この作品は執筆を終了しています。
リヴァイ「俺の意志をお前に」
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- 1 : 2014/01/10(金) 23:01:57 :
- リヴァイとミカサの絡みを想像して書いてみました、!
SSの投稿を初めて間もないので、読みにくさ、誤字脱字、
他至らぬところあるかと思います。
それでもいいよという優しいお方、見てくださると嬉しいです!
過去作↓
アニ「その日は私の」
http://www.ssnote.net/archives/6878
アニ「アンタとの訓練」
http://www.ssnote.net/archives/6496
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- 2 : 2014/01/10(金) 23:02:58 :
――― 俺にはわからない。
――― ずっとそうだ・・・
――― 自分の力を信じても。
――― 信頼に足る仲間の選択を信じても。
――― 結果は誰にもわからなかった・・・
――― だからまぁ、せいぜい・・・
――― 悔いが残らない方を自分で選べ。
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- 3 : 2014/01/10(金) 23:06:41 :
- 早くも期待ですよ(・w・)
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- 4 : 2014/01/10(金) 23:12:52 :
――― 第57回壁外調査後 ―――
・・・ついさっきエルヴィンの野郎から大体の作戦は聞いた。
明日はいよいよエレンの身柄を引き渡す日。
――― それに乗じて、
――― あの忌まわしい女型の野郎を捕獲するらしい。
――― だが俺は・・・
リヴァイ「・・・」チッ
いつになくイライラしている。
自分でも分かるほどに。
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- 5 : 2014/01/10(金) 23:13:49 :
- >>3 あにきちさん
ありがとうございます!^^
今日は12時過ぎくらいまでですが頑張って書きますね!
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- 6 : 2014/01/10(金) 23:23:30 :
足元に目をやる。
イライラの一番の原因はコイツだ・・・
リヴァイ「・・・」チッ
――― 今日何度目かになる舌打ちをする。
エルド、オルオ、グンタ、ペトラ・・・
――― 俺の率いていたリヴァイ班。
――― そして多くの兵士達が帰らぬ身となった。
――― いつものことだ。
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- 7 : 2014/01/10(金) 23:28:25 :
壁外調査には幾度と無く加わっていた。
そして幾度と無く俺は生き残った。
その度に、多くの仲間の命が犠牲となり。
その光景が俺の脳裏に焼き付いて離れない。
――― 助けを呼ぶ声。
時には仕方無く見捨てる事すらあった。
後悔と罪悪感なんざ数えきれないくらいに抱えてる。
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- 8 : 2014/01/10(金) 23:34:22 :
――― けれど。
――― 俺は決して歩むことをやめなかった。
死んでいった奴らも覚悟していたはずだからだ。
そして望んでいたからだ。
自らの命を賭してでも。
俺達が。人類が。
何かを得られることを。
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- 9 : 2014/01/10(金) 23:41:52 :
――― 最後の力を振り絞り伸ばされた数えきれない程の仲間の手。
――― 握りしめた手から伝わる温もりが忘れられない。
――― 最後に託された温もりを。
――― 想いを。
――― その全てを俺は。
――― 自らの力に変えた。
――― お前達が成し得なかった分まで、
――― 巨人を葬り去る為に。
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- 10 : 2014/01/10(金) 23:49:24 :
――― けど今はどうだ・・・
リヴァイ「・・・」チッ
――― クソが。
ズズッ・・・
ベッドに腰掛け、コーヒーを啜る。
味もクソもわからねぇ・・・
――― コンコン。
不意にドアをノックする音がする。
リヴァイ「(・・・誰だ?)」
――― チッ。
心の中で舌打ちをする。
こんな不機嫌な時に来客なんてよ・・・
リヴァイ「・・・入れ」
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- 11 : 2014/01/10(金) 23:56:16 :
――― コンコン。
私は目の前のドアをノックする。
この部屋はそう。
エレンを酷く傷めつけてくれたチビ・・・ではなく、
リヴァイ兵長の部屋だ。
助けてもらったとはいえ、最初に楯突いてしまったせいでなかなか素直になれない。
ので、チビなどと言ってしまったことを許してほしい。
――― 自分の心の声に何故か言い訳してみる。
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- 12 : 2014/01/11(土) 00:04:35 :
――― 入れ。
中から声がする。
許可が降りたので私はドアを開ける。
ギィ・・・
ミカサ「し、失礼します・・・」
やはり引け目があるせいだろうか。
自然と消え入りそうな声になってしまった
リヴァイ「・・・お前か」
そう言って私の方を見るリヴァイ兵長。
ただじっと見つめられた。
まるで大蛇にでも睨まれたような気分、という比喩が正しいのだろうか?
私は内心ビクリとした。
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- 13 : 2014/01/11(土) 00:08:49 :
勝手な行動をした挙句、怪我までさせてしまった。
そんな私を前に、どんなことを考えているのだろうか?
怒っているのだろうか?
呆れているのだろうか?
ウンザリしているのだろうか?
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- 14 : 2014/01/11(土) 00:14:52 :
その目からは、表情からは、
今どんなことを考えているのか全く読み取れなかった。
それが逆に不気味で。
とても怖かった。
怒ってくれたほうがまだマシである。
言葉でなじって。
拳で制裁をして。
そうして憂さを晴らしてもらえたのなら。
どんなに楽だろうか?
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- 15 : 2014/01/11(土) 00:15:39 :
- 今日はここまでです!
また後日続きと他のSSの続編をば書きますのでよろしくお願いします!><
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- 16 : 2014/01/11(土) 00:16:39 :
- リヴァミカかな?
期待です‼ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
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- 17 : 2014/01/11(土) 00:31:49 :
- >>16 リョウヘイさん
恋心等全く無しの上司と部下の信頼関係を取り上げたような作品になりそうです!w
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- 18 : 2014/01/11(土) 00:34:45 :
- 期待!
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- 19 : 2014/01/11(土) 07:23:50 :
- >>18 EreAniさん
ありがとうございます!
エレアニ以外に挑戦してみたら難しいのなんでなかなか進みません、w
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- 20 : 2014/01/11(土) 18:49:22 :
- 期待!
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- 21 : 2014/01/11(土) 19:01:35 :
- 面白いですよ!期待です!
俺も最初にかいてる方が考えてる所にどうつなげればいいかで悩み中っす
お互い頑張りましょう!
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- 23 : 2014/01/11(土) 21:54:12 :
- うおおっ!w
帰ってきていきなりなのですが。
今から出掛けなければならないので、仕事の間に書き溜めたものを一気に投下して出掛けます!w
急ぎ足で書いていたので読みづらかったらすいません!><
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- 24 : 2014/01/11(土) 21:54:34 :
10秒ほどの沈黙だったのに、コレほど長く感じたのは初めてだ。
リヴァイ「それで・・・」
リヴァイ「なんの用だ?」
緊張した面持ちでいた私に切り口を与えてくれた。
相変わらず無表情ではあったが。
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- 25 : 2014/01/11(土) 21:55:02 :
ミカサ「・・・その」
ミカサ「お怪我の方はどのような状態、でしょうか・・・?」
ミカサ「私が勝手な行動を取ったばかりに大事な戦力であるリヴァイ兵士長に怪我を負わせてしまいましたので・・・その・・・」
ミカサ「――― すみません、でした・・・」
リヴァイ「・・・」
――― 私は頭を下げ。
――― ただただ返事を待った。
――― 沈黙が怖い。
――― 押し寄せる罪悪感に押しつぶされそうになるから。
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- 26 : 2014/01/11(土) 21:55:24 :
――― 私はエレンを守りたい。
――― 私はエレンの為にならなんでもする覚悟がある。
――― しかしあの時の私は。
――― エレンを取り返せなかった。
――― リヴァイ兵長はエレンを殴った。
――― もしもの時はエレンをいつでも排除できると言った。
――― しかし彼は。
――― エレンを取り返した。
――― そして。
――― 自らの足を負傷してまで。
――― 私を助けてくれた。
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- 27 : 2014/01/11(土) 21:55:55 :
リヴァイ「・・・ふん」
長い長い沈黙の後、リヴァイ兵長が口を開いた。
リヴァイ「どうもこうもねぇ、この有り様だ・・・」
――― ズキン。
――― 罪悪感が胸を掠める。
リヴァイ「・・・いつもなら」
――― 彼は続けて喋る。
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- 28 : 2014/01/11(土) 21:56:11 :
リヴァイ「いつもならこうして壁外調査が終わった後で、」
リヴァイ「一緒に帰ってこれなかった奴らの為に花を手向けてやるんだ」
リヴァイ「・・・とはいえまぁ、単に壁の側に花を置いてやってるだけだがな」
ズズッ・・・
コーヒーを啜る音が耳に入る。
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- 29 : 2014/01/11(土) 21:56:31 :
リヴァイ「・・・そろそろ顔をあげろ」
リヴァイ「礼儀がなってない奴は嫌いだが、そうヘコヘコされるのも嫌いなんでな・・・」
ミカサ「はっ!す、すいません・・・」パッ
訓練兵時代の癖で、ついつい敬礼をしてしまった。
リヴァイ兵長の表情は相変わらずだが。
特に怒った様子ではない・・・と思う。
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- 30 : 2014/01/11(土) 21:56:52 :
リヴァイ「・・・で、だ」
ミカサ「・・・?」
リヴァイ「それが終わったら直ぐにまた特訓をしていた」
どうやら先程の話の続きのようだ。
私は敬礼を解いて耳を傾けた。
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- 31 : 2014/01/11(土) 21:57:28 :
リヴァイ「――― 俺は」
リヴァイ「――― 俺は強くなる必要がある!」
リヴァイ「俺の中で生きているアイツ等と、約束を交わした」
リヴァイ「――― 俺が必ず、巨人を絶滅させると!」
ミカサ「――― !」
らしくない程、大きな声をあげる彼の姿に。
――― 私は並々ならぬ責任感を感じた。
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- 32 : 2014/01/11(土) 21:57:48 :
リヴァイ「・・・なぁ、ミカサ・・・だったか?」
ミカサ「はっ、はい!」
急に名前を呼ばれて身構えてしまった。
リヴァイ「・・・お前は何の為に戦っているんだ?」
そんなのはもちろん・・・
ミカサ「エレンを、守るためです・・・」
リヴァイ「・・・だろうな」
ズズッ・・・
そんなのは知っていたという感じでまたコーヒーを口にする。
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- 33 : 2014/01/11(土) 21:58:07 :
リヴァイ「・・・」
リヴァイ「・・・なぁ、ミカサ」
ミカサ「はっ、なんでしょうか!」
リヴァイ「・・・お前は嫌がるかもしれないが、俺とお前は似ている」
リヴァイ「・・・まぁ広く言えばだが」
ミカサ「それはどういう・・・事でしょうか・・・?」
私自身からしてみればまるで共通点が見つからない。
――― そんな疑問に答えるように彼は話を続ける。
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- 34 : 2014/01/11(土) 21:58:50 :
リヴァイ「お前がエレンを守りたいのと一緒で・・・」
リヴァイ「――― 俺はエレンを、」
リヴァイ「――― そしてミカサ。お前も、」
リヴァイ「――― 他の奴らも、」
リヴァイ「――― 今まで救えなかった奴らの事も、」
リヴァイ「全て守り切ってやりたかった・・・」
ミカサ「・・・」
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- 35 : 2014/01/11(土) 21:59:06 :
――― 驚いた。
あんなにも冷徹な目をしているのに、
心の内はまるで別人かのように人間味に溢れていた。
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- 36 : 2014/01/11(土) 21:59:18 :
リヴァイ「――― だがな。」
リヴァイ「 自分の力を信じても。」
リヴァイ「信頼に足る仲間の選択を信じても。」
リヴァイ「結果は誰にもわからなかった・・・」
ミカサ「・・・」
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- 37 : 2014/01/11(土) 22:00:02 :
リヴァイ「壁外調査の最中、似たようなことをエレンに言ったんだ」
リヴァイ「だから、せいぜい悔いが残らない方を選べ・・・と、」
リヴァイ「アイツにはそう話した・・・」
ミカサ「・・・」
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- 38 : 2014/01/11(土) 22:00:54 :
リヴァイ「・・・」
リヴァイ「――― だが、」
リヴァイ「・・・そんなのはただの強がりだ」
リヴァイ「・・・いつだって」
リヴァイ「後悔をしなかった事なんてのは無かったからな」
ズズッ
リヴァイ「・・・無論、そんなのが餓鬼の我儘みてぇなモンなのは分かっているがな」
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- 39 : 2014/01/11(土) 22:01:24 :
リヴァイ「・・・だから」
リヴァイ「少しでも後悔しない為にも、」
リヴァイ「一人でも多くの仲間を生きて帰らせる為にも、」
リヴァイ「常に俺は俺自身を鍛え抜いていた・・・」
リヴァイ「――― 持ち帰った後悔の分だけ、な・・・」
ミカサ「・・・」
リヴァイ「・・・」
-
- 40 : 2014/01/11(土) 22:01:37 :
――― 訪れる沈黙。
――― そこからリヴァイ兵長が言いたいことは分かった。
私はただ、申し訳ない気持ちでいっぱいになり。
ついには泣き出してしまいそうだった。
――― そんな、権利も無いのに・・・
――― 私の行いが原因であるのに・・・
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- 41 : 2014/01/11(土) 22:02:40 :
ミカサ「本当に・・・申し訳ありませんでした・・・」
ミカサ「ごめん・・・なさい・・・」
震える声で私は謝った。
――― 必死に謝った。
リヴァイ「・・・」
――― リヴァイ兵長はただ、静かに私を見据えていた。
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- 42 : 2014/01/11(土) 22:04:10 :
- 超急ぎ足ですが取り敢えずここまで!
出掛けて参りまーす!∠( ゚д゚)/
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- 43 : 2014/01/12(日) 02:39:05 :
- いってらっしゃい( ´ ▽ ` )ノ
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- 44 : 2014/01/16(木) 17:31:03 :
- いってらーー
待ってるよん!
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- 45 : 2014/01/16(木) 17:48:51 :
- >>44 3k猫さん
まさか未だに送り出してくださる方がいるとは・・・!w
こちらの続きももう考えているので、時間ができたら書き上げますね!
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- 46 : 2014/01/19(日) 09:56:23 :
- こっちもちょっとだけ更新します!
終われたら今日で完結させたい・・・!w
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- 47 : 2014/01/19(日) 09:56:37 :
それから私は、子供のようにグズグズと泣いた。
どれくらい経っただろうか?
ほんの数分の事なのかも分からないけれど。
とても長い間泣いていたような気もする。
しばらくして落ち着きを取り戻した私に、ようやくと言った感じでリヴァイ兵長が語りかける。
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- 48 : 2014/01/19(日) 10:22:52 :
リヴァイ「・・・落ち着いたか?」
ミカサ「・・・はい」
リヴァイ「そうか、なら話を続けるぞ?」
ミカサ「っ!」
ミカサ「・・・はい」
――― また責め立てられるのか・・・
などと、まるで自分が被害者かのような気持で返事をした。
悪いのは自分の方なのに。
けれどそんな私の予想は裏切られた。
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- 49 : 2014/01/19(日) 10:47:07 :
リヴァイ「俺はたしかに今回負傷した」
リヴァイ「・・・けど、そんなのは誰のせいでもねぇ」
リヴァイ「俺の力がまだまだ足りねぇからだ」
ミカサ「し、しかしっ――― !」
リヴァイ「まだ話は終わってねぇ」
ミカサ「はっ、はい!」
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- 50 : 2014/01/19(日) 13:07:14 :
リヴァイ「・・・いいか、よく聞けミカサ」
ミカサ「・・・」
リヴァイ「俺は確かに負傷した、けどな・・・」
リヴァイ「大事な部下を助けることが出来て」
リヴァイ「――― 後悔なんざする訳無ぇ」
ミカサ「!」
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- 51 : 2014/01/19(日) 14:04:50 :
――― 気付けば私は、また目に涙を浮かべていた。
ズズッ・・・
彼にも気恥ずかしさというのはあるのだろうか?
黙ってコーヒーを啜る。
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- 52 : 2014/01/19(日) 14:41:03 :
――― 頬を伝う涙が乾いた頃。
ただ一言伝えなくてはいけないと思い、私は口を開いた。
ミカサ「リヴァイ兵士長」
リヴァイ「・・・なんだ?」
ミカサ「その、ありがとう・・・ございます」
多分初めてになるであろう感謝の言葉を告げる。
妙に照れくさいが、スッキリした気分である。
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- 53 : 2014/01/19(日) 14:54:30 :
少しだけ気分が軽くなったような気がした私は、話を続ける。
ミカサ「・・・私はきっとリヴァイ兵士長のように」
ミカサ「強い志を持って生きることなどできない・・・と思います」
リヴァイ「・・・」
ミカサ「それでも私の命を救って下さった貴方に対する感謝の気持ちと」
ミカサ「アナタが私に伝えようとしてくれたモノ・・・」
ミカサ「その二つを胸に抱いて、頑張ろうと思います」
ミカサ「・・・リヴァイ兵士長の想いを受け取った一人の兵士として、戦場に立とうと、思います」
リヴァイ「・・・ふん」
いつものように鼻先で返事をするリヴァイ兵長。
-
- 54 : 2014/01/19(日) 15:15:50 :
リヴァイ「ガキが言ってくれるじゃねぇか・・・」
リヴァイ「・・・だが」
リヴァイ「今はっきりしたことが一つだけある・・・」
ミカサ「・・・?」
リヴァイ「――― やはりお前を生きて連れ帰った事は」
リヴァイ「――― 間違いじゃなかった、とな・・・」
ミカサ「!」
ミカサ「・・・はっ!」バッ
――― 私は投げかけられた言葉に。
――― 真っ直ぐと見据えられた眼差しに。
――― ただ敬礼を返した。
-
- 55 : 2014/01/19(日) 15:28:30 :
リヴァイ「・・・おい、ミカサ」
ミカサ「なんでしょうか?」
リヴァイ「お前の動きはなかなか筋がある」
リヴァイ「・・・まぁ、まだ俺には及ばないが」
リヴァイ「俺に次ぐ実力があると言ってもいい・・・」
ミカサ「はっ!精進して参ります!」
――― 意外にもあのリヴァイ兵長から称賛の言葉を得たようだ。
――― 素直に喜ばしい。
-
- 56 : 2014/01/19(日) 15:29:19 :
- 面白いから支援……
期待してる………!
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- 57 : 2014/01/19(日) 15:37:28 :
- >>56 尚屋さん
支援&期待ありがとうございます!><
今日の内に仕上がるとは思いますので、どうか見届けてくださいね!w
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- 58 : 2014/01/19(日) 16:03:50 :
リヴァイ「・・・ふっ、良い返事だ」
ズズッ・・・
――― コトッ。
満足したといった様子でコーヒーを飲み終えるリヴァイ兵長。
リヴァイ「・・・そろそろいい頃合いだな、部屋に戻れミカサ」
リヴァイ「明日の作戦には万全の状態で挑め」
ミカサ「はっ!承知致しました!」
リヴァイ「お前の実力には期待している・・・」
リヴァイ「・・・まぁ」
リヴァイ「せいぜい俺が復帰できるまでは・・・」
リヴァイ「一番の実力者の座を堪能しておけ」
――― 今の間だけはくれてやると、
――― そう言えるほどの余裕と自信を持ったリヴァイ兵長ならではの発言なのだろう。
――― けれど、今日彼と言葉を交わしてみて。
――― 私はまだまだ弱い人間なのだと、ひしひしと感じた。
-
- 59 : 2014/01/19(日) 16:19:54 :
ミカサ「いえ、私はまだまだ力不足です」
ミカサ「そのせいでリヴァイ兵士長の手を煩わせる結果となりました・・・」
ミカサ「衝動的にしか行動の出来ない半人前の新兵です・・・」
リヴァイ「ふん、よく分かってるじゃねぇか・・・」
相も変わらず憎まれ口を叩くリヴァイ兵長だが。
そんな彼の不器用な言葉を、私は気になどしなくなった。
-
- 60 : 2014/01/19(日) 16:34:36 :
ミカサ「ですが・・・」
ミカサ「ですがいつか必ず、リヴァイ兵士長に・・・」
ミカサ「いえ、リヴァイ兵士長よりも強くなりたいと思います・・・!」
――― 私も真っ直ぐと、
――― 信頼する相手の目を見つめた。
リヴァイ「・・・ふん、やれるもんならやってみるんだな」
――― 見つめ返してくるリヴァイ兵長。
――― 彼の淡白な瞳に、
――― ほんの僅かに光が灯った。
――― そんな気がした・・・
-
- 61 : 2014/01/19(日) 16:49:26 :
――― アナタが私を庇ってくれたことで気付かされた。
――― アナタがあの時見せた目は。
――― かつて何にもできなかった私を救ってくれた勇敢な男の子と。
――― 同じ目をしていた。
――― アナタも生きることに必死なのだろう。
――― アナタにとってそれは、仲間を守り抜くこと。
――― 誰もがアナタに命を預けられるのは。
――― アナタも誰かの命を担う覚悟があるからなのだと・・・
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- 62 : 2014/01/19(日) 17:07:51 :
――― 私はこの人の分まで強くなろう。
――― それは贖罪ではなく。
――― 彼の意志を、私が自ら受け止めたいと感じたから。
――― エレンが大事。
――― きっとその優先順位は変わることがないとは思うけれど。
――― それでも絶対に、一人でも多くの命を助けてあげられるような。
――― そんな兵士に、私はなろう。
――― アナタの意志を継ぐ一人として・・・
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- 63 : 2014/01/19(日) 17:09:13 :
- 以上でこの作品は終わりです!^^
見て下さった方々、ありがとうございました!
リヴァイの後を継ぐのは、やっぱりミカサかなぁなんて私は思う次第です、w
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- 64 : 2014/01/20(月) 17:57:14 :
- 超よかったです!
ミカサ可愛い!兵長かっこいい!
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- 65 : 2014/01/20(月) 18:13:03 :
- >>64 3k猫さん
ありがとうございます!
兵長の口調とミカサのあの雰囲気をどう文章で表そうか悩みました!(汗)w
-
- 66 : 2014/04/12(土) 19:13:36 :
- なにこれ、、なっ、泣けるジャン///
-
- 67 : 2014/04/13(日) 12:14:00 :
- >66 碧さん
そう言って頂けて光栄です(๑′ᴗ‵๑)
この二人がお互いに認め合って協力したら最強なんじゃないかなぁなんていつも思ってしまいますねw
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