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  1. 1 : : 2020/12/28(月) 18:38:39
    初投稿です。
    亀更新なのであまり期待しすぎないようにお願いします。






    地下街。

    あらゆる娯楽と犯罪が集まる無法地帯で、俺は母親に捨てられた。

    何人かの通行人が俺の事をジロジロと見ている。

    「おいおい。可愛いね~君。少し俺達の相手をしてくれないかな?」

    エレン「……勝手にしろよ」

    「随分と素直だな。へへへ……おいお前ら。連れてくぞ!」

    あぁ……つまんない人生だったな。

    やっぱり俺は『要らない子』なんだな。

    そう思いながら俺は目を瞑って体を薄汚いオッサン達に預けた─筈だった。

    ???「おい。何してんだてめぇら」ギロ

    目の前には見知らぬ男がオッサンの腕を素手で止めていた。

    エレン「……え?」

    「リ、リヴァイ!?」

    リヴァイ「チッ。汚ぇな」

    男がそう言うと、オッサン達は一斉に去っていった。

    エレン「あ、あの……ありがとう……ございます……」

    リヴァイ「……お前、何で逃げなかった?」

    エレン「……」

    リヴァイ「まぁいい。お前、うちに来るか?」

    エレン「……え?」 

    リヴァイ「お前、その様子だと親にでも捨てられたんだろう。俺がお前を特訓してやるよ」

    エレン「要らない子の俺が、自由に生きてていいんですか?」

    リヴァイ「勝手にしろ」

    エレン「……あはは。リヴァイ……さん……でしたっけ?」

    リヴァイ「他人行儀で気持ちわりぃ。リヴァイでいい。分かったらさっさといくぞ」

    エレン「あ、ちょ、ちょっと待ってくださ……待てよ!?」


    そうして俺は、地下街のゴロツキとしてリヴァイと共に行動することになった。
  2. 2 : : 2020/12/28(月) 21:17:33
    ─数年後─

    ???「なぁなぁエレン」

    エレン「何だよ、イザベル」

    イザベル「ずっと言ってなかったけど何歳なんだ?」

    エレン「どうでもいいだろ……」

    ???「俺も気になるぞ、エレン」

    エレン「お前もかよ、ファーラン」

    ファーラン「なぁ?リヴァイは知ってるんだろ?」

    リヴァイ「……知らねぇよ」
     
    エレン「そういうことだ。教える必要なんてねぇだろ」

    イザベル「……何だよ。ケチだな~」

    エレン「(こいつうぜぇ。)はぁ……」

    イザベル「何だよ!俺が邪魔だって言いたいのか!?」

    エレン「そこまで言ってねぇだろ……」

    ファーラン「はいはい。夫婦喧嘩はそこまでにしとけ」

    エレイザ「何が夫婦喧嘩だ!!」

    ファーラン「おうおう。熱々だな~」

    エレン「なぁ、リヴァイ」

    リヴァイ「……勝手にやれ」

    エレン「サンキュー。じゃあ殺るか、ファーラン……」

    ファーラン「お、おい……ちょっと待てって。一回冷静になろうぜ、な?」

    エレン「覚悟はいいか?」

    ファーラン「俺はできて……ァァァァァァァァ!!!」

    イザベル「……結局何歳か聞けなかった」ズーン

    リヴァイ「チッ。一時間後に出発するように伝えとけ」

    イザベル「おう。兄貴はどこ行くんだ?」

    リヴァイ「掃除だ」

    イザベル「……分かった」  

    ファーラン「」チーン

    エレン「次言ってみろ。ただじゃすまねぇぞ」

    イザベル「(もう今の時点でただですんでないな。)エレン。一時間後に出発するってよ」

    エレン「じゃあ俺はそれまで寝る。一時間後に起こしてくれ」

    イザベル「分かった」

    エレン「……いや、分かってないだろ」

    イザベル「???」

    エレン「何でお前と寝なきゃなんねぇんだよ」

    イザベル「あぁ。そりゃ二人で寝た方が暖かいだろ?」

    エレン「(こいつマジで馬鹿かよ。)もういいや。好きにしろ」

    ファーラン「やっぱり馬鹿夫婦だn「あ?」……何てな~。あはははは!」

    イザベル「夫婦って何だ?」クビカシゲ

    エレン「気にするな。それよりもお前、胸少しでかくなったか?」

    イザベル「そうか?そういうエレンも背が少し伸びたな」

    ファーラン「(こいつらには羞恥心ってもんがないのか?イチャイチャを見せつけられる俺の身にもなってくれよ……)」

    エレイザ「Zzzzzzzz」


    そして一時間後。


    リヴァイ「準備はいいか?」

    エレン「あぁ。今日も立体起動で飛びまくるぜ!!」

    イザベル「ははは!楽しみだなーー!!」

    ファーラン「相変わらず元気なやつらだな」

    ─────────

    ────


    ──






    エレン「……あ?此処どこだ?」

    リヴァイ「調査兵団だ」

    エレン「あぁそうだったな。俺達は調査兵団の連中に捕まったんだったな」

    リヴァイ「すまねぇな……」

    エレン「何で謝るんだよ。お前はそんなやつじゃねぇだろ?」

    リヴァイ「フッ。そうだな」

    イザベル「二人とも何話してんだ?」

    ファーラン「俺達も仲間にいれてくれよ」

    エレン「は?別に対した話なんてしてないぞ。それよりもこの先どうするか決めy「おい、団長がお呼びだ。四人とも来い。」何だ何だ?あのエルヴィンとか言うやつか?」

    「……いいから黙ってついてこい」

    イザベル「ちぇ。愛想のないやつだな」

    ファーラン「兵団に愛想いいやつなんてそうそういないだろ……」

    リヴァイ「チッ。汚ぇ場所だな」

    エレン「あぁ。今すぐ掃除したいくらいだぜ」

    ファーラン「相変わらず二人とも掃除好きだな」

    エレン「俺はリヴァイの掃除癖がうつっただけだ。別に潔癖症でもねぇしな」

    イザベル「それにしても長いなぁ~。用があるなら早くしてk「よし。着いたぞ。失礼のないようにな」……俺の台詞を遮るなーー!!」

    ガチャ  ヒューガチャン

    ???「ほう。貴様らが噂に聞く四人組のゴロツキか。私は調査兵団団長キース・シャーディスだ」
  3. 3 : : 2020/12/29(火) 00:03:13
    頑張れ
  4. 4 : : 2020/12/29(火) 01:09:23
    頑張ります!





    エレン「ふーん。あんたがこの組織のトップって奴か?」ニヤニヤ

    キース「?その通りだが」

    エレン「だったら───」

    シャキッ

    キース「ッ!!??(こいつ……ナイフを隠し持っていたか!)」

    エレン「そんなに驚くなよ。俺はあんたと交渉したいだけさ」

    キース「何が望みだ」

    「キース団長!!今すぐそいつから離れてください!!」

    エレン「うるせぇな。黙ってろよ虫けら」ギロ

    「」ビクッ

    キース「……続けろ」

    エレン「チッ。俺達が調査兵団に入った暁には地下街での罪を無かったことにしろ。それが条件だ」

    キース「……いいだろう」

    リヴァイ「よくやった……エレン」

    エレン「はっ。俺が言わなかったらお前がやってたくせに」

    イザベル「何だ何だ!?俺達無罪なのか!?」

    ファーラン「あぁ。そうみたいだな」

    スチャッ

    エレン「悪かったな、キース」

    キース「はぁ……いいか?貴様らはこれから調査兵団の一員となる。そこで貴様ら四人の腕を買って特別班を作る」

    リヴァイ「チッ。班長は俺がやる」

    エレン「えー。俺もやりたかったな~」

    ファーラン「単独行動ばっかのお前が班を纏められるわけないだろ…」

    イザベル「よく分かんねぇけどエレンと兄貴がいるなら何でもいいぞ!」

    ファーラン「俺はその中に入ってないんだな(何か虚しい…)」

    イザベル「あ。忘れてたぜ!」ニコッ

    エレン「お前……悪魔か?」

    イザベル「何言ってんだ?俺は人間だぞ?」

    エレン「はぁ?やっぱお前馬鹿だろ」

    イザベル「馬鹿っていった方が馬鹿なんだよーだ!」

    エレン「はぁぁ!?てめぇマジでぶっ飛ばすぞ!」


    ワーワーワー


    リヴァイ「馬鹿二人は放っておいてだ。俺達四人は特別班として動けってことか?キース」

    キース「(こいつらには敬意と言うものがないのか?)……あぁ。そういうことだ。1ヶ月後、壁外調査がある。それまでに色々な事を済ませておけ」

    ファーラン「おいおい。二人とも落ち着けって!」

    エレイザ「うるせぇ!!」
     

    ドカッバキッバキッ


    ファーラン「」チーン

    キース「(何なんだこいつら……)」

    エルヴィン「キース団長」

    キース「何だ?」

    エルヴィン「今から彼らに訓練をさせましょう」

    キース「ほう。力量を図るつもりか?」

    エルヴィン「はい。まだまだ彼らの実力は底が知れないはずです。特にあの二人は」

    キース「……エルヴィン。私はこの後も少しやるべきことがある。お前があのゴロツキ共の力量を図って来い」

    エルヴィン「はい!」

    エルヴィン「エレン、リヴァイ、イザベル、ファーラン。君達四人には訓練をしてもらう」

    エレン「へぇ……力量を図るって訳か」

    リヴァイ「フッ。面白いじゃねぇか」

    ファーラン「あーあ。二人ともマジモードに切り替わってるじゃねぇか」

    イザベル「やっほーう!!立体起動~ー!!」


  5. 5 : : 2020/12/29(火) 22:48:52
    ─訓練場─

    エルヴィン「今から立体起動装置の適正を見せてもらう」

    エレン「何だよ。ただぶら下がるだけかよ」

    リヴァイ「チッ。つまらねぇ訓練だな」

    イザベル「期待して損したぜ」

    ファーラン「お前ら言い過ぎじゃないか?」

    エルヴィン「(悲しくないもんね!)……各自始めてくれ」 

    リヴァイ「……チッ」ピタッ

    エレン「?」ピタッ

    イザベル「何か変だな」ギチッギチッ

    ファーラン「違和感がすげぇな」ギチッギチッ

    エルヴィン「(四人とも壊れた装置で姿勢を保つか……それに加えエレンとリヴァイ。この二人は人類に大きな希望をもたらすかもしれない)」

    エルヴィン「よし、下ろせ」

    「「ハッ!」」

    エルヴィン「今日はこれで終わりだ」

    エルヴィン「ミケ。悪いが部屋案内を任せる」

    ミケ「了解」

    エレン「お、部屋まで案内してくれるのか?」

    ミケ「……こっちだ。着いてこい」

    エレン「無視かよ」

    リヴァイ「チッ。部屋についたら掃除だ」

    ファーラン「そうだな」

    イザベル「はぁ……立体起動で飛びたかった……」ジーン

    エレン「そんなことで落ち込むなよ。どうせ明日には飛ぶことになるだろ」

    イザベル「マジか!!」ヨッシャァ

    リヴァイ「……うるせぇな」

    エレン「まったくだ」ウンウン

    イザベル「エレンも人のこと言えないだろ!?」

    ファーラン「いや、お前よりは幾らかましだな」

    エレン「ファーランって以外といい奴だったんだな」

    ファーラン「よせやい」

    イザベル「返し方キモいな!」ダハハ

    ファーラン「お前には人の心がないのかよ…」

    エレン「ファーラン……」

    ファーラン「慰めてくれるのか?」

    エレン「ざまぁ(笑)」ケラケラ

    ファーラン「悪魔の末裔がぁぁ!!根絶やしにしてくれるぅぅ!!!」

    イザベル「何いってんだ?」

    エレン「さぁ?頭でも打ったんじゃねぇか?」ゲラゲラ

    エレイザ「ギャハハハ!!!」

    ファーラン「もうこいつら嫌だ……」

    ミケ「着いたぞ。此処がお前らの部屋だ。適当にルールでも決めて使え」

    タッタッタッ

    エレン「何で四人部屋じゃねぇんだよ」

    ファーラン「まぁこうなる事は予想してたぞ」

    イザベル「まぁ俺はそこまで気にしないぞ!」

    リヴァイ「チッ……エレン」

    エレン「ん?」

    リヴァイ「イザベルは頼んだ」

    エレン「あいよー。おい、行くぞ」

    イザベル「引っ張るなよ!」

    ウルセェサッサトソウジスルンダヨ
    ワカッタカラヒッパルナッテ

    リヴァイ「さて。掃除の時間だ」

    ファーラン「あぁ」


    同時刻、団長室

    キース「(まさかグリシャの息子が地下街のゴロツキだったとは……一体何があったというんだ?)」

    コンコン

    キース「入っていいぞ」

    エルヴィン「失礼します」

    キース「エルヴィン。奴らの実力は本物だったか?」

    エルヴィン「はい。壊れた立体起動装置で姿勢を保つほどの逸材ばかりでした」

    キース「そうか」

    エルヴィン「報告は以上です。失礼しましt「まぁ待て」て」
  6. 6 : : 2020/12/29(火) 23:06:31
    名無しになってますが、上の人は自分です。
    最後の台詞は「失礼しましt「まぁ待て」……はい」に脳内変換しといてくれると助かります。


    キース「少し話がある」

    エルヴィン「何でしょうか?」

    キース「私は二年後、この団長という座を降りて教官に就く」

    キース「そしてお前が団長になれ。エルヴィン」

    エルヴィン「私でいいのでしょうか?」

    キース「……お前には人の命を、兵士の命を、自分の命を人類の進撃のために捨てる事ができるか?」

    エルヴィン「できます」

    キース「そういうことだ。もう行っていいぞ」

    エルヴィン「では、失礼しました」


    ガチャ  ヒューガチャン


    キース「……ゴロツキ四人組……か」
  7. 7 : : 2020/12/29(火) 23:30:14
    期待です
  8. 8 : : 2020/12/30(水) 12:10:04
    ありがとうございます!!


    ─訓練場─

    エルヴィン「今から立体起動装置の適性検査をしてもらう」

    エレン「何だよ。ただぶら下がるだけかよ」

    リヴァイ「チッ。つまらねぇ訓練だな」

    イザベル「期待して損したぜ」

    ファーラン「お前ら言い過ぎだ」

    エルヴィン「(べ、別に悲しくなんてないんだからね!?)………各自始めてくれ」

    リヴァイ「………」ピタッ

    エレン「?」ピタッ

    イザベル「何か変な感じだな」ギチッギチッ

    ファーラン「違和感がすげぇな」ギチッギチッ

    エルヴィン「(四人とも壊れた装置で姿勢を保つ……か。予想以上の逸材だ)」

    エルヴィン「よし、下ろせ」

    「「ハッ!!」」

    エルヴィン「今日はこれで終わりだ」

    エルヴィン「ミケ。悪いが部屋案内を任せた。私はキース団長に報告してくる」

    ミケ「了解」

    エレン「お、部屋まで案内してくれるのか?」

    ミケ「……こっちだ。着いてこい」

    エレン「無視かよ。つれねぇな~」

    リヴァイ「チッ。部屋についたら掃除だ」

    ファーラン「そうだな」

    イザベル「はぁ……立体起動で飛びたかった……」ジーン

    エレン「そんなことで落ち込むなよ。どうせ明日には飛ぶことになるだろ?」

    イザベル「マジか!!」ヨッシャァ

    リヴァイ「うるせぇぞ」

    エレン「まったくだ」ウンウン

    イザベル「エレンも人のこと言えないだろ!?」

    ファーラン「いや、お前よりは幾らかましだな」

    エレン「ファーラン……お前以外といい奴だったんだな」

    ファーラン「よせやい」

    イザベル「返し方キモいな!」ダハハ

    ファーラン「お前には人の心がないのかよ!」

    エレン「ファーラン……」

    ファーラン「何だよ。慰めてくれるのか?」シクシク

    エレン「ざまぁ(笑)」ゲラゲラ

    ファーラン「悪魔の末裔がぁぁ!!根絶やしにしてくれるぅぅ!!!」

    イザベル「何意味分からねぇこと言ってんだ?」

    エレン「さぁ?頭でも打ったんじゃねぇの?」ケラケラ

    エレイザ「ギャハハハ!!!」

    ファーラン「もうこいつら嫌だ……」

    ミケ「着いたぞ。此処がお前らの部屋だ。適当にルールでも決めて使え」

    タッタッタッ

    エレン「あいつもう行っちまったぞ。つーか何で四人部屋じゃねぇんだよ」

    ファーラン「まぁこうなる事は予想してた」

    イザベル「俺は気にしないぞ!!」

    リヴァイ「チッ……エレン。イザベルは任せた」

    エレン「あいよー。おい、行くぞ」

    イザベル「えーと?つまり俺とエレン、兄貴とファーランで二人部屋ってことか?」

    エレン「そういうことだ。さ、掃除だ」

    イザベル「ちょ、引っ張るなよ!」

    ウルセェサッサトソウジスルンダヨ
    ワカッタカラヒッパルナッテ

    リヴァイ「……さて。掃除の時間だ」

    ファーラン「あぁ(気合い入ってるなリヴァイの奴)」


    同時刻、団長室

    キース「(まさかグリシャの息子が地下街のゴロツキだったとは……グリシャ。お前の身に何があったというんだ?)」

    コンコン

    エルヴィン「キース団長。エルヴィンです」

    キース「入れ」

    エルヴィン「失礼します」

    ガチャ

    キース「……それで?」

    エルヴィン「はい。彼らに適性検査をやらせたところ、全員が壊れた装置で姿勢を保っていました」

    キース「何?」

  9. 9 : : 2020/12/30(水) 12:55:29
    ─訓練場─

    エルヴィン「今から立体起動装置の適性検査を行ってもらう」

    エレン「何だよ。ただぶら下がるだけかよぉ」

    リヴァイ「チッ。早くやらせろ」

    イザベル「期待して損したぜ」

    ファーラン「(こいつら言い過ぎだろ)」

    エルヴィン「(べ、別に悲しくなんてないんだからね!!)……各自始めてくれ」

    リヴァイ「……チッ」ピタッ

    エレン「?」ピタッ

    イザベル「何か変だな」ギチッギチッ

    ファーラン「違和感がすげぇな」ギチッギチッ

    エルヴィン「(四人とも壊れた装置で姿勢を保つか……予想以上の逸材だ)」

    エルヴィン「よし、下ろせ」

    「「ハッ!!」」

    エルヴィン「今日はこれで終わりだ。明日からは本格的に訓練に参加してもらう」

    エルヴィン「ミケ。悪いが部屋案内を頼む」

    ミケ「了解」

    エレン「お、部屋まで案内してくれるのか?」

    ミケ「……こっちだ。着いてこい」

    エレン「無視かよ。つれねぇな」

    リヴァイ「チッ。部屋についたら即掃除だ」

    ファーラン「そうだな」

    イザベル「はぁ……立体起動で飛びたかった……」ジーン

    エレン「そんなことで落ち込むなよ。明日から本格的に訓練するってあのヅラ野郎が言ってただろ?」

    イザベル「そうだったな!やったぜ!」ヨッシャァ

    リヴァイ「……うるせぇな」

    エレン「まったくだ」ウンウン

    イザベル「エレンも人のこと言えねぇだろ!?」

    ファーラン「いや、お前よりは幾らかましだな」

    エレン「ファーラン……お前意外といい奴だったんだな。見直したぜ(まぁ嘘だけど)」

    ファーラン「よせやい」

    イザベル「返し方キモいな!」ダハハ

    ファーラン「お前には人の心がないのかよ!?」

    エレン「ファーラン……」

    ファーラン「何だ?慰めてくれるのか?」

    エレン「ざまぁ(笑)」ケラケラ

    ファーラン「悪魔の末裔がぁぁ!!根絶やしにしてくれるぅぅ!!!」

    イザベル「何意味分かんねぇこと言ってんだ?」

    エレン「さぁな。頭でも打ったんじゃねぇの?」ゲラゲラ

    エレイザ「ギャハハハ!!!」

    ファーラン「もうこいつら嫌だ……」

    ミケ「着いたぞ。此処がお前らの部屋だ。適当にルールでも決めて使え」

    タッタッタッ

    エレン「あいつもう行っちまったぞ。つーか何で四人部屋じゃねぇんだよ」

    ファーラン「まぁこうなる事は予想してた(二人部屋か)」

    イザベル「ま、俺は気にしないぞ!!」

    リヴァイ「チッ……エレン」

    エレン「ん?」

    リヴァイ「イザベルは任せる」

    エレン「あいよー。おい、行くぞ」

    イザベル「えーと?つまり俺とエレン、兄貴とファーランで二人部屋ってことか?」

    エレン「そういうこった。さ、掃除だ掃除」

    イザベル「ちょ、引っ張るなよ!!」ジタバタ

    ウルセェサッサトソウジスルンダヨ
    ワカッタカラヒッパルナッテ

    リヴァイ「さて、掃除の時間だ」

    ファーラン「あぁ」


    同時刻、団長室

    キース「(まさかグリシャの息子が地下街のゴロツキだったとは……グリシャ……お前の身に何があったというんだ?)」

    コンコン

    キース「入れ」

    エルヴィン「失礼します」

    キース「その様子を見るに、いい結果だったようだな」

    エルヴィン「はい。彼らに適性検査をやらせたところ、全員が壊れた装置で姿勢を保っていました。あの四人は逸材です」

    キース「そうか……しかし独学でよくそこまで出来るものなのか?」

    エルヴィン「私の推測としてはやはり地下街という環境が生んだ賜物なのでしょう」

    キース「そうだな」

    エルヴィン「まだ話足りないところなのですが、如何せんまだ用事があるので失礼させていただきます」

    キース「少し話がある。重要なことだ」

    エルヴィン「何でしょうか?」

    キース「お前には人の命を、兵士の命を、自分の命を人類の進撃の糧として捨てることができるか?」

    エルヴィン「できます」

    キース「(迷いもなく即答か)やはりお前を選んで正解だった」

    エルヴィン「何の話ですか?」

    キース「私は二年後、この団長という座から降りる。お前が団長になれ」

    エルヴィン「……私でよろしいのですか?」

    キース「私の目が節穴とでも言いたいのか?」

    エルヴィン「……本当に私でいいのですか?」

    キース「フッ。何度も言わせるな」

    エルヴィン「分かりました」

    キース「分かったなら良い。もう行っていいぞ」

    エルヴィン「はい。では、失礼します」

    ガチャ ヒューガチャン

    キース「ゴロツキ四人組……か」
  10. 10 : : 2020/12/30(水) 22:06:30
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    耳を塞いでしまう程大きい雷鳴が鳴り響く。

    少年は焦った表情のまま、大雨が降り注ぐ中を馬で走っていく。

    「はぁはぁ……クソッ!どこ行ったんだよアイツら!!」

    雨によって視界が悪くなっているにも拘わらず、少年は探し続けた。

    「クソクソクソッ!!!」

    悔しさや怒りから馬に降りて地面を殴る少年。

    ウォォォォォ

    「ッ!?何だ今の声!巨人か!?」

    少年は声のする方へと向かった。

    そして向かった先にいたのは───

    「……嘘……だろ?」 

    少年の前に転がる三人の死体。

    それぞれ生首、半身、胴体だけが残った状態になっていた。

    『コロシテヤル』

    少年の頭にはそれだけが残っていた。

    「コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス!!!!!!」

    目にも止まらぬ早さで巨人を微塵切りにする少年。

    その目には絶望でも、怒りでもなく。

    『悲しみ』が宿っていた。

    「何でだよ……どうして先に逝っちまうんだよ……」ポロポロ

    「俺を……」

    ───────置いていかないで。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー






    エレン「夢……か(それにしては現実味がありすぎる夢だったな)」

    イザベル「お、やっと起きたかエレン───って何で泣いてんだ?」

    エレン「………………は?俺が泣いてる?」

    イザベル「……ほら、鏡見てみろよ」

    エレン「……この事は誰にも言うなよ」

    イザベル「言わねぇよ。俺達だけの秘密な!」

    エレン「はぁ……言ったら殺す」

    イザベル「えぇ!?殺すなよ!?」

    エレン「冗談だ冗談」

    イザベル「お前の場合冗談に聞こえないんだけど!?」

    エレン「まぁな」

    イザベル「いや誉めてねぇよ!?」

    エレン「はいはい。さっさと訓練いこうぜ」

    イザベル「ん?何言ってるんだ?」

    エレン「あ?何か違ったか」

    イザベル「今日壁外調査だろ?」

    エレン「あ、そうだった」

    イザベル「しかも今日が初めてなんだぞ?俺はワクワクが止まらねぇよ!!」

    エレン「あぁ……そうだな」

    イザベル「何だよ。エレンにしては元気ないな」

    エレン「少し寝付きが悪かっただけだって。気にすんな」

    イザベル「ふーん……何かあったらいえよ?」

    エレン「俺は子供か」

    イザベル「子供だろ」

    エレン「じゃあお前もじゃねぇか」

    イザベル「確かに」

    エレン「いや納得するんかい!!」

    イザベル「お、今ので元気になったか?」

    エレン「……そうだな。サンキュー」

    イザベル「あ、今デレたな!?」

    エレン「デレてねぇよ!!??」

    ゼッタイデレテタッテ
    ハァ!?ンナワケネェダロ

    リヴァイ「チッ。毎度毎度うるせぇな」

    ファーラン「そんなこと言って本当は自分もあの輪に入りたいんだろ?」

    リヴァイ「よし分かった。てめぇを殺す」

    ファーラン「あ、ちょ、冗談でs……ァァァァァァァァァ!!!!!!」

    エレン「何か隣うるせぇぞ。もしかしてホモプレイでもしてんのか?」

    イザベル「兄貴ってホモなのか?」

    エレン「知らねぇよ。ま、そんなことより準備しようぜー」

    イザベル「そうだな」
  11. 11 : : 2020/12/31(木) 21:27:07
    ーーー壁外調査を開始してから何時間たっただろうか。

    今朝見た夢のように大雨で視界が悪くなっている。

    エレン(まさか……そんなわけないよな……)

    嫌な予感がしつつも、俺は馬を走らせる。

    「逃……げ……ろ……奇行……」

    エレン「……奇行種?」

    「そう……だ…………お……前も……やら……れるぞ……」

    エレン「……すまん。あんたの言うことは聞けそうにないな。俺は仲間を助けにいかなきゃならねぇ……!!」

    エレン(まだ間に合う…!!確かここら辺に巨人が─────)

    イザベル「よっ!何処に行ってたんだ?」

    エレン「ッ!?……イザベル!」

    イザベル「お、おう……そんなに血走ってどうした?」

    エレン「いや、何でもねぇ。兎に角リヴァイとファーランと合流しy……イザベル!!後ろだ!!」

    イザベル「え?」

    ガシッ

    エレン(クソッ!何で立体起動が使えねぇ!?まさかガス切れか!?)

    俺は……見てるだけなのか?

    そんなのでいいのか?   

    ────いいわけがない。

    今にも口の中に入りかけている仲間がいる。

    戦え。

    武器がなくたって戦えるだろ。

    戦わなければどのみち俺もイザベルも死ぬ。

    だったらやるしかねぇだろ。

    エレン「ウォォォォォォォッッッ───!!!!!」

    覚悟を決め、俺はイザベルの腕を掴んで投げ飛ばした。

    エレン「……こんな俺と仲間になってくれて…………ありがとな」ニコッ

    初めて。  

    心の底から笑えた気がした。

    いや、感謝するのも初めてかもしれない。

    あぁ。

    意外と悪くない人生だった。

    リヴァイ……ファーラン……イザベル。

    俺はお前ら三人と出逢えて本当に良かった。

    ……約束、守れそうにないな。

    生きて帰るって約束したのは俺なのにな。

    悪い、俺はここでお別れだな。

    俺がいなくなっても大丈夫だろ、リヴァイがいれば。

    せめて俺の分まで生きてくれ。






    ブチッ!グシャァ!!


    イザベル「馬鹿……野郎……エレンの……馬鹿野郎…………!!!」ポロポロ

    プシュッヒュー  ズシャァァ(うなじを削ぐ音)

    リヴァイ「おい。何やってんだ。帰るぞイザベル」

    ファーラン「つーかエレンは何処に行ったんだよ?もう戻ったのか?」

    ファーラン「おい!聞いてるのかイザベル!!」

    イザベル「……エレン……は…」ポロポロ

    リヴァイ「何も言うな。もう分かった」

    ファーラン「……そうか……悪かった…」

    イザベル「……俺……が……余所見……してたから……ガス切れで……身代わりに……なって……」ポロポロ

    リヴァイ「……もう行こう。ファーラン。取り敢えずそっとしといてやれ」

    ファーラン「あぁ。行くぞ、イザベル」

    イザベル「うん……」グスッ

    ーーーーーーーーーーーー

    調査兵団本部

    リヴァイ「…………」

    ファーラン「…………」

    イザベル「…………」

    重たい沈黙の中、それを破ったのはファーランだった。

    ファーラン「なぁ……エレンは……最後……何か言ってたか……?」

    イザベル「……『俺の仲間になってくれてありがとう』って言ってた……」

    リヴァイ「………」

    ファーラン「そう……か。ははは。……何でだろうなぁ……涙が……止まらねぇよ……」ポロポロ

    リヴァイ「てめぇら……泣きすぎだ」

    イザベル「そんなこと言って兄貴だって涙目になってるくせに……」ポロポロ

    リヴァイ「……ゴミが入っただけだ」ナミダメ

    イザベル「俺……さ。アイツの分まで強くなりたい……だから……兄貴……」

    リヴァイ「フッ。アイツの分まで強くなりたいなら……俺がいつでも相手してやる」

    ファーラン「……俺も強くなってやる……アイツに負けないぐらいな!!」

    イザベル「俺は負けないぞファーラン!!」

    ファーラン「はっ!そんなこと言ってられるのも今の内だぜ!!」

    リヴァイ「フッ……(騒がしい奴らめ…)」 

    こうしてエレンの死は、良くも悪くも三人の兵士を強くした。

    それから二年後……………


    847年 訓練兵団


    キース「おい貴様!!」

    ???「ハッ!!」

    キース「貴様は何者だ!!」

    ??「シガンシナ区出身!!アルミン·アルレルトです!!」

    キース「そうか!!馬鹿みてぇな名前だな!!」 

    キース「親がつけたのか?」

    アルミン「祖父がつけてくれました!!」

    キース「アルレルト……貴様は何しにここへ来た!!」

    アルミン「巨人を一匹残らず駆逐し、外の世界を見る自由を手にするためです!!」

    キース「それは素晴らしいな!!貴様は巨人の餌になってもらおう!!」

    ガシッ

    キース「三列目!後ろ向け!!」
  12. 12 : : 2021/01/03(日) 17:23:57
    えっ?えっ?

    エレェェェェン!!!



    き、期待。(今の叫びで痛いって言えねぇ)←言ってるじゃねぇかbyファーラン

  13. 13 : : 2021/01/03(日) 18:13:10
    >>12
    イザベル「大丈夫か?ほら、ビール飲めよ」
  14. 14 : : 2021/01/03(日) 20:33:47
    キース「貴様は何者だ!!」

    ???「ハッ!トロスト区出身!トーマス·ワグナーです!」

    キース「声が小さい!!」

    ???「ハッ!!トロスト区出身!!トーマス·ワグナーです!!」


    以下中略(原作と同じ流れ)


    キース「……貴様……何故フードをかぶっている……?」

    ???「……えー。駄目なんですか?」

    キース「貴様……先程の芋食いのように走らされたいのか……」

    ???「はぁ……分かりましたよ」バサッ

    キース「…………」

    ???「地下街出身!!エレン·イェーガーだ……!!」ニッ
  15. 15 : : 2021/01/03(日) 21:37:29
    キース「……これで通過儀礼は終わりだ!!イェーガー訓練兵はここに残るように!!では……解散!!」

    訓練兵一同「「ハッ!!!」」

    ザワザワザワザワ

    エレン「……久しぶりだな、キース」

    キース「貴様は戦死したはずだ。何故生きている?」

    エレン「……俺自身、何で生きているのかは分からん。巨人に噛みちぎられた右腕は再生してるしな」

    キース「何もかも分からず仕舞いか……」

    エレン「いや、そうでもない」

    キース「何?」

    エレン「壁につくまでの間に見つけたんだよ。いや、見つけたというよりは見たという方が正しいか」

    キース「何をだ」

    エレン「人が巨人になる瞬間だ」

    キース「人が……巨人になるだと?」 

    エレン「……信じられないだろうが事実だ。しかもその巨人になった人間はこの訓練所にいる。俺はそいつを追ってここまでたどり着いた」

    キース「何故その人間を殺さなかった……?」

    エレン「殺そうとはした。だがあの巨人には何やら巨人を呼び寄せる能力があるらしくてな……自分を食わせて逃げやがった……」  

    エレン「その後壁内に着いてから開拓地で見つけたが……流石に巨人になって暴れられると困るんでな……接触だけはかって今まで殺せず仕舞いだ」

    キース「つまり……お前はその人間を殺すために来たと。そういうことか?」

    エレン「まぁそうなるな……それと、そいつの名前はアニ·レオンハートだったはずだ」

    キース「確認しておこう」 

    エレン「……俺に考えがある」ニヤッ

    キース「いいだろう……話せ」 

    エレン「まずレオンハートについてだが……ここを卒業するまでは暴れることはないだろう」

    キース「壁を壊すとしたら……壁に近づけるとき……解散式あたりか……?」

    エレン「ご名答。そしてアイツには仲間がいるはずだ……超大型巨人、鎧の巨人……確実にあの二つの巨人は人間の入った奴等だ。でなければ説明がつかねぇだろ」

    キース「……レオンハート以外の仲間もここにいる可能性があるというのか?」

    エレン「あり得ない話でもないだろ?何せいつでも作戦会議ができる……それに実行するときにも連携がとりやすい……ほぼ確定と見ていいだろ」

    キース「それでどうするつもりだ」

    エレン「解散式に現れるならそこで一気に叩く。調査兵団を含めた戦力でな」

    キース「現れない場合は?」

    エレン「一先ず監視するさ。そうすればいずれ日程は確定するだろ」

    キース「……お前は相変わらず見た目に反して頭が回るな……」  

    エレン「おうおう。元団長から誉めてもらえるとは嬉しいね~」

    キース「はぁ……話はもういい。さっさと行け……」

    エレン「あいよー!!」
  16. 16 : : 2021/01/10(日) 10:59:23
    >>13

    ファーラン「馬鹿か。ビールじゃなくて、水だろ」


    なにゆえ‥‥‥ビールなのか

    期待!

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