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  1. 1 : : 2018/10/21(日) 20:30:53
    魔法系です
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    第一章 記憶(メモリー)



    僕の記憶は弾けとんだ。



    いや、一人称が『僕』だったか『俺』だったかもわからない。



    しかし、これは覚えている。



    奴が残した言葉.......



    『お前の記憶は世界の何処かにある。捜してみろ』



    僕は、それを捜さなくてはならない。



    何故か、そう思った、思ってしまった。
  2. 2 : : 2018/10/21(日) 20:32:29
    期待(*`・ω・)ゞ
  3. 3 : : 2018/10/21(日) 20:38:01
    >>2 どうもm(__)m
  4. 4 : : 2018/10/21(日) 20:51:04
    「はぁ........」



    (全然、強くなれない......このままじゃ弱いままだよ......)



    「クリスタ、そう落ち込むな!私が守ってやるから!」



    クリスタ「私はユミルに守られたくないから強くなりたいの!」



    ユミル「じゃあ、ギルドに登録すれば良いじゃないか」



    クリスタ「ギルドかぁ......」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    ユミル「ようやく、登録できたな」



    クリスタ「まあ、明日から頑張ってみるよ」



    ユミル「明日から?いや、今日からだ!」



    クリスタ「きょ、今日から!?」



    ユミル「小鬼(ゴブリン)くらいなら良いだろ」



    クリスタ「そこは、薬草とかその辺から......」



    ユミル「実戦あるのみ、だ」


    クリスタ「......わかったよ。じゃあユミルも手伝ってね!」

  5. 5 : : 2018/10/22(月) 19:09:51
    ~森~



    依頼:小鬼(ゴブリン)五体の討伐。

    報酬:銅貨十枚。




    ユミル「さて、クリスタは、魔術師(ウィザード)だったよな?」



    クリスタ「うん。大体三段魔法まで使えるよ」



    魔法(初段→二段→三段..........→十段と、段位がある)



    ユミル「私は武力派だから魔法はよくわからないんだが......」



    クリスタ「あ、あそこに何かいる?」



    ユミル「兎......骨兎(ボーンラビット)か。ちょうどいい。何か使ってくれ」



    クリスタ「わかった。......【炎爆(フレアバースト)】」



    ボガァァァァァァン!!



    ユミル「......今のは何段だ?」



    クリスタ「二段魔法だけど」



    ユミル「はぁ.......っっ!!」



    小鬼A「キアアアアッ!」



    小鬼B「キアアッ!」



    ユミル「クリスタが倒さないといけないからな!」



    クリスタ「わかってるよ!」

  6. 6 : : 2018/10/22(月) 19:25:04
    小鬼A「キアアアアッ!」



    クリスタ「【炎爆(フレアバースト)】!」ボガァァァァァァン!



    炎爆(フレアバースト)

    敵に爆発を負わせる。二段魔法。



    小鬼A「ギイィッ!?」ザザッ



    クリスタ「【炎球(フレイムボール)】!」ヒュッ ドカァン!



    炎球(フレイムボール)

    直径十五センチの炎の球を敵に放つ。初段魔法。



    小鬼B「ギッ!」ザザッ



    クリスタ(やっぱりそう簡単には倒せないか......でももう一度......)



    小鬼B「ギッ、ギッ、ギキアアアアッ!」



    ドシンッ!



    クリスタ「っ!?何っ!?」



    ドシンッ!



    ユミル「.....っ!これはヤバイ!」



    クリスタ「何アレ!?」



    ユミル「あいつは......小鬼王(ゴブリンキング)!」



    小鬼王「ギアアアアアアアッ!!」



    小鬼C、D、E、F、G、H「......」スタッ!



    クリスタ「!」



    ユミル「増援だ!退くぞ!」



    クリスタ「えっ!?で、でもっ!」



    ユミル「いいから!」







    ???「..........そこまでです」

  7. 7 : : 2018/10/22(月) 19:43:19
    ユミル「っ!?」



    ???「あれが小鬼王(ゴブリンキング)か......図書館で見たけど、実際に見るのは初めてだな......」



    クリスタ「き、君も早く逃げて!」



    ???「......は?」



    ユミル「殺されるぞ!あいつは危険だ」



    ???「......僕は記憶が全て無くても、強さはそのままですから」



    ユミル(何を、言っている?)



    ???「じゃあ、任せた。【<漆黒の天使>召喚(ジェット・ブラック・エンジェル・サモン)】」ピカン!



    漆黒の天使『......』



    ???「あの小鬼王どもを殲滅してこい」



    漆黒の天使『......リョウカイ。殲滅ヲカイシシマス』シュタッ



    ザシュッ!



    小鬼A、B「......」バタッ



    クリスタ「!?」



    クリスタ(は、速い!)



    ザシュッ!ザシュッ!



    小鬼C、D、E「......」バタバタッ!



    漆黒の天使「【(フレイム)】」ボォォォォォォ.....



    小鬼F、G、H「......」バタバタッ......



    ユミル(何だこいつは.......?強い......)



    漆黒の天使「標敵(ターゲット)小鬼王(ゴブリンキング)。殺シマス」
  8. 8 : : 2018/10/22(月) 20:04:20
    小鬼王「ギアアアアアアアッ!」ブンッ!



    漆黒の天使「......」サッ



    小鬼王「ギアアアアッ!」ブオンッ!!



    漆黒の天使「......」ピョン



    グサアッ!!



    小鬼王「ギアアアアアッ!(訳:目がぁ、目がぁぁぁぁっっ!)



    ユミル、クリスタ(痛そう.......)



    漆黒の天使「デハ......」ザシュザシュッ!



    小鬼王「ギアアッ、ギッ!(訳:ちょっと待って!お願い殺さないでくださぁぁい!)



    漆黒の天使「サヨウナラ」



    グサッ!



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    クリスタ「......本当に勝っちゃったよ」



    ユミル「ちょっと待て。今のは召喚魔法か?」



    ???「えぇ。六段魔法ですね」



    クリスタ「......君は、一体?」



    ???「僕の名前は、恐らく(・・・)エレン・イェーガーです」



    ユミル「......恐らく?」



    エレン「はい。実は僕、記憶を無くしてて。実際僕だったか俺だったかさえわかりません。ただ、持ってた持ち物に『エレン・イェーガー』と書いてあったので、恐らく、何です」



    クリスタ「......でも、すごいよね。六段魔法。何段まで使える?」



    エレン「......それは教えられません」



    クリスタ「え?」



    エレン「そんなことより、報告しに行かないんですか?」



    ユミル「.....なあ。敬語は無しにしないか?」



    クリスタ「そうそう。同じくらいの歳だろうし」



    エレン「......わかった。そう言えば、二人の名前は?」



    クリスタ「私はクリスタ。よろしく」



    ユミル「ユミルだ。よろしく」



    エレン「......こちらこそよろしく。クリスタ、ユミル」
  9. 9 : : 2018/10/23(火) 17:22:45
    僕は『仲間』を得た。



    きっかけは森。小鬼王(ゴブリンキング)に追われているところにばったり。



    まあ<漆黒の天使>(ジェット・ブラック・エンジェル)で殺したけど。



    記憶を無くして一ヶ月。あの『声』は覚えているのに、『姿』を覚えていない。



    でも、いつか必ず見つけてやる。ただ......



    僕は『彼女ら』(クリスタとユミル)を信用していない。
  10. 10 : : 2018/10/23(火) 17:50:42
    クリスタ「何とか終わったよ......」



    ユミル「小鬼王(ゴブリンキング)はギルドとしてもハプニングだったとよ。まったく......」



    クリスタ「そういえば、エレンはどうするの?私たちは家に帰るけど......」



    エレン「とりあえず、どこかの宿屋に泊まろうかと思ってる。金はあるし」



    クリスタ「わかった。じゃあ、明日ここに集まる?」



    エレン「何で?」



    ユミル「記憶喪失なんだろ?」



    エレン「まあ、そうだけど......」



    クリスタ「それに、エレンの魔法の事も知りたいし」



    エレン「......了解。じゃあ、明日ここで」



    クリスタ「じゃあね!」



    ユミル「じゃあな」






    エレン(......見えなくなったな。回りにも人はいない)



    エレン「【転移(テレポート)】」シュン






    エレン「っと。大丈夫......うん。大丈夫だ」スタッ



    エレン(流石に、九段魔法の【転移(テレポート)】なんか使ってるって知られたら、恐怖の目で見てくるだろうし......)



    エレン「......クリスタ、ユミル、か」



    エレン(どうでもいい。どうせ、ね......)



    エレン「さて、宿にでも行くか......」




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ???「集まった?」



    ???「はい。動く腐体(ゾンビ)骸骨(スケルトン)百体、骸骨弓矢使い(スケルトンアーチャー)二十体、骸骨戦士(スケルトンウォリアー)二十五体、そして最終兵器が二体おりますが」



    ???「わかった。じゃあ、決行いつにしようかな.......まあ、これはあとで決めておくよ」



    ???「了解しました。失礼します」







    ???「さて、これで......王都を破壊する!」
  11. 11 : : 2018/10/23(火) 19:18:45
    ~翌日~



    クリスタ「エレン、まだかな......」



    ユミル「まだだろ。しかも時間決めてなかったしな」



    シュン



    クリスタ「うわっ!エ、エレン!?」



    ユミル「いつからいた!?」



    エレン「あ、いや、さっき着いたばっかりで」



    エレン(嘘だけど。本当は近くに【転移(テレポート)】する予定だったのに、失敗した......)



    ユミル「......そうか、まあいい。それより、何か依頼受けに行くぞ」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    クリスタ「あれ?誰かいる」



    ???「ですから、先日小鬼王(ゴブリンキング)を倒したのは誰かと言っているんです」



    「ええと......あの人たちですけど」



    クリスタ(何かこっちに来る?)



    ???「君たちが、小鬼王(ゴブリンキング)を......?」



    クリスタ「あ、はい。いや、正確にはこの子が、ですけど」



    ???「君が......?君たち、名前は?」



    クリスタ「エレン、ユミル、クリスタです」



    ???「なんと......すまない、私は王国騎士団団長のエルヴィンと言う。この度は倒してくれて助かった。......エレン、だったね。君が倒したのか?」



    エレン「......僕とも言えるし、僕ではないとも言えますね。召喚魔法で召喚して倒させたんですから」



    ユミル「確か......黒い天使、だったよな?」



    エルヴィン「黒い、天使......?まさか、いやそんなはずは......」



    エレン「?」



    エルヴィン「......君が召喚したのは、<陰影の天使(シャドウ・エンジェル)>か?」



    エレン「いえ......違いますが」



    エレン(<陰影の天使(シャドウ・エンジェル)>なんて<漆黒>より弱いじゃん......)



    エルヴィン「......わかった。非常事態の時は君たちに協力してもらうこともあるが、良いか?」



    エレン「大丈夫です」



    エルヴィン「ありがとう。では、また」

  12. 12 : : 2018/10/23(火) 19:44:51
    ~王国騎士団専用書斎~



    エルヴィン「......」ガタッ



    エルヴィン「黒い天使......」ペラペラ......



    エルヴィン(<陰影の天使(シャドウ・エンジェル)>を否定したということは、残るは二つ......)



    エルヴィン「<堕天使(タニエル)>か、<漆黒の天使(ジェット・ブラック・エンジェル)>......」



    エルヴィン(第一、あの少年が六段の召喚魔法を使えること自体驚きだ。うちの国では......七段魔法が最高だったな)



    エルヴィン「エレン、か......」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ???「決めたよ」



    ???「それで、いつに?」



    ???「今日」



    ???「今日!?」



    ???「流石に、皆殺しはいけないだろうけど、王都をある程度は破壊できると思うよ。頃合いを見て、貴方も出撃」



    ???「(かしこ)まりました」



    ???「さて、不死者(アンデッド)の軍勢たちよ。王国の王都......『マリア』に向けて、出撃!」



    ゾロゾロ...... ゾロゾロ......



    ???「......それでは、私も準備を」



    ???「いってらっしゃい」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

  13. 13 : : 2018/10/24(水) 19:50:41
    ~とある砦~


    騎士A「なあ、何か音がしないか?」



    騎士B「音?」



    騎士A「ああ。何か......歩く音だな......っっ!?」



    騎士B「お、おい!あれだ!」



    騎士A「不死者(アンデッド)の軍勢だ!動く腐体(ゾンビ)骸骨(スケルトン)はそれぞれ百体ずつはいないか......!?」



    騎士B「誰かは王都に連絡を!」



    騎士A「どうする!?」



    騎士B「勝ち目は無いぞ......」



    騎士C「......俺は行くぞ!食い止めてやる!」タッタッタ......



    騎士A「おいっ!」



    騎士B「くそっ......仕方ない、俺らも行くぞ!」



    騎士A「っ......だが、勝てるわけないだろ!」


    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    騎士C「うおおおおおっ!」ブン!



    動く腐体「ア"ア"ア"ア"!」ヒョイ



    騎士C「ちっ!........ぐうっ!」



    骸骨「......」



    騎士C(骸骨一匹一匹が武器を持っているだと......!くそっ......ポ、<下位治療薬(ポーション)>を......)



    骸骨「......」ブン!



    騎士C「ぐあっ!......あ"......あ......」バタッ



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    騎士A「おい......殺られたぞ」



    騎士B「っ......ここは退くぞ!」



    騎士A「ああ......」



  14. 14 : : 2018/10/24(水) 20:18:34
    ???「どうやら今のところは大丈夫みたいです」



    ???「一つ目の砦は越えたっぽいね。恐らく戦い場所はあの草原になるかな」



    ???「ですね。しかし、私がいなくても倒せそうな予感はしますが」



    ???「いやいや。何せ君は『死神(グリム・リーパー)』だからね」



    死神(グリム・リーパー)「......死神も死にますよ」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    騎士「エルヴィン団長!」



    エルヴィン「どうした?」



    騎士「緊急事態です!西方から不死者(アンデッド)の軍勢が!数は二百を越えています!」



    エルヴィン「二百......!わかった。騎士を三百名ほど集め、草原で戦う」



    騎士「了解しました!」



    エルヴィン「......不死者(アンデッド)か。あの少年(エレン)にも頼んでみるか.......」









    エルヴィン「と言うわけだ。どうか、協力してほしい。最悪、召喚魔法でもいい」



    クリスタ「エレン......どうするの?」



    エレン「......僕にはしないといけないことがあります。どうせそろそろこの国を出ようとは思ってましたし」



    ユミル「はっ!?ま、まじかよ......」



    エルヴィン「......しかし、頼む!」



    エレン「......」



    エルヴィン「......」



    エレン「......はぁ、わかりました。協力しますよ」



    エルヴィン「すまない......ありがとう。では、広場に集まってくれ......」



    ユミル「エレン、さっきの話、本当か?」



    クリスタ「この国をでて、どこにいくの?」



    エレン「記憶を捜す」



    ユミル「捜すって言ってもな......その内治るだろ」



    エレン「違う。僕の記憶は無くしたというよりも、『奪われた』の方が正しい」



    クリスタ「奪われた......?」



    エレン「とにかく、この戦いが終わったらさっさと捜さないといけないんだ。じゃないと、時間が......」



    ユミル「時間?」



    エレン「......いや、何でもない。広場に行ってくる」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


    エルヴィン「諸君。ここから西方に約二百の不死者(アンデッド)が進行してきているのがわかった」



    とある騎士「なっ......!」



    とある騎士「マジかよ......」



    エルヴィン「そこで、三百名の騎士と、数人の協力者に協力してもらうことになった。まずはこちらから」



    ???「俺はイザベルだ!よろしく!」



    ???「俺はファーラン・チャーチです。よろしくお願いします」



    エレン「エレンです。よろしくお願いします」



    エルヴィン「さて。この協力者たちに協力してもらいながら、町の民を守る為に戦う!準備は良いか!............西方の草原へ向けて出発!!」



    「「「「「「うおおおおおっっ!!」」」」」」



    ダダダダ......



  15. 15 : : 2018/10/25(木) 20:01:50
    ~草原~



    エルヴィン「あれが不死者(アンデッド)の軍勢か......動く腐体(ゾンビ)骸骨(スケルトン)が多いな......」



    エレン「【<三日月竜>召喚(クレセントドラゴン・サモン[/ruby]】」ピカン



    三日月竜『グルルルゥゥ......』



    エルヴィン「っ!」



    「うわあっ!」



    「なんだこいつはっ!」



    エレン「......安心してください。僕が召喚しました」



    エルヴィン「これは[ruby]竜(ドラゴン
    )
    ......か?こんなものまで召喚できるのか......」



    エレン「それともう一匹。<陽炎>召喚(ヒートヘイズ・サモン)」ピカン



    陽炎『......』



    エレン「あの部隊の偵察を頼む」



    陽炎『......了解』ボソッ.....ヒュッ



    エルヴィン「偵察に行ったのか?」



    エレン「陽炎ですから。まあ雨の日とかは不自然に思うでしょうけど」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    陽炎『......』ヒュッ



    エレン「あ、来た来た」



    陽炎『...........動く腐体(ゾンビ)百体、骸骨(スケルトン)百体。骸骨戦士(スケルトンウォリアー)骸骨弓矢使い(スケルトンアーチャー)は数が少なかった......指揮官の骸骨戦士(スケルトンウォリアー)の話によると......そこの陣形の左右両方の茂みから骸骨弓矢使い(スケルトンアーチャー)[/rubで奇襲を仕掛け、残りはそこで二手に別れ、前方と後方から一気に攻めこむ......と言うことです。......以上、偵察終了します』



    エレン「ありがとう......というわけですが、どうしますか?」




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    エルヴィン「決めた。まずは奇襲軍を潰す。しかし気づかれないように慎重に行動したいが......」



    ファーラン「なら、俺が魔法掛けましょうか」



    エルヴィン「頼む。奇襲軍を潰す者全員にだ」



    ファーラン「【[ruby]透明化(インビジブル
    )
    】。効果は十分なので急いで」スッ......



    エルヴィン「よし......奇襲軍を潰しに、出撃!」

  16. 16 : : 2018/10/26(金) 19:39:43
    ~草原~



    エルヴィン「あれがそうか......」



    エレン「【<三日月竜>召喚(クレセントドラゴン・サモン)】」



    クレセントドラゴン『グルルルゥゥ......』



    エルヴィン「ド、(ドラゴン)!?いったいこれは......」



    エレン「<三日月竜(クレセントドラゴン)>と言います」



    イザベル「すっげー!」ワーワーガヤガヤ



    ファーラン「おい、黙れ」



    エルヴィン「っ!こちらに来るぞ!各員、戦闘の用意を!」



    ???『......人間の者よ。降伏するならば命は助けよう』



    エルヴィン(どこからか声が......?)



    エルヴィン「......降伏はしない」



    ???『そうか。愚かな判断をしたものだ。後で後悔するがよい』



    動く腐体「ア"ア"ア"ア"ッ!!」ダダダダ.....



    骸骨「.....」ダダダダ.....



    エルヴィン「来るぞ!」



    三日月竜『グルルルゥゥアアアアッ!!』ビュン



    ドゴォォォォォン!!



    エルヴィン(つ、強い!流石(ドラゴン)か......)



    三日月竜『グアアアア!』ブハン!



    ドドドカァァァァン!!



    イザベル「な、なんだあれ!」



    エレン「【月光の吐息(ムーンライトブレス)】ですね」



    ファーラン「まったく......強すぎて呆れるな」



    ???『その程度で調子に乗るな。骸骨戦士(スケルトンウォリアー)はそのまま直進。骸骨弓矢使い(スケルトンアーチャー)は横から狙え』



    イザベル「どうやら相手も来るみたいだな......」



  17. 17 : : 2018/10/26(金) 19:45:32
    期待ですー!設定が細かくて良いですね!
  18. 18 : : 2018/10/26(金) 19:48:53
    >>17 ありがとうございますm(__)m

    ちょっと骸骨(スケルトン)の声よくわからないんで無言にしてます(笑)
  19. 19 : : 2018/10/26(金) 20:06:06
    騎士A「うおぉぉぉぉっ!!」ブン!



    動く腐体「ア"ア"ア"ッ」ヨロッ



    騎士A「うおおっ!」ブン



    動く腐体「ア"ア"ア"ア"ッ!」バタッ





    騎士B「糞っ!骸骨(スケルトン)が硬い!」



    エルヴィン「骸骨(スケルトン)は殴打武器が効果が高い!斬るのではなく、ぶつけるように叩き込むんだ!」



    騎士B「うおおおっ!」ブオン!



    骸骨「......」サッ



    骸骨「......!」ブン!



    騎士B「ぐっ......!」キィィィン!!



    騎士C「うおおらっ!」ブオン!



    骸骨「!」バタン!



    騎士B「助かった!」



    騎士C「次、来るぞ!」




    イザベル「【地獄の業火(ヘルフレイム)】」ボォォォッ!



    動く腐体A「ア"ア"ア"......」バタッ



    動く腐体B「ア"ア"ッ!」バタッ



    イザベル「ファーラン!」



    ファーラン「了解!」



    ファーラン「【水飛沫(スプラッシュ)】」バシャン!



    骸骨A「......」バタッ



    骸骨B「......」バタッ



    イザベル「ナイスッ!」





    骸骨戦士「......!」ブン!



    エレン「甘い」サッ



    エレン「【凍牙の波動(フロスト・ウェーブ)】」ブォォォォォン!!



    骸骨戦士「......」カチンッ!



    エレン「粉砕!」ブオン



    ガシャァァァァン!!


  20. 20 : : 2018/10/27(土) 16:29:42
    ~数十分後~



    イザベル(結構数が減ってきたか?)



    ???『下がれ』



    エルヴィン(下がり始めた?)



    ???『出てこい、怨念の騎士(グラッジ・ナイト)



    ドゴォォォン!



    エルヴィン「っ!?」



    ファーラン「で、デカイ.....5mはあるか?」



    エレン「三日月竜(クレセントドラゴン)、こいつの相手をしてくれ」



    三日月竜『グルルルゥゥ!!』バサッ、バサッ



    ???『甘いな』



    ドゴォォォン!



    エルヴィン「な......!」



    イザベル「もう一体!?」



    エレン「これは僕たちで戦うしかないようです」



    イザベル「【無限の炎(インフィニティ・フレイム)】!」ボォォォッ!!



    怨念の騎士『......』



    イザベル(鎧が硬すぎる.....っ!)



    怨念の騎士『......』スラ......ッ!



    エルヴィン「大きな大剣だ......っ、避けろ!」



    ブオンッ!



    ドカァァァァンッ!!



    騎士A「あ"ああ"......」バタッ



    騎士B「......」バタッ



    騎士C「ぐっ.....」バタッ



    エルヴィン(このままではまずい.....!)

  21. 21 : : 2018/10/27(土) 16:38:29
    期待
  22. 22 : : 2018/10/27(土) 16:49:22
    >>21 どうも(ノ・∀・)ノ
  23. 23 : : 2018/10/27(土) 17:06:26
    エルヴィン「エレン!」



    エレン「何ですか?」



    エルヴィン「頼みがある。あいつを......怨念の騎士(グラッジ・ナイト)を倒してくれ」



    エレン「......まあ、倒せないことはないですが」



    エルヴィン「もう一体はあの(ドラゴン)が倒しているのか?」



    エレン「ええ。恐らく大丈夫です」



    エルヴィン「よし.....頼む、こいつを倒してくれないか?」



    エレン「......わかりました」



    エルヴィン「ありがとう。厳しかったら我々を呼んでくれ。我々はあの下がっていった集団に突っ込む」








    エレン(誰もいなくなった......)



    怨念の騎士『......』ググッ



    エレン「生憎、倒さなくちゃいけないんだ。できれば黙って倒されてくれ......【転移(テレポート)】」シュン



    怨念の騎士『!?......』



    エレン「後ろだよ。【禁断魔法(フォービドゥンマジック)絶望の波動(ディスペアー・ウェーブ)】」ブォォォォォン!


  24. 24 : : 2018/10/27(土) 17:33:53
    怨念の騎士『......!』バタバタッ



    怨念の騎士『......』ブオン



    グサッ!!



    怨念の騎士『......』バタッ



    エレン(あれを受けると、世に絶望し、自害する......流石【禁断魔法(フォービドゥンマジック)】だなあ)



    エレン「うっ!ガハッ!ゴホッ!」



    ベチャッ!!



    エレン(吐血......?何だ?禁断魔法(フォービドゥンマジック)の影響か?)



    エレン「しばらくこれはやめた方がいいかな。体に負荷がかかる」



    ドゴォォォン!



    三日月竜『グルルルアアッ!』バサッ、バサッ



    エレン(そっちも終わった......じゃあ、手伝いにいくとしますか)






    ドゴォォォン!



    ???『......』



    エルヴィン「エレンが倒したぞ!」



    イザベル「速っ!?」



    エルヴィン「あとは一息だ!一気にかかれ!」



    ???「......甘い」



    エルヴィン(いつの間にあそこに!?しかもあの声......)



    エルヴィン「まさか、あの指揮官か!?」



    ???「指揮官と言えば指揮官だな。私は『死神(グリム・リーパー)』」



    ファーラン(あの骸骨顔の黒ローブの男......いや、骸骨が?)



    死神「せめてもの情けに、苦痛なく殺してやる......」



    エルヴィン「構えろ!」



    死神「【死神の鎌(デス・サイズ)】」ヒュッ



    ドカァァァァン!!



    エルヴィン「ぐうっ.....!!」



    ファーラン「くっ!」



    イザベル「危ねっ!」



    騎士A、B、C、D「......」バタッ



    エルヴィン(頭を斬った!?)



    死神「不死者(アンデッド)たちよ、かかれ」



    ダダダダッ......!



    エルヴィン「くっ.....!」



    エレン「今、来ました!」



    エルヴィン「エレン!あいつは死神(グリム・リーパー)!この軍団の指揮官だ!」



    エレン「なるほど......では、あいつを倒せばいいんですね?」



    エルヴィン「それだと勢力はかなり削れるだろうが......できるか?」



    エレン「やってみせますよ......」


  25. 25 : : 2018/10/27(土) 18:19:03
    死神(勝つか負けるか......五分五分、か)



    死神(しかし、怨念の騎士を倒した者が気になるな......名前は、エレン、だったか......)



    タッタッタ!



    エレン「......」



    死神「人間風情が私の前によく来たな。すぐに殺す。【死神の(デス)___



    エレン「【転移(テレポート)】」シュン



    死神「なっ!?」



    死神(消えた......?しかも、【転移(テレポート)】だと......!?)



    エレン「【音速歩行(ソニック・ウォーキング)】」ビュオンッ!



    死神(【転移(テレポート)】は九段魔法......その上【音速歩行(ソニック・ウォーキング)】は七段魔法......人間風情なのに、ここまで使えるのかっ!?)



    死神「なめるなっ!【死神の鎌(デス・サイズ)】!」ヒュッ



    ドカァァァァン!



    エレン「遅い。【凍牙の波動(フロスト・ウェーブ)】」ブォォォォォン!



    死神「っ!」サッ!



    死神(危なかった......人間風情に、ここまで......!!)



    死神「絶対に許さん!」



    エレン「そろそろ断言しようか。君は僕には勝てない」


  26. 26 : : 2018/10/27(土) 18:38:53
    死神「【魅了(チャーム)】!」



    エレン「【絶対防御(パーフェクト・ガード)】」ガキンッ!



    死神「【暗黒爆(ダークネス・バースト)】!!」ドカァァァァン!



    エレン「......」サッ



    死神「【呪詛(カース)】!!!」



    エレン「【転移(テレポート)】!」シュン



    死神「な、なぜだ!まさか、お前が......人類最強か!?」



    エレン「人類最強かどうかはわからないけど、少なくとも君よりは強い......そろそろとどめといこうか?」



    死神「ふざけるなっ!私は、まだあの方のご命令を達成していない!」



    エレン「【粉塵爆発(ダストエクスプロージョン)】!」





    ドドドドカァァァァン!!






    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    エルヴィン「去っていく......?」



    ファーラン「一体、何が?」



    ザッ



    エレン「戻りました」



    エルヴィン「エレン!まさか......」



    エレン「はい。死神(グリム・リーパー)を倒しました」



    エルヴィン「よくやった!エレン!」



    エレン「しかし、どうやら命令されたようです。あの方と言っていましたから」



    エルヴィン「そうか......しかし、今はいい。あとでゆっくり考えよう。......一同、王国に帰還する!」



  27. 27 : : 2018/10/28(日) 13:14:31
    期待O(≧∇≦)O
  28. 28 : : 2018/10/28(日) 19:14:21
    >>27 ありがとうございますm(__)m

    アラスさんも頑張ってください(^^;)
  29. 29 : : 2018/10/28(日) 19:55:26
    市民A「戻ってきたぞ!」



    市民B「数は減っているが......あの表情では勝ってるな」



    市民C「流石騎士団だ!」



    エレン「けっこう、支持されているんですね」



    エルヴィン「まあな。女王からも信頼は置かれてる」



    エレン「女王?」



    エルヴィン「ああ。それより、紅茶でも飲まないか?今回の一番の活躍は君だからな」





    ~王国騎士団団長執務室~



    エレン「お邪魔します」



    エルヴィン「まあ、そこに座れ。......そこでエレン、君はどこから来たんだ?」



    エレン「えっと......ノーコメントで」



    エルヴィン「しかし、君は女王の事さえ知らなかった。つまり余程の山奥で暮らしたか......それか......『記憶喪失』か」



    エレン「っ.....」



    エルヴィン「どうやら当たりみたいだ。できることなら協力する。話してくれないか?」



    エレン「......」



    エルヴィン「信頼、までとはいかなくてもいいが、せめて少し信じる程度までは信じてほしいな」



    エレン「......わかりました。ご察しの通りです」



    エルヴィン「そうか......しかし、なぜ名はわかった?」



    エレン「これのお陰です」サッ



    エルヴィン「......本?魔術書か?」



    エレン「この最後のページに父が書いたであろう文字が......」



    『親愛なる息子のエレンへ。誕生日おめでとう。誕生日プレゼントは何がいいか迷ったのだが、エレンが魔法が好き、と言うことでこの魔術書を作った。この世に一冊しかない。大切に使ってくれ。このイェーガー家の繁栄の為にも。父・グリシャより』



    エルヴィン「イェーガー......?エレンのフルネームは、エレン・イェーガーだったのか。名前しか聞いてないから驚いたぞ」



    エレン「そう言う団長こそ、フルネームでは......」




    エルヴィン「ああ、エルヴィン・スミスと言う」



    エレン「まあ、その事は置いといて、この本です」



    エルヴィン「待った。私が見るより、あいつが見た方が速い」



    エレン「あいつ?」



    エルヴィン「ちょっと待っててくれ」ガチャッ









    ガチャッ



    エルヴィン「待たせたな」



    エレン「いえ......その方は?」



    エルヴィン「一応、この国最強の魔術師(ウィザード)の、ハンジだ」



    ハンジ「うん、よろしくエレン!」



    エレン「はあ......じゃあ、ハンジさん。この魔術書を読んでください」



    ハンジ「け、結構分厚いなあ......ぬぬっ!?」



    エルヴィン(何だ?)



    ハンジ「ぬぬっ......ぬぬぬぬぬぬっ!?」



    エレン(『ぬ』が多いなこの人......)



    ハンジ「こ、これ誰が書いたの!?」



    エレン「多分父です」



    ハンジ「じゃ、じゃあ何なのこの魔法は!十段魔法?この魔法は知ってるけどこんな魔法は知らないよ!それに、何この【禁断魔法(フォービドゥンマジック)】!?今や誰も使えない魔法なのに何で書いたの!?おまけにこれも知らない魔法がある!さらに.......」



    エレン「お、落ち着いてください!」



    ハンジ「はあ、はあ......ごめん、迷惑かけたね。でもこれが本当ならすごいことだけど......」



    エレン「その十段魔法とか使えましたし、本当でしょう」



    ハンジ「なるほど......ってえ?十段魔法使ったの?」



    エレン(......あっ)








    ~宿~



    エレン「つ、かれたぁ......」バタッ



    エレン(何とか内密にすることはできた......けど、大丈夫かな......)



    ハンジ『十段魔法が使える......私なんかじゃなく、君が真の最強の魔術師(ウィザード)だ!』



    エレン(まあ、【禁断魔法(フォービドゥンマジック)】を普通に使えた、ってこともバレてないし、記憶捜索には協力してくれるって言うし、結果的には良し......?)



    エレン「はあ......とにかく質問攻めで疲れた......【疲労回復(ファティーグヒーリング)】使えば治せるけど、やっぱり寝よう......」



  30. 30 : : 2018/10/29(月) 03:03:10
    面白いですねぇ、天才ですな!!
    期待してます!!頑張って下さい
  31. 31 : : 2018/10/29(月) 12:47:02
    >>30 ありがとうございますm(__)m

    ちなみに豚骨か塩が好きです。
  32. 32 : : 2018/10/29(月) 13:04:07
    ~翌日~



    クリスタ「あ、エレン!」



    エレン「クリスタ、ユミル?」



    ユミル「んで......これからどうするんだ?記憶を捜すって行ってただろ?」



    エレン「......君たちがいくら止めようと、記憶を僕は捜さなければならないと思うんだ」



    クリスタ「何で絶対見つけないといけないの?それに、奪われたなら、もう取り返せないんじゃないの?」



    エレン「奴が残した言葉......『記憶はこの世界の何処かにある』」



    ユミル「奴ってのは......記憶を奪った奴か?」



    エレン「うん。どこかにあると言うことは、取り返すチャンスがあるんだ。それに......何でだろう、何故か急がなければならない気がするんだ」



    クリスタ「でも、どこにあるのかわからないんじゃあ......」



    エレン「そう。わからない。でも記憶を捜すのは僕にとって使命だ。だから止めないでくれ」



    クリスタ「......わかった。私たちは止めないよ」



    ユミル「だな。止めない」



    エレン「......ありがとう。暇になったら戻ってくるから」



    クリスタ「うん。じゃあ、少しの間の別れだね。エレン」



    ユミル「じゃあな......エレン」








    僕は王国を出ることに決めた。



    記憶を捜す為に。その時間(とき)に間に合う為に。



    ......やっぱり切っておいて正解だったよ。



    父が書いたあの文.......。



    『親愛なる息子のエレンへ。誕生日おめでとう。誕生日プレゼントは何がいいか迷ったのだが、エレンが魔法が好き、と言うことでこの魔術書を作った。この世に一冊しかない。大切に使ってくれ。このイェーガー家の繁栄の為にも。父・グリシャより』


















    『追伸・破滅の時間(とき)を止めるんだ』




    第一章 記憶(メモリー)   完


  33. 33 : : 2018/10/29(月) 13:36:13
    ~幕間~ 世界観 ※飛ばしても良いです。



    一応、世界観の説明でもします。



    まずはお金です。銅貨→銀貨→金貨→白金貨→黒金貨という設定です。



    銅貨十枚で銀貨一枚、銀貨十枚で金貨一枚、金貨十枚で......あとは言うまでもありませんね。



    次に職業です。作中、クリスタは魔術師(ウィザード)になっています。



    エルヴィン団長は騎士(ナイト)など、色々あります。



    エレンの職業?さあ、何でしょうか......。



    続いて、魔法です。



    作中で説明した通り、魔法の段位は初段~十段まであります。



    クリスタは三段まで使え、エルヴィン団長のような騎士には魔法は使えません。



    クリスタも頑張れば五段くらいまでは使えます。努力次第、です。



    最後です。出てませんが、ギルドのランクです。



    鋼→銅→銀→金→白金→黒



    王道です。


  34. 34 : : 2018/10/29(月) 14:10:41
    第二章 血塗られた宝(ブルーティッヒシャッツ)



    ???「あの遺跡に入るぞ」



    ???「どの遺跡?」



    ???「帝国......ローゼ帝国と王国、マリア王国の境界線に近い遺跡だ。いつからあるか知らないが近くの村の言い伝えによると宝があるらしい」



    ???「本当にあるの?ライナー」



    ライナー「......実はな、今まで何人かが遺跡に挑戦したが、帰ってきたものはいなかったと言われている」



    ???「大丈夫なの?やめた方が良いんじゃ......」



    ライナー「......ベルトルト。俺たち『黒の棘』は危機に陥っている。わかるな?」



    ベルトルト「わかってる。金銭の危機だ」



    ライナー「だから、このチャンスを逃すわけにはいかない。それに、いざとなったらこれがある」スッ



    ベルトルト「それは......」



    ライナー「『転移石』だ。いつでも逃げれる」



    ベルトルト「......アニも連れていくの?」



    ライナー「もちろんだ。何気にこのチームで一番強いからな」



    ベルトルト「そう......」



    ライナー「......お前の気持ちはわかる、ベルトルト。俺だって応援してやりたい」



    ベルトルト「きゅ、急に何を......」



    ライナー「だからこそ、だ。アニはお前の気持ちに気づいてるかどうかは知らない。ただ、『黒の棘』が解散するとお前も会うことが難しくなる」



    ベルトルト「......その通りだよ」



    ライナー「......そこで、今回の賭けに乗るわけだ。協力してくれないか?」



    ベルトルト「......わかった。協力する。でも.......」



    ライナー「いや言うな。もうわかってる。アニは無事に帰してくれ、だろ?」


  35. 35 : : 2018/10/29(月) 14:43:34
    期待( ☆∀☆)
  36. 36 : : 2018/10/29(月) 17:42:15
    >>35 ありがとうございますm(__)m

    二章もよろしくお願いします
  37. 37 : : 2018/10/30(火) 02:10:13
    魔法系ssか~って見てみたら何と
    素晴らしいssでした!!本当に最高
    期待しちゃいます、


    >>俺ラーメンは豚骨醤油が好き
    早く続きのss書いてくれぇ
  38. 38 : : 2018/10/30(火) 09:03:25
    >>37 ありがとうございますm(__)m

    最初小説みたいに地の文をつけようかな~って思ったんですが、読みにくそうなのでやめました(´・ω・`)
  39. 39 : : 2018/10/30(火) 09:17:58
    僕は王国......マリア王国を離れ、すぐ隣のローゼ帝国に足を運んだ。



    硬貨が王国とは違ったけど、どうやら王国硬貨:帝国硬貨は1:1ということで普通に王国硬貨で買い物ができる。これに結構感謝した。



    まずは何をしようか......と思ったときに、通りすがりの人がこんなことを話していた。



    「なぁ。王国と帝国の境界線辺りに遺跡があるだろ?」



    「ああ。でも入ったら一生出れないって噂があるぞ?」



    少し興味をひかれた。でも、行こうと決めたのは次の言葉だった。



    「どうやら宝があるらしいぞ。どんな効果があるか知らないが、何かしらの効果があるかもしれないな」



    行ってみよう。そう決めた。流石に記憶が戻るって言うそんな都合の良い話ではないと思う。



    でも、まだこれと言って情報もない。それに、どこかのチームに出会ってもこっちとしては有利だ。



    どんな強い敵がいるかわからないし......



  40. 40 : : 2018/10/30(火) 09:42:15
    ~モリーレ遺跡 第一階層~


    ライナー「じゃあ、アニ、ベルトルト。進むがいいか?」



    アニ「問題ないよ」



    ベルトルト「大丈夫」



    ライナー「俺が前を歩く。着いてこい」






    ライナー「......ん?」



    ベルトルト「どうしたの?」



    ライナー「敵がいる!武器を持て!」ガチャッ



    ザザッ



    「キキイッ!」



    「キキッ!キキイッ!」



    アニ「......水猿(アクアシーミア)か。さっさと片付けるよ」



    ライナー「【疾風の戦士(ゲール・ウォリアー)】」ビュオン!



    水猿A「キキイッ!?」



    ライナー「後ろだ!」ズサッ!



    水猿A「キッ!.......」バタッ



    ライナー「もう一体は任せた!」



    ベルトルト「了解!【麻痺化(パラライズ)】」バチッ!



    水猿B「ギ......キイッ......」ビリビリッ!



    アニ「【氷爆(アイスバースト)】」ガシャァァァァァン!!



    水猿B「......」バタッ



    ライナー「よし。何とか倒したな」



    ベルトルト「でも、こんな地下遺跡にさっきのがいるの?」



    ライナー「現にいたじゃないか」



    アニ「それより、さっさと行こう」



    ベルトルト「あ、うん」

  41. 41 : : 2018/10/30(火) 10:06:32
    アニ「......結構歩いたね」



    ライナー「階段とかないのか?」



    ベルトルト「それよりさ......」






    ベルトルト「ここ、さっきも通ったような気がするんだけど......」



    ライナー「......はぁ?」



    アニ「......でも、確かにそんな気もするね。同じ所をぐるぐる周ってるみたいで」



    ベルトルト「ど、どうするの?」



    ライナー「いや、気のせいだろう。こっち曲がるぞ」



    アニ「......」ポイッ






    ベルトルト「ねえ、なんかやっぱり......」



    ライナー「くっ......いやいや、違うだろ.......」



    アニ「どうやらベルトルトの説は当たってるみたいだね」



    ベルトルト「えっ!?」



    ライナー「......何でだ?」



    アニ「さっき私が銅貨を落としておいたんだ。それがここにあるって言うことは、ぐるぐる周ってるんだよ」



    ベルトルト「じゃ、じゃあどうすれば......」



    アニ「諦めて帰るしかなさそうだね」



    ベルトルト「転移石を使うの?」



    ライナー「くっ......まあ、しかたない。帰るか」



    ???「まったく......呆れた人たちですね」



    ベルトルト「えっ?」



    ???「気づくのが遅いんですよ。同じ所を周ってるって気づくのに」



    アニ「だったら、何であんたはここにいるの?」



    ???「いえ、貴女たちと同じで、宝を見に」



    ライナー「いや。もう無理だ。これ以上は進めない」



    ???「......やっぱり可笑しいですね。貴方たちは。【状態異常無効化(アブノーマルステイト・インヴァリディション)】」



    ライナー「......はっ?」



    ベルトルト(急に......壁に道が!?)



    ???「貴方たちはいつの間にやら魔法を掛けられていたんです」


  42. 42 : : 2018/10/30(火) 19:48:11
    ライナー「魔法だと?」



    ???「幻惑系の魔法です。そこの道を通っていくと、階段がありますから」



    ベルトルト「あ、ありがとう。......ところで、君の名前は?」





    ???「......エレン・イェーガーと言います」






    ~モリーレ遺跡 第二階層~



    ライナー「エレン。二階層に入ったとたん雰囲気が違うんだが......」



    エレン「......当たり前でしょう。普通は気づかないと入れない場所ですから。敵も格段に強いですよ」



    アニ「......何か、一度行ったことのあるような言い方だね?」



    エレン「......いえ。今回が初めてですよ。ただ単に、気づいただけで。それよりなぜ、この遺跡に来たんですか?」



    ベルトルト「自分で言うのもなんだけど、僕たち『黒の棘』は全員銀ランクで、結構有名なんだけど......今は金銭が乏しくてね」



    エレン「......だから売って金を稼ぐと」



    ライナー「そういうわけだ」



    エレン「......」



    ベルトルト「どうしたの?」



    エレン「ここから数メートル先、敵がいます。気をつけて」



    アニ「何でわかるの?」



    エレン「気配です......おっと、敵さんのお出ましのようです」



    ライナー「なんだ、あいつらは......?」



    エレン「......骸骨魔術師(スケルトンウィザード)が二体、巨骸骨(ビッグスケルトン)が一体、怨念の狼(グラッジ・ウルフ)が二体ですね。不死者(アンデッド)の巣窟みたいです」



    ベルトルト「どうする?」



    エレン「......いや、貴方たちは出なくて結構です。僕がすべて片付けます」



    アニ「あんた一人で?」



    ライナー「まあ、お手並み拝見といこうじゃないか」

  43. 43 : : 2018/10/30(火) 20:38:51
    期待(*`・ω・)ゞ
  44. 44 : : 2018/10/31(水) 19:19:04
    >>43 どうもありがとうございますますですm(__)m
  45. 45 : : 2018/10/31(水) 20:01:35
    巨骸骨「......主の命により、ここから先には通さぬ。去るならば追いかけはしない」



    エレン「......へえ、骸骨って喋れたんだ」



    巨骸骨「低位不死者(アンデッド)の骸骨は基本的には言葉を発せぬが、我は違う。ここを立ち去れ」



    エレン「立ち去らないよ。いいからかかってきな」



    巨骸骨「......骸骨魔術師(スケルトンウィザード)、殺れ」



    骸骨魔術師A「......【炎球(フレイムボール)】」ヒュッ!



    骸骨魔術師B「......【炎球(フレイムボール)】」ヒュッ!



    エレン「......『黒の棘』の皆さん、耳を塞いで!」



    ライナー「?......あ、ああ」ギュッ



    ベルトルト「?」ギュッ



    アニ「......?」ギュッ



    エレン「これで堂々と使える......【神の領域(ゴッド・エリア)】」







    僕は、二球の炎球(フレイムボール)に向かって、魔法を放っていた。



    __【神の領域(ゴッド・エリア)



    神聖魔法と呼ばれるもので、十段魔法に入る。神聖魔法とは、シーナ教国という国が決めた魔法の分類らしい。



    普通の人や魔物を『正』とすると、不死者(アンデッド)たちは『負』になる。神聖魔法は、『負』に強力なダメージを与える。



    そしてこれは、領域内の不死者(アンデッド)に大ダメージを与える魔法だ。



    だから僕はこれを選ぶ。骸骨魔術師(スケルトンウィザード)たちを一瞬で倒そうと考えたのだ。



    なのに___




    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




    ドカァァァァァァン!



    エレン「......っあ!ぐああっ!」ザザッ!



    ライナー「エレン!?」



    エレン「な......!?ぐっ......!」



    エレン(魔法の誤作動......!?そんな事はありえるのか?でも、誤作動何て聞いたこともない......)



    巨骸骨「......ふん、所詮は弱者か。もういい。殺れ」



    エレン「......【凍牙の波動(フロスト・ウェーブ)】」ブォォォォォン!!



    巨骸骨「なっ!」カチカチッ



    骸骨魔術師A「......」カチンッ!



    骸骨魔術師B「......」カチンッ!



    怨念の狼A「......」カチンッ!



    怨念の狼B「......」カチンッ!



    ライナー「......なっ!?」



    アニ「......すごいねこれは」



    ベルトルト「......巨骸骨(ビッグスケルトン)と僕ら以外、壁も床も敵も天井も全部凍る......?」



    ライナー「ベルトルト、魔術師(ウィザード)から見てどうなんだ?」



    ベルトルト「......あり得ない。見た感じ波動系の魔法だったけど、僕らの周囲だけ凍らせないなんて、異常な程の魔法の[ruby操作](コントロール)[/ruby]が必要だよ」



    巨骸骨(な......何だこれは......!?)



    エレン「もういい。砕け散れ......【粉塵爆発(ダストエクスプロージョン)】」ドドドカァァァァァン!!





  46. 46 : : 2018/10/31(水) 20:10:54
    ~閑話~ このタイミングでの閑話をお許しください。


    僕は時々、ふと考える。



    記憶を無くす前の僕はどんなのだったのだろうと。



    もしかすると、『僕』じゃないかもしれない。『俺』、『私』。はたまた『自分』。



    記憶が無い、奪われたと理解したとき、ショックだった。



    あの奪った者をいくら憎んだだろう。顔は覚えてなかったが。



    あの頃はパニックになり、とある森の中で倒れた。目が覚めたときには外は夜。自分の名前はわからない、ここがどこかもわからない、恐怖。それを感じていた。



    そんなとき、目に入ったのが鞄に入っていた魔術書。それを見て、自分の名前、父の名前を理解する。そして『破滅の時』止める使命。



    はっきり言って、なんのことかわからない。でも、これで元気は出てきた。


    僕は記憶を捜す旅に出る。父の魔術書を持って。


  47. 47 : : 2018/11/01(木) 20:01:18
    巨骸骨「......!」ブン!



    エレン「遅い」サッ



    骸骨魔術師A「......」ボォォォォォ



    エレン「っと」サッ



    骸骨魔術師B「......」バシャッ!



    エレン「......」サッ



    エレン「【炎球(フレイムボール)】」ヒュッ! ドカァン!



    骸骨魔術師A「......」バタッ



    ライナー「......ベルトルト。魔術師(ウィザード)としてどうだ?あいつは」



    ベルトルト「まず、回避が上手い。魔法の軌道を読んでいるね。それに、威力も強い。骸骨魔術師(スケルトンウィザード)を一発で倒すんだ。それも初段魔法の【炎球(フレイムボール)】でね。将来、結構強い人になるかもしれない」



    アニ「ねえ、ちょっと聞きたいんだけど......」



    ベルトルト「何?」



    アニ「アブノーマル何とかってのは、どうなの?」



    ベルトルト「ああ、【状態異常無効化(アブノーマルステイト・インヴァリディション)】だね。五段魔法だよ。僕たち魔術師(ウィザード)が憧れる領域だよ。あれが使えるには数年以上の努力がいるね..............ん?」



    ライナー「そう言えば......あの時エレンが使ったのが、アブノーマル何とかじゃなかったか?」



    ベルトルト「き、気のせいだよ、多分。何かと聞き間違えたとか......」



    アニ「じゃあ、似たような名前の魔法があるの?」



    ベルトルト「それは......無い、ね......」






    エレン「【黒炎球(ブラックフレイムボール)】」ヒュッ 



    ドカァァァァン!!



    エレン「......さて。後は巨骸骨(ビッグスケルトン)だけ、か」



    巨骸骨「......!」ダダダダッ!



    ブオンッ!!



    エレン「【反撃(カウンター)】」シュッ



    ズドンッ!!



    巨骸骨「......」ザザッ フラッ



    バタンッ!!



    エレン「......何とか倒せましたよ」



    ライナー「す、すごいな.....あれだけの数を一人で......」



    ベルトルト「エレンは魔法が得意なの?」



    エレン「はい」



    ベルトルト「そこで聞きたいんだけど......【[ruby]状態異常無効化(アブノーマルステイト・インヴァリディション)[/ruby]】って、五段魔法だよね?」



    エレン「......そうですね。本当は使う気はなかったんですが」



    ベルトルト(......自覚無いのかな。結構、というかすごくすごい事なのに)



    エレン「そんなことより、先に進みましょう。第二階層はまだまだありますし」

  48. 48 : : 2018/11/01(木) 20:04:02
    あ、フリガナつけるの失敗してる。


    まあ気にしないでください(´・ω・;`)
  49. 49 : : 2018/11/02(金) 20:29:22
    ~モリーレ遺跡 第二階層 最終地点~



    ライナー「ぐっ......疲れたな......」



    ベルトルト「でも、ようやく二階層はクリアだよ」



    ライナー「......そもそも何階層まであるんだ?」



    アニ「......結構深いんじゃない?」



    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ......



    ライナー「......何の音だ?」



    エレン「下から......第三階層からでしょうか」



    ベルトルト「ねえ、そもそもこの遺跡は何なの?結構古い遺跡っぽいけど、不死者(アンデッド)の巣窟になっているし、ちょっと変だよ」



    エレン「それより、第三階層に行きましょう。そして......次は多少の覚悟がいりますよ」



    アニ「覚悟?」



    エレン「例えるなら中ボスです」



    ベルトルト「何でそんなことわかるの?」



    エレン「.....気配です」
  50. 50 : : 2018/11/05(月) 19:54:11
    (心の声)「あー、ヤバイなー。ちょっと更新ペース遅くなるな......」(´・ω・`)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



    ~モリーレ遺跡 第三階層~



    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ......



    アニ「音が結構近づいていってるね......」



    ベルトルト「この先みたいだ......」




    ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ......!




    ライナー「......おい、あれは何だ?」



    ベルトルト「蜘蛛......?あれは......?」



    エレン「......地獄蜘蛛(コラスィアラクネ)



    ベルトルト「え?」



    エレン「足一本一本が猛毒で、触れると即死。奴が出す蜘蛛の糸は、麻痺効果もついていて危険です。巨体ですし、金級の冒険者でも難しいらしいです」



    ライナー「おいおい、そんなやつ倒せるのか?まだ気づいていないっぽいが......」



    アニ「流石に近距離で勝てないと思うよ」



    エレン「じゃあ......召喚魔法で戦わせますか?」



    ベルトルト「召喚魔法!?」



    エレン「実は僕、使えるんです。ああ、出来れば秘密に」



    ライナー「......わかった。だが、倒せるのか?」



    エレン「大丈夫です」



    ベルトルト(召喚魔法......六段魔法で、使えるものは数少ない......)



    エレン「【<三日月竜>召喚(クレセントドラゴン・サモン)】」ピカン!



    三日月竜『グルゥゥゥ......』



    アニ「......(ドラゴン)?」



    エレン(一応念のため......)



    エレン「【<怨念の魔術師>召喚(グラッジ・ウィザード・サモン)】」ピカン!



    怨念の魔術師『......』



    エレン「あいつを......倒せ」


  51. 51 : : 2018/11/07(水) 20:01:12
    三日月竜『グルゥゥゥ!』バサッ



    怨念の魔術師『【氷縛(アイスバインド)】』カチカチッ!



    地獄蜘蛛「キシッ!」カチカチ



    三日月竜『グルゥゥアアアッ!!』ブハンッ!(【月光の吐息(ムーンライトブレス)】)



    地獄蜘蛛「キシャッ......キシイッ!」バタバタ



    アニ(このままなら勝てる!)



    地獄蜘蛛「キシッ......キイッ!!」



    ガキンッ!



    ライナー(氷縛(アイスバインド)から脱出した!?)



    地獄蜘蛛「キシイッ!」ズドンッ!



    怨念の魔術師『ガッ......』バタッ



    ベルトルト(殺られた!?)



    エレン「......へぇ......どうやら即死は本当か」



    三日月竜『グルゥゥゥ!』ザシュッ!



    地獄蜘蛛「キッ!」サッ



    地獄蜘蛛「キシャアアアッ!」ピシッ!



    ライナー(蜘蛛の糸......あの(ドラゴン)へ?)



    三日月竜『グルッ!?アアアッ!!』バチバチバチッ!!



    バチバチッ!!



    ドドォォン......



    ライナー「え、エレン!倒されたが、どうするんだ!?」



    エレン「......大丈夫ですよ。どうせすぐに倒しますから」
  52. 52 : : 2018/11/10(土) 22:27:34
    俺はベルトルトやアニ、そしてエレンと共に第三階層へ入った。



    待ち構えていたかのように、蜘蛛......地獄蜘蛛(コラスィアラクネ)とやらがいた。



    一度エレンが召喚魔法で召喚したが、倒されてしまった。



    エレンは大丈夫と言っているが、心の底で不安な俺がいた。



    __エレンでも勝てない存在なのではないか、と。



    しかし、現在(いま)



    俺の常識は覆されることになった。


  53. 53 : : 2018/11/12(月) 17:07:55
    僕は地獄蜘蛛(コラスィアラクネ)の前に立ち、じっと奴の目を見る。



    正直、倒されたのは計算外だった。まあ、どうってことないんだけど。



    さて、どうやって倒そうか。



    ここはアレで......前みたいに吐血するかもしれないけど。







    禁断魔法(フォービドゥンマジック)時間停止(タイムストップ)



    その効果時間は僅か数秒。でも、それだけあれば十分。



    僕は魔法を発動させ......
  54. 54 : : 2018/11/12(月) 17:13:24
    グチャァァァッ!!



    ライナー「......あ?」



    アニ「......え?」



    ベルトルト「......どういうこと?」



    エレン「......討伐、完了。です」



    ベルトルト(......何だ?魔法を詠唱した素振りはない......いや、そもそも......攻撃さえ見えなかった(・・・・・・・・・・)



    ライナー「......おい、大丈夫か?顔が青いが」



    エレン「だ、大丈夫です。これは代償のようなものなので。それより先に進みましょう」



  55. 55 : : 2018/11/12(月) 17:28:00
    ~モリーレ遺跡 第三階層~



    ライナー「っ、骸骨(スケルトン)だ!」



    骸骨A「......」タッタッタ!



    アニ「ふっ!」



    シュッ



    ドカンッ!!



    ベルトルト「ナイス、アニ!」



    ライナー「もう一匹!」



    ベルトルト「【炎爆(フレアバースト)】!」



    ドカァァァンッ!



    骸骨B「......」バタッ!



    アニ「......ナイス」



    ライナー「第三階層......結構長いな」



    アニ「第三階層に入ってきてから50分はたってるね」



    エレン「【金属探知(メタルデテクター)】」



    ベルトルト「確か、四段魔法だよね?」



    エレン「ええ。......第、四階層。次の階層ですね。そこから非常に大きな金属があります。ただ、何かはわかりませんが」



    ライナー「なるほど......いよいよ終盤か」



    アニ「地獄蜘蛛(コラスィアラクネ)みたいなやつがいなければいいけどね」



    エレン「それは厳しいかと。大抵宝の前にはボスがつくものです」



  56. 56 : : 2018/11/14(水) 17:30:28
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    ???「し、失礼しますっ!」



    ???「はぁ......二百も入れたのに負けたね。死神(グリムリーパー)も死んだし」



    ???「はっ!この度は誠に......



    ???「いやいや、良いから。たった二百だし、あの方も許してくれるはず」



    ???「あの方?」



    ???「いやいや、何でもないよ」



    ???「そうですか」



    ???「......それにしても、死神(グリムリーパー)が負けるのは誤算だったよ」



    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


  57. 57 : : 2018/11/20(火) 01:27:57
    滅茶苦茶期待してます。
    それとエクスプロージョンは爆炎の方がいいと思います
  58. 58 : : 2018/11/22(木) 21:44:18
    しばらく投稿できなくてすいませんm(__)m


    >>57 期待ありがとうございます。確かにそうですよね(´·ω·`)次から変えます。
  59. 59 : : 2018/11/22(木) 21:58:03
    モリーレ遺跡 ~第四階層~



    アニ「くっ......」



    ライナー「や、ばいな......」



    ベルトルト「敵が結構強いね......」



    エレン「流石最下層。他とは比べ物になりません」



    ライナー「いや、楽々と倒していく奴に言われても説得力ないんだけどな......」



    ベルトルト「そういえば......エレンはどうしてここに?」



    エレン「......いえ、ただ一度、見てみたいだけです。価値が無ければ捨てます」



    アニ「捨てるって......」



    ライナー「......っ!敵だ!」



    ザッ!



    ベルトルト「っ!?あれは......!」



    アニ「竜......?」



    ベルトルト「......骸骨竜(スケルトンドラゴン)!」
  60. 60 : : 2018/11/23(金) 15:16:32
    骸骨竜「ガァァァァッ!」ブオン!



    ライナー「避けろ!」



    ドカァァァン......



    ライナー(糞っ!どうすればいいんだ!?)



    アニ「......骸骨(スケルトン)系は殴打に弱い......だからベルトルトが魔法を使ってその隙に攻撃とかは?」



    ライナー「なるほど......ベルトルト!」



    ベルトルト「何?」



    ライナー「【氷縛(アイスバインド)】を頼む!」



    ベルトルト「了解!【氷縛(アイスバインド)】!」カチカチ



    骸骨竜「ガアッ!」



    ライナー「今だ!エレンも援護を頼む!」



    エレン「わかりました!【低気圧(ロウプレッシャー)】!」



    ライナー「何の魔法だベルトルト!」



    ベルトルト「し、知らない!」



    ゴ ゴ ゴ......



    アニ「......巨大化している」



    エレン「皆さん耳を塞いで!」



    ドカァァァァンン!!



    ライナー「うわっ!?」



    ベルトルト「......バラバラになった?」



    エレン「今使ったのは......例えば、気圧......空気の圧力を少なくした、と言えばいいですかね。圧力が少なくなった奴は、膨れて破裂したんです」



    ベルトルト「気圧を?そんなことが......」



    エレン「まあ、意味はなかったんですが」



    ライナー「お、おい!骨が......」



    カラカラッ......



    骸骨竜「......グアアアッ!!」



    エレン「......やっぱり骨に攻撃しないと復活するみたいです」


  61. 61 : : 2018/11/23(金) 22:18:05
    骸骨竜「ガァァァァッ!!」ブオン!



    ドカァァァァン!!



    ベルトルト「【炎球(フレイムボール)】!」ヒュッ ドカァン!



    ライナー「行くぞっ、【鼓動の剣(ソード・オブ・ビート)】!」ガチャッ!



    アニ「その剣を......!?」



    ライナー「【変形(フォームチェンジ)】!」ガガッ!



    エレン(......面白い武器だな。剣から槌矛(メイス)に変形する武器なんて初めて見た)



    ライナー「ベルトルト!もう一度あれを頼む!」



    ベルトルト「【(アイス)_



    骸骨竜「ガァッ!!」ブオン!



    アニ「危ない!」ダッ!



    ドカァァァァン!



    ベルトルト「うっ......」



    アニ「危なかった......」



    ベルトルト「ありがとう、助かったよ!」



    ライナー「化け物(スケルトンドラゴン)!こっちだ!」



    エレン「ライナーさん!」

  62. 62 : : 2018/11/23(金) 22:50:53
    七段魔法【恐怖の気配(フィアー・オーラ)】。



    自分より弱い者にしか効果を出さない。エレンは無詠唱化したのを放ち、それに付け加えるように魔法を放つ。



    八段魔法【死の前奏曲(デス・プレリュード)



    本当は極大魔法の力を高める為の物だが、エレンはこれだけでも倒せると確信していた。



    そして音色は鳴り始め___




    骸骨竜「ガッ、ガアッ!ガアッ!!」



    ベルトルト「......え?」



    ライナー「......な、何だ?」



    アニ「......?」



    骸骨竜「ガアッ!ガアアッ!」



    アニ「この、音楽は......?」



    ベルトルト「美しいけど......でも......『死』を感じる」



    骸骨竜「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」



    ドシィィィィィン........



    ライナー「ああ......」







    俺は......この世に存在してはいけないものをみ見てしまったかもしれない......。



    あの強い骸骨竜(スケルトンドラゴン)を容易く殺せる、そんな男だ。彼......エレンは。



    下手するとかの魔術師(ウィザード)......ハンジ・ゾエの上を行くかもしれない。



    そうだ。今思えば俺らはエレンの事を何も知らなかった。



    職業、出身、目的、年齢、好物、趣味......そして強さ。



    見た目は結構良い奴だが......エレンが魔法を放ったとき、『恐怖』を感じた。



    こんな風に思った訳だが......俺は英雄を見たのかもしれない。

  63. 63 : : 2018/11/23(金) 23:01:21
    エレン「さて、倒しましたよ」



    ベルトルト「ああ......一体......君は?」



    ベルトルト(奴は白金級の冒険者でも倒すのが難しいと聞いたことがある......なのに何でエレンは......)



    アニ「ねえ......あの奥のは?」



    エレン「......宝玉のようです。多分、これが宝とやつでしょう。」



    ベルトルト「罠はない?」



    エレン「無い......みたいです」



    ライナー「......じゃあ行くか」






    アニ「これが宝......」



    ベルトルト「真っ赤だ......」



    ヒュオン



    ライナー「っ!?」



    ???『あー、もしもし。これは録音音声だから、私はこの場にはいないよ』



    ベルトルト「え......?誰?」



    ???『この宝を見つけたんだね。おめでとう。まあ、軽く説明でもするよ』



    ???『これは血塗られた宝(ブルーティッヒシャッツ)。売れば軽く黒金貨一枚にはなるんじゃない?』



    ライナー「こっ.......!?」
  64. 64 : : 2018/11/24(土) 09:34:50
    ???『この宝玉自体で白金貨三枚くらいだけど、これについている能力で白金貨七枚分得するんだよ』



    ???『その能力は......【暗黒の渦】と呼ばれる八段魔法』



    ライナー「はぁっ!?」



    ベルトルト「は、八、八段......!?」



    アニ「だから、黒金貨.......」



    ???『【暗黒の渦】は周囲を吸い込み【無】に還す禁忌級の魔法。君、もしくは君たちはこれをどう扱う?』



    ライナー「......もし、これを売ったら」



    アニ「.......誰かの手に渡り、下手すると私たちまで危害が加わるかもね」



    エレン「......」



    ???『さて、よく私が召喚(・・)したあの竜を倒すことができたね。まあ代償は大きかったけど』



    ベルトルト「召喚!?」



    アニ「あれほどの者を......」



    ???『これをどうすうるかは任せるよ。売るなら売って、壊すなら壊してね』



    プツッ



    ライナー「......おい、どうする?」



    アニ「危険な魔法が入ってるんでしょ?壊すのが妥当じゃない?」



    ベルトルト「いやでも......黒金貨だよ?」



    ライナー「そもそも壊したら魔法が発動するかもしれないじゃないか」



    エレン「......すいません」



    ライナー「何だ?」



    エレン「......これを僕に売ってください。黒金貨で」













    やっぱり、記憶が戻るなんて力はない。



    でも、あの録音音声に何か引っ掛かる。



    聞いたことのあるような声。懐かしさ。それを感じた。



    案外、僕に関係がある人かもしれない。






    そして、その人といつか敵対するかもしれない。






    第二章 血塗られた宝(ブルーティッヒシャッツ)    完
  65. 65 : : 2018/11/24(土) 09:53:49
    ~幕間~ 彼らのその後



    俺たち『黒の棘』は売った金で何とか乗り切ることができた。まあ、一人白金貨三枚だしな......。



    ところで、ベルトルトはアニに告白したらしい。返事の内容はお前らの想像に任せる。



    あれから、エレンはどうしたか知らない。いつの間にか消えていた。やっぱり謎の多い奴だ。



    それにエレンに売ったわけなんだが、まあ、エレンなら【暗黒の渦】とやらを悪用しないだろう。多分。



    それと朗報。



    俺たち『黒の棘』は銀級冒険者から金級冒険者へと昇格した。















    さて、この報告を俺は誰に言っているんだろうか。



  66. 66 : : 2018/11/24(土) 14:12:33
    第三章 彼らの悠々自適な日常 

    不死者(アンデッド)襲撃から一ヶ月後という設定。



    ~クリスタ&ユミル~




    ユミル「クリスタ、起きろ」



    クリスタ「ん......?えっ!?」



    ユミル「『えっ!?』じゃなくてだな......もう十時だぞ」



    クリスタ「なんでユミルがいるの!?と言うよりどうやって入ってきたの!?」



    ユミル「そこの窓鍵掛かってなかったぞ」



    クリスタ「......」



    ユミル「さっさと着替えろ。喫茶店にでも行こう」






    クリスタ「これ、美味しいね」



    ユミル「ス・ラ・イーナだな。粘液体(スライム)の体液らしいぞ」



    クリスタ「......普通ここで言う?」



    ユミル「それより、クリスタ。十時まで寝てるなんて見たことないぞ?」



    クリスタ「昨日、二時半くらいまで起きてたからね。今も眠いよ......」



    ユミル「......そういえば、あいつは何やってるんだろうな」



    クリスタ「エレンのこと?私も知らないよ」



    ユミル「ちょっとギルドへ行ってみるか?依頼も請けたいしな」



    クリスタ「うん。小鬼王(ゴブリンキング)みたいなのがいなければいいけどね」










    ザワ ザワ......



    ユミル「何だ?何かザワついてるな」



    男「おいっ!手前(てめ)ぇ、何しやがる!」



    ???「......何って言われましても......制裁ですね」



    男「制裁?頭狂ってんのか?俺達は金級の冒険者だぞ?」



    ???「......もう良いです」



    男「何言ってん......うっ!?」



    ユミル(何だ?何が......?)



    男「う......あああ!お、おおおいお前らら!に、にげ、逃げるぞ!」



    タタタタ......



    ???「まったく......たかがこれごときで......」



    クリスタ(あれは......!)



    クリスタ「エレン!?」



    エレン「......ああ、君か」

  67. 67 : : 2018/11/25(日) 22:27:54
    ユミル「何があったんだ?」



    エレン「まあ、ちょっとあって」



    クリスタ「エレンはこれからどうするの?」



    エレン「帝国での用が終わったから、しばらくは王国(こっち)で過ごすつもり」



    ユミル「そうか。じゃあ、依頼請けないか?」



    エレン「......わかった。暇だし良いよ」

  68. 68 : : 2018/11/26(月) 16:39:32
    ~道中~



    ユミル「あのなぁ......」



    緊急!!


    依頼:暴食の王(ベルゼブブ)の討伐

    報酬:白金貨七枚



    エレン「何か問題?」



    ユミル「問題だらけだ!暴食の王(ベルゼブブ)とか、白金級以上の奴らが倒すもんだぞ!?」



    クリスタ「......エレン、倒せる?」



    エレン「まあ、いけるよ」







    その頃ギルドでは......



    エルヴィン「それでは、ハンジ。緊急依頼を請けるぞ。本当はエレンがいれば百万人力なんだが......」



    ハンジ「百万もいくかな?」



    エルヴィン「しかし......久しぶりだな、こうして依頼を請けようとするのは。黒級になってすっかり請けなくなった」



    ハンジ「エレンは黒級冒険者になれるかな?」



    エルヴィン「なれる。それより、早く依頼を請けたいんだが......どれだ?」



    ハンジ「変だね。無いよ」



    エルヴィン「すまない。緊急依頼はあるか?」



    受付嬢「ありましたが、先程三人のチームが請けていきました」



    エルヴィン「三人?大丈夫なのか?」



    受付嬢「止めましたけど、結局行ってしまいました......まざ少年少女なのに、残念です」



    エルヴィン「少年だと?もしかして、これくらいの背の、魔術師(ウィザード)らしき少年か?」



    受付嬢「多分そうです」



    ハンジ「......行くまでもないみたいだね」



    エルヴィン「まったく......帰ってくる頃には死体を引きずりながら帰ってるんじゃないか?」



  69. 69 : : 2018/11/26(月) 16:55:13
    ~魔獣の森~



    ユミル「.....あれか?」



    クリスタ「ここからでも見えるから......二十メートルはない?」



    エレン「いやいや、図体だけデカイ小鬼(ゴブリン)と思えば大丈夫」



    ユミル「いや、あれは無理だろ......何だ!?」



    バキバキッ!!



    暴食の王「ガッ......」



    パクっ



    クリスタ「......木を、食べた?」



    ドドドドドド......



    ユミル「......いやいや」



    エレン「流石暴食。岩まで食べるんだね」



    クリスタ「歯が欠けない?」



    エレン「......さて、僕は遠距離で魔法を打つけど、二人は?」



    クリスタ「わわ、私たちは、ちょっと......」



    ユミル「むしろエレンだけで勝てるだろ」



    エレン「はあ......じゃあ行くよ。火輪光線(ソーラービーム)」ギュィィィィィィン.......



    ドゴォォォォォォォォンッ!!



    暴食の王「!」



    ドカァァァァァァン......



    ユミル「流石に倒れたんじゃないか?」



    .......ゴゴッ



    暴食の王「......」



    ユミル「耐えている!?」



    クリスタ「違うよユミル。耐えているんじゃない.......」



    暴食の王「ガァァァァッ!!」



    クリスタ「火輪光線(ソーラービーム)食べたんだ(・・・・・・)

  70. 70 : : 2018/11/26(月) 17:11:25
    ユミル「【火輪光線(ソーラービーム)】を食べただと?」



    クリスタ「多分。だって、傷一つ受けてないし、本によると五段魔法だったよ。私はまだ三段までしか使えないからわからないけど」



    エレン「【<地獄の軍隊(ヘルアーミー)召喚(サモン)】!」ピカァァン!



    『お呼びになられましたか!』



    エレン「地獄の猟犬(ヘルハウンド)が三十体、蟻地獄用罠(ドゥードゥルバグ・トラップ)が五個か。怨念の魔術師(グラッジ・ウィザード)が十体、負の粘液体(ネガティブ・スライム)が三十体......よし、出撃!」



    『はっ!!』



  71. 71 : : 2018/11/26(月) 19:38:52
    エレン「あとは彼らが倒してくれると思うよ」



    クリスタ「......今さらだけど、暴食の王(ベルゼブブ)って悪魔なんだよね?」



    ユミル「ああ」



    クリスタ「でもなんか......姿が悪魔っぽくないというか、人食鬼(オーガ)みたいなんだよね」



    エレン「確かに......」






    負の粘液体A『サテ、コイツヲドウ攻メル?』



    怨念の魔術師A『蟻地獄用罠(ドゥードゥルバグ・トラップ)で足を封じる。それから一気に攻めるしかあるまい』



    負の粘液体B『待テ.....奴ガ動クゾ』



    暴食の王「............だ」ボソッ



    負の粘液体C「!?、喋レ__









    地獄の軍隊(ヘルアーミー)>の計七十体は、その一撃で屠られた。

  72. 72 : : 2018/11/28(水) 19:51:50
    ユミル「なっ......!?」



    クリスタ「え?」



    エレン「......!」



    ユミル「エレン......?」



    ドドッ



    暴食の王「......」



    クリスタ「こっちに来るよ......」



    暴食の王「......やはり、雑魚だ」



    ユミル「っ!?」



    暴食の王「貴様らは弱い」



    エレン「なるほど......よくわかった」



    暴食の王「そうだ。弱いのだ」



    エレン「『精神支配』なんて、面倒くさい真似をするね」



    暴食の王「......何?」



    ユミル「『精神支配』?」



    エレン「あれは......多分巨体人食鬼(ギガントオーガ)。本物の暴食の王(ベルゼブブ)は操ってるだけだよ」



    クリスタ「でも、会話が成り立ってるし......」



    エレン「だから、魔法で聴覚を良くしているか、それとも、この近くにいるか」



    ユミル「だが......精神支配なんて可能なのか、クリスタ?」



    クリスタ「......難しいと思う。普通なら」



    エレン「【飛行(フライ)】」ビュオンッ!



    ユミル「え、エレン!?」



    エレン「【火炎柱(フレイムピラー)】!」



    ドォォォォォン! ドォォォォォン! ドォォォォォン!



    ???「まったく、そんな撃ったら森が燃えるだろーが」



    エレン「ようやく現したか......」



    ???「おっと、そいつは消さねぇとな」



    巨体人食鬼「ガァァァァッ!」



    ???「【血腥い肉片(ブラッディ・ピース・オブ・ミート)】」



    グチャアアアッ!!



    クリスタ「っ!?【防御壁(バリア)】!」



    ユミル「血の雨かよ!」



    ???「さて、始めようか。俺はベルゼブブ」

  73. 73 : : 2020/07/19(日) 00:10:38
    はいはい終わり終わりwwwwwwwwww
  74. 74 : : 2020/07/19(日) 01:05:18
    あげ

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