この作品は執筆を終了しています。
進撃の巨人Another 第5話 『指令』 ――トロスト区奪還編 No.2――
-
- 1 : 2013/10/10(木) 13:28:59 :
- 進撃の巨人Another 第5話 『指令』
トロスト区への侵攻
巨人と人類の攻防はすでに巨人へ戦況が傾いていた
圧倒的な生命力と身体の大きさを誇る巨人に対して、
戦闘経験がないに等しい駐屯兵団前衛はすでに壊滅していた
-
- 2 : 2013/10/10(木) 13:29:58 :
――――中衛部 エレン班――――
エレン「俺達、中衛まで前衛へ駆り出されるなんて」
ミーナ「巨人がもう、あんなに…」
サムエル「普段威張り散らしてる前衛の先輩方は一体、
何をやってるんだ?」
トーマス「まだほとんど時間が経っていないのに、
前衛部隊が総崩れじゃないか」
エレン「(決して楽観視していたわけじゃないが、
これはあまりにも…!?)」
エレン「奇行種だ!避けろ!!」ビュン
-
- 3 : 2013/10/10(木) 13:30:20 :
ドガッ
エレン「トーマス!?」
トーマス「あ、ああ、くそっ」ガクガク
ゴクン
エレン「ま、待ちやがれ!!」バシュ
ナック「待て、単騎行動はよせ!エレン、下にももう1体!」
エレン「!?」
-
- 4 : 2013/10/10(木) 13:30:55 :
ガブ
エレン「ぐはっ」ドゴン ゴロゴロ
ミーナ「そんな、エレンが…」
アルミン「」ガク
サムエル「おい、止まってる場合か、来るぞ!」
一同「」ダッ バシュ
ウワァーーー
バキバキバキ
ミーナ「きゃあ、うぅ」バシン
アルミン「(どうして僕は、仲間が喰われる光景をただ見ているんだ…?)」
アルミン「(どうして僕の足は動かないんだ…?)」
-
- 5 : 2013/10/10(木) 13:31:10 :
アーン
ミーナ「きゃあああああああ!!」
スバッ
ズズーン
「大丈夫か、ミーナ?」
アルミン「(…なんで君がここに?)」
-
- 6 : 2013/10/10(木) 13:31:57 :
――――同時刻 後衛部隊――――
上官「前衛がすでに壊滅したとの情報が届いた、これより中衛部隊を前進させ、
我々後衛部隊も半数が援護に回る」
上官「精鋭部隊は、優先的に戦いに向かってくれ」
ユーク「戦況は圧倒的に不利みたいだな」
ミカサ「ええ、しかも中衛が前衛へ駆り出されるということは、エレンたちも…」
ユーク「そういうことになるね、だが、俺達も中衛へ出ることになる。
まずは自分の身だ。気を引き締めていこう」
-
- 7 : 2013/10/10(木) 13:32:28 :
ミカサ「…私は、自分の命なんてどうだっていい。
だけどエレンだけは何としても助けたい」
ユーク「またそんなこと言って、エレンだってミカサが自分のために死んだなんて知ったら、
それこそ悲しむはずだ。もっと自分を大切にしたほうが何よりエレンの為になる」
ミカサ「でも、エレンが死んでしまったら、私にはもう、生きる意味がない。この命は
エレンから再び与えられたもの。私は、エレンさえいれば、何でもできる!」
ユーク「…わかった。エレンを生かす努力をしよう。(エレンも幸せ者だね)」
ミカサ「ええ、あなたとは行動を共にする仲間、お願い」
ユーク「さぁ、行こう」
-
- 8 : 2013/10/10(木) 13:33:05 :
ユーク「想像以上の大惨事だね」
ミカサ「ええ、5年前を思い出す」
ユーク「あの時も…酷かった」
ミカサ「急ごう、エレンを見つけたい」
――――ミーナヲ イカセ
-
- 9 : 2013/10/10(木) 13:34:01 :
ユーク「……」ピーン
ミカサ「どうかしたの?」
ユーク「(何だ、今の声は?だが、この声に身体が逆らえない)」
ユーク「ごめん、ミカサ。今やるべきことができた。別行動を取らせてくれ」
ミカサ「どういうこと?」
ユーク「ごめん、どうやら言えないみたいだけど、
仲間を助けるためなんだ、信じてくれ」
-
- 10 : 2013/10/10(木) 13:34:23 :
ミカサ「……」
ユーク「……」
ミカサ「…わかった。あなたを信じよう。
でも後でちゃんと何があったか報告して」
ユーク「わかった、約束しよう。それじゃ」パシュ
ミカサ「(エレン……)」
-
- 11 : 2013/10/10(木) 13:34:46 :
――――エレン班――――
ユーク「よかった、間に合った」
アルミン「ユーク!?なんで後衛の君がここに?」
ユーク「俺達後衛部隊も前衛の惨状の報告を受けて前進したんだ。」
アルミン「そうだったんだ。…そうだ、エレンが危ないんだ!!」
-
- 12 : 2013/10/10(木) 13:35:21 :
ユーク「エレンは、どこに?」
アルミン「あそこの屋根の上だ。単騎行動して下から巨人に片足を喰われちゃったんだ。
僕は、仲間が喰われている光景をただ見ているしかできなかった、弱虫野郎だ…」
ユーク「…アルミン、今はミーナとエレンを助けることが最優先だ。
俺が2人を担いでいくからサポートしてくれ」
アルミン「いくら君でも2人を抱えながら立体機動で移動するなんてできるのかい!?」
ユーク「できるかじゃなくて、やるしかないんだよ、いくぞ」
アルミン「(ユーク、君はどうしてそんなに強いんだい?なにが君の身体を突き動かすんだ
…その勇気、僕も分けてほしい)」
-
- 13 : 2013/10/10(木) 13:35:48 :
ユーク「エレン、大丈夫か?」
エレン「…ユーク、すまない。俺のせいで班のみんなが…」
ユーク「言い訳は後から聞くから、今はミーナとアルミンだけでも助けるぞ」
エレン「でも片足を失った今の俺に何ができるんだ?」
ユーク「今は、俺とアルミンに任せろ、エレンは今はただ、
ミカサの為に生き延びることだけを考えるんだ」
エレン「…すまねぇ」
-
- 14 : 2013/10/10(木) 13:35:59 :
アルミン「ユーク、進路を考えたよ、僕が先導とサポートをするから並行しよう」
ユーク「了解した。今は考えることはアルミンに任せるよ、頼んだ」
アルミン「ユークこそ、2人を担ぐのは至難の業だけど頑張ってついてきて。行こう」
-
- 15 : 2013/10/10(木) 13:37:24 :
エレン「ユーク、ミーナの状態はどうなんだ?」
ユーク「家の壁に背中をたたきつけられて、意識を失っただけのようだ。
それほど重傷にも見えない。だが、今は安静にしているべきだろう」
エレン「そうか。よかった。アルミンとミーナだけでも生き残って…」
ユーク「エレン、何があったんだ?簡単に教えてくれ」
エレン「あぁ、奇行種がトーマスを喰って、血が上った俺が、単騎特攻を仕掛けたんだ。
下に潜んでいた巨人に気付けず、片足を喰われて、屋根の上を転がったんだ」
ユーク「そして、君が倒れている間に、残りのみんなは巨人に捕まって…」
-
- 16 : 2013/10/10(木) 13:37:56 :
エレン「あぁ、そうだ…俺さえ、しっかりしていれば…」
ユーク「死んだみんなには薄情かもしれないが、これが戦いだ」
ユーク「エレンだって覚悟していたはずだ。現実は上手くいかないことだらけだって」
ユーク「だけど、俺達には後悔している暇は与えられていない。
常に前を見て頭を使い続けなければ、生き残れない。そうだろ?」
エレン「…そうだな、俺は死んだみんなの分まで…!?アルミン、危ない!!」
-
- 17 : 2013/10/10(木) 13:38:16 :
アルミン「!?」ガシ
ユーク「(巨人に捕まれた!?いつの間に)」
アルミン「うわぁぁぁぁ」クチノ ナカヘ シュート
エレン「アルミン!!」
ユーク「(くそ、どうする!?ミーナは体に括りつけてあるから直ぐに解けない。
仮に離せたとしても、この移動のなか、一体どこに降ろすんだ?
エレンは体を動かせない。一体どうすれば?)」
-
- 18 : 2013/10/10(木) 13:38:36 :
エレン「くそっ」バシュ
ユーク「エレン!?何をしている!」
エレン「アルミンは…俺が絶対、助ける!!」ウオオオオオ
ガシ
アルミン「エレン!?」
エレン「ア、ル、ミン」ググ
エレン「うらぁぁぁあ!!」バッ
アルミン「うわっ」ドガッ
-
- 19 : 2013/10/10(木) 13:39:31 :
アルミン「エレン!!」
エレン「…こんなところで…死ねるか…」グググ
エレン「アルミン…お前が教えてくれたから…俺は、外の世界に…」グググ
アルミン「エレン!!早く!!」バッ
バクン ゴクッ
アルミン「!?うわぁぁぁぁあ…」
ユーク「そんな…エレンまで…(ミカサ、君との約束、守れなかったよ…ごめん…ごめん)」
-
- 20 : 2013/10/10(木) 13:39:46 :
――――――――
ミカサ「……エレン」
To be continued...
-
- 21 : 2013/10/10(木) 13:41:57 :
- 第5話です
見返して、あまり不備もないと思い、投稿しました
謎の声っていうのは、ちょっと厨二くさくてあまり使いたくはないんですが、話の性質上、仕方ないですね。
書いていてちょっと、恥ずかしいですけど
-
- 22 : 2013/10/11(金) 19:29:19 :
- 【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】
【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
http://www.ssnote.net/archives/845
【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
http://www.ssnote.net/archives/805
【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
http://www.ssnote.net/archives/800
【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
http://www.ssnote.net/archives/796
【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
http://www.ssnote.net/archives/795
【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
http://www.ssnote.net/archives/793
【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
http://www.ssnote.net/archives/792
【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
http://www.ssnote.net/archives/791
【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
http://www.ssnote.net/archives/790
-
- 23 : 2014/10/21(火) 20:38:56 :
- 次の作品を早く読みたい。
こんなに楽しみで仕方がないのは初めてです!
-
- 24 : 2020/10/06(火) 10:40:16 :
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
http://www.ssnote.net/archives/80410
恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
http://www.ssnote.net/archives/86931
害悪ユーザーカグラ
http://www.ssnote.net/archives/78041
害悪ユーザースルメ わたあめ
http://www.ssnote.net/archives/78042
害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
http://www.ssnote.net/archives/80906
害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
http://www.ssnote.net/archives/81672
害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
http://www.ssnote.net/archives/81774
害悪ユーザー筋力
http://www.ssnote.net/archives/84057
害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
http://www.ssnote.net/archives/85091
害悪ユーザー空山
http://www.ssnote.net/archives/81038
【キャロル様教団】
http://www.ssnote.net/archives/86972
何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
http://www.ssnote.net/archives/86986
- 著者情報
- この作品はシリーズ作品です
-
【進撃の巨人Another】 シリーズ
- 「進撃の巨人」カテゴリの人気記事
- 「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
- 「進撃の巨人」SSの交流広場
- 進撃の巨人 交流広場