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  1. 1 : : 2013/10/06(日) 19:05:33
    のりピクミンです(^-^*)

    ・ミカサとアニの楽しい休日
    ・ジャンとエレンの不憫な休日
    …などを書きました

    今回はシリアス物に挑戦したいと思います。
    応援よろしくお願いします!!!!!(*^^*)
  2. 2 : : 2013/10/06(日) 19:26:57
    期待しすぎて死亡

    俺のssも見ておくれ!!
  3. 3 : : 2013/10/06(日) 19:37:02
    モノクマダンスさんありがとう!
    見るね!!!!!(*^^*)
  4. 4 : : 2013/10/06(日) 19:38:22
    期待してるぜ!!
    シリアスいいなぁ
    クリスタつかながりで俺のダズクリもよろしくたのむぜ!
  5. 5 : : 2013/10/06(日) 19:42:26
    支援
  6. 6 : : 2013/10/06(日) 19:42:30
    いろはすさん!
    だ、ダズクリ…?!

    み、見てみますね!
  7. 7 : : 2013/10/06(日) 19:55:05
    大きくて、細くて、綺麗な指
    そんな彼の手から生まれる紅茶は
    とても美味しかったのを覚えてる。

    ーある夜のことだった、
    訓練を終えてくたくたに疲れていた私は
    夕食を食べないで早く寝ようと思っていた。

    と、そこに、どこからか暖かく甘い香りが漂ってきて、私の鼻をくすぐる

    クリスタ(給湯室から…?)

    香りの元をたどると給湯室があって
    思わず私は部屋を覗きこんだ。

    …そこに立っていたのは、
    同期の…ジャン・キルシュタイン…

    あまり話したことは無いが、結構きつい性格だとゆうのはかなり前から知っていたし、
    毎日の様にエレンとケンカをしていたから

    怖い人

    とゆう印象が強く、
    自分から話しかけようとは心がけて無かった相手だった。

    しかし、紅茶をいれる彼の顔は
    穏やかで…とても優しそうで…
  8. 8 : : 2013/10/06(日) 19:58:09
    すまん!
    とゆうなのか?
    というではないのか?
  9. 9 : : 2013/10/06(日) 20:03:08
    えっ?あ~
    わからんから適当に流してください(*^^*)
  10. 10 : : 2013/10/06(日) 20:07:08
    >>9
    あ、はい…(((・・;)
  11. 11 : : 2013/10/06(日) 20:16:56
    期待してます!
    頑張って下さいね!( ・∇・)
  12. 12 : : 2013/10/06(日) 21:23:41
    クリスタ(……)ゴクッ

    (おいしそうだな…ちょ、ちょっと飲みたい気もする…)

    ジャン「…」チラッ

    ジャン「…あー。一人で飲むの寂しいなー」

    クリスタ「!」

    ジャン「それに、少し入れ過ぎちゃったしな、一人じゃ飲みきれねーよー。」

    …ジャンの言葉は演技くさかったけど…

    クリスタ「あ、あの」

    クリスタ「私で良いなら…一緒に飲む…よ?」

    のっかることにした

    私がいそいそと出て来ると、彼は微笑み
    給湯室の小綺麗な椅子をひき

    ジャン「どーぞ」

    と言った。
    女の人の扱いになれているのか
    それとも小馬鹿にしてるのか
    いまいちよくわからない。

    …少し待っていると目の前にほかほかと湯気の立つ紅茶をだしてくれた

    クリスタ(ほぁ……ミルクティーかぁ…)

    色は濃いめで、茶葉が良く煮出してあるのがわかる。
    猫舌だから少しふーふーしてから
    一口、口に含んだ

    クリスタ(……!!)

    とても美味しかった、多分、今まで飲んできた中で一番

    一瞬で体中が暖かくなって、さっきまで体に重くのしかかっていた疲れは、どこかに吹っ飛んでいってしまいそうだった。

    ジャン「……どうだ?」

    ジャンは読んでいた新聞をたたみ、視線をこちらへ向ける。

    クリスタ「すっごく!おいしいよ!」

    ジャン「…そうか、良かった。」

    クリスタ「…」ズズズ…

    クリスタ「…兵士なんかやめて、カフェでも開いたらどう?毎日行くよ?」フフッ

    ジャン「ははっ!それはいいなぁ」ニコッ
  13. 13 : : 2013/10/06(日) 21:36:26
    パネェ…!!
    頑張れ!
  14. 14 : : 2013/10/06(日) 21:40:15
    いいっすね…ファイト!
  15. 15 : : 2013/10/06(日) 21:42:38
    しえーん
    頑張って
  16. 16 : : 2013/10/06(日) 22:34:49
    アニ神さんも応援してくれてるぞ!!!!
  17. 17 : : 2013/10/06(日) 23:13:01
    わあぁ!!!
    皆さん本当にありがとう>_<

    嬉しいです!!!!!
  18. 18 : : 2013/10/06(日) 23:14:12
    応援してますよ!のりピクミンさんの作品好き♪

    ガンバッテ~!
  19. 19 : : 2013/10/06(日) 23:19:08
    なんかこのジャンいつもの何倍もかっこいい!!
  20. 20 : : 2013/10/06(日) 23:34:04
    クリスタ「ふふっ…」

    クリスタ「…」ゴクゴク…

    クリスタ「……アレ?」

    ジャン「…ん?どうした?」


    このカップ……給湯室のと違う…

    給湯室のカップは無地で、色んな人が使うから
    ヒビが入ったり、欠けてたり、黄ばんでたりするんだけど…

    このカップは可愛い花柄が入ってるし
    綺麗で、ヒビ一つ入ってない……。


    私がまじまじとカップを見つめていたら


    ジャン「…あー…それはアレだ、自前だ」

    ジャン「ここのカップ使うって……何か抵抗あるしよ…、人が口付けた奴、使いたくねぇんだよ」

    とジャンは言った

    ジャンって実は潔癖症なのかなぁ…
    私も少しは抵抗あるけど…
    そう思いながらカップを口に運ぶ

    クリスタ「…あっ!」

    ジャン「な、何だよ今度は…」

    クリスタ「ご、ごめんね…?カップ…」

    ジャン「…は?」

    ジャン「あ、あぁ別にいいよ、コレあるし」

    ジャンは手元にあるカップを指さす

    クリスタ「で、でもっ…」
  21. 21 : : 2013/10/06(日) 23:43:10
    ジャン「……」ウーン…

    ジャン「そうだ、それお前にやるよ」

    クリスタ「え…!?」

    ジャン「また俺の紅茶飲みたくなったら、そのカップ持って俺んとこ来い」

    ジャン「いつでもいれてやる」

    クリスタ「ほ、ほんと…?」

    ジャン「おう」

    クリスタ「…」

    クリスタ「へへへ…じゃあ、お言葉に甘えて…」ニコッ


    …人は見かけによらないって本当なんだな。

    ちゃんと話したこと無いのに勝手にジャンの事怖い人、だなんて決めつけてた自分がちょっぴり恥ずかしくなる。
  22. 22 : : 2013/10/07(月) 00:34:19
    このジャンは報われてほしい
    期待!
  23. 23 : : 2013/10/07(月) 18:25:00
    …その日から
    週の最後の日、ジャンに紅茶を入れてもらうようになった。

    たまにお茶菓子を持って行き、二人で食べたり…

    …この時、
    ジャンとは無理に会話しない
    ふと、喋りたいときに喋り

    笑いたいときに笑う

    興味の無い話は適当に相づちをして受け流す


    うーん…なぜか分からないけれど…
    ジャンの前では自然体でいれた。

    ジャンはそこまで私に興味がないから
    失礼なことを言っても余り傷つかないし

    本人も本人で
    ビシバシと私に物を言うから

    あまり気を使わなかった事もあるからかな…?


    ーーでも

    相変わらず、紅茶を入れているときのジャンは幸せそうで
    その顔を見てると、私も幸せになる。


    私が紅茶を飲んで笑顔になると
    ジャンも笑顔になる。

    そんな時間が、私にとって
    一番大切な時間になっていた。


    …けれど、幸せな時間はそう長くは続かない

    わかっていた。

    わかっていた…はずなのに………
  24. 24 : : 2013/10/07(月) 20:03:44
    そうだシリアスものだったんだよな
  25. 25 : : 2013/10/08(火) 00:15:11

    ートロスト区奪還作戦…



    あの日から、私達の人生は崩れ始めた…



    私は巨人の引きつけ役をやっていた

    クリスタ(…ヒッ!)

    下を見れば
    巨人、巨人、巨人…巨人だらけ…
    …巨人の海だ。

    クリスタ(びびっちゃ駄目だ、落ち着け…)

    クリスタ(落ち着け落ち着け落ち着け)

    今も皆、必死に闘ってる
    私がびびってても何にもならない

    皆の…役に…たたなきゃ…!
    自分に言い聞かせる、なのに、なのに…

    クリスタ(震えが止まらないっ…)

    怖いよ、助けて。あぁ、怖い…

    ガコッ…

    …あれ?何か

    …不気味で、鈍い音がした、嫌な、予感が…

    「…ぅっ…?!」

    隣の子のアンカーが、壁から抜けた

    女の子だ。

    私と同じ歳ぐらいの。

    一瞬、目があった。

    『助けて』って彼女は言った。

    そして

    …彼女は巨人の海へ落ちていく。

    数秒の事なのに……とても長く感じた。

    助けなきゃ。

    私の体は勝手に動いてた。

    助けなきゃ。

    自分から巨人の海へ落ちていく。

    助けなきゃ。

    あの子はもう海に沈んだ。

    あぁ、もう駄目か。

    あれ?。

    男性の兵士が私の方へ飛んでくる。

    駄目だよ、こないで。

    何か叫んでいる。

    ほら、巨人が私を掴んだ。

    彼は私の方へ手をのばす。

    私の手は、巨人の口の中へ。

    あぁ、駄目だ。

    もう駄目だよ。

    助けに来ないで……

    …ジャン…





  26. 26 : : 2013/10/08(火) 18:00:32




    ……

    …………暗い…

    ……

    寒い……………

    ……

    ……………………誰か…

    ……

    …………誰か、居ないの?

    ……………………………………

    …あれ…?

    ……………誰か、私を呼んでいる………

    私の名前………

    …………

    何だかふわふわする…

    ………いい匂いもする…

    ………………

    …あったかい……

    …………

    …そうだ…

    ……………戻らないと…

    ………

    ……戻らないと…

    ……………………………………………………



  27. 27 : : 2013/10/08(火) 18:27:28

    クリスタ「……」

    目が覚めたら、そこは…

    クリスタ「…」

    死の世界ではなかった。

    あの時、私に何が、何があったの?

    どうして、ここにいるの?

    どうして、死んでないの?

    クリスタ(頭の中がぐちゃぐちゃ…)

    …横を見ると、紅茶が入れてあった

    クリスタ(紅茶……)

    クリスタ(……ジャン…?)

    そういえば、ジャンは

    私を助けようとしてた。無事なのか…
    少しホッとしながらカップに手を伸ばした

    クリスタ「あ、れ…?」
  28. 28 : : 2013/10/08(火) 22:15:32
    みてるよ~
  29. 29 : : 2013/10/09(水) 23:32:51
    無い

    …何が?

    腕が

    右腕が。

    …いつから…?

    …あ

    …あの時だ、トロスト区奪還作戦のとき…

    その日から結構たってる

    3日…くらい?

    この前まで自分の体についていて当然だった物が右肩から綺麗に無くなっている

    それを見て、

    私は…………………

    ……………………………………………

    何も思わなかった。

    悲しい

    とゆう感情が

    何故かわいてこなかった。



    腕は二本あるし、一本無くなっても
    ちょっと不便になるだけ

    別に死なないし…
  30. 30 : : 2013/10/09(水) 23:41:18
    ……………

    あ…

    でも。

    …訓練。



    か、開拓地送り?

    いや、

    そんなのいや。

    絶対!

    ここから立ち去らなきゃいけなくなる!


    どっと胸の奥から不安が溢れてくる

    ………

    どうしよう。



    誰か



    誰かに会いたい。

    会って。

    話をして、

    これから自分が、どうすれば…

    いいのかを………




    おぼつかない足取りで部屋から出て
    とにかく人を捜した。

    今一人で居たら、不安で押しつぶされそうだった


    …誰か

    ……誰か!……………………





    「………クリスタ?………」
  31. 31 : : 2013/10/10(木) 00:06:47

    クリスタ「…ジ…」

    クリスタ「ジャン…………」

    ジャン「大丈夫なのか…………………?」

    ジャン「その、…っと……」

    クリスタ「…腕?」

    ジャン「あ、あぁ」

    クリスタ「大丈夫そうに見える?」クスクス

    ジャン「…笑い事じゃねぇぞ。」

    クリスタ「…」

    クリスタ「………知ってる」

    ジャン「………………!」

    ジャン「…すまん」

    クリスタ「何で謝るの」

    ジャン「……………」

    クリスタ「ジャンは悪くない」

    クリスタ「…」

    ジャン「……………」

    クリスタ「開拓地送り」

    ジャン「っ!」

    クリスタ「あ、やっぱそうなんだ」

    ジャン「………」

    クリスタ「黙らないでよ…」

    クリスタ「ねぇ」

    クリスタ「何で」

    クリスタ「何で泣くのよ………………」



    ジャン「……………だっ…………てよ、俺がっ、もう。少しっ早かったら……俺が、早く助けたら…!クリスタの、クリスタの腕…………………っ」

    クリスタ「もういい、…いいから」

    ジャン「くっ……………そぉ」

    クリスタ「…………………」

    ジャン「……見んなっ……………」

    クリスタ「うん………」

    ジャン「…………………」

    クリスタ「でも」

    クリスタ「ジャンは私を助けてくれた」

    クリスタ「………助けてくれなかったら死んでた」

    クリスタ「……………」

    クリスタ「…開拓地行きかぁ」

    クリスタ「まぁ………」

    クリスタ「しょうがないよね。」

    ジャン「…………………ん…」

    クリスタ「…」

    クリスタ「私、ユミルの所へいくね。」

    ジャン「うん…」

    クリスタ「……………ありがとう、ジャン」

    ジャン「…じゃあな」


    今思えば。
    あのままジャンの側にいてやれば良かった何て思ってるけど…

    あの時の私は
    あれ以上彼のつらい顔を見ていられなかった

    悲しくて

    辛くて

    苦しくて…………




  32. 32 : : 2013/10/10(木) 00:51:50
    その夜は、長官に開拓地行きを命じられ。


    泣いた泣いた、目が真っ赤になるまで

    いや、ユミルの方がないてたかな…?
    サシャ達も悲しんでた

    私は「ごめんね」
    しか言えなかった…









    ジャン「うちに来るか?」

    クリスタ「……は?」

    朝、起きたらすぐ目の前にジャンがいて
    そしたら急に
    こんなことを言い始めた


    ジャン「だーかーら!うちに来て暮らさねぇかってきーてんの!!!!」

    クリスタ「そっ、何でそんな急に//////」

    ジャン「えっ?」

    クリスタ「はっ?」




    ……彼の言いたい事はこうだった。

    開拓地に行くくらいなら
    俺の家で暮らさないか?

    母親も一人だけだから、お前が居てくれたら安心なんだが…と。

    …少し勘違いしちゃったけど
    私はすぐそれをのんだ。

    開拓地行きはかなり嫌だったし

    命の恩人からの頼みだ

    断るわけがないし
    断るわる理由もない。


    キース長官やほかの人たちも納得してくれて
    ユミルも、私のためだ、と承諾してくれた


    私はジャンの家にお世話になることになり。
    すぐに家へ転がり込んだ
  33. 33 : : 2013/10/10(木) 01:28:58
    ジャンママは名前わからんから

    ママにしとくね!
  34. 34 : : 2013/10/10(木) 01:40:13
    見てるぞ〜
  35. 35 : : 2013/10/10(木) 08:02:32
    いいぞいいぞ
  36. 36 : : 2013/10/10(木) 19:04:24
    面白いよ~
  37. 37 : : 2013/10/10(木) 22:09:19
    ジャンのお母さんは、私が急に来たにも関わらず
    笑顔で接してくれた


    クリスタ「よ、よろしくお願いしますっ!」

    ジャン「おいおい…そんな緊張しなくても…」

    クリスタ「え、あ、そぉかな…?へへへ…」

    ママ「……」ニヤニヤニヤ

    ジャン「何にやついてんだ、気持ちわりぃ」

    ママ「いーやー?まさかあんたがこんなべっぴんさん連れてくるなんて、ねーえ?」ニヤニヤニヤ

    クリスタ「そ、そんなっ///」

    ママ「…で?で?告白はどっちからだい?やっぱりジャンからかい?」ニコニコ

    クリスタ「…え?」キョトン

    ジャン「だーーーーーっ!!!もーーーっ!!!!!」

    ママ「冗談だよ冗談」ケラケラ

    クリスタ「あ、あははは…」

    ジャン「…ったく…///」

    ママ「話は聞いてるよクリスタちゃん。」

    ママ「大変だったねぇ……」

    クリスタ「いっ!いえいえ!…」

    ママ「ふふ…」

    ママ「自分の家みたいにしていいんだからね?」

    クリスタ「はい、分かりました。」ニコッ

    ママ「は~い、敬語禁止!あと私のことはママってよんでおくれ」ニコニコ

    クリスタ「えっ!…と…」チラッ

    ジャン「…?」

    ジャン「…」ニコッ

    クリスタ「!」

    クリスタ「え…と、わ、分かった…よ…?」

    ママ「おっけーおっけー!」ニコッ

    クリスタ「///」

    ジャン「…うし、じゃ、俺帰るわ」ガタッ

    ママ「あ?もうかい?はやいね」

    ジャン「おう、じゃーな」

    クリスタ「ば、ばいばいっ!」

    ママ「気をつけるんだよー!」

    ジャン「わかってるっつーの」フリフリ

    クリスタ「…」フリフリ…

    ママ「…」

    ママ「で、」

    ママ「ホントの所どうゆう関係なんだい?」ズイッ

    クリスタ「えっ、えっ?」

    クリスタ「えーーーーっ!!!!」



  38. 38 : : 2013/10/11(金) 17:41:58
    ーそして、あの家で暮らし始めた数年後

    私は23才になり、
    ジャンのお母さんもすっかり年を取った




    クリスタ「…ただいまー!」

    ママ「…あ、あらお帰り。」

    クリスタ「…どうしたの…?顔色悪いよ…?」

    ママ「ん?あらそーお?最近寒いから~」ケラケラ

    クリスタ「…」

    …………………………

    ママ「………」ガサガサ

    クリスタ「あれ?」

    ママ「………」ゴソゴソ

    クリスタ「それ…その前も買ってきたよ…?」

    ママ「…?」

    クリスタ「あ…うん、なんでもない」ニコッ

    ママ「……」ガサガサ

    クリスタ「…」


    …………………………


    クリスタ「あははっ、それでエレンが~…」

    ママ「…ん?エレンって…誰?」

    クリスタ「…え…」

    ママ「………?」

    クリスタ「ぁ…あの人だよ!ジャンと仲悪くて、顔が怖い…この前会ったでしょ?」

    ママ「…………あ、あの金髪の子ね…」

    クリスタ「…う、…」

    クリスタ「うん!」ニコッ

    ……………

    嫌な予感がした

    むしろ

    嫌な予感しかしなかった…
  39. 39 : : 2013/10/11(金) 17:58:37

    クリスタ「……」プルルルル…

    ジャン『…はい、キルシュタインです。』

    クリスタ「もしもし、私だよ…」

    ジャン『お、クリスタか…?どうした。』

    クリスタ「ん…、あのね」

    クリスタ「ママがぼけちゃったの…」

    ジャン『…まじか?』

    クリスタ「う、ん。」

    ジャン『……は~っ…』


    受話器越しから聞こえるジャンの声。
    久しぶりに声を聞けたけれど
    とても疲れているようだった


    クリスタ「来れなさそう…?」

    ジャン『…わりぃ、無理だ…』

    クリスタ「………忙しいのね」

    ジャン『まぁな、悪いけど、頼むぞ』

    クリスタ「わかったわよ」

    ジャン『………怒んなよ』

    クリスタ「別に怒ってないし、じゃあね。」

    ジャン『あぁ、じゃぁ…ブチッ……ツーツーツー


    クリスタ「……」チラッ

    ママ「…」

    クリスタ「…はぁ…。」


    しょうがないよね、仕事があるんだし

    だって、ジャンは分隊長だもん、ね

    忙しいよ…ね…。




    最近、ジャンはここに来なくなった

    仕事だけじゃなく、仕事の付き合いもあるそうで
    、上司の女性や、部下の女の子達と飲みに行くこともちらほら………

    まさか……

    ママ「クリスタちゃーん?」

    クリスタ「あっ、なぁに!?」


    不安だ。
  40. 40 : : 2013/10/11(金) 18:27:57



    クリスタ「ママ?いるー?」

    ママ「…………」

    クリスタ「お庭の水まき終わったよ~」

    クリスタ「今、ご飯つく…ママ「…ぁ…れ?」

    クリスタ「…え?」

    ママ「あなた、だぁれ?」

    クリスタ「……」

    クリスタ「………あ、」

    クリスタ「…………はっ………」

    ママ「ここ、どこ?」

    クリスタ「………あはっ、あはは」

    クリスタ「ははははは…」

    ママ「ままは?ぱぱは?」

    クリスタ「…」ポロポロ

    クリスタ「…す…けて………」ポロポロ

    クリスタ「助け……て、ジャン………」ポロポロ

    クリスタ「どうするの…?どうすれば………」

    ママ「…………ぁ…」

    クリスタ「ま、ま…ま?」ポロポロ

    ママ「……………」

    クリスタ「ままっ?…え?」

    ママ「………」

    クリスタ「いや、…いや、そんなっ、」


    クリスタ「いやぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!!!」






  41. 41 : : 2013/10/11(金) 19:28:28


    ジャン「…」

    クリスタ「…」

    ジャン「久しぶり。」

    クリスタ「…ばか」

    ジャン「……」

    クリスタ「…」

    クリスタ「すぐ来れなかった理由は?」

    ジャン「へ、壁外に行ってて…」

    クリスタ「…そう。」

    ジャン「…」

    ジャン「怒るなよ………」

    クリスタ「…仕方ないでしょ」

    ジャン「…あぁ……」


    目の前には真新しい墓石。

    そこにはジャンの母の名前があった。


    ジャン「遅すぎたな……」

    クリスタ「…」

    ジャン「……はぁー………」

    クリスタ「………」

    ジャン「…馬鹿だな、俺………」

    クリスタ「…うん」

    ジャン「…………」

    クリスタ「………ジャン」

    ジャン「…ん?」

    クリスタ「いつでも帰ってきてね」

    ジャン「……」

    クリスタ「調査兵団で…いくら仲間が死んでも…いろんな人が敵になっても……」

    クリスタ「私はあなたの味方だから」

    クリスタ「あなたの居場所は、私が作る」

    ジャン「…………クリスタ…」

    ジャン「お前……………」


    それは私の決意だった。

    私は、あなたが好きなの。
    とても…とても…


    クリスタ「一生………」

    ジャン「………」

    ジャン「ありがとな…」


    彼の笑顔は弱々しくて…今にも崩れそうで…
    いつもと違った

    辛かった。

    けど、今は違う、私は逃げない
    辛いことも、苦しいことも
    一緒に乗り越えるんだ。


    クリスタ「ジャン」

    クリスタ「帰ろう?」


    そう、帰ろう。
    私達の家に………
  42. 42 : : 2013/10/11(金) 20:43:02

    彼は、やはり仕事が忙しく
    あまり帰って来ないけれど、

    週の最後の日に帰ってきて
    紅茶をいれてくれるようになった


    クリスタ「…今日はダージリン?」

    ジャン「あぁ」

    クリスタ「ふふっ、美味しい」

    ジャン「だな…」

    クリスタ「……」ズズズ…

    クリスタ「…今、何人残ってる…?」

    ジャン「…俺を入れて、三人だ」

    クリスタ「……随分と少ないのね…」

    ジャン「厳しいんだ、それくらい」

    クリスタ「………うん」

    ジャン「俺は、死なないぞ」

    クリスタ「…頼むわよ?」

    ジャン「…わかってるって…」

    クリスタ「…」ズズズ…

    ジャン「庭、全部お前がやったのか?」

    クリスタ「そうよ?綺麗でしょ!」

    ジャン「片腕でここまで出来んだな…」ズズ…

    クリスタ「へへーん!」

    ジャン「毎日水やるなんて面倒くさくねぇ?」

    クリスタ「う~ん、やることがないから~」

    ジャン「編み物でもやったらどうだ?」

    クリスタ「ん~、気が向いたら、ね」アハハ

    ジャン「……そうだなぁ…」

    ジャン「あ」

    クリスタ「ん?」

    ジャン「来週、庭で飲まないか?」

    クリスタ「…わぁ!凄く良いかも!」

    ジャン「だろ?」

    ジャン「…じゃあ、とっておきの奴にするか」


    ジャンは足元に置いてあった缶をテーブルに置いた。


    クリスタ「とっておきの…茶葉?」

    ジャン「そう茶葉だ、とっておきのな」

    そう言って何かをたくらんでるように笑う

    クリスタ「高そう~いくら?」

    ジャン「高かったら怒るか?」

    クリスタ「怒るっ!」

    ジャン「じゃー言わない!」ケラケラ

    クリスタ「もーっ!」クスクス


    その高そうな缶は、キッチンの戸棚に大事そうにしまわれた。


    ジャン「…来週がお楽しみだな」

    クリスタ「うんっ!…って、もう帰るの?」

    ジャン「まだ提出する資料がそろってねぇんだ、上の奴らそうゆうの遅れるとうるさくてかなわねぇ」

    ジャン「すまんな」

    クリスタ「そっか…残念…」シュン

    ジャン「じゃ、また来週な」ナデナデ

    クリスタ「ふふっ、行ってらっしゃい」

    バタン

    クリスタ「ふぅ~…」

    クリスタ(ジャン…結婚とか…興味ないのかな)

    クリスタ(全然そうゆう話し無いし……)

    クリスタ(まだキスさえして…ないし?///)

    クリスタ(…)ウーン

    クリスタ(来週…自分から言ってみようかな…)
  43. 43 : : 2013/10/11(金) 23:47:36


    アルミン「…あれ?ジャン、早かったね」

    ジャン「あぁ、仕事があるからな」

    アルミン「ふふっ、彼女より仕事かい」

    ジャン「…うるせぇ、明日は壁外調査だろ早く寝ろ。」

    アルミン「そうだね、そうするよ」

    ジャン「…あぁ、お休み」

    アルミン「うん、お休み」ニコッ

    アルミン「…あ」

    ジャン「…ん。何だよ」

    アルミン「…クリスタと、結婚とか考えてないの?」

    ジャン「な、何だよ急に…」

    アルミン「いや、何となく」

    ジャン「…」

    ジャン「まぁな」ニヤッ

    アルミン「うわ、むかつく」

    ジャン「自分で聞いたんだろーが」

    アルミン「あはは」

    ジャン「け、計画は…して…る///」

    アルミン「うわ、照れてる」

    ジャン「だーっ!!!!!もー!!早く寝ろ!!!!!」

    アルミン「はーいはい。」

    ジャン「ったく…」

    ジャン「…」



    アルミン「…」

    アルミン「…ハァ…」

    ガチャッ…


    バタン!
  44. 44 : : 2013/10/12(土) 00:32:40


    ー週末ー

    クリスタ「…」コトコト…

    クリスタ「…」…トントントン

    クリスタ(ジャン、遅いなー)

    クリスタ(七時までには帰るって言ってたのに)

    クリスタ「…よし、できたっと…!」


    トントン


    クリスタ「あっ!」

    ジャン「俺だ、開けてくれ」

    クリスタ「はーい!♪」

    ガチャッ

    ジャン「悪い、遅くなったな」 

    クリスタ「えへへー、いーよいーよ!あっ、今ご飯出来たんだ~お庭に運んでくれる?」

    ジャン「おう、いいぞ。」

    クリスタ「ふふふ~♪」

    ジャン「えらいご機嫌だな」

    クリスタ「そ~お~?♪」ギュー

    ジャン「ばっ、バカ!止めろっ///」


    プルルルルル…


    ジャン「っ!あ、電話だ!」

    クリスタ(ちぇ…逃げたな~)ジトー

    ジャン「はい!もしもし…あ、アルミン?」

    ジャン「…うん、うん、…わかった」

    クリスタ「どうしたの…?」

    ジャン「…渡したい資料があるから酒場に来て欲しいんだと、」

    クリスタ「…え」

    ジャン「すっ、すぐ!すぐ帰ってくる!!!!!」

    クリスタ「……」

    ジャン「なっ?クリスタ、すぐ帰るから!」

    クリスタ「またお仕事お仕事…」ムムム…

    ジャン「すまんっ!」

    ジャン「すぐ帰る!!!!!じゃあな!」


    ガチャッ、バタンッ


    クリスタ「…………」

    クリスタ(仕方ない、待とう…)クスン
  45. 45 : : 2013/10/12(土) 00:43:07


    クリスタ「…」

    クリスタ(遅い)

    クリスタ(ジャン、飲んでるのかな…)イライラ

    クリスタ(もういい、迎えにいく)ガタッ


    ガチャッ

    おばさん「あら、クリスタちゃん」

    クリスタ「あ、どうも」

    おばさん「どうしたの?こんな夜に」

    クリスタ「ジャンが帰らないので迎えに」ニコッ

    おばさん「あらあらあら」

    おばさん「行かない方がいいわよ」

    クリスタ「えっ…?」

    おばさん「さっき、酒場の方で男の人たちが乱闘してたから…今も騒ぎになってるわよ?」

    クリスタ「え…………

    クリスタ「!…」ダッ

    おばさん「あら?!クリスタちゃん?!」



    嫌な予感がする

    嫌な予感がする

    嫌な予感がする

    走って

    走って

    走って

    お酒の匂いがする道をひたすら走って

    人だかりを見つけた

    ジャン

    ジャン

    ジャン!
  46. 46 : : 2013/10/12(土) 01:36:06

    ザワザワ…ガヤガヤ…

    クリスタ(見えないっ!)

    クリスタ「通してください!」

    ザワザワ…ガヤガヤ…

    クリスタ「とおしっ…てっ!」

    クリスタ「あぁっ、痛い!痛い!」

    ザワザワ…ガヤガヤ…

    …あ、

    あそこにいるのは…

    アルミン?

    クリスタ「あるみんっ!アルミンっ!!!!」

    クリスタ「あっ、とぉしてぇ!!!!!とぉして!」

    何で気づかないの?

    何で下を向いているの?

    何で…



    え、



    血…?

    クリスタ「とおして!!!!!とおしてぇ!!!!!」

    クリスタ「…はやくっ、して!あぁっ!
  47. 47 : : 2013/10/12(土) 01:41:22

    アルミンの足元、

    人が倒れてる、え、血、いっぱい

    何で

    何でこんな、

    あぁっ

    何でジャンが倒れてるの……?

    いや

    ジャンじゃない

    あれはジャンじゃない

    髪の色が同じなだけ

    着てる服が同じなだけ

    身長が同じなだけ

    ただ

    ただちょっと似てるだけ

    そう

    そうよ

    これは………ジャンじゃない
    さジャンじゃないの
  48. 48 : : 2013/10/12(土) 01:41:48
    みす

    ジャンじゃないの

    です
  49. 49 : : 2013/10/12(土) 11:15:27
    みてるよ~
  50. 50 : : 2013/10/12(土) 12:18:27
    ジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃないジャンじゃない
  51. 51 : : 2013/10/12(土) 12:22:18


    クリスタ「いやっ、いやぁっ!!!!!」

    クリスタ「あぁあ!!!!!いやぁあっ!!!!!」

    クリスタ「一人にしないでぇ!!!!!」

    クリスタ「私をっ!!!!!…一人にしないでぇ!!!!」

    クリスタ「うっ………く…」

    クリスタ「あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁ!!!!!」
  52. 52 : : 2013/10/12(土) 12:55:08







    アルミン「………クリスタ…」

    クリスタ「…………あるみん…?」

    クリスタ「ここ…どこ…?」

    アルミン「病院だよ……」


    真っ白で統一された、大きな部屋に
    ベッドと
    窓が一つ、ゆらゆらと白いカーテンが揺れる


    クリスタ「…何で…?」

    アルミン「………さぁね」

    アルミンは悲しそうな笑顔を浮かべた

    ……

    クリスタ「…ジャンに会いたい」

    アルミン「………」

    クリスタ「ジャンはどこ?」

    アルミン「………ジャンはね…」

    アルミン「…………」

    クリスタ「………?」

    アルミン「…っく………」

    クリスタ「アルミン?…どうしたの?」

    クリスタ「何でないてるの?」

    アルミン「………」

    アルミン「ジャンはね…っ、」

    アルミン「死んだんだ」

    クリスタ「…」

    クリスタ「…そう」

    アルミン「…?!」

    クリスタ「…ところで、ジャンはどこ?」

    アルミン「……っ!!!!!」

    アルミン「クリスタ!!!!!!!!!!」

    クリスタ「…?!」ビクッ

    アルミン「これは夢でも何でもない!!!!!」

    アルミン「事実なんだ!!!!!」

    クリスタ「…………?」

    アルミン「ジャンは死んだ!!!!!」

    アルミン「喧嘩の仲裁に入って!!!!!」

    アルミン「でもっ、喧嘩に火をつけてっ!」

    アルミン「あっ、頭を瓶で殴られて!!!!!」

    アルミン「何回も何回もっ!!!!!……」

    アルミン「なのにっ!!!!!」

    アルミン「なのに僕は止めなかった!」

    アルミン「怖くて!!!!!」

    アルミン「止められなかった!!!!!!!!!!」




    クリスタ「…」

    クリスタ「…………………………」

    クリスタ「…あ」

    クリスタ「……………………………」

    クリスタ「そっか」


    アルミン「………」

    アルミン「…クリスタ、君は今、冷静だ」


    えぇとても冷静、自分でもびっくりするくらい


    アルミン「それは、ジャンの死を受け入れられてないからなんだ。」


    ………え?
  53. 53 : : 2013/10/12(土) 14:12:44

    アルミン「いいかい?ジャンのことを思い出すんだ、ゆっくりと。」

    え?思い出す?そんなの簡単よ

    えっと……………

    ……………………………………………え

    思い出せない

    …何で?

    声も口癖も顔も、分からない

    何で。


    アルミン「髪型はどんなだった?…」


    髪型………あ、ぼんやりと思い出す

    茶色で、ちょっとクセのある…

    でもそれは

    最後にみた、死んだジャンのもので

    きれいな髪は赤黒く染まっていて…


    アルミン「ゆっくり、ゆっくりでいいから」

    目の色は…薄茶色…

    彼は同期から馬面だと言われてたな…

    たしかに、そうかも

    私の思い浮かべた彼は笑っていた

    私といる時にしかみせない

    リラックスした笑い方…

    あぁ

    もう見れないのね

    あの笑みも

    もう飲めないのね

    あなたの入れる紅茶も

    もう触れることはないのね

    あなたの暖かい手も

    すべてが愛おしい…


    クリスタ「…ぅう…うあぁ……」ポロポロ

    アルミン「………」グスッ

    クリスタ「ひっ…く…うぅ…あぁあ…」ポロポロ

    アルミン「……っ……」グッ…

    クリスタ「うあぁあぁあぁあぁ」ポロポロ
  54. 54 : : 2013/10/12(土) 14:31:27

    ーーーーーーーーーー
    ーーーーーー
    ーーーー
    ーー



    ガチャッ


    クリスタ「ただいま…」



    ………あ、この前の夕飯…片づけないと…

    そうだ、花に水もやらないと…

    クリスタ「……」

    やる気がしない

    何もかも、面倒だった

    ジャンの葬儀やら色々あったが

    アルミンがすべてやってくれた。

    私は、ただボーッとしてて……

    ………………

    もう死んでしまおうか

    そしたらまた、会える

    ジャンにまた会える…


    ………包丁…

    私はフラフラとキッチンの戸棚に近寄る

    …痛いかな…………

    戸棚の中には、包丁が何本か置いてあった

    鋭くて、怪しく光るそれに

    私は左手を伸ばす…

    クリスタ「………」

    あれ?この高そうな缶…

    そうだ、ジャンが買ってきたものだ

    クリスタ「…………」

    せっかくだし、最後に飲んでおこう…

    包丁を置いて、紅茶の缶を出した

    ……あぁ、やっぱり高い奴だ

    ………前の奴も飲みきってないのに

    まったくもう…
  55. 55 : : 2013/10/12(土) 15:58:19

    あれ?何だろうこの紫色の箱

    なんでこの中に?

    …指輪が入ってる

    まぁいいや…


    やかんに水をいれて火にかける
    水の量とかもうこの際どうでもいい

    テーブルにおいてある花柄のカップをとった
    かなり前にジャンから貰ったものだ

    …………どうやるんだろう、コレ

    まぁいーや…



    クリスタ「こんなんでいいか…」

    カップを持っていすに座る
    香りは良いけど味はどうだか…

    クリスタ「…」ズズズ…

    薄い



    ぬるい

    クリスタ「…まず…………」

    これなら、ジャンが入れてくれる安物の茶葉の紅茶のほうがおいしい。

    クリスタ「…」ズズズ…

    あの指輪…

    きっと、ジャンは告白しようとしてたんだな


    ジャンが、『缶をあけてくれ』って言って

    私が自分で開けてよー何て言いながらしぶしぶ缶を開ける……

    そしたら、指輪の入ってる箱があって

    私がびっくりして振り返ると

    ジャンが、『愛してる。結婚しよう』
    って言いながら優しく笑うの


    そうなるはずだったの


    クリスタ「…」ズズズ…

    何で喧嘩の仲裁なんかに入ったのよ

    馬鹿なの?

    ほんと馬鹿…

    クリスタ「…」ズズズ…

    クリスタ「…」カチャン


    さぁ、死のう

    さっさとあの世へ行こう

    きっと、死んでしまった仲間に会える

    ジャンにも会える

    ユミルやサシャ達にも…

    こんな辛い現実よりきっと良いところ……


    胸に包丁を突き立てる

    皆…
    待ってて…
  56. 56 : : 2013/10/12(土) 16:31:04
    みてるよ
  57. 57 : : 2013/10/12(土) 16:36:41

    アルミン「…!?クリスタ!!!!!!!!!!」

    クリスタ「」ビクッ!

    アルミン「何やってんだ!ばかっ!」グイッ

    カシャンッ!

    アルミン「何を考えてるんだ!!!!!!!!!!」

    クリスタ「あ、う、ごめんなさい…」ビクビク

    アルミン「…………ハァ」

    アルミン「僕には。もう君しか居ないんだ」

    クリスタ「…え?」

    アルミン「ジャンと僕とミカサの三人は生き残った…、でも、ミカサはエレンが死んでから廃人同然、飲み仲間だったジャンも死んだ…」

    アルミン「もう…部下もほとんど死んだんだ」

    アルミン「もう、僕は一人なんだ…」

    クリスタ「…アルミン…」

    アルミン「一人にしないでくれ…!」

    アルミン「頼むよ……!!」

    クリスタ「……でも……」

    アルミン「特別な関係になんてならなくていい…!!」

    アルミン「側にいるだけでいい…!」

    アルミン「二番目だっていいから……!!」

    クリスタ「……」

    アルミン「………」

    クリスタ「…もう少し…人生楽しんでみようかな……。」

    アルミン「………!」

    クリスタ「こんな物で死んだら、きっとジャンも怒るわよね」

    クリスタ「………」

    クリスタ「一人も寂しいし。いいわ、のった」

    アルミン「…ありがとう!!!!!」


  58. 58 : : 2013/10/12(土) 21:21:57

    それから、私はアルミンと暮らした
    そして、人生をおもいきり楽しんだ

    春は、二人でピクニックに行ったわ
    子供みたいにはしゃいで、

    そうそう、その時ね
    犬を拾ったのよ、かなり大きい

    私達が歩くと後ろをついて来るの
    最初は面白がってたけど段々あきてきて

    車で帰ろうとしたら、その犬、車に乗り込んできたのよ

    ほんとびっくりしたわ。
    でも、なんやかんやあって、飼うことにした

    とても可愛いの。


    夏は…海に行ったのよ

    そう、外の世界にでられるようになったの。

    キラキラしてて、青くて…
    しょっぱい水なの。

    あと、ミカサも連れて行ったな
    ずっとエレンのお墓の前に居たんだけど
    珍しくついてきたわ

    目をね、キラキラさせて
    凄く嬉しそうだった…
    それ以来、ミカサととても仲良くなったよ?


    秋は、とにかく何でも食べたわ

    外の世界には色んな魚が居て
    おいしかったぁ…

    さつまいもを畑で育てて
    焼き芋をしたりしたの

    そしたら、近所の子供が集まってきちゃって
    しかたないからおすそ分けしたら

    ほとんど無くなっちゃって、一つも食べれなかったのよ…

    あれは、笑うしかなかったわ。


    冬は星を眺めにいって…

    とにかく綺麗だった。
    夢中になって風邪を引いちゃったの

    ほんと馬鹿よね、私。


    それで……………


  59. 59 : : 2013/10/12(土) 21:33:09


    最後を、自室のベッドで迎えられそうなの

    傍らには友だちが居る


    クリスタ「ふ、ふ…もうすっかりお婆ちゃん」

    ミカサ「………私も」

    アルミン「僕もだよ……」


    あぁ、ジャン、もうすぐ会えるわ


    クリスタ「……最高の最後よ………」

    アルミン「あぁ…」

    ミカサ「…ジャンに、よろしく…ね?」


    あなたに沢山話したいことがあるの


    クリスタ「………うふふ…」

    クリスタ「あなた達が友達で…」

    クリスタ「…本当に良かった…」


    あぁ…二人の声が遠くなる…

    お迎えが来たのね……

    ………ジャン…

    そっちにいったら

    また美味しい紅茶を入れて?

    そして、告白の続きをしてね……?

    ………

    ……………………

    ……………………………

  60. 60 : : 2013/10/12(土) 21:48:21






    ジャン「よぉ」

    ジャン「随分と遅かったじゃねぇか」

    クリスタ「………」

    ジャン「ん?何びっくりした顔をしてんだよ」

    クリスタ「…ジャン…?」

    ジャン「はぁ?そうだよ、わかんねぇのか?」

    クリスタ「う、ううん、わかる」

    ジャン「…?ならいいけど…」

    ジャン「ほら、早く入れよ」

    クリスタ「…うんっ!!」

    クリスタ「あのねっ、話したいことがっ、たくっっさんあるのっ!!!!!」

    ジャン「そうかそうか」ケラケラ

    ジャン「でもその話は紅茶飲みながらにしねぇか?」

    クリスタ「わ!わかった!!!!!!」

    ジャン「……あ」

    クリスタ「………?なぁに?」

    ジャン「…あ、あい…し、てる…////////」

    クリスタ「…え~??聞こえなぁ~い」ニヤニヤ

    ジャン「…っ!/////////」

    ジャン「あっ、あいしてるっ!!!!!!!!!!///」

    クリスタ「えへへ…///」

    クリスタ「私も!」


    ー終わりー
  61. 61 : : 2013/10/12(土) 21:50:53
    面白かった!
  62. 62 : : 2013/10/12(土) 21:51:11

    あ”~終わった~

    少し長くてグダグダだけど

    支援&呼んでくださったみなさまありがとう!
    感謝感激ですっ!(>_<)
  63. 63 : : 2013/10/12(土) 22:02:39
    乙です!
    他に書いたSSありますか?
  64. 64 : : 2013/10/12(土) 22:06:35
    ありますよ~

    アニとミカサの楽しい休日

    ジャンとエレンの不憫な休日

    コニ・サシャ「お兄ジャン!」ジャン「あ?」

    です!(*^^*)


  65. 65 : : 2013/10/12(土) 22:18:55
    感動ですーーーーーー˚‧º·(˚ ˃̣̣̥᷄⌓˂̣̣̥᷅ )‧º·˚
    ジャーーーーーン…‼︎‼︎
  66. 66 : : 2013/10/12(土) 22:31:52
    すごい良かった!!
  67. 67 : : 2013/10/12(土) 22:42:53
    うぉぉぉ、めっちゃ感動しました!!
  68. 68 : : 2013/10/12(土) 22:48:29
    えぇのう
  69. 69 : : 2013/10/12(土) 22:51:17
    泣いた
  70. 70 : : 2013/10/12(土) 22:56:57
    こんなジャンが俺は好きだ!!!
  71. 71 : : 2013/10/12(土) 22:59:28
    ジャンクリ、珍しい組み合わせですね!
    感動しました><
    次回作も楽しみにしてます!
  72. 72 : : 2013/10/12(土) 23:02:04
    死ぬという展開には驚いたっ…斬新!
  73. 73 : : 2013/10/12(土) 23:08:40
    皆ありがとう!!!!!(>_<)(>_<)

    今はアニベル書いてるよ!
    よろしくね(*^^*)
  74. 74 : : 2013/10/13(日) 07:13:36
    感動した!このssはジャンクリのなかで一番面白いかもね
  75. 75 : : 2013/10/13(日) 10:00:15
    シリアスなジャンクリってなかなか無いから新鮮に読めた。乙!
  76. 76 : : 2013/10/13(日) 11:25:49
    ジャン「で、資料は?今ちょっと急いd (グサッ!

    ゲスミン「そんなものは無いよ」ゲスガオ

    ジャン「っ!!お前、どういう…事…だ…!!」ポタポタ

    ゲスミン「人が来る前に適当な理由を考えとくよ」ゲスガオ

    ゲスガオ「クリスタは…僕が貰う…!!」ゲスガオ

    ジャン「や…やめ… (ズポッ

    ジャン「」グッタリ

    かと思った
  77. 77 : : 2013/10/13(日) 15:01:21
    ↑そうしようと思ったけど
    何か可愛そうだから止めた笑
  78. 78 : : 2013/10/13(日) 22:26:57
    すっごい泣けるT^T
    あかん。涙止まらへん…
  79. 79 : : 2013/10/14(月) 08:06:05
    泣いた
  80. 80 : : 2013/10/15(火) 01:03:54
    ゲスミンww
  81. 81 : : 2013/10/17(木) 11:56:12
    感動しました!
  82. 82 : : 2013/11/23(土) 18:44:21
    乙乙です
  83. 83 : : 2020/08/02(日) 19:52:41
    感動しました!何回も読んでいます!
  84. 84 : : 2020/10/06(火) 09:18:19
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=12

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