『うんこ』 作:アニ・レオンハート



【うんこがしたい!!!】


切実にそう思った。

私が水晶に引きこもり始めて早1週間。


もともと便秘気味だったこと。

憲兵団に配属されて
やや豪華な食事をとっていたこと。

水晶が安置されている地下室が寒いこと。


そんな3つの要素が重なり
私のお腹は、もう、限界だというのに……!


【なんで見張りがいなくならないの!】


朝も夜も、昼も夕も

見張りは片時もいなくなることはなかった


【な ん な の ! ?】

【私全然動いてないじゃないか!】

【水晶から出る気配ないじゃないか!】

【見張る必要、ないじゃないか!】


あー無理無理無理

漏れる漏れる漏れる

どうしようどうしようどうしよう




…………………………




兵士1「見張り交代しに来たぞ」

兵士2「お、さんきゅ」

兵士1「変わりはないか?」

兵士2「特に、何も…………ん?」

兵士1「……どうかしたか?」

兵士2「いや……」

兵士2「気のせいかもしれんが」

兵士2「尻の辺り、前より茶色くなってね?」