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進撃の巨人 孤独な戦士 8話

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  1. 1 : : 2014/01/26(日) 14:55:55



    8,アニ・レオンハート
  2. 2 : : 2014/01/26(日) 15:16:11


     ~食堂~

     ワイワイ ガヤガヤ



    アニ「…」もぐもぐ

    フレイ「一人で食事かい?」

    フレイ「ここ座るよ。」スゥ

    アニ「…勝手に座らないでくれる…」

    フレイ「オレの勝手さ、どこで食べるのも。」

    アニ「……」

    フレイ「ハハッ、君も言ってたよ。」

    アニ「フンッ!」

    フレイ「…何があったの、君の過去に。」

  3. 3 : : 2014/01/26(日) 15:23:53


    アニ「……」

    フレイ「ベルトルト達が言ってたよ。君は巨人にお父さんを…」

    アニ「言わないで!!」

    フレイ「…ッ!ごめん。」

    アニ「…いや、私もごめん。」

    フレイ「思い出したくないよな、無理言ってごめん。」

    アニ「ちょっと取り乱しただけ、続けて…」

  4. 4 : : 2014/01/26(日) 15:35:31

    フレイ「エレンはさぁ…」

    アニ「死に急ぎ野郎かい?」

    フレイ「別に、死に急いでるわけじゃないと思うけど。」

    フレイ「あいつは全科目に力を入れてるだろ。努力してる。」

    フレイ「君と同じでね、巨人に家族を奪われた。…そこは君と同じだよ。」

    アニ「……」

    フレイ「巨人に復讐するために、全てに力を入れている。」

    フレイ「君も同じはずなのに、格闘訓練はまじめにやらないのは、何か理由があるんだろ。」

  5. 5 : : 2014/01/26(日) 15:43:33

    アニ「……なの。」ボソッ

    フレイ「え?何だって?」

    アニ「嫌いなんだ。格闘術がね。」

    フレイ「何で?君のお父さんの、形見の技術だろ。」

    アニ「私の故郷のことは、ベルトルト達から聞いてるんだろ?」

    フレイ「ああ。盗み聞きだけど。しかし君の事は少ししか話さなかった。」

    アニ「……そう。そこは伏せといてくれたのか。」

    フレイ「聞いてもいいかい?」

  6. 6 : : 2014/01/26(日) 15:54:32

    アニ「…私のお父さんは、格闘術の達人だった。それを私も教わってたんだ。」

    アニ「私は誰にも負けないお父さんが好きだった。どんなに大きい相手だろうと、足技一発で沈めた。」

    アニ「私も教わったこの足技で、いつかお父さんと対等に戦うのが夢だった。」



     ~回想~



    アニ「いつか強くなったら、お父さんと一緒にたたかう!」

    アニ父「ははっ、そうか、一緒に大切なものを守ろうな。」

    アニ「約束だよ。」

    アニ父「約束だ。」



    だけど…
  7. 7 : : 2014/01/26(日) 16:01:36

    二年前にその約束は破られた。



    アニ「お父さぁぁぁぁん!」



    巨人「アーン」


      バクッ


    アニ「(約束は?なんで、一緒に戦うって言ったのに…)」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    アニ「巨人相手に格闘術は通用しない。私には必要ないって、思うようになった…」

  8. 8 : : 2014/01/26(日) 16:12:13

    フレイ「(…ヤバイな。)」

    フレイ「(分かっていたが、ここまでとは…オレが関わっていいものじゃない。)」ググッ

    フレイ「(これ以上は、一緒にいるだけでもオレの精神が、ここを離れないと、早く!)」

    フレイ「(何も言っちゃいけない…)」

    フレイ「そんなことないと思うぞ。」

    アニ「……え?」

    フレイ「(…アレ?勝手に口が…)」

    フレイ「(体が…動かない…)」

    フレイ「オレ達は兵士になるんだ。巨人以外にもやれることはある。」
  9. 9 : : 2014/01/26(日) 16:27:12

    アニ「私は調査兵団希望だよ。これから何に使うっていうんだい?」

    フレイ「アニの技術は、とても素晴らしいものだ。君のお父さんも。」

    フレイ「オレには両親がいない。いや…顔を知らないんだ。」

    アニ「…そうだったの。」

    フレイ「うらやましいよ。何か形見があるのって。」

    フレイ「そして、それを捨てるのはよくないよ。」

    フレイ「確かに、一緒に戦う約束は破ってしまったかもしれない。けど、大切なものは守った。」

    アニ「……!」

    フレイ「君の事だろう。アニ。」

  10. 10 : : 2014/01/26(日) 16:55:28

    フレイ「その技を受け継いだときから君はお父さんと対等になっているとオレは考えているよ。」

    フレイ「君がその技術を人に教え、その人がその技で人を守る。」

    フレイ「きっと、その技は巨人ではなく仲間…人を守るための技なんじゃない?」

    アニ「……」


     ~回想~



    アニ「私の大切なものは、お父さんだよ。」

    アニ父「そういってくれるのは嬉しいが、もっとたくさん増やすことだな。」

    アニ「たくさん…?」

    アニ父「この村は狭いからな、いずれ街にでればわかる。」

    アニ父「仲間…というやつだ。」

    アニ「?」

    アニ父「私の技が通用しないのはやつらぐらいだが…」

    アニ「やつら?」

    アニ父「まだ知らなくていい。ライナー君やベルトルト君を大切にな。」

    アニ「…うん。」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  11. 11 : : 2014/01/26(日) 17:10:58

    アニ「(お父さん…)」

    フレイ「人から仲間を守る技術、巨人を殺す技術、兵士には両方必要なんだ。」

    フレイ「人から仲間を守る技術をボクに教えてくれ!」

    アニ「……」

    フレイ「(オレは今、アニに何を言った?オレはアニの足技を女型の巨人、シフに利用できると思って近づいた。)」

    フレイ「(アニやエレン達の過去はオレにとって毒そのもの。教わる資格…いや、そばにいる資格すらない。)」

    フレイ「(それに今話していたのは何だ?まるで別のナニカが変わりに話してたような。)」

    アニ「…分かった。」

  12. 12 : : 2014/01/26(日) 17:21:54

    アニ「次の対人格闘、私と組みな。相手してやるよ。」

    フレイ「本当か!!ありがとう!」

    アニ「じゃあ、私は食べ終わったから行くよ。あんたのおかげで大切なことを思い出した気がするから…」

    フレイ「ああ、またな。」

    アニ「……」スタスタ

    ーーーーーーーーーーーーーーー


    フレイ「…」

    フレイ「ハハッ、アハハハハ。」

    フレイ「あれ?」

    フレイ「ボクは兵士?あれっ戦士だっけ?」

    フレイ「巨人を倒すため、仲間を守るためにココにいるんだっけ?」

    フレイ「……ッ!」頭ブンブン

    フレイ「手を打たないと…オレがこれじゃあ本当にまずい。」

  13. 13 : : 2014/01/26(日) 17:32:05

    1話 任務

    http://www.ssnote.net/archives/7942

    2話 破壊

    http://www.ssnote.net/archives/8000

    3話 誓い 4話 ウォール・ローゼ

    http://www.ssnote.net/archives/8240
  14. 14 : : 2014/01/26(日) 17:33:40

    5話 訓練兵 6話 過去と適正

    http://www.ssnote.net/archives/8371

    7話 観察

    http://www.ssnote.net/archives/8509
  15. 15 : : 2014/01/26(日) 17:37:23

    見てたら返事くれると嬉しいです…
  16. 16 : : 2014/03/10(月) 22:49:34
    期待してます!
  17. 17 : : 2014/03/14(金) 21:08:30
    期待!
  18. 18 : : 2014/03/25(火) 10:03:27
    続きはよ。期待してます。

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