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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

苗木「『超変態級の幸運』だって?」

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  1. 1 : : 2024/06/30(日) 00:28:48
    アメリカン三郎でございます。

    新ss、苗木「『超変態級の幸運』だって?」を読んで頂きたくお迎えに上がりました。

    注意事項
    ・エロ描写有り
    ・マイナー性癖
    ・くだらない展開
    ・原作のネタバレ有り
    ・更新遅め
    ・キャラ崩壊 ※7/3追記

    ※注意事項は追加される場合があります。

    やっと能天気なお前らでも飲み込めたようだな。
    俺の狙いは、エッチなssを書いて自分の欲情を満たす事なのだからなぁ!ふぁ〜はっはっはっ…!

    はい。ブロネタはここまでにして、そろそろ書いて行きたいと思います。
  2. 2 : : 2024/06/30(日) 01:10:35
    その巨大な施設は、都会のド級の真ん中、ド真ん中にそそり立っていた。

    まるでそこが世界の中心であるかのように…。

    変態収監更生施設「変態ヶ峰学園」。

    更生施設に「学園」の名が付けられているのがいささか疑問だが、ここでは気にしないでおこう。

    国中のありとあらゆる超一流の変態高校生達を集め、真っ当な人間へと更生させる事を目的とした、政府公認の超特権的な施設…。

    …一昨年くらいからこの施設が設立され、各界に真っ当な人材を送り続けている施設らしい。

    …こんな施設ができるんだから、この国はもうダメなのかもしれない…。

    そんな施設への収監方法は2つ。

    “ 現役の高校生である事 ”

    “ 各分野において超変態的である事 ”

    施設側に「超変態級」の高校生だと認められた生徒のみが収監される。

    そんな施設から僕、苗木誠の元に手紙が届いた。


    苗木「…はぁ…」

    手紙
    ーーーーーーーーーーーー

    苗木 誠様。

    あなたを『超変態級の幸運』として収監せざるを得なくなりました。

    あなたの周りの人間に対する変態的な行動は到底理解できるものではなく、許し難い行為である事は正に疑いようのない事実であります。

    そこであなたを真っ当な人間へと更生させる為に来る10/31までに『変態ヶ峰学園』へお越しください。

    ※期限内に訪問が確認できなかった場合、あなた様もあなた様の家族も「変態」とみなし、当施設ではなく刑務所に収監させて頂きます。

    ーーーーーーーーーーーー

    苗木「…面倒な事になったなぁ……僕は普通に生活しているだけなのに…」

    そう。僕は普通に暮らしているだけなのに…。

    転んだ末に妹にぶつかり、妹のおっぱいを揉んでしまったり…

    家に遊びに来た妹の友達に飲み物を振る舞おうとして、つまずいてそれをぶちまけ、服を透けさせてしまったり…

    僕が写真を撮ると決まって撮る瞬間に突風が吹き、女子のスカートが舞い上がる写真を撮ってしまったり…

    挙げ句の果てに、女の子にぶつかっただけなのにその子の服がビリビリに破れたり…

    ……転んだ瞬間に妹に挿入しちゃって、そのまま射精しちゃった時もあったっけ…

    そう、僕は度を過ぎたラッキースケベ体質なのだ。

    僕が何かを起こせば、確実に僕の周りでスケベな事が起こるんだ…!

  3. 3 : : 2024/06/30(日) 01:14:41
    そのうちお前は女の子だけでなくて男の子にもヤッてしまうだろうね(笑)
  4. 4 : : 2024/06/30(日) 08:54:03
    そして、その10/31…23:51分。

    苗木「悩みまくったけど、家族に迷惑をかける訳にも行かないから結局来てしまった…」

    渋谷がまだ変態仮装集団で埋め尽くされてる頃、僕は変態ヶ峰学園の前にいた。

    受付時間は22時までって看板に書いてあるけど…まぁその日中に来たし大丈夫だろ。

    苗木「……いつまでも門の前で立ち往生してる訳にも行かないよな…」

    鍵がかかっている門を乗り越えて、僕は敷地の中に足を踏み入れた。


    ー 玄関ホール ー

    ガラス扉には鍵が掛かっていたので、ノブ付近のガラスを割って鍵を開けて侵入した。

    警報も鳴らないとは…この施設の人達は防犯意識は無いのか。

    苗木「…暗いな…おーい! 誰かいませんかー?」

    と、僕は変態ヶ峰学園に足を踏み入れた。

    新しい生活の始まりとなる希望に満ちた1歩…。

    …となる筈だった。

    ぐにぃやぁああぁぁ…

    苗木「えっ!?」

    その1歩を踏み出した瞬間、ぐにぃやぁああぁぁ…と空間が歪みだし…。

    その次の瞬間には…。

    ただの漆黒、いや暗黒、いや黒に黒を混ぜた様な真っ黒。

    それが始まり…日常が終わり…。

    …この時点で僕は気づいても良かったのかもしれない…。

    僕が変態ヶ峰学園にやって来たのは、“ 超変態級の幸運 ”なんかじゃなくて…。

    “ 超変態級の不運 ”だったって事に…。




























    というか“ 超変態級の不運 ”ってなんだよ。







    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


            ようこそ変態学園


    PROLOGUE

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  5. 5 : : 2024/07/01(月) 09:31:54
    ………………………。


    苗木「……むにゃむにゃ…あれ? ここは…?」

    …目を覚ますと、そこは知らない教室だった。

    身体がやけにダルい……。

    苗木「どうなってるんだ……」

    僕は辺りを見回し、状況を確認する。

    キリンの模様の壁、『常在浴場』と書かれた書道用紙、天井からぶら下がった監視カメラ、壁に打ち付けられた鉄板。

    苗木「……とりあえず、寝起きで朝立ちしてるから抜いとくか…」

    と右手で盛り上がっている社会の窓を開こうとした時…。

    苗木「…え、なんだこれ…!?」

    右手首に白黒の輪っかのようなものがはまっている事に気がついた…!

    変な赤いマークがついていて、それが点滅している…。

    それを必死に外そうとするも、親指の付け根が痛くなるだけで外せなかった。

    苗木「どうなってんだこれ…ん?」

    さっきまで僕が突っ伏していた机の上に置いてある紙を手に取る。

    どうやら入学案内のようだ。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    入学案内

    新しい学期が来た。希棒の学期だ。
    喜びに胸をひけらかせ、チン棒仰げ。

    この学園がオマエラの新しい世界となります。

    起きたらすぐに玄関ホールに集合せよ!

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    苗木「…酷い替え歌だな…怒られるぞ…」

    オマエラって事は…僕以外に誰かいるって事か?

    …可愛い子がいるといいな…と言う思いを馳せ、僕は玄関ホールに行く事にした。


    ー 玄関ホール ー

    玄関ホールに入ると、彼らが待ち受けていた。

    ??「おう、オメーも新人か?」

    ??「これで15人…キリがいいしこれで全員集合したみたいですね」

    ??「…可愛い顔してるねぇ」

    彼らも…僕の他に変態ヶ峰学園に収監された “超変態級” の高校生達…

    その場に揃った顔を、ゆっくりと見回してみる。

    …なんだか…変なオーラみたいなのを感じると言ったら、言い過ぎだろうか…?

    …可愛い子多いなぁ。

    苗木「えっと、はじめまして…苗木誠です。色々あって…遅れちゃって」

    ??「あなたも寝てたんだよね!? そうだよねっ!? そうに決まってるよねッッッ!!!!????」

    苗木「……は、はい…」

    なんだこの子は…声もおっぱいも大きいな…。

    ??「とすると…ますます妙ですわね」

    妙なのはあんたの服装だよ。

    ??「異常だ…これは間違いなく異常事態宣言発令ですぞ!」

    ………全裸の君が何言ってんだ。

    ??「…ま、とりあえず改めて自己紹介しね? さっき来た苗木君の為にもさ」

    ??「そうですね。お互いの素性とか分かってた方がいいですしね」

    ??「んじゃ、まずは自己紹介から行くべ。話し合いはその後な」

    …とりあえずは自己紹介からでいいんだよな?

    僕と一緒にこの施設で生活する人達…どんな人達なのか、それを確認しておくとしよう。
  6. 6 : : 2024/07/02(火) 08:41:35
    まずはあの人に話しかけるか…。

    苗木「あの…どうも。苗木誠です」

    ??「舞園さやかです。これからよろしくお願いします!」

    苗木「え…あの…舞園さやか…さん!?」

    舞園さやか…国民的なアイドルグループのセンターマイクを勤めていた(・・・・・)人物。

    …確か全国ツアーの最後の開演でいきなり全裸になって、ファン達の前で公開オナニーをした所為で人生終了した…って聞いたけど…。

    その前にも後輩のアイドル達にエグめのセクハラをしたり、ローターを入れながらテレビ番組に出演して放送中に仰け反り絶頂したり…全国放送でそんな事やっちゃうんだからすごい人なんだなぁ…こんなお人形さんみたいな顔なのに…。

    舞園「私の事知ってるんですか? 最近はテレビにも出られてなかったので…皆忘れちゃったんだと思ってました」

    苗木「いや…あんな事したら皆忘れるに忘れられないと思うけど…」

    舞園「うふふ…でも私、後悔してないんですよ。だって…」

    舞園「皆の前で全裸になって…それで…公開オナニーしてっ…あの時のファンの皆の顔っ…!…思い出しただけでもゾクゾクしちゃうぅっ…!」ハァハァ

    ……やっぱ…こんなに可愛い子でも変態なんだな……。



    舞園さやか 【超変態級のアイドル】



    次はあの人に話しかけようかな…。

    ??「よーっす! 俺の名前は桑田怜恩だ! よろしくな!」

    桑田怜恩…確か【超変態級の野球選手】だったよな…。

    各校の野球部の女マネージャー達を垂らし込み、何人も付き合った結果、それをよく思わなかった1人の女性が他のマネージャー達にそれをバラして、見事に袋叩きにされたという…そんな事を聞いた事があるけど…。

    苗木「君がそうなの…」

    桑田「お? もしかして俺の伝説聞いちゃってる系?」

    桑田「いやー…あれはマジで死ぬかと思ったな…バットとか刺股とかでボコボコだもんなー…ま、生きてりゃ儲けもんだよな!」

    …よく殺されなかったな…。

    桑田「ま、ここでは程々にしとくからさ! よろしく頼むぜ!」



    桑田怜恩 【超変態級の野球選手】



    次はあの人にするか…。

    ??「山田一二三…全ての始まりにして終わりなるものです」

    苗木「…あの…なんで…全裸なの…?」

    山田「何を言いますか! これは最強の装備なんですぞ。バカには見えないスペサルな装備なんですぞ! これを装備していると同人誌のインスピレーションが…」ペラペラ…

    苗木「…………そう……なんだ……」

    ……あんまり関わりたくないタイプだな…。



    山田一二三 【超変態級の同人作家】



    次はあの人だ。

    ??「僕の名前は石丸清多夏だ。座右の銘は『ヤれる時にヤれ!』だ。よろしく頼む」

    苗木「よろしく…」

    …なんか普通の人っぽいな。よかった。

    石丸「苗木君。君は学内風紀には興味はあるかな?」

    苗木「ま、まぁ…」

    石丸「僕は風紀委員として、この施設の風紀を正したいと思っているんだ」

    苗木「…う、うん…」

    石丸「まず、施設内では乱交許可する決まりを…」

    苗木「はい」



    石丸清多夏 【超変態級の風紀委員】



    次は…あの人だね。

    ??「ジェノサイダー翔です」

    苗木「…………はぁ…」

    ジェノ「…ん?…なんかテンションがローね?」

    苗木「……あの…本名は…?」

    ジェノ「ジェノサイダー翔ですが?」

    苗木「……そっすか…」



    ジェノサイダー翔 【超変態級の殺人鬼】


  7. 7 : : 2024/07/03(水) 00:35:32
    お次はあの人かな…。

    ??「こんちはっす!!! 朝日奈葵っす!!!」

    …本当に声もおっぱいもでかいな…。

    苗木「あ、どうも…」

    朝日奈「あ、これお近づきの印に」っスク水

    苗木「……え…これ…」

    朝日奈「私のスク水!! 中2の時の大会で着てたやつだよ!!!」

    苗木「……う、うん……ありがとう…?」

    朝日奈「喘ぎ君もこれ着ていつか一緒に泳ごうねー!」

    苗木「苗木ね」

    ………色々ツッコミたい所はあるけど…まぁ初対面の人に水着渡すあたり、彼女もまた変態の烙印を押されてしまったかわいそうな人なのだろう……。



    朝日奈葵 【超変態級のスイマー】



    次は…あの人にしよう。

    ??「どうもぉ…不二咲千尋ですぅ…よろしくねぇ…」

    苗木「……うん。よろしくね」

    不二咲「えへへ。なんだか自己紹介ってなんだか照れるねぇ…」

    …なんか普通の人っぽいな…。

    不二咲「それはそうと、これからよろしくねぇ。苗木君っ」ダキッ

    苗木「ちょっ…!?」

    不二咲「えへへ…頼りにしてるよぉ」キュルルン

    ……何だろう…何か……関わってはいけない香りがする…!



    不二咲千尋 【超変態級のプログラマー】



    次はあの人。

    ??「…………」

    苗木「……ど、どうも…僕は…」

    ??「…きゃるる〜ん! ようやく話しかけてくれたるんねぇ〜!」

    苗木「!?」

    ??「少し退屈だったきゅるん〜…やっと話しかけてくれて、私嬉しいきゅるん!」

    ??「あ、自己紹介がまだだったるんね!」

























    ??「俺は大和田紋土だ…よろしくな」


    苗木「…えーーーーーーーーっと……こちらこそ……よろしく………」

    大和田「よろしくだきゅるん!」

    ………彼は何がどうしてそうなってしまったんだろう…。



    大和田紋土 【超変態級の暴走族】



    …次はあの人にしようかな。

    ??「どうもー! 江ノ島盾子でーす! よろしこー!」

    苗木「…うん。よろしく」

    江ノ島「はい。これ持って」っムチ

    苗木「え?」

    彼女は僕にムチのようなモノを渡すと、四つん這いになりこう叫んだ。

    江ノ島「さぁ!! 初対面で失礼な挨拶をした私のお尻をどうぞ叩いて下さいご主人様っ! さぁ、お近づきの印にっ!!」ハァハァ

    なるほど。そう言うタイプか。

    僕は彼女にお尻にムチを振るった。

    パシンッと乾いた音が鳴った。

    江ノ島「ありがとうございますっ!」

    ……ちょっと…良いかもな……。



    江ノ島盾子 【超変態級のギャル】



    …次は…あの人だな……。

    ??「ぁ…ど…どぅも……」

    苗木「…うん。どうも」

    ??「…ぇっと…ゎたしは…霧切響子って…いぃます…」

    苗木「霧切さんだね? これからよろしくね」

    霧切「……うひっ…え、えへへ…ょ、よろしくぅ…ね…んふふふ…」

    苗木「………」

    …………………得体の知れない何かを察した僕は、さっさと次の人に話しかけにいってしまった…。

    霧切「………ぅ…うふっ…」



    霧切響子 【超変態級の???】


  8. 8 : : 2024/07/03(水) 00:44:33
    色々ぶつ
  9. 9 : : 2024/07/03(水) 00:44:55
    色々ぶっ壊れた性格な方々だな(笑)
  10. 10 : : 2024/07/03(水) 23:44:16
    次はあの人にしようかな。

    ??「俺は葉隠康比呂ってんだ。まぁ、程々に頼むべ」

    苗木「…よろしく」

    葉隠「所で苗木っち。カメラ持ってねーべか?」

    苗木「カメラ?…持ってないけど…」

    葉隠「もし持ってたらよ、俺にくれねーか?」

    苗木「は?…なんで…」

    葉隠「俺はよ、こう見えて盗撮のプロなんだべ。今まで色んな場所で盗撮をやったが…サツに捕まった事もねーし、被写体に気付かれた事もねーんだ!」

    苗木「…そうなんだ…へぇ…」

    葉隠「…まぁここには捕まっちまったんだけどな…仕方ねーべ。これも神の導きだべ」

    でも、今まで警察の目を掻い潜って盗撮を続けてたのはある意味すごいな…。

    葉隠「念写ってのもできるぞ。まぁ殆どブレちまうんだがな…と言うわけでよろしくな」

    苗木「これからもよろしくお願いします」

    …葉隠君とは仲良くしておいた方が良さそうだな。うん。そうに決まってる。



    葉隠康比呂 【超変態級の占い師】



    次は…あの人にするか…。

    ??「お初にお目にかかりますわね。セレスティア・ルーデンベルクです」

    セレス「セレスと呼んで頂いて構いませんわ」

    苗木「…どうも……あの…」

    セレス「何か?」

    苗木「……後ろ…寒くないんですか?」

    セレス「後ろ…あぁ、服の事ですか。これは好きで来ているので。別になんとも思いませんわ」

    それを好きで来ているならこの施設にいるのは納得だな。



    セレスティア・ルーデンベルク
            【超変態級のギャンブラー】



    さて、次は…。

    ??「………」

    僕はボロボロの頭巾を被った人に話しかけた。

    苗木「………どうも…」

    ??「む…」

    苗木「えっと…自己紹介を…」

    ??「…我は……誰だったか……」

    苗木「え、思い出せないの…?」

    ??「どうやらそうみたいだ…」

    苗木「…そっか……記憶喪失か…」

    そう言うと、彼女?は俯き、こう続けた。

    ??「…我は一体…何者なのだ……」

    苗木「…えーと…とりあえず…よろしくね」

    ??「……うむ…」

    …ミステリアスな人だな…とても変態ヶ峰学園に呼ばれる様な人ではないと思うけど…。

    この筋骨隆々な体格…そして落ち着いた表情…体にある無数の傷痕…多分肩書きは格闘家だろうなぁ…。



    ??? 【超変態級の格闘家(推定)】



    最後は……あの人だな。

    ??「十神白夜(びゃくよ)よ…」

    苗木「……うん…よろしく……」

    ……なんでこの人女装してるの?

    十神「言っておくけど…あなた達と馴れ合う気はないから」

    苗木「…えーと…」

    十神「どうしたの? 自己紹介は終わった筈でしょ。いつまでそこにいるのよ…?」

    十神「目障りよ。下がっていいわ…」

    ………これ以上何か言うと多様性云々言われるかもしれないし、今回は下がっとこう…。



    十神白夜 【超変態級の御曹司(御令嬢)】



    …さて、これで全員……ん?

    ??「…………」

    …なんかもう1人いるな…あの人にも話しかけておこう。

    苗木「……あの…」

    ??「っ!」

    苗木「君とは自己紹介まだだったよね? どうも、苗木誠です」

    ??「…え…あっ…どうも…戦刃むくろ……です」

    戦刃「…う、嬉しいな…気づいてもらえて……私、影が薄いから……その…なかなか気づいてもらえなくて…」

    苗木「そ、そうなんだ……」

    …さっき誰か15人って言ってなかったっけ…カウントもされないなんて……なんて影の薄さだ…。

    朝日奈「金木くーん!! どうしたの!? 虚空になんて話しかけてさ!!」

    苗木「え…? いや戦刃さんと…」

    朝日奈「戦刃ー!? 誰それー!?」

    苗木「…え?」

    戦刃「…」

    朝日奈「自己紹介終わったんでしょー!? なら話し合おうよー!!」

    …これ影が薄いなんてもんじゃないよな??

    戦刃「…えっと……これから…よろしくねっ…」



    戦刃むくろ 【超変態級の軍人】


  11. 11 : : 2024/07/04(木) 00:50:30
    …さて、これで全員と自己紹介したよな…。

    それにしても…超変態級と呼ばれるだけあって、みんな個性的と言うか……なんと言うか……。
    いや、言葉が見つからないや…。


    十神「ねぇ、そろそろ本題に入らない?」

    朝日奈「この人の呼び名…だよね…!!」

    ??「……」

    舞園「ボロ頭巾ちゃんなんてどうですか?」

    桑田「それはあまりにも可哀想じゃね?」

    山田「ヴァルキリー…は少しクサいですね」

    葉隠「オーニとかどうだべ? 鬼みたいだからな!」

    セレス「それも少し…だいぶ可哀想ですわ」

    十神「…そいつの呼び名なんてどうでもいいわよ。そんな事よりこの事態を…」

    大和田「プリリンなんてどうきゅる?」

    不二咲「うーん……酒池肉林は?」

    石丸「拳山天風丸はどうかね?」

    霧切「…ふひっ…鯖ノ味噌煮…」

    桑田「そうだ! グッドマル丸がいいぜ!」

    セレス「アレキサンドロス・モカフラペチーノ…」

    ジェノ「バイソン」

    …名付け下手くそすぎだろ皆…。

    戦刃「…………がいいと思うけどな…」ボソッ

    苗木「!……さくらなんてどうかな?」

    ??「…! さくら…か…いいだろう…その名…我が貰おう…」

    朝日奈「お!! 本人の決定だし、もうさくらちゃんでいいよね!! よろしくねッ!! さくらちゃん!!」

    さくら「…あぁ…よろしく頼む…」

    石丸「うむ、では本題に入るぞ!」

    ジェノ「あたしらは玄関ホールに入ったらいきなり気を失って、気付いたら校内で寝てたって話だったよね?」

    セレス「妙なのはここにいる全員、その状況に陥っている事ですね」

    朝日奈「変だよねー!! 全員ここに入った瞬間に気を失うなんてさぁあああッッ!!!」

    大和田「だから困ってるんだるん!!」

    桑田「妙なのはそれだけじゃなくてよ…教室や廊下の窓も鉄板で塞がれてんだよな…」

    江ノ島「荷物もどっか行っちゃうし…あ、これはいつも腰に下げてるからどっかに行かなかったけどね」っムチ

    さくら「…この玄関ホールも妙だ…」

    葉隠「まるで海外の映画の銀行最奥にある金庫みたいだべ」

    山田「…もしかしてこれ…誘拐!?」

    不二咲「だとしても…なんで僕達? 僕達は社会的優先度の低い変態なのに…」

    皆が各々話し合っていた時…それは唐突に始まった。


    きーん、こーん…かーん、こーん…♪


    苗木「…え?」

    アナウンス「アーー? アーーーー!!…聞こえますかー? 大丈夫? これ聞こえてるよね?」

    アナウンス「とりあえず、入学式やりたいので新入生の皆さんは体育館に集合して下さい! 分かったかこのっ……ばかっ!」ブツッ

    それは明るくも、悪意を孕んだ様な不快な声色だった。

    ジェノ「誰がバカだよチクショウッ!!」ダッ

    江ノ島「あっ…ちょっと待ちなよっ!」ダッ

    不二咲「えへへ…面白くなってきたよ…」トットッ…

    石丸「廊下を走るな!! 犯すぞ!!」ダッ

    十神「…行くわよ…」ツカツカ…

    大和田「きゅふふふっ、楽しい生活の幕開けきゅる〜」タッタッ

    セレス「では、お先に失礼しますね」ツカツカ…

    ぞろぞろと体育館に向かう面々を横目に、僕はその場から動けずに居た。

    …何か嫌な予感がする……のは自分だけではなかった様で。

    舞園「…どうしましょう…とりあえず1発ヌいてから行きません?」

    葉隠「今は…よしとくべ」

    山田「いやー…どう考えてみても怪しいですぞ…」

    霧切「……うぅ…でもぉ…私達の身に…何がぉきてるか……確かめないとぉ……」

    戦刃「………」

    …霧切さんの言う通りだよな……仕方ない。行くか…。

    個性的な面々と共に、僕は体育館へ向かった。
  12. 12 : : 2024/07/04(木) 22:30:55
    ー 体育館 ー

    皆が体育館に集まった所で、またあの声が聞こえた。

    ??「いやー集まってくれたね! それじゃ、入学式を始めましょうか!」

    壇上がスポットライトに照らされ、そこに現れたのは…。

    ぴょいーーんっ…!

    ??「うぷぷっ…こいちゃった? びっくらこいちゃった!?」

    ??「僕はモノクマ! この学園の…学園長なのだ!」



    モノクマ 【変態ヶ峰学園 学園長】



    苗木「な、なんだあれ…?」

    舞園「まぁ! 小さいクマさんっ!」

    山田「クマというより……あのカラーリングですから…パンダ?」

    石丸「なんだあのぬいぐるみはッ! 喋るし動いているし…でべそだ!!!」

    モノクマ「ぬいぐるみじゃないよ。モノクマだよ。しかも学園長だよ? 偉いんだぞっ!」

    桑田「な、なんだこれ…何がどうなってんだ…?」

    モノクマ「オマエラ、よろしくね! では、入学式を始めましょうかね」

    モノクマと名乗るぬいぐるみは、壇上からいそいそと降りると僕らの前に歩いて来た。

    モノクマ「えーでは、これより入学式を執り行います!」

    モノクマ「まずオマエラはこの学校から永久的に出られません!」

    苗木「…え?」

    モノクマ「オマエラみたいな社会に害をなす様な変態さん達を世に放つ訳には行かないので…」

    モノクマ「“この学園内だけ” で永久に共同生活を送ってもらいます!」

    …え…?

    朝日奈「そ、そんな…!!!」

    大和田「きゅるる…そんな事突然言われても…どうすればいいのか分からないきゅるっ!」

    石丸「そ、そうだぞ!! 勝手な事ばっかり言うとクマでも犯すからなッ!」

    モノクマ「おやおや…不満ブーブー言うて…君達はブタか!」

    江ノ島「はいっ! このうるさったい豚めに罰をお与え下さいっ!////」ハァハァ

    モノクマ「うん。ちょっと君は黙ろうか」
  13. 13 : : 2024/07/04(木) 23:07:27
    モノクマ「外の世界とは完全にシャットアウトされたこの学園で、秩序を守って仲良く暮らしましょう!」

    さくら「…なるほど。教室や廊下の窓が鉄板で塞がれてたのはそういう訳か…」

    ジェノ「おいおい…いくらなんでも悪ふざけが過ぎやしないかい…?」

    霧切「…じ、冗談…キツいっす…よぉ…ぅう…」

    山田「そうですぞ! 家に撮り溜めてまだ見てないアニメも沢山あるのにっ!」

    十神「…」

    モノクマ「僕は冗談や嘘は軽くは言わないよ…あ、冗談くらいは言うかも」

    モノクマ「まぁでも…ない訳じゃないよ。ここから出られる方法」

    セレス「…どんな方法ですか?」

    モノクマ「この学園生活には『卒業』と言うルールがありまして…」

    モノクマ「オマエラにはこの学園で“秩序”を守って生活して頂くわけですが…その秩序を破った者は、学園から出て行く事になるのです。それが『卒業』のルールね」

    十神「秩序を破るとは…どう言う事を指すのかしら」

    モノクマ「…それはね…ぐふふ…」

    朝日奈「分かったっ!!! 人が人を殺す事っ!!!」

    モノクマ「……嫌だね…人が人を殺すなんて…そんな物騒な事じゃないよ」

    モノクマ「そう…それはね…」

    石丸「分かったぞッ!! 誰かに親切にする事だろう!? やる善よりやらぬ偽善ってな!!」

    不二咲「反対だよ…やらぬ善よりやる偽善ね」

    モノクマ「…少し黙っててもらっていい?」

    モノクマ「うぷぷ……それは…」

    ジェノ「分かったッ!! 他人と愛を育む事だッ!!」

    モノクマ「黙ってろって言ってるだろッ!!!」

    シーン…。

    モノクマ「…コホン。つまりここから出る方法…それはね…」

















    モノクマ「人が人を犯す事だよ…」



    苗木「お……犯す…ッ!?」

    モノクマ「青姦強姦睡眠姦獣姦機械姦鶏姦和姦輪姦近親相姦…犯し方は問いません」

    モノクマ「あ、死姦だけはやめてね」

    モノクマ「とにかく…『誰かを犯した生徒だけがここから出られる』簡単なルールだよ」

    ……なんかゾクゾクするな…それ…。
  14. 14 : : 2024/07/05(金) 00:09:29
    ジェノ「あたしの言ってる事合ってるくね?」

    モノクマ「別にクイズやってるんじゃないんよ」

    モノクマ「ま、今から配る『電子生徒手帳』に校則が記されてるからそれ見てよ。詳しい説明はその後でするからさ」

    モノクマから手渡された『電子生徒手帳』なる物を起動させると、画面に僕の名前が表示された後、メニュー画面が表示された。

    校則と表示されたボタンを押すと、次々と校則が流れてきた。

    校則1
    生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。
    共同生活の期限はありません。

    校則2
    夜10時から朝の7時までを“夜時間とします。
    夜時間内は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

    校則3
    就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でのみ可能です。
    他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし、罰します。

    校則4
    変態ヶ峰学園について調べるのは自由です。
    特に行動の制限は課せられません。

    校則5
    学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。
    監視カメラの破壊を禁じます。

    校則6
    誰かを犯した「セメ」は“卒業”となりますが、誰かを犯した事を他人に知られてはいけません。

    校則7
    なお校則は順次増えていく場合があります。


    …ふむふむ…こんな感じか…。

    モノクマ「オマエラの手首に何かはめてあるでしょ?」

    モノクマ「『モノクマバングル』って言うんだけど…そこから身体に睡眠薬が投与できちゃいます。少量でも何日も眠っちゃう様な代物」

    モノクマ「性交をする時、積極的に攻めた側を「セメ」とし、受け側に回った側を「ウケ」としますね」

    モノクマ「基本的にセメウケどっちも絶頂すると睡眠薬が投与されるんだけど、セメの方にはすぐに解毒剤が投与されます」

    モノクマ「セメの方は自分がウケを犯した事を他人に知られてはいけないので、それが発覚する前に偽装工作ができるわけですねー」

    モノクマ「…分かったかな?」

    十神「…『自分が誰かを犯した事を他の生徒に知られてはならない』のはなぜかしら?」

    モノクマ「おや…それここで聞いちゃう?…まぁそこら辺はまた事件が起こった時に話すよ…」

    モノクマ「…他に質問はあるかなー!?」

    舞園「いや…質問っていうか…」

    ジェノ「つーか、いつまで冗談言ってるつもりだって」

    モノクマ「はい?」

    そう言うとジェノさんはモノクマに近づいていき…。

    ジェノ「オイコラクマァッ! さっさとここから出せや!」

    モノクマを掴み上げた。

    モノクマ「きゃあー!? 学園長への暴力は校則違反だよー!?」

    ジェノ「うるせぇ!! 捌いて刺身にしてソースかけて食っちまうぞッ!」

    モノクマ「…」ピコーン…ピコーン…

    ジェノ「…おいなんか言えッ!?」

    モノクマ「…」ピコーン…ピコーン…


    戦刃「あ…危ないっ…! 今すぐどこかへ投げてっ!」


    苗木「っ!?…ジェノさんっ! それをどこかに投げるんだ!!」


    ジェノ「あぁ?……ほらよっ」ポーィ



    苗木「うわっ!? なんで僕らの方に投げるんだよっ!?」



    朝日奈「うわー!!! 早く離れてーー!!!」ダッ



    苗木「ちょっまっ」















    その瞬間、辺りは真っ白になり…。



















    耳からピーーーーー…と言う音が鳴り…。










    ……そして…僕の視界はすぐに暗闇に支配され………。

















    僕は軽く走馬灯を見ながら、気を失った。








    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


            ようこそ変態学園


    PROLOGUE 完
                     残り16名…。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                     
  15. 15 : : 2024/07/07(日) 22:17:25
    ……木君…。


    …うぅ…?


    ……苗木君…。



    …誰だ……?…僕の名前を呼ぶのは……?



    苗木君…。




    ……この…妙に山田君に似た声は……?




    苗木君…君は……。





    ………僕は…?





    ここから出てはならない。





    ………え?





    苗木「……ハアッッ!?」

    苗木「……夢…か……?」

    僕は…結構寝てた様だな……。

    苗木「…ここはどこだろう…いつつ…僕は…何をしてたんだっけ…?」

    確か…ジェノさんが投げたモノクマが…爆発して…吹っ飛ばされたんだっけ…。
    身体全体が少し痛いな…。

    僕は辺りを見渡した…まず目に入ったのが…。

    霧切「…ぶつぶつ……ぶつぶつ…」

    何かぶつぶつ呟いている霧切さんだった。

    苗木「…何しているの?」

    霧切「ひっ…!?…い、生きてたっ……死んでなかったっ…うぅ…うひひ…」

    苗木「……えーと…?」

    霧切「……モ、モノクマが…爆発した後…ね、またモノクマが出てきて…『校則違反したら今みたいにグレートな体罰を与えるからねッ!』って…さ…ふふっ…」

    …体罰どころか処刑だよこれ。

    霧切「え、え、江ノ島さんは…な、なんか悶えてたけど…江ノ島さん以外は戦々恐々と…うへへ…」

    …まぁ僕が爆破されたんだからそりゃ皆びっくりするよな…。

    霧切「その後は皆で学校中を探索して…私は…苗木君の……看病を…ぐへ…ぐへへへへっ…あ…ここは寄宿舎エリアの…苗木君の個室……苗木君の……うふふふっ…」

    …僕に何か変な事してないだろうな…?
  16. 16 : : 2024/07/08(月) 09:29:02
    苗木「とりあえず、ここから出るか…」

    霧切「…い、いってらっしゃい…あなたっ……うひひっ」

    僕は霧切さんの首根っこを掴み、引きずりながら部屋を後にした。


    ー 寄宿舎廊下 ー

    廊下に出ると、舞園さんに出会した。

    舞園「な、苗木君! 生きてたんですねっ! 良かった…死んじゃったら私の計画に…コホン……何でもありませんよ」

    苗木「…今計画とか言わなかった…?」

    舞園「言ってません。まぁそれはおいといて…」

    いやおいとかないでよ。

    舞園「…その女は?」

    苗木「…え」

    舞園さんは僕に首根っこを掴まれてる霧切さんの方を見た。それはそれは恐ろしい目で…。

    霧切「うぅ…」

    舞園「霧切さんは校舎の方を探索してる筈ですよね? なんで寄宿舎にいるんですか?」

    霧切「…な、苗木君のぉ…よ、容態が気になったから……」

    舞園「本当は苗木君の事を襲おうとしてたんじゃないですか?」

    霧切「ううぅ…そ、そそっ…そんな事っ…ないっ!…あ、貴女こそっ…玄関ホールを調べるって言ってたのにっ…苗木君の部屋の前で何してたのよ!?」

    舞園「そ、それはっ………その…」

    霧切「ふ、ふん…貴女も苗木君の事を襲おうとしてたんじゃないっ…人前でオナニーするのが趣味のビッチめっ…!」

    舞園「くっ…この女ァ…ッ!」

    なんか…やばい雰囲気だ…!

    苗木「ま、まぁまぁ2人とも…どっちも僕の事を心配してくれたんだよね? ありがとう」

    霧舞「「な、苗木君…」」

    苗木「えーと…とりあえず他の皆は…うわっとッッ!?」

    霧舞「「!?」」

    僕は2人に歩み寄ろうとした…けど足がもつれてしまい、前のめりに転んでしまった。

    ビターーンッ!!

    苗木「痛いっ!!」

    起きあがろうとした僕は、その手に何かを掴んでいるのに気づいた…。

    苗木「あ」

    それは霧切さんと舞園さんのスカートだった。

    恐る恐る顔を上げ、2人を見上げると…

    霧切「えっ?…えっ?…い、いやあああああああああああああっ…!!」

    霧切さんは叫んでパンツを手で隠し、

    舞園「こ、こんな所でっ…下半身露出しちゃったらっ…はぁ…はぁ…//////」

    …舞園さんはなんか興奮していた。
    と言うかなんで舞園さんはパンツ履いてないの?

    スカートを2人に返し、舞園さんから探索が終了したら食堂に集合する事になっていると聞き、僕は2人と一緒に食堂に向かった…。

    舞園「明日はパンツだけで…いやいっそのこともう下半身は裸で…」ハァハァ…

    霧切「…」ギリィ…

    苗木「ご、ごめんって…」

    …食堂に向かう際、終始霧切さんに睨まれてたけど…。
  17. 17 : : 2024/07/09(火) 11:36:39
    ー 食堂 ー

    食堂に来ると、殆どの人が集まっていた。

    石丸「おぉ、苗木君! 生きてたか!!」

    朝日奈「斉木!!! 身体は大丈夫!!??」

    ジェノ「あー…モノクマ投げてめんごめんご」

    不二咲「良かったぁ〜…死んだら使えなくなっちゃうもんねっ!」

    江ノ島「爆破された感想は!?…結構気持ちよかった!?」

    苗木「うん。大丈夫だよ。あと苗木ね。僕超能力使えないから」

    皆から個性的な労いの言葉を貰いながら僕は開いてる席に座ると、皆の探索結果を聞く事にした。

    石丸「来てないのは…十神君だけだな。全く…1人で探索すると言っておいて何をしているんだ…男でも犯すぞ!?」

    十神君か……あれ…もう1人居ない気がするけど…。

    不二咲「あんなのは気にしなくていいんじゃない? それより探索の結果を発表し合おうよぅ」

    皆は探索の結果を発表し合った。

    しかしこれと言って成果は得られなかったみたいだ。

    石丸「ふぅむ…つまり…」

    石丸「ノー成果…と言う事か!?」

    ジェノ「なんの成果も得られませんでしたァ!!」

    舞園「成果ならありますよ! 1-Bの教室の机がオナニーにぴったりなんです!」

    石丸「なるほど! 脱出に関してはノー成果という事だな!!」

    大和田「うーん…モンちゃん(自分の事)はここで仲良くいつまでも生活するのがいいと思うきゅる」

    セレス「適応ですわね。私もそれがいいと思いますよ」

    …うーん…適応…か…。

    だとしても一生セッ○スできないまま生涯を終えるのはやだし…うーん…。
  18. 18 : : 2024/07/09(火) 11:43:01
    そうこう思考を巡らせていると、食堂に彼が入ってきた。

    十神「……何を話しているの?」

    石丸「やや! 十神君じゃないか! 今までなにをしていたんだ!?」

    十神「…………」

    十神「この学園と黒幕の事について調べていたのよ。まだ分からない事が多いけど…分かり次第あなた達に話すわ」

    …ん?…何か妙な間があったな……どういう事だ…?

    石丸「そ、そうか…ならまだノー成果だな!」

    霧切「……せ、成果なら…これ…」っ地図

    そこで霧切さんはある紙を皆の前に差し出した。
    いつの間にこんなものを…?

    石丸「これは…学園の地図か!?」

    山田「こ、こんなものどこで…?」

    霧切「ど…どこでもいい…でしょ…あ、後…皆に忠告しておくわ…」

    そういうと、霧切さんは僕に視線を向け…。

    霧切「そこの苗木君に…転ぶ際にスカートを下ろされた…の…多分…故意…だからっ…皆も…気をつけてっ…」

    …んんんんん????

    石丸「な、なんと!? 君はそういう奴だったのか!」

    朝日奈「えぇ!!?? 霧切ちゃん可哀想っ!!!」

    山田「死刑だ!!貴様は死刑にしてやるっ!!」

    ジェノ「我慢できなくなったんか?」

    桑田「…苗木、いくらなんでもいきなりそれはねーべ」

    葉隠「そうだぞ! 了承得たならともかくだけどな!」

    苗木「いや…これには訳が…!」

    くっ…この女ァ…ッ!

    舞園「あ、私も下ろされました。けど私は別に怒ってないですよ。むしろ新しい扉を開けてくれて感謝さえしています」

    !?

    不二咲「あははっ、最低だねぇ。恥ずかしくないの?」

    大和田「あまりそういうの、良くないと思うきゅるん」

    セレス「全く…やはり男は信用できませんわね」

    さくら「……」

    十神「…ふん」

    苗木「……いや…その……」

    江ノ島「いやー…故意ではないんじゃない?」

    ……え?

    霧切「…な…なんで貴女がそんな事…分かるのっ…?」

    江ノ島「だってさ…苗木の才能って「幸運」っしょ? しかも超変態級の。だからそれって「ラッキースケベ」的な何かで、自分ではどうしようもないんじゃねーの? 知らんけど」

    え…江ノ島さん…ッ!…いや江ノ島様…ッ!!

    石丸「…なるほど。そういう考え方もあるのか」

    舞園「それだったら仕方ないですね。霧切さんも苗木君の看病とかいって苗木君の部屋に入ってましたもんね」

    霧切「ギッ…!?」

    石丸「む? 苗木君の安全の為、苗木君の部屋には誰も入らないよう提案したのは霧切君じゃないか」

    霧切「くっ…この女ァ…ッ!」

    葉隠「ま、まぁまぁ! 今日はこの辺にしとくべ? 初日からこんな感じじゃあ先が思いやられるからよ! な?」

    葉隠君の静止により、その場は一旦落ち着いた。

    霧切さんはずっと僕を睨んでたけど…。

    こうして僕のオカシアイ学園生活は幕を開けた…。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


              イククル


    CHAPTER l            【(非)日常編】
                     
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  19. 19 : : 2024/07/10(水) 06:03:28
    その日は夜時間も近いから、各自厨房の冷蔵庫にある冷凍食品を食べて個室に戻ろうという事になった。

    それと夜時間内はなるべく個室の外に出ない様にしよう、とセレスさんから提案があり、一応口では賛同しておいた。

    朝になったらまた食堂へ集まろう、と石丸君からも提案があったのでこちらも一応口では賛同しておいた。

    そして何かを食べる気になれなかった僕は、早々に食堂を後にした…。


    ー 苗木の個室前 ー

    戦刃「あ…苗木君…!」

    僕の個室の前には、食堂で姿を見せなかった戦刃さんが居た。

    苗木「戦刃さん…今までどこに居たの?」

    戦刃「…食堂にいても皆に認識されないのなら…別に居なくてもいいかなって……それより、爆発の怪我とか大丈夫?」

    苗木「大丈夫だよ。まぁ体の節々が少し痛むけど…気にしないで」

    戦刃「…………………そう」

    戦刃さんは少し間俯き、再び僕に顔を見せた。

    戦刃「…後…苗木君にお願いがあるんだけど…」

    苗木「え…何…?」





















    戦刃「私の…個室が用意されてないみたいで……その…良ければ……ここから出るまで…苗木君の個室に…泊まっていいかな?」


    苗木「え?…え…ええぇ!?」


    個室が用意されてないってのも少し驚いたけど…女の子と2人きりで個室に泊まれって…!?
    それもほぼ無期限で!?


    そんなのってぇええええ…!!


    苗木「僕の個室で良ければ」


    最っ高じゃないかっ…!!


    戦刃「あ、ありがとうっ…! 私は床とか…別々の部屋がいいならシャワー室で寝るから…」

    苗木「あ、いや…戦刃さんがベッドで寝なよ」

    戦刃「大丈夫。私そう言うの慣れてるから…むしろそっちの方が寝やすいし…」

    苗木「いや、女の子をそんな所で寝かす訳には行かないよ…」

    戦刃「……優しいんだね…苗木君……」

    その夜、僕と戦刃さんは一夜を共にした…。

    戦刃「…すー…すー…」Zzz…

    苗木「…戦刃さんの寝息…可愛いなぁ…」

    …床で寝るの、少しキツイな…まぁいいか…。

    僕は床の硬さを実感しながら、眠りについた…。



    ・モノクマの「一言」劇場・

    モノクマ「…なんか僕の出番少なくない?」
  20. 20 : : 2024/07/11(木) 12:04:20
    きーん…こーん…かーん…こーん…


    モノクマ『オマエラ、朝7時ですよ! 今日も絶好のオカシアイ日和ですよ! はっちゃけるなら今のうちですよ!』ブツッ

    苗木「……うぐっ…腰が痛い…」

    学校のチャイムと耳障りな校内放送で、僕は目を覚ました。
    床に何も敷かずに寝ていたからか、身体中の痛みが増した気がするが…別にいいか。

    苗木「戦刃さ…あれ?」

    戦刃さんはベッドにはおらず、代わりに紙が置いてあった。

    紙「ベッドありがとう。今夜は私が床で寝るね」

    苗木「…別に気にしなくてもいいのに…」

    僕はその手紙をポケットにしまうと、食堂へ向かった。



















    苗木「…おっと、ズボンは履いとかないとな」


    ー 食堂 ー

    苗木「おはよう皆」

    石丸「おはよう! きたか苗木君ッ!」

    食堂には石丸君、朝日奈さん、さくらさん、不二咲さん、大和田君が居た。

    朝日奈「おはよー!!! 姉貴ッ!!!!」

    さくら「…良い朝だな…」

    大和田「おっはよーきゅるんっ!」

    不二咲「おはよー。今日もなんだか決まってるねぇ…!」

    苗木「うん。ありがとう…あと朝日奈さん、苗木ね。姉貴だとお姉さんになっちゃうから」

    空いてる席に座り、来ていない皆を待った…が。

    石丸「…皆遅いな。8時を過ぎてるぞ?」

    さくら「確かに…遅いな」

    苗木「二度寝してるとか…? でも流石に僕達以外誰も来ないのはおかしいよね…」

    不二咲「うーん…僕達以外の人でどこかに集まってるのかなぁ…?」

    大和田「探しに行くきゅる?」

    僕らが立ちあがろうとした時、奴が現れた。

    モノクマ「大丈夫だよ。心配しなくてもさ」

    朝日奈「どっひゃああああああああッッ!!??」

    苗木「モノクマ!? 何の用だ!?」

    モノクマ「ここに居ない人の事なんだけどさ…皆寝ちまってるんだよね…」

    石丸「どう言う意味だ!?」

    モノクマ「皆起きた途端にオナニーして、バングル発動させたおバカさんの集まりなんだよ!!」

    苗木「…あー…なるほど…あれってオナニーでも発動するんだ…」

    モノクマ「コロシアイでいう自殺とおんなじ感じっすよ。なんで僕今コロシアイで例えたんだろう」

    モノクマ「とりあえず、先ほど解毒剤注入のスイッチを押したのでしばらくしたら次々起きてくるんじゃないかな」

    十神「…モノクマ? 何故モノクマが?」

    扉の方を見ると、十神君が立っていた。

    石丸「お、起きてきたか十神君! オナニーをしてバングルを発動させたらしいな!」

    十神「…なんの話をしているのかしら?」

    朝日奈「皆が全然起きてこないからどうしてかなって考えてたら、モノクマが皆オナニーしてバングル発動させたって言ったんだ!!!!」

    十神「…ふん…流石は愚民達ね。揃いも揃って馬鹿ばかり…そんなんじゃあ先が思いやられるわ…」

    モノクマ「今回はサービスしてあげたけど…次からはちゃんとオカシアイとして処理しますからね!」

    そう言ってモノクマはどこかに去っていった。

    僕らは十神君の僻みを無視して、皆を待った。

    数十分もすれば食堂に全員が集まった。

    僕らは遅れて起きてきた人達に事情を説明した。

    舞園「そ、そんな…! セック○だけじゃなくオナニーもダメなんて…!」

    ジェノ「じゃあどうやって発散すりゃいいんだ!?」

    山田「そうですぞ! 一生禁欲生活なんて…いやーー!!」

    皆が阿鼻叫喚としている中、彼は至って冷静にこう言い放った。

    十神「なら誰かを犯せばいいじゃない」

    シン…と静まり返る教室。

    桑田「け、けどよ…」

    十神「別に殺しをやれって訳じゃないんだから、簡単の筈よ? 私としても、オカシアイが起こった時に何が始まるのか…興味があるわ」

    セレス「いやですわ…イケメンでもないこの中の誰かを犯すなんて…」

    葉隠「イケメンならいいんか…」

    石丸「と、とにかく…この学園内にいる時は性交及び自慰行為は控える様に!…くそッ、まさか本当に風紀委員の様な事を言う羽目になるとは…!」

    その後、僕達は朝食を食べてそれぞれ探索を行う事にした。
  21. 21 : : 2024/07/14(日) 23:18:22
    ー 購買部 ー

    苗木「…ここが購買部か。何やらガチャ見たいなのがあるな」

    苗木「……なんか色んなものが入ってるな…Tバックにこけしに…カメラ!?」

    カメラが手に入れば葉隠君に盗撮を依頼できるぞ…!

    苗木「モノクマメダルってのが必要なのか……」

    モノクマ「おや。それに目をつけるとは…苗木君もすみに置けないねぇ」

    いつの間にかモノクマが僕の足元にいた。

    苗木「なんの様だよ…」

    モノクマ「モノクマメダルは学園中にあるから探してみてね」

    モノクマ「で、ほらお兄さん。これで何回か回してみ?」

    そう言ってモノクマはメダルを1枚僕に手渡した。

    苗木「…1枚じゃ1回しか回せなくない?」

    モノクマ「こまけぇこたぁいいんだよ!」

    モノクマはそう言うとどこかへ去っていった。

    苗木「…まぁ回してみるか…」

    コインッ…ガチャ…ガチャ…ゴロロ……。

    苗木「…なんだこれ…子猫のヘアピン…?」

    女子の誰かにあげるか…。

    暇だしそのモノクマメダルってやつを探してみるか…。
  22. 22 : : 2024/07/14(日) 23:19:12
    ー 教室 1-A ー

    苗木「…ここには3枚か。よし、次は…」

    舞園「あ、苗木君! 奇遇ですね!」

    モノクマメダルを探していると、舞園さんにあった。

    苗木「舞園さん…あ、これいる?」

    僕は子猫のヘアピンをポケットから出し、舞園さんに渡そうとした。

    渡そうとしたって事は失敗したって事なんだけど。

    ビリビリビリィィー!!

    ヘヤピンの先の鋭い部分が、舞園さんの上半身の服を縦に引き裂いた。

    舞園「きゃっ…あら…」

    苗木「ウワハーー!? ご、ごめんっ!」

    舞園「大丈夫ですよ。丁度暑かったので…逆に好都合でした! …あとまた新たな扉を開く事ができました!」ハァハァ

    苗木「…そ、そう…」

    …なんなんだこの人は。

    舞園「私、苗木君と居ると…次々と新しい扉を開く事ができそうな気がするんです…そうだ! 私、苗木君の助手になります! なんでもするので是非コキ使って下さいね!」

    苗木「あ、ありがとう…」

    今なんでもするって?…コキ使えって…? いやでも校則がな…惜しいな。

    それから舞園さんと中学が一緒だった話をしたり、僕が校庭に迷い込んだ鶴を逃がそうとして結果的に担任の女教師とエッチしちゃったのを見て何かに目覚めた的な話なんかをした。

    その後は舞園さんと別れ、今の舞園さんを生み出したのは僕なのかもしれない可能性を考え、興奮した。


    ー 苗木の個室 ー

    苗木「…結局ヘアピン、渡し忘れちゃったな…」

    自分の個室でヘアピンを眺めていると、部屋の隅で戦刃さんが僕の方を見ているのに気がついた。

    苗木「…あー…戦刃さん。これいる?」

    戦刃「え…くれる…の?…ありがとうっ。大切にするね!」ニコッ

    どうやら喜んでくれたみたいだ。

    苗木「僕、お腹すいたから食堂に行くんだけど…何かいる?」

    戦刃「だ、大丈夫。さっき食べてきたから」

    苗木「分かったよ」

    僕は個室を後にし、食堂に向かった。
  23. 23 : : 2024/07/15(月) 00:05:59
    ー 食堂 ー

    食堂には何人か集まっていた。なにやらザワザワしている…。

    朝日奈「あ!!!! おかきっ!!!!」

    苗木「苗木ね。どうかしたの?」

    石丸「うむ…実は…」

    大和田「朝日奈さんが幽霊を見たって騒いでいるんだるん」

    石丸「あ! 僕が言おうとしてたのに…!」

    苗木「ゆ、幽霊…?」

    葉隠「おいおい…オカルトも程々にしてくれって…」

    朝日奈「本当だもん!!!! 本当に幽霊いたもんっ!!!!」

    桑田「わーったから…それで、どんな幽霊だったんだ?」

    朝日奈「あのねー!! 黒髪でそばかすで地味目な幽霊だったんだー!!!」

    さくら「随分と細かいな…」

    苗木「黒髪で……そばかすで……地味目……」

    苗木(…紛れもなく戦刃さんじゃないか!!)

    朝日奈「それが食堂の隅でレーションを食べてたんだ!! ほんとだよ!!! 嘘じゃ無いもんっっっ!!!!!!」

    石丸「うーむ…他に目撃者はいるのか?」

    朝日奈「ううん!! 私だけだよ!!! お腹減ったから食堂に来てみたらその幽霊が居たから、怖くて大声出して食堂から飛び出したんだよ!!!」

    ……なるほど…彼女と同じ空間にいる人が少なければ少ないほど彼女を認識できる様になるのか……。

    葉隠「またまた…幻覚じゃねーの?」

    朝日奈「幻覚じゃないもん!!!!!」

    桑田「女の子の言う事だから信じたいけど…にわかには信じられねーな…」

    さくら「…我は信じるぞ」

    朝日奈「さくらちゃん…!!!!」

    さくら「実は我も…夜時間前に校舎の廊下でその様な幽霊を見たのだ……その時は己の目が信じられなかったので言わなかったが…」

    朝日奈「えぇ!!!…さくらちゃんも!!??」

    葉隠「ええぇ…急に怖くなってきたべ……」

    大和田「うーん…悪霊さんじゃないといいるんねぇ」

    …どうしよう。ここでみんなに戦刃さんの事を言うか…?と考えているうちに…。


    きーん…こーん…かーん…こーん…


    モノクマ『オマエラ、もうすぐ夜時間になりますよ! 食堂はドアをロックされますのでそれまでには出る事! じゃあいい夢をね!』ブツッ

    石丸「む…夜時間になってしまったな」

    葉隠「仕方ねーべ。また明日話すべ」

    こうして皆はゾロゾロと食堂を後にした…。

    僕は調理しなくても食べられる様なフルーツだけ手に取り、食堂を後にした。


    ー 寄宿舎 廊下 ー

    苗木「むー…最近のりんごは甘いなぁ…」ムシャムシャ

    霧切「……」

    りんごを齧りながら食堂から出た途端、霧切さんに出会した。

    苗木「あ…霧切さん…」

    霧切「…な、なによ…変態っ…」

    まだあの事怒ってるのかな…。

    苗木「…別に。霧切さんこそ何してるの?」

    霧切「…別にぃ…な、何もしてませんけどぉ…?」

    苗木「ふぅん…じゃあね」スタスタ…

    霧切「…ッ…ま、待って!」

    苗木「…なに?」

    霧切「…………………」

    霧切「ごめんなさい…わ、私…すぐに怒っちゃって…苗木君のっ…才能の事っ…な、何もわがっで…なぐでぇ…!」ポロポロ

    ……え?

    霧切「うわぁああああんんっ!! ごめんなさいぃいいい!!!」ビシャアアアァ

    苗木「ちょっ…泣きすぎだって!…僕の方こそ今そっけない態度とってごめんって! だからもう泣かないで!?…」

    霧切「うぅっ…ぐすっ…ごめんなさい…ぐすっ…許してっ…くれてっ…ありがとっ……!」グズグズ

    …こ、この女っ……色々とめんどくさい気がするぞ…!?

    霧切さんをしばらく慰め、落ち着いた霧切さんを個室まで送ると、僕もそのあしで自分の個室へと帰った。
  24. 24 : : 2024/07/18(木) 02:22:19
    >>17の3行目「斉木」になってる

    そ れ に し て も ひ ど い (良いぞもっとやれ)

    私様と残姉がいるってことはモノクマは別に操縦してる人がいるのか、外の世界は滅んでいるのか色々気になる
    超変態級の分析力を持つ私様はエロのスペシャリスト
    一応常識人枠の苗木が「…おっと、ズボンは履いとかないとな」は草

    とりあえず残姉が癒やし枠
  25. 25 : : 2024/07/20(土) 01:05:58
    >>24
    この朝日奈さんは度々苗木の名前を間違えてるのでこれでオッケー


    ー 苗木の個室 ー

    苗木「…本当にいいの?」

    戦刃「いいよ。私が居候してるんだし…大丈夫」

    苗木「…そう」

    戦刃さんの腰の心配をしながら、僕は眠りについた…。

    苗木(…このベッド…昨日は戦刃さんが使ったんだよな…?)


    苗木「………スーー…ハーー……」


    ・モノクマの「一言」劇場・

    モノクマ「よくよく考えると、三大欲求は全て性欲に繋がっているんです!」



    きーん…こーん…かーん…こーん…

    モノクマ『オマエラ、朝7時ですよ! 今日はこっちで朝会開くんで…全員着替えたら視聴覚室に集合!』ブツッ

    苗木「……んんぅ…視聴覚室…?」

    昨日と違う放送に不安を抱きながら僕は制服に着替え、視聴覚室に急いだ。
  26. 26 : : 2024/07/20(土) 01:08:50
    ー 視聴覚室 ー

    視聴覚室に行くと、生徒全員とモノクマが集まっていた。

    モノクマ「おはようございますオマエラ。んで全然オカシ合わないね?」

    ジェノ「だってお前が制限してるんじゃん」

    モノクマ「うるちゃい! そんな君達に早めのクリスマスプレゼントです!」

    モノクマは教卓の上にあるダンボール箱を指差し、自分の名前のDVDカセットを取るように命じた。

    モノクマ「それじゃ適当なDVDデッキで見て下さい〜」

    今時DVDか…どれどれ…?

    数秒の砂嵐が映った後、それは始まった。


    苗木父『お、始まってるのかな…やぁ誠。施設での生活を楽しんでいるかい?』

    苗木「…え?」

    それは家族から僕に宛てたであろうビデオレターだった。

    苗木母『私たちは心配いらないわ。みんな元気よ』

    こまる『…』

    苗木母『ほ、ほらこまる…お兄ちゃんに何か言う事は?』

    こまる『帰ったらあいこちゃんとさえちゃんの件、話させてもらうから』

    苗木父『こまる…その話は当事者で和解が…』

    ……あー…こまるの友達の…あの件か…。
    結局僕が色々な費用を払う事になったあれか。
    僕は不可抗力なのに…。

    苗木父『まぁなんだ…健康に気をつけて、清く正しく施設生活を送ってくれよ』

    苗木母『私達は誠が更生して立派な人間になってくるのを期待して待ってるからね』

    こまる『帰ってきたらその【ピーー】切り落としてやる』

    ……とりあえず、みんな元気そうで良かった。

    なんて事はないビデオレターだった。

    次のシーンを見るまでは。

    ジジッ…

    苗木父『ぐおおぉっっ…おおぉっ…!』

    苗木「…は?」

    苗木母『あんっ♡ あぁっ♡…イくっ…!♡…イくぅううぅっ…!!』

    …その光景を理解するのに、酷く時間を要した。
    自分の両親が、誰とも分からないモノクマの被り物をした奴らに犯されていた。

    苗木父『ぐっ…ああぁっ…!……ぁっ…』ガクッ

    苗木母『あっ♡…あっ♡……んぅっ…♡…』ガクッ

    2人が気を失ったと思わき所で映像は静止し…

    モノクマ『苗木君の更生を願っていた彼のご家族…この後どうなってしまったのでしょうか…』

    モノクマ『正解はこの学園から出た後で!』

    …モノクマのナレーションで映像は終わった。

    苗木「な、なんだよ…これ…!?」

    僕は椅子から立ち上がっていた。

    石丸「な、なんだ…この映像は…!?」

    山田「あわわ…これは非常に…センシティブですぞ…!?」

    朝日奈「こんなの…!!! 酷すぎるよッ!!!!」

    他のみんなも驚愕と不安に満ちた表情をしていた。

    石丸「お、おい! これは何だ!?…納得のいく説明をしたまえ!」

    モノクマ「何って…動機だよ。オマエラが外に出たくなる様な…そんな動機」

    モノクマ「何か足りないと思ってたんだ…これが足りなかった! さぁ外に出る理由はできたんだから、さっさとオカシアイなさーいな!」

    モノクマはそう言うと去っていった。

    さくら「…皆は何を見たのだ?」

    セレス「何を見た…と言われましても…」

    江ノ島「そういうアンタは何を見せられたのさ」

    さくら「…我は……見知らぬ男が妖艶な女に犯されている場面だった…」

    石丸「僕も…そんな感じだ。父と母が…見知らぬ誰かに犯されていた…」

    大和田「もんちゃんの仲間も…スケバンの格好した奴らに犯されていたるん…」

    桑田「……」

    苗木「…桑田君はどういう映像を見たの…?」

    桑田「っ…1人にしてくれ…!」

    そう言うと桑田君は視聴覚室を後にした。

    苗木「あ…ちょっと……」

    舞園「…なんだか、いつもの桑田君らしくないですね…」

    ジェノ「まーくん。レオレオの話聞いてくれば?」

    苗木「…まーくんって…もしかして僕?」

    仕方なく、僕は桑田君を探し回った。
  27. 27 : : 2024/07/20(土) 23:54:41
    ー 教室 1ーA ー

    桑田「…」

    苗木(いた…)

    桑田君は1ーAにいた。
    何かを考え込んでいる様だった。

    苗木「…桑田君? どうしたの? 大丈夫?」

    桑田「…あぁ…大丈夫…」

    桑田「…な訳ねーだろ…」

    桑田「流石に参るぜ…さっきの奴は…ったく…」

    …桑田君はどんな映像を見せられたのだろう…。

    苗木「…そうだよね…でも、僕達が大変な事になってるってのは世間も分かってる筈だから…きっと助けが…」

    桑田「助けなんて来ねぇじゃねぇかよッ!!」

    桑田君はものすごい剣幕で怒鳴った。

    ビリビリと空気が震える感触がした…。

    桑田「…わりぃ……けど、俺達みてーな変態の集まり…誰も助けちゃくれないって事ぐらい…分かるだろ…?」

    苗木「…桑田君…」

    桑田君は教室の椅子に座り、項垂れた。

    苗木「……僕が力になるよ。僕が…どんな手を使っても君を…いや皆をここから出してみせるよ…!」

    桑田「………へっ…でっけぇ事言いやがるな…」

    桑田「よし。お前だけは…何があっても…俺の味方でいてくれよな…!」

    苗木「…うん。約束するよ…!」

    …僕らはその場で少し話し、別れた。
  28. 28 : : 2024/07/21(日) 09:10:17
    そういえばここの桑田は野球嫌いとは言ってないな…
    逆に舞園はアイドル辞めてるから外に未練無いし、立場入れ替わるのも妥当なのか…?
    とりあえず支援
  29. 29 : : 2024/07/23(火) 09:00:16
    ー 購買部 ー

    苗木「…中々出ないな…カメラ…」

    モノクマ「狙ったのが中々出ないのがガチャガチャですからね…」

    苗木「…もう少し確率上げられない?」

    モノクマ「いやー…こればっかりは…と言うか君、幸運の才能の持ち主なんだからこう言う時に幸運を発揮させないと!」

    苗木「…いや幸運って言っても…超変態級だし…よくてラッキースケベ止まりだよ」

    モノクマ「…そうだったかねぇ」

    苗木「?」

    モノクマ「あ、バイトの時間だ!! どけぃ!」

    そう言うとモノクマは去っていった。

    苗木「……なんだ今の含みのある言い方は…?」

    苗木「………とりあえずまたメダル集めなきゃな…」

    僕はガチャで手に入れたアイテム達を抱え、購買部を後にした。


    ー 寄宿舎 廊下 ー

    舞園「あ、苗木君…」

    苗木「舞園さん?…どうかしたの? とりあえず動くこけしいる?」っ動くこけし

    舞園「あ、どうも……後ちょっといいですか?」

    舞園さんの顔は妙に青ざめていた。

    苗木「…どうかした?」

    舞園「苗木君が桑田君を探しにいった後、私はすぐ部屋に帰ったんですけど…」

    舞園「部屋でゆっくりしてたら、私の部屋の扉をドンドン叩く音が聞こえたんですね」

    苗木「え…それ本当?」

    舞園「私はびっくりして……怖いなー…怖いなーって思いながら…掛け布団の中で蹲ってたんです」

    苗木「その怪談話する時みたいな感じやめて?」

    舞園「しばらくしたら止んだんですけど…私怖くて…意を決して部屋から出てきて、苗木君に相談しようかなって…」

    苗木「…なるほど」

    部屋の扉をドンドンか…ふむ…それって誰かが舞園さんを襲おうとしていたって事…だよな?

    苗木「…うーん…扉に鍵はかかるけど…平静を装って部屋に入ってきた所を…って感じで襲われるかもね…」

    苗木(あ、確か体育館前広場に模擬刀があった筈だよな…? それを護身用に持っておくといいかも…!)

    僕は舞園さんに模擬刀の事を話した。

    舞園「なるほど、それはいい考えですね!」

    苗木「1人は危ないから、僕もついていくよ」

    僕らは体育館前広場へと向かった。
  30. 30 : : 2024/07/25(木) 21:14:57
    ー 体育館前広場 ー

    体育館前広場に到着したが…そこには模擬刀は無かった。

    苗木「…あれ…無いっ…無いぞぉ!? チクショーー!!」

    舞園「ここにありましたよね…? 誰かが持ち出したのでしょうか…」

    舞園「…まぁ無いものは仕方ありませんね。一度寄宿舎に戻りましょうか」

    苗木「…そうだね…」

    どうやら無駄足だったようだ…僕は舞園さんに芸能界の性事情を聞かされながら寄宿舎に戻り、自分の個室の前で舞園さんと別れた。


    ー 苗木の個室 ー

    苗木「……ふぅ…今日はいろんな事がありすぎたな…」

    モノクマの動機、桑田君の様子の変化、模擬刀の消失。

    苗木「………………なんでいるの霧切さん」

    霧切「……う…うひひ…鍵のかけ忘れにはご用心…ってね…へひひ…」

    ……そういえば、戦刃さんが自由に出入りできる様に鍵は開けっ放しにしてるんだったな…。
    …今日から部屋に入りたい時は僕に言ってもらう様にするか。

    霧切「…ま、まぁ…鍵のかけ忘れは…本当に…気をつけた方が…いい…よ」

    苗木「…うん。君みたいなストーカーに侵入されたら溜まったもんじゃないからね」

    霧切「うっっ…ご、ごめんなさいぃ…おお怒らないでっ…嫌わないでっ…よぉ…」

    苗木「…とりあえず出てってくれないかな?」

    霧切「うぐっ…はい……」

    霧切さんは涙目になりながら部屋から出ていった。

    …なんだか疲れちゃったな……扉の鍵を閉めて少し昼寝しよう。

    苗木「ふぁ〜あ…ぐぅ……」


    そして僕は眠りについた…。


    今起こっている事も、何も知らずに……深い眠りについた。
  31. 31 : : 2024/07/26(金) 00:26:30
    ………………………………。




    ……ぎ………ん……!




    ………またいつかの夢の様に……声が聞こえる……。





    …な……ぎ……!





    …………なんだか……聞いた事がある様な……。





    苗木君っ!!





    苗木「ハッ……!?」

    …誰かに呼ばれた気がして……僕は飛び起きた。

    苗木「……なんなんだよ…この夢……」

    ピンポーン!

    夢の事を考えようとした瞬間、扉のチャイムが鳴った。

    苗木「…いつまで寝てたんだろ…何にしろ、出なくちゃな…」

    僕はベッドから降り、扉を開けた。そこには…。

    戦刃「…」

    苗木「戦刃さん…?」

    戦刃さんが落ち着かない様子で立っていた。
    彼女の顔は、酷く青ざめていた。

    戦刃「…来て」

    苗木「え…どうし…あだだだだだだだだだ!?!?」

    彼女は僕の腕をぐいっと引っ張ると。そのまま僕を引きずりながら廊下を走った。

    彼女が向かった先は…校舎の1ーA教室だった。


    ー 1ーA教室 ー

    苗木「い、戦刃さん…どうしたの?」

    戦刃「……これ」

    戦刃さんは、ある一点を指差した。

    苗木「これ…?」



    僕は教室の並べられた机の隙間を覗き込んだ。



    苗木「一体な……に………が………?」







    …そこで、僕の思考は停止した。







    思えば、そこから運命の歯車は狂い始めたのかもしれない。







    …その光景を、僕は一生忘れる事は無いだろう。







    机の隙間に…転がった……。


































    江ノ島さんの姿を。


















    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


              イククル


    CHAPTER l              【非日常編】
                     
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  32. 32 : : 2024/07/27(土) 08:02:49
    苗木「……江ノ島……さん……?」

    戦刃「……」

    僕は江ノ島さんに駆け寄る。

    はだけた服、汗まみれの身体、そして…アソコから垂れる白濁液…。

    苗木「江ノ島さん!? 江ノ島さんッ!?」

    僕は必死にその名を呼び、体を揺すってみた…しかし彼女が目覚める事はなかった。

    彼女は、まるで死んだか様に眠っていた。

    苗木「ッ…み、皆んなを呼んでくるよっ! 戦刃さんはここにいてッ!」ダッ

    返事を待たず、僕は教室をダッシュで飛び出した…!


    ー 食堂 ー

    苗木「皆んなっ! いるっ!?」

    石丸「む、苗木君ではないか。どうしたのかね?」

    朝日奈「アカギ、どうしたの!!!???」

    桑田「なんかあったんか?」

    十神「…」

    食堂には都合のいい事に、皆んな集まっていた。

    苗木「大変なんだッ!! 早く来て!!」

    僕は皆んなを引き連れて教室に戻った。


    ー 教室1ーA ー

    石丸「え、江ノ島君っ!? ウ、ウワハーーー!?」

    霧切「…息はある…で、でも…この状況…ももも…もしかして…」

    ジェノ「えぇーーー!? 何これエッッッッ!!」

    セレス「…とうとう起こってしまいましたか」

    不二咲「うわーー…」

    皆んな、様々な反応を示していた。

    そんな皆んなを他所に…。

    モノクマ「おやおやおやおや…起こってしまいましたね…」

    苗木「モノクマ…」

    モノクマ「ようやくこれを流す時が来ましたね!」

    そう言ってモノクマは教室から出ていった直後…。


    ピンポンパンポーン♪


    モノクマ『被害者が発見されました! オマエラ、1度体育館にお集まり下さい!』

    モノクマ『僕は一足先に体育館に行ってるので…速く来てくださいねー!』ブツッ


    大和田「体育館…? 何故体育館にいくのるん?」

    十神「先に行ってるわよ…ふふ…面白くなって来たわね…」ツカツカ…

    不二咲「待ってよっ…僕も行くー!…」タッタッ…

    石丸「むむむぅ…とりあえず、体育館に行くか…」

    朝日奈「ま、待ってよ!! 江ノ島ちゃんはどうするの!!??」

    ………江ノ島さんの名前は間違えないんだな…。

    葉隠「仕方ねーべ、置いてくしかねーって…」

    山田「ですがこのままと言うのは……可哀想と言うか…」

    霧切「……そ、そのままで…いいんじゃないっすか?…どうせ…イジる人なんて…い、居ないっすよっ…」

    朝日奈「それもそっかっ!!!!」

    舞園「…なにかおかしな事になって来ましたね…?」

    …僕らは江ノ島さんをそのままにする事に罪悪感を感じながら、体育館へ向かった。
  33. 33 : : 2024/07/30(火) 07:16:17
    ー 体育館 ー

    体育館には、先に行った面々とモノクマが居た。

    モノクマ「よし。全員集まったね。それじゃ、説明を始めましょうか」

    そういうとモノクマはつらつらと説明を始めた。

    モノクマ「オマエラの中にいる江ノ島さんを犯した犯人さんは見事、誰にも知られずにオカシアイをしたので、その人はこれから卒業できる資格を得られました!」

    モノクマ「でもさ。タダで卒業できたら、勉強なんて要らない訳ですよ。と言うわけで…卒業試験を始めまーす!」

    苗木「卒業試験…?」

    モノクマ「そう…ヒトオカシの犯人の卒業試験…そして、無罪のオマエラの在留試験…『学級裁判』を執り行いまーす!!」

    石丸「なっ…学級…裁判…!?」

    山田「裁判って…あの裁判ッ!?」

    モノクマ「学級裁判では、ヒトオカシをした“セメ”とそれ以外のシロが対決し、最終的にオマエラの投票により、“セメ”が決定されます!」

    モノクマ「誰がオカシアイをした犯人かを議論し、正しい犯人を指摘できた場合は…“セメ”は卒業試験不合格として、オシオキを受けてもらいます!」

    モノクマ「でも、もし間違った犯人を指摘してしまった場合は…“セメ”以外の全員を在留試験不合格とし、各自オシオキを受けてもらいまーす!」

    ジェノ「はいはーい、質問質問っ! そのオシオキってさ…もしかして処刑っ!?」

    モノクマ「はにゃ…処刑?…そんな物騒な…人を殺した訳じゃあるまいし…まぁ道徳的には人殺しと同等だとは思うけどさ」

    モノクマ「まぁ、オシオキってのは…簡単に言えばエロ系拷問だよ。薄い本なんかで見た事ある様なね。例えば…」

    モノクマ「100人耐久中出しセ○クス! アクメビームで強制絶頂! 専用の機械で無限搾精!…などなど、様々なエロ体験が君を待っているぞ!!」

    ジェノ「うわ…ヤッバ…」

    モノクマ「そして拷問の後は僕の性奴隷として一生を過ごしてもらいます」

    苗木「え…!? 性奴隷…!?」

    舞園「な、なんであなたなんかの性奴隷にっ!………あ、考えてみれば悪くないかも?」

    苗木「ま、舞園さん!? 考え直して!?」

    セレス「冗談じゃありませんわ。あんなクマなんかの性奴隷なんて」

    山田「ううぅ〜…ぼ、僕の童貞は…これから会えるであろう二次元の推しの為に取っておきたいですぞ…」

    朝日奈「ねーねー!!! 性奴隷って何ー???」

    不二咲「僕も性奴隷はやだなぁ…だってヤりたい時にヤりたいからねぇ…」

    舞園「そ、そうですよね! あなたなんかの性奴隷になるくらいなら、苗木君の性奴隷になります!」

    え?「苗木」
  34. 34 : : 2024/08/02(金) 07:09:47
    モノクマ「じゃあ頑張って“セメ”を見つけ出すんだね。裁判の前には捜査時間も設けるから、その間に証拠とか手がかりとかを見つけて下さいね!」

    桑田「ちょっと待て!」

    モノクマ「んあ?」

    霧切「な、何が学級裁判だ…何がオシオキだ! そんなもん聞いてねーぞ!! お、俺は絶対に参加しねーからなッ!」

    モノクマ「やれやれ…反抗期かな?」

    桑田「うっせー!! とにかく俺は参加しねーぞ!!」

    モノクマ「……そんなに参加したくないなら…罰を与えるしかなくなるぜ…?」

    桑田「罰…だと…?」

    モノクマ「…暗くて狭い、暗所恐怖症と閉所恐怖症を併用しちゃう様な…牢屋にぶち込むとか?」

    桑田「上等だよ…やれるもんならやってみろ!!」

    苗木「く、桑田君…ちょっと落ち着いて…」

    モノクマ「……やってやるぞー!!」

    トテトテ…とモノクマは桑田君に向かって走って行った…そして…。

    ぎゅむっ

    モノクマは桑田君に踏みつけられた。

    桑田「ほら、これで満足かよ」

    モノクマ「い…いでぇよぉおおお…こんなの…あぁんまんりぃだぁああああ……痛みなんて要らねぇぜぇ〜ッ…!!」

    モノクマ「というかこれ、学園長への暴力だから…校則違反だよねこれ!? た、助けてーー! “グングニルの槍”ー!」

    桑田「は?」

    苗木「く、桑田君ッ! 何かやばいよ!…速くそこから!!…」


    ずんッッ!!!!


    と、何かが床から突き出てきた。


    そして…僕は、その後の光景に絶句した。


    桑田「……アポ?」


    桑田君のお尻に、黒い棒に刺さったピンク色のぶっとい何かが刺さっていた。


    ……あれは…多分………ディルドだ。


    それが桑田君のジーンズを貫き、それは桑田君のお尻の穴に突き刺さっていた…。


    桑田「………お………おぉ……?…な、なんで……俺………かっ……」


    最後に桑田君はカッと目を見開くと……。


    桑田「」ガクッ


    そのまま動かなくなった。


    苗木「なんだこれ」
  35. 35 : : 2024/08/02(金) 07:34:34
    桑田がなんとか(社会的に)生存したと思って喜んでたらそんなことはなかったZE☆(絶望)
    久々にダンロンらしい絶望を味わえたので支援
  36. 36 : : 2024/08/02(金) 08:51:20
    アーーー♂
  37. 37 : : 2024/08/02(金) 11:19:24
    モノクマ「ふひー…僕は痛感しております…ルールというものの大切さを…牢屋じゃなくてケツにぶち込んじゃったよ」

    ジェノ「…あれ…死んでんじゃね…?」

    山田「うっわ…ありゃ無事では済まされませんぞ…」

    十神「…ふん」

    霧切「…ろ、牢屋に…ぶち込むんじゃ…なかったの…?」

    モノクマ「ほへ? 老婆にぶち込む…? なんてマニアックな…!? 熟女好きの範疇を一歩も二歩も更に上回っていやがるんだっ!!」

    霧切「ち、違…私にそんな性癖は…ご、誤解しないで…苗木君っ!」

    …言われなくても。

    モノクマ「さて、こんなルール違反者の事なんか忘れて、さっさと捜査して下さいな!」

    そう言うとモノクマは、どこからかファイルの様なものを取り出した。

    モノクマ「ザ・モノクマファイル〜!」

    …そのまんまだった。

    モノクマ「それは僕なりに事件をファイリングした資料だよ。有意義に使ってね!」

    モノクマ「あ、言っとくけど…校則違反をした生徒も僕の性奴隷にしちゃうからね! そこの汚いボロクズの様に…」

    モノクマは僕らに釘を刺すと、そそくさと去っていった。

    僕らはただ困惑するばかりで、その場から動けずにいた。

    そんな沈黙を破ったのは彼女だった。

    さくら「……それで、どうするのだ?」

    石丸「う、うーむ…どうすると言っても…」

    さくら「されど…いつまでもこうしている訳にはいかないだろう…」

    不二咲「捜査しないと…裁判で犯人を指摘できなくて…犯人以外の人は一生あいつの性奴隷なんだよねぇ? そんなの僕ごめんだよぉ」

    大和田「もんちゃんもそんなの嫌だるんっ!」

    セレス「なら今すぐにでも捜査を始めましょう。こうしている間にも時間は過ぎていきますし」

    葉隠「うっし。いっちょやるか!」

    朝日奈「頑張って犯人を特定しようね!!!!」

    舞園「あの…桑田君はどうします…?」

    桑田「」

    十神「そのままでいいわ。校則違反者はモノクマの性奴隷…おそらく起こそうとしても起きないだろ…でしょ」

    山田「おいたわしや桑田怜恩殿…んじゃ、捜査始めますか」

    ジェノ「うっしゃーー!! 犯人特定すっぞー!!」

    苗木「……やるしかないんだよな…うん…」

    霧切「…な、苗木君…が、頑張ろう…ね!」

    舞園「苗木君っ! 一緒に頑張りましょう!」

    苗木「…うん!」


    僕は動かなくなった桑田君の方に目を向けた。


     (「な、なによ…苗木君と捜査するのは私よっ…!」)
     (「何言ってるんですか。一緒に捜査するのは助手の勤めでしょう?」)


    桑田君…僕がもう少し、強引にでも止めていたら…あんな事にはならなかったかもしれない…。


     (「なにが助手よっ…どど、どうせ助手って言ったって…あ、貴女なんて苗木君の足手纏いにしかならないわよっ…」)
     (「うふふっ…吃っちゃってかわいいですね。インキャなんだから教室の隅で大人しくしていればいいのに」)


    桑田君…君の犠牲は…無駄にはしないよ…!


     (「ば、ばかにしやがってぇえええっ!!」)
     (「上等だよコラっ!! やってやんよコラァ!!」)


    苗木「よし…やってやるぞ…!!」


    ー 捜査 開始 ー


    セレス「あら…あらあらあらあらあらあら…」

    セレス「私、気づいてしまいましたわ」

    石丸「む? 何に気づいてしまったのだ?」

    セレス「苗木君が皆さんを食堂から呼び出す前の数十分、その場に居なかったのは誰でしょうか?」

    石丸「ふむ…苗木君が皆んなを呼びに来たのが…確か7時くらいだったな。その1時間前の6時くらいから僕は食堂にいて…その時は誰もいなかったな」

    石丸「それから皆んな次々と食堂に集まって…苗木君が皆んなを呼ぶ頃、食堂に居なかったのは…」

    山田「その苗木誠殿と、被害者の江ノ島盾子殿だけですな」

    セレス「つまり、苗木君は江ノ島さんを犯した後…わざと第一発見者のフリをして皆さんを食堂に呼びに来た…と言う事ですわ」ドヤァ

    石丸「なるほど! その線もあり得るわけか!!」

    皆んなが一斉に、僕の方を向く。

    苗木「……んんんん???」

    山田「…もしかして…苗木誠殿?」

    苗木「い、いや…ちょっと待ってよ! 僕は江ノ島さんを犯してないっ! 本当だよ!!」

    セレス「それを証明できる人なんて居ませんわよね? これで決まりですわ」ドヤァアア

    霧切「ま、まだ苗木君が…犯人と決まった訳じゃ…ないでしょっ…!」

    舞園「そうですよ。決めつけ良くない絶対」

    十神「まぁそうね…そこら辺は捜査を進めていくうちに分かるでしょう…さ、捜査をするわよ」
  38. 38 : : 2024/08/07(水) 14:41:38
    霧切「あっ…捜査をする前に…現場の保全とか…現場に見張りをつけた方がぁ…いいと思うっす…」

    さくら「なら我がやろう。我は推理ができぬからな…」

    大和田「じゃあもんちゃんも見張りをするん。もんちゃんも脳みそさんを使うのはあまり得意じゃないからね!」

    そう言うと、さくらさんと大和田君は体育館を後にした。

    ジェノ「どうせ犯人はまーくんに決まりなのに…」

    苗木「………」

    …僕は犯人じゃない。そんな事は僕と江ノ島さんが良く知っている筈だ…。

    そして第一発見者は僕じゃなくて、彼女だって事も。

    戦刃「…」

    …まずは彼女に話を聞いてみよう。

    苗木「ねぇ、戦刃さん…江ノ島さんの第一発見者って…君なんだよね?」

    戦刃「うん…多分そうだと思う」

    苗木「江ノ島さんを見つけた時の状況とか覚えてるかな?」

    戦刃「…えっと…発見する前、私は校内を散歩していたんだ。そろそろ寄宿舎に戻ろうかと思って教室の前を通り過ぎたの」

    戦刃「でも、教室の扉が半開きになってて…何気に教室の中を通り過ぎざまに覗いてみたの。そしたら…江ノ島さんが倒れているのを見つけて…」

    苗木「…それで僕を呼びに来たんだ」

    戦刃「苗木君は寄宿舎の個室のベッドで寝てたよね」

    苗木「うん。あのDVDの事とか、桑田君を励ましたりとかで疲れちゃって…まぁ信じてもらえるか分からないけど…」

    苗木「その前は…舞園さんと体育館前広場に模擬刀を取りに行ったんだ。護身用になるかと思ってね。まぁ模擬刀は無かったんだけど……その前は購買部にいたんだ。それはモノクマが証明してくれると思う」

    戦刃「…そう。とりあえず、江ノ島さん発見時の事は私が証人になるから…安心して」

    苗木「……………………あ、ありがとう…」

    朝日奈「添木ー!!?? 1人でブツブツ何言ってんのー!!??」

    戦刃「…」

    ……大丈夫かな…これ…。

    しばらくして、皆んなはそれぞれ捜査に乗り出し始めた。

    体育館には僕と霧切さん、舞園さん、不二咲さん、葉隠君、戦刃さんが残っている。

    苗木「…不二咲さんは現場には行かないの?」

    不二咲「………こほっこほっ…ご、ごめぇん。僕、ちょっと調子悪いからぁ…こほんっ…捜査は君達に任せるよぉ……ごめんねぇ…こほこほっ(棒)」

    苗木「……そう…」

    ……自分で動きたくないだけだなこれ。

    苗木「葉隠君はどうする?」

    葉隠「うーむ…不二咲っちがなんか変な行動するかも知れねーから、そいつを見張ってるべ。俺も推理はあんまし得意じゃねーしな」

    苗木「そっか…よろしく」

    葉隠「おう」

    とりあえず、僕はモノクマファイルとやらを見ながら現場に行く事にした。
  39. 39 : : 2024/08/07(水) 15:10:56
    ドアの音といい模擬刀といい舞園が1番怪しいけど何故か苗木庇ってる…?
    苗木の部屋に不法侵入した霧切も、第一発見者の戦刃もトリックには関われそうだし、一章ってことも考えてクロはここの3人のうちの誰かかな?
  40. 40 : : 2024/08/08(木) 11:21:28
    ー 廊下 ー

    霧切さん、舞園さん、戦刃さんが付いてくる…ちょっとしたハーレムだなこれ。

    苗木「どれどれ……」


    ー CASE1 ー

    被害者  江ノ島盾子
    被害時刻 PM04:00頃
    絶頂理由 尻に複数回打撃を受け、絶頂
    その他  淫部から白濁液が漏れている。


    ……あれ? 絶頂の理由は中出しされた事じゃないんだ…。

    それにしても…被害写真の江ノ島さん…すごくエロいな…。

    ……ハッ!? 何を考えているんだ僕は!?

    舞園「苗木君はどう思いますか?」

    苗木「…え!? あ、ああ…まだ犯人は分からないけど…状況的に犯人は男だと思うよ!?」

    舞園「あ、いや…私が問いたかったのは普段膣の中に入れるならディルドかローターかどっちがいいかって事なんですけど…」

    苗木「……知らないよ!?」

    霧切「バ、バイブ機能付きのディルドを入れたら…いいんじゃない…?」

    舞園「そ、それだ!! その手があったか…!!」

    …………とても女の子達のする会話じゃないな…。


    ー 教室1ーA ー


    苗木「…江ノ島さん」

    江ノ島さんはまだそこにいた。

    苗木「………あれ?」

    舞園「どうしたんですか?」

    苗木「いや…なんか……江ノ島さんを発見した時は気づかなかったんだけど…」

    苗木「ここで江ノ島さんが襲われたにしては、机とか椅子が全然乱れてないなって…江ノ島さんもそれなりに抵抗した筈……」

    …だよな? 流石にされるがままじゃなかった筈…だよな…?

    舞園「あ…言われてみれば…一切の乱れ無しにキチッと並べられてますね」

    霧切「…なら江ノ島さんはどこかで襲われた後、ここに運ばれた…という線も考えられるわね」

    苗木「…いや、ここで犯人が襲った後に、机を元に戻したかも知れないし…」

    戦刃「………」

    うーん…ここには犯人の手がかりになる様な物は…特には無い…か?

    見張りの2人にも何か気づいた事はないか聞いて見よう…。
  41. 41 : : 2024/08/08(木) 23:51:59
    苗木「…さくらさんは何か気づいた事とかある?」

    さくら「ふむ…そうだな……」

    彼女は数秒考え込み…。

    さくら「そういえば…江ノ島はいつも腰に鞭をぶら下げていたな……」

    苗木「…あぁ、あの人に叩かせる用の鞭か」

    さくら「しかし見張りにここに来た時には、江ノ島はその鞭を腰にぶら下げてなかったのだ」

    苗木「え…あ、本当だ…」

    さくら「我は今日まで、あやつに会えばしつこく『鞭で尻を叩け』だの『腹パンしてくれ』だの頼まれていたからハッキリ覚えている。あやつが鞭を持っていなかった日など無かった…」

    苗木「………そ、それは…大変…だったね…。あ、後…江ノ島さんが襲われた時間帯ってアリバイはある?」

    さくら「その時間なら、朝日奈に誘われてあやつの部屋にいたぞ。朝日奈に聞いてみれば我のアリバイも証明できよう」

    苗木「そっか。ありがとう!」


    次は大和田君だな。

    苗木「あの、大和田君?」

    大和田「もんちゃんでいいるんよ?」

    苗木「……………………もんちゃん。聞きたい事があるんだ」

    大和田「アリバイだよね? 無いるんよ」

    苗木「そんなあっさりと…!?」

    大和田「一応言っておくけど…江ノ島さんが襲われた時間帯、もんちゃんは自分の部屋にいたるん。けどもんちゃんしかそれを証明できないるんね。だからもんちゃんのアリバイはないるん!」

    苗木「…そう。ありがとう」

    大和田「あ、後ちょっと気になる事があるん」

    苗木「え、気になる事…?」

    大和田「江ノ島さんのお股から白いのが沢山出てるでしょ?」

    苗木「う、うん」

    大和田「アレだけ出てたら、液の匂いがプンプンすると思うんだけど……全然しないんだよね」

    苗木「…スンスン…本当だ。液の匂いが全然しないや…その代わりになんか…乳製品…みたいな匂いがするね…じゃああれって…!」

    大和田「多分、アレは男のモツから出る液じゃないるんよ。もんちゃん、そう言うの分かっちゃうんだよね」

    苗木「………ありがとう大和田君。これはきっと重要な手がかりだよ…!」

    大和田「もんちゃん」

    苗木「………もんちゃん。ありがとう」

    大和田「てへへへ…褒められると嬉しくなっちゃうる〜ん!」キュルンッキュルンッ

    ……見た目ヤンキーの巨漢が可愛く体をうねらせながら照れてるのを見て、シュールさを飛び越えもはや恐怖を覚えた僕は…。

    苗木「……じゃあね」

    そそくさとその場を後にした。
  42. 42 : : 2024/08/10(土) 00:25:41
    うぉぉ!!期待…!!!霧切つぁんがきゃわいいw
  43. 43 : : 2024/08/11(日) 07:14:15
    >>42 期待ありがとうございます。



    苗木「………………」

    霧切「…どう? 苗木君…? 何か掴めた…?」

    苗木「…色々とね。しかも、調べなきゃいけない事も出てきたしね」

    舞園「調べなきゃいけない事…ですか?」

    江ノ島さんがいつも携帯していた鞭の行方と…。

    江ノ島さんの肉壺から漏れ出ている液の正体…。

    …まずは液体の正体から行くか。

    苗木「まずは、江ノ島さんから漏れ出ているあの白濁液の正体からだね」

    舞園「あれって、精液じゃないんですか?」

    ……今まで伏せてたのに…遂に言いやがったこの女…。
     
    僕らは液体の正体を調べる為、食堂に行く事にした。


    ー 食堂 ー

    朝日奈「ドーナツ美味しい!!!!!!」モグモグ!!!!!!

    セレス「うふふっ…美味しいですわ…」ハムッ

    ジェノ「これもこれもっ!!」モグモグ

    山田「…」(・・;)

    …食堂では朝日奈さんとセレスさん、ジェノさんがお菓子を食べていた。

    そんな3人の様子を山田君は只々困惑した表情で見つめていた。

    苗木「…何やってんだおまえらァッ!!!」

    朝日奈「あっ!!! (スズキ)もドーナツ食べるー!!??」

    苗木「それさかなァ!!! 僕人間っ!!!」

    セレス「まぁいいじゃありませんか。これから裁判だっていうのに…食べてないとやっていけませんわ」ハムッ

    セレスさんは呑気にヨーグルトを食べていた。

    苗木「…なんでヨーグルト?」

    セレス「ドーナツは私の口には甘すぎるので…全部食べてしまっても次の日には補充されてますしね。

    苗木「…そう」

    朝日奈「ヨーグルトなんてあったんだー!!!…知らなかったよー!!!」

    ジェノ「とろっとろのチーズもあるぜぇ! まーくん、最後の晩餐にいかがかな?」ドロォッ

    苗木「最後の晩餐って…僕は犯人じゃないんだって…」

    ジェノ「まぁせいぜい足でも洗ってるんだな…うーん…この匂いが堪らん…好き好き大好き!」

    …足を洗うは違う意味だろ…。

    苗木「……」

    霧切「…ドーナツ美味しい」モグモグ…

    舞園「美味しいですね!」モグモグ…

    戦刃「…」モグモグ…

    苗木「……………朝日奈さん。1つだけいいかな?」

    朝日奈「はーい!!!!」っドーナツ

    苗木「………美味しい」モグモグ…
  44. 44 : : 2024/08/11(日) 08:02:28
    やはり3大欲求の中でも食欲は格が違った
  45. 45 : : 2024/08/13(火) 14:39:51
    山田「あのー…捜査とかしなくていいんですか…?」

    苗木「あ、そうだったね…みんなのアリバイとか聞かせてもらいたいんだけど…」

    朝日奈「私はねーー!!!! あの時間帯はさくらちゃんと私の部屋で筋肉の見せ合いっこしてたんだよっ!!!!!」

    …詳しく聞きたいところだけど今は捜査に集中しないとな。

    セレス「私は学園内の散歩をしていましたわ。午後3時頃ですかね…あの教室の前も通りましたが…その時には何も異常はなかったと思います」

    学園内の散歩か…確か江ノ島さんの発見前は戦刃さんも散歩をしてたよな…。

    ジェノ「ジェノさんは部屋にいたぜ? 部屋にいて殺人鬼らしい考え事をしていたのさ」

    そういえばこの人…殺人鬼だったな…。

    ジェノ「突然ですが、ジェノさんの犯し殺したさランキング〜!」

    ジェノ「このコーナーは、このジェノサイダー翔が犯し殺してやりてークラスメイトをランキング付けしたものを発表するコーナーでーす!」

    ジェノ「因みにジェノさんは“パンセクシャル”だから全部イケるぜ!!」

    ジェノ「じゃあ早速…順位発表〜!!」

    苗木「後にしてくんない!?」

    ジェノ「ちぇ〜…」

    山田「僕はモノクマに永遠のゴミ捨て当番を任されたので…トラッシュルームの見学に行ってましたぞ」

    トラッシュルームか…そこも調べてみようかな。

    山田「それと…こんなの話しても裁判には関係ないと思いますが…」

    苗木「え、何?」

    山田「お試しに焼却炉を動かしている最中、トラッシュルームに誰かが来ましてな…」

    苗木「誰かが…?」

    山田「何か長い棒の様なものを持ってブツブツ呟いていたので…僕は怖くなって咄嗟に焼却炉の影に身を隠し、縮こまってブルブルブルブル子犬の様に震えていたのです…」

    苗木「…で、誰だったの…?」

    山田「それが…あまりの恐怖で終始目をつぶってしまっていまして…でも声だけは聞きましたよ。アレは紛れもなく…」





    山田「桑田怜恩殿の声でした」





    苗木「…え? 桑田君の…?」

    山田「しばらく滞在して、一度出て行ったみたいですが…またすぐに帰ってきて…その際、焼却炉で何かを燃やしてたみたいなんですよね…」

    苗木「何かを燃やしたって……桑田君が何を燃やすんだ…?」

    山田「僕が勇気を振り絞って目を開けていれば……ま、事件には関係ないみたいなので…そんな後悔も無くなりましたがね!」

    苗木「…………」

    どう言う事だ…? 桑田君は焼却炉で何を燃やしたんだ…?

    と言うか…桑田君は山田君には気づかなかったのかな…。

    山田「その後、彼が出て行ったのを見計らって僕もトラッシュルームを出ましたぞ。あ、トラッシュルームを探索するのでしたらついて行きますよ。なんせ焼却炉の前はシャッターが閉じられてまして…近づくのには僕が持ってる鍵でシャッターを開ける必要がありますからな」

    苗木「う、うん。じゃあ早速行こうか…」

    僕はドーナツに夢中になっている霧切さん、舞園さん、戦刃さんに召集をかけ、山田君と共にトラッシュルームに向かった。
  46. 46 : : 2024/08/14(水) 15:13:30
    大和田のキャラ崩壊がひどいな…www
  47. 47 : : 2024/08/15(木) 13:27:09
    期待っす!大和田くん自己紹介の時は一瞬理性あったのにww待ちぼうけっすーー!
  48. 48 : : 2024/08/16(金) 11:54:21
    >>47 期待、ありがとうございます。


    ー トラッシュルーム ー

    山田「普段はこの様に、焼却炉の前にはシャッターがしまってまして…僕が持ってるこの鍵を使ってシャッターを開けないと焼却炉までは行けないんです」

    苗木「なるほど…」

    山田「では開きますね」

    山田君はシャッターの制御盤の蓋を開けると、シャッターを開けた。

    ー 焼却炉前 ー

    焼却炉の周辺では、異変が起こっていた。

    苗木「…うっ…この匂い……」

    霧切「…ゴムが焼けてる匂いね……」

    戦刃「……」(眉をひそめる)

    舞園「うぅ…この匂い…思い出します……中学生の頃友達と使用済みコンドームを焼いた時の…」

    …どういう体験?

    山田「むむ…確かに…桑田怜恩殿が何かを燃やし、去った後もこの様な匂いが…というかあの時のまんまですな」

    僕は匂いの正体を確かめるべく、焼却炉の中を覗いた。

    苗木「……これは…?」

    僕は焼却炉の中から煤だらけの鉄でできた棒の様なものを拾った。
    棒の先端には溶けたゴムの様なものが付着している…。

    苗木「……………」

    おそらくこれは…。

    苗木「……とりあえず、この事は覚えておこう…」

    霧切「な、苗木君……そんな汚いもの…早く焼却炉に戻さないと…」

    苗木「…うん」

    僕はそれを焼却炉の中に戻し、トラッシュルームを後にした。


    ー 廊下 ー

    山田「また何かあれば協力いたしますぞ」

    苗木「…ありがとう。さて、次はどこを調べようか…」

    霧切「…次は…江ノ島さんの部屋に…行かない? 鍵は持ってきてるし…」っ江ノ島の個室の鍵

    舞園「え、江ノ島さんから…盗ったんですか…?」

    霧切「な、なによ…江ノ島さんはあんな状態だし…それに了承なんて得てる場合じゃないでしょ…」

    舞園「それはそうですけど…」

    苗木「……まぁとりあえず…行ってみようよ…何かあるかもしれないし…」

    舞園「そうですね! 行きましょう!」

    霧切「切り替え早っ…」

    僕らは山田君と別れ、江ノ島さんの部屋へ向かった。


    ー 江ノ島の個室 ー

    苗木「……なんだこの部屋は…」

    江ノ島さんの部屋はSMプレイ用の道具で溢れかえっていた。

    苗木「ん?………あぁ…やっぱりそうか」

    舞園「苗木君? どうかしたんですか?」

    苗木「あれ」

    僕は大小様々な大きさの鞭がかけられた壁掛けフックを指差した。

    苗木「右から3番目が空いているでしょ? 多分アソコにかけられていた鞭は…」

    キーン…コーン…。カーン…コーン…。

    苗舞霧「「「!?」」」

    モノクマ『はーいタイムアップです! てかもうそろそろいいでしょ? お待ちかねの【ブルーアーカイブ!】あ、やっべ!!…えーと…とりあえず赤い扉の中に入って待ってて下さい!』ブツッ

    苗木「……もうそんな時間か…」

    舞園「な、苗木君……私…なんか…怖いです……」

    舞園さんは小刻みに震えていた…。

    苗木「…心配しないで。僕が…この事件の真相を暴いて見せる…!」

    舞園「…苗木君…!」

    霧切「……そうね…じゃあ…行きましょうか……」

    苗木「…?」

    霧切さんはポケットに何かを突っ込むと、その部屋を後にした。

    舞園「あ…えっと……じゃあひと足先に…行ってますね…」

    舞園さんもその後を追った。

    戦刃「……大丈夫?」

    戦刃さんが僕の手を握る。

    苗木「……正直、とっても不安だよ…だけどさ」

    僕だけじゃない。皆んなの貞操が掛かってるんだ…!

    苗木「…やらなくちゃダメなんだ…だから…頑張るぞっ…!」

    戦刃「……………苗木君…うん…頑張ろうねっ…」

    僕らは、赤い扉へ向かった。
  49. 49 : : 2024/08/19(月) 00:47:55
    ー 赤い扉の奥、またの名をエレベーター前広場 ー

    僕と戦刃さんが赤い扉の奥に足を踏み入れた時、みんなはもう集まっていた。

    石丸「遅いぞ苗木君ッ!! どこでナニをしごいてたんだッ!?」

    ジェノ「きっと部屋の隅でローターみたくブルブル震えてたんじゃねww真実を明らかにされるのが怖くてww」

    石丸「裁判が始まる前から犯人の決めつけはよくないぞ!! これからの裁判で十分に話し合い、そして苗木君の犯行を明らかにするのだ!!」

    ………やっぱりみんな、僕が犯人だと思ってるのか…?

    …僕は犯人じゃない……何かあったら、僕自身が何か発言しないと…!

    モノクマ『ほーい。みんな集まりましたかね! それじゃあエレベーターにお乗りやがれください!!』

    みんなゾロゾロとエレベーターに乗り込み、最後の人が乗った直後、ドアが閉まり、エレベーターはゆっくりと降下して行った。


    ー 地下裁判場 ー

    モノクマ「来やがったな罪人ども!! ここが貴様らの墓場じゃい!!」

    セレス「全く…悪趣味な部屋ですわね」

    モノクマ「それじゃあ皆んな、自分の席についたらいよいよ始めますよぉ〜!」

    モノクマ「学級裁判の開幕で〜すっ!!」


    始まる…!


    命懸け?の…学級裁判…!!


  50. 50 : : 2024/08/19(月) 00:48:17

    学級裁判 開廷!!
  51. 51 : : 2024/08/22(木) 10:48:50
    モノクマ「先ずは学級裁判の簡単な説明をしました!!」

    モノクマ「では、議論を始めてくださーい!」

    苗木「本当にこの中に犯人がいるんだよな?」

    石丸「よし! ではみんなで目を閉じよう。そして犯人は挙手して僕に犯されろ!」

    山田「自白したのに犯されるの!?」

    セレス「犯人なんてもう決まっていますわ。苗木君が江ノ島さんを犯した後、第一発見者のフリをして皆さんの前に現れたのです」

    朝日奈「やっぱりそうなの!!!???」

    不二咲「良かった〜もう犯人が判明したよぉ…これでみんな性奴隷にならずに済んだねぇ」

    苗木「ちょちょちょ…まだ何も話してないじゃないか…!」

    戦刃「苗木君のアリバイなら私g

    山田「では苗木誠殿!! 自分が犯人じゃないという証拠はありますかな!?」

    戦刃「苗木君は死体発見前まで自分の個室d

    ジェノ「どーせねぇんだろ!! まーくんが犯人じゃないって証拠はよぉおお!!」

    戦刃「だから苗木君は犯人j

    朝日奈「骨組み!!!! なんで江ノ島ちゃんを犯しちゃったの!!!???」

    戦刃「………うぅ…」ポロッ…

    苗木(戦刃さんが泣きそうになってる…!)

    苗木「…僕は死体発見前までは自分の個室で寝てたんだよ。今朝は色々あったからさ…で、疲れちゃって…というかそもそも、第一発見者は僕じゃないんだよ」

    さくら「…どういう事だ?」

    苗木「…皆んなには気配が察知できないと思うけど…僕ら以外にもこのコロシアイに参加している生徒がいるんだよ」

    十神「…なんですって?」

    苗木「戦刃むくろって子なんだけど…舞園さんと石丸君の間の席に立ってるんだ」

    石丸「な、なんだって!?」

    舞園「そんな…でも私の隣には苗木君しか…」

    苗木「…その子が第一発見者だよ…嘘に思えるかもしれないけど…本当なんだ!」

    セレス「ふん…まだそんな嘘を…」

    葉隠「でも…嘘を言ってるようにも見えないべ…」

    霧切「…な、なら…モノクマに聞いてみましょうよ…」

    霧切「このコロシアイ学園生活に参加している生徒は…何人なのか…」

    モノクマ「……………そーですね…このコロシアイに参加している生徒は…15人ですよ!」

    苗木「そ、そんな…」

    戦刃「…」

    モノクマ「でもね…君達の学年は、16人生徒がいる筈なんだよね…!!」

    大和田「えーと…という事は…?」

    モノクマ「…僕も知らない生徒が紛れてても…おかしくないよね…!」

    セレス「な、なんですって…!?」

    朝日奈「も、もしかして…!!! 前に私やさくらちゃんが見た…幽霊って…!!!!!」

    さくら「あ、あれは…幽霊ではなかったという事か…!」
  52. 52 : : 2024/08/26(月) 00:26:31
    戦刃「…」パァァ…

    苗木(…なんか嬉しそうだな…戦刃さん…)

    セレス「だ、だとしても…まだ苗木君の容疑が晴れた訳ではないのではなくて?」

    セレス「大体…この場にいるその16人目の高校生の存在が、苗木君のでっちあげの可能性も否定できませんわ。私達に知覚できないのに苗木君が知覚できている点も怪しいですし…」

    十神「…それは確かにそうだな…いやそうね」

    霧切「…ちょっといい?」

    山田「よよ…どうしたのですか? 霧切響子殿?」

    霧切「…これ、江ノ島さんの部屋で見つけた…んだけれど…」

    苗木「これは……メモ用紙?」

    大和田「鉛筆で暗く塗り潰されて…なんか白い文字が浮かんでるん!?」


    『2人きりで話したい事があります。

    5分後に、私の部屋に来てください!

    あなたの事、きっと後悔はさせません。

    江ノ島盾子』


    朝日奈「あ!!!!! ドラマで見た事あるよ!!!! メモ用紙のページを鉛筆で擦って上のメモに何が書いてあったか調べるんだよね!!!!!」

    朝日奈「あれ見てからメモ帳から紙を千切ってから何か書こうって思ったもん!!!!! まぁ忘れちゃうんだけどね!!!!! はははっ!!!!!」

    苗木(…よくそんな大声出して喉が痛くならないな…)

    霧切「まぁ…昔からある古い手だけど…案外使えるのね……ともかく…このメモを受け取った人が犯人なんじゃないかしら…ね?」
  53. 53 : : 2024/08/29(木) 07:46:50
    苗木「僕はそんなの受け取ってないよ」

    山田「まぁみーんな受け取ってないっていうでしょうな…」

    十神「じゃあ江ノ島の部屋に誰かが入るところを誰か目撃した人はいないの?」

    シーーーン…

    石丸「…誰も目撃してないようだな!」

    十神「……そう。そうなのね…」

    …十神君は不敵な笑みを浮かべると、ポケットからある物を取り出した。

    十神「これをご覧なさい」

    葉隠「んん? なんだべそのくしゃくしゃの紙…」

    十神「江ノ島が誰かに宛てたであろうメモだ」

    苗木「え…!?」

    十神君…捜査の時に見かけなかったから、登場させるのを忘れてたんだなって思ってたんだけど…みんなの個室に行っていたのか…!

    ……んん? みんなの個室に行ってた…?

    舞園「え…まさか…1人1人の個室を…!?」

    石丸「そんな…鍵をかけていた筈なのに…!?」

    モノクマ「捜査時間の時はどの部屋のドアも例外なく開錠される仕組みになってるんですよ〜。もはやプライバシーなんてあったもんじゃないね!」

    十神「なるほど…どうりで行く先々の部屋の扉が簡単に開くわけだ…」

    十神「安心して。捜査に必要そうな場所以外は物色してないから」

    ジェノ「下着とか無くなってたらぶっ飛ばすからな」

    十神「…さて、問題はこれが誰の部屋にあったのか…そうでしょ?」

    全員「!」

    不二咲「…誰の部屋に合ったのぉ?」

    十神「………」






















    十神「さくらの部屋よ」


    苗木「え…?」


    石丸「なに!?」


    朝日奈「えっ!!!!!!??????」


    セレス「まさか…さくらさんが…?」


    山田「な、なんと…」


    さくら「…」
  54. 54 : : 2024/08/29(木) 21:23:27
    十神「何か挽回はあるかしら?」

    さくら「……確かに、江ノ島からその手紙はもらった」

    さくら「しかし、我は江ノ島の部屋には言っていない」

    十神「はんっ…口ではなんとでも言えるわ」

    十神「あなたはこの手紙で江ノ島に呼び出され…」

    十神「江ノ島をその場で犯したのよ!」


    苗木「それは違うよ!」


    十神「…何ですって?」

    苗木「さくらさんは確かにその手紙を貰った…でも、今日さくらさんは江ノ島さんの部屋には行ってない筈なんだ。そうだよね? 朝日奈さん」

    朝日奈「え!!??…あー!!! 確かにさくらちゃんは午後は私の部屋に居たんだよね!!! 江ノ島ちゃんが襲われた時間帯も、私とさくらちゃんはずーっと一緒に居たよ!!!!」

    セレス「あら…ではさくらさんはあの手紙を受け取ってはいたものの…江ノ島さんの部屋には行ってないのですね」

    十神「……なんだ。そうだったのね」

    ジェノ「ていうかさ、犯行現場は1ーAの教室の筈だろ? なら江ノ島の部屋に呼び出されても意味無いんじゃね?」

    山田「いや? 部屋に呼び出された後に教室に移動したのやも…」

    苗木「いやそれは無いよ。あの教室で江ノ島さんが襲われて、尚且つ江ノ島さんが抵抗したのなら、置かれてた椅子や机があんなにきっちり並んでる筈は無いんだ…」

    霧切「抵抗しないまでも…周囲の机や椅子に…せ、精液以外の体液が付着した痕跡が無いのも……江ノ島さんがあそこで襲われていない事の証明になる…筈よ」

    大和田「なら江ノ島さんは…誰を手紙で呼び出し、どこで襲われてあの教室に運ばれたんだるん?」


    …江ノ島さんが誰を手紙で呼び出して…

    …どこで襲われたのか……


    舞園「…あ、江ノ島さんはさくらさん以外にも手紙を出したのかもしれませんね!」

    苗木「!」

    十神「でも…手紙はさくらの部屋にしかなかったわよ」

    苗木「…手紙を出した人が、それを跡形もなく処分できたとしたら…?」

    セレス「…そんな事が可能なのですか?」

    苗木「山田君はあの時間帯、確かトラッシュルームの使用方法を確かめてたんだよね?」

    山田「そうですな。その途中に…あ!」

    山田「ああぁぁぁぁーーーーー!!!!!」

    石丸「ど、どうしたのだ!?」

    山田「な、なるほど…分かりましたぞ! 犯人が!!!」

    葉隠「えぇ!? だ、誰なんだべ!?」

    山田「あの時…あの時トラッシュルームに入ってきたのは…桑田怜恩殿しかいませぬぞ!?」

    朝日奈「えぇッ!? 桑田がッ!!!??!!?!?」

    山田「確かに桑田怜恩殿はあの時、何かを燃やしてましたぞ!!」

    ジェノ「なるほど…それが江ノ島から貰った手紙だっつー訳だな!!」

    石丸「見えてきたぞ…桑田君は江ノ島君に手紙で誘われ…彼女の誘惑を受けた。江ノ島君は桑田君を手玉に取るつもりが…桑田君の猛攻を受け、計算が狂いあえなく絶頂!…そして桑田君の手によって教室に運ばれた訳だな!」

    不二咲「…へぇ〜それが事件の真相だったんだね! さぁ早く投票タイムに行こう! はぁーめんどくさ…いや有意義だったなぁ〜」ニパァ

    葉隠「いや〜それにしてもモノクマに逆らってなきゃワンチャン会ったのに…残念な男だべ桑田っち…」

    苗木「………」


    ……本当にそれでいいのか…?


    桑田君が犯人で…いいのか…?


    戦刃「…」
  55. 55 : : 2024/09/01(日) 23:37:31
    苗木「…あのさ、もっと話し合ってから犯人を決めようよ。まだ気になることがあるんだ」

    ジェノ「あん? 気になる事ぉ〜?」

    苗木「僕は霧切さん、舞園さん、山田君と一緒に、事件後の焼却炉に行ったんだけど…」

    苗木「焼却炉の中に、先端にゴムのような物がぶら下がった鉄の棒みたいな物があったんだ」

    山田「ありゃただのゴミじゃないですか?」

    苗木「あれはただのゴミじゃなくて…」

    舞園「…あ! あれはもしかして…鞭じゃないですか!?」

    石丸「無知!? 何も知らないと言うことかね!? じゃあ喋らないでもらおう!!」

    葉隠「そっちの無知じゃなくて…身体をピシピシやる方の鞭だべ」

    舞園「霧切さんが江ノ島さんから盗んだ鍵で彼女の部屋に行った際に、壁掛けフックに鞭がぶら下がってたんですよ! でも1つだけ鞭が掛かってないフックがありました! あの掛かってない場所の鞭がそれなんじゃないですか!?」

    苗木「…更に言うと、江ノ島さんはいつも腰に鞭を下げてたよね? けど現場の江ノ島さんは鞭を携帯していなかったんだ」

    さくら「確かに…我は毎日の様に江ノ島にSMプレイを要求されていたから分かる…」

    苗木「おそらく、江ノ島さんがいつも携帯していた鞭が、焼却炉で見つかったあの鉄の棒なんだろうね…」

    霧切「…確かに…あ、あそこは…ゴムの焼けた匂いが…充満していた…わね」

    苗木「もっと言うと、江ノ島さんは性行為によって絶頂したんじゃなくて、「尻に複数回打撃を受け、絶頂」したとモノクマファイルに書かれていたよね?」

    不二咲「…じゃあもしかして…その鞭が…江ノ島さんを絶頂させた凶器って事?」

    山田「では、桑田怜恩殿は江ノ島盾子殿のお尻を鞭で叩き、絶頂させた後に証拠隠滅としてその鞭と手紙を焼却炉で燃やした…と言うことですかな?」

    大和田「…やっぱり桑田君が犯人になっちゃうるんね?」

    ジェノ「やっぱ桑田が犯人だ!!」

    苗木「……いや、まだ桑田君が犯人だとは言えないよ」

    ジェノ「ふぁっ!? まーだなんかあんの!?」

    苗木「山田君、君がトラッシュルームの見学の最中に桑田君が来た時の事を話してもらえないかな?」

    山田「ふっふっふっ…ではご静聴を…」


    山田の記憶…

    ー トラッシュルーム ー

    山田「ふむふむ…このボタンを押せば焼却炉が…稼働した!」

    ガチャ…

    山田「んん?」

    桑田「…ブツブツ…」っ長い棒のような物

    山田(うわっ…見るからに不審者ですぞ…怖い!! 焼却炉の影に隠れなきゃ…!!)ササッ

    桑田「…ブツブツ…早く…しねーと…ブツブツ…」

    山田(ひぃいいいいい…なんか呟いてるぅ〜!)ブルブル

    ガチャ…バタン…

    山田「…行ったか…?」

    ガチャ!

    山田(ぴえっ!? また来た!?)サッ

    コツ…コツ…

    山田(え、こっちに近づいてくる!? ひぃいいいい死にたくないよぉおおおおお!!!)ガクブルガクブル…

    ぼぉおおおおおおお…

    山田(あれ…? 何か燃やした…? ってクサ!?)

    コツ…コツ……ガチャ……バタン……

    山田「…なんだったんだあれは…?」


    以上、山田の記憶…でした。


    山田「とまあこんな感じで…桑田怜恩殿の犯行の一部始終を…聞いていたのです!!」

    十神「…聞いていただけ?」

    山田「…だって!!怖かったから終始目を瞑っちゃってたんだもん!!」

    朝日奈「ビビりっ!!!!!!」

    山田「うるさいっ!」
  56. 56 : : 2024/09/05(木) 10:38:35
    セレス「…それで、この回想に何かあるのですか? 桑田君が焼却炉が稼働しているのを良いことに証拠を燃やしにきたとしか考えられませんが…」

    苗木「…そこなんだよ。桑田君が犯人なら早いところ証拠を隠滅したい筈。だから一回目に部屋に入ったタイミングで証拠を隠滅した方が犯人の動きとしては最適な筈なのに…」

    苗木「なんで桑田君は、一回トラッシュルームから出たんだろうね?」

    葉隠「そりゃ…外に誰もいないか、一度確かめに行ったんじゃねーか?」

    霧切「た、確かめる…だけなら…わざわざ扉を閉めて、部屋を出る必要なんてないわよ…」

    ジェノ「じゃあなんで桑田はトラッシュルームに入った後一回出て、またトラッシュルームに入ったんだよ?」

    苗木「…もしかして…二回目にトラッシュルームに入ったのは…」

    苗木「桑田君じゃない…?」

    山田「な、なぬ!?」

    石丸「そ、それは…桑田君がトラッシュルームに出入りを繰り返していたのではなく…桑田君と入れ違いで違う人物が入って来たという事かね!?」

    不二咲「じゃあ桑田君は…犯人じゃないって事ぉ?」

    葉隠「でも、桑田っちが棒みたいなもん持ってたって…」

    苗木「あれは…多分模擬刀なんじゃ無いかな?」

    舞園「あぁ、体育館前広場から無くなってたやつですよね?」

    苗木「僕と舞園さんは、彼女が個室にいる時に扉を叩く音が聞こえたって言って怖がっていたから、護身用に模擬刀を取りに行ったんだけど…」

    苗木「体育館前広場にあった筈の模擬刀がいつの間にか無くなってたんだ」

    十神「だとすると、桑田はその模擬刀で誰かを脅し、無理矢理にでも犯そうとしていたと考えられる…わね」

    苗木「…」

    桑田君…そんなに追い詰められていたなんて…。

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