世の中捨てたもんじゃない。
熊本地震直後の県道の大渋滞。県外へ脱出する車と、支援で入ってくる車が交錯。ナビでは橋や国道がどんどん✖️印の通行止めを知らせ、窓の外を見上げると電線が大きく揺れていた。
左前方におばあちゃんが徒歩で坂道を登っている。若い青年が寄り添い声をかける。お孫さんかな。青年は渋滞でのろのろ進む1台の車の助手席をノックして、何やら運転手と話して、パッと笑顔に。そしておばあちゃんを手招きして、その車の助手席におばあちゃんを乗せる。青年はそれを見届けたあと、深く会釈して反対方向に戻るように走って行った。

青年は見知らぬおばあちゃんを助け、運転手は快くそれを受け入れたんだ。

ギリギリのとき、いざというときに、人は優しくなる。そして強くなる。助け合う精神が自然に湧き出ずるのを目の当たりにした。

できる範囲で十分。
いざというときこそ、助け合いの精神。人にはその精神とチカラがある。

そこに意識を向け、それが発揮され、つないで行けたら