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  1. 1 : : 2019/11/29(金) 23:45:19
    「苗木君、私のことをちゃんと見てください」

    出会い頭にそんなことを言われた。

    「舞園さん、急にどうしたの?」

    そう返すと、彼女はうつむいて黙ってしまった。

    その姿にはアイドル舞園さやかはどこにも居らず、何かに怯え肩をふるわす年相応の少女が一人いるだけだった。

    「何かあったの?」

    そう苗木が尋ねると、彼女は耐えきれなくなったように走り去ってしまった。

    「何だったんだろう」
  2. 2 : : 2019/11/30(土) 00:19:18
    しばらく立ち止まって考えていると、花の部分を引きちぎられた植物が目についた。

    「酷いことをするなぁ」

    「まったくね」

    「霧切さんと外で会うのって珍しいね」

    「そう?」

    表情一つ変えること無く、植物を眺めながらそう言った。

    「うん、それになんだか久しぶりに会う気もするんだ」

    「昨日会ったじゃない」

    おかしなことを言うのね、と微笑んだ。

    「あれ?そうだっけ」

    「そうよ」

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