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日本国召喚if

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  1. 1 : : 2018/11/19(月) 20:09:01
    __カルトアルパス__
    「第1文明圏 トルキア王国軍、到着しました!戦列艦7、使節船1計8隻」


    「了解、第1文明圏エリアへ誘導せよ。」


     港に着いた船を、適切に誘導していく。


    「第1文明圏 アガルタ法国、到着、魔法船団6、民間船2」

    「了解」

     港湾管理責任者、ブロンズは、この先進11ヵ国会議が好きだった。
     各国が、使者を護衛するという名目で、最新式の軍艦を艦隊ごと送り込んでくるため、軍事の大好きな彼にとって、このイベントは仕事であると同時に、お祭りのような気分となる。

    「ここに、第零式魔導艦隊があれば、各国の軍も貧相に見えるのだろうがな。」

     日頃、港町カルトアルパスの近くに基地を有している第零式魔導艦隊は、軍艦がひしめく祭りの際には、様々な事情から西にある群島に訓練に行くのが、毎年恒例となっていた。

     港湾管理者ブロンズは、ワクワクしながら待つ。

     今回開催の国の中で、どんな軍隊を送り込んでくるのか楽しみな国が2つある。

     1つは、西の列強国、レイフォルをあっさりと落とした新興軍事国家グラ・バルカス帝国。
     そして、もう一つは、第3文明圏の列強国パーパルディア皇国を、74ヵ国に分裂させた、日本国、いったいどんな艦隊が来るのか、彼のドキドキは止まらない。

     その時だった。
  2. 2 : : 2018/11/19(月) 20:32:59
     監視員が急にざわつき始める。


     あまりにも、大きく、城のような船が水平線に見える。


     その姿は、船が近づくにつれ、さらに大きくなり、やがて神聖ミリシアル帝国の魔導戦艦を見慣れた彼でさえ、絶句し、その雄々しさに見とれてしまうほど美しく、力強い艦が近づいてくる。
     監視員が急にざわつき始める。


     あまりにも、大きく、城のような船が水平線に見える。


     その姿は、船が近づくにつれ、さらに大きくなり、やがて神聖ミリシアル帝国の魔導戦艦を見慣れた彼でさえ、絶句し、その雄々しさに見とれてしまうほど美しく、力強い艦が近づいてくる。

    「なんてでかい砲を積んでやがるんだ!!!」


     45口径46cm3連装砲を3基、世界最大の砲は、誇らしげに水平線を向く。

     グラ・バルカス帝国超弩級戦艦グレードアトラスターは、神聖ミリシアル帝国港町カルトアルパスに入港した。


     グラ・バルカス帝国の戦艦は、あまりにも大きく、強烈であり、近くに見える第1文明圏、トルキア王国の戦列艦や、アガルタ法国の魔法船団がおもちゃに見える。


     港湾管理者ブロンズは、唖然としてその威容を見つめていた。


    「……長!!ブロンズ所長!!!」


     第8帝国の戦艦に見とれていたブロンズは、部下からの問いかけで我に返る。


    「ああ、何だ!?」


    「日本国が到着しました!大型戦艦4、空母1、駆逐艦3、巡洋艦1計9隻です!」

    ブロンズは、双眼鏡で海を見る。
    水平線に、巨大な軍艦が見える。

    「あれが日本国の軍艦か!!グラ・バルカス帝国の戦艦の2倍ぐらいあるぞ!!」
     港湾管理者ブロンズは、すぐに日本国の艦に釘付けになり、グラ・バルカス帝国の戦艦には見向きもしないのであった。
    ____________

    シエリアは驚愕していた。
    「な、なんだこの巨大な軍艦は、我が国のグレードアトラスターの2倍近くあるではないか!!」
    彼女は超大型護衛艦「日本国」を凝視していた。
    「日本国以外に属国要求をしよう」
    彼女はそう心に誓った
  3. 3 : : 2018/11/19(月) 20:36:58
    __会議中__
    今まで黙っていたシエリアが口を開いた。
    「一つ、最初に伝えておこう。
     我が国は、今回、会議に参加し、意見を言いに来たのではない。
     この地域の有力国が一同に会するこの機会に、通告しに来たのだ。
     グラ・バルカス帝国 帝王グラルークスの名において、日本以外の貴様らに宣言する。
     我らに従え。
     我が国に忠誠を誓った者には、永遠の繁栄が約束されるだろう。
     ただし、従わぬ者には、我らは容赦せぬ。
     沈黙は反抗とみなす。
     まずは尋ねよう。今、この場で我が国に忠誠を誓う国はあるか?」

    黙っていた信幸も口を開ける。
  4. 4 : : 2018/11/19(月) 21:34:18
    「ちょっと待て、我が国以外だと?もしや我が国は他国とましてや先進11ヵ国会議に参加してる国とは国交を結んでいないと御思いで?我が国はムーなどとは国交を結んでおりますが?」
    シエリアの顔が青くなる。
    「その発言は我が国に対する宣戦布告のようなものとして受け取ります。では、これからグラ・バルカス帝国からの侵略を未然に防ぐためにグラ・バルカス帝国の軍艦を攻撃しようと思いますが、宜しいでしょうか。無言は肯定と受け取りますが。」

    「…」

    「ちょっとま___」

    「では、これより攻撃を開始します。」
    そう言い残し、信幸はカルトアルパスの港に向かう。
    シエリアは追いかけようとするも警備員に抑えられ身動きが取れなかった。

    「おい、グラ・バルカス帝国の軍艦に砲撃しろ。撃沈しても構わん。」
    無線でそう部下に命令した

    そして、グレードアトラスターに、無慈悲な砲撃が降りかかった。

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