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  1. 1 : : 2018/10/13(土) 13:19:39
    初投稿です。

    エレクリはよくあるSSですが、ミカサ視点のほろ苦系のエレクリは見た事が少ないので書いていこうと思います。
  2. 2 : : 2018/10/13(土) 13:34:42
    ある日の夜、食堂で誰かが言っていた。

    「エレンとクリスタは付き合っている。」

    そんな馬鹿な。と、その時は噂が深く耳に残らなかった。

    ーーーーーーーーーーーーー

    その日は大雨だった。

    朝から気分が悪い。

    こんな日はエレンとお喋りして一日を終えようと思った。


    食堂へ足を運ぶと、既にエレンとアルミンが座っていた。


    「おはよう。エレン、アルミン。」

    「おう。」

    「おはよう。ミカサ。」


    いつも通りエレンは朝は口数が少ない。

    アルミンはまだ眠気が醒めなくて欠伸をしているのが目に見える。

    …ここは私が朝食を持ってきた方が良いのだろうか。


    「エレン、アルミン。私が朝食を持ってくる。」

    「おう。ありがとな。」

    「ほんと?ありがとね。」


    うん。いつもと同じだ。

    エレンとアルミンと朝食をとって、今日は自主練にでも付き合ってあげようと思う。

    私は二人を背に朝食を取りに行った。
  3. 3 : : 2018/10/13(土) 13:49:56
    今日の朝食はパンと…コーンスープだ。

    エレンの大好物のコーンスープ。

    きっと、私の分をあげれば喜ぶだろう。
    少し浮き足でエレンとアルミンのいる場所へと足を戻した。

    ーーーーーーーーーーーーー

    「はい。あーん。」

    「……上手いな。やっぱり。」

    「そうだよね!エレンの大好物だもんね!」

    「おう。もっとくれ。」

    「うん!はいどーぞ。」




    …?

    なんでクリスタがエレンの隣にいるの?

    なんで食べさせてるの。

    エレン…?


    「ねぇ、エレン。」

    「うぉっ。ミカサ。戻ってきてたのか。」

    「うん。だから、はい。これ。」

    「おう。ありがとう。」


    極力動揺を出さないように我慢した。

    でも、おかしい。

    普段ならクリスタはユミルと同じ席のはず。


    「ねぇ、クリスタ。」

    「うん?何かな。」

    「ユミルと一緒じゃないの?」


    …私の言葉でエレンとの距離が近くなった。


    「ユミルはアルミンと食べてるよ。」


    クリスタの指す方向を見ると、笑顔のアルミンと、ほんのりと赤みのあるユミルがいた。


    「ほんとね。でも何故?」


    確かに前から気にはなっていた。
    アルミンとユミルの距離が近い事。

    二人でペアを組んでいる事が多い事。

    手を繋いで歩いていた事。


    「二人はね。付き合ってるみたいだよ。」


    真顔でも笑顔でもない、なんとも言えない顔で言った。

    わかっていた。

    分かっていたけど、信じたくなかった。

    私とアルミンとエレン。
    この三人でいる事がなくなるんではないかと思って。



    私の「好き」が一つ、減った。
  4. 4 : : 2018/10/13(土) 14:00:22
    そのまま私はエレンとクリスタの向かい側の席についた。


    「そう…知らなかった。」


    嘘しか言えない。

    本当の事を言えば、からかわれるんではないかと思って。


    「それが当たり前だろ。あいつら誰にも言ってなかったんだから。」

    「うーん。でも、最近二人でいる頻度が多くなってたから、みんな気づいてたんじゃないかな?」

    「そうなのかもな。」

    「でも、私は嬉しいよ。」


    …?

    何故?


    「なんでだ?」

    「ユミルの恋が実ったからだよ。」

    「そういうもんか。」

    「うん。そういうもんだよ。はい。あーん。」

    「ん…」


    私には分からない。

    自分の心の拠り所がひとつ減ったのに何故そんなにも元気でいられるのか。

    ナチュラルにエレンの口に運んでいるのか。


    「俺にはわかんねぇよ。」

    「そう?私自身、恋が実って嬉しいってのもあるかもね。」

    …?

    クリスタに恋人が出来た?

    じゃあなんでエレンといるの。


    「クリスタ。」

    「何?ミカサ。」

    「クリスタは誰かと付き合ってるの?」

    「へ?」


    目を見開いて驚いている。

    そんなにも有名なのだろうか。


    「知らないの?ミカサ。」


    クリスタは私とエレンを交互に見て、息を吐いた。

  5. 5 : : 2018/10/13(土) 14:21:11
    「私が付き合っているのはエレンだよ。」




    ……

    ………

    その時は声が出なかった。

    いや。出せなかった。

    確かに今思えば、エレンとクリスタもペアで組んでいる頻度は上がっていた。

    でも…エレン。

    エレンなんて考えはなかった。

    なんでエレンなの?

    なんでエレンはクリスタなの?

    なんで、なんで。


    「なんで…私ではないの…」


    私の「大好き」が全て無くなった。



    ……

    幼い頃からいつも遊んでいた。

    幼い頃から好きだった。

    好きになってくれるようにアピールもした。

    なのに…なんで…


    「…エレン……」


    私はその日、訓練を休んだ。

    いっぱい、いっぱい泣いた。

    泣いて泣いて、悔しんだ。

    そして、

    いっぱい、いっぱい悲しんだ。

    クリスタは自分の恋が実ったからつらくなかったんだと今はわかった。

    じゃあ私は??

    好きなアルミンはユミルと付き合っている。

    大好きな……否、愛してるエレンはクリスタと付き合っている。


    私は一人?

    嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。

    もう一人になりたくない。


    「エレン…お願いだから帰ってきて……」


    私はベットに入って声を荒らげた。



    ……

    ………

    何分経ったのだろう。

    何時間経ったのだろう。

    気がつくと、誰もいなかった寝部屋に全員が就寝していた。


    「私はどうしたらいいの…」


    誰も聴いていないと思って小さな声で吐いた。


    「ねぇ、ミカサ。」


    …ふと、後ろからか細い声が聞こえた。


    「ふふっ。どうしちゃったの?」


    口角を少しあげ、聞いてきた。


    「私は…一人になってしまった。」


    もういい。嘘はいい。

    今だけは、いい。


    「そう…でも、ほら。まだまだ良い人いっぱいいるじゃん。」


    吐息と重ねた小さな声で魅せて言ってきた。


    「私にはエレンとアルミンしかいないっ!」


    少し腹が立ち強めに言ってしまった。


    「そう…じゃあもう駄目なのかもね。」


    吐き捨てるように言いながらクリスタはゆっくりと立ち上がった。
  6. 6 : : 2018/10/13(土) 14:39:22
    「どこか行くの?」

    嫌味でも言ってやろうと思って彼女が扉に手をかけた瞬間に言い放った。

    これで返ってきた言葉に嫌味をつけよう。

    それくらい許してくれるだろう。

    彼女の目をみて言葉を待った。


    「はぁ…私だって昔は今のミカサと同じだったんだよ。」

    「…?」


    わからない。

    何が言いたいの。


    「信じるもの全て抜き取られてなくなったの。」

    「だから今度は、と思って頑張ってエレンにアピールしたの。」

    「…だから何?」

    エレンと言う言葉に全身が熱く感じた。

    だから強めの口調で。

    「私は手に入れたの。幸せをね。」


    ……今までのクリスタとは違う雰囲気を感じた。


    「私はミカサに勝ったの。だから、もうエレンに手を出さないでね。」


    煽るように言ってきたから私も煽るように言ってやった。


    「…貴方にエレンは幸せに出来ない。だから私が必ず奪う。」

    「そう?出来るものならやってみなよ。」


    クスクスと笑って余裕を見せてきた。


    「あ、それと、ミカサが聞きたかったのってどこ行くかだよね。」


    …?今度はクリスタの雰囲気の戻った。

    扉をガチャリと開けてまた此方に振り替えった。
    ニヤリと笑う彼女をみて、また雰囲気が戻った。


    「今から行く場所、彼と二人で山小屋ね。」

    「なっ…!?」

    「着いてきたいなら着いてきなよ。エレンは嫌がるだろうけどね。」



    「貴方…最低ね。」

    「分かってるよ。そのくらい。」

    「でも、」


    その時の彼女の顔は今までみた中で一番憎たらしかった。


    「エレンは私が貰うから。じゃあね。」

    「…」


    バタンと扉が閉められて、また涙が出てきた。

    深夜に山小屋……何をするのか察してしまう私が嫌になる。

    本当に嫌になる。



    ……

    ………


  7. 7 : : 2018/10/13(土) 14:55:16
    朝、起きるとクリスタはいなかった。

    泣いていたはずなのに、涙の跡は残っていない。

    「もしかして…夢だった?」

    そんな考えが脳内に過ぎるといてもたっていられなくなってら食堂へと駆け足で向かった。


    食堂へ着いた。

    恐る恐るいつもの席へと体を向ける。


    「アルミン…と、エレン!!!!」


    いつものように二人で同じ机に席を置いていたのをみて、息を飲んだ。


    「良かった。良かった…」


    あれは夢だったんだ。

    あれは私の妄想だったんだ。

    二人にあの夢を話そうと思って、いつも通りエレンの隣に座ろうとした。


    「あのね…エレ「ミカサ?そこ、私の席だよ?」


    「は?え?」


    後ろを体を向けるとユミル…と、クリスタがいた。


    「は?じゃねぇだろ。おら。そこどけよ。」


    ユミルがしっしっと私には手を振る。


    「いや、でも…」


    嘘…あれは夢だったんじゃなかったの。
    現実ではなかったんじゃないの?

    クリスタが私の耳元で黒く囁いた。


    「ごめんねミカサ。エレンは私を選んだんだよ。」




    ……

    ………


    夢…じゃなかったんだ。

    思わず走って、逃げてきた自室でただただ呆然としていた。

    わかっていた。

    そんなことないとわかっていた。

    でも、信じたくなかった。



    …そうだ。もしかしたら、あと少ししたら別れるかもしれない。

    あんな事をしてても別れるケースは少なくないはずだ。

    だから…

    もし。もし、その時が来たら…



    ……

    ………

    その日、訓練で一人の逸材が失踪したとキース教官は誰もいない教官室で頭を抱えた。
  8. 8 : : 2018/10/13(土) 15:02:31
    私と同じ名前で、荒らしSSを上げている人がいます。その人と私は全くの無関係なので見つけたら即批判お願い致します。
  9. 9 : : 2018/10/13(土) 15:03:02
    批判しないで無視が安定
  10. 10 : : 2018/10/13(土) 15:03:56
    スレ主、感情的に動くと荒らしのターゲットになるから

    ss続けたかったら別サイトに移るか

    こそこそやってるかに限るぞ
  11. 11 : : 2018/10/13(土) 15:09:18
    >>9 指摘ありがとうございます。

    >>10 私は普段別サイトで投稿しております。
    こちらには初投稿だったのですが、トロールがいる事からもう今後こちらのサイトには投稿致しません。
  12. 12 : : 2018/10/13(土) 15:10:46
    >>11それがいい
  13. 13 : : 2018/10/13(土) 15:16:17
    こうしてまたnoteから人がいなくなるのであった
  14. 14 : : 2020/04/26(日) 13:56:22
    そのサイトを教えて欲しい。ハーメルン?
  15. 15 : : 2020/04/26(日) 14:22:17
    >>14今更聞いてどうする。もう作者見てないぞ
  16. 16 : : 2020/04/26(日) 14:22:37
    2年遅いわ

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