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  1. 1 : : 2014/01/11(土) 18:27:32
    恋文 の続きです

    まだまだ未熟なので、誤字脱字や変な文も多いと思います

    投稿も遅いです
  2. 2 : : 2014/01/11(土) 19:33:13
    超期待!
  3. 3 : : 2014/01/11(土) 21:32:32
    ありがとうございます
  4. 4 : : 2014/01/11(土) 21:58:52
    もう少しで夏祭り
    まだあいつの好きな人は分からない
    あんまりしつこく聞きすぎて嫌われたくないから聞けない
    ライナーにそれとなく聞いたら、
    なんだお前、分からないのか?(笑)
    と言われて、それから聞いていない
    あいつから夏祭り一緒に行こうって誘われないかな
  5. 5 : : 2014/01/12(日) 17:51:53
    夏祭りまであと一週間

    朝、目が覚めて時計を見ると10時
    スマホを見るとメールが一件来ている
    多分ミーナだろう
    でもエレンかもしれない
    そんなわけないと思うけど
    メールはミーナからだった
    別に残念ではない

    ミーナ『おはよー。今日公民館でボランティアがあるんだけど行かない?』

    ボランティアしとけば入試のとき役に立つってライナーが言ってた気がする

    アニ『行く。何時から?』

    すぐ返信がきた
    きっと暇なんだろう

    ミーナ『12時からだよー』

    アニ『分かった。暇だから行く』

    ミーナ『エレンも来るよ』

    あいつも来るのか…
    夏祭り一緒に行こうって誘おうかな…

    アニ『だから何なの?』

    ミーナ『絶対来なきゃね!』

    アニ『別に。あいつのことなんてどうでもいいし』

    ミーナ『エレンのこと好きなんでしょ?』

    なんでバレてる…?
    好きじゃないってあのとき言ったはず

    あのとき(回想)

    ミーナ「ねぇ、アニ」

    アニ「なに?」

    ミーナ「アニってエレンのこと好きでしょ」

    アニ「好きじゃないよ。あんなやつ」

    回想終了

    しかしあのときアニは気づいていなかった
    アニの顔が真っ赤になっていたと…
  6. 6 : : 2014/01/12(日) 17:53:30
    メールの本文は
    『』
    で表します

    返信が異常に早いことは気にしないでください
  7. 7 : : 2014/01/12(日) 19:45:26
    一階に降りると、お父さんはもういなかった
    夏休みに入ってから起きるのが遅いから朝会うことは少ない
    適当に朝ごはんを食べてテレビをつける
    それにしてもセミがうるさい

    宿題が終わって、することもなく、ダラダラとボランティアが始まる時間を待つ
    あいつが来るからといっていつもより服装に気を使ったら、ミーナになんか言われそうでできない
    あくまで、ミーナにあいつのことを好きじゃないと思わせるように行動しよう
  8. 8 : : 2014/01/12(日) 19:51:59
    12時

    集合時間ぴったりに行くと、ミーナがいた

    ミーナ「久しぶりー。元気だった?」

    久しぶりと言っても、10日ぐらい会ってないだけだ

    アニ「最後に会ってからまだ10日しか経ってないでしょ」

    ミーナ「まあそうだけどさ!とにかく!もうみんな集まってるよ!」

    アニ「みんなって、ミーナとあいつ以外誰か来てるの?」

    ミーナ「うん!ライナーとベルトルトとクリスタとユミルとミカサとアルミンとジャン」

    つまりあいつの周りにいる人たちか…
    ていうかミカサがいたら誘いにくい

    アニ「…多いね」

    ミーナ「まあね」

  9. 9 : : 2014/01/12(日) 22:12:41
    超期待!
  10. 10 : : 2014/01/12(日) 22:27:14
    ありがとうございます
  11. 11 : : 2014/01/12(日) 22:34:48
    面白いです!
    頑張ってください!
  12. 12 : : 2014/01/12(日) 23:24:15
    ありがとうございます

    なんか面白くないって自分で思いはじめてたので、とても嬉しいです
  13. 13 : : 2014/01/12(日) 23:57:20
    公民館に入ると、みんないた
    もちろんあいつも

    エレン「よお、アニ。ひさしぶり」

    いつも通りのあいさつ
    でも今日は私服だからなんかちがう
    こいつは久しぶりと言ったが、それは私と会えない時間が長く感じたということなのだろうか
    …そんなわけないか

    アニ「久しぶり」

    ミーナには突っ込んだけど、こいつには突っ込まない
    つまり私はエレンと会えない時間を長く感じたということなのだろうか
    自分でも分からない
    でもエレンと会えて嬉しいことは確かだ

    ライナー「よお、元気だったか?」

    アニ「別に普通」

    ライナー「夏とは思えないほど顔白いけどな」

    アニ「そうかもね。クリスタに告白したの?」

    ライナー「夏祭りに告白する!」

    アニ「そうかい」

    ライナーがエレンに聞こえない声で言った

    ライナー「だからお前も頑張れよ」

    余計なお世話だ
    でも応援(?)してくれたのは嬉しい

    アニ「ライナーもね」
  14. 14 : : 2014/01/13(月) 00:36:14
    みんなと話してるうちに、公民館の人がきた

    公民館の人「今日は小学生の人に料理を教えるっていう会にしようと思ってます。15人来て、3人ずつのグループにしようと考えてるので、ボランティアの方々は10人いるから、2人ずつ別れてもらいます。くじ引きで決めたいと思います」

    できれば、あいつとなりたい
    ミーナを見ると、にやにやしてる

    ミーナ「エレンとなりたいんでしょ?」

    アニ「…別に」

    ミーナ「素直になりなよ!」

    めんどくさいから無視

    1から5の数字が書かれてるらしいくじを引く
    4だ
    あいつの数字を気にしてしまう

    アルミン「何だった?僕は2」

    エレン「5だ!」

    …できればなりたかっただけ
    別に気にしてない
    全く 全然

    ミーナ「私5だったよ。アニ」

    …つまり…そういうことだろう

    ミーナ「交換しようか?アニのと」

    ニヤニヤしながら言ってくる

    これで交換したら、私があいつのことを認めることになる
    だけど交換しなかったらあいつと話すときはかなり少なくなるだろう
    それは嫌だ

    アニ「…交換してくれない?」

    ミーナ「なんだって?」

    アニ「交換してくれない?」

    さっきより大きい声で言う

    ミーナ「つまり、アニはエレンが好きって認めるってこと?」

    アニ「さあね」

    ミーナ「答えてくれないと交換しないよ?」

    汚い
    だけど…

    アニ「認めるよ。私はエレンが好き」

    ミーナ「じゃあ約束通り交換しよう!頑張ってね!」

    汚いところもあるけど、結局ミーナは優しい
  15. 15 : : 2014/01/13(月) 21:30:07
    ミーナと交換したら、すぐエレンが話しかけてきた

    エレン「アニの数字は?」

    数字を聞いてきたってことは、私とペアになりたいってことなのかもしれない
    …自意識過剰か

    アニ「5だよ」

    エレン「なら俺と一緒だな!」

    アニ「そうだね」

    公民館の人「ペアも決まったんで、小学生が来るまで、野菜出したりする準備したいと思います」

    クリスタ「今日ってなんの料理を教えるんですか?」

    公民館の人「カレーです。みなさん作れますよね?」

    みんな「はい!」

    アニ「あんたも料理できたんだね」

    エレン「カレーぐらい作れる。レトルトのカレーだがな」

    …それはカレーを作れることにならないと思う

    アニ「仕方ないね…。今日はカレーの作り方教えてあげる」

    エレン「おお!ありがとう!アニ!」

    アニ「カレーぐらい作れないと困るでしょ」

    エレン「そうだな!」

    話ながらも準備を進める
    やっぱりこいつといるのは楽しい

    ミカサ「アニ。ちょっときてほしい」

    ミカサとは結構仲がいい
    理由は分からないけど

    ミカサと部屋の外に出る

    アニ「なに?」

    ミカサ「どちらがカレーをおいしく作れるか私と勝負してほしい」

    何を言い出すかと思えば

    アニ「なんで勝負しなきゃいけないんだい?」

    ミカサ「私がエレンにおいしいカレーを食べさせるための、原動力」

    アニ「つまり判定してもらうのはあいつ?」

    ミカサ「そういうことになる」

    クリスタ「私もその勝負する!」

    ミカサ「なぜクリスタが…?」

    クリスタ「トイレから帰ってたら、エレンをめぐって料理対決するって話してたから、なら私もって」

    エレンをめぐって料理対決するとは誰も言ってないけど

    ミカサ「なら勝った人がエレンを夏祭りに誘う権利を得る。アニはどうする?」

    …結局エレンをめぐっての対決になっている
    夏祭りにはどちらにしろ誘う
    この勝負をする意味はない
    でもこの勝負に勝てばふたりきりで夏祭りに行ける

    アニ「乗った。私もする」

    クリスタ「てことはやっぱりアニもエレンが好きだったんだね!」

    アニ「…まあね」

    ミカサ「私はこの勝負に勝ってエレンに告白する」

    …勝てればの話
    でもミカサは勉強でもスポーツでもなんでもできる
    料理もうまいかもしれない
    そしてクリスタ…
    見た感じ料理はうまいって感じ

    勝てるか分からない
    でも勝負しなきゃ絶対後悔する
  16. 16 : : 2014/01/13(月) 21:51:51
    超期待!
  17. 17 : : 2014/01/14(火) 18:27:36
    期待!!
  18. 18 : : 2014/01/14(火) 21:58:46
    ありがとうございます
  19. 19 : : 2014/01/14(火) 22:14:53
    部屋に戻るとあいつが話しかけてきた

    エレン「何してたんだ?」

    アニ「ちょっとね」

    ミカサ「エレン。あなたのために私がカレーを作るから食べてほしい。それとアニとクリスタのも」

    それじゃあ、私たちがあいつのこと好きって言ってるのと同じじゃないか
    まだ知られたくない…夏祭りのときまで

    エレン「マジか!楽しみだ!でも今日は小学生にカレーの作り方教えるんだろ?」

    ミカサ「私とアニとクリスタなら小学生に教えながらできる」

    エレン「そっか!なら楽しみだ!」

    ジャン「ミカサの手料理食べれるなんて羨ましいんだよ!」

    エレンの胸ぐらをつかんでジャンが言う
    最近しゃべるようになった人たちだが、ジャンはミカサが好きなのか

    ミカサ「ジャン。私のカレーが余ったらあげる。ので、エレンに手を出さないで」

    ジャン「よっしゃあぁぁぁぁ!」

    エレン「ジャン。うるせーぞ」

    ジャン「悪かったよ。これで手打ちにしようや」

    そう言ってエレンと握手しようとする

    エレン「そんなんだとミカサに嫌われるぞ」

    ジャン「うるせー!!」

    ミカサは黙々とカレーの準備をしている
    ミカサはジャンのことをどう思ってるんだろう

    アニ「ねぇ、ジャンのことどう思ってんの?」

    ミカサ「クラスメート」

    少しジャンがかわいそうに思える

    ミカサ「アニ。そんなことしてる暇はあるの?もう戦いは始まってる」

    ミカサの指差す方を見ると、クリスタもすでに準備に取りかかっていた
    私も早く準備しないと、小学生に教えるときもあいつと話すときもなくなる
  20. 20 : : 2014/01/14(火) 22:38:28
    騒ぎながらも準備(勝負のためでなく、小学生のため)をしていると、

    公民館の人「そろそろ準備できそうなんで、小学生呼びます」

    と言われた
    小学生と接点がないから、どう接していいか分からない

    エレン「じゃあ改めて今日はよろしく!カレーの作り方とかも」

    アニ「よろしく」

    小学生が入ってくる
    15人でも部屋がかなり広いから少なく見える
    私たちの担当の小学生が来る
    2人は男の子だ
    1人は女の子だ

    エレン「今日はよろしくな!俺はエレン」

    アニ「私はアニだよ」

    担当の小学生たち「よろしくおねがいします」

    こんなことをしてる暇はない
    あいつのためにカレーを作らないと
    でも小学生を見てると和む

    エレン「じゃあ、まず…何をするんだ?アニ?」

    …この調子じゃカレー作れないかもしれない

    アニ「はぁ…。まず野菜の皮をむいて」

    そういってさっき準備した野菜をだす

    男の子1「それ使ったらいいじゃん!」

    と言って私があいつのために使ってる野菜を指差す

    ジャン「呼んだか?」

    エレン「ははは!呼んでねーよ!語尾に じゃん をつけただけだ!」

    ジャン「つけんなよ!」

    エレン「そんなん知るか!」

    ミカサ「ジャン。油売ってないで真面目にして」

    ジャン「お、おう」

    アニ「これは私があいつ…いや、自分のために使うからダメ」

    男の子1「でも…」

    エレン「アニは俺のためにカレーつくってくれるんだ。だからダメだ」

    男の子1、2「じ、じゃあ2人は付き合ってるの?」

    あいつの顔が赤くなった気がする
    でもそれどころじゃない
    自分の顔が赤くなっているからだ

    エレン「つ、付き合ってねぇよ!」

    ちょっと動揺してる…?
    急にそんな質問されたらからなのか
    それとも…?
    いや、気にしてる時間はない

    アニ「いいから早く野菜の皮むきな」
  21. 21 : : 2014/01/15(水) 06:59:58
    学生なので、投稿遅いです
    学校で話の内容を考えてますが、まとまらない時の方が多いです

    アドバイスとかあったら嬉しいです
  22. 22 : : 2014/01/15(水) 17:26:04
    担当の小学生「はい」

    それにしても女の子は静かだ

    男の子1「なんだこのたまねぎ!?取れない!」

    男の子2「ほんとだ!」

    エレン「そんなわけないだろ?くそ!取れない!」

    それに比べてこいつらは

    アニ「何やってるんだい?」

    見に行くと、必死でたまねぎを取ろうとするあいつの姿が

    エレン「このたまねぎの皮が簡単にむけてとれないんだ!」

    たまにある
    でもそれが3つって…

    アニ「しょうがないね…。私が持っていくから待ってな」

    たまねぎを取ろうとすると、皮ごと手からすべり落ちた
    …もう皮をむく必要はなさそう

    普通に取れるようになって、あいつらのところに持っていくと、野菜の皮は全部むきおわっていた
    雑だけど

    エレン「たまねぎはむく必要なさそうだな」

    アニ「そうだね」

    エレン「じゃあお前ら野菜切るぞ!」

    男の子1、2「わかった」

    仕切ってるあいつができるのか
    という疑問にたどりつく

    エレン「難しいな…」

    小学生の方がまだ上手い

    アニ「これじゃあ大きすぎて食べにくいでしょ?だからもっと小さく切らないと」

    エレン「わかった」

    そう言って野菜を切るが、全然わかってない

    アニ「もっと小さく」

    エレン「これでも真面目にやってる!どうすればいいんだ?」

    アニ「こうやって切ったら切りやすいし、こうやって野菜を支えるの」

    といって身振り手振りで説明する

    エレン「わかった」

    …また全然わかってない

    アニ「はぁ…」

    あいつの手に私の手を支える
    意外、いや、当然かもしれないが、あいつの手は大きい

    エレン「な、なんだよ!?」

    アニ「わかってないから、もっとわかりやすく教えてあげる」

    アニは気づいてないが、このときエレンの手は真っ赤だった
  23. 23 : : 2014/01/15(水) 18:46:27
    エレンの手 ×
    エレンの顔 ○

    です
    すいません
  24. 24 : : 2014/01/15(水) 18:48:09
    あいつの手に私の手を支える ×
    あいつの手に私の手を添える ○

    です

    誤字が多くてすいません
  25. 25 : : 2014/01/15(水) 19:12:17
    そんなことをしているうちに、カレーが完成する
    正直言って小学生に教えるより、あいつに教えていた
    そしてカレーを食べ、小学生は帰っていった

    ミカサ「エレン。私たちのカレーを食べてほしい」

    エレン「いいぞ」

    ミカサ「食べ終わったら一番おいしいカレーを決めてほしい」

    エレン「分かった」

    クリスタ「ちなみに、公平にするために誰がどのカレー作ったかは私たちしか分からないようにしてるからね!」

    エレン「分かった」

    エレンがミカサのカレーを食べ始める
    カレーの量はあらかじめ少なくしている

    エレン「これうまいな」

    …今思ったが、カレーにそんな味の違いはあるんだろうか
    そんなことを考えているうちにあいつはクリスタのカレーを食べ始める
    私のは最後か…

    エレン「これもうまいな」

    次は私のカレー
    緊張する
    おいしくないって言われたらどうしよう

    あいつが私のカレーを食べ始める

    エレン「これもうまいな」

    さっきから同じようなことしか言ってない
    だけどおいしいと言われ、ほっとした
    クリスタもミカサも同じなんだろうか

    そしてあいつが食べ終わった

    ミカサ「どれが一番おいしかった?」

    エレン「難しいな…。どれも同じカレーだしな」

    確かに

    ミカサ「それでも決めないといけないときもある。今がそう」

    エレン「どれもおいしかったけど、一番おいしいと思ったのは…」
  26. 26 : : 2014/01/15(水) 20:59:51
    超期待!
  27. 27 : : 2014/01/16(木) 06:51:46
    ありがとうございます
  28. 28 : : 2014/01/16(木) 07:17:23
    対決の日から3日後
    私はあの勝負に勝った
    だけどまだあいつを夏祭りに誘ってない
    あと4日
    あいつは鈍感でバカなくせにモテるからもう他の人に誘われてるかもしれない
    急にスマホが鳴り出す
    電話だ
    番号を登録してる人はあいつと知り合ってからかなり増えた
    主によくあいつの周りにいる人だけど

    電話に出る

    ミカサ「もしもし」

    ミカサだった

    アニ「もしもし」

    ミカサ「エレンを夏祭りに誘ったの?」

    ミカサはいつもあいつのことを話す
    それだけあいつとよくいるってことだろう
    少し羨ましい

    アニ「まだ誘ってないよ」

    ミカサ「夏祭りまであと4日。もう時間がない」

    アニ「そのぐらい分かってるさ。でもどうせなら会って誘いたいと思ってね」

    ミカサ「そう。もしアニが誘わなかったら、私がエレンと行く」

    それだけは避けなければ
    何が起こるか分からない

    アニ「好きにしな」

    ミカサ「…ところでアニ。今日暇なの?」

    アニ「…暇だけど?」

    ミカサ「ならエレンの宿題を手伝ってほしい。もちろん私とアルミンもいるけど」

    …ミカサはなんだかんだで私も手伝ってくれているのだろうか
    ミカサはてっきりあいつに近づく女は許さないかと思ってたけど、そういう面があったと知り、驚く

    アニ「分かった。何時?」

    ミカサ「2時にエレンの家」

    アニ「分かった。ありがとう。ミカサ」

    ミカサ「私はいつもエレンといる。たまにはいない日もあった方がお互いのため」

    素直じゃない
    私もだけど

    アニ「確かにそうかもね。じゃあ2時にあいつの家行くからそのときに」

    ミカサ「分かった」

    そして電話は切れた
  29. 29 : : 2014/01/16(木) 17:41:20
    今は12時半
    あいつの家に行くまであと1時間半もある
    暇潰しにテレビを見るが、時間の経過が遅い
    少し早いけど着ていく服を決める
    あまり派手なものはない
    ほとんど地味なものばかりだ
    そういえば夏祭りに行くときはどんな格好で行こうか
    選択肢は二つ
    いつもどおりの服か浴衣
    浴衣は持っていない
    今まで夏祭りなんてどうでもよかった
    去年はゴリラとベルトルトと行ったっけ
    あいつらと行くと自分の身長がかなり低いように感じる
    普通のときでもそう感じるが、あいつらといるといつもだ
    …嫌なことを思い出した
    夏祭りに来ていく服を決めよう
    やっぱり浴衣がいいかな…
    あいつと行けるなら浴衣にしよう
    それがいい
    時計を見ると1時
    あと1時間
    かなり早いけどもう行こう
    あいつ家にいるかな
  30. 30 : : 2014/01/18(土) 12:10:20
    超期待!!
  31. 31 : : 2014/01/18(土) 20:41:51
    ありがとうございます
  32. 32 : : 2014/01/19(日) 22:47:01
    今大切なことを思い出した
    私はあいつの家がどこにあるか分からない
    あいつの家に行ける、あいつに会えるってことを最初に考えてしまって大事なことを忘れていた
    ミカサに電話をかける

    プルルルル

    何度もコールするが出ない
    ならライナー…?
    いや、あのゴリラは嫌だ

    プルルルル

    考えに考えた末にあいつに電話する
    あいつに電話するのが一番手っ取り早い

    エレン「もしもし」

    アニ「もしもし」

    エレン「なんか用か?」

    アニ「あんたの家ってどこにあるの?」

    エレン「なんでそんなこと知りたいんだ?」

    アニ「なんでって…。あんたミカサから聞いてないの?」

    エレン「何をだ?」

    アニ「私があんたの宿題を手伝いに行くこと」

    エレン「聞いてないぞ」

    ミカサめ…

    アニ「そうかい。とにかく私はあんたの家に行く。だから家がどこにあるか教えて」

    エレン「分かった。じゃあいつもの分かれ道まで来いよな。すぐ行くから」

    アニ「ありがとう」

    エレン「じゃあ切るぞ」

    アニ「うん」

    電話が切れた
    今度こそ行こう
  33. 33 : : 2014/01/19(日) 22:53:45
    家のドアに鍵をかけ、歩き出す
    雲ひとつない真っ青な空は夏を象徴しているかのうだ
    眩しい太陽と蝉の声もまた夏を象徴している
    しかしこの二つの象徴はとにかく暑さを感じさせる
    それでもあいつに会えると思うと不思議と暑さも気にならない
  34. 34 : : 2014/01/20(月) 15:57:42
    超期待!
  35. 35 : : 2014/01/20(月) 22:46:31
    ありがとうございます
  36. 36 : : 2014/01/20(月) 22:55:02
    最近趣味と趣味の両立が難しくて投稿するの遅くなります

    この話には関係ないアイデアが出てきて、この話をどう進めるか迷ってます
  37. 37 : : 2014/01/25(土) 00:38:45
    道には人一人いない
    暑いからだろう
    私もさっきまで暑さは気にならなかったが今は汗が出始めている
    いつもの分かれ道に着くともうあいつはいた
    音楽を聴いているようで私には気づかない

    アニ「ねぇ」

    反応はない

    アニ「ねぇってば」

    反応はない
    今までは横から話しかけていたが前に出てみる
    するとかなりこいつは驚く
    そしてイヤホンを外しながら言った

    エレン「いきなり目の前に出てくるなよ!驚くだろ!?」

    アニ「何回もあんたに話しかけたけど気づかなかったから仕方なくしただけだよ」

    エレン「そうか…。ごめん」

    素直に謝れると責めれない
    責める気もないが

    アニ「いや、私も悪かったから…」

    エレン「まあお互い様だろ!暑いし早く行こうぜ!」

    お互い様…?
    こいつが悪いような…
    まあいいけどさ

    アニ「そうだね」

    そう言ってこいつと二人で少し間を空けて歩き出す
  38. 38 : : 2014/01/25(土) 12:34:40
    アニ「さっき音楽聴いてたけどさ」

    エレン「おう」

    アニ「誰の曲聴いてたの?」

    エレン「GReeeeNの『旅立ち』」

    アニ「あんたもGReeeeN好きなの?」

    エレン「まあな。ってか“あんたも”ってことはアニも好きなのか?GReeeeN」

    アニ「まあね」

    こいつと同じものが好きってだけで嬉しくなる

    エレン「GReeeeNの中でも一番好きな曲は何なんだ?」

    アニ「『オレンジ』も好きだけど、最近は『雪の音』も好き」

    エレン「そっか。俺も結構好きだぞ」

    アニ「ふーん。で、あんたは?」

    エレン「『愛唄』と『旅立ち』かな。」

    アニ「『愛唄』は有名だよね」

    エレン「そうだな。あ、俺んちついたぞ」

    私と同じぐらいの大きさの家だ
  39. 39 : : 2014/01/26(日) 01:06:32
    アニ「あんたの両親は家にいるの?」

    エレン「父さんは仕事でいないけど、母さんはいるぞ」

    アニ「ふーん」

    ていうことはこいつのお母さんに会うことになるということだ
    ちゃんとしないと
    …まだつきあってもないのになんでこんなこと気にしてるんだろう

    エレン「まあ入れよ」

    ドアを開けて私を招く

    エレン「ただいまー」

    カルラ「おかえりー。あら、友達?」

    エレン「うん」

    アニ「おじゃまします。アニ・レオンハートって言います」

    カルラ「そう。まあゆっくりしていってね」

    アニ「はい」

    エレン「まあとにかく俺の部屋来いよ」

    アニ「はいはい」

    こいつの部屋はまあまあきれいだった
    そういえば今日はこいつを夏祭りに誘うために来たんだった
    部屋の時計を見るともう少しで2時

    エレン「まあとにかく音楽でも聴くか」

    アニ「私はあんたの宿題の手伝いをしにきたんだけど」

    エレン「…そうだった」

    さりげなくそういう話題にしてさりげなく誘おう

    アニ「で、どこまで宿題進んでんの?」

    エレン「数学と理科と英語は終わったが国語と社会はさっぱり終わってない」

    アニ「意外に進んでるね」

    エレン「バカにするなよな。終わってる教科は好きなんだけど残りの教科は嫌いだ」

    アニ「まあ夏祭りまでに終わらせるように頑張ったら?」

    上手く夏祭りの話題にできた気がする
    あとは誘うだけ
    ゆっくり呼吸して気持ちを落ち着かせる

    アニ「ねぇ、あんたは誰かと夏祭り行く予定あるの?」

    エレン「ないぞ。毎年ミカサとアルミンが誘ってくるけど、今年は誘われなかった。アニは?」

    アニ「ないよ。あんたも一人なら…」

    エレン「なあアニ。良かったら俺と一緒に行ってくれないか?」

    誘いかけた直前にこいつが邪魔をする
    …?今の言葉は聞き間違いじゃないんだろうか

    エレン「やっぱり俺なんかとじゃ嫌か…?」

    どうやら驚きから無言でいたらしい
    私が聞いた言葉は聞き間違いじゃなかった

    アニ「全然嫌じゃないよ」

    エレン「ほんとか!?」

    アニ「何回も同じこと言わせないでよ」

    自分のことを素直じゃないとは思うのはこういう時だ
  40. 40 : : 2014/01/27(月) 22:00:22
    エレン「じゃあ祭りの日にローゼ神社5時半な!」

    ローゼ神社で祭りがあるからそこで集合なんだろう
    こいつには家まで迎えに来るってことを考えられないのか
    別にいいけどさ

    アニ「分かった」

    エレン「おう」

    ローゼ神社 5時半
    この二つの単語を脳に刻む

    そして話すこともなくなりこいつは宿題を始めた
    私も話しかけて邪魔したら悪いから聞かれたら答えるだけにする

    することもなく時間が過ぎる
    でも進んでる分だけこいつと夏祭りに行く時が近づく
    こいつは集中力があるのか黙々と宿題をしてる
    いつもとは違う顔に少しドキッとする

    ピンポーン
    インターホンが鳴る音でぼーっとこいつの姿を見るのをやめる

    カルラ「はーい」

    カルラさんが誰が来たのか見に行く
    時計を見ると2時
    多分アルミンとミカサだ
  41. 41 : : 2014/01/27(月) 22:18:08
    部屋のドアが開き、こいつの幼馴染みが入ってくる

    アルミン「やあ、エレン、アニ」

    エレン「よお」

    アニ「やあ」

    ミカサ「エレン。あれから少しは宿題進んでる?」

    エレン「進んでるわ!」

    あれから、ってことは前もしたのか

    アルミン「じゃあちょっとエレンがどの辺ができて、できないか確認しようかな」

    そう言ってアルミンはミカサに目配せした

    エレン「おう、ありがとう」

    アルミンがエレンと確認してるときにミカサが近づいてきた

    ミカサ「アニ、エレンはもう誘ったの?」

    さっきの目配せはそれか

    アニ「誘ったよ…いや、誘われた」

    ミカサ「そう」

    今思い付いたが、もしかしたらあいつは私と夏祭りに行きたかったのではなく、単にミカサとアルミンに誘われなかったから私を誘ったのかもしれない
    …どちらにしろ関係ないけど
    夏祭りで必ず気持ちを伝える

    アニ「うん」

    その後2時間ほどであいつは宿題を終わらせることに成功した
    その間私たちは志望校について話していた
    どうやら今のところあいつも私と同じ志望校らしい
    少し、いや、かなりほっとする
  42. 42 : : 2014/01/28(火) 06:00:18
    エレン「今日はありがとな!」

    宿題が終わったからか、妙に笑っている

    ミカサ「エレンがほとんど自分でしたからすごい。小学生の頃は半分以上私たちにさせてた」

    エレン「う、うるせぇな!今はちゃんとしてるからいいだろ!?」

    アルミン「まあまあ。今年は自分で終わらせたんだからいいんじゃないかな」

    エレン「そうだな」

    まだ太陽が沈むまで時間があるのにこいつと別れるのは寂しい
    せいか柄にもないことをつい言ってしまった

    アニ「次会えるのは夏祭りの日だよね?」

    エレン「そうだな!楽しみだ」

    私はミカサやアルミンの代わりなのかもしれないくど、嬉しい

    ミカサ「じゃあそろそろ帰ろう」

    アルミン「そうだね」

    アニ「うん」

    といっても一緒に帰るわけでもなく道は真反対だ
    ミカサとアルミンはあいつの家を左に行くが私は右

    私は歩き出したが、ミカサが追いかけて言った

    ミカサ「これだけ言いに来た。私もまだあきらめてないけど、アニも頑張って」

    ミカサにしては分かりきったことを言う
    頑張るなんて当たり前じゃないか

    アニ「ありがとう。でもそんなの当たり前でしょ」

    ミカサ「そうだった。ごめんなさい」

    アニ「謝られても困るよ。まあでも、ありがとう」
  43. 43 : : 2014/01/28(火) 06:29:59
    それから二日間、何もできなかった
    あいつと夏祭りに行くことができて、予想以上に自分は喜んでいるようだ
    昨日だってお父さんに なんでそんなに嬉しそうなんだ? と言われた
    特に表情を変わってるわけでもないはずなのにバレた
    これが十数年一緒にいた結果だろう
    相手のことは顔見れば分かるってことなのかもしれない

    夜にライナーから電話が来た
    ライナーからの電話は最近多い
    そしてたいてい話題はあいつについてだ

    アニ「もしもし」

    ライナー「もしもし」

    アニ「あいつについての話なら切る」

    ライナー「まあ落ち着けよ。夏祭りについての話だ」

    アニ「なんだい」

    ライナー「俺、今度こそクリスタに告白するんだ


    またフラグなのか?
    でも夏休みだし邪魔をする人はいないだろう

    アニ「そうかい。頑張ってね(棒)」

    ライナー「棒読みで言われても嬉しくないぞ」

    アニ「じゃあ言わない」

    受話器の向こうからためいきが聞こえる

    ライナー「それで相談なんだが、クリスタに告白するときどんな場所で、どんなときがいいか教えてくれないか?」

    アニ「そんなのネットで調べな」

    ライナー「お前の意見が聞きたいんだよ!」

    なに言ってるのか分からない
    なんで私なんだ

    アニ「私じゃなくてもいいでしょ」

    ライナー「しょうがない。理由を教えよう」

    アニ「ありがとう(棒)」

    ライナー「だから棒読みやめろ!まあとにかく、俺より少し背が低くて運動もできて顔もよくてモテる友達が、ある女子を夏祭りに誘いました」

    アニ「それで?」

    ライナー「俺の友達はその女子が好きで、夏祭りの日に気持ち伝えるってわけだ」

    ライナー「だからおまえの意見が知りたい」

    全く私に関係ない気がする

    アニ「私に全く関係ないよね?」

    ライナー「…お前も鈍感だな」

    アニ「あんた次会ったら蹴る」

    ライナー「謝る!すまん!ほんとに!だから蹴るのは許して!」

    アニ「はあ…。まあ場所はどこでもいいけど、花火が上がってるときに二人きりのときがいいかな」

    ライナー「恩に着る」

    教えたら一気に真面目になった

    アニ「じゃあもうこれでいいよね?切るよ」

    と言ってすぐ切ろうとする

    ライナー「ちょっと待て!今速攻で切ろうとしたろ!?」

    バレてる

    アニ「……そんなことないよ」

    ライナー「じゃあ今の間は何だ!?まあいい。一度落ち着こう」

    ライナーがね

    ライナー「って俺か!落ち着かなきゃいけないの!」
  44. 44 : : 2014/01/28(火) 06:40:33
    全然落ち着いてない

    アニ「で、なに?」

    ライナー「お前、エレンに誘われたのか?」

    アニ「まあね」

    ライナー「エレンと行くとき、どんな服で行くんだ?」

    アニ「なんでそんなこと聞くの?気持ち悪い」

    ライナー「お前が去年夏祭りっぽい服来てこなかったろ?」

    アニ「…そうだね」

    ライナー「今年は浴衣とか着るのか?」

    アニ「その予定」

    ライナー「浴衣といえば懐かしいな」

    アニ「何が?」

    ライナー「忘れたのか?お前が小1のとき、夏に浴衣着てめっちゃ嬉しそうな顔してたこと」

    アニ「そんなことあったね」

    ライナー「そのときから無口だったからすごい新鮮だったぞ」

    アニ「ふーん」

    ライナー「反応薄いな…。で、浴衣とかもう買ったのか?あと2日で祭りだが」

    アニ「…買ってない 」

    あいつと行けるのが嬉しくて浮かれてた

    ライナー「なら明日にでも買いに行くといい。まあ頑張れ!じゃあな」

    アニ「じゃあね」

    電話が切れた

    何色の浴衣にしよう
  45. 45 : : 2014/01/30(木) 13:14:29
    めっちゃおもろい(^∇^)


    期待
  46. 46 : : 2014/01/30(木) 20:26:12
    ありがとうございます
  47. 47 : : 2014/01/30(木) 22:25:52
    翌日

    ネットで浴衣を売っているお店を調べると結構近くにあると分かった
    買いに行くために外に出ると、あいつの家に言ったときぐらい暑かった
    暑い中頑張って歩いてやっとの思いでお店に入る

    店員1「いらっしゃいませ」

    と若い店員があいさつしてくれた
    お店の中はクーラーがあるのかかなり涼しい
    いろいろな浴衣を見ていると、

    店員1「なにかお探しでしょうか?」

    と言ってきた

    アニ「はい。私に合いそうな浴衣を探してます」

    店員1「そうですか。ならこれなんかどうでしょうか」

    そこから店員さんは時間をかけてじっくり私に合う浴衣を探してくれた
    そして私も店員さんの選ぶ浴衣を吟味しながらあーでもないこうでもないと言いながら探した

    結局水色の浴衣にすることにした
    数ある浴衣の中で一番好きな柄だったからだ

    アニ「いろいろありがとうございました」

    店員1「いえいえ。彼氏さんとのデート頑張ってね!」

    勘違いしてるようだ
    そしてだいぶ慣れ慣れしくなってる
    別にいいけど

    アニ「彼氏とのデートじゃないです。いまのところ友達とのデートです」

    店員1「じゃあ告白頑張ってね!」

    アニ「はい」

    流れにのせられて普通に認めてしまった
    さっき会ったばかりの赤の他人にこんなことを

    アニ「そ、それじゃあもう帰ります」

    店員1「じゃあ頑張ってね!」

    最後まで応援してくれた
    いろいろあったけどいい店員だった
    お店の外に出ると、店内に戻りたいくらい暑かった

    店員との話しているうちになんとなく浴衣の着方は分かった
    あとは帰ってネットで調べるだけだ
    ほんとうにネットってすごい

    ふと、頭に水が一滴落ちてくるのを感じる
    雨か…
    そんなことを考えてる間にどんどん降ってきた
    スコールだ
    家までもう少しなので、雨宿りはせず、濡れるのを我慢し、浴衣をなんとか守りながら走って帰ることにする
    冷たい
    服が肌にくっついて気持ち悪い
    これだから雨は嫌いだ
    だけど雨の中を走ったらなんとなく気分的に気持ち良かった
  48. 48 : : 2014/02/01(土) 11:28:31
    最悪
    本当に最悪だ
    生まれてからこんなに自分の体を恨んだことがない
    私は熱が出た
    それもかなり高い
    昼に雨の中走ったからだろう
    自分の考えを恨む
    あいつとの約束の時間まであと約20時間
    治るわけがない
    本当に最悪
  49. 49 : : 2014/02/01(土) 11:45:05
    翌日

    熱はまだ出ている
    頭も痛い
    結局、あいつとは友達以上の関係になれない運命なんだろうか
    治ると願って一応ベットで横になってるけど気休めだ
    私は一度熱にかかったら普通の人より治りにくい
    こうしてる間も時間はどんどん過ぎていく
    もう絶対間に合わないだろう
    あいつに連絡しとこう

    プルルルル

    エレン「もしもし。どうした?アニ?」

    アニ「熱が出たから夏祭りに行けない」

    いつもどおりの口調で言ったはずだが涙声になってしまっている
    私はこんなにあいつが好きだったのか

    エレン「…分かった。早く元気になれよ」

    アニ「ありがとう。じゃあね」

    エレン「じゃあな」

    終わった
    これで夏祭りでミカサがエレンに告白するだろう
    エレンもミカサに欠点なんかないから了承するだろう
    もしかしたらユミルが邪魔をするかもしれない…
    …自分は人の不幸を願う人間になってしまったのか
    最低だ
  50. 50 : : 2014/02/01(土) 12:20:32
    アルミンside

    約束の時間になる少し前にミカサとの待ち合わせ場所に行くと、エレンもいた

    アルミン「やあ、ミカサ、エレン」

    ミカサ「さすがアルミン。予定時間より少し早い」

    エレン「よお、アルミン」

    エレンはアニと行くはずじゃないのかな
    一応エレンには聞かず、ミカサに聞く

    アルミン「なんでエレンはここにいるんだい?アニと行く予定じゃないの?」

    ミカサ「アニは昨日の夜から熱が出て、いけない。だから電話してきて、エレンを誘え、と言ってきた」

    アルミン「そうなんだ」

    エレンからアニについての相談を受けた者としてはアニとくっついてほしい
    天使は誰のものにもなってほしくないし
    ミカサはきっとどんな関係になっても変わらないだろう

    ミカサ「私は今日気持ちを伝える」

    アルミン「頑張ってね」

    ミカサとエレンがくっついてほしい気持ちももちろんある
    でもそれはないだろう
    エレンはアニが好きなんだから

    エレン「何してんだよ?早く行こうぜ」

    少し元気がない
    アニと行けないのが原因だろう
    今日気持ちを伝えるって言ってたもんね

    結局いつもの3人で夏祭りに行く

    アルミン「いつ告白するの?」

    エレンに聞こえないぐらいの声の大きさで聞く

    ミカサ「花火のときに告白しようと思ってる」

    アルミン「なら僕はどっか行っといた方がいいよね?」

    ミカサ「そんなことはない。むしろいてほしい」

    アルミン「分かった」

    花火まであと2時間だ

    アルミン「ねぇ、エレン。今年もここの焼きそば食べようよ!」

    エレン「いいぞ」

    人通りの多いところから少し離れて焼きそばを食べる

    アルミン「もう何回目だっけ?一緒に夏祭り来るの」

    ミカサ「9回目。小学1年生のときから3人で来てた」

    エレン「もうそんなになるのか…」

    アルミン「そうだね」

    エレン「なあ…ずっと前から聞きたかったんだが、もし人類が人類より強いものに直面して、どこかに閉じ込められたらどうする?」

    アルミン「変な質問だね…。僕なら、閉じ込められた場所から出ていきたいな」

    ミカサ「私はエレンとアルミンが行くところに一緒に行く」

    エレン「そっか」

    そう言ってエレンは少しだけ笑った気がする

    アルミン「なんでこんなこと聞くんだい?」

    エレン「約束したんだ」

    アルミン「誰と?」

    エレン「ある人と」

    これは聞いても教えてくれないな…

    アルミン「まあ良かったね!約束が叶って!」

    エレン「そうだな!」
  51. 51 : : 2014/02/01(土) 22:40:38
    それからしばらく金魚すくいや射的などをして楽しんだ
    花火まで2時間といっても時間が過ぎるのは早く、もうあと20分で花火があがる

    「よお!アルミン!ミカサ!それとエレン!?」

    エレン「よお、ライナーにベルトルト」

    アルミン「やあ。ライナー、ベルトルト」

    ミカサ「こんばんは」

    あいさつしたあとライナーは焦った様子でエレンに話しかけた

    ライナー「お前なんでここにいるんだよ!?」

    エレン「なんでって…。せっかく祭りがあるのに来なきゃダメだろ」

    ライナー「そうじゃねぇよ!アニのことだよ!」

    エレン「アニは熱が出てて来れねぇぞ」

    ライナー「そうか…。花火まであと少しだが行かなくていいのか?」

    エレン「行くもなにもアニは熱出てるから迷惑だろ」

    ライナー「お前なー。今まで散々この日のためにアドバイスしたのに無駄にするのか?」

    エレン「無駄にするも何もアニは熱が出てるだろ!」

    ライナーとエレンは協力してたんだ
    薄々気づいてたけどね

    ライナー「例えアニが熱でもな…。夏祭りは年に一回しかないんだ!それにアニもお前が行ったら喜ぶと思うぞ」

    エレン「なんで喜ぶんだ?」

    鈍い。鈍すぎる

    ライナー「いいから行け!男には引けないときがある!今がそうだ!今から全力で走ればギリギリ間に合う!そして俺も今度こそクリスタ…!!」

    エレン「だよな…。悪いアルミン、ミカサ!俺行ってくる!」

    アルミン「頑張れ!」

    ミカサ「エレンならきっと間に合う」

    ミカサは止めないのか…

    ミカサがそういったあとエレンは走っていった

    アルミン「ごめん。ミカサ」

    ミカサ「いいの。アルミン。誰と付き合おうがエレンはエレン」

    アルミン「そうだね。でもごめん。アニのところに行くのを応援してしまって」

    ミカサ「アルミンはいい」

    アルミン は いい?

    ミカサ「でもライナーは許さない」

    ライナー…
  52. 52 : : 2014/02/01(土) 23:26:49
    アニside

    花火まであと5分
    おそらく今までの人生で最悪な日であろう日に年に一回しかない花火というのは最悪な組み合わせだ
    それとも運命はこの気持ちを空に散る花火のように散らせようとしてるのだろうか
    分からない
    とにかく
    最悪な気分だ

    ピンポーン

    誰だろう
    お父さんはまだ帰ってこないはず
    とりあえず適当に服を着て出よう
    もしかしたら強盗かもしれない
    こんな夜に来るなんておかしいし
    それか空き巣
    もう誰でもいいや
    死んだらそういう運命だったってことだ

    ガチャ

    ドアを開け、外にいる人を見た

    エレン「よお、アニ」

    いつもどおりのあいさつをするあいつ
    なんでこいつはこんなに平常心なんだろう
    それに比べて私は

    アニ「エレン!」

    エレン「…はじめて俺の名前呼んでくれたな」

    何を言ったか自分でも気づいてなかった
    が、今気づかされた
    こいつと初めて会ったときと同じくらい顔が赤くなる

    アニ「で、何の用?」

    とにかく恥ずかしくて強がってしまう
    こんなんだとこいつに嫌われる

    エレン「告白しに来たんだ」

    アニ「は?」

    夏祭りに誘われたときはこいつの言葉を驚きから理解できなかったが、今はできる
    だけど理解するより先に口から言葉が勝手に出た

    エレン「アニに告白しにきたんだ」

    エレン「アニ、俺はお前が好きだ!だからこれからはずっと俺の横にいてくれ!」

    その瞬間花火が上がる
    まさに最高のタイミング
    そしてその最高のタイミングのときに私はこいつに抱きつき、キスした
    もちろんフレンチだが

    アニ「いいよ。これからずっとあんたの横にいる」

    こいつの顔が赤い
    珍しいこともあるものだ
    でもそれ以上に私の方が赤いだろう

    エレン「なあ…アニ」

    アニ「なんだい?」

    エレン「これからは"あんた"じゃなくて"エレン"って呼んでくれよ」
  53. 53 : : 2014/02/02(日) 00:07:08
    10 years later

    そういえば今日であの 最高の日 からちょうど10年だ

    エレン「今日であの日からちょうど10年だな」

    アニ「私もエレンとちょうど同じこと考えてたよ」

    水平線の先にある太陽はすごくきれいだ
    10周年記念で海に行こうと言ったのはエレンだ

    エレン「アニの選ぶ人生は俺でいいのか? 」

    アニ「わかりきったこと聞かないでくれる?」

    もうすぐ私たちは結婚する

    エレン「結局伝えれてないんだよな…」

    アニ「何が?」

    エレン「俺の胸にあるラブレター」

    アニ「なら今伝えてよ」

    エレン「まだ無理だ」

    アニ「なんで?」

    エレン「"大好き”からまだ書けてない」

    顔が赤くなる
    10年経っても慣れない

    アニ「そうかい」

    少し考えてから言う

    アニ「私は、晴れの日も雨の日もエレンの側にいれて幸せだよ」

    エレン「そうか」

    エレンの顔も赤くなった
    慣れてないのは私だけじゃなかった
    でも、こんな言葉じゃ伝えきれない
    この先すべて伝えきれるのだろうか

    エレン「俺はもうどんな日でもアニがいなきゃ生きる意味がない」

    アニ「なにそれ。くさいよ」

    エレン「お前のさっきの言葉もくさかったぞ。それに、そのぐらい好きってことが伝えたかったんだよ!」

    アニ「ありがとう」

    エレン「…俺はお前に逢うためにこのときに生まれてきたんだ」

    これもそれぐらい好きってことなのだろうか
    妙に真剣だ
    聞いてもどうせ教えてくれないだろう
    でもきっと教えてくれるだろう
    それでも今聞きたくなるのが人間

    アニ「それってどういう意味?」

    エレン「涙も笑顔も悲しみも喜びもずっと分かち合おうってこと」

    やっぱりはぐらかされた
    ていうかなんでこんなときに限ってエレンは聞いてるこっちが恥ずかしくなるようなことを言うのだろうか
    その恥ずかしい分嬉しいのだが

    エレン「そろそろ帰るか…」

    アニ「そうだね」

    車に向かってゆっくり歩き始めるエレンを追いかけ、言う

    アニ「あの日からも、これからもずっと好きだよ」
  54. 54 : : 2014/02/02(日) 00:10:08
    終わりです
    また最後の方上手く書けなかった気がします

    読んでくださった方々、コメントをくださった方々、ありがとうございました

    アドバイスとかあったら嬉しいです
    次の作品に生かせます
  55. 55 : : 2014/02/02(日) 03:52:50
    面白かった
    続き期待!
  56. 56 : : 2014/02/02(日) 08:31:03
    いいねぇ
  57. 57 : : 2014/02/02(日) 11:26:20
    一応このシリーズ(?)は終わりです
    また新しいものを書いていきたいと思います
  58. 58 : : 2014/02/21(金) 22:27:58
    期待してます!
  59. 59 : : 2014/02/26(水) 19:23:38
    よければ見てください
    http://www.ssnote.net/archives/7039

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