    スネ夫「何だって!?」

    しずか「行きましょう、武さん。」

    ジャイアン「おう。」

    こうして、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫の4人はのび太の部屋にへと向かった。そう、ドラえもんは3人が来ている事を知らずにいたのだ。まさか、彼らに出会うんだ何てのび太達は気が付かなかった儘である。
  2. 2 : : 2024/07/22(月) 20:47:01
    のび太の部屋に付いた5人。然し、問題なのはどこでもドアである。のび太はどこでもドアの事をジャイアンに全て説明した。ジャイアンは「おう。」と頷き、力尽くでどこでもドアのノブを回した。

    ジャイアンに合わせ、他の3人はジャイアンの身体をガッシリとしがみ付いている。ジャイアンは「行くぞ。」と全力でどこでもドアのドアを叩き出した。

    だがそれは、後の3人も同じだった。

    数時間後。のび太の部屋に駆け付けたドラえもんはこの事を知り、ジャイアン達の身体に「やめろ!」としがみ付いていた。だがそれと同時にドアは開き、5人はあっという間にドアの向こう側にへと飛ばされたのだった。

    ーーーーー

    一方、大阪のイベント会場。大阪のイベント会場では、沢山の人達で賑わっていた。そんな中、イベント会場の裏部屋には3人の男性の姿があった。そう、彼らは心霊系YouTuberのオウマガトキ filmである。

    ドラえもん達の時代は勿論、2013年。然し、その上彼らは2021年である。彼は窓の向こう側を見つめた。そこには、5人の子供達と青い何かが倒れていた。

    「ッ!?こ、子供?何でこんな所に…?」

    男3人は、少年・少女達の元にへと駆け付ける。そして、彼らは少年達をイベント会場の裏部屋にへと連れて行ったのだった。

    数時間後。のび太達は目を覚ました。先程の建物の中なのだろうか。辺りを見渡すと、ドラえもん達とすぐに合流出来たのである。

    「のび太君!」とドラえもん。

    「のび太!」とジャイアン。

    「のび太!」とスネ夫。

    「のび太さん!」としずか。

    後の4人と合流を終えた後、先程の男達が「やぁ。」と姿を現した。然し、男達のうちの2人がマスクを外していた。

    のび太「……!貴方はさっきの…。」

    ???「やっと目が覚めたんだね。」

    ???「もしかしたら、二度と目を覚さないのかと思ったてた所何だよ。」

    ???「ヒロ君、トモ君、俺を忘れてただろ?」

    ???「あはは。ごめん、Tさん。それじゃあ、僕達はここのイベントがあるから。君達の話は後で。」

    のび太、マスク無しの男の言葉に、のび太は顔を輝かせ「はいっ!」と大きく頷いた。裏部屋には、のび太達だけが残されていたのだった。
  3. 3 : : 2024/07/22(月) 21:24:52
    イベント後。先程の男達がのび太達の元に戻って来た。そこで、顔立ちの良い青年がそんなのび太達に自己紹介をした。

    ???「僕は心霊系YouTuberのオウマガトキ film代表のヒロ。自己紹介が遅れてごめんね。」

    ドラえもん「いえいえ、僕達は関係ないですから。」

    ヒロ「?」

    男は心霊系YouTuberのオウマガトキ filmの代表・元不動産会社で働いていたヒロである。今度はヒロの横のメガネの男が口を開いた。

    ???「そして、俺はトモ。君達は誰だか知らないけど、取り敢えず宜しく。」

    ???「俺はカメラマンT。宜しく。」

    その場にいた全員が自己紹介を終えた後、マスク無しのヒロは「所で。」と口を開いた。

    ヒロ「何で君達はこんな所に…?」

    ドラえもん「…実は。」

    ドラえもんはこれまでの事を全てマスク無しのヒロに説明した。そんなドラえもんにヒロは腕を組んでうんうんと頷いてくれている。それは、トモもTも同じだった。

    ヒロ「成程。君達の事は漸く分かったよ。だけど、その「どこでもドア」って言うのはドラえもんさんの秘密道具だよね?」

    ドラえもん「はい。まぁ、元は言えどのび太君が悪いんです。」

    のび太「おい、ドラえもん!!」

    ドラえもんの横ののび太は眉間に皺を寄せ、ドラえもんの胸蔵を珍しく掴んでいる。そんなのび太に対し、ドラえもんは満面の笑みを浮かべていた。

    ドラえもん「ごめん、ごめん、のび太君。遂勢いで……。」

    ヒロ「そんな事もあるよね〜。ねぇ?トモさん?」

    ヒロ、隣のトモを見つめ、手を組み眉間に皺を寄せ、こちらを見つめていた。然し、そんなヒロにトモは何も言う事もなく、ただ、「えっ?」と目を丸くさせているだけだった。

    トモ「……ひ、ヒロ君。君、何を言って……。」

    ヒロ「だってトモさん、この間僕のスマホ技と壊したじゃないですか。そのせいで今は新しいiPhoneにしたんですからね?」

    トモ「ひ……ヒィ!ヒロ君、許して〜!あの時のはホントごめん!っと言うか、君の方が完全悪魔だよ!!」

    2人は言い合っている後ろ姿を、のび太達は安心そうに見つめているだけだった。そんな彼らの後ろ姿を彼らの知らない何者かはニヤニヤと笑いながらじっとこちらを見つめていた。
  4. 4 : : 2024/07/24(水) 00:26:49
    一方、その頃、イベント会場の隠し部屋。隠し部屋には、彼らの様子が映っているのであろう、監視カメラらしきモニターなどが置かれていた。

    モニターの目の前には、フードを深く被った見知らぬ男が拳を作り、乱暴に机を叩いていた。男はどうやら、彼らに子供がいるとの事を勘違いしているようだ。

    ???「……ヒロ、許さない。お前に子供がいるんだ何て。お前何か地獄に行けば良いのに……こうなったら、お前らオウマガトキ filmをこの俺が潰してやる!」

    男はそう言うと、瞳を真っ黒に変化させ、頭に血を上らせた。モニターの中には、5人の子供達と3人の男達が仲良く話している姿が映されていた。

    ???「何としてでも殺す。特にヒロ、お前だけはな。」

    男はニヤニヤと笑い、モニターの中を見つめていた。その目は、「復讐をしてやる。」と言う感情しか湧かなかった。

    ーーーーー

    ドラえもん「ヒロさん、トモさん、Tさん。今日はどうもありがとうございました。」

    ドラえもん達5人がイベント会場の外に出た頃は既に黄昏時ーー夕方の6時頃だった。そんなドラえもんにヒロは「いえいえ。」と首を横に振っていた。

    ヒロ「こっちはただ、貴方達が困っていると思って助けた。ただ、それだけの事です。」

    のび太「……そう、ですか。」

    ヒロ「……えぇ。」

    のび太、ヒロの顔面を心配そうに見つめた。ヒロの顔は少し寂しそな表情を浮かべていた。先程、何があったのだろうか。のび太はふとそう思っていた。

    のび太「(何だか今日のヒロさん、少し寂しそうだったな。もしかして、視聴者さんにいじめられているのかな?)」

    だが、そうでもないようだ。最近、ヒロには彼らオウマガトキ filmにストーカー被害が広がっていた。だがストーカーは何故かヒロにだけでトモとTには何も起きていない。

    変わっているのはヒロだけのようだ。然し、仲間のトモ、Tはそんな彼を心配していた。5人はヒロ達と別れた後、その後はどうするのかを相談していた。

    この時、外は既に闇に包まれていた。スネ夫は冷や汗を流しながら、

    スネ夫「そうだ!ここはやはり「キャンピングカプセル」でしょ!?」

    とドラえもん達にキャンピングカプセルを出すようにそう勧めた。後の4人は「確かに。」とそう思っていた。だが、ここは2021年。ドラえもん達のいる時代は2013年。遥か6年後の未来だ。

    もし、タイムマシンで戻るとしたら、2013年に戻るのはやや難しい。ドラえもんもまたそう思っていた。

    ドラえもん「う〜ん。スネ夫の言っている事は確かだ。」

    スネ夫「でしょ!?」

    ドラえもん「……良し、決めた!ここはスネ夫の言う通り、「キャンピングカプセル」を使う事にして今晩はここに泊まろう!」

    その場には一同の歓声声だけがただ、響いていたのだった。

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Manamin

まなみん

@Manamin

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