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俺の人生
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- 1 : 2018/10/17(水) 23:15:51 :
- 大人なら共感出来るところがあるかも?
中学生時代の心情を思い出して読んでみてください。
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- 2 : 2018/10/17(水) 23:20:25 :
- 中学三年になるとぶち当たる壁。受験勉強。
現実と向き合い、挫折を経験し、それでも勉強をし、努力をして志望校に受かる。
誰しもが通る道。だが、人によってそれまでの道は違う。
そんな、中学3年生のとあるお話。
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- 3 : 2018/10/17(水) 23:23:03 :
- 俺は、とある公立中学に通う受験生だった。
成績は正直言うと悪かった。一言で言えば「アホ」の部類だ。そんな俺でも、学級委員をやったりして、一応内申点にプラスになるといいなとかその位の気持ちでやっていた。
部活はサッカーをやっていた。小学から続けて9年ほどだろうか。通っていた中学は別に強いわけでもなく、最後の大会では2回戦で負けた。
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- 4 : 2018/10/17(水) 23:25:32 :
- 父からは、「最後の大会が終われば勉強について厳しく言う。」と言われていた。
嫌だった。勉強が嫌いだった。みんなそうだろう。分からないものと向き合うのは辛かった。
それを慰めてくれるのは、そう。みんなも持っているだろう。スマホだ。スマホに逃げていた。ネットに逃げていた。それで自分の気持ちを和らげていた。
ネット依存、スマホ依存。俺はどっぷり浸かっていたんだ。頭から足の先まで。
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- 5 : 2018/10/17(水) 23:28:37 :
- そんな事ばかりしてれば、当然怒られた。
殴られもした。俺の頬には今でもあの時の傷が残っている。
でも、今思うとこの傷も嫌なものでは無い。
頬にある1本の傷。俺の人生の中のひとつの歴史のようなものだ。
父は怖かった。元々の見た目が怖い。スーツを着て首元のボタンを開ければ完全にヤのつく人だ。
実際は普通の会社員だが。
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- 6 : 2018/10/17(水) 23:31:27 :
- 俺は父が嫌いだった。というか、家族全員が嫌いだった。
父も、姉も、母も、弟も。
全員嫌いだ。
母は俺が4歳の時に離婚して、俺と姉は父の方へついて行った。正直あまり思い出と言えるものは無い。
それでも、小学4年くらいには母とも再会することが出来た。
嬉しかった。顔はほとんど覚えてないのに、一目見て母だとわかった。これが親子というものか。と思った。
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- 7 : 2018/10/17(水) 23:34:22 :
- だが、そんな楽しみも直ぐに儚く散った。
母が再婚すると決まったのだ。
最初聞いた時はびっくりした。そして、悲しかった。
やっと再会出来た母。もう遠くに行くのかと。そんな気分だった。でも、表には出さなかった。小6の糞ガキだったが、気を使わせちゃいけないとか思ってたのかもしれない。頑張って作った笑顔で、「おめでとう。」と母に伝えた。
強がっていた。
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- 8 : 2018/10/17(水) 23:36:47 :
- そして、再婚相手が来るとなっていた大晦日。
内心バクバクだった。怖かった。そして、会いたくなくなった。逃げたくなった。
認めたくなかった。
必死にそれを表情に出さないようにした。
その時はなんとかやり過ごした。
でも、それから会うのをやめようとした。
小学校最後の大晦日だった。
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- 9 : 2018/10/17(水) 23:39:31 :
- 実際、会う回数は減らした。
どう話せばいいかもわからない。そんな感じだった。
そして、またビックリすることを言われた。
弟ができたと。俺からしたら母の血しか繋がっていないが。それでも弟だ。
実感はなかった。毎日あってる訳でもない。久しぶりに会ったら大きくなってる。そんな感じだ。
未だに弟のことを弟だと心から思えたことは無い。
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- 10 : 2018/10/17(水) 23:41:54 :
- 俺は当時13歳、弟は0歳 13も差がある兄弟だ。
世の中にはいっぱいあるだろうが、俺からしたらありえないくらいの事だった。
そして、とある夏。
母と大喧嘩した。姉について喧嘩した。
それから母のことは嫌いになった。
会話もほぼない。最低限の会話。
行く意味もない気がし、泊まりに行ったりしていたが、挨拶をして帰るようになった。
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- 11 : 2018/10/17(水) 23:45:40 :
- そんな接し方を暫くしていた。
父から、「後悔してからじゃ遅いんだから、会える時に会っとけ。」と言われた。
俺からしたら、会いたくもないし喋ることも無い。ただ、たまに泊まりに行くようにはした。
そうやって、少しづつ母との関係は改善して行った。
そして、今度は父の話だ。
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- 12 : 2018/10/17(水) 23:48:22 :
- 父は怖かった。さっき言った通り怖かった。
厳しい人だった。目つきも、声も、雰囲気も。
ちょうど今頃の時期だろうか。父が大嫌いで対応が素っ気ないようになっていた。
耳にタコができるくらい成績について話された。仕方ないだろうとは思っていたが、イライラしていた。
ある時、父と約束していた釣りに行った。
小雨が降っていて、風が少しあった。
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- 13 : 2018/10/17(水) 23:51:04 :
- 俺は釣具に関しては全く知識がない。
分からないことだらけだった。
リール?ガイド?なんだそれは状態だった。
父には、竿を持てやら、置けやら、なんやら色々言われて怒られた。
投げ方を教わって、釣りをした。
なかなか釣れなかった。でも、2匹釣ることができた。嬉しかった。
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- 14 : 2018/10/17(水) 23:54:21 :
- その時の父の顔は今でも忘れない。
よくやった。と言うか、自分のように嬉しそうに微笑んでいた。久しぶりに父の笑顔を見た気がした。釣れた魚を見て、楽しそうに魚について話していた父を見て、俺も久しぶりに楽しいと思えた。
厳しい顔と言葉しか出さなかった父の笑顔がいつもよりも貴重なものに見えた。
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- 15 : 2018/10/17(水) 23:55:56 :
- そして、中間テストがあった。
散々父に言われてイライラしていた俺は、見返してやろうと思った。結果はよかった。
前回の合計点から50点以上あげることが出来た。
嬉しかった。父からも、よくやった。と言われた。
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- 16 : 2018/10/17(水) 23:57:43 :
- それからだったか、勉強に火がつくようになった。
家に帰って直ぐに明日の準備をし、机に向かうようになった。
いい点を取りたい。負けたくない。その日から勉強勉強勉強と。勉強三昧だった。
勉強をしている俺を見て父は何も言わなかった。
やっとやる気になったか。とでも思ってたのかもしれない。
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- 17 : 2018/10/18(木) 00:00:08 :
- そこから俺の成績は上がって行った。
順位も、ビリから数えた方が早い順位から、真ん中まで上げた。公立の志望校も、一個上を目指してみましょう。と言われて目指してみた。
それからも成績は上がり続けた。
だが、入試直前の模試で大きなミスをした。
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- 18 : 2018/10/18(木) 00:01:44 :
- 志望校に受からない点数を取ってしまったのだ。
俺は焦った。下げるべきか。それともこのままで行くか。俺は父に相談した。
父は、「自分が後悔しない方を選べ。」
とだけ言った。俺はそのままその学校を受けることにした。
入試当日。
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- 19 : 2018/10/18(木) 00:04:01 :
- 緊張しつつも会場に行きしっかり問題を解くことが出来た。
結果は合格だった。
嬉しかった。父も自分のことのように喜んでくれた。
あんなに厳しかった父が、泣いて喜んでいた。
俺も父の涙につられて泣いた。
合格祝いには、パソコンを買ってくれた。
俺が欲しいと言っていたゲーミングPCだった。
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- 20 : 2018/10/18(木) 00:06:24 :
- 俺は聞いた。「なんで?」
父は答えた。「欲しかったんだろ。頑張ったんだろ。だから買ったんだよ。」
嬉しかった。今はそのパソコンをメインに使っている。壁紙には、卒業式後に撮った俺と、姉と、父と、母が写った写真を設定している。
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- 21 : 2018/10/18(木) 00:12:17 :
- 父は、俺に言った。
「自慢の息子だ。よく頑張った。」と。
俺は今胸を張って言える。
「俺の父は自慢の父だ。」 と。
俺が伝えたいことは
努力することは簡単だった。
いくら嫌だと思った嫌いだと思った父、母は影から応援してくれてるんだ。ちゃんと見てるんだってこと。
そして、一番は。
後悔した時にはもう遅い。
いくら志望校に受かったからって言っても、後悔はするんだと。
受験生へ。
いくら勉強が嫌いでも、向き合ってください。逃げないでください。みんなが通ってる道なんだ、君だけが逃げる訳にはいかないんだよ。
頑張れ受験生。応援しています。
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- 22 : 2018/10/18(木) 00:14:02 :
- 駄文失礼しました。
受験生頑張れ!!
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