このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:04:32 全ての運動能力のステータスが世界レベルのエレンです 身体能力に関係する部分は全てチートです 他の部分は普通の人間です よろしくお願いします 2 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:08:57 エレン 爆誕エレン「オギャ…スーッ」助産婦「産声が短すぎます!!呼吸が!!!あれ…?してる…あら…」カルラ「大丈夫なんですか?」助産婦「大丈夫です、もう呼吸は安定してます。こんなに早いのは見たことありませんが。」助産婦「将来大物になりそうですね!」ハハハカルラ「はあ…」エレン「スーッスーッ」 3 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:15:42 生後2ヶ月エレン「ばうー」カルラ「よーしよしよし、いいこいいこ〜」カルラ「かわいいかわいいよしよし」エレン「ばうー」ムックカルラ「キャー!!!!!!!!!」エレンはこの時から妙に寝返りの多い赤ちゃんだった…この時エレンは母親の声に反応し、上半身を起こしたのだ。生後2ヶ月である。エレン「だうー!」 4 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:23:58 カルラ「エレン〜よしよし〜」エレン「わうー」カルラは小指を差し出したエレンの把握反射!カルラ「あら、結構、結構強いわね、あらあら」この時のエレンの握力、15キログラムエレン「だうー」カルラ「この子ちょっとおかしいかしら…」 5 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:30:32 生後5ヶ月カルラ「うーん…」エレン「きゃーー!!!」カルラ「立ってる…わよねえ…」エレン「きゃーーー!!!!!」カルラ「思ったより早いのねえ子供の成長って。」エレン「?」 6 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:55:25 生後7ヶ月エレン「きゃーー」ドタドタカルラ「(エレンが走り回っている…)」カルラ「(エレンはまだ0歳なのに…)」カルラ「(やっぱりおかしいわ…)」カルラ「エレン〜おいで〜」エレン「まわーー」ドタドタカルラ「(しかも結構速いし…)」カルラ「(まあ元気なのはいいことよね…)」エレン「ニコッ」カルラ「(かわいいわ。大丈夫だわ。)」 7 : 名無しさん : 2020/05/31(日) 11:27:15 http://www.ssnote.net/archives/48812これの作者と同じ人? 8 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 11:41:57 >>7その人の作品を見て始めました 9 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 11:59:03 エレン、1歳の誕生日カルラ「エレンは運動が好きだからね〜」カルラ「プレゼントは1キロのダンベルよー」エレン「まま〜」ブンブンカルラ「振ってるわー気に入ったみたい」カルラ「(将来が楽しみだわ〜)」 10 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 18:43:17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエレンーエレンミカサ「エレン!!」エレン「…ん?」ミカサ「起きて」ミカサ「もう帰らないと日が暮れる」エレン「…?…あれ?」ボーッエレン「ミカサ……お前…髪が伸びてないか…?」ミカサ「……」エレン「」ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」エレン「イヤッ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど……」エレン「何だったっけ思い出せねえな」ミカサ「…!!」ミカサ「エレン?」ミカサ「どうして」ミカサ「泣いているの?」エレン「え…?」エレン「え…!?」ーーーーーー845ーーーーー 11 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 07:16:17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエレン「」ズズズ…エレン「…」スンッミカサ「…」エレン「言うなよ…誰にも」エレン「俺が泣いたとか…」ミカサ「…言わない」ミカサ「でも…理由もなく涙が出るなんて」ミカサ「一度おじさんに診てもらったら?」エレン「バカ言え!親父に言えるかこんなこと」「何泣いてんだエレン?」金髪の男性が親しげにエレンに話しかけた。エレン「!!ハ…ハンネスさん」ハンネス「お前が泣いているのなんて見るの何年ぶりだ?」エレン「いや、泣いてねえよ!…って 酒くさ!!」エレン「!!」エレンの目に、昼間から酒を飲んでだべっている駐屯兵団の姿が目に入ったエレン「え……!?」エレン「また…飲んでる…」ハンネス「お前らも一緒にどうだ?」エレン「イヤ…あの…仕事は?」ハンネス「おう!今日は門兵だ!」ハンネス「一日中ここにいるわけだからやがて腹が減り喉も渇く」ハンネス「飲み物の中にたまたま酒が混じっていたことは些細な問題にすぎねえ」ハンネスはどこか自慢げに語ったエレン「そんなんでイザッって時に戦えんの!?」ハンネス「…」ハンネスは他の駐屯兵団と顔を見合わせるハンネス「イザッて時って何だ?」エレン「……!!何言ってんだよ決まってんだろ!」エレン「ヤツらが壁を壊して!!街に入ってきた時だよ!!」エレンのに急な大声にハンネスは驚くハンネス「おいエレン!急に大声出すんじゃねえよ…」駐屯兵「ハハハ…元気がいいな!医者のせがれ!!」駐屯兵「ヤツらが壁を壊すことがあったらそらしっかりやるさ」駐屯兵「しかしな そんなこと100年間で一度もないんだぜ」エレン「で…でも!そーやって安心してる時が危ないって、父さんが言ってたんだ!」ハンネス「まぁ…確かにそうかもな」ハンネス「街の恩人のイェーガー先生には頭が上がらねぇんだけど…でもなぁ…」ハンネス「兵士になれば壁の補強作業とかで壁の外をうろつくヤツらを見かける機会があるんだが…」ハンネス「ヤツらにこの50メートルの壁をどうこえ出来るとは思えねぇんだ」エレン「じゃあそもそもヤツらと戦う覚悟なんてねぇんだな!?」ハンネス「ねえな!」ハンネスは食い気味に答えたエレン「なっ…なんだよ!!もう『駐屯兵団』なんて名乗るのやめて『壁工事団』にしろよ!!」ハンネス「それも悪くねぇ!」 12 : 名無しさん : 2020/06/01(月) 17:15:53 ハンネス「しかしなエレン…兵士が活躍するってことはそれこそ最悪の時だ…」ハンネス「オレ達が役立たずの『タダメシ食らい』って馬鹿にされてる時の方がみんなは平和に暮らせるんだぞ?」エレン「…!!」ハンネスは諭すように言った駐屯兵「ハンネスの言う通りだ」駐屯兵「まったく…壁の外に出ようって言う『調査兵団』の連中の気が知れねぇ…」エレン「!!」駐屯兵「勝手に戦争ごっこに興じてろってな!!」それを聞いたエレンが口を開いた。エレン「一生壁の中から出られなくても……メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…」エレン「まるで家畜じゃないか…」ハンネス「」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー駐屯兵「…けっおかしなヤツだな…」小さくなっていくエレンとミカサの背中を見ながらハンネスは小さく呟いたハンネス「…!!まさかあいつ…」ハンネス「調査兵団に入りたいのか…?」ーーーーーーーーーエレン「」ミカサ「…」ミカサ「…エレン」ボソミカサ「調査兵団はやめた方がいい」エレン「!!」エレン「なんだよ……お前も調査兵団をバカにすんのか!?」エレンは声を荒らげる「……バカにするとかそういうもんだいじゃ…カンカンカンカンカンミカサの声を遮り、街中に鐘の音が鳴り響いた「調査兵団が帰ってきたんだ!!」「正面の門が開くぞ!」エレン「…英雄の凱旋だ…!!」エレン「行くぞミカサ!」エレンはミカサの腕を掴んで走り出すーーーーーーーーーエレン「クソー人垣で見えねー」エレンは手頃な箱に飛び乗り、人混みから頭1つ抜けた目に飛び込んできたのは、イメージする英雄の姿ではなく、生気を失った兵士たちの姿だった右目がない者右腕がない者………負傷者がほとんどで、全員の目が死んでいたーーエレン「…!!」「これだけしか帰ってこなかったのか…」ザワザワ「今回もひどいな…」ザワザワ「100人以上で調査に向かったハズなのに…」ザワザワ「20人もいないぞ……みんな…食われちまったのか…」エレンとミカサは口を開けたまま動けなかった「ブラウン!!」「ブラウン!!」エレン、ミカサ「!!」エレンとミカサは一際響く女性の声に目をやった見ると、一人の女性が調査兵の一人になにか訴えていた女性「あの…息子が…ブラウンが見当たらないんですが…息子は…どこでしょうか…!?」調査兵「…!!ブラウンの母親だ…」調査兵「……」 ・・・・・調査兵「持ってこい……」一人の調査兵がそういうと、他の調査兵が布にくるまれた何かを持ってきた女性「……え?」女性は青ざめた表情で布をとると、そこには1本の腕が包まれていた調査兵「それだけしか 取り返せませんでした…」女性「…うぅ……うぁ………」女性は腕を抱きしめ咽び泣く女性「うあああああぁあ!!! うぁああああぁああ!!!!」女性は大声で泣き始め、エレンたちを含む人混みはそれを固唾を飲んで見守った女性「う…うぅ…」女性「…でも…息子は…役に立ったのですよね……」調査兵「……!!」女性「なにか直接の手柄を立てたわけではなくても!!」女性「息子の死は!!人類の反撃の糧になったのですよね!!?」女性は調査兵たちにむかって叫んだ一瞬の沈黙があり、調査兵は口を開く調査兵「もちろん__!」 調査兵「…… ……」調査兵「………イヤ…」調査兵「今回の調査で…我々は……今回も………!!」調査兵「なんの成果も!!得られませんでした!!」調査兵「私が無能なばかりに……!!ただいたずらに兵士を死なせ…!!」調査兵「ヤツらの正体を…!!突き止めることができませんでした!!」群衆はざわつき始める「…ひでぇもんだな」ザワザワ「壁の中にさえいれば安全に暮らせるのに…」ザワザワ「兵士なんて税の無駄遣いだ…」ザワザワ「まったくだ…これじゃあオレらの税でヤツらにエサをやって太らせてるようなもんだなぁ」エレンの前にいた初老の男性がこういったのを聞いた瞬間、エレンはその男の後頭部を殴っていた男性「ガッ…」ドサ近くにいた男性が追いかけてくるが、エレンが手を出した瞬間ミカサはエレンの襟首をつかみ、引きずって逃げていた 13 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:20:53 ハンネス「しかしなエレン…兵士が活躍するってことはそれこそ最悪の時だ…」ハンネス「オレ達が役立たずの『タダメシ食らい』って馬鹿にされてる時の方がみんなは平和に暮らせるんだぞ?」エレン「…!!」ハンネスは諭すように言った駐屯兵「ハンネスの言う通りだ」駐屯兵「まったく…壁の外に出ようって言う『調査兵団』の連中の気が知れねぇ…」エレン「!!」駐屯兵「勝手に戦争ごっこに興じてろってな!!」それを聞いたエレンが口を開いた。エレン「一生壁の中から出られなくても……メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…」エレン「まるで家畜じゃないか…」ハンネス「」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー駐屯兵「…けっおかしなヤツだな…」小さくなっていくエレンとミカサの背中を見ながらハンネスは小さく呟いたハンネス「…!!まさかあいつ…」ハンネス「調査兵団に入りたいのか…?」ーーーーーーーーーエレン「」ミカサ「…」ミカサ「…エレン」ボソミカサ「調査兵団はやめた方がいい」エレン「!!」エレン「なんだよ……お前も調査兵団をバカにすんのか!?」エレンは声を荒らげる「……バカにするとかそういうもんだいじゃ…カンカンカンカンカンミカサの声を遮り、街中に鐘の音が鳴り響いた「調査兵団が帰ってきたんだ!!」「正面の門が開くぞ!」エレン「…英雄の凱旋だ…!!」エレン「行くぞミカサ!」エレンはミカサの腕を掴んで走り出す 14 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:22:15 ーーーーーーーーーエレン「クソー人垣で見えねー」エレンは手頃な箱に飛び乗り、人混みから頭1つ抜けた目に飛び込んできたのは、イメージする英雄の姿ではなく、生気を失った兵士たちの姿だった右目がない者右腕がない者………負傷者がほとんどで、全員の目が死んでいたーーエレン「…!!」「これだけしか帰ってこなかったのか…」ザワザワ「今回もひどいな…」ザワザワ「100人以上で調査に向かったハズなのに…」ザワザワ「20人もいないぞ……みんな…食われちまったのか…」エレンとミカサは口を開けたまま動けなかった「ブラウン!!」「ブラウン!!」エレン、ミカサ「!!」エレンとミカサは一際響く女性の声に目をやった見ると、一人の女性が調査兵の一人になにか訴えていた女性「あの…息子が…ブラウンが見当たらないんですが…息子は…どこでしょうか…!?」調査兵「…!!ブラウンの母親だ…」調査兵「……」・・・・・調査兵「持ってこい……」一人の調査兵がそういうと、他の調査兵が布にくるまれた何かを持ってきた女性「……え?」女性は青ざめた表情で布をとると、そこには1本の腕が包まれていた調査兵「それだけしか 取り返せませんでした…」女性「…うぅ……うぁ………」女性は腕を抱きしめ咽び泣く女性「うあああああぁあ!!! うぁああああぁああ!!!!」女性は大声で泣き始め、エレンたちを含む人混みはそれを固唾を飲んで見守った女性「う…うぅ…」女性「…でも…息子は…役に立ったのですよね……」調査兵「……!!」女性「なにか直接の手柄を立てたわけではなくても!!」女性「息子の死は!!人類の反撃の糧になったのですよね!!?」女性は調査兵たちにむかって叫んだ一瞬の沈黙があり、調査兵は口を開く調査兵「もちろん__!」調査兵「…… ……」調査兵「………イヤ…」調査兵「今回の調査で…我々は……今回も………!!」調査兵「なんの成果も!!得られませんでした!!」調査兵「私が無能なばかりに……!!ただいたずらに兵士を死なせ…!!」調査兵「ヤツらの正体を…!!突き止めることができませんでした!!」群衆はざわつき始める「…ひでぇもんだな」ザワザワ「壁の中にさえいれば安全に暮らせるのに…」ザワザワ「兵士なんて税の無駄遣いだ…」ザワザワ「まったくだ…これじゃあオレらの税でヤツらにエサをやって太らせてるようなもんだなぁ」エレンの前にいた初老の男性がこういったのを聞いた瞬間、エレンはその男の後頭部を殴っていた男性「ガッ…」ドサ近くにいた男性が追いかけてくるが、エレンが手を出した瞬間ミカサはエレンの襟首をつかみ、引きずって逃げていた 15 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:22:46 ーーーーーーーーーエレン「ただいま」ガチャ帰るとキッチンに立つエレンの母カルラと食卓に座るエレンの父グリシャが出迎えてくれたグリシャ「おかえりなさい」カルラ「遅かったのね二人とも」エレン「イヤ…まぁ……色々あって…」エレンは薪を片付けながら誤魔化すエレン「アレ?父さん今から出かけるの?」グリシャ「ああ2つ上の街に診療だ」ミカサ「…エレンが…」ミカサがゆっくり口を開いたミカサ「調査兵団に入りたいって…」エレン「ミ…ミカサ!!言うなって」カルラ「エレン!!」カルラ「何を考えているの!?壁の外に出た人類がどれだけ死んだか分かってるの!?」エレン「わ…分かってるよ!!」グリシャ「……」グリシャ「エレン どうして外に出たいんだ?」エレン「外の世界がどうなってるのか 何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」カルラは心配そうにエレンを見つめるが、グリシャの表情は変わらないエレン「それに…」エレン「ここで誰も続く人がいなかったら 今までに死んだ人達の命が無駄になる!」グリシャ「…」グリシャ「…そうか…」グリシャ「船の時間だ そろそろ行くよ」ガタッカルラ「ちょっと…あなた!」カルラ「エレンを説得して!!」グリシャ「カルラ…」ガチャグリシャは玄関を開けながら答えたグリシャ「人間の探究心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」エレン「!!」グリシャ「………エレン」グリシャ「帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう」エレン「ほ…本当に!?」そう言ってグリシャは家を出た見送りが終わるとカルラは話の続きを始めたカルラ「…エレン」エレン「…なに?」カルラ「駄目だからね 調査兵団なんてバカなマネ___エレン「は!?バカだって…!?」エレンは食い気味に反論したエレン「オレには…家畜でも平気でいられる人間の方がよっぽどマヌケに見えるね!」カルラ「………!!…エレン」ミカサは心配そうな顔でカルラとエレンを見つめるカルラ「ミカサ」カルラ「あの子は運動はできるけどだいぶ危なっかしいから…困った時は二人で助け合うんだよ」ミカサ「うん!」コクッ 16 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:29:05 ーーーーーーーーーエレン「オイ…!!もういいだろ!!」ミカサ「フッ!!」ミカサはボウリングの要領でエレンを壁に投げつけるエレン「おっとっと」スタッエレンも咄嗟に受身をとるエレン「何すんだよ!!薪が散るとこだったじゃねえか!」ミカサ「調査兵団に入りたいって気持ちは…変わった……?」エレン「!!」エレン「…」エレンが質問に答えることはなかったーーーーーーーーーエレン「ただいま」ガチャ帰るとキッチンに立つエレンの母カルラと食卓に座るエレンの父グリシャが出迎えてくれたグリシャ「おかえりなさい」カルラ「遅かったのね二人とも」エレン「イヤ…まぁ……色々あって…」エレンは薪を片付けながら誤魔化すエレン「アレ?父さん今から出かけるの?」グリシャ「ああ2つ上の街に診療だ」ミカサ「…エレンが…」ミカサがゆっくり口を開いたミカサ「調査兵団に入りたいって…」エレン「ミ…ミカサ!!言うなって」カルラ「エレン!!」カルラ「何を考えているの!?壁の外に出た人類がどれだけ死んだか分かってるの!?」エレン「わ…分かってるよ!!」グリシャ「……」グリシャ「エレン どうして外に出たいんだ?」エレン「外の世界がどうなってるのか 何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」カルラは心配そうにエレンを見つめるが、グリシャの表情は変わらないエレン「それに…」エレン「ここで誰も続く人がいなかったら 今までに死んだ人達の命が無駄になる!」グリシャ「…」グリシャ「…そうか…」グリシャ「船の時間だ そろそろ行くよ」ガタッカルラ「ちょっと…あなた!」カルラ「エレンを説得して!!」グリシャ「カルラ…」ガチャグリシャは玄関を開けながら答えたグリシャ「人間の探究心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」エレン「!!」グリシャ「………エレン」グリシャ「帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう」エレン「ほ…本当に!?」そう言ってグリシャは家を出た見送りが終わるとカルラは話の続きを始めたカルラ「…エレン」エレン「…なに?」カルラ「駄目だからね 調査兵団なんてバカなマネ___エレン「は!?バカだって…!?」エレンは食い気味に反論したエレン「オレには…家畜でも平気でいられる人間の方がよっぽどマヌケに見えるね!」カルラ「………!!…エレン」ミカサは心配そうな顔でカルラとエレンを見つめるカルラ「ミカサ」カルラ「あの子は運動はできるけどだいぶ危なっかしいから…困った時は二人で助け合うんだよ」ミカサ「うん!」コクッ 17 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/08(月) 22:06:39 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー悪ガキ「どうした異端者 悔しかったら殴り返してみろよ」路地裏で金髪の少年が複数の悪ガキに虐められている金髪の少年「そ…そんなことするもんか!それじゃお前らと同レベルだ!!」悪ガキ「なんだと!?」金髪の少年「僕が言ったことを正しいと認めているから…言い返せなくて殴ることしか出来ないんだろ?」金髪の少年「そ…それは!僕に降参したってことじゃないのか!?」悪ガキ「う……うるせえぞ屁理屈野郎!!」悪ガキが金髪の少年の胸ぐらを掴んだ時、それを制止する声が聞こえた「やめろ!!」「何やってんだお前ら!!」悪ガキ「エ…エレンだ…!!逃げろ!!」ウワアアアアアエレン「」スタタタミカサ「」スタタ悪ガキ「だ…駄目だミカサもいるぞ!!」ワアアアエレン「くそっ逃げやがって」ミカサ「」エレン「オイ!大丈夫かアルミン?」アルミン「!!」アルミンは差し伸べられた手を素直に掴めなかったアルミン「ひ…一人で立てるよ」エレン「ん?そうか…?」 18 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/08(月) 22:33:50 ーーーーーーーーーーーーーー「__それで人類はいずれ」「外の世界に行くべきだって言ったら」アルミン「殴られた 異端だって」グスンエレン「くっそー外に出たいってだけで何で白い目で見られるんだ」アルミン「そりゃ…壁の中にいるだけで100年ずっと平和だったからだ」アルミン「下手に外に出ようとしてヤツらを壁の中に招くようなことが起きないように」アルミン「王政府の方針として外の世界に興味を持つこと自体タブーにしたんだ」エレン「つまり王様ビビリすぎっつーだけの話だ!」アルミン「…そうなんだよ でも本当にそれだけの理由なんだろうか?」エレン「自分の命を懸けるんだ オレらの勝手だろ!」ミカサ「絶対 駄目」エレン「…」ミカサ「…駄目」エレン「そーいやお前よくも親にバラしたな!!」アルミン「え!?」ミカサ「協力した覚えは ない」アルミン「で…どうだった…」エレン「そりゃあ 喜ばれはしない…」アルミン「…そりゃそうだよ…」エレン「なっなんだよオマエもやめろって言うのか!?」アルミン「だって…危険だし… 気持ちはわかるけど」アルミン「確かにこの壁の中は未来永劫安全だと信じきってる人はどうかと思うよ」アルミン「100年壁が壊されなかったからといって」アルミン「今日壊されない保証なんかどこにもないのに…」ドオオオオオ!!!!ビリビリビリビリアルミンがそう言い終わった瞬間、今まで聞いたこともないような轟音が響き渡った「!!?」エレン「は……!?」エレン「な…何だ!? 地震ってやつか!?」通りにいる人が何やらひとつの方向を見ているアルミン「…え?」エレン「行ってみよう!!」カランカランカランカラン風見鶏を模した看板が不気味に音を立てるエレンとミカサはそれに少し気を取られ足をとめたアルミン「」タッタッタッエレン「アルミン一体何が…!?」アルミン「」アルミンは一足先に通りに出ていき、そしてみるみる顔色が変わったエレン「オ…オイ…何が見えるってんだよ!?」慌ててエレンとミカサも通りに出る見えるのはいつもの壁…に立ちのぼる煙そして手ドクン………………!?ドクンアルミン「そんな…!!」ドクンアルミン「あ…あの壁は…ご…50m…だぞ……」ドクン壁の奥から巨影が起き上がるドクンエレン「…あ……」ドクンエレン「………ヤツだ……」ドクン「巨人だ」壁から顔をのぞかせたその巨人は壁の出入口である門を蹴破ったそこから無数の巨人が入ってくるのは言うまでもないーーーーーーーーーーその日 人類は思い出したヤツらに 支配されていた恐怖を…鳥籠の中に 囚われていた屈辱を…… 19 : 名無しさん : 2020/06/08(月) 23:28:23 応援してるで 20 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/09(火) 22:24:38 ーーーーーーーーーーーーーー「周知の通り今から107年前」「我々以外の人類は…皆」「巨人に食い殺された」「その後我々の先祖は巨人の超えられない強固な『壁』を築くことによって」「巨人の存在しない安全な領域を確保することに成功したが…」「それも5年前までの話」「諸君らの中にはその場に居合わせた者も少なくないだろう」「5年前 再び惨劇は起きた」ーーーーーーーーーーーーーー時は戻り巨人が壁から顔を出した時ーーーーアルミン「あ……ありえない」アルミン「巨人は最大でも15mのはず…!50mの壁から頭を出すなんて__」エレン「動くぞ!!」巨人はゆっくり足を振り上げ__壁の出入りを可能にする門を蹴破ったドッゴォォォォォォオ3人は轟音に思わず耳を塞ぐオオォォォォォエレン「…ッ!!?」エレンが見たのは、地響きとともに飛び散る巨岩の雨だった飛んできた岩は隕石のように町に降り注ぐそして__その巨人は消えたように居なくなった事態を呑み込めない中、エレンが口を開くエレン「……あ……」アルミン「……」エレン「か…壁に……」ミカサ「…!!」エレン「穴を空けられた…!?」「ひッ…!!」ワアアァァァァァァアアアザアアアアアアアアァァァァァ誰かの叫び声とともに、堰を切ったように逃げ惑う人々アルミン「逃げるぞ2人とも!」アルミン「早くしないと次々と巨人が入ってくる!!」しかしその呼び掛けとともにアルミンが走り出そうとした方向とは真逆にエレンは走り出したアルミン「!?」アルミン、ミカサ「エレン!?」エレン「壁の破片が飛んでった先に家が!!」タッタッタッエレン「母さんが!!」タッタッミカサ「!!」ダッそれを聞いてミカサも走り出すアルミン「ミカサ!!」アルミン「……!……!」ハアッハアッすぐに追いかけようとするアルミンだったが、体が動かないアルミン「…!!」ブルブル自分の手を見ると震えているのが見てとれたアルミン「うぅ……!!」ハアッハアッアルミン「もう…駄目なんだ…この街は…もう…」アルミン「無数の巨人に占領される!!」 21 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/09(火) 22:58:31 ーーーーーーーーー街は大混乱逃げ惑う人々と逆方向に走るエレンとミカサエレン(家に当たってるわけがない)走りながら、巨岩に上半身を潰された男性を家族が囲っているのが見えるエレン(……!!)エレン(とっくに逃げたに決まってる…)エレン(あの角を曲がれば……いつもの家が…)エレン「__…クソッ!!」(いつもの…)エレンの願いは届かず、目に飛び込んできたのは岩に潰された家__エレン「母さん!!」ダッ瓦礫をかき分けカルラを探すエレン「母さん…?」ガラッカルラ「」ピクッカルラ「…エレンかい?」母は避難していると思い込みたかったエレンだが、実際に瓦礫に潰されている母を見て現実を突きつけられるエレン「ミカサ!母さんを引っ張り出してくれ!!俺が柱をどかす!!」ギイッエレン「せーの!!」ググググウォォォォ ズシン雄叫びと地鳴りが聞こえるミカサ「………………」街には既に巨人が侵入しているのだ初めて見る巨人の姿に、ミカサは立ちすくんでしまうエレン「ミカサ急げ!!」ミカサ「わかってる」ミカサはカルラを引っ張り上げ、半分おぶったカルラ「きょ…巨人が…入ってきたんだろ?」カルラ「エレン!!ミカサを連れて逃げなさい!!」エレン「!!逃げたいよオレも!!早く!!一緒に逃げよう!!」カルラ「母さんの足は瓦礫に潰されて走れない…わかるだろ?」エレン「オレが担いで走るよ!!」カルラ「…!!」カルラ「どうしていつも__!?」エレン「よしっ」ヒョイエレン「ミカサ!逃げるぞ!!」ミカサ「」コクッズシン ズシン巨人の足音が近づいてくるカルラ「エレン!!いくらあんたでも母さんをおぶって巨人から逃げ切れるわけないよ!!」カルラ「母さんはいいから!ミカサと逃げなさい!!」エレン「俺を舐めんなよ母さん!!絶対に一緒に逃げる!!」エレンはカルラを担いで走った全速力のミカサにも離されずにひたすら走ったカルラ「エレン…いつからそんなに強くなったんだい」エレン「さあ…」正面からハンネスが走ってきたハンネス「大丈夫かエレン!!ミカサ!!カルラ!!」エレン「母さんが足を怪我してる!!」ハンネス「分かった!!残念だが内地の安全なところに行くまで適切な治療は受けれねえ!!」ハンネス「今はとにかく避難することだけを考えろ!!巨人共は俺たち兵士が何とかする!!」カルラ「待って!!戦ってはダメ!!」ハンネス「……!?」カルラ「今こうして逃げられてるんだから!!戦っても命を無駄にするだけよ!」ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜカルラ!!」ハンネス「オレはこの巨人をぶっ殺してきっちり3人とも助ける!恩人の家族を救ってようやく恩返しを__」ハンネス「!!」ハンネスは闘争心に溢れていた恩人を追いかける巨人を倒し、3人を確実に助けるつもりだったしかし巨人の瞳を見た瞬間その気持ちはどこかへ消えたハンネス(オレは…)ハンネス「エレン!俺は周りの巨人が居ない方に誘導する!!絶対に逃げ切るぞ!!」エレン「わかった!!」ーーーーーーーーーーーーーー 22 : 至福の莉犬くん : 2020/06/10(水) 04:53:36 久々の面白作。いいね!頑張って! 23 : 名無しさん : 2020/06/15(月) 16:31:21 よい作品かと。エレチーは荒らしが多いから最近書く人が少しずつ減ってたので、こう言った良作を書いて頂けるのはとても有難い。支援しましょうぞ。 24 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/16(火) 06:15:48 ドォォォォォォォ「この便はもう満員だ!!出航する!!!」飛び交う怒号不測の事態を前に、民衆は混乱していた内地への連絡船も大混雑また、エレン達の街があるシガンシナ区ここは人類の領域を大きく囲む3つの壁のうち、1番外側の壁、ウォール・マリアからさらに突出した場所にあるこれは巨人が人間の多いところに集まる習性を利用して、街全体を「的」とすることによって壁を警備するコストを抑え、兵力を集約するためのものであった今巨人が入ってきたのはこのシガンシナ区そしてウォール・マリアとその内側、トロスト区を結ぶ門では、命の選択が行われていた「これ以上は危険だ閉門しろ!!」「何言ってんだまだ中に大勢の人が残ってるんだぞ!!」「この門が破られたら街一つが巨人に占領されたどころの話じゃない!!次の壁まで人類の活動領域が後退するんだぞ!!」「目の前の人間を見殺しにする理由はない!!」ズンズン「閉門しろ!!」「急げ!!」ズンズン「巨人が門に突っ込んでくるぞ!!」ズンズン「阻止しろ!!」「!!なんだこいつ!?武器が効かない__」ドゴォ!!ズガガガガガガトロスト区とシガンシナ区を繋ぐ門に猛スピードで突進してきた巨人によって凄まじい轟音と共に門は破壊されたドォォォォォォォォォォォオオオオ「扉が…!!」「ウォール・マリアが……!!突破された…!?」「おしまいだ…」「また…人類は…」「巨人に食い尽くされる…」その様子を見ていた民衆も絶望の色を浮かべるエレンもその1人だった 25 : 納豆菌ポッキー : 2020/06/23(火) 21:38:47 受験生なので休止させていただきます。合格したら戻ってきます。その時はまた思い出してください。では。 ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。
このスレッドの編集には編集パスワードが必要です。 表示するレスにはチェックしを、表示しないレスはチェックを外してください。 全てのレスを表示する 全てのレスを非表示にする ▼一番下へ 1 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:04:32 全ての運動能力のステータスが世界レベルのエレンです 身体能力に関係する部分は全てチートです 他の部分は普通の人間です よろしくお願いします 2 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:08:57 エレン 爆誕エレン「オギャ…スーッ」助産婦「産声が短すぎます!!呼吸が!!!あれ…?してる…あら…」カルラ「大丈夫なんですか?」助産婦「大丈夫です、もう呼吸は安定してます。こんなに早いのは見たことありませんが。」助産婦「将来大物になりそうですね!」ハハハカルラ「はあ…」エレン「スーッスーッ」 3 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:15:42 生後2ヶ月エレン「ばうー」カルラ「よーしよしよし、いいこいいこ〜」カルラ「かわいいかわいいよしよし」エレン「ばうー」ムックカルラ「キャー!!!!!!!!!」エレンはこの時から妙に寝返りの多い赤ちゃんだった…この時エレンは母親の声に反応し、上半身を起こしたのだ。生後2ヶ月である。エレン「だうー!」 4 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:23:58 カルラ「エレン〜よしよし〜」エレン「わうー」カルラは小指を差し出したエレンの把握反射!カルラ「あら、結構、結構強いわね、あらあら」この時のエレンの握力、15キログラムエレン「だうー」カルラ「この子ちょっとおかしいかしら…」 5 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:30:32 生後5ヶ月カルラ「うーん…」エレン「きゃーー!!!」カルラ「立ってる…わよねえ…」エレン「きゃーーー!!!!!」カルラ「思ったより早いのねえ子供の成長って。」エレン「?」 6 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 10:55:25 生後7ヶ月エレン「きゃーー」ドタドタカルラ「(エレンが走り回っている…)」カルラ「(エレンはまだ0歳なのに…)」カルラ「(やっぱりおかしいわ…)」カルラ「エレン〜おいで〜」エレン「まわーー」ドタドタカルラ「(しかも結構速いし…)」カルラ「(まあ元気なのはいいことよね…)」エレン「ニコッ」カルラ「(かわいいわ。大丈夫だわ。)」 7 : 名無しさん : 2020/05/31(日) 11:27:15 http://www.ssnote.net/archives/48812これの作者と同じ人? 8 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 11:41:57 >>7その人の作品を見て始めました 9 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 11:59:03 エレン、1歳の誕生日カルラ「エレンは運動が好きだからね〜」カルラ「プレゼントは1キロのダンベルよー」エレン「まま〜」ブンブンカルラ「振ってるわー気に入ったみたい」カルラ「(将来が楽しみだわ〜)」 10 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/05/31(日) 18:43:17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエレンーエレンミカサ「エレン!!」エレン「…ん?」ミカサ「起きて」ミカサ「もう帰らないと日が暮れる」エレン「…?…あれ?」ボーッエレン「ミカサ……お前…髪が伸びてないか…?」ミカサ「……」エレン「」ミカサ「そんなに寝ぼけるまで熟睡してたの?」エレン「イヤッ…なんかすっげー長い夢を見ていた気がするんだけど……」エレン「何だったっけ思い出せねえな」ミカサ「…!!」ミカサ「エレン?」ミカサ「どうして」ミカサ「泣いているの?」エレン「え…?」エレン「え…!?」ーーーーーー845ーーーーー 11 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 07:16:17 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーエレン「」ズズズ…エレン「…」スンッミカサ「…」エレン「言うなよ…誰にも」エレン「俺が泣いたとか…」ミカサ「…言わない」ミカサ「でも…理由もなく涙が出るなんて」ミカサ「一度おじさんに診てもらったら?」エレン「バカ言え!親父に言えるかこんなこと」「何泣いてんだエレン?」金髪の男性が親しげにエレンに話しかけた。エレン「!!ハ…ハンネスさん」ハンネス「お前が泣いているのなんて見るの何年ぶりだ?」エレン「いや、泣いてねえよ!…って 酒くさ!!」エレン「!!」エレンの目に、昼間から酒を飲んでだべっている駐屯兵団の姿が目に入ったエレン「え……!?」エレン「また…飲んでる…」ハンネス「お前らも一緒にどうだ?」エレン「イヤ…あの…仕事は?」ハンネス「おう!今日は門兵だ!」ハンネス「一日中ここにいるわけだからやがて腹が減り喉も渇く」ハンネス「飲み物の中にたまたま酒が混じっていたことは些細な問題にすぎねえ」ハンネスはどこか自慢げに語ったエレン「そんなんでイザッって時に戦えんの!?」ハンネス「…」ハンネスは他の駐屯兵団と顔を見合わせるハンネス「イザッて時って何だ?」エレン「……!!何言ってんだよ決まってんだろ!」エレン「ヤツらが壁を壊して!!街に入ってきた時だよ!!」エレンのに急な大声にハンネスは驚くハンネス「おいエレン!急に大声出すんじゃねえよ…」駐屯兵「ハハハ…元気がいいな!医者のせがれ!!」駐屯兵「ヤツらが壁を壊すことがあったらそらしっかりやるさ」駐屯兵「しかしな そんなこと100年間で一度もないんだぜ」エレン「で…でも!そーやって安心してる時が危ないって、父さんが言ってたんだ!」ハンネス「まぁ…確かにそうかもな」ハンネス「街の恩人のイェーガー先生には頭が上がらねぇんだけど…でもなぁ…」ハンネス「兵士になれば壁の補強作業とかで壁の外をうろつくヤツらを見かける機会があるんだが…」ハンネス「ヤツらにこの50メートルの壁をどうこえ出来るとは思えねぇんだ」エレン「じゃあそもそもヤツらと戦う覚悟なんてねぇんだな!?」ハンネス「ねえな!」ハンネスは食い気味に答えたエレン「なっ…なんだよ!!もう『駐屯兵団』なんて名乗るのやめて『壁工事団』にしろよ!!」ハンネス「それも悪くねぇ!」 12 : 名無しさん : 2020/06/01(月) 17:15:53 ハンネス「しかしなエレン…兵士が活躍するってことはそれこそ最悪の時だ…」ハンネス「オレ達が役立たずの『タダメシ食らい』って馬鹿にされてる時の方がみんなは平和に暮らせるんだぞ?」エレン「…!!」ハンネスは諭すように言った駐屯兵「ハンネスの言う通りだ」駐屯兵「まったく…壁の外に出ようって言う『調査兵団』の連中の気が知れねぇ…」エレン「!!」駐屯兵「勝手に戦争ごっこに興じてろってな!!」それを聞いたエレンが口を開いた。エレン「一生壁の中から出られなくても……メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…」エレン「まるで家畜じゃないか…」ハンネス「」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー駐屯兵「…けっおかしなヤツだな…」小さくなっていくエレンとミカサの背中を見ながらハンネスは小さく呟いたハンネス「…!!まさかあいつ…」ハンネス「調査兵団に入りたいのか…?」ーーーーーーーーーエレン「」ミカサ「…」ミカサ「…エレン」ボソミカサ「調査兵団はやめた方がいい」エレン「!!」エレン「なんだよ……お前も調査兵団をバカにすんのか!?」エレンは声を荒らげる「……バカにするとかそういうもんだいじゃ…カンカンカンカンカンミカサの声を遮り、街中に鐘の音が鳴り響いた「調査兵団が帰ってきたんだ!!」「正面の門が開くぞ!」エレン「…英雄の凱旋だ…!!」エレン「行くぞミカサ!」エレンはミカサの腕を掴んで走り出すーーーーーーーーーエレン「クソー人垣で見えねー」エレンは手頃な箱に飛び乗り、人混みから頭1つ抜けた目に飛び込んできたのは、イメージする英雄の姿ではなく、生気を失った兵士たちの姿だった右目がない者右腕がない者………負傷者がほとんどで、全員の目が死んでいたーーエレン「…!!」「これだけしか帰ってこなかったのか…」ザワザワ「今回もひどいな…」ザワザワ「100人以上で調査に向かったハズなのに…」ザワザワ「20人もいないぞ……みんな…食われちまったのか…」エレンとミカサは口を開けたまま動けなかった「ブラウン!!」「ブラウン!!」エレン、ミカサ「!!」エレンとミカサは一際響く女性の声に目をやった見ると、一人の女性が調査兵の一人になにか訴えていた女性「あの…息子が…ブラウンが見当たらないんですが…息子は…どこでしょうか…!?」調査兵「…!!ブラウンの母親だ…」調査兵「……」 ・・・・・調査兵「持ってこい……」一人の調査兵がそういうと、他の調査兵が布にくるまれた何かを持ってきた女性「……え?」女性は青ざめた表情で布をとると、そこには1本の腕が包まれていた調査兵「それだけしか 取り返せませんでした…」女性「…うぅ……うぁ………」女性は腕を抱きしめ咽び泣く女性「うあああああぁあ!!! うぁああああぁああ!!!!」女性は大声で泣き始め、エレンたちを含む人混みはそれを固唾を飲んで見守った女性「う…うぅ…」女性「…でも…息子は…役に立ったのですよね……」調査兵「……!!」女性「なにか直接の手柄を立てたわけではなくても!!」女性「息子の死は!!人類の反撃の糧になったのですよね!!?」女性は調査兵たちにむかって叫んだ一瞬の沈黙があり、調査兵は口を開く調査兵「もちろん__!」 調査兵「…… ……」調査兵「………イヤ…」調査兵「今回の調査で…我々は……今回も………!!」調査兵「なんの成果も!!得られませんでした!!」調査兵「私が無能なばかりに……!!ただいたずらに兵士を死なせ…!!」調査兵「ヤツらの正体を…!!突き止めることができませんでした!!」群衆はざわつき始める「…ひでぇもんだな」ザワザワ「壁の中にさえいれば安全に暮らせるのに…」ザワザワ「兵士なんて税の無駄遣いだ…」ザワザワ「まったくだ…これじゃあオレらの税でヤツらにエサをやって太らせてるようなもんだなぁ」エレンの前にいた初老の男性がこういったのを聞いた瞬間、エレンはその男の後頭部を殴っていた男性「ガッ…」ドサ近くにいた男性が追いかけてくるが、エレンが手を出した瞬間ミカサはエレンの襟首をつかみ、引きずって逃げていた 13 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:20:53 ハンネス「しかしなエレン…兵士が活躍するってことはそれこそ最悪の時だ…」ハンネス「オレ達が役立たずの『タダメシ食らい』って馬鹿にされてる時の方がみんなは平和に暮らせるんだぞ?」エレン「…!!」ハンネスは諭すように言った駐屯兵「ハンネスの言う通りだ」駐屯兵「まったく…壁の外に出ようって言う『調査兵団』の連中の気が知れねぇ…」エレン「!!」駐屯兵「勝手に戦争ごっこに興じてろってな!!」それを聞いたエレンが口を開いた。エレン「一生壁の中から出られなくても……メシ食って寝てりゃ生きていけるよ…でも…それじゃ…」エレン「まるで家畜じゃないか…」ハンネス「」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー駐屯兵「…けっおかしなヤツだな…」小さくなっていくエレンとミカサの背中を見ながらハンネスは小さく呟いたハンネス「…!!まさかあいつ…」ハンネス「調査兵団に入りたいのか…?」ーーーーーーーーーエレン「」ミカサ「…」ミカサ「…エレン」ボソミカサ「調査兵団はやめた方がいい」エレン「!!」エレン「なんだよ……お前も調査兵団をバカにすんのか!?」エレンは声を荒らげる「……バカにするとかそういうもんだいじゃ…カンカンカンカンカンミカサの声を遮り、街中に鐘の音が鳴り響いた「調査兵団が帰ってきたんだ!!」「正面の門が開くぞ!」エレン「…英雄の凱旋だ…!!」エレン「行くぞミカサ!」エレンはミカサの腕を掴んで走り出す 14 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:22:15 ーーーーーーーーーエレン「クソー人垣で見えねー」エレンは手頃な箱に飛び乗り、人混みから頭1つ抜けた目に飛び込んできたのは、イメージする英雄の姿ではなく、生気を失った兵士たちの姿だった右目がない者右腕がない者………負傷者がほとんどで、全員の目が死んでいたーーエレン「…!!」「これだけしか帰ってこなかったのか…」ザワザワ「今回もひどいな…」ザワザワ「100人以上で調査に向かったハズなのに…」ザワザワ「20人もいないぞ……みんな…食われちまったのか…」エレンとミカサは口を開けたまま動けなかった「ブラウン!!」「ブラウン!!」エレン、ミカサ「!!」エレンとミカサは一際響く女性の声に目をやった見ると、一人の女性が調査兵の一人になにか訴えていた女性「あの…息子が…ブラウンが見当たらないんですが…息子は…どこでしょうか…!?」調査兵「…!!ブラウンの母親だ…」調査兵「……」・・・・・調査兵「持ってこい……」一人の調査兵がそういうと、他の調査兵が布にくるまれた何かを持ってきた女性「……え?」女性は青ざめた表情で布をとると、そこには1本の腕が包まれていた調査兵「それだけしか 取り返せませんでした…」女性「…うぅ……うぁ………」女性は腕を抱きしめ咽び泣く女性「うあああああぁあ!!! うぁああああぁああ!!!!」女性は大声で泣き始め、エレンたちを含む人混みはそれを固唾を飲んで見守った女性「う…うぅ…」女性「…でも…息子は…役に立ったのですよね……」調査兵「……!!」女性「なにか直接の手柄を立てたわけではなくても!!」女性「息子の死は!!人類の反撃の糧になったのですよね!!?」女性は調査兵たちにむかって叫んだ一瞬の沈黙があり、調査兵は口を開く調査兵「もちろん__!」調査兵「…… ……」調査兵「………イヤ…」調査兵「今回の調査で…我々は……今回も………!!」調査兵「なんの成果も!!得られませんでした!!」調査兵「私が無能なばかりに……!!ただいたずらに兵士を死なせ…!!」調査兵「ヤツらの正体を…!!突き止めることができませんでした!!」群衆はざわつき始める「…ひでぇもんだな」ザワザワ「壁の中にさえいれば安全に暮らせるのに…」ザワザワ「兵士なんて税の無駄遣いだ…」ザワザワ「まったくだ…これじゃあオレらの税でヤツらにエサをやって太らせてるようなもんだなぁ」エレンの前にいた初老の男性がこういったのを聞いた瞬間、エレンはその男の後頭部を殴っていた男性「ガッ…」ドサ近くにいた男性が追いかけてくるが、エレンが手を出した瞬間ミカサはエレンの襟首をつかみ、引きずって逃げていた 15 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:22:46 ーーーーーーーーーエレン「ただいま」ガチャ帰るとキッチンに立つエレンの母カルラと食卓に座るエレンの父グリシャが出迎えてくれたグリシャ「おかえりなさい」カルラ「遅かったのね二人とも」エレン「イヤ…まぁ……色々あって…」エレンは薪を片付けながら誤魔化すエレン「アレ?父さん今から出かけるの?」グリシャ「ああ2つ上の街に診療だ」ミカサ「…エレンが…」ミカサがゆっくり口を開いたミカサ「調査兵団に入りたいって…」エレン「ミ…ミカサ!!言うなって」カルラ「エレン!!」カルラ「何を考えているの!?壁の外に出た人類がどれだけ死んだか分かってるの!?」エレン「わ…分かってるよ!!」グリシャ「……」グリシャ「エレン どうして外に出たいんだ?」エレン「外の世界がどうなってるのか 何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」カルラは心配そうにエレンを見つめるが、グリシャの表情は変わらないエレン「それに…」エレン「ここで誰も続く人がいなかったら 今までに死んだ人達の命が無駄になる!」グリシャ「…」グリシャ「…そうか…」グリシャ「船の時間だ そろそろ行くよ」ガタッカルラ「ちょっと…あなた!」カルラ「エレンを説得して!!」グリシャ「カルラ…」ガチャグリシャは玄関を開けながら答えたグリシャ「人間の探究心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」エレン「!!」グリシャ「………エレン」グリシャ「帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう」エレン「ほ…本当に!?」そう言ってグリシャは家を出た見送りが終わるとカルラは話の続きを始めたカルラ「…エレン」エレン「…なに?」カルラ「駄目だからね 調査兵団なんてバカなマネ___エレン「は!?バカだって…!?」エレンは食い気味に反論したエレン「オレには…家畜でも平気でいられる人間の方がよっぽどマヌケに見えるね!」カルラ「………!!…エレン」ミカサは心配そうな顔でカルラとエレンを見つめるカルラ「ミカサ」カルラ「あの子は運動はできるけどだいぶ危なっかしいから…困った時は二人で助け合うんだよ」ミカサ「うん!」コクッ 16 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/01(月) 17:29:05 ーーーーーーーーーエレン「オイ…!!もういいだろ!!」ミカサ「フッ!!」ミカサはボウリングの要領でエレンを壁に投げつけるエレン「おっとっと」スタッエレンも咄嗟に受身をとるエレン「何すんだよ!!薪が散るとこだったじゃねえか!」ミカサ「調査兵団に入りたいって気持ちは…変わった……?」エレン「!!」エレン「…」エレンが質問に答えることはなかったーーーーーーーーーエレン「ただいま」ガチャ帰るとキッチンに立つエレンの母カルラと食卓に座るエレンの父グリシャが出迎えてくれたグリシャ「おかえりなさい」カルラ「遅かったのね二人とも」エレン「イヤ…まぁ……色々あって…」エレンは薪を片付けながら誤魔化すエレン「アレ?父さん今から出かけるの?」グリシャ「ああ2つ上の街に診療だ」ミカサ「…エレンが…」ミカサがゆっくり口を開いたミカサ「調査兵団に入りたいって…」エレン「ミ…ミカサ!!言うなって」カルラ「エレン!!」カルラ「何を考えているの!?壁の外に出た人類がどれだけ死んだか分かってるの!?」エレン「わ…分かってるよ!!」グリシャ「……」グリシャ「エレン どうして外に出たいんだ?」エレン「外の世界がどうなってるのか 何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」カルラは心配そうにエレンを見つめるが、グリシャの表情は変わらないエレン「それに…」エレン「ここで誰も続く人がいなかったら 今までに死んだ人達の命が無駄になる!」グリシャ「…」グリシャ「…そうか…」グリシャ「船の時間だ そろそろ行くよ」ガタッカルラ「ちょっと…あなた!」カルラ「エレンを説得して!!」グリシャ「カルラ…」ガチャグリシャは玄関を開けながら答えたグリシャ「人間の探究心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」エレン「!!」グリシャ「………エレン」グリシャ「帰ったら…ずっと秘密にしていた地下室を…見せてやろう」エレン「ほ…本当に!?」そう言ってグリシャは家を出た見送りが終わるとカルラは話の続きを始めたカルラ「…エレン」エレン「…なに?」カルラ「駄目だからね 調査兵団なんてバカなマネ___エレン「は!?バカだって…!?」エレンは食い気味に反論したエレン「オレには…家畜でも平気でいられる人間の方がよっぽどマヌケに見えるね!」カルラ「………!!…エレン」ミカサは心配そうな顔でカルラとエレンを見つめるカルラ「ミカサ」カルラ「あの子は運動はできるけどだいぶ危なっかしいから…困った時は二人で助け合うんだよ」ミカサ「うん!」コクッ 17 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/08(月) 22:06:39 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー悪ガキ「どうした異端者 悔しかったら殴り返してみろよ」路地裏で金髪の少年が複数の悪ガキに虐められている金髪の少年「そ…そんなことするもんか!それじゃお前らと同レベルだ!!」悪ガキ「なんだと!?」金髪の少年「僕が言ったことを正しいと認めているから…言い返せなくて殴ることしか出来ないんだろ?」金髪の少年「そ…それは!僕に降参したってことじゃないのか!?」悪ガキ「う……うるせえぞ屁理屈野郎!!」悪ガキが金髪の少年の胸ぐらを掴んだ時、それを制止する声が聞こえた「やめろ!!」「何やってんだお前ら!!」悪ガキ「エ…エレンだ…!!逃げろ!!」ウワアアアアアエレン「」スタタタミカサ「」スタタ悪ガキ「だ…駄目だミカサもいるぞ!!」ワアアアエレン「くそっ逃げやがって」ミカサ「」エレン「オイ!大丈夫かアルミン?」アルミン「!!」アルミンは差し伸べられた手を素直に掴めなかったアルミン「ひ…一人で立てるよ」エレン「ん?そうか…?」 18 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/08(月) 22:33:50 ーーーーーーーーーーーーーー「__それで人類はいずれ」「外の世界に行くべきだって言ったら」アルミン「殴られた 異端だって」グスンエレン「くっそー外に出たいってだけで何で白い目で見られるんだ」アルミン「そりゃ…壁の中にいるだけで100年ずっと平和だったからだ」アルミン「下手に外に出ようとしてヤツらを壁の中に招くようなことが起きないように」アルミン「王政府の方針として外の世界に興味を持つこと自体タブーにしたんだ」エレン「つまり王様ビビリすぎっつーだけの話だ!」アルミン「…そうなんだよ でも本当にそれだけの理由なんだろうか?」エレン「自分の命を懸けるんだ オレらの勝手だろ!」ミカサ「絶対 駄目」エレン「…」ミカサ「…駄目」エレン「そーいやお前よくも親にバラしたな!!」アルミン「え!?」ミカサ「協力した覚えは ない」アルミン「で…どうだった…」エレン「そりゃあ 喜ばれはしない…」アルミン「…そりゃそうだよ…」エレン「なっなんだよオマエもやめろって言うのか!?」アルミン「だって…危険だし… 気持ちはわかるけど」アルミン「確かにこの壁の中は未来永劫安全だと信じきってる人はどうかと思うよ」アルミン「100年壁が壊されなかったからといって」アルミン「今日壊されない保証なんかどこにもないのに…」ドオオオオオ!!!!ビリビリビリビリアルミンがそう言い終わった瞬間、今まで聞いたこともないような轟音が響き渡った「!!?」エレン「は……!?」エレン「な…何だ!? 地震ってやつか!?」通りにいる人が何やらひとつの方向を見ているアルミン「…え?」エレン「行ってみよう!!」カランカランカランカラン風見鶏を模した看板が不気味に音を立てるエレンとミカサはそれに少し気を取られ足をとめたアルミン「」タッタッタッエレン「アルミン一体何が…!?」アルミン「」アルミンは一足先に通りに出ていき、そしてみるみる顔色が変わったエレン「オ…オイ…何が見えるってんだよ!?」慌ててエレンとミカサも通りに出る見えるのはいつもの壁…に立ちのぼる煙そして手ドクン………………!?ドクンアルミン「そんな…!!」ドクンアルミン「あ…あの壁は…ご…50m…だぞ……」ドクン壁の奥から巨影が起き上がるドクンエレン「…あ……」ドクンエレン「………ヤツだ……」ドクン「巨人だ」壁から顔をのぞかせたその巨人は壁の出入口である門を蹴破ったそこから無数の巨人が入ってくるのは言うまでもないーーーーーーーーーーその日 人類は思い出したヤツらに 支配されていた恐怖を…鳥籠の中に 囚われていた屈辱を…… 19 : 名無しさん : 2020/06/08(月) 23:28:23 応援してるで 20 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/09(火) 22:24:38 ーーーーーーーーーーーーーー「周知の通り今から107年前」「我々以外の人類は…皆」「巨人に食い殺された」「その後我々の先祖は巨人の超えられない強固な『壁』を築くことによって」「巨人の存在しない安全な領域を確保することに成功したが…」「それも5年前までの話」「諸君らの中にはその場に居合わせた者も少なくないだろう」「5年前 再び惨劇は起きた」ーーーーーーーーーーーーーー時は戻り巨人が壁から顔を出した時ーーーーアルミン「あ……ありえない」アルミン「巨人は最大でも15mのはず…!50mの壁から頭を出すなんて__」エレン「動くぞ!!」巨人はゆっくり足を振り上げ__壁の出入りを可能にする門を蹴破ったドッゴォォォォォォオ3人は轟音に思わず耳を塞ぐオオォォォォォエレン「…ッ!!?」エレンが見たのは、地響きとともに飛び散る巨岩の雨だった飛んできた岩は隕石のように町に降り注ぐそして__その巨人は消えたように居なくなった事態を呑み込めない中、エレンが口を開くエレン「……あ……」アルミン「……」エレン「か…壁に……」ミカサ「…!!」エレン「穴を空けられた…!?」「ひッ…!!」ワアアァァァァァァアアアザアアアアアアアアァァァァァ誰かの叫び声とともに、堰を切ったように逃げ惑う人々アルミン「逃げるぞ2人とも!」アルミン「早くしないと次々と巨人が入ってくる!!」しかしその呼び掛けとともにアルミンが走り出そうとした方向とは真逆にエレンは走り出したアルミン「!?」アルミン、ミカサ「エレン!?」エレン「壁の破片が飛んでった先に家が!!」タッタッタッエレン「母さんが!!」タッタッミカサ「!!」ダッそれを聞いてミカサも走り出すアルミン「ミカサ!!」アルミン「……!……!」ハアッハアッすぐに追いかけようとするアルミンだったが、体が動かないアルミン「…!!」ブルブル自分の手を見ると震えているのが見てとれたアルミン「うぅ……!!」ハアッハアッアルミン「もう…駄目なんだ…この街は…もう…」アルミン「無数の巨人に占領される!!」 21 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/09(火) 22:58:31 ーーーーーーーーー街は大混乱逃げ惑う人々と逆方向に走るエレンとミカサエレン(家に当たってるわけがない)走りながら、巨岩に上半身を潰された男性を家族が囲っているのが見えるエレン(……!!)エレン(とっくに逃げたに決まってる…)エレン(あの角を曲がれば……いつもの家が…)エレン「__…クソッ!!」(いつもの…)エレンの願いは届かず、目に飛び込んできたのは岩に潰された家__エレン「母さん!!」ダッ瓦礫をかき分けカルラを探すエレン「母さん…?」ガラッカルラ「」ピクッカルラ「…エレンかい?」母は避難していると思い込みたかったエレンだが、実際に瓦礫に潰されている母を見て現実を突きつけられるエレン「ミカサ!母さんを引っ張り出してくれ!!俺が柱をどかす!!」ギイッエレン「せーの!!」ググググウォォォォ ズシン雄叫びと地鳴りが聞こえるミカサ「………………」街には既に巨人が侵入しているのだ初めて見る巨人の姿に、ミカサは立ちすくんでしまうエレン「ミカサ急げ!!」ミカサ「わかってる」ミカサはカルラを引っ張り上げ、半分おぶったカルラ「きょ…巨人が…入ってきたんだろ?」カルラ「エレン!!ミカサを連れて逃げなさい!!」エレン「!!逃げたいよオレも!!早く!!一緒に逃げよう!!」カルラ「母さんの足は瓦礫に潰されて走れない…わかるだろ?」エレン「オレが担いで走るよ!!」カルラ「…!!」カルラ「どうしていつも__!?」エレン「よしっ」ヒョイエレン「ミカサ!逃げるぞ!!」ミカサ「」コクッズシン ズシン巨人の足音が近づいてくるカルラ「エレン!!いくらあんたでも母さんをおぶって巨人から逃げ切れるわけないよ!!」カルラ「母さんはいいから!ミカサと逃げなさい!!」エレン「俺を舐めんなよ母さん!!絶対に一緒に逃げる!!」エレンはカルラを担いで走った全速力のミカサにも離されずにひたすら走ったカルラ「エレン…いつからそんなに強くなったんだい」エレン「さあ…」正面からハンネスが走ってきたハンネス「大丈夫かエレン!!ミカサ!!カルラ!!」エレン「母さんが足を怪我してる!!」ハンネス「分かった!!残念だが内地の安全なところに行くまで適切な治療は受けれねえ!!」ハンネス「今はとにかく避難することだけを考えろ!!巨人共は俺たち兵士が何とかする!!」カルラ「待って!!戦ってはダメ!!」ハンネス「……!?」カルラ「今こうして逃げられてるんだから!!戦っても命を無駄にするだけよ!」ハンネス「見くびってもらっちゃ困るぜカルラ!!」ハンネス「オレはこの巨人をぶっ殺してきっちり3人とも助ける!恩人の家族を救ってようやく恩返しを__」ハンネス「!!」ハンネスは闘争心に溢れていた恩人を追いかける巨人を倒し、3人を確実に助けるつもりだったしかし巨人の瞳を見た瞬間その気持ちはどこかへ消えたハンネス(オレは…)ハンネス「エレン!俺は周りの巨人が居ない方に誘導する!!絶対に逃げ切るぞ!!」エレン「わかった!!」ーーーーーーーーーーーーーー 22 : 至福の莉犬くん : 2020/06/10(水) 04:53:36 久々の面白作。いいね!頑張って! 23 : 名無しさん : 2020/06/15(月) 16:31:21 よい作品かと。エレチーは荒らしが多いから最近書く人が少しずつ減ってたので、こう言った良作を書いて頂けるのはとても有難い。支援しましょうぞ。 24 : 納豆菌ポッキーuSTUPZZNfk : 2020/06/16(火) 06:15:48 ドォォォォォォォ「この便はもう満員だ!!出航する!!!」飛び交う怒号不測の事態を前に、民衆は混乱していた内地への連絡船も大混雑また、エレン達の街があるシガンシナ区ここは人類の領域を大きく囲む3つの壁のうち、1番外側の壁、ウォール・マリアからさらに突出した場所にあるこれは巨人が人間の多いところに集まる習性を利用して、街全体を「的」とすることによって壁を警備するコストを抑え、兵力を集約するためのものであった今巨人が入ってきたのはこのシガンシナ区そしてウォール・マリアとその内側、トロスト区を結ぶ門では、命の選択が行われていた「これ以上は危険だ閉門しろ!!」「何言ってんだまだ中に大勢の人が残ってるんだぞ!!」「この門が破られたら街一つが巨人に占領されたどころの話じゃない!!次の壁まで人類の活動領域が後退するんだぞ!!」「目の前の人間を見殺しにする理由はない!!」ズンズン「閉門しろ!!」「急げ!!」ズンズン「巨人が門に突っ込んでくるぞ!!」ズンズン「阻止しろ!!」「!!なんだこいつ!?武器が効かない__」ドゴォ!!ズガガガガガガトロスト区とシガンシナ区を繋ぐ門に猛スピードで突進してきた巨人によって凄まじい轟音と共に門は破壊されたドォォォォォォォォォォォオオオオ「扉が…!!」「ウォール・マリアが……!!突破された…!?」「おしまいだ…」「また…人類は…」「巨人に食い尽くされる…」その様子を見ていた民衆も絶望の色を浮かべるエレンもその1人だった 25 : 納豆菌ポッキー : 2020/06/23(火) 21:38:47 受験生なので休止させていただきます。合格したら戻ってきます。その時はまた思い出してください。では。 ▲一番上へ 編集パスワード スレッド投稿時に設定した編集パスワードを入力してください。