性的なお誘いを拒否するロボットも登場?

このように、従来のラブドールがセックスロボットへと飛躍的な進化を遂げていくいっぽうで、それへの取り締まりを求める声も大きくなりつつある今の状況。セックスロボットを作っている一部のメーカーのなかには、性犯罪として立件されるリスクを回避するために、ユーザーからの性的なお誘いを拒否するプログラムを組み込んだセックスロボットも、なんと実際に登場しているそうで、これに関しては「ロボットに人権発生? 」「AIに自我が芽生えるきっかけになるのでは」といった声もあがるなど、大いに物議を醸しているようだ。


男性型セックス人形もある

いっぽうで、今回の議論でも「セックス人形ロボットの存在は女性の“モノ化”に繋がる」といった声が大いにあがっているが、「セックスロボットは女性型ばかりじゃないだろう」といった冷静な声も。実際、上記で紹介したラブドールロボットのメーカーからは男性型のセックスロボットも作っている模様で、同じくAIを搭載しており、セックス以外のコミュニケーションも楽しめ、股間の部分はオプションで取り外してアップグレードが可能だという。


議論

そういった、いわば片手落ちなところもある話だけに、ネット上からは「物凄く局所的な議論」という声があがるほか、叫ばれるセックスロボットの悪影響に関しても「寧ろ抑止になるんじゃないの?」といった意見が比較的多い印象。さらに「この手の問題に関して、オーストラリアは米国以上にヤバイというか極端」と、性犯罪に特に厳しい当地のお国柄がそのような議論を生んだといった見方も出てきている。

2017年の調査ではアメリカ人の49%が「ロボットとのセックスは今後50年以内に一般的になる」と回答しており、等身大セックス人形ロボットが将来的に普及するという考えは当たり前になりつつあるといえます。しかし、セックスロボットの普及にあたっては、「セックスロボットの定義」「子ども型のセックスロボット」「安全性」などの問題が存在します。