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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

狛枝目線で【君は絶望という名の希望に頬笑む】

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  1. 1 : : 2018/10/30(火) 22:05:18
    モノクマ「みんなのヒロイン!モノクマだよっ!ということで、このスレの説明をしていこうかな(唐突)」

    モノクマ「まず、このスレは、狛枝の目線で第五章を覗いてみようという企画だよ。半分、こうだったらいいなぁ……っていう妄想が入り交じってるから、原作重視の人はムカついちゃうかも」

    モノクマ「そして、ついでに言っちゃうと、結構前に執筆した『西園寺目線で【磯の香りのデッドエンド】』と同じシリーズに、一応なるから、そっちにも目を通しておくといいよ」

    モノクマ「え?なら、リンク貼れって?やだね!めんどくさいもん!」

    モノクマ「まぁ、見なくても、全く問題ないから、物好きな人は行ってらっしゃい!」

    モノクマ「そして、続けるけど、作者であり、ネット音痴のミスターkが、やっとユーザー登録したらしくて、この作品は、そのテストでもあるってさ」

    モノクマ「だから、所々、変な文章が入るかもしれないけど、気にしないであげてね」

    モノクマ「ということで、本編スタート!」
  2. 2 : : 2018/10/30(火) 22:48:40
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    やぁ、僕の名前は狛枝凪斗…超高校級の幸運なんだ。たった今、太い槍の下で監禁されている(している)…何故、こんなことになったのか、それはついこの間まで、遡らないといけない…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    狛枝「そんな、究極の自己正当化ゲームはこれで終わりなんだ!」アハハハハハ!

    僕が日向くんたちを脅迫したのがつい一日前。僕は、彼らに、もうすぐで爆発する爆弾を仕掛けたという嘘を話した。さすが予備学科。ちょっとした爆発を見せるだけですぐ、信じ混んじゃった…

    狛枝(……甘すぎるんだよ)

    心の中で、不気味に笑う。僕がつくった、この計画がうまくいけば、絶望を全滅することができるんだ。希望になれるんだ……!

    日向「……………………」ブルブル

    一瞬だけ見た、彼の顔には青白い筋が見えたような気がした。

    甘い……甘い…

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    そして、今ごろ見ているだろうビデオを撮ったのは、ついさっき。ネタバラシを受けて安堵しながらも、怒りに燃える彼らの表情を見れないのは、とても残念に思う

    狛枝(と言っても、予想はできるけど)

    なんと言っても、これから、それよりも強い怒りや苦しみを受けるはずだからね…
  3. 3 : : 2018/10/31(水) 01:42:09
    期待です!
  4. 4 : : 2018/10/31(水) 20:42:53
    狛枝「…………」

    珍しくにじむ汗。左手に握られたムチを手放した瞬間、人生が終わるという恐怖からなるものなのだろうか

    狛枝(僕のキャラじゃないね…)

    ガムテープを口に貼る。隣にいる彼らに、悲鳴を聴かせないためだ

    狛枝(そして…………)プルプルプル

    あらかじめ焼ききっておいたロープに繋げた右手に握られたナイフを見つめる

    自分でもおかしいと思う。狂っていると思う。だが、狂気には狂気…対抗できるのは、絶望自身が考え出した、学級裁判というルール

    狛枝(僕は君達を信じるよ…同じ穴の狢として、必ず引っ掛かってくれるってさ…!)

    僕は右太ももにナイフを突き刺す

    狛枝(ッ!!!!…グ…ググググググググググググググググググッ!!!!!!)ブルブル

    太ももからは血が滲み出る。だが、これも、これからのための準備に過ぎない……これからもっと苦しい思いをするんだから、この体には頑張ってもらわないとね

    右手をもう一度、天高く上げ、さらに突き刺す

    狛枝(アアァアアァァアアッ…!!!)ハァハァ

    何度も何度も降り下ろす。今度は左にも…そして次は右………繰り返すたびに、自分はもう、普通の高校生ではないんだと、自分はもう、戻れないんだと、どんどん自分を否定しているような気がして……

    狛枝(…気持ち悪いな……ウッ……)ガクガク

    足は震える。もはや、動かせないほどの足なのに、なぜか震える。自分でも分からないほど、制御の手が届かなかった

    狛枝(もういいだろう………)ハァハァ

    頭が真っ白になっていく…次のやるべき行動がパッと思い出せない。一秒一秒、考えるたびに、走馬灯のようなものがセットで見えてくる

    狛枝(気持ち悪い…僕はこんな絶望共と海水浴なんて……いや、僕なんかが言えたセリフじゃないな)

    右手と左手につけた傷を見ながら、少しずつ心が、啜れていく……

    狛枝(さて、最終段階だ………)ギロッ

    僕はナイフを人形で固定した
  5. 5 : : 2018/11/01(木) 00:06:09
    狛枝死んだ時発狂したww←狛枝廃

  6. 6 : : 2018/11/01(木) 18:19:58
    狛枝「………」プルプルプル

    手が震える、汗が出る……体が動かせない…

    狛枝(これが恐怖…自分でも自覚できるほどの恐怖なんていつぶりだろう……いや)

    そんなことなんてなかったな、と思い出すのは、幼少期のあの運命の日

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ハイジャック「おいテメェら!手をあげろ!」

    狛枝「……おじさんたち、誰?」

    狛枝の父「なっ!な、凪斗ッ!!!」

    ハイジャック「おい、このガキンチョ、テメェの子供かぁ!?」

    狛枝の母「は、はい……」

    ハイジャック「ちゃんと躾をしておけッ!それが親の仕事じゃねぇのかぁ!?」

    それは、飛行機ジャック…なんて名前、あるのかなぁ?ともかく、こんな奴等が飛行機を乗っ取ったわけなんだけど…

    狛枝(はぁ、どうでもいいな)

    当時、子供だった僕でも、恐怖を受けなかった…というより、僕だから恐怖しなかったのだろう。他の人たちはみんな、青白い顔を浮かべていた
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    狛枝(結果、銃弾は僕の両親を貫き、事態は収まった……両親が抱えていた膨大な資産は、僕に引き継がれたんだ)

    手の震えは収まり、流れる讚美歌がまるで、集中を促すように静かになる

    狛枝(……さぁ、行くよ…)

    僕は右手を人形に降り下ろした

    ブスッ……!

    鈍い音と共に、その痛みは広がっていく

    狛枝(ッ!!!!!!!!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいイタいッッッツ!!!!!!!!)ガグガグ

    苦しみを後押しする、その痛みは、死へのカウントダウンを実感させてくれた

    狛枝(あ……あ………ヴ………グググ……バ……)ハァハァ

    それでも左手は絶対に離さなかった…僕の人生最後の大一番を成功させないといけない…!

    気絶してしまいそうなその苦しみを…『永遠に続く地獄のゲーム』を……僕は耐えた…彼らが、きっと来てくれると信じて……
  7. 7 : : 2018/11/01(木) 21:21:57
    パタパタパタ…

    狛枝(ッ!!!!!!!!)ビクッ

    讃美歌によって、かき消されている、その音は…神経を研ぎ澄まさないと、とても聴こえないその音は…地面をつたい、僕の耳に入った

    日向「真っ暗……だな…?」

    七海「電気が点いていないみたいだけど…この中に狛枝君がいるの?」

    狛枝(き、来たッ!)

    肉体的にも精神的にも限界だった僕が聞き取れたのは、その二人の会話だけだった

    狛枝(このうるささ的には全員いるんだろうけど…幸運が働いたってことなのかな)

    その人数…つまり、最大人数をここにつれてきている時点で、僕の企みは、全て成功したようなものだ

    狛枝(さて、裏切り者さん…武運を祈るよ…!)

    ヴオオオッ!

    火の粉をふきながら、僕と彼らの間を遮るカーテンが燃え出す…僕の作ったピタゴラス装置が作動したんだろう

    狛枝(あぁ、熱い……熱いッ!…熱い熱い熱い…)

    息も苦しくなる…口が塞がっている上に、煙が回りを充満していく

    狛枝(…は、は、はや、はやく……)グググ

    僕は動かせないはずの足や手を使うように、もがき苦しんだ

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    それから、音を聴いたのは、何分後だっただろうか

    パリンッ!

    狛枝(…………!)ハァハァ

    どうやら、僕の信じた彼らは、信じた通りに、消火弾を投げているようだ

    狛枝(あは…はは…アハハハハハハ!!!)

    狛枝(やったんだ!僕は希望の道をつくったんだ!絶望の殲滅に成功したんだ!)

    そんな中、見覚えがある、凹みが目立つ消火弾が、真横で砕けた
  8. 8 : : 2018/11/01(木) 21:34:48
    狛枝(あれは……)

    砕けた消火弾から出てきた消火薬は、回りの物とは違い、色でも臭いでも異彩を放っていた

    ジュワァァ………

    狛枝(ッ!!??……ググヴグガバババヴバググバ…!!!)グフッ!?

    今までの、空気とは違う……完全に、そして純粋に僕を殺そうとしていることが、身にもって分かるような力だった

    狛枝(ヴヴヴヴヴヴヴ……………グググ…グ…ググ…ブブブブブブブブ…………!!)グボボボボ

    苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しいクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイクルシイ

    僕が息を止めるのに、そう時間はかからなかった

    狛枝(あぁ…こ……れで…絶……………望が…)
  9. 9 : : 2018/11/01(木) 22:10:00
    そんなとき、一瞬、世界が歪む……死を遅れさせているような、スローモーション…苦しみから解放されたい肉体とは裏腹に、あの時の走馬灯らしきものが目の前を通る

    狛枝(アハハッ…本当に、つまらない人生だったな…何をやってもうまくいってしまう…)

    親の資産で、僕は一生を遊べる金額を得た…遊びも娯楽も、運が絡むと、全て、簡単に、終了してしまう…

    だからこそ、無限の可能性がある『絶対的な希望』は、最高に僕の心を揺れ動かした

    狛枝(そんな希望に僕は感謝をしている…あの計画は、絶望の殲滅であると共に、希望への恩返しでもあるんだ…)

    そして『最後』という『感じ』がしてきた…何もタイマーなどはないし、一秒前と変わらない風景である上、痛みも何故かないような、気味が悪い時間を過ごす内、これで最後という『感じ』がしてきたのだ

    狛枝(……狛枝凪斗、年齢は…今は不明。身長180cm、体重65kg、血液型はO……絶望を倒すため…希望を救うため…希望となるため、僕は今、他殺を起こしました)

    狛枝(これこそが、僕が望んだ、最大にして、頂点のシナリオ……最高の結末…)

    僕は静かに、目を閉じた







































    …違う








    違う違う違う違う……違う…………!

    狛枝(もっといい結末が…結末があったはずなんだ…………!)ポロポロ

    涙が出る…知らないはずの景色が…景色が、次々と出てくる

    例えば、そう……浜場で…彼と初めて会ったあの場所で…彼と手を繋ぎ…


    狛枝「僕と…友達になってくれれれれ#★〒△¥〒▲∈△」プルサヤア


    狛枝(いやだいやだいやだっ!)ブルブル

    汗が出る…涙が出る…後悔が生まれる

    狛枝(何で…何で、素直になれなかったんだ…?もっと平和で煩悩的でつまらなくて)











    狛枝(幸せな日々を……どうして送らなかったんだ…?)

    その瞬間、目の前は真っ暗になった
  10. 10 : : 2018/11/05(月) 21:07:08
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    狛枝(ん、んー…………………………)

    涙で枯れた目を開けると、そこは、何も目に映らない漆黒……闇だった

    狛枝(………………)

    全くの光がない世界。手を伸ばしても、何も触れられないような……そんな詩人のような文章は僕の頭を駆け巡る

    その瞬間、僕は強烈な何かを感じ取った

    狛枝(左手を上げたくない………………!)

    何かが、僕の心を砕いていく……後悔なんてものじゃすまされない何かが僕を…引きずろうと…

    狛枝(…)

    もう何もしたくない…もう何も聞きたくない…もう何も見たくない……もう何も知りたくない

    あの死の直前で、最後の一瞬に導き出した僕の答えは、とっくに僕の脳から取り除かれていた

    ここがどこなのかも分からない。天国か?地獄か?そんなことも考え出せない。なぜなら、何も知りたくないから。もう取り戻せない何かを悟ってしまうような気がして…

    目を閉じる…今さら思い返しても仕方がない…今できることは、その胸の痛みを消し去ること

    狛枝(つまり、この生を終わらせること)

    口を開け、舌をつき出す。うつ伏せの状態の自殺なんて、この世に今までであったのかなぁ…

    狛枝(いや、近いものなら、僕自身が知っているな…)

    こんなことを考えるのも最後だ。ずっと求めてきた希望なんて、この世にはなかった。絶対的な希望も、結局は僕と無関係…

    いつもなら、前向きに考える僕の思考は、気持ちが悪いほど変化していた

    狛枝(…………もう、これで、最後に…)

    僕は舌を噛み砕いた…




























    と思っていた………

    狛枝(………………)

    自分では噛んだつもりなのに、体は動いていない。まさか、自分のからだ自体に幸運が働いたってことなのかな……いや

    狛枝(……馬鹿馬鹿しいな)

    辛いと思っていた現実…ない希望を探し求めた現実…1寸の光を助けようとした現実

    どれもこれも、全て、一つの現実であって、僕の感じるこの『今』も僕の現実にかわりない

    狛枝(なら、僕は………………見たい…確認したい)

    心にとどめていた、この考え…思考は勝手に浮かび上がってきた

    狛枝(僕がやった、あの行為を…最後を…結末を……確認したい……!)

    動かせる右腕を目の前にかざす

    狛枝(この『今』を吹き飛ばして、僕の生きた世界を…見たいんだ………僕は希望を……いや、彼らを…)











    狛枝(だったら、僕は…こっちだよね)ガンッ

    力を込めた右手で目の前を押す。何故か、冷たい感触がした、その『ついたて』は、奥に倒れていき…そして

    ???「なっ!?び、ビックリした…」

    彼の声が聞こえた

    狛枝「………」

    ???「自分から、これを開けるのは、お前が初めてたよ……狛枝」

    僕が、ずっと、聞きたかったその声は、最も近くに…優しく語りかけてくれる

    狛枝「……お前の……………名前は………?」

    求めた…目まぐるしく変わる、さっきからの光景で……非現実的なその光景たちで、僕が絞り出した質問…分かりきったその答えを

    日向「……………」










    日向「日向創、超高校級の希望だ」

    狛枝(あぁ……そうだったんだね…)

    狛枝(希望はちゃんと存在した…もっとも身近な君に…いや…『君が』…………)

    狛枝「…………」ハァハァ

    僕は貧弱しきった右手を差し出す

    日向「………」ガッ

    彼は、その手を握る……そして

    狛枝「僕と、友達になってくれるかい?」

    日向「もちろん……お安いご用だ」

    涙が出る。それはきっと、希望の涙なんだと、卑屈な僕でさえ、そう思えた……

    狛枝目線で【君は絶望という名の希望に頬笑む】 完
  11. 11 : : 2018/11/05(月) 21:21:57
    王馬「ハロー!早速、この世界観をぶち壊しに来た王馬小吉だよー」

    王馬「え?何で俺が喋ってるのかって?そんなん毎回、語らせるなよ!このくそボケウンコタレ!」

    王馬「まぁ、ボケはこの辺にしておいて……ここの執筆、無茶苦茶、難しかったよ!?」

    王馬「普段、こんなにダークなの書かないしね…状況の変化とか、みんなは分かってくれたかなぁ…」

    王馬「ともかく、楽しんでくれたなら嬉しいかな。同じトリスタ枠として、彼の幸せは願ってるしね」ニシシ

    王馬「というわけで、この作品もおしまい!ここまで、読んでくれてありがとうねッ!」

    王馬「次の同シリーズ作品で会いましょう!」
  12. 12 : : 2018/11/05(月) 23:02:14
    お疲れ様です!狛枝ファンとして、楽しませてもらいました!

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著者情報
20050617

ミスターk

@20050617

この作品はシリーズ作品です

~~目線でchapter進行 シリーズ

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